JP2000028650A - ラスタ走査型デジタル信号取込み及び波形表示装置の動作方法 - Google Patents

ラスタ走査型デジタル信号取込み及び波形表示装置の動作方法

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JP2000028650A JP11169738A JP16973899A JP2000028650A JP 2000028650 A JP2000028650 A JP 2000028650A JP 11169738 A JP11169738 A JP 11169738A JP 16973899 A JP16973899 A JP 16973899A JP 2000028650 A JP2000028650 A JP 2000028650A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル・オシロスコープの表示に関する単
一のカラー・パラメータ制御値を可変すると、このパラ
メータ及び他のパラメータの制御値も変化させて、操作
を簡単にする。 【解決手段】 輝度制御用ノブ44の回転をセンサ46
が数値出力に変換する。この数値出力に応じて、制御器
38が、輝度値以外のパラメータも制御して、ラスタ走
査メモリ14の蓄積データを変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラスタ走査型デジ
タル・オシロスコープなどのラスタ走査型デジタル信号
取込み及び波形表示装置において、表示輝度及びコント
ラストなどのカラー・パラメータを制御する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】オシロスコープは、電気信号のアクティ
ビティをユーザに示す。従来のアナログ・オシロスコー
プにおいては、陰極線管のフェースプレートの内面上に
被覆された蛍光体に入射する電子ビームにより、波形表
示が行われる。フェースプレート上の電子ビームの入射
点は、このフェースプレートを横切って一定の速度で水
平に(X方向に)掃引されると共に、被観察信号の振幅
の関数で垂直に(Y方向に)偏向される。
【0003】波形表示の概観に影響を与える2つの変数
は、表示の輝度(表示が放射する全体的な光の強さ)
と、表示のコントラスト(表示の最も明るく照らされた
要素が放射する光強度と、表示の最も薄暗く照らされた
要素が放射する光強度との比)とである。
【0004】従来のアナログ・オシロスコープのユーザ
・インタフェースは、表示された波形の輝度を制御する
単一のノブ(摘み)を具えている。なお、輝度は、カラ
ー・パラメータの1つである。このノブは、典型的に
は、輝度制御と記されており、陰極線管の電子銃に供給
する電流を制御する。輝度制御ノブが所定の設定である
と、波形のセグメントが表示される輝度は、このセグメ
ントが表す事象が生じた際の周波数と、このセグメント
の傾きにより決まる。低輝度設定においては、ユーザ
は、稀にしか生じない事象又は特に高速なエッジである
波形の特徴を見ることができない場合もある。よって、
完全に波形が見えるようになるまで、ユーザは、設定値
を増加させる。そして、この点にて、低速エッジ及び高
速エッジの間で、また、より頻繁に生じる事象及び稀に
しか生じない事象の間で、一般には、顕著なコントラス
トが生じる。ノブにより輝度を更に増加することによ
り、最大輝度に達するまで、波形の総てのセグメントの
輝度が増加する。より頻繁に生じる事象の輝度は、最大
電流値により制限される。また、より稀にしか生じない
事象の輝度は、ノブの輝度増加に応じて増加し続けて、
コントラストが低下する。
【0005】従来のアナログ・オシロスコープは、一般
的な測定機器である。多くの技能者及び技術者は、輝度
制御ノブの回転に応答して表示が変化する方法に慣れ親
しんでいる。
【0006】多チャンネル・オシロスコープにおいて、
異なる色相は、信号チャンネルに夫々関連しており、例
えば、緑色があるチャンネルに関連し、赤色が他のチャ
ンネルに関連する。輝度を下げるために、輝度制御ノブ
を反時計回転方向に回転すると、この影響により、所定
色相の波形が表示される際の彩度(飽和度)が下がる。
【0007】カラー温度表示(温度をカラーで表す表
示)において、異なる色相は、異なる輝度レンジ(輝度
範囲)に関連している。すなわち、より赤い色相は、よ
り高い輝度レンジに関連しており、より青い色相は、よ
り低い輝度レンジに関連している。輝度制御ノブを時計
回転方向に回転させると、この影響により、所定輝度に
関連した色相がスペクトルの赤の端部に向かう。
【0008】図2は、従来のラスタ走査型デジタル・オ
シロスコープの機能を説明するブロック図である。この
従来のデジタル・オシロスコープは、ピクセルの2次元
配列を有する表示パネル10を具えており、各ピクセル
位置は、行番号及び列番号により特定される。オシロス
コープは、2次元のアドレス空間を有するラスタ走査メ
モリ14も含んでいる。このラスタ走査メモリ内のメモ
リ記憶位置は、表示パネル10のピクセル位置に1対1
で割り当てられている(マッピングされている)。各ピ
クセルの状態は、ラスタ走査メモリ14内の対応するメ
モリ記憶位置の内容に依存する。
【0009】図2に示すオシロスコープの場合、ラスタ
走査メモリは、各ピークに対してnビットの情報を蓄積
する。ここで、nは、1よりも大きい整数である。よっ
て、各ピクセルは、2n個の明るさ状態を有する。状態
の1つがオフであり、他の状態は、2n−1個あり、ピ
クセルが異なる各輝度で明るくされる。よって、例え
ば、4ビットの深さのラスタ走査メモリは、中間から最
大輝度までの15レベル(グレー・スケール・レベル)
と、暗い状態又はオフ状態とを維持できる。
【0010】信号の特性及びオシロスコープの設定に依
存して、ピクセルの所定列(Y方向の列)は、1個以上
の明るくなったピクセル(本明細書では、ドットと呼ぶ
こともある)を含んでいることもある。各列は、ベクト
ルを表示し、このベクトルは、列の最も上のドットと、
この列の最も下のドットとの間の列のセグメントとして
定義される。
【0011】ベクトルの輝度は、このベクトルにおける
ドットの輝度の和に依存する。ドットの輝度がラスタ走
査メモリの対応記憶位置内に蓄積されたデータ・ワード
の値に比例すると、ベクトルの明るさ(輝度)は、ベク
トル内のドットのデータ・ワードの和に比例する。表示
の輝度は、総てのベクトルの輝度の和であるので、総て
のベクトルのドットのデータ・ワードの和に比例する。
【0012】図2に示すデジタル・オシロスコープは、
電子回路内の試験点における電気信号を捕捉するための
入力端子を有するA/D変換器18も具えている。この
A/D変換器18は、取込み期間中に信号をサンプリン
グし、これらサンプルを量子化して、一連のデジタル・
データ・ワードを発生する。このA/D変換器が発生し
たデータ・ワードは、D1〜DNの値を有しており、線
形波形記録として、取込みメモリ22に蓄積される。な
お、この取込みメモリ22は、1次元のアドレス空間A
1〜ANを有する。
【0013】取込みが完了した際、取込みメモリ22に
蓄積された線形波形記録をラスタライザ(ラスタ化回
路)26に供給する。このラスタライザ26は、供給さ
れた波形記録からラスタ化された波形記録を発生し、ラ
スタライザ・メモリ30に蓄積する。このラスタライザ
・メモリ30は、2次元アドレス空間(X1〜XN、Y
1〜YN)を有する。(共通のサフィクス(接尾文字)
Nを簡略化のために用いる。しかし、例えば、セット
{Xi}内の要素の数がセット{Ai}の要素の数と同
じであることを示すものではない。)ラスタライザ・メ
モリ30内に蓄積されたラスタ化波形(ラスタ化された
波形)記録内のデータ・ワードのアドレスのX成分は、
線形波形記録の少なくとも1ワードのアドレスAiから
導出したものである。また、アドレスのY成分は、線形
波形記録の少なくとも1ワードの値Diから導出したも
のである。
【0014】データ・ワードが蓄積されているラスタラ
イザ・メモリ30のアドレス(Xi、Yi)の各組み合
わせは、時間(Xiに依存する)及び信号レベル(Yi
に依存する)の組み合わせにより決まる事象を表す。
【0015】ラスタ化された波形記録を、ラスタ走査メ
モリ14内に蓄積された既存の表示記録に加算して、表
示パネル10の状態を制御できる。次に、数値がデータ
・ワードを10進で表す図3を参照する。図3Aは、新
たな取込みのラスタ化波形記録を加算する前における表
示パネルの隣接した3列のオリジナルの表示記録を示
す。図3Bは、新たな取込みの対応期間におけるラスタ
化波形記録を示す。図3Cは、図3Bのラスタ化波形記
録を図3Aの表示記録に加算して得た更新表示記録を示
す。よって、多数の取込み期間中に同じ事象が生じる
と、ラスタ走査メモリ14内でその事象を表すデータ・
ワードの値が増加する。
【0016】再び図2を参照する。減衰処理回路34
は、ラスタ走査メモリ22の内容に影響する。この減衰
処理回路34は、ラスタ走査メモリ14内の各記憶位置
に蓄積された値を、単位時間当たり所定量(選択された
値)だけ減らす。よって、稀にしか生じない事象は、よ
り頻繁に生じる事象に比較して、低い輝度で表示され
る。
【0017】このオシロスコープは、図2に示す他の構
成要素の動作を制御する制御器38と、ユーザがオシロ
スコープの設定を調整できるようにするユーザ制御器4
2も含んでいる。
【0018】ドット・モードと呼ばれるラスタ化の既知
の技術において、ラスタ化波形記録のデータ・ワードの
アドレス(Xi、Yi)を、線形波形記録の単一のデー
タ/アドレス対から得る。よって、ラスタ化波形記録内
のデータ・ワードは、線形波形記録のデータ/アドレス
対と1対1で対応している。
【0019】オシロスコープのユーザに示される波形
が、ドット間に水平又は垂直の顕著なギャップが生じな
いで、ほぼ連続することを考慮することは一般的に望ま
しい。しかし、ラスタライザがドット・モードで動作す
ると、表示のドット間にギャップが生じる。よって、信
号及びオシロスコープの設定に依存して、ラスタ化のド
ット・モードが適切に考慮されないこともある。
【0020】フル・ベクトル・モードと呼ばれる他の既
知のモードにおいて、ラスタ化波形記録は、線形波形記
録のデータ/アドレス対から夫々導出したデータ・ワー
ドばかりでなく、波形が連続していることを確実にする
ためにラスタライザにより合成された追加のデータ・ワ
ードも含んでいる。よって、ベクトルの端点は、隣接す
るベクトルの端点から垂直に1ピクセル未満でオフセッ
トされている。また、ベクトルのこれら2個の端点の間
の総てのピクセルと共に、これら2個の端点自体も明る
くされる。
【0021】例えば、1998年2月19日に出願され
たアメリカ合衆国特許出願第09/026185号(特
願平11−37818号に対応)に記載されているよう
に、ラスタ化の散在ベクトル・モードでは、ベクトルの
端点が隣接したベクトルから垂直に1ピクセルよりも大
きくオフセットしているかもしれない。また、所定ベク
トル内の2ドット間に1ピクセル以上のギャップがある
かもしれない。この散在ベクトル・モード内に無作為化
を施す。よって、連続した取込みにおける複数の線形波
形記録がたとえ同一であっても、各ラスタ化波形記録
は、一般的には、厳密には同じでないかもしれないし、
1つの取込みで作成されたベクトル内のギャップが、後
の取込みで埋まるかもしれない。
【0022】上述のアメリカ合衆国特許出願に記載され
た如きオシロスコープを実際に実施したものでは、ラス
タライザの動作に影響する変数は、最小アタック量とし
て知られている。この最小アタック量は、ラスタ化波形
記録内で、ゼロでないデータ・ワードの最小値である。
線形波形記録の特性に依存して、ラスタ化波形記録内の
ゼロでないデータ・ワードは、最小アタック量よりも大
きい値(アタック量)を有するかもしれない。オシロス
コープの動作に影響を与える他の変数は、減衰レート
(減衰率)である。この減衰レートとは、減衰処理回路
34が、表示記録において、ゼロでないデータ・ワード
の値を単位時間当たりに低下させる量である。
【0023】これら減衰レート及び最小アタック量は、
制御器38により減衰処理回路34及びラスタライザ2
6に夫々供給される値に依存する。
【0024】上述のアメリカ合衆国特許出願に記載され
た如きオシロスコープを実際に実施したものでは、所定
信号チャンネル内の事象を表すドットは、赤などの選択
された色を有し、明るくされないピクセルは黒である。
ドットの輝度は、ラスタ走査メモリ内の対応記憶位置で
のデータ・ワードの値に依存する。大きなデータ値で
は、ドットが鮮明である。データ値が小さくなると、ド
ットが漸次濃く且つ暗い陰になった後、黒になって見え
なくなる。ラスタ走査メモリ内の所定記憶位置のデータ
・ワードの値と、それ故に、表示における対応ドットの
輝度とは、ラスタ走査メモリのその記憶位置が表す事象
に対するアタック量と、減衰レートとに依存する。表示
装置を調整して、その表示の輝度及びコントラストを変
更できる。コントラストは、事象の頻度の差を表す。こ
れは、より少なくヒットされるピクセルは、より頻繁に
ヒットされるピクセルよりも暗いためである。コントラ
スト値が低い場合、より頻繁にヒットされたピクセルの
輝度と、より少なくヒットされたピクセルの輝度との差
が減少するので、総ての事象が同じような輝度になる。
さらに、コントラストは、事象のエッジ・レート(エッ
ジの変化する速度)の差を示し、遅いエッジが早いエッ
ジよりも一層明るくなる。このように、コントラスト
は、重要な情報を伝える。
【0025】ラスタ化の散在ベクトル・モードでベクト
ルを表示する方法を特徴付ける3個の変数を、本明細書
では、ベクトル重みVWと、ラスタ重みWと、ベクトル
・フィル(vector fill)Nという。なお、ベクトル重
みVWは、ベクトルにおけるドットのデータ・ワードの
総合値に等しい。ラスタ重みWは、単位アタック当たり
の強度の単位量(特定事象に対するラスタ走査メモリに
蓄積されたデータ値が、その事象の次の発生により増分
する量)に等しい。ベクトル・フィルNは、ベクトル内
のドットの最大数に等しい。
【0026】ラスタ化の散在ベクトル・モードにおい
て、ベクトルの長さに関係なく、総てのベクトルの輝度
を同じに保つために、ベクトル重みVWの値は、総ての
ベクトルにわたってほぼ一定に維持される。ベクトルに
おけるドットの実際の数がNである場合、VWは、W×
Nに等しい。所定ベクトル内のドットの実際の数がNよ
りも小さい場合、VWを一定に保つために、Wの値がそ
のベクトルに対して増加する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、ラスタ走査型デジタル信号取込み及び波形表示装置
において、カラー・パラメータの1つ、例えば、表示輝
度を変更すると、他のパラメータ、例えば、コントラス
ト等の他のパラメータも同時に制御できる方法を提供す
るものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、ラスタ走査メ
モリ内に蓄積された対応データ・ワードの値に応じたカ
ラー・パラメータで、信号事象を表すドットを表示する
ラスタ走査型デジタル信号取込み及び波形表示装置の動
作方法である。本発明では、ユーザ・インタフェース制
御要素からの単一のカラー・パラメータ制御値を受け;
この単一のカラー・パラメータ制御値に応答して、ラス
タ走査メモリ内に蓄積されたデータ・ワードの値に影響
を及ぼすように多数の独立した制御値を発生する。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明を更に理解し、本発明をど
のように実施するかを示すために、以下、図1を参照し
て本発明の好適実施例を説明する。なお、図1は、信号
の流れを容易に説明できるように各ブロックを配置した
が、本発明の実施において、これらブロックの配置は図
1と対応させる必要はない。なお、図2と同じ構成要素
は、同じ参照番号で示し、その詳細説明を省略する。
【0030】デジタル・オシロスコープのユーザ・イン
タフェースに多数の独立した制御ノブを設けて、ベクト
ル重み及び減衰レートなどの変数を独立に制御すること
が可能である。これら変数は、表示の見かけに影響を与
える。しかし、これは、従来のアナログ・オシロスコー
プのインタフェース、即ち、単一の輝度制御ノブに馴染
んだユーザの一部にとって、困難さや抵抗感を感じる。
輝度及びコントラストを夫々制御する2個の制御ノブを
設けることも可能である。しかし、ある程度独立して輝
度及びコントラストを制御する機能は、多くのユーザに
とって馴染みがない。
【0031】図1に示すオシロスコープのユーザ制御器
(ユーザ・インタフェース制御要素)は、角度位置セン
サ46と、このセンサに機械的に結合したノブ44を含
んでいる。このセンサ46は、ノブ44の角度位置に依
存した数値出力(単一のカラー・パラメータ制御値)を
制御器38に供給する。制御器38は、位置センサ46
の数値出力に応答して、ラスタライザ26及び減衰処理
回路34の動作パラメータを調整する。
【0032】制御ノブ44の一端(反時計回転方向に完
全に回した位置、即ち、最小値)から他端(時計回転方
向に完全に回した位置、即ち、最大値)までの回転に
は、3つの主要なレンジ(範囲)がある。制御器38が
ラスタライザ26及び減衰処理回路34の動作パラメー
タを第1及び第2主要レンジ内で制御する方法を選択す
ると、従来のアナログ・オシロスコープの輝度制御ノブ
を回転する効果をまねる(エミュレーション)ことがで
きる。よって、第1主要レンジにおいて、最大輝度が増
加する一方、最小輝度がほぼ一定に留まる。よって、コ
ントラスト(最大輝度と最小輝度との比)も増加する。
第2主要レンジにおいて、最大輝度が初めに飽和に向か
って増加し続ける一方、最小輝度は、最大輝度とほぼ同
じレートで増加する。第2主要レンジのこの部分におい
て、コントラストを一定に維持する。第2主要レンジの
第2部分において、最大輝度が飽和に達した後、最小輝
度が増加し続ける。よって、コントラストは、下がり、
最後には、最小輝度が飽和になったときに、ゼロにな
る。
【0033】角度位置センサ46の出力に応答して、制
御器38により調整される動作パラメータ、即ち、制御
値は、減衰処理用の減衰レートと、ラスタライザ用のベ
クトル重み及び最小アタック量とである。所定ピクセル
に対するアタック量は、最小アタック量と、後述の和と
の内の大きい方である。なお、この和とは、ピクセルに
対する現在のデータ値と、ベクトル重みが分子であり、
ベクトル長が分母である分数との和である。データ値を
1未満の分数と乗算して、この結果を同じメモリ記憶位
置に書き戻すか、又は、データ値から定数を減算して、
この結果を同じメモリ記憶位置に書き戻すことにより、
減衰処理回路34は、ラスタ走査メモリ内のデータ値を
減少させる。
【0034】第1主要レンジにおいて、比較的遅いレー
トで減衰レートを下げると共に、最小アタック値定数を
維持している間に、ノブ44が回転されると、制御器3
8は、ベクトル重みを均等に増やす。これは、コントラ
スト及び表示輝度の両方を増加させる効果がある。(ノ
ブ44の回転による)コントラストの増分レートは、輝
度の増分レートよりもいくらか小さくてもよい。
【0035】第2主要レンジにおいて、制御器38は、
最小アタック値を連続的に50%飽和まで増加させ、ベ
クトル重みを増やし続ける。また、第2主要レンジにお
いて、減衰レートを低下させる。最小アタック値におけ
る増分の結果、任意のドットの最小初期輝度が、その最
大で、完全に飽和した輝度の50%である。これらの処
置の効果により、輝度が上昇して、稀に生じる事象又は
ほの暗い事象をユーザが観察するのを援助する。コント
ラスト・レンジのトップ(頂部)値が飽和レベルに達す
るような事象頻度の場合、制御ノブ44を更に回転させ
ると、コントラスト比が低下する。第2主要レンジの端
まで、最も規則的な事象は、完全に飽和して現れるの
で、これらの間にコントラストがない。
【0036】第1及び第2主要レンジ内では、減衰レー
トが単にゆっくりと変化し、その値の範囲は、稀な事象
がドットとして示される。なお、このドットは、(最小
アタック値に依存して)初めは明るく、かなり高速に黒
に減衰する。
【0037】ユーザが、第2主要レンジを越して制御ノ
ブ44を回転し続けると、いくつかの事象が発生してい
るが、表示されていないとユーザが感じるか、又は、観
察すべき事象がもうないことをユーザが確認しようとす
るかのいずれかであると思われる。よって、第3主要レ
ンジにおいて、副次的なグリッチの如き頻繁ではない事
象又は不明瞭な事象を示すために、ノブ44を回転させ
ると、減衰レートが迅速に小さくなる。ノブが第3主要
レンジ内のときに稀な事象が生じると、ノブ44が第1
又は第2主要レンジにあった場合よりも、より低速にそ
の表示が減衰する。この方法において、減衰レートが小
さくなる効果は、表示に関与する取込みの数が増加する
ことである。
【0038】第1及び第2主要レンジにおいて、ラスタ
ライザ26は、散在ベクトル・モードに応じて動作す
る。第3主要レンジにおいて、事象を最大輝度で確実に
表示できるようにするために、ラスタライザ26は、フ
ル・ベクトル・モードで動作する。
【0039】ノブ44が第3主要レンジ内の場合、比較
的頻繁な事象又は明るい事象では、顕著なスメアー(に
じみ、汚れ)やブラーリング(ぶれ)が生じる。第1及
び第2主要レンジ期間中に減衰レートが変化するレート
を選択して、第2主要レンジにおける減衰レートの最小
値を充分に大きくして、この第2主要レンジにおいて顕
著なスメアーやブラーリングが生じないようにする。
【0040】ベクトル重み及び最小アタック量の両方を
制御する関数は、第2主要レンジの端で変化する。第3
主要レベルへの滑らかな遷移を行うために、第2主要レ
ンジの端に達する前に、減衰レートの変化レートが低下
し、好ましくは、ゼロに低下する。
【0041】3個の主要レンジの間の境界が明瞭に定義
されているように、これら3個の主要レンジを説明した
が、表示の見かけが突然変化するのを避けるために、こ
れら主要レンジの間がいくらか重なるようにしてもよ
い。
【0042】本発明の好適実施例について上述したが、
本発明は、上述の特定実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の変形変更
が可能である。例えば、上述では、制御ノブの回転に応
答して変化するカラー・パラメータが輝度である装置に
関連して本発明を説明したが、本発明は、カラー温度表
示装置の如き他の装置に適用して、他のパラメータ(カ
ラー温度表示装置の場合は、色相)を変化させてもよ
い。かかる各場合において、制御器は、輝度を表す角度
位置センサの数値出力を、数値に変換して、この数値を
色にマッピングすればよい。
【0043】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、輝度の如
き単一のカラー・パラメータ制御値を可変すると、この
パラメータの制御値だけではなく、他のパラメータの制
御値も変化させて、異なるパラメータの関係を維持した
表示や、意識的に変えた表示が可能となる。よって、ラ
スタ走査型デジタル・オシロスコープなどに本発明を適
用した場合、単一のユーザ・インタフェース制御要素に
より、複数のパラメータを同時に制御でき、操作が簡単
になる。また、ユーザ・インタフェース制御要素の可変
範囲を複数の主要レンジに分割して、各主要レンジで異
なる変化特性を変更することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をデジタル・オシロスコープに実施した
場合の機能を示すブロック図である。
【図2】従来のデジタル・オシロスコープの機能を示す
ブロック図である。
【図3】図2に示すオシロスコープの動作を説明する図
である。
【符号の説明】
10 表示パネル 14 ラスタ走査メモリ 18 A/D変換器 22 取込みメモリ 26 ラスタライザ 30 ラスタライザ・メモリ 34 減衰処理回路 38 制御器 42 ユーザ制御器 44 ノブ 46 角度位置センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポール・エム・ガーラッチ アメリカ合衆国 オレゴン州 97008 ビ ーバートン サウス・ウェスト ターパ ン・ドライブ 10265

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラスタ走査メモリ内に蓄積された対応デ
    ータ・ワードの値に応じたカラー・パラメータで、信号
    事象を表すドットを表示するラスタ走査型デジタル信号
    取込み及び波形表示装置の動作方法であって、 ユーザ・インタフェース制御要素からの単一のカラー・
    パラメータ制御値を受け、 上記単一のカラー・パラメータ制御値に応答して上記ラ
    スタ走査メモリ内に蓄積されたデータ・ワードの値に影
    響を及ぼすように多数の独立した制御値を発生すること
    を特徴とするラスタ走査型デジタル信号取込み及び波形
    表示装置の動作方法。
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