JP2000039395A - 臨床分析装置においてスループットを改善する方法 - Google Patents

臨床分析装置においてスループットを改善する方法

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JP2000039395A JP25077598A JP25077598A JP2000039395A JP 2000039395 A JP2000039395 A JP 2000039395A JP 25077598 A JP25077598 A JP 25077598A JP 25077598 A JP25077598 A JP 25077598A JP 2000039395 A JP2000039395 A JP 2000039395A
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デビット ショウ ジェイムス
James Samsoondar
サムスーンダー ジェイムス
Thomas Moffett
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者サンプル液を吸引してスライド検査要素
へ分注するために使用されるチップ内で患者サンプル特
性と分析物の両方又はいずれかを検出するための装置及
び方法を提供すること。 【解決手段】 まだチップ内にある間に、光を通さない
囲い内で近赤外及び近可視放射線を使用してチップを透
過度に関して走査し、液体の吸光スペクトルを検出する
ことによって、分光光度分析が液体で行われる。その後
又はその前に、分光光度検定を行われていない分析物を
検定するために液体が乾式スライド検査要素に分注さ
れ、こうして、スループットを向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液サンプルを従
来通り乾式又は湿式検定法で検査する前に分光光度分析
を血液サンプルに関して行うことができるようにする、
古い装置の新しい使用法及び新規の分注ステーションに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、分光測光法分析は内容物を決定
するために多くの液体に適用される。かかる分析は、近
赤外放射線で行われるのであれば、近赤外放射線の標的
分析物と他の物質とを差別化する能力のため、特に有効
となる。分光測光法分析はヘモグロビン、アルブミン、
脂質、及び他の多数の血清構成成分を確認することが可
能であることは、例えば臨床化学(Clin.Che
m.)第38巻1623〜1631頁(1992年)か
ら明らかである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、血液サ
ンプルの内容物又は特性を決定するために、かかる分析
を血液サンプルに適用する際には問題が存在する。例え
ば、血液サンプルが最初に、すなわち、1次患者収集容
器に取られるので、この分析を血液サンプルに適用する
のは困難とされてきた。これらの容器は通常様々な寸法
のチューブであり、細胞相から液体血清又は血漿を分離
するために遠心分離処理を施されてきた。したがって、
このようなチューブは、a)患者識別ラベルを有し、
b)血清の様々な予測不能な場所が分析され、c)大量
(ミリリットル)のサンプルを必要とする。様々な位置
に関しては、細胞相から液体相を分離するために使用さ
れるゲルバリアが液体相の代わりに走査されると、不正
確な評価となるのは間違いない。
【0004】したがって、予測不能な高さの液体のチュ
ーブを取り扱うときには、余計な露出をさせ且つ余計な
時間をかけて2次チューブに小分けすること、又は、例
えば、欧州特許出願第EPA185330号について図
3に示されるようにチューブの中身をLED走査するこ
とによって、液体相がどこにあるかを確認することが実
際的とされてきた。このような必要条件は付加的な装置
費用及び処理の遅延を生じさせる。このことは、患者ラ
ベルを通して分光測光法的に走査することの難しさと合
わさって、1次収集容器のこのような走査を問題があっ
て高価なものとさせている。
【0005】他方で、乾式スライド検査要素を使用して
標的物質の検査を行う従来の臨床分析装置は、インキュ
ベーションを必要とするのであれば、標的物質の検定を
行うためには、通常は少なくとも5分を必要とする。こ
れらのインキュベーション時間がある場合には、毎時1
000検査を大きく越すスループットを得ることが困難
となる。このような分析装置におけるより高いスループ
ットを可能にする方法が切に必要とされる。
【0006】このように、本発明の前には、全血から分
離される血清又は血漿のような生物学的液体の分光光度
走査をする安価で簡単な方法、すなわち、どんな容器が
使用されているかに関係なく液体の位置を見つける必要
性を除去し、識別ラベルを透過させて走査する必要性を
さらに除去する方法を提供する必要性が存在した。さら
に、標的物質を検定する分析装置における検査のスルー
プットを向上させる必要性がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明により、分注ステ
ーションと、患者サンプルにおいて標的物質を検出する
ための少なくとも1つの検査ステーションとを備える臨
床分析装置において、前記分注ステーションが、吸引器
プローブと、1次収集容器から生物学的サンプル液を収
集し、収集されたサンプル液の少なくとも一部を検査要
素上へ又はその中へ分注するために、前記プローブに取
り付けられるチップと、前記プローブ及び前記チップ内
に部分的な圧力又は部分的な真空を生じさせるための手
段とを備え、 a)前記プローブに取り付けられるチップの1つに生物
学的液体を吸引するステップと、 b)前記生物学的液体がチップ内にあり、チップがプロ
ーブに取り付けられている間に、近赤外及び近可視放射
線波長の光に複数の波長でチップを透過させることによ
って、生物学的液体中の1つ又はそれ以上の標的物質を
検出し、生物学的液体中の1つ又はそれ以上の標的物質
の濃度と透過した光を相関させることによって、チップ
を透過した光の一部分を複数の波長で分光光度分析を行
うステップとを含み、この相関させるステップは吸光度
の1次導関数の値を波長の関数として計算するステップ
を含み、 c)チップから生物学的液体の一部を検査要素へ分注す
るステップと、 d)前記1つ又はそれ以上の標的物質以外の標的物質に
関して、前記検査ステーションで生物学的液体を加えた
検査要素を検査するステップとをさらに含み、前記1つ
又はそれ以上の標的物質を前記検査ステーションで検査
するのに必要とされなくなった時間の量によって、スル
ープットを増加させる、臨床分析装置においてスループ
ットを改善する方法が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明が好適な実施態様に関して
以下で説明され、これらの実施態様においては、好適な
(従来の)半透明の使い捨てチップが、血清又は血漿の
患者サンプル品質を表す標的に関して分析を行うため
に、好適な(従来の)分析装置吸引器と、光ファイバを
使用している通路によって分光光度計に接続されている
好適な光を通さない囲いとで使用されている。しかしな
がら、さらに、本発明は、標的が十分なNIR及び近可
視放射吸収を有する限り、使用される半透明又は透明な
チップ、吸引器、液体、又は光を通さない囲いのタイ
プ、分光光度計への光の通路及びそこからの光の通路と
なる光学装置、及び検出される標的物質にかかわらず使
用される。すなわち、標的物質は、従来の分析装置にお
いてスライド検査要素上で濃度に関して検査されるあり
きたりの物質、例えば、アルブミン又はぶどう糖であっ
てもよい。液体は全血、尿、又は大脳髄液でもよい。液
体は好適には試薬に制限されない。さらに、チップは使
い捨てではなくて継続使用するものでよく、光を通さな
い囲いへ、次に検出ステーションへ光を集めるために、
光ファイバの代わりに開レンズシステムが使用されても
よい。
【0009】本発明と共に使用される分光光度計は以下
においては示されず又詳細に関しても説明されていな
い。その理由は、分光光度計が十分なスペクトル精度を
持つ近赤外及び近可視光線領域で放射される放射線を発
生させ、透過を介して検出するものであれば、分光光度
計はどんなものでも有効であるからである。本願で使用
される「近赤外及び近可視」は400nmと2500n
mの間の放射線を意味し、最も好ましくは475nmと
1075nmの間の放射線を意味する。これらの波長
は、使い捨てチップの十分なスペクトル透過並びに標的
分析物からの十分なスペクトル吸収を示すので、有利と
なる。475nmは本発明によってビリルビン検出に特
に有効であると考えられている。所望のスペクトル透過
を許容する有効なチップ用材料は使い捨てチップを製造
するのに一般的に使用されているもの(ポリプロピレン
又はポリエチレン)である。
【0010】さらに本願で使用される「分光光度法(又
は分光測光法)」は或る範囲の波長に対するスペクトル
応答を捕捉して、その範囲の各波長に関する応答を相関
させる方法を意味する。比較として、「測光法」は特定
の波長のみに対する反応を相関させる光放射線の分析を
意味する。したがって、「分光光度計」はこの分光光度
分析を行う装置である。
【0011】また、本願で使用される「1次患者収集容
器」は、患者の生物学的液体、普通は血液が、ラベルを
貼られて最初に入れられ、検査のために所望のサンプル
液を準備するための処理を施される容器を意味する。全
血の場合には、このような処理は、液体血清又は血漿が
普通はゲル分離バリアで血球からなる細胞相から分離さ
れる相分離を含んでいる。
【0012】さらに、本願で使用される「検査要素」は
少なくとも1つの試薬が予め供給されている任意の容器
を意味し、この容器は、例えば米国特許出願第3992
158号に記載されているようないわゆる乾式スライド
検査要素、あるいは、米国特許出願第5441895号
に記載されているような1つ又はそれ以上の抗体で予備
被覆された窪み又は試薬を添加されている被覆されてい
ない窪みを有するカップ又はウェルのようなものであ
る。
【0013】また、本願で使用される「光を通さない」
は、検出される光のわずか10%が外部の周囲光による
ものとなるような量まで周囲光を排除する効果があるこ
とを意味する。さらにまた、本願で使用される「黄疸が
ある」は高水準のビリルビン及び/又はビリベルジンが
サンプル中に存在する状態を意味する。
【0014】近赤外及び近可視放射線の生物学的液体の
透過量を標的物質の濃度と相関させる際に必要とされる
数学的分析に関する詳細は説明されていない。その理由
は、このような数学的分析は、カナダ特許第20195
11号、臨床化学(Clin.Chem.)第38巻第
1623〜1631頁(1992年)の論説、及び、分
析化学(Anal.Chem.)第59巻No.17第
1007A〜1017A頁(1987年9月)及び分析
化学第66巻No.15台795A〜804A(199
4年8月)の指導論説から明らかであるように公知とな
っているからである。
【0015】図1は最新の発明を利用している従来の分
析装置12を示している。従来は、分注ステーション1
8を利用して、トレイ20に複数の1次収集容器19か
らなる供給物から吸引器プローブ46に取り付けられて
いる使い捨てチップ48へ、例えば血清又は血漿といっ
た生物学的液体のサンプルを吸引によって収集する。続
いて、サンプル液が、図示されていないスライド検査要
素供給源から獲得されてスライド分配器30に保持され
ているスライド検査要素Eへ分注される。プローブ46
を具備する分注器40の制御は支持ロッド70に取り付
けられている垂直方向駆動装置44及び可動台42のよ
うな機構によってなされ、このような機構は全て例えば
米国特許出願第4340390号に記載されている。任
意の種類の従来のポンプ71が部分的な真空又は部分的
な圧力をチップ48内に生じさせるための手段として使
用される。
【0016】本発明の1つの態様によれば、単に容器1
9から液体を吸引によって収集して、続いてスライド検
査要素Eへ分注する以外に、新規の方法でのチップ48
の使用がなされる。吸引されたサンプル液を搬送するチ
ップ48が、分注のためにホルダ117へ置かれる前
に、検査ステーション82へ図1の矢印80の方向に移
動される。図2(A)、(B)と図3により明確に示さ
れるように、検査ステーション82は、チップ48を受
容する寸法に形成されている空洞84を有する光を通さ
ない効果を有する囲いである走査ブロックを備える。好
適には、空洞84は、図3の上部部分86と、上部部分
86より小さい内径の下部部分88と、上部部分と下部
部分の間の境界の棚部90と、棚部90の空気孔92
と、上部部分から離れる方向へ下部部分から延びる円錐
状出口孔94と、分光光度計の部分へ向かう及びそこか
ら来る光ファイバ98、98’を受容するのに適した2
つの通路96とを備える。出口孔94がチップ48の出
口孔部分の形状、よって、この好適なチップ48の場合
には円錐状形状と概略合う形状に形成されている。オプ
ションの空気チューブ100がチップから流体をポンプ
効果で汲み出す可能性を低減させるために出口孔94に
接続される。もし空気チューブが不透明であれば、オプ
ションで、空気チューブはチップへの光の漏れを無くす
手助けとなる。
【0017】図1に示されるように、光ファイバ98、
98’が、光源110と、結合されて単一の装置110
になっている検出器とを備える従来の分光光度計に接続
される。最大に効果が発揮される場合、検査ステーショ
ン82は、本願で定義されている、光を通さない効果が
あり、検出器へ通過する光は光ファイバ98からチップ
48を通って透過される光の少なくとも90%となる。
これが達成されることができる方法が幾つかある。
【0018】第一に、図2(A)に示されるように、拡
大されている上部部分111のための支持肩として働
き、よって、拡大されている上部部分111よりは高い
位置へは行かない上部表面90を有し、チップ48との
間に0.5mmの側部隙間があるブロック83を備える
検査ステーション82の場合には、発生する光の漏れ
が、NIR及び近可視放射線が光ファイバ98によって
伝送されるときに使用されるのと同じ周囲光条件で(フ
ァイバー98が光を伝送していない状態で)空読み取り
を行うことによって補正される。次に、空読み取りがサ
ンプル読み取り及び基準読み取りから引き算される。
【0019】あるいはまた、引き算される空読み取りが
利用されるべきではなく、側部隙間がまだ上述されたの
と同じであれば、同じ光不透過性が、図2(B)に示さ
れるように、ブロック83の高さを少なくともチップ4
8の上部部分111の上部表面113の高さまで延長す
ることによって達成されることができる。肩表面90へ
のチップ48の着座は効果的なシールとなるので、好適
には、チップ48が挿入及び引き抜かれるときには上部
部分86と下部部分88の間である種の空気抜きがなさ
れる。これが図3の空気孔92の機能である。この空気
孔は、気泡がチップの液体へ無理に押し通されて、液体
の光走査を妨害する可能性がないように、チップが検査
ステーション82へ挿入されるときに生じる圧力の増加
を解放させる。同様に、光を走査された後で、チップ4
8が引き抜かれるときに、空気孔92は真空が生じるの
を防止するが、この真空はサンプル液の一部をチップ4
8から吸引することがあり、次のチップ及びサンプルに
とって検査ステーション82を汚染する。
【0020】光ファイバ98及び98’の間の空洞部分
88内にチップ48を中心合わせする際にさらなる補助
をするために、図3に示されるように、通路96の上の
空洞部分88の底部の近くに複数の位置決め突起140
を配置することができる。使用においては、チップ48
が、ホルダ116への挿入の前に検査ステーション82
へ挿入される。検査ステーション82にある間に、上で
定義されたNIR及び近可視波長の光線がチップ及び液
体を通過させられ、透過した放射線が分光光度計110
で分光光度分析されるようにする。次に、検出器によっ
て生み出される信号が標的物質の濃度との相関関係を算
定させられる。標的物質の好適な組は、サンプル特性を
測定するもの、詳細には、以下の例で示されるようなヘ
モグロビン、脂質、ビリルビン(BR)、及びビリベル
ジン(BV)からなるグループから選択されるものであ
る。しかしながら、吸収スペクトルによって分光光度検
出が可能な標的物質はいずれも、本発明によって相関関
係を算定されて検出されることができる。さらに詳細に
は、従来はスライド検査要素Eで行われてきた或る検定
が以下で説明されるようにチップを通して分光測光法で
行われることができる。
【0021】その後で、チップが引き抜かれて、ホルダ
116に挿入され、この時点で、公知であるようにサン
プル液の分析物の濃度を確認するために、サンプル液が
従来通り1つ又はそれ以上の試薬を含んでいるスライド
検査要素Eに分注される。容易に明らかとなるように、
本発明で使用されるチップ48はNIR及び近可視放射
線、最も好適には475nmから1200nmである放
射線を透過させることができ、ラベル貼付が1次容器1
9においてしか行われないので、好適にはラベルがな
い。この目的に有効な材料はポリプロピレン及びポリエ
チレンを含む。
【0022】検査ステーション82が使い捨てチップ用
空洞及び光ファイバ用孔のみを有する固体ブロックとし
て構成される必要はなく、チップが同じところまで降下
させられる必要もない。その代わりに、検査ステーショ
ン82の側壁が開閉され、図4(A)及び図5に示され
るように、チップの通り抜けを可能とさせるスロットを
具備することができる。前に説明された部分と類似の部
分は同じ参照番号を付されており、この参照番号に区別
するための接尾記号「A」が添付されている。
【0023】したがって、検査ステーション82Aはあ
る距離離されて配置されている2つの固定されている対
向部分109、112を備える。各部分は対向する面1
16、116’を有し、この面がその間にスロット11
5を画定する。面116、116’の上部表面117は
案内レール及びチップ48Aの上部部分111Aのため
の台座となる。部分109は、図示されていない光源か
ら部分109を通る光ファイバ98Aを有し、一方、部
分112は、面116に分光光度計へ接続されているセ
ンサ114を有し、分光光度計は部分112に設けられ
ている又は部分112と接続されている。
【0024】部分109及び112の対向する面はある
距離だけ間隔を空けたスリット115を画定し、このス
リット115は使い捨てチップ48Aが矢印120で示
されるように滑り抜けることを可能にする。これらの対
向する面がチップ48Aの滑り抜けのために一定の距離
だけ離間されることができる。部分109及び112
は、矢印120で示されるチップ48Aの通過のため
に、垂直方向孔84に関して上で説明されたアスペクト
比よりもかなり小さいアスペクト比のスロットをつくり
出すので、分光光度測定のためにはスロット115を閉
じた方がよい。このために、矢印136及び138で示
されるように、閉鎖位置(不図示)へ旋回されたときに
スロット115を閉鎖するに十分な幅の旋回する扉13
0、132が参照番号134で示される部分で部分10
9の両端部へ蝶番式に取り付けられている。(扉132
が簡単化のためだけに仮想線で示されている)。扉を旋
回するために、好適には蝶番134のピントルが従来の
モータ136の回転駆動軸(不図示)に付設されている
又は取り付けられている。
【0025】あるいはまた、扉130及び132が、空
洞84に関して上述された垂直アスペクト比に等しい水
平方向アスペクト比を有するようにスロット115を長
くすることによって、省略されることができる。図5に
示される光ファイバ98A及び検出器114のところで
チップ48Aの矢印120で示されるような横方向の運
動を精度良く止める補助をするために、好適には、ばね
付勢されている移動止め210が面116に設けられ、
この移動止め210は反対側の面116’にある固定さ
れている突起212と協動する。読み取り後、矢印12
0の方向にスロット115からチップ48Aを移動させ
るときには、移動止め210がチップによって面116
へ押し付けられる。前出の実施態様において述べられた
ように、チップ48Aは使用されるNIR及び近可視波
長を透過させる。
【0026】あるいはまた、図4(B)に示される部分
112Bが光の漏れをふさぐために板122Bに可動に
取り付けられることができる。前に説明された部分に類
似の部分は同じ参照番号を付されており、この参照番号
に区別するための接尾記号「B」が添付されている。し
たがって、検査ステーション82Bは、面116B及び
116’Bと共にU字形状スロットを形成する板122
Bを備え、このU字形状スロットはチップ48Bが上部
表面117Bに支持されると同時に矢印120Bで示さ
れるように滑り抜けることを可能にさせる。光ファイバ
98Bは静止部分130Bを通して光を伝送し、静止面
116Bのセンサ114Bは図示されていない分光光度
計へ光を伝送する。
【0027】板122Bと面116B及び116’Bか
らなるU字形状スロットを通して起こり得る光の漏れを
ふさぐために、部分112Bが板122Bを滑動するよ
うに取り付けられ、ラック162及びドライブピニオン
164によって矢印168に駆動され、スロットを開放
又は閉鎖する。閉鎖されると、面116B及びチップ4
8Bが部分112B内の空間172を占有し、壁部分1
69がスロット115Bを閉鎖する。
【0028】患者サンプルの特性に関する検査に加え
て、NIR及び近可視波長を使用して分光光度分析が可
能である標的物質はいずれも、患者サンプルがチップ4
8Aにある間に分光光度計110によって分析されるこ
とができる。これらの標的物質は数あるなかでヘモグロ
ビン、アルブミン、ぶどう糖を含む。チップ内のこれら
の標的物質を検査することによって、必ずではないが、
実際には、サンプルがスライド検査要素Eに置かれたと
きに、好適には、分析装置はそれらの標的物質に関する
さらなるそれ以上の検定を抜かす。チップを通した分光
光度検出はスライド検査要素Eで行われる個別の各検定
での4秒と比較して、分析される標的物質全てで4秒し
か必要としないので、このことは分析装置の全体スルー
プット大幅に向上させる。「結果を出す時間」がさらに
チップを通しての分光光度分析によって劇的に改善さ
れ、スライド検査要素の場合の5分と比較してチップを
通しての場合には4秒となる。
【0029】向上されたスループットの例として、以下
がジョンソン&ジョンソン・クリニカルダイガノスティ
ックス(Johnson&Johnson Clini
cal Diagnostics)から商標「VITR
OS950」分析装置で販売されているような分析装置
で達成され得る利点の推定である。この推定は、スライ
ド検査要素へのサンプル液の分注は分析における制限ス
テップであることと、分注ステップは吸引に8秒、検査
要素への分注して検査要素をVITROS950(商
標)分析装置の分配器ヘ装填するのに4秒などを必要と
することと、本発明によって比色定量分析がチップ内で
行われることのみを仮定している。
【0030】行われるべき化学的性質の混合比が電位差
検査0、比色検査7、示差(rate)検査0であれ
ば、本発明を用いない場合には、スループットは毎時3
00検査要素である。本発明を用いた場合には、スルー
プットは毎時2100検査となることが示され、これは
7倍の増加である。他方で比色検査5のみ、示差検査2
又は電位差検査2のいずれかが行われるのであれば、本
発明を用いない場合のスループットは毎時420検査
で、本発明を用いた場合は毎時1050検査となり、
2.5倍の増加である。さらにまた、7つ化学的性質の
混合比が比色検査3のみ、電位差検査4で行われるとす
れば、本発明を行うことによって得られるスループット
の増加はない(両方の場合とも毎時525検査であ
る)。
【0031】好適には、チップ内にある間のかかる分析
物のこのような検査がサンプル液のある種の温度制御と
共に行われる。このことは、検査ステーション82にお
いて温度を制御することによって行われることを必要と
するだけでなく、図1の容器19内のサンプル液を加熱
する又は冷却することによって行われることができる又
はサンプル液がチップ48等にある間に加熱又は冷却す
ることによって行われることができるが、検査ステーシ
ョン82では加熱又は冷却は行われない。
【0032】しかしながら、スライド検査要素Eの使用
を必要とする検定が依然として幾つかある。工程が図1
に略図的に示されている。チップ48がホルダ117に
挿入され、患者サンプルの一部がスライド検査要素Eに
分注される。その後、分配器30が、検査要素Eが矢印
142にインキュベータ(不図示)へ直線的に移送され
る位置へ矢印140に回転され、インキュベータ内で検
査要素Eが、検査ステーション146において読み取ら
れる又は検出されるまで矢印144へ回転されるが、以
上全ては、公知であり、従来のものである。検査ステー
ション146は、チップ48、48Aと共に使用される
分光光度計110とは対照的に、従来通り比色検出器又
は電位差検出器を備える。
【0033】上述されたように、好適には、検査ステー
ション146で行われる検査はチップを通して行われる
検査を抜かすけれども、チップ内で行われる検査の精度
の「確認」をするために、かかる分光測光法検定を検査
ステーション146で繰り返すことも可能である。検査
の順番を逆にすることも考えられる、すなわち、NIR
及び近可視波長でチップを通した測定を行う前に、サン
プル液の一部を上述されたように検査スライドに置くこ
ともできる。
【0034】本発明を説明するために、以下の非消耗的
検査を行う。図2の装置が使用され、この装置において
は、以前は「エクタケム(Ektachem)」使い捨
てチップとして知られていた商標「ビトロス(Vitr
os)」でジョンソン&ジョンソン・クリニカルダイガ
ノスティックス社から販売されている使い捨てチップが
使用された。光ファイバは0.2mmシングルファイバ
であり、これによってファイバ98及び98’を介して
検査ステーション82を「TC2000」二重光線同期
分光光度計へ接続しており、この分光光度計はCMEテ
レメトリクス(Telemetrix)から販売してい
る検出器112としてタングステン−ハロゲン白熱電球
光源110を使用している線形ダイオード配列検出器を
使用している。580nmから1100nmまでの放射
線のみを検出できるようにするために、検出器112で
は回折格子が使用された。(分光光度計の基準光線部分
は明確化のために省略されている)。チップ48に吸引
される液体の量は液体の高さが図2の通過矢印200の
完全に上となるように50μLとした。実証された30
μLのみを検査することが必要とされる。
【0035】検査される液体は、第一に較正液として、
ヘモグロビンと、ファルマシア(Pharamaci
a)社から販売されているイントラリピド(Intra
lipid)(商標)(自然発生乳状脂粒を擬態する脂
肪乳液)と、ビリベルジンとを含む既知量の液体を無作
為に組合わせたものであり、これらの液体全てが人血清
基質に加えられている。
【0036】以下の表1は添加後の血清中のHb、I
L、及びBVを示している。「Hb」はヘモグロビン
を、「IL」はイントラリピド(商標)を、「BV」は
ビリベルジンを、「BR」はビリルビンを意味する。
【0037】
【表1】
【0038】同様に準備された21種の液体の第二の組
み合わせは表2の構成成分を有するように準備され、未
知のものとして取り扱われた。
【0039】
【表2】
【0040】液体の第一の組み合わせが、従来の分光光
度手法を用いる較正アルゴリズムを作り出すために上述
されたように放射線照射され、この測定で検出されたH
bの値が回帰グラフを得るために図6のように実際の値
に対してグラフに記入された。種々の較正アルゴリズム
が有効であり、例えば、一次及び二次導関数によって式
を選択する。以下の等式は単に例示的なものである。 1)Hb(g/L)=C1 (dA600 /dλ600 )−C
2 (dA663 /dλ663)−C3 2)IL(g/L)=C4 (dA874 /dλ874 )+C
5 3)BV(mg/dL)=C6 (dA724 /dλ724
−C(dA803 /dλ80 3 )+C8 ここで、A600 は600nmにおける吸光度、λ600
600nmの波長、その他のA及びλの値に関しても同
じであり、(dAi /dλi )は波長に対する吸光度の
1次導関数、C1 、…C9 は好適には以下の値を有する
定数である。
【0041】 C1 =15.892 C5 =0.244 C2 =15.882 C6 =98.068 C3 =0.21 C7 =122.732 C4 =252.155 C8 =0.0685 図6の場合の回帰相関係数R2 は0.991であった。
【0042】次に、液体の第二の組み合わせが上述のよ
うに放射線照射され、液体の第一の組み合わせから導か
れた図6の較正アルゴリズムを使用して、予測値が図7
のように既知の結果に対してグラフに記入された。0.
982というR2 の値は優秀である。この精度は、スラ
イド検査要素における検査に代わって、この結果を未知
のサンプル内のHbの臨床検定に信頼して適用すること
を可能にするのに適したものである。
【0043】同様に、上述されたように検出されたスペ
クトルの数値がILに関して評価された。較正の結果は
図8に示されており、予測の結果が図9に示されてい
る。この場合のR2 はそれぞれ0.9941と0.98
78である。また、記述されたスペクトルが評価された
が、今度の分析はBVに関するものであった。図10は
較正の結果を示しており、図11はR2 の値が示される
ようなものである予測の結果を示している。
【0044】新しい、第三の液体の組み合わせがビリル
ビンの検出に関して本発明を説明するために用意され、
その組み合わせの較正液の形式は以下の表のように構成
された。
【0045】
【表3】
【0046】この検査に使用された較正アルゴリズムは
以下のようなものであった。 4)BR(mg/dL)=C9 (dA495 /dλ495
+C10(dA512 /dλ 512 )+C11(dA578 /dλ
578 )−C12 定数は以下のようになった。 C9 =−24.878 C10=201.61 C11=44.98 C12=6.475 液体の第四の組み合わせがビリルビンの値の予測に関す
る確認のために同様に用意され、その組み合わせは以下
の表のように構成された。
【0047】
【表4】
【0048】スペクトルが前出の例と同じように評価さ
れた。図15は較正の結果を示し、図16はR2 の値が
示されるようなものである予測の結果を示している。4
つの実験(Hb、IL、BV、及びBR)全てに関し
て、その結果は優れた相関を示し、その結果はスライド
検査要素での検査に代わって使用するに十分であり、こ
れらのいずれもが所望の検定と見なされるべきものであ
る。いずれにしても、これらの結果は明らかに生物学的
液体のサンプルの特性を確認することを可能にし、その
サンプルが許容可能な特性の範囲の外側にあると判定さ
れたなら不合格とすることができるようにする。
【0049】用いることができる他の較正アルゴリズム
の例として、ILに関して以下のものが上式#2の代替
式となる。 2’)IL(g/L)=C13(dA999 /dλ999 )+
14(dA1051/dλ10 51)−C15 ここで、C13=166.068、C14=92.352、
15=0.693である。この較正アルゴリズムが上述
の第一及び第二の液体の組み合わせに関して用いられる
と、R2 は較正に関して0.988となり、予測に関し
て0.984となる。(実際のプロットは示されていな
い)。
【0050】再び図7に関して、上述されたヘモグロビ
ンの存在を確認するための方法が、5g/Lまででは、
直線性、すなわち測定の正確性を示したことが明らかと
なる。5g/Lを越えると、データは「真値」から離れ
ていく傾向がある。このことは図17において最も明確
に示されている。したがって、もし5g/Lより多くの
量が含有されているようであれば、別な組み合わせのア
ルゴリズムの方が好ましい。
【0051】より詳細には、全範囲を網羅するために2
つの異なるアルゴリズムが使用されるのであれば、真の
曲線とのより優れた追従性が達成され、これらのアルゴ
リズムが重なり部分で連続的なデータを示すように選択
される。好適には、3g/Lから上で用いられるアルゴ
リズムはg/L単位のヘモグロビン濃度の自然対数であ
る。最も好適には、3g/Lから35g/Lまででは、
用いられるアルゴリズムは以下の形態である。
【0052】
【数1】
【0053】ここで、C16、C17、C18の詳細な例はC
16=−17.38、C17=+9.96+C18=+0.3
7である。3g/L以下には、上で示された式1)に類
似の型の様々なアルゴリズムが有効である。3g/Lよ
り上で式5)とかみ合うために、非常に好適な式は以下
の式となる。 1’)Hb(g/L)=C19(dA593 /dλ593 )+
20(dA608 /dλ60 8 )+C21 ここで、C19は好適には−66.689、C20は好適に
は81.081、C21は好適には−0.25である。
【0054】図17に示されるヘモグロビンの水準が3
g/L以上及び3g/L以下に上述の新しいアルゴリズ
ム5)及び1’)を用いて再計算されたときに、図18
のプロットが結果として得られた。このプロットは、予
測された値が図17のデータ点で得られるものよりも4
5°の「真」の直線により近くなることを示している。
【0055】図18のデータは10g/Lまでしか延び
ていないが、希釈なしステップを用いることによって、
式5)及び式1’)がヘモグロビンの値に関しては35
g/Lまで有効となることが示された。図12は、実際
にNIR及び近可視スペクトルにおける吸光度の一次導
関数の値が、有効波長において、IL、BV、又はHb
構成成分が存在するサンプルの独立した検出を可能にす
るのに十分に分離していることを示すプロットである。
すなわち、曲線200はそれらの構成成分のいずれも有
さないサンプル、曲線202は1.79g/LのHbの
みを有するサンプル、曲線204は2.38g/LのI
Lのみを有するサンプル、曲線206は3.95mg/
dLのBVのみを有するサンプルである。したがって、
Hbは主としてNIRの580〜605nmの領域に寄
与し、ILは896〜1051nmの領域、好適には8
96〜939nmに寄与し、BVは680〜750nm
の領域に寄与する。
【0056】さらに別の実施態様においては、チップが
従来のチップから変更されていないが、図13の吸収ス
ペクトルが受光される前に、分光光度計によって1本よ
り多くのNIR及び近可視放射線のチップを通した通過
が達成される。前述された部分が同じ参照番号によって
参照されており、この参照番号に区別するための接尾語
「D」が添付されている。
【0057】したがって、光ファイバ98Dから放射し
ているNIR及び近可視放射線による放射線照射が処理
用光ファイバ98’Dによって受光されるように、チッ
プ48Dが前述のように空洞84Dにはめ込まれる。し
かしながら、前出の実施態様と異なり、受光用光ファイ
バ98’Dは発光用光ファイバ98Dと直接に向かい合
ってもいなければ、「第一通過」放射線を受光する位置
にもない。代わりに、少なくとも1対の、好適には3対
の鏡(230、232;240、242;250、25
2)が、鏡と同じ回数だけ放射線にチップ48Dを再度
通過させるように配置される。(3対からなる6枚の鏡
は放射線に6回チップを透過させる)。
【0058】さらに別の実施態様においては、光ファイ
バ98、98’(又は上で開示された他の型の光ファイ
バ)はNIR及び近可視光にチップの最も厚い部分のみ
を通過させる必要はない。その代わりに、光がより狭い
首部分を透過させることができる。(前に説明された部
分と同様の部分は同じ参照番号を冠しており、区別のた
めの接尾語「E」が添付されている)。
【0059】したがって、図14の照射用光ファイバ9
8Eがチップ48Eの円錐状首部分300を放射線照射
するように検査ステーション82Eのブロックに配置さ
れており、この首部分は本体部分224Eの直径「d」
と比較して直径が小さくなっていく。次に、チップを通
って受光用光ファイバ98’Eへ透過させられる光はサ
ンプルのずっと狭い部分を通過する。検出される分析物
が高密度のものである又は当のNIR及び近可視波長に
対して高吸光係数を有しているのであれば、これが所望
される。最も極端な場合には、光ファイバ98E及び9
8’Eが、チップ48Eの最も狭い部分304を通して
読み取る仮想位置302まで下に移動される。
【0060】あるいはまた、チップのより狭い部分をN
IR及び近可視放射線が通過することが、前出の実施態
様を用いて、単に検査ステーション82内でチップ(及
びプローブ)を十分に持ち上げてNIR放射線で照射す
ることによっても達成され得る。さらに好適には、ステ
ップの順番は、図2(A)(B)、図4(A)(B)の
いずれかに示されるようなNIR及び近可視放射線放射
源を含む光を通さない囲いに、チップが着座するまでチ
ップを下降させるステップ、放射源から放射されるNI
R及び近可視放射線でチップ及びその中身を走査するス
テップ、もし中身が所定の閾値を上回る密度を有するな
ら、その後、放射源がチップのより狭い部分を走査する
ように配置されるまで囲いの中でチップを持ち上げるス
テップという順番となる。
【0061】
【発明の効果】分析装置における標的物質の検定のスル
ープットを向上させることが本発明の有利な特徴であ
る。さらに別な有利な特徴は、分光測光法での分析にイ
ンキュベーション時間が必要とされないことから、結果
がより短い時間で得られることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の分析装置の残りの部分における図2
(A)及び(B)の走査ロックの位置を示す、分析装置
の吸引器プローブの部分等角図である。
【図2】本発明の2つの代替実施態様を示す、装置の中
間断面における代替部分立面図である。
【図3】チップが挿入されるときにパルス状の上方圧力
が発生することと、チップが取り除かれるときにチップ
の端部で吸引が発生することとの両方を防止する空気孔
を示す、部分的に中間断面で切り取られた図2(A)の
検査ステーション82の等角図である。
【図4】本発明の他の代替実施態様の部分等角図であ
る。
【図5】チップ48Aの位置を定めるための機構を示
す、図4の構造の一部分の断面平面図である。
【図6】本発明によって分光測光法で走査及び分析され
た検査サンプルのヘモグロビンの水準に関する回帰プロ
ットである。
【図7】本発明によって分光測光法で走査及び分析され
た検査サンプルのヘモグロビンの水準に関する回帰プロ
ットである。
【図8】本発明によって分光測光法で走査及び分析され
た検査サンプルの脂肪血の水準に関する回帰プロットで
ある。
【図9】本発明によって分光測光法で走査及び分析され
た検査サンプルの脂肪血の水準に関する回帰プロットで
ある。
【図10】本発明によって分光測光法で走査及び分析さ
れた検査サンプルの黄疸性の水準に関する回帰プロット
である。
【図11】本発明によって分光測光法で走査及び分析さ
れた検査サンプルの黄疸性の水準に関する回帰プロット
である。
【図12】黄疸、ヘモグロビン、及び脂質のそれぞれの
サンプルを示す、本発明によって検出されたスペクトル
透過のプロットである。
【図13】図2(A)と類似である、光を通さない囲い
の代替実施態様の部分立面図である。
【図14】図2(A)と類似である、光を通さない囲い
の代替実施態様の部分立面図である。
【図15】本発明によって分光測光法で走査及び分析さ
れた検査サンプルのビリルビンの水準に関する回帰プロ
ットである。
【図16】本発明によって分光測光法で走査及び分析さ
れた検査サンプルのビリルビンの水準に関する回帰プロ
ットである。
【図17】図15及び図16と類似である、ヘモグロビ
ンの分析に関する回帰プロットである。
【図18】図15及び図16と類似である、ヘモグロビ
ンの分析に関する回帰プロットである。
【符号の説明】
12…分析装置 18…分注ステーション 19…1次収集容器 46…吸引器プローブ 48…チップ 71…ポンプ 82…検査ステーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デービス フリーマン ザ サード アメリカ合衆国,ニューヨーク 14624− 4977,ロチェスター,コロニスト レーン 10 (72)発明者 ジェイムス デビット ショウ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14468, ヒルトン,ホーガン ポイント ロード 58 (72)発明者 ジェイムス サムスーンダー カナダ国,エル4エー 3アール5,オン タリオ,ミシソーガ,ウィスラー クレッ セント 5556 (72)発明者 トーマス モフェット カナダ国,エル5エヌ 2ビー3,オンタ リオ,ミシソーガ,サンダンス プレイス 6013 Fターム(参考) 2G057 AA01 AB02 AC01 BA10 BC07 BD10 DB03 2G059 AA01 BB13 EE01 FF10 HH01 KK01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分注ステーションと、患者サンプルにお
    いて標的物質を検出するための少なくとも1つの検査ス
    テーションとを備える臨床分析装置において、前記分注
    ステーションが、 吸引器プローブと、 1次収集容器から生物学的サンプル液を収集し、収集さ
    れたサンプル液の少なくとも一部を検査要素上へ又はそ
    の中へ分注するために、前記プローブに取り付けられる
    チップと、 前記プローブ及び前記チップ内に部分的な圧力又は部分
    的な真空を生じさせるための手段とを備え、 a)前記プローブに取り付けられるチップの1つに生物
    学的液体を吸引するステップと、 b)前記生物学的液体がチップ内にあり、チップがプロ
    ーブに取り付けられている間に、近赤外及び近可視放射
    線波長の光に複数の波長でチップを透過させることによ
    って、生物学的液体中の1つ又はそれ以上の標的物質を
    検出し、前記生物学的液体中の1つ又はそれ以上の標的
    物質の濃度と透過した光を相関させることによって、チ
    ップを透過した光の一部分を複数の波長で分光光度分析
    を行うステップとを含み、この相関ステップは吸光度の
    1次導関数の値を波長の関数として計算するステップを
    含み、 c)チップから生物学的液体の一部を検査要素へ分注す
    るステップと、 d)前記1つ又はそれ以上の標的物質以外の標的物質に
    関して、前記検査ステーションで生物学的液体を加えた
    検査要素を検査するステップとをさらに含み、前記1つ
    又はそれ以上の標的物質を前記検査ステーションで検査
    するのに必要とされなくなった時間の量によって、スル
    ープットを増加させる、臨床分析装置においてスループ
    ットを改善する方法。
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