JP2000039142A - 蓄熱式バーナ装置の熱負荷制御方法および装置 - Google Patents

蓄熱式バーナ装置の熱負荷制御方法および装置

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JP2000039142A JP10209403A JP20940398A JP2000039142A JP 2000039142 A JP2000039142 A JP 2000039142A JP 10209403 A JP10209403 A JP 10209403A JP 20940398 A JP20940398 A JP 20940398A JP 2000039142 A JP2000039142 A JP 2000039142A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】交互に燃焼される複数の蓄熱式バーナ23a,
23bを備えたものにおいて、設定された熱負荷に対し
て簡単かつ確実に燃焼を制御し、また熱負荷能力を最大
限に引き出すことができる熱負荷制御方法を提供する。 【解決手段】Aバーナ23aとBバーナ23bとの燃焼
を切換える際の燃料供給の休止時間を、燃料および空気
が最小流量の場合において燃焼ガスおよび燃料のパージ
が可能な固定休止時間に設定して燃料および空気の流量
で熱負荷を制御し、流量が100%以上となった場合に
休止時間を固定休止時間より短縮してバーナの燃焼時間
を延長して熱負荷を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の蓄熱式バー
ナを交互に燃焼させる蓄熱式バーナ装置において、その
熱負荷を制御する方法およびその装置に関する。さらに
特定すれば、本発明は容易かつ確実にバーナ装置の熱負
荷を制御できるとともに、このバーナ装置の燃焼能力を
より増大させることができる蓄熱式バーナ装置の熱負荷
制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蓄熱式バーナ装置は、たとえば図8に示
すように、加熱炉1の炉壁2に複数の蓄熱式バーナ3
a,3bを配置し、第1のグループのAバーナ3aと第
2のグループのBバーナ3bを交互に燃焼させるように
構成されている。これらの蓄熱式バーナ3a,3bは、
たとえば図9に示すように、燃料ノズル4と蓄熱体5と
を備えたユニットとして構成されている。
【0003】上記の燃料ノズル7には燃料供給管7およ
び燃料制御弁8を介して燃料ガスが供給される。また、
上記の蓄熱体5のハウジング6は、給排気管9を介して
切換弁10に連通している。この切換弁10は、上記の
給排気管9を排気配管11または空気供給配管12のい
ずれかに選択的に連通するように構成されている。
【0004】そして、この加熱炉1が運転される際に
は、一方のグループ、たとえばBバーナ3bが燃焼され
ている間は、Aバーナ3aは停止している。そして、こ
のAバーナ3aは、その切換弁10が排気配管11側に
切換えられ、炉内の燃焼ガスがこのAバーナ3aの蓄熱
体5、給排気管9を介して排気配管11に送られ、煙突
等から排出される。そして、この間に上記の燃焼ガスは
蓄熱体5と熱交換してこの蓄熱体5を高温に加熱する。
【0005】そして、所定の時間経過後に、上記のBバ
ーナ3bの燃焼が停止するとともに、Aバーナ3aに点
火されてこれらが燃焼される。この場合に、このAバー
ナ3aには燃料が供給されるとともに、空気供給配管1
2から燃焼用の空気が前記の蓄熱体5を介して供給され
る。この供給される空気は、この蓄熱体5を通過する際
に熱交換されて高温に予熱されてから炉内に吹き込ま
れ、燃料を燃焼させる。なお、このAバーナ3aが燃焼
している際には、Bバーナ3bは燃焼が停止され、炉内
の燃焼ガスがそれらの蓄熱体5を介して排出される。以
下、このような作動を繰り返してA,Bバーナを交互に
燃焼させる。
【0006】このような蓄熱式バーナ装置は、燃焼ガス
の熱が蓄熱体に蓄熱され、この熱により燃焼用空気が予
熱されて供給されるので、熱効率が向上する。このよう
な蓄熱式バーナ装置は、複数の蓄熱式バーナが短い周期
で交互に燃焼されるが、AバーナとBバーナの燃焼の切
換えの際に、A,Bいずれのバーナからも燃料が供給さ
れていない時間、すなわち燃料供給の休止時間が生じ
る。
【0007】図10は、これらAバーナおよびBバーナ
の燃焼切換えの際の燃料や空気の供給や燃焼ガスの排気
のタイミングを示すものである。これらのAバーナおよ
びBバーナは所定の切換時間S毎に交互に燃焼される。
この場合に、燃焼が休止されて炉内の燃焼ガスが排気さ
れているAバーナを燃焼させる際には、前述した切換弁
10から蓄熱体5までの配管やハウジング内には燃焼ガ
スが充満しているので、切換弁10を切換えても、これ
らの空間内の燃焼ガスが排出されるまでは、炉内に燃焼
用の空気が吹き込まれない。このため、この切換弁10
を切り換えた直後に燃料を供給すると、燃焼用の空気が
吹き込まれるまでの間の燃料は燃焼せず、不完全燃焼や
失火等の不具合を発生する。
【0008】このため、図10に示すように、切換弁1
0を切り換えて燃焼用空気の供給を開始した後、上記の
空間内の燃焼ガスがすべてパージされるまでの時間P1
だけ遅れて燃料の供給を開始する。また、このバーナの
燃焼を停止する際にも、燃料ノズル内やその周辺の未燃
焼の燃料ガスを燃焼してパージさせる必要があるため、
燃焼の停止時にも、この燃料パージに必要なパージ時間
P2だけ早く燃料の供給を停止する必要がある。
【0009】よって、この図10に示すように、これら
AバーナとBバーナを切換える際には、上記のパージ時
間P1+P2に相当する燃料供給の休止時間P0が生じ
る。一般にこのような蓄熱式バーナ装置では、バーナの
切換時間Sが20〜60秒、上記のような燃料供給の休
止時間P0が1〜4秒程度である。したがって、たとえ
ばバーナの切換時間Sを20秒、燃料供給の休止時間P
0を4秒とすると、4/20×100=20%の時間、
両方のバーナのいずれからも燃料が供給されず、この蓄
熱式バーナ装置の最大熱負荷能力は20%低下すること
になる。
【0010】このような不具合を防止するには、バーナ
の切換時間Sを長く、また切換えの際の燃料供給の休止
時間P0を短くすれば良い。しかし、このバーナの切換
時間Sを長くすると、蓄熱式バーナの蓄熱体5の熱容量
を大きくする必要が生じ、このためこれら蓄熱式バーナ
が大形化し、また蓄熱体を燃焼ガスまたは空気が通過す
る際の圧損が大きくなり、全体の効率が低下するという
不具合がある。
【0011】また、上記の燃料供給の休止時間P0を短
くするには、切換弁から蓄熱体までの配管やハウジング
内の容積を小さくする必要があるが、これらを小さくす
るには限界がある。また、上記の休止時間P0は、当然
ながら炉の運転中における燃料および燃焼用空気の最低
流量によってパージされるに必要な時間に設定しなけれ
ばならず、この休止時間P0の短縮にも限界があった。
このため、従来の蓄熱式バーナ装置では、構成する蓄熱
式バーナ単体の最大熱負荷能力よりかなり低い最大熱負
荷能力しか発揮できないという不具合があった。
【0012】このような不具合を解消する手段として、
燃料および燃焼用空気の供給流量に対応して休止時間P
0を短縮することが考えられる。すなわち、燃料および
燃焼用空気の供給流量が多い場合には、それだけパージ
に必要な時間が少なくて済むので、休止時間P0を短縮
でき、その分だけ全体の熱負荷能力を向上させることが
できる。しかし、このような手段で炉の熱負荷を制御す
る場合には、燃料および空気の供給量に対応して休止時
間も制御しなければならず、炉の熱負荷の特性が燃料の
供給流量とは線形の関係にならず、複雑な非線形の制御
方式となる。さらに、燃焼条件は、燃料の種類の変更、
外気温度等の各種の条件によって変化するものであるた
め、上記のような非線形の制御方式では、その制御が極
めて複雑となる等の不具合を生じる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、蓄熱式バーナ装置の熱負荷を
簡単かつ確実に制御することができるとともに、蓄熱式
バーナ装置の熱負荷能力を最大限に発揮させることがで
きる熱負荷制御方法およびこの方法に使用される蓄熱式
バーナ装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
の方法は、複数の蓄熱式バーナの燃焼を切換える際にお
ける燃料の供給を休止する時間を、設定された燃料およ
び燃焼用空気の所定の最小流量に対応した一定の固定休
止時間に設定する過程と、設定された蓄熱式バーナ装置
の熱負荷に対応して、燃料および燃焼用空気の供給流量
を100%としかつ燃焼切換え時の燃料供給の休止時間
を上記の固定休止時間とした状態において上記の設定さ
れた熱負荷が達成可能か否かを判定し、達成可能の場合
にはこの蓄熱式バーナ装置の燃焼モードを固定休止時間
モードに設定し、また達成不能の場合にはこの蓄熱式バ
ーナ装置の燃焼モードを固定流量モードに設定する過程
と、上記の固定休止時間モードに設定された場合には、
蓄熱式バーナの燃焼を切換える際の燃料供給の休止時間
を上記の一定の固定休止時間に維持したまま燃料および
燃焼用空気の供給流量を制御して設定された熱負荷を達
成し、また上記の固定流量モードに設定された場合に
は、燃料の供給流量を100%に維持したまま燃焼切換
えの際の燃料供給の休止時間を上記の固定休止時間より
短縮して蓄熱式バーナの燃焼時間を制御して設定された
熱負荷を達成する過程とを備えたものである。
【0015】したがって、最小流量に対応した固定休止
時間で供給流量100%という設定点を境界とし、これ
以下の熱負荷の場合には燃料等の供給流量の制御、これ
以上の熱負荷の場合には流量100%で休止時間を固定
休止時間より短縮して燃焼時間の制御を行うので、いず
れの場合も単純な比例制御となり制御が簡単でかつ確実
であるとともに、各種の燃焼条件の変更にも容易にかつ
確実に対応することができる。また、設定された熱負荷
の高い場合には、燃料や空気の供給流量を100%とし
た条件で燃料供給の休止時間を短縮してゆくので、これ
ら蓄熱式バーナ単体の熱負荷能力に近い最大の熱負荷に
対応することができる。
【0016】また、請求項2に記載の本発明の装置は、
複数の蓄熱式バーナの交互燃焼を制御する制御装置を備
え、この制御装置は、少なくとも上記の蓄熱式バーナに
供給される燃料および燃焼用空気の最小流量を設定する
燃焼条件設定部と、蓄熱式バーナ装置の熱負荷を設定す
る熱負荷設定部と、上記の燃焼条件設定部で設定された
最小流量に対応して固定休止時間を算定するとともに、
上記の熱負荷設定部で設定された熱負荷が燃料および燃
焼用空気の流量を100%とした条件で上記の固定休止
時間で達成可能か否かを判定し、達成可能な場合には固
定休止時間モードとしてこの固定休止時間を一定に維持
した状態で燃料および燃焼用空気の流量を制御し、また
達成不能の場合には固定流量モードとして燃料および燃
焼用空気の供給流量を100%に維持した状態で燃料供
給の休止時間を上記の固定休止時間より短縮してこれら
蓄熱式バーナの燃焼時間を制御する演算処理部とを備え
たものである。
【0017】したがって、このような構成の制御装置に
より、上記の設定された熱負荷に自動的に制御すること
ができ、操作が容易となるとともに、構造も簡単とな
る。また、請求項3に記載の本発明の装置は、前記の蓄
熱式バーナは少なくとも蓄熱体を収容しこの蓄熱体を介
して燃焼用空気を供給しまた炉内の燃焼ガスを排出する
通路を形成するハウジングを備えており、このハウジン
グには、このハウジングを燃焼ガスの排気配管または燃
焼用空気の給気配管に選択的に連通させる切換弁が取付
けられているものである。
【0018】したがって、この切換弁はハウジングに直
接取付けられているので、これらの間の給排気配管は省
略されており、この切換弁から蓄熱体に至るまでの流路
の容積は小さくなり、上記の固定流量モードで制御され
る際の流量100%での休止時間がより短縮でき、最大
熱負荷をより高くすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
形態を説明する。この実施形態のものは、加熱炉におけ
る蓄熱式バーナ装置およびその制御方法に関するもので
ある。まず、図1ないし図3を参照して、この蓄熱式バ
ーナ装置の構成を説明する。
【0020】この蓄熱式バーナ装置は、加熱炉の炉壁2
1にたとえばA,Bの2つのグループに分けられた複数
の蓄熱式バーナ装置23a,23bを備えており、これ
らのAグループの蓄熱式バーナすなわちAバーナ23a
と、Bグループの蓄熱式バーナすなわちBバーナ23b
とは、交互に燃焼される。なお、これらAバーナ23a
およびBバーナ23bは、多数のものが設けられている
が、図1では理解を容易にするため、それぞれ1個のバ
ーナのみ描いてある。
【0021】これらAバーナおよびBバーナ23a,2
3bは図2および図3に示すような同一の構造のもので
ある。これらのバーナ23a,23bは、燃料ノズルと
蓄熱体が一つのユニットとして一体化されたものであ
る。図中の20は、このユニット化されたバーナの本体
であって、この本体20には炉壁21を貫通して設けら
れたバーナタイル22が備えられている。そして、この
本体20には、燃料ノズル24および蓄熱体25が設け
られている。この蓄熱体25は、ケース26内に収容さ
れてカセット形に形成され、ハウジング27に取り付け
られている。このハウジング27の内部は、この蓄熱体
25に燃焼用の空気を供給するとともに、炉内の燃焼ガ
スを排気する通路として兼用されている。
【0022】そして、このハウジング27の後端部に
は、切換弁30が直接取り付けられている。この切換弁
30は、弁箱31を備え、この弁箱31には、上記のハ
ウジング27に取り付けられる給排気口34、炉内から
の燃焼ガスを排出する排気口35、燃焼用空気が供給さ
れる給気口36とを備えている。なお、33はこの弁箱
31を前記のハウジング27に取り付けるためのフラン
ジ部である。
【0023】またこの弁箱31の内部には、フラッパ弁
体37が設けられ、このフラッパ弁体37は弁軸38に
取り付けられ、この弁軸38が往復回動することにより
このフラッパ弁体37が回動し、上記の排気口35また
は給気口36の一方を選択的に閉塞する。したがって、
上記の給排気口34を介して、炉内の燃焼ガスが煙突等
に排気され、また上記の給気口36を介して燃焼用の空
気が供給される。なお、上記の弁軸38には油圧シリン
ダ等のアクチュエータ32が連結され、このアクチュエ
ータ32によってフラッパ弁体37が作動される。
【0024】上記のような構造の蓄熱式バーナ23a,
23bは、図1に示すように、炉壁21に所定の配置で
取り付けられる。として、その燃料ノズル24は、燃料
配管41を介して図示しない燃料供給源に接続され、こ
の燃料供給配管41の途中には、燃料の供給流量を制御
する燃料制御弁42が設けられている。また、上記のハ
ウジング27に取り付けられた切換弁30の排気口35
は、排気配管43を介して煙突等に連通され、炉内の燃
焼ガスが上記の蓄熱体25を介してこの排気配管43に
排出され、煙突等から外部に放出されるように構成され
ている。そして、この排気配管43の途中には、排気の
流量を制御する排気制御弁44が設けられている。ま
た、上記の切換え弁30の給気口36は、給気配管45
を介して図示しない空気供給源に接続され、上記のハウ
ジング27から蓄熱体26を介して燃焼用空気を炉内に
吹き込むように構成されている。なお、この給気配管4
5の途中には、供給する燃焼用空気の流量を制御する給
気制御弁46が設けられている。
【0025】また、これらのAバーナおよびBバーナ2
3a,23bは、図1に示すような制御装置50により
交互に所定のモードで燃焼されるように構成されてい
る。この制御装置50には、燃焼条件設定部52および
熱負荷設定部53が設けられている。上記の燃焼条件設
定部52では、これらAバーナおよびBバーナ23a,
23bを交互に燃焼させる切換時間Sや、炉の熱負荷の
制御範囲、各蓄熱式バーナ23a,23bに供給する燃
料および空気の最小流量、その他の燃焼条件が設定され
る。また、上記の熱負荷設定部53では、この炉の所望
の熱負荷が設定される。
【0026】そして、これら燃焼条件設定部52および
熱負荷設定部53で設定された信号は、演算処理部51
で処理され、前述した各燃料制御弁42、排気制御弁4
4および給気制御弁46の開度信号、および前記の各切
換弁30の切換信号が出力され、これらの弁を駆動する
弁駆動回路54に送られ、これらの信号に対応して、こ
の弁駆動回路54から各弁に駆動電力等が出力される。
【0027】次に、上記の演算処理部51での演算処理
およびこの蓄熱式バーナ装置の作動を、図4にフローチ
ャートで示す本発明の実施形態の熱負荷制御方法ととも
に説明する。
【0028】まず、上記の燃焼条件設定部52において
各種の燃焼条件が設定され、図4のST1に示すよう
に、各蓄熱式バーナ23a,23bの燃料および燃焼用
空気の最小流量が設定される。次に、ST2に示すよう
に、上記の演算処理部51においてこの最小流量に対応
した固定休止時間P0が設定される。
【0029】この固定休止時間P0は、上記のような燃
料および燃焼用空気の最小流量の場合において、これら
蓄熱式バーナ23a,23bの燃焼を開始する場合に切
換弁30から蓄熱体25までの内部の燃焼ガスをパージ
するに必要な時間すなわち前述のP1と、燃焼を停止さ
せる際に未燃焼の燃料を燃焼してパージするに必要な時
間すなわち前述のP2との合計時間であり、この固定休
止時間P0ではAバーナおよびBバーナの両方の燃料供
給が停止されている時間である。なお、これらパージ時
間P1,P2は、上記の切換弁30から蓄熱体25まで
の空間の内容積と、燃焼用空気の流量から簡単に算出す
ることができる。
【0030】次に、炉の運転開始時、または運転中にお
いて、ST3において熱負荷が設定される。そして、S
T4において、上記の算処理部51では、上記のAバー
ナ23aとBバーナ23bの燃焼を切換える際に、その
燃料供給の休止時間を上記の算出された固定休止時間と
し、かつ燃料および空気の供給流量を100%とした場
合に、設定された熱負荷が達成できるか否かを判定す
る。
【0031】この判定で設定された熱負荷が達成可能と
判定された場合には、ST5に示す固定休止時間モード
で燃焼制御されるように自動的に設定される。この固定
休止時間モードでは、ST6に示すように、Aバーナ2
3aとBバーナ23bの燃焼切換えの際に、燃料の供給
を休止するパージ時間を上記の一定の固定休止時間P0
に固定し、この条件で燃料および燃焼用空気の供給流量
を制御して所望の熱負荷を達成するものである。なお、
この固定休止時間P0は、前述のように燃料および空気
の供給流量が最小の場合でも、十分なパージが達成でき
る時間であるので、上記の流量をどのように制御しても
不完全燃焼等が生じる可能性はない。
【0032】また、上記のST4の判定で、熱負荷が設
定不能と判定された場合には、ST7に示すように固定
流量モードで燃焼制御されるように自動的に設定され
る。この固定流量モードでは、燃料および空気の流量を
100%に固定し、AバーナとBバーナの燃焼の切換え
の際の燃料供給の休止時間を、上記の固定休止時間P0
より短縮し、これによってバーナの燃焼時間Tを延長し
て所望の熱負荷を達成するものである。なお、この休止
時間の短縮は、流量100%の状態で十分なパージが行
える限界までであることはもちろんである。
【0033】次に、上記のように方法により制御される
蓄熱式バーナ装置の作動の状態を図5ないし図7のタイ
ミングチャートを参照して説明する。図5は、設定され
た熱負荷が低い場合を示す。この場合には、前記のよう
に自動的に固定休止時間モードに設定される。このモー
ドでは、燃焼切換えの際に、燃料供給の休止時間を、前
記のP1+P2=P0の固定休止時間に固定し、Aバー
ナおよびBバーナを所定の燃焼時間Tずつ燃焼させた状
態において、燃料および空気の流量を制御し、所望の熱
負荷を達成するものである。
【0034】この制御モードでは、AバーナおよびBバ
ーナの切換時間Sに対する実際の各バーナの燃焼時間T
が容易に算出され、かつこの実際の燃焼時間Tは一定で
あるから、燃料および空気の供給流量と熱負荷とは単純
な線形の比例関係となる。したがって、この流量の制御
によりこの熱負荷を容易に制御することができる。ま
た、このような単純な制御特性であるので、燃料の種
類、燃料と空気の比率、その他の燃焼条件が変更された
場合でも、これらの条件に対応して容易に補正を行うこ
とができる。
【0035】図6には、設定された熱負荷が比較的高
く、上記のような固定休止時間モードの限界状態で、固
定流量モードに切換えられる限界の状態を示す。この場
合には、A,Bバーナの燃焼切換時における燃料供給の
休止時間を上記の固定休止時間P0に設定した場合に、
燃料および空気の供給流量が100%となっている。し
たがって、熱負荷がこれ以上となると、前述したように
自動的に固定流量モードに切換えられて制御される。
【0036】図7には、この固定流量モードで制御され
ている状態を示す。このモードの場合には、燃料および
空気の流量は100%に固定される。この流量100%
の状態では、A,Bバーナの切換えの際のパージに要す
る時間は短縮され、燃料供給の休止時間は前記の固定休
止時間P0より短縮可能となる。そして、この状態で
は、上記の燃料供給の休止時間をP0より短縮してP´
0とし、各バーナの燃焼時間T´を延長し、これにより
所望の熱負荷を達成する。なお、この場合の休止時間を
短縮できる範囲は、流量100%でパージが可能な時間
の範囲内であることはもちろんである。
【0037】このモードでは、流量を100%に固定
し、休止時間P´0を短縮して各バーナの燃焼時間T´
を制御するので、この燃焼時間T´と熱負荷とが単純な
線形の制御特性となり、制御が容易であるとともに、燃
焼条件に変更等に対応した補正も簡単となる。そして、
この流量100%で休止時間P´0を短縮するので、各
バーナの燃焼時間T´を限界一杯まで延長することが可
能となり、よって最大の熱負荷能力を引き出すことがで
きる。
【0038】また、上記の実施形態では、蓄熱式バーナ
として、蓄熱体のハウジングに切換弁を直接取り付けた
構造のものを採用している。このような構成のものは、
この切換弁から蓄熱体までの流路の内容積が小さく、固
定流量モードでの休止時間をより短縮することができ、
より高い熱負荷能力を引き出すことができる。
【0039】なお、本発明は上記の実施形態には限定さ
れず、たとえば蓄熱バーナ装置は上記のような構成のも
のには限定されず、各種のバーナ、あるいは既存のバー
ナを使用することもできる。
【0040】また、上記の制御装置の構成は例示的なも
のであり、同様の作動をなすものであれば従来公知の任
意の制御装置を採用しても良い。また、このような制御
は自動的に行う必要はなく、手動または一部手動で制御
しても良い。
【0041】
【発明の効果】上述の如く、本発明の方法によれば、最
小流量に対応した固定休止時間で供給流量100%とい
う設定点を境界とし、これ以上またはこれ以下のいずれ
の場合も単純な比例制御となり制御が簡単でかつ確実で
あるとともに、各種の燃焼条件の変更にも容易にかつ確
実に対応することができる。また、設定された熱負荷の
高い場合には、燃料や空気の供給流量を100%とした
条件で燃料供給の休止時間を短縮してゆくので、これら
蓄熱式バーナ単体の熱負荷能力に近い最大の熱負荷に対
応することができる。また本発明の装置は、上記のよう
な制御を自動的に行うことができ、また構造も簡単であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置実施形態の装置の概略構成図。
【図2】図1の蓄熱式バーナの縦断面図。
【図3】図2の3−3線に沿う断面図。
【図4】制御装置での制御方法のフローチャート。
【図5】装置の作動のタイミングチャート。
【図6】装置の作動のタイミングチャート。
【図7】装置の作動のタイミングチャート。
【図8】従来の蓄熱式バーナ装置の概略図。
【図9】従来の蓄熱式バーナの縦断面図。
【図10】従来の蓄熱式バーナ装置の作動のタイミング
チャート。
【符号の説明】
21 炉壁 23a,23b 蓄熱式バーナ 24 燃料ノズル 25 蓄熱体 27 ハウジング 30 切換弁 42 燃料制御弁 44 排気制御弁 46 給気制御弁 50 制御装置 51 演算処理部 52 燃焼条件設定部 53 熱負荷設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 俊一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 高士 弘一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 宮田 誠 神奈川県横浜市鶴見区尻手2丁目1番53号 日本ファーネス工業株式会社内 Fターム(参考) 3K005 GA06 GA15 GB05 GC03 HA00 3K023 QA03 QC05 QC08 QC13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の蓄熱式バーナを交互に燃焼させる
    蓄熱式バーナ装置の熱負荷を制御する方法であって、 上記の蓄熱式バーナの燃焼を切換える際における燃料の
    供給を休止する時間を、設定された燃料および燃焼用空
    気の所定の最小流量に対応した一定の固定休止時間に設
    定する過程と、 設定された蓄熱式バーナ装置の熱負荷に対応して、燃料
    および燃焼用空気の供給流量を100%としかつ燃焼切
    換え時の燃料供給の休止時間を上記の固定休止時間とし
    た状態において上記の設定された熱負荷が達成可能か否
    かを判定し、達成可能の場合にはこの蓄熱式バーナ装置
    の燃焼モードを固定休止時間モードに設定し、また達成
    不能の場合にはこの蓄熱式バーナ装置の燃焼モードを固
    定流量モードに設定する過程と、 上記の固定休止時間モードに設定された場合には、蓄熱
    式バーナの燃焼を切換える際の燃料供給の休止時間を上
    記の一定の固定休止時間に維持したまま燃料および燃焼
    用空気の供給流量を制御して設定された熱負荷を達成
    し、また上記の固定流量モードに設定された場合には、
    燃料の供給流量を100%に維持したまま燃焼切換えの
    際の燃料供給の休止時間を上記の固定休止時間より短縮
    して蓄熱式バーナの燃焼時間を制御して設定された熱負
    荷を達成する過程と、を備えたことを特徴とする蓄熱式
    バーナ装置の熱負荷制御方法。
  2. 【請求項2】 複数の蓄熱式バーナを交互に燃焼させる
    蓄熱式バーナ装置において、上記の複数の蓄熱式バーナ
    の燃焼を制御する制御装置を備え、 上記の制御装置は、少なくとも上記の蓄熱式バーナに供
    給される燃料および燃焼用空気の最小流量を設定する燃
    焼条件設定部と、蓄熱式バーナ装置の熱負荷を設定する
    熱負荷設定部と、 上記の燃焼条件設定部で設定された最小流量に対応して
    固定休止時間を算定するとともに、上記の熱負荷設定部
    で設定された熱負荷が燃料および燃焼用空気の流量を1
    00%とした条件で上記の固定休止時間で達成可能か否
    かを判定し、達成可能な場合には固定休止時間モードと
    してこの固定休止時間を一定に維持した状態で燃料およ
    び燃焼用空気の流量を制御し、また達成不能の場合には
    固定流量モードとして燃料および燃焼用空気の供給流量
    を100%に維持した状態で燃料供給の休止時間を上記
    の固定休止時間より短縮してこれら蓄熱式バーナの燃焼
    時間を制御する演算処理部とを備えたことを特徴とする
    蓄熱式バーナ装置。
  3. 【請求項3】 前記の蓄熱式バーナは、少なくとも蓄熱
    体を収容しこの蓄熱体を介して燃焼用空気を供給しまた
    炉内の燃焼ガスを排出する通路を形成するハウジングを
    備えており、このハウジングには、このハウジングを燃
    焼ガスの排気配管または燃焼用空気の給気配管に選択的
    に連通させる切換弁が取付けられていることを特徴とす
    る請求項2の蓄熱式バーナ装置。
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