JP2000027107A - 鉄道用踏切および鉄道用踏切の施工法 - Google Patents

鉄道用踏切および鉄道用踏切の施工法

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JP2000027107A
JP2000027107A JP10197320A JP19732098A JP2000027107A JP 2000027107 A JP2000027107 A JP 2000027107A JP 10197320 A JP10197320 A JP 10197320A JP 19732098 A JP19732098 A JP 19732098A JP 2000027107 A JP2000027107 A JP 2000027107A
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Japan
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railroad crossing
crossing
bottom slab
slab
railway
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English (en)
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Masahiro Osanai
政廣 小山内
Nobuo Suzukawa
信夫 鈴川
Tsuyoshi Yamamoto
強 山本
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KOWA CONCRETE KK
East Japan Railway Co
Original Assignee
KOWA CONCRETE KK
East Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 道床バラストの上に直接踏切舗装版を置く
と、線路の補修が困難である。 【解決手段】 レール1と、踏切用舗装版4,5と、こ
れらレールおよび踏切用舗装版の下(道床バラスト12
の上)に敷設される底版3とから鉄道用踏切を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道用踏切に関す
るものであり、特に交通量の多い重要な鉄道踏切に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道踏切は古くから道床バラスト上の枕
木の上に木材、石材、コンクリートなどを用いた踏切舗
装版をのせた形状となっている。しかし、踏切部分の線
路は舗装版があるために他の部分と異なり随時補修がで
きない状況にあるため線路の狂いが累積して大きくな
り、列車の乗心地を悪くする原因となっている。
【0003】鉄道の線路は一般にバラストと枕木を用い
てレールを支持しているため、列車の運行によって線路
には徐々に狂いが生じていくことがさけられない。狂い
が一定の値を超えないように線路には随時補修をして線
路を正しい位置に直し列車の運行に支障ないようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような線路の上に
踏切舗装版をのせて踏切としているので単に列車の運行
によるばかりでなく、自動車の通行によっても踏切部分
の線路の狂いは一層進みやすくなっている。
【0005】しかしながら踏切部分の線路の維持補修は
踏切舗装版があるために随時補修ができず困難をきたし
ており、この問題を解決することが線路保守の大きな課
題となっている。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、線路の狂いが生じにくい鉄道踏切の構造と
その施工法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、まず列車荷重や自動車荷重を広い面積で転圧締固め
られたバラストに伝え、狂いの発生を大幅に小さくする
ようにレール下にはコンクリート製の底版を設置するこ
ととした。列車の通らない合間の短い時間内に行わねば
ならない施工上支障なく、完成した底版は充分な強度を
もっていること、かつ経済的であること、などを考慮し
て複数のコンクリート製平版を線路方向に接続し、平版
内に緊張部材を通して緊張力を付与して底版を作成する
ことにした。
【0008】このとき接続面の強度を確実にするために
コンクリート製平版はマッチキャスト方式により製作
し、接続面には互いに嵌合する凸部又は凹部を設け、さ
らに接続時には接続面に接着剤を塗布することとした。
【0009】また施工にあたっては、接続された踏切底
版をジャッキ等で所定の高さに持ち上げるとともに、転
圧締固められたバラストと踏切底版下面との間の空隙に
充填材を注入して、列車や自動車荷重が均等にバラスト
に分布し、不等沈下が生じて線路の狂いの原因とならな
いようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。図1〜図3は本発明に係
る鉄道用踏切の設置状況を示している。図1は平面図、
図2は横断面図、図3は縦断面図である。
【0011】1はレール、2はL−IV締結装置、3は
コンクリート製平版であり、3′はこれらの平版を一体
化した踏切底版である。4は舗装版(中版)、5は舗装
版(側版)である。12は転圧締固められたバラスト、
13はモルタルもれ防止用シート、14は充填モルタル
である。
【0012】底版3′は線路方向にコンクリート製平版
を複数枚を接続することによって構成されている。
【0013】平版3の接続面6には接続嵌合用のガイド
キィ7を設け、さらに接続前に接着剤を塗布して底版の
一体化を図る。平版3の接続後、各平版3に形成された
シース孔8′内に緊張材を挿入して、各平版3に接続方
向緊張力を付与する。接続面には接着剤を塗布した上で
緊張力を導入するので接続面の曲げ強度は、継目以外の
ところと同等以上となる。
【0014】緊張材としては、PC鋼棒又はPC鋼より
線を用うる方法があるが、踏切が長くなるにしたがい鋼
より線の方が作業性は良い。
【0015】シース孔8′の中には緊張後、セメントミ
ルクを注入するか、又は注入しなくてもPC鋼材の防食
のできる他の方法を採用するかする。夜間の短い時間内
の施工となるのでセメントミルクの注入によらない方法
が望ましい。
【0016】接続面はとなり合っている面はすべて全く
同一面で密着するようにマッチキャスト方法で製作し、
接続面では圧縮応力が均等に作用するようにする。
【0017】嵌合用ガイドキィ7は接続の容易さとせん
断耐力の増大のために設けるものである。
【0018】底版を所定の高さに据付けるためには図6
および図7に示すように、ジャッキ受台16を取り付け
ジャッキ17で底版の高さ調節を行う。高さ調節後はあ
らかじめ敷いてあるシート13と底版3′の下面との間
に注入孔15より早強性の無収縮モルタル14を注入す
る。
【0019】底版3′の上面には薄いゴム板10を工場
出荷前に接着剤で貼付けておく。これは舗装版との間の
ガタつきをなくしてなじみをよくするためである。また
底版3′の上面の舗装版位置決め用のガイドキィ9はレ
ール1と舗装版4の間のフランヂウェイ1′の所要寸法
を確保するためのもので、このガイドキィ9に沿って舗
装版(中版)4をセットすれば所定位置に自動的にセッ
トされ、所定のフランヂウェイ幅が確保できるようにな
っている。
【0020】舗装版取付ボルト11は底版に設置した埋
込栓11′に挿入し、ボルトには舗装版4,5を固定す
るに適度な軸力を与えるように締付ける。
【0021】舗装版4,5の材料としては一般的なコン
クリートの他、ゴム、又は両者を組み合せた複合構造の
ものがよい。例えば図8には表層がゴム18と下層がコ
ンクリート19で形成された舗装版を示している。さら
に、舗装版表面の摩擦係数を大きくするために種々の表
面形状とすることもできる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の鉄道用踏切
は、道床バラストの上に敷設した充分な強度のある底版
の上に踏切舗装版を設置して構成されるものである。こ
のため、列車や自動車等の交通荷重は広い範囲に分布し
て受けることになるので踏切の沈下、狂いの発生が極め
て少ない。したがって、保守のための経費を軽減するこ
とができる。
【0023】なお、底版を適度の大きさおよび重量を有
する複数の平版を接続して組み立てるようにすれば、容
易に作業が行えるため深夜、短い作業時間内での工事は
スムースにかつ能率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉄道踏切の設置状態を示す平面図
である。
【図2】上記鉄道踏切の設置状態を示す横断面図であ
る。
【図3】上記鉄道踏切の設置状態を示す縦断面図であ
る。
【図4】上記鉄道踏切の底版を構成するコンクリート製
平版の接続面を示す正面図の一部である。
【図5】上記平版の接続面の縦断面図である。
【図6】上記底版の高さ調整装置と施工状況を示す横断
面図である。
【図7】上記底版の施工状況を示す縦断面図である。
【図8】上記踏切舗装版をゴムとコンクリートの複合構
造とした場合の横断面図である。
【符号の説明】
1…レール 1′…フランヂウェイ 2…レール締結装置 3…コンクリート製平版 3′…底版 4…踏切舗装版(中版) 5…踏切舗装版(側版) 6…コンクリート製平版の接続面 7…ガイドキィー 8…緊張部材 8′…シース孔 9…ガイドキィー 10…ゴム板 11…舗装版取付ボルト 11′…舗装版取付埋込栓 12…バラスト 13…シート 14…充填材 15…注入孔 16…ジャッキ受台 17…ジャッキ 18…ゴム 19…コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴川 信夫 東京都渋谷区代々木二丁目二番二号 東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 山本 強 東京都豊島区南長崎5−9−2−301 Fターム(参考) 2D051 AC07 AF03 AG03 AG11 DA11 DA18 DB02 DB15

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールと、踏切用舗装版と、 これらレールおよび踏切用舗装版の下に敷設される底版
    とからなることを特徴とする鉄道用踏切。
  2. 【請求項2】 前記底版は、道床バラスト上に敷設され
    ることを特徴とする請求項1に記載の鉄道用踏切。
  3. 【請求項3】 前記底版は、複数のコンクリート製平版
    を接続して形成されていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の鉄道用踏切。
  4. 【請求項4】 接続された前記複数の平版内に、接続方
    向緊張力を発生する緊張部材を挿入したことを特徴とす
    る請求項3に記載の鉄道用踏切。
  5. 【請求項5】 前記各平版の接続面に、互いに嵌合する
    嵌合部を設けたことを特徴とする請求項3又は4に記載
    の鉄道用踏切。
  6. 【請求項6】 前記各平版の接続面を、マッチキャスト
    方式で形成したことを特徴とする請求項3から5のいず
    れかに記載の鉄道用踏切。
  7. 【請求項7】 前記各平版の接続面に接着剤を塗布した
    ことを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の鉄
    道用踏切。
  8. 【請求項8】 前記底版と前記踏切舗装版との間に弾性
    材を介在させたことを特徴とする請求項1から7のいず
    れかに記載の鉄道用踏切。
  9. 【請求項9】 前記底版と前記踏切舗装版とに、互いに
    嵌合する嵌合部を設けたことを特徴とする請求項1から
    8のいずれかに記載の鉄道用踏切。
  10. 【請求項10】 前記各平版は、コンクリート部と、こ
    のコンクリート部の上に設けられた弾性材部とからなる
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の鉄
    道用踏切。
  11. 【請求項11】 前記底版の下に、充填材層を形成した
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の
    鉄道用踏切。
  12. 【請求項12】 前記充填材層の下に充填材散逸防止用
    シートを敷設したことを特徴とする請求項11に記載の
    鉄道用踏切。
  13. 【請求項13】 道床の上に底版を敷設する第1工程
    と、 この底版の上にレールおよび踏切舗装版を配設する第2
    工程とからなることを特徴とする鉄道用踏切の施工法。
  14. 【請求項14】 前記第1は、複数のコンクリート製平
    版を接続して前記底版を組み立てる工程を含むことを特
    徴とする請求項13に記載の鉄道用踏切の施工法。
  15. 【請求項15】 前記第1工程は、接続した前記複数の
    コンクリート製平版内に緊張部材を挿入してこれら平版
    に接続方向緊張力を付与する工程を含むことを特徴とす
    る請求項14に記載の鉄道用踏切の施工法。
  16. 【請求項16】 前記第1工程は、前記底版を前記道床
    から所定の高さに持ち上げる工程と、これら底版と道床
    との間に充填材を注入する工程を含むことを特徴とする
    請求項13から15のいずれかに記載の鉄道用踏切の施
    工法。
  17. 【請求項17】 前記第1工程は、前記道床の上に充填
    材散逸防止用シートを敷設する工程を含むことを特徴と
    する請求項16に記載の鉄道用踏切の施工法。
  18. 【請求項18】 前記第1工程の前に前記道床のバラス
    トの転圧締固めを行う前工程を有することを特徴とする
    請求項13から17のいずれかに記載の鉄道用踏切の施
    工法。
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