JP2000026754A - 顔料製剤および特に印刷インクにおけるその使用 - Google Patents

顔料製剤および特に印刷インクにおけるその使用

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JP2000026754A JP11148769A JP14876999A JP2000026754A JP 2000026754 A JP2000026754 A JP 2000026754A JP 11148769 A JP11148769 A JP 11148769A JP 14876999 A JP14876999 A JP 14876999A JP 2000026754 A JP2000026754 A JP 2000026754A
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ショーエン サビネ
Reiner Vogt
フォグト ライナー
Norbert Schuel
シール ノルベルト
Karl Osterried
オステリード カール
Gerhard Herget
ヘールゲット ゲーハルト
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷インクの比較的高い顔料含量を達成する
のみならず満足できる印刷実行特性を達成する、本質的
に印刷インクのための顔料製剤を提供する。 【解決手段】 本質的に、被覆および/または非被覆S
iO薄片と1種または2種以上の特殊効果顔料およびホ
スフェート誘導体からなる顔料製剤、ならびに、特に印
刷インクにおけるその使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被覆されたおよび
/または被覆されていないSiO2薄片、1種または2種以
上の特殊効果顔料および燐酸塩誘導体から本質的になる
顔料製剤、ならびに、特に印刷インクにおけるその使用
に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷インクは、通常、バインダー、顔料
または染料および添加剤からなる。印刷包装、ラベルお
よび高品質ジャーナル用の印刷生成物の場合、描写物品
に光沢を与える要求がますます増加している。
【0003】光沢顔料を含む印刷インクは、全て印刷実
行安定性に問題があるという不利益を有する。それら
は、インクユニット、印刷プレートおよびラバークロス
に直ぐに堆積または沈殿する傾向があり、そのために、
10000枚を超えるシートの問題のない印刷実行は通常不
可能である。基本的問題は、光沢顔料、特に真珠光沢顔
料が、その血小板状(platelet)構造および特異的化学
物理的表面特性故に印刷インク中で凝集し、顔料が互い
に重なり合い、その強力な粘着力のために分離が困難と
なる傾向が強いことである。さらに、そのような印刷物
に付与される光沢は、印刷生成物に移動される顔料の量
が不適当であるため、通常満足できるものでない。イン
クは、インクユニット、プレートおよびラバークロスを
通るその経路において顔料が枯渇する。顔料は、プレー
トおよびクロス上の露出領域において堆積し、ケーキン
グおよび積重(piling)につながる。
【0004】通常、唯一の適当な特殊効果顔料は、粒径
が印刷時の顔料移動に重要であることから、平均粒径が
非常に非常に小さいものである。この要求を満たす顔料
は、真珠様白色およびパステル色合着色剤についてしか
存在せず、非常に有益な金、銀、ブロンズおよび銅色調
については存在しない。今までは、オフセットプロセス
において、特殊効果顔料を用いてそのような色調を満足
できる程度に提供することは不可能であるとわかること
が多かった。
【0005】同様に真珠光沢効果を得るために血小板状
オキシ塩化ビスマス顔料を用いても満足できる結果は得
られない。何故ならば、顔料粒子は機械的せん断力に高
度に影響され、インクニップにおいて破壊されるからで
ある。
【0006】オフセット印刷のための印刷インクにおけ
る真珠光沢顔料の使用は、DE 29 03212において知られ
ており、それは好ましく非常に細分割された真珠光沢顔
料を用いて、一般式市販の油系印刷ワニスを着色するこ
とを開示している。ここに記載されているオフセット印
刷ワニス製剤は、真珠光沢顔料の割合が非常に高く、懸
濁液中の顔料濃度の上限が、本質的に混合物の要求され
る流動性によってのみ設定されることにおいて注目に値
する。この場合の真珠光沢顔料の割合は、65重量%ま
での範囲である。そのように顔料の割合が高いワニスは
粘性が高く、従来のオフセット印刷機械において加工で
きるように希釈剤でより流動的にする必要がある。今ま
での開示とは対照的に、DE 29 03 212における実験は、
そのように高水準の顔料割合においてはインクユニット
から基材への顔料の移動が分断されることを示した。積
重およびケーキングのようなプリント実行の欠点がある
が、これは達成し得る真珠光沢効果が高顔料含量のみに
よっては最適化できないことを意味している。さらに、
DE 29 03 212のインクシステムは、通常、不適当なドッ
ト鮮明度を示し、そのために、ここに記載のインクシス
テムは本質的に固体領域の印刷に限定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、印刷インクの比較的高い顔料含量を達成するのみな
らず満足できる印刷実行特性を達成する、本質的に印刷
インクのための顔料製剤を発見することであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、被覆さ
れていないSiO2薄片または1種もしくは2種以上の金属
酸化物で被覆されたSiO2薄片、および少なくとも1種の
さらなる特殊効果顔料ならびに燐酸塩誘導体からなる混
合物から本質的になる顔料製剤を使用すると、光沢効果
の質および印刷インク中の移動された顔料粒子の量が最
適化されることが発見された。
【0009】従って、本発明は、被覆されていないSiO2
薄片または1種もしくは2種以上の金属酸化物で被覆さ
れたSiO2薄片、少なくとも1種のさらなる特殊効果顔料
および燐酸塩誘導体から本質的になる顔料製剤を提供す
る。
【0010】本発明の顔料製剤の最も重要な成分は、例
えばWO 92/02351に記載されているようなSiO2薄片であ
る。WO 93/08237により連続ベルト上で製造されるSiO2
薄片は、血小板状の透明な着色または無着色マトリクス
に基づいてなり、通常、0.1〜5μm、特に0.2〜2.0μm
の厚さを有する。他の2箇所の寸法は、通常、1〜250μ
m、好ましくは2〜100μm、特に5〜40μmである。SiO2
薄片は、1または2以上の金属層および/または金属酸化
物層で被覆することができる。適当な金属酸化物または
金属酸化物混合物の例は、二酸化チタン、酸化ジルコニ
ウム、酸化亜鉛、酸化鉄および/または酸化クロム、特
にTiO2および/またはF2O3である。被覆されていないS
iO2薄片のマトリクスは着色剤;例えば、色付与性金属
酸化物または有機染料を含んでよい。SiO2薄片は、例え
ばWO 93/08207(湿潤化学被覆)またはDE-A 196 14 637
(CVDプロセス)に記載のように被覆することができ
る。
【0011】外側金属酸化物層の代わりに、金属の半透
明層を用いることができる。このために好適な金属は、
例えば、Cr、Ti、Mo、W、Al、Cu、Ag、AuおよびNiであ
る。好ましい顔料は以下の層構造を有する:SiO2薄片+
金属+SiO2+金属酸化物。
【0012】特殊なカラー効果を誘発するために、nm範
囲の細かい粒子を、さらに、屈折率のより高いまたはよ
り低い金属酸化物層中に組み込むことができる。好適な
例は、粒径が10〜250nmの範囲の微粉砕TiO2または微粉
砕炭素(カーボンブラック)である。そのような粒子の
光散乱特性によって、光沢および隠蔽力に、制御された
影響を及ぼすことができる。好ましくは、SiO2薄片を1
種または2種以上の金属酸化物で被覆する。
【0013】特殊効果顔料として、一般的市販の、例え
ばEckart社製のStapa-Alupaste(商標)またはStandart
(商標)である血小板状金属酸化物、アルミニウム薄片
のような金属効果顔料、BASF社製のPaliochrom(商標)
のような特殊効果顔料、および例えばDarmstadt在Merck
KGaA社からIriodin(商標)の商標名で得られる真珠光
沢顔料、すなわち金属酸化物で被覆された雲母薄片顔料
が好ましく用いられる。後者は、例えば、独国特許およ
び特許出願14 67 468、19 59 998、20 09 566、22 14 5
45、22 15 191、22 44 298、23 13 331、25 22 572、31
37 808、31 37 809、31 51 343、31 51 354、31 51 35
5、32 11 602および32 53 017から知られている。真珠
光沢顔料は、印刷インクに好ましく用いられる。特に、
TiO2および/またはFe2O3被覆雲母顔料、ガラス薄片、
セラミック薄片または、キャリアを有さない合成小板が
用いられる。
【0014】顔料製剤は、例えば特別の着色を行うため
に異なる特殊効果顔料の混合物からなる。SiO2薄片と特
殊効果顔料との比は10:1〜1:10、好ましくは1:1であ
る。
【0015】被覆されたまたは被覆されていないSiO2
片および特殊効果顔料に加えて、本発明の顔料製剤は、
カーボンブラック粒子、蛍光顔料および/または有機カ
ラー顔料、葉状珪酸塩、TiO2、CaCO3、CaSO4および/ま
たはカオリンを含むこともできる。その場合、製剤は、
好ましくは、SiO2薄片および特殊効果顔料を30〜100重
量%、およびカーボンクラック粒子、蛍光顔料および/
またはカラー顔料を0〜70重量%含む。
【0016】さらなる重要成分として本発明の顔料製剤
は、燐酸塩誘導体を0.1〜10重量%、好ましくは1〜5
重量%の量で含む。好適な燐酸塩誘導体は、例えば、よ
り分子量の高いおよび低いポリ燐酸塩、およびピロ燐酸
塩である。特に好ましいのは、アルカリ金属メタポリ燐
酸塩、特にヘキサメタポリ燐酸塩である。
【0017】顔料製剤は調製が簡単で取り扱いが容易で
ある。まず第1に、顔料混合物は、燐酸塩誘導体と混合
され、それは微粉末として攪拌混入されるまたは塩と液
体成分からなる懸濁液の状態で添加される。特に好適な
液体成分は、鉱物油または、ヤシ油のような非乾燥性
油、また、例えば大豆油もしくはアマニ油のような乾燥
性油、また、水または有機溶媒もしくは溶媒混合物であ
る。その場合、液体成分は顔料製剤を基準に30重量%を
超えない量とすべきである。顔料製剤は、全ての成分を
同時に導入し、次にそれらを大きなせん断力をかけるこ
となく互いに混合することにより調製することもでき
る。仕上がった顔料製剤を、次に、例えば印刷インク、
ワニス、塗料、プラスチックおよび化粧製剤のような製
剤中に混合することができる。
【0018】多くの場合、顔料製剤中に分散剤および/
または再分散剤を攪拌混入することが薦められる。例え
ば、Karsten, Lackrohstofftabellen, 第9版、1992年:
に記載されているように、当業者に知られている全ての
分散剤を用いることができる。特に好適な分散剤は、ポ
リアクリレートまたはポリメタクリレートに基づくもの
である。用いられる分散剤の量は、10重量%を超えるべ
きでなく、好ましくは0.1〜5重量%である。
【0019】好適な再分散剤の例は葉状珪酸塩、特にモ
ンモリロナイト/バイデライト系のようなスメクタイト
系からのものである。これらのスメクタイトは、その傑
出した膨張挙動について特に注目に値する。市場におい
て、これらの生成物は販売されており、例えば、ヘクト
ライトに類似の合成ナトリウム−マグネシウム−リチウ
ム珪酸塩がLaporte UKまたはSuedchemie, FRGからLapon
iteの商品名で、ベントナイトがOptigel(商標)CGの名
でもしくは有機親和性疎水化スメクタイトがTixogel
(商標)PEの名で販売されている。しかしながら、バー
ミキュライトおよびイライト系の雲母状珪酸塩、および
雲母そのもの(白雲母、金雲母、黒雲母)も好適であ
る。重要なのは、粒子の血小板的性質、および噴霧乾燥
プロセスにおけるその温浸能(capacity for digestio
n)である。表面変性の場合、前記葉状珪酸塩、また変
性葉状珪酸塩の混合物を用いることもできる。葉状珪酸
塩は活性状態で好ましく用いられる;換言すると、珪酸
塩は水中に分散され、ゾルに転化され、次に噴霧乾燥さ
れる。
【0020】本発明の顔料製剤中における再分散剤の割
合は、SiO2/特殊効果顔料の含量を基準に0.05〜5重量
%、好ましくは0.1〜2.5重量%、特に、0.2〜1重量%
である。
【0021】本発明の顔料製剤は、印刷インクの顔料着
色(pigmenting)に特に適している。このように顔料着色
された印刷インクは、全ての既知の印刷技術に、特に、
オフセット印刷、凸版印刷、レターセット印刷、凹版印
刷、フレキソ印刷およびスクリーン印刷、また、上重ね
印刷ニス引きおよび塗装にも用いることができる。これ
は、オフセット印刷に好ましく用いられる。この状況に
おいて、これは、乾燥または湿潤プロセスによりウェブ
供給オフセット印刷またはシート供給オフセット印刷に
も用いることができるが、湿潤プロセスシート供給オフ
セット印刷に特に好適に用いることができる。
【0022】この場合、顔料製剤は、推進器またはパド
ル攪拌器を有する攪拌機構により、要すれば異なる分散
温度を用いて、印刷インクまたはバインダー中に分散さ
れる。このプロセスにおいて、顔料粒子は、バインダー
により包まれる。このように得られるベースインクは、
次に、添加剤の添加により仕上げ生成物にされる。
【0023】顔料着色オフセット印刷インクの調製のた
めに、全ての一般的市販バインダーを用いることができ
る。そのようなバインダーは、例えば、Karsten, Lackr
ohstofftabellen, 第9版、1992年:に記載されているよ
うに、乾燥性油、鉱物油および添加剤を伴うか、もしく
は伴わない、既知の合成または天然樹脂からなる。使用
される樹脂は、好ましくは、比較的低い溶融または溶媒
粘度を有する。しかしながら、高度に重合された高粘度
の成分も存在してよい。硬質樹脂とアルキド樹脂との組
み合わせを用いることが特に適当であるとわかった。何
故なら、これらは光沢顔料のより優れた湿潤性を提供
し、光沢および摩擦堅牢性の優れた印刷物を提供するか
らである。用いられるバインダーは、特に、硬質樹脂50
〜90重量%およびアルキド樹脂5〜50重量%からなるも
のである。用いられる硬質樹脂は、好ましくは、炭化水
素樹脂である。用いられる炭化水素樹脂は、固体1g当た
りKOH 0mgに近い酸価を有してよいが、変性して固体1g
当たりKOH 30mgまでの酸価を有することができる。バイ
ンダーは、さらに、鉱物油1〜50重量%を含むことがで
きる。インク成分は、安定であり低インク粘度に適した
インク/水バランスを達成するように互いに調和され
る。
【0024】印刷インクは、樹脂の酸化的重合により、
および印刷工程中に紙に侵入する油、例えばアマニ油、
キリ油またはヒマシ油により乾燥される。乾燥操作は、
通常はコバルト、鉛、マンガン等の脂肪酸塩である乾燥
性触媒(乾燥剤)の添加によりさらに加速することがで
きる。本発明のオフセット印刷インク中の乾燥油の割合
は0〜50重量%、好ましくは0〜30重量%である。特定
の用途のためにインク特性を変性するために、さらなる
添加剤を印刷インク中に導入することができる。これら
の添加剤は、ワックス化合物、乾燥剤、分散剤、溶媒、
増粘剤、潤滑剤、顔料充填剤および/または酸化防止剤
であり得る。オフセット印刷インクの基本的特徴に関す
るさらなる詳細を、A. Rosenberg, Der Polygraph (11
巻), 1153頁(1987年)またはB. Grande, Coating (4
巻), 138頁(1987年)に見ることができる。
【0025】非常に低い粘度の顔料含有印刷インクは、
充分なドット鮮明度を提供しないことが多い。しかしな
がら、印刷物の目詰りを避けるために微細スクリーンに
おいて必要であるのは正にこの鮮明度である。従って、
印刷インクに構造物(structure)を提供することが勧め
られる。例えば、構造物形成剤の添加は、ドット鮮明度
を充分に向上させることができる。この場合、好ましく
は、本発明の印刷インクは構造物形成剤を0.1〜3重量
%含む。向上したドット鮮明度に加えて、このように変
性された印刷インクは著しく優れた顔料移動および高め
られた印刷実行特性を示す。
【0026】バインダー中の樹脂および印刷インク中の
光沢顔料の割合の選択により、分散性、粘着性および粘
度のような印刷プロセスのために重要なパラメーターを
個々に調整することができる。所定のインク組成物にお
いて、粘度および粘着性は相互に依存しているが、特定
のインク組成物により個々に制御下に変性することもで
きる。この状況において、粘着性の程度が高すぎる印刷
インクは紙引裂(紙むけ)箇所を発生させることに注目
すべきである。粘着性の不適当なインクは、印刷操作中
に適切に移動されない。インクの貫通性が大きすぎる場
合、インクは紙の反対側で見えるようになる、または再
生画像中で汚斑もしくは鮮明性欠如を引き起こす。あま
り制御されない貫通性は、不鮮明さおよび沈殿を引き起
こし得る。対照的に、過度に粘性のインクは、注入源か
らローラーに適度に流れない。市販の印刷インクは、12
〜200Pa.s.の粘度を得るように調節される。本発明の顔
料製剤を含む印刷インクは、15Pa.s.未満、好ましくは1
2Pa.s.未満、特に10Pa.s.未満の粘度に調節することが
できる。これは、1時間当たり10000シート以上の印刷速
度においても印刷インクがインクローラーからのしぶき
に関する問題を示さないで行うことができる。
【0027】本発明の顔料製剤を含む印刷インクは、仕
上げ印刷物の光沢は印刷部が最も高い審美的要求を満た
していることを意味するので、特に広告部分の画像製品
に関しておよび高品質印刷製品のために特に重要であ
る。
【0028】従って、本発明は、本発明の顔料製剤を40
重量%まで、特に10〜30重量%含む印刷インクも提供す
る。
【0029】本発明の顔料製剤は、同様に、特殊効果顔
料を含む印刷インクのための前駆体として好適である。
【0030】本発明の顔料製剤は、管の充填および押し
出しに用いることができる。乾燥製剤を製造するため
に、本発明の顔料製剤は、当業者に知られている他の方
法により粒状で押し出しまたは圧縮され、要すれば、続
いて乾燥される。乾燥プロセスは、通常、20〜150℃の
温度で起こり、0.5〜4時間続き、要すれば、減圧下に行
うことができる。必要ならば、最終的操作において、乾
燥製剤を粉砕する。得られる顆粒は、顔料を95%まで含
むことができるが、また粉をふくむことが無く(non-du
sting)、粒径が0.1〜200mmである。従って、乾燥製剤
の貯蔵および移動は、制限が少なく、そのために極めて
問題が無い。乾燥製剤は、液体を殆どまたは全く含ま
ず、従って製剤により容易に混入することができるとい
う利点が追加される。
【0031】本発明の製剤は、ペーストとしてまたは乾
燥製剤として、種々の用途に用いることができる。これ
は、印刷物、塗装およびワニス引き部分からの塗装シス
テムにおいて好ましく用いられる。
【0032】本発明の顔料製剤は、その高度の光沢故に
注目に値し、従って非常に種々の目的に用いることがで
きる。印刷インクにおけるその用途に加えて、プラスチ
ック、塗料およびワニスにおいても用いることができ
る。
【0033】従って、本発明は、本発明の顔料製剤を含
む製剤も提供する。
【0034】以下の実施例は、本発明を説明するための
ものであるが、限定するものではない。
【0035】
【実施例】実施例1 Laponite RDS(英国Laporte社製)200gを、40℃におい
て500rpmで攪拌下に、脱イオン水1800gに添加し、700rp
mで1時間攪拌する。その結果、粘度が12秒(4mmDIN
カップ)のゾルを得る。
【0036】このゾルを95〜100℃かつ4バールで理論
収率5〜7リッター/時間を有するNiro社製のAtomizer
Minor噴霧乾燥器中で乾燥する。
【0037】Iriodin 123 Hellglanzsatin(明るい光沢
サテン)(独国在Merck KGaA社製造の粒径5〜25μmのT
iO2/雲母顔料)100gと粒径5〜40μmのTiO2被覆SiO2
片150gとの混合物を、噴霧乾燥Laponite RDS 3.8gと乾
燥混合する。混合時間は15分である。これにより、均質
材料を得る。
【0038】この均質材料39gを、Hoechst社製のバイン
ダーであるSynthacryl SW175(H2O/イソプロパノール
2:1中にアクリル樹脂を含む40%強度溶液)91gに混入
し、バッチをイソプロパノールで流出時間21±1秒に調
節する。顔料含量は22.3重量%である。
【0039】粘度はDIN 53211に従って測定する。真珠
光学インクは、要すれば容易に再攪拌することができる
かなり緩い沈殿物として析出する。
【0040】このインクを用いる印刷により、非常に均
一な色調の高度に光沢性の印刷物が得られる。実施例2 シート供給オフセットバインダー(Gebr. Schmidt Bron
zefirnis [ブロンズワニス] 11A10342;Laray落棒粘度
計を用いて測定した粘度:約24±2Pa.s)700gを、パド
ル攪拌器を備える容器に攪拌下に仕込む。実施例1から
の顔料製剤320gを、ゆっくり攪拌しつつ添加する。この
攪拌中、混合物を約40℃に暖める。成分が均質に分散し
たとき、インクに気密シールを与える。24時間貯蔵後、
インクの粘度および粘着性を測定する。 eta* = 20±4Pa.s(20℃) tack**:120±10(30℃) * DIN 53222に類似の方法でLaray落棒粘度計(Lhomarg
y S.A.)を用いて測定した粘度 使用した錘:800、600、400、200g ** Tack-o-scope(Testprint B.V.製)を用いて粘着性
測定;ローラー速度100m/分 印刷条件により、インクの粘度をさらにBASF社製のDruc
koel L[印刷油]で10Pa.sに調節した。
【0041】Roland 200シート供給オフセット機上での
印刷により、欠点のない完全な顔料移動および、優れた
真珠光沢効果を有する印刷物が得られる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/30 C08K 3/30 3/36 3/36 C09C 1/24 C09C 1/24 1/40 1/40 3/06 3/06 C09D 7/12 C09D 7/12 Z 11/02 11/02 17/00 17/00 (71)出願人 591032596 Frankfurter Str. 250, D−64293 Darmstadt,Fed eral Republic of Ge rmany (72)発明者 サビネ ショーエン ドイツ連邦共和国 64271 ダルムシュタ ット メルク カーゲーアーアー内 (72)発明者 ライナー フォグト ドイツ連邦共和国 64271 ダルムシュタ ット メルク カーゲーアーアー内 (72)発明者 ノルベルト シール ドイツ連邦共和国 64271 ダルムシュタ ット メルク カーゲーアーアー内 (72)発明者 カール オステリード ドイツ連邦共和国 64271 ダルムシュタ ット メルク カーゲーアーアー内 (72)発明者 ゲーハルト ヘールゲット ドイツ連邦共和国 64271 ダルムシュタ ット メルク カーゲーアーアー内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆および/または非被覆SiO2薄片、
    少なくとも1種の特殊効果顔料および燐酸塩誘導体から
    本質的になる顔料製剤。
  2. 【請求項2】 1種または2種以上の金属酸化物および/
    または金属で被覆されたSiO2薄片を含む請求項1に記
    載の顔料製剤。
  3. 【請求項3】 特殊効果顔料が真珠光沢顔料または被覆
    されたもしくは被覆されていない酸化鉄および/または
    アルミニウム薄片である請求項1または2に記載の顔料
    製剤。
  4. 【請求項4】 燐酸塩誘導体を0.1〜10重量%の量で含
    む請求項1〜3のいずれか1項に記載の顔料製剤。
  5. 【請求項5】 さらに、カーボンブラック粒子、蛍光顔
    料、有機カラー顔料、葉状珪酸塩、CaCO3、CaSO4、Ti
    O2およびカオリンを含む請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の顔料製剤。
  6. 【請求項6】 さらに、20重量%以下の液状成分を含む
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の顔料製剤。
  7. 【請求項7】 請求項1の顔料製剤の、印刷インク、ワ
    ニス、塗料、プラスチック中における、および印刷イン
    クの前駆体としての使用。
  8. 【請求項8】 請求項1の顔料製剤を50重量%まで含ん
    でなるオフセット印刷インク。
  9. 【請求項9】 請求項1の顔料製剤を含んでなる組成
    物。
  10. 【請求項10】 請求項1の顔料製剤およびバインダーを
    含む顔料組成物であって、実質的に溶媒非含有流動性顆
    粒状の形態である顔料組成物。
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