JP2000039360A - 光スペクトル測定装置 - Google Patents

光スペクトル測定装置

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JP2000039360A
JP2000039360A JP10206375A JP20637598A JP2000039360A JP 2000039360 A JP2000039360 A JP 2000039360A JP 10206375 A JP10206375 A JP 10206375A JP 20637598 A JP20637598 A JP 20637598A JP 2000039360 A JP2000039360 A JP 2000039360A
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etalon
spectral
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optical spectrum
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JP10206375A
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Tatsuki Okamoto
達樹 岡本
Yukio Sato
行雄 佐藤
Ichiro Kobayashi
一郎 小林
Shuichi Fujita
修一 藤田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FSRの異なった2つのエタロンの組み合わ
せにより、一方をスペクトルピーク強度の減衰に、他方
をスペクトルの観測に用いることで、スペクトルの中心
光周波数から僅かに離れたスペクトルの裾の強度割合を
精密に測定する。 【解決手段】 被測定光1は、平行平面型の固定型エタ
ロン2を通過し、共焦点型の掃引型エタロン3を通過す
る。掃引型エタロン3は、掃引信号S1に基づいて1対
のミラーの間隔Lsが変化し、透過する光周波数が時間
的に変化する。掃引型エタロン3を透過した光は、ND
フィルタ10で減光された後、分光器6で測定対象以外
の光周波数成分の光が減衰され、光検出器7で電気信号
に変換され、信号増幅器8で増幅された後、波形表示装
置9で時間変化が表示される。波形表示装置9では、掃
引信号発生装置4からのトリガ信号S3をトリガとして
光強度信号S2を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、光のスペクトル
分布を測定する光スペクトル測定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来の光スペクトル測定装置
の一例を示すもので、例えば特開平3−137526号
公報に記載されたレーザスペクトル幅測定装置の構成図
である。図16において、51は被測定レーザ、11は
被測定レーザ51の出力光を平行光にするコリメートレ
ンズ、16はコリメートレンズ11の出射光が通過する
戻り光防止用の光アイソレータ、54は光アイソレータ
16の出射光を2方向に分離するビームスプリッタ、3
はビームスプリッタ54を透過した光を入射する掃引型
エタロン、55は掃引型エタロン3の対向する1対のミ
ラー3a、3b間の間隔を変えるPZT(鉛・ジルコネ
ート・タイタネート)、7は掃引型エタロン3の透過光
を入射する光検出器、57はビームスプリッタ54の反
射光を入射するモニタ用光検出器、制御部58は光検出
器7及びモニタ用光検出器57の出力の比が設定入力と
等しくなるようにPZT55を駆動する制御部、59は
光検出器7の出力の直流分をカットするキャパシタ、6
0はキャパシタ59の交流電力をヒストグラム表示する
電圧値ヒストグラム表示器である。
【0003】次に、上記従来例の動作について説明す
る。被測定レーザ51の出力光はコリメートレンズ11
及び光アイソレータ16を介してビームスプリッタ54
に入射して2つに分岐され、ビームスプリッタ54を透
過した分岐光は掃引型エタロン3を通って光検出器7で
検出され、一方、ビームスプリッタ54により反射され
た反射光はモニタ用光検出器57で検出される。制御部
58は光検出器7とモニタ用光検出器57の出力比が一
定となるように掃引型エタロン3を制御しているので、
常に掃引型エタロン3の共振特性が被測定レーザ光の周
波数と一致するようになる。従って、被測定光のスペク
トル幅すなわち位相ゆらぎは掃引型エタロン3で振幅ゆ
らぎに変換され、光検出器7から出力される。この振幅
ゆらぎの信号はキャパシタ59で直流部分がカットされ
た後、電圧値ヒストグラム表示器60に入力され、その
ヒストグラムがとられた後、被測定レーザ光のスペクト
ル幅が表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図16に示す従来の光
スペクトル測定装置は以上の様に構成されており、被測
定光のスペクトルの幅を高分解能で測定できるものの、
スペクトルの幅を位相ゆらぎから求める構成であるた
め、スペクトルの裾の詳細な分布を測定できないという
問題点があった。
【0005】この発明はかかる問題点を解消するために
なされたもので、スペクトルのピーク強度を減衰してス
ペクトル分布を測定することで、スペクトルの裾の分布
を詳細に測定できる光スペクトル測定装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る光
スペクトル測定装置は、固定型エタロンよりなる第1の
分光手段と掃引型エタロンよりなる第2の分光手段とを
備え、上記固定型エタロンと上記掃引型エタロンとのフ
リー・スペクトラル・レンジFSR(FreeSpec
tra1 Range)が異なるように構成されるもの
である。
【0007】請求項2の発明に係る光スペクトル測定装
置は、上記第2の分光手段の掃引型エタロンのフリー・
スペクトラル・レンジFSR近傍の分解能を有する第3
の分光手段をさらに備えるものである。
【0008】請求項3の発明に係る光スペクトル測定装
置は、上記第1の分光手段に被測定光を平行光線として
入射する光学系を備えるものである。
【0009】請求項4の発明に係る光スペクトル測定装
置は、上記第1の分光手段に、被測定光の高発散角成分
を除去する空間フィルタを備えるものである。
【0010】請求項5の発明に係る光スペクトル測定装
置は、上記第2の分光手段から上記第3の分光手段への
被測定光の伝送のための光ファイバを備えることを特徴
とするものである。
【0011】請求項6の発明に係る光スペクトル測定装
置は、上記第1の分光手段に、上記固定型エタロン及び
掃引型エタロンの反射光が被測定光の光源へ戻ることを
抑制する光アイソレータを備えるものである。
【0012】請求項7の発明に係る光スペクトル測定装
置は、上記第1の分光手段及び上記第2の分光手段のい
ずれか一方あるいは両方に、温度安定化のための温度制
御手段を備えるものである。
【0013】請求項8の発明に係る光スペクトル測定装
置は、上記第1の分光手段及び上記第2の分光手段のい
ずれか一方あるいは両方に周波数安定化レーザを照射
し、上記周波数安定化レーザの透過光強度を検出する手
段と、上記第1の分光手段及び上記第2の分光手段のい
ずれか一方あるいは両方に対して上記周波数安定化レー
ザの透過率を一定にする制御手段とを更に備えるもので
ある。
【0014】請求項9の発明に係る光スペクトル測定装
置は、上記第1の分光手段及び上記第2の分光手段のい
ずれか一方あるいは両方からの被測定光の反射光強度を
検出する手段と、上記第1の分光手段及び上記第2の分
光手段のいずれか一方あるいは両方に対して、上記被測
定光の反射率を一定にする制御手段と更に備えるもので
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面を参照して説明する。
【0016】実施の形態1.図1はこの発明の実施形態
1による光スペクトル測定装置を示す構成図である。図
1において、1は図示しない被測定レーザ等により発生
される被測定光、2は第1の分光手段としての固定型エ
タロン、3は第2の分光手段としての掃引型エタロン、
4は掃引型エタロン3の掃引信号S1を発生する掃引信
号発生装置、7は掃引型エタロン3の出力光を検出する
光検出器、8は光検出器7の出力を増幅する信号増幅
器、9は信号増幅器8から出力される光強度信号S2を
受けてその波形を表示する波形表示装置、10は光検出
器7に入射する光強度を調節するためのNDフィルタ、
S3は掃引信号発生装置4から波形表示装置9へ出力さ
れるトリガ信号、Lfは固定型エタロン2のミラー間
隔、Lsは掃引型エタロン3のミラー間隔、nfは固定
型エタロン2の屈折率、ns掃引型エタロン3の屈折率
である。
【0017】次に、この実施の形態1による光スペクト
ル測定装置の動作について説明する。被測定レーザ等に
より発生される被測定光1は、第1の分光手段である例
えば平行平面型のソリッドタイプの固定型エタロン2を
通過し、第2の分光手段である例えば平行平面型のエア
ギャップタイプの掃引型エタロン3を通過する。掃引型
エタロン3は、掃引信号発生装置4からの掃引信号S1
に基づいてその対向する1対のミラー3a、3bの間隔
Lsが変化し、透過する光周波数が時間的に変化する。
掃引型エタロン3を透過した光は、NDフィルタ10で
減光された後、光検出器7で電気信号に変換され、信号
増幅器8で増幅された後、例えばオシロスコープなどの
波形表示装置9で時間変化が表示される。波形表示装置
9では、掃引信号発生装置4からのトリガ信号S3をト
リガとして、信号増幅器8から出力される光強度信号S
2を表示するため、時間軸が光周波数に対応し、表示さ
れた波形が固定型エタロン2を透過した光のスペクトル
分布に対応する。
【0018】図2に、スペクトル分布の測定原理を示
す。例えば、被測定光の中心光周波数から+5GHz離
れた光周波数でのスペクトルの裾の割合を測定する場合
を考える。第1の分光手段である固定型エタロン2のフ
リー・スペクトラル・レンジフリー・スペクトラル・レ
ンジFSRを被測定光の中心光周波数のスペクトル成分
を減衰させるため、測定する光周波数間隔の2倍に相当
する10GHzにし、第2の分光手段である掃引型エタ
ロン3のフリー・スペクトラル・レンジFSRを固定型
エタロン2のフリー・スペクトラル・レンジFSRと異
なる8GHzに設定したとする。また、固定型エタロン
2の実行フィネスで決まる最大透過率に対する最小透過
率の比を10−3とし、掃引型エタロン3の実行フィネ
スで決まる最大透過率に対する最小透過率の比を10−
4とする。被測定光のスペクトル分布は、図2の(a)
に示すように、中心光周波数から5GHz離れた位置で
のスペクトルの裾の強度割合が10−5である分布を仮
定する。
【0019】まず、固定型エタロン2の入射角度あるい
は温度、あるいは被測定光1の光周波数を調整して、固
定型エタロン2の最大透過光周波数を0GHzとした場
合、被測定光の中心光周波数を−5GHzに設定する
(図2の(a))。固定型エタロン2の透過特性は、図
2の(b)に示すように、0GHzを中心としてフリー
・スペクトラル・レンジFSR離れた光周波数に周期的
に最大透過率を持つ特性になる。被測定光1が固定型エ
タロン2を通過すると、被測定光1の中心周波数が10
−3倍に減衰される一方、測定対象である被測定光1の
中心光周波数から5GHz離れた光周波数のスペクトル
の裾は減衰されず、図2の(c)に示すようなスペクト
ル分布が得られる。一方、掃引型エタロン3の透過特性
は、図2の(d)に示すように、掃引信号S1に同期し
て周期的に最大透過率を持つ特性になり、掃引型エタロ
ン3の透過光の時間変化はスペクトル分布に対応する。
固定型エタロン2を通過した光を掃引型エタロン3を通
して、光検出器7によりその光強度を電気信号に変換す
ると、波形表示装置9には、図2の(e)に示すよう
に、固定型エタロン2を通過した光のスペクトル分布が
表示される。ここで、0GHzの光周波数の強度が測定
対象のスペクトルの裾の強度(Is)に対応する。ま
た、被測定光1の中心光周波数の強度(Ip)は、被測
定光1の光周波数と固定型エタロン2の最大透過光周波
数を一致させた時のスペクトル強度の最大値から得ら
れ、測定対象のスペクトルの裾の割合は、 R=Is/Ip (1) となる。
【0020】ここで、固定型エタロン2のフリー・スペ
クトラル・レンジFSRは次式(2)により表され、 △νf=C/(2Lf・nf) (2) (ここで、Cは光速)、また、掃引型エタロンのフリー
・スペクトラル・レンジFSRは次式(3)により表さ
れる。
【0021】 △νs=C/(2Ls・ns) (3) そこで、固定型エタロン2のフリー・スペクトラル・レ
ンジFSRと掃引型エタロンのフリー・スペクトラル・
レンジFSRとが異なる、即ち、 △νf≠△νs (4) とすると、測定対象のスペクトルの裾の信号は、掃引型
エタロン3の周期的な特性により他の光周波数の信号と
重ならないので、詳細な測定対象のスペクトルの裾の割
合が評価できる。例えば、図2に示した例の場合には、
スペクトルの裾の割合の測定のダイナミックレンジは、
固定型エタロン2及び掃引型エタロン3の最小透過率の
最大透過率に対する比の積で表され、 (固定型エタロン2の最小透過率/最大透過率)X(掃引型エタロン3の最小 透過率/最大透過率)=10−3x1O−4=10−7 (5) となる。
【0022】このように、被測定光1の中心光周波数の
スペクトル強度に対する中心光周波数から離れた周波数
でのスペクトル強度の割合を求めることができる。ま
た、固定型エタロン2の最大透過周波数に対する被測定
光1の中心光周波数の設定を変えることで、連続的なス
ペクトル分布を測定することができる。
【0023】なお、この実施の形態1では、第1の分光
手段を固定型エタロン2により構成し、第2の分光手段
を掃引型エタロン3により構成したが、第1の分光手段
を掃引型エタロンにより構成し、第2の分光手段を固定
型エタロンにより構成しても同様の効果を奏する。ま
た、この実施の形態1では、固定型エタロン2をソリッ
ドタイプ、掃引型エタロン3をエアギャップタイプとし
て示したが、固定型エタロン2をエアギャップタイプ、
掃引型エタロン3をソリッドタイプとした構成でも同様
の効果を奏する。さらに、この実施の形態1において、
固定型エタロン2及び掃引型エタロン3の代わりにリン
グ型の干渉計やマイケルソン干渉計等の干渉計を用いる
こともできる。
【0024】また、この実施の形態1の構成によれば、
光スペクトル分布を計測する光スペクトル測定装置にお
いて、被測定光1のスペクトルピークを抑制する第1の
分光手段としての固定型エタロン2及び固定型エタロン
2とフリー・スペクトラル・レンジFSRが異なる第2
の分光手段としての掃引型エタロン3とを備えたので、
スペクトルピークに対するスペクトルの裾の強度比を抑
制して第2の分光手段によりスペクトル分布を測定でき
るので、スペクトルの裾の詳細な分布を測定することが
できる。
【0025】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2による光スペクトル測定装置を示す構成図であ
る。この実施の形態2は、図3に示すように、NDフィ
ルタ10の後方に、断面が半円形の凸レンズ等よりなる
集光レンズ5を配置し、その集光レンズ5の後方に第3
の分光手段としての分光器6を配置し、この分光器6の
出力光を光検出器7で検出するようにした点を除けば、
上記実施の形態1とほぼ同様の構成である。
【0026】次に、この実施の形態2の動作について説
明する。上記実施の形態1では、被測定光1を第1の分
光手段である例えば平行平面型の固定型エタロン2を通
過させ、その通過光をさらに第2の分光手段である例え
ば平行平面型の掃引型エタロン3を通過させてからND
フィルタ10で減光した後、光検出器7に直接入射する
構成を示したが、本実施の形態2では、NDフィルタ1
0で減光した光を集光レンズ5を通して第3の分光手段
である分光器6に入射し、この分光器6により分光され
た光を光検出器7で電気信号に変換している。
【0027】図4に、本実施の形態2の構成によるスペ
クトル分布の測定原理を示す。第1の分光手段である固
定型エタロン2、第2の分光手段である掃引型エタロン
3は、実施の形態1で示した例と同じものとする。被測
定光1のスペクトルの裾が実施の形態1に比べ広がって
いる場合を仮定する。実施の形態1の構成により被測定
光のスペクトルの裾の割合を測定しようとすると、エタ
ロンの周期的な透過特性から、固定型エタロン2の透過
光は、被測定光1のスペクトル帯域に対応してフリー・
スペクトラル・レンジFSR離れた成分が周期的に現れ
る。この光を掃引型エタロン3で分光した場合、固定型
エタロン2のフリー・スペクトラル・レンジFSRの正
数倍離れた光周波数のスペクトル成分が測定対象である
光周波数のスペクトル成分に重畳され、正確なスペクト
ル分布を得ることができない。
【0028】そこで、図4の(e)に示すように、固定
型エタロン2のフリー・スペクトラル・レンジFSR近
傍の透過光周波数幅を持つ例えば分光器6等の第3の分
光手段により、測定対象である光周波数のスペクトル成
分に重畳される光強度を抑制することで、スペクトルを
正確に測定することができる。
【0029】なお、この実施の形態2では、第3の分光
手段として分光器6を用いた構成を示したが、第3の分
光手段としてエタロン、干渉フィルタ、ダイクロイック
ミラーなどを用いた構成でも同様の効果を奏する。
【0030】また、この実施の形態2の構成によれば、
第1の分光手段としての固定型エタロン2及び第2の分
光手段としての掃引型エタロン3に加えて、さらに掃引
型エタロン3のフリー・スペクトラル・レンジFSR近
傍の分解能を有する第3の分光手段としての分光器6を
備えたので、第3の分光手段により測定対象の光周波数
領域から離れた光を減衰でき、スペクトル測定のノイズ
を低減できる。
【0031】実施の形態3.図5は、この発明の実施の
形態3による光スペクトル測定装置を示す構成図であ
る。この実施の形態3は、図5に示すように、第1の分
光手段である固定型エタロン2及び第2の分光手段であ
る掃引型エタロン3との間に、断面がほぼ半円形の凸レ
ンズ等よりなるカップリングレンズ12を配置し、集光
レンズ5を両面が円弧面状の凸レンズにより構成した点
を除けば、上記実施の形態2とほぼ同様の構成である。
【0032】次に、この実施の形態3の動作について説
明する。図3の上記実施の形態2では、第2の分光手段
である掃引型エタロン3を平行平面型としたが、本実施
の形態3では、第1の分光手段である平行平面型の固定
型エタロン2の透過光をカップリングレンズ12で集光
し、第2の分光手段である共焦点型の掃引型エタロン3
に入射するようにした。このような構成により、本実施
の形態3の共焦点型の掃引型エタロン3の方が上記実施
の形態2の平行平面型の掃引型エタロン3に比べて容易
にフィネスを向上でき、エタロンの最大透過率に対する
最小透過率の割合を小さくできるので、スペクトル測定
のダイナミックレンジを向上することができる。
【0033】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4による光スペクトル測定装置を示す構成図である。
この実施の形態4は、図6に示すように、第1の分光レ
ンズとしての固定型エタロン2を共焦点型のエタロンに
より構成し、固定型エタロン2の前方に、被測定光1を
集光する、断面がほぼ半円形の凸レンズ等よりなるカッ
プリングレンズ12を配置すると共に、固定型エタロン
2と掃引型エタロン3との間に、該固定型エタロン2か
らの拡散光を平行光にするコリメートレンズ11を配置
した点を除けば、上記実施の形態2とほぼ同様に構成さ
れている。
【0034】次に、この実施の形態4の動作について説
明する。上記実施の形態2では、第1の分光手段である
固定型エタロン2を平行平面型としたが、本実施の形態
4では、固定型エタロン2を共焦点型のエタロンにより
構成し、被測定光1をカップリングレンズ12で集光し
て共焦点型の固定型エタロン2に入射し、該固定型エタ
ロン2の透過光をコリメートレンズ11で平行にし、第
2の分光手段である平行平面型の掃引型エタロン3に入
射させる。このような構成により、本実施の形態4の共
焦点型の固定型エタロン2の方が上記実施の形態2の平
行平面型の固定型エタロン2に比べて容易にフィネス余
向上でき、エタロンの最大透過率に対する最小透過率の
割合を小さくできるので、スペクトル測定のダイナミッ
クレンジを向上できる。
【0035】実施の形態5.図7は、この発明の実施の
形態5による光スペクトル測定装置を示す構成図であ
る。この実施の形態5は、図7に示すように、第1の分
光レンズとしての固定型エタロン2を共焦点型のエタロ
ンにより構成し、固定型エタロン2の前方に、被測定光
1を集光する、断面がほぼ半円形の凸レンズ等よりなる
カップリングレンズ12を配置すると共に、固定型エタ
ロン2と掃引型エタロン3との間に、該固定型エタロン
2からの拡散光を集光する、両面凸レンズ等よりなるカ
ップリングレンズ13を配置した点を除けば、上記実施
の形態3とほぼ同様に構成されている。
【0036】次に、この実施の形態5の動作について説
明する。図5の上記実施の形態3では、第1の分光手段
である固定型エタロン2を平行平面型としたが、本実施
の形態5では、固定型エタロン2を共焦点型のエタロン
により構成し、被測定光1を第1のカップリングレンズ
12で集光して共焦点型の固定型エタロン2に入射し、
固定型エタロン2の透過光をさらに第2のカップリング
レンズ13で集光し、共焦点型の掃引型エタロン3に入
射するようにした。このような構成では、本実施の形態
5の共焦点型の掃引型エタロン2の方が上記実施の形態
3の平行平面型の固定型エタロン2に比べて容易にフィ
ネスが向上でき、エタロンの最大透過率に対する最小透
過率の割合を小さくできるので、スペクトル測定のダイ
ナミックレンジを向上することができる。
【0037】実施の形態6.図8はこの発明の実施の形
態6による光スペクトル測定装置を示す構成図である。
この実施の形態6は、図8に示すように、第1の分光手
段である平行平面型の固定型エタロン2の前方に、発散
光である被測定光1を平行光にするコリメートレンズ1
1を配置した点を除けば、上記実施の形態2とほぼ同様
に構成されている。
【0038】次に、この実施の形態6の動作について説
明する。上記実施の形態2では、平行光線である被測定
光1を第1の分光手段である平行平面型の固定型エタロ
ン2に直接入射する構成としたが、本実施の形態6で
は、被測定光1が平行光ではなく拡散光であるため、固
定型エタロン2の前方にコリメートレンズ11を配置
し、被測定光1をコリメートレンズ11で平行光線にし
た後、固定型エタロン2に入射するようにした。このよ
うな構成により、平行平面型の固定型エタロン2の実効
フィネスを向上でき、エタロンの最大透過率に対する最
小透過率の割合を小さくできるので、スペクトル測定の
ダイナミックレンジを向上することができる。
【0039】このように、この実施の形態6の構成によ
れば、第1の分光手段としての固定型エタロン2に入射
する被測定光1を平行光にするための光学系としてのコ
リメートレンズ11を備えたので、第1の分光手段とし
ての固定型エタロン2及び第2の分光手段としての掃引
型エタロン3の実効的なフィネスを向上でき、スペクト
ル測定のダイナミックレンジを向上することができる。
【0040】実施の形態7.図9はこの発明の実施の形
態7による光スペクトル測定装置を示す構成図である。
この実施の形態7は、図9に示すように、第1の分光手
段である平行平面型の固定型エタロン2の前方に、空間
フィルタ14を配置した点を除けば、上記実施の形態3
とほぼ同様の構成である。
【0041】次に、この実施の形態7の動作について説
明する。上記実施の形態3では、被測定光1を第1の分
光手段である平行平面型の固定型エタロン2に直接入射
する構成としたが、本実施の形態7では、固定型エタロ
ン2の前方に、例えばレンズペアとピンホールで構成さ
れた空間フィルタ14を配置し、空間フィルタ14で被
測定光1の高発散角成分を除去した後、固定型エタロン
2に入射するようにした。このような構成により、平行
平面型の固定型エタロン2の実効フィネスを向上でき、
エタロンの最大透過率に対する最小透過率の割合を小さ
くできるので、スペクトル測定のダイナミックレンジを
向上することができる。
【0042】このように、この実施の形態7の構成によ
れば、第1の分光手段としての固定型エタロン2に入射
する被測定光1のビーム品質を良くするための空間フィ
ルタ14を備えたので、第1の分光手段としての固定型
エタロン2及び第2の分光手段としての掃引型エタロン
3の実効的なフィネスを向上することができ、スペクト
ル測定のダイナミックレンジをさらに向上することがで
きる。
【0043】実施の形態8.図10はこの発明の実施の
形態8による光スペクトル測定装置を示す構成図であ
る。この実施の形態8は、図10に示すように、集光レ
ンズ5により集光された光を分光器6へ導く光ファイバ
15を設けた点を除けば、図5の実施の形態3とほぼ同
様の構成である。
【0044】次に、この実施の形態8の動作について説
明する。上記実施の形態3では、集光レンズ5で集光さ
れた光を第3の分光手段である分光器6に直接入射する
構成であったが、本実施の形態8では、集光レンズ5の
後方に光ファイバ15を設け、集光レンズ5で集光され
た光を光ファイバ15に入射して、この光ファイバ15
の出射光を分光器6に入射するようにした。このような
構成により、光ファイバ15の入射端の移動が容易なた
め、固定型エタロン2及び掃引型エタロン3の光軸調整
が容易になる。
【0045】実施の形態9.図11はこの発明の実施の
形態9による光スペクトル測定装置を示す構成図であ
る。この実施の形態9は、図11に示すように、カップ
リングレンズ12の前方に、光アイソレータ16を配置
した点を除けば、上記実施の形態4とほぼ同様の構成で
ある。
【0046】次に、この実施の形態9の動作について説
明する。上記実施の形態4では、被測定光1をカップリ
ングレンズ12により集光して第1の分光手段である共
焦点型の固定型エタロン2に入射する構成としたが、本
実施の形態7では、カップリングレンズ12の前に、例
えば偏光ビームスプリッタと波長板あるいはファラディ
ローテータとで構成された光アイソレータ16を配置し
て、被測定光1を光アイソレータ16を通過した後、固
定型エタロン2に入射するようにした。このような構成
により、固定型エタロン2及び掃引型エタロン3の反射
光が被測定光1の光源へ戻ることを抑制することができ
るので、被測定光1に外乱を与えずにスペクトル測定を
行うことができる。
【0047】実施の形態10.図12はこの発明の実施
の形態10による光スペクトル測定装置を示す構成図で
ある。この実施の形態10は、図12に示すように、以
下の構成を除けば、図10の上記実施の形態8とほぼ同
様の構成である。
【0048】すなわち、第1の分光手段である平行平面
型の固定型エタロン2の周囲を温度制御手段としてのペ
ルチェ素子20で囲み、このペルチェ素子20内に、温
度検出素子としてのサーミスタ抵抗22を埋設し、ペル
チェ素子20とサーミスタ抵抗22とを導線21、23
を介して温度コントローラ24へ接続したものであり、
導線23を介してサーミスタ抵抗22より温度モニタ信
号が温度コントローラ24へ供給されると共に、固定型
エタロン2の温度を一定に保つため、導線21を介して
温度コントローラ24よりペルチェ素子20へ温度制御
用のペルチェ電流が供給される。
【0049】また、固定型エタロン2の前には、図9の
上記実施の形態7と同様の空間フィルタ16が配置され
ている。
【0050】次に、この実施の形態10の動作について
説明する。本実施の形態10では、実施の形態7及び8
に加えて、第1の分光手段である固定型エタロン2に対
して温度安定化を行う構成としたので、固定型エタロン
2の温度は、温度検出素子としてのサーミスタ抵抗22
により検出され、このサーミスタ抵抗22からの温度モ
ニタ信号により、温度コントローラ24は設定温度に対
応した信号を温度制御手段としてのペルチェ素子20に
ペルチェ電流21として伝送し、固定型エタロン2の温
度を制御する。このような構成により、固定型エタロン
2の透過光周波数を安定に保つことができるので、長時
間にわた安定して正確なりスペクトル測定を行うことが
できる。
【0051】図13に、本実施の形態10に係る光スペ
クトルの測定結果の例を示す。固定型エタロン2、掃引
型エタロン3及び分光器6の特性は図4に示したもので
ある。
【0052】図13の(a)は、被測定光1として色素
レーザ光の中心光周波数を固定型エタロン2の最大透過
光周波数に設定し、NDフィルタ10により色素レーザ
光の強度を10−4に減光したときの、波形表示装置9
としてのオシロスコープの画面の写真である。この図に
おいて、横軸が光周波数に対応し、1div=1GHz
である。縦軸は光強度に相当し、被測定光1の中心光周
波数の強度Ipは、 Ip=107mV/10−4 (6) である。
【0053】一方、図13の(b)は、被測定光1とし
て色素レーザ光の中心光周波数を固定型エタロン2の最
大透過光周波数から−5GHzの光周波数に設定し、N
Dフィルタ10を取り除いて減光しないときの、波形表
示装置9としてのオシロスコープの画面の写真である。
この図において、0GHzの光周波数の強度が測定対象
のスペクトルの裾の強度Isに対応し、 Is=0.2mV (7) である。従って、この色素レーザ光の中心光周波数から
+5GHz離れた光周波数でのスペクトルの裾の強度割
合Rは、(1)式より、 R=Is/Ip=0.2mV/(107mV/10−4)=2x10−7 (8) となる。
【0054】なお、この実施の形態10では、固定型エ
タロン2に対して温度安定化制御を行う構成を示した
が、固定型エタロン2及び掃引型エタロン3のいずれか
1方あるいは両方の温度安定化制御を行う構成としても
同様の効果を奏する。
【0055】実施の形態11.図14はこの発明の実施
の形態11による光スペクトル測定装置を示す構成図で
ある。この実施の形態11は、第1の分光手段である固
定型エタロン2に対して、透過光周波数の安定化を行う
ように構成したものであり、図12に示すように、以下
の構成を除けば、図12の上記実施の形態10とほぼ同
様の構成である。
【0056】すなわち、図12の光ファイバ15を取り
除き、集光レンズ5の集光点に分光器6の入射口を配置
し、第1の分光手段である固定型エタロン2の手前に合
成ミラー27を配置し、周波数安定化レーザ25からの
出射される周波数安定化レーザ光26を全反射ミラー3
2により全反射させて合成ミラー27へ入射させて、合
成ミラー27により反射させて、合成ミラー27を透過
してきた被測定光1と共に固定型エタロン2へ入射させ
る。また、固定型エタロン2とカップリングレンズ12
との間に分離ミラー28を配置して、固定型エタロン2
の透過した周波数安定化レーザ光26を分離ミラー28
により反射させて分離し、その分離光(分離された周波
数安定化レーザ光)29の光路に制御用光検出器30を
設置して、この制御用光検出器30の検出結果を表す制
御用光強度信号31を温度コントローラ24へ入力す
る。なお、合成ミラー27及び分離ミラー28は、周波
数安定化レーザ25により出射された光(周波数安定化
レーザ光)26(すなわち所定周波数の光)のみを反射
し、被測定光1(所定周波数以外の光)を透過させる作
用を有する。
【0057】次に、この実施の形態11の動作について
説明する。本実施の形態11では、周波数安定化レーザ
25から出射された周波数安定化レーザ光26は、全反
射ミラー32と合成ミラー27によって被測定光1と同
軸あるいは、同軸近傍の光軸に設定され、固定型エタロ
ン2に被測定光1と同時に入射される。固定型エタロン
2の最大透過光周波数と周波数安定化レーザ25の光周
波数を一致させておき、固定型エタロン2を透過した周
波数安定化レーザ光26を分離ミラー28により被測定
光1と分離し、制御用光検出器30に入射し、光強度を
電気信号に変換する。制御用光検出器30からの制御用
光強度信号31は温度コントローラ24に入力され、温
度コントローラ24では、制御用光検出器30からの制
御用光強度信号31が一定になるように温度制御手段と
してのペルチェ素子20に伝送するペルチェ電流21を
制御し、固定型エタロン2の温度をほぼ一定に制御す
る。このような構成により、固定型エタロン2の透過光
周波数を安定に保つことができるので、長時間にわたり
安定して正確なスペクトル測定を行うことができる。
【0058】なお、この実施の形態11では、固定型エ
タロン2に対して温度安定化制御を行う構成を示した
が、PZTなどにより固定型エタロン2の1対のミラー
3a、3b間の間隔Lsの制御を行う構成としても同様
の効果を奏する。また、この実施の形態11では、固定
型エタロン2に対して安定化制御を行う構成を示した
が、固定型エタロン2、掃引型エタロン3のいずれか1
方あるいは両方の安定化制御を行う構成としても同様の
効果を奏する。
【0059】実施の形態12.図15はこの発明の実施
の形態12による光スペクトル測定装置を示す構成図で
ある。この実施の形態12は、第1の分光手段である固
定型エタロン2に対して、被測定光1の反射光強度の安
定化を行うように構成したものであり、図15に示すよ
うに、以下の構成を除けば、図14の上記実施の形態1
1とほぼ同様の構成である。
【0060】すなわち、図14の周波数安定化レーザ2
5、合成ミラー27、反射ミラー29、制御用光検出器
30、全反射ミラー32を取り除き、それらの代わり
に、第1の分光手段である固定型エタロン2の手前に、
ビームスプリッタ40を配置し、固定型エタロン2から
の反射光41をビームスプリッタ40により反射させ
て、反射光用光検出器42に入射させて、該反射光用光
検出器42からその検出結果を表す反射光強度信号43
を温度コントローラ24へ入力するようにしたものであ
る。
【0061】次に、この実施の形態12の動作について
説明する。本実施の形態12では、固定型エタロン2か
らの反射光41は、ビームスプリッタ40により、被測
定光1の光軸から取り出され、反射光用光検出器42に
よって反射光強度信号43として電気信号に変換され
る。反射光強度信号43は温度コントローラ24に入力
され、温度コントローラ24では、反射光強度信号43
が一定になるように温度制御手段としてのペルチェ素子
20に伝送するペルチェ電流21を制御し、固定型エタ
ロン2の温度をほぼ一定に制御する。このような構成に
より、固定型エタロン2の透過光周波数を安定に保つこ
とができるので、長時間にわたり安定して確実なスペク
トル測定を行うことができる。
【0062】なお、この実施の形態12では、固定型エ
タロン2に対して温度安定化制御を行う構成を示した
が、PZTなどにより固定型エタロン2のミラー間隔L
sの制御を行う構成としても同様の効果を奏する。ま
た、この実施の形態12では、固定型エタロン2に対し
て安定化制御を行う構成を示したが、固定型エタロン2
及び掃引型エタロン3のいずれか1方あるいは両方の安
定化制御を行う構成としても同様の効果を奏する。
【0063】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る光スペクトル
測定装置によれば、被測定光のスペクトルピークを抑制
する固定型エタロンよりなる第1の分光手段と上記固定
型エタロンとフリー・スペクトラル・レンジFSRが異
なる掃引型エタロンよりなる第2の分光手段とを備える
ので、スペクトルピークに対するスペクトルの裾の強度
比を抑制して、第2の分光手段によりスペクトル分布を
測定できるので、スペクトルの裾の詳細な分布を測定す
ることができる効果がある。
【0064】また、この発明の請求項2に係る光スペク
トル測定装置によれば、第2の分光手段の掃引型エタロ
ンのフリー・スペクトラル・レンジFSR近傍の分解能
を持つ第3の分光手段を更に備えるので、この第3の分
光手段により測定対象の光周波数領域から離れた光を減
衰でき、スペクトル測定のノイズを低減できる効果があ
る。
【0065】また、この発明の請求項3に係る光スペク
トル測定装置によれば、固定型エタロンに入射する被測
定光を平行光にするための光学系を更に備えるので、固
定型エタロン及び掃引型エタロンの実効的なフィネスを
向上でき、スペクトル測定のダイナミックレンジを向上
できる効果がある。
【0066】また、この発明の請求項4に係る光スペク
トル測定装置によれば、固定型エタロンに入射する被測
定光のビーム品質を良くするための空間フィルタを更に
備えるので、固定型エタロン及び掃引型エタロンの実効
的なフィネスを向上でき、スペクトル測定のダイナミッ
クレンジをさらに向上できる効果がある。
【0067】また、この発明の請求項5に係る光スペク
トル測定装置によれば、第2の分光手段から第3の分光
手段への被測定光の伝送のための光ファイバを更に備え
るので、第3の分光手段への光軸調整が容易になる効果
がある。
【0068】また、この発明の請求項6に係る光スペク
トル測定装置によれば、固定型エタロンに入射する被測
定光の反射光の戻りを抑制するための光アイソレータを
更に備えるので、被測定光の光源への戻り光を抑制でき
被測定光に外乱を与えない効果がある。
【0069】また、この発明の請求項7に係る光スペク
トル測定装置によれば、第1の分光手段及び第2の分光
手段のいずれか一方あるいは両方に温度安定化のための
温度制御手段を更に備えるので、上記第1及び第2の分
光手段のいずれか一方あるいは両方の分光特性を安定に
でき、長時間にわたって正確な測定が可能になる効果が
ある。
【0070】また、この発明の請求項8に係る光スペク
トル測定装置によれば、第1の分光手段及び第2の分光
手段のいずれか一方あるいは両方に周波数安定化レーザ
を照射し、上記周波数安定化レーザの透過光強度を検出
する手段と、第1の分光手段及び第2の分光手段のいず
れか一方あるいは両方に対して周波数安定化レーザの透
過率を一定にする制御手段を更に備えるので、上記第1
及び第2の分光手段のいずれか一方あるいは両方の分光
特性を安定にでき、長時間にわたって正確な測定が可能
になる効果がある。
【0071】また、この発明の請求項9に係る光スペク
トル測定装置によれば、第1の分光手段及び第2の分光
手段のいずれか一方あるいは両方からの被測定光の反射
光強度を検出する手段と、第1の分光手段及び第2の分
光手段のいずれか一方あるいは両方に対して上記被測定
光の反射率を一定にする制御手段を更に備えるので、上
記第1及び第2の分光手段のいずれか一方あるいは両方
の分光特性を安定にでき、長時間にわたり正確な測定が
可能になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る光スペクトル
測定装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における光スペクト
ル測定装置の測定原理を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における光スペクト
ル測定装置を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態2における光スペクト
ル測定装置の測定原理を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3における光スペクト
ル測定装置を示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態4における光スペクト
ル測定装置を示す構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態5における光スペクト
ル測定装置を示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態6における光スペクト
ル測定装置を示す構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態7における光スペクト
ル測定装置を示す構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態8における光スペク
トル測定装置を示す構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態9における光スペク
トル測定装置を示す構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態10における光スペ
クトル測定装置を示す構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態10における光スペ
クトルの測定結果の例である。
【図14】 この発明の実施の形態11における光スペ
クトル測定装置を示す構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態12における光スペ
クトル測定装置を示す構成図である。
【図16】 従来のスペクトル幅測定装置を示す構成図
である。
【符号の説明】
1 被測定光、2 第1の分光手段としての固定型エタ
ロン、3 第2の分光手段としての掃引型エタロン、4
掃引信号発生装置、6 第3の分光手段としての分光
器、7 光検出器、8 信号増幅器、9 波形表示装
置、10 NDフィルタ、5 集光レンズ、6 分光
器、11 光学系としてのコリメートレンズ、12 カ
ップリングレンズ、13 第2のカップリングレンズ、
14 空間フィルタ、15 光ファイバ、16 光アイ
ソレータ、20 ペルチェ素子、21ペルチェ電流、2
2 サーミスタ抵抗、23 温度モニタ信号、24 温
度コントローラ、25 周波数安定化レーザ、26 周
波数安定化レーザ光、27合成ミラー、28 分離ミラ
ー、29 分離された周波数安定化レーザ光、30制御
用光検出器、31 全反射ミラー、40 ビームスプリ
ッタ、41 固定型エタロンの反射光、42 反射光用
光検出器、43 反射光強度信号、51被測定レーザ、
54 ビームスプリッタ、55 PZT、57 モニタ
用光検出器、58 制御部、59 キャパシタ、60
電圧値ヒストグラム表示器、S1掃引信号、S2 光強
度信号、S3 トリガ信号、Lf 固定型エタロン2の
ミラー間隔、Ls 掃引型エタロンのミラー間隔、nf
固定型エタロンの屈折率、ns 掃引型エタロンの屈
折率。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 一郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 藤田 修一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2G020 CA03 CB23 CC21 CC25 CD04 CD56 CD60

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光スペクトル分布を計測する光スペクト
    ル測定装置において、被測定光のスペクトルピークを抑
    制する固定型エタロンよりなる第1の分光手段と掃引型
    エタロンよりなる第2の分光手段とを備え、上記固定型
    エタロンと上記掃引型エタロンのフリー・スペクトラル
    ・レンジFSRが異なることを特徴とする光スペクトル
    測定装置。
  2. 【請求項2】 上記第2の分光手段の掃引型エタロンの
    フリー・スペクトラル・レンジFSR近傍の分解能を有
    する第3の分光手段をさらに備えることを特徴とする請
    求項1記載の光スペクトル測定装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の分光手段に被測定光を平行光
    線として入射する光学系を備えることを特徴とする請求
    1項または2記載の光スペクトル測定装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の分光手段に、被測定光の高発
    散角成分を除去する空間フィルタを備えることを特徴と
    する請求項1乃至3の何れかに記載の光スペクトル測定
    装置。
  5. 【請求項5】 上記第2の分光手段から上記第3の分光
    手段への被測定光の伝送のための光ファイバを備えるこ
    とを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の光スペ
    クトル測定装置。
  6. 【請求項6】 上記第1の分光手段に、上記固定型エタ
    ロン及び掃引型エタロンの反射光が被測定光の光源へ戻
    ることを抑制する光アイソレータを備えることを特徴と
    する請求項1乃至5の何れかに記載の光スペクトル測定
    装置。
  7. 【請求項7】 上記第1の分光手段及び上記第2の分光
    手段のいずれか一方あるいは両方に、温度安定化のため
    の温度制御手段を備えることを特徴とする請求項1乃至
    6の何れかに記載の光スペクトル測定装置。
  8. 【請求項8】 上記第1の分光手段及び上記第2の分光
    手段のいずれか一方あるいは両方に周波数安定化レーザ
    を照射し、上記周波数安定化レーザの透過光強度を検出
    する手段と、 上記第1の分光手段及び上記第2の分光手段のいずれか
    一方あるいは両方に対して上記周波数安定化レーザの透
    過率を一定にする制御手段と、 を備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記
    載の光スペクトル測定装置。
  9. 【請求項9】 上記第1の分光手段及び上記第2の分光
    手段のいずれか一方あるいは両方からの被測定光の反射
    光強度を検出する手段と、 上記第1の分光手段及び上記第2の分光手段のいずれか
    一方あるいは両方に対して、上記被測定光の反射率を一
    定にする制御手段と、 を備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記
    載の光スペクトル測定装置。
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