JP2000026882A - 低粘度の高過塩基性フェネ―ト―カルボキシレ―ト - Google Patents

低粘度の高過塩基性フェネ―ト―カルボキシレ―ト

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JP2000026882A
JP2000026882A JP11155359A JP15535999A JP2000026882A JP 2000026882 A JP2000026882 A JP 2000026882A JP 11155359 A JP11155359 A JP 11155359A JP 15535999 A JP15535999 A JP 15535999A JP 2000026882 A JP2000026882 A JP 2000026882A
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phenate
carboxylate
hydrocarbonated
overbased
viscosity
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Withdrawn
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JP11155359A
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English (en)
Inventor
Curt B Campbell
カート・ビー・キャンベル
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Chevron Phillips Chemical Co LP
Original Assignee
Chevron Chemical Co LLC
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    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10MLUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
    • C10M159/00Lubricating compositions characterised by the additive being of unknown or incompletely defined constitution
    • C10M159/12Reaction products
    • C10M159/20Reaction mixtures having an excess of neutralising base, e.g. so-called overbasic or highly basic products
    • C10M159/22Reaction mixtures having an excess of neutralising base, e.g. so-called overbasic or highly basic products containing phenol radicals

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低粘度を示す過塩基性炭化水素化フェネート
−カルボキシレートの製造方法を提供する。 【解決手段】 炭化水素化フェネート、少なくとも一種
類の溶媒、金属の水酸化物、金属塩化物水溶液、および
炭素原子数1〜5のアルキル多価アルコールの混合物
を、過塩基化反応条件下で二酸化炭素と接触させること
により、低粘度の過塩基性炭化水素化フェネート−カル
ボキシレートを製造する。その炭化水素化フェネート
は、過塩基化の前、その間、またはその後に長鎖のカル
ボン酸、その無水物または塩で処理して、炭化水素化フ
ェネート−カルボキシレートを生成させる。炭化水素化
フェネートは硫化されていてもよいし、あるいは非硫化
であってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低粘度を示す高過
塩基性フェネート−カルボキシレート、特に低粘度を示
す高過塩基性の炭化水素化フェネート−ステアレートの
製造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明は、高い総塩基価(TBN)を示
すフェネート−ステアレートの製造に関する研究から生
まれたものである。
【0003】ヨーロッパ特許出願第0,094,814
A2号公報には、ステアリン酸などのC10〜C24の非分
枝鎖セグメントを持つカルボン酸でフェネートを処理す
ることにより、過塩基性フェネートの安定性を高めるこ
とが教示されている。
【0004】PCT特許出願第WO88/03944号
および第88/03945号には、TBNが300より
多い過塩基性フェネートが教示されている。この高いT
BNは、添加成分、すなわちステアリン酸などのカルボ
ン酸、もしくは炭素原子数36〜100のジ−またはポ
リカルボン酸、もしくはその無水物、酸クロライドまた
はエステルを用いることによって達成される。
【0005】米国特許第5,728,657号明細書に
は、微細なセグメントを生ずることなく過塩基性硫化フ
ェネート−ステアレートを製造する方法が教示されてい
る。その方法は、微細なセグメントの生成を防ぐため
に、過塩基化工程の間中、撹拌の程度およびエチレング
リコールと水の比率を調節するものである。
【0006】高過塩基性フェネート(TBNが300〜
450の範囲)、およびそれより幾分低い過塩基性フェ
ネート(TBNが150〜280の範囲)の製造におい
て、生成物の粘度は重要な関心事である。粘度が高すぎ
ると、生成物の取り扱い、吸込み吐出し、濾過、あるい
は貯蔵が困難もしくは不可能になる。
【0007】高過塩基性フェネートの粘度を低下させる
技術や方法は、これまでに余り存在しない。しかしなが
ら、ヨーロッパ特許出願第0,094,814号では、
フェネート処理における長鎖のカルボン酸の添加が、
「添加剤の油性溶液の粘度の有効な低下をもたらす」こ
とが見い出されている。この方法は、米国特許第5,0
69,804号、同第5,162,085号、同第5,
716,914号、同第5,714,443号、及び同
第5,728,657号の各明細書にも開示されてい
る。
【0008】上記の特許明細書にも開示されているよう
に、一般に「脂肪酸」変性フェネートとみなすことがで
きるものの製造において、フェネート処理には、時折塩
化カルシウムが添加されている。たとえば、米国特許第
5,716,914号、同第5,714,443号およ
び同第5,728,657号明細書では、固体塩化カル
シウムが使用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低粘度を示
す過塩基性炭化水素化フェネート、そして低粘度を示す
過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレートの製
造方法を提供するを主な目的とする。また本発明は、上
記の方法により製造された低粘度の過塩基性炭化水素化
フェネート−カルボキシレート、このフェネート−カル
ボキシレートを含む潤滑油組成物、潤滑油組成物の製造
方法、濃縮物、および作動油組成物を提供することにも
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、過塩基化の
前、その間またはその後に、長鎖のカルボン酸(好まし
くは、ステアリン酸)、その無水物または塩で処理した
低粘度の過塩基性炭化水素化フェネート(硫化または非
硫化の)の製造方法を提供する。本発明の方法では、炭
化水素化フェネート、少なくとも一種類の溶媒、金属水
酸化物、金属塩化物水溶液、および炭素原子数1〜5の
アルキル多価アルコールからなる混合物を、過塩基化反
応条件下で二酸化炭素と接触させる。
【0011】固体金属塩化物の代わりに金属塩化物水溶
液を用いることによって、生成物の粘度が低下する。金
属はアルカリ土類金属であることが好ましく、最も好ま
しくはカルシウムである。アルキル多価アルコールはエ
チレングリコールであることが好ましい。
【0012】本発明の方法を利用して製造された低粘度
の過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレートを
少量と、多量の潤滑粘度の基油とを用いて、潤滑油組成
物を製造することができる。その潤滑油配合物はさら
に、無灰分散剤(20%まで)、亜鉛ジチオホスフェー
ト(5%まで)、酸化防止剤(10%まで)、消泡剤
(1%まで)、および粘度指数向上剤(20%まで)を
含有してもよい。
【0013】この方法により製造された低粘度の過塩基
性炭化水素化フェネート−カルボキシレートは、10〜
90%の相溶性の有機液体希釈剤、および0.5〜90
%の低粘度の過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキ
シレートを有する濃縮物に用いることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】最も広い観点では、本発明は低粘
度のフェネート−カルボキシレートの製造方法を包含す
るものである。この低粘度は、固体金属塩化物の代わり
に金属塩化物水溶液を使用することにより達成される。
本発明を更に詳細に述べる前に、以下の用語について定
義する。
【0015】[定義]ここで使用しているように、以下
の用語は、特に別に言及しない限りは、下記の意味であ
る。
【0016】「炭化水素基」は、アルキルまたはアルケ
ニル基を意味する。「炭化水素化フェノール」は、1以
上の炭化水素置換基を持つフェノール基を意味し、炭化
水素置換基のうちの少なくとも1つはフェノールに油溶
性を付与するのに十分な数の炭素原子を有する。「金
属」は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、もしくはそ
れらの混合物を意味する。「アルカリ土類金属」は、カ
ルシウム、バリウム、マグネシウム、ストロンチウム、
もしくはそれらの混合物を意味する。
【0017】「フェネート」は、フェノールの金属塩を
意味する。「炭化水素化フェネート」は、炭化水素化フ
ェノールの金属塩を意味する。「長鎖カルボン酸」は、
平均炭素数が13〜28のアルキル基を有するカルボン
酸を意味する。アルキル基は線状、分枝鎖、もしくはそ
れらの混合物であってもよい。「ステアリン酸」は、酸
の炭素数が主として18である長鎖カルボン酸を意味す
る。「フェネート−カルボキシレート」は、長鎖カルボ
ン酸、その無水物もしくは塩で処理されたフェネートを
意味する。「炭化水素化フェネート−カルボキシレー
ト」は、長鎖カルボン酸、その無水物もしくは塩で処理
された炭化水素化フェネートを意味する。「フェネート
−ステアレート」は、ステアリン酸、その無水物もしく
は塩で処理されたフェネートを意味する。「炭化水素化
フェネート−ステアレート」は、ステアリン酸、その無
水物もしくは塩で処理された炭化水素化フェネートを意
味する。
【0018】「総塩基価」または「TBN」は、試料1
グラムにおけるKOHのミリグラムと等価な塩基の量を
意味する。よって、高いTBN数は生成物のアルカリ性
がそれだけ強いこと、従って保有するアルカリ度が大き
いことを反映している。試料のTBNは、ASTM試験
第D2896番、あるいは任意の他の同様の手段により
決定することができる。別に特定しない限りは、百分率
は全て重量パーセントである。
【0019】[低粘度の過塩基性炭化水素化フェネート
−カルボキシレート]本発明の低粘度の過塩基性炭化水
素化フェネート−カルボキシレートは、炭化水素化フェ
ネートを過塩基化し、そしてそのフェネートを(過塩基
化操作の前、過塩基化操作の間、あるいは過塩基化操作
の後に)、長鎖のカルボン酸(好ましくは、ステアリン
酸)、その無水物または塩で処理することにより製造す
ることができる。
【0020】過塩基化工程においては、炭化水素化フェ
ネート(硫化であっても非硫化であってもよい)、少な
くとも一種類の溶媒、金属水酸化物、金属塩化物水溶
液、および炭素原子数1〜5のアルキル多価アルコール
からなる混合物を、過塩基化反応条件下で二酸化炭素と
反応させる。過塩基化反応条件としては、250〜37
5#Fの温度およびほぼ大気圧を挙げることができる。
【0021】過塩基性炭化水素化フェネートは硫化アル
キルフェネートであることが好ましい。金属はアルカリ
土類金属であることが好ましく、より好ましくはカルシ
ウムである。アルキル多価アルコールはエチレングリコ
ールであることが好ましい。
【0022】カルボキシレート処理(長鎖カルボン酸、
その無水物、または塩による処理)は、過塩基化工程の
過程で、あるいはその前後に実施することができる。長
鎖カルボン酸、その無水物または塩による処理を、過塩
基化工程との関係で何時行うかは重要なことではない。
たとえば、以下は可能な幾つかのシナリオである:・フ
ェネートを過塩基化し、次いで過塩基化工程が完了した
後、フェネートのカルボキシレート処理をする。・フェ
ネートを過塩基化し、そして過塩基化工程がまだ進行中
にフェネートのカルボキシレート処理をする。このシナ
リオでは、カルボキシレート処理は、過塩基化工程の完
了前、その間、あるいはその後に完了しうる。・まず、
フェネートのカルボキシレート処理をし、次いで、カル
ボキシレート処理が完了した後にフェネートを過塩基化
する。・フェネートのカルボキシレート処理をし、そし
てカルボキシレート処理がまだ進行中にフェネートを過
塩基化する。このシナリオでは、過塩基化工程は、カル
ボキシレート処理の完了前、その間、あるいはその後に
完了しうる。
【0023】その他の可能なシナリオとしては、これら
に限定されるものではないが、カルボキシレート処理の
間ではなく、その前と後にフェネートを過塩基化するこ
と、あるいは過塩基化工程の間ではなく、その前と後に
フェネートをカルボキシレート処理することを挙げるこ
とができる。繰り返し過塩基化すること、および/また
は繰り返しカルボキシレート処理することも、本発明の
範囲内である。
【0024】フェネートは硫化してもよいし、あるいは
非硫化であってもよい。好ましくはフェネートを硫化す
る。フェネートを硫化するのであれば、硫化工程は過塩
基化工程に先立って何時でも行うことができる。より好
ましくは、過塩基化工程の前であってカルボキシレート
処理の後にフェネートの硫化を行う。
【0025】[潤滑粘度の基油]そのような組成物に用
いられる潤滑粘度の基油は、鉱物油であってもよいし、
あるいは内燃機関の使用に適した粘度の合成油であって
もよい。基油は合成または天然の原料から誘導されたも
のであってもよい。本発明において基油として使用でき
る鉱物油としては、パラフィン系石油、ナフテン系石
油、および通常潤滑油組成物に使用されるその他の石油
を挙げることができる。合成油としては、炭化水素合成
油および合成エステルの両方を挙げることができる。有
用な合成炭化水素油としては、適正な粘度を有するアル
ファオレフィンの液体ポリマーを挙げることができる。
特に有用なものは、1−デセントリマーなどC6〜C12
のアルファオレフィンの水素化液体オリゴマーである。
同様に、適正な粘度のアルキルベンゼン、たとえばジド
デシルベンゼンも用いることができる。有用な合成エス
テルとしては、モノカルボン酸やポリカルボン酸と、モ
ノ−ヒドロキシアルカノールやポリオールとのエステル
を挙げることができる。代表的な例としては、ジドデシ
ルアジペート、ペンタ−エリトリトールテトラカプロエ
ート、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジラウリル
セバケートなどがある。モノおよびジカルボン酸とモノ
およびジヒドロキシアルカノールとの混合物から合成さ
れた複合エステルも用いることができる。鉱物油と合成
油のブレンドも有用である。たとえば、10〜25%の
水素化1−トリマーと75〜90%の150SUS(1
00#F)鉱物油のブレンドは、優れた潤滑油ベースと
なる。
【0026】[その他の添加剤成分]以下の添加剤成分
は、本発明と一緒に好ましく用いることができる幾つか
の成分の例である。これらの添加剤の例は、本発明を説
明するために提示されるのであって、本発明を限定する
ものではない。
【0027】(1)無灰分散剤:アルケニルスクシンイ
ミド、他の有機化合物で変性されたアルケニルスクシン
イミド、ホウ酸で変性されたアルケニルスクシンイミ
ド、およびアルケニルコハク酸エステル。
【0028】(2)酸化防止剤: (a)フェノール型酸化防止剤:4,4’−メチレンビ
ス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’
−ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,
4’−ビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert
−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3
−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−
イソプロピリデンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェ
ノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−
ノニルフェノール)、2,2’−イソブチリデンビス
(4,6−ジメチルフェノール)、2,2’−メチレン
ビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、
2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、
2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、
2,4−ジメチル−6−tert−ブチルフェノール、2,
6−ジ−tert−4−(N,N’ジメチルアミノメチルフ
ェノール)、4,4’−チオビス(2−メチル−6−te
rt−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メ
チル−6−tert−ブチルフェノール)、ビス(3−メチ
ル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルベンジル)−ス
ルフィド、およびビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)−スルフィド。 (b)ジフェニルアミン型酸化防止剤:アルキル化ジフ
ェニルアミン、フェニル−α−ナフチルアミン、および
アルキル化α−ナフチルアミン。 (c)その他の型:金属ジチオカルバメート(例えば、
亜鉛ジチオカルバメート)、およびメチレンビス(ジブ
チル−ジチオカルバメート)。
【0029】(3)錆止め剤(錆防止剤) (a)非イオン性ポリオキシエチレン界面活性剤:ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン
高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンオクチルステアリルエー
テル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキ
シエチレンソルビトールモノステアレート、ポリオキシ
エチレンソルビトールモノオレート、およびポリエチレ
ングリコールモノオレート。 (b)その他の化合物:ステアリン酸および他の脂肪
酸、ジカルボン酸、金属石鹸、脂肪酸アミン塩、重質ス
ルホン酸の金属塩、多価アルコールの部分カルボン酸エ
ステル、およびリン酸エステル。
【0030】(4)抗乳化剤:アルキルフェノールと酸
化エチレンの付加物、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、およびポリオキシエチレンソルビタンエステル。 (5)極圧剤(EP剤):亜鉛ジアルキルジチオホスフ
ェート(一級アルキル型及び二級アルキル型)、硫化
油、ジフェニルスルフィド、メチルトリクロロステアレ
ート、塩素化ナフタレン、フルオロアルキルポリシロキ
サン、および鉛ナフテネート。 (6)摩擦調整剤:脂肪アルコール、脂肪酸、アミン、
ホウ酸塩エステル、その他のエステル、および多数の無
灰硫黄および/またはリン含有物質。
【0031】(7)多機能添加剤:硫化オキシモリブデ
ンジチオカルバメート、硫化オキシモリブデン有機リン
ジチオエート、オキシモリブデンモノグリセリド、オキ
シモリブデンジエチレートアミド、アミン−モリブデン
複合化合物、および硫黄含有モリブデン複合化合物。 (8)粘度指数向上剤:ポリメタクリレート型ポリマ
ー、エチレン−プロピレンコポリマー、スチレン−イソ
プレンコポリマー、水素化スチレン−イソプレンコポリ
マー、ポリイソブチレン、および分散剤型粘度指数向上
剤。 (9)流動点降下剤:ポリメチルメタクリレート。 (10)泡防止剤(消泡剤):アルキルメタクリレート
ポリマー、およびジメチルシリコーンポリマー。
【0032】[潤滑油組成物]本発明の方法により製造
された過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレー
トは、エンジン潤滑油組成物に塩基の保有と清浄性を付
与するのに有用である。そのような潤滑油組成物は、主
要量の潤滑粘度の基油および有効量の炭化水素化フェネ
ート−カルボキシレートからなる。
【0033】本発明の炭化水素化フェネート−カルボキ
シレートを有効量にて潤滑油に加えることにより、燃焼
および/または酸化過程で形成される酸を中和するため
の塩基が供給され、そして自動車、船舶、変速機、油圧
機械およびその他の用途における潤滑油の清浄性が改善
される。
【0034】ある態様では、エンジン潤滑油組成物は下
記物質からなる: (a)主要量の潤滑粘度の基油、(b)1〜30%の過
塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート、
(c)0〜20%の少なくとも一種類の無灰分散剤、
(d)0〜5%の少なくとも一種類の亜鉛ジチオホスフ
ェート、(e)0〜10%の少なくとも一種類の酸化防
止剤、(f)0〜1%の少なくとも一種類の泡防止剤、
および(g)0〜20%の少なくとも一種類の粘度指数
向上剤。
【0035】別の態様では、上記成分の混合物をブレン
ドすることによりエンジン潤滑油組成物を製造する。そ
の方法によって製造された潤滑油組成物は、成分が相互
作用するために、初期混合物とは若干異なった組成を有
するかもしれない。成分はどのような順序でブレンドし
てもよいし、また成分の組合せとしてブレンドすること
もできる。
【0036】[添加剤濃縮物]添加剤濃縮物もまた、本
発明の範囲に含まれる。本発明の濃縮物は、本発明の化
合物または化合物混合物からなり、好ましくは少なくと
も一種類の前記添加剤を含む。一般に、濃縮物は輸送や
貯蔵の際の取り扱いを容易にするために十分な有機希釈
剤を含んでいる。
【0037】濃縮物のうち10〜90%は有機希釈剤で
ある。濃縮物のうち0.5〜90%は、本発明の過塩基
性炭化水素化フェネート−カルボキシレートである。濃
縮物の残りは他の添加剤から構成されうる。これらの百
分率を算出する際には、添加剤を製造するときに存在し
た如何なる有機希釈剤も、フェネート−カルボキシレー
トではなく有機希釈剤とみなされる。
【0038】使用することができる好適な有機希釈剤と
してはたとえば、精製された100N溶媒、すなわちC
it−Con100N、および水素化処理された100
N、すなわちRLOP100Nなどを挙げることができ
る。有機希釈剤は、100℃における粘度が約1〜20
cStであることが好ましい。
【0039】[作動油組成物]濾過性能の向上した作動
油組成物は、主要量の潤滑粘度の基油、0.1〜30%
の本発明の清浄分散剤、および好ましくは少なくとも一
種類の他の添加剤を含有させることにより生成させるこ
とができる。
【0040】[添加剤パッケージの実施例]以下に、各
種の用途において使用することができる添加剤パッケー
ジの代表的な実施例を挙げる。これらの代表的な実施例
では、本発明の過塩基性炭化水素化フェネート−カルボ
キシレートが用いられる。その過塩基性炭化水素化フェ
ネート−カルボキシレート添加剤は、最終生成物の所望
のTBNに応じて、他の金属含有清浄剤と一緒に、ある
いは無しで用いることができる。これらの百分率を算出
するに当たり、如何なる成分を製造するときに存在した
如何なる有機希釈剤も、その成分ではなく有機希釈剤と
みなす。これらの実施例は本発明を説明するために提示
されるのであって、本発明を限定するものではない。
【0041】 I)船舶用ディーゼルエンジン油 1)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 65% 一級アルキル亜鉛ジチオホスフェート 5% 有機希釈剤 30% 2)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 65% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 5% 有機希釈剤 30% 3)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 60% 一級アルキル亜鉛ジチオホスフェート 5% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 5% 有機希釈剤 30%
【0042】 4)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 65% フェノール型酸化防止剤 10% 有機希釈剤 25% 5)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 55% アルキル化ジフェニルアミン型酸化防止剤 15% 有機希釈剤 30% 6)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 65% フェノール型酸化防止剤 5% アルキル化ジフェニルアミン型酸化防止剤 5% 有機希釈剤 25%
【0043】 7)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 60% 一級アルキル亜鉛ジチオホスフェート 5% フェノール型酸化防止剤 5% 有機希釈剤 30% 8)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 60% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 5% アルキル化ジフェニルアミン型酸化防止剤 10% 有機希釈剤 25% 9)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 55% 他の添加剤 25% 一級アルキル亜鉛ジチオホスフェート アルケニルコハク酸エステル無灰分散剤 フェノール型酸化防止剤 アルキル化ジフェニルアミン型酸化防止剤 有機希釈剤 30%
【0044】 II)自動車用エンジン油 1)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 25% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 35% 一級アルキル亜鉛ジチオホスフェート 10% 有機希釈剤 30% 2)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 20% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 40% 二級アルキル亜鉛ジチオホスフェート 5% ジチオカルバメート型酸化防止剤 5% 有機希釈剤 30% 3)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 20% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 35% 二級アルキル亜鉛ジチオホスフェート 5% フェノール型酸化防止剤 5% 有機希釈剤 35%
【0045】 4)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 20% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 30% 二級アルキル亜鉛ジチオホスフェート 5% ジチオカルバメート型摩耗防止剤 5% 有機希釈剤 40% 5)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 20% スクシンイミド無灰分散剤 30% 二級アルキル亜鉛ジチオホスフェート 5% モリブデン含有摩耗防止剤 5% 有機希釈剤 40%
【0046】 6)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 20% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 30% 他の添加剤 10% 一級アルキル亜鉛ジチオホスフェート 二級アルキル亜鉛ジチオホスフェート アルキル化ジフェニルアミン型酸化防止剤 ジチオカルバメート型摩耗防止剤 有機希釈剤 40% 7)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 60% 他の添加剤 10% フェノール型酸化防止剤 アルキル化ジフェニルアミン型酸化防止剤 ジチオカルバメート型摩耗防止剤 抗乳化剤 ホウ素含有摩擦改質剤 有機希釈剤 30%
【0047】 III)作動油 1)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 20% 一級アルキル亜鉛ジチオホスフェート 50% 他の添加剤 25% フェノール型酸化防止剤 リン含有極圧剤 トリアゾール型腐食防止剤 抗乳化剤 非イオン性錆防止剤 有機希釈剤 5%
【0048】 2)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 10% 一級アルキル亜鉛ジチオホスフェート 40% 他の添加剤 47% フェノール型酸化防止剤 硫黄含有極圧剤 トリアゾール型腐食防止剤 抗乳化剤 非イオン性錆防止剤 有機希釈剤 3%
【0049】 3)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 10% リン含有極圧剤 40% フェノール型酸化防止剤 15% 他の添加剤 25% ジフェニルアミン型酸化防止剤 硫黄含有極圧剤 トリアゾール型腐食防止剤 抗乳化剤 非イオン性錆防止剤 有機希釈剤 10%
【0050】 4)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 20% リン含有極圧剤 30% 他の添加剤 45% ジフェニルアミン型酸化防止剤 硫黄含有極圧剤 トリアゾール型腐食防止剤 抗乳化剤 非イオン性錆防止剤 有機希釈剤 5%
【0051】 IV)変速機作動液 1)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 35% 一級アルキル亜鉛ジチオホスフェート 20% ポリオール型摩擦改質剤 20% 硫黄含有極圧剤 5% 有機希釈剤 20% 2)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 40% 一級アルキル亜鉛ジチオホスフェート 15% アミド型摩擦改質剤 15% 硫黄含有極圧剤 5% 有機希釈剤 25%
【0052】 3)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 30% 一級アルキル亜鉛ジチオホスフェート 20% 他の添加剤 30% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 アミド型摩擦改質剤 エステル型摩擦改質剤 リン・硫黄含有極圧剤 有機希釈剤 20% 4)過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート 35% 一級アルキル亜鉛ジチオホスフェート 15% 他の添加剤 25% ポリオール型摩擦改質剤 アミド型摩擦改質剤 リン・硫黄含有極圧剤 有機希釈剤 25%
【0053】本発明についてさらに、以下の実施例によ
り説明する。これらの実施例は特に有利な方法の態様を
示すものである。なお、実施例は本発明を説明するため
のものであって、それによって本発明が限定されるもの
ではない。
【0054】
【実施例】[実施例1]1ガロンのステンレス鋼反応器
に、ほぼ室温(表示では75#F)で下記の物質を入れ
た: 100ニュートラルオイル 903g 消泡剤 0.5mL デシルアルコール 1415g エチレングリコール 158g 石灰 642g ドデシルフェノール 1126g 溶融ステアリン酸 722g 固体塩化カルシウム二水和物 34g
【0055】この混合物を撹拌しながら、約15分かけ
て150#Fに加熱した。反応器が150#Fの温度に達
した時、さらに石灰642gを反応器に加えた。反応器
を次いで密封し、若干の減圧下(13.7psia)に
置いて約1時間かけて300#Fに加熱した。反応器が
290#Fの温度に達した時、溶融硫黄187gを逆止
め口より反応器に入れた。反応器が300#Fに達した
時、エチレングリコール113gを約1.26g/分の
速度で1.5時間かけて加えた。このエチレングリコー
ルの注入を開始すると同時に、反応器の温度を約1.5
時間かけて350#Fまで上昇させた。反応器が350#
Fに達した時、減圧を大気圧(14.7psia)まで
高め、そして350#Fに保ちながらCO2(二酸化炭
素)28gを約0.93g/分の速度で30分かけて加
えた。このCO2添加を開始した後直ちに、エチレング
リコール180gを約1.0g/分の速度で3時間かけ
て加えた。このCO2注入が完了した時点で、更にCO2
406gを約2.26g/分の速度で3時間かけて加え
た。このCO2添加が完了した時点で、CO2108gを
約0.9g/分の速度で2時間かけて加えた。CO2
添加が完了した時、反応器の圧力を15分かけて0.5
〜1.0psiaの間まで下げ、次いで反応器を30分
かけて400#Fに加熱した。反応器を30分間400#
F、0.6psiaに保持した。次に、反応器の圧力を
窒素を用いて大気圧まで高め、反応器をほぼ室温まで冷
却した。反応器の内容物を取り出して、TBNが426
の粗生成物2916gを得た。この物質を100Nオイ
ルで希釈し、濾過助剤を用いて減圧濾過して、400T
BN、CO2含量10.9%、100℃の粘度496c
Stの生成物を得た。
【0056】[実施例2]実施例1において、固体塩化
カルシウム二水和物を省いて、代わりに反応器を150
#Fから300#Fに加熱する際に240#Fに達した時
点で、カルシウム二水和物の32.0%水溶液106g
を約15分かけて反応器にポンプで注入したこと以外
は、実施例1の方法に従った。粗生成物を100Nオイ
ルで希釈し、実施例1のように濾過して、TBN40
0、CO2含量10.8%、100℃の粘度300cS
tの生成物を得た。
【0057】上記の実施例から、固体金属塩化物に代わ
る金属塩化物水溶液の使用は、TBNが等しいときに、
生成物の粘度を著しく減少させる(300cSt対49
6cSt)ことが明らかである。本発明について特定の
態様を参照しながら説明したが、本出願は、添付した請
求項の真意および範囲から逸脱することなしに当該分野
の熟練者によってなされうる様々な変更や置換を包含す
るものである。
【0058】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、過塩基性炭
化水素化フェネート−カルボキシレートの粘度を低下さ
せることができる。また、本発明の製造方法により得ら
れた低粘度の過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキ
シレートを含む潤滑油組成物は、燃焼や酸化により形成
される酸を中和するための塩基の保有性が高く、そして
清浄性が向上している。さらに、このフェネート−カル
ボキシレートを含む作動油組成物は、濾過性能が向上し
ている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 105:32 159:22 133:16 137:10 129:04 145:14) C10N 30:02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェネート−カルボキシレートを生成さ
    せるための、過塩基化の前、その間またはその後に、長
    鎖のカルボン酸、その無水物または塩で処理した低粘度
    の過塩基性炭化水素化フェネートを製造する方法であっ
    て、炭化水素化フェネート、少なくとも一種類の溶媒、
    金属水酸化物、金属塩化物水溶液、および炭素原子数1
    〜5のアルキル多価アルコールからなる混合物を、過塩
    基化反応条件下で二酸化炭素と接触させることからなる
    方法。
  2. 【請求項2】 長鎖のカルボン酸がステアリン酸である
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 炭化水素化フェネートが硫化アルキルフ
    ェネートである請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 金属がアルカリ土類金属である請求項1
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】 アルカリ土類金属がカルシウムである請
    求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 アルキル多価アルコールがエチレングリ
    コールである請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の方法により製造された
    低粘度の過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレ
    ート。
  8. 【請求項8】 主要量の潤滑粘度の基油、及び少量の請
    求項7に記載の低粘度の過塩基性炭化水素化フェネート
    −カルボキシレートからなる潤滑油組成物。
  9. 【請求項9】 下記物質からなる潤滑油配合物: (a)主要量の潤滑粘度の基油、 (b)1〜30%の請求項7に記載の低粘度の過塩基性
    炭化水素化フェネート−カルボキシレート、 (c)0〜20%の少なくとも一種類の無灰分散剤、 (d)0〜5%の少なくとも一種類の亜鉛ジチオホスフ
    ェート、 (e)0〜10%の少なくとも一種類の酸化防止剤、 (f)0〜1%の少なくとも一種類の消泡剤、および (g)0〜20%の少なくとも一種類の粘度指数向上
    剤。
  10. 【請求項10】 約10〜90%の相溶性の有機液体希
    釈剤、および約0.5〜90%の請求項7に記載の低粘
    度の過塩基性炭化水素化フェネート−カルボキシレート
    を含有する濃縮物。
  11. 【請求項11】 下記成分を一緒にブレンドすることか
    らなる潤滑油組成物の製造方法: (a)主要量の潤滑粘度の基油、(b)1〜30%の請
    求項7に記載の低粘度の過塩基性炭化水素化フェネート
    −カルボキシレート、(c)0〜20%の少なくとも一
    種類の無灰分散剤、(d)0〜5%の少なくとも一種類
    の亜鉛ジチオホスフェート、(e)0〜10%の少なく
    とも一種類の酸化防止剤、(f)0〜1%の少なくとも
    一種類の消泡剤、および(g)0〜20%の少なくとも
    一種類の粘度指数向上剤。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の方法により製造さ
    れた潤滑油組成物。
  13. 【請求項13】 主要量の潤滑粘度の基油、および0.
    1〜30%の請求項7に記載の低粘度の過塩基性炭化水
    素化フェネート−カルボキシレートからなる作動油組成
    物。
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