JP2000030690A - 圧力破砕型保護デバイス及び充電型電池用スペーサ、充電型電池並びに当該充電型電池を用いた携帯型電子機器 - Google Patents

圧力破砕型保護デバイス及び充電型電池用スペーサ、充電型電池並びに当該充電型電池を用いた携帯型電子機器

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JP2000030690A
JP2000030690A JP10214826A JP21482698A JP2000030690A JP 2000030690 A JP2000030690 A JP 2000030690A JP 10214826 A JP10214826 A JP 10214826A JP 21482698 A JP21482698 A JP 21482698A JP 2000030690 A JP2000030690 A JP 2000030690A
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JP
Japan
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rechargeable battery
spacer
pressure
protection device
plate
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JP10214826A
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Yoshiaki Obayashi
義昭 大林
Naoya Takehara
直也 竹原
Seisaku Hirai
誠作 平井
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Hosiden Corp
Original Assignee
Hosiden Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成部品を削減すると共に製造コストを低減
し、組立容易でしかも充電型電池の小型化に対応容易な
圧力破砕型保護デバイスと当該保護デバイスを組み込ん
だ充電型電池等を提供する。 【構成】 封口体140と内部電極板120との間を絶
縁するためのスペーサ200の厚肉部210に凹部21
1を設け、当該凹部211に臨ませてインサート成形に
より一対の端子部230,240を設ける。当該一対の
端子部230,240と電気的に接続される導体部25
1を設けたセラミックス製等の破砕板250を、凹部2
11内に嵌め込み、導体部251と端子部230,24
0とを電気的に接続して破砕板250を固定し、凹部2
11内に圧力調整室を形成する。プラスチック製のフィ
ルムシート260をスペーサ200に貼り合わせ当該圧
力調整室を密閉し、圧力破砕型保護デバイス300が組
み込まれたスペーサ200を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力破砕型保護デ
バイス及び充電型電池用スペーサ、充電型電池並びに当
該充電型電池を用いた携帯型電子機器に関する。具体的
には、リチウムイオン電池などの充電型電池の安全機構
に適した圧力破砕型保護デバイスと、この圧力破砕型保
護デバイスを組み込んだ充電型電池用スペーサと、当該
スペーサを用いた充電型電池と、当該充電型電池を用い
た携帯電話等の携帯型電子機器とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、携帯電話やビデオカメラ等の
電子機器には、鉛蓄電池やニッケルカドニウム電池など
の充電型電池が数多く用いられている。これら各種の充
電型電池は、例えば、電子機器の故障や誤使用によって
過充電状態や短絡状態になると、電池内部が加熱され、
電解液が分解されてガスが発生し、電池内圧が上昇して
爆発するという場合があった。このため、これらの充電
型電池には、各種の保護デバイスが備えられている。
【0003】図7は、従来例である充電型電池500の
概略的分解斜視図である。当該充電型電池500は、負
極(若しくは正極)を兼ねた外装缶110と、正極板と
負極板にセパレータを介して渦巻き状に巻いた内部電極
板120と、当該内部電極板120と電気的に接続され
る正極(若しくは負極)出力電極130とを備えてい
る。
【0004】外装缶110の開口111には、金属製の
封口体140がレーザー溶接などによって気密に取り付
けられ、内部には電解液が充填されている。また、封口
体140の中央には、正極(若しくは負極)出力電極1
30を外部に引き出す開口141が開設されている。当
該開口141は、プラスチックなどの絶縁性材料から作
製されたシール部150によって密閉される。
【0005】前記正極(若しくは負極)出力電極130
は、当該シール部150から外部に引き出されており、
シール部150によって封口体140との絶縁が図られ
ている。
【0006】封口体140の下には、プラスチックなど
の絶縁性材料からなるスペーサ510が備えられてい
る。スペーサ510の中央にも開口511が開設されて
おり、正極(若しくは負極)出力電極130のリベット
部131をかしめることにより、封口体140に取り付
けられると同時に前記封口体140の開口141及びス
ペーサ510の開口511が密閉される。
【0007】当該スペーサ510には、正極(若しくは
負極)出力電極130と内部電極板120とを電気的に
接続する2つの端子部512及び端子部513がインサ
ート成形されている。一方の端子部513は、前記正極
(若しくは負極)出力電極130のリベット部131に
て前記スペーサ510と前記封口体140をかしめるこ
とにより、前記正極(若しくは負極)出力電極130と
電気的に接続されている。当該接続片514は、封口体
140の取り付け時に内部電極板120の一端160と
電気的に接続される。
【0008】また、接続片514は、プラスチックフィ
ルムなどの絶縁性フィルム160によって外装缶110
との絶縁が図られている。保護デバイスは、このように
構成された上記いずれか一方の端子部512と端子部5
13との間に備えられ、保護デバイスを介して内部電極
板120と正極(若しくは負極)出力電極130が電気
的に接続される。
【0009】当該保護デバイスとしては、例えば、実開
昭64−38764号公報や特開平7−245090号
公報、特開平9−55197号公報などに開示された各
種の保護デバイスを用いることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開昭64−38764号公報に記載された保護デバイス
を用いた場合には、充電型電池の構成部品とは別途保護
デバイスを用意して、保護デバイスを後付けする構造の
ため、充電型電池の構成部品点数が多くなり、充電型電
池の製造コストが上昇するという問題があった。
【0011】また、特開平7−245090号や特開平
9−55197号公報に開示された保護デバイスでは、
前記一対の端子部の間に設けられた導通部を、破断手段
を用いて遮断する機構になっているため、安定した動作
が期待できなかった。しかも、これらの保護デバイスで
は複雑な構造となるため、保護デバイスの組み立てが困
難であり、結果として充電型電池デバイスの製造コスト
が高くなるという問題もあった。
【0012】さらに、充電型電池が小型化するにつれ、
保護デバイスも小型化され、上記構造をした充電型電池
に各種の保護デバイスあるいは破断手段を取り付けるこ
とが困難なものとなってきた。
【0013】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、充電型電池の構成部品を削減すると共
に充電型電池の製造コストを低減し、組立容易でしかも
充電型電池の小型化に対応容易な保護デバイスと保護デ
バイスを組み込んだ充電型電池用スペーサ及び当該スペ
ーサを用いたリチウムイオン電池等の充電型電池並びに
当該充電型電池を用いた携帯電話等の携帯型電子機器を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧力破砕型
保護デバイスは、内部電極板と、正極(若しくは負極)
出力電極と、異電極を兼ねた外装缶の開口を塞ぐ封口体
と、前記封口体の下面に備えられ前記封口体と前記内部
電極板との間の絶縁を図るスペーサを備えた充電型電池
に用いられる圧力破砕型保護デバイスであって、前記ス
ペーサに形成された凹部と、導体部を備えると共に前記
凹部内に嵌め込められ、前記凹部内に圧力調整室を形成
する破砕板と、前記導体部と電気的に接続される一対の
端子部と、前記スペーサに貼り合わされ前記圧力調整室
を密封するフィルムシートとを具備したことを特徴とし
ている。
【0015】当該圧力破砕型保護デバイスにあっては、
前記破砕板に、圧力調整用の切欠溝を前記導体部を横断
するように設けるのが好ましく、一対の端子部を、対向
して設けるのが望ましい。
【0016】また、前記端子部を前記スペーサにインサ
ート成形することもできる。
【0017】本発明に係るスペーサは、上記本発明に係
る圧力破砕型保護デバイスが組み込まれたスペーサであ
る。つまり、本発明に係るスペーサは、圧力破砕型保護
デバイスを具備し、負極(若しくは正極)を兼ねた外装
缶内に納められた内部電極板と、前記外装缶の開口を塞
ぐ封口体との間を絶縁を図るための充電型電池用スペー
サであって、前記圧力破砕型保護デバイスは、請求項
1、2、3又は4記載の圧力破砕型保護デバイスである
ことを特徴としている。
【0018】本発明に係る充電型電池は、内部電極板
と、正極(若しくは負極)出力電極とを備えた電池にお
いて、前記内部電極板と前記正極(若しくは負極)出力
電極とを、請求項1、2、3又は4記載の圧力破砕型保
護デバイスを介して、電気的に接続したことを特徴とし
ている。
【0019】さらに、本発明に係る携帯型電子機器は、
充電型電池を備えた携帯型電子機器において、前記充電
型電池は、上記本発明に係る請求項6記載の充電型電池
であることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
る充電型電池100の概略的分解斜視図、図2は当該充
電型電池100に用いられるスペーサであって、本発明
の一実施の形態に係る充電型電池用スペーサ(以下「ス
ペーサ」と称す。)200の一部破断した拡大断面図、
図3は、圧力破砕型保護デバイス(以下「保護デバイス
300」と称する。)300が構成される前のスペーサ
200を示す図であって、同図(a)はその側面図、同
図(b)はその裏面図、同図(c)はその断面図、図4
は本発明の保護デバイス300に用いられる別の破砕板
250を示す図であって同図(a)はその平面図、同図
(b)はその断面図、図5はさらに別な破砕板250を
示す平面図、図6はまたさらに別な破砕板250を示す
概略的斜視図である。以下各図に従って、本発明につい
て詳細に説明する。
【0021】本発明に係る充電型電池100は、従来例
に係る充電型電池500とほぼ同様の構造をしており、
封口体140の下面に備えられたスペーサ200に保護
デバイス300が構成されている点で異なっている。す
なわち、図1に示す充電型電池100は、外装缶110
と、正極板と負極板にセパレータを介して渦巻き状に巻
いた内部電極板120と、当該内部電極板120と電気
的に接続される正極(若しくは負極)出力電極130
と、前記外装缶110の開口111を塞ぐ封口体140
と、前記封口体140の下面に備えられ、前記封口体1
40と前記内部電極板120との間の絶縁を図るスペー
サ200とを備えており、当該スペーサ200に保護デ
バイス300が構成されている。
【0022】外装缶110は、金属製であって負極(又
は正極)を兼ねており、内部には、正極板と負極板にセ
パレータを介して渦巻き状に巻いた内部電極板120及
び電解液が納められる。
【0023】正極(若しくは負極)出力電極130は外
装缶110に納められた内部電極板120を外部に電気
的に引き出すものであって、当該正極(若しくは負極)
出力電極130の周囲には、プラスチックなどの絶縁性
材料から作製されたシール部150が形成されている。
シール部150は封口体140との絶縁を図るために設
けられる。また、シール部150の下端面からは、保護
デバイス300の端子部230と電気的接続を図るため
のリベット部131が突設されている。このリベット部
131は、封口体140にかしめられて端子部220と
電気的に接続されると同時に、スペーサ200を封口体
110に固定する役割を果たす。
【0024】封口体140は、前記外装缶110を密封
するための蓋の役割を果たすものであって、金属板から
プレス成型等により略皿状に作製されている。封口体1
40の中央には、正極(若しくは負極)出力電極130
を引き出すための開口141が形成される。また、皿状
に窪んだ封口体140の底部はスペーサ200の上面と
密着可能に形成されており、図1に示す封口体140で
は底部のほぼ半分が浅底となっている。
【0025】スペーサ200は上記封口体140と上記
内部電極板120との間の絶縁を図るものであり、プラ
スチック等の絶縁性材料から作製される。スペーサ20
0は、外装缶110の内部にほぼ隙間なく納められる程
度に作製され、封口体140の浅底となった領域に対応
する部分が厚肉状に形成されている。すなわち当該スペ
ーサ200は、図3等に示すように、封口体140の下
面に備えられ、封口体140と合わせられた際には、ほ
ぼ均一な厚さとなるように設計される。厚肉状に形成さ
れたスペーサ200の厚肉部210には、略直方体状を
した凹部211が、その開口を下方に向けて形成され
る。またスペーサ200の中央には、封口体140の開
口141と対応する領域に、封口体140の開口141
よりも大きな開口220が設けられる。
【0026】凹部211は保護デバイス300を構成す
るためのものであって、当該凹部211は以下に述べる
破砕板250及びフィルムシート260によって密封さ
れ、圧力調整室が形成される。
【0027】さらにスペーサ200には、導電性を有す
る金属片から形成された3つの端子部230,230,
240が、上記凹部211内に臨ませて設けられてい
る。このうち、2つの端子部230は凹部221内に対
向して設けられ、当該2つの端子部230は、スペーサ
200の側面に設けられた接続片231と電気的に接続
されている。当該接続片231は内部電極板120と電
気的に接続するためのものであって、即ち、充電型電池
100の組立て時には、当該接続片231と内部電極板
120の一端160と電気的に接続される。なお、接続
片231の端部にはインサート用の支持片232が備え
られている。
【0028】また、残る一つの端子部240は、一方の
端子部230と並列して設けられている。また、当該端
子部240は、スペーサ200の開口220内にも臨ま
せて設けられており、当該開口220内において、開口
220よりも小さな接続口241が設けられる。当該端
子部240は、接続口241に挿入された正極(若しく
は負極)出力電極130のリベット部131と電気的に
接続される。
【0029】これら内部電極板120と接続される2つ
の端子部230と接続片231とは一体として形成さ
れ、残る1つの端子部240と共にインサート成形によ
りスペーサ200に設けられる。また、内部電極板12
0と接続される端子部230は、正極(若しくは負極)
出力電極130と接続される端子部240と電気的に遮
断されており、端子部230と端子部240との間でそ
れぞれ対をなしている。つまり、当該スペーサ200の
凹部211内には、対向して対をなす端子部230と端
子部240と、並列して対をなす端子部230と端子部
240の都合2対の端子部230,240が設けられ
る。
【0030】破砕板250は、凹部211の蓋を構成す
る部分であって、凹部211の開口とほぼ同じ大きさに
作製され、凹部211内に嵌め込み可能な程度に作製さ
れる。この破砕板250は、当該保護デバイス300に
加えられた外圧によって破損される。このため、例え
ば、セラミックスやガラス、プラスチックなど、比較的
強度が弱い材質から作製され、所定の動作圧で破損され
る程度の板厚、例えば0.1〜0.3mm程度に設計さ
れる。
【0031】また、当該破砕板250を凹部211の開
口に隙間なく嵌め込み、密封できる程度に大きさに作製
するのが理想的ではあるが、本発明においては破砕板2
50を容易に開口に嵌め込むことができれば十分で、凹
部211の内壁と破砕板250との間にはわずかな隙間
を生じても差し支えない。つまり、本発明においては、
スペーサ200に貼り合わせられたフィルムシート26
0によって、密閉された圧力調整室が形成され、保護デ
バイス300に加わった外圧によって破砕板250が直
接に破損されれば十分だからである。一方、破砕板25
0を小さく作製して破砕板250の周囲に大きな隙間が
あれば、フィルムシート260の強度の設定が困難にな
る。このため、破砕板250が凹部211に適度に嵌め
込み可能な程度の大きさに作製するのが好ましい。
【0032】破砕板250の上面には、上記対向して設
けられた端子部230、端子部240を電気的に接続す
る導体部251が形成されている。導体部251は、銅
やアルミニウムなど導電性を有する金属薄膜から形成さ
れており、金属薄膜を破砕板250に貼り合わせたり、
金属蒸着やスパッタリングで形成することで形成され
る。あるいは、導体部251は銀ペーストや、銅ペース
トを使って印刷によっても形成される。また、この導体
部251は、破砕板250の破損によって当該導体部2
51が破断される程度の膜厚に形成される。
【0033】当該保護デバイス300は、図2等に示す
ように、破砕板250の両側部を端子部230,端子部
240に両持ち状に支持させて、凹部211に蓋をする
ようにして凹部211内に嵌め込められる。導体部25
1と端子部230,端子部240との間は、導電性接着
剤を用いたり、クリーム半田を用いリフロー熱によって
電気的に接続される。このとき、導体部251と端子部
230,端子部240とは導電性接着剤や半田によって
固着されるため、破砕板250の周囲を凹部211の内
面に固着する必要はない。また、固着する場合にも端子
部230,端子部240が設けられた側端面において固
定するにとどめるのが、破砕板250が破砕されやすく
なり、安定した感度が得られる点でも好都合である。
【0034】さらに、凹部211と破砕板250によっ
て形成された圧力調整室の下面にはフィルムシート26
0が設けられ、当該圧力調整室を密閉するようにフィル
ムシート260の周縁部がスペーサ200の凹部211
周囲の下端面に接着剤や熱接着等によって密着される。
この構造により、必要な破砕値を設定した破砕板250
を任意に設定し、簡単に置きかえることも可能である。
【0035】このフィルムシート260は圧力調整室を
密閉できる材質であれば特に限定されるものではなく、
例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ルなどの各種プラスチック材料から作製される。また、
フィルムシート260は、フィルムシート260を介し
て破砕板250に外圧が印加できなければならず、ある
程度柔軟性を有するものが好ましい。
【0036】こうして保護デバイス300が構成された
スペーサ200は次のようにして封口体140と共に外
装缶110に装着され、充電型電池100が作製され
る。
【0037】すなわち、封口体140の浅底となった領
域にスペーサ200の厚肉部210を一致させて、スペ
ーサ200を封口体140の下面に重ね合わせる。次
に、封口体140の開口141及びスペーサ200の開
口220に正極(若しくは負極)出力電極130を挿入
し、正極(若しくは負極)出力電極130のリベット部
131をかしめて、リベット部131をスペーサ200
の裏面において端子部240と電気的に接続する。次
に、保護デバイス300を介して正極(若しくは負極)
出力電極130と電気的に接続された接続片231に内
部電極板120の一端160との電気的な接続を図りな
がら、と外装缶110との間を絶縁性フィルム160に
よって絶縁を図りながら、スペーサ200と一体となっ
た封口体140を外装缶110の開口111に嵌め込
む。最後に、封口体140の周囲をレーザー溶接などに
よって外装缶110に気密に取り付け、充電型電池10
0を得ることができる。
【0038】このように本発明にあっては、保護デバイ
ス300を予めスペーサ200に構成しているので、充
電型電池100の構成部品点数を少なくすることがで
き、保護デバイスを後付けする場合と異なり製造工程が
簡略化され、製造コストの削減を図ることができる。
【0039】また、保護デバイス300がスペーサ20
0内に設けられるため、保護デバイス300の設置場所
を必要とせず、充電型電池100の小型化に大きく寄与
できる。
【0040】また、当該保護デバイス300は、破断手
段を備えることなく、電池内圧によって破砕板が直接的
に破砕される構造であるため、安定した動作を得ること
ができ、信頼性が高められる。
【0041】さらに保護デバイス300は、スペーサ2
00に形成された凹部211と破砕板250及びフィル
ムシート260など少ない部品点数によって構成でき
る。
【0042】また上記保護デバイス300では、破砕板
250の両側端が支持された状態に保持されるため、凹
部211に固定される部分が少なくなり、より小さな破
砕圧で破損されると共により一定した動作圧に設定で
き、より信頼性のある保護デバイス300となる。
【0043】次に、図4に示す破砕板250にあって
は、その上面に切欠溝252が形成されている。当該切
欠溝252の形状は問われないが、例えば断面略V字形
状に形成され、外圧によって破砕板250が破損されや
すくなるように設けられる。また、この切欠溝252は
上記導体部251を横断するように設定されている。す
なわち、この切欠溝252から破砕板250が破損され
ると、必ず導体部251をも破損して、端子部230,
端子部240間の導通を遮断するにようにすることが重
要だからである。このように破砕板250の上面に切欠
溝252を設ければ、外圧によって破断されやすくな
り、保護デバイス300の感度をより向上できる。な
お、当該切欠溝252は破砕板250の下面に形成する
ことができ、この場合には破砕板250の下面は面一に
形成され、導体部251を形成しやすいという利点があ
る。また、当該切欠溝252は破砕板250が破砕され
ていない状態では、導体部251を断線しないように設
ける必要がある。
【0044】このように、破砕板250に切欠溝252
を設けることにより、破砕板250がより容易に破断さ
れ、感度の向上を図ることができる。なお、切欠溝25
2は、図6に示すように側面からの形状でも又中央に孔
を設けることでも破砕板250の様な破断が同様に得ら
れる。
【0045】また上記保護デバイス300にあっては、
図5に示す破砕板250を用いることもできる。当該破
砕板250にあっては、導体部251は略U字形状に形
成されており、切欠溝252は当該導体部251を横断
して、端子部230,端子部240によって支持された
破砕板250の側端部とほぼ平行に設けられている。こ
のように、並列に対をなして設けられた端子部230と
端子部240とを電気的に接続することもできる。
【0046】こうして得られた本発明に係る充電型電池
100は、携帯電話や携帯型コンピュータなどの携帯型
電子機器に広く用いられ、安全性のより高い携帯型電子
機器を提供することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明に係る圧力破砕型保護デバイス
は、内部電極板と、正極(若しくは負極)出力電極と、
異電極を兼ねた外装缶の開口を塞ぐ封口体と、前記封口
体の下面に備えられ前記封口体と前記内部電極板との間
の絶縁を図るスペーサを備えた充電型電池に用いられる
圧力破砕型保護デバイスであって、前記スペーサに形成
された凹部と、導体部を備えると共に前記凹部内に嵌め
込められ、前記凹部内に圧力調整室を形成する破砕板
と、前記導体部と電気的に接続される一対の端子部と、
前記スペーサに貼り合わされ前記圧力調整室を密封する
フィルムシートとを具備しているので、簡単な構成によ
り充電型電池に用いられるスペーサに保護デバイスを構
成できる。
【0048】従って、保護デバイスが組み込まれた充電
型電池の構成部品点数が少なくなり、製造工程が簡略化
され、充電型電池の製造コストを低減できる。
【0049】また当該保護デバイスはスペーサに組み込
まれているので、後付けする場合に比べて充電型電池が
大きくならず、充電型電池の小型化に大きく寄与でき
る。
【0050】さらに、当該保護デバイスにあっては、破
断手段を用いることなく、フィルムシートを介して破砕
板に電池内圧が印加される構造のため、安定して動作し
信頼性のある保護デバイスを得ることができる。
【0051】上記保護デバイスにあっては、前記破砕板
に、圧力調整用の切欠溝を前記導体部を横断するように
設けることにより、感度を向上させることができる。
【0052】また、前記一対の端子部を、対向して設け
ることにより、上記破砕板を両持ち状に支持させること
ができる。このため、破砕板が破砕されやすくなり、保
護デバイスの感度をより一層向上できる。
【0053】さらに、前記端子部を前記スペーサにイン
サート成形することにより、製造工程をより一層簡略化
できる。
【0054】本発明に係る充電型電池用スペーサは、電
極を兼ねた外装缶内に納められた正極板と負極板にセパ
レータを介して渦巻き状に巻いた内部電極板と、前記外
装缶の開口を塞ぐ封口体との間を絶縁を図るための充電
型電池用スペーサであって、本発明に係る圧力破砕型保
護デバイスを備えているので、当該スペーサを用いるこ
とにより、保護デバイスを後付けする工程を省略でき
る。また、充電型電池を構成する部品点数が減少し、保
護デバイスが備えられた充電型電池の製造コストを大き
く低減できる。
【0055】本発明に係る充電型電池は、正極板と負極
板にセパレータを介して渦巻き状に巻いた内部電極板
と、正極(若しくは負極)出力電極とを備えた充電型電
池において、前記内部電極板と前記正極(若しくは負
極)出力電極とを、本発明に係る保護デバイスを介して
電気的に接続しているので、過充電等により電池内圧が
上昇した場合には、上記内部電極板と正極(若しくは負
極)出力電極との導通が絶たれ、過充電等をストップで
きる。この結果、充電型電池の破損や変形を防げ、さら
に信頼性の高い小型化された充電型電池を提供できる。
【0056】従って、当該充電型電池を用いた携帯型電
子機器において、破損による液漏れによる故障を防ぎ、
当該携帯型電子機器の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る充電型電池の概略
的分解斜視図である。
【図2】同上の充電型電池に用いられるスペーサであっ
て、本発明の一実施の形態に係る充電型電池用スペーサ
の一部破断した拡大断面図である。
【図3】圧力破砕型保護デバイスが構成される前のスペ
ーサを示す図であって、同図(a)はその側面図、同図
(b)はその裏面図、同図(c)はその断面図である。
【図4】本発明の圧力破砕型保護デバイスに用いられる
別な破砕板を示す図であって、同図(a)はその平面
図、同図(b)はその断面図である。
【図5】本発明の圧力破砕型保護デバイスに用いられる
さらに別な破砕板を示す平面図である。
【図6】またさらに別な破砕板250を示す概略的斜視
図である。
【図7】従来例に係る充電型電池の概略的分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
100 充電型電池 110 外装缶 120 内部電極板 130 正極(若しくは負極)出力電極 131 リベット部 140 封口体 150 シール部 160 絶縁性フィルム 200 スペーサ(充電型電池用スペーサ) 210 厚肉部 211 圧力調整室を形成する凹部 230 接続片と電気的に接続される端子部 231 接続片 240 正極(若しくは負極)出力電極と電気的に接続
される端子部 250 破砕板 251 導体部 252 切欠溝 260 圧力調整室を密閉するフィルムシート 300 破砕型圧力保護デバイス
フロントページの続き (72)発明者 平井 誠作 大阪府八尾市北久宝寺1丁目4番33号 ホ シデン株式会社内 Fターム(参考) 5H022 AA09 CC08 CC12 CC16 KK03 5H028 AA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部電極板と、正極(若しくは負極)出
    力電極と、異電極を兼ねた外装缶の開口を塞ぐ封口体
    と、前記封口体の下面に備えられ前記封口体と前記内部
    電極板との間の絶縁を図るスペーサを備えた充電型電池
    に用いられる圧力破砕型保護デバイスであって、 前記スペーサに形成された凹部と、導体部を備えると共
    に前記凹部内に嵌め込められ、前記凹部内に圧力調整室
    を形成する破砕板と、前記導体部と電気的に接続される
    一対の端子部と、前記スペーサに貼り合わされ前記圧力
    調整室を密封するフィルムシートとを具備したことを特
    徴とする圧力破砕型保護デバイス。
  2. 【請求項2】 前記破砕板に、圧力調整用の切欠溝を前
    記導体部を横断するように設けたことを特徴とする請求
    項1記載の圧力破砕型保護デバイス。
  3. 【請求項3】 前記一対の端子部を、対向して設けたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の圧力破砕型保護デ
    バイス。
  4. 【請求項4】 前記端子部を前記スペーサにインサート
    成形したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の圧
    力破砕型保護デバイス。
  5. 【請求項5】 圧力破砕型保護デバイスを具備し、電極
    を兼ねた外装缶内に納められた内部電極板と、前記外装
    缶の開口を塞ぐ封口体との間を絶縁を図るための充電型
    電池用スペーサであって、 前記圧力破砕型保護デバイスは、請求項1、2、3又は
    4記載の圧力破砕型保護デバイスであることを特徴とす
    る充電型電池用スペーサ。
  6. 【請求項6】 内部電極板と、正極(若しくは負極)出
    力電極とを備えた充電型電池において、 前記内部電極板と前記正極(若しくは負極)出力電極と
    を、請求項1、2、3又は4記載の圧力破砕型保護デバ
    イスを介して、電気的に接続したことを特徴とする充電
    型電池
  7. 【請求項7】 充電型電池を備えた携帯型電子機器にお
    いて、 前記充電型電池は、請求項6記載の充電型電池であるこ
    とを特徴とする携帯型電子機器。
JP10214826A 1998-07-13 1998-07-13 圧力破砕型保護デバイス及び充電型電池用スペーサ、充電型電池並びに当該充電型電池を用いた携帯型電子機器 Pending JP2000030690A (ja)

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