JPH06329617A - 治療用化合物 - Google Patents

治療用化合物

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JPH06329617A JP6041536A JP4153694A JPH06329617A JP H06329617 A JPH06329617 A JP H06329617A JP 6041536 A JP6041536 A JP 6041536A JP 4153694 A JP4153694 A JP 4153694A JP H06329617 A JPH06329617 A JP H06329617A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】式Iの化合物およびその薬剤学的に受容される
塩、それらの製造方法ならびに当該化合物またはその薬
剤学的に受容される塩を含む薬剤組成物。 (式中、R、R、R、R、RおよびA−Bは
種々の意味を有し、例えば、RおよびRがそれぞれ
独立して水素、(1−3C)アルキル、またはフェニル
であり、RおよびRがそれぞれ独立して(1−3
C)アルキルであり、Rが水素、(1−4C)アルキ
ル、または(1−4C)アルコキシであり、A−BはN
HCO、OCH2、SCH2、またはNHCH2である) 【効果】式Iの化合物は、ヒトなどの哺乳動物における
膀胱不安定性の治療、例えば尿失禁の治療に有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒトなど哺乳動物におけ
る膀胱不安定症(bladder instability)の治療に有効
な新規な化合物群に関する。より具体的には、本発明は
上記化合物群、(ヒトを含む)哺乳動物の尿失禁の治療
への使用、上記化合物およびそれらを含む薬物組成物の
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】膀胱組織が刺激に敏感であること、なら
びに尿失禁は抑制されないかあるいは不安定な膀胱萎縮
に原因があることは公知である。膀胱の平滑筋を思いが
けなくも弛緩でき、かくして抑制されないかあるいは不
安定な膀胱萎縮を予防あるいは改善できる化合物群が見
出だされた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上記化合
物は例えば膀胱炎が原因の排尿筋不安定性、尿道炎、腫
瘍、結石病、憩室炎、流出物閉塞などの尿失禁や、卒中
が原因の排尿筋高反射症、痴呆、パーキンソン氏病、仙
骨上脊髄損傷(suprasacral spinalcord injury)また
は仙骨上脊髄疾患(suprasacral spinalcord disease)
の治療に役立つ。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は式I(式は実施
例に続くページに他の式とともにローマ数字を付して掲
載してある)の化合物(式中RおよびRは各々水
素、(1−3C)アルキル、ピリジル、および未置換あ
るいは(1−C)アルキル、(1−C)アルコキシ、
(2−4C)アルケニルオキシ、ヒドロキシ、ハロおよ
びシアノから独立して選ばれる1個もしくは2個の置換
基により置換されたフェニルから独立して選ばれるか、
あるいはRおよびRはそれらが結合している窒素原
子とともにモルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジニ
ル、ピロリジニルあるいはイミダゾリルを形成し、A−
BはNHCO、OCH、SCH、NHCH、トラ
ンス−ビニレンおよびエチニレンから選ばれ、Rおよ
びRがともにメチルではないとして、RおよびR
が各々独立してフルオロおよびクロロから選ばれる0な
いし(2k+1)個の原子により置換された(1−3
C)アルキル(式中kは(1−3C)アルキル中の炭素
原子数)であるか、あるいはRおよびRはそれらが
結合している窒素原子とともに0ないし(2m−2)個
のフッ素原子により任意に置換された3−5員シクロア
ルキル環(式中mは該環中の炭素原子数)を形成し、R
は水素、(1−4C)アルキル、(1−4C)ハロア
ルキル、(1−4C)アルコキシ、(1−4)ハロアル
コキシ、シアノ、ニトロ、(2−4C)アルケニルオキ
シあるいはトリフルオロメチルチオである)、あるい
は、式Iの該化合物の薬剤学的に受容されるインビボで
加水分解可能なエステル、または該化合物または該エス
テルの薬剤学的に受容される塩(但し、上記化合物が3
−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−モルホリノスル
ホニルフェニル)−4,4,4−トリフルオロブツ−1
−インである場合を除く)を提供する。
【0005】本発明はさらにそのような治療を必要とす
る(ヒトを含む)哺乳動物に上記式Iのスルホンアミ
ド、あるいは式Iの該化合物の薬剤学的に受容されるイ
ンビボで加水分解可能なエステルまたは該化合物または
該エステルの薬剤学的に受容される塩を有効量投与する
ことよりなる尿失禁の治療法を提供する。
【0006】本発明はさらに上記式Iのスルホンアミ
ド、あるいは式Iの該化合物の薬剤学的に受容されるイ
ンビボで加水分解可能なエステルまたは該化合物または
該エステルの薬剤学的に受容される塩と、薬剤学的に受
容される稀釈剤またはキャリヤ−からなる薬剤組成物を
提供する。
【0007】本明細書において「アルキル」および「ア
ルコキシ」なる語は直鎖および枝分れ鎖基の両方を含む
が、「プロピル」や「プロポキシ」など個々の基につい
ての言及は直鎖(「ノーマル」)基のみを包含し、「イ
ソプロピル」や「イソプロポキシ」など枝分れ鎖異性体
は特殊なものを意味するものと解されたい。
【0008】「ハロ」なる語は特に注釈がないかぎりフ
ルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードを包含する。
【0009】式Iの化合物のあるものは不斉に置換され
た炭素および/または硫黄原子を含むこと、したがって
光学活性体およびラセミ体で存在し単離され得ることは
当業者には理解されよう。化合物には多形現象を呈する
ものもある。本発明は尿失禁の治療に役立つ特性を有す
るいかなるラセミ体、光学活性体、多形体もしくは立体
異性体、あるいはその混合形をも包括することが理解さ
れるべきである。そして、光学活性体の調製法(例え
ば、再結晶化技術によるラセミ体分割、光学活性な出発
原料からの合成、キラル合成、またはキラル固定相を用
いるクロマトグラフによる分離)、および尿失禁の治療
の効率を以下に述べる標準試験により決定する方法は当
業界において周知である。
【0010】RおよびRが(1−3C)アルキル基
を示すときのRおよびRの具体例はメチル、エチ
ル、プロピルである。
【0011】RおよびRが置換フェニルを示すと
き、フェニルの置換基の具体例はメチル、エチル、メト
キシ、エトキシ、アリロキシ、ヒドロキシ、フルオロ、
クロロ、ブロモおよびシアノである。
【0012】好ましくはRおよびRは各々独立して
水素、メチル、エチル、プロピル、フェニルから選ばれ
るか、RとRがそれらが結合している窒素とともに
モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジニルあるいはピ
ロリジニルを形成する。
【0013】好ましくはRおよびRはともにジフル
オロメチルを示すか、あるいはRがトリフルオロメチ
ルを示し、Rがメチルもしくはフルオロメチルを示
す。特に好ましくはRがトリフルオロメチルを示し、
がメチルを示す。
【0014】Rは水素、メチル、エチル、トリフルオ
ロメチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキ
シ、シアノ、ニトロ、アリロキシおよびトリフルオロメ
チルチオである。好ましくはRは水素である。
【0015】好ましくはA−BはNHCO、OCH
トランス−ビニレンまたはエチニレンである。特に好ま
しくはそれはNHCO、トランス−ビニレンまたはエチ
ニレンを示す。
【0016】A−BがNHCOである式Iの化合物は本
発明の好ましい実施態様を示す。
【0017】式Iの化合物は構造的に類似の化合物製造
に関する化学技術において公知の方法をも含む方法によ
り製造される。そのような方法は本発明をさらに特徴づ
けるものとして提供され、下記の手順で説明されるが、
総称基の意味はとくにことわりがないかぎり上記のとお
りである。その方法は一般に下記のごとく進められる: (a)“Pg”が適当なアルコール保護基、例えばベン
ジル基、シリル保護基である式IIの保護された化合物
を脱保護する。Pgがベンジルであるとき式IIのアミ
ドをはずす適当な試薬例としては、(1)パラジウム−
炭素触媒の存在下の水素、すなわち水添分解、または
(2)臭化水素または沃化水素があげられるが、Pgが
シリル保護基の場合は、(1)弗化テトラブチルアンモ
ニウム、または(2)水性弗化水素酸である。反応はエ
タノール、メタノール、アセトニトリル、ジメチルスル
ホキシドなどの適当な溶媒中でおこなわれ、−40から
100℃の温度範囲で実施される。
【0018】(b)A−BがNHCOである式Iの化合
物については、式IIIのアニリンを式IVの酸と結合
する。反応は適当な溶媒中で適当なカップリング試薬の
存在のもとで実施される。適当なカップリング試薬とし
ては当業界で標準的なペプチドカップリング試薬として
公知のものが使用され、例としてチオニルクロリド、カ
ルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミドがあげられ、任意にジメチルアミノピリジンまたは
4−ピロリジノピリジンなどの触媒の存在下でもよい。
適当な溶媒としてはジメチルアセタミド、ジクロロメタ
ン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムア
ミドがあげられる。カップリング反応は−40から40
℃の温度範囲で実施される。
【0019】(c)A−Bがエチニレンである式Iの化
合物については、式Vの対応するアルキンをリチウムジ
イソプロピルアミド(LDA)、n−ブチルリチウム、
t−ブチルリチウムなどの塩基と反応させ、ついで式R
−CO−Rのケトンで処理する。反応は−100か
ら−40℃の温度範囲で、好ましくは−70から−40
℃の温度範囲で,テロラヒドロフラン(THF)、ジエ
チルエーテル、1,2−ジメトキシエタン(DME)な
どの溶媒中で実施される。
【0020】(d)A−Bがトランス−ビニレンである
式Iの化合物については、A−Bがエチレンである式I
の対応化合物をリチウムアルミニウム水素化物、ビス
(メトキシエトキシ)アルミニウム水素化ナトリウムな
どの適当な還元剤で還元する。反応はTHFやジエチル
エーテルなどの適当な溶媒中で適当な溶媒中で0から5
0℃の温度範囲で実施される。
【0021】(e)A−Bがトランス−ビニレンである
式Iの化合物については、式VIのジオ−ルを酸性触媒
(例えばp−トルエンスルホン酸)の存在下そのままあ
るいはトルエンやジクロロメタンなどの溶媒や強力な塩
基(例えば水素化ナトリウム)で、テトラヒドロフラン
などの溶媒中で0から200℃の温度範囲で,好ましく
は20から100℃の温度範囲で脱水する。
【0022】(f)A−Bがトランス−ビニレンである
式Iの化合物については、式VIIのエポキシドを塩基
触媒開口する。開口はエーテル、アルコール、トルエン
などの適当な有機溶媒中で実施されるが、テトラヒドロ
フランなどのエーテルが好まれる。適当な塩基として水
酸化ナトリウム、メトキシドナトリウム、t−ブトキシ
ドカリウム、水素化ナトリウムがあげられる。塩基性水
溶液が好ましく使用される。好ましい塩基は水性水酸化
ナトリウムである。開口は−50から50℃の温度範囲
で、好ましくは0から50℃の温度範囲、例えば室温で
実施される。
【0023】(g)A−BがNHCHである式Iの化
合物については、A−BがNHCOである式Iの対応化
合物を水素化リチウムアルミニウム、ボランなどの適当
な還元剤で還元する。反応は0℃から還流の温度範囲
で、ジエチルエーテル、THF、DMEなどの溶媒中で
実施される。
【0024】(h)A−BがOCHまたはSCH
ある式Iの化合物については、式VIIIのエチレンオ
キシドを式IXの対応化合物(式中Jは対応的に酸素ま
たは硫黄である)と水素化ナトリウムなどの塩基の存在
下反応させる。反応は還流下、メチレンジクロリドなど
の溶媒中で実施される。
【0025】(i)Zが例えばフルオロ、クロロなどの
ハロゲン原子のように脱離原子または脱離基(leaving
atom or group)である式Xの化合物を式RNH
のアミンと反応させる。反応は例えばジメチルアミノピ
リジンなど第三アミンを塩基として存在させて実施され
る。反応に適する溶媒の例としては、アセトニトリルな
どのニトリルや、ジメチルホルムアミドなどのアミドが
あげられる。反応は0から120℃の温度範囲で実施さ
れる。
【0026】市販品が入手できない場合には、上記の手
順に必要な出発原料は標準的な有機化学技術、公知の構
造的に類似の化合物の合成に類似する技術、上記手順あ
るいは実施例に記載の手順に類似する技術から選ばれる
手順により調製できる。
【0027】一般に、A−BがOCH、SCHまた
はNHCHである式IIの化合物は、Jが酸素、硫黄
またはNHである式IXの対応化合物を式XIの対応化
合物(式中Prはシリルなどの保護基、Xはメシラート
(mesylate)、トリフラート(triflate)などの適当な
脱離基)で、アルカリ金属水素化物(例、水素化ナトリ
ウム)などの塩基の存在下、THF、DMF、DMS
O、DMPUなどの溶媒中でおよそ20℃からおよそ還
流の温度で処理して調製できる。A−BがNHCOであ
る式IIの化合物は上記(b)の手順で述べたのと類似
の方法、つまり対応アニリンを対応酸と結合することに
より調製できる。保護酸は常法により調製できる。例え
ば、(i)式IVの酸を酸性触媒(例、硫酸)の存在
下、低級アルコール(例、メタノール)との反応など従
来のエステル化法によりエステル化することにより、
(ii)かくして形成されたエステルを(ベンジル保護
基を提供するために)ベンジルクロリドなどの保護基P
gを提供する薬剤、またはこの目的で使用される従来公
知のシリル化剤(水酸化ナトリウムなどの適当な塩基の
存在下で2−トリメチルシリルエトキシメチル、SEM
など、あるいは任意にDMAPなどの触媒の存在下でト
リメチルアミン)のいずれかと反応させることにより、
(iii)穏やかなアルカリ性条件下で(例、炭酸カリ
ウムなどの塩基を使用して)所望の保護酸を得るために
エステル基を開裂することにより可能である。
【0028】式Vの化合物はLがブロモまたはインドで
ある式XIIの対応化合物をビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウムジクロリドと銅(I)沃化物の組み合
わせのような触媒の存在下ジエチルアミンまたはトリエ
チルアミン中でトリメチルシリルアセチレンと反応さ
せ、溶剤のような低級アルコ−ル中で塩基(例えばナト
リウムや水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化
物)で処理してトリメチルシリル基を除くことにより調
製できる。
【0029】式VIIIの化合物は式R−CO−R
を有する対応ケトンを、トリメチルスルホニウム塩(ト
リメチルスルホニウム沃化物など)の塩基(アルカリ金
属水酸化物など)との反応から誘導されるイリドと反応
させて調製される。反応はジクロロメタンなどの溶剤を
用いてワンポット工程(one-pot process)で実施され
る。
【0030】Jがオキシである式IXの化合物は、前述
のようにLがアミノである式XIIの対応アニリンをジ
アゾ化し、稀釈硫酸中で加熱して対応フェノールを形成
することにより調製できる。対応チオフェノールは過剰
のメタンチオールを水素化ナトリウムの存在下で、Lが
クロロのような脱離基である式IXの対応化合物と反応
させることにより形成される。
【0031】A−BがNHCOである式Xの化合物は、
式XIVの化合物を式IVの化合物と結合し、上記工程
(b)と類似の方法により調製される。
【0032】Xがメシラートである式XIの化合物は、
(1)式IVの酸をエステル化し、(2)例えばジクロ
ロメタンなどの溶媒中で約−78から約25℃の温度
で、例えばトリメチルシリルクロリドで処理することに
より、アルコール基を保護し、(3)かくして得られた
保護化合物を、ジエチルエーテルやTHFなどの溶媒中
で約0から約25℃の温度で水素化リチウムアルミニウ
ムなどの適当な還元剤で処理してカルボニル基をメチレ
ンに還元し、(4)還元生成物をトリエチルアミンなど
の塩基の存在下、ジクロロメタンなどの溶媒中で約−7
8から約25℃の温度で、トリフルオロメチルスルホン
酸無水物で処理することにより調製される。
【0033】式VIIのエポキシドは例えばビス[α,
α−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンメタノラト]
ジフェニルスルファーなどの適当な脱水剤を用いて、式
VIのジオールから調製できる。
【0034】式VIのジオールはA−BがCHCOであ
る式Iの化合物から還元により調製できる。還元は適当
な還元剤、例えばホウ水素化物ナトリウムのような水素
化物を用いて実施される。
【0035】A−BがCHCOである式Iの化合物は、
Lがメチルである式XIIの化合物から、脱プロトンな
らびに、RおよびRが各々低級アルキルであるか、
あるいはRおよびRがそれらが結合している原子と
ともに5−7員環を形成している式XIIIのアミドで
処理することにより調製される。トルエンの脱プロトン
はリチウムジイソプロピルアミドなどの適当な塩基によ
り遂行される。反応は適当な有機溶媒、例えばテトラヒ
ドロフランなどのエーテル中で実施される。反応は適当
な温度、例えば−78から100℃の温度範囲で実施さ
れる。
【0036】式XIIIのアミドは式IVの酸またはそ
の反応性誘導体から対応アミンとの反応により調製され
る。
【0037】上記の合成法のための出発原料の多くが市
販品として入手可能であり、および/または科学文献で
は広く報告されている。
【0038】式Iの化合物が安定した酸もしくは塩基性
塩を形成するのに十分塩基性であるか酸性である場合に
は、塩としての化合物の投与は適切であり、薬剤学的に
受容される塩は以下に述べるような従来法により調製で
きる。薬剤学的に受容される塩の例としては、生理学的
に受諾可能なアニオンを形成する酸で形成された有機酸
付加塩、例えばトシレート(tosylate)、メタンスルホ
ン酸塩、酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、琥珀酸塩、安
息香酸塩、アスコルビン酸塩、α−ケトグルタル酸塩、
α−グリセロリン酸塩があげられる。また、硫酸塩、硝
酸塩および塩酸塩などの適当な無機塩も形成することも
可能である。
【0039】薬剤学的に受容される塩は当業界で公知の
標準的な手順により得られ、例として式Iの十分塩基性
の化合物(あるいはそのエステル)を生理学的に受諾可
能なアニオンを生じる適当な酸と反応させることがあげ
られる。本発明のほとんどの化合物に関して、式Iのア
ミド(場合によってはエステル)を水性媒体中でアルカ
リ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物またはアル
コキシド(例、エトキシド、メトキシド)の1当量と反
応させ、従来の精製技術により対応アルカリ金属(例、
ナトリウム、カリウム、リチウム)またはアルカリ土類
金属(例、カルシウム)塩を作ることも可能である。
【0040】本発明の化合物のインビボで加水分解可能
な可能エステルは、薬剤学的に受容されるカルボン酸も
しくはその活性化誘導体とのカップリングにより作られ
る。例えば、カップリングは式Iの出発アミドを適当な
酸塩化物(例、アセチルクロリド、プロピオニルクロリ
ド、ベンゾイルクロリド)または酸無水物(例、無水酢
酸、プロピオン酸無水物、安息香酸無水物)で、トリエ
チルアミンなどの適当な塩基の存在下で処理することに
より実施される。当業者はインビボで加水分解可能なエ
ステルの形成のための他の適当なカルボン酸(その活性
化誘導体も含む)が業界では公知であることを理解する
であろうが、これらもまた本発明の範囲に包括される。
4−ジメチルアミノピリジンなどの触媒もまた有益に使
用される。
【0041】尿失禁の治療に用いる場合、式Iの化合物
はふつう前述のように式Iの化合物と薬剤学的に受容さ
れる稀釈剤もしくはキャリヤーよりなる適切な薬剤組成
物として投与され、組成物は選ばれた特定の投与ルート
に合わせられる。そのような組成物は本発明のさらなる
特徴として提供される。
【0042】組成物は従来の手順、賦形剤、バインダー
を用いて得られ、種々な投与形態をとる。例えば、経口
投与用の錠剤、カプセル、溶剤または懸濁液;直腸投与
用の座薬;静脈、膀胱内、皮下あるいは筋肉内注射また
は点滴投与用の殺菌溶液または懸濁液;経皮投与用のパ
ッチ(patch)などである。
【0043】本発明の化合物を用いての治療は、患者の
尿失禁の発症もしくは発展にともなって化合物を投与す
ることにより治療効果がある。治療はまた、例えば過去
に失禁に苦しんだことのある患者に尿失禁の起こること
を懸念して化合物を投与することにより病気予防効果が
ある。
【0044】さらにまた、本発明は前述のように尿失禁
の治療のための薬剤製造における式Iの化合物の使用も
提供する。
【0045】本発明の化合物がカリウムチャンネルオー
プナーであることが予想外にも見出だされた。カリウム
チャンネルを開かせることによりカリウムチャンネルオ
ープニング化合物が平滑筋をゆるめる働きをすることは
公知である。
【0046】本発明の化合物が細胞のカリウムチャンネ
ルを開く働きをするので、カリウムチャンネルを開く治
療薬剤の作用が望まれたり改善をもたらすものと知られ
ている他の症状や病気の治療にも治療薬剤として有用で
ある。そのような症状や病気としては高血症、ぜんそ
く、末梢血管症、右心不全、鬱血性心不全、アンギナ、
局所貧血心臓病、脳血管病、腎臓コリック、腎臓結石関
連疾患、感応性腸症候群、雄性禿頭症、早産、消化性潰
瘍があげられる。
【0047】投与される式Iの化合物の投与量は、必然
的に投与ルートを考慮した当業界で公知の原理、失禁状
態の重大性、患者の大きさと年齢により変化する。一般
的に、式Iの化合物は有効な投与量が受け入れられるよ
うに(ヒトのような)温血動物に投与され、ふつう1日
約0.005、例えば体重1kgにつき約0.01から
約10mgの範囲で投与される。
【0048】式Iの化合物は他の治療薬剤や予防薬剤お
よび/または医学的には配合禁忌の薬剤とともに投与す
ることもできることは当業者にはあきらかであろう。本
発明の範囲内の化合物は、最低限有効投与量の数倍量で
の研究所での動物実験において好ましくない副作用を示
さなかった。
【0049】カリウムチャンネルを開く作用を通じて尿
失禁を治療する治療薬剤として有用であり、膀胱排尿平
滑筋の膜電気ポテンシャルを過分極する式Iの化合物の
平滑筋緩和剤としての作用は、下記に述べるような適切
に設計したインビボで実験を用いて示される。
【0050】雄性白変種ハートレーモルモット(male a
lbino Hartley guinea pig)(450−500g)を二
酸化炭素誘発窒息により犠牲にし、ただちに放血する。
下腹腔を開き、膀胱を分離する。膀胱から周りの連結す
る脂肪組織を取り除き、尿管口の上の部分を分離し、下
記の組成(mM)のクレブス・ヘンゼライト(Krebs-He
nseleit)緩衝液中で洗浄する:NaCl 118.
0、KCl 4.7、MgSO 1.2、KHPO
1.2、CaCl 2.5、NaHCO 25.
0、d−グルコース 11.1。
【0051】溶液を37℃まで加温し、95%Oおよ
び5%COを通す。激しく泡立てて、溶液を7.4に
近いpHとする。
【0052】洗浄した膀胱のドーム状物は切り取って捨
て、残りの膀胱を緩衝液を含むペトリ皿に入れたガーゼ
の上にのせる。膀胱を開くために中腹を縦方向にはさみ
で切る。細長い小片をドームから切り取り、底部の端は
捨てる。残りの排尿筋中央部分はおよそ2.0mm幅の
2枚の水平な細長い小片にカットする。この2枚の細長
い小片をさらに中背部分で両分し、同寸法の4枚の細長
い小片を作る。各々の細長い小片は、かくして膀胱の背
と腹の両方の部分を含むことになる。
【0053】各小片の両端をガラス製支柱と力変換器
(force-displacement transducer)(グラスモデル(G
rass model)FT03)にそれぞれ4−0黒色の編んだ
絹の縫合糸で結びつける。
【0054】変換器を5mV/cmで検量されるポリグ
ラフ(グラスモデル(Grass model)7E)に接続し、
較正を5gと0.5gの重りで直線性について調べる。
ポリグラフからのアナログ電気出力信号は、IBMコン
パティブルPCでマイクロソフトOS/2操業システム
で作動するバイオウインドーデータアクイゼションソフ
トウエアを使用するシステムを有するモジュールインス
トルメントミクロ5000シグナルで計数化する。
【0055】ガラス性ロッド上の排尿筋小片は20ml
組織浴にゆだね、2gの前荷重張力の下で平衡させる。
45分から60分におよぶ平衡期間の間に、組織を15
分間隔で新鮮な緩衝液で洗浄し、必要ならば張力を洗浄
前に2gに調整する。平衡期間後、15mM KCl
(浴における全濃度)の点火投与量を与える。張力を洗
浄前に2gに調整しておき、10分後に組織を洗浄し、
15分間隔で2度さらに洗浄する。
【0056】最終洗浄の後組織が安定した状態にゆるん
だとき、15mMのKClを再び与える。いったん組織
の筋原性活性が安定した状態にいたったとき、32Hz
で見本を取った筋原性データの5分を平均して、ベース
ラインデータをバイオウインドーデータアクイゼション
システムにより得る。一度ベースラインが得られると、
実験化合物は半ログユニット増分での累積法により投与
される。各投与の接触時間は10分であり、最終の5分
は投与反応データが得られる期間である。30μMの実
験化合物が排尿筋機械的活性を廃さない場合には、推定
カリウムチャンネルオプナーであるクロマカリンを30
μM投与して最大反応を確立する。各投与ごとの化合物
の効果は最大抑制反応の%で現すが、それはさらに化合
物ビヒクル調節の対応する効果に関して正常化される。
正常化された反応は、標準的な投与反応機能にマルカル
トの非線形反復曲線適合技術を適用することで化合物の
緩和活性のIC50を得るために利用される。
【0057】一般的に、本発明の化合物は、30ミクロ
モルの濃度で上述の実験では有意義な活性を示す。好ま
しい化合物は実験で30ミクロモル以下程度でIC50
を典型的に示す。例えば、実施例5の化合物は6.44
のIC50を示すことがわかっている。IC50はよく
理解されている語で、上記試験に記載された膀胱組織の
生体内収縮で50%減少をもたらす試験化合物の濃度を
意味する。
【0058】排尿平滑筋のカリウムチャンネルを開くた
めの本発明の化合物の能力は、さらに第2のインビボ試
験により示される。
【0059】この第2のインビボ試験は、組織の調整と
データ取得に関しては上記の試験に類似している。しか
し、下記の例外に注意されたい。この第2の試験では点
火ならびに平衡期間後の排尿筋小片の収縮は、15mM
ではなく80mMのKCl(浴中の全濃度)で成就され
る。組織中の持続張力はこの高いKCl刺激後明らかで
あるが、これは感圧カルシウムチャンネルが開けられて
カルシウムが細胞に流入し、緊張力の発展が促されるか
らである。この張力は本試験で最大反応を確立するため
に用いられる300μMのパパベリンで完全に廃され
る。
【0060】ニフェジピン(nifedipine)、ニモジピン
(nimodipine)、イスラジピン(isradipine)、ベラパ
ミル(verapamil)のような典型的なカルシウムチャン
ネル遮断薬は、両方の試験でモルモットの排尿筋小片の
筋原性活性をカルシウムチャンネルにたいする遮断作用
により緩和・減少できる。しかし、前述のカルシウムチ
ャンネル遮断薬のいずれもが、15mMのKCl使用の
第1の試験よりも80mMのKCl使用の第2の試験に
おいてより効力がある。対照的に、推定カリウムチャン
ネルオープナーであるクロマカリムがIC50が0.6
から0.9μMの範囲にある第1の試験で強力な弛緩活
性を有するのにたいし、30μMまでの濃度の第2の試
験では取るに足りない弛緩活性しか示さない。このよう
に本発明の化合物の第2よりも第1の試験でのより高い
弛緩活性の輪郭は、化合物がカリウムチャンネルオープ
ナーとして機能することを示す。
【0061】膀胱組織にたいしてカリウムチャンネルオ
ープナーとして作用する本発明の化合物の能力は、組織
からのルビジウムの流出率にたいする試験化合物の影響
を測定する標準的な試験によりさらに示すことができ
る。
【0062】下記は上記の試験に追従し、試験化合物が
活性であるかどうか、また試験化合物が経口投与された
場合に重大な心臓血管への作用なしに膀胱に選択性を呈
するかどうか確認するために利用されるインビボ試験の
記述である。
【0063】雄性ウィスター(male Wistar)ラット
(400−500g)を50mg/kgネンブタールで
麻酔をかけた。各ラットの腹部と首の前および後ろ部分
を剃り、ポビドンヨードを皮膚に塗った。頸動脈にカテ
ーテルを差し込むために、左頸動脈をわずかな腹部頸部
切開により露出させた。露出部分は脈管を弛緩させるた
めに2%リドカインHCl溶液で洗い流した。0.9%
塩水を満たしたカテーテルは、その先端が大動脈のアー
チ状部に存在するようにほぼ2.4cm動脈に導入され
た。カテーテルの末端は首の後部で体外に出され、ヘパ
リン(1000ユニット/ml)を満たし、加熱封止さ
れた。膀胱にカテーテルを差し込むために、膀胱は正中
線腹部切開により露出させた。套管針を切開部の上端か
ら約1cmの腹筋から入れ、皮膚を通って首の後部で出
てくるように皮下を貫通させた。塩水を満たしたカテー
テルを套管針により通した。膀胱のドーム状部に小さな
穴がAccu−Temp焼灼器で開けられた。カテーテ
ルが膀胱に入れられ、4−0絹製結紮糸で固定した。カ
テーテルは塩水で洗い流し、開存性を調べた。カテーテ
ルの外端は尿漏れを防ぐために加熱封止された。腹筋と
皮膚は縫合された。カテーテルは両方ともステンレスス
チール製アンカーボタン(インステック:Instech)で
突き通し、ボタンはその後体外に出された部分で皮下筋
に縫合された。皮膚はボタンにしっかりと縫合された。
動物は麻酔からさまされた。
【0064】外科手術から24−48時間後、各ラット
を新陳代謝用おりに入れ、カテーテルが破損しないよ
う、また動物がおりの中で自由に動けるようにアンカー
ボタンでインステックスプリングつなぎ鎖および旋回台
システムに接続した。頸動脈カテーテルは血圧測定のた
めにグールド(Gould)P23XL圧力変換器に接続し
た。膀胱カテーテルは塩水点滴のためのポンプと圧力変
換器にPE50チューブ押出と4方コック栓により接続
した。収集カップによる上部荷重秤りは、尿産出量測定
のためのおりの下に置いた。
【0065】ラットの体重を計り、経口でみかけ投与を
行い(投与針を導入したが、流体は放出せず)、横筋塩
水点滴(.18ml/分)を始め、試験中継続した。血
圧の変動、心拍数、膀胱内圧および尿放出量をグラスポ
リグラフもしくはグールドTA4000記録装置で記録
した。動物は放尿パターンが一貫性を示すまで平衡させ
た(およそ45−90分)。この時点で各試験パラメー
ターの基本レベルが記録され、ラットには体重1kgに
つき1mlとする濃度で化合物(75%PEG400−
塩類ビヒクル中の)の適当な投与量を経口胃管栄養によ
り投与した。試験パラメーターにたいする化合物の効果
は投与後5時間持続した。
【0066】収縮間の間隔と心拍数の両方にたいする試
験結果は、各動物をそれ自体の対照として,基本レベル
からの平均±S.E.M.(標準測定誤差)%変化とし
て現した。MAPは基本レベルからの平均±S.E.
M.mmHg変化として表した。
【0067】本発明の化合物は上記の試験の一つあるい
はそれ以上において有意な活性を典型的に示す。
【0068】本発明を以下の実施例で具体的に解説する
が、特にことわりがないかぎり、 (1)温度は摂氏(℃)で表す。作業は室温または周囲
温度で、すなわち18−25℃で実施された。
【0069】(2)有機溶液は無水硫酸マグネシウムで
乾燥させた。溶媒の蒸発は減圧下、60℃までの浴温度
で回転エバポレータ(600−4000パスカル、4.
5−30mmHg)を用いておこなわれた。
【0070】(3)クロマトグラフィーはシリカゲル上
のフラッシュクロマトグラフィーを意味する。薄層クロ
マトグラフィー(TLC)はシリカゲルプレート上で実
施された。
【0071】(4)一般的に、各反応コースにはTLC
がつきもので、反応時間は解説のためにのみあげてあ
る。
【0072】(5)融点は訂正されておらず、(de
c)は分解を示す。ここにあげた融点は記載通りに調製
された物質について得られたものである。重合は調製
(preparation)によっては異なる融点をもつ物質の分
離をもたらす。
【0073】(6)最終生成物は満足すべきプロトン核
磁気共鳴(NMR)スペクトルを有していた。
【0074】(7)収率は解説のためにのみあげてあ
り、必ずしも念入りにされた製法開発により得られるも
のではない。調製はもっと材料が必要なとき繰り返され
た。
【0075】(8)NMRデータは主要診断プロトンの
ためのデルタ値の形で、内部標準としてテトラメチルシ
ラン(TMS)に比例するppmで現わし、溶媒として
過重水素ジメチルスルホキシド(DMSO−d)を用
いて300MHzで決定される。カップリング定数
(J)はHzで現す。Arはそのような指示があったと
きに芳香族プロトンを示す。
【0076】(9)化学記号はふつうの意味を有する。
SI単位と記号を用いる。
【0077】(10)減圧はパスカル(Pa)を単位と
して絶対圧力としてあげる。高圧はバールを単位として
ゲージ圧としてあげる。
【0078】(11)溶媒の割合は容量対容量(v/
v)で現す。そして、 (12)質量スペクトル(MS)は、直接暴露プローブ
を用いて化学イオン化(CI)モードで70電子ボルト
の電子エネルギーで成され、示されたイオン化は電子衝
撃(EI)もしくはFAB(fast atom bombardment)
で成された。m/z値をあげる。一般に親質量を示すイ
オンのみを報告する。
【0079】
【実施例1】 3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロ
キシ−2−メチル−N−[4−(1−ピリジニルスルホ
ニル)フェニル]プロパンアミド 3,3,3−トリフルオロ−N−[4−(フルオロスル
ホニル)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチルプロ
パンアミド(0.2g)、ピペリジン(0.1g)およ
び4−ジメチルアミノピリジン(5mg)を乾燥アセト
ニトリル(4ml)に溶解した溶液を、還流下3時間加
熱した。22℃まで冷却した後、反応混合物を水(30
ml)で稀釈し、エチルアセテート(3x15ml)で
抽出した。結合有機抽出物を1NのHCl、食塩水で洗
浄し、乾燥(NaSO)させ、溶媒は減圧下で蒸発
させた。メチル−t−ブチルエーテル/ヘキサンから再
結晶して標題化合物を無色の結晶固体(0.2g)とし
て得た。
【0080】mp 164−166℃;MS:m/z=
381(M+1);NMR(250MHz,CDC
):1.42(m,2),1.64(m,4),
1.77(s,3),2.97(t,4),3.79
(s,1),7.73(s),8.67(s,1) C1519Sの分析: 計算:C 4
7.36;H 5.03;N 7.37, 実測:C
47.38;H 5.16;N 7.30 出発原料の3,3,3−トリフルオロ−N−[4−(フ
ルオロスルホニル)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロパンアミドは、下記のようにして調製され
た。
【0081】α−トリフルオロメチル乳酸(2.0g)
を乾燥N,N−ジメチルアセタミド(15ml)に溶解
した冷却(−20℃)溶液に、チオニルクロリド(0.
97mL)を10分かけて滴下させた。反応混合物を−
20℃で1時間攪拌し、1時間かけて0℃まで暖め、ス
ルファニリルフロリド(2.22g)で一度に処理し、
100℃で24時間加熱した。22℃まで冷却した後、
反応混合物を水(150ml)で稀釈し、エチルアセテ
ート(3x35ml)で抽出した。結合有機抽出物を
水、食塩水で洗浄し、乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し
た。粗生成物をクロマトグラフィー(13:1 CH
Cl:EtO)で精製し、メチルーt−ブチルエー
テルから再結晶して3,3,3−トリフルオロ−N−
[4−(フルオロスルホニル)フェニル]−2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロパンアミドを無色の結晶体(1.
7g)として得た。
【0082】mp 152−154℃;MS:m/z=
316(M+1);NMR(CDCl):1.78
(s,3),3.51(広s),7.86−7.89
(m,2),7.99−8.03(m,2),8.79
(広s,1) C10NOSの分析: 計算:C 38.1
0;H 2.88;N4.44, 実測:C 38.2
1;H 2.97;N 4.44
【0083】
【実施例2】 3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロ
キシ−2−メチル−N−[4−(1−ピロリジニルスル
ホニル)フェニル]プロパンアミド 3,3,3−トリフルオロ−N−(4−(フルオロスル
ホニルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパ
ンアミド(0.25g)、ピロリジン(0.28g)お
よび4−ピロリジノピリジン(12mg)を乾燥アセト
ニトリル(3ml)に溶解した溶液を、還流下24時間
加熱した。22℃まで冷却した後、反応混合物を水(2
5ml)で稀釈し、エチルアセテート(3x15ml)
で抽出した。結合有機抽出物を1NのHCl、食塩水で
洗浄し、乾燥(NaSO)させ、蒸発させて油を生
成し、ヘキサンに懸濁して再結晶して標題化合物を灰色
がかった白色の結晶固体(0.27g)として得た。
【0084】mp 183−186℃;MS:m/z=
367(M+1);NMR:1.59(s,2),1.
62(m,4),3.12(m,4),7.56(s,
1),7.75−7.77(m,2),8.00−8.
03(m,2),10.40(s,1) C1417Sの分析: 計算:C 4
5.89;H 4.68;N 7.65, 実測:C
45.98;H 4.76;N 7.56
【0085】
【実施例3】 3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロ
キシ−2−メチル−N−[4−(モルホリノスルホニ
ル)フェニル]プロパンアミド ピペリジンの代わりにモルホリンを用い、粗生成物をク
ロマトグラフィー(6:1 CHCl:エチルアセ
テート)で精製することを除いて実施例1の方法によ
り、標題化合物を無色の固体(76.8g)として得
た。
【0086】mp 165−167℃;MS:m/z=
383(M+1);NMR:(250MHz):1.5
9(s,3),2.81−2.85(m,4),3.6
0−3.63(m,4),7.58(s,1),7.6
6−7.71(m,2),8.04−8.08(m,
2),10.45(s,1) C1417Sの分析: 計算:C 4
3.97;H 4.48;N 7.33, 実測:C
44.10;H 4.54;N 7.18
【0087】
【実施例4】 3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロ
キシ−2−メチル−N−[4−(チオモルホリノスルホ
ニル)フェニル]プロパンアミド ピペリジンの代わりにチオモルホリンを用い、粗反応生
成物をメチル−t−ブチルエ−テル/ヘキサンから再結
晶することを除いて実施例1の方法により、標題化合物
を無色の固体(0.24g)として得た。
【0088】mp 182−185℃;MS:m/z=
399(M+1);NMR:(250MHz):1.6
0(s,3),2.64−2.68(m,4),3.1
6−3.20(m,4),7.58(s,1),7.6
9−7.72(m,2),8.03−8.07(m,
2),10.43(s,1) C1417の分析: 計算:C 4
2.20;H 4.30;N 7.03, 実測:C
42.57;H 4.50;N 6.99
【0089】
【実施例5】 N−[4−(N,N−ジプロピルアミノ
スルホニル)フェニル]−3,3,3−トリフルオロ−
2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド 3,3,3−トリフルオロ−N−[4−(フルオロスル
ホニル)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチルプロ
パンアミド(0.2g)、ジ−n−プロピルアミン
(0.25g)および4−ジメチルアミノピリジン(1
3.0mg)を乾燥アセトニトリル(3ml)に溶解し
た溶液を、還流下4日間加熱した。反応混合物を22℃
まで冷却し、水(30ml)で稀釈し、エチルアセテー
ト(3x15ml)で抽出した。結合エチルアセテート
抽出物を1NのHCl、食塩水で洗浄し、乾燥させ、蒸
発させて油を得た。油をクロマトグラフィー(12:1
CHCl:ジエチルエーテル)で精製して油を生成
し、ヘキサンから再結晶して標題化合物を無色の結晶固
体(87.5mg)として得た。
【0090】mp 132−134℃;MS:m/z=
397(M+1);NMR(250MHz):0.77
−0.83(t,6),1.41−1.49(m,
4),1.58(s,3),2.96−3.02(t,
4),7.54(s,1),7.72−7.75(m,
s),7.96−7.98(m,2),10.36
(s,1) C1623Sの分析: 計算:C 4
8.47;H 5.85;N 7.07、 実測:C
48.84;H 5.90;N 6.89
【0091】
【実施例6】 N−[4−(N,N−ジメチルアミノス
ルホニル)フェニル]−3,3,3−トリフルオロ−2
−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド α−トリフルオロメチル乳酸(0.69g)を乾燥N,
N−ジメチルアセタミド(5ml)に溶解した冷却(−
10℃)溶液に、チオニルクロリド(0.33ml)を
2分かけて滴下させた。混合物を−10℃で90分攪拌
し、続いて4−ピロリジノピリジン(13mg)、ジ−
イソプロピルエチルアミン(0.76ml)および4−
(N,N−ジメチルアミノスルホニル)アニリン(0.
88g)で処理した。反応混合物を22℃で48時間攪
拌し、水で稀釈し、エチルアセテートで抽出した。結合
エチルアセテート抽出物を1NのHCl、食塩水で洗浄
し、乾燥させ、溶媒を蒸発させた。粗生成物をクロマト
グラフィー(12:1 CHCl:エチルアセテー
ト)で精製し、メチルーt−ブチルエーテル/ヘキサン
から再結晶して標題化合物を無色の結晶固体(0.56
g)として得た。
【0092】mp 139−141℃;MS:m/z=
341(M+1);NMR(250MHz):1.60
(s,3),2.58(s,6),7.58(s,
1),7.69−7.73(d,2),8.03−8.
06(d,2) C1215Sの分析: 計算:C 4
2.35;H 4.44;N 8.23, 実測:C
42.21;H 4.54;N 8.15 出発原料の4−(N,N−ジメチルアミノスルホニル)
アニリンは、下記のようにして調製された。
【0093】p−アセタミドベンゼンスルホニルクロリ
ド(2.0g)を乾燥アセトニトリル(15ml)に2
2℃で懸濁した懸濁液に、40%ジメチルアミン水溶液
(30ml)を加え、混合物を18時間攪拌した。反応
混合物を濃縮し、エチルアセテートと水に分割した。エ
チルアセテートを食塩水で洗浄し、乾燥(Na
)させ、減圧下で蒸発させ、無色の結晶固体(1.
17g)を得た。これをエタノールに溶解し、得られた
溶液を濃塩酸で処理し、還流まで加熱した。反応混合物
をついで22℃まで冷却し、濃NHOHでpH8に調
整した。得られた懸濁液を冷却し、濾過し、溶媒を水で
洗浄して乾燥させ、淡黄かっ色の固体(0.88g)を
得た。
【0094】MS:m/z=201(M+1);NM
R:2.50(s,6),6.04(広s,2),6.
65(d,2),7.35(d,2)
【0095】
【実施例7】 N−[4−(アミノスルホニル)フェニ
ル]−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2
−メチルプロパンアミド α−トリフルオロメチル乳酸(0.2g)を乾燥N,N
−ジメチルアセタミド(4ml)に溶解した冷却(−2
0℃)溶液に、チオニルクロリド(0.16g)を一度
に加えた。混合物を15分攪拌し、45分かけて−5℃
まで暖め、スルファニリルアミド(0.21g)で処理
した。混合物を22℃まで暖め、6時間攪拌し、ついで
水(40ml)で稀釈し、エチルアセテート(4x15
ml)で抽出した。有機抽出物を結合し、食塩水で洗浄
し、乾燥させ、真空中で濃縮して油を得た。クロマトグ
ラフィー(2:1 エチルアセテート:ヘキサン)での
精製とメチルーt−ブチルエーテル/ヘキサンからの再
結晶により標題化合物を薄黄色の結晶固体(0.17
g)として得た。
【0096】mp 179−182℃;MS:m/z=
313(M+1);NMR(250MHz):1.58
(s,3),7.29(s,2),7.54(s,
1),7.74−7.77(m,2),8.89−7.
93(m,2),10.28(s,1) C1011Sの分析: 計算:C 3
8.46;H 3.55;N 8.97, 実測:C
38.34;H 3.51;N 8.89
【0097】
【実施例8】 N−[4−(N,N−ジエチルアミノス
ルホニル)フェニル]−3,3,3−トリフルオロ−2
−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド α−トリフルオロメチル乳酸(0.37g)を乾燥テト
ラヒドロフラン(10ml)に22℃で溶解した溶液
に、カルボニルジイミダゾール(0.38g)を一度に
加えた。混合物を30分攪拌し、4−(N,N−ジエチ
ルアミノスルホニル)アニリン(0.53g)で処理
し、22℃で1時間攪拌し、還流で18時間加熱した。
22℃まで冷却した後、混合物を濃縮して油を得、クロ
マトグラフィー(9:1 CHCl:ジエチルエー
テル)で精製し、ヘキサンから結晶して標題化合物を無
色の結晶固体(0.15g)として得た。
【0098】mp 115−130℃;MS:m/z=
341(M+1);NMR(250MHz,CDC
):1.12(t,6),1.78(s,3),
3.22(s,4),3.73(s,1),7.67−
7.79(m,4),8.62(広s,1) C1419Sの分析: 計算:C 4
5.64;H 5.19;N 7.61, 実測:C
45.74;H 5.22;N 7.66 出発原料の4−(N,N−ジエチルアミノスルホニル)
アニリンは、下記のようにして調製された。
【0099】スルファニル酸(2.0g)と五塩化燐
(5.97g)の混合物を140℃まで加熱し、得られ
た溶融液を10分攪拌し、ついでオキシ塩化燐(50m
l)で慎重に処理し、還流で3時間加熱した。22℃ま
で冷却した後、反応混合物を慎重に氷(600g)に注
入し、30分間激しく攪拌した。懸濁液を濾過し、固体
を水で洗浄し、乾燥させて2.3gのハイドロスコピッ
ク中間体N−(4−クロロスルホニルフェニル)ホスホ
ラミジルジクロリドを得た。ホスホラミジルジクロリド
(1.2g)をジエチルエーテル(35ml)に溶解し
た溶液をジエチルアミン(5.17ml)で処理し、得
られた懸濁液を還流で48時間加熱した。減圧下ジエチ
ルエーテルを蒸発した後、薄白色の固体を濃塩酸(60
ml)で処理し、還流で8時間加熱した。0℃まで冷却
し、濃水酸化アンモニウムでpH8に調整し、固体懸濁
液を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて4−(N,N−ジ
エチルアミノスルホニル)アニリンを無色の結晶固体
(0.54g)として得た。
【0100】MS:m/z=229(M+1);NMR
(CDCl):1.11(t,6),3.19(q,
4),4.08(広s,2),6.65−6.68
(m,2),7.56−7.59(m,2)
【0101】
【実施例9】 3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロ
キシ−2−メチル−N−[4−(N−フェニル−N−メ
チルアミノスルホニル)フェニル]プロパンアミド α−トリフルオロメチル乳酸0.20gを乾燥N,N−
ジメチルアセタミド(4ml)に溶解した冷却(−20
℃)溶液に、チオニルクロリド(0.16g)を加え
た。反応混合物を1時間攪拌し、30分かけて0℃まで
暖め、4−(N−フェニル−N−メスルアミノスルホニ
ル)アニリン(0.34g)で処理した。22℃で24
時間攪拌した後、反応混合物を水(30ml)で稀釈
し、エチルアセテート(2x20ml)で抽出した。結
合エチルアセテート抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(N
SO)させ、減圧下で濃縮して油を得、クロマト
グラフィー(1:1 ヘキサン:エチルアセテート)で
精製し、メチルーt−ブチルエーテル/ヘキサンから再
結晶して標題化合物を無色の固体(0.31g)として
得た。
【0102】mp 147−149℃;MS:m/z=
403(M+1);NMR(250MHz):1.55
(s,3),3.09(s,3),7.05−7.08
(m,2),7.28−7.43(m,5),7.53
(s,1),7.91−7.95(m,2),10.3
6(広s,1) C1717Sの分析: 計算:C 5
0.78;H 4.26;N 6.97, 実測:C
50.80;H 4.37;N 6.93 出発原料の4−(N−フェニル−N−メチルアミノスル
ホニル)アニリンは、下記のようにして調製された。
【0103】N−(4−クロロスルホニルフェニル)ホ
スホラミデックジクロリド(1.0g)とN−メチルア
ニリン(2.49g)を水(5ml)に懸濁した懸濁液
を還流で18時間加熱した。0℃まで冷却し濃塩酸でp
H2に調整した後、懸濁液を還流で30分間加熱し、0
℃まで冷却し濃水酸化アンモニウムでpH8に調整し
た。懸濁液をエチルアセテート(3x40ml)で抽出
し、結合有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(Na
)させ、濃縮して油を得た。クロマトグラフィー
(3:2 ヘキサン:エチルアセテート)での精製によ
り、4−(N−フェニル−N−メチルアミノスルホニ
ル)アニリンを無色の結晶固体(0.65g)として得
た。
【0104】MS:m/z=263(M+1);NMR
(CDCl):3.13(s,3),4.11(広,
2),6.58−6.62(m,2),7.10−7.
13(m,2),7.23−7.31(m,s)
【0105】
【実施例10】 4,4,4−トリフルオロ−3−ヒド
ロキシ−3−メチル−1−[4−(1−ピロリジニルス
ルホニル)フェニル]ブツ−1−イン 4−(1−ピロリジニルスルホニル)フェニルアセチレ
ン(1.3g)を、窒素雰囲気下−78℃まで冷却した
無水テトラヒドロフラン(60mL)に溶解した溶液
に、n−ブチルリチウム(ヘキサンに溶解した2.5M
溶液2.43mL、6.09mmol)を加えた。アニ
オンが−78℃で10分間発生した。アニオンにトリフ
ルオロアセトン(644mL)を無水テトラヒドロフラ
ン(10mL)に溶解した冷却(0℃)溶液を、20秒
間かけて加えた。氷浴を除去する前に、反応物を−78
℃で5分間攪拌した。さらに5分後、反応物を2NのH
Cl(50mL)で急冷した。生成物をジエチルエーテ
ルに抽出した。結合有機抽出物を乾燥させ、濾過し、減
圧下で濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(1:
3 アセトン:ヘキサン)で精製し、再結晶(1:1
ジエチルエーテル:ヘキサン)して標題化合物を白色固
体(1.38g)として得た。
【0106】mp 167.8−168.7℃;MS:
m/z=348(M+1);NMR(CDCl):
1.74(s,3),1.71−1.78(m,4),
3.15(s,1),3.21−3.26(m,4),
7.56−7.59(m,2),7.77−7.80
(m,2) C1516NOSの分析: 計算:C 51.
87;H 4.64;N 4.03, 実測:C 5
1.80;H 4.67;N 3.88(a) 4−(1−ピロリジニルスルホニル)イオドベ
ンゼン 4−イオドベンゼンスルホニルクロリド(10g)を、
窒素雰囲気下周囲温度で無水テトラヒドロフラン(14
0mL)に溶解した溶液に、4−メチルモルホリン
(3.6mL)、4−ピロリジノピリジン(300m
g)およびピロリジン(2.3mL)を加えた。反応混
合物を室温で1.5時間攪拌し、その間に揮発物質を減
圧下で除去した。粗反応混合物をエチルアセテートと水
に分割した。水性相をさらにエチルアセテートで抽出
し、結合有機層を乾燥前に2Nの塩酸と食塩水で洗浄し
た。物質を蒸発させ、ジエチルエーテル:ヘキサンが
1:9の結晶化で精製した。得られた固体を分離し、減
圧下で乾燥させ、スルホンアミドを白色固体(8.8
g)として得た。
【0107】mp 129−133℃;MS:m/z=
338(M+1);NMR(CDCl):1.73−
1.80(m,4),3.21−3.26(m,4),
7.53−7.57(m,2),7.86−7.92
(m,2)(b) 4−(1−ピロリジニルスルホニル)フェニル
アセチレン 4−(1−ピロリジニルスルホニル)イオドベンゼン
(5.0g)を、窒素雰囲気下周囲温度でジエチルアミ
ン(130mL)に溶解した溶液に、トリメチルシリル
アセチレン(2.9mL)、ビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(II)クロリド(523mg)およ
び銅(I)沃化物(57mg)を加えた。1.5時間
後、ジエチルアミンを減圧下で除去した。粗生成物につ
いでメタノール(75mL)を、ついで2Nの水酸化ナ
トリウム(20mL)を加えた。15分後、反応物を2
Nの塩酸で中和し、メタノールを蒸発させた。水性相を
エチルアセテートで抽出した。結合有機相を乾燥させ、
濾過し、蒸発させた。粗生成物をクロマトグラフィー
(1:3 アセトン:ヘキサン)で精製し、アセチレン
を灰色がかった白色固体(2.40g)として得た。
【0108】mp 140−143℃;MS:m/z=
236(M+1);NMR(CDCl):1.72−
1.81(m,4),3.22−3.27(m,5),
7.61−7.64(m,2),7.77−7.81
(m,2)
【0109】
【実施例11】 4,4,4−トリフルオロ−3−ヒド
ロキシ−3−メチル−1−[4−(1−ピロリジニルス
ルホニル)フェニル]トランス−ブツ−1−エン ビス(メトキシエトキシ)アルミニウム水素化ナトリウ
ム(トルエンに溶解した3.4M溶液720mL、2.
45mmol)を、窒素雰囲気下−2℃まで冷却した無
水ジエチルエーテル(6mL)に溶解した溶液に、4,
4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチル−
1−[4−(1−ピロリジニルスルホニル)フェニル]
ブツ−1−イン(500mg)のエタノール溶液(25
mL)を滴下した。添加速度は反応温度(内部)が10
℃を越えないように調整した。添加完了後、反応物を0
℃近くに保った。30分後、反応物を3Mの硫酸(20
mL)の添加により急冷した。生成物をジエチルエーテ
ルに抽出した。結合有機抽出物を乾燥させ、濾過し、蒸
発させた。粗生成物をシリカゲルに吸収させ、クロマト
グラフィー(1:8 ジエチルエーテル:クロロホル
ム)で精製し、白色化合物(447mg)を得た。この
物質をさらにジエチルエーテル・ヘキサン(1:5)を
用いて再結晶させて精製し、標題化合物(251mg)
を得た。
【0110】mp 119−121℃;MS:m/z=
350(M+1);NMR(CDCl):1.59
(s,3),1.73−1.78(m,4),2.45
(s,1),3.22−3.27(m,4),6.41
(d,1,J=16.0),6.93(d,1,J=1
6.0),7.52−7.55 (m,2),7.77
−7.81(m,2) C1518NOSの分析: 計算:C 51.
57;H 5.19;N 4.01、 実測:C 5
1.45;H 5.19;N 3.90
【0111】
【実施例12】 4,4,4−トリフルオロ−3−ヒド
ロキシ−3−メチル−1−[4−(N−メチル−N−フ
ェニルアミノスルホニル)フェニル]ブツ−1−イン 4−(1−ピロリジニルスルホニル)フェニルアセチレ
ンの代わりに4−(N−メチル−N−フェニルアミノス
ルホニル)フェニルアセチレンを用い、粗生成物をクロ
マトグラフィー(3:1 ヘキサン:エチルアセテー
ト)で精製し、ヘキサンで粉砕したことを除いて実施例
10(c)に記載の手順に類似の手順により、標題化合
物を白色固体として調製した。
【0112】mp 116.5−118.4℃;MS:
m/z=384(M+1);NMR(CDCl):
1.74(s,3),2.85(s,1),3.18
(s,3),7.06−7.09(m,2),7.26
−7.34(m,3),7.47−7.53(m,4) C1816NOSの分析: 計算:C 56.
39;H 4.21;N 3.65, 実測:C 5
6.50;H 4.17;N 3.65(a) 4−(N−メチル−N−フェニルアミノスルホ
ニル)イオドベンゼン ピロリジンの代わりにN−メチルアニリンを用い、粗生
成物を再結晶(1:4メチル−t−ブチル:ヘキサン)
で精製したことを除いて実施例10(a)に記載の手順
に類似の手順により、スルホンアミドを調製した。
【0113】MS:m/z=374(M+1);NMR
(CDCl):3.18(s,3),7.08−7.
11(m,2),7.22−7.34(m,5),7.
78−7.83(m,2)(b) 4−(N−メチル−N−フェニルアミノスルホ
ニル)フェニルアセチレン 4−(1−ピロリジニルスルホニル)イオドベンゼンの
代わりに4−(N−メチル−N−フェニルアミノスルホ
ニル)イオドベンゼンを用い、粗生成物をクロマトグラ
フィー(メチレンクロリド)で精製したことを除いて実
施例10(b)に記載の手順に類似の手順により、アセ
チレンを調製した。
【0114】MS:m/z=274(M+1);NMR
(CDCl):3.18(s,3),3.42(s,
1),7.06−7.10(m,2),7.25−7.
34(m,3),7.47−7.61(m,4)
【0115】
【実施例13】 4,4,4−トリフルオロ−3−ヒド
ロキシ−3−メチル−1−[4−(N−メチル−N−フ
ェニルアミノスルホニル)フェニル]−トランス−ブツ
−1−エン 4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチ
ル−1−[4−(1−ピロリジニルスルホニル)フェニ
ル]ブツ−1−インの代わりに4,4,4−トリフルオ
ロ−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−[4−(N−メ
チル−N−フェニルアミノスルホニル)フェニル]ブツ
−1−インを用い、ヘキサンで粉砕して精製したことを
除いて実施例11に記載の方法により、標題化合物を白
色固体として調製した。
【0116】mp 146−148℃;MS:m/z=
386(M+1);NMR(CDCl):1.58
(s,3),3.15(s,1),3.17(s,
3),6.40(d,1,J=15.9),6.90
(d,1,J=16.0),7.07−7.10(m,
4),7.26−7.33(m,3),7.42−7.
50(m,4) C1818NOSの分析: 計算:C 56.
10;H 4.71;N 3.63, 実測:C 5
5.79;H 4.70;N 3.50
【0117】
【実施例14】 1−[4−(N,N−ジエチルアミノ
スルホニル)フェニル]−4,4,4−トリフルオロ−
3−ヒドロキシ−3−メチルブツ−1−イン 4−(1−ピロリジニルスルホニル)フェニルアセチレ
ンの代わりに4−(N,N−ジエチルアミノスルホニ
ル)フェニルアセチレンを用い、粗生成物をクロマトグ
ラフィー(3:1 ヘキサン:エチルアセテート)で精
製したことを除いて実施例10に記載の手順に類似の手
順により、標題化合物を白色固体として調製した。
【0118】mp 140.5−144.3℃;MS:
m/z=350(M+1);NMR(CDCl):
1.11(t,6),1.73(s,3),2.87
(s,1),2.23(dd,4),7.53−7.5
6(m,2),7.75−7.78(m,2) C1518NOSの分析: 計算:C 51.
57;H 5.19;N 4.01, 実測:C 5
5.33;H 5.07;N 3.93(a) 4−(N,N−ジエチルアミノスルホニル)ヨ
ードベンゼン ピロリジンの代わりにジエチルアミンを用い、粗生成物
をヘキサンで粉砕して精製したことを除いて実施例10
(a)に記載の手順に類似の手順により、標題化合物を
得た。
【0119】MS:m/z=340(M+1);NMR
(CDCl):1.13(t,6),3.23(d
d,4),7.50−7.54(m,2),7.83−
7.86(m,2)(b) 4−(N,N−ジエチルアミノスルホニル)フ
ェニルアセチレン 4−(1−ピロリジニルスルホニル)イオドベンゼンの
代わりに4−(N,N−ジエチルアミノスルホニル)イ
オドベンゼンを用い、粗生成物を再結晶(ジエチルエー
テル:ヘキサン)により精製したことを除いて実施例1
0(b)に記載の手順に類似の手順により、標題化合物
(23%)を得た。
【0120】MS:m/z=238(M+1);NMR
(CDCl):1.13(t,6),3.21−3.
28(m,5),7.58−7.61(m,2),7.
75−7.78(m,2)
【0121】
【実施例15】 1−[4−(N,N−ジエチルアミノ
スルホニル)フェニル]−4,4,4−トリフルオロ−
3−ヒドロキシ−3−メチル−トランス−ブツ−1−エ
実施例11で使用された4,4,4−トリフルオロ−3
−ヒドロキシ−3−メチル−1−[4−(1−ピロリジ
ニルスルホニル)フェニル]ブツ−1−インの代わりに
1−[4−(N,N−ジエチルアミノスルホニル)フェ
ニル]−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−
3−メチルブツ−1−インを用いたことを除いて実施例
11に記載の手順に類似の手順により、標題化合物を調
製した。
【0122】mp 112.1−117.2℃;MS:
m/z=352(M+1) C1520NOSの分析: 計算:C 51.
27;H 5.74;N 3.99, 実測:C 5
1.17;H 5.96;N 3.87
【0123】
【実施例16】 3,3,3−トリフルオロ−2−ヒド
ロキシ−2−メチル−N−[4−(N−フェニルアミノ
スルホニル)フェニル]プロパンアミド 実施例6(a)で使用されたジメチルアミンの代わりに
アニリンを用いたことを除いて実施例6に記載の手順に
類似の手順により、標題化合物を調製した。
【0124】MS:m/z=389(M+1) C1615Sの分析: 計算:C 4
9.48;H 3.89;N 7.21, 実測:C
49.51;H 3.89;N 7.18
【0125】
【実施例17】 N−[4−(N,N−ジフェニルアミ
ノスルホニル)フェニル]−3,3,3−トリフルオロ
−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド 実施例6(a)で使用されたジメチルアミンの代わりに
ジフェニルアミンを用いたことを除いて実施例6に記載
の手順に類似の手順により、標題化合物を調製した。
【0126】mp 217−220℃;MS:m/z=
465(M+1) C2219Sの分析: 計算:C 5
6.89;H 4.12;N 6.03, 実測:C
56.92;H 4.25;N 5.96
【0127】
【実施例18】 4,4,4−トリフルオロ−3−ヒド
ロキシ−3−メチル−1−[4−(モルホリノスルホニ
ル)フェニル]−トランス−ブツ−1−エン 4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチ
ル−1−[4−(モルホリノスルホニル)フェニル]ブ
ツ−1−インを実施例11で記載した条件に類似の条件
に委ね、標題化合物を調製した。
【0128】mp 141.9−142.2℃; M
S:m/z=366(M+1) C1518NOの分析: 計算:C 49.3
1;H 4.97;N3.83, 実測:C 48.9
8;H 5.03;N 3.68 出発原料の4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ
−3−メチル−1−[4−(モルホリノスルホニル)フ
ェニル]ブツ−1−インを、実施例10で使用されたピ
ロリジンの代わりにモルホリンを用いたことを除いて、
実施例10に記載の手順に類似の手順により調製した。
【0129】
【実施例19】 下記に、例えば上記実施例のいずれか
に解説したような、ヒトの治療や予防に使用するための
式Iの化合物(以下「化合物X」とする)を含む代表的
な薬剤投与形態を示す。
【0130】 (a) 錠剤 mg/錠剤 化合物X 50.0 マニトール、USP 223.75 クロスカルメロースナトリウム 6.0 とうもろこしの澱粉 15.0 ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、USP 2.25 ステアリン酸マグネシウム 3.0 (b) カプセル 化合物X 10.0 マニトール、USP 448.5 クロスカルメロースナトリウム 15.0 ステアリン酸マグネシウム 1.5 上記処方は薬剤技術において公知の従来手順により得ら
れる。錠剤は従来手段により、例えばセルロースアセテ
ートフタレートのコートなど表面をコートした腸溶性に
もできる。
【0131】化 学 式
【化4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/445 ACV 9454−4C 31/535 9454−4C 31/54 9454−4C 31/63 9454−4C 31/635 9454−4C C07C 311/21 311/29 311/39 311/44 323/67 C07D 213/76 233/56 295/22 Z (72)発明者 ダニエル・アール・メイヒュー アメリカ合衆国デラウェア州19897,ウィ ルミントン,コンコード・パイク・アン ド・ニュー・マーフィー・ロード(番地な し),ゼネカ・インコーポレーテッド内 (72)発明者 キース・ラッセル アメリカ合衆国デラウェア州19897,ウィ ルミントン,コンコード・パイク・アン ド・ニュー・マーフィー・ロード(番地な し),ゼネカ・インコーポレーテッド内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式I 【化1】 (式中、RおよびRは各々水素、(1−3C)アル
    キル、ピリジル、および未置換あるいは(1−4C)ア
    ルキル、(1−4C)アルコキシ、(2−4C)アルケ
    ニルオキシ、ヒドロキシ、ハロおよびシアノから独立し
    て選ばれる1個もしくは2個の置換基により置換された
    フェニルから独立して選ばれるか、あるいはRおよび
    はそれらが結合している窒素原子とともにモルホリ
    ノ、チオモルホリノ、ピペリジニル、ピロリジニルある
    いはイミダゾリルを形成し;A−BはNHCO、OCH
    、SCH、NHCH、トランス−ビニレンおよび
    エチニレンから選ばれ;RおよびRは各々独立して
    フルオロおよびクロロから選ばれる0ないし(2k+
    1)個の原子により置換された(1−3C)アルキル
    (式中kは前記(1−3C)アルキル中の炭素原子数で
    ある)である(但し、RおよびRはともにメチルで
    はない)か、あるいはRおよびRはそれらが結合し
    ている窒素原子とともに0ないし(2m−2)個のフッ
    素原子により任意に置換された3−5員シクロアルキル
    環(式中mは該環中の炭素原子数である)を形成し;R
    は水素、(1−4C)アルキル、(1−4C)ハロア
    ルキル、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)ハロア
    ルコキシ、シアノ、ニトロ、(2−4C)アルケニルオ
    キシあるいはトリフルオロメチルチオである)で示され
    る化合物、または前記式I化合物の薬剤学的に受容され
    るインビボで加水分解可能なエステル、または前記化合
    物または前記エステルの薬剤学的に受容される塩(但
    し、前記化合物が3−ヒドロキシ−3−メチル−1−
    (4−モルホリノスルホニルフェニル)−4,4,4−
    トリフルオロブツ−1−インである場合を除く)。
  2. 【請求項2】RとRが各々独立して水素、メチル、
    エチル、プロピルおよびフェニルから選ばれるか、また
    はRとRがそれらが結合している窒素とともにモル
    ホリノ、チオモルホリノ、ピペリジニルまたはピロリジ
    ニルを形成する請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】Rが水素である請求項1または2に記載
    の化合物。
  4. 【請求項4】A−BがNHCOである請求項1から3の
    いずれか1項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキ
    シ−2−メチル−N−[4−(1−ピペリジニルスルホ
    ニル)フェニル]プロパンアミド;3,3,3−トリフ
    ルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−[4−(1
    −ピロリジニルスルホニル)フェニル]プロパンアミ
    ド;3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−
    メチル−N−[4−(モルホリノスルホニル)フェニ
    ル]プロパンアミド;3,3,3−トリフルオロ−2−
    ヒドロキシ−2−メチル−N−[4−(チオモルホリノ
    スルホニル)フェニル]プロパンアミド;N−[4−
    (N,N−ジプロピルアミノスルホニル)フェニル]−
    3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチ
    ルプロパンアミド;N−[4−(N,N−ジメチルアミ
    ノスルホニル)フェニル]−3,3,3−トリフルオロ
    −2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド;N−
    [4−(アミノスルホニル)フェニル]−3,3,3−
    トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンア
    ミド;N−[4−(N,N−ジエチルアミノスルホニ
    ル)フェニル]−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒド
    ロキシ−2−メチルプロパンアミド;3,3,3−トリ
    フルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−[4−
    (N−フェニル−N−メチルアミノスルホニル)フェニ
    ル]プロパンアミド;4,4,4−トリフルオロ−3−
    ヒドロキシ−3−メチル−1−[4−(1−ピロリジニ
    ルスルホニル)フェニル]−ブツ−1−イン,4,4,
    4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−
    [4−(1−ピロリジニルスルホニル)フェニル]−ト
    ランス−ブツ−1−エン;4,4,4−トリフルオロ−
    3−ヒドロキシ−3−メチル−1−[4−(N−メチル
    −N−フェニルアミノスルホニル)フェニル]ブツ−1
    −イン;4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−
    3−メチル−1−[4−(N−メチル−N−フェニルア
    ミノスルホニル)フェニル]−トランス−ブツ−1−エ
    ン;1−[4−(N,N−ジエチルアミノスルホニル)
    フェニル]−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキ
    シ−3−メチルブツ−1−イン;1−[4−(N,N−
    ジエチルアミノスルホニル)フェニル]−4,4,4−
    トリフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチル−トランス
    −ブツ−1−エン;3,3,3−トリフルオロ−2−ヒ
    ドロキシ−2−メチル−N−[4−(N−フェニルアミ
    ノスルホニル)フェニル]プロパンアミド;N−[4−
    (N,N−ジフェニルアミノスルホニル)フェニル]−
    3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチ
    ルプロパンアミド;および4,4,4−トリフルオロ−
    3−ヒドロキシ−3−メチル−1−[4−(モルホリノ
    スルホニル)フェニル]−トランス−ブツ−1−エンか
    ら選ばれる請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキ
    シ−2−メチル−N−[4−(1−ピペリジニルスルホ
    ニル)フェニル]プロパンアミド;3,3,3−トリフ
    ルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−[4−(1
    −ピロリジニルスルホニル)フェニル]プロパンアミ
    ド;3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−
    メチル−N−[4−(モルホリノスルホニル)フェニ
    ル]プロパンアミド;3,3,3−トリフルオロ−2−
    ヒドロキシ−2−メチル−N−[4−(チオモルホリノ
    スルホニル)フェニル]プロパンアミド;N−[4−
    (N,N−ジプロピルアミノスルホニル)フェニル]−
    3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチ
    ルプロパンアミド;N−[4−(N,N−ジメチルアミ
    ノスルホニル)フェニル]−3,3,3−トリフルオロ
    −2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド;N−
    [4−(アミノスルホニル)フェニル]−N−[4−
    (N,N−ジメチルアミノスルホニル)フェニル]−
    3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチ
    ルプロパンアミド;3,3,3−トリフルオロ−2−ヒ
    ドロキシ−2−メチル−N−[4−(N−フェニル−N
    −メチルアミノスルホニル)フェニル]プロパンアミド
    および3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2
    −メチル−N−[4−(フェニルアミノスルホニル)フ
    ェニル]プロパンアミドから選ばれる請求項1に記載の
    化合物。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれか1項に定義され
    る式I 【化2】 の化合物、あるいは前記式I化合物の薬剤学的に受容さ
    れるインビボで加水分解可能なエステル、あるいは前記
    化合物または前記エステルの薬剤学的に受容される塩
    と、薬剤学的に受容される稀釈剤またはキャリヤ−から
    なる薬剤組成物。
  8. 【請求項8】請求項1から6のいずれか1項に定義され
    る式Iの化合物の製造方法において、 (a)式II(式中“Pg”が適当なアルコ−ル保護基
    である)の保護された化合物を脱保護すること; (b)A−BがNHCOである式Iの化合物について
    は、式IIIのアニリンに式IVの酸をカップリングさ
    せること; (c)A−Bがエチニレンである式Iの化合物について
    は、式Vの対応するアルキンを塩基と反応させ、ついで
    式R−CO−Rのケトンで処理すること; (d)A−Bがトランス−ビニレンである式Iの化合物
    については、A−Bがエチレンである式Iの対応化合物
    を適当な還元剤で還元すること; (e)A−Bがトランス−ビニレンである式Iの化合物
    については、式VIのジオ−ルを脱水すること; (f)A−Bがトランス−ビニレンである式Iの化合物
    については、式VIIのエポキシドを塩基触媒により開
    環すること; (g)A−BがNHCHである式Iの化合物について
    は、A−BがNHCOである式Iの対応化合物を適当な
    還元剤で還元すること; (h)A−BがOCHまたはSCHである式Iの化
    合物については、式VIIIのエチレンオキシドを式I
    X(式中Jは対応的に酸素または硫黄である)の対応化
    合物と塩基の存在下で反応させること; (i)Zが脱離原子または脱離基(leaving a
    tom or group)である式Xの化合物を式R
    NHのアミンと反応させること; を特徴とし(化学式I−Xは下記に記載してあり、式中
    、R、R、R、RおよびA−Bは請求項1
    から6のいずれか1項に定義されている意味を有す
    る);その後に、インビボで加水分解可能なエステルが
    必要な場合には、前記式I化合物に薬剤学的に受容され
    るカルボン酸またはその活性化誘導体をカップリングさ
    せ;そしてその後に、薬剤学的に受容される塩が必要な
    場合には、前記式I化合物または前記インビボで加水分
    解可能なエステルを常法により適当な酸または塩と反応
    させることを特徴とする、前記製造方法。 【化3】
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