JP2000028330A - 輪郭形状検査装置及び記録媒体 - Google Patents

輪郭形状検査装置及び記録媒体

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JP2000028330A
JP2000028330A JP10198752A JP19875298A JP2000028330A JP 2000028330 A JP2000028330 A JP 2000028330A JP 10198752 A JP10198752 A JP 10198752A JP 19875298 A JP19875298 A JP 19875298A JP 2000028330 A JP2000028330 A JP 2000028330A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボンディングパッド等の複雑な形状を持つ対象
の欠陥検査を高速且つ精度良く実現できるようにするこ
とを目的とする。 【解決手段】輪郭追跡部16により、画像中の検査対象
物体の輪郭上の点を追跡して該輪郭上の点の座標リスト
を生成し、特徴量算出部18によって、この座標リスト
中の任意の1点及び該任意の1点から上記座標リストに
おいて前後にそれぞれsだけ離れた2点の計3点を用い
て算術的に導出される特徴量、例えば上記3点を結んで
形成される3角形の面積を、上記座標リスト中の全ての
点に関して算出する。そして、この特徴量の移り変わり
を遷移パターン変換部24で求め、その遷移パターン
が、予め基準遷移パターン記憶部26に記憶してある基
準遷移パターンにマッチするかどうかを遷移パターンマ
ッチング部28で判断して、判定部30により、その結
果に応じて欠陥の有無を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプリント基
板におけるパターン検査、特にボンディングパッドの境
界部分に発生する2次元的な欠け欠陥等の検査に用いて
好適な輪郭形状検査装置、及びそのような輪郭形状検査
装置の動作をコンピュータに実行させる命令を含むプロ
グラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】製品の輪郭形状検査装置として、特公平
7−43325号公報に開示されているような欠け検査
装置が知られている。この公報に開示された欠け検査装
置における検査手順は、概ね以下の通りである。 1.製品を撮像して得られた画像を、所定の閾値によっ
て2値化する。 2.この2値画像内の各物体に対して輪郭追跡を行い、
輪郭上の点(輪郭点)の座標リストを得る。 3.この座標リストにおいて、ある輪郭点Pi に着目
し、その点から上記座標リストにおいて前後sだけ離れ
た点Pi-s ,Pi+s の座標値を用いて、(a)図8の
(A)に示すような直線Pii-s と直線Pii+s
なす角θ、又は、(b)図8の(B)に示すような直線
i-si+s と点Pi の距離d、のいずれかを特徴量と
して求める。 4.上記特徴量の極値を所定の値、又は良品における
値、もしくは設計データにおける値、のいずれかと比較
することで、良否を判定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示の欠け検査装置は、矩形形状等の単純な形状の
ものにおける欠け欠陥を検出するためものであり、複雑
な形状のものの欠け欠陥の検出には対応できない。
【0004】そのような複雑な形状のものとしては、例
えば、プリント基板におけるパターン、特にボンディン
グパッドのようなものがある。即ち、プリント基板にお
いて、特にボンディングパッドは、高品質を要求される
部位であり、僅かな形状不良や微細な異物付着であって
も欠陥として検出しなければならない。この場合、形状
不良については、その大部分が、図8の(C)に示すよ
うな輪郭がパッド内側に向かってえぐられる欠け欠陥で
ある。さらに、図8の(D)に示すような、パッド境界
部に何らかの異物が付着することにより、結果として欠
け欠陥と極めて良く似た画像として観察される場合があ
る。
【0005】このような欠陥を、画像処理によって検出
しようとした場合、以下の点が問題となる。即ち、欠け
欠陥は、微妙な境界部の変形であり、従来のアルゴリズ
ム、例えば形態処理などは適さない。また、金めっきの
表面状態により、境界部は必ずしも滑らかには観測され
ない。さらに、ボンディングパッドは、図8の(E)に
示すように、構造的に欠け欠陥と類似した凹構造を持つ
ことが多いが、これらの凹構造は欠陥ではない。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、複雑な形状を持つ検査対象を高速且つ精度良く検査
できる輪郭形状検査装置、及びそのような輪郭形状検査
装置の動作をコンピュータに実行させる命令を含むプロ
グラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒
体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による輪郭形状検査装置は、画像中の検査
対象物体の輪郭上の点を追跡し、該輪郭上の点の座標リ
ストを生成する輪郭追跡手段と、該輪郭追跡手段によっ
て生成された上記座標リスト中の任意の1点及び該任意
の1点から上記座標リストにおいて前後にそれぞれsだ
け離れた2点の計3点を用いて算術的に導出される特徴
量を、上記座標リスト中の全ての点に関して算出する特
徴量算出手段と、該特徴量算出手段によって算出された
上記特徴量に基づき遷移パターンを求める状態遷移パタ
ーン変換手段と、該状態遷移パターン変換手段によって
求められた上記遷移パターンが、基準となる所定の遷移
パターンにマッチするかどうかを判断する状態遷移パタ
ーンマッチング手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】また、本発明によるコンピュータが読み取
り可能な記録媒体は、画像中の検査対象物体の輪郭形状
を検査する際に、画像中の検査対象物体の輪郭上の点を
追跡し、該輪郭上の点の座標リストを生成する処理と、
生成された上記座標リスト中の任意の1点及び該任意の
1点から上記座標リストにおいて前後にそれぞれsだけ
離れた2点の計3点を用いて算術的に導出される特徴量
を、上記座標リスト中の全ての点に関して算出する処理
と、算出された上記特徴量に基づき遷移パターンを求め
る処理と、求められた上記遷移パターンが、基準となる
所定の遷移パターンにマッチするかどうかを判断する処
理と、をコンピュータに実行させる命令を含むプログラ
ムを格納している。
【0009】即ち、本発明の輪郭形状検査装置、及びそ
のような輪郭形状検査装置の動作をコンピュータに実行
させる命令を含むプログラムを格納したコンピュータが
読み取り可能な記録媒体によれば、画像中の検査対象物
体の輪郭上の点を追跡して該輪郭上の点の座標リストを
生成し、この座標リスト中の任意の1点及び該任意の1
点から上記座標リストにおいて前後にそれぞれsだけ離
れた2点の計3点を用いて算術的に導出される特徴量
を、上記座標リスト中の全ての点に関して算出し、この
算出された特徴量に基づき遷移パターンを求めて、それ
が、基準となる所定の遷移パターンにマッチするかどう
かを判断するようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。 [第1の実施の形態]図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る輪郭形状検査装置のブロック構成図である。
【0011】該輪郭形状検査装置は、カメラ10、画像
メモリ12、2値化部14、輪郭追跡部16、特徴量算
出部18、s値設定部20、s値補正部22、遷移パタ
ーン変換部24、基準遷移パターン記憶部26、遷移パ
ターンマッチング部28、及び判定部30から構成され
る。
【0012】ここで、カメラ10は、CCD等の撮像素
子を含み、検査対象を撮影するものである。画像メモリ
12は、上記カメラ10で撮影された画像を記憶する。
2値化部14は、上記画像メモリ12に記憶された画像
を所定の閾値により2値化するものである。この場合、
上記所定の閾値の決定法は、予め検査対象を複数撮影し
て統計的に最適な値を選択したり、その都度操作者が手
動で2値化結果を見ながら値を決定する等、どのような
ものであっても良い。この2値化処理により、結果の2
値画像内の検査対象の物体は前景色となり、それ以外の
部分は背景色となる。
【0013】輪郭追跡部16は、上記2値化部14によ
って2値化された画像データから検査対象の輪郭を追跡
する。即ち、図2の(A)、及び該図2の(A)内の破
線で囲まれた領域の拡大図である図2の(B)に示すよ
うに、2値画像内の各物体に対して輪郭追跡を行い、輪
郭上の点(輪郭点)の座標をそれぞれ求め、図2の
(C)に示すような輪郭点列座標リスト16Aを生成し
て、該輪郭追跡部16内部に構成した図示しないメモリ
に記憶する。ここで、輪郭追跡の手法には、一般的な8
近傍探索を用いる。なお、図2の(C)において、L
は、ある物体についての輪郭点の数である。
【0014】特徴量算出部18は、s値設定部20によ
って設定されたパラメータとしてのs値に従って、特徴
量、例えば3角形の面積を算出する。即ち、図2の
(D)に示すように、上記輪郭追跡部16にて生成記憶
された上記輪郭点列座標リスト16Aにおいて、ある点
i (座標値(xi ,yi ))に着目し、その点から該
輪郭点列座標リスト16Aにおいて前後にsだけ離れた
点Pi-s 及びPi+s の座標値((xi-s ,yi-s )及び
(xi+s ,yi+s ))を用いて3角形Pii-si+s
の面積ai を求める。この面積ai の算出には、次の
(1)式を用いる。
【0015】 ai =(1/2){(xi-s −xi )(yi+s −yi ) −(yi-s −yi )(xi+s −xi )} (1) 但し、任意の整数nに対してn<0またはn≧Lの場合
は、 Pn =Pn mod L (2) と定義する。ここで、「n mod L」は、nをLで
割った場合の剰余を表す。
【0016】そして、上記3角形の面積を全ての輪郭点
について求め、図2の(E)に示すような3角形の面積
リスト18Aを生成し、該特徴量算出部18内部に構成
した図示しないメモリに記憶する。
【0017】なお、ここで、s値設定部20は、検査対
象物の大きさと検出しようとする欠け欠陥の大きさとに
応じた値を操作者等が設定するものであるが、上記カメ
ラ10のレンズ10Aの倍率を変更したときには得られ
る画像中の対象物の大きさも変わるので、s値補正部2
2によりレンズ倍率に連動したs値の補正が行われて、
特徴量算出部18に供給されるようになっている。また
この際、後述のTv 及びTt についても、このs値に連
動した補正を行うようにすることが好ましい。
【0018】遷移パターン変換部24は、上記特徴量算
出部18にて生成記憶された3角形の面積リスト18A
において、各3角形の面積を、例えば、 状態I: ai <Tv 状態II: ai ≧Tv (ここで、Tv は、所定の閾値)で定義される条件式に
基づいて状態に変換し、その状態の遷移パターンを求め
る。即ち、上記状態Iが何点分続き、状態IIが何点分続
く、という遷移パターンが求められる。
【0019】一方、基準遷移パターン記憶部26は、検
査対象物の形状に応じた基準遷移パターンを記憶してい
る。この場合、欠陥のパターンを記憶しておくのでも良
いし、良品のパターンを記憶しておくものでも良い。
【0020】そして、遷移パターンマッチング部28
は、遷移パターン変換部24で求められた状態遷移パタ
ーンと、基準遷移パターン記憶部26に記憶された基準
遷移パターンとのマッチングを取り、判定部30は、そ
のマッチング結果に従って、検査対象の良否を判定す
る。
【0021】例えば、基準遷移パターン記憶部26に
は、欠陥のパターンを、基準遷移パターンP、即ち P=(状態Iの0回以上の反復)(状態IIのTt 回以上の反復)(状態I の0回以上の反復) (3) として記憶しておくものとする。なおここで、Tt は所
定の閾値である。
【0022】これに対して、例えば、図2の(F)に示
すような境界部(物体側を斜線のハッチングで示す)の
構造について輪郭追跡を行い、3角形の面積を求め、横
軸をi、縦軸を面積としてグラフ化すると、図3の
(A)に示すようになり、遷移パターン変換部24は、 (状態Iの0回以上の反復)(状態IIのTt 回以上の反
復)(状態Iの0回以上の反復) という遷移パターンを得る。従って、遷移パターンマッ
チング部28は、基準遷移パターンPにマッチしている
(面積Tv 以上である状態(状態II)がTt 回以上反復
して現れている)というマッチング結果を得、判定部3
0は、欠け欠陥があるので、不良品と判定する。
【0023】一方、例えば、図2の(G)に示すような
凹構造の場合の境界部の構造について輪郭追跡を行い、
3角形の面積を求めグラフ化すると、図3の(B)に示
すようになり、遷移パターン変換部24は、 (状態Iの0回以上の反復)(状態IIのTt 回未満の反
復)(状態Iの0回以上の反復) という遷移パターンを得る。従って、遷移パターンマッ
チング部28は、パターンPにはマッチせず(面積Tv
以上である状態(状態II)がTt 回に満たない)という
マッチング結果を得、判定部30は、良品と判定する。
【0024】従って、図2の(F)及び(G)に示した
境界部の構造について、欠け欠陥と欠陥でない凹構造
(擬似欠陥)とを区別し、欠け欠陥だけを検出すること
ができる。
【0025】また、金めっきの表面状態やノイズによっ
て、図3の(C)に示すように輪郭が鋸の歯状になった
場合でも、これらの部位では面積Tv 以上である状態
(状態II)がTt 回に達することは無く、これらの部位
を欠陥として検出してしまうことを抑制できる。
【0026】なお、図4の(A)乃至(D)及び図5の
(A)はそれぞれ、各種境界部の凹構造とその場合の各
iでの3角形の面積を示す図であり、これらの図より明
らかなように、欠け欠陥であると検出しようとする凹構
造に応じて、上記閾値Tv 及びTt を設定することが必
要である。
【0027】また、凹構造だけでなく、図5の(B)に
示すような凸構造又は突状欠陥に対しても、同様に検出
できる。このような凸構造又は突状欠陥における(1)
式の面積ai は、負となる。
【0028】即ち、凸構造(突状欠陥)と凹構造(欠け
欠陥)のいずれも有り得る場合には、図4の(C)と比
較してわかるように、判定部30は、閾値Tv を越えて
いる部分と下回っている部分の出現順序で、何れである
のかを判別することが可能である。なおこの場合、閾値
v を0として、正の部分と負の部分の出現順序で判断
するものとすれば、より簡単である。
【0029】以上のように、2次元的な凹構造が無い場
合には、輪郭上の3点は一直線上に並び、それらを頂点
とする3角形の面積は0であり、また、凹欠陥が存在す
る場合には、3角形の面積は0以外の値となり、これを
検出できる。
【0030】なお、本実施の形態では、特徴量として3
角形の面積を用いているが、これは、算出の際に整数演
算のみを必要とし、浮動小数点演算が不要であるため、
処理が高速であるという理由による。
【0031】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態を説明する。上記第1の実施の形態では、
設定されたs値により特徴量(3角形の面積)を求めて
検査を行うものとしたが、検査対象物に現れる欠陥には
種々の大きさのものがあり、一つのs値ではその全てを
検出できない虞がある。
【0032】そこで、本実施の形態では、s値設定部2
0にs値を複数設定しておくと共に、各s値毎に基準遷
移パターンを基準遷移パターン記憶部26に記憶させて
おき、判定部30での一つのs値に応じた判定終了後に
s値を切り換えて処理を繰り返すようにする。なおこの
場合、輪郭追跡部16は上記第1の実施の形態と同様に
輪郭点列座標リスト16Aを一つ生成記憶するが、特徴
量算出部18は、これから各s値に応じた3角形の面積
リスト18Aを生成記憶する。
【0033】而して、s値を例えば3通りに変化させた
ときには、それぞれの場合での特徴量(3角形の面積)
は、図6の(A)乃至(C)、あるいは図7の(A)乃
至(C)のようになる。なお、これらの図では、s値と
して例えば、s1 =10,s2 =20,s3 =30とし
ている。
【0034】つまり、検出しようとする欠陥の輪郭の曲
率が緩やかな場合、s値として小さい値を採ると欠陥を
検出できないため、s値をある程度以上に大きくする必
要がある。例えば、図6の(C)では面積のグラフから
導出した遷移パターンを用いて欠陥を検出することは容
易であるが、図6の(A)ではノイズが多くなり、検出
は難しくなる。
【0035】逆に、検査しようとする物体と検出しよう
とする欠陥の双方が小さい場合には、s値をある程度以
上大きくすることができない。例えば、図7の(A)で
は面積のグラフから導出した遷移パターンを用いて欠陥
を検出することは容易であるが、図7の(C)では欠陥
の位置が不明瞭で検出は困難である。
【0036】また、このように欠陥のサイズによって適
したs値があることから、どのs値のときにどのような
結果が得られたかにより、判定部30において、欠陥の
サイズを認識するようにすることも可能となる。
【0037】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態を説明する。上記第1及び第2の実施の形
態では、特徴量として3角形の面積を採用しているが、
本発明はこれに限定されるものではなく、図8の(A)
に示すような直線Pii-s と直線Pii+s のなす角
θや、図8の(B)に示すような直線Pi-si+s と点
i の距離d、等であっても良い。
【0038】例えば、特徴量として3点の成す角θを採
用した場合、各iにおけるθは図5の(C)に示すよう
になる。この図は、図4の(A)で示した物体につい
て、算出する特徴量を3角形の面積から角度に変更した
ものであるが、グラフ形状は非常に似通ったものとな
る。従って、特徴量として、このような3点の成す角θ
を使用した場合でも、上記第1及び第2の実施の形態で
説明したのと同様に本発明は実施することができる。
【0039】以上実施の形態に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可
能である。
【0040】例えば、図1の構成において、画像メモリ
12以降の任意の部分をパーソナルコンピュータ等のコ
ンピュータ上に構成するようにしても良い。この場合、
各部の機能を実現するためのコンピュータのCPUで実
行されるソフトウェアプログラムは、コンピュータ内蔵
のハードディスクやROM等の記録媒体に予め記憶して
おくものであっても良いし、フロッピーディスク等の磁
気ディスク,CD−ROM等の光ディスク,MO等の光
磁気ディスクといった可搬型の記録媒体から読み出して
コンピュータ内蔵のハードディスクやRAMに記憶する
ようにしても良い。あるいは、CPUがそれら可搬型の
記録媒体からソフトウェアプログラムを直接読み出して
実行する形態であっても構わない。さらには、そのよう
なソフトウェアプログラムを、有線又は無線通信ライン
を介して、他のコンピュータの記録媒体から得ることも
可能である。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ボンディングパッド等の複雑な形状を持つ検査対象を高
速且つ精度良く検査できる輪郭形状検査装置、及びその
ような輪郭形状検査装置の動作をコンピュータに実行さ
せる命令を含むプログラムを格納したコンピュータが読
み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る輪郭形状検査
装置のブロック構成図である。
【図2】(A)及び(B)はそれぞれ輪郭追跡を説明す
るための図、(C)は輪郭点列座標リストを示す図、
(D)は特徴量の例としての輪郭点を頂点とする3角形
を説明するための図、(E)は3角形の面積リストを示
す図であり、(F)及び(G)はそれぞれ欠け欠陥と欠
陥でない凹構造を示す図である。
【図3】(A)及び(B)はそれぞれ図2の(F)及び
(G)の構造についての各iにおける3角形の面積を示
す図であり、(C)は滑らかでないエッジ構造と面積の
移り変わりとを対応させて示す図である。
【図4】(A)乃至(D)はそれぞれ各種境界部の凹構
造とその場合の3角形の面積の移り変わりを対応させて
示す図である。
【図5】(A)及び(B)はそれぞれ各種境界部の凹構
造とその場合の3角形の面積の移り変わりを対応させて
示す図であり、(C)は図4の(A)に示した凹構造と
その場合の本発明の第3の実施の形態における特徴量と
しての3点の成す角度の移り変わりとを対応させて示す
図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるs値を3通
りに変化させたそれぞれの場合での特徴量としての3角
形の面積の移り変わりを、検出しようとする欠陥の輪郭
の曲率が緩やかな物体と対応させて示す図である。
【図7】第2の実施の形態におけるs値を3通りに変化
させたそれぞれの場合での特徴量としての3角形の面積
の移り変わりを、検出しようとする欠陥が小さい物体と
対応させて示す図である。
【図8】(A)及び(B)はそれぞれ従来の欠け検査装
置において利用される特徴量を説明するための図、
(C)及び(D)はそれぞれボンディングパッド境界部
の欠陥例を示す図であり、(E)は欠け欠陥と欠陥でな
い凹構造とを持つボンディングパッドを示す図である。
【符号の説明】
10 カメラ 10A レンズ 12 画像メモリ 14 2値化部 16 輪郭追跡部 16A 輪郭点列座標リスト 18 特徴量算出部 18A 3角形の面積リスト 20 s値設定部 22 s値補正部 24 遷移パターン変換部 26 基準遷移パターン記憶部 28 遷移パターンマッチング部 30 判定部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像中の検査対象物体の輪郭上の点を追
    跡し、該輪郭上の点の座標リストを生成する輪郭追跡手
    段と、 該輪郭追跡手段によって生成された前記座標リスト中の
    任意の1点及び該任意の1点から前記座標リストにおい
    て前後にそれぞれsだけ離れた2点の計3点を用いて算
    術的に導出される特徴量を、前記座標リスト中の全ての
    点に関して算出する特徴量算出手段と、 該特徴量算出手段によって算出された前記特徴量に基づ
    き遷移パターンを求める遷移パターン変換手段と、 該状態遷移パターン変換手段によって求められた前記遷
    移パターンが、基準となる所定の遷移パターンにマッチ
    するかどうかを判断する遷移パターンマッチング手段
    と、 を具備することを特徴とする輪郭形状検査装置。
  2. 【請求項2】 前記特徴量は、前記3点を頂点とする3
    角形の面積、前記任意の1点と前側にsだけ離れた点と
    を結んだ直線と前記任意の1点と後側にsだけ離れた点
    とを結んだ直線とのなす角度、及び前記任意の1点から
    前後にそれぞれsだけ離れた2点間を結んだ直線からの
    前記任意の1点の距離からなる外れ度合、の内の何れか
    一つであることを特徴とする請求項1に記載の輪郭形状
    検査装置。
  3. 【請求項3】 前記特徴量算出手段は、前記sを複数用
    意し、該複数のsそれぞれについて前記特徴量の算出を
    行うことを特徴とする請求項1に記載の輪郭形状検査装
    置。
  4. 【請求項4】 前記遷移パターンマッチング手段は、前
    記複数のsのそれぞれに対応する前記遷移パターンにつ
    いての判断結果から、検出部位のサイズを認識すること
    を特徴とする請求項3に記載の輪郭形状検査装置。
  5. 【請求項5】 前記遷移パターンマッチング手段は、前
    記認識したサイズに基づいて、検査対象物体の輪郭形状
    における欠陥か否かを区別することを特徴とする請求項
    4に記載の輪郭形状検査装置。
  6. 【請求項6】 前記遷移パターンマッチング手段は、前
    記複数のsそれぞれに対応する前記遷移パターンが、前
    記基準となる所定の遷移パターンにマッチするかどうか
    を判断することで、検査対象物体の輪郭形状における大
    きさの異なる欠陥を全て検出することを特徴とする請求
    項3に記載の輪郭形状検査装置。
  7. 【請求項7】 前記遷移パターンマッチング手段は、 前記基準となる所定の遷移パターンを記憶する基準遷移
    パターン記憶手段と、 前記遷移パターン変換手段によって求められた前記遷移
    パターンが、前記基準遷移パターン記憶手段に記憶され
    た前記基準となる所定の遷移パターンにマッチするか否
    かによって、検査対象物体の輪郭形状における欠陥の有
    無を判断する判断手段と、 からなることを特徴とする請求項1に記載の輪郭形状検
    査装置。
  8. 【請求項8】 前記基準となる所定の遷移パターンは、
    前記特徴量の大きさについての閾値Tv を越えている部
    分の連続数Tt に基づくものであることを特徴とする請
    求項1に記載の輪郭形状検査装置。
  9. 【請求項9】 前記遷移パターンマッチング手段は、前
    記特徴量の大きさについての閾値Tv を越えている部分
    と下回っている部分の前記遷移パターンにおける出現順
    序に基づき、検出部位の凹凸方向を判断する凹凸判断手
    段を含むことを特徴とする請求項1に記載の輪郭形状検
    査装置。
  10. 【請求項10】 前記凹凸判断手段は、前記遷移パター
    ンにおける前記特徴量の正の部分と負の部分の出現順序
    で、検出部位の凹凸方向を判断することを特徴とする請
    求項9に記載の輪郭形状検査装置。
  11. 【請求項11】 画像中の検査対象物体の輪郭形状を検
    査する際に、 画像中の検査対象物体の輪郭上の点を追跡し、該輪郭上
    の点の座標リストを生成する処理と、 生成された前記座標リスト中の任意の1点及び該任意の
    1点から前記座標リストにおいて前後にそれぞれsだけ
    離れた2点の計3点を用いて算術的に導出される特徴量
    を、前記座標リスト中の全ての点に関して算出する処理
    と、算出された前記特徴量に基づき遷移パターンを求め
    る処理と、 求められた前記遷移パターンが、基準となる所定の遷移
    パターンにマッチするかどうかを判断する処理と、 をコンピュータに実行させる命令を含むプログラムを格
    納した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014112051A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Keylex Corp プレス部品用検査装置

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