JP2000043987A - タンク - Google Patents

タンク

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JP2000043987A
JP2000043987A JP10217558A JP21755898A JP2000043987A JP 2000043987 A JP2000043987 A JP 2000043987A JP 10217558 A JP10217558 A JP 10217558A JP 21755898 A JP21755898 A JP 21755898A JP 2000043987 A JP2000043987 A JP 2000043987A
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Japan
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tank
concrete
side wall
bottom plate
lining material
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JP10217558A
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English (en)
Inventor
Nobuo Matsuhisa
信夫 松久
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MORIMATSU SOGO KENKYUSHO KK
Original Assignee
MORIMATSU SOGO KENKYUSHO KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use

Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストにて耐久性を良好に維持できるタンク
を提供する。 【解決手段】地下タンク1はベースコンクリート2上に
設置されている。地下タンク1のタンク本体3は底板4
と側壁5と天井壁6とを備えている。底板4はアンカー
ボルトを介してベースコンクリート2上に固定されてい
る。底板4の上面には第1ライニング材9が被覆されて
いる。底板4上には側壁5下端部が溶接固定されてい
る。側壁5の内側面には第2ライニング材10が被覆さ
れている。第1ライニング材9と第2ライニング材10
とに亘って第3ライニング材11が溶接固定されてい
る。側壁5の外側面には第4ライニング材12が被覆さ
れている。側壁5の外面側下端部の全周に亘って耐硫酸
塩コンクリート15が打設されている。耐硫酸塩コンク
リート15は補強鉄筋により補強されている。耐硫酸塩
コンクリート15は耐水性、耐侵食性、耐腐食性を有し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として水道水や
薬品等の被貯留物質を貯留するために使用されるタンク
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、消火用水等を貯留す
るタンクの一種として、タンク本体が地中へ埋設される
地下タンクが知られている。この地下タンクは、地中に
掘られた穴底のベースコンクリート上にタンク本体が載
置固定され、その周囲に土砂が埋め戻されることでタン
ク本体の全体が地中に埋設されている。即ち、穴の底部
に打設されたベースコンクリート上に円形をなす金属製
(例えば鉄製)の底板が載置固定され、その底板上に環
状をなす金属製(例えば鉄製)の側壁が溶接固定されて
いる。そして、前記側壁の上端部には金属製(例えば鉄
製)の天板が溶接固定されている。
【0003】また、前記側壁の内側面と底板の上面から
なるタンク本体の内面には、耐侵食性及び耐腐食性を有
するウレタン系塗料等からなる塗装被膜により被覆され
ている。一方、タンク本体の側壁外面及び天板の上面に
は、耐侵食性及び耐腐食性を有する合成樹脂からなる樹
脂ライニング材が接合されている。そして、前記塗装被
膜及び樹脂ライニング材によりタンク本体の耐久性を維
持するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来のタンクでは、タンク本体の外面側におけるライニン
グ構造が側壁外面及び天板の上面を覆う樹脂ライニング
材のみであった。そのため、側壁外面を被覆するだけの
樹脂ライニング材によっては、地中に浸透した雨水や地
下水がタンク本体の底板とベースコンクリートとの間の
隙間に浸入することを防止できなかった。従って、前記
タンク本体の底板が金属製(例えば鉄製)の板材からな
る場合には、前記隙間へ浸入した水の酸化作用によって
底板が腐食してしまい、タンクの耐久性を維持できない
という問題があった。
【0005】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであり、その目的は、ライニング構造を効
果的に施すことにより、低コストにてタンクの耐久性を
維持し得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、被貯留物質を貯留するためのタ
ンク本体をベース部上に載置固定するとともに、同ベー
ス部上にはタンク本体の外面側下端縁に沿って耐水性を
有するライニング構造を施したことを要旨としている。
従って、請求項1の発明では、前記ライニング構造によ
り、ベース部とタンク本体底面との間の隙間に対する外
部からの水等の浸入が防止される。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の発明
において、前記タンク本体は、前記ベース部上に載置固
定した金属製の底板上に環状の側壁が立設されたもので
あり、前記ライニング構造は、少なくとも前記底板のベ
ース部上における露出部位をシールド被覆するように施
されていることを要旨としている。従って、請求項2の
発明では、前記請求項1の発明の作用に加えて、タンク
本体の底板が金属製の場合にも、その底板の下面が酸化
により腐食するおそれが低減する。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の発明において、前記ライニング構造は、流動性
固化材が固化することにより形成されることを要旨とし
ている。従って、請求項3の発明では、前記請求項1又
は請求項2の発明の作用に加えて、流動性固化材を流し
込んだ後、その流動性固化材が固化すれば、ライニング
構造は確実に形成される。
【0009】請求項4の発明は、請求項1〜請求項3の
うち何れか一項に記載の発明において、前記ライニング
構造は、前記ベース部上にタンク本体の外面側下端縁を
包囲するように環状に配置された型枠内へ耐侵食性及び
耐腐食性を有するコンクリートを打設することによって
形成されることを要旨としている。従って、請求項4の
発明では、前記請求項1〜請求項3のうち何れか一項の
発明の作用に加えて、環状をなす型枠内へ所定のコンク
リートを打設すると、そのコンクリートが固化すること
によりライニング構造が形成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、消火用水を貯留
するための地下タンクに具体化した一実施形態を図面に
従って説明する。
【0011】図1に示すように、タンクとしての地下タ
ンク1は地中に掘られた穴底に打設されたベース部とし
てのベースコンクリート2上に設置されている。地下タ
ンク1のタンク本体3は底板4と筒状をなす側壁5及び
天井壁6を備えている。鉄鋼製の底板4はアンカーボル
ト7(図2参照)を介してベースコンクリート2上に載
置固定されている。底板4の上面には、底板4が被貯留
物質としての消火用の水8によって侵食や腐食するのを
低減するために、耐侵食性及び耐腐食性を有する板材
(本実施形態ではステンレス板)からなる第1ライニン
グ材9が被覆されている。そして、底板4上には円筒状
をなす鉄鋼製の側壁5の下端部が溶接固定されている。
【0012】前記側壁5の内側面には、側壁5が被貯留
物質としての消火用の水8によって侵食や腐食するのを
低減するために、耐侵食性及び耐腐食性を有する板材
(本実施形態ではステンレス板)からなる第2ライニン
グ材10が被覆されている。又、前記第1ライニング材
9と前記第2ライニング材10とに亘って、耐侵食性及
び耐腐食性を有する板材(本実施形態ではステンレス
板)からなる第3ライニング材11が溶接固定されてい
る。さらに、側壁5の外側面には、側壁5が地中に浸透
した雨水や地下水等によって侵食や腐食するのを低減す
るために、耐侵食性及び耐腐食性を有する板材(本実施
形態では合成樹脂ライニング材)からなる第4ライニン
グ材12が被覆されている。
【0013】天井壁6は金属板によりほぼドーム状に形
成されており、側壁5の上端縁に溶接固定されている。
円環状の被覆板13は前記天井壁6の外周に一体に形成
されており、その外周縁には鍔部13aが下方に向かっ
て折曲形成されている。そして、天井壁6が側壁5の上
端縁に溶接固定されるとき、この被覆板13が側壁5の
上端に接合される。また、この状態で被覆板13の鍔部
13aが第4ライニング材12の外周に垂下されて、天
井壁6の外側面から流下する雨水等が側壁5と第4ライ
ニング材12との間に浸入するのを低減するようになっ
ている。
【0014】本実施形態の地下タンク1は、図2に示す
ように、前記側壁5の外面側下端部の周縁に沿って、即
ち、タンク本体3の全周に亘って耐硫酸塩コンクリート
15が打設されている。耐硫酸塩コンクリート15は補
強鉄筋16により補強されている。補強鉄筋16は、基
端部がベースコンクリート2内に埋設された第1鉄筋1
6aと、基端部が側壁5の外側面に溶接固定された第2
鉄筋16bとを備えている。第1鉄筋16aの先端部と
第2鉄筋16bの先端部とは溶接固定されている。
【0015】補強鉄筋16は側壁5を包囲するように配
置され、耐硫酸塩コンクリート15はベースコンクリー
ト2上に補強鉄筋16を包囲するように環状に配置され
た図示しない型枠内へ打設される。そして、打設された
耐硫酸塩コンクリート15が固化すると、前記外壁5の
外周には土砂が埋め戻される。
【0016】前記耐硫酸塩コンクリート15は、耐硫酸
塩ポルトランドセメントを用いたコンクリートであり、
耐水性、耐侵食性、耐腐食性(耐電食性を含む)を有し
ている。耐硫酸塩コンクリート15は特に、硫酸塩を含
む土壌、地下水、海水に対する抵抗性の向上に有効であ
る。本実施形態では、耐硫酸塩コンクリート15によ
り、耐水性を有するライニング構造、流動性固化材、耐
侵食性及び耐腐食性を有するコンクリートが構成されて
いる。
【0017】次に、上記のように構成した地下タンク1
の作用について説明する。地下タンク1の底板4の上面
には、耐侵食性及び耐腐食性を有する第1ライニング材
9が被覆されているため、底板4が被貯留物質(本実施
形態では消火用の水8)によって侵食や腐食することが
低減される。又、側壁5の内側面には、耐侵食性及び耐
腐食性を有する第2ライニング材10が被覆されている
ため、側壁5が被貯留物質によって侵食や腐食すること
が低減される。さらに、第1ライニング材9と第2ライ
ニング材10とに亘って、耐侵食性及び耐腐食性を有す
る第3ライニング材11が溶接固定されているため、タ
ンク本体3の内面側において、側壁5と底板4との接合
部が被貯留物質によって侵食や腐食することが低減され
る。
【0018】一方、側壁5の外側面には、耐侵食性及び
耐腐食性を有する第4ライニング材12が被覆されてい
るため、側壁5が地中に浸透した雨水や地下水等によっ
て侵食や腐食することが低減される。又、側壁5の外面
側下端部の周縁に沿って、硫酸塩を含む土壌、地下水、
海水に対する抵抗性の向上に有効な耐硫酸塩コンクリー
ト15が打設されているため、タンク本体3の外面側に
おいて、ベースコンクリート2とタンク本体3の底板4
との間の隙間へ地下水等が浸入することが防止される。
【0019】従って、本実施形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、側壁5の外面側下端部の周縁に
沿って耐硫酸塩コンクリート15を打設したため、タン
ク本体3の外部から前記ベースコンクリート2と底板4
との間の隙間へ浸入しようとする地下水等はライニング
構造として機能する耐硫酸塩コンクリート15によって
確実に遮断される。従って、耐硫酸塩コンクリート15
を打設するだけで、低コストにて底板4の下面側が酸化
して侵食したり腐食することを低減でき、タンク本体3
の耐久性を良好に維持できる。
【0020】(2)本実施形態では、耐侵食性及び耐腐
食性を有する耐硫酸塩コンクリート15を使用したた
め、該耐硫酸塩コンクリート15自体が該地下水等によ
って侵食や腐食することが低減され、地下タンク1の耐
久性を向上できる。
【0021】(3)本実施形態では、耐硫酸塩コンクリ
ート15を補強鉄筋16により補強したため、該耐硫酸
塩コンクリート15の耐震性及び耐久性が向上し、地下
タンク1の耐震性及び耐久性を向上できる。
【0022】(4)本実施形態では、底板4の上面及び
側壁5の内側面を、耐侵食性及び耐腐食性を有する第1
ライニング材9と第2ライニング材10及び第3ライニ
ング材11にて被覆したため、タンク本体3の内面が被
貯留物質である消火用の水8によって侵食や腐食するこ
とを低減できる。
【0023】(5)本実施形態では、側壁5の外側面
を、耐侵食性及び耐腐食性を有する第4ライニング材1
2にて被覆したため、側壁5が地下水等によって侵食や
腐食することを低減できる。
【0024】(6)本実施形態では、耐電食性を有する
耐硫酸塩コンクリート15を使用したため、該耐硫酸塩
コンクリート15自体が電食(迷走電流腐食)すること
が低減され、地下タンク1の耐久性を向上できる。
【0025】(7)本実施形態では、補強鉄筋16を構
成する第1補強鉄筋16aの基端部がベースコンクリー
ト2内に埋設された上で、該補強鉄筋16を包囲するよ
うに耐硫酸塩コンクリート15を打設したため、耐硫酸
塩コンクリート15がベースコンクリート2に対して移
動することが低減され、地下タンク1の耐震性を向上で
きる。
【0026】なお、前記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ・ 前記実施形態では、流動性固化材として耐硫酸塩コ
ンクリート15を使用したが、耐水性を有するコンクリ
ートであれば、耐硫酸塩コンクリート15以外の他のコ
ンクリートを使用してもよい。
【0027】例えば、中よう熱ポルトランドセメントを
用いたコンクリートを使用してもよい。このようにした
場合には、前記実施形態における(1)〜(7)に記載
の効果に加えて、長期強度(硬化後の強度)を大きくで
きるという効果が得られる。又、水和熱を低くできると
ともに、水/セメント比を小さくできるため、乾燥収縮
を小さくできるという効果が得られる。
【0028】又、高炉セメントを用いたコンクリートを
使用してもよい。このようにした場合には、前記実施形
態における(1)〜(7)に記載の効果に加えて、長期
強度を大きくできるとともに、水和熱を低くできるとい
う効果が得られる。又、耐酸性に優れるという効果が得
られる。さらに、高炉セメントに含まれるスラグは製鉄
工場で銑鉄を作るときに生じるものである。従って、省
資源、省エネルギー化に貢献できるという効果が得られ
る。
【0029】さらに、アルミナセメントを用いたコンク
リートを使用してもよい。このようにした場合には、前
記実施形態における(1)〜(7)に記載の効果に加え
て、耐火性、耐酸性に優れるという効果が得られる。特
にpHの低い酸性側(pH4まで)で使用できる。従っ
て、アルミナセメントを用いたコンクリートは、耐火
性、耐酸性に優れるため、特にガソリンタンクや薬品貯
留タンクに適している。
【0030】さらに又、高機能コンクリートを使用して
もよい。このようにした場合には、前記実施形態におけ
る(1)〜(7)に記載の効果が得られる。又、前記各
コンクリートの代わりに、流動性固化材としてのゴムを
使用してもよい。このようにした場合にも、前記実施形
態における(1)〜(7)に記載の効果が得られる。
【0031】・ また、前記実施形態では、耐侵食性及
び耐腐食性を有する第1〜第3ライニング材9〜11に
ステンレス板を使用したが、ステンレス板の代わりに合
成樹脂ライニング材を使用してもよい。又、耐侵食性及
び耐腐食性を有する第4ライニング材12に合成樹脂ラ
イニング材を使用したが、合成樹脂ライニング材の代わ
りにステンレス板を使用してもよい。
【0032】さらに、前記第1〜第4ライニング材9〜
12にステンレス板や合成樹脂ライニング材以外の耐侵
食性及び耐腐食性を有する板材を使用してもよい。例え
ば、チタン、チタン合金、ニッケル、ニッケルを主体に
した耐侵食性及び耐腐食性を有する耐熱合金であるハス
テロイ(Hastelloy :登録商標)等を使用してもよい。
【0033】ハステロイを使用する場合には、ハステロ
イF(47Ni−22Cr−17Fe−7Mo合金)、
ハステロイB(Ni−28Mo−5Fe−Co合金)、
ハステロイB−2、ハステロイC、ハステロイC−4、
ハステロイC−276、ハステロイD(85Ni−10
Si−1Cr−3Cu−2Fe−1.5Co−0.9M
n−0.12C)、ハステロイG等のうち何れかを使用
する。このようにした場合にも、前記実施形態における
(1)〜(7)に記載の効果が得られる。
【0034】・ さらに、前記実施形態では、耐水性を
有する流動性固化材である耐硫酸塩コンクリート15に
よりライニング構造を構成したが、耐水性が保証される
ものならば、流動性固化材以外でライニング構造を構成
してもよい。
【0035】例えば、図3に示すように、タンク本体3
における側壁5の外面側下端部の周縁に沿って、タンク
本体3の全周に亘るカバー体20を設け、同カバー体2
0の表面に合成樹脂ライニング材等からなる耐水性を有
するライニング材21を被覆するようにしてもよい。こ
の場合には、図3に示すように、ベースコンクリート2
上にタンク本体3の底板4を包囲するように周溝22を
形成し、この周溝22内に前記ライニング材21が被覆
されたカバー体20の下端部を挿入配置し、そこへ耐水
性を有するシール材23を充填する。
【0036】すると、前記カバー体20内へ外部から地
下水等が浸入することが防止され、その結果、ベースコ
ンクリート2と底板4との間の隙間に地下水等が浸入す
ることも防止される。従って、このようにした場合に
も、前記カバー体20とライニング材21及びシール材
23からなるライニング構造により、低コストにて底板
4の下面側が酸化して侵食したり腐食することを低減で
き、地下タンク1の耐久性を良好に維持できる。
【0037】又、図4に示すような構成のライニング構
造としてもよい。即ち、ベースコンクリート2の上面に
施工穴2aを形成し、その穴底に下面に耐水性を有する
ライニング材25aが被覆されたH型鋼25をアンカー
ボルト7を介して載置固定し、H型鋼25の上面に側壁
5の下端部を溶接固定する。そして、側壁5の外面側全
体、H型鋼25の外面側全体、外側のアンカーボルト7
におけるH型鋼25から突出した部位を耐水性を有する
ライニング材26にて被覆する。その後、施工穴2a内
にオイルサンド27をH型鋼25の上面と同じ高さまで
施工した後、オイルサンド27の上面に底板4を載置
し、底板4の周縁部をH型鋼25の上面に溶接固定す
る。
【0038】すると、前記H型鋼25よりも内側へ外部
から地下水等が浸入することが防止され、その結果、底
板4とオイルサンド27との間の隙間に地下水等が浸入
することも防止される。従って、このようにした場合に
も、前記H型鋼25とライニング材25a及びライニン
グ材26からなるライニング構造により、低コストにて
底板4の下面側が酸化して侵食したり腐食することを低
減でき、地下タンク1の耐久性を良好に維持できる。
【0039】又、この場合、H型鋼25の上面に側壁5
の下端部を溶接固定した後で、施工穴2a内にオイルサ
ンド27を施工したため、該溶接時に発生する熱がオイ
ルサンド27内にこもることはなく、確実に放熱させる
ことができる。さらに、H型鋼25の高さを調節するこ
とによって地下タンク1の水平度を調節でき、アンカー
力が側壁5に均等にかかるため、地下タンク1の耐震性
を向上できる。
【0040】さらに、図5に示すような構成のライニン
グ構造としてもよい。即ち、地中に掘られた穴底に第1
防水シート28を敷いた後、第1防水シート28上にベ
ースコンクリート2を打設する。そして、ベースコンク
リート2の上面に第2防水シート29を敷いた後、第2
防水シート29上にH型鋼25をアンカーボルト7を介
して載置固定し、H型鋼25の上面に側壁5の下端部を
溶接固定する。そして、第2防水シート29上にオイル
サンド27をH型鋼25の上面と同じ高さまで施工した
後、オイルサンド27の上面に底板4を載置し、底板4
の周縁部をH型鋼25の上面に溶接固定する。次に、側
壁5の外側面を第4ライニング材12にて被覆した後、
補強鉄筋16を包囲するように環状に配置された図示し
ない型枠内へ耐硫酸塩コンクリート15を打設する。そ
の後、前記第1防水シート28にてベースコンクリート
2の外側面全体及び耐硫酸塩コンクリート15の外側面
全体を被覆する。
【0041】すると、第1防水シート28内へ外部から
地下水等が浸入することが防止され、その結果、底板4
とオイルサンド27との間の隙間に地下水等が浸入する
ことも防止される。従って、このようにした場合にも、
前記第1防水シート28と耐硫酸塩コンクリート15と
からなるライニング構造により、低コストにて底板4の
下面側が酸化して侵食したり腐食することを低減でき、
地下タンク1の耐久性を良好に維持できる。
【0042】・ さらに又、前記実施形態では、消火用
水を貯留して地中に埋設される地下タンク1に具体化し
たが、消火用水以外の他の被貯留物質を貯留するタンク
(例えば、汚水処理タンク等)、及び、地上においてベ
ースコンクリート等のベース部上に載置固定される地上
型のタンクに具体化してもよい。このようにした場合に
も、前記実施形態における(1)〜(7)に記載の効果
が得られる。
【0043】次に、前記実施形態及び別例から把握でき
る請求項に記載した発明以外の技術的思想について、そ
れらの効果と共に以下に記載する。 (1)前記ライニング構造は、前記ベース部上にタンク
本体の外面側下端縁に沿ってタンク本体の下端とベース
部上面との接合部をシールド被覆するように設けられた
カバー体である請求項1又は請求項2に記載のタンク。
このようにすれば、カバー体内に位置するタンク本体の
底板とベース部との間の隙間へ水等が浸入することを防
止でき、タンクの耐久性を良好に維持できる。
【0044】(2)前記ライニング構造は、補強鉄筋に
より補強されている請求項1〜請求項4のうち何れか一
項に記載のタンク。このようにすれば、ライニング構造
の耐震性が向上し、より一層、タンクの耐久性を向上で
きる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ベース
部とタンク本体底面との間の隙間に外部から水等が浸入
するおそれがないので、タンク本体の底部が腐食するこ
とを防止でき、タンクの耐久性を良好に維持できる。
【0046】請求項2に記載の発明によれば、前記請求
項1に記載の発明の効果に加えて、タンク本体の底板が
金属製である場合にも、その底板が酸化により腐食する
ことを回避でき、タンク本体の耐久性を確実に維持でき
る。
【0047】請求項3に記載の発明によれば、前記請求
項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、タンク
本体の外面側下端部の全周に亘って流動性固化材を流し
込むだけという簡単な作業だけで、タンクの耐久性維持
に貢献するライニング構造を得ることができる。
【0048】請求項4に記載の発明によれば、前記請求
項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の発明の効果に
加えて、型枠内へ耐侵食性及び耐腐食性を有するコンク
リートを打設するだけなので、低コストで所望するライ
ニング構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 地下タンクに具体化した一実施形態の一部破
断正面図。
【図2】 同じく地下タンクの要部断面図。
【図3】 別実施形態のタンクの要部断面図。
【図4】 別実施形態のタンクの要部断面図。
【図5】 別実施形態のタンクの要部断面図。
【符号の説明】
1…タンクとしての地下タンク、2…ベース部としての
ベースコンクリート、3…タンク本体、4…底板、5…
側壁、8…被貯留物質としての消火用の水、15…ライ
ニング構造、流動性固化材、耐侵食性及び耐腐食性を有
するコンクリートとしての耐硫酸塩コンクリート。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被貯留物質を貯留するためのタンク本体
    をベース部上に載置固定するとともに、同ベース部上に
    はタンク本体の外面側下端縁に沿って耐水性を有するラ
    イニング構造を施したタンク。
  2. 【請求項2】 前記タンク本体は、前記ベース部上に載
    置固定した金属製の底板上に環状の側壁が立設されたも
    のであり、前記ライニング構造は、少なくとも前記底板
    のベース部上における露出部位をシールド被覆するよう
    に施されている請求項1に記載のタンク。
  3. 【請求項3】 前記ライニング構造は、流動性固化材が
    固化することにより形成される請求項1又は請求項2に
    記載のタンク。
  4. 【請求項4】 前記ライニング構造は、前記ベース部上
    にタンク本体の外面側下端縁を包囲するように環状に配
    置された型枠内へ耐侵食性及び耐腐食性を有するコンク
    リートを打設することによって形成される請求項1〜請
    求項3のうち何れか一項に記載のタンク。
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