JP2000026464A - 芳香族複素環により構成されるチオカルバミン酸エステル誘導体 - Google Patents

芳香族複素環により構成されるチオカルバミン酸エステル誘導体

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JP2000026464A
JP2000026464A JP10193895A JP19389598A JP2000026464A JP 2000026464 A JP2000026464 A JP 2000026464A JP 10193895 A JP10193895 A JP 10193895A JP 19389598 A JP19389598 A JP 19389598A JP 2000026464 A JP2000026464 A JP 2000026464A
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Takumi Tokunaga
巧 徳永
Takashi Yamamoto
隆 山本
Hiroyuki Ito
博之 伊藤
Kazuhisa Kono
和久 河野
Yasuaki Hanazaki
保彰 花崎
Kimio Katsuura
公男 勝浦
Hiroshi Shinsan
浩史 慎山
Yasuharu Egi
康陽 江木
Naomichi Ishida
尚道 石田
Yoshihisa Inoue
佳久 井上
Kenji Yamauchi
健司 山内
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Tosoh Corp
Welfide Corp
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Tosoh Corp
Welfide Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の薬剤に比べて、より安全性が高く、且
つ優れた抗コレステロール作用を有する抗高コレステロ
ール血症剤、抗高脂血症剤ひいては動脈硬化症の治療及
び予防剤を提供する。 【解決手段】 一般式[1] 【化1】 で表されることを特徴とするチオカルバミン酸エステル
誘導体又はその塩、その水和物、その溶媒和物、または
それらの立体異性体(具体的例示:N−メチル−N−
[3−[2−[N’−メチル−N’−(3−チエニルメ
チル)アミノ]エトキシ]フェニル]チオカルバミド酸
O−(5−トリメチルシリルピリジン−2−イル)エ
ステル)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクアレンエポキ
シダーゼ阻害活性を有する新規な、芳香族複素環を含有
するチオカルバミン酸エステル誘導体、またはその製剤
学的に許容される塩、それらを含有する薬剤組成物及び
それらの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、人口の高齢化及び食生活の変化等
により、動脈硬化症並びにそれに伴う各種冠及び脳動脈
系疾患の発生頻度の増加が指摘されている。この動脈硬
化症の発生には種々の要因が考えられているが、特に、
血中コレステロールの上昇が最も主要な危険因子の1つ
であり、そのため、動脈硬化症の予防及び治療には血中
コレステロール低下剤が有効であると言われている。ま
た、これら血中コレステロール低下剤の中では、生体内
におけるコレステロールの生合成阻害剤が、その明確な
作用機序と強い薬効により高い評価を受けている。
【0003】生体内におけるコレステロール生合成を阻
害するには、その生合成に関与する酵素活性を阻害する
ことが有用であると言われている。このようなコレステ
ロール阻害剤として、ロバスタチン、エプスタチン及び
プラバスタチン等が既に臨床的に使用されている。[プ
ロシ−ディング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス
(Proc. Natl.Acad.Sci.US
A),77,3957(1980)等]。しかし、これ
らの公知阻害剤は、3−ヒドロキシメチルグルタリル−
コエンザイムA還元酵素(HMG−CoA reduc
tase)を標的酵素としており、この酵素はコレステ
ロール生合成系の比較的はやい段階に位置している。こ
のため、上記薬剤の投与による酵素阻害は、ドリコール
やユビキノン等の生理的に重要な他の代謝物の合成阻害
をも引き起こす恐れがある。また、コレステロール生合
成系の後期に位置する酵素の阻害剤として知られている
トリパラノールは、白内障の原因となるデスモステロー
ルを蓄積されることが報告されている。
【0004】一方、コレステロール生合成系の中期に位
置するスクアレン・エポキシダーゼを標的酵素とするス
クアレン・エポキシダーゼ阻害剤は、他の代謝物の合成
阻害又は生体内への有害物質の蓄積の危険性がないより
安全性の高い抗コレステロール剤を提供することが期待
される。
【0005】この様なスクアレン・エポキシダーゼ阻害
剤としては(E)−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプ
テン−4−イニル)−N−エチル−3−[4−(3−チ
エニル)−2−チエニルメチルオキシ]ベンジルアミン
(NB−598)等のアリルアミン系化合物(例えば特
開平3−141275号公報、WO93/12069、
WO94/18191、WO95/03313等)、ジ
ベンジルアミン系化合物(例えばWO94/1816
7、特開平7−233128号公報等)、ベンジルアミ
ン化合物(WO95/18121)及びチオカルバミン
酸エステル誘導体(WO9701533)等が知られて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、既存
の薬剤に比べて、より安全性が高く、且つ優れた抗コレ
ステロール作用を有する抗高コレステロール血症剤、抗
高脂血症剤ひいては動脈硬化症の治療及び予防剤を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、新規な、芳香族複素環により構成されるチ
オカルバミン酸エステル誘導体が、ほ乳動物由来のスク
アレン・エポキシダーゼに対し高い阻害活性をもつこと
を見いだし本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明の1つは、一般式[1]
【0009】
【化5】
【0010】[式中、R1 は水素原子、低級アルキル基
または低級環状アルキル基を表す。R2 は、水素原子、
低級アルキル基または低級アシル基を表す。R3 は、無
置換もしくは任意の置換基を持つフェニル基、または酸
素原子、窒素原子もしくは硫黄原子のいずれかの原子を
一つ以上あるいは各原子が組み合わさって二つ以上含む
五あるいは六員環性芳香族複素環を表す。複素環上にも
任意の置換基が置換してよい。R4 は、水素原子、ハロ
ゲン原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級ア
ルキニル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシアルキ
ル基、シアノ基、シアノ置換アルキル基またはアルコキ
シカルボニル基を表す。R5 及びR6 は、同一または相
異なって、水素原子または低級アルキル基を表す。また
はR5 及びR6 は、互いに連結して環を形成していても
よい。Yは炭素原子または珪素原子を表す。)で表され
る基を表す。G1 、G2 及びG3 は、同一または相異な
って、CH基または窒素原子を表す。ただし、G1 、G
2 及びG3 のうち、少なくとも1つは窒素原子である。
m及びnは、同一または相異なって、0または1の整数
を表す。Eは、式:−CR78 −(式中R7 及びR8
は、同一または相異なって、水素原子または低級アルキ
ル基を表す。)で表される基を表す。Fは、カルボニル
基または式:−CR910−(式中、R9 及びR10は、
同一または相異なって、水素原子または低級アルキル基
を表す。)で表される基を表す。]で表されることを特
徴とするチオカルバミン酸エステル誘導体又はその塩、
その水和物、その溶媒和物、またはそれらの立体異性体
である。
【0011】また本発明の1つは、下記反応式に示すよ
うに一般式[2]
【0012】
【化6】
【0013】(式中、Vはハロゲン原子を表す。R4
5 、R6 、Y、G1 、G2 及びG3は、前記と同様な
意味を表す。)で表されるハロゲン化チオホルメートと
一般式[3]
【0014】
【化7】
【0015】(式中、R1 、R2 、R3 、E、F、m及
びnは、前記と同様な意味を表す。)で表される化合物
とを反応させることを特徴とする一般式[1]
【0016】
【化8】
【0017】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5
6 、Y、G1 、G2 、G3 、E、F、m及びnは、前
記と同様な意味を表す。)で表される化合物の製造方法
である。
【0018】また本発明は、上記一般式[1]の化合物
を有効成分として含有する医薬組成物に関するものであ
る。
【0019】以下本発明について詳述する。まず本発明
の一般式[1]で表される化合物について詳述する。
【0020】本発明の一般式の定義において、特に断ら
ない限り「低級」なる用語は炭素数が1〜6個の直鎖
状、または分枝した炭素鎖を意味する。
【0021】したがって、低級アルキル基とは、炭素数
が1〜6個の直鎖状、または分枝したアルキル基のこと
である。具体例としては、例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル
(アミル)基、イソペンチル基、ネオペンチル基、te
rt−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブ
チル基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イ
ソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペン
チル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチ
ル基、2 ,2 −ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブ
チル基、2 ,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチル
ブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、
1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリ
メチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル
基、1−エチル−2−メチルプロピル基等が挙げられ、
好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、
tert−ブチル基、ペンチル基等の炭素数が1〜5個
の直鎖状、または分枝したアルキル基である。
【0022】低級環状アルキル基とは、炭素数が3〜6
個の環状、または分枝した環状アルキル基のことであ
る。具体例としては、例えばシクロプロピル基、1−メ
チルシクロプロピル基、2−メチルシクロプロピル基、
2−メチルシクロプロピルメチル基、シクロブチル基、
シクロペンチル基、2−メチルシクロペンチル基、シク
ロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、2−シクロプ
ロピルエチル基、シクロブチルメチル基またはシクロペ
ンチルメチル基等を挙げることができる。好ましくは、
シクロプロピル基、1−メチルシクロプロピル基、2−
メチルシクロプロピル基、シクロプロピルメチル基また
は2−メチルシクロプロピルメチル基等の炭素数が3〜
5個の環状、または分枝した環状アルキル基である。
【0023】低級アルケニル基とは、炭素数が2〜6個
の直鎖状、または分枝したアルケニル基のことである。
具体例としては、例えば、ビニル基、アリル基、1−プ
ロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブ
テニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−
ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−メチルビニル
基、1−メチル−1−プロペニル基、1−メチル−2−
プロペニル基、1−エチルビニル基、1−エチル−1−
プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、1,2
−ジメチル−1−プロペニル基、1,1−ジメチル−2
−プロペニル基または1,1−ジメチル−3−ブテニル
基等が挙げられ、好ましくはビニル基、アリル基、1−
メチルビニル基または1−メチル−1−プロペニル基等
の炭素数が2〜4個の直鎖状、または分枝したアルケニ
ル基である。
【0024】低級アルキニル基とは、炭素数が2〜6個
の直鎖状、または分枝したアルキニル基のことである。
具体例としては、例えば、エチニル基、1−プロピニル
基、2−プロピニル基、1−メチル−2−プロピニル
基、1,1−ジメチル−2−プロピニル基、1−ブチニ
ル基、1−ペンチニル基または1−ヘキシニル基等が挙
げられ、好ましくはエチニル基、1−プロピニル基、2
−プロピニル基または1−メチル−2−プロピニル基等
の炭素数が2〜4個の直鎖状、または分枝したアルキニ
ル基である。
【0025】低級アルコキシ基とは、炭素数が1〜6個
の直鎖状、または分枝したアルコキシ基のことである。
具体例としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブト
キシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、
ペンチルオキシ基、1−メチルブチルオキシ基、2−メ
チルブチルオキシ基、3−メチルブチルオキシ基、1,
2−ジメチルプロピルオキシ基、1,1−ジメチルプロ
ピルオキシ基、ヘキシルオキシ基、1−メチルペンチル
オキシ基、1−エチルプロピルオキシ基、2−メチルペ
ンチルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基、4−メ
チルペンチルオキシ基、1,2−ジメチルブチルオキシ
基、1,3−ジメチルブチルオキシ基、2,3−ジメチ
ルブチルオキシ基、1,1−ジメチルブチルオキシ基、
2,2−ジメチルブチルオキシ基、3,3−ジメチルブ
チルオキシ基、シクロプロピルオキシ基または1−メチ
ルシクロプロピルオキシ基等が挙げられ、好ましくは、
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキ
シ基、ブトキシ基またはtert−ブトキシ基等の炭素
数が1〜4個の直鎖状、または分枝したアルコキシ基で
ある。
【0026】低級アルコキシアルキル基とは、炭素数が
1〜3個の直鎖状、または分枝したアルコキシ基が置換
した炭素数が1〜3個の直鎖状、または分枝したアルキ
ル基のことである。具体例としては、例えば、メトキシ
メチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、イ
ソプロポキシメチル基、2−メトキシエチル基、1−メ
トキシエチル基、2−エトキシエチル基、1−メトキシ
プロピル基、2−メトキシプロピル基または3−プロポ
キシプロピル基等が挙げられ、好ましくは、メトキシメ
チル基、エトキシメチル基、2−メトキシエチル基、1
−メトキシエチル基である。
【0027】シアノ置換アルキル基とは、任意の位置に
シアノ基が置換した炭素数が1〜4個の直鎖状、または
分枝したアルキル基のことである。具体例としては、例
えば、シアノメチル基、1−シアノエチル基、2−シア
ノエチル基、1−シアノプロピル基、2−シアノプロピ
ル基、3−シアノプロピル基、4−シアノブチル基また
は3−シアノブチル基等が挙げられ、好ましくは、シア
ノメチル基、1−シアノエチル基または2−シアノエチ
ル基である。
【0028】アルコキシカルボニル基とは、炭素数が1
〜5個の直鎖状、または分枝したアルコキシカルボニル
基のことである。具体例としては、例えばメトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニ
ル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニ
ル基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカ
ルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基またはシ
クロプロピルオキシカルボニル基等を挙げることができ
る。好ましくは、メトキシカルボニル基、エトキシカル
ボニル基、プロポキシカルボニル基またはtert−ブ
トキシカルボニル基である。
【0029】低級アシル基とは、炭素数が1〜6個の直
鎖状、または分枝したアシル基のことである。具体例と
しては、例えばホルミル基、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、1−メ
チルプロピルカルボニル基、イソバレリル基、ペンチル
カルボニル基、1−メチルブチルカルボニル基、2−メ
チルブチルカルボニル基、3−メチルブチルカルボニル
基、1−エチルプロピルカルボニル基または2−エチル
プロピルカルボニル基等を挙げることができる。好まし
くは、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチ
リル基またはイソブチリル基である。
【0030】ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子等を挙げることができる。
好ましくは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子である。
【0031】無置換又は任意の置換基を持つフェニル基
としては、フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メ
チルフェニル基、4−メチルフェニル基、2−メトキシ
フェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフ
ェニル基、2−メチルチオフェニル基、3−メチルチオ
フェニル基、4−メチルチオフェニル基、2−クロロフ
ェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル
基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル
基、4−フルオロフェニル基、2−ニトロフェニル基、
3−ニトロフェニル基、4−ニトロフェニル基、2−シ
アノフェニル基、3−シアノフェニル基、4−シアノフ
ェニル基、2−アミノフェニル基、3−アミノフェニル
基、4−アミノフェニル基、2−メトキシカルボニルフ
ェニル基、3−メトキシカルボニルフェニル基、4−メ
トキシカルボニルフェニル基、2−ヒドロキシフェニル
基、3−ヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシフェニ
ル基、2−メルカプトフェニル基、3−メルカプトフェ
ニル基、4−メルカプトフェニル基、3,4−ジメトキ
シフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、3−メ
チル−4−メトキシフェニル基、3−メトキシ−4−ク
ロロフェニル基または3−メチルチオ−4−フルオロフ
ェニル基等のごとく、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、低
級アルコキシカルボニル基及び/又はヒドロキシ基が任
意の位置に1ないし3個置換したフェニル基を挙げるこ
とができる。好ましくはフェニル基又はメチル基、メト
キシ基、メチルチオ基、メルカプト基、フッ素原子、ニ
トロ基、シアノ基、アミノ基、及び/又はヒドロキシ基
が任意の位置に1ないし3個置換したフェニル基を挙げ
ることができる。
【0032】酸素原子、窒素原子、硫黄原子のいずれか
の原子を一つ以上あるいは各原子が組み合わさって二つ
以上含む五あるいは六員環性芳香族複素環としては、2
−フリル基、3−フリル基等のフリル基、2−チエニル
基、3−チエニル基等のチエニル基、1−ピロリル基、
2−ピロリル基、3−ピロリル基等のピロリル基、1−
ピラゾリル基、3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、
5−ピラゾリル基等のピラゾリル基、2−オキサゾリル
基、4−オキサゾリル基、5−オキサゾリル基等のオキ
サゾリル基、3−イソキサゾリル基、4−イソキサゾリ
ル基、5−イソキサゾリル基等のイソキサゾリル基、2
−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基
等のチアゾリル基、3−イソチアゾリル基、4−イソチ
アゾリル基、5−イソチアゾリル基等のイソチアゾリル
基、3−(1,2,5−チアジアゾリル)基等の1,
2,5−チアジアゾリル基、3−(1,2,4−チアジ
アゾリル)基、5−(1,2,4−チアジアゾリル)基
等の1,2,4−チアジアゾリル基等の五員環性芳香族
複素環、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジ
ル基等のピリジル基等の六員環性芳香族複素環を挙げる
ことができる。また、これらの芳香族複素環上に1ない
し3個置換基がある場合、当該置換基は特に限定される
ものではないが、具体的にはメチル基もしくはエチル基
等の低級アルキル基;メトキシ基もしくはエトキシ基等
の低級アルコキシ基;メトキシカルボニル基もしくはエ
トキシカルボニル基等の低級アルコキシカルボニル基;
フッ素原子、塩素原子、臭素原子もしくはヨウ素原子等
のハロゲン原子;ヒドロキシ基;アミノ基;メチルアミ
ノ基もしくはジメチルアミノ基等の低級アルキルアミノ
基;ニトロ基;シアノ基;ホルミル基もしくはアセチル
基等の低級アシル基;ヒドロキシ基;カルボキシル基;
カルバモイル基;ホルムアミド基もしくはアセトアミド
基等の低級アシルアミド基等を挙げることができる。
【0033】上記芳香族複素環の好適な例としては、2
−フリル基、3−フリル基、2−チエニル基、3−チエ
ニル基、1−ピロリル基、1−ピラゾリル基、4−チア
ゾリル基、3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾリル
基、3−(1,2,5−チアジアゾリル)基、2−メチ
ル−3−チエニル基、4−メチル−3−チエニル基、5
−メチル−3−チエニル基、2−メトキシカルボニル−
3−チエニル基、5−メトキシカルボニル−3−チエニ
ル基、2−クロロ−3−チエニル基、5−クロロ−3−
チエニル基、4−フルオロ−3−チエニル基、5−フル
オロ−3−チエニル基、2−フルオロ−3−チエニル
基、5−ホルムアミド−3−チエニル基、5−カルバモ
イル−3−チエニル基、5−ニトロ−3−チエニル基、
2,5−ジクロロ−3−チエニル基、2,5−ジフロロ
−3−チエニル基、2,5−ジメチル−3−チエニル基
または2,5−ジクロロ−4−メチル−3−チエニル基
等の置換あるいは無置換の五員環性芳香族複素環であ
る。さらに好ましくは、2−チエニル基、3−チエニル
基、2−メチル−3−チエニル基、4−メチル−3−チ
エニル基、5−メチル−3−チエニル基、2−メトキシ
カルボニル−3−チエニル基、5−メトキシカルボニル
−3−チエニル基、2−クロロ−3−チエニル基、5−
クロロ−3−チエニル基、4−フルオロ−3−チエニル
基、5−フルオロ−3−チエニル基、2−フルオロ−3
−チエニル基、5−ホルムアミド−3−チエニル基、5
−カルバモイル−3−チエニル基、5−ニトロ−3−チ
エニル基、2,5−ジクロロ−3−チエニル基、2,5
−ジフロロ−3−チエニル基、2,5−ジメチル−3−
チエニル基または2,5−ジクロロ−4−メチル−3−
チエニル基等の置換あるいは無置換のチエニル基であ
る。
【0034】次に、前記一般式1で表される本発明の化
合物をさらに具体的に開示するために、式1において用
いられる各種記号について、その好適な具体例を挙げて
さらに詳細に説明する。
【0035】R1 は水素原子、低級アルキル基または低
級環状アルキル基を表す。好ましくは、水素原子;メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル
基、イソブチル基もしくはペンチル基等の炭素数1〜5
個の直鎖状または分枝状のアルキル基;またはシクロプ
ロピル基、シクロブチル基、シクロプロピルメチル基、
シクロブチルメチル基もしくはシクロペンチル基等の炭
素数3〜5個の環状アルキル基である。より好ましく
は、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、シクロプロピル基である。
【0036】R2 は、水素原子、低級アルキル基または
低級アシル基を表す。好ましくは、水素原子または低級
アルキル基である。さらに好ましくは水素原子またはメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基、ペンチル基等の炭素数1〜5個の直鎖状または
分枝状の低級アルキル基である。
【0037】R3 は、無置換もしくは任意の置換基を持
つフェニル基、または酸素原子、窒素原子もしくは硫黄
原子のいずれかの原子を一つ以上あるいは各原子が組み
合わさって二つ以上含む五あるいは六員環性芳香族複素
環を表し、その芳香族複素環上にも任意の置換基が1な
いし3個置換してよいが、これらの具体例としては、フ
ェニル基;低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、低級アルコキ
シカルボニル基及び/又はヒドロキシ基が任意の位置に
1ないし3個置換したフェニル基;無置換もしくは低級
アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボ
ニル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、低級
アルキルアミノ基、ニトロ基、シアノ基、低級アシル
基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、カルバモイル基、
低級アシルアミド基等が任意の位置に1ないし3個置換
したフリル基、チエニル基、ピロリル基、ピラゾリル
基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル
基、イソチアゾリル基、1,2,5−チアジアゾリル
基、1,2,4−チアジアゾリル基、ピリジル基等を挙
げることができる。好ましくはフェニル基;又はメチル
基、メトキシ基、メチルチオ基、メルカプト基、フッ素
原子、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、及び/又はヒド
ロキシ基が任意の位置に1ないし3個置換したフェニル
基;または2−フリル基、3−フリル基、2−チエニル
基、3−チエニル基、1−ピロリル基、1−ピラゾリル
基、4−チアゾリル基、3−イソチアゾリル基、4−イ
ソチアゾリル基、3−(1,2,5−チアジアゾリル)
基、2−メチル−3−チエニル基、4−メチル−3−チ
エニル基、5−メチル−3−チエニル基、2−メトキシ
カルボニル−3−チエニル基、5−メトキシカルボニル
−3−チエニル基、2−クロロ−3−チエニル基、5−
クロロ−3−チエニル基、4−フルオロ−3−チエニル
基、5−フルオロ−3−チエニル基、2−フルオロ−3
−チエニル基、5−ホルムアミド−3−チエニル基、5
−カルバモイル−3−チエニル基、5−ニトロ−3−チ
エニル基、2,5−ジクロロ−3−チエニル基、2,5
−ジフロロ−3−チエニル基、2,5−ジメチル−3−
チエニル基または2,5−ジクロロ−4−メチル−3−
チエニル基等の置換あるいは無置換の五員環性芳香族複
素環である。さらに好ましくは、フェニル基、または2
−チエニル基、3−チエニル基、2−メチル−3−チエ
ニル基、4−メチル−3−チエニル基、5−メチル−3
−チエニル基、2−メトキシカルボニル−3−チエニル
基、5−メトキシカルボニル−3−チエニル基、2−ク
ロロ−3−チエニル基、5−クロロ−3−チエニル基、
4−フルオロ−3−チエニル基、5−フルオロ−3−チ
エニル基、2−フルオロ−3−チエニル基、5−ホルム
アミド−3−チエニル基、5−カルバモイル−3−チエ
ニル基、5−ニトロ−3−チエニル基、2,5−ジクロ
ロ−3−チエニル基、2,5−ジフロロ−3−チエニル
基、2,5−ジメチル−3−チエニル基または2,5−
ジクロロ−4−メチル−3−チエニル基等の置換あるい
は無置換のチエニル基である。特に好ましいのは、3−
チエニル基、2−メチル−3−チエニル基、4−メチル
−3−チエニル基、5−メチル−3−チエニル基、2−
メトキシカルボニル−3−チエニル基、5−メトキシカ
ルボニル−3−チエニル基、2−クロロ−3−チエニル
基、5−クロロ−3−チエニル基、4−フルオロ−3−
チエニル基、5−フルオロ−3−チエニル基、2−フル
オロ−3−チエニル基、5−ホルムアミド−3−チエニ
ル基、5−カルバモイル−3−チエニル基、5−ニトロ
−3−チエニル基、2,5−ジクロロ−3−チエニル
基、2,5−ジフロロ−3−チエニル基、2,5−ジメ
チル−3−チエニル基または2,5−ジクロロ−4−メ
チル−3−チエニル基等の置換あるいは無置換の3−チ
エニル基である。
【0038】Yは炭素原子または珪素原子である。
【0039】R4 は、水素原子、ハロゲン原子、低級ア
ルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級
アルコキシ基、低級アルコキシアルキル基、シアノ基、
シアノ置換アルキル基またはアルコキシカルボニル基を
表すが、好ましくは低級アルキル基、低級アルケニル
基、低級アルキニル基、低級アルコキシ基、低級アルコ
キシアルキル基、シアノ基、シアノ置換アルキル基また
はアルコキシカルボニル基である。さらに好ましくはメ
チル基、エチル基、プロピル基、ビニル基、アリル基、
エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、メトキシメチル
基、2−メトキシエチル基、エトキシメチル基、シアノ
基、シアノメチル基、2−シアノエチル基、1−シアノ
エチル基、メトキシカルボニル基またはエトキシカルボ
ニル基である。
【0040】R5 及びR6 は、同一または相異なって、
水素原子または低級アルキル基を表すか、またはR5
びR6 は、互いに連結して3〜6員環を形成していても
よいが、好ましくは、R5 及びR6 は、同一または相異
なって、低級アルキル基である。さらに好ましくは、R
5 及びR6 は、同一または相異なって、メチル基、エチ
ル基、プロピル基である。
【0041】G1 、G2 及びG3 は、CH基または窒素
原子でありかつ、G1 、G2 及びG3 の中で少なくとも
1つは窒素原子である。
【0042】m及びnは、0または1の整数を表す。
【0043】Eは、式:−CR78 −(式中R7 及び
8 は、同一または相異なって、水素原子または低級ア
ルキル基を表す。)で表される基を表し、Fは、カルボ
ニル基または式:−CR910−(式中R9 及びR
10は、同一または相異なって、水素原子または低級アル
キル基を表す。)で表される基を表すが、好ましくは、
−E−F−は式:−CR78 −CR910−または−
CR78 −CO−である。さらに好ましくは、−E−
F−は式:−CR78 −CR910−であり、もっと
も好適な例としては、−E−F−は式:−CH2 −CH
2 −、−CH2 −CHMe−、−CH2 −CMe2 −、
−CHMe−CH2 −、−CMe2 −CH2−、−CM
2 −CMe2 −、−CHMe−CMe2 −である。
【0044】かくして、本発明により提供される化合物
において、好適な例としては、R1が、水素原子、低級
アルキル基または低級環状アルキル基であり;R2 が、
水素原子、低級アルキル基もしくは低級アシル基であ
り;R3 が、フェニル基:低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アミノ
基、低級アルコキシカルボニル基及び/又はヒドロキシ
基が任意の位置に1ないし3個置換したフェニル基:無
置換もしくは低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級
アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ
基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ニトロ基、シア
ノ基、低級アシル基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、
カルバモイル基、低級アシルアミド基等が任意の位置に
1ないし3個置換したフリル基、チエニル基、ピロリル
基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル
基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、1,2,5−チ
アジアゾリル基、1,2,4−チアジアゾリル基、ピリ
ジル基であり;R4 が、低級アルキル基、低級アルケニ
ル基、低級アルキニル基、低級アルコキシ基、低級アル
コキシアルキル基、シアノ基、シアノ置換アルキル基ま
たはアルコキシカルボニル基であり;R5 及びR6 が、
同一または相異なって、低級アルキル基であるか、また
はR5 及びR6 が、互いに連結して環を形成する基であ
り;Yが炭素原子または珪素原子であり;G1 、G2
びG3 が、CH基または窒素原子でありかつ、G1 、G
2 及びG3 の中で少なくとも1つは窒素原子であり;m
及びnが、0または1の整数であり;−E−F−が、
式:−CR78 −CR910−、−CR78 −CO
−(式中R7 、R8 、R9 及びR10は、同一または相異
なって、水素原子または低級アルキル基を表す。)であ
る前記一般式[1]の新規なチオカルバミン酸エステル
誘導体が挙げられる。
【0045】さらに好ましい化合物群としては、R1
が、水素原子、低級アルキル基または低級環状アルキル
基であり;R2 が、水素原子、低級アルキル基、低級ア
シル基であり;R3 がフェニル基:又はメチル基、メト
キシ基、メチルチオ基、メルカプト基、フッ素原子、ニ
トロ基、シアノ基、アミノ基、及び/又はヒドロキシ基
が任意の位置に1ないし3個置換したフェニル基:また
は2−フリル基、3−フリル基、2−チエニル基、3−
チエニル基、1−ピロリル基、1−ピラゾリル基、4−
チアゾリル基、3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾ
リル基、3−(1,2,5−チアジアゾリル)基、2−
メチル−3−チエニル基、4−メチル−3−チエニル
基、5−メチル−3−チエニル基、2−メトキシカルボ
ニル−3−チエニル基、5−メトキシカルボニル−3−
チエニル基、2−クロロ−3−チエニル基、5−クロロ
−3−チエニル基、4−フルオロ−3−チエニル基、5
−フルオロ−3−チエニル基、2−フルオロ−3−チエ
ニル基、5−ホルムアミド−3−チエニル基、5−カル
バモイル−3−チエニル基、5−ニトロ−3−チエニル
基、2,5−ジクロロ−3−チエニル基、2,5−ジフ
ロロ−3−チエニル基、2,5−ジメチル−3−チエニ
ル基または2,5−ジクロロ−4−メチル−3−チエニ
ル基等の置換あるいは無置換の五員環性芳香族複素環で
あり;R4 が、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
低級アルコキシアルキル基、シアノ基、シアノメチル基
またはアルコキシカルボニル基であり;R5 及びR6
が、同一または相異なって、低級アルキル基であり;Y
が炭素原子または珪素原子であり;G1 、G2 及びG3
が、CH基または窒素原子でありかつ、G1 、G2 及び
3 の中で少なくとも1つは窒素原子であり;m及びn
が、0または1の整数であり;−E−F−が、式:−C
78 −CR910−(式中R7 、R8 、R9 及びR
10は、同一または相異なって、水素原子または低級アル
キル基を表す。)である前記一般式[1]の新規なチオ
カルバミン酸エステル誘導体が挙げられる。
【0046】もっとも好ましい化合物群としては、R1
が、水素原子、低級アルキル基、または低級環状アルキ
ル基であり;R2 が、水素原子または低級アルキル基で
あり;R3 がフェニル基、または2−チエニル基、3−
チエニル基、2−メチル−3−チエニル基、4−メチル
−3−チエニル基、5−メチル−3−チエニル基、2−
メトキシカルボニル−3−チエニル基、5−メトキシカ
ルボニル−3−チエニル基、2−クロロ−3−チエニル
基、5−クロロ−3−チエニル基、4−フルオロ−3−
チエニル基、5−フルオロ−3−チエニル基、2−フル
オロ−3−チエニル基、5−ホルムアミド−3−チエニ
ル基、5−カルバモイル−3−チエニル基、5−ニトロ
−3−チエニル基、2,5−ジクロロ−3−チエニル
基、2,5−ジフロロ−3−チエニル基、2,5−ジメ
チル−3−チエニル基または2,5−ジクロロ−4−メ
チル−3−チエニル基等の置換あるいは無置換のチエニ
ル基であり;R4 が、低級アルキル基、メトキシ基、メ
トキシメチル基、エトキシメチル基、2−メトキシエチ
ル基、シアノ基、シアノメチル基、メトキシカルボニル
基またはエトキシカルボニル基であり;R5 及びR6
が、同一または相異なって、低級アルキル基であり;Y
が炭素原子または珪素原子であり;G1 、G2 及びG3
が、CH基または窒素原子でありかつ、G1 、G2 及び
3 の中で少なくとも1つは窒素原子であり;m及びn
が、0または1の整数であり;−E−F−が、式:−C
2 −CH2 −、−CH2 −CHMe−、−CH2 −C
Me2 −、−CHMe−CH2 −、−CMe2 −CH2
−、−CMe2 −CMe2 −、−CHMe−CMe2
である前記一般式[1]の新規なチオカルバミン酸エス
テル誘導体である。
【0047】このうち特に、R1 が、水素原子、低級ア
ルキル基、または低級環状アルキル基であり;R2 が、
水素原子または低級アルキル基であり;R3 が3−チエ
ニル基、2−メチル−3−チエニル基、4−メチル−3
−チエニル基、5−メチル−3−チエニル基、2−メト
キシカルボニル−3−チエニル基、5−メトキシカルボ
ニル−3−チエニル基、2−クロロ−3−チエニル基、
5−クロロ−3−チエニル基、4−フルオロ−3−チエ
ニル基、5−フルオロ−3−チエニル基、2−フルオロ
−3−チエニル基、5−ホルムアミド−3−チエニル
基、5−カルバモイル−3−チエニル基、5−ニトロ−
3−チエニル基、2,5−ジクロロ−3−チエニル基、
2,5−ジフロロ−3−チエニル基、2,5−ジメチル
−3−チエニル基または2,5−ジクロロ−4−メチル
−3−チエニル基等の置換あるいは無置換の3−チエニ
ル基であり;R4 が、低級アルキル基、メトキシメチル
基またはメトキシ基であり;R5 及びR6 が、同一また
は相異なって、低級アルキル基であり;Yが炭素原子ま
たは珪素原子であり;G1 、G2 及びG3 が、CH基ま
たは窒素原子でありかつ、G1 、G2 及びG3 の中で少
なくとも1つは窒素原子であり;m及びnが、0または
1の整数であり;−E−F−が、式:−CH2−CH2
−、−CH2 −CHMe−、−CH2 −CMe2 −、−
CHMe−CH2 −、−CMe2 −CH2 −、−CMe
2 −CMe2 −、−CHMe−CMe2−である前記一
般式[1]の新規なチオカルバミン酸エステル誘導体が
好ましい。
【0048】これら本発明化合物である一般式[1]の
なかには不斉炭素が含まれるものがある。本発明化合物
は、光学活性体、ラセミ体、ジアステレオマー等の各種
光学異性体の混合物及びそれらの単離されたものを含
む。
【0049】これら本発明化合物である一般式[1]の
なかにはアミン残基を持っているものがある。これらの
アミン誘導体は酸付加体を形成する場合がある。そのよ
うな塩としては、例えば、塩化水素、臭化水素、硫酸、
燐酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、フマール酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石
酸、クエン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタン
スルホン酸等の有機酸等との酸付加体塩等を挙げること
ができる。さらに、本発明化合物[1]の各種水和物、
溶媒和物や結晶多形の物質も含まれる。
【0050】本発明の化合物一般式[1]を表1〜表2
に例示するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】製造法本発明化合物は、種々の方法により
製造できるが、以下代表的な製造法を示す。
【0054】製造法 式1
【0055】
【化9】
【0056】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5
6 、E、F、G1 、G2 、G3 、Y、V、m及びnは
前記と同様の意味を有する。)
【0057】本発明化合物[1]は、一般式[2]で表
されるハロゲン化チオホルメートと一般式[3]で表さ
れるアミンを、例えば塩基存在下或いは非存在下、無溶
媒あるいは溶媒中で−80℃乃至100℃で数分から2
4時間反応させることにより製造できる。
【0058】塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸銀、炭酸水素ナトリ
ウムもしくは炭酸水素カリウム等の無機塩基;水素化ナ
トリウムもしくは水素化リチウム等の水素化アルカリ金
属;水素化カルシウム等の水素化アルカリ土類金属;n
−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert
−ブチルリチウムもしくはリチウムジイソプロピルアミ
ド等の有機リチウム化合物;またはピリジン、コリジ
ン、ルチジン、トリエチルアミン、トリメチレンジアミ
ンもしくは1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−
7−ウンデセン(DBU)等の有機塩基等を挙げること
ができる。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない溶
媒を単独または混合物として用いることができる。その
ような溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパ
ノールもしくはイソプロパノール等のアルコール性溶
媒;アセトンもしくはメチルエチルケトン等のケトン
類;酢酸エチル等のエステル類;ジエチルエーテルもし
くはテトラヒドロフラン等のエーテル類;アセトニトリ
ル等のニトリル類;ジメチルホルムアミドもしくはジメ
チルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒;ジクロロ
メタンもしくはクロロホルム等のハロゲン化炭素;ヘキ
サン等の脂肪族炭化水素;ベンゼンもしくはトルエン等
の芳香族炭化水素;または水等の溶媒を挙げることがで
きる。
【0059】化合物[2]と化合物[3]とはそれぞれ
ほぼ等モルあるいは一方をやや過剰モルとして反応に供
するのが好ましい。
【0060】一般式[3]で表される化合物は、種々の
方法で合成できるが、その内のいくつかの方法について
以下に説明する。
【0061】式1−1
【0062】
【化10】
【0063】(式中、R2 、R3 、E、F、m及びnは
前記と同様な意味を表す。R20は、低級アルキル基また
は低級環状アルキル基を表す。R11は水素原子、低級ア
ルキル基、低級環状アルキル基または低級アルコキシ基
を表す。)
【0064】アミン体[3a]は、化合物[4]を溶媒
存在下、0℃乃至加熱下で数分から24時間、還元剤と
反応させることにより製造することができる。溶媒とし
ては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒を単独または混合
物として用いることができる。そのような溶媒として
は、水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソ
プロパノール、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン
またはジグライム等を挙げることができる。
【0065】還元剤としては、水素化アルミニウムリチ
ウム、水素化ほう素ナトリウムまたはボランテトラヒド
ロフラン錯体等を挙げることができる。
【0066】化合物[4]のFがカルボニル基のときに
は、化合物[4]は複数のアミド結合を有することがあ
る。これらのアミド結合は上記還元により同時にアミノ
基に還元することができる。また、適当な反応条件を選
ぶことにより、選択的な還元を行うことも可能となる。
【0067】式1−2
【0068】
【化11】
【0069】(式中、R1 、R2 、R3 、E、F、m及
びnは前記と同様な意味を表す。R12は、水素原子、低
級アルキル基または低級アルコキシ基を表す。)
【0070】アミン体[3]は、化合物[5]を溶媒存
在下、触媒存在下、0℃乃至加熱下で数分から24時間
反応し、低級アシル基あるいは低級アルコキシカルボニ
ル基を脱保護する事によって得ることが出来る。
【0071】溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない
溶媒を単独または混合物として用いることができる。そ
のような溶媒としては、水、メタノール、エタノール、
プロパノール、イソプロパノール、エチレングリコー
ル、酢酸、酢酸エチル、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、1,4−ジオキサン、ジグライム、クロロホ
ルム、ジクロロメタン、ニトロメタン、アセトン、アセ
トニトリルまたはベンゼン等を挙げることができる。
【0072】触媒としては塩酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸、無水塩化アルミニウムもしくは硫酸等の酸性触媒;
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムもしくは水酸化バリ
ウム等の塩基性触媒;またはヨウ化トリメチルシリル、
塩化トリメチルシリルもしくはトリメチルシリルトリフ
ラ−ト等の珪素誘導体等を挙げることができる。
【0073】一般式[2]で表されるハロゲン化ホルメ
ート誘導体の合成方法について代表例を以下に示す。一
般式[2]で表されるハロゲン化チオホルメートは対応
するフェノール性化合物から合成できる。
【0074】式1−3
【0075】
【化12】
【0076】(式中、R4 、R5 、R6 、G1 、G2
3 、Y、V、m及びnは前記と同様の意味を有す
る。)
【0077】一般式[2]で表されるハロゲン化チオホ
ルメートは、対応するフェノール性化合物と例えばチオ
ホスゲン等のハロゲノチオカルボニル化剤を塩基存在
下、無溶媒あるいは溶媒中で−10℃ないし100℃で
数分から24時間反応させることにより製造することが
できる。
【0078】塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムもしくは炭酸水素カ
リウム等の無機塩基;水素化ナトリウムもしくは水素化
リチウム等の水素化アルカリ金属;水素化カルシウム等
の水素化アルカリ土類金属;またはピリジン、コリジ
ン、ルチジン、トリエチルアミン、トリメチレンジアミ
ン、1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウ
ンデセン(DBU)等の有機塩基を挙げることができ
る。
【0079】溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない
溶媒を単独または混合物として用いることができる。そ
のような溶媒としては、水またはn−ヘキサン、シクロ
ヘキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
クロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエンもし
くはジメチルホルムアミド等の有機溶媒を挙げることが
できる。
【0080】フェノール性化合物とチオホスゲン等のハ
ロゲノチオカルボニル化剤とは、それぞれ等モルあるい
は一方をやや過剰モルとして反応に供するのが好まし
い。
【0081】一般式[2]で表されるハロゲン化チオホ
ルメートは、生成後単離して用いること事もできるが、
フェノール性化合物と例えばチオホスゲン等のハロゲノ
カルボニル化剤を上記反応条件下反応させ、生成したハ
ロゲン化チオホルメートをその溶液のまま用いることも
できる。この場合には本発明化合物[1]は、フェノー
ル誘導体より生成したハロゲン化チオホルメートを、単
離することなく直接化合物[3]と反応することにより
合成できる。
【0082】以上の各工程で得られる生成物は、必要な
らば公知の精製法、例えばクロマトグラフィー、再結晶
法、溶媒抽出、沈殿法または蒸留法等を単独または適宜
組み合わせて行うことにより、精製または単離する事が
できる。
【0083】式[1]の化合物は生体内においてスクア
レン・エポキシダーゼを極めて選択的に、且つ、強力に
阻害するため、抗高コレステロール血症剤、抗高脂血症
剤、抗動脈硬化剤としての用途が期待される有用な化合
物である。
【0084】本発明の化合物[1]は、経口あるいは非
経口的に投与することができ、そしてそのような投与に
適する形態に製剤化することにより、高コレステロール
血症、高脂血症及び動脈硬化症等の治療及び予防に供す
ることができる。
【0085】本発明の化合物を臨床的に用いる場合に
は、その投与形態に合わせて薬剤学的に許容される担体
・添加剤を加えて各種製剤化の後投与することも可能で
ある。その際の添加剤としては、製剤分野において通常
用いられる各種の担体・添加剤が使用可能であり、例え
ばゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロ−ス、カ
ルボキシメチルセルロ−ス、トウモロコシデンプン、マ
イクロクリスタリンワックス、白色ワセリン、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウム、無水燐酸カルシウム、クエ
ン酸、クエン酸三ナトリウム、ヒドロキシプロピルセル
ロ−ス、ソルビト−ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リソルベ−ト、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油、ポリビニルピロリドン、ステアリン酸
マグネシウム、軽質無水ケイ酸、タルク、植物油、ベン
ジンアルコール、アラビアゴム、プロピレングリコール
またはヒドロキシプロピルシクロデキストリン等を挙げ
ることができる。
【0086】これらの添加剤との混合物として製剤化さ
れる剤形には、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤
もしくは坐剤等の固形製剤、またはシロップ剤、エリキ
シル剤もしくは注射剤等の液体製剤があり、これらは、
製剤分野における通常の方法に従って調整することがで
きる。なお、液体製剤にあっては、用時に水または他の
適当な媒体に溶解または懸濁させる形であってもよい。
また、特に注射液剤の場合、必要に応じて生理食塩水ま
たはぶどう糖液に溶解または懸濁させてもよく、さらに
緩衝剤や保存剤を添加してもよい。
【0087】本発明の製剤は、本発明化合物を全製剤に
対して1.0〜100重量%、好ましくは1.0〜6重
量%の割合で含有することができる。これらの製剤は、
また、治療上有効な他の化合物を含有していてもよい。
【0088】本発明の化合物を、抗高脂血症剤、抗動脈
硬化剤または抗高コレステロール血症剤として使用する
場合、その投与量及び投与回数は、患者の性別、年齢、
体重、症状の程度及び目的とする治療効果の種類と範囲
等により異なるが、一般に経口投与の場合、成人1日あ
たり0.05〜50mg/kgを1〜数回に分けて、ま
た非経口的投与の場合には0.001〜5mg/kgを
1〜数回に分けて投与することが好ましい。
【0089】
【発明の効果】本発明化合物は、従来知られている、ア
リルアミン系化合物、ベンジルアミン系化合物及びチオ
カルバミン酸系化合物とは全く異なる新しい骨格をもつ
新規な物質であり、しかもほ乳動物由来のスクワレン・
エポキシダーゼに対し高い阻害活性を有する。また本発
明の化合物は、本発明の製法により好適に製造すること
ができる。
【0090】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるも
のではない。なお、本発明化合物を合成する際に用いら
れる原料化合物の製造法については参考例により説明す
る。参考例に用いられた原料化合物は、市販品として購
入するかまたは、購入した市販品から有機合成化学上公
知の合成法等の利用により容易に入手可能である。
【0091】参考例1 2−ベンジルオキシ−5−トリメチルシリルピリジンの
合成 2−ベンジルオキシ−5−ブロモピリジン25.0gの
テトラヒドロフラン溶液350mlに、−100℃で
1.64mol/lのtert−ブチルリチウム溶液
(ペンタン溶液)64mlを滴下後、1時間30分撹拌
した。反応液に塩化トリメチルシリル11.3gを加
え、室温に戻しながら1時間撹拌した。反応終了後、水
を加え(200ml)酢酸エチルで抽出した。集めた有
機層を飽和食塩水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下溶媒を留去し黄色油状の目的物を25g得
た。
【0092】b.p.=129℃/2mmHg1 H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 0.26(s,9H),5.38(s,2H),6.80(d,J=8.0Hz,1H),7.32(d,J=
7.5Hz,1H) 7.38(t,J=7.5Hz,2H),7.46(d,J=7.5Hz,2H),7.68(dd,J=2.
0Hz,8.0Hz,1H) 8.23-8.70(m,1H) EI-MS m/z 257(M+,29),242(38),180(16),151(38),91(10
0)
【0093】対応する原料化合物を用い、参考例1と同
様にして以下の化合物を得た。
【0094】2−ベンジルオキシ−5−(クロロメチル
ジメチルシリル)ピリジン 原料シリル化合物:クロロ(クロロメチル)ジメチルシ
ラン 原料ブロモ化合物:2−ベンジルオキシ−5−ブロモピ
リジン1 H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 0.42(s,6H),2.94(s,2H),5.4
0(s,2H),6.84(d,J=8.0Hz,1
H) 7.30−7.35(m,1H),7.39(d,J=
7.5Hz,2H),7.47(d,J=7.5Hz,
2H) 7.72(dd,J=2.0Hz,8.0Hz,1
H),8.30(d,J=2.0Hz,1H) IR(neat,cm−1)1120,1285,14
80,1580,2950 淡黄色油状物
【0095】参考例2 2−ベンジルオキシ−5−[(メトキシメチル)ジメチ
ルシリル]ピリジンの合成 2−ベンジルオキシ−5−(クロロメチルジメチルシリ
ル)ピリジン950mgのメタノール溶液10mlに、
28%ナトリウムメトキシド(メタノール溶液)1.2
5gを加え、20時間環流した。反応後水を加え、中和
し、メタノールを減圧下留去した。酢酸エチルで抽出
し、飽和重曹水洗、飽和食塩水洗後に無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残さをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製すると(展開溶媒:
ヘキサン/酢酸エチル=20/1)無色油状の目的物を
265mg得た。
【0096】H−NMR(500MHz,CDC
,δppm) 0.33(s,6H),3.30(s,2H),3.38(s,3H),5.40(s,2H) 6.82(d,J=8.0Hz,1H),7.33(d,J=7.5Hz,1H),7.39(t,J=7.5
Hz,2H) 7.47(d,J=7.5Hz,2H),7.73(dd,J=2.0Hz,8.0Hz,1H) 8.30(d,J=2.0Hz,1H) IR(neat,cm-1)1100,1120,1280,1480,1580,2800,2950
【0097】参考例3 2−クロロ−5−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチ
ル)ピリジンの合成 6−クロロニコチン酸5gのテトラヒドロフラン溶液5
0mlに、氷冷下で0.92mol/lのメチルマグネ
シウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液109mlを
滴下後、1時間環流した。反応終了後、氷冷下飽和塩化
アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。集
めた有機層を飽和食塩水洗し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残さをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し(展開溶媒:塩化メチレ
ン/酢酸エチル=10/1)、黄色固体の目的物を2g
得た。
【0098】1H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 1.58(s,6H),1.90(s,1H),7.25-7.31(m,1H),7.76-7.82(m,
1H) 8.46-8.51(m,1H)
【0099】参考例4 2−クロロ−5−(1−メトキシ−1−メチルエチル)
ピリジンの合成 60%油性水素化ナトリウム550mgのジメチルホル
ムアミド懸濁液5mlに、2−クロロ−5−(1−ヒド
ロキシ−1−メチルエチル)ピリジン2.2gのジメチ
ルホルムアミド溶液10mlを加え、室温で1時間撹拌
した。反応液を冷却し、ヨウ化メチル1.95gを加え
た。室温下7時間撹拌した後、反応液に水を加え酢酸エ
チルで抽出した。集めた有機層を飽和食塩水洗し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去後、残
さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(展
開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)、黄色油状の
目的物を1.62g得た。
【0100】1H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 1.53(s,6H),3.08(s,3H),7.27-7.32(m,1H),7.67-7.72(m,
1H) 8.37-8.41(m,1H)
【0101】参考例5 5−(1−メトキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2
−オールの合成 2−クロロ−5−(1−メトキシ−1−メチルエチル)
ピリジン800mg及びカリウムtert−ブトキサイ
ド5gのtert−ブタノール溶液25mlを、20時
間加熱環流した。溶媒を減圧下留去後、水を加えクロロ
ホルムで洗浄した。水層を2N塩酸で中和後、クロロホ
ルムで抽出した。集めた有機層を飽和食塩水洗し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去すると
無色針状結晶の目的物を424mg得た。
【0102】1H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 1.43(s,6H),1.65(bs,1H),3.02(s,3H),6.57-6.62(m,1H) 7.30-7.34(m,1H),7.57-7.62(m,1H)
【0103】参考例6 5−トリメチルシリルピリジン−2−オールの合成 10%パラジウム炭素3.3gのエタノール溶液400
mlに、2−ベンジルオキシ−5−トリメチルシリルピ
リジン25.17gを加え、水素雰囲気下室温で2時間
撹拌した。反応終了後不溶物を濾過し、減圧下溶媒を留
去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し(展開溶媒:クロロホルム/メタノール=10/
1)白色固体の目的物を10.58g得た。
【0104】1H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 0.21(s,9H),1.80(br,1H),6.59(d,J=9.0Hz,1H) 7.38-7.41(m,1H),7.52(dd,J=2.0Hz,9.0Hz,1H) IR(KBr,cm-1)1115,1250,1660,2950 EI-MS m/z 167(M+,15),152(100),99(17)
【0105】対応する原料化合物を用い、参考例6と同
様にして以下の化合物を得た。
【0106】5−[(メトキシメチル)ジメチルシリ
ル]ピリジン−2−オール 原料化合物:2−ベンジルオキシ−5−[(メトキシメ
チル)ジメチルシリル]ピリジン1 H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 0.24(s,6H),3.21(s,2H),3.33(s,3H),6.58(d,J=9.0Hz,1
H) 7.10(bs,1H),7.48(s,1H),7.52-7.57(m,1H) IR(KBr,cm-1)1100,1650,2960
【0107】参考例7 (5−トリメチルシリルピリジン−2−イル)=クロロ
チオホルメートの合成 チオホスゲン287mgの塩化メチレン溶液2mlに、
室温下5−トリメチルシリルピリジン−2−オール40
0mgと水酸化ナトリウム100mgの水溶液2mlを
ゆっくり滴下した。室温下2時間撹拌後、塩化メチレン
で抽出した。集めた有機層を飽和食塩水洗した後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮すると、黄色
油状物の目的物527mgを得た。
【0108】1H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 0.33(s,9H),7.09 and 7.19(2d,J=8.0Hz,1H),7.94-7.99
(m,1H) 8.47-8.53(m,1H) IR(neat,cm-1)1015,1180,1250,1570,2950 対応する原料化合物を用い参考例7と同様の方法で以下
の化合物を合成した。
【0109】(2−tert−ブチルピリミジン−5−
イル)=クロロチオホルメート 原料化合物:2−tert−ブチルピリミジン−5−オ
ール1 H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 1.42(s,9H),8.54(s,2H)
【0110】[5−(1−メトキシ−1−メチルエチ
ル)ピリジン−2−イル]=クロロチオホルメート 原料化合物:5−(1−メトキシ−1−メチルエチル)
ピリジン−2−オール1 H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 1.57(s,6H),3.13(s,3H),7.0
9−7.13(m,1H),7.91−7.97(m,
1H) 8.44−8.48(m,1H)
【0111】参考例8 N−メチル−N−(3−チエニルメチル)アミンの合成 3−チオフェンカルバルデヒド10g及び無水硫酸マグ
ネシウム5gを40%メチルアミン溶液(メタノール溶
液)19gに加え、室温下19時間撹拌した。不溶物を
ろ別後、濾液を減圧下濃縮し、エーテル(50ml)に
溶解した。エーテル層を飽和食塩水洗し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去すると、褐色
の油状物を10g得た。この油状物を無水メタノール7
0mlに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム1.8gの無
水メタノール溶液50mlを、氷冷下20分で滴下し
た。室温下3時間撹拌後、3%塩酸(30ml)を加
え、減圧下メタノールを留去した。残さにエーテル50
mlを加え、5%塩酸で抽出(100ml×2)後、水
層を合わせてアルカリ性にし、エーテルで抽出した。無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮すると目的物
を褐色油状物として6.7g得た。
【0112】b.p.=75−77℃/13mmHg 1 H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 1.56(bs,1H),2.45(s,3H),3.76(s,2H),7.00-7.18(m,2H),
7.22-7.34(m,1H) IR(neat,cm-1)1100,1335,1440,2780,2930,3100,3320
【0113】参考例9 3−(3−ブロモプロピルオキシ)ニトロベンゼンの合
成 3−ニトロフェノール7.37g、炭酸カリウム8.0
2g及び1、3−ジブロモプロパン21.29gのアセ
トニトリル懸濁液90mlを20時間加熱還流した。室
温で放冷後、不溶物をガラスフィルタ−で除去した。濾
液を濃縮後、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
−(展開溶媒;ヘキサン/塩化メチレン=2/1)で精
製し、淡黄色油状の目的物7.5gを得た。
【0114】1H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 2. 36(quintet,J=5.9Hz,2H),3.62(t,J=5.9Hz,2H),4.19
(t,J=5.9Hz,2H) 3. 23(dd,J=2.5Hz,8.3Hz,1H),7.43(t,J=8.1Hz,1H),7.73
(t,J=2.2Hz,1H) 7.76-7.88(m,1H) IR(neat,cm-1)3100,2940,1618,1580,1525,1345,1240,10
25
【0115】参考例10 N−(3−チエニル)−N−メチル−3−(3−ニトロ
フェノキシ)プロピルアミンの合成 3−(3−ブロモプロピルオキシ)ニトロベンゼン3.
90g、炭酸カリウム2.07g及び3−メチルアミノ
チオフェン1.50gのアセトニトリル懸濁液50ml
を15時間加熱還流した。室温で放冷後、不溶物をガラ
スフィルタ−で除去した。濾液を濃縮後、残さをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ−(展開溶媒;ベンゼン)
で精製し、褐色油状の目的物2.49gを得た。
【0116】1H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 1.99-2.19(m,2H),2.88(s,3H),3.43(t,J=7.0Hz,2H),4.10
(t,J=5.9Hz,2H) 2.90-5.98(m,1H),6.78(dd,J=1.4Hz,5.2Hz,1H),7.13-7.2
9(m,2H) 7.43(t,J=8.2Hz,1H),7.68-7.88(m,2H) IR(neat,cm-1)3100,2940,2865,1545,1525,1350,1245
【0117】参考例11 3−[3−[N' −メチル−N' −(3−チエニル)ア
ミノ]プロポキシ]アニリンの合成 塩化すず(II)二水和物9.23gのエタノール溶液5
0mlに、N−(3−チエニル)−N−メチル−3−
(3−ニトロフェノキシ)プロピルアミン2.39gの
エタノール溶液50mlを加えた。60度に加熱し、窒
素雰囲気下水素化ホウ素ナトリウム154mgをゆっく
り加えた後、60度で1時間さらに室温で1時間撹拌し
た。反応終了後冷水に入れ、15%水酸化ナトリウム水
溶液で中和した。減圧下エタノールを留去した後15%
水酸化ナトリウム水溶液でpH9にした。酢酸エチルを
加えた後、セライトで濾過し不溶物を除いた。濾液を酢
酸エチルで抽出後、集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥をおこない、減圧濃縮
後残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(展開溶
媒;ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製し、褐色油
状の目的物1.05gを得た。
【0118】1H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 1.94-2.10(m,2H),2.87(s,3H),3.41(t,J=7.2Hz,2H),3.65
(brs,2H),3.98(t,J=6.0Hz,2H),5.90-5.97(m,1H),6.21-
6.37(m,3H),6.76-6.83(m,1H),7.06(t,J=7.9Hz,1H),7.16
-7.26(m,1H) IR(NaCl,cm-1)3440,3350,2930,2860,1595,1540,1490,11
85,1155
【0119】参考例12 3−[3−[N' −メチル−N' −(3−チエニル)ア
ミノ]プロポキシ]ホルムアニリドの合成 3−[3−[N' −メチル−N' −(3−チエニル)ア
ミノ]プロポキシ]アニリン914mg及びギ酸192
mgの塩化メチレン溶液10mlに1−エチル−3−
(3' −ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド79
8mgの塩化メチレン溶液20mlを滴下後、室温下
3.5時間撹拌した。反応終了後、水洗2回、飽和食塩
水で洗浄を行い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下溶媒を留去し、褐色油状の目的物938mgを得
た。
【0120】1H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 1.94-2.12(m,2H),2.88(s,3H),3.41(t,J=7.0Hz,2H),4.02
(t,J=5.9Hz,2H),5.90-5.97(m,1H),6.55-7.60(m,7H),8.3
4-8.74(m,1H) IR(neat,cm-1)3270,2940,2870,1685,1595,1540,1490,14
40,1410,1290,1210
【0121】参考例13 N−メチル−N−(3−チエニルメチル)−2−ブロモ
アセトアミドの合成 N−メチル−N−(3−チエニルメチル)アミン4.4
g、トリエチルアミン3.5gのエーテル溶液50ml
に、2−ブロモアセチルブロミド7gのエーテル溶液5
0mlを氷冷下滴下した後、室温で4時間撹拌した。反
応液に酢酸エチルを加え、2%塩酸、水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶
媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−(展開溶媒;n−ヘキサン/酢酸エチル=3/2)
で精製すると、褐色油状物5.6gを得た。
【0122】1H-NMR(200MHz,CDCl3,δppm) 2.99 and 3.03(2s,3H),3.90(s,2H),4.58 and 4.60(2s,2
H),6.92-7.03(m,1H) 7.05-7.18(m,1H),7.21-7.40(m,1H) IR(neat,cm-1)1080,1285,1400,1480,1640,1660,2930,31
00
【0123】2−ブロモアセチルブロミドとN−メチル
−N−(3−チエニルメチル)アミンの代わりに下記原
料アミン化合物を用い参考例13と同様の方法で以下の
化合物を合成した。
【0124】N−メチル−N−(3−チエニル)−2−
ブロモアセトアミド 原料アミン化合物:N−メチル−N−(3−チエニル)
アミン1 H-NMR(200MHz,CDCl3,δppm) 3.27(s,3H),3.73(s,2H),7.00-7.03(m,1H) 7.28(dd,J=1.5Hz,3.0Hz,1H),7.38(dd,J=3.0Hz,5.0Hz,1
H) 黄色油状物
【0125】参考例14 2−[3−(ホルミルアミノ)フェノキシ]−N−メチ
ル−N−(3−チエニルメチル)アセトアミドの合成 3−ホルミルアミノフェノール1.1g、N−メチル−
N−(3−チエニルメチル)−2−ブロモアセトアミド
2.0g、無水炭酸カリウム2.1g及びテトラブチル
アンモニウム硫酸水素塩0.13gのジメチルホルムア
ミド懸濁液30mlを50℃で15時間撹拌した後、水
250mlを加え、酢酸エチルで抽出した。集めた有機
層を飽和食塩水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(展開溶媒;酢酸
エチル)で精製すると、淡黄色固体1.9gを得た。
【0126】1H-NMR(200MHz,CDCl3,δppm) 2.89 and 2.95 and 2.99 and 3.02(4s,3H),4.58 and 4.
61(2s,2H),4.74 and 4.76(2s,2H),6.45-8.10(m,8H),8.3
2-8.74(m,1H) IR(neat,cm-1)3470,3270,3090,2930,1660,1600,1490,12
80,1210 EIMS m/z 304(M+,3),168(29),97(100)
【0127】対応するブロモ酢酸アミド誘導体と3−ホ
ルミルアミノフェノールを用い参考例14と同様の方法
で以下の化合物を合成した。
【0128】2−[3−(ホルミルアミノ)フェノキ
シ]−N−メチル−N−(3−チエニル)アセトアミド 原料ブロモ酢酸アミド誘導体:N−メチル−N−(3−
チエニル)−2−ブロモアセトアミド1 H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 3.30(s,3H),4.49(s,2H),6.43-8.00(m,8H),8.23-8.64(m,
1H) 淡褐色結晶
【0129】参考例15 N−メチル−3−[3−[N' −メチル−N' −(3−
チエニル)アミノ]プロポキシ]アニリンの合成 水素化リチウムアルミニウム195mgのテトラヒドロ
フラン懸濁液5mlに氷冷下3−[3−[N' −メチル
−N' −(3−チエニル)アミノ]プロポキシ]ホルム
アニリド880mgのテトラヒドロフラン溶液15ml
を滴下後、1.5時間加熱還流した。反応終了後水酸化
ナトリウム水溶液を滴下し、生じた固体を濾別した。濾
液に水を加えエーテルで抽出し、集めた有機層を飽和食
塩水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
濃縮後残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(展
開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、黄
色油状の目的物713mgを得た。
【0130】1H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 1.96-2.10(m,2H),2.83(s,3H),2.88(s,3H),3.41(t,J=7.0
Hz,2H),3.70(brs,1H),3. 99(t,J=6.0Hz,2H),5.93(dd,J=
1.5,3.1Hz,1H),6.14-6.32(m,3H),6.80(dd,J=1.5Hz,5.2H
z,1H),7.08(t,J=8.1Hz,1H),7.20(dd,J=3.2Hz,5.2Hz,1H) IR(neat,cm-1)3410,2940,2860,1615,1550,1510,1410,11
95,1160
【0131】参考例16 N−メチル−3−[2−[N' −メチル−N' −(3−
チエニルメチル)アミノ]エトキシ]アニリンの合成 水素化リチウムアルミニウム0.37gのテトラヒドロ
フラン懸濁液20mlに、氷冷下2−[3−(ホルミル
アミノ)フェノキシ]−N−メチル−N−(3−チエニ
ルメチル)アセトアミド1.5gのテトラヒドロフラン
溶液30mlを滴下した。18時間加熱環流後、水酸化
ナトリウム水溶液を加え、生成した不溶物を濾別した。
濾液に水を加えエーテルで抽出し、集めた有機層を飽和
食塩水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧濃縮後残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ−
(展開溶媒;酢酸エチル/ベンゼン=5/1)で精製す
ると、黄色油状物0.80gを得た。
【0132】1H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 2.36(s,3H),2.73-2.90(m,5H),3.19-3.90(m,3H),4.08(t,
J=6.2Hz,2H),6.12-6.33(m,3H),7.00-7.19(m,3H),7.21-
7.34(m,1H) IR(neat,cm-1)3400,3100,2930,2800,1615,1500,1200,11
60 EIMS m/z 276(M+,4),140(50),97(100)
【0133】参考例17 N−メチル−3−[2−[N' −メチル−N' −(3−
チエニル)アミノ]エトキシ]アニリンの合成 1.0Mボラン・テトラヒドロフラン錯体のテトラヒド
ロフラン溶液80mlに、氷冷下2−[3−(ホルミル
アミノ)フェノキシ]−N−メチル−N−(3−チエニ
ル)アセトアミド10.4gのテトラヒドロフラン溶液
300mlを加えた後、14時間加熱環流した。反応後
再び氷冷し、3N塩酸100mlを加え、30分環流し
た。反応液を放冷後ジエチルエーテルで洗浄した。水層
を15%水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にし、ジ
エチルエーテルで抽出した。(200ml×2)集めた
有機層を飽和食塩水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下溶媒を留去しシリカゲルカラムクロマトグラ
フィ−(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で
精製すると、褐色油状物7.2gを得た。
【0134】1H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 2.84(s,3H),3.00(s,3H),3.64(t,J=6.0Hz,2H),3.72(brs,
1H),4.12(t,J=6.0Hz,2H),3.96(dd,J=1.5Hz,3.0Hz,1H),
6.16(t,J=2.5Hz,1H),6.24-6.28(m,2H),6.83(dd,J=2.0H
z,5.5Hz,1H),7.09(t,J=8.0Hz,1H),7.24(dd,J=3.5Hz,5.5
Hz,1H) IR(neat,cm-1)3405,3100,2930,1615,1550,1200,1180
【0135】実施例1 N−メチル−N−[3−[2−[N' −メチル−N' −
(3−チエニルメチル)アミノ]エトキシ]フェニル]
チオカルバミド酸 O−(5−トリメチルシリルピリジ
ン−2−イル)エステル(化合物番号7)の合成 N−メチル−3−[2−[N' −メチル−N' −(3−
チエニルメチル)アミノ]エトキシ]アニリン100m
gのテトラヒドロフラン溶液5mlに、2.0Mリチウ
ムジイソプロピルアミド溶液(ヘプタン、テトラヒドロ
フラン、エチルベンゼン混合溶液)0.18mlを−8
0℃で滴下した。30分間撹拌した後、(5−トリメチ
ルシリルピリジン−2−イル)=クロロチオホルメート
257mgのテトラヒドロフラン溶液3mlを滴下し、
20分間撹拌した。反応後、水を加え、酢酸エチルで抽
出した。集めた有機層を飽和食塩水洗し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
−(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製
すると、黄色油状物76mgを得た。
【0136】1H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 0.28 and 0.31(2s,9H),2.34(s,3H),2.82(t,J=6.0Hz,2H) 3.50-3.75(m,5H),4.08(t,J=6.0Hz,2H),6.77-7.02(m,4H) 7.04-7.10(m,1H),7.14(bs,1H),7.78-7.95(m,1H) 8.42 and 8.50(2s,1H) IR(neat,cm-1)1160,1210,1250,1385,1475,1605,2950
【0137】対応する原料化合物を用い実施例1と同様
の方法で以下の化合物を合成した。
【0138】N−メチル−N−[3−[2−[N' −メ
チル−N' −(3−チエニルメチル)アミノ]エトキ
シ]フェニル]チオカルバミド酸 O−(2−tert
−ブチルピリミジン−5−イル)エステル(化合物番号
1) 原料アミン化合物:N−メチル−3−[2−[N' −メ
チル−N' −(3−チエニルメチル)アミノ]エトキ
シ]アニリン 原料クロロチオホルメート化合物:(2−tert−ブ
チルピリミジン−5−イル)=クロロチオホルメート1 H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 1.43(s,9H),2.37(s,3H),2.82(t,J=6.0Hz,2H),2.67(s,2
H) 2.71(s,3H),4.08(t,J=6.0Hz,2H),6.84-6.91(m,2H) 7.05-7.14(m,2H),7.25-7.33(m,2H),8.38(m,1H) IR(neat,cm-1)1150,1220,1245,1380,1430,1480,1600,29
50
【0139】実施例2 N−メチル−N−[3−[2−[N' −メチル−N' −
(3−チエニル)アミノ]エトキシ]フェニル]チオカ
ルバミド酸 O−(5−トリメチルシリルピリジン−2
−イル)エステル(化合物番号8)の合成 N−メチル−3−[2−[N' −メチル−N' −(3−
チエニル)アミノ]エトキシ]アニリン200mgのア
セトニトリル溶液4mlに、炭酸カリウム106mgを
加え、室温下(5−トリメチルシリルピリジン−2−イ
ル)=クロロチオホルメート240mgのアセトニトリ
ル溶液11mlを滴下した。2時間撹拌後、反応液に水
を加え、酢酸エチルで抽出した。集めた有機層を飽和食
塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧濃縮後、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
−(展開溶媒;ベンゼン/酢酸エチル=30/1)で精
製し、黄色粘稠性の目的物243mgを得た。
【0140】1H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 0.28(s,9H),2.98(s,3H),3.63(t,J=5.0Hz,2H),3.70(s,3
H) 4.12(t,J=5.0Hz,2H),5.98(bs,1H),6.55-7.00(m,5H) 7.08-7.35(m,2H),7.75-7.95(m,1H),8.38-8.52(m,1H) IR(neat,cm-1)1150,1210,1250,1470,1550,1600,2950 EI-MS m/z 471(M+,4),332(7),289(12),165(12),126(10
0),73(10)
【0141】対応する原料化合物を用い実施例2と同様
の方法で以下の化合物を合成した。
【0142】N−メチル−N−[3−[2−[N' −メ
チル−N' −(3−チエニル)アミノ]エトキシ]フェ
ニル]チオカルバミド酸 O−[5−(1−メトキシ−
1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]エステル(化
合物番号13) 原料アミン化合物:N−メチル−3−[2−[N' −メ
チル−N' −(3−チエニル)アミノ]エトキシ]アニ
リン 原料クロロチオホルメート化合物:[5−(1−メトキ
シ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]=クロロ
チオホルメート1 H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 1.53(s,6H),2.97(s,3H),3.06(s,3H),3.62(t,J=5.5Hz,2
H) 3.71(s,3H),4.12(t,J=5.5Hz,2H),5.93(dd,J=1.5Hz,3.0H
z,1H) 6.75-7.00(m,5H),7.18-7.37(m,2H),7.73-7.90(m,1H) 8.36 and 8.43(2s,1H) IR(neat,cm-1)1150,1200,1470,1550,1585,2930,2970
【0143】N−メチル−N−[3−[3−[N' −メ
チル−N' −(3−チエニル)アミノ]プロポキシ]フ
ェニル]チオカルバミド酸 O−(5−トリメチルシリ
ルピリジン−2−イル)エステル(化合物番号11) 原料アミン化合物:N−メチル−3−[3−[N' −メ
チル−N' −(3−チエニル)アミノ]プロポキシ]ア
ニリン 原料クロロチオホルメート化合物:(5−トリメチルシ
リルピリジン−2−イル)=クロロチオホルメート1 H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 0.28 and 0.31(2s,9H),2.02(s,3H),2.85 and 2.86(2s,3
H) 3.39(t,J=7.0Hz,2H),3.65 and 3.72(2s,3H) 4.00(t,J=6.0Hz,2H),5.91(s,1H),6.72-7.00(m,5H) 7.10-7.22(m,1H),7.29(t,J=8.0Hz,1H),7.78-7.94(m,1H) 8.43 and 8.50(2s,1H) IR(neat,cm-1)1250,1380,1470,1550,1600,2950 EI-MS m/z 485(M+,11),303(22),126(100),73(12)
【0144】N−メチル−N−[3−[2−[N' −メ
チル−N' −(3−チエニル)アミノ]エトキシ]フェ
ニル]チオカルバミド酸 O−(2−tert−ブチル
ピリミジン−5−イル)エステル(化合物番号4) 原料アミン化合物:N−メチル−3−[2−[N' −メ
チル−N' −(3−チエニル)アミノ]エトキシ]アニ
リン 原料クロロチオホルメート化合物:(2−tert−ブ
チルピリミジン−5−イル)=クロロチオホルメート1 H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 1.40 and 1.43(2s,9H),2.99(s,3H),3.65(t,J=6.0Hz,2
H),3.70(s,3H) 4.13(t,J=6.0Hz,2H),5.92-5.96(m,1H),6.77-6.97(m,4H) 7.20-7.24(m,1H),7.32(t,J=8.5Hz,1H),8.37(s,2H) IR(neat,cm-1)1150,1215,1380,1425,1480,1550,1600,29
50
【0145】実施例3 N−メチル−N−[3−[2−[N' −メチル−N' −
(3−チエニル)アミノ]エトキシ]フェニル]チオカ
ルバミド酸 O−[5−(メトキシメチルジメチルシリ
ル)ピリジン−2−イル]エステル(化合物番号12)
の合成 チオホスゲン87mgの塩化メチレン溶液2mlに、室
温下5−(メトキシメチルジメチルシリル)ピリジン−
2−オール150mgと水酸化ナトリウム30mgの水
溶液2mlをゆっくり滴下した。室温下1時間撹拌後、
N−メチル−3−[2−[N' −メチル−N' −(3−
チエニル)アミノ]エトキシ]アニリン230mgの塩
化メチレン溶液2mlと炭酸カリウム200mgの水溶
液4mlを加えた後、室温下1時間撹拌した。反応後、
水を加え、塩化メチレンで抽出した。集めた有機層を飽
和食塩水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ−(展開溶媒;ヘキサン/
酢酸エチル=3/1)で精製すると、黄色油状物137
mgを得た。
【0146】1H-NMR(500MHz,CDCl3,δppm) 0.34(s,6H),2.99(s,3H),3.29(s,2H),3.36(s,3H) 3.64(t,J=5.5Hz,2H),3.72(s,3H),4.13(t,J=5.5Hz,2H) 5.88-5.99(m,1H),6.74-7.02(m,5H),7.10-7.38(m,2H) 7.84-8.02(m,1H),8.44-8.58(m,1H) IR(neat,cm-1)1150,1205,1240,1380,1470,1550,1570,16
00,2920
【0147】薬効試験 本発明のスクアレン・エポキシダーゼ阻害作用は以下に
示す方法により確認された。
【0148】(1)ラット・スクアレン・エポキシダー
ゼの調製 ラットのスクアレン・エポキシダーゼは、ジャーナル・
オブ・リピッド・リサーチ(Journal of Lipid Researc
h )、31巻、2095頁(1990年)に記載の方法
に準じて調製した。雄性SDラットを放血致死させた
後、肝臓を0.1Mトリス塩酸(pH7.5,4℃)に
て還流した。肝臓を摘出し、3重量/容量%の0.1M
トリス塩酸(pH7.5,4℃)でホモジナイズし、1
500×gで15分遠心分離した。その上清をさらに1
05000×gで30分間遠心分離し、得られたマイク
ロゾ−ムを0.1Mトリス塩酸(pH7.5,4℃)で
懸濁し、蛋白質量を定量後、−80℃で保存した。
【0149】(2)スクアレン・エポキシダーゼ活性測
定法 スクアレン・エポキシダーゼ活性の測定は、ジャーナル
・オブ・リピッド・リサーチ(Journal of Lipid Resea
rch )、31巻、2095頁(1990年)に記載の方
法に準じて行った。(1)で調製したスクアレン・エポ
キシダーゼ画分(蛋白質量1.0mg/ml)、0.0
67Mトリス塩酸(pH7.5),0.1%トリトンX
−100、0.3mMAMO−1618,0.1mM
FAD,1.0mM EDTA,1.0mM NADP
H,4μM 3H−スクアレン・トゥ−ン80懸濁液か
らなる溶液に試験薬剤のジメチルスルホキシド溶液を加
え、全量を0.3mlとし、37℃で60分間反応させ
た。10%水酸化カリウム・メタノール溶液0.3ml
を加えて反応を停止させ、37℃で30分間反応させ
た。被鹸化物質を石油エーテルで抽出した後、濃縮乾固
した。
【0150】得られた残渣を少量のエチルエーテルに溶
解して、シリカゲル薄層クロマトにスポットし、ベンゼ
ン−酢酸エチル(99.5:0.5)で展開した。生成
した3H−スクアレン−2,3−エポキシドの部分を切
り取り、液体シンチレ−ションカウンタ−で測定し、本
発明化合物のスクアレンエポキシダーゼに対する阻害率
を求めた。
【0151】(3)試験結果 さらに、本発明化合物のスクアレンエポキシダーゼを5
0%阻害する濃度(IC50値)を求め、その結果を下記
表3に示した。
【0152】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 博之 神奈川県相模原市南台五丁目2−1−405 (72)発明者 河野 和久 神奈川県横浜市青葉区たちばな台二丁目7 番地3 東ソー青葉台寮 (72)発明者 花崎 保彰 神奈川県藤沢市湘南台四丁目40−9−203 (72)発明者 勝浦 公男 東京都新宿区西落合二丁目23−3 (72)発明者 慎山 浩史 大阪府枚方市招提大谷2−25−1 吉富製 薬株式会社大阪研究所内 (72)発明者 江木 康陽 大阪府枚方市招提大谷2−25−1 吉富製 薬株式会社大阪研究所内 (72)発明者 石田 尚道 大阪府枚方市招提大谷2−25−1 吉富製 薬株式会社大阪研究所内 (72)発明者 井上 佳久 大阪府枚方市招提大谷2−25−1 吉富製 薬株式会社大阪研究所内 (72)発明者 山内 健司 大阪府枚方市招提大谷2−25−1 吉富製 薬株式会社大阪研究所内 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB07 CC92 DD12 DD29 EE01 4H049 VN01 VP01 VQ61 VQ64 VR24 VS59 VS64 VT40 VT43 VT44 VT46 VT48 VT50 VU06 VW01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[1] 【化1】 [式中、R1 は水素原子、低級アルキル基または低級環
    状アルキル基を表す。R2 は、水素原子、低級アルキル
    基または低級アシル基を表す。R3 は、無置換もしくは
    任意の置換基を持つフェニル基、または酸素原子、窒素
    原子もしくは硫黄原子のいずれかの原子を一つ以上ある
    いは各原子が組み合わさって二つ以上含む五あるいは六
    員環性芳香族複素環を表す。複素環上にも任意の置換基
    が置換してよい。R4 は、水素原子、ハロゲン原子、低
    級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、
    低級アルコキシ基、低級アルコキシアルキル基、シアノ
    基、シアノ置換アルキル基またはアルコキシカルボニル
    基を表す。R5 及びR6 は、同一または相異なって、水
    素原子または低級アルキル基を表す。またはR5 及びR
    6 は、互いに連結して環を形成していてもよい。Yは炭
    素原子または珪素原子を表す。)で表される基を表す。
    1 、G2 及びG3 は、同一または相異なって、CH基
    または窒素原子を表す。ただし、G1 、G2 及びG3
    うち、少なくとも1つは窒素原子である。m及びnは、
    同一または相異なって、0または1の整数を表す。E
    は、式:−CR78 −(式中R7 及びR8 は、同一ま
    たは相異なって、水素原子または低級アルキル基を表
    す。)で表される基を表す。Fは、カルボニル基または
    式:−CR910−(式中、R9 及びR10は、同一また
    は相異なって、水素原子または低級アルキル基を表
    す。)で表される基を表す。]で表されることを特徴と
    するチオカルバミン酸エステル誘導体又はその塩、その
    水和物、その溶媒和物、またはそれらの立体異性体。
  2. 【請求項2】 一般式[2] 【化2】 (式中、Vはハロゲン原子を表す。R4 、R5 、R6
    Y、G1 、G2 及びG3は、前記と同様な意味を表
    す。)で表されるハロゲン化チオホルメートと一般式
    [3] 【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 、E、F、m及びnは、前記
    と同様な意味を表す。)で表される化合物とを反応させ
    ることを特徴とする一般式[1] 【化4】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、Y、G
    1 、G2 、G3 、E、F、m及びnは、前記と同様な意
    味を表す。)で表される化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の化合物を有効成分とし
    て含有する医薬組成物。
  4. 【請求項4】 スクワレン・エポキシダーゼ阻害剤であ
    る請求項3に記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 高コレステロール血症、高脂血症または
    動脈硬化症の治療及び/または予防剤である請求項3に
    記載の医薬組成物。
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