JP2000034790A - 床材の断熱施工方法 - Google Patents

床材の断熱施工方法

Info

Publication number
JP2000034790A
JP2000034790A JP20193198A JP20193198A JP2000034790A JP 2000034790 A JP2000034790 A JP 2000034790A JP 20193198 A JP20193198 A JP 20193198A JP 20193198 A JP20193198 A JP 20193198A JP 2000034790 A JP2000034790 A JP 2000034790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
isocyanate
polyol
floor
floor material
urethane foam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20193198A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Mori
栄治 毛利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sunrise Industry Co Ltd
Original Assignee
Sunrise Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sunrise Industry Co Ltd filed Critical Sunrise Industry Co Ltd
Priority to JP20193198A priority Critical patent/JP2000034790A/ja
Publication of JP2000034790A publication Critical patent/JP2000034790A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新築住宅であると既設住宅であるとを問わず
採用することができるとと共に、床下という狭い空間で
あっても好適な作業性を確保することができ、しかも、
断熱効果の優れた断熱層を形成することができる床材の
断熱施工方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明に係る床材の断熱施工方法は、ホ
ッパー2,3 に別個に収容されたポリオールA 及びイソシ
アネートB を、所定温度に維持しつつ、それぞれ床下空
間に配されたホース4,5 を介して所定位置に送給し、該
ホース4,5 の先端に接続されたスプレーガン12から前記
ポリオールA 及び前記イソシアネートB を混合させて床
材40の下面に吹き付けることで、該床材40の下面に発泡
ウレタン層43を形成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床材の断熱施工方
法に関するものであり、新築、既設を問わず、あらゆる
住宅の床材に適したものである。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギー化の観点から、高気
密性且つ高断熱性を備えた住宅が推奨されており、新築
住宅は勿論の事、既設住宅においても、壁材、床材、天
井等に断熱施工が行われるようになった。
【0003】ところで、床材の断熱施工にあっては、床
下から施工を行わなければならないという制約があり、
壁材や天井の断熱施工に比して、十分な作業空間の確保
が困難であるため、断熱材としては、施工が簡単な発泡
スチロール材やグラスウール材が一般的に用いられてい
る。
【0004】図6は、発泡スチロール材を用いた床材の
断熱施工後の状態を示す図であるが、図からわかるよう
に、発泡スチロール材を用いた床材の断熱施工は、パネ
ル状の発泡スチロール材49を床板50の下面に所定間隔を
有して平行配設された根太51,51 の間隔に合わせて切断
した後、該発泡スチロール材49を根太51,51 間に嵌め込
み、且つ、その発泡スチロール材49の両端を根太41に直
交して配設された大引52と床板50との間に嵌め込むよう
にして、発泡スチロール材49を床板50の下面に取付ける
方法により行われる。
【0005】また、グラスウール材を用いた床材の断熱
施工にあっては、防湿カバーで被覆したグラスウール材
を床板の下面に張り付ける方法により行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記発
泡スチロール材を用いた床材の断熱施工、及び、グラス
ウール材を用いた床材の断熱施工は、発泡スチロール
材、若しくは、グラスウール材の、床下への搬入が容易
な新築時にあっては、有効な方法となり得るが、床下空
間への入口が限られ、発泡スチロール材、若しくは、グ
ラスウール材の床下への搬入が極めて困難な既設住宅に
あっては、採用し難いものであった。
【0007】しかも、上記発泡スチロール材を用いた床
材の断熱施工にあっては、発泡スチロール材49を根太5
1,51 間に嵌め込んだだけの単純な取付け方法であるた
め、施工後、時間が経過すれば、図6(ロ)に示す如
く、発泡スチロール材49が変形して撓み、床板50との間
に隙間が生じるようになる。
【0008】かかる状態になっては、発泡スチロール材
49が断熱材としての機能を果たさなくなり、床の断熱効
果が著しく低下すると共に、発泡スチロール材49と床板
50との隙間に結露が発生することにより、カビやバクテ
リアが繁殖して不衛生になるという問題があった。
【0009】そして、グラスウール材を用いた床材の断
熱施工にあっては、防湿カバーの破損によりグラスウー
ル材が吸湿し、その重量増加によりグラスウール材が垂
れ下がり、グラスウール材と床板との間に隙間が生じる
ようになり、発泡スチロール材を用いた床材の断熱施工
方法と同様の問題があった。
【0010】従って、上記問題を解消すべく、発泡スチ
ロール材やグラスウール材に比して断熱性、及び、被処
理対象との接着性に優れた発泡ウレタン材を用いた床材
の断熱施工が検討されるようになった。
【0011】そこで、発泡ウレタン材の原料であるポリ
オールとイソシアネートとを別個のボンベに高圧ガスと
共に充填させ、それぞれのボンベに接続されたホースの
先端をスプレーガンに接続した構成の装置を用い、高圧
ガスによりポリオール及びイソシアネートをスプレーガ
ンから混合させて床板の下面に吹き付けるという施工方
法が考えられる。
【0012】しかし、上記施工方法にあっては、動力源
を一切必要としない点で施工が簡単になるという利点を
有するものの、ボンベ内の原料を長期的に保存すべく、
ポリオールとイソシアネートとに、それぞれ活性を抑え
るための添加剤が加えられており、発泡ウレタンが硬化
するのに30秒以上もかかる。従って、床材の断熱施工
にあっては、床板の下面に吹き付けられた発泡ウレタン
が硬化するまでに床板の下面から滴下し、或いは、氷柱
状となり、均質な発泡ウレタン層が得られないと共に、
滴下する発泡ウレタンの量が多くなることにより、原料
コストが悪化するという問題がある。
【0013】また、上記発泡ウレタンを用いた床材の断
熱施工に使用される装置は、ホースの長さに制限がある
ため、床下空間にボンベを持ち込んで作業しなければな
らず、しかも、ボンベ自体が重量物であるため、作業性
が極めて悪いという問題がある。
【0014】さらに、上記装置は、ポリオール及びイソ
シアネートの温度管理を行っていないため、外気温の影
響を直接的に受け、発泡ウレタンの反応性が変化し易
く、発泡ウレタン層の仕上がりにムラが生じるという問
題がある。因みに、発泡ウレタンの反応にとって最適な
ポリオール及びイソシアネートの温度は、30〜35℃
であるため、冬季においては、実質上、上記発泡ウレタ
ンを用いた床材の断熱施工の実施は不可能である。
【0015】そこで本発明は、上記の如き従来の問題点
に鑑みてなされたもので、新築住宅であると既設住宅で
あるとを問わず採用することができるとと共に、床下と
いう狭い空間であっても好適な作業性を確保することが
でき、しかも、断熱効果の優れた断熱層を形成すること
ができる床材の断熱施工方法を提供することを課題とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る床材の断熱施工方法は、ホッパー2,3
に別個に収容されたポリオールA 及びイソシアネートB
を、所定温度に維持しつつ、それぞれ床下空間に配され
たホース4,5 を介して所定位置に送給し、該ホース4,5
の先端に接続されたスプレーガン12から前記ポリオール
A 及び前記イソシアネートB を混合させて床材40の下面
に吹き付けることで、該床材40の下面に発泡ウレタン層
43を形成することを特徴とする。
【0017】上記構成からなる床材の断熱施工方法は、
ホッパー2,3 にそれぞれ別個にポリオールA 及びイソシ
アネートB を収容した後、該ポリオールA 及びイソシア
ネートB を所定温度に維持した状態で、それぞれ床下空
間に配されたホース4,5 を介して所定位置に送給する。
この送給の間も、ポリオールA 及びイソシアネートBは
所定温度に維持されている。そして、ホース4,5 の先端
に接続されたスプレーガン12からポリオールA 及びイソ
シアネートB を混合させて床材40の下面に吹き付けて、
床材40の下面に断熱層としての発泡ウレタン層43を形成
する。従って、作業者は、スプレーガン12を保持しつつ
床下空間を移動することで、床材40の所望位置に均質な
発泡ウレタン層43を形成することができる。
【0018】また、本発明に係る床材の断熱施工方法
は、請求項2記載の如く、前記ポリオールA 及び前記イ
ソシアネートB を所定温度に維持すべく、ヒーター9,11
が設けられると共に、ポリオールA 及び前記イソシアネ
ートB を所定位置に送給すべく、エアーポンプ6 が設け
られてなり、前記ヒーター9,11を、家庭用電源からの電
力供給にて作動させる一方、前記エアーポンプ6 を、エ
ンジン駆動によるコンプレッサー20からのエアー供給に
て作動させてなる構成を採用することができる。
【0019】上記構成からなる請求項2記載の床材の断
熱施工方法は、気温等の影響により、ポリオールA 及び
イソシアネートB の温度が下がって、発泡ウレタンの反
応性が低下するのを防止する対策として、ヒーター9,11
を設けている。このヒーター9,11によってポリオールA
及びイソシアネートB は所定温度に維持され、外気の影
響を受けずに施工を行うことができる。
【0020】しかも、ポリオールA 及びイソシアネート
B を所定位置に送給するエアーポンプ6 は、エンジン駆
動によるコンプレッサー20からエアー供給を受けて作動
するため、電力を必要とする箇所は、ヒーター9,11のみ
となり、全体の消費電力を抑えることができ、家庭用電
源で対応することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
床材の断熱施工方法について図面に基づき以下に説明す
る。本実施形態に係る床材の断熱施工方法には、図1に
示す如く、被処理対象に発泡ウレタン層を形成するため
の発泡機1 と、該発泡機1 に圧縮エアーを供給する供給
手段としてのコンプレッサー20と、床下空間を照明する
照明手段としての作業灯25と、床下空間の排気を行う排
気手段としての携帯用ファン30と、発泡ウレタンの原料
A(B)を加熱保温する原料加熱手段としてのバンド式ヒー
ター35とを使用するものである。
【0022】前記発泡機1 は、図2に示す如く、ポリオ
ールA の原液を収容するホッパー2と、イソシアネートB
の原液を収容するホッパー3 と、ポリオールA 用のホ
ース4 と、イソシアネートB 用のホース5 と、ホッパー
2 からホース4 及びホッパー3 からホース5 へそれぞれ
送給する送給手段としてのエアーポンプ6 とを具備して
なる。
【0023】前記エアーポンプ6 は、前記コンプレッサ
ー20から供給される圧縮エアーを配管7 を介して取り込
んでおり、この圧縮エアーによりポンプが作動するよう
構成されている。
【0024】そして、前記エアーポンプ6 が作動するこ
とによって、ホッパー2 内のポリオールA は、配管8 を
介してエアーポンプ6 内に吸込まれ、ホース4 に吐出さ
れる一方、ホッパー3 内のイソシアネートB は、配管8
を介してエアーポンプ6 内に吸込まれ、ホース5 に吐出
される。
【0025】また、前記ホッパー2 及びホッパー3 内に
は、それぞれ加熱手段としてのヒーター9 が設けられ、
ポリオールA 及びイソシアネートB は、ホッパー2 及び
ホッパー3 内で循環加熱され、所定の温度に保温され
る。
【0026】さらに、前記ホース4 及びホース5 は、エ
アーポンプ6 から圧縮エアーが一部分配されるエアーホ
ース10と共に、帯状のヒーター11に被覆されて一本化さ
れ、しかも、先端には、吹付け用のスプレーガン12が取
付けられている。尚、13は、ヒーター11のリード線であ
る。
【0027】そして、ホッパー2 及びホッパー3 内の原
料を加熱保温するヒーター9 と、ホース4 及びホース5
内の原料を保温するヒーター11とは、いずれも電源コー
ド14を介して家庭用電源から電力の供給を受けるよう構
成されている。
【0028】従って、ホッパー2 及びホッパー3 内に収
容されたポリオールA 及びイソシアネートB は、それぞ
れヒーター9 に加熱保温された状態で、ヒーター11によ
り所定の温度に維持されつつ、エアーポンプ6 によりス
プレーガン12まで送給され、スプレーガン12のレバー12
a を引き操作することによって、ポリオールA 及びイソ
シアネートB が混合されつつ、吹き出され、発泡ウレタ
ンとなるのである。
【0029】尚、加熱保温したポリオールA 及びイソシ
アネートB から放熱しないように、ホッパー2 及びホッ
パー3 、配管系、エアーポンプ6 には、断熱材が設けら
れ、しかも、ヒーター11は、ホース4 及びホース5 の一
端付近から他端付近にまで連続して被覆されている。
【0030】前記コンプレッサー20は、図1に示す如
く、ガソリンエンジン21を備え、該ガソリンエンジン21
の駆動により圧縮エアーを作り出す自家駆動型のコンプ
レッサーであり、電気を動力源としない点が特徴であ
る。
【0031】そこで、コンプレッサー20の圧縮エアー吐
出口22と、前記発泡機1 の配管7 とを耐圧ホース23で接
続することで、コンプレッサー20の圧縮エアーを発泡機
1 内のエアーポンプ6 に供給することができる。
【0032】また、前記コンプレッサー20は、スプレー
ガン12の耐圧限界(7Kg/cm2)を供給できるものが選定さ
れ、ポリオールA 及びイソシアネートB の粘度が多少上
昇しても、ホース4 及びホース5 内を送給できるように
なされている。
【0033】また、前記作業灯25は、明かりの行き届か
ない床下空間での作業者の作業性向上を図るためのもの
であり、前記携帯用ファン30は、床下空間での酸欠状態
を防止するためのものである。
【0034】そして、バンド式ヒーター35は、ポリオー
ルA 及びイソシアネートB を収容する容器にバンド状の
発熱体を周回させる構成であり、石油缶用バンド式ヒー
ター200V用)を100V用に改造したものである。
このバンド式ヒーター35は、比較的気温の高い時には使
用しないが、冬季等、気温の低い時に、ポリオールA及
びイソシアネートB の補助的なヒーターとして使用され
る。
【0035】本実施形態に係る床材の断熱施工方法に使
用される装置は以上の構成からなり、以下に、これらの
使用態様を図3に基づき説明する。まず、発泡機1 にお
いて電力を必要とする箇所は、上述の如く、ホッパー2
及びホッパー3 内の原料を加熱保温するヒーター9 と、
ホース4 及びホース5 内の原料を保温するヒーター11と
であるが、これらは、家庭用電源である100V単相コ
ンセントX から供給を受ける。尚、コンプレッサー20
は、上述の如く、自家駆動型のコンプレッサーであり、
電力の供給は受けない。
【0036】次に、作業灯25及び携帯用ファン30は、そ
れぞれ200W,2Aの消費電力であり、この二つは、
同じく家庭用電源である100V単相コンセントY から
供給を受ける。
【0037】そして、バンド式ヒーター35を使用する場
合には、ポリオールA 及びイソシアネートB 用の二つの
バンド式ヒーター35,35 が必要となるが、これらもそれ
ぞれ200W,2Aの消費電力であり、同じく家庭用電
源である100V単相コンセントZから供給を受ける。
【0038】従って、発泡機1 、作業灯25、携帯用ファ
ン30、バンド式ヒーター35,35 をすべて使用した場合で
あっても、100V単相の家庭用電源で十分に電力を供
給することができるのである。
【0039】尚、37は、例えば、温風ヒーターからな
る、床材の下面( 施工面)を温めるための施工面加熱手
段であり、バンド式ヒーター35,35 を使用していない時
に使用され、100V単相コンセントZから電力の供給
を受ける。
【0040】そこで、以上のように、装置が配線された
状態で、図1に示す如く、床材の断熱施工を行うもので
ある。即ち、作業者は、ヒーター11に被覆されたホース
4,5 を床下空間に投入すると共に、自らも床下空間にも
ぐり込み、スプレーガン12を持って断熱施工を行う位置
(所定位置)に移動する。
【0041】そして、しかる後、スプレーガン12を操作
し、床板40の下面にポリオール及びイソシアネートを混
合させて吹き付ける。
【0042】従って、床板40の下面には、図4に示す如
く、根太42を被覆するように発泡ウレタン層43が形成さ
れ、作業者が床下空間を移動しながら上述の処理を行う
ことで、床板40下面の所望位置に発泡ウレタン層43を形
成することができる。
【0043】また、発泡ウレタンは接着性が良好なこと
から、前記発泡ウレタン層43が、床板40と密着すること
で、良好な断熱層となり、しかも、剥離する心配が無い
ため、長期間において良好な断熱効果を期待することが
できるものである。
【0044】さらに、本実施形態において使用される発
泡ウレタンの原料は、上述のボンベ内に保存されたもの
に比して、活性が高く、発泡ウレタンの硬化時間が短く
なるため、硬化するまでに滴下し、或いは、氷柱状にな
るという問題を解消し、均質な発泡ウレタン層を得るこ
とができると共に、滴下する発泡ウレタンが無くなる
分、原料コストを削減することができる。
【0045】また、ホース4,5 にヒーター11が設けら
れ、いかに長いホース4,5 であっても、原料を好適な状
態で所定位置に送給することができるため、作業者は、
床下空間という狭い場所であってもホース4,5 のみを移
動させればよく、施工作業を好適に行うことができる。
【0046】さらに、ホッパー2 及びホッパー3 内の原
料を加熱保温するヒーター9 と、ホース4 及びホース5
内の原料を保温するヒーター11とを設けているため、外
気の影響を受けることなく、原料を発泡ウレタンの反応
にとって最適な温度に維持することができ、従って、気
温が低い冬季であっても施工を行うことができる。
【0047】また、前記発泡機1 にあっては、ポンプを
エアポンプとし、このエアーポンプの作動に、電気が不
要なエンジン駆動によるコンプレッサーを採用している
ため、ポンプの作動に電力を必要とする発泡機1 に比し
て、発泡機1 の消費電力を抑えることができ、100V
の家庭用電源でも対応することができる。
【0048】従って、220Vの工業用電源を特別に用
意する必要が無くなり、100Vの家庭用電源しか用意
できない既設住宅であっても、極めて効率良く断熱施工
を行うことができる。
【0049】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、適宜変更可能である。即ち、発泡機1 、コ
ンプレッサー20は上記実施形態に限定されず、要は、発
泡ウレタンの原料であるポリオール及びイソシアネート
を、所定温度に維持しつつ、それぞれ床下空間に配され
たホース4,5 を介して所定位置に送給することができれ
ば本発明の意図するところである。
【0050】また、ポリオール及びイソシアネート内に
は、発泡ウレタンの反応性を上げるたに種々の添加剤を
添加してもよく、また、ポリオール及びイソシアネート
の種類も限定されない。
【0051】そして、断熱作用以外に発泡ウレタン層と
しての付加価値を高めるべく、ポリオール及びイソシア
ネートの中に難燃成分、防蟻剤、防虫剤等を添加するも
のであってもよい。
【0052】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る床材の断熱施
工方法は、作業者がスプレーガンを保持しつつ床下空間
を移動するだけで、床材の下面の所望位置に発泡ウレタ
ン層からなる断熱層を形成することができるため、床下
という狭い空間であっても好適な作業性を確保すること
ができる。
【0053】また、発泡ウレタンは接着性が良好なこと
から、発泡ウレタン層が床材と密着するため、断熱効果
の優れた断熱層を形成することができ、しかも、発泡ウ
レタン層が床材から剥離する心配が無いため、断熱効果
を長期間最適な状態に維持することができる。
【0054】また、本発明に係る床材の断熱施工方法
は、請求項2記載の如く、ポリオール及びイソシアネー
トの温度が下がって、発泡ウレタンの反応性が低下する
のを防止する対策として、ヒーターが設けられているた
め、ポリオール及びイソシアネートを所定温度に維持す
ることができ、外気の影響を受けずに好適な施工を行う
ことができる。
【0055】しかも、ポリオール及びイソシアネートを
所定位置に送給するエアーポンプは、エンジン駆動によ
るコンプレッサーからエアー供給を受けて作動するた
め、電力を必要とする箇所は、ヒーターのみとなり、全
体の消費電力を抑えることができ、家庭用電源で対応す
ることができて、工業用電源を確保しにくい既設住宅で
あっても好適な施工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す床材の断熱施工方
法を示す概略図。
【図2】同実施の形態の発泡機の正面図。
【図3】同実施の形態の床材の断熱施工に使用する装置
のブロック図。
【図4】同実施の形態の床材の断熱施工方法により施工
された床材の一部断面を含む側面図。
【図5】従来の床材の断熱施工状態であって、(イ)は
概略図、(ロ)は(イ)のA−A線断面図。
【符号の説明】
1…発泡機、2,3 …ホッパー、4,5 …ホース、6 …エア
ーポンプ、9 …ヒーター、11…ヒーター、20…コンプレ
ッサー、21…エンジン、43…発泡ウレタン層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月13日(1999.9.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る床材の断熱施工方法は、ホッパー2,3
に別個に収容されたポリオールA 及びイソシアネートB
を、それぞれ床下空間に配されたホース4,5 を介して所
定位置に送給し、該ホース4,5 の先端に接続されたスプ
レーガン12から前記ポリオールA 及び前記イソシアネー
トB を混合させて床材40の下面に吹き付けることで、該
床材40の下面に発泡ウレタン層43を形成する床材の断熱
施工方法であって、100Vの家庭用電源から電力供給
を受けて作動するヒーター9,11により、ホッパー2,3 及
びホース4,5 を保温して、ポリオールA 及びイソシアネ
ートB を所定温度に維持すると共に、電力供給を受けな
いエンジン駆動のコンプレッサー20により、エアーポン
プ6 を駆動させて、ポリオールA 及びイソシアネートB
を所定位置に送給することを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】上記構成からなる床材の断熱施工方法は、
ホッパー2,3 にそれぞれ別個にポリオールA 及びイソシ
アネートB を収容した後、該ポリオールA 及びイソシア
ネートB を、それぞれ床下空間に配されたホース4,5 を
介して所定位置に送給する。そして、ホース4,5 の先端
に接続されたスプレーガン12からポリオールA 及びイソ
シアネートB を混合させて床材40の下面に吹き付けて、
床材40の下面に断熱層としての発泡ウレタン層43を形成
する。従って、作業者は、スプレーガン12を保持しつつ
床下空間を移動することで、床材40の所望位置に均質な
発泡ウレタン層43を形成することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また、気温等の影響により、ポリオールA
及びイソシアネートB の温度が下がって、発泡ウレタン
の反応性が低下するのを防止する対策として、ホッパー
2,3及びホース4,5 を保温するヒーター9,11を設けてい
る。このヒーター9,11によってポリオールA 及びイソシ
アネートB は所定温度に維持され、外気の影響を受けず
に施工を行うことができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】さらに、ポリオール及びイソシアネートの
温度が下がって、発泡ウレタンの反応性が低下するのを
防止する対策として、ヒーターが設けられているため、
ポリオール及びイソシアネートを所定温度に維持するこ
とができ、外気の影響を受けずに好適な施工を行うこと
ができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッパー(2,3) に別個に収容されたポリ
    オール(A) 及びイソシアネート(B) を、所定温度に維持
    しつつ、それぞれ床下空間に配されたホース(4,5) を介
    して所定位置に送給し、該ホース(4,5) の先端に接続さ
    れたスプレーガン(12)から前記ポリオール(A) 及び前記
    イソシアネート(B) を混合させて床材(40)の下面に吹き
    付けることで、該床材(40)の下面に発泡ウレタン層(43)
    を形成することを特徴とする床材の断熱施工方法。
  2. 【請求項2】 前記ポリオール(A) 及び前記イソシアネ
    ート(B) を所定温度に維持すべく、ヒーター(9,11)が設
    けられると共に、ポリオール(A) 及び前記イソシアネー
    ト(B) を所定位置に送給すべく、エアーポンプ(6) が設
    けられてなり、前記ヒーター(9,11)を、家庭用電源から
    の電力供給にて作動させる一方、前記エアーポンプ(6)
    を、エンジン駆動によるコンプレッサー(20)からのエア
    ー供給にて作動させてなる請求項1記載の床材の断熱施
    工方法。
JP20193198A 1998-07-16 1998-07-16 床材の断熱施工方法 Pending JP2000034790A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20193198A JP2000034790A (ja) 1998-07-16 1998-07-16 床材の断熱施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20193198A JP2000034790A (ja) 1998-07-16 1998-07-16 床材の断熱施工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000034790A true JP2000034790A (ja) 2000-02-02

Family

ID=16449172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20193198A Pending JP2000034790A (ja) 1998-07-16 1998-07-16 床材の断熱施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000034790A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015124577A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 フクビ化学工業株式会社 床断熱改修工法および床断熱構造
JP2016526121A (ja) * 2013-05-23 2016-09-01 キュー−ボット リミテッドQ−Bot Limited 建物表面の被覆方法及びそのためのロボット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016526121A (ja) * 2013-05-23 2016-09-01 キュー−ボット リミテッドQ−Bot Limited 建物表面の被覆方法及びそのためのロボット
EP3795765A1 (en) * 2013-05-23 2021-03-24 Q-Bot Limited Robotic vehicle
JP2015124577A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 フクビ化学工業株式会社 床断熱改修工法および床断熱構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8793952B2 (en) Apparatus and methods for application of foam and foam/loosefill insulation systems
US20060192033A1 (en) Method for Rapid Insulation of Expanses
CA2794233C (en) Methods and systems for insulating a building
US7964246B2 (en) Process for powering a sprayed insulation application system
US8863458B2 (en) Insulative sealing system and materials therefor
CA2469986A1 (en) Insulated stud panel and method of making such
US20050188484A1 (en) Quick change roller replacement
JP5580925B1 (ja) 断熱システムの施工方法
JP2000034790A (ja) 床材の断熱施工方法
US10053871B2 (en) Unbonded loosefill insulation
KR102188051B1 (ko) 난연 및 불연폼 제조 및 주택 층간소음방지 시공 기계장치
JPH0585220B2 (ja)
JP2017166174A (ja) 吹付け断熱材及び該断熱材の施工方法
US20040202878A1 (en) Thermal insulation, weatherproofing and sealing material
US20150240087A1 (en) Cellulose fiber thermal barrier and methods for its application
KR101789728B1 (ko) 써클형 3d를 이용한 컨테이너 주택용 내력공간 구조체의 구축 장치, 그 장치를 이용한 내력공간 구조체의 구축방법
GUIDELINE Application guide
KR19990068060A (ko) 콘크리트믹스플랜트 내 및/또는 콘크리트믹서트럭의 회전식 믹서드럼 내에서 생 콘크리트의 품질유지 및 고착방지방법과 그의 장치.
CN218748449U (zh) 一种建筑工程施工用混凝土块养护装置
CN107435382A (zh) 一种墙体的无机纤维喷涂保温装饰一体化制作方法
JP5941518B2 (ja) ウレタン吹付システムおよび断熱工事専用車両
KR200260247Y1 (ko) 건축용 판넬 가열장치
JPH07247604A (ja) 噴射による発泡ウレタンの施工方法及びその装置
LUGANO Insulating With Cellulose
MXPA04008396A (es) Aparato para la instalacion de aislamiento de relleno y ensamble aplicador.