JP2000041572A - マグロ尾柄部の加工方法 - Google Patents

マグロ尾柄部の加工方法

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JP2000041572A
JP2000041572A JP10227553A JP22755398A JP2000041572A JP 2000041572 A JP2000041572 A JP 2000041572A JP 10227553 A JP10227553 A JP 10227553A JP 22755398 A JP22755398 A JP 22755398A JP 2000041572 A JP2000041572 A JP 2000041572A
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JP
Japan
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tuna
processing
peduncle
meat
tendon
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Withdrawn
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JP10227553A
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English (en)
Inventor
Kokichi Ko
弘吉 高
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TAKAICHI SUISAN KK
Original Assignee
TAKAICHI SUISAN KK
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  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来廃棄されていたマグロの尾柄部を簡単な
加工作業で外観体裁の良い食材とする方法の提供。 【解決手段】 マグロの尾柄部1にあって、骨質部以外
の表皮7、小離鰭2等の不可食部を除去し、冷凍状態で
輪切りにすることにより、脊椎骨4を中心とする筋肉5
と腱6で構成される円板可食部を成形することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マグロ尾柄部の加工
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】我が国で消費される刺身用の冷凍マグロ
は、原魚体で年間約50万トン程度であり、同魚体のう
ち、刺身として供されない尾柄部分は原魚体の約2%で
あって1万トンにも達する。
【0003】図2は、マグロ尾柄部1の概略図であっ
て、捕獲されたマグロは、漁船上で尾柄部1の小離鰭2
に於ける第6番目付近(図面で示したa−a線)で切断
され、尾鰭3側は洋上で廃棄される。また陸揚げ後に、
尾柄部1は小離鰭2の第3番目付近(図面で示したb−
b線)で切断され、結局、小離鰭2の第3番目付近から
第6番目付近の部分は刺身用として供されることはな
い。
【0004】即ち、尾柄部1は、胴体の筋肉の力を尾鰭
3に伝達し、強い推進力とするためのアキレス腱的役割
を果たしており、その断面構造は、脊椎骨4の周囲に筋
肉5の層があり、その外周を種々な太さの腱6が筋肉5
と混在した状態で取り巻き、最外周を表皮7で被覆し、
前記した小離鰭2が上下部についている。尚、脊椎骨4
には、神経棘8、血管棘9が連続する。
【0005】このうち、腱6は、その主成分が高度に純
粋なタンパク質であって本来可食部分であるが、生の状
態では非常に強い柔軟性とそれ自体の硬さを有してお
り、この硬さが刺身に供されない決定要素である。
【0006】しかしながら、この切断された小離鰭2の
第3番目付近から第6番目付近の部分をそのまま廃棄し
たのでは不経済である。
【0007】そこで、小離鰭2の第3番目付近以降の尾
柄部1にあって、不可食部である表皮7、小離鰭2、脊
椎骨4、神経棘8、血管棘9等を切除し、残存する肉質
部から太い腱6を除去して筋肉5のみを採肉している
が、その肉塊は小さく、また均一性も無いため「屑肉」
として安価に取り扱われており、採肉作業による採算性
が悪く、小型のものは廃棄せざるを得なかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】即ち、鮮度と旨味に於
いては高級な素地を有しているにも拘らず、食材として
の尾柄部1が安価の域をでないのは、上述同様の小肉塊
の採肉手段では、商品価値として外観不良が一方にあ
り、また食材への加工に大きな手間がかかるものであっ
たからである。
【0009】よって本発明は、上述した従来技術の不満
点を解決するため開発されたもので、従来廃棄されてい
たマグロの尾柄部を簡単な加工作業で外観体裁の良い食
材として提供できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明のマグロ尾柄部の加工方法は、マグロの尾柄部に
あって、骨質部以外の表皮、小離鰭等の不可食部を除去
し、冷凍状態で輪切りにすることにより、脊椎骨を中心
とする筋肉と腱で構成される円板可食部を成形すること
を特徴とする。
【0011】不可食部を除去した尾柄部を冷凍状態で輪
切りにすることにより、円板形状の可食部を成形する。
冷凍状態で輪切りにするために、その切り口面は滑らか
な平面となって外観体裁は良好である。
【0012】そして円板形状の可食部は、所謂骨付き肉
であって、筋肉と腱で構成される部分は、脊椎骨を核と
して脊椎骨に確固と固着してその形状が維持される。
【0013】それ故に切断された各円板形状の可食部
は、夫々が一定の厚さを有し、所定の表面積を有する規
格商品としての外観体裁が整う。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の加工方法を作業順序に従
って説明すると、先ず、原料に用いるマグロの尾柄部1
には、荷役時に用いる輪状のロープが通常刺し通されて
おり、半解凍状態でこのロープを抜き取る。
【0015】次に、背と腹に前後方向に沿って羅列して
いる小離鰭2を、その小離鰭基部10の表皮7が多少残
存付着する状態で前後方向に沿って削り取る。
【0016】次いで、魚類用脱皮機械または包丁による
手作業で、外周の表皮7を剥ぎ取る。
【0017】以上が、不可食部の除去作業であり、この
状態での尾柄部1を冷凍する。冷凍庫内では、切り口面
積の大きい方を下方にして垂直に起立させ、且つ外周が
他の部分に接触しないようにし、できるだけ断面の円形
が崩れず、且つ脊椎骨4が中心に位置するようにする。
【0018】この冷凍の理由は、一つには保存の問題で
あるが、一方では切断による切り口面の滑らかさを得る
ためである。即ち、冷凍された尾柄部1は、例えばマグ
ロ用バンドソーにより10〜20mmの厚さで輪切りにす
るのであり、この切断の際に凍結している方が作業し易
く、切り口も乱れないのである。
【0019】以上の作業により、或る程度の規格に沿っ
た円板状の骨付き肉が得られるのであり、マグロ肉特有
の赤色によりステーキ肉的な食材となり、脊椎骨4、神
経棘8、血管棘9等が円板形状を維持し、調理し易い。
【0020】円板状の骨付き肉は、生のままでは前述し
たように腱6が硬く、食用に適さないので、文字通りス
テーキ肉のように加熱用食材として用いる。
【0021】一般的に、魚類の腱は畜産物の腱と異な
り、短時間の加熱で簡単に軟化し、ゼラチン化する特性
を持っている。従って、上記骨付き肉にあっても、筋肉
5と混在した状態の腱6は、加熱によって充分に軟化す
る。
【0022】本発明の骨付き肉は、加熱用食材ではある
が、鮮度的には刺身用原料を用いていることから、単に
焼いても、煮ても、更には唐揚げ、ムニエル等に加熱調
理しても、魚特有の生臭さは発生せず、肉質中で約30
%を占める腱6はゼラチンのこく味を発揮し、脂肪分が
少ない部分にも拘らず、旨味とボリュームが感じられ
る。
【0023】そして、前述したように骨付き肉は脊椎骨
4等が付着したままであるので、その形状が維持でき、
可熱処理の際もその形状が崩れず、外観体裁も極めて良
いものになる。
【0024】
【発明の効果】本発明にかかるマグロ尾柄部の加工方法
は上述した構成となっているので、従来、マグロ尾柄部
を加工して採肉された小肉塊の屑肉的なものとは全く異
なり、外観体裁の良い一定規格品としての骨付き肉を提
供することができ、本来が刺身用原料であるので美味で
あり、様々な調理形態が可能であり、経済性がある等、
多くの優れた作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】マグロ尾柄部の断面図である。
【図2】マグロ尾柄部の斜視図である。
【符号の説明】
1;マグロ尾柄部、2;小離鰭、3;尾鰭、4;脊椎
骨、5;筋肉、6;腱、7;表皮、8;神経棘、9;血
管棘、10;小離鰭基部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグロの尾柄部にあって、骨質部以外の
    表皮、小離鰭等の不可食部を除去し、冷凍状態で輪切り
    にすることにより、脊椎骨を中心とする筋肉と腱で構成
    される円板可食部を成形することを特徴とするマグロ尾
    柄部の加工方法。
JP10227553A 1998-07-29 1998-07-29 マグロ尾柄部の加工方法 Withdrawn JP2000041572A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010041961A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Yasuyuki Hayakawa 鮪のテールステーキの製法
JP2010200681A (ja) * 2009-03-04 2010-09-16 Yasuyuki Hayakawa 鮪のテールステーキ・シチュー用の仕掛り品及び調理品の包装体

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Effective date: 20051004