JP2000024485A - 流体供給装置 - Google Patents

流体供給装置

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JP2000024485A
JP2000024485A JP10198190A JP19819098A JP2000024485A JP 2000024485 A JP2000024485 A JP 2000024485A JP 10198190 A JP10198190 A JP 10198190A JP 19819098 A JP19819098 A JP 19819098A JP 2000024485 A JP2000024485 A JP 2000024485A
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強 小川
Morihiko Kubouchi
盛彦 窪内
Yukinori Kondo
行憲 近藤
Takashi Kato
隆 加藤
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Toyo Enterprises KK
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Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンク内に流体が分散してかつ均一に降り注
ぐようにする。 【解決手段】 タンク1内の全域に流体を分散してかつ
均一に供給するための流体供給装置である。タンク1上
部に配されかつタンク1内に位置した部分4aに上向き
流体噴出口4bを有する流体流入管4と、上向き流体噴
出口4bの上方に対向状に配された多孔板からなる流体
分散部材6とを備えている。流体噴出口4bから吹き出
した流体の一部が分散部材6に当たって跳ね返えり分散
部材6の下方に降り注ぎ、残部が分散部材6の貫通孔6
aを通過して分散部材6の上方を通ってこれの周囲に降
り注ぐようになされている。分散部材6は、好ましく
は、傘状をなしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水処理等のさいに
使用される濾過装置や充填槽等に流体を供給する流体供
給装置、特に圧力をかけた流体を供給する流体供給装置
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、圧力をかけた流体が供給される濾過装置として、垂
直の有底円筒状タンクと、タンクの下部に設けられた濾
材支持部材と、濾材支持部材により支持された多数の粒
状濾材からなる濾層と、タンク側壁上部に貫通状にかつ
水平に配されて濾層の上方に位置している流体流入管
と、タンクの右側壁下部に貫通状にかつ水平に配されて
濾材支持部材の下方に位置している流体排出管とを備
え、タンク中央部において流体流入管のタンク内部分に
立ち上がり状に形成された流体噴出口を有したものがあ
る。
【0003】このような濾過装置においては、流体流入
管の噴出口から上向きに吐出された流体がタンクの頂壁
内面に当たって跳ね返り濾床面に降り注ぐようになされ
ている。 この濾過装置の場合、タンク頂壁内面に当
たった流体のほとんどが噴出口周辺に向かって降り注ぐ
が、濾床面全域には分散せずかつ均一に降り注がない。
そのため、噴出口下方周辺の濾材がタンク周縁へ徐々に
移動して噴出口周辺下方の濾層厚さが薄くなり、濾層厚
さに不均一が生じるすなわち濾床面が平坦でなくなる。
このように濾層厚さに不均一が生じると、濾層厚さの厚
い部分を通る流体は、濾過に時間がかかり、濾層厚さの
薄い部分を通る流体は、充分濾過されないことがあると
いう問題がある。
【0004】本発明の目的は、上記問題を解決した、タ
ンク内に流体が分散してかつ均一に降り注ぐ流体供給装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の流体供給装置は、タンク内の全域に流体を
分散してかつ均一に供給するための流体供給装置であっ
て、タンク上部に配されかつタンク内に位置した部分に
上向き流体噴出口を有する流体流入管と、上記上向き流
体噴出口の上方に対向状に配された多孔板からなる流体
分散部材とを備え、噴出口から吹き出した流体の一部が
分散部材に当たって跳ね返えり分散部材の下方に降り注
ぎ、残部が貫通孔を通過して分散部材の上方を通ってこ
れの周囲に降り注ぐようになされているものである。
【0006】上記の流体供給装置において、好ましく
は、流体分散部材を、傘状をなす。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図1および図2を参照して
本発明の1実施形態の流体供給装置を排水処理用濾過装
置に適用した場合について説明する。なお、以下の説明
において、図1の左を左、右を右というものとする。
【0008】濾過装置は、垂直の有底円筒状タンク本体
(1a)とこれの上端開口を閉鎖する蓋(1b)とよりなるタン
ク(1) と、タンク(1) の下部に設けられた濾材支持部材
(3)と、濾材支持部材(3) により支持された多数の粒状
濾材からなる濾層(2) と、タンク(1) の左側壁上部に貫
通状にかつ水平に配されてタンク内部分(4a)が濾層の上
方に位置しているとともにタンク(1) 中央部においてタ
ンク内部分(4a)に立ち上がり状に形成された流体噴出口
(4b)を有する流体流入管(4) と、タンク(1) の右側壁下
部に貫通状にかつ水平に配されてタンク内部分(5b)が濾
材支持部材(3)の下方に位置しているとともにタンク内
部分(5b)に多数の貫通孔(5a)が形成された流体排出管
(5) と、流体噴出口(4b)の上方に対向状に設けられた流
体分散部材(6) とを備え、流体流入管(4) と流体分散部
材(6) とにより本発明の流体供給装置が構成されてい
る。
【0009】流体分散部材(6) は、タンク本体(1a)と蓋
(1b)とにより狭持された水平の支持板(7) に垂下状の複
数の支持棒(8) を介して支持されている。流体分散部材
(6)は、傘状の多孔板からなる。分散部材(6) の多数の
貫通孔(6a)は、流体分散部材(6) の全面にわたってほぼ
等間隔をおいて形成されている。また、貫通孔(6a)の軸
線の下端は、流体噴出口(4b)の中心に集中している。な
お、貫通孔(6a)の直径および数は分散部材(6) の大きさ
や形状等により変化するが、例えば、直径15mmの貫通
孔(6a)を32個程度形成することが好ましい。
【0010】なお、支持板(7) は、上向流の一方向に圧
力が作用しないように貫通孔(7a)が多数あけられてお
り、経済的な薄いプレートで作られている。
【0011】筒状タンク本体(1a)の内径は通常1〜3m
であるが、この数値に限定されるものではない。
【0012】濾層(2) を構成する濾材としては、固液を
分離するために、一般的には石英砂が用いられる。ま
た、複構成濾材として、無煙炭、ざくろ石、天然ゼオラ
イト等が用いられる。
【0013】流体流出管(5) のタンク内部分(5b)の貫通
孔(5a)の数および大きさは、例えば、直径9mmの貫通孔
が40個程度が好ましい。
【0014】上記のように構成された濾過装置において
は、流体噴出口(4b)から圧力のかけられた排水が上向き
に吐出されると、排水の一部は、分散部材(6) の無孔部
分に当たることになる。分散部材(6) に当たった流体は
跳ね返って主として分散部材(6) の下方、すなわち濾床
面(2a)における分散部材(6) の下方の部分に降り注ぐ。
【0015】残部の排水は、貫通孔(6a)を通って分散部
材(6) を通り抜ける。貫通孔(6a)を通った排水は、上方
かつタンク(1) の半径方向外側に進むことになる。
【0016】残部の排水の一部は、支持板(7) に当た
る。この排水は跳ね返って、一部が分散部材(6) の上面
に落下して分散部材(6) の上面に沿って流れ落ち、濾床
面(2a)における周部に、すなわち、濾床面(2a)における
上方に分散部材(6) が位置していない部分に降り注ぐ。
分散部材(6) の上面に落下しなかった残りの排水は当
然、濾床面(2a)における周部に降り注ぐ。
【0017】残部の排水のうち支持板(7) に当たらなか
った排水は、上向きの速度成分を失った後、落下しつつ
もタンク(1) の半径方向外側に向かって進む。この排水
も、一部は分散部材(6) 上面に落下した後に濾床面(2a)
における周部に降り注ぎ、残りは分散部材(6) 上面に落
下することなく濾床面(2a)における周部に降り注ぐ。
【0018】なお、分散部材(6) の上面に落下し、分散
部材(6) に沿って流れ落ちる途中で貫通孔(6a)の部分を
通った排水は、噴出口(4b)から吐出された排水とともに
再び上方かつタンク(1) の半径方向外側に進むことにな
る。
【0019】このように、形成された流体供給装置は、
分散部材(6) における貫通孔(6a)の数、直径および隣り
合う貫通孔(6a)同士の間隔を調整することにより、排水
が濾床面(2a)全域に分散してかつ均一に降り注ぐように
することができ、濾層(2) の厚さに不均一が生じるのを
防止することができる。
【0020】濾過された排水は、流体流出管(5) の貫通
孔(5a)を通って流体流出管(5) に流れ込み、流体流出管
(5) により濾過後の流体がタンク(1) 外に排出される。
【0021】なお、分散部材の形状は傘状に限るもので
はなく、例えば、逆向き碗状であってもよい。
【0022】また、本発明の流体供給装置は、流体充填
槽等にも適用できる。
【0023】
【発明の効果】本発明の流体供給装置によれば、分散部
材の貫通孔を通過した流体は分散部材周辺下方に、分散
部材に当たった流体は分散部材の下方に降り注ぐので、
流体がタンク内全域に分散してかつ均一に降り注ぐ。
【0024】また、分散部材が傘状をなしていれば、上
面に落下した流体が分散部材の上面に沿って速やかに流
れ落ちる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態における流体供給装置を適
用した濾過装置の断面図である。
【図2】同流体供給装置における分散部材の一部切欠斜
視図である。
【符号の説明】
(1) タンク (4) 流体流入管 (4a) タンク内に位置した部分(タンク内部分) (4b) 上向き流体噴出口 (6) 流体分散部材 (6a) 貫通孔 (2a) 濾床面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪内 盛彦 大阪市住之江区南港北1丁目7番89号 日 立造船株式会社内 (72)発明者 近藤 行憲 大阪市住之江区南港北1丁目7番89号 日 立造船株式会社内 (72)発明者 加藤 隆 京都市右京区西院松井町6番地 株式会社 東洋エンタープライズ内 Fターム(参考) 4G068 AA03 AB11 AB17 AC07 AC16 AD07 AD20 AD21 AD42 4G075 AA02 AA15 AA37 BB05 BB10 BD03 BD16 EA01 EB09 EE01 FA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内の全域に流体を分散してかつ均
    一に供給するための流体供給装置であって、 タンク上部に配されかつタンク内に位置した部分に上向
    き流体噴出口を有する流体流入管と、上記上向き流体噴
    出口の上方に対向状に配された多孔板からなる流体分散
    部材とを備え、 噴出口から吹き出した流体の一部が分散部材に当たって
    跳ね返えり分散部材の下方に降り注ぎ、残部が貫通孔を
    通過して分散部材の上方を通ってこれの周囲に降り注ぐ
    ようになされていることを特徴とする流体供給装置。
  2. 【請求項2】 流体分散部材が、傘状をなしていること
    を特徴とする請求項1記載の流体供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003051486A1 (fr) * 2000-06-21 2003-06-26 Tohzai Electric Co., Ltd. Dispositif de filtration
US7022230B2 (en) 2000-06-21 2006-04-04 Tohzai Electric Co. Ltd Filtration device
JP2012509759A (ja) * 2008-11-25 2012-04-26 ユーオーピー エルエルシー 高速低衝撃液体供給分配器
CN102953697A (zh) * 2011-08-30 2013-03-06 中国石油化工股份有限公司 滤液分离器

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CN102953697A (zh) * 2011-08-30 2013-03-06 中国石油化工股份有限公司 滤液分离器

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