JP2000043490A - 角度等分器及び円の中心決定器 - Google Patents

角度等分器及び円の中心決定器

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JP2000043490A
JP2000043490A JP10218379A JP21837998A JP2000043490A JP 2000043490 A JP2000043490 A JP 2000043490A JP 10218379 A JP10218379 A JP 10218379A JP 21837998 A JP21837998 A JP 21837998A JP 2000043490 A JP2000043490 A JP 2000043490A
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dividing
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dividing rod
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JP10218379A
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English (en)
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Hitoshi Akiyama
仁 秋山
Gisaku Nakamura
義作 中村
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Tokai University
Tokai Education Instruments Co Ltd
Original Assignee
Tokai University
Tokai Education Instruments Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 与えられた角度の奇数等分を即座に行なうこ
とができ、その角度の等分作業から、図形に関する数学
的知識を身につけること。また、円の中心位置を簡単に
割り出すことができるとともに、その割り出し作業か
ら、図形に関する数学的知識を身につけること。 【解決手段】 操作分度杆1と、第一外分度杆2と、第
二外分度杆3と、中間分度杆4と、3本の等分リンク
5,5,…と、2本の操作リンク6,6とからなり、操
作分度杆1,第一外分度杆2,第二外分度杆3及び中間
分度杆4と等分リンク5とでなす三角形は常に合同とな
るようにすること。中心決定杆20と、左右一対の外側
リンク21,21と、左右一対の内側リンク22,22
とからなる二組の器部A,Aを並設し回動自在に連結す
ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、与えられた角度の
奇数等分を即座に行なうことができ、その角度の等分作
業から、図形に関する数学的知識を身につけることがで
きる角度等分器に関するものであり、また円の中心位置
を簡単に割り出すことができるとともに、その割り出し
作業から、図形に関する数学的知識を身につけることが
できる円の中心決定器に関する。
【0002】
【従来の技術】与えられた角度を等分する場合におい
て、偶数に等分するにはコンパスと定規で簡単に行なう
ことができる。しかし、その角度を奇数に等分するに
は、コンパスで行なうことはできず、この場合には分度
器を必要とする。次に、与えられた円から、その中心を
求める場合にも、コンパスと定規を利用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、角度を奇数
に等分するのに分度器を使用することで、可能ではある
が、角度を等分するために奇数の整数で割った場合に小
数点以下に数値が存在するものでは、分度器からその数
値を割り出した場合に誤差が生じてしまうことがある。
さらに、分度器で角度を奇数に等分する場合には、単に
角度を奇数で割った数値を求め、分度器でその数値を図
形上に記してゆくだけの作業となるため、その作業か
ら、新たなる図形学習の知識を得ることがあまり期待す
ることはできない。
【0004】次に、与えられた円の中心を求める場合に
は、種々の方法が存在するが、コンパスや定規を使用す
ることによるものでは、作業が面倒であり、即座に中心
を求めることができる道具が期待されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は、上記
課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明
を、操作分度杆と、第一外分度杆と、第二外分度杆と、
中間分度杆と、3本の等分リンクと、2本の操作リンク
とからなり、前記操作分度杆に対して第一外分度杆,第
二外分度杆,中間分度杆をそれぞれ回動自在に枢支連結
し、各分度杆相互を等分リンクにて枢支連結し、第一外
分度杆と中間分度杆における等分リンクの枢支連結部は
長手方向に沿って摺動自在な摺動枢支部とし、両摺動枢
支部と操作分度杆との間に操作リンクを枢支連結し、該
操作リンクと操作分度杆との枢支連結部は操作分度杆の
長手方向に沿って摺動自在なる摺動枢支部とし、操作分
度杆,第一外分度杆,第二外分度杆及び中間分度杆と等
分リンクとでなす三角形は常に合同となる角度等分器と
したり、操作分度杆と、第一外分度杆と、第二外分度杆
と、3本の中間分度杆と、5本の等分リンクと、2本の
操作リンク4本の中間リンクとからなる構造とした角度
等分器としたり、或いは中心決定杆と、左右一対の外側
リンクと、左右一対の内側リンクとからなり、前記外側
リンクの一端を中心決定杆の一端に枢支連結し、その外
側リンクの揺動自由端に内側リンクの一端をそれぞれ枢
支連結し、両内側リンクの他端側同士は摺動枢支部とし
て前記中心決定杆の長手方向に沿って摺動自在とした器
部を二組備え、その二組の器部を並設し,前記外側リン
クと内側リンクとの枢支連結部同士を回動自在に連結し
てなる中心決定装置としたことにより、与えられた角度
の等分を即座に行なうことができ、その角度の等分作業
から、図形に関する種々の知識を身につけることがで
き、また円の中心位置を簡単に割り出すことができると
ともに、その割り出し作業から、図形に関する知識を身
につけることができ、上記課題を解決したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。まず、角度等分器の第1実施形態を
図1乃至図4に基づいて説明する。第1実施形態の角度
等分器は、与えられた角度を三等分する。その構成部材
は、主に操作分度杆1、第一外分度杆2と、第二外分度
杆3と、中間分度杆4と、3本の等分リンク5,5,
…、2本の操作リンク6,6から構成され、また必要に
応じて補助分度杆7及びもう1本の等分リンク5が構成
部材として加えられることもある。
【0007】まず、操作分度杆1に対して第一外分度杆
2,第二外分度杆3,中間分度杆4及び補助分度杆7の
それぞれの一端がピン9により枢支連結される。該枢支
連結部は、回動中心P1 とし、該回動中心P1 を中心と
して第一外分度杆2,第二外分度杆3,中間分度杆4及
び補助分度杆7が扇形に拡がるように構成されている
(図1,図2参照)。
【0008】その操作分度杆1は、最も長尺であり、第
一外分度杆2と中間分度杆4は同一長さである。また、
補助分度杆7と第二外分度杆3は同一長さである。そし
て、操作分度杆1,第一外分度杆2,第二外分度杆3,
中間分度杆4及び補助分度杆7にそれぞれ等分リンク
5,5,…が不動ピン10により枢支連結される。具体
的には、操作分度杆1の略中央より少し回動中心P1
に近寄る箇所で2本の等分リンク5が枢支連結される。
該枢支連結部は、枢支部Q1 とする。
【0009】また、第二外分度杆3と補助分度杆7に
は、前記回動中心P1 と反対側端部に等分リンク5,
5,…がそれぞれ不動ピン10を介して枢支連結され、
第二外分度杆3側の枢支連結箇所を枢支部Q2 とし、補
助分度杆7側のそれを枢支部Q3とする。
【0010】その操作分度杆1と第二外分度杆3との等
分リンク5,5の自由端側同士を摺動自在な摺動ピン1
1にて枢支連結し、該摺動ピン11が前記中間分度杆4
の長手方向に沿って摺動自在としたものである。その摺
動ピン11による枢支連結部を摺動枢支部S1 とする。
中間分度杆4には、摺動用長孔12が形成され、前記摺
動ピン11がその摺動用長孔12に沿って係合且つ摺動
自在なる構造となっている。
【0011】同様に、操作分度杆1と補助分度杆7との
等分リンク5,5の自由端側同士を摺動自在な摺動ピン
11にて枢支連結し、該摺動ピン11が前記第一外分度
杆2の長手方向に沿って摺動自在としたものであり、該
枢支連結部を摺動枢支部S2とする。
【0012】第一外分度杆2には、摺動用長孔12が形
成され、前記摺動ピン11が摺動自在なる構造となって
いる。全ての等分リンク5,5,…は、同一長さに設定
されている。そして、第二外分度杆3と2本の等分リン
ク5,5及び操作分度杆1が回動中心P1 ,枢支部
1 ,枢支部Q2 及び摺動枢支部S1 を介して菱形の連
接機構を構成する。
【0013】同様にして、操作分度杆1と補助分度杆7
と2本の等分リンク5,5が回動中心P1 ,枢支部
1 ,枢支部Q3 及び摺動枢支部S2 を介して菱形の連
接機構を構成する。そして、前記菱形の連接機構の対角
線上に中間分度杆4或いは第一外分度杆2がそれぞれ存
在する構成となっている。
【0014】前記摺動枢支部S1 及び摺動枢支部S2
は、それぞれ操作リンク6,6が枢支連結されており、
該操作リンク6,6の他端同士が摺動ピン11を介して
操作分度杆1の長手方向に沿って摺動自在に枢支連結さ
れている。該枢支連結部は、摺動枢支部SO とする。
【0015】その操作分度杆1には、摺動ピン11が摺
動自在な摺動用長孔12が形成されている。前記摺動ピ
ン11が摺動用長孔12に沿って、移動することで、操
作リンク6,6は、摺動枢支部S1 ,摺動枢支部S2
介して前記第一外分度杆2及び中間分度杆4を操作分度
杆1に近接させたり,離間させることができる〔図2
(B),(C)参照〕。
【0016】その操作リンク6,6及び第一外分度杆
2,中間分度杆4の動作により、等分リンク5,5,…
及び第二外分度杆3,補助分度杆7も共に作動する。こ
れによって、前記菱形の連接機構部は、その菱形の形状
を変化しながらも、操作分度杆1の両側に形成される菱
形の連接機構部は同一の菱形を維持する。
【0017】そして、菱形の連接機構部と第一外分度杆
2或いは中間分度杆4により構成される三角形(P1
1 ,S2 )、三角形(P1 ,S2 ,Q1 )、三角形
(P1,Q1 ,S1 )及び三角形(P1 ,S1 ,Q2
は、全て合同である〔図1,図2(B)等参照〕。ゆえ
に、回動中心P1 を中心とし補助分度杆7,第一外分度
杆2,操作分度杆1,中間分度杆4,第二外分度杆3に
よる角度は全て等しくなる。
【0018】与えられた線分L1 ,L2 のなす角度θを
三等分するに際して、第一外分度杆2,操作分度杆1,
中間分度杆4及び第二外分度杆3が使用され、補助分度
杆7は使用されない。該補助分度杆7は、角度θを四等
分する場合に使用することができる。従って、第1実施
形態の角度等分器は、角度θを三等分することのみを目
的とする場合には、補助分度杆7及び該補助分度杆7と
ともに使用される等分リンク5は不要とすることもでき
る。
【0019】その操作分度杆1,第一外分度杆2,第二
外分度杆3及び中間分度杆4には分度線k,k,…が記
されている。その分度線kは、与えられた線分L1 ,L
2 のなす角度θを等分する目安とするもので、細線状を
なしている。その分度線kは、操作分度杆1,第一外分
度杆2,第二外分度杆3及び中間分度杆4にそれぞれ記
入されたり、刻印される。補助分度杆7には、分度線k
を設けることはないが、角度θを三等分する目的以外に
角度θを四等分することもあるならば、補助分度杆7に
分度線kを設けても良い。
【0020】本発明の角度等分器を使用する一例を述べ
る。まず、紙面上に記載された線分L1 ,L2 のなす角
度θを三等分するには、図3,図4(A)に示すよう
に、角度等分器の回動中心P1 を線分L1 ,L2 の交わ
る箇所に載置する。そして、図4(B)に示すように、
第一外分度杆2と第二外分度杆3を線分L1 ,L2 にそ
れぞれ合わせるようにして操作する。
【0021】このとき、操作分度杆1の摺動枢支点SO
を適宜に操作することにより第一外分度杆2,第二外分
度杆3を線分L1 ,L2 に位置合わせすることができ
る。そして、その第一外分度杆2と第二外分度杆3とを
線分L1 ,L2 に位置合わせを完了すると第一外分度杆
2と第二外分度杆3との間にて操作分度杆1及び中間分
度杆4が等間隔となり、角度θを三等分することができ
る。
【0022】次に、本発明の第2実施形態では、与えら
れた角度を五等分する角度等分器である。第2実施形態
では、操作分度杆1,第一外分度杆2,第二外分度杆
3,中間分度杆4及び補助分度杆7とした構成は第1実
施形態と同様であるが、その中間分度杆4を3本とした
ものであって、第2実施形態では、その中間分度杆4を
それぞれ第一中間分度杆4a,第二中間分度杆4b,第
三中間分度杆4cとする(図5参照)。
【0023】さらに、上記構成部材に中間リンク13,
13,…が加わる。第一外分度杆2と操作分度杆1との
間には、第一中間分度杆4aが位置し、操作分度杆1と
第二外分度杆3との間には第二中間分度杆4b及び第三
中間分度杆4cがそれぞれ位置する。第一中間分度杆4
a,第二中間分度杆4b,第三中間分度杆4cのそれぞ
れの端部が操作分度杆1に枢支連結され、回動中心P1
を中心として扇形に拡がる。
【0024】そして、操作分度杆1,第一外分度杆2,
第二外分度杆3,補助分度杆7及び第一乃至第三中間分
度杆にそれぞれ等分リンク5,5,…が不動ピン10或
いは摺動ピン11により枢支連結される。具体的には、
第一中間分度杆4a,第二中間分度杆4b,第二外分度
杆3及び補助分度杆7にそれぞれ等分リンク5が不動ピ
ン10,10,…により枢支連結される。該枢支連結部
は、図5に示すように、それぞれ枢支部Q2 ,枢支部Q
3 ,枢支部Q4 ,枢支部Q5 とする。
【0025】その第一中間分度杆4aと第二中間分度杆
4bに枢支連結された等分リンク5,5の他端側は摺動
ピン11を介して枢支連結される。該枢支連結部を摺動
枢支部St とする。また、第一中間分度杆4aと補助分
度杆7に枢支連結されたそれぞれの等分リンク5,5の
他端側が摺動ピン11にて枢支連結される。該枢支連結
部は、前記第一外分度杆2の長手方向に形成された摺動
用長孔12に沿って摺動自在となる摺動枢支部S2 とす
る。
【0026】同様に、第二中間分度杆4bと第二外分度
杆3に枢支連結されたそれぞれの等分リンク5,5の他
端側が摺動ピン11にて枢支連結される。該枢支連結部
は、前記第三中間分度杆4cの長手方向に形成された摺
動用長孔12に沿って摺動自在となる摺動枢支部S1
する。
【0027】上記構成により、補助分度杆7、第一外分
度杆2,操作分度杆1,第二外分度杆3及び第一乃至第
三中間分度杆と等分リンク5,5,…が、回動中心
1 ,枢支部Q2 ,枢支部Q3 ,枢支部Q4 ,枢支部Q
5 を介して3個の菱形の連接機構を構成する。
【0028】前記摺動枢支部St には2本の中間リンク
13,13が枢支連結され、摺動枢支部S1 及び摺動枢
支部S2 には、それぞれ一本の中間リンク13,13が
枢支連結されている。そして、摺動枢支部St からの中
間リンク13の一つが摺動枢支部S1 からの中間リンク
13の他端側とが摺動ピン11にて枢支連結される。該
枢支連結部は、第一中間分度杆4aの摺動用長孔12の
長手方向に沿って摺動自在な摺動枢支部S4 となる。
【0029】また、摺動枢支部St からの他方の中間リ
ンク13が摺動枢支部S2 からの中間リンク13の他端
側とが摺動ピン11にて枢支連結される。該枢支連結部
は、第二中間分度杆4bの摺動用長孔12の長手方向に
沿って摺動自在な摺動枢支部S3 となる。
【0030】その摺動枢支部S3 及び摺動枢支部S
4 に、それぞれ操作リンク6,6が枢支連結されてお
り、該操作リンク6,6の他端同士が摺動ピン11を介
して操作分度杆1の摺動用長孔12に沿って摺動自在に
枢支連結されている。該枢支連結部は、摺動枢支部SO
とする。
【0031】前記摺動ピン11が摺動用長孔12に沿っ
て、移動することで、操作リンク6,6は、摺動枢支部
1 ,摺動枢支部S2 を介して前記中間リンク13,1
3,…を操作し、第一中間分度杆4a及び第二中間分度
杆4bを操作分度杆1に近接させたり,離間させること
ができ、さらに、等分リンク5,5,…及び第二外分度
杆3,補助分度杆7も共に作動する。これによって、前
記菱形の連接機構部は、その菱形の形状を変化しながら
も、操作分度杆1の両側に形成される菱形の連接機構部
は同一の菱形を維持する。
【0032】そして、菱形の連接機構部と第一外分度杆
2或いは中間分度杆4により構成される三角形(P1
3 ,S2 )、三角形(P1 ,S2 ,Q4 )、三角形
(P1,Q4 ,St )及び三角形(P1 ,St
5 )、三角形(P1 ,Q5 ,S1 )、三角形(P1
1 ,Q2 )の5個の三角形は、全て合同である〔図
5,図6(A),(B)参照〕。ゆえに、回動中心P1
を中心とし補助分度杆7,第一外分度杆2,第一中間分
度杆4a,操作分度杆1,第二中間分度杆4b,第三中
間分度杆4c及び第二外分度杆3により分割された角度
は全て等しくなる。
【0033】与えられた線分L1 ,L2 のなす角度θを
五等分するに際して、第一外分度杆2,操作分度杆1,
第二外分度杆3及び第一乃至第三中間分度杆が使用さ
れ、補助分度杆7は使用されない。該補助分度杆7は、
角度θを六等分する場合に使用することができる。従っ
て、第2実施形態の角度等分器は、角度θを五等分する
ことのみを目的とする場合には、補助分度杆7及び該補
助分度杆7とともに使用される等分リンク5は不要とす
ることもできる。
【0034】その操作分度杆1,第一外分度杆2,第二
外分度杆3及び第一乃至第三中間分度杆には、分度線
k,k,…が記されている。その分度線kは、与えられ
た線分L1 ,L2 のなす角度θを等分する目安とするも
ので、細線状をなしている。その分度線kは、操作分度
杆1,第一外分度杆2,第二外分度杆3及び中間分度杆
4にそれぞれ記入されたり、刻印される。補助分度杆7
には、分度線kを設けることはないが、角度θを五等分
する目的以外に角度θを六等分することもあるならば、
補助分度杆7に分度線kを設けても良い。
【0035】次に、円の中心決定器について、図7乃至
図10に基づいて説明する。該実施形態は、主に左右一
対の器部A,Aから構成されている〔図7(A),図8
(A)参照〕。その器部Aは、中心決定杆20と、左右
一対の外側リンク21,21と、左右一対の内側リンク
22,22とから構成される。
【0036】その中心決定杆20の長手方向の一端側に
外側リンク21,21がピン23を介して回動自在とな
るように枢支連結され、該枢支連結部を回動中心P11
し、前記外側リンク21,21が中心決定杆20に対し
て回動自在になっている〔図8(B)参照〕。
【0037】その両外側リンク21,21の他端側に内
側リンク22,22がそれぞれ装着され、ピン24,2
4にて枢支連結される。そのピン24による枢支連結部
を枢支部Q11とする。その2本の内側リンク22,22
の他端側同士が枢支連結され、該枢支連結部が中心決定
杆20の長手方向に沿って摺動自在となるように摺動ピ
ン25により枢支連結される。
【0038】該枢支連結部を摺動枢支部S10とする。前
記摺動ピン25は、中心決定杆20の長手方向に形成さ
れた摺動用長孔20aに沿って摺動し、摺動枢支部S10
が中心決定杆20の長手方向に沿って摺動自在としてい
る。上記の構成により、外側リンク21,21と内側リ
ンク22,22により、四節からなる連接機構を構成す
る。
【0039】その中心決定杆20は、四節からなる連接
機構の対角線上に位置し、対角上の両枢支部Q11,Q11
とを結ぶ仮想線Gに常時直交する〔図8(A),(B)
参照〕。このようにして器部Aが構成される。該器部A
が二組備えらる。二組の器部A,Aの外側リンク21と
内側リンク22の枢支部Q11,Q11同士が前記ピン24
を共通に介して二つの器部A,Aが連結される。
【0040】その二つの器部A,Aの連結により、3点
の枢支部Q11,Q11,…が構成される。二組の器部A,
Aの下面側には、その枢支部Q11を構成するピン24に
それぞれ固定用突起部27が設けられている〔図7
(B)参照〕。該固定用突起部27は、本発明の円の中
心決定器を紙面上に記載された円周線上に固定するのに
使用される。
【0041】前記中心決定杆20の長手方向中心箇所よ
り自由端側に向かって位置決め用長孔20bが形成され
ている(図7,図8参照)。該位置決め用長孔20b
は、後述するように、円Cの中心OP を決定するとき
に、中心位置を記すときに使用される。
【0042】与えられた円Cの中心を決定するには、二
組の器部A,Aのそれぞれの内側リンク22,22及び
外側リンク21,21を幅方向に拡げ、枢支部Q11,Q
11が適宜の間隔となるようにセットする。そして、各枢
支部Q11,Q11,…に設けた固定用突起部27を紙面上
に描かれた円周線上に配置する。
【0043】このとき中心決定杆20は、両枢支部
11,Q11を結ぶ仮想線Gと常に直交するものである。
そこで、二組の器部A,Aの中心決定杆20,20は、
交差することになり、その交差点が与えられた円Cの中
心OP となる。これは、「弦の垂直二等分線は円の中心
を通る」という数学の定理を使用したものである。
【0044】そこで、一つの器部Aにおける、枢支部Q
11,Q11に設けた固定用突起部27,27を結ぶ線は前
記仮想線Gに該当し、該仮想線Gは円Cの弦に相当す
る。そして、中心決定杆20は仮想線Gの垂直二等分線
上に一致するので、中心決定杆20は、円Cの中心OP
を通過する。
【0045】そして、本発明の円の中心決定器では、二
組の器部A,Aが枢支連結されて構成されているので、
二つの中心決定杆20,20の交差点が円Cの中心OP
に一致し、中心OP の位置を見つけることができる。図
9(A)は、本発明の円の中心決定器を与えられた円C
の円周上に配置した状態を示す。図9(B)は、円の中
心決定器を線図のみで簡略化し、円Cの中心OP を求め
る仕組みを示したものである。図10は、本発明の円の
中心決定器の応用例であり、割れた皿の一部から皿の中
心を求めているところを示している。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明は、操作分度杆1と、第
一外分度杆2と、第二外分度杆3と、中間分度杆4と、
3本の等分リンク5,5,…と、2本の操作リンク6,
6とからなり、前記操作分度杆1に対して第一外分度杆
2,第二外分度杆3,中間分度杆4をそれぞれ回動自在
に枢支連結し、各分度杆相互を等分リンク5,5,…に
て枢支連結し、第一外分度杆2と中間分度杆4における
等分リンク5の枢支連結部は長手方向に沿って摺動自在
な摺動枢支部S1 ,S2 とし、両摺動枢支部と操作分度
杆1との間に操作リンク6,6を枢支連結し、該操作リ
ンク6,6と操作分度杆1との枢支連結部は操作分度杆
1の長手方向に沿って摺動自在なる摺動枢支部SO
し、操作分度杆1,第一外分度杆2,第二外分度杆3及
び中間分度杆4と等分リンク5とでなす三角形は常に合
同となるようにした角度等分器としたことにより、与え
られた角度を即座に三等分することができるし、その作
業において、数学的知識を得ることができる。
【0047】上記効果を詳述すると、与えられた線分L
1 ,L2 のなす角度θを三等分するには、線分L1 ,L
2 が記載された紙面上に配置し、第一外分度杆2と第二
外分度杆3を線分L1 ,L2 にそれぞれ合わせるように
して、第一外分度杆2と第二外分度杆3とを拡げたり、
或いは狭めたりするのみでよい〔図4(A),(B)参
照〕。
【0048】これによって、操作分度杆1と中間分度杆
4は、第一外分度杆2と第二外分度杆3との間にて等間
隔にふり分けられ、その角度θを三等分する作業を即座
に完了することができる。また、その操作は、操作リン
ク6,6の摺動枢支部SO を操作分度杆1の長手方向に
沿って移動させるのみで極めて簡単にできる。
【0049】また、本発明の角度等分器で角度θを等分
する作業過程において、操作分度杆1,第一外分度杆
2,第二外分度杆3及び中間分度杆4と等分リンク5と
でなす三角形は常に合同となるようにしており、これを
目視することで、合同な三角形の対応する角度は等しく
なるという数学上の定理を理解することができる。
【0050】次に、請求項2の発明は、操作分度杆1
と、第一外分度杆2と、第二外分度杆3と、3本の中間
分度杆4と、5本の等分リンク5,5,…と、2本の操
作リンク6,6と、4本の中間リンク13,13,…と
からなり、前記操作分度杆1に対して第一外分度杆2,
第二外分度杆3,中間分度杆4,4,…をそれぞれ回動
自在に枢支連結し、各分度杆相互を等分リンク5,5,
…にて枢支連結し、第一外分度杆2,操作分度杆1及び
第三中間分度杆4における等分リンク5の枢支連結部は
長手方向に沿って摺動自在な摺動枢支部とし、各摺動枢
支部に中間リンク13,13,…を枢支連結し、該中間
リンク13,13,…と操作分度杆1との間に操作リン
ク6,6を枢支連結し、該操作リンク6,6と操作分度
杆1との枢支連結部は操作分度杆1の長手方向に沿って
摺動自在なる摺動枢支部SO とし、操作分度杆1,第一
外分度杆2,第二外分度杆3、第一乃至第三中間分度杆
4及び等分リンク5とでなす三角形は常に合同となる角
度等分器としたことにより、与えられた角度を即座に五
等分することができるし、その作業において、数学的知
識を得ることができる。
【0051】上記効果を詳述すると、与えられた線分L
1 ,L2 のなす角度θを三等分するには、線分L1 ,L
2 が記載された紙面上に配置し、第一外分度杆2と第二
外分度杆3を線分L1 ,L2 にそれぞれ合わせるように
して、第一外分度杆2と第二外分度杆3とを拡げたり、
或いは狭めたりするのみでよい。
【0052】これによって、操作分度杆1及び3本の中
間分度杆4は、第一外分度杆2と第二外分度杆3との間
にて等間隔にふり分けられ、その角度θを五等分する作
業を即座に完了することができる。また、その操作は、
操作リンク6,6の摺動枢支部SO を操作分度杆1の長
手方向に沿って移動させるのみで極めて簡単に行なうこ
とができる。
【0053】また、本発明の角度等分器で角度θを等分
する作業過程において、操作分度杆1,第一外分度杆
2,第二外分度杆3、第一乃至第三中間分度杆4及び等
分リンク5とでなす三角形は常に合同となるようにして
おり、これを目視することで、合同な三角形の対応する
角度は等しくなるという数学上の定理を理解することが
できる。
【0054】次に、請求項3の発明は、中心決定杆20
と、左右一対の外側リンク21,21と、左右一対の内
側リンク22,22とからなり、前記外側リンク21,
21の一端を中心決定杆20の一端に枢支連結し、その
外側リンク21,21の揺動自由端に内側リンク22,
22の一端をそれぞれ枢支連結してこれらを枢支部
11,Q11とし、両内側リンク22,22の他端側同士
は摺動枢支部S10として前記中心決定杆20の長手方向
に沿って摺動自在とした器部Aを二組備え、その二組の
器部A,Aを並設し,前記外側リンク21と内側リンク
22との枢支部Q11,Q11同士を回動自在に連結してな
る中心決定装置としたことにより、円の中心を即座に決
定することができ、その作業過程において、数学的知識
を得ることができる。
【0055】上記効果を詳述すると、二組の器部A,A
の三点の枢支部Q11,Q11,…を円Cの円周線上に配置
したときに、その二つの中心決定杆20,20の交差点
が円Cの中心OP として見いだすことができる。これ
は、一つの器部Aの左右一対の外側リンク21,21と
左右一対の内側リンク22,22との他端部同士の枢支
連結部である枢支部Q11,Q11を結ぶ線(発明の詳細な
説明では仮想線Gに該当)と中心決定杆20とが常に直
交するもので、「弦の垂直二等分線は円の中心を通る」
という数学の定理がそのまま、当てはめられる。
【0056】そのために、中心決定杆20が円Cの中心
P を通過するものであり、二組の器部A,Aでは、2
本の中心決定杆20,20は、その交差点から中心OP
を見つけ出すことができるものである。また、上述した
ように「弦の垂直二等分線は円の中心を通る」という数
学の定理を学習する教育具としての役目をなすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】角度等分器の第1実施形態の正面図
【図2】(A)は第1実施形態の角度等分器を略最小限
に狭くした状態を示す正面図 (B)は第1実施形態の角度等分器を略最大限に広くし
た状態を示す略示図 (C)は第1実施形態の角度等分器を略最小限に狭くし
た状態を示す略示図
【図3】第1実施形態の角度等分器を使用する状態を示
す斜視図
【図4】(A)は第1実施形態の角度等分器を2本の線
のなす角度上にセットした状態を示す正面図 (B)は第1実施形態の角度等分器を2本の線のなす角
度を三等分した状態を示す正面図
【図5】角度等分器の第2実施形態の正面図
【図6】(A)は第2実施形態の角度等分器を略最大限
に広くした状態を示す略示図 (B)は第2実施形態の角度等分器を略最小限に狭くし
た状態を示す略示図
【図7】(A)は円の中心決定器の斜視図 (B)は円の中心決定器の要部を下面側から見た斜視図
【図8】(A)は円の中心決定器の正面図 (B)は円の中心決定器の要部正面図
【図9】(A)は円の中心決定器により円の中心を決定
した状態を示す作用図 (B)は円の中心決定器により円の中心を決定した状態
を線図とした作用図
【図10】円の中心決定器により破損した皿のかけらか
ら中心を決定する状態を示す作用図
【符号の説明】
1…操作分度杆 2…第一外分度杆 3…第二外分度杆 4…中間分度杆 5…等分リンク 6…操作リンク S1 ,S2 …摺動枢支部 SO …摺動枢支部 A…器部 13…中間リンク 20…中心決定杆 21…外側リンク 22…内側リンク Q11…枢支部 S10…摺動枢支部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作分度杆と、第一外分度杆と、第二外
    分度杆と、中間分度杆と、3本の等分リンクと、2本の
    操作リンクとからなり、前記操作分度杆に対して第一外
    分度杆,第二外分度杆,中間分度杆をそれぞれ回動自在
    に枢支連結し、各分度杆相互を等分リンクにて枢支連結
    し、第一外分度杆と中間分度杆における等分リンクの枢
    支連結部は長手方向に沿って摺動自在な摺動枢支部と
    し、両摺動枢支部と操作分度杆との間に操作リンクを枢
    支連結し、該操作リンクと操作分度杆との枢支連結部は
    操作分度杆の長手方向に沿って摺動自在なる摺動枢支部
    とし、操作分度杆,第一外分度杆,第二外分度杆及び中
    間分度杆と等分リンクとでなす三角形は常に合同となる
    ようにしたことを特徴とする角度等分器。
  2. 【請求項2】 操作分度杆と、第一外分度杆と、第二外
    分度杆と、3本の中間分度杆と、5本の等分リンクと、
    2本の操作リンクと、4本の中間リンクとからなり、前
    記操作分度杆に対して第一外分度杆,第二外分度杆,中
    間分度杆をそれぞれ回動自在に枢支連結し、各分度杆相
    互を等分リンクにて枢支連結し、第一外分度杆,操作分
    度杆及び第三中間分度杆における等分リンクの枢支連結
    部は長手方向に沿って摺動自在な摺動枢支部とし、各摺
    動枢支部に中間リンクを枢支連結し、該中間リンクと操
    作分度杆との間に操作リンクを枢支連結し、該操作リン
    クと操作分度杆との枢支連結部は操作分度杆の長手方向
    に沿って摺動自在なる摺動枢支部とし、操作分度杆,第
    一外分度杆,第二外分度杆,第一乃至第三中間分度杆及
    び等分リンクとでなす三角形は常に合同となるようにし
    たことを特徴とする角度等分器。
  3. 【請求項3】 中心決定杆と、左右一対の外側リンク
    と、左右一対の内側リンクとからなり、前記外側リンク
    の一端を中心決定杆の一端に枢支連結し、その外側リン
    クの揺動自由端に内側リンクの一端をそれぞれ枢支連結
    してこれらを枢支部とし、両内側リンクの他端側同士は
    摺動枢支部として前記中心決定杆の長手方向に沿って摺
    動自在とした器部を二組備え、その二組の器部を並設
    し,前記外側リンクと内側リンクとの枢支部同士を回動
    自在に連結してなることを特徴とする中心決定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008207531A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Shigeo Satake 任意角の任意等分装置
CN103600607A (zh) * 2013-11-26 2014-02-26 北京工业大学 任意角三等分仪
JP7187130B1 (ja) * 2022-10-20 2022-12-12 帰己二 五藤 角度の3等分、5等分用作図器

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