JP2000037356A - 生体信号テレメトリ装置 - Google Patents
生体信号テレメトリ装置Info
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- JP2000037356A JP2000037356A JP10208146A JP20814698A JP2000037356A JP 2000037356 A JP2000037356 A JP 2000037356A JP 10208146 A JP10208146 A JP 10208146A JP 20814698 A JP20814698 A JP 20814698A JP 2000037356 A JP2000037356 A JP 2000037356A
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- 230000006854 communication Effects 0.000 claims description 18
- 238000004891 communication Methods 0.000 claims description 18
- 238000000034 method Methods 0.000 description 13
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 230000000474 nursing effect Effects 0.000 description 2
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- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の送信機からの信号を1つの受信機で正
確に受信できる生体信号テレメトリ装置を提供する。 【解決手段】 複数の送信機が送信するデータをすべて
略同一周波数にし、このデータ中にいずれの送信機から
送信されたものかが確認できるID信号を含ませる。そ
して、このデータを所定期間(1周期)中に複数回送信
する。さらに、複数の送信機それぞれにおける1回目の
データ送信と2回目のデータ送信との間の送信間隔が順
番に広くなるように設定し、送信間隔の広さが隣り合う
もの同士を比べたときに、送信間隔の広い方の送信機の
送信間隔が、狭い方の送信機の送信間隔に2回のデータ
送信にかかる時間を加算した長さよりも広くなるように
設定する。これにより、複数のデータのうちのいずれか
が干渉したとしても、他のデータの干渉を防止すること
ができる。
確に受信できる生体信号テレメトリ装置を提供する。 【解決手段】 複数の送信機が送信するデータをすべて
略同一周波数にし、このデータ中にいずれの送信機から
送信されたものかが確認できるID信号を含ませる。そ
して、このデータを所定期間(1周期)中に複数回送信
する。さらに、複数の送信機それぞれにおける1回目の
データ送信と2回目のデータ送信との間の送信間隔が順
番に広くなるように設定し、送信間隔の広さが隣り合う
もの同士を比べたときに、送信間隔の広い方の送信機の
送信間隔が、狭い方の送信機の送信間隔に2回のデータ
送信にかかる時間を加算した長さよりも広くなるように
設定する。これにより、複数のデータのうちのいずれか
が干渉したとしても、他のデータの干渉を防止すること
ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院や老人ホーム
等において被介護者の生体信号を検出に使用される生体
信号テレメトリ装置に関する。
等において被介護者の生体信号を検出に使用される生体
信号テレメトリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、1つの受信機にて複数の送信
機と通信を行う技術がある。この従来技術では、双方向
通信、つまり複数の送信機のそれぞれが出力した信号を
受信機が受信すると、受信機はその信号を受信したとい
う信号を送信機側に送信し、送信機はその信号に基づい
て送信が成されたことを確認するという通信方式を採用
している。
機と通信を行う技術がある。この従来技術では、双方向
通信、つまり複数の送信機のそれぞれが出力した信号を
受信機が受信すると、受信機はその信号を受信したとい
う信号を送信機側に送信し、送信機はその信号に基づい
て送信が成されたことを確認するという通信方式を採用
している。
【0003】このような通信方式を採用することによ
り、複数の送信機からの信号が受信機で正確に受信され
るようになっている。
り、複数の送信機からの信号が受信機で正確に受信され
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】病院や老人ホーム等で
被介護者の生体信号検出に使用するセンサとしては、被
介護者が常備できるものであるのが好ましく、指輪型セ
ンサ等のように小型なものが適している。しかしなが
ら、上記双方向通信方式は送信機を構成するセンサ側も
受信機から送られてきた信号を確認するための機構が必
要とされ、センサの小型化に適していない。
被介護者の生体信号検出に使用するセンサとしては、被
介護者が常備できるものであるのが好ましく、指輪型セ
ンサ等のように小型なものが適している。しかしなが
ら、上記双方向通信方式は送信機を構成するセンサ側も
受信機から送られてきた信号を確認するための機構が必
要とされ、センサの小型化に適していない。
【0005】このため、送信機が一方的に信号を送信し
たのみで受信機がその信号を受信する一方向通信方式を
採用することが考えられる。しかしながら、一方向通信
方式を採用した場合には、複数の送信機それぞれのデー
タが同期した場合に、データが干渉してしまい受信機で
の受信が正確に行われないという問題が発生する。
たのみで受信機がその信号を受信する一方向通信方式を
採用することが考えられる。しかしながら、一方向通信
方式を採用した場合には、複数の送信機それぞれのデー
タが同期した場合に、データが干渉してしまい受信機で
の受信が正確に行われないという問題が発生する。
【0006】このような問題は、送信機が出力するデー
タの周波数を変えることによって解消可能であるが、こ
のような方法であると、それに対応した数の受信機が必
要となり好ましくない。本発明は上記問題に鑑みて成さ
れ、複数の送信機からの信号を1つの受信機で正確に受
信できる生体信号テレメトリ装置を提供することを目的
とする。
タの周波数を変えることによって解消可能であるが、こ
のような方法であると、それに対応した数の受信機が必
要となり好ましくない。本発明は上記問題に鑑みて成さ
れ、複数の送信機からの信号を1つの受信機で正確に受
信できる生体信号テレメトリ装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、以下の技術的手段を採用する。請求項1に記載の発
明においては、複数の送信機が送信するデータは、すべ
て略同一周波数になっていると共にいずれの送信機から
送信されたものかが確認できるID信号を含み、かつ任
意に設定される1周期中に複数回送信されており、複数
の送信機それぞれにおける1回目のデータ送信と2回目
のデータ送信との間の第1送信間隔は、順番に広く設定
され、第1送信間隔の広さが隣り合うもの同士を比べた
ときに、第1送信間隔の広い方の送信機の該第1送信間
隔が、狭い方の送信機の該第1送信間隔に2回のデータ
送信にかかる時間を加算した長さよりも広く設定されて
いることを特徴としている。
め、以下の技術的手段を採用する。請求項1に記載の発
明においては、複数の送信機が送信するデータは、すべ
て略同一周波数になっていると共にいずれの送信機から
送信されたものかが確認できるID信号を含み、かつ任
意に設定される1周期中に複数回送信されており、複数
の送信機それぞれにおける1回目のデータ送信と2回目
のデータ送信との間の第1送信間隔は、順番に広く設定
され、第1送信間隔の広さが隣り合うもの同士を比べた
ときに、第1送信間隔の広い方の送信機の該第1送信間
隔が、狭い方の送信機の該第1送信間隔に2回のデータ
送信にかかる時間を加算した長さよりも広く設定されて
いることを特徴としている。
【0008】このように、複数の送信機のデータをすべ
て同一周波数にする場合には、データにID信号を含ま
せれば、どの送信機から送信されたデータかを確認でき
る。また、データが任意に設定される1周期中に複数回
送信されるようにし、さらに各送信機それぞれの第1送
信間隔が順番に広く設定されるようにすると共に、第1
送信間隔の広さが隣り合うもの同士を比べたときに、第
1送信間隔の広い方の送信機の該第1送信間隔が、狭い
方の送信機の該第1送信間隔に2回のデータ送信にかか
る時間を加算した長さよりも広く設定されるようにすれ
ば、仮に複数のデータのうちの1つが干渉したとして
も、他のデータの干渉を防止できるため、複数回送信さ
れるデータのうちのいずれかが受信機で確実に受信され
る。
て同一周波数にする場合には、データにID信号を含ま
せれば、どの送信機から送信されたデータかを確認でき
る。また、データが任意に設定される1周期中に複数回
送信されるようにし、さらに各送信機それぞれの第1送
信間隔が順番に広く設定されるようにすると共に、第1
送信間隔の広さが隣り合うもの同士を比べたときに、第
1送信間隔の広い方の送信機の該第1送信間隔が、狭い
方の送信機の該第1送信間隔に2回のデータ送信にかか
る時間を加算した長さよりも広く設定されるようにすれ
ば、仮に複数のデータのうちの1つが干渉したとして
も、他のデータの干渉を防止できるため、複数回送信さ
れるデータのうちのいずれかが受信機で確実に受信され
る。
【0009】これにより、一方向通信を行う場合におい
ても、複数の送信機からのデータを1つの受信機で正確
に受信させられるようにできる。さらに、請求項2に示
すように、複数の送信機の2回目のデータ送信と3回目
のデータ送信との間の第2送信間隔も第1送信間隔が広
くされた送信機の順番と同一の順番で広くなるように設
定し、最も狭い第2送信間隔を、最も広い第1送信間隔
に2回のデータ送信にかかる時間を加算した長さよりも
広く設定すれば、3回目のデータ送信においても干渉を
防止することができるため、より確実にデータの干渉を
防止することができる。
ても、複数の送信機からのデータを1つの受信機で正確
に受信させられるようにできる。さらに、請求項2に示
すように、複数の送信機の2回目のデータ送信と3回目
のデータ送信との間の第2送信間隔も第1送信間隔が広
くされた送信機の順番と同一の順番で広くなるように設
定し、最も狭い第2送信間隔を、最も広い第1送信間隔
に2回のデータ送信にかかる時間を加算した長さよりも
広く設定すれば、3回目のデータ送信においても干渉を
防止することができるため、より確実にデータの干渉を
防止することができる。
【0010】請求項3に記載の発明においては、複数の
センサが送信するデータは、すべて略同一周波数になっ
ていると共にいずれのセンサから送信されたものかが確
認できるID信号を含み、かつ任意に設定される1周期
中に複数回送信されており、複数のセンサそれぞれにお
ける各データ送信の間の送信間隔は、それぞれ異なる乱
数で表されるようになっていることを特徴としている。
センサが送信するデータは、すべて略同一周波数になっ
ていると共にいずれのセンサから送信されたものかが確
認できるID信号を含み、かつ任意に設定される1周期
中に複数回送信されており、複数のセンサそれぞれにお
ける各データ送信の間の送信間隔は、それぞれ異なる乱
数で表されるようになっていることを特徴としている。
【0011】このように、各データ送信の間の送信間隔
がそれぞれ異なる乱数で表されるようにすれば、各デー
タが同期しないため、データの干渉を防止することがで
きる。これにより、請求項1と同様の効果が得られる。
なお、上記した括弧内の符号は、後述する実施形態記載
の具体的手段との対応関係を示すものである。
がそれぞれ異なる乱数で表されるようにすれば、各デー
タが同期しないため、データの干渉を防止することがで
きる。これにより、請求項1と同様の効果が得られる。
なお、上記した括弧内の符号は、後述する実施形態記載
の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)図1に、本発明の一実施形態を適用し
た生体信号テレメトリ装置のブロック図を示す。
について説明する。 (第1実施形態)図1に、本発明の一実施形態を適用し
た生体信号テレメトリ装置のブロック図を示す。
【0013】生体信号テレメトリ装置は、送信機を構成
する指輪型センサ1と、受信機2によって構成されてい
る。指輪型センサ1は、指輪内周に設けられた光素子等
で構成され生体信号(例えば脈派等)の検出を行う検出
部3と、検出部3にて検出された生体信号を増幅するア
ンプ4、ノイズ除去用のフィルタ5、生体信号をデジタ
ル化すると共にデジタル化された生体信号に所要の信号
を付加してデータに変換するA/D変換器6、及びデー
タを搬送波に乗せる送信部7とを備えている。
する指輪型センサ1と、受信機2によって構成されてい
る。指輪型センサ1は、指輪内周に設けられた光素子等
で構成され生体信号(例えば脈派等)の検出を行う検出
部3と、検出部3にて検出された生体信号を増幅するア
ンプ4、ノイズ除去用のフィルタ5、生体信号をデジタ
ル化すると共にデジタル化された生体信号に所要の信号
を付加してデータに変換するA/D変換器6、及びデー
タを搬送波に乗せる送信部7とを備えている。
【0014】データの通信プロトコルは、図2に示すよ
うに、開始フラグ、ID信号、識別信号、検出された生
体信号、エラーチェック用信号、及び終結フラグから構
成されている。開始フラグ及び終了フラグは、データの
開始及び終了を示すものであり、ID信号は、複数ある
指輪型センサ1のどれが送信した信号かを識別するため
のものである。
うに、開始フラグ、ID信号、識別信号、検出された生
体信号、エラーチェック用信号、及び終結フラグから構
成されている。開始フラグ及び終了フラグは、データの
開始及び終了を示すものであり、ID信号は、複数ある
指輪型センサ1のどれが送信した信号かを識別するため
のものである。
【0015】識別信号は、どの周期の信号かを識別する
ためのものである。つまり、データ同士が干渉してしま
った場合にもデータが受信されるように、一度検出され
た生体信号を所定の期間中に複数回に渡って送信する
(詳細は後述する)ため、その所定期間を1周期とし
て、受信された信号がどの周期に属するものかを識別で
きるようにしている。
ためのものである。つまり、データ同士が干渉してしま
った場合にもデータが受信されるように、一度検出され
た生体信号を所定の期間中に複数回に渡って送信する
(詳細は後述する)ため、その所定期間を1周期とし
て、受信された信号がどの周期に属するものかを識別で
きるようにしている。
【0016】エラーチェック用信号は、いわゆるパリテ
ィーチェック用信号であり、送信されてきた信号が正し
いか否かを判定するための信号である。一方、受信機2
は、指輪型センサ1が出力したデータを受信する受信部
8と、受信部8により検出されたデータと共にデータ中
に付加されたID信号に基づいてどの指輪型センサ1か
ら送信された生体信号かを識別し、データを演算し意味
のある生体信号に変換する信号処理部9と、生体信号を
画面等に表示する表示部12とを備えている。
ィーチェック用信号であり、送信されてきた信号が正し
いか否かを判定するための信号である。一方、受信機2
は、指輪型センサ1が出力したデータを受信する受信部
8と、受信部8により検出されたデータと共にデータ中
に付加されたID信号に基づいてどの指輪型センサ1か
ら送信された生体信号かを識別し、データを演算し意味
のある生体信号に変換する信号処理部9と、生体信号を
画面等に表示する表示部12とを備えている。
【0017】このように構成された生体信号テレメトリ
装置は、検出部3にて生体信号が検出されると、アンプ
4にて信号増幅されたのち、フィルタ5にてノイズ除去
がなされ、A/D変換器6にて所要の信号が付加され
て、送信部7を介してデータ送信がなされる。そして、
送信されたデータが受信部8で受信され、信号処理部9
にてデータが生体信号に変換されたのち、表示部12に
て生体信号の表示が行われる。これにより、介護者は各
被介護者の健康状態を確認することができる。
装置は、検出部3にて生体信号が検出されると、アンプ
4にて信号増幅されたのち、フィルタ5にてノイズ除去
がなされ、A/D変換器6にて所要の信号が付加され
て、送信部7を介してデータ送信がなされる。そして、
送信されたデータが受信部8で受信され、信号処理部9
にてデータが生体信号に変換されたのち、表示部12に
て生体信号の表示が行われる。これにより、介護者は各
被介護者の健康状態を確認することができる。
【0018】次に、このように構成された生体信号テレ
メトリ装置におけるデータ通信方式について説明する。
図3に上記データ通信方式を説明するための模式図を示
す。この図は、複数のセンサ(本図では6つのセンサ)
それぞれが行うデータ送信の例を経時的に示したもので
ある。各センサのデータ送信は図3におけるパルス発生
の際に行われ、各パルス毎に図2に示したデータが送信
される。この図に示されるように、データ送信はデータ
送信周期T中に複数回(本図では3回であるが、2回以
上であればよい)行われ、この間には同じデータが送信
される。これにより、仮にデータの1つが他の指輪型セ
ンサ1からのデータと干渉した場合にも、他のデータが
受信機2で受信できるようにしている。
メトリ装置におけるデータ通信方式について説明する。
図3に上記データ通信方式を説明するための模式図を示
す。この図は、複数のセンサ(本図では6つのセンサ)
それぞれが行うデータ送信の例を経時的に示したもので
ある。各センサのデータ送信は図3におけるパルス発生
の際に行われ、各パルス毎に図2に示したデータが送信
される。この図に示されるように、データ送信はデータ
送信周期T中に複数回(本図では3回であるが、2回以
上であればよい)行われ、この間には同じデータが送信
される。これにより、仮にデータの1つが他の指輪型セ
ンサ1からのデータと干渉した場合にも、他のデータが
受信機2で受信できるようにしている。
【0019】以下、データ送信が行われるパルス発生の
際をデータ送信時期といい、このデータ送信時期につい
て詳述する。データ送信時期は、各センサ別に異なった
間隔で設定されている。ここで、図3に示すように、デ
ータ送信にかかる時間(パルス幅)をtとし、センサ1
における1回目のデータ送信時期から2回目のデータ送
信時期までの送信間隔をαtとして説明を行う。なお、
α>1であり、センサ1の1回目のデータ送信から2回
目のデータ送信までの間に他のセンサからのデータ送信
があった場合に、センサ1のデータと他のセンサからの
データとが干渉しないようにするために見込んだ余裕値
である。換言すれば、αtの間に時間tのデータが送信
できるため、αt−t(=(α−1)t)が干渉防止を
見込める値である。
際をデータ送信時期といい、このデータ送信時期につい
て詳述する。データ送信時期は、各センサ別に異なった
間隔で設定されている。ここで、図3に示すように、デ
ータ送信にかかる時間(パルス幅)をtとし、センサ1
における1回目のデータ送信時期から2回目のデータ送
信時期までの送信間隔をαtとして説明を行う。なお、
α>1であり、センサ1の1回目のデータ送信から2回
目のデータ送信までの間に他のセンサからのデータ送信
があった場合に、センサ1のデータと他のセンサからの
データとが干渉しないようにするために見込んだ余裕値
である。換言すれば、αtの間に時間tのデータが送信
できるため、αt−t(=(α−1)t)が干渉防止を
見込める値である。
【0020】そして、センサ2における1回目のデータ
送信時期から2回目のデータ送信時期までの送信間隔
(第1送信間隔)を(2α+1)tとして、センサ1か
らの2つのデータとセンサ2からの2つのデータが共に
干渉してしまうのを防止している。つまり、図4に示す
ように、センサ1の1回目のデータ送信から2回目のデ
ータ送信までにかかる時間の総和は、送信間隔αtと2
回のデータ送信にかかる時間(パルス幅t×2)の和と
なる2t+αtであるため、データ干渉の防止を見込む
と、その総和に(α−1)tを加算した(2α+1)t
をセンサ2の送信間隔とすれば、センサ1及びセンサ2
から送信される2つのデータのうち少なくとも1つが干
渉を免れるのである。
送信時期から2回目のデータ送信時期までの送信間隔
(第1送信間隔)を(2α+1)tとして、センサ1か
らの2つのデータとセンサ2からの2つのデータが共に
干渉してしまうのを防止している。つまり、図4に示す
ように、センサ1の1回目のデータ送信から2回目のデ
ータ送信までにかかる時間の総和は、送信間隔αtと2
回のデータ送信にかかる時間(パルス幅t×2)の和と
なる2t+αtであるため、データ干渉の防止を見込む
と、その総和に(α−1)tを加算した(2α+1)t
をセンサ2の送信間隔とすれば、センサ1及びセンサ2
から送信される2つのデータのうち少なくとも1つが干
渉を免れるのである。
【0021】仮に、データ送信を1秒間に50回送信し
たとすると、データの1ブロックを送信する時間tは、
平均データ送信間隔は20msよりも十分に小さい。各
指輪センサのクロックを同期させていなければ、T≪t
であることからデータ干渉の可能性が少ないが、センサ
の数が増加するに従ってその可能性が増加する。同様
に、センサ3の送信間隔は、センサ2が送信する2つの
データの少なくとも1つの干渉が免れるようにするため
に、(3α+2)tとすればよく、センサ4、センサ
5、及びセンサ6についても、上記と同様にして送信間
隔を設定することができる。
たとすると、データの1ブロックを送信する時間tは、
平均データ送信間隔は20msよりも十分に小さい。各
指輪センサのクロックを同期させていなければ、T≪t
であることからデータ干渉の可能性が少ないが、センサ
の数が増加するに従ってその可能性が増加する。同様
に、センサ3の送信間隔は、センサ2が送信する2つの
データの少なくとも1つの干渉が免れるようにするため
に、(3α+2)tとすればよく、センサ4、センサ
5、及びセンサ6についても、上記と同様にして送信間
隔を設定することができる。
【0022】一方、センサ1の3回目のデータ送信時間
は、センサ6の1回目のデータ送信から2回目のデータ
送信までにかかる時間の総和に基づいて設定している。
すなわち、センサ6の1回目のデータ送信時間から2回
目のデータ送信時間までの間よりもセンサ1の2回目の
データ送信時間から3回目のデータ送信時間までの間よ
りも長くなければ、センサ1の2回目と3回目のデータ
が共に他のセンサからのデータと干渉してしまう可能性
があるからである。
は、センサ6の1回目のデータ送信から2回目のデータ
送信までにかかる時間の総和に基づいて設定している。
すなわち、センサ6の1回目のデータ送信時間から2回
目のデータ送信時間までの間よりもセンサ1の2回目の
データ送信時間から3回目のデータ送信時間までの間よ
りも長くなければ、センサ1の2回目と3回目のデータ
が共に他のセンサからのデータと干渉してしまう可能性
があるからである。
【0023】従って、センサ6の1回目のデータ送信か
ら2回目のデータ送信までにかかる時間の総和はt+
(6α+5)t+tとなることから、この時間に対して
上記方法でセンサ6とセンサ1から送信されるデータの
干渉を防止できる送信間隔を設定すれば、センサ1の2
回目のデータ送信と3回目のデータ送信の送信間隔(第
2送信間隔)が(7α+6)tと設定される。
ら2回目のデータ送信までにかかる時間の総和はt+
(6α+5)t+tとなることから、この時間に対して
上記方法でセンサ6とセンサ1から送信されるデータの
干渉を防止できる送信間隔を設定すれば、センサ1の2
回目のデータ送信と3回目のデータ送信の送信間隔(第
2送信間隔)が(7α+6)tと設定される。
【0024】そして、センサ2〜センサ6においても、
2回目のデータ送信と3回目のデータ送信の送信間隔を
上記方法によって設定することができ、それぞれ、図3
中に示される送信間隔となる。このように、同じデータ
の送信を複数回行わせると共に、データ送信の送信間隔
を上記間隔とすることで、複数回行われたデータのうち
少なくとも1つがほぼ確実に受信機2で受信されるよう
にできる。
2回目のデータ送信と3回目のデータ送信の送信間隔を
上記方法によって設定することができ、それぞれ、図3
中に示される送信間隔となる。このように、同じデータ
の送信を複数回行わせると共に、データ送信の送信間隔
を上記間隔とすることで、複数回行われたデータのうち
少なくとも1つがほぼ確実に受信機2で受信されるよう
にできる。
【0025】参考として、データ送信の回数とデータ干
渉によっていずれかのセンサからのデータが受信されな
くなる可能性との関係を図5に示す。なお、データ送信
が2回及び3回のものは、上記方法によって送信間隔を
設定した場合を示している。この図に示されるように、
データ送信を複数回行った場合には、データ干渉によっ
ていずれかのセンサからのデータが受信されなくなる可
能性が非常に少なくなっており、その回数を増加させれ
ばさらに可能性が少なくなる。
渉によっていずれかのセンサからのデータが受信されな
くなる可能性との関係を図5に示す。なお、データ送信
が2回及び3回のものは、上記方法によって送信間隔を
設定した場合を示している。この図に示されるように、
データ送信を複数回行った場合には、データ干渉によっ
ていずれかのセンサからのデータが受信されなくなる可
能性が非常に少なくなっており、その回数を増加させれ
ばさらに可能性が少なくなる。
【0026】この結果からも分かるように、データ干渉
の可能性を非常に少なくでき、複数のセンサからのデー
タを受信機2で確実に受信することができる。このよう
に、複数のセンサからのデータの干渉を少なくできるた
め、受信されたか否かを確認するための双方向受信をな
くして一方向通信とすることができ、複数の小型センサ
を使用しても、1つの受信機2で各センサのデータを受
信することができる。
の可能性を非常に少なくでき、複数のセンサからのデー
タを受信機2で確実に受信することができる。このよう
に、複数のセンサからのデータの干渉を少なくできるた
め、受信されたか否かを確認するための双方向受信をな
くして一方向通信とすることができ、複数の小型センサ
を使用しても、1つの受信機2で各センサのデータを受
信することができる。
【0027】(第2実施形態)第1実施形態では、各セ
ンサのデータ送信時間を所定の規則性に従ってずらずこ
とでデータ干渉防止を図っていたが、本実施形態では規
則性に従わずにデータ干渉防止を図る場合を示す。本実
施形態ではデータ送信の間隔TBをTB=αt(1+γ
β)と定義する。但し、βは0.001〜0.999の
任意の数であって、乱数列によって決定される毎回数値
が異なるものとし、γは定数とする。
ンサのデータ送信時間を所定の規則性に従ってずらずこ
とでデータ干渉防止を図っていたが、本実施形態では規
則性に従わずにデータ干渉防止を図る場合を示す。本実
施形態ではデータ送信の間隔TBをTB=αt(1+γ
β)と定義する。但し、βは0.001〜0.999の
任意の数であって、乱数列によって決定される毎回数値
が異なるものとし、γは定数とする。
【0028】βを決定する乱数列はセンサ毎に設定され
ており、すべて異なる乱数列を使用する。これにより、
データ干渉の可能性を少なくすることができる。図6
に、乱数列によるデータ通信方式を説明するための模式
図を示す。この図は、複数のセンサのうちの2つのデー
タ送信の例を経時的に示したものである。この図に示さ
れるセンサ1のデータ送信は任意に設定された乱数列A
を使用して行ったものであり、センサ2のデータ送信は
乱数列Bを使用して行ったものである。この図に示され
るように、異なった乱数列を使用してデータ通信を行っ
ても、データを送信する時期が同期しなくなるため、複
数のセンサのデータの干渉を防止することができる。
ており、すべて異なる乱数列を使用する。これにより、
データ干渉の可能性を少なくすることができる。図6
に、乱数列によるデータ通信方式を説明するための模式
図を示す。この図は、複数のセンサのうちの2つのデー
タ送信の例を経時的に示したものである。この図に示さ
れるセンサ1のデータ送信は任意に設定された乱数列A
を使用して行ったものであり、センサ2のデータ送信は
乱数列Bを使用して行ったものである。この図に示され
るように、異なった乱数列を使用してデータ通信を行っ
ても、データを送信する時期が同期しなくなるため、複
数のセンサのデータの干渉を防止することができる。
【0029】なお、γは、データ送信周期Tに対して、
最初のデータ送信時間から最後のデータ送信時間までの
時間T′がT>T′となる範囲内で、T′ができるだけ
大きな数値となるように設定され、これによりパルスと
パルスとの間隔ができるだけ広がるようにしている。 (他の実施形態)なお、上記第1、第2実施形態では、
データ干渉を防止するために、所定の余裕値αを設定し
ているが、このαは任意であり、例えば、第1実施形態
に示されるセンサ1とセンサ2における1回目と2回目
の送信間隔は、センサ2の送信間隔がセンサ1の送信間
隔に2回分のパルス幅(2回のデータ送信にかかる時
間)を加算した長さよりも広く設定されていればよい。
最初のデータ送信時間から最後のデータ送信時間までの
時間T′がT>T′となる範囲内で、T′ができるだけ
大きな数値となるように設定され、これによりパルスと
パルスとの間隔ができるだけ広がるようにしている。 (他の実施形態)なお、上記第1、第2実施形態では、
データ干渉を防止するために、所定の余裕値αを設定し
ているが、このαは任意であり、例えば、第1実施形態
に示されるセンサ1とセンサ2における1回目と2回目
の送信間隔は、センサ2の送信間隔がセンサ1の送信間
隔に2回分のパルス幅(2回のデータ送信にかかる時
間)を加算した長さよりも広く設定されていればよい。
【図1】本実施形態にかかわる生体信号テレメトリ装置
の模式図である。
の模式図である。
【図2】データの通信プロトコルを示す図である。
【図3】データの通信方式を説明するための図である。
【図4】図3に示すデータ送信の送信間隔を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図5】本発明の一実施形態を適用した場合におけるデ
ータ干渉の可能性を説明するための図である。
ータ干渉の可能性を説明するための図である。
【図6】第2実施形態における通信方式を説明するため
の図である。
の図である。
1…指輪型センサ(送信機)、2…受信機、3…検出
部、4…アンプ、5…フィルタ、6…A/D変換器、7
…送信部、8…受信部、9…信号処理部、12…表示
部。
部、4…アンプ、5…フィルタ、6…A/D変換器、7
…送信部、8…受信部、9…信号処理部、12…表示
部。
Claims (3)
- 【請求項1】 生体信号検出を行うと共に前記生体信号
をデータ処理してデータ送信を行う複数の送信機と、 前記データの受信を行う受信機とを備えてなり、 前記複数の送信機から送信されたデータを前記受信機に
て受信を行う一方向通信方式のテレメトリ装置におい
て、 前記複数の送信機が送信するデータは、すべて略同一周
波数になっていると共にいずれの送信機から送信された
ものかが確認できるID信号を含み、かつ任意に設定さ
れる1周期中に複数回送信されており、 前記複数の送信機それぞれにおける1回目のデータ送信
と2回目のデータ送信との間の第1送信間隔は順番に広
く設定され、第1送信間隔の広さが隣り合うもの同士を
比べたときに、第1送信間隔の広い方の送信機の該第1
送信間隔が、狭い方の送信機の該第1送信間隔に2回の
データ送信にかかる時間を加算した長さよりも広く設定
されていることを特徴とするテレメトリ装置。 - 【請求項2】 前記複数の送信機の2回目のデータ送信
と3回目のデータ送信との間の第2送信間隔は、前記第
1送信間隔が広くされた送信機の順番と同一の順番で、
広くなるように設定されており、 最も狭い前記第2送信間隔は、最も広い前記第1送信間
隔に2回のデータ送信にかかる時間を加算した長さより
も広く設定されていることを特徴とする請求項1に記載
のテレメトリ装置。 - 【請求項3】 生体信号検出を行うと共に前記生体信号
をデータ処理してデータ送信を行う複数の送信機と、 データの受信を行う受信部とを備えてなり、 前記複数の送信機から送信されたデータを前記受信部に
て受信を行う一方向通信方式のテレメトリ装置におい
て、 前記複数の送信機が送信するデータは、すべて略同一周
波数になっていると共にいずれの送信機から送信された
ものかが確認できるID信号を含み、かつ任意に設定さ
れる1周期中に複数回送信されており、 前記複数の送信機それぞれにおける各データ送信の間の
送信間隔は、それぞれ異なる乱数で表されるようになっ
ていることを特徴とするテレメトリ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10208146A JP2000037356A (ja) | 1998-07-23 | 1998-07-23 | 生体信号テレメトリ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10208146A JP2000037356A (ja) | 1998-07-23 | 1998-07-23 | 生体信号テレメトリ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000037356A true JP2000037356A (ja) | 2000-02-08 |
Family
ID=16551407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10208146A Pending JP2000037356A (ja) | 1998-07-23 | 1998-07-23 | 生体信号テレメトリ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000037356A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008302000A (ja) * | 2007-06-07 | 2008-12-18 | Seiko Instruments Inc | 生体情報測定システム及び生体情報受信装置 |
JP2009089379A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | General Electric Co <Ge> | ワイヤレスセンサネットワークでの混信軽減のためのシステムおよび方法 |
-
1998
- 1998-07-23 JP JP10208146A patent/JP2000037356A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008302000A (ja) * | 2007-06-07 | 2008-12-18 | Seiko Instruments Inc | 生体情報測定システム及び生体情報受信装置 |
JP2009089379A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | General Electric Co <Ge> | ワイヤレスセンサネットワークでの混信軽減のためのシステムおよび方法 |
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