JP2000026868A - ガス化炉 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガス化炉の運転を停止させることなくバーナ
交換が可能なガス化炉を提供するものである。 【解決手段】 液状燃料ＦL を部分酸化によりガス化す
るガス化炉において、炉体２の頂部に、複数本のバーナ
６を設けたものである。
交換が可能なガス化炉を提供するものである。 【解決手段】 液状燃料ＦL を部分酸化によりガス化す
るガス化炉において、炉体２の頂部に、複数本のバーナ
６を設けたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス化炉に係り、
特に、炉頂にバーナを備えたガス化炉に関するものであ
る。
特に、炉頂にバーナを備えたガス化炉に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来のガス化炉は、炉頂に設けられたバ
ーナの先端から、高温・高圧下の炉体内に、空気等の酸
化剤と共に重質油、オリマルジョン等の重質油系の液状
燃料を噴霧した後、液状燃料をＯ2 等と反応させて部分
酸化させつつ還元反応を生じさせ、Ｈ2 およびＣＯ等を
含むガス化ガスを生成させるものである。また、生成し
たガス化ガスは、脱塵が施された後、脱硫等の精製処理
が施され、ガスタービン等の燃料として利用されてい
る。
ーナの先端から、高温・高圧下の炉体内に、空気等の酸
化剤と共に重質油、オリマルジョン等の重質油系の液状
燃料を噴霧した後、液状燃料をＯ2 等と反応させて部分
酸化させつつ還元反応を生じさせ、Ｈ2 およびＣＯ等を
含むガス化ガスを生成させるものである。また、生成し
たガス化ガスは、脱塵が施された後、脱硫等の精製処理
が施され、ガスタービン等の燃料として利用されてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガス化炉の場合、炉頂に設けられるバーナの本数が１本
であるため、修理・点検等でバーナを交換する時には、
ガス化炉の運転を停止させる必要があった。
ガス化炉の場合、炉頂に設けられるバーナの本数が１本
であるため、修理・点検等でバーナを交換する時には、
ガス化炉の運転を停止させる必要があった。
【０００４】また、バーナが１本であるため、バーナ径
をある程度大きくとる必要があるが、バーナ径が大径で
あると、液状燃料の噴霧粒子径も大きくなり、液状燃料
のガス化性能の低下を招くという問題があった。
をある程度大きくとる必要があるが、バーナ径が大径で
あると、液状燃料の噴霧粒子径も大きくなり、液状燃料
のガス化性能の低下を招くという問題があった。
【０００５】そこで本発明は、上記課題を解決し、ガス
化炉の運転を停止させることなくバーナ交換が可能なガ
ス化炉を提供することにある。
化炉の運転を停止させることなくバーナ交換が可能なガ
ス化炉を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項１の発明は、液状燃料を部分酸化によりガス化
するガス化炉において、炉体の頂部に、複数本のバーナ
を設けたものである。
に請求項１の発明は、液状燃料を部分酸化によりガス化
するガス化炉において、炉体の頂部に、複数本のバーナ
を設けたものである。
【０００７】請求項２の発明は、上記各バーナは、一の
バーナを他のバーナの運転中に交換可能なバーナ交換装
置で炉頂に支持される請求項１記載のガス化炉である。
バーナを他のバーナの運転中に交換可能なバーナ交換装
置で炉頂に支持される請求項１記載のガス化炉である。
【０００８】以上の構成によれば、炉体の頂部に、バー
ナ交換装置でそれぞれが支持された複数本のバーナを設
けているため、ガス化炉の運転を停止させることなくバ
ーナ交換を行うことができると共に、バーナの小径化・
小型化を図ることができ、燃料のガス化性能が良好とな
る。
ナ交換装置でそれぞれが支持された複数本のバーナを設
けているため、ガス化炉の運転を停止させることなくバ
ーナ交換を行うことができると共に、バーナの小径化・
小型化を図ることができ、燃料のガス化性能が良好とな
る。
【０００９】請求項３の発明は、上記バーナを上記炉体
の中心軸に対して軸対称に設けると共に、各バーナの噴
霧口側先端を、時計廻り又は反時計廻りに、かつ、内側
に傾けて配置した請求項１記載のガス化炉である。
の中心軸に対して軸対称に設けると共に、各バーナの噴
霧口側先端を、時計廻り又は反時計廻りに、かつ、内側
に傾けて配置した請求項１記載のガス化炉である。
【００１０】この構成によれば、各バーナ先端からの噴
霧による相互干渉が減少してガス化ガスの混合性が向上
すると共に、炉体内壁の“片燃え”を防ぐことができ
る。
霧による相互干渉が減少してガス化ガスの混合性が向上
すると共に、炉体内壁の“片燃え”を防ぐことができ
る。
【００１１】請求項４の発明は、上記バーナ交換装置
は、炉頂に設けられた各バーナ投入口に接続して設けら
れ、バーナ挿通口を有するバーナ支持シリンダと、その
バーナ支持シリンダを覆うと共に、バーナ支持シリンダ
の外側に圧力調整室を形成する外筒と、バーナ外周に鍔
状に設けられ、上記バーナ支持シリンダ内面と摺動する
ピストン部材とで構成され、バーナ抜取り時は、上記バ
ーナ挿通口を介して炉内の高圧ガスをピストン部材の下
方のシリンダ室内に導入してバーナを持ち上げ、バーナ
挿入時は、外筒内に加圧ガスを供給すると共に、ピスト
ン部材の上方のシリンダ室内に導入してバーナを押込み
挿入する請求項２記載のガス化炉である。
は、炉頂に設けられた各バーナ投入口に接続して設けら
れ、バーナ挿通口を有するバーナ支持シリンダと、その
バーナ支持シリンダを覆うと共に、バーナ支持シリンダ
の外側に圧力調整室を形成する外筒と、バーナ外周に鍔
状に設けられ、上記バーナ支持シリンダ内面と摺動する
ピストン部材とで構成され、バーナ抜取り時は、上記バ
ーナ挿通口を介して炉内の高圧ガスをピストン部材の下
方のシリンダ室内に導入してバーナを持ち上げ、バーナ
挿入時は、外筒内に加圧ガスを供給すると共に、ピスト
ン部材の上方のシリンダ室内に導入してバーナを押込み
挿入する請求項２記載のガス化炉である。
【００１２】この構成によれば、炉内および既存設備の
ガス圧を用いてバーナ交換を行うため、バーナ交換のた
めの新規な動力源が不要となると共に、機械的にバーナ
交換を行う場合と比べて故障のおそれが少ない。
ガス圧を用いてバーナ交換を行うため、バーナ交換のた
めの新規な動力源が不要となると共に、機械的にバーナ
交換を行う場合と比べて故障のおそれが少ない。
【００１３】請求項５の発明は、バーナ他端側に上記液
状燃料および酸化剤を供給するためのフレキシブルチュ
ーブを接続して設けた請求項１記載のガス化炉である。
状燃料および酸化剤を供給するためのフレキシブルチュ
ーブを接続して設けた請求項１記載のガス化炉である。
【００１４】この構成によれば、液状燃料および酸化剤
等の供給手段が、バーナ交換時におけるバーナの上下の
動きに追従することができる。
等の供給手段が、バーナ交換時におけるバーナの上下の
動きに追従することができる。
【００１５】請求項６の発明は、上記各バーナ投入口お
よび上記各バーナ挿通口近傍にそれぞれバルブを設ける
と共に、各バーナ投入口および各バーナ挿通口のバルブ
間に加圧ガスを供給するためのガス供給手段を設けた請
求項２又は請求項４記載のガス化炉である。
よび上記各バーナ挿通口近傍にそれぞれバルブを設ける
と共に、各バーナ投入口および各バーナ挿通口のバルブ
間に加圧ガスを供給するためのガス供給手段を設けた請
求項２又は請求項４記載のガス化炉である。
【００１６】この構成によれば、バーナ交換時における
炉内のガス圧の損失を防ぐことができると共に、各バル
ブを正常に動作させることができる。
炉内のガス圧の損失を防ぐことができると共に、各バル
ブを正常に動作させることができる。
【００１７】請求項７の発明は、上記ピストン部材を上
記バーナ支持シリンダ内壁に着座させるべく、バーナ支
持シリンダのバーナ挿通口側および他端側をテーパ状に
形成した請求項４記載のガス化炉である。
記バーナ支持シリンダ内壁に着座させるべく、バーナ支
持シリンダのバーナ挿通口側および他端側をテーパ状に
形成した請求項４記載のガス化炉である。
【００１８】この構成によれば、ピストン部材とバーナ
支持シリンダ内壁間のガス漏れを防ぐことができる。
支持シリンダ内壁間のガス漏れを防ぐことができる。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
する。
【００２０】本発明のガス化炉１の縦断面模式図を図１
に、上面図を図２に示す。
に、上面図を図２に示す。
【００２１】図１に示すように、本発明のガス化炉１
は、円筒状のケーシングである鉄皮３ａの内側に耐火レ
ンガ３ｂを設けた（内張りした）炉体２の頂部に、その
炉体２の中心軸に対して複数本（図２中では４本）のバ
ーナ６を軸対称に設けたものである。ここで、各バーナ
６の噴霧口側先端は、時計廻り又は反時計廻り（図２中
では反時計廻り）に、かつ、内側に傾けて配置されてい
る。また、炉体２の底部には、排出口５が形成されてい
る。
は、円筒状のケーシングである鉄皮３ａの内側に耐火レ
ンガ３ｂを設けた（内張りした）炉体２の頂部に、その
炉体２の中心軸に対して複数本（図２中では４本）のバ
ーナ６を軸対称に設けたものである。ここで、各バーナ
６の噴霧口側先端は、時計廻り又は反時計廻り（図２中
では反時計廻り）に、かつ、内側に傾けて配置されてい
る。また、炉体２の底部には、排出口５が形成されてい
る。
【００２２】各バーナ６の噴霧口側先端はバーナ投入口
４を介して炉体２の内部に挿入されており、各バーナ６
はバーナ交換装置１０によって炉体２の頂部に支持され
ている。
４を介して炉体２の内部に挿入されており、各バーナ６
はバーナ交換装置１０によって炉体２の頂部に支持され
ている。
【００２３】液状燃料ＦL および酸化剤ＯA は、各バー
ナ６の他端（非噴霧口側先端：図１中では上端）側か
ら、各バーナ６に供給されると共に、各バーナ６の噴霧
口側先端から炉体２内に噴霧される。
ナ６の他端（非噴霧口側先端：図１中では上端）側か
ら、各バーナ６に供給されると共に、各バーナ６の噴霧
口側先端から炉体２内に噴霧される。
【００２４】炉体２内に噴霧された液状燃料ＦL および
酸化剤ＯA 等を、高温（約１，４００℃）・高圧（約２
〜４ＭＰａ）下で部分酸化させつつ還元させることで、
Ｈ2およびＣＯ等を含むガス化ガスＧが生成する。
酸化剤ＯA 等を、高温（約１，４００℃）・高圧（約２
〜４ＭＰａ）下で部分酸化させつつ還元させることで、
Ｈ2およびＣＯ等を含むガス化ガスＧが生成する。
【００２５】この時、生成したガス化ガスＧは、脱塵が
施された後、脱硫等の精製処理が施され、ガスタービン
等の燃料として利用される。また、液状燃料ＦL 中の灰
分（シリカ、アルミナ、Ｆｅ、Ｎｉ、Ｖ等）は、溶融し
て溶融スラグとなり、炉体２の底部に形成された排出口
５から排出される。
施された後、脱硫等の精製処理が施され、ガスタービン
等の燃料として利用される。また、液状燃料ＦL 中の灰
分（シリカ、アルミナ、Ｆｅ、Ｎｉ、Ｖ等）は、溶融し
て溶融スラグとなり、炉体２の底部に形成された排出口
５から排出される。
【００２６】すなわち、本発明のガス化炉によれば、炉
体の頂部に設けられるバーナの本数が複数本であるた
め、バーナが１本であった時と比べて、バーナ１本当た
りの径を小径化することが可能となり、噴霧粒子径を小
さくすることができ、延いては、ガス化炉のガス化性能
が向上する。
体の頂部に設けられるバーナの本数が複数本であるた
め、バーナが１本であった時と比べて、バーナ１本当た
りの径を小径化することが可能となり、噴霧粒子径を小
さくすることができ、延いては、ガス化炉のガス化性能
が向上する。
【００２７】また、各バーナは、炉体の中心軸に対して
軸対称になるように設けられていると共に、各バーナの
噴霧口側先端を、時計廻り又は反時計廻りに、かつ、内
側に傾けて配置しているため、炉体内に旋回流を発生さ
せることにより、ガス混合を効率よく行うことも期待で
き、各バーナの先端からの噴霧による相互干渉が減少し
てガス化ガスの混合性が向上すると共に、炉体内壁の
“片燃え”を防ぐことができる。
軸対称になるように設けられていると共に、各バーナの
噴霧口側先端を、時計廻り又は反時計廻りに、かつ、内
側に傾けて配置しているため、炉体内に旋回流を発生さ
せることにより、ガス混合を効率よく行うことも期待で
き、各バーナの先端からの噴霧による相互干渉が減少し
てガス化ガスの混合性が向上すると共に、炉体内壁の
“片燃え”を防ぐことができる。
【００２８】本発明のガス化炉におけるバーナ交換装置
１０の縦断面図を図３に示す。尚、図１および図２と同
様の部材には同じ符号を付している。
１０の縦断面図を図３に示す。尚、図１および図２と同
様の部材には同じ符号を付している。
【００２９】図３に示すように、バーナ交換装置１０
は、炉体２の頂部に設けられたバーナ投入口４に接続し
て設けられ、バーナ挿入口１３ａおよびバーナ挿通口１
３ｂを有するバーナ支持シリンダ１２と、そのバーナ支
持シリンダ１２のバーナ挿通口１３ｂを露出させてバー
ナ支持シリンダ１２を囲繞すると共に、バーナ支持シリ
ンダ１２の外側に圧力調整室を形成する外筒１４と、バ
ーナ６の外周に鍔状に設けられ、バーナ支持シリンダ１
２内面と摺動するピストン部材１５とで構成されるもの
である。
は、炉体２の頂部に設けられたバーナ投入口４に接続し
て設けられ、バーナ挿入口１３ａおよびバーナ挿通口１
３ｂを有するバーナ支持シリンダ１２と、そのバーナ支
持シリンダ１２のバーナ挿通口１３ｂを露出させてバー
ナ支持シリンダ１２を囲繞すると共に、バーナ支持シリ
ンダ１２の外側に圧力調整室を形成する外筒１４と、バ
ーナ６の外周に鍔状に設けられ、バーナ支持シリンダ１
２内面と摺動するピストン部材１５とで構成されるもの
である。
【００３０】バーナ投入口４における上端部にはフラン
ジ部４ａが形成されており、バーナ投入口４の中途には
第１バルブ１１が設けられている。
ジ部４ａが形成されており、バーナ投入口４の中途には
第１バルブ１１が設けられている。
【００３１】バーナ支持シリンダ１２は、バーナ挿入口
１３ａを有した挿入側部１２ａとバーナ挿通口１３ｂを
有した挿通側部１２ｂとからなり、挿通側部１２ｂは、
バーナ挿通口１３ｂの先端に形成されたフランジ部１３
ｃとフランジ部４ａを突合わせて、バーナ投入口４に接
続されている。挿入側部１２ａおよび挿通側部１２ｂ
は、バーナ挿入口１３ａおよびバーナ挿通口１３ｂの反
対側にそれぞれフランジ部１２ｃ，１２ｃを有してお
り、挿入側部１２ａと挿通側部１２ｂはフランジ部１２
ｃ，１２ｃを突合わせて接続されている。また、バーナ
挿通口１３ｂの中途には第２バルブ１８が設けられてい
る。
１３ａを有した挿入側部１２ａとバーナ挿通口１３ｂを
有した挿通側部１２ｂとからなり、挿通側部１２ｂは、
バーナ挿通口１３ｂの先端に形成されたフランジ部１３
ｃとフランジ部４ａを突合わせて、バーナ投入口４に接
続されている。挿入側部１２ａおよび挿通側部１２ｂ
は、バーナ挿入口１３ａおよびバーナ挿通口１３ｂの反
対側にそれぞれフランジ部１２ｃ，１２ｃを有してお
り、挿入側部１２ａと挿通側部１２ｂはフランジ部１２
ｃ，１２ｃを突合わせて接続されている。また、バーナ
挿通口１３ｂの中途には第２バルブ１８が設けられてい
る。
【００３２】ここで、挿入側部１２ａおよび挿通側部１
２ｂにおけるバーナ挿入口１３ａ側およびバーナ挿通口
１３ｂ側は、後述するピストン部材１５がバーナ支持シ
リンダ１２の内壁に着座する際のシール性を向上させる
ために、テーパ状に形成されている。
２ｂにおけるバーナ挿入口１３ａ側およびバーナ挿通口
１３ｂ側は、後述するピストン部材１５がバーナ支持シ
リンダ１２の内壁に着座する際のシール性を向上させる
ために、テーパ状に形成されている。
【００３３】外筒１４は、開口１４ｃを有した囲繞部１
４ａと開口ｄを有した取付部１４ｂとからなり、取付部
１４ｂの開口１４ｄは、バーナ支持シリンダ１２の挿通
側部１２ｂの外周に、バーナ挿通口１３ｂを露出させて
固定されている。囲繞部１４ａおよび取付部１４ｂは、
開口１４ｃおよび開口１４ｄの反対側にそれぞれフラン
ジ部１４ｅ，１４ｅを有しており、囲繞部１４ａと取付
部１４ｂはフランジ部１４ｅ，１４ｅを突合わせて接続
されている。また、開口１４ｃにもフランジ部１４ｆが
形成されており、蓋部材２２が接続されている。さら
に、外筒１４における囲繞部１４ａ又は取付部１４ｂ
（図３中では囲繞部１４ａ）には、燃料供給口２１ａお
よび酸化剤供給口２１ｂが形成されており、それぞれに
燃料パイプ２２ａおよび酸化剤パイプ２２ｂが接続され
ている。
４ａと開口ｄを有した取付部１４ｂとからなり、取付部
１４ｂの開口１４ｄは、バーナ支持シリンダ１２の挿通
側部１２ｂの外周に、バーナ挿通口１３ｂを露出させて
固定されている。囲繞部１４ａおよび取付部１４ｂは、
開口１４ｃおよび開口１４ｄの反対側にそれぞれフラン
ジ部１４ｅ，１４ｅを有しており、囲繞部１４ａと取付
部１４ｂはフランジ部１４ｅ，１４ｅを突合わせて接続
されている。また、開口１４ｃにもフランジ部１４ｆが
形成されており、蓋部材２２が接続されている。さら
に、外筒１４における囲繞部１４ａ又は取付部１４ｂ
（図３中では囲繞部１４ａ）には、燃料供給口２１ａお
よび酸化剤供給口２１ｂが形成されており、それぞれに
燃料パイプ２２ａおよび酸化剤パイプ２２ｂが接続され
ている。
【００３４】バーナ６の外周には、バーナ支持シリンダ
１２内面と摺動する鍔状のピストン部材１５が設けられ
ている。また、バーナ６の他端（非噴霧口側先端：図３
中では上端）側には、燃料供給口２１ａおよび酸化剤供
給口２１ｂにそれぞれ接続されたフレキシブルチューブ
１７ａ，１７ｂが接続されている。尚、図３中において
は、バーナ６の他端側にフレキシブルチューブ１７ａ，
１７ｂが直接接続されているが、フレキシブルチューブ
１７ａ，１７ｂをバーナ６のキャップ部材（図示せず）
に接続し、そのキャップ部材にバーナ６の他端側を嵌合
するようにしても良い。
１２内面と摺動する鍔状のピストン部材１５が設けられ
ている。また、バーナ６の他端（非噴霧口側先端：図３
中では上端）側には、燃料供給口２１ａおよび酸化剤供
給口２１ｂにそれぞれ接続されたフレキシブルチューブ
１７ａ，１７ｂが接続されている。尚、図３中において
は、バーナ６の他端側にフレキシブルチューブ１７ａ，
１７ｂが直接接続されているが、フレキシブルチューブ
１７ａ，１７ｂをバーナ６のキャップ部材（図示せず）
に接続し、そのキャップ部材にバーナ６の他端側を嵌合
するようにしても良い。
【００３５】外筒１４内に加圧ガスを供給するための第
１ガス供給手段１６は、外筒１４における囲繞部１４ａ
又は取付部１４ｂ（図３中では囲繞部１４ａ）に設けら
れている。また、第１バルブ１１と第２バルブ１８との
間におけるバーナ投入口４又はバーナ挿通口１３ｂ（図
３中ではバーナ投入口４）には、バーナ投入口４、バー
ナ挿通口１３ｂ、およびバーナ６で形成される間隙Ｓ内
に加圧ガスを供給するための第２ガス供給手段１９が設
けられている。
１ガス供給手段１６は、外筒１４における囲繞部１４ａ
又は取付部１４ｂ（図３中では囲繞部１４ａ）に設けら
れている。また、第１バルブ１１と第２バルブ１８との
間におけるバーナ投入口４又はバーナ挿通口１３ｂ（図
３中ではバーナ投入口４）には、バーナ投入口４、バー
ナ挿通口１３ｂ、およびバーナ６で形成される間隙Ｓ内
に加圧ガスを供給するための第２ガス供給手段１９が設
けられている。
【００３６】バーナ６の本数は特に限定するものではな
いが、少なくとも２対以上の偶数本が望ましい。
いが、少なくとも２対以上の偶数本が望ましい。
【００３７】第１バルブ１１および第２バルブ１８とし
ては、ボール弁又は仕切弁などが挙げられる。
ては、ボール弁又は仕切弁などが挙げられる。
【００３８】第１ガス供給手段１６および第２ガス供給
手段１９から供給される加圧ガスとしては、特に限定す
るものではないが、既存設備に対して多用されている加
圧ガスを流用すれば十分であり、例えば、Ｎ2 ガスなど
が挙げられる。
手段１９から供給される加圧ガスとしては、特に限定す
るものではないが、既存設備に対して多用されている加
圧ガスを流用すれば十分であり、例えば、Ｎ2 ガスなど
が挙げられる。
【００３９】次に、本発明のガス化炉におけるバーナ交
換装置の作用を説明する。
換装置の作用を説明する。
【００４０】炉体２の頂部に各バーナ６をセットする時
について説明する。
について説明する。
【００４１】先ず、上述した構成を有したバーナ交換装
置１０を、それぞれのバーナ投入口４に対して設ける。
この時、バーナ投入口４に設けられた第１バルブ１１は
閉の状態になっている。
置１０を、それぞれのバーナ投入口４に対して設ける。
この時、バーナ投入口４に設けられた第１バルブ１１は
閉の状態になっている。
【００４２】次に、第２バルブ１８を閉にすると共に、
バーナ投入口４、バーナ挿通口１３ｂ、およびバーナ６
で形成される間隙Ｓ内に、第２ガス供給手段１９を用い
て加圧Ｎ2 ガスをパージする。この加圧Ｎ2 ガスによっ
て、高温で熱膨張が生じている第１バルブ１１が冷却さ
れると共に、第１バルブ１１の上側と下側の圧力差が小
さくなり、第１バルブ１１を正常に動作させることが可
能となる。
バーナ投入口４、バーナ挿通口１３ｂ、およびバーナ６
で形成される間隙Ｓ内に、第２ガス供給手段１９を用い
て加圧Ｎ2 ガスをパージする。この加圧Ｎ2 ガスによっ
て、高温で熱膨張が生じている第１バルブ１１が冷却さ
れると共に、第１バルブ１１の上側と下側の圧力差が小
さくなり、第１バルブ１１を正常に動作させることが可
能となる。
【００４３】次に、間隙Ｓ内に加圧Ｎ2 ガスをパージし
ながら、第１バルブ１１および第２バルブ１８を開の状
態にする。これによって、炉体２内の高温・高圧ガス
が、バーナ投入口４およびバーナ挿通口１３ｂを介して
噴出すると共に、バーナ支持シリンダ１２内のシリンダ
室に導入される。
ながら、第１バルブ１１および第２バルブ１８を開の状
態にする。これによって、炉体２内の高温・高圧ガス
が、バーナ投入口４およびバーナ挿通口１３ｂを介して
噴出すると共に、バーナ支持シリンダ１２内のシリンダ
室に導入される。
【００４４】次に、高温・高圧ガスが、シリンダ室に導
入されると共に、ピストン部材１５の下面に吹き付けら
れ、ピスト部材１５と一体となったバーナ６が上方にス
ライドする。その後、ピストン部材１５がバーナ支持シ
リンダ１２における挿入側部１２ａのテーパ部に着座す
ることによって、バーナ６の上方へのスライドおよび高
温・高圧ガスのシリンダ室外への流出が停止する。
入されると共に、ピストン部材１５の下面に吹き付けら
れ、ピスト部材１５と一体となったバーナ６が上方にス
ライドする。その後、ピストン部材１５がバーナ支持シ
リンダ１２における挿入側部１２ａのテーパ部に着座す
ることによって、バーナ６の上方へのスライドおよび高
温・高圧ガスのシリンダ室外への流出が停止する。
【００４５】次に、第１ガス供給手段１６を用いて外筒
１４内（圧力調整室）に加圧Ｎ2 ガスをパージすると共
に、第２ガス供給手段１９による加圧Ｎ2 ガスのパージ
を停止する。これによって、圧力調整室の圧力が徐々に
高まってゆく。
１４内（圧力調整室）に加圧Ｎ2 ガスをパージすると共
に、第２ガス供給手段１９による加圧Ｎ2 ガスのパージ
を停止する。これによって、圧力調整室の圧力が徐々に
高まってゆく。
【００４６】次に、圧力調整室の圧力が炉体２内の圧力
よりも高くなると、ピストン部材１５の上面が押されて
バーナ６が下方にスライドし始める。その後、ピストン
部材１５がバーナ支持シリンダ１２における挿通側部１
２ｂのテーパ部に着座することによって、バーナ６の下
方へのスライドが完全に停止し、バーナ６のセットが完
了する。
よりも高くなると、ピストン部材１５の上面が押されて
バーナ６が下方にスライドし始める。その後、ピストン
部材１５がバーナ支持シリンダ１２における挿通側部１
２ｂのテーパ部に着座することによって、バーナ６の下
方へのスライドが完全に停止し、バーナ６のセットが完
了する。
【００４７】炉体２の頂部からバーナ６を抜取る時につ
いては、上述したセット時と逆の動作を行えばよい。こ
こで、抜取るバーナ６については、炉体２に取り付けら
れたままのバーナ６が、炉体２の中心軸に対して軸対称
の状態を維持するように選択することが望ましい。
いては、上述したセット時と逆の動作を行えばよい。こ
こで、抜取るバーナ６については、炉体２に取り付けら
れたままのバーナ６が、炉体２の中心軸に対して軸対称
の状態を維持するように選択することが望ましい。
【００４８】ガス化炉１を長期に亘って運転すると、バ
ーナ交換装置１０の修理・点検等が必要になるが、バー
ナ支持シリンダ１２における各フランジ部および外筒１
４における各フランジ部の接続を解くことで、バーナ交
換装置１０を分解することが可能であり、良好に作業を
行うことができる。
ーナ交換装置１０の修理・点検等が必要になるが、バー
ナ支持シリンダ１２における各フランジ部および外筒１
４における各フランジ部の接続を解くことで、バーナ交
換装置１０を分解することが可能であり、良好に作業を
行うことができる。
【００４９】すなわち、本発明のガス化炉によれば、炉
体の頂部に、バーナ交換装置でそれぞれが支持された複
数本のバーナを設けているため、ガス化炉の運転を停止
させることなくバーナ交換を行うことができる。
体の頂部に、バーナ交換装置でそれぞれが支持された複
数本のバーナを設けているため、ガス化炉の運転を停止
させることなくバーナ交換を行うことができる。
【００５０】また、バーナの交換（セットおよび抜取）
時に、炉体内の高温・高圧ガスおよび既存設備用の加圧
ガスを用いているため、バーナ交換のための新規な動力
源が不要であると共に、機械的にバーナ交換を行う場合
と比べて故障のおそれが少ない。
時に、炉体内の高温・高圧ガスおよび既存設備用の加圧
ガスを用いているため、バーナ交換のための新規な動力
源が不要であると共に、機械的にバーナ交換を行う場合
と比べて故障のおそれが少ない。
【００５１】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、炉体の頂
部に、複数本のバーナを設けることで、ガス化炉の運転
を停止させることなくバーナ交換を行うことができると
いう優れた効果を発揮する。
部に、複数本のバーナを設けることで、ガス化炉の運転
を停止させることなくバーナ交換を行うことができると
いう優れた効果を発揮する。
【図１】本発明のガス化炉の縦断面模式図である。
【図２】本発明のガス化炉の上面図である。
【図３】本発明のガス化炉におけるバーナ交換装置の縦
断面図である。
断面図である。
１ ガス化炉 ２ 炉体 ４ バーナ投入口 ６ バーナ １０ バーナ交換装置 １１ 第１バルブ（バルブ） １２ バーナ支持シリンダ １３ｂ バーナ挿通口 １４ 外筒 １５ ピストン部材 １６ 第１ガス供給手段（ガス供給手段） １７ａ，１７ｂ フレキシブルチューブ １８ 第２バルブ（バルブ） １９ 第２ガス供給手段（ガス供給手段） ＦL 液状燃料 ＯA 酸化剤
Claims (7)
- 【請求項１】 液状燃料を部分酸化によりガス化するガ
ス化炉において、炉体の頂部に、複数本のバーナを設け
たことを特徴とするガス化炉。 - 【請求項２】 上記各バーナは、一のバーナを他のバー
ナの運転中に交換可能なバーナ交換装置で炉頂に支持さ
れる請求項１記載のガス化炉。 - 【請求項３】 上記バーナを上記炉体の中心軸に対して
軸対称に設けると共に、各バーナの噴霧口側先端を、時
計廻り又は反時計廻りに、かつ、内側に傾けて配置した
請求項１記載のガス化炉。 - 【請求項４】 上記バーナ交換装置は、炉頂に設けられ
た各バーナ投入口に接続して設けられ、バーナ挿通口を
有するバーナ支持シリンダと、そのバーナ支持シリンダ
を覆うと共に、バーナ支持シリンダの外側に圧力調整室
を形成する外筒と、バーナ外周に鍔状に設けられ、上記
バーナ支持シリンダ内面と摺動するピストン部材とで構
成され、バーナ抜取り時は、上記バーナ挿通口を介して
炉内の高圧ガスをピストン部材の下方のシリンダ室内に
導入してバーナを持ち上げ、バーナ挿入時は、外筒内に
加圧ガスを供給すると共に、ピストン部材の上方のシリ
ンダ室内に導入してバーナを押込み挿入する請求項２記
載のガス化炉。 - 【請求項５】 バーナ他端側に上記液状燃料および酸化
剤を供給するためのフレキシブルチューブを接続して設
けた請求項１記載のガス化炉。 - 【請求項６】 上記各バーナ投入口および上記各バーナ
挿通口近傍にそれぞれバルブを設けると共に、各バーナ
投入口および各バーナ挿通口のバルブ間に加圧ガスを供
給するためのガス供給手段を設けた請求項２又は請求項
４記載のガス化炉。 - 【請求項７】 上記ピストン部材を上記バーナ支持シリ
ンダ内壁に着座させるべく、バーナ支持シリンダのバー
ナ挿通口側および他端側をテーパ状に形成した請求項４
記載のガス化炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10199157A JP2000026868A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | ガス化炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10199157A JP2000026868A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | ガス化炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000026868A true JP2000026868A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16403113
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10199157A Pending JP2000026868A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | ガス化炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000026868A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011526671A (ja) * | 2008-07-02 | 2011-10-13 | レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード | 適応性の向上したバーナーアセンブリ |
-
1998
- 1998-07-14 JP JP10199157A patent/JP2000026868A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011526671A (ja) * | 2008-07-02 | 2011-10-13 | レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード | 適応性の向上したバーナーアセンブリ |
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