JP2000028688A - 基板検査装置およびこれを備えた基板検査システム並びに基板検査装置の制御方法 - Google Patents

基板検査装置およびこれを備えた基板検査システム並びに基板検査装置の制御方法

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JP2000028688A
JP2000028688A JP10200502A JP20050298A JP2000028688A JP 2000028688 A JP2000028688 A JP 2000028688A JP 10200502 A JP10200502 A JP 10200502A JP 20050298 A JP20050298 A JP 20050298A JP 2000028688 A JP2000028688 A JP 2000028688A
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好 元 介 三
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一次電子ビームの照射領域を確保しつつ、二
次電子ビームの倍率色収差を抑制することができる基板
検査装置およびこれを備えた検査システム並びに基板検
査装置の制御方法を提供する。 【解決手段】 略矩形の電子ビームを用いた基板の検査
装置90において、第三レンズ23および第四レンズ2
4を二次光学系レンズ制御部55,56により制御して
カソードレンズ21および第二レンズ22で形成する結
像光学系105と共役なテレセントリック系である結像
光学系75を形成し、相互に共役な焦点面8,9に開き
角絞りを配設する。開き角絞りとして、圧電素子を用い
た駆動機構に各々接続され、長軸方向で平行に配設され
た2枚の矩形平板を各々有し、この矩形平板の対向する
辺のエッジで形成する絞り幅が調整可能な可動矩形絞り
91,92を用いる。可動矩形絞り91は、その長軸が
一次電子ビーム5の断面形状の長軸と同一の方向とな
り、可動矩形絞り92の長軸と直交するように配設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビームを用い
た基板検査装置およびこれを用いた基板検査システム並
びに基板検査方法に関し、特に、一次電子ビームの試料
への照射領域を確保しつつ、倍率色収差を低減する基板
検査装置およびこれを用いた基板検査システム並びに基
板検査装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化に伴い、半導体ウ
ェーハやフォトマスク等の基板表面上の欠陥、異物の検
出に要求される感度がますます高くなり、近年は、光学
式によるパターン欠陥検査の限界から光学式に替わって
電子ビームを用いた半導体パターン欠陥検査装置が開発
されている。この検査装置は、電子ビームを電子照射手
段にて形成して一次電子ビームとして試料である基板に
照射し、その試料表面の形状、材質および電位の変化に
応じて発生した二次電子、反射電子および後方散乱電子
を写像投影手段にて導いて集束させ、二次電子ビームと
して電子検出部に拡大投影し、試料表面画像を得る装置
であり、特に、特開平7−249393号公報には、
線、矩形または長楕円の断面形状の電子ビームを一次電
子ビームとして試料に照射することにより、走査速度を
向上させる手法が提案されている。また、この手法に加
えて一次電子ビームを電子ビーム偏向手段であるウィー
ンフィルタ(Wien filter)にて偏向させ、試料表面に
対して垂直に入射させ、なおかつ二次電子ビームを同一
のウィーンフィルタ内を直進させて写像投影手段に導く
方法が特願平9−300275号出願にて提案されてい
る。特願平9−300275号出願に示された検査装置
を備えた基板検査システムの概略を図8に示す。
【0003】同図に示す基板検査システム100は、一
次光学系1、これを制御する電子銃制御部16および複
数段四極子レンズ制御部17、二次光学系2、これを制
御する二次光学系レンズ制御部52,54〜56、電子
検出部3、これを制御する電子検出制御部57、ウィー
ンフィルタ41、これを制御するウィーンフィルタ制御
部53、ステージ43およびこれを制御するステージ電
圧制御部51、画像信号処理部58、ホストコンピュー
タ59、表示部60およびメモリ61とを備えている。
【0004】一次光学系1は、電子銃と複数段の四極子
レンズ系を備えてる。電子銃は長軸100〜700μ
m、短軸15μmの矩形の電子放出面を有するランタン
ヘキサボライド(LaB6という)陰極11、矩形開口
を有するウエーネルト電極(Wehnelt cylinder)1
2、電子ビームを引出して一次電子ビーム5として照射
する陽極13、ビーム軸調整用の偏向器14とを備えて
いる。電子銃制御部16は、一次電子ビーム5の加速電
圧、出射電流などを制御する。また、四極子レンズ系
は、複数段四極子レンズ制御部17の制御に基づいて一
次電子ビーム5を集束する複数段四極子レンズ15を備
えている。
【0005】陰極11より放出した一次電子ビーム5
は、複数段の四極子レンズ15とその制御部17によっ
て略矩形の断面形状を有するように収束され、ウィーン
フィルタ41に対して斜めから入射する。ここで、陰極
11は、矩形の電子放出面を有しているので、電子ビー
ムの断面形状は略矩形となり、試料への照射領域が拡大
し、検査効率を高めることができる。なお、矩形の他
に、例えば、線状、長楕円等のアスペクト比が1を超え
る細長形状の断面を有する電子ビームを用いても、検査
効率を高めることができる。しかし、細長形状に限らず
様々な断面形状の電子ビームを用いても良い。
【0006】一次電子ビーム5はウィーンフィルタ41
によって試料42の表面に対して垂直な方向へ偏向され
てウィーンフィルタ41を出射する。その後、一次電子
ビーム5は、回転対称静電レンズであるカソードレンズ
21によって縮小され、試料42上で長軸数百μm、短
軸25μm程度の略矩形ビームとして照射される。
【0007】ウィーンフィルタ41の基本的な構成を図
9に示す。同図に示すように、ウィーンフィルタ41
は、それぞれ相互に対向して配置され、ウィーンフィル
タ制御部53(図8参照)によって制御される直方体の
2つの電極41a,41bと2つの磁極41c,41d
とを備えている。同図に示すXYZの三次元空間におい
て、Z軸を写像投影系の光軸とすると、ウィーンフィル
タ41は、Z軸に垂直なXY平面内で電界Eと磁界Bと
を直交させた構造になっており、入射した電荷粒子に対
して、ウィーン条件qE=vB(qは粒子電荷、vは直
進電荷粒子の速度)を満たす電荷粒子のみを直進させる
働きをする。
【0008】図10(a),(b)は、ウィーンフィル
タ41を通過する電子ビーム軌道の説明図であり、いず
れも、XZ平面(Y=0)で切断した図9の断面図であ
る。図10(a)に示すように、この基板検査システム
100では、ウィーンフィルタ41に入射した一次電子
ビーム5に対しては、磁界による力FBと電界による力
Eが同一方向に作用して、一次電子ビーム5は試料4
2の表面に対して垂直に入射するように偏向される。こ
の一方、同図(b)に示すように、二次電子ビーム6に
対しては、磁界による力FBと電界による力FEが逆方向
に作用し、なおかつウィーン条件FB=FEが成立してい
るため、二次電子ビーム6は偏向されずに直進して二次
光学系に入射する。
【0009】図8に戻り、ステージ43は、一次電子ビ
ーム5,二次電子ビーム6の各ビーム軸に対して水平に
移動自由な機構を有し、これにより、その上面に設置す
る試料42を移動させてその全表面が走査できるように
なっている。また、ステージ43は、ステージ電圧制御
部51により試料42に負電圧が印加できるようになっ
ている。これにより、一次電子ビーム5による試料42
への入射ダメージを低減することができる。
【0010】電子検出部3は、MCP(Micro Channe
l Plate)検出器31と、蛍光板32と、ライトガイド
33と、CCD等を有する撮像素子34とを備えてい
る。二次光学系2を経てMCP検出器31に入射した二
次電子ビーム6は、MCP検出器31により増幅されて
蛍光板32に照射され、そこで発生した蛍光像は、ライ
トガイド33を介して撮像素子34にて画像信号として
検出される。
【0011】この画像信号は、画像処理部58に供給さ
れて各種の信号処理がなされ、画像データとしてホスト
コンピュータ59に供給される。ホストコンピュータ5
9は、この画像データを表示部60にて画像表示すると
ともに、メモリ61を用いた画像データの保存等を行
う。
【0012】二次光学系2は、回転対称静電レンズであ
るカソードレンズ21、第二レンズ22、第三レンズ2
3、第四レンズ24と、第二レンズ22と第三レンズ2
3との間に設置された視野絞り26とを備えている。カ
ソードレンズ21、第二レンズ22、第三レンズ23、
第四レンズ24は、それぞれ二次光学系レンズ制御部5
2,54,55,56によって制御される。二次光学系
2はまた、ウィーンフィルタ41とカソードレンズ21
の間の焦点F1を通り、ビーム軸に垂直な平面である焦
点面8内に配設された開き角絞り25を備えている。こ
のように焦点面8の位置に開き角絞り25を配置する理
由は、二次電子ビーム6についてカソードレンズ21の
みで結像を行おうとすると、レンズ作用が強くなり収差
が発生しやすいので、図7のビーム軌道7の説明図に示
すように、第二レンズ22と合わせて両テレセントリッ
ク系、即ち、入射瞳と出射瞳のいずれもが無限遠に存在
する光学系を形成して1回の結像を行わせ、さらに、こ
の結像光学系105の焦点面8に開き角絞り25を設置
することにより、二次電子ビーム6の倍率色収差を抑え
ることができるからである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造を有する従来の基板検査システム100では、
二次電子ビーム5の倍率色収差を低減するために、開き
角絞り25の絞りを狭くすると、これにより、一次電子
ビーム5の試料42上への照射領域が制限されるという
欠点があった。これは、開き角絞り25から試料42ま
での一次電子ビーム5が開き角絞り25上の焦点F1
入射し、カソードレンズ21によってレンズ作用を受
け、試料42に対して垂直に照明するというケラー照明
(Koehler illumination)系になっているためであ
る。
【0014】また、試験の内容によっては、開き角絞り
25の開口を広げたり、狭めたりしたい場合があり、こ
れに対応して絞りの最適化を行うためには、開き角絞り
25の交換を行う必要がある。しかし、従来の技術にお
いては、交換の度ごとに装置内の真空雰囲気を開放しな
ければならず、装置使用効率が非常に悪くなるという欠
点があった。
【0015】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、一次電子ビームの照射領域を確保
しつつ、二次電子ビームの倍率色収差を従来の技術と同
等に抑制することができる基板検査装置およびこれを備
えた検査システム並びに基板検査装置の制御方法を提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の手段に
より上記課題の解決を図る。即ち、本発明(請求項1)
によれば、試料である基板に電子ビームを一次電子ビー
ムとして照射する一次電子ビーム照射手段と、上記一次
電子ビームは、その入射角度を変化させて上記基板の表
面に垂直に入射させ、上記一次電子ビームの照射を受け
て上記基板から発生した二次電子および反射電子を含む
二次電子ビームは、取込み角度のまま通過させる電子ビ
ーム偏向手段と、この電子ビーム偏向手段を含み、上記
二次電子ビームを制御して結像させるとともに、その結
像光学系が焦点の前後でビーム軸に平行に進行する領域
を形成する相互に共役なテレセントリック系をなすよう
に上記二次電子ビームを制御する複数の写像投影手段
と、最後段の写像投影手段により結像された上記二次電
子ビームを検出し、画像信号として出力する電子ビーム
検出手段と、二段目以後の上記写像投影手段内の焦点を
通り上記二次電子ビームのビーム軸に垂直な平面である
焦点面に配設され、上記二次電子ビームの開き角を決定
する第一の開き角絞りと、上記電子ビーム検出手段から
上記画像信号の供給を受けて、上記基板の表面の物理的
・電気的状態を表す画像を表示する画像表示手段とを備
えた基板検査装置が提供される。
【0017】上記第一の開き角絞りは、それぞれが伸縮
自由な絞り幅を有し、その長軸方向が相互に略直交する
第一および第二の可動矩形絞りと、これら第一および第
二の可動矩形絞りの絞り幅をそれぞれ変動させる第一お
よび第二の矩形絞り駆動手段を備えると良い。
【0018】本発明に係る基板検査装置は、上記電子ビ
ーム偏向手段と上記基板との間の領域内の上記テレセン
トリック系の焦点面に配設された第二の開き角絞りをさ
らに備え、上記第一の開き角絞りは、上記第一の可動矩
形絞りと上記第一の矩形絞り駆動手段を備え、上記第二
の開き角絞りは、上記第二の可動矩形絞りと上記第二の
矩形絞り駆動手段を備え、上記第一および第二の可動矩
形絞りは、その長軸方向が相互に略直交するように配設
されることが好ましい。
【0019】また、上記第一および第二の可動矩形絞り
は、それぞれ2枚の金属平板を有し、これら2枚の金属
平板が長辺において対抗して配設されることにより、上
記開き角絞りを形成することが好ましい。
【0020】また、上記矩形絞り駆動手段は、上記金属
平板と接続された圧電素子を有し、この圧電素子の形状
の変化に基づいて上記金属平板を駆動して上記2枚の金
属平板間の距離を調整すると良い。
【0021】また、上記一次電子ビームの照射方向に垂
直な断面形状は、略矩形をなすと良い。
【0022】また、本発明(請求項7)によれば、CP
Uと、上述の本発明に係る基板検査装置と、上記画像信
号を処理して画像データを出力する信号処理手段と、こ
の画像データを格納する記憶手段とを備えた基板検査シ
ステムが提供される。
【0023】また、本発明(請求項8)によれば、試料
である基板に略矩形の断面形状を有する電子ビームを一
次電子ビームとして照射する一次電子ビーム照射手段
と、上記一次電子ビームの照射を受けて、上記基板から
発生した二次電子および反射電子を上記試料に略垂直な
方向に導いて二次電子ビームとして出射させる第一の回
転対称静電レンズと、上記一次電子ビームの上記試料へ
の入射角度を変化させて上記試料表面に垂直に上記一次
電子ビームを入射させ、上記第一の回転対称静電レンズ
から出射された上記二次電子ビームは同一の取り込み角
度で通過させる電界磁界重畳型分光器と、この電界磁界
重畳型分光器の後段に配設され、上記第一の回転対称静
電レンズとともにテレセントリック系をなす第一の結像
光学系を形成する第二の回転対称静電レンズと、上記第
一の結像光学系の焦点面である第一の焦点面に配設さ
れ、上記一次電子ビームの入射方向を長軸とし、伸縮自
由な絞り幅で相互に平行に離隔された二枚の金属平板を
有する第一の開き角絞りと、第一の圧電素子を有し、上
記第一の開き角絞りの絞り幅を変動させる第一の開き角
絞り駆動機構と、上記第一の結像光学系の結像面に配設
された視野絞りと、上記視野絞りの後段に配設され、上
記第一の結像光学系と共役なテレセントリック系をなす
第二の結像光学系を形成する少なくとも一対の第三およ
び第四の回転対称静電レンズと、上記第二の結像光学系
の焦点面であって、上記第一の焦点面と共役な第二の焦
点面に配設され、上記第一の開き角絞りの長軸方向と略
直交する方向を長軸とし、伸縮自由な絞り幅で相互に平
行に離隔された二枚の金属平板を有する第二の開き角絞
りと、第二の圧電素子を有し、上記第二の開き角絞りの
絞り幅を変動させる第二の開き角絞り駆動機構と、上記
第四の回転対称レンズにより結像された上記二次電子ビ
ームを検出し、画像信号として出力する電子ビーム検出
手段と、上記検出手段から上記画像信号の供給を受け
て、上記基板の表面の物理的・電気的状態を表す画像を
表示する画像表示手段と、上記画像信号の処理を行うホ
ストコンピュータとを備えた基板検査システムが提供さ
れる。
【0024】また、本発明(請求項9)によれば、試料
である基板に電子ビームを一次電子ビームとして照射す
る電子ビーム照射手段と、上記一次電子ビームはその入
射角度を変化させて上記基板の表面に垂直に入射させ、
上記一次電子ビームの照射を受けて上記基板から発生し
た二次電子および反射電子を含む二次電子ビームは取込
み角度のまま通過させる電子ビーム偏向手段と、この電
子ビーム偏向手段を含み、上記二次電子ビームを結像さ
せる複数の写像投影手段と、最後段の上記写像投影手段
により結像された上記二次電子ビームを検出し、画像信
号として出力する電子ビーム検出手段と、この電子ビー
ム検出手段から上記画像信号の供給を受けて、上記基板
の表面の物理的・電気的状態を表す画像を表示する画像
表示手段とを備えた基板検査装置の制御方法であって、
上記複数の写像投影手段により上記二次電子ビームが相
互に共役なテレセントリック系をなすように上記二次電
子ビームを制御して結像させ、二段目以後の上記写像投
影手段内の第一の焦点面に第一の開き角絞りを配設する
ことにより、上記一次電子ビームの上記試料への照射領
域を確保するとともに、上記二次電子ビームの倍率色収
差を低減する、基板検査装置の制御方法が提供される。
【0025】上記第一の開き角絞りは、それぞれが伸縮
自由な絞り幅を有し、それぞれの長軸が相互に略直交す
る2つの可動矩形絞りで形成し、さらに備える矩形絞り
駆動手段を用いて、上記可動矩形絞りの絞り幅をそれぞ
れ変動させることにより、相互に略直交する2つの方向
に対して独立して開き角を制御すると良い。
【0026】また、一段目の上記写像投影手段の焦点面
であって、上記電子ビーム偏向手段と上記基板との間の
領域内の第二の焦点面に第二の開き角絞りをさらに配設
し、上記第一および第二の開き角絞りは、伸縮自由な絞
り幅を有する第一および第二の可動矩形絞りでそれぞれ
形成し、上記第一および第二の可動矩形絞りは、それぞ
れの長軸が相互に略直交するように配設し、上記第一お
よび第二の可動矩形絞りの各絞り幅を変動させる駆動手
段を備えて、相互に略直交する二つの方向に対してそれ
ぞれ独立して開き角を制御するとさらによい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のいく
つかについて図面を参照しながら説明する。なお、以下
の各図において、図8ないし図10と同一の部分には、
同一の参照番号を付してその説明を適宜省略する。
【0028】図3は、本発明に係る基板検査システムの
第1の実施の形態を示すブロック図である。同図におい
て、基板検査システム70が備える一次光学系1、これ
を制御する電子銃制御部16および複数段四極子レンズ
制御部17、電子検出部3、これを制御する電子検出制
御部57、ウィーンフィルタ41、これを制御するウィ
ーンフィルタ制御部53、ステージ43およびこれを制
御するステージ電圧制御部51、画像信号処理部58、
ホストコンピュータ59、表示部60およびメモリ61
の部分は、図8に示す基板検査システム100と同一で
ある。
【0029】本実施形態の特徴は、二次光学系72の二
次光学系レンズ制御部55,56により第三レンズ23
および第四レンズ24を制御して両テレセントリック系
を形成し、この結像光学系75内の領域であって、従来
技術において開き角絞り25が設置された焦点面8と共
役、即ち、結像に際して互いに役割を交換することがで
きる関係にある焦点面9に、開き角絞り27が配設され
ている点にある。
【0030】図3に示す基板検査システム70の二次光
学系72のブロック図を図4に示す。
【0031】同図に示すように、二次光学系72は、第
三レンズ23と第四レンズ24の間に設置された、本実
施形態において特徴的な開き角絞り27を備え、第三レ
ンズ23と第四レンズ24が形成する光学系が、カソー
ドレンズ21と第二レンズ22で形成される結像光学系
105とともに両テレセントリック系をなし、相互に共
役な結像光学系75を形成するように、ホストコンピュ
ータ59が二次光学系レンズ制御部55,56の設定を
制御している(図3参照)。
【0032】このような構成により、従来技術を示す図
7との比較において明らかなように、試料42の表面か
ら発生した二次電子ビーム6(二次電子/反射電子/後
方散乱電子)は、カソードレンズ21によって進行方向
を制御された後、図4のビーム軌道7に示すように、従
来技術において開き角絞りが設置されていた焦点面8の
焦点F1に入射し、ウィーンフィルタ41内を偏向する
ことなく直進し、拡大されながら第二レンズ22により
コリメートされ、即ち、ビーム線軸に対して平行に進行
するように制御され、視野絞り26上で結像する。視野
絞り26を通過した二次電子ビーム6は、再び第三レン
ズ23によって進行方向を制御され、上記焦点面8と共
役な位置にある焦点面9にある開き角絞り27の焦点F
2に入射し、第四レンズ24によりMCP検出器31の
下面で結像する。このように、二次電子ビーム6を第三
レンズと第四レンズの間で結像させることなく、これら
のレンズの間で焦点F2を形成することにより、結像光
学系105と共役な結像光学系75を形成し、この結像
光学系75内で焦点面8と共役な焦点面9に開き角絞り
27を配設することにより、カソードレンズ21で発生
する二次電子ビームの倍率色収差を、一次電子ビーム5
の試料照射の妨げにならない開き角絞り27で抑えるこ
とが可能となる。
【0033】次に、本発明に係る基板検査システムの第
2の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0034】図5は、本実施形態に係る基板検査システ
ムの構成の一部を示す斜視図である。
【0035】同図に示すように、本実施形態に係る基板
検査システム80は、図4に示す基板検査システムの焦
点面9に設けられた開き角絞り27を2つの可動矩形絞
り81,82で形成した点に特徴がある。その他の点
は、図4に示す基板検査システム70と同一である。
【0036】可動矩形絞り81,82は、焦点面9上に
配設され、それぞれ直交座標XYにおけるX方向、Y方
向の絞り幅(短軸長)が伸縮自由な構造となっている。
【0037】図6は、可動矩形絞り81の基本的な構成
を示す斜視図である。同図に示すように、可動矩形絞り
81は、金属、例えばモリブデン(Mo)で形成された
2枚の平板86,87を備え、これらの金属平板86,
87の対向するエッジ86e,87eにより二次電子ビ
ーム6の通過量を制御する絞りを形成している。また、
可動矩形絞り81は、金属平板86,87にそれぞれ接
続された矩形絞り駆動機構88,89と、これらの矩形
絞り駆動機構88,89を制御する可動矩形絞り制御部
90をさらに備えている。矩形絞り駆動機構88,89
は、モーターや圧電素子等を用いて形成され、本実施形
態においては、圧電素子としてピエゾ素子を用い、可動
矩形絞り制御部90により電圧の印加を受けてひずみま
たは応力を生じ、これにより金属平板86,87をX方
向で相互に逆方向に駆動させる。この圧電素子による金
属平板86,87の移動量は、例えばピエゾ素子を用い
た場合、約100μmである。このようにして、矩形絞
り駆動機構88,89は、平板エッジ間距離81gを調
整し、矩形絞り81の絞り幅、即ち、X方向サイズの調
整をおこなうことができる。
【0038】可動矩形絞り82も、可動矩形絞り81と
同様の構成を備え、その金属平板は、図6に示す可動矩
形絞り81の金属平板86,87と直交するように配設
されて、Y方向サイズを調整できるように形成されてい
る。
【0039】本実施形態に係る基板検査システム80
は、このような構成の2つの可動矩形絞り81,82を
備えているので、基板検査装置内の真空雰囲気を開放し
て開き角絞りを交換する作業をすることなく、開き角絞
りを最適なサイズに調整することができ、かつ、二次電
子ビーム6のビーム軸に垂直な平面の相互に直交する二
方向に対して、それぞれ独立して調整することができ
る。これにより、上述の第1の実施の形態が有する効果
に加え、試験の内容に対応して開き角絞りの調整ができ
る基板検査システムが提供される。
【0040】次に、本発明に係る基板検査システムの第
3の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0041】図1は、本実施形態に係る基板検査システ
ム90の基本的な構成を示すブロック図である。図3と
の対比において明らかなように、本実施形態に係る基板
検査システム90の特徴は、その写像投影系において、
相互に共役な焦点面8,9上に第二の実施の形態と同仕
様の可動矩形絞り91,92をそれぞれの絞り長軸が直
交するようにそれぞれ配設した点にある。その他の点
は、第1の実施形態と同様である。
【0042】本実施形態に係る基板検査システム90の
二次光学系のより詳細な構成を図2の斜視図に示す。
【0043】同図に示すように、ウィーンフィルタ41
とカソードレンズ21との間の焦点面8に可動矩形絞り
91が配設され、この焦点面8と共役な焦点面であっ
て、第三レンズ23と第四レンズ24との間の焦点面9
に可動矩形絞り92が配設されている。
【0044】同図のXYZ空間において、可動矩形絞り
91は、その長軸方向が一次電子ビーム5の断面略矩形
の長軸方向と同一のY方向となるように配設されてい
る。
【0045】このような構造を有する可動矩形絞り91
を焦点面8に備えることにより、一次電子ビーム5は、
Y方向には開き角を制限されることなく、なおかつX方
向のみの開き角調整を行うことができる。これにより、
一次電子ビーム5の照射領域が十分に確保される。この
構造は、例えば、試料42のチャージアップや汚染を回
避したい場合など、一次電子ビーム5を試料42上に必
要以上に照射することが望ましくない場合に特に有効で
ある。
【0046】また、焦点面9上の可動矩形絞り92は、
その長軸方向がX方向となるように設置され、可動矩形
絞り91の長軸と直交するように配設されている。これ
により、二次電子ビーム6に対してX方向とY方向の2
つの方向からビーム整形することが可能になり、倍率色
収差を低減することができる。
【0047】即ち、二次電子ビーム6は可動矩形絞り9
1によりX方向の開き角の調整が行われ、可動矩形絞り
92によりY方向の開き角の調整が行われ、さらに、可
動矩形絞り91,92はそれぞれ二次光学系の共役面
8,9上にあるため、二次電子ビーム6に対して、可動
矩形絞り91,92を重ね合わせた形状の絞りを共役面
8および9にそれぞれ配設した場合と等価の収差低減効
果が得られる。
【0048】このように、本実施形態に係る基板検査シ
ステム90によれば、相互に共役な焦点面8,9に、そ
れぞれの長軸方向が相互に直交する2つの可動矩形絞り
91,92をそれぞれ設け、さらに、一次電子ビーム5
の焦点F1が形成される焦点面8に開き角絞りの絞り長
軸が一次電子ビーム5の断面略矩形状の長軸と同一方向
となるように可動矩形絞りを配設するので、一次電子ビ
ーム5の照射領域を制限することなく、二次電子ビーム
の収差を低減することが可能となる。また、2つの可動
矩形絞りをそれぞれ別の平面位置に配置できるため、第
2の実施形態のように、単一の絞り位置平面に2つの可
動矩形絞りを同時に設ける場合と比較して、駆動機構の
設置スペースが十分に確保できるという利点を有する。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明は、以下の
効果を奏する。
【0050】即ち、本発明に係る基板検査装置によれ
ば、相互に共役なテレセントリック系をなすように二次
電子ビームを制御する複数の写像投影手段と、2段目以
降の写像投影手段内の焦点面に配設された開き角絞りと
を備えているので、一次電子ビームの基板上の照射領域
を制限することなく、二次電子ビームの倍率色収差を抑
えることができる。これにより、写像投影手段の解像性
能を落とすことなく基板の検査領域を拡大することがで
きる。
【0051】また、上記2段目以降の焦点面に長軸方向
が相互に略直交する第一および第二の可動矩形絞りを備
える場合は、ビーム軸に垂直な2方向に開き角を各々独
立して調整できるので、装置内の真空雰囲気を開放して
開き角絞りを交換することなく、最適な絞り角に調整す
ることができる。これにより、装置のダウンタイムを大
幅に削減できるので、使用効率を高めることができる。
【0052】また、上記電子ビーム出射手段と基板との
間のテレセントリック系の焦点面に第二の開き角絞りを
備え、上記可動矩形絞りを第一および第二の開き角絞り
として備える場合には、上述した効果に加え、可動矩形
絞りの駆動機構等のスペースを確保できるので、装置設
計上の柔軟性が向上する。また、上記第二の可動矩形絞
りをその長軸方向が一次電子ビームの長軸方向と同一の
方向となるように配設するので、一次電子ビームの短軸
方向にのみ絞り幅の調整が可能となり、必要量以上の一
次電子ビームが試料に照射することを防止し、試料のチ
ャージアップや汚染を防止することができる。
【0053】また、本発明にかかる基板検査装置の制御
方法によれば、上記写像投影手段により、相互に共役な
テレセントリック系をなすように上記二次電子ビームを
制御して結像させるので、二段目以降の写像投影手段内
で焦点面に開き角絞りを配設することが可能となり、上
記効果を奏するように基板検査装置を制御することがで
きる。
【0054】また、本発明に係る基板検査システムによ
れば、上述の制御方法で上述の基板検査装置を作動する
ことができるので、試料のチャージアップや汚染を防止
しながら、優れた解像度と高い効率で基板の検査を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板検査システムの第3の実施の
形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示す基板検査システムの二次光学系のよ
り詳細な構成を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る基板検査システムの第1の実施の
形態を示すブロック図である。
【図4】図3に示す基板検査システムにおける二次電子
ビームの軌道を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る基板検査システムの第2の実施の
形態の構成の一部を示すブロック図である。
【図6】図5に示す基板検査システムの可動矩形絞りの
詳細を示すブロック図である。
【図7】図8に示す従来の基板検査システムにおける二
次電子ビームの軌道を示すブロック図である。
【図8】ウィーンフィルタを用いた従来の技術による基
板検査システムの一例を示すブロック図である。
【図9】図8に示すウィーンフィルタの詳細な構成を示
す斜視図である。
【図10】(a),(b)ともに、図9に示すウィーン
フィルタの機能を示す説明図である。
【符号の説明】
1 一次光学系 2,72,73 二次光学系 3 電子検出部 5 一次電子ビーム 6 二次電子ビーム(進行方向) 7 二次電子ビーム軌道 8,9 焦点面 11 陰極 12 ウエーネルト電極 13 陽極 14 偏向器 15 複数段四極子レンズ 16 電子銃制御部 17 複数段四極子レンズ制御部 21 カソードレンズ 22 第二レンズ 23 第三レンズ 24 第四レンズ 25,27 開き角絞り 26 視野絞り 31 MCP検出器 32 蛍光板 33 ライトガイド 34 撮像素子 41 ウィーンフィルタ 41a,41b 電極 41c,41d 磁極 42 試料 43 ステージ 51 ステージ電圧制御部 52,54〜56 二次光学系レンズ制御部 53 ウィーンフィルタ制御部 57 電子検出制御部 58 画像信号処理部 59 ホストコンピュータ 60 表示部 61 メモリ 70,80,90 基板検査システム 75,105 結像光学系 81,82,91,92 可動矩形絞り 81g 平板エッジ間距離 86,87 金属平板 88,89 矩形絞り駆動機構 90 可動矩形絞り制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永 井 隆 光 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 三 好 元 介 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2G001 AA03 BA07 CA03 GA13 HA13 JA02 JA03 JA04 JA13 KA03 LA11 MA05 SA02 SA04 2G032 AD08 AF08 AK03 4M106 AA01 AA09 BA02 DE03 DE04 DE05 DE11 DE12 DE20 DE21

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料である基板に電子ビームを一次電子ビ
    ームとして照射する一次電子ビーム照射手段と、 前記一次電子ビームは、その入射角度を変化させて前記
    基板の表面に垂直に入射させ、前記一次電子ビームの照
    射を受けて前記基板から発生した二次電子および反射電
    子を含む二次電子ビームは、取込み角度のまま通過させ
    る電子ビーム偏向手段と、 前記電子ビーム偏向手段を含み、前記二次電子ビームを
    制御して結像させるとともに、その結像光学系が焦点の
    前後でビーム軸に平行に進行する領域を形成する相互に
    共役なテレセントリック系をなすように前記二次電子ビ
    ームを制御する複数の写像投影手段と、 最後段の前記写像投影手段により結像された前記二次電
    子ビームを検出し、画像信号として出力する電子ビーム
    検出手段と、 二段目以後の前記写像投影手段内の前記焦点を通り前記
    二次電子ビームのビーム軸に垂直な平面である焦点面に
    配設され、前記二次電子ビームの開き角を決定する第一
    の開き角絞りと、 前記電子ビーム検出手段から前記画像信号の供給を受け
    て、前記基板の表面の物理的・電気的状態を表す画像を
    表示する画像表示手段とを備えた基板検査装置。
  2. 【請求項2】前記第一の開き角絞りは、それぞれが伸縮
    自由な絞り幅を有し、その長軸方向が相互に略直交する
    第一および第二の可動矩形絞りと、これら第一および第
    二の可動矩形絞りの絞り幅をそれぞれ変動させる第一お
    よび第二の矩形絞り駆動手段を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載の基板検査装置。
  3. 【請求項3】前記電子ビーム偏向手段と前記基板との間
    の領域内の前記テレセントリック系の焦点面に配設され
    た第二の開き角絞りをさらに備え、 前記第一の開き角絞りは、前記第一の可動矩形絞りと前
    記第一の矩形絞り駆動手段を備え、 前記第二の開き角絞りは、前記第二の可動矩形絞りと前
    記第二の矩形絞り駆動手段を備え、 前記第一および第二の可動矩形絞りは、その長軸方向が
    相互に略直交するように配設されたことを特徴とする請
    求項1または2に記載の基板検査装置。
  4. 【請求項4】前記第一および第二の可動矩形絞りは、そ
    れぞれ2枚の金属平板を有し、これら2枚の金属平板が
    長辺において対抗して配設されることにより、前記開き
    角絞りを形成することを特徴とする請求項2または3に
    記載の基板検査装置。
  5. 【請求項5】前記矩形絞り駆動手段は、前記金属平板と
    接続された圧電素子を有し、この圧電素子の形状の変化
    に基づいて前記金属平板を駆動して前記2枚の金属平板
    間の距離を調整することを特徴とする請求項4に記載の
    基板検査装置。
  6. 【請求項6】前記一次電子ビームの照射方向に垂直な断
    面形状は、略矩形をなすことを特徴とする請求項1ない
    し5のいずれかに記載の基板検査装置。
  7. 【請求項7】CPUと、 請求項1ないし6のいずれかに記載の基板検査装置と、 前記画像信号を処理して画像データを出力する信号処理
    手段と、 前記画像データを格納する記憶手段とを備えた基板検査
    システム。
  8. 【請求項8】試料である基板に略矩形の断面形状を有す
    る電子ビームを一次電子ビームとして照射する一次電子
    ビーム照射手段と、 前記一次電子ビームの照射を受けて、前記基板から発生
    した二次電子および反射電子を前記試料に略垂直な方向
    に導いて二次電子ビームとして出射させる第一の回転対
    称静電レンズと、 前記一次電子ビームの前記試料への入射角度を変化させ
    て前記試料表面に垂直に前記一次電子ビームを入射さ
    せ、前記第一の回転対称静電レンズから出射された前記
    二次電子ビームは取り込み角度のまま通過させる電界磁
    界重畳型分光器と、 前記電界磁界重畳型分光器の後段に配設され、前記第一
    の回転対称静電レンズとともにテレセントリック系をな
    す第一の結像光学系を形成する第二の回転対称静電レン
    ズと、 前記第一の結像光学系の焦点面である第一の焦点面に配
    設され、前記一次電子ビームの入射方向を長軸とし、伸
    縮自由な絞り幅で相互に平行に離隔された二枚の金属平
    板を有する第一の開き角絞りと、 第一の圧電素子を有し、前記第一の開き角絞りの絞り幅
    を変動させる第一の開き角絞り駆動機構と、 前記第一の結像光学系の結像面に配設された視野絞り
    と、 前記視野絞りの後段に配設され、前記第一の結像光学系
    と共役なテレセントリック系をなす第二の結像光学系を
    形成する少なくとも一対の第三および第四の回転対称静
    電レンズと、 前記第二の結像光学系の焦点面であって、前記第一の焦
    点面と共役な第二の焦点面に配設され、前記第一の開き
    角絞りの長軸方向と略直交する方向を長軸とし、伸縮自
    由な絞り幅で相互に平行に離隔された二枚の金属平板を
    有する第二の開き角絞りと、 第二の圧電素子を有し、前記第二の開き角絞りの絞り幅
    を変動させる第二の開き角絞り駆動機構と、 前記第四の回転対称レンズにより結像された前記二次電
    子ビームを検出し、画像信号として出力する電子ビーム
    検出手段と、 前記検出手段から前記画像信号の供給を受けて、前記基
    板の表面の物理的・電気的状態を表す画像を表示する画
    像表示手段と、 前記画像信号の処理を行うホストコンピュータとを備え
    た基板検査システム。
  9. 【請求項9】試料である基板に電子ビームを一次電子ビ
    ームとして照射する電子ビーム照射手段と、前記一次電
    子ビームはその入射角度を変化させて前記基板の表面に
    垂直に入射させ、前記一次電子ビームの照射を受けて前
    記基板から発生した二次電子および反射電子を含む二次
    電子ビームは取込み角度のまま通過させる電子ビーム偏
    向手段と、前記電子ビーム偏向手段を含み、前記二次電
    子ビームを結像させる複数の写像投影手段と、最後段の
    前記写像投影手段により結像された前記二次電子ビーム
    を検出し、画像信号として出力する電子ビーム検出手段
    と、前記電子ビーム検出手段から前記画像信号の供給を
    受けて、前記基板の表面の物理的・電気的状態を表す画
    像を表示する画像表示手段とを備えた基板検査装置の制
    御方法であって、 前記複数の写像投影手段により前記二次電子ビームが相
    互に共役なテレセントリック系をなすように前記二次電
    子ビームを制御して結像させ、 二段目以後の前記写像投影手段内の第一の焦点面に第一
    の開き角絞りを配設することにより、前記一次電子ビー
    ムの前記基板への照射領域を確保するとともに、前記二
    次電子ビームの倍率色収差を低減する、基板検査装置の
    制御方法。
  10. 【請求項10】前記第一の開き角絞りは、それぞれが伸
    縮自由な絞り幅を有し、それぞれの長軸が相互に略直交
    する2つの可動矩形絞りで形成し、さらに備える矩形絞
    り駆動手段を用いて、前記可動矩形絞りの絞り幅をそれ
    ぞれ変動させることにより、相互に略直交する2つの方
    向に対して独立して開き角を制御する請求項9に記載の
    基板検査装置の制御方法。
  11. 【請求項11】一段目の前記写像投影手段の焦点面であ
    って、前記電子ビーム偏向手段と前記基板との間の領域
    内の第二の焦点面に第二の開き角絞りをさらに配設し、 前記第一および第二の開き角絞りは、伸縮自由な絞り幅
    を有する第一および第二の可動矩形絞りでそれぞれ形成
    し、 前記第一および第二の可動矩形絞りは、それぞれの長軸
    が相互に略直交するように配設し、 前記第一および第二の可動矩形絞りの各絞り幅を変動さ
    せる駆動手段を備えて、相互に略直交する二つの方向に
    対してそれぞれ独立して開き角を制御する請求項9に記
    載の基板検査装置の制御方法。
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