JP2000029141A - 投写型表示装置 - Google Patents

投写型表示装置

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JP2000029141A JP10192142A JP19214298A JP2000029141A JP 2000029141 A JP2000029141 A JP 2000029141A JP 10192142 A JP10192142 A JP 10192142A JP 19214298 A JP19214298 A JP 19214298A JP 2000029141 A JP2000029141 A JP 2000029141A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の小型化を促進できるとともに、光変調
装置を含む光学系をバランスよくかつ効率よく冷却でき
るようになる投写型表示装置を提供する。 【解決手段】 投写型表示装置を、光変調装置925、
色合成光学系910、投写レンズ6を搭載するヘッド体
903と、ヘッド体903に配置されるファン17C
と、ファン17Cを保持しプリズム搭載面903Cに対
して複数箇所で取り付けられるファン用枠体22とを備
えたものとし、ファン用枠体22は、プリズム搭載面9
03Cに対向する面の外形が略四角形であり、四角形の
2つの対角線22Bの一方は、プリズム搭載面903C
と直交する平面に沿っているものとした。そのため、フ
ァン用枠体を投写レンズ側に近づけて取り付けることが
できるので、小型化を促進できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投写型表示装置に
係り、特に小型化を図りかつ装置内部に配置される光変
調装置を含む光学系を効率よく冷却する技術に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、光源ランプと、この光源ランプ
から出射される光束を光学的に処理して画像情報に応じ
た光学像を形成する光学系と、この光学系で形成される
画像を投写面に拡大投写する投写レンズと、装置駆動用
の電力を供給する電源とを備えた投写型表示装置が知ら
れている。このような投写型表示装置において、通常、
光学系には、光源ランプからの光を3色に分離する色分
離光学系と、分離された3色の光をそれぞれ変調する光
変調装置と、変調された光を合成する色合成プリズムと
が含まれる。そして、3つの光変調装置によって形成さ
れた画像が互いにずれた状態で投写されないように、光
変調装置は、装置内部において剛性の高いヘッド体上に
配置されている。
【0003】また、このような投写型表示装置は、会
議、学会、展示会等でのマルチメディアプレゼンテーシ
ョンに広く利用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、投写型表示
装置は、プレゼンテーション用の会議室等に設置された
状態に維持されることもあるが、必要に応じて持ち込ま
れたり、終了後に他の場所に移して保管する場合もあ
る。従って、持ち運びを容易にするために携帯性を向上
させる必要があり、一層の小型化が求められている。
【0005】ところが、装置の小型化を図ると、各種の
構成部品が装置内に密集して配置されるようになり、フ
ァン等によって吸引される冷却用空気が流通し難くなる
ので、発熱する部品の冷却を良好に行うために工夫がな
されている。特に、光変調装置は加熱しやすいので、こ
れを冷却するために、光変調装置の下方に冷却用吸気口
を設け、ヘッド体の下面に配置される吸気ファンによっ
て強制的に冷却している。ここで、一般的な吸気ファン
は矩形の枠体に取り付けられており、この枠体の四隅を
ヘッド体下面に対してビス止めして固定されている。
【0006】しかし、常に四隅で止めるように構成する
と、装置の小型化、薄型化を図る上で障害となる場合が
ある。例えば、ヘッド体の前方側(投写レンズ側)を
厚くして、ファンの止め付け代を確保すると、ヘッド体
が大型化するので、装置全体の小型化を図ろうとする趣
旨と相反することとなる。この問題を解決しようと、
ファンをヘッド体に対して後退して取り付けると、ファ
ンの回転中心と3枚の光変調装置の中心とがずれるの
で、それらの光変調装置を均等に冷却することが困難と
なる。そこで、3枚の光変調装置の中心に吸気ファン
の中心を合わせるために、吸気ファンを小型のものにす
ると、今度は冷却が不足するという問題が生じる。
【0007】本発明の目的は、装置の小型化を促進でき
るとともに、光変調装置をバランスよくかつ効率よく冷
却できるようになる投写型表示装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の投写型表示装置
は、3色の光をそれぞれ変調する3つの光変調装置と、
前記光変調装置によって変調された3色の光を合成する
色合成光学系と、前記色合成光学系によって合成された
光を投写する投写レンズとを有し、前記色合成光学系は
内部に略X字状に配置された2種類の波長選択膜を有す
るプリズムを備え、前記3つの光変調装置は前記プリズ
ムの3つの面に対向配置されてなる投写型表示装置であ
って、前記プリズムと前記3つの光変調装置と前記投写
レンズとを搭載するヘッド体と、前記ヘッド体のプリズ
ム搭載面をはさんで前記プリズムとは反対側に配置され
るファンと、前記ファンを保持し前記プリズム搭載面に
対して複数箇所で取り付けられるファン用枠体とを備
え、前記ファン用枠体は、前記プリズム搭載面に対向す
る面の外形が略四角形であり、前記四角形の2つの対角
線の一方は、前記投写レンズの光軸を含み前記プリズム
搭載面と直交する平面にほぼ沿って設けられていること
を特徴とするものである。
【0009】このような本発明においては、ファンを保
持するファン用枠体が、投写レンズの光軸を含みプリズ
ム搭載面と直交する平面に沿って取り付けられており、
ファン用枠体を投写レンズ側に近づけて取り付けること
ができるので、小型化を促進でき、これにより、本発明
の前記目的が達成される。
【0010】本発明の投写型表示装置では、ファン用枠
体の、四角形の他方の対角線にほぼ沿った箇所が、プリ
ズム搭載面へ取り付けられることが好ましい。
【0011】このような本発明においては、ファンを、
プリズムや光変調装置により近づけて配置することが可
能となり、冷却効率の向上を図ることができる。
【0012】本発明の投写型表示装置では、ファンは、
プリズムの中心とファンの中心とを結ぶ線がプリズム搭
載面に対してほぼ垂直となるように配置されていること
が好ましい。
【0013】このような本発明においては、プリズムの
真下にファンが配置される。従って、プリズムの周囲に
配置された3つの光変調装置をバランス良く、かつ、効
率良く冷却することが可能となる。
【0014】本発明の投写型表示装置では、ファン用枠
体の四角形は正方形であることが好ましく、このように
すれば、最も省スペース化が図れ、ひいては装置の小型
化を図れる。
【0015】本発明の投写型表示装置では、外装ケース
にファン用枠体を収容可能な略四角形のファン用開口部
を形成してもよい。
【0016】このような本発明においては、ファンの外
形の最も外側で固定されることになり、対角線の2箇所
での固定でも充分な剛性を確保できる。
【0017】この際、前記ファンは吸気ファンであり、
開口部は吸気口であることが望ましい。
【0018】このような本発明においては、外気を吸い
込んで光学系を冷却するので、充分な冷却が行われる。
【0019】さらに、本発明の投写型表示装置では、フ
ァンはカバーで覆われていることが好ましい。
【0020】このような本発明においては、吸気ファン
を覆ってカバーが設けられており、操作者が誤って吸気
ファンに手を差し込もうとしたときでも、カバーで保護
されるので、安全が確保される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。
【0022】(1)装置の全体構成 図1、図2には、本実施形態に係る投写型表示装置1の
概略斜視図が示され、図1は上面側から見た斜視図、図
2は下面側から見た斜視図である。
【0023】投写型表示装置1は、光源ランプから出射
された光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色に
分離し、これらの各色光束を液晶ライトバルブ(光変調
装置)を通して画像情報に対応させて変調し、変調した
後の各色の変調光束をプリズム(色合成光学系)により
合成して、投写レンズ6を介して投写面上に拡大表示す
る形式のものである。投写レンズ6の一部を除いて、各
構成部品は外装ケース2の内部に収納されている。
【0024】(2)外装ケースの構造 外装ケース2は、基本的には、装置上面を覆うアッパー
ケース3と、装置底面を構成するロアーケース4と、背
面部分を覆うリアケース5(図2)とから構成されてい
る。
【0025】図1に示されるように、アッパーケース3
の上面において、その前方側の左右の端には、多数の連
通孔25R、25Lが形成されている。また、これらの
連通孔25R、25L間には、投写型表示装置1の画質
等を調整するための操作スイッチ60が設けられてい
る。さらに、アッパーケース3の前面の向かって左下部
分には、図示略のリモートコントローラからの光信号を
受信するための受光部70が設けられている。
【0026】図2に示されるように、ロアーケース4の
底面には、内部に収納される光源ランプユニット8(後
述)を交換するためのランプ交換蓋27と、装置内部を
冷却するための空気取入口230が形成されたエアフィ
ルタカバー23とが設けられている。
【0027】また、ロアーケース4の底面には、図2に
示すように、その前端の略中央部にフット31Cが設け
られ、後端の左右の角部にフット31R、31Lが設け
られている。尚、フット31Cは、図1に示すレバー3
11を上方に引き上げることにより、後方側の回動機構
312(図2)によって回動し、図2中の二点鎖線で示
すように、前方側が装置本体から離間して開いた状態に
付勢される。そして、その回動量を調整することで、投
写面上の表示画面の上下方向位置を変更できるようにな
っている。一方、フット31R、31Lは、回転させる
ことで突出方向に進退する構成であり、その進退量を調
整することによって表示画面の傾きを変更することが可
能である。
【0028】リアケース5には、図2に示すように、外
部電力供給用のACインレット50や各種の入出力端子
群51が配置され、これらの入出力端子群51に隣接し
て、装置内部の空気を排出する排気口160が形成され
ている。
【0029】(3)装置の内部構造 図3〜図5には、投写型表示装置1の内部構造が示され
ている。図3および図4は装置内部の概略斜視図であ
り、図5は投写型表示装置1の垂直方向断面図である。
【0030】これらの図に示すように、外装ケース2の
内部には、電源としての電源ユニット7、光源ランプユ
ニット8、光学系を構成する光学ユニット10、光変調
装置駆動基板としての上下一対のドライバーボード1
1、制御回路基板としてのメインボード12などが配置
されている。
【0031】電源ユニット7は、投写レンズ6の両側に
配置された第1、第2電源ブロック7A、7Bで構成さ
れている。第1電源ブロック7Aは、ACインレット5
0を通して得られる電力を変圧して主に第2電源ブロッ
ク7Bおよび光源ランプユニット8に供給するものであ
り、トランス(変圧器)、整流回路、平滑回路、電圧安
定回路等が形成された電源回路基板の他、光源ランプユ
ニット8の後述する光源ランプ8を駆動するためのラン
プ駆動基板18を備え、このランプ駆動基板18が透明
な樹脂カバー185で覆われている。第2電源ブロック
7Bは、第1電源ブロック7Bから得られる電力をさら
に変圧して供給するものであり、第1電源ブロック7A
と同様にトランスの他、各種の回路が形成された電源回
路基板を備えている。そして、その電力は光学ユニット
10の下側に配置された別の電源回路基板13(図4中
に点線で図示)および各電源ブロック7A、7Bに隣接
配置された第1、第2吸気ファン17A、17Bに供給
される。また、電源回路基板13上の電源回路では、第
2電源ブロック7Bからの電力を基にして主にメインボ
ード12上の制御回路駆動用の電力を造り出していると
ともに、その他の低電力部品用の電力を造り出してい
る。ここで、第2吸気ファン17Bは、第2電源ブロッ
ク7Bと投写レンズ6との間に配置されており、投写レ
ンズ6とアッパーケース3(図1)との間に形成される
隙間を通して冷却用空気を外部から内部に吸引するよう
に設けられている。そして、各電源ブロック7A、7B
は、アルミ等の導電性を有するカバー部材250A、2
50Bを備え、各カバー部材250A、250Bには、
アッパーケース3の連通孔25R、25Lに対応する位
置に音声出力用のスピーカ251R、251Lが設けら
れている。これらのカバー部材250A、250B同士
は、図6に示すように、上部間が導電性を有する金属プ
レート252Uで機械的および電気的に接続され、下部
間が金属プレート252L(図2に点線で図示)で電気
的に接続され、最終的にインレット50のGND(グラ
ンド)ラインを通して接地されている。これらの金属プ
レート252U、252Lのうち、金属プレート252
Lは、樹脂製とされたロアーケース4予めに固定された
ものであり、その両端が各電源ブロック7A、7Bとロ
アーケース4とを組み付けることによってカバー部材2
50A、250Bの下面に接触し、互いを導通させてい
る。
【0032】光源ランプユニット8は、投写型表示装置
1の光源部分を構成するものであり、光源ランプ181
およびリフレクタ182からなる光源装置183と、こ
の光源装置183を収納するランプハウジング184と
を有している。このような光源ランプユニット8は、下
ライトガイド902(図5)と一体に形成された収容部
9021で覆われており、上述したランプ交換蓋27か
ら取り外せるように構成されている。収容部9021の
後方には、リアケース5の排気口160に対応した位置
に一対の排気ファン16が左右に並設されており、後に
詳説するが、これらの排気ファン16によって第1〜第
3吸気ファン17A〜17Cで吸引された冷却用空気を
収容部9021近傍に設けられた開口部からその内部に
導き入れるとともに、この冷却用空気で光源ランプユニ
ット8を冷却した後、その冷却用空気を排気口160か
ら排気している。尚、各排気ファン16の電力は、電源
回路基板13から供給されるようになっている。
【0033】光学ユニット10は、光源ランプユニット
8から出射された光束を、光学的に処理して画像情報に
対応した光学像を形成するユニットであり、照明光学系
923、色分離光学系924、光変調装置925、およ
び色合成光学系としてのプリズムユニット910とを含
んで構成される。光変調装置925およびプリズムユニ
ット910以外の光学ユニット10の光学素子は、上下
のライトガイド901、902の間に上下に挟まれて保
持された構成となっている。これらの上ライトガイド9
01、下ライトガイド902は一体とされて、ロアーケ
ース4の側に固定ネジにより固定されている。
【0034】直方体状のプリズムユニット910は、図
8にも示すように、マグネシウムの一体成形品から構成
される側面略L字の構造体であるヘッド体903のプリ
ズム搭載面903Cに固定ネジにより固定されている。
また、光変調装置925を構成する光変調装置としての
各液晶ライトバルブ925R、925G、925Bは、
プリズムユニット910の3側面と対向配置され、同様
にヘッド体903に対して固定板(図示せず)を介して
固定されている。尚、液晶ライトバルブ925Bは、プ
リズムユニット910を挟んで液晶ライトバルブ925
Rと対向した位置に設けられており(図9)、図6では
その引出線(点線)および符号のみを示した。そして、
これらの液晶ライトバルブ925R、925G、925
Bは、ヘッド体903のプリズム搭載面903Cを挟ん
でプリズムユニット910とは反対側に位置しかつ前述
の空気取入口240に対応して設けられた第3吸気ファ
ン17Cからの冷却用空気によって冷却される。この
際、第3吸気ファン17Cの電力は、電源回路基板13
からドライバーボード11を介して供給される。さら
に、ヘッド体903の前面には、投写レンズ6の基端側
が同じく固定ネジによって固定されている。このように
プリズムユニット910、光変調装置925、投写レン
ズ6を搭載したヘッド体903は、図5に示すように、
下ライトガイド902に対して固定ネジにより固定され
ている。
【0035】ドライバーボード11は、上述した光変調
装置925の各液晶ライトバルブ925R、925G、
925Bを駆動・制御するためのものであり、光学ユニ
ット10の上方に配置されている。また、下方のドライ
バーボード11Aと上方のドライバーボード11Bとは
スタッドボルト9011を介して離間しており、互いの
対向面には駆動回路等を形成する図示しない多くの素子
が実装されている。すなわち、それらの多くの素子が各
ドライバーボード11間を流通する冷却用空気によって
効率よく冷却されるようになっている。そして、そのよ
うな冷却用空気は、主に前述した第3吸気ファン17C
によって吸引されたものが、各液晶ライトバルブ925
R、925G、925Bを冷却した後に上ライトガイド
901の開口部904(図3に二点鎖線で図示)を通っ
て各ドライバーボード11間に流入したものである。
【0036】メインボード12は、投写型表示装置1全
体を制御する制御回路が形成されたものであり、光学ユ
ニット10の側方に立設されている。このようなメイン
ボード12は、前述のドライバーボード11、操作スイ
ッチ60と電気的に接続されている他、入出力端子群5
1が設けられたインターフェース基板14およびビデオ
基板15と電気的に接続され、また、コネクター等を介
して電源回路基板13に接続されている。そして、メイ
ンボード12の制御回路は電源回路基板13上の電源回
路で造られた電力、すなわち第2電源ブロック7Bから
の電力によって駆動されるようになっている。尚、メイ
ンボード12の冷却は、第2吸気ファン17Bから第2
電源ブロック7Bを通って流入する冷却用空気で行われ
る。
【0037】図3において、メインボード12と外装ケ
ース2(図3ではロアーケース4およびリアケース5の
みを図示)との間には、アルミ等の金属製のガード部材
19が配置されている。このガード部材19は、メイン
ボード12の上下端にわたる大きな面状部191を有し
ているとともに、上部側が固定ネジ192で第2電源ブ
ロック7Aのカバー部材250Bに固定され、下端がロ
アーケース4の例えばスリットに係合支持され、この結
果、ロアーケース4にアッパーケース3を取り付ける際
にアッパーケース3(図1)とメインボード12との干
渉を防ぐ他、メインボード12を外部ノイズから保護し
ている。
【0038】(4)光学系の構造 次に、投写型表示装置1の光学系即ち光学ユニット10
の構造について、図9に示す模式図に基づいて説明す
る。
【0039】上述したように、光学ユニット10は、光
源ランプユニット8からの光束(W)の面内照度分布を
均一化する照明光学系923と、この照明光学系923
からの光束(W)を、赤(R)、緑(G)、青(B)に
分離する色分離光学系924と、各色光束R、G、Bを
画像情報に応じて変調する光変調装置925と、変調後
の各色光束を合成する色合成光学系としてのプリズムユ
ニット910とを含んで構成されている。
【0040】照明光学系923は、光源ランプユニット
8から出射された光束Wの光軸1aを装置前方向に折り
曲げる反射ミラー931と、この反射ミラー931を挟
んで配置される第1のレンズ板921および第2のレン
ズ板922とを備えている第1のレンズ板921は、マ
トリクス状に配置された複数の矩形レンズを有してお
り、光源から出射された光束を複数の部分光束に分割
し、各部分光束を第2のレンズ板922の近傍で集光さ
せる。
【0041】第2のレンズ板922は、マトリクス状に
配置された複数の矩形レンズを有しており、第1のレン
ズ板921から出射された各部分光束を光変調装置92
5を構成する液晶ライトバルブ925R、925G、9
25B(後述)上に重畳させる機能を有している。
【0042】このように、本例の投写型表示装置1で
は、照明光学系923により、液晶ライトバルブ925
R、925G、925B上をほぼ均一な照度の光で照明
することができるので、照度ムラのない投写画像を得る
ことができる。
【0043】色分離光学系924は、青緑反射ダイクロ
イックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー9
42と、反射ミラー943から構成される。まず、青緑
反射ダイクロイックミラー941において、照明光学系
923から出射される光束Wに含まれている青色光束B
および緑色光束Gが直角に反射され、緑反射ダイクロイ
ックミラー942の側に向かう。
【0044】赤色光束Rはこの青緑反射ダイクロイック
ミラー941を通過して、後方の反射ミラー943で直
角に反射されて、赤色光束Rの出射部944からプリズ
ムユニット910の側に出射される。次に、青緑反射ダ
イクロイックミラー941において反射された青色、緑
色光束B、Gのうち、緑反射ダイクロイックミラー94
2において、緑色光束Gのみが直角に反射されて、緑色
光束Gの出射部945からプリズムユニット910側に
出射される。この緑反射ダイクロイックミラー942を
通過した青色光束Bは、青色光束Bの出射部946から
導光系927の側に出射される。本例では、照明光学系
923の光束Wの出射部から、色分離光学系924にお
ける各色光束R、G、Bの出射部944、945、94
6までの距離が全て等しくなるように設定されている。
【0045】色分離光学系924の赤色、緑色光束R、
Gの出射部944、945の出射側には、それぞれ集光
レンズ951、952が配置されている。従って、各出
射部から出射した赤色、緑色光束R、Gは、これらの集
光レンズ951、952に入射して平行化される。
【0046】このように平行化された赤色、緑色光束
R、Gは、入射側偏光板960R、960Gを通って液
晶ライトバルブ925R、925Gに入射して変調さ
れ、各色光に対応した画像情報が付加される。すなわ
ち、これらの液晶ライトバルブ925R、925Gは、
前述のドライバーボード11によって画像情報に応じて
スイッチング制御されて、これにより、ここを通過する
各色光の変調が行われる。一方、青色光束Bは、導光系
927を介して対応する液晶ライトバルブ925Bに導
かれ、ここにおいて、同様に画像情報に応じて変調が施
される。尚、本実施形態の液晶ライトバルブ925R、
925G、925Bとしては、例えば、ポリシリコンT
FTをスイッチング素子として用いたものを採用するこ
とができる。
【0047】導光系927は、青色光束Bの出射部94
6の出射側に配置した集光レンズ954と、入射側反射
ミラー971と、出射側反射ミラー972と、これらの
反射ミラーの間に配置した中間レンズ973と、液晶ラ
イトバルブ925Bの手前側に配置した集光レンズ95
3とから構成されており、集光レンズ953から出射し
た青色光束Bは、入射側偏光板960Bを通って液晶ラ
イトバルブ925Bに入射して変調される。この際、光
束Wの光軸1aおよび各色光束R、G、Bの光軸1r、
1g、1bは同一平面内に形成されるようになる。そし
て、各色光束の光路の長さ、すなわち光源ランプ181
から各液晶パネルまでの距離は、青色光束Bが最も長く
なり、従って、この光束の光量損失が最も多くなる。し
かし、導光系927を介在させることにより、光量損失
を抑制できる。
【0048】次に、各液晶ライトバルブ925R、92
5G、925Bを通って変調された各色光束R、G、B
は、出射側偏光板961R、961G、961Bを通っ
てプリズムユニット910に入射され、ここで合成され
る。すなわち、プリズムユニット910は、内部に略X
字状に配置された2種類の波長選択膜を有するプリズム
を備え、2種類の波長選択膜の選択特性によって、各色
光束R、G、Bが合成される。そして、このプリズムユ
ニット910によって合成されたカラー画像が投写レン
ズ6を介して所定の位置にある投写面100上に拡大投
写されるようになっている。
【0049】(5)冷却流路の説明 次に、投写型表示装置1に形成される冷却流路について
説明する。
【0050】投写型表示装置1においては、図1、図2
に矢印で模式的に示すように、主に第1電源ブロック冷
却流路41、第2電源ブロック冷却流路42、光変調装
置冷却流路43、および光源冷却流路44が形成されて
いる。ただし、各冷却流路41〜44を流通する冷却用
空気は、図中の矢印に沿って厳密に流通するものではな
く、各構成部品間の間隙をぬって概ね矢印のように吸排
出されるものである。
【0051】第1電源ブロック冷却流路41は、第1吸
気ファン17A(図3、図4)によって吸気口171か
ら吸引された冷却用空気の流路である。その冷却用空気
は、第1電源ブロック7Aを冷却した後、その背後に配
置されたランプ駆動基板18を冷却する。この際、冷却
用空気は、前後両端が開口した樹脂カバー185内を流
通することで流れが一方向に規制され、これによってラ
ンプ駆動基板18を冷却するための流量が確実に維持さ
れるようになっている。この後、冷却用空気は、収容部
9021の上部に設けられた開口部9022や、図示し
ない他の開口部、あるいは隙間等から収容部9021内
に流入し、その内部に配置された光源ランプユニット8
(光源ランプ181)を冷却し、そして、排気ファン1
6によって排気口160から排気される。
【0052】第2電源ブロック冷却流路42は、第2吸
気ファン17Bで吸引された冷却用空気の流路である。
その冷却用空気は、第2電源ブロック7Bを冷却した
後、その背後に配置されたメインボード12を冷却し、
さらに、収容部9021近傍の開口部9023等からそ
の内部に流入して光源ランプユニット8を冷却し、排気
ファン16で排気口160から排気される。
【0053】光変調装置冷却流路43は、図5、図6に
示す第3吸気ファン17Cで吸引された冷却用空気の流
路である。その冷却用空気は、前述したように、各液晶
ライトバルブ925R、925G、925Bを冷却した
後、その直上に設けられた上ライトガイド901の開口
部904を通って上下のドライバーボード11A、11
B間に流通し、各ドライバーボード11A、11Bの対
向面に沿って後方に向かう。すなわち、各ドライバーボ
ード11A、11Bによって光変調装置冷却流路43の
一部が形成され、光変調装置冷却流路43に臨む対向面
に実装された素子が効率的に冷却されるようになってい
る。そして、冷却用空気は、前記開口部9022、90
23などに加え、もう一つの開口部9024をも通って
収容部9021内に流入して光源ランプユニット8を冷
却し、同様に排気口160から排気される。
【0054】光変調装置冷却流路43の開始口となる吸
気部37の構造は、図2、7、8に示すような構造とな
っている。すなわち、ロアケース4には、開口部231
が設けられており、外装ケース2内部の対応する位置に
は、開口部231と吸気ファン17Cを保持したファン
用枠体22、およびファンカバー24が配置されてい
る。開口部231は、その1つの対角線が装置真下側か
らみたとき投写レンズ6の光軸20上に位置するように
設けられている。そして、この開口部231は、装置外
部から着脱可能とされたエアフィルタカバー23(図
2)によって覆われる。エアフィルタカバー23の装置
内部側の面には、通風可能な薄いエアフィルタ(図示せ
ず)が配置されており、装置内部へのゴミ、埃等の侵入
を防いでいる。また、開口部231の装置内面側には、
リブ232が設けられている。
【0055】吸気ファン17Cを保持したファン用枠体
22は、吸気ファン17Cを保持した状態で、プリズム
搭載面903Cのプリズムユニット910とは反対側の
面(裏面)903Bに設けられた凹部907に取り付け
られている。
【0056】ファン用枠体22は、プリズム搭載面90
3Cに対向する面の外形が略正方形の枠体である。そし
て、当該正方形の2つの対角線のうち、一方の対角線2
2Aが、装置真下側からみたときほぼ投写レンズの光軸
20上に位置するように配置されている。すなわち、一
方の対角線22Aが、投写レンズの光軸20を含み、前
記プリズム搭載面と直交する平面にほぼ沿うように、配
置されている。また、ファン用枠体22の4隅には、取
り付け穴39、39が設けられている。
【0057】一方、ヘッド体903の凹部907には、
ファン用枠体22のもう1つの対角線22Bにほぼ沿っ
た位置に、ビス穴905、905が設けられている。そ
して、ファン用枠体22の対角線22Aにほぼ沿った位
置には、1つの凸部908が設けられている。
【0058】ファン用枠体22は、4つの取り付け穴3
9のうち2つにビス38、38を差し込み、これらのビ
ス38、38をヘッド体903の凹部907に設けられ
たビス穴905、905に挿入することにより、ヘッド
体903の裏面903Bに取り付けられている。すなわ
ち、ファン用枠体22の、対角線22Bにほぼ沿った箇
所が、前記プリズム搭載面へ取り付けられている。ま
た、ファン用枠体22の残り2つの取り付け穴39のう
ち1つは、凸部908と係合しており、ファン用枠体2
2の位置ずれを防止している。
【0059】なお、取付穴39は、ファン用枠体22の
四隅に設けられており、ファン用枠体22を取り付ける
際には、いずれの取付け穴39をも使用することができ
るので、取り付け作業の効率向上が図られる。
【0060】また、図8に示すように、ヘッド体903
のプリズム搭載面903Cには、吸気ファン17Cによ
って吸い込まれた冷却用空気を、上方側、つまり、各液
晶ライトバルブ925R、925G、925B側に導く
3つの空気導入口915が設けられている。これらの空
気導入口915は、各液晶ライトバルブ925R、92
5G、925Bの位置と対応している。
【0061】ヘッド体903には、ファン用枠体22を
覆うように、前記ファンカバー24が取り付けられてい
る。このファンカバー24は、図2に示すエアフィルタ
ーカバー23と同様に、その表面が蜘蛛の巣状に形成さ
れた開口240となっており、この開口240から空気
が取入れられる。また、ヘッド体903の凹部907の
外側、かつ、対角線22Aを挟んで略対称位置には、そ
れぞれ2つのカバー用ビス穴906が明けられ、一方、
ファンカバー24の2つの角部には、ビス穴906に対
応する取り付け穴24Aが明けられている。そして、こ
の取り付け穴23Aからカバー取り付け用ビス35を差
し込むとともに、ビス35をヘッド体903のビス穴9
06にねじ込んで、ファンカバー24をヘッド体903
に取り付けるようになっている。また、ヘッド体903
に設けられたビス穴906の隣には、凸部909が設け
られ、一方、ファンカバー24の取り付け穴24Aの隣
には、係合穴24Bが設けられている。そして、凸部9
09と係合穴24Bとが係合することにより、ファンカ
バー24の位置ずれを防止している。
【0062】以上説明したように、ヘッド体903の裏
面903Bに吸気ファン17Cを保持したファン用枠体
22と、ファンカバー24とを取り付けたものを、ロア
ケース4内に配置すると、ロアケース4に設けられた開
口部231に設けられたリブ232と、ヘッド体903
の凹部907の壁との間にファンカバー24の縁24C
が挟まれた状態となる。すなわち、開口部231と凹部
907とが連続した状態となり、開口部231と凹部9
07との隙間からゴミや埃等が侵入するのを防ぐことが
可能となる。
【0063】光源冷却流路44は、ロアーケース4の下
面の吸気口172(図2)から吸引された冷却用空気の
流路である。そして、この冷却用空気は、排気ファン1
6によって吸引されるものであり、吸気口172から吸
引された後に、収容部9021の下面に設けられた開口
部や隙間からその内部に流入して光源ランプユニット8
を冷却し、排気口160から排気される。
【0064】以上のような各冷却流路41〜44の冷却
用空気は、各排気ファン16によって排気口160から
排気されるが、これらの排気ファン16は加熱部品の温
度状態に応じて制御されている。つまり、温度が上がり
易い光源ランプユニット8側の開口部9022近傍には
シュリンクチューブ等で被覆された温度センサ9025
が設けられ、また、開口部9023の下方の第2のレン
ズ板922(図4)近傍や、第1、第2電源ブロック7
A、7B、液晶ライトバルブ925R、925G、92
5B近傍にも同様な温度センサ(図示せず)が設けられ
ており、各冷却流路41〜44内にあるこれらの温度セ
ンサ9025からの電気信号が例えば電源回路基板13
等を介してメインボード12に出力される。そして、メ
インボード12では、この信号を電気的に処理して発熱
部品あるいは冷却用空気の温度を検出し、その結果、温
度が高いと判断した場合には、両方の排気ファン16を
同時に駆動させてより積極的に冷却し、低いと判断した
場合には、一方の排気ファン16のみを駆動して省電力
化を図る等の制御を行っている。
【0065】(6)実施形態の効果 このような本実施形態によれば、以下のような効果があ
る。
【0066】1)ファン用枠体22の取り付けが、レン
ズ6の光軸20と同軸の対角線22Aと直交する対角線
22Bにほぼ沿った位置での取り付けとなっており、こ
の対角線22Bはレンズ6側に近づけて設けることがで
きるので、吸気ファン17Cを投写レンズ側に近づけて
配置することが可能となり、小型化を促進できる。
【0067】2)吸気部37のファン用枠体22が、対
角線22Bにほぼ沿った位置で、プリズム搭載面903
Cに取り付けられているので、吸気ファン17Cをプリ
ズムユニット910や、液晶ライトバルブ925R、9
25G、925Bに近づけて取り付けることができる。
従って、四隅を止める場合と比較して小型化できるとと
もに、冷却効率を向上させることができる。
【0068】3)各液晶ライトバルブ925R、925
G、925Bの中心位置に、吸気ファン17Cの中心位
置を揃えることができ、これにより、各液晶ライトバル
ブ925R、925G、925Bをバランスよく、か
つ、効率よく冷却することができる。
【0069】4)吸気ファン17Cを覆ってファンカバ
ー24が設けられているので、操作者が誤って吸気部3
7に手を差し込もうとしたときでも、カバー24で保護
され、安全である。
【0070】5)エアフィルタカバー23およびファン
カバー24の表面の空気取入口240は、蜘蛛の巣状に
形成されており、さらに、エアフィルタカバー23の装
置内部側には、通風可能なスポンジ等が貼り付けられて
いるので、ゴミ等を排除しつつ充分な空気を取入れるこ
とができ、これにより、冷却効果が向上する。
【0071】6)投写型表示装置1では、構成部品の中
でも比較的大きな電源ユニット7がより小さな第1、第
2電源ブロック7A、7Bで構成され、これらが互いに
離間して配置されたているため、それらの電源ブロック
7A、7Bを装置1内部に効率よく配置することもよ
り、装置1内部にデッドスペースを生じ難くでき、装置
1の小型化を図ることができる。
【0072】7)第1、第2電源ブロック7A、7Bお
よび液晶ライトバルブ925R、925G、925B
は、他の構成部品と比較しても発熱し易いが、発熱し易
いこれらの第1、第2電源ブロック7A、7B毎に第
1、第2電源ブロック冷却流路41、42が形成されて
いるうえ、液晶ライトバルブ925R、925G、92
5Bに対しても光変調装置冷却流路43が形成されてい
るので、装置1内に構成部品が密集して配置されていて
も、それらを良好に冷却することができ、装置1全体の
冷却効率を向上させることができる。
【0073】8)例えば各排気ファン16のみを駆動さ
せることでも各冷却流路41〜43に冷却用空気を流通
させることも可能であるが、本実施形態では、それらの
冷却流路41〜43毎に吸気ファン17A〜17Cが設
けられているから、各冷却流路41〜43内に十分な冷
却用空気を吸引して流通させることができ、確実な冷却
を行える。
【0074】9)装置1の後方側において、各電源ブロ
ック冷却流路41、42および光変調装置冷却流路43
は、光源ランプユニット8(光源ランプ181)を通過
するように形成されているため、光源冷却流路44だけ
を設けた場合に比して、最も高温になり易い光源ランプ
ユニット8を有効に冷却できる。
【0075】10)第1電源ブロック冷却流路41内に
は光源ランプ181を駆動するためのランプ駆動基板1
8が配置され、第2電源ブロック冷却流路42内には装
置1全体の制御を行うメインボード12が配置され、光
変調装置冷却流路43内には液晶ライトバルブ925
R、925G、925Bを駆動するためのドライバーボ
ード11が配置されているので、それらの部品を良好に
冷却することができ、回路の誤動作をなくして信頼性を
向上させることができる。
【0076】11)特に第1電源ブロック冷却流路41
では、冷却用空気が樹脂カバー185内を流通するか
ら、冷却用空気の流量を維持したままランプ駆動基板1
8をより確実に冷却できる。
【0077】12)ドライバーボード11(11A、1
1B)は互いに離間して一対設けられ、これらのドライ
バーボード11A、11B間の空間で光変調装置冷却流
路43の一部が形成されているため、その間を流通する
冷却用空気の流量も確実に維持できる。このため、光変
調装置冷却流路43に臨む対向面に実装された素子を効
率的に冷却でき、回路の誤動作を生じ難くして信頼性を
一層向上させることができる。
【0078】13)各排気ファン16は、各冷却流路内
41〜43内に設けられた温度センサ9025の検出状
態に基づいて制御されるため、両方を同時に駆動させた
り、一方のみを駆動させたりすることで部品の発熱状況
に応じた冷却を的確に行うことができ、経済的である。
【0079】14)排気ファン16を一対設けることに
より、各排気ファン16として小型のもを利用できる。
従って、排気ファン16二つ分の性能を有するファンを
一つ設ける場合に比し、ファンの特に軸方向の寸法、ま
たは外径方向の寸法が小さくなるから、装置1の前後寸
法または上下寸法を小さくでき、小型化をより促進でき
る。
【0080】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
【0081】前記実施形態では、ファン用枠体22のプ
リズム搭載面903Cに対向する面の外形は略正方形で
あったが、この外形は略四角形であれば良く、例えば菱
形形状等であっても良い。ただし、当該四角形が過度に
異形であると、ファン用枠体22に保持される吸気ファ
ン17Cが安定しにくい。したがって、当該四角形の2
つの対角線の交わる角度はほぼ直角であることが好まし
い。
【0082】また、略四角形とは、前記実施形態のよう
に四角形の角の部分が面取りされている状態だけでな
く、辺の全体や一部が曲線であるような状態も含む。す
なわち、4箇所の頂点と、その頂点を結ぶ2つの対角線
とが観念できるような形状であれば良い。
【0083】さらに、前記実施形態では、ファン用枠体
22はヘッド体903に取り付けられているが、かわり
にロアケース4の装置内面側に取付けるようにしても、
上記実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
【0084】さらにまた、前記実施形態では、ファン用
枠体22の対角線22Bにほぼ沿った2箇所をヘッド体
903に固定するようにしているが、4箇所すべてを固
定するようにしても良い。
【0085】また、前記実施形態では、排気ファン16
が一対設けられていたが、一つであっても、三つ以上で
あってもよい。ただし、少なくとも二つ以上設けること
で前述した13)、14)の効果を得ることができるの
で好ましい。
【0086】前記実施形態では、各冷却流路41〜43
が光源ランプユニット8(光源ランプ181)を通過す
るように形成されていたが、本発明はこれに限らず、例
えば冷却流路41〜43のうちのいずれのみかを光源ラ
ンプユニット8を通過するように形成したり、全く通過
しないように形成した場合でも本発明に含まれる。しか
し、実施形態のように通過させることにより、前述した
9)の効果を得ることができるので望ましい。
【0087】前記実施形態では、冷却用空気が上下のド
ライバーボード11A、11B間を流通するように構成
されていたが、例えばドライバーボードの小型化が図ら
れ、ドライバーボードを一枚のボードで構成し場合等に
は、この限りではない。また、各冷却流路41〜43内
にはドライバーボード11、メインボード12、および
ランプ駆動基板18が設けられていたが、このような回
路基板を冷却流路内に配置するか否かは、その実施にあ
たって適宜に決められてよい。
【0088】また、各冷却流路毎41〜43毎に吸気フ
ァン17A〜17Cが設けられていたが、例えば光源冷
却流路44のように、全ての冷却流路の冷却用空気を排
気ファンで吸引し、排出させてもよく、要するに、請求
項1に記載の発明においては、吸気ファンの有無に関係
なく、各電源ブロック毎および光変調装置用に独立した
冷却流路が形成されていればよい。
【0089】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
ファンを保持するファン用枠体が、投写レンズの光軸を
含みプリズム搭載面と直交する平面に沿って取り付けら
れており、ファン用枠体を投写レンズ側に近づけて取り
付けることができるので、小型化を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る投写型表示装置の上部
から見た外観斜視図である。
【図2】前記実施形態における投写型表示装置の下部か
ら見た外観斜視図である。
【図3】前記実施形態における投写型表示装置の内部構
造を表す斜視図である。
【図4】前記実施形態における投写型表示装置の内部の
光学系を表す斜視図である。
【図5】前記実施形態における投写型表示装置の内部構
造を表す垂直断面図である。
【図6】前記実施形態における光変調装置、色合成光学
系、投写レンズを搭載する構造体を表す垂直断面図であ
る。
【図7】前記実施形態における投写型表示装置の下部か
ら見た外観斜視図である。
【図8】前記実施形態における投写型表示装置の光学系
を冷却するファン部を示す分解斜視図である。
【図9】前記実施形態における投写型表示装置の光学系
の構造を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 投写型表示装置 6 投写レンズ 7 電源としての電源ユニット 7A 第1電源ブロック 7B 第2電源ブロック 11 光変調装置駆動基板としてのドライバーボード 12 制御回路基板としてのメインボード 16 排気ファン 17C 吸気ファン 18 ランプ駆動基板 22 ファン用枠体 23 エアフィルタカバー 41 第1電源ブロック冷却流路 42 第2電源ブロック冷却流路 43 光変調装置冷却流路 181 光源ランプ 903 ヘッド体 903A 垂直面 903C プリズム搭載面 925 光変調装置 925B 液晶ライトバルブ 925G 液晶ライトバルブ 925R 液晶ライトバルブ 9025 温度センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3色の光をそれぞれ変調する3つの光変
    調装置と、前記光変調装置によって変調された3色の光
    を合成する色合成光学系と、前記色合成光学系によって
    合成された光を投写する投写レンズとを有し、前記色合
    成光学系は内部に略X字状に配置された2種類の波長選
    択膜を有するプリズムを備え、前記3つの光変調装置は
    前記プリズムの3つの面に対向配置されてなる投写型表
    示装置であって、 前記プリズムと前記3つの光変調装置と前記投写レンズ
    とを搭載するヘッド体と、前記ヘッド体のプリズム搭載
    面をはさんで前記プリズムとは反対側に配置されるファ
    ンと、前記ファンを保持し前記プリズム搭載面に対して
    複数箇所で取り付けられるファン用枠体とを備え、 前記ファン用枠体は、前記プリズム搭載面に対向する面
    の外形が略四角形であり、前記四角形の2つの対角線の
    一方は、前記投写レンズの光軸を含み前記プリズム搭載
    面と直交する平面にほぼ沿って設けられていることを特
    徴とする投写型表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の投写型表示装置におい
    て、前記ファン用枠体の、前記四角形の他方の対角線に
    ほぼ沿った箇所が、前記プリズム搭載面へ取り付けられ
    ることを特徴とする投写型表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の投写型表示装
    置において、前記ファンは、前記プリズムの中心と前記
    ファンの中心とを結ぶ線が前記プリズム搭載面に対して
    ほぼ垂直となるように配置されていることを特徴とする
    投写型表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の投写型
    表示装置において、前記四角形は正方形であることを特
    徴とする投写型表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の投写型
    表示装置において、当該投写型表示装置の外装ケースに
    は、前記ファン用枠体を収容可能な略四角形のファン用
    開口部が形成されていることを特徴とする投写型表示装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の投写型
    表示装置において、前記ファンは吸気ファンであり、前
    記ファン用開口部は吸気口であることを特徴とする投写
    型表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の投写型
    表示装置において、前記ファンはカバーで覆われている
    ことを特徴とする投写型表示装置。
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