JP2000032468A - 画像符号化方法および動き補償モード選択プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像符号化方法および動き補償モード選択プログラムを記録した記録媒体

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JP2000032468A
JP2000032468A JP19572898A JP19572898A JP2000032468A JP 2000032468 A JP2000032468 A JP 2000032468A JP 19572898 A JP19572898 A JP 19572898A JP 19572898 A JP19572898 A JP 19572898A JP 2000032468 A JP2000032468 A JP 2000032468A
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quantization step
compensation mode
threshold value
motion
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Atsushi Sagata
淳 嵯峨田
Atsushi Shimizu
淳 清水
Yutaka Watanabe
裕 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号化対象画像をマクロブロックに分割し、
マクロブロックごとに動き予測を行い、動き補償モード
をマクロブロックごとに切替えて動き補償を行う画像符
号化方法において、動き補償モードを効率的に選択す
る。 【解決手段】 ステップ11で、直前の同種のピクチャ
符号化タイプのフレームの平均量子化ステップを算出す
る。ステップ12で、算出された量子化ステップを元に
閾値THを算出する。ステップ13で、各予測方式ごと
に予測誤差Ea,Ebを算出する。ステップ14で、閾
値THと予測誤差Eaを比較する。予測誤差Eaが閾値
THよりも小さければステップ16で動き補償モードA
を選択する。予測誤差Eaが閾値THよりも大きけれ
ば、ステップ15で動き補償モードAの予測誤差Eaと
動き補償モードBの予測誤差Ebを比較する。Ebの方
が大きければ、動き補償モードAを選択し、Eaの方が
大きければ、動き補償モードBを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化対象画像を
小ブロックに分割し、該小ブロックごとに動き予測を行
い、差分信号に直交変換を施し、変換係数をある量子化
ステップ値で量子化し、有意係数を符号化する画像符号
化方法であって、動き補償を行うに当たり、該小ブロッ
クごとに動き補償モードを切替えて動き補償を行う画像
符号化方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、標準符号化方法では、ピクチャを
符号化するに当たり時間方向の冗長性を削除するため
に、符号化済みのフレームを予測信号とする予測符号化
方法が知られている。この時間方向予測の予測効率を高
めるため、符号化対象フレームを矩形符号化単位(マク
ロブロック)に分割し、マクロブロックを単位として動
き補償予測を用いて動画像信号の時間的冗長度を抑圧す
る。
【0003】さらに、一般的な動画像符号化方法では、
複数の動き補償予測方法を装置に実装し、符号化効率に
基づき動き補償予測方法(マクロブロック動き補償モー
ド)を適応的に切替えている。
【0004】例えば蓄積用ビデオ符号化ISO/IEC
11172(MPEG−1)などでは図5に示すよう
にB−Pictureを採用し、符号化対象フレームよ
り時間的に未来のフレームを先に符号化し、時間的に過
去の符号化済みのフレームからの予測(前方向予測)の
みならず、前記未来の符号化済みのフレームより動き予
測(後方向予測)、さらに前方向と後方向の予測を加重
平均したものを予測値とする双方向予測を行うことが可
能になっており、前方向・後方向・双方向予測を適応的
に切替えることができる。
【0005】また、ITU−T H.262ではマクロ
ブロックの動き補償予測を行う際に、フレーム予測およ
びフィールド予測という動き補償モードを選択的に切替
えることが可能である。符号化対象マクロブロックが1
6×16画素の場合、フレーム予測とは従来通りにマク
ロブロックを単位として動き予測を行うことであり、フ
ィールド予測とはITU−T H.262で用いること
が可能な動き補償方法で、図6に示すように、符号化対
象のマクロブロックを奇数行(奇フィールド)と偶数行
(偶フィールド)にわけ、各フィールド(16×8画
素)ごとに1組の動きベクトルを別々に符号化する方法
であり、入力信号がインターレースの画像信号である場
合などに効率よく符号化できる。そして、フィールド・
フレームの双方で動き予測をした後にマクロブロックの
動き補償モードを決定する。
【0006】動き補償方法は動きベクトルを復号側に伝
送する必要があり、各動き補償予測方法ごとに動きベク
トル数は異なる。例として、各動き補償予測方法ごとの
動きベクトル数を表1に示す。この表はマクロブロック
単位にいくつ動きベクトルが必要であるかを示してい
る。
【0007】
【表1】 動き補償モードを選択する際には、符号化対象マクロブ
ロックと動きベクトルにより得られる参照ブロックの間
の差分絶対値和平均(MAD:(1)式)や差分自乗和
平均(MSE:(2)式)を求め、これを予測誤差と定
義し、値が小さい方の動き補償モードを選択する手法が
一般的である。図7は単純にMADの大小で動き補償モ
ードを決定する場合の説明図である。横軸は動き補償モ
ードAの予測誤差、縦軸は動き補償モードBの予測誤差
であり、動き補償モードAの予測誤差の方が小さいとき
(図7左上半分)は動き補償モードAを選択し、動き補
償モードBの予測誤差の方が小さいとき(図7右下半
分)は動き補償モードBを選択することを示している。
しかし符号化効率の改善のためにはその動き補償予測方
法の予測効率の高さだけではなく、動きベクトルを符号
化する際の符号量などのオーバーヘッドを考慮する必要
がある。予測効率が高い予測方法でも、オーバーヘッド
の大きさにより、その効果が相殺され、符号化効率がか
えって低下する場合があるからである。
【0008】
【数1】 これを改善する手段として、図8に示すように、オーバ
ーヘッドが大きい方の動き補償モードがより選択されに
くいようにオーバーヘッドが小さい方の動き補償モード
で予測した場合の予測誤差から常にある一定の値を減じ
る方法が提案されている。図8は、オーバーヘッドの小
さい動き補償モードAとオーバーヘッドの大きい動き補
償モードBから当該マクロブロックの動き補償モードを
決定する場合に、オーバーヘッドの小さい方の予測誤差
より一定の値αを減じてから予測誤差を比較し、動き補
償モードを決定する場合の境界線を示す図である。オー
バーヘッドの小さい動き補償モードAより一定の値を引
いてから予測誤差の大小を判定するため動き補償モード
の判定のための境界が、図8の実太線で示すような位置
に相対的に移動する。
【0009】しかしこの場合符号化効率がかえって低下
する場合があることが知られている。
【0010】図9は図8における領域X、領域Yの場合
の、動き補償モードA,Bの発生符号量の例を示す図で
ある。領域Xでは動き補償モードA,Bの双方で予測誤
差が比較的小さくなるが、動き補償モードBの方が予測
効率が若干よい場合で、領域Yでは動き補償モードA,
Bの双方で予測誤差が大きくなるが、同じく動き補償モ
ードBの方が予測効率が若干よい場合である。
【0011】この場合、先程のように一方の予測誤差よ
り一定値を減じて動き補償モードを決定すると、領域
X、領域Yの双方の場合で動き補償モードが選択されて
しまう。
【0012】領域Xのように、いずれの動き補償モード
で予測した場合も予測誤差が小さくなる場合は、動き補
償による予測誤差は比較的少ないので差分信号を符号化
するのに必要な符号量は少なくなり、図9に示すよう
に、動きベクトルなどの符号量による動きベクトル数の
占める割合が相対的に大きくなる。このためオーバーヘ
ッドの小さい方の予測誤差より一定値αを減じてオーバ
ーヘッドの小さい方を積極的に選択することで符号化効
率が改善する。
【0013】一方、領域Yのように動き補償モードA,
Bのいずれの方法で予測した場合でも予測誤差が大きく
なるような場合は、動き補償による予測誤差は非常に大
きくなり、差分信号を直交変換した後の有意係数の数お
よび有意係数のレベルが増大する。したがって、図9に
示すように、この場合には1マクロブロックを符号化す
るのに必要な符号量において、動きベクトルなどの符号
量などによるオーバーヘッドの占める場合が相対的に小
さくなり、オーバーヘッドの大小を考慮にいれずに、図
7に示す従来法通りに単純に予測誤差の少ない方を選択
した方が予測誤差の符号化に必要な符号量が減少し、符
号化効率がよくなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】あるマクロブロックの
動き補償モードを複数の動き補償モードから選択可能な
場合、従来のマクロブロックの動き補償モードの選択方
法では動きベクトルなどによる動きベクトル数を考慮せ
ずに予測効率の大小だけで動き補償モードを決定するた
め、符号化効率が低下してしまう。
【0015】また、これを改善する方法も提案されてい
るが、この場合動きベクトル数の符号量がさして影響の
ない場合でも動きベクトル数の大きさを考慮してしま
い、動きベクトル数の少ない手法をより積極的に選択し
てしまうため、画質が劣化する。
【0016】本発明の目的は、上記問題点を解決し、符
号化対象画像をマクロブロックに分割し、該マクロブロ
ックごとに動き予測を行い、動き補償モードを該マクロ
ブロックごとに切替えて動き補償を行う画像符号化方法
において、発生符号量に対して、予測符号化による動き
ベクトル数と差分信号の符号化に必要な符号化の割合を
考慮しつつ、動き補償モードを効率的に選択することを
可能とする画像符号化方法および装置を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、予測符号化に
よる動きベクトル数が全体の発生符号量において大きな
比重を占める場合は動きベクトル数を低減させ、逆に全
体の発生符号量においてあまり比重が大きくない場合
は、差分信号の符号量が減るように動き補償モードを選
択することで、全体の発生符号量を減少させる。
【0018】具体的には、符号化対象マクロブロックの
動き補償モードを選択する際に、選択対象である複数の
動き補償モードのうち動きベクトルの符号量もしくはオ
ーバーヘッドが少ない方の動き補償モードの予測誤差
が、量子化ステップや動きベクトル数の量より算出され
る閾値以下だった場合、当該動き補償モードによる予測
誤差と他方の動き補償モードによる予測誤差との大小に
かかわらず、当該動き補償モードを常に選択する。
【0019】図3の場合、オーバーヘッドの少ない動き
補償モードAを選ばれやすくするため、動き補償モード
の予測誤差が、量子化ステップ値などに応じて動的に変
動する閾値(TH)より小さい場合は動き補償モードA
が常に選択されるようにする。
【0020】閾値THは変換式、変換テーブルなどを用
いて量子化ステップ値、動きベクトル数の符号量などに
応じて算出される。一般的には量子化ステップが大きい
ほど閾値THを大きく、量子化ステップが小さいほど閾
値THを小さくする。これは、一般的に差分信号の符号
量は量子化ステップの値に反比例するため、図4に示す
ように、量子化ステップが大きい場合には差分信号の発
生符号量が少なくなり相対的に当該マクロブロックのオ
ーバーヘッドの符号量の比重が増すため、閾値THを大
きくし、なるべくオーバーヘッドが少ない動き補償モー
ドを選択する。
【0021】逆に、量子化ステップが小さい場合には差
分信号の発生符号量が多くなり、相対的に動きベクトル
数の符号量を無視できるため、発生符号量に占める比率
の高い差分信号の符号量を減らすように、予測誤差が小
さくなる動き補償モードを単純に選択する。すなわち、
閾値THを小さくし、無理に動きベクトル数の小さい動
き補償モードを選ぶことを行わなくする。
【0022】なお、閾値THを算出するに当たり、過去
の符号化された小ブロックの量子化ステップとして、直
前に符号化された小ブロックの量子化ステップまたは同
一のピクチャ符号化タイプで符号化された直前のピクチ
ャの平均量子化ステップを用いることができる。
【0023】本方法を用いて、動きベクトル数の大小や
量子化ステップの値に応じて適応的に動き補償モードを
決定することにより、とりわけ符号化対象マクロブロッ
クの発生符号量における動きベクトルなどによる動きベ
クトル数の割合が多いマクロブロック、すなわち予測誤
差の符号化に符号量をあまり割り当てないマクロブロッ
クにおいて符号化効率が極めて向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0025】本実施形態では、予測誤差としては(1)
式に示す差分絶対値和平均(MAD)を用いる。マクロ
ブロックのサイズは16×16画素とし、画像符号化方
式としては動き補償後に、直交変換として離散コサイン
変換を用いた場合を想定する。また、本実施形態では動
き補償予測を伴うオーバーヘッドは動きベクトルのみと
し、オーバーヘッドの値は動きベクトルの本数に比例す
るものとする。さらに、本実施形態では動き補償モード
の決定の一例として、ITU−T H.262における
B−Pictureの動き補償モードを決定する場合を
考える。簡単のためフィールド予測・フレーム予測選択
は考えず常にフレーム予測されていると考える。表1に
示したように、前方向予測・後方向予測は動きベクトル
がそれぞれ1組、双方向予測は動きベクトルが2組あ
り、双方向予測の方がオーバーヘッドが大きい。前方向
予測・後方向予測はオーバーヘッドが全く同じであるた
め単純に動き予測が当たる方を選択すればよい。したが
って、本実施形態を図3に対応づけると、オーバーヘッ
ドの少ない動き補償モードAが前方向・後方向予測のう
ち予測効率がよい方、オーバーヘッドの多い動き補償モ
ードBが双方向予測となる。
【0026】閾値THは、直前の同種類のピクチャ符号
化タイプのフレームの平均量子化ステップ(MQuan
ave )を元に表2に示す変換テーブルを元に算出
する。一例として平均量子化ステップを用いたが、当該
マクロブロックや直前のマクロブロックの量子化ステッ
プでも構わない。
【0027】符号化の際には、直前の同種類のピクチャ
符号化タイプのフレームの平均量子化ステップを用いた
場合はピクチャに一回閾値THを変更し、当該マクロブ
ロックや直前のマクロブロックの量子化ステップを用い
た場合は各マクロブロックごとに閾値THを変更する。
【0028】
【表2】 図1に本実施形態のフローチャートを示す。閾値を算出
する際に直前の同種のピクチャ符号化タイプのピクチャ
の平均量子化ステップを用いた場合である。図中のEa
は動き補償モードAを用いた場合の予測誤差、図中Eb
は動き補償モードBを用いた場合の予測誤差である。
【0029】まず、ステップ11において、直前の同種
のピクチャ符号化タイプのフレームの平均量子化ステッ
プを算出する。ステップ12において、算出された量子
化ステップを元に閾値THを算出する。ステップ13に
おいて、各予測方式ごとに予測誤差Ea,Ebを算出す
る。ステップ14において、閾値THと予測誤差Eaを
比較する。予測誤差Eaが閾値THよりも小さければス
テップ16で動き補償モードAを選択する。予測誤差E
aが閾値THよりも大きければ、ステップ15で動き補
償モードAの予測誤差Eaと動き補償モードBの予測誤
差Ebを比較する。Ebの方が大きければ、ステップ1
6で動き補償モードAを選択し、Eaの方が大きけれ
ば、ステップ17で動き補償モードBを選択する。
【0030】なお、3種類以上の動き補償モードより符
号化対象マクロブロックの動き補償モードを選択する場
合、例えば以下の方法を用いることで、2種類の動き補
償の場合と同様に処理することができる。まず、動き補
償モードの動きベクトル数の少ない順番に並べ替える。
次に、動きベクトル数が1,2番目に少ない動き補償モ
ードに関し上記の手法を用いて動き補償モードの選択を
行う。そして、選ばれた動き補償モードと次に動きベク
トル数の少ない動き補償モードの二者より同様に上記の
手法を用いて選択を行う。同様に、この処理を、選択可
能な全ての動き補償モードの選択処理を終了するまで再
帰的に行うことで、実現する。
【0031】また、以上示した動き補償モードの選択処
理は、動き補償モード選択プログラムとして、フロッピ
ィ・ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体
メモリなどの記録媒体に記録しておき、CPUにより読
み出して実行することができる。
【0032】図2は本発明の一実施形態の符号化器のブ
ロック図である。
【0033】まず、符号化対象ブロック21が動き補償
方式A用の動き検出部である動き検出部22と動き補償
方式B用の動き検出部である動き検出部23に入力され
る。動き検出部22および動き検出部23ではそれぞれ
の動き補償方法に応じた動き検出が行われ、それぞれ動
きベクトル24、動きベクトル25が出力される。この
時同時に動きベクトル24、動きベクトル25を用いて
予測した場合の予測誤差である予測誤差26、予測誤差
27が算出され、動き補償モード選択部28に出力され
る。
【0034】平均量子化ステップ算出部29、閾値算出
部30、動き補償モード選択部28では、図1に示す流
れ図と同様に動き補償モードを選択する。量子化41で
用いた量子化ステップの平均値を、平均量子化ステップ
算出部29にて算出し、算出された平均値に応じて閾値
算出部30にて閾値31を算出し、算出された閾値31
を動き補償モード選択部28に出力する。動き補償モー
ド選択部28では、入力された予測誤差26、予測誤差
27、閾値31を用いて符号化対象ブロックにおける動
き補償モードを選択し、どの動き補償モードを選択した
かを示す符号12を動きベクトル選択部13に出力す
る。なお、量子化ステップの平均値の代りに直前の量子
化ステップの和を用いても、また直前の量子化ステップ
そのものを用いてもよい。
【0035】動きベクトル選択部33では、符号32に
対応する動きベクトル34を動きベクトル24、動きベ
クトル35より、選択し、ブロック動き補償部35に送
る。ブロック動き補償部35では、選択された動き補償
の動きベクトル34と共に、フレームメモリ36に蓄積
された参照画像(局部復号画像)37が入力され、予測
ブロック38を生成し、符号化対象ブロック21と共に
減算器39に入力される。両者の差分、すなわち動き補
償予測誤差40はDCT部41において離散コサイン変
換され、さらに量子化部42において量子化されて圧縮
差分データ43となる。圧縮差分データ43は可変長符
号化部44にて可変長符号化され、多重化部45に送ら
れる。また、同時に圧縮差分データ43は逆量子化部4
6にて逆量子化され、逆DCT部47にて逆離散コサイ
ン変換され、予測ブロック38と共に加算部48に入力
される。両者の和はフレームメモリ36に蓄積され、次
のフレームの符号化時に参照画像として用いられる。ま
た、動き補償モード選択部28にて選択された動き補償
モード32の動きベクトル34は動きベクトル符号化部
49にてデータ圧縮され、多重化部45に送られる。
【0036】多重化部45では、可変長符号化部44お
よび動ベクトル符号化部49より入力されたデータを多
重化し、多重化データ50として復号器(図示せず)に
伝送する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画品質を低下させることなく、動きベクトルなどによる
オーバーヘッドを低減することが可能となり、結果とし
て符号化効率を改善する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の画像符号化方法を示すフ
ローチャートである。
【図2】本発明の一実施形態の画像符号化器のブロック
図である。
【図3】本発明の原理の説明図である。
【図4】量子化ステップと発生符号量の関係を示す図で
ある。
【図5】片方後予測・双方向予測の説明図である。
【図6】フィールド予測の説明図である。
【図7】予測誤差を用いた動き補償モードの選択法の説
明図である。
【図8】一方の予測誤差より一定の値を常に減算する場
合の、予測誤差を用いた動き補償モードの選択法の説明
図である。
【図9】動きベクトルなどのオーバーヘッド符号量と直
交変換係数の符号量の関係を示す図である。
【符号の説明】
11〜17 ステップ 21 符号化対象ブロック 22、23 動き検出部 24、25 動きベクトル 26、27 予測誤差 28 動き補償モード選択部 29 平均量子化ステップ算出部 30 閾値算出部 31 閾値 32 符号 33 動きベクトル選択部 34 動きベクトル 35 ブロック動き補償部 36 フレームメモリ 37 参照画像 38 予測ブロック 39 減算器 40 動き補償予測誤差 41 DCT部 42 量子化部 43 圧縮差分データ 44 可変長符号化部 45 多重化部 46 逆量子化部 47 逆DCT部 48 加算部 49 動きベクトル符号化部 50 多重化データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 裕 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5C059 KK19 LA05 MA03 MA05 MA23 MC11 MC38 ME01 NN19 PP04 RC16 RC37 SS20 TA24 TA25 TA46 TB07 TC03 TC12 TC19 TC41 TD07 TD12 UA02 UA05 UA33

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化対象画像を小ブロックに分割し、
    該小ブロックごとに動き予測を行い、差分信号に直交変
    換を施し、変換係数をある量子化ステップ値で量子化
    し、有意係数を符号化する画像符号化方法であって、動
    き補償を行うに当たり、該小ブロックごとに動き補償モ
    ードを切替えて動き補償を行う画像符号化方法におい
    て、 2種類以上の動き補償モードより符号化対象小ブロック
    の動き補償モードを選択するに当たり、符号化対象小ブ
    ロックまたは過去に符号化された小ブロックの量子化ス
    テップまたは量子化ステップより算出される値に応じて
    閾値の値を算出し、選択対象である複数の動き補償モー
    ドのうち動きベクトルの符号量もしくは動きベクトル数
    が最も少ない動き補償モードの予測誤差または予測誤差
    より算出される値が前記閾値以下だった場合、該動き補
    償モードによる予測誤差とその他の動き補償モードによ
    る予測誤差の大小に係らず、動きベクトルの符号量もし
    くは動きベクトル数が最も少ない動き補償モードを常に
    選択することを特徴とする画像符号化方法。
  2. 【請求項2】 前記閾値を算出するに当たり、過去の符
    号化された小ブロックの量子化ステップとして、直前に
    符号化された小ブロックの量子化ステップを用いる、請
    求項1記載の画像符号化方法。
  3. 【請求項3】 前記閾値を算出するに当たり、量子化ス
    テップより算出される値として、同一のピクチャ符号化
    タイプで符号化された直前のピクチャの平均量子化ステ
    ップを用いる、請求項1記載の画像符号化方法。
  4. 【請求項4】 前記量子化ステップに応じて前記閾値の
    値を変動させる際に、量子化ステップが大きいほど、閾
    値の値を大きくし、量子化ステップが小さいほど、閾値
    の値を小さくする、請求項1記載の画像符号化方法。
  5. 【請求項5】 符号化対象画像を小ブロックに分割し、
    該小ブロックごとに動き予測を行い、差分信号に直交変
    換を施し、変換係数をある量子化ステップ値で量子化
    し、有意係数を符号化する画像符号化方法であって、動
    き補償を行うに当たり、該小ブロックごとに動き補償モ
    ードを切替えて動き補償を行う画像符号化装置におい
    て、 符号化対象小ブロックまたは過去に符号化された小ブロ
    ックの量子化ステップまたは量子化ステップより算出さ
    れる値に応じて閾値の値を算出する閾値算出手段と、 選択対象である各動き補償モードの予測誤差を算出する
    予測誤差算出手段と、 選択対象である複数の動き補償モードのうち動きベクト
    ルの符号量もしくは動きベクトル数が最も少ない動き補
    償モードの予測誤差または予測誤差より算出される値が
    前記閾値以下だった場合、該動き補償モードによる予測
    誤差とその他の動き補償モードによる予測誤差の大小に
    係らず、動きベクトルの符号量もしくは動きベクトル数
    が最も少ない動き補償モードを常に選択する動き補償モ
    ード選択手段を有することを特徴とする画像符号化装
    置。
  6. 【請求項6】 前記閾値を算出するに当たり、過去の符
    号化された小ブロックの量子化ステップとして、直前に
    符号化された前記閾値算出手段は前記小ブロックの量子
    化ステップを用いる、請求項5記載の画像符号化装置。
  7. 【請求項7】 前記閾値算出手段は閾値を算出するに当
    たり、量子化ステップより算出される値として、同一の
    ピクチャ符号化タイプで符号化された直前のピクチャの
    平均量子化ステップを用いる、請求項5記載の画像符号
    化装置。
  8. 【請求項8】 前記閾値算出手段は前記量子化ステップ
    に応じて前記閾値の値を変動させる際に、量子化ステッ
    プが大きいほど、閾値の値を大きくし、量子化ステップ
    が小さいほど、閾値の値を小さくする、請求項5記載の
    画像符号化装置。
  9. 【請求項9】 符号化対象画像の小ブロックに分割し、
    該小ブロックごとに動き予測を行い、差分信号に直交変
    換を施し、変換係数をある量子化ステップ値で量子化
    し、有意係数を符号化し、動き補償を行うに当たり、該
    小ブロックごとに動き補償モードを切替えて動き補償を
    行う画像符号化方法において、2種類以上の動き補償モ
    ードより符号化対象小ブロックの動き補償モードを選択
    する動き表モード選択プログラムであって、 符号化対象小ブロックまたは過去に符号化された小ブロ
    ックの量子化ステップまたは量子化ステップより算出さ
    れる値に応じて閾値の値を算出する閾値算出処理と、 各動き補償モードごとに予測誤差を算出する予測誤差算
    出処理と、 前記閾値と各予測誤差を比較し、予測誤差が前記閾値よ
    りも小さい動き補償モードが1つあれば、その動き補償
    モードを選択し、予測誤差が前記閾値よりも小さい動き
    補償モードが2つ以上あれば、動きベクトルの符号量も
    しくは動きベクトルが最も少ない動き補償モードを選択
    し、全て予測誤差が前記閾値以上であれば、予測誤差が
    最も小さい動き補償モードを選択する動き補償モード選
    択処理をコンピュータに行わせるための動き補償モード
    選択プログラムを記録した記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記閾値算出処理は前記閾値を算出す
    るに当たり、過去に符号化された小ブロックの量子化ス
    テップとして、直前に符号化された小ブロックの量子化
    ステップを用いる、請求項9記載の記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記閾値算出処理は前記閾値を算出す
    るに当たり、量子化ステップより算出される値として、
    同一のピクチャ符号化タイプで符号化された直前のピク
    チャの平均量子化ステップを用いる請求項9記載の記録
    媒体。
  12. 【請求項12】 前記閾値算出処理は前記量子化ステッ
    プに応じて前記閾値の値を変動させる際に、量子化ステ
    ップが大きいほど、閾値の値を大きくし、量子化ステッ
    プが小さいほど、小さくする、請求項9記載の記録媒
    体。
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