JP2000032297A - フィルタ処理装置、画像符号化装置、画像復号化装置、およびフィルタ処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

フィルタ処理装置、画像符号化装置、画像復号化装置、およびフィルタ処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2000032297A JP10196346A JP19634698A JP2000032297A JP 2000032297 A JP2000032297 A JP 2000032297A JP 10196346 A JP10196346 A JP 10196346A JP 19634698 A JP19634698 A JP 19634698A JP 2000032297 A JP2000032297 A JP 2000032297A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタ処理部における処理遅延時間を短く
し、また、上記フィルタ処理部に搭載するメモリを小容
量化する。 【解決手段】 1フレームの画像を複数に分割して得ら
れる単位画像毎の入力画像を異なる記憶先のメモリ部3
1−iに記憶させ、入力画像に対してフィルタ演算を行
う際には、該入力画像の左側および上側の少なくとも一
方に、該入力画像と隣接する単位画像が存在すれば、左
側に隣接する単位画像を左画像として、上側に隣接する
単位画像を上画像として、これらの単位画像を上記メモ
リ部31−iからフィルタ演算部33に入力し、隣接す
る単位画像同士の境界面に対してもフィルタ演算を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報の伝送な
どに用いられる画像符号化装置、および画像復号化装置
に関し、特に、フィルタ処理部を搭載した画像符号化装
置、および画像復号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、動画像や音声などを用いて通信を
行うTV電話、TV会議などが普及しつつある。TV電
話、TV会議などのシステムを実現する際には、伝送路
におけるビットレートに制限があるため、動画像を圧縮
して通信する技術が非常に重要になる。従来、動画像を
符号化、復号化して通信を行う際には、大きな計算処理
能力が必要となるため、専用のハードウェアが必要であ
った。しかし、CPU(Central Processing Unit) の計
算処理能力の向上などにより、動画像の圧縮や通信をソ
フトウェアで行うことが可能なコンピュータが普及して
きている。これにより、前述のTV電話、TV会議など
のシステムをソフトウェアで実現しようとする試みが行
われている。一般に、画像通信などでは動画像の伝送量
を減少させるために、画像符号化装置や、画像復号化装
置を用いる。
【0003】上記画像符号化装置は、画像入力部、フィ
ルタ処理部、画像符号化部を有する。画像入力部で取り
込まれた画像は、画像符号化が行われる前に、フィルタ
処理部で入力画像の符号化効率を向上させるためにフィ
ルタ処理される。その後、画像符号化部で、DCT(離
散コサイン変換)、量子化などを用いて不可逆圧縮が行
われる。
【0004】上記画像復号化装置は、画像復号化部、フ
ィルタ処理部、画像表示部を有する。画像復号化部で復
号された画像は、画像情報の不可逆圧縮が施されたこと
により劣化しており、フィルタ処理部で視覚的に良好な
状態に補正される。その後、画像表示部で表示される。
【0005】従来、画像符号化装置または画像復号化装
置でフィルタ処理を行う場合には、図13に示すような
フィルタ処理部200が用いられる。上記フィルタ処理
部200は、入力画像を1フレーム単位で格納するフレ
ームメモリ部201と、1フレーム単位でフィルタ処理
を行うフィルタ演算部202とを備えている。
【0006】画像通信時などに、符号化および復号化さ
れる画像において生じる劣化の原因の一つは、8画素×
8画素の画像を単位として、これをDCT、IDCT
(逆離散コサイン変換)を用いて不可逆圧縮をすること
にある。これによる劣化は画像歪みとして画像全体に及
ぶため、フィルタ処理は1フレーム単位で行われる。
【0007】特開平5−304621号公報には、小容
量のメモリの装備によって映像信号フィルタリング回路
を提供するためのフィルタリング回路が開示されてい
る。すなわち、上記フィルタリング回路は、それまでの
映像信号フィルタリング回路では、(m×n)画素から
構成される画面の場合には一次元のデジタルフィルタを
用いても、この映像信号をフィルタ処理するために
{(2L+m)×n}画素の画面の映像信号をメモリに
格納しなければならなかったのを、(m×n)画素のメ
モリで高精度な二次元のデジタルフィルタを行うことを
可能にしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、入力画像に対し、1フレーム単位でフィルタ
処理を行うため、1フレーム分のフィルタ処理を終了し
なければ出力画像を出力できず、処理遅延時間を発生さ
せる原因となっていた。
【0009】また、フィルタ処理部200において1フ
レーム単位でフィルタ処理を行う場合には、入力画像を
1フレーム単位でメモリに格納しなければならないので
容量の大きなメモリを有する必要がある。
【0010】さらに、画像符号化装置および画像復号化
装置をソフトウェアで実現する時は、フィルタ演算部2
02ではCPU内のキャッシュの容量が数キロバイトか
ら10数キロバイトのため、実施の形態中に記載の表1
に示すような画像をフィルタ処理するときに1フレーム
分の画像をCPU内のキャッシュを用いてフィルタ処理
することが不可能であった。そのため、CPU内のキャ
ッシュを用いることに起因する処理速度の向上を望むこ
とができなかった。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、フィルタ処理部における
処理遅延時間を短くし、また、上記フィルタ処理部に搭
載するメモリを小容量化することができるフィルタ処理
装置、画像符号化装置、画像復号化装置、およびフィル
タ処理プログラムを記録した記録媒体を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のフィルタ処理
装置は、上記の課題を解決するために、1フレームの画
像を複数に分割して得られる単位画像毎に入力画像を記
憶する複数の記憶手段と、上記入力画像の記憶先の記憶
手段を切り替える切替手段と、入力画像に対してフィル
タ演算を行うと共に、該入力画像の左側および上側の少
なくとも一方に、該入力画像と隣接する単位画像が存在
する場合には、左側に隣接する単位画像を左画像とし
て、上側に隣接する単位画像を上画像として、これらの
単位画像を上記記憶手段から入力されることによって、
隣接する単位画像同士の境界面に対してもフィルタ演算
を行うフィルタ演算手段と、上記切替手段を制御して入
力画像の記憶先の記憶手段を指示すると共に、隣接する
単位画像の境界面をフィルタ演算手段に指示する制御手
段とを有することを特徴としている。
【0013】上記の構成によれば、1フレームの画像を
複数に分割して得られる単位画像は、切替手段によって
複数の記憶手段に順次記憶され、フィルタ演算手段によ
って単位画像毎にフィルタ演算が行われるので、1フレ
ーム単位でフィルタ処理を行う従来のフィルタ処理装置
に比べ、記憶手段に容量の小さなメモリを用いることが
でき、さらに、処理遅延時間を減少させることができ
る。
【0014】また、入力される単位画像を複数の記憶手
段に順次記憶しておくことで、入力画像の左または上に
隣接する単位画像が存在する場合には、これらの単位画
像を上記記憶手段からフィルタ演算手段に与えることに
よって、隣接する単位画像同士の境界面に対してもフィ
ルタ演算を行うことができる。これにより、単位画像の
形状に対応したブロック形状の画像歪みの発生を防止す
ることができる。
【0015】請求項2のフィルタ処理装置は、請求項1
の構成に加えて、上記フィルタ演算手段を上記記憶手段
の前段に配置し、当該フィルタ処理装置に入力される入
力画像は、フィルタ演算手段にてフィルタ演算された後
に記憶手段に記憶されることを特徴としている。
【0016】上記の構成によれば、フィルタ演算手段を
記憶手段の前段に配置することにより、記憶手段に入力
する1処理サイクル分の遅延時間が短縮でき、よりリア
ルタイムに好適なものとできる。すなわち、処理完了時
間が短い、遅延が少ないフィルタ処理装置を提供でき
る。
【0017】請求項3のフィルタ処理装置は、請求項2
の構成に加えて、上記記憶手段の個数が1フレームの画
像の1行当たりの分割数と等しく、上記記憶手段に記憶
される各単位画像は、当該単位画像の下に隣接する入力
画像がフィルタ演算手段に入力された時に、上画像とし
て該フィルタ演算手段に入力されて、フィルタ演算され
た後に記憶手段に再び書き戻されることなく出力され、
この時の入力画像は、上記フィルタ演算の後、上記上画
像として用いられた単位画像が記憶されていた記憶手段
に記憶されることを特徴としている。
【0018】上記の構成によれば、記憶手段の個数を1
フレームの画像の1行当たりの分割数と等しくでき、こ
れにより、記憶手段の量を少なく構成することができ
る。
【0019】請求項4の画像符号化装置は、上記請求項
1ないし3の何れかのフィルタ処理装置を備え、該フィ
ルタ処理装置によってフィルタ処理が施された画像に対
して符号化を行うことを特徴としている。
【0020】請求項5の画像復号化装置は、上記請求項
1ないし3の何れかのフィルタ処理装置を備え、符号化
された画像を復号化した後、該復号化によって得られた
画像に対し、上記フィルタ処理装置によってフィルタ処
理を施すことを特徴としている。
【0021】請求項6のフィルタ処理プログラムを記録
した記録媒体は、1フレームの画像を複数に分割して得
られる単位画像毎の入力画像を、異なる記憶先の記憶手
段に記憶させ、上記入力画像に対してフィルタ演算を行
う際に、該入力画像の左側および上側の少なくとも一方
に、該入力画像と隣接する単位画像が存在する場合に
は、左側に隣接する単位画像を左画像として、上側に隣
接する単位画像を上画像として、上記記憶手段に記憶さ
れている単位画像を使用して、隣接する単位画像同士の
境界面に対してもフィルタ演算を行うことを特徴として
いる。
【0022】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本実施の形態1
に係る画像符号化装置および画像復号化装置の概略構成
を図2および図3に示す。
【0023】画像符号化装置10は、画像入力部11、
フィルタ処理部(フィルタ処理装置)12、画像符号化
部13を有する。画像入力部11で取り込まれた画像
は、画像符号化部13で符号化が行われる前に、入力画
像の符号化効率を向上させるためにフィルタ処理部12
でフィルタ処理がなされる。その後、画像符号化部13
で、DCT、量子化などを用いて不可逆圧縮が行われ
る。
【0024】一方、画像復号化装置20は、画像復号化
部21、フィルタ処理部(フィルタ処理装置)22、画
像表示部23を有する。画像復号化部21で復号化され
た画像情報は、不可逆圧縮が施されたことにより劣化し
ており、これを視覚的に良好な状態に補正するためにフ
ィルタ処理部22で補正され、その後、画像表示部23
で表示される。
【0025】従来では、上記フィルタ処理部12または
22で行われるフィルタ処理は、1フレーム単位で行わ
れていたが、ここでは、1フレームを複数の単位画像に
分割し、各単位画像毎にフィルタ処理を行う。すなわ
ち、本実施の形態では、画像符号化装置10および画像
復号化装置20で示される入力画像、出力画像に用いら
れる単位画像をh×v画素(以下、h×v画素単位とす
る)とする。
【0026】h×v画素単位は、図4に示すように、画
素数H×Vの画像60をh×v画素の任意の大きさの画
像に分割したものであり、図4の(1,1)、(2,
1)、…、(k,f)、…、(p,q)で示される各画
像は、h×v画素単位に分割された単位画像を示す。す
なわち、図4において、Hは1フレームの水平方向の画
素数、Vは1フレームの垂直方向の画素数、hは1単位
画像の水平方向の画素数、vは1単位画像の垂直方向の
画素数、pは1フレーム内の水平方向の単位画像の数、
qは1フレーム内の垂直方向の単位画像の数、kは水平
方向にk(1≦k≦p)番目の単位画像、fは垂直方向
にf(1≦f≦q)番目の単位画像を示す。
【0027】次に、上記フィルタ処理部12および22
の構成を図1に示す。上記フィルタ処理部12および2
2は、それぞれ、複数のメモリ部(記憶手段)31−1
ないし31−n、スイッチ部(切替手段)32、フィル
タ演算部(フィルタ演算手段)33、およびフィルタ制
御部(制御手段)34を有している。上記各々メモリ部
31−1ないし31−nは、画像入力部11または画像
復号化部21からの入力画像を単位画像毎に記憶する。
上記スイッチ部32は、フィルタ制御部34からの指示
により入力画像の記憶先のメモリを切り替える。フィル
タ演算部33は、フィルタ制御部34からの指示により
所定のフィルタ演算を行う。但し、上記フィルタ演算部
33は、画像符号化装置10のフィルタ処理部12にお
いては、符号化効率向上のための演算を行い、画像復号
化装置20のフィルタ処理部22では、DCT、IDC
Tの結果劣化した復号画像の補正のための演算を行う。
【0028】上記フィルタ処理部12および22におけ
るフィルタ処理の手順を、図1、図4および図5を参照
して以下に説明する。尚、以下の説明では、単位画像毎
にフィルタ処理が行われるが、その順序は、画面左上の
単位画像から開始して各行毎(水平方向)にフィルタ処
理を行い、1行終了すると下の行に移るものとする。
【0029】フィルタ演算部33では、各単位画像毎に
フィルタ処理を行うため、そのままでは隣接する各単位
画像の境界において、画素値、特に輝度の画素値に不連
続が生じ、これが画面全体ではブロック状の視覚的な歪
みとなって現れる。そのため、フィルタ処理部12およ
び22では、隣接する単位画像の境界面に対してもフィ
ルタ処理を行い、この領域を平滑化することで、上記歪
みを解消し、画像の劣化を補正する。上述のように全て
の境界面に対してフィルタ処理を行うために、入力画像
が1フレーム内のどの位置に配置されているかによっ
て、4種類のフィルタ演算を行う。これらのフィルタ演
算について、図4を用いて説明する。
【0030】1)k=1、f=1、すなわち画面左上隅
の単位画像の場合、該単位画像に隣接する他の単位画像
は何れもフィルタ処理が終了していないため、境界面に
対するフィルタ処理は行わず、該単位画像内でのみフィ
ルタ演算を行う。以下、これをフィルタ演算とする。
【0031】2)k≠1、f=1、すなわち画面上端の
単位画像(画面左上隅の単位画像を除く)の場合、該単
位画像の左側の単位画像についてはフィルタ処理が終了
しているので、該単位画像内のフィルタ演算を行った
後、その左側の境界面に対してもフィルタ演算を行う。
以下、これをフィルタ演算とする。尚、図4におい
て、単位画像(4,1)についてフィルタ処理を行う場
合を例とすると、左側の境界面とは斜線部61で示され
る領域である。
【0032】3)k=1、f≠1、すなわち画面左端の
単位画像(画面左上隅の単位画像を除く)の場合、該単
位画像の上側の単位画像についてはフィルタ処理が終了
しているので、該単位画像内のフィルタ演算を行った
後、その上側の境界面に対してもフィルタ演算を行う。
以下、これをフィルタ演算とする。尚、図4におい
て、単位画像(1,3)についてフィルタ処理を行う場
合を例とすると、上側の境界面とは斜線部62で示され
る領域である。
【0033】4)k≠1、f≠1、すなわち画面左端お
よび上端の何れでもない単位画像の場合、該単位画像の
左側および上側の両方の単位画像についてフィルタ処理
が終了しているので、該単位画像内のフィルタ演算を行
った後、その左側および上側の境界面に対してもフィル
タ演算を行う。以下、これをフィルタ演算とする。
尚、図4において、単位画像(4,3)についてフィル
タ処理を行う場合を例とすると、左側の境界面とは斜線
部63で示される領域であり、上側の境界面とは斜線部
64で示される領域である。
【0034】上述のフィルタ演算ないしの何れを行
うかに関しては、フィルタ制御部34がフィルタ演算部
33に指示する。
【0035】続いて、フィルタ処理部12および22に
おける具体的動作を、図1および図5を参照して詳細に
説明する。
【0036】先ず、フィルタ制御部34は、パラメータ
k、fおよびiをそれぞれ1に設定する(S1)。ここ
で、上記パラメータiは、図1に示すように、メモリ部
31−1ないし31−nのうちのi番目のメモリ部を示
すものである。また、メモリ部の個数nは、 n=p+1=H/h+1・・・(1) となるが、これは以下の理由による。すなわち、隣接す
る単位画像の境界面についてフィルタ演算を行うには、
これら両方の単位画像に関するデータがメモリ部に記憶
されている必要がある。本実施の形態では、上下に隣接
する単位画像については、上の単位画像に関するデータ
が入力されてから下の単位画像に関するデータが入力さ
れるまでに1行分の単位画像が入力されるため、これら
全ての単位画像を記憶するためにp+1個のメモリ部が
必要となる。
【0037】スイッチ部32に入力画像として単位画像
(k,f)が入力されると、該単位画像(k,f)は、
フィルタ制御部34がスイッチ部32を制御することに
より、メモリ部31−i(図5では、メモリ部iで示
す)に記憶される(S2)。最初は、上記S1によりパ
ラメータk、fおよびiがそれぞれ1に設定されている
ため、左上隅の単位画像(1,1)がメモリ部31−1
に記憶される。
【0038】次に、S3ないしS5のステップにおい
て、フィルタ制御部34がパラメータk、fの値より、
入力された単位画像(k,f)がフレーム内のどの位置
にあるかを判定する。そして、その判定に基づき、S6
ないしS9の何れかのステップにおいて、フィルタ演算
部33にフィルタ演算ないしの何れかのフィルタ処
理を行わせる。
【0039】上記単位画像(k,f)についてのフィル
タ処理が終了すると、S10において1フレーム分のフ
ィルタ処理が終了したか否かが判断される。すなわち、
このときk=pかつf=qであれば、1フレーム分のフ
ィルタ処理が終了しているため、メモリ内に記憶されて
いる単位画像のデータを全て出力し(S19)、当該フ
レームに関するフィルタ処理を終了する。
【0040】k=pかつf=qでなければ、パラメータ
iの値を1増加させる(S11)。但し、これによって
パラメータiの値がnを超えた場合には、i=nとする
(S12、S13)。さらに、メモリに空きがあるか否
かを確認し、空きがなければメモリ部iに記憶されてい
る単位画像(k,f−1)のデータを出力する(S1
4、S15)。
【0041】次に、今回フィルタ処理された単位画像
が、行端の単位画像であるか否が判断される(S1
6)。すなわち、k=pであれば、次の行に移るため
に、パラメータkの値を1に設定し、さらにパラメータ
fの値を1増加させる(S17)。また、k=pでなけ
れば、上記単位画像は行端でないので、パラメータkの
値のみを1増加させる(S18)。S17、S18の後
はS2へ移行し、次の入力画像に対して同様の処理を行
う。
【0042】上記フィルタ処理部12および22は、こ
れをソフトウェアで実現することも可能である。上記フ
ィルタ処理部12および22をソフトウェアで実現する
場合の構成を図6に示す。
【0043】41は、フィルタ処理部をソフトウェアで
実現する場合のプログラムを記憶するプログラム記憶部
であり、ROM、CD−ROM、フロッピーディスク
(FD)、ICカードなどの着脱自在の記録媒体として
構成される。42は、プログラム記憶部41に記憶され
たプログラムを実行するプログラム制御部である。
【0044】43は、図4に示される単位画像の配置を
表すパラメータk、fを格納するメモリであり、44
は、上記メモリ43に格納されるパラメータk、fを制
御するk、f値制御回路である。45ないし47は、図
4に示される単位画像の横方向の数p、縦方向の数q、
およびフィルタ処理部用メモリ49のメモリ数nをそれ
ぞれ格納するメモリである。48は、上記メモリ45な
いし47に格納されるp、q、nの値を制御するp、
q、n値制御回路である。49は、入力画像を単位画像
毎に順次格納するフィルタ処理部用メモリ49−1ない
し49−nであり、図1のメモリ部31−1ないし31
−nに対応する。50は、上記フィルタ処理部用メモリ
49内で、次にフィルタ処理すべきメモリの番号を表す
パラメータiを格納するメモリである。51は、上記パ
ラメータiを制御するi値制御回路である。
【0045】52は、入力された単位画像が1フレーム
中のどの部分に当たるかを判定する配置判定である。5
3は、上記配置判定52の判定結果に従ってフィルタ演
算を行うフィルタ演算回路である。54は、1フレーム
の処理が終了したかどうかを判定するフレーム処理終了
判定である。55は、フィルタ処理部用メモリ49−1
から49−nの中で空いているメモリがあるかを判定す
るものである。56は、フィルタ演算回路53で演算を
した出力画像を出力する出力処理である。
【0046】上記構成のプログラムの動作を図5のフロ
ーチャートと対比させて説明する。最初、h×v画素単
位の入力画像(1,1)をフィルタ処理部用メモリ49
−1に格納する。k、f値制御回路44は、k=1、f
=1と判断し、これをk、fの値を格納するメモリ43
に格納する。上記k、fの値に基づいてh×v画素単位
の配置判定52を行うことによって、フィルタ演算回路
53がフィルタ演算を行う。
【0047】次に、さらに入力画像が存在するかどうか
を判定するために、k、fの値を格納するメモリ43、
p=H/hの値を格納するメモリ45、q=V/vの値
を格納するメモリ46を用いてフレーム処理終了判定5
4を行う。さらに入力画像が存在する場合は、フィルタ
処理部用メモリ49−1から49−nのどのメモリに次
の入力画像を格納するかをi値制御回路51を用いて求
め、iの値を格納するメモリ50に格納し、これを用い
てフィルタ処理部用メモリ49に指示する。また、メモ
リに空きがあるかの判定55を行い、画像を出力するか
どうかを出力処理56に指示する。すなわち、判定55
によって、全てのフィルタ処理部用メモリ49に入力画
像が格納されていると判断された場合には、フィルタ処
理部用メモリ49−iに格納されている単位画像(k、
f−1)のデータを出力する。
【0048】この後、次のh×v画素単位の画像を入力
し、この入力画像に対してh×v画素単位の配置判定5
2を行い、この判定結果に基づいて、フィルタ演算回路
53でフィルタ演算、、の何れかの演算を行う。
これを入力画像がk=p、f=qになるまで繰り返し、
k=p、f=qのときメモリ内の全てのh×v画素単位
の画像を出力し、1フレームのフィルタ処理を終了す
る。
【0049】〔実施の形態2〕上記実施の形態1では、
入力画像の単位をh×v画素単位で扱ったが、本実施の
形態では、具体的な単位画像としてGOB(Group of Bl
ocks) 単位を使用する場合を例示する。ここで、1フレ
ームの画像の構造とGOBとについて図7を参照して説
明する。画像フォーマットとしてITU−T勧告H26
3のSQCIF(sub-QCIF)を使用する場合、1フレー
ムの画像70は、GOB71、マクロブロック72、ブ
ロック73の順に階層的な構造を持つ。また、ITU−
T勧告H263のSQCIFでは、表1に示すように、
1フレームの画像の大きさは128画素×96画素(横
×縦)である。1フレームの画像70は、1個×6個
(横×縦)=6個のGOB71−1ないし71−6を有
しており、1つのGOB71は128画素×16画素の
大きさを持つ。尚、表1には、他の画像フォーマットに
おける構成をも併せて示す。
【0050】
【表1】
【0051】本実施の形態に係るフィルタ処理部は、図
8に示すように、GOB単位の入力画像を格納するメモ
リ部81a、81b、スイッチ部82、フィルタ演算部
83およびフィルタ制御部84を有する。ここで、画像
フォーマットとしてITU−T勧告H263のSQCI
Fを使用して、単位画像をGOBとした場合は、実施の
形態1においてh=128、v=16とした場合と考え
られる。したがって、1フレーム内のすべてのGOBの
境界に対してフィルタ処理を行うために必要なGOBメ
モリ部の数n’は、実施の形態1と同様に式(1)を用
いて、n’=p+1=H/h十1=1+1=2個とな
る。
【0052】GOBメモリ部81a、81bは、スイッ
チ部82を介して、GOB単位の入力画像を交互に受信
する。
【0053】フィルタ演算部83は、GOBメモリ部8
1a、81bに格納された入力画像に対し、符号化効率
の向上、または劣化した復号画像の補正のための演算を
行う。この時、1フレーム内のGOBの配置は、図7に
示すように、列方向のみの配置であるので、GOB71
−1については、k=1、f=1であることからフィル
タ演算を行う。また、GOB71−2ないし71−6
については、k=1、f≠1であることからフィルタ演
算を行う。フィルタ演算部83が、フィルタ演算ま
たはのどちらを行うかは、フィルタ制御部84の指示
による。
【0054】上記入力画像がGOB単位の場合に、フィ
ルタ処理部12または22の処理を図7、図8を用いて
説明する。
【0055】最初に、GOB単位の入力画像GOB71
−1をGOBメモリ部81aに格納する。フィルタ制御
部84はk=1、f=1と判断し、これをフィルタ演算
部83に指示することによりフィルタ演算を行う。次
に、GOBメモリ部81bに空きがあり、k=p=1で
あるので、GOB71−2をGOBメモリ部81bに格
納する。この時、フィルタ制御部84は、k=1、f≠
1と判断し、フィルタ演算を行う。
【0056】次に入力されるGOB71−3について
は、GOBメモリ部81aにGOB71−1が存在する
ためメモリに空きがない。このため、先ず、GOB71
−1をGOBメモリ部81aから出力し、GOB71−
3をGOBメモリ部81aに入力する。GOB71−2
を入力した場合と同様に、GOB71−3に対してもフ
ィルタ演算を行い、次いで、GOB71−1を出力し
た場合と同様に、GOB71−2をGOBメモリ部81
bから出力する。これをGOB71−6まで繰り返す
と、k=p=1かつf=q=6となるため、メモリ内の
画像GOB71−5、GOB71−6を出力し、1フレ
ームのフィルタ処理を終了する。
【0057】また、本実施の形態においても、フィルタ
処理部12または22をソフトウェアで構成することは
可能である。フィルタ処理部12または22をソフトウ
ェアで構成する場合を図6を用いて説明する。但し、本
実施の形態では、フィルタ処理部用メモリ49は、図8
のGOBメモリ部81aないし81bに対応して、フィ
ルタ処理部用メモリ49−1ないし49−2の2つだけ
であるとする。
【0058】まず、入力画像GOB71−1をフィルタ
処理部用メモリ49−1に格納する。k、f値制御回路
44は、k=1、f=1と判断して、上記k、fの値を
メモリ43に格納する。上記k、fの値に基づいてGO
B71−1の配置判定52を行うことによってフィルタ
演算回路53でフィルタ演算を行う。
【0059】次いでGOB71−2が入力されると、判
定55によってフィルタ処理部用メモリ49−2に空き
があると判定され、GOB71−2をフィルタ処理部用
メモリ49−2に格納する。この時、配置判定52によ
ってk=1、f≠1と判断し、フィルタ演算回路53で
フィルタ演算を行う。
【0060】GOB71−2のフィルタ演算が終了する
と、判定55によってメモリに空きがないことが判定さ
れ、さらに、フレーム処理終了判定54によってさらに
入力画像が存在することが判定されるので、GOB71
−1をフィルタ処理部用メモリ49−1から出力処理5
6で出力した後、GOB71−3を入力する。GOB7
1−3に対してもGOB71−2を入力した場合と同様
にフィルタ演算を行い、GOB71−1を出力した場
合と同様にGOB71−2をフィルタ処理部用メモリ4
9−2から出力する。これをGOB71−6まで繰り返
す。これにより、k=p=1かつf=q=6となるた
め、フレーム処理終了判定54はフレームが終了したと
判定し、メモリ内の画像GOB71−5、GOB71−
6を出力処理56で出力し、1フレームのフィルタ処理
を終了する。
【0061】以上のように、実施の形態1および2で説
明したフィルタ処理部は、1フレームの画像を複数に分
割して得られる単位画像をスイッチ部の切替によって複
数のメモリ部に順次記憶し、フィルタ演算部によって単
位画像毎にフィルタ演算を行うので、1フレーム単位で
フィルタ処理を行う従来のフィルタ処理装置に比べ、メ
モリ部に容量の小さなメモリを用いることができ、処理
遅延時間を減少させることができる。
【0062】また、入力される単位画像を複数のメモリ
部に順次記憶しておくことで、入力画像の左または上に
隣接する単位画像が存在する場合には、これらの単位画
像を上記メモリ部からフィルタ演算部に与えることによ
って、隣接する単位画像同士の境界面に対してもフィル
タ演算を行うことができる。これにより、単位画像の形
状に対応したブロック形状の画像歪みの発生を防止する
ことができる。
【0063】さらに、上記フィルタ処理部をソフトウェ
アで実現する場合、CPUを用いて実行する時に、メモ
リの小容量化によりをCPU内のキャッシュを用いて高
速にフィルタ処理を行うことができる。
【0064】続いて、本発明の変形例を以下の実施の形
態において説明する。
【0065】〔実施の形態3〕図9に本実施の形態に係
るフィルタ処理部の構成を示す。上記フィルタ処理部
は、フィルタ演算を入力から直接行うように構成され、
実施の形態1のフィルタ処理部と比べて、リアルタイム
演算に重点を置いた構成例となる。尚、以下の説明で
は、上記フィルタ処理部の動作を、図4に示すような単
位画像をh×v画素単位とした場合を例示する。
【0066】上記フィルタ処理部は、単位画像毎の入力
画像を格納するメモリ部91−1ないし91−n、フィ
ルタ演算部92、フィルタ演算部92からメモリ部91
−1ないし91−nへの出力を切り替えるスイッチ部9
3、メモリ/出力スイッチ部94およびフィルタ制御部
95を有する。
【0067】最初に、単位画像(1,1)が入力画像と
してフィルタ演算部92に入力され、フィルタ演算が
行われる。フィルタ演算が行われた単位画像(1,1)
は、スイッチ部93を介してメモリ部91−1に格納さ
れる。このとき、入力画像としてフィルタ演算部92に
与えられた単位画像(1,1)は、スイッチ部93の入
力端子を介してメモリ部91−1に送出される。
【0068】次に、単位画像(2,1)が入力画像とし
てフィルタ演算部92に入力されると、該単位画像
(2,1)に対してはフィルタ演算が行われる。ここ
で、フィルタ演算では、左側に隣接する単位画像との
境界面に対してもフィルタ演算をする必要があるため、
単位画像(1,1)が左画像としてメモリ/出力スイッ
チ部94を介してフィルタ演算部92に入力される。フ
ィルタ演算が行われた単位画像(2,1)は、スイッチ
部93の入力端子を介してメモリ部91−2に格納され
る。また、境界面のフィルタ演算が行われた単位画像
(1,1)は、左画像としてフィルタ演算部92に与え
られているため、スイッチ部93の左画像端子を介して
メモリ部91−1に書き戻される。尚、単位画像(1,
1)を除く上端の単位画像に対しては、これと同様の処
理が行われる。
【0069】単位画像(1,1)を除く左端の単位画像
(1,f)に対しては、フィルタ演算が行われる。こ
こで、フィルタ演算では、上側に隣接する単位画像と
の境界面に対してもフィルタ演算をする必要があるた
め、単位画像(1,f−1)が上画像としてメモリ/出
力スイッチ部94を介してフィルタ演算部92に入力さ
れる。フィルタ演算が行われた単位画像(1,f)は、
スイッチ部93の入力端子を介して空いているメモリ部
91−i(iは、1≦i≦nとなる任意の数)に格納さ
れる。また、境界面のフィルタ演算が行われた単位画像
(1,f−1)は、上画像としてフィルタ演算部92に
与えられているため、スイッチ部93の上画像端子を介
して該単位画像(1,f−1)が格納されていたメモリ
部91−i’(i’は、1≦i’≦nとなる任意の数で
あり、i’≠i)に書き戻される。
【0070】上端および左端の何れでもないk≠1、f
≠1の場合の単位画像(k,f)については、フィルタ
演算が行われる。ここで、フィルタ演算では、左側
に隣接する単位画像と上側に隣接する単位画像との境界
面に対してもフィルタ演算をする必要があるため、単位
画像(k−1,f)が左画像として、単位画像(k,f
−1)が上画像としてメモリ/出力スイッチ部94を介
してフィルタ演算部92に入力される。フィルタ演算が
行われた単位画像(k,f)は、スイッチ部93の入力
端子を介して空いているメモリ部91−iに格納され
る。また、境界面のフィルタ演算が行われた単位画像
(k−1,f)および単位画像(k,f−1)は、それ
ぞれ左画像および上画像としてフィルタ演算部92に与
えられているため、スイッチ部93の左画像端子および
上画像端子を介して該単位画像(k−1,f)および単
位画像(k,f−1)が格納されていたメモリ部91−
i’および91−i”(i”は、1≦i”≦nとなる任
意の数であり、i”≠i’,i)に書き戻される。
【0071】また、フィルタ処理された単位画像の出力
は以下のようになる。すなわち、フィルタ演算または
において、上画像としてフィルタ演算された単位画像
は、これにより全ての境界面についての演算が終了した
ことになるので、次段の処理時において出力される。つ
まり、単位画像(k,f)が入力画像として入力された
時、単位画像(k−1,f)を左画像として、単位画像
(k,f−1)を上画像としてフィルタ演算部92に与
えると同時に、単位画像(k−1,f−1)を出力画像
としてフィルタ処理部より出力する。単位画像(k−
1,f−1)が出力された後のメモリ部は、これによっ
て空き状態となるので、フィルタ演算が行われた単位画
像(k,f)がここに格納される。
【0072】以上のように、本実施の形態に係るフィル
タ処理部では、入力画像の他に、メモリ部に記憶されて
いる該入力画像の上に隣接する画像と左に隣接する画像
とをフィルタ演算部92に入力し、前記フィルタ演算を
行う。その結果として、左画像のフィルタ結果、上画像
のフィルタ結果、および入力画像のフィルタ結果が得ら
れるので、これらをスイッチ部93を通じてメモリ部に
入力または書き戻す。メモリ/出力スイッチ部94は、
上記メモリに記憶されている該入力画像の上に隣接する
画像と左に隣接する画像とを選択し、フィルタ演算部9
2に供給する。また、処理の済んだ単位画像をメモリ部
から読み出して出力する。これらのスイッチ選択およ
び、フィルタ演算部92にて行うべき演算は、フィルタ
制御部95により前述のように制御される。
【0073】〔実施の形態4〕図10に本実施の形態に
係るフィルタ処理部の構成を示す。上記フィルタ処理部
は、上画像の演算結果をメモリ部に戻さず、直接出力す
る構成である。尚、以下の説明では、上記フィルタ処理
部の動作を、図4に示すような単位画像をh×v画素単
位とした場合を例示する。
【0074】上記フィルタ処理部は、単位画像毎の入力
画像を格納するメモリ部101−1ないし101−n、
フィルタ演算部102、フィルタ演算部102からメモ
リ部101−1ないし101−nへの出力を切り替える
スイッチ部103、メモリ/出力スイッチ部104およ
びフィルタ制御部105を有する。
【0075】単位画像(k,f)がフィルタ演算部10
2に入力された時、該単位画像(k,f)の左側および
上側の両方または片方に、該単位画像(k,f)に隣接
する単位画像があれば、これらの単位画像を、上記実施
の形態3と同様に、メモリ/出力スイッチ部104を介
してフィルタ演算部102へ入力する。フィルタ演算部
102は、上記k,fの値に基づいてフィルタ演算な
いしの何れかを行う。
【0076】上記フィルタ演算が終了すると、入力画像
である単位画像(k,f)は、スイッチ部103の入力
端子を介して空いているメモリ部101−i(iは、1
≦i≦nとなる任意の数)に格納され、左画像としてフ
ィルタ演算部102に与えられた単位画像(k−1,
f)は、スイッチ部103の左画像端子を介して該単位
画像(k−1,f)が格納されていたメモリ部101−
i’(i’は、1≦i’≦nとなる任意の数であり、
i’≠i)に書き戻される。
【0077】また、上画像としてフィルタ演算部102
に与えられた単位画像(k,f−1)は、当該演算処理
によって全ての境界面に対するフィルタ演算が終了する
ので、メモリ部に書き戻されることなく、そのまま出力
画像として出力される。
【0078】以上のように、本実施の形態に係るフィル
タ処理部では、実施の形態3に比べて、フィルタ演算が
並列処理によって行われる場合のステートマシンを考え
ると明らかなように、入力画像およびメモリ部からの読
み出し画像(すなわち、左画像および上画像)によるフ
ィルタ演算を同時に行い、得られた出力に関して、次の
状態遷移でこれらをメモリ部に書き込んだり出力する事
ができる。これらのスイッチ選択および、フィルタ演算
部102にて行うべき演算は、フィルタ制御部105に
より前述のように制御される。
【0079】また、上記フィルタ処理部では、フィルタ
演算部102をメモリ部101の前段に配置し、最終的
なフィルタ処理が終了した単位画像(すなわち、上画像
としてフィルタ演算部102に入力された単位画像)を
メモリ部に入力することなく出力するため、1処理サイ
クル分の遅延時間が短縮でき、よりリアルタイム処理に
適したフィルタ処理部が実現できる。
【0080】〔実施の形態5〕図11に本実施の形態に
係るフィルタ処理部の構成を示す。上記フィルタ処理部
は、上画像を取り出したメモリ部に、入力画像のフィル
タ演算結果を書き戻すようにした構成である。尚、以下
の説明では、上記フィルタ処理部の動作を、図4に示す
ような単位画像をh×v画素単位とした場合を例示す
る。
【0081】上記フィルタ処理部は、単位画像毎の入力
画像を格納するメモリ部111−1ないし111−n、
フィルタ演算部112、フィルタ演算部112からメモ
リ部111−1ないし111−nへの出力を切り替える
スイッチ部113、メモリ/出力スイッチ部114およ
びフィルタ制御部115を有する。尚、本実施の形態に
おいては、メモリ部の数nは、単位画像の1行の配列数
pに等しい。
【0082】単位画像(k,f)がフィルタ演算部11
2に入力された時、該単位画像(k,f)の左側および
上側の両方または片方に、該単位画像(k,f)に隣接
する単位画像があれば、これらの単位画像を、上記実施
の形態3と同様に、メモリ/出力スイッチ部114を介
してフィルタ演算部112へ入力する。フィルタ演算部
112は、上記k,fの値に基づいてフィルタ演算な
いしの何れかを行う。
【0083】上記フィルタ演算が終了すると、入力画像
である単位画像(k,f)は、スイッチ部113の入力
端子を介してメモリ部111−i(iは、1≦i≦nと
なる任意の数)に格納される。この時、上記単位画像
(k,f)の格納先となるメモリ部111−iは、上左
画像としてフィルタ演算部112に与えられた単位画像
(k,f−1)が格納されていたメモリ部であるとす
る。また、左画像としてフィルタ演算部112に与えら
れた単位画像(k−1,f)は、スイッチ部113の左
画像端子を介して該単位画像(k−1,f)が格納され
ていたメモリ部111−i’(i’は、1≦i’≦nと
なる任意の数であり、i’≠i)に書き戻される。
【0084】また、上画像としてフィルタ演算部112
に与えられた単位画像(k,f−1)は、当該演算処理
によって全ての境界面に対するフィルタ演算が終了する
ので、メモリ部に書き戻されることなく、そのまま出力
画像として出力される。
【0085】以上のように、本実施の形態に係るフィル
タ処理部では、実施の形態4に比べて、入力画像の上に
隣接する上画像を取り出したメモリ部に、該入力画像の
フィルタ演算結果を書き戻すように構成したため、必要
なメモリ部の数をp個にする事ができる。これにより、
上記フィルタ処理部において、メモリの量を少なく構成
することができ、装置の大きさ、価格の面で有利とな
る。これらのスイッチ選択および、フィルタ演算部11
2にて行うべき演算は、フィルタ制御部115により前
述のように制御される。
【0086】これまで説明してきた各実施の形態におい
て、フィルタ演算部は、フィルタ制御部によって、フィ
ルタ演算からを状況によって選択し、実行するよう
に制御されているが、実施の形態4、5の構成では、更
に、最後に、“メモリ内の画像をすべて出力する”ため
に、“何もしない”フィルタ演算を行うものとする。こ
のような、“何もしない”フィルタ演算処理をフィルタ
演算部の動作に含むことで、出力に必要であった例外処
理が不要となり、よりリアルタイム処理に適したフィル
タ処理部を提供できる。
【0087】また、動画像等を扱う場合には、1フレー
ムの画像に対するフィルタ処理が終了した後、次の新た
な画像入力を受け付けることになる。このような場合、
各フレームの最上端の入力画像については、上画像に対
して何のフィルタ演算も行わないフィルタ演算、を
行うため、これと同時に上記メモリ内の画像を排出する
動作を行う事で、連続して処理を行う事が出来る。この
様子を、図12に示す。
【0088】すなわち、1フレーム分の画像Aについ
て、単位画像A(1,1)からA(8,8)までをフィ
ルタ演算した後、メモリ部には、主に最下端の単位画像
が出力されずに残っているため、これらを別途出力する
必要がある。
【0089】しかしながら、上記画像Aに続いて画像B
の処理が連続して行われる場合、画像Aの最下端の単位
画像を、画像Bの最上端の単位画像の入力時に上画像と
してフィルタ演算部に与えればよい。画像Bの最上端の
単位画像B(1,1)からB(8,1)がそれぞれ入力
された時のフィルタ演算は、フィルタ演算またはで
あるので、この時に上画像としてフィルタ演算部に入力
される画像Aの最下端の単位画像については、何も演算
せず、同時に出力を行えばよい。
【0090】尚、以上の各実施の形態では、画像を行方
向に分割して処理する例を述べたが、列方向に分割し処
理することもできる。
【0091】また、表1に示すように、画像サイズには
各種の大きさが有るが、CIFサイズに対応できる装置
は、それより一行の画素数の少ないQCIF、sub−
QCIFに対し、p、qを変更することによりフィルタ
制御部の対応が可能となる。この対応可否は、メモリ部
の数量と画像の縦、または横の画素数との数の関係から
定まる。すなわち、本発明に係るフィルタ処理部では、
メモリ部のサイズで制限される最大サイズの画像よりも
小さい画像であれば、パラメータp、qの変更によって
対応可能であり、画像サイズ毎に装置を用意する必要が
無く、一つの装置でフィルタ処理が可能となる。
【0092】
【発明の効果】請求項1の発明のフィルタ処理装置は、
以上のように、1フレームの画像を複数に分割して得ら
れる単位画像毎に入力画像を記憶する複数の記憶手段
と、上記入力画像の記憶先の記憶手段を切り替える切替
手段と、入力画像に対してフィルタ演算を行うと共に、
該入力画像の左側および上側の少なくとも一方に、該入
力画像と隣接する単位画像が存在する場合には、左側に
隣接する単位画像を左画像として、上側に隣接する単位
画像を上画像として、これらの単位画像を上記記憶手段
から入力されることによって、隣接する単位画像同士の
境界面に対してもフィルタ演算を行うフィルタ演算手段
と、上記切替手段を制御して入力画像の記憶先の記憶手
段を指示すると共に、隣接する単位画像の境界面をフィ
ルタ演算手段に指示する制御手段とを有する構成であ
る。
【0093】それゆえ、1フレーム単位でフィルタ処理
を行う従来のフィルタ処理装置に比べ、記憶手段に容量
の小さなメモリを用いることができ、さらに、処理遅延
時間を減少させることができるという効果を奏する。
【0094】また、入力される単位画像を複数の記憶手
段に順次記憶しておくことで、入力画像の左または上に
隣接する単位画像が存在する場合には、これらの単位画
像を上記記憶手段からフィルタ演算手段に与えることに
よって、隣接する単位画像同士の境界面に対してもフィ
ルタ演算を行うことができる。これにより、単位画像の
形状に対応したブロック形状の画像歪みの発生を防止す
ることができるという効果を奏する。
【0095】請求項2の発明のフィルタ処理装置は、以
上のように、請求項1の構成に加えて、上記フィルタ演
算手段を上記記憶手段の前段に配置し、当該フィルタ処
理装置に入力される入力画像は、フィルタ演算手段にて
フィルタ演算された後に記憶手段に記憶される構成であ
る。
【0096】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、フィルタ演算手段を記憶手段の前段に配置するこ
とにより、記憶手段に入力する1処理サイクル分の遅延
時間が短縮でき、よりリアルタイムに好適なものとでき
る。すなわち、処理完了時間が短い、遅延が少ないフィ
ルタ処理装置を提供できるという効果を奏する。
【0097】請求項3の発明のフィルタ処理装置は、以
上のように、請求項2の構成に加えて、上記記憶手段の
個数が1フレームの画像の1行当たりの分割数と等し
く、上記記憶手段に記憶される各単位画像は、当該単位
画像の下に隣接する入力画像がフィルタ演算手段に入力
された時に、上画像として該フィルタ演算手段に入力さ
れて、フィルタ演算された後に記憶手段に再び書き戻さ
れることなく出力され、この時の入力画像は、上記フィ
ルタ演算の後、上記上画像として用いられた単位画像が
記憶されていた記憶手段に記憶される構成である。
【0098】それゆえ、請求項2の構成による効果に加
えて、記憶手段の個数を1フレームの画像の1行当たり
の分割数と等しくでき、これにより、記憶手段の量を少
なく構成することができるという効果を奏する。
【0099】請求項4の発明の画像符号化装置は、以上
のように、上記請求項1ないし3の何れかのフィルタ処
理装置を備え、該フィルタ処理装置によってフィルタ処
理が施された画像に対して符号化を行う構成である。
【0100】請求項5の発明の画像復号化装置は、以上
のように、上記請求項1ないし3の何れかのフィルタ処
理装置を備え、符号化された画像を復号化した後、該復
号化によって得られた画像に対し、上記フィルタ処理装
置によってフィルタ処理を施す構成である。
【0101】請求項6の発明のフィルタ処理プログラム
を記録した記録媒体は、以上のように、1フレームの画
像を複数に分割して得られる単位画像毎の入力画像を、
異なる記憶先の記憶手段に記憶させ、上記入力画像に対
してフィルタ演算を行う際に、該入力画像の左側および
上側の少なくとも一方に、該入力画像と隣接する単位画
像が存在する場合には、左側に隣接する単位画像を左画
像として、上側に隣接する単位画像を上画像として、上
記記憶手段に記憶されている単位画像を使用して、隣接
する単位画像同士の境界面に対してもフィルタ演算を行
う構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、フィル
タ処理部の構成を示すブロック図である。
【図2】上記フィルタ処理部を備えた画像符号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図3】上記フィルタ処理部を備えた画像復号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図4】1フレームの画像を複数の単位画像に分割する
例を示す説明図である。
【図5】図1のフィルタ処理部の動作を示すフローチャ
ートである。
【図6】本発明のフィルタ処理部をソフトウェアで実現
した場合の構成を示す機能ブロック図である。
【図7】1フレームの画像構造を示す説明図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示すものであり、フィ
ルタ処理部の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、フィルタ処理部の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、フィルタ処理部の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、フィルタ処理部の構成を示すブロック図である。
【図12】2フレーム分の画像における入力画像の配列
およびフィルタ演算のタイプを示す説明図である。
【図13】従来のフィルタ処理部の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10 画像符号化装置 20 画像復号化装置 12、22 フィルタ処理部(フィルタ処理装置) 31−1〜31−n 91−1〜91−n 101−1〜101−n 111−1〜111−nメモリ部(記憶手段) 81a、81b GOBメモリ部(記憶手段) 32、82、93、103、113スイッチ部(切替手
段) 33、83、92、102、112フィルタ演算部(フ
ィルタ演算手段) 34、84、95、105、115フィルタ制御部(制
御手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1フレームの画像を複数に分割して得られ
    る単位画像毎に入力画像を記憶する複数の記憶手段と、 上記入力画像の記憶先の記憶手段を切り替える切替手段
    と、 入力画像に対してフィルタ演算を行うと共に、該入力画
    像の左側および上側の少なくとも一方に、該入力画像と
    隣接する単位画像が存在する場合には、左側に隣接する
    単位画像を左画像として、上側に隣接する単位画像を上
    画像として、これらの単位画像を上記記憶手段から入力
    されることによって、隣接する単位画像同士の境界面に
    対してもフィルタ演算を行うフィルタ演算手段と、 上記切替手段を制御して入力画像の記憶先の記憶手段を
    指示すると共に、隣接する単位画像の境界面をフィルタ
    演算手段に指示する制御手段とを有することを特徴とす
    るフィルタ処理装置。
  2. 【請求項2】上記フィルタ演算手段を上記記憶手段の前
    段に配置し、当該フィルタ処理装置に入力される入力画
    像は、フィルタ演算手段にてフィルタ演算された後に記
    憶手段に記憶されることを特徴とする請求項1に記載の
    フィルタ処理装置。
  3. 【請求項3】上記記憶手段の個数が1フレームの画像の
    1行当たりの分割数と等しく、 上記記憶手段に記憶される各単位画像は、当該単位画像
    の下に隣接する入力画像がフィルタ演算手段に入力され
    た時に、上画像として該フィルタ演算手段に入力され
    て、フィルタ演算された後に記憶手段に再び書き戻され
    ることなく出力され、 この時の入力画像は、上記フィルタ演算の後、上記上画
    像として用いられた単位画像が記憶されていた記憶手段
    に記憶されることを特徴とする請求項2に記載のフィル
    タ処理装置。
  4. 【請求項4】上記請求項1ないし3の何れかのフィルタ
    処理装置を備え、 該フィルタ処理装置によってフィルタ処理が施された画
    像に対して符号化を行うことを特徴とする画像符号化装
    置。
  5. 【請求項5】上記請求項1ないし3の何れかのフィルタ
    処理装置を備え、 符号化された画像を復号化した後、該復号化によって得
    られた画像に対し、上記フィルタ処理装置によってフィ
    ルタ処理を施すことを特徴とする画像復号化装置。
  6. 【請求項6】1フレームの画像を複数に分割して得られ
    る単位画像毎の入力画像を、異なる記憶先の記憶手段に
    記憶させ、 上記入力画像に対してフィルタ演算を行う際に、該入力
    画像の左側および上側の少なくとも一方に、該入力画像
    と隣接する単位画像が存在する場合には、左側に隣接す
    る単位画像を左画像として、上側に隣接する単位画像を
    上画像として、上記記憶手段に記憶されている単位画像
    を使用して、隣接する単位画像同士の境界面に対しても
    フィルタ演算を行うことを特徴とするフィルタ処理プロ
    グラムを記録した記録媒体。
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