JP2000029276A - 電子写真帯電装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

電子写真帯電装置及びプロセスカートリッジ

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JP2000029276A
JP2000029276A JP10194421A JP19442198A JP2000029276A JP 2000029276 A JP2000029276 A JP 2000029276A JP 10194421 A JP10194421 A JP 10194421A JP 19442198 A JP19442198 A JP 19442198A JP 2000029276 A JP2000029276 A JP 2000029276A
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magnetic particles
charging
magnetic
mesh
electrophotographic
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JP10194421A
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English (en)
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Fumihiro Arataira
文弘 荒平
Shuichi Aida
修一 會田
Marekatsu Mizoe
希克 溝江
Toshio Takamori
俊夫 高森
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性粒子を用いた帯電部材による帯電装置に
おいて、物流時の落下衝撃による磁性粒子収容室からの
磁性粒子の漏れをなくし、感光体の傷の発生や現像器へ
の混入による画像不良の発生を防止し、良好な画像を形
成する電子写真帯電装置及びこの帯電部材を具備したプ
ロセスカートリッジを提供することにある。 【解決手段】 磁性粒子担持体と磁性粒子を規制する規
制部材とのギャップをgとしたときに、帯電部材である
磁性粒子の特性として、メッシュの開口径Tが0.8×
g≦T≦gの範囲にあるメッシュ上に乗せた磁性粒子
が、メッシュに振動を加えた時にメッシュから落下する
磁性粒子の量がメッシュに乗せた磁性粒子量の30wt
%以下である電子写真帯電装置及びこの帯電部材を具備
したプロセスカートリッジ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電装置を利用し
た複写機、プリンター等の電子写真帯電装置、及びプロ
セスカートリッジに関するもので、特に感光体に帯電部
材を接触させて帯電を行なう帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては多数の方法が
知られているが、一般には光導電性物質を利用し、種々
の手段により感光体上に電気的潜像を形成し、ついで潜
像をトナーで現像を行って可視像とし、必要に応じて紙
等の転写材にトナー画像を転写した後、熱や圧力等によ
り転写材上にトナー画像を定着して複写物を得るもので
ある。また、転写材上に転写されずに感光体上に残った
トナー粒子は、クリーニング工程により感光体上より除
去される。
【0003】従来、電子写真の帯電装置としては、コロ
ナ帯電器が使用されてきた。近年、これに代って、接触
帯電装置が実用化されてきている。これは、低オゾン、
低電力を目的としている。接触帯電方式では、導電性の
帯電部材を被帯電体に加圧当接させ、これに電圧を印加
することによって被帯電体への帯電を行なう。
【0004】具体的には、帯電は帯電部材から被帯電体
への放電によって行なわれるため、ある閾値電圧以上の
電圧を印加することによって帯電が開始される。例を示
すと、厚さ25μmのOPC感光体に対して帯電ローラ
を加圧当接させた場合には、約640V以上の電圧を印
加すれば感光体の表面電位が上昇し始め、それ以降は印
加電圧に対して傾き1で線形に感光体表面電位が増加す
る。以後、この閾値電圧を帯電開始電圧Vthと定義す
る。
【0005】つまり、電子写真に必要とされる感光体表
面電位Vdを得るためには、帯電ローラにはVd+Vt
hという必要とされる以上のDC電圧が必要となる。し
かし、DC印加により帯電行程においては環境変動等に
よって接触帯電部材の抵抗値が変動するため、また感光
体が削れることによって膜厚が変化するとVthが変動
するため、感光体の電位を所望の値にすることが難しか
った。
【0006】このため、更なる帯電の均一化を図るため
に特開昭63−149669号公報に開示される様に、
所望のVdに相当するDC電圧に2×Vth以上のピー
ク間電圧を持つAC成分を重畳した電圧を、接触帯電部
材に印加するAC帯電方式が用いられる。これは、AC
による電位のならし効果を目的としたものであり、被帯
電体の電位はAC電圧のピークの中央であるVdに収束
し、環境等の外乱には影響されることはない。
【0007】また、全くオゾンの発生のない感光体への
電荷の直接注入による帯電の場合(上記の接触帯電装置
においても、その本質的な帯電機構は、帯電部材から感
光体への放電現象を用いているため、先に述べた様に帯
電に必要とされる電圧は感光体表面電位以上の値が必要
とされ、微量のオゾンは発生する)では感光体と接触す
る帯電部材との接触面積が広く、接触性が良好な帯電部
材ほど良好な帯電性を示すことから、帯電部材に磁性粒
子を用いた場合の注入帯電方法が特開平8−69149
号公報や特開平8−6355号公報等に多数の提案がな
されている。
【0008】帯電部材に磁性粒子を用いることにより、
被帯電体との接触面積が導電性ローラや導電性ファーブ
ラシよりも広くすることが可能になり、接触性も良好に
なるので注入帯電方式には好適な帯電部材である。ま
た、このような被帯電体に接触して帯電行程を行なう帯
電部材の場合、転写残トナー等の汚染物質により帯電部
材が汚染された場合に帯電不良が生じ易いので、帯電部
材に磁性粒子を用いた場合、帯電部材と感光体との表面
積の広さから部材自体の汚れに対し有利である。
【0009】しかしながら、帯電部材である磁性粒子
が、磁気力のみにより磁性粒子保持部材に拘束されてい
るため、帯電装置がユーザーの元に届けられるまでの間
に帯電装置が様々な環境条件下にある物流経路を経る際
に、振動や落下、特に落下衝撃時に帯電部材である磁性
粒子が磁性粒子収容室からの漏れや飛散が発生し易くな
り、漏れた磁性粒子が被帯電体に付着して画像不良が生
じたり、被帯電体を傷つけることで画像不良が発生した
り、現像剤担持体上に付着して現像特性を悪化させた
り、その磁性粒子が現像剤担持体と現像剤担持体上のト
ナーを規制するトナー規制部材との間に挟まってしま
い、コート不良が発生し、白すじ画像が発生するという
問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、磁性
粒子を用いた帯電部材による帯電装置において、物流
時、の落下衝撃を受けた時でも帯電部材である磁性粒子
の磁性粒子収容室からの漏れや飛散による画像不良を防
止し、帯電均一性であり良好な画像を形成する電子写真
帯電装置を提供することである。
【0011】本発明の別の目的は、帯電装置が物流時の
落下衝撃を受けた時であっても帯電部材である磁性粒子
の磁性粒子収容室からの漏れがなく、感光体上の傷や現
像装置への混合を防止する、帯電装置と一体に支持され
た電子写真装置に脱着自在であるプロセスカートリッジ
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、電子写
真感光体に接触配置された帯電部材である磁性粒子を収
容する磁性粒子収容室と、この磁性粒子収容室内の磁性
粒子を担持して帯電領域に搬送する磁性粒子担持体と、
この磁性粒子担持体上の磁性粒子層厚を規制する規制部
材とを備え、磁性粒子担持体と規制部材のギャップをg
とする電子写真帯電装置において、帯電部材である磁性
粒子の特性として、メッシュの開口径Tが0.8×g≦
T≦gの範囲にあるメッシュ上に乗せた磁性粒子が、メ
ッシュに振幅2mm、周波数100Hzの振動を加えた
時にメッシュから落下する磁性粒子の量がメッシュに乗
せた磁性粒子量の30重量%以下である電子写真帯電装
置が提供される。
【0013】また本発明に従って、電子写真感光体の周
囲に、感光体に接触配置された磁性粒子からなる帯電部
材に電圧を印加することにより感光体を帯電する帯電手
段を有し、現像手段、及びクリーニング手段、転写手段
からなる群より選ばれる少なくとも一つの手段が、帯電
手段と一体に支持され、電子写真装置本体に着脱自在で
あるプロセスカートリッジにおいて、帯電手段が、帯電
部材である磁性粒子を収容する磁性粒子収容室と、この
磁性粒子収容室内の磁性粒子を担持して帯電領域に搬送
する磁性粒子担持体と、この磁性粒子担持体上の磁性粒
子層厚を規制する規制部材とを有し、磁性粒子担持体と
規制部材のギャップをgとする帯電手段であって、帯電
部材である磁性粒子の特性として、メッシュの開口径T
が0.8×g≦T≦gの範囲にあるメッシュ上に乗せた
磁性粒子が、メッシュに振幅2mm、周波数100Hz
の振動を加えた時にメッシュから落下する磁性粒子の量
がメッシュに乗せた磁性粒子量の30重量%以下である
プロセスカートリッジが提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明によれば、帯電部材である
磁性粒子の特性を上記の特性とすることにより、物流時
の振動や落下衝撃時でも磁性粒子の漏れや飛散がほとん
どないために、感光体上への付着や傷、現像特性への影
響がないために、良好な画像を得ることができる。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。電位写真
感光体に接触して感光体を帯電させる帯電部材が磁性粒
子からなる帯電装置において、磁性粒子保持部材と磁性
粒子規制部材とのギャップをgとした時に、磁性粒子の
特性として、メッシュの開口径Tが0.8×g≦T≦g
の範囲にあるメッシュ上に乗せた磁性粒子が、メッシュ
に振幅2mm、周波数100Hzの振動を加えた時にメ
ッシュから落下する磁性粒子の量がメッシュに乗せた磁
性粒子量の30重量%以下である電子写真帯電装置であ
る。
【0016】物流時の振動や、落下時に磁性粒子の漏れ
や飛散が生じるのは磁性粒子収容室から磁性粒子保持部
材と磁性粒子規制部材とのギャップからである。従っ
て、振動や落下による衝撃時において、そのギャップか
ら磁性粒子収容室にある磁性粒子が漏れにくいような磁
性粒子を用いなけらばならない。
【0017】そのために磁性粒子の特性としては、メッ
シュの開口径Tが0.8×g≦T≦gの範囲にあるメッ
シュ上に乗せた磁性粒子が、メッシュに振幅2mm、周
波数100Hzの振動を加えた時にメッシュから落下す
る量が30重量%以下でなければならない。より好まし
くは5重量%以下である。落下する量が30重量%を超
えると、ギャップgの隙間から磁性粒子が漏れ易いため
に、物流時での磁性粒子の漏れが生じてしまう。なお、
振動を与える時間は10秒以下である。
【0018】磁性粒子の落下量を測定する際のメッシュ
の開口径Tの範囲は0.8×g≦T≦gの範囲であれば
問題はない。実際には磁性粒子は磁性粒子担持体の磁気
力により拘束されており、ギャップgよりも小さい開口
径である0.8×gをTとしてもかまわない。好ましく
は、開口径Tはギャップgと同じであることである。
【0019】上記のような特性の帯電部材である磁性粒
子を得る方法として、帯電部材である磁性粒子中に、
8.0×105A/m(10kOe)での飽和磁化σ
s、残留磁化M、保磁力Hcとした時、 σs>40Am2/kg(40emu/g) Hc>8.0×105A/m(10kOe) M >10Am2/kg(10emu/g) である磁気特性を示す磁性粒子が1〜10重量%含まれ
ることが好ましい。
【0020】保磁力の大きい磁性粒子が含まれると、そ
の磁性粒子同士が引きつけあい、帯電部材である磁性粒
子がややパッキングされたような密な状態になり、振動
や落下時にギャップである隙間から出にくくなり、物流
時の磁性粒子の漏れや飛散を防止できるので好ましい。
より好ましい含有量は3〜10重量%である。1重量%
未満であると、保磁力の大きい磁性粒子を混合した効果
がほとんど発揮されず、磁性粒子の落下量が増すので好
ましくない。また10重量%を超えると、磁性粒子同士
の凝集が強くなり、磁性粒子保持部材上に均一な磁性粒
子のコート層が形成されにくく、被帯電体への帯電性が
悪化するので好ましくない。
【0021】磁性粒子の落下量の測定装置としては、パ
ウダーテスター(細川ミクロン社製)を用いる。測定方
法としては、振動台に開口径Tのメッシュをセットす
る。このセットしたメッシュ上に正確に秤量した試料5
gを加え、振動台へ振幅2mm、周波数100Hzにな
る様に調整し、約10秒間、メッシュに振動を加える。
その後、メッシュ上に残った試料の重量A(g)を測定
して、下式にもとづき落下量を測定した: 落下量重量%=(5−A)×100/5
【0022】磁性粒子担持体と規制部材のギャップg
は、50〜5000μmであることが好ましい。より好
ましくは50〜700μmである。また、磁性粒子を保
持する保持部材と感光体との間隙は50〜5000μm
の範囲が好ましい。50μmより小さいと磁性粒子保持
部材上の磁性粒子層が薄く、感光体に帯電に十分な接触
面積を確保しずらくなり(感光体と磁性粒子のニップを
広く形成させることが困難)、また磁性粒子がその間隙
を通りにくくなり、スムーズに保持部材上を磁性粒子が
搬送されずに帯電不良が生じ易く、5000μmを超え
ると磁性粒子保持部材上に磁性粒子の均一なコート層を
形成しにくくなり、帯電不均一を生じ易いので好ましく
ない。より好ましくは100〜2000μm、更には2
00〜500μmが好ましい。
【0023】また、磁性粒子担持体と規制部材のギャッ
プgが、感光体と磁性粒子保持部材との隙間よりも広い
方が好ましい。ギャップgが感光体と磁性粒子保持部材
との隙間よりも狭いと、磁性粒子保持部材上の磁性粒子
のコート層が薄く、感光体と良好な接触面積、接触性を
確保できず、帯電不良が生じ易いので好ましくない。
【0024】磁性粒子の体積平均粒径は5〜200μm
が好ましい。5μmより小さいと、感光体への磁気ブラ
シの付着が生じ易く、また200μmより大きいと、ス
リーブ上での磁気ブラシの穂立ちの密度を密にできず、
感光体と磁性粒子の接触面積、接触性が低下し帯電不良
を生じ易くなる傾向にある。より好ましくは10〜10
0μm、更には10〜50μmが適当である。なお体積
平均粒径は、レーザー回折式粒度分布測定装置HERO
S(日本電子製)を用いて、0.05〜350μmの範
囲を32対数分割して測定し、50%平均粒径とした。
【0025】帯電部材である磁性粒子の体積抵抗値ρ
が、104Ωcm<ρ<109Ωcmであることが好まし
い。104Ωcm≧ρであると感光体欠陥によるピンホ
ールリーク画像を防止できないので好ましくなく、ρ≧
109Ωcmであると感光体への帯電性が悪化してしま
う。より好ましくは104Ωcm<ρ<107Ωcmであ
り、帯電部材の電圧印加部分から感光体に接する部分ま
での抵抗値が、104〜1010Ωであると更に好まし
い。
【0026】磁性粒子の体積抵抗値の測定方法は、図2
に示すセルAに磁性粒子を充填し、磁性粒子に接するよ
う電極21及び22を配し、電極間に電圧を印加し、そ
の時流れる電流を測定することで得た。測定条件は、2
3℃で湿度65%の環境下で、充填磁性粒子と電極との
接触面積2cm2、厚み1mm、上部電極に10kg、
印加電圧100Vである。
【0027】本発明に係わる磁性粒子としては、磁気に
よって穂立ちさせて、この磁気ブラシを感光体に接触さ
せて帯電させるために、この材質としては例えば、鉄、
コバルト、ニッケル等の強磁性を示す元素を含む合金あ
るいは化合物、また酸化処理、還元処理等を行って抵抗
値を調整した、例えば組成調整したフェライト、水素還
元処理したZn−Cuフェライト等が用いられる。
【0028】本発明に用いられる磁性粒子は、抵抗調整
のために表面層を有した形態でもかまわない。表面層の
形態は、磁性粒子の表面を蒸着膜や、導電性樹脂膜、導
電性顔料分散樹脂膜等でコートしたものである。この表
面層は必ずしも磁性粒子を完全に被覆する必要はなく、
本発明の範囲の抵抗が得られる範囲で磁性粒子が露出し
ていてもよい。つまり表面層が不連続に形成されていて
もよい。
【0029】磁性粒子の被覆用に用いられるバインダー
樹脂としては、スチレン、クロルスチレン等のスチレン
類;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン等
のモノオレフィン;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル;アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メ
チレン脂肪族モノカルボン酸エステルビニルメチルエー
テル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等
のビニルエーテル;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシ
ルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケト
ン類の単独重合体あるいは共重合体等が挙げられ、特に
代表的なバインダー樹脂としては、導電性粒子の分散性
やコート層としての成膜性、生産性という点等から、ポ
リスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、
ポリエチレン、ポリプロピレンが挙げられる。更にポリ
カーボネート、フェノール樹脂、ポリエステル、ポリウ
レタン、エポキシ樹脂、ポリオレフィン、フッ素樹脂、
シリコーン樹脂、ポリアミド等が挙げられる。
【0030】例えばフッ素樹脂としては、例えばポリフ
ッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリトリフルオロ
エチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリジク
ロロジフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリヘキサフルオロプロピレン等と、他のモノマー
と共重合した溶媒可溶の共重合体が挙げられる。
【0031】またシリコーン樹脂としては、例えば信越
シリコーン社製KR271、KR282、KR311、
KR255、KR155(ストレートシリコーンワニ
ス)、KR211、KR212、KR216、KR21
3、KR217、KR9218(変性用シリコーンワニ
ス)、SA−4、KR206、KR5206(シリコー
ンアルキッドワニス)、ES1001、ES1001
N、ES1002T、ES1004(シリコーンエポキ
シワニス)、KR9706(シリコーンアクリルワニ
ス)、KR5203、KR5221(シリコーンポリエ
ステルワニス)や東レシリコーン社製のSR2100、
SR2101、SR2107、SR2110、SR21
08、SR2109、SR2400、SR2410、S
R2411、SH805、SH806A、SH840等
が用いられる。また、抵抗調整のために導電性顔料を分
散させた樹脂被膜を形成させてもよい。
【0032】本発明に係わる導電性粒子としては、銅、
ニッケル、鉄、アルミニウム、金、銀等の金属あるいは
酸化鉄、フェライト、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化アンチ
モン、酸化チタン等の金属酸化物、更にはカーボンブラ
ック等の電子伝導性の導電粉が挙げられ、またイオン導
電剤として、過塩素酸リチウム、4級アンモニウム塩等
が挙げられる。
【0033】また、帯電部材と感光体を十分に接触させ
ることによって帯電性は向上することから、帯電部材は
感光体に対して周速差をもって移動させることが好まし
い。周速差をもって移動させることにより、帯電部材で
ある磁性粒子と感光体が接触する機会が増し、帯電性が
向上する。
【0034】帯電部材に印加する電圧は注入帯電の場
合、求める感光体の表面電位と同じ直流電圧のみでもか
まわないし、その直流電圧に交流成分の電圧を重畳して
もかまわない。交流成分の電圧は、装置のプロセススピ
ードにもよるが100Hz〜10kHz程度の周波数
で、印加交流成分のピーク間電圧は1000V程度以下
が好ましい。1000Vを超えると、印加電圧に対して
感光体電位が得られてしまうので、潜像面が電位的に波
打ち、かぶりや濃度薄を生じることがある。
【0035】放電を用いる帯電方法の場合は、求める感
光体表面の表面電位に放電開始電圧を加えた直流電圧の
みでもかまわないし、求める感光体の表面電位に交流成
分を重畳した電圧でもかまわない。交流成分としては、
装置のプロセススピードにもよるが100Hz〜10k
Hz程度の周波数で、印加交流成分のピーク間電圧は1
000V程度以上で、放電開始電圧の2倍以上が必要に
なる。印加する交流成分の波形はサイン波、矩形波、鋸
波等が使用できる。
【0036】注入帯電により帯電を行なう場合の感光体
としては、最外層に体積抵抗値が1×108〜1×10
15Ωcmの範囲である電荷注入層を設けた感光体を用い
なければならない。望ましくは画像流れ等の点から、体
積抵抗値が1×1011〜1×1014Ωcm、更に体積抵
抗値の環境変動等も考慮すると、体積抵抗値が1×10
11〜1×1015Ωcmのものを用いるのが望ましい。
【0037】1×108Ωcm未満では高湿環境で帯電
電荷が表面方向に保持されないため画像流れを生じ、1
×1015Ωcmを超えると帯電部材からの帯電電荷を十
分注入、保持できず、帯電不良を生じる傾向にあり、帯
電不良により帯電部材の印加電圧と感光体の表面電位と
の電位差が大きくなり、帯電部材に磁性粒子を用いた場
合に磁性粒子の脱落が生じてしまう。このような機能層
を感光体表面に設けることによって、帯電部材から注入
された帯電電荷を保持する役割を果たし、更に光露光時
にこの電荷を感光体基体に逃がす役割を果たし、残留電
位を低減させる。
【0038】また、本発明に係わる帯電部材と感光体を
用いることでこのような構成をとることによって、帯電
開始電圧Vthが小さく、感光体帯電電位を帯電部材に
印加する電圧のほとんど90%以上までに帯電させるこ
とが可能になった。例えば、本発明の帯電部材に絶対値
で100〜2000Vの直流電圧を印加した時、本発明
の電荷注入層を有する電子写真感光体の帯電電位を印加
電圧の80%以上、更には90%以上にすることができ
る。これに対し、従来の放電を利用した帯電によって得
られる感光体の帯電電位は、印加電圧が640V以下で
はほとんど0Vであり、640V以上では印加電圧から
640Vを引いた値の帯電電位程度しか得られなかっ
た。
【0039】ここで電荷注入層の体積抵抗値の測定方法
は、表面に導電膜を蒸着させたポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルム上に電荷注入層を作成し、これ
を体積抵抗測定装置(ヒューレットパッカード社製41
40B pAMATER)にて、23℃で湿度65%の
環境下で、100Vの電圧を印加して測定するというも
のである。
【0040】この電荷注入層は、金属蒸着膜等の無機の
層あるいは導電性粒子をバインダー樹脂中に分散させた
導電粉樹脂分散層等によって構成され、蒸着膜は蒸着、
導電粉樹脂分散膜はディッピング塗工法、スプレー塗工
法、ロールコート塗工法、及びビーム塗工法等の適当な
塗工法にて塗工することによって形成される。また、絶
縁性のバインダー樹脂に光透過性の高いイオン導電性を
持つ樹脂を混合、もしくは共重合させて構成するもの、
又は中抵抗で光導電性のある樹脂単体で構成するもので
もよい。
【0041】導電性粒子分散膜の場合、導電性粒子の添
加量はバインダー樹脂100質量部に対して2〜250
質量部、より好ましくは2〜190質量部であることが
好ましい。2質量部未満の場合には所望の体積抵抗値を
得にくくなり、250質量部を超える場合には、膜強度
が低下してしまい電荷注入層が削りとられ易くなり、感
光体の寿命が短くなる傾向になるからであり、また抵抗
が低くなってしまい、潜像電位が流れることによる画像
不良を生じ易くなるからである。
【0042】また、電荷注入層のバインダー樹脂は、下
層のバインダー樹脂と同じとすることも可能であるが、
この場合には電荷注入層の塗工時に電荷輸送層の塗工面
を乱してしまう可能性があるため、コート法を特に選択
する必要がある。
【0043】また本発明においては、電荷注入層が滑材
粒子を含有することが好ましい。その理由は、帯電時に
感光体と注入帯電部材の摩擦が低減されるために帯電ニ
ップが拡大し、帯電特性が向上するためである。特に滑
材粒子として臨界表面張力の低いフッ素系樹脂、シリコ
ーン系樹脂、又はポリオレフィン系樹脂を用いるのがよ
り望ましい。更に、好ましくは4フッ化エチレン樹脂
(PTFE)が用いられる。
【0044】この場合、滑材粒子の添加量は、バインダ
ー樹脂100質量部に対して好ましくは2〜50質量
部、より好ましくは5〜40質量部である。2質量部未
満では滑材粉末の量が十分ではないために帯電特性の向
上が十分でなく、また50質量部を超えると、画像の分
解能や感光体の感度が大きく低下してしまうからであ
る。本発明における電荷注入層の膜厚は、好ましくは
0.1〜10μm、より好ましくは1〜7μmである。
【0045】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明するが、
これによって本発明が限定されるものではない。まず、
各部材の帯電部材の構成、材質、製造方法等を例示す
る。
【0046】(感光体製造例1)感光体は負帯電用の有
機光導電性物質を用いた感光体(以下OPC感光体)で
あり、φ30mmのアルミニウムニウムのシリンダー上
に機能層を5層設ける。
【0047】第1層は導電層であり、アルミニウムシリ
ンダーの欠陥等を均すため、またレーザ露光の反射によ
るモアレの発生を防止するために設けられている、厚さ
約20μmの導電性粒子分散樹脂層である。
【0048】第2層は正電荷注入防止層(下引き層)で
あり、アルミニウム支持体から注入された正電荷が感光
体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割
を果たし、6−66−610−12−ナイロン樹脂とメ
トキシメチル化ナイロンによって106Ωcm程度に抵
抗調整された、厚さ約1μmの中抵抗層である。
【0049】第3層は電荷発生層であり、ジスアゾ系の
顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、レ
ーザ露光を受けることによって正負の電荷対を発生す
る。
【0050】第4層は電荷輸送層であり、ポリカーボネ
ート樹脂にヒドラゾンを分散した厚さ14μmの層であ
り、P型半導体である。従って、感光体表面に帯電され
た負電荷はこの層を移動することはできず、電荷発生層
で発生した正電荷のみを感光体表面に輸送することがで
きる。
【0051】第5層は本発明の特徴である電荷注入層で
あり、光硬化性のアクリル樹脂にSnO2超微粒子、更
に接触帯電部材と感光体との接触時間を増加させて均一
な帯電を行なうために、粒径約0.25μmの4フッ化
エチレン樹脂粒子を分散したものである。具体的には、
アンチモンをドーピングし、低抵抗化した粒径約0.0
3μmのSnO2粒子をアクリル樹脂に対して100質
量%、4フッ化エチレン樹脂粒子を20質量%、分散剤
を1.2質量%分散したものである。この様にして調合
した塗工液を、スプレー塗工法にて厚さ約3μmに塗工
して電荷注入層とした。
【0052】これによって感光体表面層の体積抵抗値
は、電荷輸送層単体の場合の1×10 15Ωcmであった
のに比べ、感光体表面の抵抗は、5×1012Ωcmにま
で低下した感光体1を得た。
【0053】(感光体製造例2)感光体製造例1で、第
5層を設けない以外は同様に作成し、4層ドラムである
感光体2を得た。
【0054】 (トナー製造例) スチレン−ブチルアクリレート共重合体 (共重合質量比80:20) 100質量部 マグネタイト 60質量部 含金属アゾ顔料 2質量部 低分子量ポリプロピレン 3質量部
【0055】上記材料をヘンシェルミキサーで混合した
後に、130℃に設定したエクストルーダーにて混練し
た。得られた混練物を冷却し、カッターミルにて粗粉砕
した後に、ジェット気流を用いたジェットミルで微粉砕
し、風力分級して重量平均粒径10μmの黒色微粉体
(磁性トナー粒子)を得た。この黒色微粉体100質量
部に対して、シリコーンオイルにて疎水化処理をしたシ
リカ1.2質量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合
し、絶縁性磁性トナーを得た。
【0056】(帯電部材製造例1)Fe23:50モル
%、CuO:25モル%、ZnO:25モル%、これら
をボールミルにて粉砕、混合し分散剤及びバインダー樹
脂と水を加えスラリーとした後、スプレードライヤーに
より造粒操作を行ない、適宜、分級した後に1200℃
にて焼成を行った。得られた磁性粒子を解砕処理の後、
分級を行ない、体積平均粒径が50μmの銅亜鉛フェラ
イトを用意し、これに8.0×105A/mでの飽和磁
化57Am2/kg、残留磁化50Am2/kg、保持力
4×105A/m、体積平均粒径10μmのストロンチ
ウムフェライトを銅亜鉛フェライト93重量%に対して
ストロンチウムフェライト7重量%として混合し、8.
0×105A/mの磁場中で着磁処理を行ない、体積抵
抗値が1×107Ωcmである磁性粒子を得た。上記帯
電部材の開口径400μmメッシュを用いた時の落下量
を測定したところ0.7重量%であった。
【0057】(帯電部材製造例2)帯電部材製造例1で
ストロンチウムフェライトを混合しなかった以外は、帯
電部材製造例1と同様の磁性粒子を得た。体積抵抗値は
8×106Ωcmであった。上記帯電部材の開口径40
0μmメッシュを用いた時の落下量を測定したところ9
9.8重量%であった。
【0058】(帯電部材製造例3)Fe23:50モル
%、CuO:25モル%、ZnO:25モル%、これら
をボールミルにて粉砕、混合し分散剤及びバインダー樹
脂と水を加えスラリーとした後、スプレードライヤーに
より造粒操作を行ない、適宜、分級した後に1200℃
にて焼成を行った。得られた磁性粒子を解砕処理の後、
分級を行ない、体積平均粒径が30μmの銅亜鉛フェラ
イトを用意し、これに上記磁性粒子を更に解砕し、体積
平均粒径を5μmとした銅亜鉛フェライトを30μm銅
亜鉛フェライト80重量%に対して5μmの銅亜鉛フェ
ライト20重量%として混合し、体積抵抗値が8.3×
106Ωcmである磁性粒子を得た。上記帯電部材の開
口径400μmメッシュを用いた時の落下量を測定した
ところ15重量%であった。
【0059】(帯電部材製造例4)帯電部材製造例3の
体積平均粒径が30μmの銅亜鉛フェライトを用意し、
これに上記磁性粒子を更に解砕し、体積平均粒径を5μ
mとした銅亜鉛フェライトを30μm銅亜鉛フェライト
60重量%に対して5μmの銅亜鉛フェライト40重量
%として混合し、体積抵抗値が8×106Ωcmである
磁性粒子を得た。上記帯電部材の開口径400μmメッ
シュを用いた時の落下量を測定したところ10重量%で
あった。
【0060】(帯電部材製造例5)帯電部材製造例3の
体積平均粒径が30μmの銅亜鉛フェライトを用意し、
これに上記磁性粒子を更に解砕し、体積平均粒径を5μ
mとした銅亜鉛フェライトを30μm銅亜鉛フェライト
97重量%に対して5μmの銅亜鉛フェライト3重量%
として混合し、体積抵抗値が8×106Ωcmである磁
性粒子を得た。上記帯電部材の開口径400μmメッシ
ュを用いた時の落下量を測定したところ38重量%であ
り、320μmメッシュを用いた時の落下量は28重量
%であった。
【0061】(帯電部材製造例6)帯電部材製造例1の
体積平均粒径が30μmの銅亜鉛フェライトを用意し、
これに8.0×105A/mでの飽和磁化57Am2/k
g、残留磁化50Am2/kg、保持力4×105A/
m、体積平均粒径42μmのストロンチウムフェライト
を銅亜鉛フェライト95重量%に対してストロンチウム
フェライト5重量%として混合し、8.0×105A/
mの磁場中で着磁処理を行ない、体積抵抗値が1×10
7Ωcmである磁性粒子を得た。上記帯電部材の開口径
400μmメッシュを用いた時の落下量を測定したとこ
ろ1.8重量%であった。
【0062】(帯電部材製造例7)Fe23:50モル
%、CuO:25モル%、ZnO:25モル%、これら
をボールミルにて粉砕、混合し分散剤及びバインダー樹
脂と水を加えスラリーとした後、スプレードライヤーに
より造粒操作を行ない、適宜、分級した後に1200℃
にて焼成を行った。得られた磁性粒子を解砕処理の後、
分級を行ない、体積平均粒径が32μmの銅亜鉛フェラ
イトを用意し、体積抵抗値が7.8×106Ωcmであ
る磁性粒子を得た。上記帯電部材の開口径400μmメ
ッシュを用いた時の落下量を測定したところ98重量%
であった。
【0063】(帯電部材製造例8)帯電部材製造例7の
磁性粒子の解砕処理、分級を調整し、体積平均粒径が1
5μmの銅亜鉛フェライトを用意し、体積抵抗値が9.
1×106Ωcmである磁性粒子を得た。上記帯電部材
の開口径400μmメッシュを用いた時の落下量を測定
したところ91重量%であった。
【0064】次に、本発明に使用される電子写真帯電装
置、及びプロセスカートリッジについて説明する。本実
施例で用いた電子写真帯電装置と電子写真方式のプリン
ターについて図1と図3を用いて説明する。
【0065】本発明に用いる電子写真装置のプロセスス
ピードは100mm/secであり、感光体18を帯電
させる接触帯電部材は磁性粒子17からなりこれを磁気
ブラシとして穂立ちさせるための非磁性の表面をブラス
ト処理したアルミニウム製の導電スリーブ15と、これ
に内包されるマグネットローラ14を用いる。この磁性
粒子保持スリーブに磁性粒子を供給する磁性粒子収容室
13を磁性粒子保持スリーブを囲む様に設置し、磁性粒
子のコートを規制する規制部材12を設置し、磁性粒子
保持スリーブと感光体との間隙は約250μm、磁性粒
子保持スリーブと磁性粒子規制部材とのギャップgを4
00μmとした。
【0066】またマグネットローラは固定、スリーブ表
面が感光体表面の周速に対して同じの速さで逆方向に回
転する様にし、感光体と磁気ブラシが均一に接触する様
にした電子写真帯電装置を用いて帯電を行なう。更に、
磁性粒子保持部材に磁性粒子を供給し易いような攪拌ロ
ーラ16を磁性粒子収容室内に設けてもかまわない。
【0067】次に、露光部で画像露光を受ける。これは
画像信号に従って強度変調を受けたレーザダイオードか
らのレーザ光31をポリゴンミラーを用いて走査するこ
とにより、感光体にレーザ光を照射し静電潜像を形成す
る。そして、磁性一成分絶縁トナーを用いて現像装置3
2を用いて反転現像を行なう。マグネットを内包する直
径16mmの非磁性スリーブ33に上記のネガトナーを
規制部材34にてコートし、感光体表面との距離を30
0μmに固定した状態で感光体と等速で回転させ、スリ
ーブに電圧を印加する。電圧は−500VのDC電圧
と、周波数2000Hz、ピーク間電圧1200Vの矩
形のAC電圧を重畳したものを用い、スリーブと感光体
の間でジャンピング現像を行なわせる。
【0068】この様にしてトナーで顕視化された像は、
次に転写材37に転写される。転写手段としては中抵抗
の転写ローラ38を用いる。本実施例ではローラ抵抗値
は5×108Ωのものを用い、+2500VのDC電圧
を印加して転写を行った。転写材上にトナー像を転写さ
れたプリント画像は、その後熱定着ローラ35によって
定着を受け、機外に排出される。また、転写されなかっ
たトナーはクリーニングブレード36で感光体表面から
かき落とされ、次の画像形成に備えられる。
【0069】また、図4は本発明に係る帯電装置を本体
装置に着脱可能なプロセスカートリッジとしたものであ
る。図に示す様に帯電装置がカートリッジカバー11に
内包されたカートリッジ形態39であり、本体装置41
である感光体の帯電行程部に、本体装置に設けられたカ
ートリッジ挿入口42から本体装置に着脱可能な形態を
用いた。また、本発明においては、上述の感光体、帯電
手段、現像手段及びクリーニング手段等の構成要素のう
ち、帯電手段を含む複数のものをプロセスカートリッジ
として一体に結合して構成し、このプロセスカートリッ
ジを複写機やレーザービームプリンター等の電子写真装
置本体に対して着脱可能に構成してもよい。
【0070】例えば、帯電手段、現像手段及びクリーニ
ング手段の少なくとも一つを感光体と共に一体に支持し
てカートリッジ化し、装置本体に設けられたレール等の
案内手段を用いて装置本体に着脱可能なプロセスカート
リッジとし、装置本体に設置された転写ローラ、定着器
を経て、画像形成を行なうことができるプロセスカート
リッジの形態としてもよい。
【0071】(実施例1〜15及び比較例1〜9)上記
のプロセスカートリッジと画像形成装置を用いて、以下
の評価を行った。用いた帯電部材と感光体を表1に、帯
電部材に印加する電圧成分をまとめる。帯電部材への印
加電圧は、DC:−700Vdcの直流電圧のみ、A
C:−700Vdc、1kHz、0.7kVpp(感光
体1の場合)、−700Vdc、1kHz、1.9kV
pp(感光体2の場合)を表す。その結果を表2に示
す。
【0072】(評価方法1)まず帯電装置を具備したプ
ロセスカートリッジを、振動試験器を用いて加速度1G
の下で振動数を10〜100Hzの範囲で2.5分周期
で変化させながら振幅2mmで横方向、縦方向、垂直方
向についてそれぞれ30分間づつ行ない、所定の梱包が
施されている帯電装置を具備したプロセスカートリッジ
を、23℃で湿度60%の環境下で、それぞれ12時間
放置した後に、プロセスカートリッジを所定の高さ(落
下高さは60cm)からコンクリート面に落下させる。
【0073】この振動テストと落下テストを同一のサン
プルについて連続して行ない、振動落下テストをした後
に、帯電部材の磁性粒子保持部材上に磁性粒子収容室か
ら磁性粒子が漏れているかを目視で評価した: ○:全く漏れが認められない △:ややあるが、感光体との接触面までは到達していな
い ×:全面に漏れが認められ、感光体上にも付着が認めら
れる
【0074】(評価方法2)評価方法1で行った振動落
下テストをした帯電装置を用いて、上記電子写真方式の
プリンターを用いて画出しを行ない、感光体の傷等によ
る画像不良(画像上黒ポチやすじ画像が発生)、磁性粒
子の漏れに起因する画像不良(現像装置への混入による
トナーのコート不良による白すじ画像や、現像特性悪化
によるかぶり画像等)を画出しにより評価した: ○:全く画像不良が認められない △:ポチ、すじ画像が極薄く認められる ×:ポチ、すじ画像が認められる
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
【発明の効果】以上、説明した様に、電子写真感光体に
接触配置された帯電部材である磁性粒子を収容する磁性
粒子収容室と、この磁性粒子収容室内の磁性粒子を担持
して帯電領域に搬送する磁性粒子担持体と、この磁性粒
子担持体上の磁性粒子層厚を規制する規制部材とを備
え、磁性粒子担持体と規制部材のギャップをgとする電
子写真帯電装置において、帯電部材である磁性粒子の特
性として、開口径Tが0.8×g≦T≦gの範囲にある
メッシュ上に乗せた磁性粒子が、メッシュに振幅2m
m、周波数100Hzの振動を加えた時にメッシュから
落下する磁性粒子の量がメッシュに乗せた磁性粒子量の
30重量%以下であることを特徴とする電子写真帯電装
置、及び上述の帯電装置を電子写真感光体の周囲に、感
光体に接触配置された帯電手段を有し、現像手段、及び
クリーニング手段、転写手段からなる群より選ばれる少
なくとも一つの手段が、帯電手段と一体に支持され、電
子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジ
を用いることによって、帯電装置が、物流時の落下衝撃
を受けた時であっても帯電部材である磁性粒子の磁性粒
子収容室からの漏れがなく、感光体上の傷や現像装置へ
の混入が防止され、良好な帯電性を示し、画像を提供す
ることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電装置の概略構成を示す図である。
【図2】磁性粒子の体積抵抗値を測定する装置の概略構
成を示す図である。
【図3】本発明の画像形成装置の概略構成を示す図であ
る。
【図4】本発明のプロセスカートリッジ脱着の概略を示
す図である。
【符号の説明】
11 カートリッジカバー 12 磁性粒子規制部材(ブレード) 13 磁性粒子収容室 14 マグネットローラ 15 スリーブ 16 攪拌ローラ 17 帯電部材である磁性粒子 18 感光体 A セル 21,22 電極 23 ガイドリング 24 電流計 25 電圧計 26 定電圧装置 27 測定サンプル 28 絶縁物 31 露光装置 32 現像装置 33 マグネット内包スリーブ 34 トナー規制部材 35 定着ローラ 36 クリーニング装置 37 転写材 38 転写ローラ 39 帯電装置 41 本体装置 42 カートリッジ挿入口
フロントページの続き (72)発明者 溝江 希克 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高森 俊夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 BB11 CC04 CC05 2H027 ED03 HB15 HB18 ZA10

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体に接触配置された帯電部
    材である磁性粒子を収容する磁性粒子収容室と、この磁
    性粒子収容室内の磁性粒子を担持して帯電領域に搬送す
    る磁性粒子担持体と、この磁性粒子担持体上の磁性粒子
    層厚を規制する規制部材とを備え、該磁性粒子担持体と
    該規制部材のギャップをgとする電子写真帯電装置にお
    いて、該帯電部材である磁性粒子の特性として、メッシ
    ュの開口径Tが0.8×g≦T≦gの範囲にあるメッシ
    ュ上に乗せた該磁性粒子が、メッシュに振幅2mm、周
    波数100Hzの振動を加えた時にメッシュから落下す
    る磁性粒子の量がメッシュに乗せた磁性粒子量の30重
    量%以下であることを特徴とする電子写真帯電装置。
  2. 【請求項2】 該磁性粒子の特性として、メッシュの開
    口径Tが0.8×g≦T≦gの範囲にあるメッシュ上に
    乗せた該磁性粒子が、メッシュに振幅2mm、周波数1
    00Hzの振動を加えた時にメッシュから落下する磁性
    粒子の量がメッシュに乗せた磁性粒子量の5重量%以下
    である請求項1に記載の電子写真帯電装置。
  3. 【請求項3】 該帯電部材である磁性粒子中に、8.0
    ×105A/m(10kOe)での飽和磁化σs、残留
    磁化M、保磁力Hcとした時、 σs>40Am2/kg(40emu/g) Hc>8.0×105A/m(10kOe) M >10Am2/kg(10emu/g) である磁気特性を示す磁性粒子が1〜10重量%含まれ
    る請求項1又は2に記載の電子写真帯電装置。
  4. 【請求項4】 該磁性粒子担持体と該規制部材のギャッ
    プgが50〜5000μmとする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の電子写真帯電装置。
  5. 【請求項5】 該磁性粒子担持体と該規制部材のギャッ
    プgが、該感光体と磁性粒子保持部材との隙間よりも広
    い請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真帯電装置。
  6. 【請求項6】 該帯電部材である磁性粒子の体積平均粒
    径が5〜200μmである請求項1〜5のいずれかに記
    載の電子写真帯電装置。
  7. 【請求項7】 該帯電部材である磁性粒子の体積抵抗値
    ρが104Ωcm<ρ<109Ωcmである請求項1〜6
    のいずれかに記載の電子写真帯電装置。
  8. 【請求項8】 該接触帯電部材である磁性粒子で構成さ
    れる磁気ブラシが、電子写真感光体に対して周速差をも
    って移動する請求項1〜7のいずれかに記載の電子写真
    帯電装置。
  9. 【請求項9】 該感光体の最外層が1×108〜1×1
    15Ωcmの体積抵抗値を有する電荷注入層である請求
    項1〜8のいずれかに記載の電子写真帯電装置。
  10. 【請求項10】 前記電荷注入層が、バインダー樹脂及
    び導電性粒子を含有する請求項1〜9のいずれかに記載
    の電子写真帯電装置。
  11. 【請求項11】 前記導電性粒子が、SnO2である請
    求項10に記載の電子写真帯電装置。
  12. 【請求項12】 電子写真感光体が表面に滑材粉末を含
    有する請求項1〜11のいずれかに記載の電子写真帯電
    装置。
  13. 【請求項13】 該滑材粉末が、フッ素系樹脂、ポリオ
    レフィン樹脂、又はシリコーン樹脂である請求項12に
    記載の電子写真帯電装置。
  14. 【請求項14】 電子写真感光体の周囲に、該感光体に
    接触配置された磁性粒子からなる帯電部材に電圧を印加
    することにより該感光体を帯電する帯電手段を有し、現
    像手段、及びクリーニング手段、転写手段からなる群よ
    り選ばれる少なくとも一つの手段が、帯電手段と一体に
    支持され、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセス
    カートリッジにおいて、該帯電手段が、帯電部材である
    磁性粒子を収容する磁性粒子収容室と、この磁性粒子収
    容室内の磁性粒子を担持して帯電領域に搬送する磁性粒
    子担持体と、この磁性粒子担持体上の磁性粒子層厚を規
    制する規制部材とを有し、該磁性粒子担持体と該規制部
    材のギャップをgとする帯電手段であって、該帯電部材
    である磁性粒子の特性として、メッシュの開口径Tが
    0.8×g≦T≦gの範囲にあるメッシュ上に乗せた該
    磁性粒子が、メッシュに振幅2mm、周波数100Hz
    の振動を加えた時にメッシュから落下する磁性粒子の量
    がメッシュに乗せた磁性粒子量の30重量%以下である
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  15. 【請求項15】 該磁性粒子の特性として、メッシュの
    開口径Tが0.8×g≦T≦gの範囲にあるメッシュ上
    に乗せた該磁性粒子が、メッシュに振幅2mm、周波数
    100Hzの振動を加えた時にメッシュから落下する磁
    性粒子の量がメッシュに乗せた磁性粒子量の5重量%以
    下である請求項14に記載のプロセスカートリッジ。
  16. 【請求項16】 該帯電部材である磁性粒子中に、8.
    0×105A/m(10kOe)での飽和磁化σs、残
    留磁化M、保磁力Hcとした時、 σs>50Am2/kg(50emu/g) Hc>8.0×105A/m(10kOe) M >20Am2/kg(20emu/g) である磁気特性を示す磁性粒子が1〜10重量%以上含
    まれる請求項14又は15に記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  17. 【請求項17】 該磁性粒子担持体と該規制部材のギャ
    ップgが50〜5000μmとする請求項14〜16の
    いずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  18. 【請求項18】 該磁性粒子担持体と該規制部材のギャ
    ップgが、該感光体と磁性粒子保持部材との隙間よりも
    広い請求項14〜17のいずれかに記載のプロセスカー
    トリッジ。
  19. 【請求項19】 該帯電部材である磁性粒子の体積平均
    粒径が5〜200μmである請求項14〜18のいずれ
    かに記載のプロセスカートリッジ。
  20. 【請求項20】 該帯電部材である磁性粒子の体積抵抗
    値ρが104Ωcm<ρ<109Ωcmである請求項14
    〜19のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  21. 【請求項21】 該接触帯電部材である磁性粒子で構成
    される磁気ブラシが、電子写真感光体に対して周速差を
    もって移動する請求項14〜20のいずれかに記載のプ
    ロセスカートリッジ。
  22. 【請求項22】 該感光体の最外層が、1×108〜1
    ×1015Ωcmの体積抵抗値を有する電荷注入層である
    請求項14〜21のいずれかに記載のプロセスカートリ
    ッジ。
  23. 【請求項23】 前記電荷注入層が、バインダー樹脂及
    び導電性粒子を含有する請求項14〜22のいずれかに
    記載のプロセスカートリッジ。
  24. 【請求項24】 前記導電性粒子が、SnO2である請
    求項23に記載のプロセスカートリッジ。
  25. 【請求項25】 電子写真感光体が表面に滑材粉末を含
    有する請求項14〜24のいずれかに記載のプロセスカ
    ートリッジ。
  26. 【請求項26】 該滑材粉末が、フッ素系樹脂、ポリオ
    レフィン樹脂、又はシリコーン樹脂である請求項25に
    記載のプロセスカートリッジ。
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