JP2000030722A - 溶融炭酸塩型燃料電池 - Google Patents

溶融炭酸塩型燃料電池

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JP2000030722A
JP2000030722A JP10191646A JP19164698A JP2000030722A JP 2000030722 A JP2000030722 A JP 2000030722A JP 10191646 A JP10191646 A JP 10191646A JP 19164698 A JP19164698 A JP 19164698A JP 2000030722 A JP2000030722 A JP 2000030722A
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gas supply
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fuel cell
cathode
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Satoshi Kuroe
聡 黒江
Shigenori Mitsushima
重徳 光島
Shohei Uozumi
昇平 魚住
Kiyoshi Hiyama
清志 檜山
Yuichi Kamo
友一 加茂
Masanori Yamaguchi
雅教 山口
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YOYU TANSANENGATA NENRYO DENCHI HATSUDEN SYSTEM GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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YOYU TANSANENGATA NENRYO DENCH
YOYU TANSANENGATA NENRYO DENCHI HATSUDEN SYSTEM GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶融炭酸塩型燃料電池において、電池昇温時の
腐食に帰因する電池内部での抵抗上昇を抑制し、発電効
率の向上を図ることにある。 【解決手段】燃料電池1を昇温して電解質板3の炭酸塩
電解質を融解させる際に、炭酸塩電解質の融点から60
0℃の温度域で、各ガス供給路14,15,16に酸素
濃度を制御する不活性ガスを供給する手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料を有する化学エ
ネルギーを電気エネルギーに変換させる燃料電池のうち
溶融炭酸塩型燃料電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融炭酸塩を電解質とする電解質板と該
電解質板を挟んで対向する1対のガス拡散性電極と、そ
れぞれの該ガス拡散性電極の前記電解質板と接する面の
反対側に設けた1対の金属の集電板及び、該集電板の前
記ガス拡散性電極と接する面の反対側に形成した反応ガ
ス供給路を備えた1対のセパレータを具備する単位電池
1個以上で溶融炭酸塩型燃料電池を構成している。溶融
炭酸塩型燃料電池は、一般的に電解質板としてリチウム
アルミネート多孔質体、ガス拡散性電極としてカソード
には酸化ニッケル系多孔質体、アノードにはニッケル系
多孔質体、電解質としては炭酸リチウムと炭酸カリウム
或いは炭酸ナトリウムの混合炭酸塩、セパレータ及びガ
ス供給路形成材にステンレス系の金属材料が用いられ
る。
【0003】溶融炭酸塩型燃料電池は標準的には650
℃で運転される。電池は、最初の昇温時に限り、電池を
動作状態にする際に、上記の電解質板に含まれる有機物
を取り除く為の脱バインダー工程(約200℃から45
0℃)及び”、電解質板への炭酸塩の溶融含浸過程(炭
酸塩融点の約450℃から600℃)を経て運転待機状
態に至る。従来は、この溶融含浸工程の温度域では、例
えば図2に示したカソードガス流通路8及びアノードガ
ス流通路9にCO2またはN2を流通することにより、ガ
ス拡散性電極及び流通路形成材料の炭酸塩共存下での酸
化腐食を防止していた。
【0004】しかし、電池を保持している気密された電
池容器2に流通するガス中の酸素濃度を規制していなか
った。そのため、電池容器内のO2を含んだガスをカソ
ードガス流通路8及びアノード流通路9に混入するによ
り、集電板6及び7、及び両ガス流通路8及び9の表面
が腐食されて、集電板−ガス流通路間の接触抵抗が著し
く増加し、電池性能が損なわれてしまう問題があった。
更に、ガス流通路内部とO2を含む電池容器に曝された
電池外表面間の電位差による局部電池を形成し、ステン
レス系の材料で構成されているカソードガス流通路8及
びアノードガス流通路9が腐食することにより、電解質
板3中の炭酸塩を消耗してしまう結果、電解質板のイオ
ン導電抵抗が上昇し電池性能が損なわれてしまう問題が
あった。この腐食は、電解質に炭酸リチウムと炭酸カリ
ウム或いは炭酸ナトリウムの混合炭酸塩を用いた場合に
観測されるが、特に炭酸ナトリウムの存在下で顕著であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、溶融炭酸塩型燃
料電池の電解質には炭酸リチウム/炭酸カリウムとから
成る混合炭酸塩に代えて、Ni短絡による性能低下を抑
制する効果のある炭酸リチウム/炭酸ナトリウムの混合
塩を用いている。しかし、この炭酸リチウム/炭酸ナト
リウムの混合塩を使用時に、炭酸塩融点近傍の温度から
約550℃においてカソードガス流通路8及びアノード
ガス流通路9やその外周のステンレス系材料に、酸素あ
るいは炭酸ガスの存在下で、炭酸リチウム/炭酸カリウ
ムの混合塩を使用時には著しい腐食が生じることがわか
ってきた。腐食が起きる電池性能の低下を抑制する欠点
があった。
【0006】一方、従来の対策としては、予め腐食が予
想される部位を酸化して安定な耐久性のある皮膜を形成
することで腐食を抑制しているが、該方法は電池構成材
をアセンブリングし、組み立てる以前に表面処理工程を
設けなければならない。また表面処理工程は耐食性が向
上する反面接触抵抗が大きくなってしまう問題がある。
従って、電池組立状態で本来接触抵抗を抑えなければな
らない金属接触部である、集電板−両流通路間には表面
処理されないためのマスキング、或いは接触面の表面処
理を剥離する等の工程が必要となり、結果的に電池製造
工程を複雑にすることになる。尚、公知例として特開平
7−22044号公報がある。
【0007】本発明の目的は、製造工程を複雑にする前
処理工程を採用することなく、電池を組み立てた状態に
おいても集電板とカソードガス流通路及びアノードガス
流通路の表面或いはその外周の腐食を抑制し、しかも発
電効率を向上した溶融炭酸塩型燃料電池を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載された溶融炭酸塩型燃料電
池は、電池容器内に収納したホルーダに電解質板とその
両側をカソード電極及びアノード電極で挟持し、カソー
ド電極及びアノード電極に当接した集電板とホルーダと
の間に酸化ガス及び燃料ガスを流通するカソードガス流
通路及びアノードガス流通路を形成し、カソードガス流
通路及びアノードガス流通路の入口側及び出口側と電池
容器の外側とを連通するガス供給路及びガス排気流通路
を設け、各ガス供給路に酸化ガス源及び燃料ガス源を接
続した溶融炭酸塩型燃料電池において、上記溶融炭酸塩
型燃料電池を昇温して上記電解質板の炭酸塩電解質を融
解させる際に、炭酸塩電解質の融点から600℃の温度
域で、ガス供給路にO2濃度を制御する不活性ガスを供
給する手段を設けることにある。
【0009】本発明の請求項2に記載された溶融炭酸塩
型燃料電池は、ガス供給路にO2濃度を制御する流量バ
ルブと燃料電池に設けた加熱ヒータとを制御する制御部
を備え、上記電解質板の炭酸塩電解質を融解させる際
に、制御部でガス流量バルブを開放し、且つ炭酸塩電解
質の融点から600℃の温度域までの温度上昇率を、毎
時3℃以上の速度に成るように加熱ヒータを制御するこ
とにある。
【0010】本発明の請求項3に記載された溶融炭酸塩
型燃料電池は、燃料電池を昇温して上記電解質板の炭酸
塩電解質を融解させる昇温装置と昇温装置の温度を制御
する制御部を設けることにある。
【0011】本発明の請求項4に記載された溶融炭酸塩
型燃料電池は、上記ガス供給路に不活性ガス供給源を接
続し、不活性ガス供給源とガス供給路との間に酸素吸収
装置及び第1流量バルブと酸素濃度センサーを設け、酸
素濃度センサーにより基準酸素濃度を越えた基準外酸素
ガスを検出すると、第1の流量バルブを制御してガス流
量を制御し、第2の流量バルブを開き基準外酸素ガスを
不活性ガス供給源入口側より酸素吸収装置に還流し、酸
素吸収装置で基準外酸素ガスの酸素ガスを減少し、再び
ガス供給路に流すようにした制御部を設けることにあ
る。
【0012】本発明の請求項5に記載された溶融炭酸塩
型燃料電池は、ガス排気流通路に設けた酸素濃度センサ
ーの検出値を制御部に入力し、制御部で酸素濃度が基準
値であるか否かを判断し、基準値を越えている時にはガ
ス供給路に設けた流量バルブを開放して酸素濃度を希釈
する希釈ガスをガス供給路に流す請求項1乃至4のいず
れか1項記載にある。
【0013】本発明の請求項6に記載された溶融炭酸塩
型燃料電池は、上記ガス供給路に希釈ガスを流して両ガ
ス流通路内の酸素濃度を、0、001から1パーセント
範囲の値に制御する請求項1乃至4のいずれか1項記載
にある。
【0014】本発明の請求項7に記載された溶融炭酸塩
型燃料電池は、上記ガス供給路に還元性を有する還元ガ
スを供給する請求項1乃至4のいずれか1項記載にあ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1乃至図6に
より説明する。
【0016】(実施例1)図1は本発明の溶融炭酸塩型
燃料電池を示す側断面図であり、溶融炭酸塩型燃料電池
1(以下燃料電池と称する)にガス供給路からO2濃度
を制御する特性図が図2である。電池容器2内に収納し
た電解質板3とその両側をカソード電極4及びアノード
電極5で挟持し、かつホルーダ10に支持されている。
カソード電極4及びアノード電極5に金属製の集電板
6,7を当接し、集電板6,7とホルーダ10との間に
カソードガス流通路8及びアノードガス流通路9を形成
している。電解質板3には炭酸塩の電解質が含侵されて
いる。燃料電池は通常600から700℃の温度で運転
され、該温度では炭酸塩(炭酸リチウムおよび炭酸カリ
ウム或いは炭酸ナトリウムの混合塩)が溶融した状態で
電解質板3に存在する。
【0017】電池容器2及びカソードガス流通路8及び
アノードガス流通路9の出口側にはガス排気流通路1
1,12,13を形成している。またカソードガス流通
路8及びアノードガス流通路9の入口側と電池容器2と
にカソードガス供給路14及びアノードガス供給路15
とガス供給路16を形成している。カソードガス供給路
14及びアノードガス供給路15は酸化ガス源17及び
燃料ガス源18に流通している。酸化ガス供給源17及
び燃料ガス供給源18は酸化ガス17G(空気,C
2,H2Oの混合ガス)及び燃料ガス18G(H2,C
2,CO,H2O,N2の混合ガス)を充填している。
カソードガス供給路14及びアノード供給路15とガス
供給路16とは不活性ガス供給源(N2,Ar,He等
が供給可能)19,20,21に連通している。
【0018】酸化ガス17G及び燃料ガス18Gの不活
性ガスは、カソードガス供給路14及びアノード供給路
15とガス供給路16と各カソードガス流通路8及びア
ノードガス流通路9を介して、各ガス排気流通路11,
12,13に流れる。各ガス排気流通路11,12,1
3を流れるガスは酸素濃度センサー22により測定され
る。酸素濃度センサー22の測定値は制御部23に入力
される。制御部23では測定値によりカソードガス供給
路14及びアノードガス供給路15とガス供給路16に
装着した第1流量バルブ24と第2流量バルブ25を開
閉して、各供給路のガス流量を絞って、各ガス流量を調
整する。第1流量バルブ24はカソードガス供給路14
及びアノードガス供給路15及び第2流量バルブ25は
不活性ガス供給源19,20,21にそれぞれ設けられ
ている。アノードガス供給路15とガス供給路16及び
各ガス排気流通路12,13の各流量バルブ及び各酸素
濃度センサ22は、制御部23に接続しているが、上述
と同じ構成なので記載を省略する。
【0019】図2は電池容器内の酸素濃度を一定に保ち
電池を常温から650℃まで昇温した場合における、燃
料電池内の集電板6とカソードガス流通路8間の接触抵
抗を測定した結果である。電池容器内部の酸素濃度は0
から約20%の間で制御した。酸素濃度が高くなると接
触抵抗が大きくなる傾向がある。この接触抵抗増加は、
ステンレス系材料の集電板表面がO2共存下で炭酸塩に
激しく腐食されるために生じ、特に炭酸塩が溶融する直
後の温度450℃から約600度の間で激しく生じるこ
とが判っている。また図2に示す如く、酸素濃度が0か
ら1%との間での抵抗増加が顕著になる。
【0020】この実施例では腐食を抑制し、接触抵抗の
上昇を抑えた。即ち、図2に示した抵抗上昇を抑制する
ための昇温時のガス供給系構成を示している。通常の運
転時は酸化ガス供給源17、及び燃料ガス供給源18か
らカソードガス供給路14およびアノードガス供給路1
5に反応ガスを供給した状態で、燃料電池1は運転され
る。ここで、燃料電池に供給する各種ガスのO2濃度を
低減させるために、高純度N2等を使用し、極力酸素を
含まない不活性ガスを供給する。
【0021】燃料電池の昇温工程ではまず、酸化ガス1
7Gについては制御部23より第1流量バルブ24を閉
じて通常の酸化ガス17Gの供給を停止し、第2流量バ
ルブ21を開いて、不活性ガス供給源19から不活性ガ
ス19G例えば純度の高いN2ガスをカソードガス供給
路14よりを導入する。ここで、通常市販されている高
純度N2ガスは約100ppm(0.01%)程度のO2
を含んでいるが、図2に示した如く該O2濃度では接触
抵抗の上昇が十分抑制可能な濃度である。
【0022】燃料ガス18Gも同様に、制御部23より
第1流量バルブ24を閉じて通常の燃料ガス18Gの供
給を停止し、第2流量バルブ25を開いて、不活性ガス
供給源20から不活性ガス20G例えば純度の高いN2
ガスをアノードガス供給路15よりを導入する。また、
電池容器2は電池反応に必要な酸化性ガス成分あるいは
還元性ガス成分が必要ないので、電池運転時あるいは昇
温時ともに電池容器用不活性ガス供給源より高純度N2
ガスを供給する。
【0023】また、図1のシステム構成にはカソードガ
スの酸化ガス17G、アノードガスの燃料ガス18G及
び電池容器2内のガス中のO2濃度を測定する酸素濃度
センサー22により、ガス中のO2濃度を制御部23で
常時監視するためのものである。制御部23は常に基準
濃度及び基準温度を記憶しており、この基準値と測定値
とを比較して第1流量バルブ24及び第2流量バルブ2
5の開閉によるガスの流通量を制御している。電池容器
外から混入したり、電池容器に残存するO2の混入によ
り容器内或いは電池内のO2濃度が上昇し、O2濃度が1
%を超過する場合には、制御部23により第2流量バル
ブ25の開度を制御して、不活性ガス供給源19,2
0,21からのN2ガス流量を増加させて、O2希釈量を
増加させO2濃度を低減する。
【0024】これらの構成により、電池昇温過程に於い
て常に電池容器内及びガス流通路中のO2濃度を1%か
ら0、001%に制御部23で制御にすることで、腐食
を防止し、抵抗上昇を抑制して接触抵抗が大きくなるの
を防ぐことができる。酸素濃度が1%以上になると、腐
食が防止できず、抵抗上昇が上昇し、接触抵抗が大きく
なり、使用出来ない。また0、001%以下ではコスト
高になり経済的でないばかりか、大量のN2を必要とす
る欠点がある。特に入口側のカソードガス供給路14及
びアノード供給路15間の電解質板3正面及びカソード
ガス流通路8の入口側で丸印で示す腐食個所26,27
が生じやすかったが、本発明のように炭酸塩が溶融時に
2ガスを流すようにした結果、腐食個所26,27で
腐食が生じにくくなった。また従来技術のように燃料電
池を組立状態で接触抵抗を抑えることなく、燃料電池の
完成状態で接触抵抗を抑えることが出来るようになり、
接触抵抗抑制作業が容易になった。
【0025】(実施例2)次に図3の実施例について説
明する。図3の実施例は還元性のガスを微量混合するこ
とでO2を燃焼させ取り除くものである。即ち、通常の
酸化ガス供給源1ることでO2を燃焼させ取り除くもの
である。即ち、通常の酸化ガス供給源17,18,19
を加え、還元性ガス供給源30を具備している。例えば
還元性ガス供給源30にH2を使用する場合について説
明する。まず、燃料電池昇温時のカソードガス流通路8
中のO2濃度を酸素濃度センサー22にて監視し、濃度
が1%を越えている場合に、カソード用還元性ガス供給
バルブ31を徐々に開いて、カソードガス流通路8に供
給されるガス中に僅かにH2を混入させて行く。このH2
混入操作中も常にカソードガス微量を酸素濃度センサー
22にて濃度を監視し、O2濃度がほとんど0になる最
適量の還元性ガスを供給するように還元性ガス供給バル
ブ31の開度を調節する。同様にして、アノード及び電
池容器に供給するガスに対しても還元性のガスを混入さ
せ、O2濃度を減少させたガスを供給する。
【0026】H2を混入する時には、燃料電池を昇温し
て溶融炭酸塩電解質を融解させる際に、電解質融点から
融点の600℃の温度域で、H2が多くなると、H2が燃
焼して爆発する恐れがあるので、爆発限界以下の濃度の
還元性を有するH2を供給することが必要である。また
還元ガスとして上述のH2の他にH2S,HI,CO,N
3の何れかを含むガスを使用することが出来る。
【0027】この還元性ガスの供給は、激しい腐食が生
じる温度領域である電解質融点(約450℃以上)から
600℃に於いて行うが、この温度領域では通常H2
びO2の燃焼反応は生じない。但し、カソード電極4は
酸化ニッケル系多孔質体、アノード電極5はニッケル系
多孔質体で形成されているため、電極の微細な表面で触
媒燃焼反応が進行するため、O2が還元消費され濃度が
減少する。尚、上述では酸化ガス供給源17,18,1
9の供給を停止して、不活性ガス供給源19,20,2
1より不活性ガスを供給している状態で、還元ガスを供
給している。
【0028】以上の操作により電池内部における集電板
あるいは電池外周部の腐食が抑制され、かつ接触抵抗の
上昇を抑制できる。
【0029】(実施例3)図4の溶融炭酸塩型燃料電池
を実現する為の構成を示したものである。実施例1と同
様に、通常の運転時は酸化ガス供給源17及び燃料ガス
供給源18からカソードガス供給路14及びアノードガ
ス供給路15に反応ガスを供給した状態で燃料電池は運
転されているが、運転前の炭酸塩溶融含浸過程では、燃
料電池に供給する各種ガスのO2濃度の低減方法とし
て、極力酸素を含まない不活性ガスを不活性ガス供給源
19,20,21から供給するが、この不活性ガスのN
2ガス純度が低い場合には、酸素吸収装置41を使用し
てN2ガスの純度を上げる。尚、酸素吸収装置41の使
用については不活性ガス供給源19についてのみ説明
し、他は同じ構成なので説明を省略する。
【0030】即ち、酸化ガス17Gについては第1流量
バルブ24を閉じて通常の反応ガスの供給を停止し、第
2流量バルブ25を開いて不活性ガス供給源19よりN
2ガスを導入する。酸素吸収装置41の出口に微量02
検出する酸素濃度センサー42を設け、常に02濃度を
監視する。
【0031】例えば不活性ガス供給源17から供給され
るN2ガス中のO2濃度が1%以上(基準酸素ガス)を酸
素濃度センサー42で検出すると、第3流量バルブ43
を閉じて、第4流量バルブ44のを開き、O2を含むガ
スを再び不活性ガス供給源19の出口側供給路を介して
酸素吸収装置41に環流し、O2濃度を減じる。O2濃度
が1%以下(基準酸素濃度)になった時点で、第3流量
バルブ43を開いて、第4流量バルブ44を閉じ、カソ
ードガス流通路8にガスを供給する。この場合、N2
スの純度があまり高くなくっても酸素吸収装置41によ
りN2ガスの純度を上げることが出来るので、N2ガスを
あまり必要とせず経済的である。又上述の場合、第3流
量バルブ43及び第4流量バルブ44に絞り弁を使用
し、例えば不活性ガスの流量を10とすれば、第3流量
バルブ43の流量を2だけ通過させ、第4流量バルブ4
4で流量を8だけ通過させ、酸素吸収装置41に環流
し、連続的にガスをカソードガス流通路8に供給して、
連続運転して炭酸塩溶融含浸時間を短縮して効率良く行
なうことが出来る利点がある。
【0032】アノード及び電池容器に供給する不可性ガ
スについても同様にO2濃度を減じる操作を施す。ガス
中の酸素吸収装置としては活性銅等による吸着式のもの
を使用する。また各流量バルブ及び酸素濃度センサー等
は図1と同様に制御部23に接続されているが、図4で
は制御部については省略してある。
【0033】(実施例4)更に図5により他の実施例を
説明する。図5は燃料電池1を直接加熱するための電池
容器2とホルーダ10との間に加熱ヒーター32、及び
供給する不活性ガスを加熱するために各ガス供給路1
4,15,16に加熱ヒーター33を具備している。ま
た、集電板6及びカソード電極4入口側と対応するホル
ーダ10に温度センサー34及び35を具備し、常に電
池内及び電池外表面の温度を監視している。電池容器内
の温度センサー34及びホルーダ側面の温度センサー3
5の出力及び酸素濃度センサー22の出力結果を制御部
23に入力し、制御部23より加熱ヒーター32,33
の出力及び還元性ガス供給バルブ31の開度を制御す
る。
【0034】次に制御部23について説明する。制御部
23は図6における斜線部分40の領域における接触抵
抗を実現するための制御を行う領域である。例えば、反
応ガス濃度を優先した制御の場合、酸素濃度センサー2
2における濃度出力が4%の場合は、電池昇温速度が3
℃/時間以上になるように加熱ヒーター32,33の出
力を制御部23により制御する。また、酸素濃度センサ
ー22における濃度出力が9%の場合は、電池昇温速度
が5℃/時間以上になるように加熱ヒーター32,33
の出力を制御部23により制御する。
【0035】または加熱ヒータの出力(昇温速度)を優
先した制御の場合、燃料電池の温度上昇率を、毎時3℃
以上の場合は、酸素濃度センサー22における濃度出力
が4%になるように還元性ガス供給バルブ31の開度の
出力を制御する。更に、電池昇温速度が5℃/時間以上
の場合は、酸素濃度センサー22における濃度出力が9
%になるように還元性ガス供給バルブ31の開度を制御
する。
【0036】この制御した結果を図5により説明する。
図5は激しい腐食が生じる温度領域である電解質融点
(約450℃以上)から600℃での電池本体の昇温速
度を変化させた場合の、カソード側の集電板6とカソー
ドガス流通路8との間の接触抵抗を測定した結果であ
る。接触抵抗の酸素濃度への依存性を明らかにするた
め、電池容器内部の酸素濃度を0から約20%の間で制
御した。
【0037】図5からわかるように、酸素濃度が高くな
ると接触抵抗が大きくなる傾向は図2と同様である。但
し、電池の昇温速度を早くすると1%より高い酸素濃度
においても接触抵抗増大の抑制が可能であることがわか
る。図中の点線(接触抵抗0.2Ω・cm2)は、標準
的負荷である150mA/cm2(0.2×150=3
0mV)におけるセル電圧換算で、約30mVの電圧損
失になる抵抗値を示している。この値を接触抵抗におけ
る電圧損失の上限と仮定し、その抵抗値以下になる酸素
濃度及び昇温速度(温度上昇率)を見ると、毎時3℃の
昇温速度では酸素濃度が約4%、5℃/時間の昇温速度
では酸素濃度が約9%まで許容されることがわかる。
【0038】つまり制御部23により電解質融点(約4
50℃以上)から600℃での昇温速度を3℃/時間で
行なうように加熱ヒーター32又は33を制御すれば、
接触抵抗及び電圧損失が少なくなり、発電効率を加熱ヒ
ーターを制御しない場合に比べて著しく向上することが
出来る。このことは酸素濃度を約1%付近に制御すれ
ば、毎時3℃の昇温速度でよいから、加熱ヒーター3
2,33は酸素濃度が約4%以上に比べて小型のもので
よく、燃料電池を小型化できる利点がある。
【0039】加熱ヒーターを燃料電池に設けておけば、
燃料電池を設置した場所ですぐに電解質保持板の電解質
を溶融する作業をすぐに出来る利点がある。加熱ヒータ
ーはカソードガス供給路14及びアノードガス供給路1
5とガス供給路16及び電池容器2の内側及び外側に取
付ける場合は、既存の燃料電池に容易に取付けることが
出来る。加熱ヒーターは図1の燃料電池1に設けても良
い。加熱ヒーターはいずれの場合も制御部23により次
のように制御をする。
【0040】即ち、酸素濃度センサー22で両ガス流通
路37,38内の酸素濃度を測定した結果、酸素濃度が
例えば1%から9%の場合は、制御部23で炭酸塩電解
質の融点から600℃の温度域までの温度上昇率を、毎
時3℃以上の速度に加熱ヒーター32,33を制御する
と、接触抵抗が図5の斜線部分40に収まるようにな
り、接触抵抗の増大を抑制することができ、効率良い発
電をすることが出来る。この場合、炭酸塩電解質の溶融
時に不活性ガス又は還元ガスをガス流通路に流してい
る。
【0041】
【発明の効果】以上の発明によれば、ステンレス系の材
料で構成される反応ガス流通路の溶融炭酸塩による腐食
に帰因する、集電板とガス流通路との間の接触抵抗の増
加の抑制に大きな効果があるので、効率良い発電をする
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例と示して燃料電池の概略側断面
図。
【図2】図1の燃料電池の接触抵抗と酸素濃度との関係
を示す特性図。
【図3】本発明の他の実施例とて示した燃料電池の概略
側断面図。
【図4】本発明の他の実施例とて示した燃料電池の概略
側断面図。
【図5】本発明の他の実施例とて示した燃料電池の概略
側断面図。
【図6】図5の接触抵抗と昇温速度との関係を示す特性
図。
【符号の説明】 1…燃料電池、2…燃料容器、3…電解質板、4…カソ
ード電極、5…アノード電極、6…集電板、7…集電
板、8…カソードガス流通路、9…アノードガス流通
路、10…ホルーダ、11,12,13…ガス排気流通
路、14…カソードガス供給路、15…アノードガス供
給路、16…ガス供給路、17G…酸化ガス、18G…
燃料ガス、22…酸素濃度センサー、24…第1流量バ
ルブ、25…第1流量バルブ、32,33…加熱ヒータ
ー。
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月6日(1999.5.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 電池容器内に収納したホルダーに電解質
板とその両側をカソード電極及びアノード電極で挟持
し、カソード電極及びアノード電極に当接した集電板と
ホルダーとの間に酸化ガス及び燃料ガスを流通するカソ
ードガス流通路及びアノードガス流通路を形成し、カソ
ードガス流通路及びアノードガス流通路の入口側及び出
口側と電池容器の外側とを連通するガス供給路及びガス
排気流通路を設け、各ガス供給路に酸化ガス源及び燃料
ガス源を接続した溶融炭酸塩型の燃料電池において、上
ガス供給路に不活性ガス供給源を接続し、ガス供給路
及び不活性ガス供給源に第1の流量バルブ及び第2の流
量バルブを設け、ガス排気流通路に設けた酸素濃度セン
サーの検出値を制御部に入力し、制御部で酸素濃度が基
準値で有るか否かを判断し、基準値を越えている時には
第1の流量バルブを閉じ、第2の流量バルブを開放し
て、酸素濃度を希釈する不活性ガスをガス供給路に流す
ことを特徴とする溶融炭酸塩型燃料電池。
【請求項】 電池容器内に収納したホルダーに電解質
板とその両側をカソード電極及びアノード電極で挟持
し、カソード電極及びアノード電極に当接した集電板と
ホルダーとの間に酸化ガス及び燃料ガスを流通するカソ
ードガス流通路及びアノードガス流通路を形成し、カソ
ードガス流通路及びアノードガス流通路の入口側及び出
口側と電池容器の外側とを連通するガス供給路及びガス
排気流通路を設け、各ガス供給路に酸化ガス源及び燃料
ガス源を接続した溶融炭酸塩型の燃料電池において、
記ガス供給路にO2濃度を制御する流量バルブと燃料電
池に設けた加熱ヒータとを制御する制御部を備え、上記
電解質板の炭酸塩電解質を溶融させる際に、制御部で流
量バルブを開放し、且つ炭酸塩電解質の融点から600
℃の温度域までの温度上昇を、毎時3℃以上の速度にな
るように加熱ヒータを制御することを特徴とする溶融炭
酸塩型燃料電池。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載された溶融炭酸塩型燃料電
池は、電池容器内に収納したホルダーに電解質板とその
両側をカソード電極及びアノード電極で挟持し、カソー
ド電極及びアノード電極に当接した集電板とホルダーと
の間に酸化ガス及び燃料ガスを流通するカソード流通路
及びアノード流通路を形成し、カソード流通路及びアノ
ード流通路の入口側及び出口側と電池容器の外側とを連
通するガス供給路及びガス排気流通路を設け、各ガス供
給路に酸化ガス源及び燃料ガス源を接続した溶融炭酸塩
型の燃料電池において、上記ガス供給路に不活性ガス供
給源を接続し、ガス供給路及び不活性ガス供給源に第1
の流量バルブ及び第2の流量バルブを設け、ガス排気流
通路に設けた酸素濃度センサーの検出値を制御部に入力
し、制御部で酸素濃度が基準値で有るか否かを判断し、
基準値を越えている時には第1の流量バルブを閉じ、第
2の流量バルブを開放して、酸素濃度を希釈する不活性
ガスをガス供給路に流すことを特徴とすることにある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明の請求項2に記載された溶融炭酸塩
型燃料電池は、電池容器内に収納したホルダーに電解質
板とその両側をカソード電極及びアノード電極で挟持
し、カソード電極及びアノード電極に当接した集電板と
ホルダーとの間に酸化ガス及び燃料ガスを流通するカソ
ードガス流通路及びアノードガス流通路を形成し、カソ
ードガス流通路及びアノードガス流通路の入口側及び出
口側と電池容器の外側とを連通するガス供給路及びガス
排気流通路を設け、各ガス供給路に酸化ガス源及び燃料
ガス源を接続した溶融炭酸塩型の燃料電池において、
記ガス供給路にO 2濃度を制御する流量バルブと燃料電
池に設けた加熱ヒータとを制御する制御部を備え、上記
電解質板の炭酸塩電解質を溶融させる際に、制御部で流
量バルブを開放し、且つ炭酸塩電解質の融点から600
℃の温度域までの温度上昇を、毎時3℃〜8℃の速度に
なるように電池容器に設けた加熱ヒータを制御すること
にある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】この制御した結果を図により説明する。
は激しい腐食が生じる温度領域である電解質融点
(約450℃以上)から600℃での電池本体の昇温速
度を変化させた場合の、カソード側の集電板6とカソー
ドガス流通路8との間の接触抵抗を測定した結果であ
る。接触抵抗の酸素濃度への依存性を明らかにすため、
電池容器内部の酸素濃度を0から約20%の間で制御し
た。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】図からわかるように、酸素濃度が高くな
ると接触抵抗が大きくなる図2と同様である。但し、電
池の昇温速度を速くすると1%より高い酸素濃度におい
ても接触抵抗増大の抑制が可能であることがわかる。図
中の点線(接触抵抗0.2Ω.cm2)は、標準的負荷
である150mA/cm2(0.2×150=30m
V)におけるセル電圧換算で、約30mVの電圧損失に
なる抵抗値を示している。この値を接触抵抗における電
圧損失の上限と仮定し、その抵抗値以下になる酸素濃度
及び昇温速度(温度上昇率)を見ると、毎時3℃の昇温
速度では酸素濃度が約4%、5℃/時間の昇温速度では
酸素濃度が約9%まで許容されることがわかる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】即ち、酸素濃度センサー22で両ガス流通
8,9内の酸素濃度を測定した結果、酸素濃度が例え
ば1から9%の場合は、制御部23で炭酸塩電解質の融
点から600℃の温度域までの温度上昇率を、毎時3℃
〜8℃の速度になるように電池容器に設けた加熱ヒータ
32,33を制御すると、接触抵抗が図の斜線部分4
0に収まるようになり、接触抵抗の増大を抑制すること
ができ、効率良い発電をすることが出来る。この場合、
炭酸塩電解質の溶融時に不活性ガス又は還元ガスをガス
流通路に流している。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】以上の本発明によれば、ステンレス系の材
料で構成される反応ガス流通路の溶融炭酸塩による腐食
に帰因する、集電板とカソードガス流通路との間の接触
抵抗の増大を抑制に大きな効果があるので、効率良い発
電をすることが出来る。また毎時3℃〜8℃の速度にな
るように電池容器に設けた加熱ヒータ32,33を制御
すると、接触抵抗が図6の斜線部分40に収まるように
なり、接触抵抗の増大を抑制することができ、効率良い
発電をすることが出来る。更に加熱ヒータ32,33を
燃料電池に設け、燃料電池を設置した場所でいつでもす
ぐに電解質板の電解質を溶融する作業がすぐに出来ると
共に、既存の燃料電池に容易に取付けることが出来る
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1…燃料電池、2…燃料容器、3…電解質板、4…カソ
ード電極、5…アノード電極、6,7…集電板、8…カ
ソードガス流通路、9…アノードガス流通路、10…ホ
ダー、11,12,13…ガス排気流通路、14…カ
ソードガス供給路、15…アノードガス供給路、16…
ガス供給路、17G…酸化ガス、18G…燃料ガス、2
2…酸素濃度センサー、24…第1流量バルブ、25…
流量バルブ、32,33…加熱ヒーター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 魚住 昇平 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 檜山 清志 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 加茂 友一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 山口 雅教 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 5H026 AA05 CX10 HH08 5H027 AA05 BA20 BC20 KK31 KK46 MM01 MM21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池容器内に収納したホルーダに電解質
    板とその両側をカソード電極及びアノード電極で挟持
    し、カソード電極及びアノード電極に当接した集電板と
    ホルーダとの間に酸化ガス及び燃料ガスを流通するカソ
    ードガス流通路及びアノードガス流通路を形成し、カソ
    ードガス流通路及びアノードガス流通路の入口側及び出
    口側と電池容器の外側とを連通するガス供給路及びガス
    排気流通路を設け、各ガス供給路に酸化ガス源及び燃料
    ガス源を接続した溶融炭酸塩型の燃料電池において、上
    記燃料電池を昇温して上記電解質板の炭酸塩電解質を融
    解させる際に、炭酸塩電解質の融点から600℃の温度
    域で、ガス供給路にO2濃度を制御する不活性ガスを供
    給する手段を設けることを特徴とする溶融炭酸塩型燃料
    電池。
  2. 【請求項2】 電池容器内に収納したホルーダに電解質
    板とその両側をカソード電極及びアノード電極で挟持
    し、カソード電極及びアノード電極に当接した集電板と
    ホルーダとの間に酸化ガス及び燃料ガスを流通するカソ
    ードガス流通路及びアノードガス流通路を形成し、カソ
    ードガス流通路及びアノードガス流通路の入口側及び出
    口側と電池容器の外側とを連通するガス供給路及びガス
    排気流通路を設け、各ガス供給路に酸化ガス源及び燃料
    ガス源を接続した溶融炭酸塩型の燃料電池において、上
    記ガス供給路にO2濃度を制御する流量バルブと燃料電
    池に設けた加熱ヒータとを制御する制御部を備え、上記
    電解質板の炭酸塩電解質を融解させる際に、制御部でガ
    ス流量バルブを開放し、且つ炭酸塩電解質の融点から6
    00℃の温度域までの温度上昇率を、毎時3℃以上の速
    度になるように加熱ヒータを制御することを特徴とする
    溶融炭酸塩型燃料電池。
  3. 【請求項3】 電池容器内に収納したホルーダに電解質
    板とその両側をカソード電極及びアノード電極で挟持
    し、カソード電極及びアノード電極に当接した集電板と
    ホルーダとの間に酸化ガス及び燃料ガスを流通するカソ
    ードガス流通路及びアノードガス流通路を形成し、カソ
    ードガス流通路及びアノードガス流通路の入口側及び出
    口側と電池容器の外側とを連通するガス供給路及びガス
    排気流通路を設け、各ガス供給路に酸化ガス源及び燃料
    ガス源を接続した溶融炭酸塩型の燃料電池において、上
    記燃料電池を昇温して上記電解質板の炭酸塩電解質を融
    解させる昇温装置と昇温装置の温度を制御する制御部を
    設けることを特徴とする溶融炭酸塩型燃料電池。
  4. 【請求項4】 電池容器内に収納したホルーダに電解質
    板とその両側をカソード電極及びアノード電極で挟持
    し、カソード電極及びアノード電極に当接した集電板と
    ホルーダとの間に酸化ガス及び燃料ガスを流通するカソ
    ードガス流通路及びアノードガス流通路を形成し、カソ
    ードガス流通路及びアノードガス流通路の入口側及び出
    口側と電池容器の外側とを連通するガス供給路及びガス
    排気流通路を設け、各ガス供給路に酸化ガス源及び燃料
    ガス源を接続した溶融炭酸塩型の燃料電池において、上
    記ガス供給路に不活性ガス供給源を接続し、不活性ガス
    供給源とガス供給路との間に酸素吸収装置及び第1の流
    量バルブと酸素濃度センサーを設け、酸素濃度センサー
    により基準酸素濃度を越えた基準外酸素ガスを検出する
    と、第1の流量バルブを制御してガス流量を制御し、第
    2の流量バルブを開き基準外酸素ガスを不活性ガス供給
    源入口側より酸素吸収装置に還流し、酸素吸収装置で基
    準外酸素ガスの酸素ガスを減少し、再びガス供給路に流
    すようにした制御部を設けることを特徴とする溶融炭酸
    塩型燃料電池。
  5. 【請求項5】 ガス排気流通路に設けた酸素濃度センサ
    ーの検出値を制御部に入力し、制御部で酸素濃度が基準
    値であるか否かを判断し、基準値を越えている時にはガ
    ス供給路に設けた流量バルブを開放して酸素濃度を希釈
    する希釈ガスをガス供給路に流すことを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか1項記載の溶融炭酸塩型燃料電
    池。
  6. 【請求項6】 上記ガス供給路に希釈ガスを流して両ガ
    ス流通路内の酸素濃度を、0、001から1パーセント
    範囲の値に制御することを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか1項記載の溶融炭酸塩型燃料電池。
  7. 【請求項7】 上記ガス供給路に還元性を有する還元ガ
    スを供給することを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か1項記載の溶融炭酸塩型燃料電池。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004171813A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Nec Corp 燃料電池システム、燃料電池を用いた携帯型電気機器、および燃料電池の運転方法
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