JP2000044995A - インキローラー洗浄剤 - Google Patents

インキローラー洗浄剤

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JP2000044995A
JP2000044995A JP21443498A JP21443498A JP2000044995A JP 2000044995 A JP2000044995 A JP 2000044995A JP 21443498 A JP21443498 A JP 21443498A JP 21443498 A JP21443498 A JP 21443498A JP 2000044995 A JP2000044995 A JP 2000044995A
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Naoki Takematsu
直樹 竹松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紫外線硬化型インキ2を用いて、ディジタルダ
イレクト製版所謂Computer−to−Plate
(CTP)用印刷版特にCTP用銀塩拡散転写式平版4
もしくはCTP用フォトポリマー式平版によるオフセッ
ト印刷において、再度印刷した場合の印刷物の画線部1
0dに濃度やシャープ性に変化を来さない、かつ版のバ
ーニング処理を要さない、臭気のないインキローラー洗
浄剤を提供することにある。 【解決手段】CTP用銀塩拡散転写式平版4もしくはC
TP用フォトポリマー式平版による印刷において、その
印刷機のインキローラーの洗浄に用いる洗浄剤が少なく
ともグリコールエーテル類55%〜85%、芳香族炭化
水素類5%〜35%およびケトン類5%〜20%とから
なることを特徴とするインキローラー洗浄剤としたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオフセット印刷にお
いて、インキローラーの洗浄に使用する洗浄剤に関する
ものであり、特に紫外線硬化型インキを用いて、ディジ
タルダイレクト製版印刷版所謂Computer−to
−Plate(CTP)用印刷版によって印刷する印刷
機のインキローラー洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特に紙器印刷のうちの厚紙印
刷において、紫外線硬化型インキを用いたオフセット印
刷が行われている。それは、特色を含めベタ部(印刷面
に濃淡の差や白く抜けた部分がなく、印刷インキで完全
に覆われている部分)が多く、すなわち紙面のインキ量
が多いため、通常の酸化重合型のインキでは、乾燥が遅
く裏移り(先に印刷したシートに、直ちに次の印刷した
シートが重なり、そのシートの裏面が汚れること)現象
が発生するのを防止するもので、印刷直後にキセノンラ
ンプ等で即乾燥硬化が可能な紫外線硬化型インキを用い
るものである。
【0003】このように、紫外線硬化型インキを用い
て、オフセット印刷版を用いた場合の印刷機のインキロ
ーラーの洗浄剤として、従来はアルコールを主成分とし
て石油ナフサ、脂肪族炭化水素からなる混合溶液などが
用いられていた。この場合の印刷版として、印刷版の非
画線部が親水性のアルミニウムで画線部がジアゾ系等の
フォトレジストでなる通称PS版(Presensit
ized OfsetPlate)と言われているもの
が使用されていた。
【0004】しかしながら上記のPS版の製版は、例え
ば、図3(a)に示すよう、アルミニウム基板(10
a)にジアゾ等でなる感光層(10b)が積層されたP
S版(10)にポジフィルム(15)を密着させて、そ
のポジフィルム(15)側から全面にキセノンランプ等
の紫外光(UV)で露光(焼き付け)し、図3(b)に
示すように、それを現像液で現像することにより、親水
性となる非画線部(10c)と親油性となる画線部(1
0d)を形成したオフセット印刷版(8)とするもので
あるが、この焼き付け工程で、ポジフィルム(20)と
感光層(10b)との間に埃などがあるとオフセット印
刷版(8)に斑点やカブリ等の欠陥が発生し、製版のや
り直しか、修正に時間を費やすなどの問題があった。
【0005】そこで近年、この問題点を解消し、さらに
製版時間の短縮などを目的とした製版方法に、ポジフィ
ルムを作成せずに、コンピューターからのディジタル画
像情報をアルゴン等のレーザーにより直接感光性版材に
露光して製版するディジタルダイレクト製版所謂Com
puter−to−Plate(以下CTPと略す)法
が盛んに使用されるようになった。
【0006】しかしながら、このCTP法により作成し
たオフセット印刷版と、紫外線硬化型インキを用いて印
刷を行うに際し、前回の印刷を行った後に、図2(a)
に示すように紫外線硬化型インキの付いたインキローラ
ー群(20)を洗浄剤にて洗浄し、次の印刷インキをイ
ンキ壺(22)から呼び出しローラーを介してインキロ
ーラー群(20)に供給され、複数の着ローラー(2
6)にてCTP用印刷版(4)に着けるようになってい
るが、このローラーの洗浄に際し、前記従来のアルコー
ル、石油ナフサでなる紫外線硬化型インキ用ローラー洗
浄剤を使用すると、印刷開始から印刷物の画線部が変化
(具体的には細ったり、濃度が低下したりあるいは非画
線部がよごれたり)するという問題が発生した。
【0007】これは、インキローラー洗浄時に掻きとれ
なかった従来のアルコール、石油ナフサ系のローラー洗
浄剤が、印刷時にCTP用の版材の画線部となる感光層
等をアタックするために起こる問題と考えられる。
【0008】一方、このCTP用印刷版の製版後、その
版をバーニング処理(約300℃で加熱硬化すること)
することで上記画線部の変化等の現象をある程度防ぐこ
とが可能であるが、バーニング装置とその設置スペース
およびエネルギー節減や、版運搬等の操作で起こる版ペ
コ(印刷版に凹凸が発生すること)の発生の抑制から、
バーニング処理工程を省きたいという要望があった。
【0009】さらにまた、上述したように印刷機のイン
キローラーの洗浄は、作業員の操作によるところが多く
あるのが一般的であるため、洗浄剤の臭気には充分配慮
する必要があるが、上記従来の紫外線硬化型インキ用ロ
ーラー洗浄剤には、石油系の溶剤臭にも問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点を解決するものであり、その課題とすると
ころは、紫外線硬化型インキを用いて、ディジタルダイ
レクト製版(CTP)印刷版によるオフセット印刷にお
いて、インキローラーを洗浄後、再度印刷の場合の印刷
物画線部に濃度や太さ等に変化をもたらさない、かつバ
ーニング工程を要しないディジタルダイレクト製版印刷
版を用いる、臭気のないインキローラー洗浄剤を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず請求項1の発明では、紫外線硬
化型インキを用いて、ディジタルダイレクト製版印刷版
によるオフセット印刷において、印刷機のインキローラ
ーの洗浄に用いる洗浄剤が少なくともグリコールエーテ
ル類55%〜85%、芳香族炭化水素類5%〜35%お
よびケトン類5%〜20%とからなることを特徴とする
インキローラー洗浄剤としたものである。
【0012】また、請求項2の発明では、前記ディジタ
ルダイレクト製版印刷版が、銀塩拡散転写式平版もしく
はフォトポリマー式平版である請求項1記載のインキロ
ーラー洗浄剤としたものである。
【0013】前記ディジタルダイレクト製版とは、コン
ピューターからのディジタル画像情報をアルゴン等のレ
ーザーにより直接感光性版材に露光して製版する方法
で、Computer−to−Plateといわれてい
る製版法である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。
【0015】先ず紫外線硬化型インキを使用し、ディジ
タルダイレクト製版印刷版(以下CTP用印刷版とい
う)として、例えば銀塩拡散転写式平版を使用してオフ
セット印刷を行うにあたって、従来のインキローラー洗
浄剤では印刷物の絵柄の変化、具体的には画線部の濃度
低下や細りなどが発生するという問題点について、その
原因を検証するため、インキローラーの洗浄工程から説
明する。
【0016】図2(a)に示す紫外線硬化型インキ
(2)が転移付着されたインキローラー群(20)を洗
浄剤にて洗浄するにあたり、先ず呼び出しローラー(2
4)を壺ローラー(23)から離し、複数の着ローラー
(26)をCTP用銀塩拡散転写式平版(4)が装着さ
れている版胴(30)から離す。次に各種インキローラ
ー群(20)を回転させ、洗浄剤を例えば上部振ローラ
ー(28A)近辺に水差しのようなもので必要量注ぎ供
給する。そのまま暫く回転させることにより、洗浄剤が
インキローラー群(20)全体に転移し、インキを溶解
する。その後例えば下部振ローラー(28B)に図2
(b)に示すように、ドクターブレード(52)付きイ
ンキ溜樋(50)をセットし各種インキローラー群(2
0)に転移しているインキが溶解した洗浄剤(3)をイ
ンキ溜樋(50)に装着されているドクターブレード
(52)でかきとるようにして、インキ溜樋(50)に
取り去る。必要に応じてこの工程を2〜3回繰り返し完
全に洗浄する。
【0017】続いて、次の印刷を行うにあたり、呼び出
しローラー(24)を壺ローラー(23)に接触させ、
インキ壺(22)中の印刷インキ(2)を回転している
各種インキローラー群(20)に均一に供給する。その
後複数の着ローラー(26)を版胴(30)に装着され
ているCTP用銀塩拡散転写式平版(4)と接触させる
ことによって銀塩拡散転写式平版(4)上にインキが転
移され、ブランケットを介して被印刷体である紙等に転
移されて印刷物となる。
【0018】以上の洗浄工程とインキ供給工程におい
て、前記洗浄剤が印刷物の絵柄の変化をもたらす要因と
して、洗浄剤が各種インキローラー群(20)よりかき
とられず、僅かに薄い液膜としてインキローラー群(2
0)上に残り、次の紫外線硬化型インキ(2)と混合し
て、銀塩拡散転写式平版(4)に付着し、図1に示す銀
塩拡散転写式平版(4)の受像層(62)を侵す、ある
いはフォトポマー式平版(図示せず)の感光層を侵す、
即ち受像層(62)もしくは感光層(図示せず)の親油
性を破壊するものと考えられる。
【0019】また、インキローラー群(20)を高速に
て回転させながら洗浄する際に洗浄剤が飛散してCTP
用の銀塩拡散転写式平版(4)に付着することことによ
って、銀塩拡散転写式平版(4)の受像層(62)が侵
されることも考えられる。このように親油性が破壊され
ることにより、画線部となる受像層(62)が親水性に
変化し、インキが転移しにくくなり、画線部の濃度低下
となったり、画線部が細くなったりする所謂絵柄の変化
となって現れるものと考えられる。
【0020】以上の検証結果から、印刷インキ(2)と
しての紫外線硬化型インキに対する溶解力などを維持し
つつ、CTP用銀塩拡散転写式平版(4)の受像層(6
2)もしくはCTP用フォトポリマー式平版の感光層を
侵さないローラー洗浄剤の選定が必須条件となることが
判明した。
【0021】因みに、前記従来の紫外線硬化型インキ用
ローラー洗浄剤に図1に示す印刷インキ(2)としての
紫外線硬化型インキが親油性の受像層(12)に転移し
ているCTP用銀塩拡散転写式平版(4)を浸漬し、イ
ンキの溶解性及び受像層(12)の変化を観察した。印
刷物に濃度低下等をもたらす従来のローラー洗浄剤とし
て、アルコール類60%、脂肪族炭化水素類15%、石
油ナフサ25%から成るものを使用した。その結果、1
0秒後では印刷インキ(2)は完全に溶解していたが、
受像層(12)には変化は見られなかった。30秒後で
は、受像層(12)もかなりアタックされ親油性に変化
が見られた。これは、紫外線硬化型インキに対する溶解
力は十分であるが、受像層(12)を侵さないという条
件を満たさないことになる。
【0022】同様の試験を本発明の洗浄剤について行っ
た。洗浄剤として、芳香族炭化水素類25%、ケトン類
10%、グリコールエーテル類65%からなるものを使
用した。その結果、10秒後では、印刷インキ(2)は
ほぼ溶解していたが、受像層(12)には変化は見られ
なかった。30秒後、5分後、30分後も同様に受像層
(12)には変化は見られなかった。これは、紫外線硬
化型インキに対する溶解力は十分で、CTP用銀塩拡散
転写式平版(4)の受像層(12)を簡単には侵さない
という条件も満たしているものと判断できるものであっ
た。
【0023】上記本発明のインキローラー洗浄剤につい
て、以下詳細に説明する。本発明は、紫外線硬化型イン
キ(2)、CTP用銀塩拡散転写式平版(4)もしくは
CTP用フォトポリマー式平版を使用したオフセット印
刷におけるインキローラーの洗浄に適する洗浄剤とし
て、芳香族炭化水素類、ケトン類、グリコールエーテル
類からなる混合溶剤としたものであって、それらの混合
比率は、芳香族炭化水素類15〜25%、ケトン類5〜
15%、グリコールエーテル類60〜80%程度が好ま
しく、各溶剤の種類によってこの範囲内で比率を調整す
るものである。
【0024】ここでインキローラー洗浄剤(混合溶剤)
の選定要件として、1.紫外線硬化型インキを溶解する
こと。2.CTP用銀塩拡散転写式平版の受像層もしく
はCTP用フォトポリマー式平版の感光層を侵さないこ
と。3.ゴム系インキローラーを侵さないこと。4.適
度な乾燥速度を有すること。望ましくは沸点120℃〜
180℃で、乾燥速度が速すぎると図2(b)に示すよ
うに印刷インキが溶解した洗浄剤(3)をドクターブレ
ード(52)でかきとることが不可能となり(ローラー
にインキが残り洗浄されないことになる)、遅すぎると
インキローラー上にインキで汚れた洗浄剤が多く残るこ
とになる。5.消防法から非危険物が好ましいが、危険
物第4類第二石油類までで、第一石油類は避けるべきで
ある。6.労働安全衛生法から有機溶剤中毒予防規則・
第三種有機溶剤までで、第一種、第二種は避けるべきで
ある。7.オゾン層破壊物質(フロン類、トリクロロエ
タンなど)でないこと。8.三種類の溶剤に相溶性があ
ることなどがあり、少なくともこれら8項目を満足する
ものである必要がある。
【0025】この混合溶剤として使用され、主成分であ
るグリコールエーテル類として、エチレングリコールジ
エチルエーテル(ジエチルセロソルブ)、エチレングリ
コールジブチルエーテル(ジブチルセロソルブ)、ジエ
チレングリコールジエチルエーテル(ジエチルカルビト
ール)、ジエチレングリコールジブチルエーテル(ジブ
チルカルビトール)などやこれらの混合体が一般的に知
られているもので、紫外線硬化型インキのバインダー樹
脂を溶解させるのが主目的であるが、溶解力はそれほど
あるものではなく、比較的沸点が高く乾燥速度が遅いも
のが多い。
【0026】次にケトン類として、アセトン、メチルエ
チルケトン、ブチルメチルケトン、シクロヘキサノン、
ホロン、メチルイソブチルケトンなどやこれらの混合体
があり、印刷インキの溶剤としても良く知られているも
ので、インキのバインダーの溶解力に優れているが比較
的沸点の低いものが多い。したがって前記グリコールエ
ーテル類の乾燥速度とインキバインダーの溶解力の調整
用として有用なものである。
【0027】また芳香族炭化水素類として、多くあるな
かでも低価格の灯油や石油ナフサ、リグロインなどやこ
れらの混合体が使用できるもので、おもに増量剤を目的
としているものである。さらに沸点、引火点調整剤の役
割も兼ねている。
【0028】また、本発明のローラー洗浄剤の対象とな
るCTP用銀塩拡散転写式平版(4)として、例えばア
グフア社製の「Lithstar LAP−B」、「L
ithstar LAP−O」、「Lithstar
LAP−R」、「Silverlith SDB」、三
菱製紙社製の「Silver DigiplateAl
pha Red」などいずれも商品名として具体的に挙
げられるが、これらに限定するものではない。
【0029】また、本発明のローラー洗浄剤の対象とな
るCTP用フォトポリマー式平版として、例えばアグフ
ア社製の「Enco−N90」、「Enco−N90
A」、三菱化学社製の「LA−2」、「LY−2」、富
士写真フィルム社製の「Brillia LP−N」、
「Brillia LH−PI」、「BrilliaL
H−NI」などがいずれも商品名として具体的に挙げら
れるが、これらに限定するものではない。
【0030】
【実施例】次に本発明を実施例により、本発明を具体的
に説明する。 〈実施例1〉 インキローラー洗浄剤の成分: 灯油などの芳香族炭化水素類 20% ケトン類 10% グリコールエーテル類 70% インキローラー洗浄剤の性状等: 外 観 無色または微黄色透明液体、僅かな臭い 沸 点 150℃ 引火点 38.0℃ 比 重 0.913(20/20℃) 消防法 危険物第四類第二石油類 労安法 有機溶剤中毒予防規則 第三種有機溶剤
【0031】以上の洗浄剤を用い、紫外線硬化型インキ
(フラッシュドライ−FD、アクワレス−FCシリーズ
東洋インキ製造社製)の付着したインキローラーを洗
浄した。この洗浄を2回繰り返した後、新インキをイン
キローラーに供給し、CTP用銀塩拡散転写式平版
(4)としてアグフア社製の「Silverlith
SDB」を使用してオフセット印刷を行った。
【0032】その結果、画線部にインキが充分に付着
し、画線部を忠実に再現した良好な印刷物が得られた。
すなわちここで使用したローラー洗浄剤は、CTP用銀
塩拡散転写式平版(4)の受像層(12)を侵すことな
く、紫外線硬化型インキを溶解し、ゴム系ローラーを侵
すことがなく、適度な乾燥速度を有するためドクターブ
レードでのかきとりが容易にでき、消防法や労働安全衛
生法にも対応できるものであり、オゾン層破壊物質が含
まれず、かつ三種の溶剤に相溶性のあるものであった。
【0033】〈比較例1〉インキローラー洗浄剤とし
て、 インキローラー洗浄剤の成分: アルコール類 60% 石油ナフサ 25% 脂肪族炭化水素 15% インキローラー洗浄剤の性状等: 外 観 無色透明液体、僅かな石油臭あり 沸 点 170℃ 引火点 42℃以上 比 重 0.89〜0.92(20/20℃) 消防法 危険物第四類第二石油類 労安法 有機溶剤中毒予防規則 第三種有機溶剤 とした以外は、実施例1と同様の操作により印刷物を得
た。
【0034】この結果、画線部の濃度が低下し、印刷版
の画線部より細めに再現された印刷物が得られた。すな
わち、ここで使用したインキローラー洗浄剤は、紫外線
硬化型インキを溶解するが、CTP用銀塩拡散転写式平
版(4)の受像層(12)をも侵すものであった。その
他労働安全衛生法にも消防法にも対応できるものであ
り、オゾン層破壊物質が含まれない点では良好なもので
あった。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。即ち、紫外線硬化型インキを用い
て、ディジタルダイレクト製版印刷版、特にバーニング
処理を施さない銀塩拡散転写式平版もしくはフォトポリ
マー式平版によるオフセット印刷において、印刷機のイ
ンキローラーの洗浄に用いる洗浄剤が少なくともグリコ
ールエーテル類55%〜85%、芳香族炭化水素類5%
〜35%およびケトン類5%〜20%とからなるものと
したので、画線部にはインキが充分に乗り、かつ印刷版
の画線部を忠実に再現する印刷物が得られるものであ
る。
【0036】また、ディジタルダイレクト製版印刷版の
バーニング処理工程を省くことができるので、その装置
と設置スペースの節減、エネルギーの節減に効果があ
る。
【0037】また、上記インキローラー洗浄剤が僅かな
甘酸っぱい臭いであるので、インキローラーの洗浄作業
に携わる作業員にとって、石油溶剤臭から開放されるも
のであった。
【0038】さらにまた、上記洗浄剤は労働安全衛生法
のうちの有機溶剤中毒予防規則や地球環境(オゾン層破
壊)対応の有機溶剤であった。
【0039】従って本発明は、紙器等への厚紙印刷にお
いて、紫外線硬化型インキを用いて特にディジタルダイ
レクト製版用銀塩拡散転写式平版もしくはフォトポリマ
ー式平版による印刷において、インキローラーの洗浄剤
として、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるCTP用銀塩拡散転写式平版に
よる一実施の形態を側断面で表した説明図である。
【図2】本発明に係わるオフセット印刷機の印刷ユニッ
トの側断面図であり、(a)は本発明に係わるインキロ
ーラー群を側断面で表した説明図である。(b)は本発
明に係わる洗浄態様を側断面で表した説明図である。
【図3】本発明に係わる従来のPS版の処理工程を説明
する断面概略図であり、(a)は、焼き付け工程であ
り、(b)は、現像工程である。
【符号の説明】
2‥‥印刷インキ 3‥‥インキが溶解した洗浄剤 4‥‥CTP用銀塩拡散転写式平版 8‥‥オフセット印刷版 10‥‥PS版 10a‥‥アルミニウム基板 10b‥‥感光層 10c‥‥非画線部 10d‥‥画線部 12‥‥受像層 15‥‥ポジフィルム 20‥‥インキローラー群 22‥‥インキ壺 23‥‥壺ローラー 24‥‥呼び出しローラー 25‥‥練ローラー 26‥‥着ローラー 28‥‥振ローラー 28A‥‥上部振ローラー 28B‥‥下部振ローラー 29‥‥ライダー 30‥‥版胴 50‥‥インキ溜樋 52‥‥ドクターブレード UV‥‥紫外線光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 7:26 7:24)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紫外線硬化型インキを用いて、ディジタル
    ダイレクト製版印刷版によるオフセット印刷において、
    印刷機のインキローラーの洗浄に用いる洗浄剤が少なく
    ともグリコールエーテル類55%〜85%、芳香族炭化
    水素類5%〜35%およびケトン類5%〜20%とから
    なることを特徴とするインキローラー洗浄剤。
  2. 【請求項2】前記ディジタルダイレクト製版印刷版が、
    銀塩拡散転写式平版もしくはフォトポリマー式平版であ
    る請求項1記載のインキローラー洗浄剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010526918A (ja) * 2007-05-11 2010-08-05 エクスプローラー プレスルーム ソリューションズ 印刷機洗浄組成物
US9570080B2 (en) 2007-09-25 2017-02-14 Google Inc. Apparatus and method for encoding a multi-channel audio signal

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