JP2000035388A - 排気ガスサンプリング装置 - Google Patents

排気ガスサンプリング装置

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JP2000035388A
JP2000035388A JP10261230A JP26123098A JP2000035388A JP 2000035388 A JP2000035388 A JP 2000035388A JP 10261230 A JP10261230 A JP 10261230A JP 26123098 A JP26123098 A JP 26123098A JP 2000035388 A JP2000035388 A JP 2000035388A
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Japan
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pipe
exhaust gas
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supply pipe
gas
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JP10261230A
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English (en)
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Noriyuki Hanashiro
規之 花城
Junji Shibata
淳史 柴田
Kyosuke Sasaki
恭介 佐々木
Mamoru Matsuyama
守 松山
Shigeru Yanagihara
茂 柳原
Hideta Yamawaki
秀太 山脇
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Honda Motor Co Ltd
Tsukasa Sokken KK
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Honda Motor Co Ltd
Tsukasa Sokken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気ガスと外気と混合せしめた際に、排気ガ
スの急激な温度低下を抑えて結露を防止する。 【解決手段】 排気ガスの分析を行うには、先ず、バル
ブ21、27…、40a…、50a…が閉に、バルブ1
1,12、17…、31、37…が開になっていること
を確認した後に、排気管を排気ガス供給配管4に接続す
るとともにブロア6を駆動し、更に供給ポンプ13を駆
動し、排気ガスと外気とをミキシング装置7で混合した
後、混合ガスの一部をサンプリング配管10、分岐配管
10a…を介して、各バッグBに収納する。この後、バ
ルブ17…、40a…を閉じ、バルブ50a…を開とし
て、バッグB内に収納した分析用の混合ガスを分岐配管
10a…中を逆流せしめることで、分析装置に送り込ん
で分析を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等の排気ガス
中の成分を分析するための排気ガスを採取する排気ガス
サンプリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の排気ガスサンプリング装置の構成
を図2に基づいて説明する。図中1001は外気供給配
管であり、この外気供給配管101の一端は拡径された
外気取入口102とされ、この外気取入口102内には
フィルター103が設けられ、また、外気供給配管10
1の途中には排気ガス供給配管104が接続され、この
排気ガス供給配管104の接続部よりも下流側を混合ガ
ス流通配管105とし、下流側に設けたブロア106に
て排気ガスと外気との混合ガスを混合ガス流通配管10
5を介して下流側に引き出すようにしている。
【0003】前記排気ガス供給配管104の接続部より
も下流側の混合ガス流通配管105の途中にはミキシン
グ装置107を配置し、このミキシング装置107の下
流側に排気量の異なるエンジンに対して常に一定の流量
の排気ガスを確保するためのベンチュリー装置108を
配置している。
【0004】また、前記ミキシング装置107よりも下
流側で、前記ベンチュリー装置108よりも上流側の混
合ガス流通配管105からサンプリング配管109を分
岐し、このサンプリング配管109にフィルタ110、
供給ポンプ111、流量計113、圧力スイッチ114
を設けるとともに、圧力スイッチ114の下流側を更に
3本の分岐配管115a、115b、115cに分け、
各分岐配管115a、115b、115cには夫々バル
ブ116a、116b、116c及び圧力スイッチ11
7a、117b、117cを設け、更に各分岐配管11
5a、115b、115cの末端にはジョイント118
a、118b、118cを介してバッグ119a、11
9b、119cを着脱自在に設けている。尚、3本の分
岐配管115a、115b、115cに分けているの
は、アメリカ規制用のLA−4モードの測定、即ち、1
つ目のサンプリングバッグにスタートから504秒経過
時点までの排気ガスを収集し、2つ目のサンプリングバ
ッグに505秒から1374秒経過時点までの排気ガス
を収集し、3つ目のサンプリングバッグに、10分間停
止後の再スタートから504秒までの排気ガスを収集す
るためである。尚、VS06モードの時は3本のうちの
どれか1本のみを使用する。また、国内規制用として
は、10・15モードや11モードがある。
【0005】また、前記混合ガスの流通配管105のブ
ロア106の直前にはエアー供給配管121を接続して
いる。更に、前記外気供給配管101の排気ガス供給配
管104との接続部よりも上流側からは参照用の外気供
給配管130を導出し、この外気供給配管130は、前
記サンプリング配管109と同様の構成をしているの
で、細かな説明は省略する。
【0006】そして、サンプリング配管109及び参照
用の外気供給配管130の各分岐管はバルブ140a…
を介してリードバック配管140に接続され、このリー
ドバック配管140は分析計につながっている。また、
サンプリング配管109及び参照用の外気供給配管13
0の各分岐管はバルブ150a…を介し排気管150に
接続され、この排気管150の途中には可逆ポンプ15
1が設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の排気ガ
スサンプリング装置にあっては、自動車等の排気管を排
気ガス供給配管104に接続するとともにブロア106
を駆動し、温度低下により結露が生じないように外気を
混入して20倍程度まで排気ガス濃度を希釈し、その一
部をサンプリング配管109、分岐配管115a、11
5b、115cを介して、バッグ119a、119b、
119cに収納した後、分析計に供給して分析を行うよ
うにしている。
【0008】しかしながら、エンジンから排出された排
気ガスを20倍程度まで希釈してしまうと、正確な分析
結果が得られない。特に、もともと排気ガスの成分割合
が空気に近いガソリン低公害車の場合には、上記の欠点
は顕著となる。
【0009】また、従来のサンプリング配管はテフロン
樹脂製またはテフロン樹脂をコーティングした配管を使
用している。このためサンプリング配管内に汚れが吸着
されやすく、また炭化水素成分の浸出があるため低公害
車の測定には不向きである。
【0010】更に、従来にあっては所定のサンプリング
が終了したならば、サンプリング配管109を例にとっ
て説明すると、バルブ116a,116b,116cを
閉じた状態で、バルブ150a…を開とし、可逆ポンプ
151を逆転させ、エアを排気管150を介してバッグ
119a,119b,119cまで供給し、この後、可
逆ポンプ151を正転させ、バッグ内のガスを排出する
ことを何回か繰り返してバッグから分析計に至るまでの
配管中に排気ガスが残留しないようにしている。しかし
ながら、上記のようにエアパージを行っても、バルブ1
16a,116b,116cよりも上流側のサンプリン
グ配管109内に残る排気ガスをエアに置換することは
できないので、正確な計測値が期待できない。
【0011】更に、従来にあっては空気によって配管中
に残留している排気ガス成分を除去するようにしている
が、低公害車の測定の場合にはもともと排気ガス中に含
まれる成分は少なく空気の成分割合に近いため、エアパ
ージによって空気に置換しても正確な測定は保証されな
い。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、排気ガス供給配管と外気供給配管とを合流せし
めて混合ガスの流通配管とし、この混合ガスの流通配管
の途中からサンプリング配管を分岐し、このサンプリン
グ配管を介して分析用の混合ガスを取り出すようにした
排気ガスサンプリング装置において、前記排気ガス供給
配管、外気供給配管、混合ガス流通配管、サンプリング
配管または混合ガスの一時収納部に、混合ガスの結露を
防止するためのヒータを設けた。このような構成とする
ことで、従来は外気で20倍程度まで希釈していたが、
5倍程度の希釈でも結露が生じにくくなり、分析精度を
向上させることができる。
【0013】また、前記サンプリング配管の分岐部より
も下流側に混合ガス温度を低下させてブロアの破損を防
止する熱交換器を設けることも可能である。
【0014】また、前記外気供給配管内で、排気ガス供
給配管との合流部よりも上流側にヒータを設ける構成と
することも可能である。このような構成とすることで、
排気ガスの温度低下を有効に防止できる。
【0015】また、前記サンプリング配管をエンジンの
種類に応じて複数系統設けるようにしてもよい。このよ
うな構成とすることで、通常のエンジンからの排ガス及
び排ガスの汚れ(すす等)が残る可能性のある配管を例
えばガソリン低公害車のエンジンからの排ガス分析用に
使用しないで済み、正確な測定が行える。
【0016】また、前記サンプリング配管にはステンレ
ス製のものを使用することが好ましい。ステンレス製配
管とすることで、テフロン系配管を加熱した場合のよう
に、配管からの炭化水素の浸出を防止するとともに、す
す等の汚れを簡単に取り除くことができ、分析精度を高
めることが可能になる。
【0017】更に、分析用の排気ガスが流れるサンプリ
ング配管及び分析装置につながるリードバック配管に対
してパージガスの導入を可能とすることで、従来に比較
して分析精度を高めることができる。尚、パージガスと
しては窒素ガスが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る排気ガス
サンプリング装置の全体構成図であり、排気ガスサンプ
リング装置は外気供給配管1の一端を拡径された外気取
入口2とし、この外気取入口2内にはフィルター3が設
けられ、また、外気供給配管1の途中には排気ガス供給
配管4が接続され、この排気ガス供給配管4の接続部よ
りも下流側を混合ガス流通配管5とし、下流側に設けた
ブロア6にて排気ガスと外気との混合ガスを混合ガス流
通配管5を介して下流側に引き出すようにしている。
【0019】前記排気ガス供給配管4の接続部よりも下
流側の混合ガス流通配管5の途中にはミキシング装置7
を配置し、このミキシング装置7の下流側に排気量の異
なるエンジンに対して常に一定の流量の排気ガスを確保
するためのベンチュリー装置8を配置している。
【0020】また、前記ミキシング装置7よりも下流側
で、前記ベンチュリー装置8よりも上流側の混合ガス流
通配管5から2本のステンレス製のサンプリング配管1
0,20を分岐し、更に前記外気供給配管1の排気ガス
供給配管4との合流位置よりも上流側から参照用のステ
ンレス製の外気供給配管30を分岐している。尚、前記
2本のサンプリング配管10,20のうち、サンプリン
グ配管10は通常のエンジン用で、他方のサンプリング
配管20はガソリン低公害車のエンジン用あるいは天然
ガス自動車等のエンジン用である。
【0021】サンプリング配管10にはバルブ11,1
2、フィルタ13、供給ポンプ14、流量計15、圧力
スイッチ16を設けるとともに、圧力スイッチ16の下
流側を分析するガス成分毎に更に3本の分岐配管10a
…に分け、各分岐配管10a…には夫々バルブ17…及
び圧力スイッチ18…を設け、更に各分岐配管10a…
の末端にはジョイント19…を介してバッグB・・・を
着脱自在に設けている。
【0022】また、分岐配管10aの途中からは排気用
配管40、及び分析装置へ混合ガスを送る分析用配管5
0(リードバック配管)が更に分岐し、各分岐配管10
a…と排気用配管40との間にはバルブ40a…が設け
られ、分岐配管10a…と分析用配管50との間にはバ
ルブ50a…が設けられ、排気用配管40にはポンプ4
1を設けている。
【0023】また、サンプリング配管20にはサンプリ
ング配管10と同様に、バルブ21,22、フィルタ2
3、供給ポンプ24、流量計25、圧力スイッチ26を
設けるとともに、圧力スイッチ26の下流側を更に3本
の分岐配管20a…に分け、各分岐配管20a…には夫
々バルブ27…及び圧力スイッチ28…を設け、更に各
分岐配管20a…の末端にはジョイント29…を介して
バッグB・・・を着脱自在に設けている。
【0024】更に、参照用の外気供給配管30には、バ
ルブ31,32、フィルタ33、供給ポンプ34、流量
計35、圧力スイッチ36を設けるとともに、圧力スイ
ッチ36の下流側を更に3本の分岐配管30a…に分
け、各分岐配管30a…は夫々バルブ37…及び圧力ス
イッチ38…を設け、更に各分岐配管30a…の末端に
はジョイント39…を介してバッグB・・・を着脱自在
に設けている。
【0025】一方、前記排気用配管40はサンプリング
配管20及び外気供給配管30の各分岐管20a、30
aに対して共用とされ、分析用配管50はサンプリング
配管20及び外気供給配管30の各分岐管20a、30
aに対して個別に設けられている。
【0026】サンプリング配管10の各分岐配管10a
からの分析用配管50はバルブ51を介して前記排気用
配管40に接続し、サンプリング配管20の各分岐管2
0aからの分析用配管50はバルブ52,53を介して
前記排気用配管40に接続し、外気供給配管30の各分
岐管30aからの分析用配管50はバルブ54,55を
介して前記排気用配管40に接続している。
【0027】尚、サンプリング配管20及び外気供給配
管30の各分岐配管20a…,30a…と前記排気用配
管40との間にはバルブ40a…が設けられ、分岐配管
20a…,30a…と前記分析用配管50との間にはバ
ルブ50a…が設けられている。
【0028】また、前記サンプリング配管10,20の
バルブ11,21の下流側には窒素ガスパージ配管60
を接続している。この窒素ガスパージ配管60にはバル
ブ61・・・及び窒素ガスボンベ62を設けている。
【0029】更に、前記混合ガス流通配管5のミキシン
グ装置7の下流側には混合ガスの温度を一定に維持する
ための熱交換器71を配設し、またベンチュリー装置8
の下流側にはブロア6へ流れる混合ガスの温度を低下せ
しめて、ブロア6の寿命を長くするための熱交換器72
を配設している。また、熱交換器72とブロア6との間
の混合ガス流通配管5にはエアー供給配管73を接続
し、更なる混合ガスの温度低下を図るとともに、ベンチ
ュリー8で流量を絞った時に、ブロア6に負荷をかけず
一定の力で吸引できるように、絞った分だけ、このエア
ー供給配管73から外気を導入するようにしている。
【0030】一方、本実施例にあっては、各所にヒータ
を配置して混合ガスの結露防止を図っている。具体的に
は、外気供給配管1内で排気ガス供給配管4との合流部
よりも上流側にヒータ80を、外気供給配管1と排気ガ
ス供給配管4との合流部の周囲にコイルヒータ81を、
ミキシング装置7の上流側の混合ガス流通配管5の周囲
にコイルヒータ82を、ミキシング装置7の近傍にオー
ブンヒータ83を、分岐したサンプリング配管10,2
0の中間部の周囲にコイルヒータ84を、外気供給配管
30の近傍にオーブンヒータ85を、更にバッグBの近
傍にオーブンヒータ86を設けている。ヒータの種類及
び設置箇所は上記に限らず、結露を有効に防止できる箇
所であればよい。尚、図において破線で囲った範囲が各
オーブンヒータの加熱効果がおよぶ範囲である。
【0031】以上において、通常のエンジンからの排気
ガスの分析を行うには、先ず、バルブ21,22、27
…、40a…、50a…が閉に、バルブ11,12、1
7…、31、37…が開になっていることを確認した後
に、自動車等の排気管を排気ガス供給配管4に接続する
とともにブロア6を駆動し、更に供給ポンプ13を駆動
し、排気ガスと外気とをミキシング装置7で混合した
後、混合ガスの一部をサンプリング配管10、分岐配管
10a…を介して、各バッグB…に収納する。
【0032】また上記と並行して、参照用の外気供給配
管30に設けた供給ポンプ33を駆動し、導入した外気
の一部を、分岐配管30a…を介して、各バッグBに収
納する。
【0033】この後、バルブ51を操作して分岐配管1
0a…からの分析用配管50(リードバック配管)を分
析装置につなげた状態で、バルブ17…、40a…を閉
じ、バルブ50a…を開として、バッグB内に収納した
分析用の混合ガスを分岐配管10a…中を逆流せしめる
ことで、分析装置に送り込んで分析を行う。
【0034】同様にして、上記と並行してバルブ37
…、40a…を閉じ、バルブ50a…を開として、バッ
グB内に収納した参照用の外気(空気)を分岐配管30
a…中を逆流せしめることで、分析装置に送り込んで分
析を行う。
【0035】そして、参照用の外気を分析することで、
もともと外気中に含まれていた成分(例えば窒素酸化
物)の割合を知ることができるので、この値の補正計算
を行い、混合ガスの分析結果から引くことによって、燃
焼によって生じた窒素酸化物等の量を正確に知ることが
できる。
【0036】また、例えばガソリン低公害車のエンジン
からの排気ガス中の成分の分析を行う場合には、サンプ
リング配管10のバルブ11を閉じ、サンプリング配管
20のバルブ21を開け、前記と同様にして分析を行え
ばよい。
【0037】更に、分析が終了した後の処理をサンプリ
ング配管10について説明すると、バルブ17…及びバ
ルブ50a…を閉とし、バルブ40a…を開とし、ポン
プ41を駆動し、バッグB…内の残ガスを排出する。
【0038】この後、バルブ40a…を閉とするととも
に、バルブ11、50a…も閉とし、バルブ12、17
…を開とする。この状態で窒素ガスパージ配管60のバ
ルブ61を開とし窒素ガスボンベ62からの窒素ガスを
サンプリング配管10中に送り込む。するとサンプリン
グ配管10中の混合ガスは窒素ガスに置換され、またサ
ンプリング配管10及び分岐管10a…中の混合ガスを
バッグBに押込む。
【0039】この後、再びバルブ17…及びバルブ40
a,51,52を閉とし、バルブ50a,53を開と
し、ポンプ41を駆動し、バッグB…内の残ガスを排出
する。以上の操作を複数回繰り返すことで、分岐管10
a、バッグB内及び分析用配管50の途中までは完全に
窒素ガスで置換される。
【0040】更に、以上の操作が完了したならば、分析
装置側においても窒素ガスパージを行う。即ち、分析装
置側から分析用配管50内に窒素ガスを逆流せしめ、バ
ルブ51の部分から分析用配管50内の残留ガスを排気
用配管40内に送り込む。次いで、バルブ12を閉じ、
バルブ11を開とし、窒素ガスパージ配管60を介して
バルブ11よりも上流側に残る排気ガスを排出する。
尚、サンプリング配管20及び参照用の外気供給配管3
0についても同様の操作を行って、配管内を窒素ガスに
置換し、次の測定に備える。
【0041】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
排気ガスサンプリング装置を構成する主要な配管の周囲
等にヒータを設けたので、外気との混合割合を少なくし
ても、つまり希釈割合を少なくしても、急激な温度低下
を抑制できるので、結露の発生を防止できる。したがっ
て、結露中に排気ガス成分が溶解し、実際の割合よりも
少ない値が分析結果として測定されてしまうことがなく
なり、測定結果の信頼性が高まる。
【0042】また、所定箇所に熱交換器を設けること
で、サンプリング配管に送られる混合ガスの温度を一定
にでき、或いはブロアの寿命も長くすることが可能にな
る。また、前記外気供給配管の排気ガスの供給配管との
合流位置よりも上流側から参照用の外気供給配管を分岐
せしめることで、外気中の成分に変動があっても、正確
な分析が行え、更にサンプリング配管を複数系統にする
ことで、燃焼形態の異なる複数のエンジンに対応するこ
とができる。
【0043】また、サンプリング配管をステンレス製と
することで、汚れが付着しにくくなり、且つ炭化水素成
分の浸出がないので、低公害車の排気ガス成分の測定に
も適している。
【0044】更に、サンプリングが終了した後、窒素ガ
ス等で少なくともサンプリング配管及び分析用配管内を
置換するようにすれば、正確な計測が行え、計測値の信
頼性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気ガスサンプリング装置の全体
構成図
【図2】従来の排気ガスサンプリング装置の全体構成図
【符号の説明】
1…外気供給配管、2…外気取入口、3…フィルター、
4…排気ガス供給配管、5…混合ガス流通配管、6…ブ
ロア、7…ミキシング装置、8…ベンチュリー装置、1
0,20…サンプリング配管、30…参照用の外気供給
配管、40…排気用配管、50…分析用配管、10a,
20a,30a…分岐配管、11,12,17,21,
22,31,32,40a,50a…バルブ、13,2
3,33…供給ポンプ、15,25,35…流量計、1
6,26,36…圧力スイッチ、60…窒素ガスパージ
配管、71,72…熱交換器、73…エアー供給配管、
80,81,82,83,84,85,86…ヒータ、
B…バッグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 淳史 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 佐々木 恭介 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 松山 守 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 柳原 茂 東京都世田谷区玉堤1丁目19番4号 株式 会社司測研内 (72)発明者 山脇 秀太 東京都世田谷区玉堤1丁目19番4号 株式 会社司測研内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ガス供給配管と外気供給配管とを合
    流せしめて混合ガス流通配管とし、この混合ガス流通配
    管の途中からサンプリング配管を分岐し、このサンプリ
    ング配管を介して分析用の混合ガスを取り出すようにし
    た排気ガスサンプリング装置において、前記排気ガス供
    給配管、外気供給配管、混合ガス流通配管、サンプリン
    グ配管または混合ガスの一時収納部には、混合ガスの結
    露を防止するためのヒータを設けたことを特徴とする排
    気ガスサンプリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の排気ガスサンプリング
    装置において、前記サンプリング配管の分岐部よりも下
    流側には混合ガス温度を低下させてブロアの破損を防止
    する熱交換器が設けられていることを特徴とする排気ガ
    スサンプリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の排気ガスサンプリング
    装置において、前記外気供給配管内で、排気ガス供給配
    管との合流部よりも上流側にヒータを設けたことを特徴
    とする排気ガスサンプリング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の排気ガスサンプリング
    装置において、前記サンプリング配管はエンジンの種類
    に応じて複数系統設けられていることを特徴とする排気
    ガスサンプリング装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の排気ガスサンプリング
    装置において、前記サンプリング配管をステンレス製と
    したことを特徴とする排気ガスサンプリング装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の排気ガスサンプリング
    装置において、分析用の排気ガスが流れる前記サンプリ
    ング配管及び分析装置につながるリードバック配管には
    パージガスの導入が可能とされていることを特徴とする
    排気ガスサンプリング装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の排気ガスサンプリング
    装置において、前記パージガスは窒素であることを特徴
    とする排気ガスサンプリング装置。
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