JP2000028632A - ヨーレートセンサの補正装置 - Google Patents

ヨーレートセンサの補正装置

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JP2000028632A
JP2000028632A JP10195443A JP19544398A JP2000028632A JP 2000028632 A JP2000028632 A JP 2000028632A JP 10195443 A JP10195443 A JP 10195443A JP 19544398 A JP19544398 A JP 19544398A JP 2000028632 A JP2000028632 A JP 2000028632A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行路に沿って配置された複数の位置情報発
生源からの情報を利用してヨーレートセンサの誤差の補
正を行えるようにする。 【解決手段】 車線の中央に沿って磁気ネイルN…を埋
設した道路の直線部分にヨーレートセンサ補正区間を設
定し、その入口部および出口部の各4個の補正区間設定
用磁気ネイルに隣接して第1補正用磁気ネイルNaおよ
び第2補正用磁気ネイルNbを配置する。第1、第2補
正用磁気ネイルNa,Nbが道路の直線部分に位置して
いるため、車両が車線に沿って正しく走行していれば、
そこを通過する車両に発生する基準ヨーレートはゼロに
なる。従って、車両が第1、第2補正用磁気ネイルN
a,Nb間を走行する間にヨーレートセンサで検出した
実ヨーレートの平均値がゼロに一致していなければ、そ
の偏差分をヨーレートセンサの出力から減算して較正を
行うことにより、ヨーレートセンサの誤差を補正するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行路に沿って配
置された複数の位置情報発生源からの情報に基づいて車
両に搭載されたヨーレートセンサの誤差を補正するヨー
レートセンサの補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】道路の車線の中央に沿って位置情報発生
源としての磁気ネイルを所定間隔(例えば、2m間隔)
で埋め込み、車両に搭載した磁気センサで前記磁気ネイ
ルを検出することにより、車両の位置、走行距離、車
速、ヨー方向の姿勢等を検出するものが知られている。
【0003】また慣性航法式のナビゲーションシステム
ではヨーレートおよび車速に基づいて自車位置の検出を
行うため、そのヨーレートを検出するためのヨーレート
センサが車両に搭載される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記ナビゲーションシ
ステムにおいて自車位置を正確に検出するにはヨーレー
トセンサの精度を確保することが不可欠であり、そのた
めにはヨーレートセンサの誤差を補正(較正)する必要
があるが、ヨーレートセンサを一旦較正しても温度変化
や径年変化により誤差が再発することが避けられない。
しかしながら、ヨーレートセンサの較正を短いインター
バルで繰り返し行うことは手間およびコストの面で困難
である。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、走行路に沿って配置された複数の位置情報発生源か
らの情報を利用してヨーレートセンサの誤差の補正を行
えるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、走行路に沿って配置
された複数の位置情報発生源からの情報に基づいて車両
に搭載されたヨーレートセンサの誤差を補正するヨーレ
ートセンサの補正装置であって、前記複数の位置情報発
生源のうちの少なくとも2つの位置情報発生源の相対的
な位置関係を予め記憶する記憶手段と、前記相対的な位
置関係に基づいて前記少なくとも2つの位置情報発生源
間を走行する車両に発生すべき基準ヨーレートを算出す
るヨーレート算出手段と、ヨーレート算出手段で算出し
た基準ヨーレートをヨーレートセンサで検出した実ヨー
レートと比較する比較手段と、比較手段による比較結果
に基づいてヨーレートセンサの検出誤差を補正するヨー
レートセンサの補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】上記構成によれば、走行路に沿って配置さ
れた複数の位置情報発生源のうちの少なくとも2つの位
置情報発生源の相対的な位置関係を予め記憶しておくこ
とにより、それら位置情報発生源間を車両が走行する際
に発生すべき基準ヨーレートがヨーレート算出手段によ
り算出される。従って、前記少なくとも2つの位置情報
発生源間を車両が走行する際にヨーレートセンサにより
実際に検出された実ヨーレートを、前記ヨーレート算出
手段により算出された基準ヨーレートと比較することに
より、ヨーレートセンサを較正して誤差を補正すること
ができる。前記位置情報発生源は、車両の位置検出用と
して予め設けられているものが利用可能であるため、ヨ
ーレートセンサの誤差補正用として特別に設ける必要が
ない。しかも走行路に位置情報発生源が設けられている
領域があれば、何時でもヨーレートセンサの誤差補正を
行うことができる。
【0008】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、記憶手段は、前記少なくとも2つの
位置情報発生源が直線路上に存在することを記憶するこ
と特徴とする。
【0009】上記構成によれば、ヨーレートセンサの誤
差補正用の少なくとも2つの位置情報発生源が直線路上
に存在するので、ヨーレート算出手段により算出される
基準ヨーレートはゼロになる。従って、そのときヨーレ
ートセンサで検出された実ヨーレートをゼロに較正すれ
ば、該ヨーレートセンサの検出誤差を容易且つ正確に補
正することができる。
【0010】また請求項3に記載された発明は、請求項
1または2の構成に加えて、ヨーレートセンサの補正開
始時あるいは補正終了時は、所定個数の位置情報発生源
あるいは所定時間内の位置情報発生源の情報を較正用に
使用しないこと特徴とする。
【0011】上記構成によれば、ヨーレートセンサの補
正開始時あるいは補正終了時の所定区間にはヨーレート
センサの誤差補正用の位置情報発生源が存在しないの
で、補正開始時や補正終了時に車両が車線変更を行って
も、少なくとも前記誤差補正用の位置情報発生源間では
車両が車線に沿って走行することが保証され、ヨーレー
トセンサの誤差補正を精密に行うことができる。
【0012】尚、前記所定個数は実施例では4個に設定
され、前記所定時間は実施例では1秒に設定されている
が、誤差補正用の位置情報発生源間で車両が車線に沿っ
て走行していることが保証される限り、前記値は適宜変
更することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0014】図1〜図6は本発明の実施例を示すもの
で、図1は車両の全体構成図、図2は磁気ネイルおよび
磁気センサの説明図、図3は制御系のブロック図、図4
はヨーレート補正装置のブロック図、図5はヨーレート
センサ補正区間を道路の直線部分に設けた実施例の説明
図、図6はヨーレートセンサ補正区間を道路の曲線部分
に設けた実施例の説明図である。
【0015】本実施例は、車線の中央に沿って所定間隔
(例えば、2m間隔)で位置情報発生源としての磁気ネ
イルN…が埋め込まれた自動走行用道路上を自動走行す
る車両を対象とするものである。
【0016】図1には、前走車V′および自車Vの全体
構成が示される。前走車V′の構成および自車Vの構成
は実質的に同一であるため、以下自車Vを例にとって説
明を行う。
【0017】自車Vは通信信号処理手段1と、制御計画
処理手段2と、操舵制御手段3と、車速制御手段4と
を、それぞれに信号処理装置(CPU)を搭載したモジ
ュールとして有している。
【0018】通信信号処理手段1は、自車Vと前走車
V′との間の車車間通信と、道路に沿って設けられた漏
洩同軸ケーブルCとの間の送受信と、道路データ上の自
車位置の算出とを行うものである。尚、道路データは地
図上の磁気ネイル列(走行ライン)のデータからなり、
これは予め記憶装置に記憶してもよいし、通信で外部か
ら所定走行区域ごとに受信してもよい。
【0019】制御計画処理手段2は、自動走行スタート
スイッチ12の操作により自動走行のための情報を作成
する。具体的には、漏洩同軸ケーブルCから受信した速
度指令に基づき、磁気ネイル列に沿った車速計画を作成
し、自車V直下の磁気ネイルN…に対する現在位置偏差
(誤差)と、方向偏差(誤差)と、所定時間であるT秒
後の予想到達点の磁気ネイルN…に対する位置偏差(誤
差)および方向偏差(誤差)とを算出する。この算出結
果は、自車Vの操舵制御に利用されるとともに、自車V
の加減速度の修正に利用される。本実施例では所定時間
を1.5秒に設定しているが、1秒〜2秒の間で設定す
ることが好ましい。尚、前走車V′に追従する追従車で
は自車VのT秒後の予想到達点と、前走車V′のT秒後
の予想到達点の車間距離および車間速度差も算出し、こ
の算出結果は自車Vの加減速度の修正に利用される。
【0020】更に、制御計画処理手段2は、追従車の場
合は自車Vの速度および前走車の速度、前走車までの車
間距離、前方道路形状や車線形状等のデータをディスプ
レイ18およびスピーカ17に出力する。また前走車の
場合は自車Vの速度および追従車の速度、追従車までの
車間距離、前方道路形状や車線形状等のデータをディス
プレイ18およびスピーカ17に出力する。
【0021】操舵制御手段3は、制御計画処理手段2の
出力結果に基づいて、操舵角の指示信号を算出し、ステ
アリング操作伝達系に設けられたアクチュエータ14を
制御する。このアクチュエータ14により、ステアリン
グが自動制御され磁気ネイル列に沿った走行が行われ
る。
【0022】車速制御手段4は、制御計画処理手段2の
車速計画および後述するセンサ信号に基づいて加速度指
示信号を算出し、スロットルに設けられたアクチュエー
タ15とブレーキに設けられたアクチュエータ16とを
制御する。これら両アクチュエータ15,16により、
スロットルおよびブレーキが駆動されて自車Vの加減速
が行われる。車速制御手段4にはブレーキペダルスイッ
チ13が接続されており、このブレーキペダル13が踏
まれたことが検出されると車速制御は解除される。
【0023】また、自車Vには、ヨーレートセンサ5
と、道路表面に埋め込まれた磁気ネイルN…を検出する
磁気センサ6と、車輪パルスセンサ8と、前後加速度セ
ンサ9と、レーザレーダ10と、漏洩同軸ケーブルCと
の送受信を行う通信手段7と、車車間通信手段11とが
搭載されている。
【0024】前述の漏洩同軸ケーブルCからは、速度指
令情報、道路曲率情報、渋滞情報および緊急メッセージ
等が受信され、自車V側からは自車VのIDナンバーが
送信される。このIDナンバーにより、漏洩同軸ケーブ
ルC側では各車両の走行位置が把握される。
【0025】車車間通信では、走行距離、車速および前
後加速度データ(制御計画データ)が送受信される。追
従車の場合、この車車間通信により前走車の位置および
走行状況(速度や加速度)が検出され、追従制御の修正
データ作成に利用される。
【0026】ヨーレートセンサ5は、車両の横方向の角
速度を検出し、この検出信号を通信信号処理手段1、制
御計画処理手段2および操舵制御手段3に出力する。
【0027】磁気検出手段としての磁気センサ6は、車
両の前方バンパ下部および後方バンパ下部に設けられ、
道路の車線に2m間隔で設けられた磁気ネイルN…に対
するセンサ位置(車両位置)を、この磁気ネイルN…の
中心から左右約45cmの範囲で測定するものである。本
実施例では、図2に示すように、車両の前方バンパ下部
および後方バンパ下部に磁気センサ6が設けられてお
り、これら磁気センサ6で検出された横方向位置データ
により、磁気ネイル列と自車Vとのなす角度(誤差角
度)も検出している。また磁気センサ6の出力をカウン
トすることにより車両の走行距離Dが検出され、また単
位時間当たりの磁気センサ6の出力をカウントすること
により、あるいは走行距離Dを時間微分することにより
車速が検出される。
【0028】車輪パルスセンサ8は車両の走行距離Dお
よび車速の検出に用いられる。磁気センサ6による走行
距離Dおよび車速の検出だけでは、例えば車両が走行予
定レーンから大きく逸脱したような場合に磁気検出がで
きないことが想定され、このような場合に車輪パルスセ
ンサ8が用いられる。尚、車輪パルスセンサ8により検
出した走行距離Dおよび車速は、例えば車輪の空気圧の
大小による直径の変化に起因して検出誤差が発生するの
が避けられないため、その検出値が磁気センサ6の出力
を用いて補正される。その詳細は後から説明する。
【0029】前後加速度センサ9は車両の前後加速度の
検出に用いられる。車両の前後加速度は磁気センサ6の
出力信号からも得られるが、前述と同様に、例えば車両
が走行予定レーンから大きく逸脱して磁気検出ができな
い場合の前後加速度の検出に用いられる。
【0030】レーザレーダ10は、前走車V′や前方障
害物の検出を検出するとともに、それらの物体までの距
離を算出して車速制御手段4に出力する。この出力に基
づいて、車速制御手段4により状況に応じてブレーキ量
の制御が行われる。前走車V′の位置は車車間情報によ
って得られるが、このレーザレーダ10の搭載により前
走車V′の検出および車間距離の算出を一層確実に行う
ことができる。
【0031】図4に示すように、ヨーレートセンサ5お
よび磁気ネイルセンサ6からの信号が入力される通信信
号処理手段1に設けられたヨーレートセンサ補正装置
は、記憶手段M1、ヨーレート算出手段M2、比較手段
M3および補正手段M4から構成される。
【0032】次に、本発明の実施例の作用を、図3のブ
ロック線図を参照して説明する。
【0033】先ず、自車Vの目標加速度が以下のように
して算出される。即ち、制御計画処理手段2により、磁
気センサ6による検出信号に基づいた自車位置X
i (0)21と、自車速度(自車位置の一階微分値)V
i (0)22と、自車加速度(自車位置の二階微分値)
i (0)23とが算出され、自車VのT秒後の状態を
予測する車速制御手段4の第1処理部24に出力され
る。
【0034】この第1処理部24では、T秒後の予測位
置Xi (T)と、T秒後の予測速度Vi (T)とを、次
式により算出する。
【0035】Xi (T)=Xi (0)+Vi (0)×T
+1/2×Ai (0)×T2i (T)=Vi (0)+Ai (0)×T 一方、制御計画処理手段2の制御計画処理部25は、漏
洩同軸ケーブルCからの速度指令に基づき、磁気ネイル
列に沿った車速計画を作成し、T秒後の目標位置Xi
(T)および目標速度Vi ′(T)と共に出力する。
【0036】偏差算出手段50では、制御計画処理部2
5で算出した目標位置Xi ′(T)および目標速度
i ′(T)から、前記距離Xi (T)および速度Vi
(T)を減算することにより、位置誤差および速度誤差
をそれぞれ算出する。
【0037】この位置誤差および速度誤差は、制御計画
データ変換部26で加速度制御ゲインKx,Kuを乗算
された後に加算され、目標加速度として比較部27に出
力される。即ち、目標加速度は次式で与えられる。
【0038】目標加速度=Kx×{Xi ′(T)−Xi
(T)}+Ku×{Vi ′(T)−Vi (T)} 一方、車車間通信による前走車V′の位置データXi-1
(0)28、速度データ(前走車位置の微分値)Vi-1
(0)29および加速度データ(前走車位置の二階微分
値)Ai-1 (0)30は、前走車V′のT秒後の状態を
予測する第2処理部31へ出力される。
【0039】第2処理部31では、前述の第1処理部2
4と同様の計算により、T秒後における前走車V′の予
測位置Xi-1 (T)およびT秒後の予測速度V
i-1 (T)を算出する。偏差算出手段40は、この前走
車V′のT秒後の予測位置Xi-1 (T)および予測速度
i-1 (T)から、自車VのT秒後の予測位置X
i (T)および予測速度Vi (T)を減算することによ
り、距離偏差としての車間距離および速度偏差としての
車間速度を算出する。
【0040】尚、自車速度Vi (0)22に応じて車間
距離の修正を行うべく、目標車間距離調整手段32が設
けられている。これは、走行初期間や走行終了期間に速
度を調整するために用られるものであり、車間距離を速
度の比例値に設定した場合、低速時の接近し過ぎに対し
補正するものである。車間距離の設定方法によっては、
この目標車間距離調整手段32は不要となる。
【0041】算出された車間距離および車間速度は、変
換部33においてそれぞれ加速度制御ゲインKx1 ,K
1 を乗算された後に加算され、次式のように目標加速
度が算出される。
【0042】目標加速度=Kx1 ×{Xi-1 (T)−X
i (T)}+Ku1 ×{Vi-1 (T)−Vi (T)} この目標加速度は比較部27に出力される。比較部27
では、前述の自車VのT秒後の予測偏差に基づく目標加
速度と、前述の前走車V′との車間距離および車間速度
に基づく目標加速度とを比較し、より大きな修正が必要
な方を選択し、スロットル側積分器41およびブレーキ
側積分器42に修正データとして出力する。この修正デ
ータの積分値がスロットル制御量換算手段34およびブ
レーキ制御量換算手段35に出力され、スロットル制御
部36およびブレーキ制御部37はスロットルのアクチ
ュエータ15およびブレーキのアクチュエータ16にそ
れぞれ指示デューティを出力してフィードフォワード制
御を行う。
【0043】比較部27では、例えば前走車V′側では
変換手段26側の修正データを出力し、自車(追従車)
V側では変換手段33側の修正データを出力するように
してもよい。
【0044】操舵制御手段3(図1参照)では、磁気ネ
イルN…からの車両位置の変位量と、漏洩同軸ケーブル
Cからの現在位置受信曲率信号による走行予定ラインの
接線に対する車両進行方向変位角とを算出するととも
に、前述の経路データの前方道路形状(道路曲率)デー
タにより算出した所定距離先の目標点および予想到達点
間の位置誤差と、走行予定ラインからの車両進行方向変
位角とを算出し、それらに基づいて自車Vを磁気ネイル
列(走行ライン)に沿って走行させるべくステアリング
装置のアクチュエータ14を駆動する。
【0045】次に、ヨーレートセンサ補正装置の作用に
ついて説明する。
【0046】図5に示すように、車線の中央に沿って磁
気ネイルN…が埋設された道路の直線部分に、長さ50
mのヨーレートセンサ補正区間が設定される。ヨーレー
トセンサ補正区間の入口部および出口部に補正区間設定
用磁気ネイルが配置される。入口部の4個の補正区間設
定用磁気ネイルN1 ,N2 ,N3 ,N4 と、出口部の4
個の補正区間設定用磁気ネイルN5 ,N6 ,N7 ,N8
とは、そのN極およびS極が所定のパターン(例えば、
S−N−S−S)で配置される。前記入口部の最後の補
正区間設定用磁気ネイルN4 の1つ前方の磁気ネイルが
第1ヨーレート補正用磁気ネイルNaとされ、前記出口
部の最初の補正区間設定用磁気ネイルN 5 の1つ後方の
磁気ネイルが第2ヨーレート補正用磁気ネイルNbとさ
れる。
【0047】記憶手段M1は、磁気センサ6で検出した
磁気ネイルN…の情報から、ヨーレートセンサ補正区間
の入口部および出口部を特定するとともに、第1ヨーレ
ート補正用磁気ネイルNaおよび第2ヨーレート補正用
磁気ネイルNbを特定する。第1、第2ヨーレート補正
用磁気ネイルNa,Nbの相対的な位置関係は記憶手段
M1に予め記憶されている。本実施例では、第1、第2
ヨーレート補正用磁気ネイルNa,Nbが道路の直線部
分に設置されていることが記憶されている。
【0048】車両が破線で示す移動軌跡で入口部の途中
位置(例えば、4個の補正区間設定用磁気ネイルのうち
の3番目の磁気ネイルN3 の位置)から車線に進入した
場合、あるいは出口部の途中位置(例えば、4個の補正
区間設定用磁気ネイルのうちの2番目の磁気ネイルN6
の位置)から車線を離脱した場合には、前記ヨーレート
センサ補正区間におけるヨーレートセンサ5の誤差補正
は実行されない。換言すると、車両が入口部の4個の補
正区間設定用磁気ネイルN1 ,N2 ,N3 ,N 4 および
出口部の4個の補正区間設定用磁気ネイルN5 ,N6
7 ,N8 を確実に検出した場合に限り、ヨーレートセ
ンサ5の誤差補正が実行される。なぜならば、車両が入
口部あるいは出口部の途中位置で車線に進入あるいは車
線を離脱した場合には、第1、第2ヨーレート補正用磁
気ネイルNa,Nbの位置で車両が正しく車線に沿って
走行していることが保証されず、その状態でヨーレート
センサ5の誤差補正を実行しても精度の高い補正が不可
能なためである。
【0049】ヨーレート算出手段M2は、予め記憶され
た第1、第2ヨーレート補正用磁気ネイルNa,Nbの
相対的位置関係に基づいて車両に発生すべき基準ヨーレ
ートを算出する。本実施例では第1、第2ヨーレート補
正用磁気ネイルNa,Nbが道路の直線部分に位置して
いるため、車両が車線に沿って正しく走行していれば発
生する基準ヨーレートはゼロになる。
【0050】比較手段M3は、ヨーレート算出手段M2
で算出した基準ヨーレート(=0)と、車両が第1、第
2ヨーレート補正用磁気ネイルNa,Nb間を走行する
間にヨーレートセンサ5で検出した実ヨーレートの平均
値とを比較し、その結果ヨーレートセンサ5に検出誤差
が存在すれば、補正手段M4がヨーレートセンサ5の出
力を補正する。具体的には、ヨーレートセンサ5が正し
い実ヨーレートを検出していれば、その実ヨーレートの
平均値はゼロになる筈であるが、実ヨーレートの平均値
がゼロでなければ誤差分をヨーレートセンサ5の出力か
ら減算して較正を行うことにより、ヨーレートセンサ5
の誤差を補正することができる。
【0051】上記実施例では、道路の直線部分にヨーレ
ートセンサ補正区間を設定しているが、そのヨーレート
センサ補正区間を道路の曲線部分に設定することも可能
である。
【0052】図6は道路の曲線部分にヨーレートセンサ
補正区間を設定した実施例を示すものである。この場
合、記憶手段M1には第1、第2ヨーレート補正用磁気
ネイルNa,Nb間の道路(車両)の方位角偏差θが予
め記憶されている。従って、ヨーレート算出手段M2
は、車両が第1、第2ヨーレート補正用磁気ネイルN
a,Nb間を通過するのに要した時間で前記方位角偏差
θを除算することにより、基準ヨーレートを算出するこ
とができる。
【0053】而して、比較手段M3により、ヨーレート
算出手段M2で算出した基準ヨーレートと、車両が第
1、第2ヨーレート補正用磁気ネイルNa,Nb間を走
行する間にヨーレートセンサ5で検出した実ヨーレート
の平均値とを比較し、その結果実ヨーレートの平均値が
基準ヨーレートに一致せずに偏差が存在すれば、補正手
段M4が前記偏差をゼロにするようにヨーレートセンサ
5の出力を補正する。
【0054】この実施例によれば、ヨーレートセンサ補
正区間を道路の直線部以外の任意の区間に設定すること
ができる。但し、ヨーレートセンサ補正区間を道路の直
線部に設定する図5の実施例によれば、ヨーレート算出
手段M2により算出されるヨーレートが常にゼロになる
ため、演算を容易化するとができ且つ補正の精度を高め
ることができる。
【0055】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0056】例えば、実施例ではヨーレートセンサ補正
区間の入口部および出口部の各4個の補正区間設定用磁
気ネイルN1 ,N2 ,N3 ,N4 ;N5 ,N6 ,N7
8をヨーレートの誤差補正用の磁気ネイルNa,Nb
として使用していないが、前記入口部および出口部の区
間を車両が走行する時間(例えば、1秒)で規定し、そ
の時間内に車両が通過する磁気ネイルをヨーレートの誤
差補正用の磁気ネイルNa,Nbとして使用していない
ようにすることも可能である。
【0057】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、走行路に沿って配置された複数の位置情報発
生源のうちの少なくとも2つの位置情報発生源の相対的
な位置関係を予め記憶しておくことにより、それら位置
情報発生源間を車両が走行する際に発生すべき基準ヨー
レートがヨーレート算出手段により算出される。従っ
て、前記少なくとも2つの位置情報発生源間を車両が走
行する際にヨーレートセンサにより実際に検出された実
ヨーレートを、前記ヨーレート算出手段により算出され
た基準ヨーレートと比較することにより、ヨーレートセ
ンサを較正して誤差を補正することができる。前記位置
情報発生源は、車両の位置検出用として予め設けられて
いるものが利用可能であるため、ヨーレートセンサの誤
差補正用として特別に設ける必要がない。しかも走行路
に位置情報発生源が設けられている領域があれば、何時
でもヨーレートセンサの誤差補正を行うことができる。
【0058】また請求項2に記載された発明によれば、
ヨーレートセンサの誤差補正用の少なくとも2つの位置
情報発生源が直線路上に存在するので、ヨーレート算出
手段により算出される基準ヨーレートはゼロになる。従
って、そのときヨーレートセンサで検出された実ヨーレ
ートをゼロに較正すれば、該ヨーレートセンサの検出誤
差を容易且つ正確に補正することができる。
【0059】また請求項3に記載された発明によれば、
ヨーレートセンサの補正開始時あるいは補正終了時の所
定区間にはヨーレートセンサの誤差補正用の位置情報発
生源が存在しないので、補正開始時や補正終了時に車両
が車線変更を行っても、少なくとも前記誤差補正用の位
置情報発生源間では車両が車線に沿って走行することが
保証され、ヨーレートセンサの誤差補正を精密に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の全体構成図
【図2】磁気ネイルおよび磁気センサの説明図
【図3】制御系のブロック図
【図4】ヨーレート補正装置のブロック図
【図5】ヨーレートセンサ補正区間を道路の直線部分に
設けた実施例の説明図
【図6】ヨーレートセンサ補正区間を道路の曲線部分に
設けた実施例の説明図
【符号の説明】
M1 記憶手段 M2 ヨーレート算出手段 M3 比較手段 M4 補正手段 N 磁気ネイル(位置情報発生源) 5 ヨーレートセンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行路に沿って配置された複数の位置情
    報発生源(N)からの情報に基づいて車両に搭載された
    ヨーレートセンサ(5)の誤差を補正するヨーレートセ
    ンサの補正装置であって、 前記複数の位置情報発生源(N)のうちの少なくとも2
    つの位置情報発生源(N)の相対的な位置関係を予め記
    憶する記憶手段(M1)と、 前記相対的な位置関係に基づいて前記少なくとも2つの
    位置情報発生源(N)間を走行する車両に発生すべき基
    準ヨーレートを算出するヨーレート算出手段(M2)
    と、 ヨーレート算出手段(M2)で算出した基準ヨーレート
    をヨーレートセンサ(5)で検出した実ヨーレートと比
    較する比較手段(M3)と、 比較手段(M3)による比較結果に基づいてヨーレート
    センサ(5)の検出誤差を補正する補正手段(M4)
    と、を備えたことを特徴とするヨーレートセンサの補正
    装置。
  2. 【請求項2】 記憶手段(M1)は、前記少なくとも2
    つの位置情報発生源(N)が直線路上に存在することを
    記憶すること特徴とする、請求項1に記載のヨーレート
    センサの補正装置。
  3. 【請求項3】 ヨーレートセンサ(5)の補正開始時あ
    るいは補正終了時は、所定個数の位置情報発生源(N)
    あるいは所定時間内の位置情報発生源(N)の情報を補
    正用に使用しないこと特徴とする、請求項1または2に
    記載のヨーレートセンサの補正装置。
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