JP2000024481A - 薬液混合装置 - Google Patents
薬液混合装置Info
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- JP2000024481A JP2000024481A JP10193383A JP19338398A JP2000024481A JP 2000024481 A JP2000024481 A JP 2000024481A JP 10193383 A JP10193383 A JP 10193383A JP 19338398 A JP19338398 A JP 19338398A JP 2000024481 A JP2000024481 A JP 2000024481A
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- JP
- Japan
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- chemical
- pump
- fresh water
- mixing device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多種類の薬液と清水等の希釈用流体とを混合
する場合にも充分に対応できるとともに、希釈倍率等の
制限を緩和できて、信頼性、確実性を向上させることが
できる薬液混合装置を提供する。 【解決手段】 流体モーター(40)の出力軸(41)
に薬液ポンプ(50A、50B、50C)の入力軸(5
1、51、51)が着脱自在かつ一体回転可能に連結さ
れてなる。
する場合にも充分に対応できるとともに、希釈倍率等の
制限を緩和できて、信頼性、確実性を向上させることが
できる薬液混合装置を提供する。 【解決手段】 流体モーター(40)の出力軸(41)
に薬液ポンプ(50A、50B、50C)の入力軸(5
1、51、51)が着脱自在かつ一体回転可能に連結さ
れてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、圃場に農
薬を噴霧するための噴霧機等に組み込まれて使用される
のに好適な薬液混合装置に係り、より詳細には、薬液と
清水等の希釈用流体とを一定の比率に混合する薬液混合
装置に関する。
薬を噴霧するための噴霧機等に組み込まれて使用される
のに好適な薬液混合装置に係り、より詳細には、薬液と
清水等の希釈用流体とを一定の比率に混合する薬液混合
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、圃場に農薬等の薬液を噴霧する
ための噴霧機であるブームスプレーヤ等においては、前
記薬液(原液)を清水等の希釈用流体で所定の濃度に希
釈して噴霧することが要求されるので、前記薬液と清水
等の希釈用流体とを一定の比率で混合するための薬液混
合装置が組み込まれることがある。しかしながら、前記
のようなブームスプレーヤ等に組み込まれている従来の
薬液混合装置には、次のような問題があった。
ための噴霧機であるブームスプレーヤ等においては、前
記薬液(原液)を清水等の希釈用流体で所定の濃度に希
釈して噴霧することが要求されるので、前記薬液と清水
等の希釈用流体とを一定の比率で混合するための薬液混
合装置が組み込まれることがある。しかしながら、前記
のようなブームスプレーヤ等に組み込まれている従来の
薬液混合装置には、次のような問題があった。
【0003】すなわち、従来の薬液混合装置において
は、薬液と希釈用流体とを一定の比率に混合すべく、薬
液と希釈用流体とをそれぞれ個別に比較的大吐出量で高
圧の噴霧用ポンプで加圧して混合器(T形チーズやイン
ジェクター等)に送り出し、その混合器内で混ぜ合わせ
て噴霧するようにしているが、少量の薬液と多量の希釈
用流体(その比は通常では1対100以上である)と
を、高圧下で一定の比率をもって混合器内に送り込むこ
とは難しく、また、混合器内において、互いに量及び加
圧度の異なる薬液と希釈用流体とを均一に混合すること
は、きわめて難しい。
は、薬液と希釈用流体とを一定の比率に混合すべく、薬
液と希釈用流体とをそれぞれ個別に比較的大吐出量で高
圧の噴霧用ポンプで加圧して混合器(T形チーズやイン
ジェクター等)に送り出し、その混合器内で混ぜ合わせ
て噴霧するようにしているが、少量の薬液と多量の希釈
用流体(その比は通常では1対100以上である)と
を、高圧下で一定の比率をもって混合器内に送り込むこ
とは難しく、また、混合器内において、互いに量及び加
圧度の異なる薬液と希釈用流体とを均一に混合すること
は、きわめて難しい。
【0004】言い換えれば、薬液と希釈用流体とを一定
の比率に混合するためには、それらの流量を流量計等の
センサ類で常時精密に計測して制御することが必要とな
り、また、薬液と希釈用流体とを高圧に加圧することか
ら、その流路を形成する配管系等に、高圧に耐え得る高
いシール性が要求されることもあって、装置構成が複雑
となるとともに、装置コストが高くなる嫌いがあった。
特に、二種以上の薬液をそれぞれ所定の比率で希釈用流
体に混合することは、確実性、信頼性の点から事実上不
可能であった。
の比率に混合するためには、それらの流量を流量計等の
センサ類で常時精密に計測して制御することが必要とな
り、また、薬液と希釈用流体とを高圧に加圧することか
ら、その流路を形成する配管系等に、高圧に耐え得る高
いシール性が要求されることもあって、装置構成が複雑
となるとともに、装置コストが高くなる嫌いがあった。
特に、二種以上の薬液をそれぞれ所定の比率で希釈用流
体に混合することは、確実性、信頼性の点から事実上不
可能であった。
【0005】前記に加え、噴霧作業後に薬液混合装置を
含む機内に残った農薬等の残液の処分が問題となる。す
なわち、前記農薬等の薬液(希釈された薬液も含む)
は、粘性、腐食性等があるものが多く、中には粒状物等
が混ざっている場合もあり、さらに、変質、劣化する可
能性もあって、そのまま配管系を含む機内に残しておく
と、配管類が詰まったり、ポンプ類や噴霧ノズル等が作
動不良を引き起こすおそれがある。また、残った薬液を
そのまま河川等に投棄すると環境汚染を招くので、圃場
等に所要量の薬液を噴霧し終えた後であっても、機内に
薬液が残っている場合は、再度、薬液を田圃等に噴霧し
て使い切ることが要求され、薬液が無駄に消費されると
ともに、作業時間が長くなり、不経済である等の問題も
あった。そこで、本件発明者は、先に、前記の問題を解
消すべく、特願平10−129023号)に所載のよう
な薬液混合装置を提案した。この提案に係る薬液混合装
置を、以下に、図12を参照しながら簡単に説明する。
含む機内に残った農薬等の残液の処分が問題となる。す
なわち、前記農薬等の薬液(希釈された薬液も含む)
は、粘性、腐食性等があるものが多く、中には粒状物等
が混ざっている場合もあり、さらに、変質、劣化する可
能性もあって、そのまま配管系を含む機内に残しておく
と、配管類が詰まったり、ポンプ類や噴霧ノズル等が作
動不良を引き起こすおそれがある。また、残った薬液を
そのまま河川等に投棄すると環境汚染を招くので、圃場
等に所要量の薬液を噴霧し終えた後であっても、機内に
薬液が残っている場合は、再度、薬液を田圃等に噴霧し
て使い切ることが要求され、薬液が無駄に消費されると
ともに、作業時間が長くなり、不経済である等の問題も
あった。そこで、本件発明者は、先に、前記の問題を解
消すべく、特願平10−129023号)に所載のよう
な薬液混合装置を提案した。この提案に係る薬液混合装
置を、以下に、図12を参照しながら簡単に説明する。
【0006】図12に示される薬液混合装置10Aは、
ブームスプレーヤ1に備えられるもので、前記装置10
A内の薬液タンク20に貯留された薬液(農薬の原液)
Mと、外部の大形の清水タンク90に貯留された希釈用
流体としての清水Wとを、一定の比率に混合すべく、前
記薬液Mと前記清水Wとが供給される、例えばブロー成
形により作製された合成樹脂製の混合タンク30と、前
記清水Wを前記混合タンク30に導く清水流路11に介
装されて前記清水Wの流過により回転駆動される、流体
モーターとしての歯車モーター40と、前記薬液Mを前
記薬液タンク20から前記混合タンク30に供給すべく
薬液流路21に介装され、前記歯車モーター40に機械
的に連動して駆動せしめられる薬液ポンプ50と、を具
備している。
ブームスプレーヤ1に備えられるもので、前記装置10
A内の薬液タンク20に貯留された薬液(農薬の原液)
Mと、外部の大形の清水タンク90に貯留された希釈用
流体としての清水Wとを、一定の比率に混合すべく、前
記薬液Mと前記清水Wとが供給される、例えばブロー成
形により作製された合成樹脂製の混合タンク30と、前
記清水Wを前記混合タンク30に導く清水流路11に介
装されて前記清水Wの流過により回転駆動される、流体
モーターとしての歯車モーター40と、前記薬液Mを前
記薬液タンク20から前記混合タンク30に供給すべく
薬液流路21に介装され、前記歯車モーター40に機械
的に連動して駆動せしめられる薬液ポンプ50と、を具
備している。
【0007】該薬液ポンプ50は、歯車ポンプ、ねじポ
ンプ、ベーンポンプ、プランジャポンプ等の周知の形態
をとる可変容量形のポンプであって、図13に示される
如くに、その入力回転軸51が前記歯車モーター40の
出力回転軸41に直結されており、前記歯車モーター4
0に機械的に連動して回転駆動せしめられるようになっ
ている。
ンプ、ベーンポンプ、プランジャポンプ等の周知の形態
をとる可変容量形のポンプであって、図13に示される
如くに、その入力回転軸51が前記歯車モーター40の
出力回転軸41に直結されており、前記歯車モーター4
0に機械的に連動して回転駆動せしめられるようになっ
ている。
【0008】また、前記歯車モーター40が介装された
前記清水流路11の上流側には、前記清水タンク90内
の前記清水Wを、前記歯車モーター40を介して前記混
合タンク30に導くべく、送液ポンプ60が介装されて
いる。この送液ポンプ60から吐出された前記清水Wの
うちの、前記歯車モーター40に導入されない余水は、
調圧弁15が介装された清水戻し流路12を介して前記
清水タンク90に戻されるとともに、コック16が介装
された第1の洗浄水用流路13を通じて前記薬液タンク
20に導かれて、前記薬液タンク20や薬液流路21等
の洗浄に供されるようになっている(後述)。
前記清水流路11の上流側には、前記清水タンク90内
の前記清水Wを、前記歯車モーター40を介して前記混
合タンク30に導くべく、送液ポンプ60が介装されて
いる。この送液ポンプ60から吐出された前記清水Wの
うちの、前記歯車モーター40に導入されない余水は、
調圧弁15が介装された清水戻し流路12を介して前記
清水タンク90に戻されるとともに、コック16が介装
された第1の洗浄水用流路13を通じて前記薬液タンク
20に導かれて、前記薬液タンク20や薬液流路21等
の洗浄に供されるようになっている(後述)。
【0009】なお、前記送液ポンプ60は、必ずしも必
要ではなく、前記清水タンク90内の前記清水Wの圧力
水頭の変化によって前記歯車モーター40を介して前記
混合タンク30に送られる前記清水Wの流量が大きく変
化するのを回避するため、及び、前記のように前記薬液
Mが付着残留している配管系等を前記清水Wによって洗
浄するために設けられているもので、その吐出圧力は低
圧のものでよい。
要ではなく、前記清水タンク90内の前記清水Wの圧力
水頭の変化によって前記歯車モーター40を介して前記
混合タンク30に送られる前記清水Wの流量が大きく変
化するのを回避するため、及び、前記のように前記薬液
Mが付着残留している配管系等を前記清水Wによって洗
浄するために設けられているもので、その吐出圧力は低
圧のものでよい。
【0010】また、噴霧作業終了後に前記薬液タンク2
0に残っている残留薬液Mは、コック27が介装された
薬液回収流路22を通じて、別途に備えられた回収タン
ク55に回収されるようになっており、さらに、前記残
留薬液Mの回収後に、前記洗浄水用流路13を介して前
記薬液タンク20に導入された洗浄水は、前記薬液流路
21及びそれに介装された前記薬液ポンプ50を洗浄し
ながら前記混合タンク30に導かれるとともに、コック
26が介装された第2の洗浄水用流路23を介して前記
混合タンク30に導かれるようにされている。
0に残っている残留薬液Mは、コック27が介装された
薬液回収流路22を通じて、別途に備えられた回収タン
ク55に回収されるようになっており、さらに、前記残
留薬液Mの回収後に、前記洗浄水用流路13を介して前
記薬液タンク20に導入された洗浄水は、前記薬液流路
21及びそれに介装された前記薬液ポンプ50を洗浄し
ながら前記混合タンク30に導かれるとともに、コック
26が介装された第2の洗浄水用流路23を介して前記
混合タンク30に導かれるようにされている。
【0011】前記清水流路11及び前記薬液流路21を
通じて前記清水W及び前記薬液Mが供給される前記混合
タンク30には、常時一定の水位を保つように、給水手
段としてのボールタップ35が配設されており、前記清
水Wはこのボールタップ35が開状態のときのみ、つま
り、液面Lが所定レベルより低下したときのみ前記混合
タンク30に供給されるようになっている。
通じて前記清水W及び前記薬液Mが供給される前記混合
タンク30には、常時一定の水位を保つように、給水手
段としてのボールタップ35が配設されており、前記清
水Wはこのボールタップ35が開状態のときのみ、つま
り、液面Lが所定レベルより低下したときのみ前記混合
タンク30に供給されるようになっている。
【0012】一方、前記混合タンク30内で前記清水W
により希釈混合された希釈薬液KMは、前記薬液混合装
置10A外に設置された高圧プランジャポンプ等の噴霧
用ポンプ70により吸い出されるとともに、吸い出され
た前記希釈薬液KMの一部が前記噴霧用ポンプ70の吐
出側と図示しない長尺ブームに所定間隔で配設された薬
液噴霧手段とされる噴霧ノズル80との間から、調圧弁
75が介装された希釈薬液戻し流路72を通じて前記混
合タンク30内に戻されるようになっており、戻された
前記希釈薬液KMは、前記混合タンク30内において短
破線矢印で示される如くに渦流を生成して、前記混合タ
ンク30に供給された前記薬液Mと前記清水Wとを攪拌
混合するようにされている。
により希釈混合された希釈薬液KMは、前記薬液混合装
置10A外に設置された高圧プランジャポンプ等の噴霧
用ポンプ70により吸い出されるとともに、吸い出され
た前記希釈薬液KMの一部が前記噴霧用ポンプ70の吐
出側と図示しない長尺ブームに所定間隔で配設された薬
液噴霧手段とされる噴霧ノズル80との間から、調圧弁
75が介装された希釈薬液戻し流路72を通じて前記混
合タンク30内に戻されるようになっており、戻された
前記希釈薬液KMは、前記混合タンク30内において短
破線矢印で示される如くに渦流を生成して、前記混合タ
ンク30に供給された前記薬液Mと前記清水Wとを攪拌
混合するようにされている。
【0013】なお、前記薬液混合装置10Aにおいて
は、前記歯車モーター40が介装された前記清水流路1
1を流れる前記清水Wの流量が毎分40〜50Lである
のに対し、前記歯車モーター40により機械的に連動し
て回転駆動される前記薬液ポンプ50の吐出量は、前記
清水Wの流量の約1/1000である毎分40〜50c
cである。
は、前記歯車モーター40が介装された前記清水流路1
1を流れる前記清水Wの流量が毎分40〜50Lである
のに対し、前記歯車モーター40により機械的に連動し
て回転駆動される前記薬液ポンプ50の吐出量は、前記
清水Wの流量の約1/1000である毎分40〜50c
cである。
【0014】また、前記噴霧用ポンプ70の吐出量は毎
分約150L程度あり、そのうちの約2/3が前記調圧
弁75が介装された前記希釈薬液戻し流路72を通じて
前記混合タンク30に戻されて、前記薬液Mと前記清水
Wとの攪拌混合に供され、残り約1/3の毎分40〜5
0Lが前記噴霧ノズル80から外部に噴霧されるように
なっている。言い換えれば、前記噴霧ノズル80から外
部に噴霧される希釈薬液量と、前記清水流路11及び薬
液流路21を介して前記混合タンク30に供給される前
記清水Wと前記薬液Mの総流量とが略同じとなるように
されている。
分約150L程度あり、そのうちの約2/3が前記調圧
弁75が介装された前記希釈薬液戻し流路72を通じて
前記混合タンク30に戻されて、前記薬液Mと前記清水
Wとの攪拌混合に供され、残り約1/3の毎分40〜5
0Lが前記噴霧ノズル80から外部に噴霧されるように
なっている。言い換えれば、前記噴霧ノズル80から外
部に噴霧される希釈薬液量と、前記清水流路11及び薬
液流路21を介して前記混合タンク30に供給される前
記清水Wと前記薬液Mの総流量とが略同じとなるように
されている。
【0015】このような構成とされた薬液混合装置10
Aにおいては、前記清水タンク90からの前記清水Wが
前記送液ポンプ60により比較的低圧に加圧された状態
で、前記清水流路11に介装された前記歯車モーター4
0を介して前記混合タンク30に供給される。この際、
前記歯車モーター40が前記清水流路11を流れる前記
清水Wにより回転駆動され、その回転駆動力が前記薬液
流路21に介装された前記薬液ポンプ50に直接伝達さ
れ、該薬液ポンプ50は前記歯車モーター40に機械的
に連動して回転駆動される。
Aにおいては、前記清水タンク90からの前記清水Wが
前記送液ポンプ60により比較的低圧に加圧された状態
で、前記清水流路11に介装された前記歯車モーター4
0を介して前記混合タンク30に供給される。この際、
前記歯車モーター40が前記清水流路11を流れる前記
清水Wにより回転駆動され、その回転駆動力が前記薬液
流路21に介装された前記薬液ポンプ50に直接伝達さ
れ、該薬液ポンプ50は前記歯車モーター40に機械的
に連動して回転駆動される。
【0016】これにより、前記清水流路11を通じて前
記混合タンク30に供給される前記清水Wの流量に対す
る、前記薬液ポンプ50により前記薬液流路21を通じ
て前記混合タンク30に供給される前記薬液Mの流量の
比率が、常時正確に一定となる。したがって、前記混合
タンク30には、前記清水Wと前記薬液Mとが常時一定
の比率で貯留され、それら清水Wと薬液Mとは、前記混
合タンク30内において、前記希釈薬液戻し流路72を
通じて噴霧用ポンプ70の吐出側から戻された前記希釈
薬液KMにより均一に攪拌混合された後、前記噴霧用ポ
ンプ70を介して前記噴霧ノズル80から外部に噴霧さ
れる。
記混合タンク30に供給される前記清水Wの流量に対す
る、前記薬液ポンプ50により前記薬液流路21を通じ
て前記混合タンク30に供給される前記薬液Mの流量の
比率が、常時正確に一定となる。したがって、前記混合
タンク30には、前記清水Wと前記薬液Mとが常時一定
の比率で貯留され、それら清水Wと薬液Mとは、前記混
合タンク30内において、前記希釈薬液戻し流路72を
通じて噴霧用ポンプ70の吐出側から戻された前記希釈
薬液KMにより均一に攪拌混合された後、前記噴霧用ポ
ンプ70を介して前記噴霧ノズル80から外部に噴霧さ
れる。
【0017】このように、前記薬液混合装置10Aで
は、前記薬液Mと前記清水Wとを、それらの流量を別途
に計測制御することを要しないで、前記混合タンク30
に一定の比率をもって供給することができるとともに、
その比率で均一に混合することができ、前記混合タンク
30内で均一に混合された前記希釈薬液KMを、当該装
置10A外に備えられた高圧の前記噴霧用ポンプ70に
より前記噴霧ノズル80を介して外部に噴霧するように
されるので、当該装置10A内では前記薬液Mや前記希
釈用流体Wを低圧で流せばよく、そのため、当該装置1
0A内の配管系等についてはシール性を容易に確保でき
て、装置構成を簡素となし得るとともに、装置コストを
低く抑えることができる。
は、前記薬液Mと前記清水Wとを、それらの流量を別途
に計測制御することを要しないで、前記混合タンク30
に一定の比率をもって供給することができるとともに、
その比率で均一に混合することができ、前記混合タンク
30内で均一に混合された前記希釈薬液KMを、当該装
置10A外に備えられた高圧の前記噴霧用ポンプ70に
より前記噴霧ノズル80を介して外部に噴霧するように
されるので、当該装置10A内では前記薬液Mや前記希
釈用流体Wを低圧で流せばよく、そのため、当該装置1
0A内の配管系等についてはシール性を容易に確保でき
て、装置構成を簡素となし得るとともに、装置コストを
低く抑えることができる。
【0018】また、前記混合タンク30が、常時一定の
水位を保つように、前記ボールタップ35を通じて前記
清水Wを受け入れるようになされることにより、前記噴
霧用ポンプ70により外部に噴霧された量だけ、つま
り、使用された分だけ、前記清水Wと前記薬液Mとが一
定の比率をもって前記混合タンク30に供給されること
になり、そのため、無駄に消費される薬液量を削減で
き、使用されなかった前記薬液Mは、原液のまま前記薬
液タンク20から前記薬液回収流路22を通じて前記回
収タンク55に回収でき、次回の噴霧作業に使用でき
る。
水位を保つように、前記ボールタップ35を通じて前記
清水Wを受け入れるようになされることにより、前記噴
霧用ポンプ70により外部に噴霧された量だけ、つま
り、使用された分だけ、前記清水Wと前記薬液Mとが一
定の比率をもって前記混合タンク30に供給されること
になり、そのため、無駄に消費される薬液量を削減で
き、使用されなかった前記薬液Mは、原液のまま前記薬
液タンク20から前記薬液回収流路22を通じて前記回
収タンク55に回収でき、次回の噴霧作業に使用でき
る。
【0019】一方、噴霧作業終了後、前記薬液タンク2
0の残留薬液Mを回収した後、前記薬液Mが付着残留し
ている各部を洗浄すべく、前記第1、第2の洗浄水用流
路13、23に介装されたコック16、26を開く。こ
れにより、前記送液ポンプ60から吐出された前記清水
Wのうちの前記歯車モーター40に導入されない余水が
前記第1の洗浄水流路13を介して前記薬液タンク20
に導入され、それによって、該薬液タンク20内が洗浄
されるとともに、前記薬液流路21に導出されて該薬液
流路21及びそれに介装された前記薬液ポンプ50を洗
浄しながら前記混合タンク30に導かれると同時に、前
記第2の洗浄水用流路23を介して前記混合タンク30
に導かれる。
0の残留薬液Mを回収した後、前記薬液Mが付着残留し
ている各部を洗浄すべく、前記第1、第2の洗浄水用流
路13、23に介装されたコック16、26を開く。こ
れにより、前記送液ポンプ60から吐出された前記清水
Wのうちの前記歯車モーター40に導入されない余水が
前記第1の洗浄水流路13を介して前記薬液タンク20
に導入され、それによって、該薬液タンク20内が洗浄
されるとともに、前記薬液流路21に導出されて該薬液
流路21及びそれに介装された前記薬液ポンプ50を洗
浄しながら前記混合タンク30に導かれると同時に、前
記第2の洗浄水用流路23を介して前記混合タンク30
に導かれる。
【0020】前記混合タンク30に導入された洗浄水
は、例えば前記噴霧ノズル80を全開状態とすることに
より、前記混合タンク30内を洗浄した後、該混合タン
ク30から前記噴霧用ポンプ70及び前記噴霧ノズル8
0を通じて外部に放出される。これにより、噴霧作業後
に薬液Mが装置10A内の配管系や噴霧用ポンプ70、
噴霧ノズル80等に残留せず、そのため、残留薬液によ
る配管系の詰まり、ポンプ類や噴霧ノズル等の作動不良
等を生じ難くできる。
は、例えば前記噴霧ノズル80を全開状態とすることに
より、前記混合タンク30内を洗浄した後、該混合タン
ク30から前記噴霧用ポンプ70及び前記噴霧ノズル8
0を通じて外部に放出される。これにより、噴霧作業後
に薬液Mが装置10A内の配管系や噴霧用ポンプ70、
噴霧ノズル80等に残留せず、そのため、残留薬液によ
る配管系の詰まり、ポンプ類や噴霧ノズル等の作動不良
等を生じ難くできる。
【0021】前記に加え、前記薬液タンク20、前記混
合タンク30、前記歯車モーター40、前記薬液ポンプ
50等を含む装置全体(図11において長破線で囲まれ
ている部分)をユニット化し、前記清水流路11、前記
噴霧用流路71等の、当該装置ユニット10Aと外部と
を接続する流路を形成する配管部材を、該装置ユニット
10Aに対してワンタッチカップラー81等の継手を介
して着脱自在に接続できるようになせば、既存のブーム
スプレーヤ等にも容易に組み込むことができ、適用範囲
が拡げられる。
合タンク30、前記歯車モーター40、前記薬液ポンプ
50等を含む装置全体(図11において長破線で囲まれ
ている部分)をユニット化し、前記清水流路11、前記
噴霧用流路71等の、当該装置ユニット10Aと外部と
を接続する流路を形成する配管部材を、該装置ユニット
10Aに対してワンタッチカップラー81等の継手を介
して着脱自在に接続できるようになせば、既存のブーム
スプレーヤ等にも容易に組み込むことができ、適用範囲
が拡げられる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる提案
の薬液混合装置10Aにおいては、前記のように多様な
利点が得られるものの、そのままでは、多種類の薬液と
清水等の希釈用流体とを混合する場合には対応が難し
く、また、希釈倍率等にも制限があり、信頼性、確実性
の点でさらに改善が望まれ、また、ブームスプレーヤ1
等に組み込むことを考慮すると、一層のコンパクト化、
軽量化、構成の簡素化・合理化、組み込みの容易化等を
図ることが要望されるとともに、装置コストの低減化、
メンテンナスの容易化等を図ることも望まれる。
の薬液混合装置10Aにおいては、前記のように多様な
利点が得られるものの、そのままでは、多種類の薬液と
清水等の希釈用流体とを混合する場合には対応が難し
く、また、希釈倍率等にも制限があり、信頼性、確実性
の点でさらに改善が望まれ、また、ブームスプレーヤ1
等に組み込むことを考慮すると、一層のコンパクト化、
軽量化、構成の簡素化・合理化、組み込みの容易化等を
図ることが要望されるとともに、装置コストの低減化、
メンテンナスの容易化等を図ることも望まれる。
【0023】本発明は、前記した如くの要望に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、薬液と清水等
の希釈用流体とを、それらの流量を計測制御することを
要しないないで、一定の比率に確実に混合することがで
きるとともに、配管系等のシール性を容易に確保をでき
て、装置構成を簡素となし得るとともに、噴霧作業後に
残っている薬液による配管系の詰まり、ポンプや噴霧ノ
ズル等の作動不良等を生じ難くできて、薬液を無駄に消
費してしまうこと等も回避できるようにされ、さらに、
多種類の薬液と清水等の希釈用流体とを混合する場合に
も充分に対応できるとともに、希釈倍率等の制限を緩和
できて、信頼性、確実性を向上させることができ、か
つ、一層のコンパクト化、軽量化、構成の簡素化・合理
化、組み込みの容易化等を図ることができるとともに、
装置コストの低減化、メンテンナスの容易化等も図るこ
とのできる薬液混合装置を提供することにある。
されたもので、その目的とするところは、薬液と清水等
の希釈用流体とを、それらの流量を計測制御することを
要しないないで、一定の比率に確実に混合することがで
きるとともに、配管系等のシール性を容易に確保をでき
て、装置構成を簡素となし得るとともに、噴霧作業後に
残っている薬液による配管系の詰まり、ポンプや噴霧ノ
ズル等の作動不良等を生じ難くできて、薬液を無駄に消
費してしまうこと等も回避できるようにされ、さらに、
多種類の薬液と清水等の希釈用流体とを混合する場合に
も充分に対応できるとともに、希釈倍率等の制限を緩和
できて、信頼性、確実性を向上させることができ、か
つ、一層のコンパクト化、軽量化、構成の簡素化・合理
化、組み込みの容易化等を図ることができるとともに、
装置コストの低減化、メンテンナスの容易化等も図るこ
とのできる薬液混合装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る薬液混合装置は、基本的には、薬液と
清水等の希釈用流体とを一定の比率に混合すべく、希釈
用流体の流過により回転駆動される流体モーターと、該
流体モーターによって回転駆動せしめられる可変容量形
の薬液ポンプとを具備し、前記流体モーターの出力軸に
前記薬液ポンプの入力軸が着脱自在かつ一体回転可能に
連結されていることを特徴としている。
く、本発明に係る薬液混合装置は、基本的には、薬液と
清水等の希釈用流体とを一定の比率に混合すべく、希釈
用流体の流過により回転駆動される流体モーターと、該
流体モーターによって回転駆動せしめられる可変容量形
の薬液ポンプとを具備し、前記流体モーターの出力軸に
前記薬液ポンプの入力軸が着脱自在かつ一体回転可能に
連結されていることを特徴としている。
【0025】この場合、好ましい態様では、前記流体モ
ーターの前記出力軸と前記薬液ポンプの前記入力軸と
は、共通の回転軸線R上に配在され、また、前記流体モ
ーターに前記薬液ポンプがボルト類等により着脱自在に
取り付けられる。このように構成されることにより、使
用する薬液の種類に応じて薬液ポンプを簡単に追加する
ことが可能となり、そのため、多種類の薬液と清水等の
希釈用流体とを混合する場合にも充分に対応できるとと
もに、希釈倍率等の制限を緩和できて、信頼性、確実性
を向上させることができ、さらに、一層のコンパクト
化、軽量化、構成の簡素化・合理化、組み込みの容易化
等を図ることができるとともに、装置コストの低減化、
メンテンナスの容易化等も図ることができる。
ーターの前記出力軸と前記薬液ポンプの前記入力軸と
は、共通の回転軸線R上に配在され、また、前記流体モ
ーターに前記薬液ポンプがボルト類等により着脱自在に
取り付けられる。このように構成されることにより、使
用する薬液の種類に応じて薬液ポンプを簡単に追加する
ことが可能となり、そのため、多種類の薬液と清水等の
希釈用流体とを混合する場合にも充分に対応できるとと
もに、希釈倍率等の制限を緩和できて、信頼性、確実性
を向上させることができ、さらに、一層のコンパクト
化、軽量化、構成の簡素化・合理化、組み込みの容易化
等を図ることができるとともに、装置コストの低減化、
メンテンナスの容易化等も図ることができる。
【0026】本発明の他の好ましい態様では、前記薬液
ポンプの前記入力軸の回転が外部から目視できるように
されているので、薬液が混合タンクの適正に供給されて
いるか否かが確認でき、これによって、信頼性、確実性
が向上する。また、他の好ましい態様では、前記薬液ポ
ンプは、その吐出容量を任意に変更できるようにされ、
これによって、希釈倍率の設定の自由度が増す。
ポンプの前記入力軸の回転が外部から目視できるように
されているので、薬液が混合タンクの適正に供給されて
いるか否かが確認でき、これによって、信頼性、確実性
が向上する。また、他の好ましい態様では、前記薬液ポ
ンプは、その吐出容量を任意に変更できるようにされ、
これによって、希釈倍率の設定の自由度が増す。
【0027】また、前記薬液ポンプとしては、好ましく
は、前記流体モーターの回転駆動力が前記入力軸を介し
て伝達されて回転せしめられるとともに軸方向に往復動
せしめられる往復摺動部材を内蔵したプランジャポンプ
が用いられる。この場合、好ましい態様では、前記プラ
ンジャポンプのハウジング内における前記薬液が通過す
る流通部に、前記往復摺動部材が嵌挿されて摺接せしめ
られる耐摩耗性材料からなるシリンダ部材が着脱自在に
装着される。これにより、摩耗しやすい部位に配置され
たシリンダ部材を適宜に交換することで、ポンプ寿命を
長くすることが可能となる。
は、前記流体モーターの回転駆動力が前記入力軸を介し
て伝達されて回転せしめられるとともに軸方向に往復動
せしめられる往復摺動部材を内蔵したプランジャポンプ
が用いられる。この場合、好ましい態様では、前記プラ
ンジャポンプのハウジング内における前記薬液が通過す
る流通部に、前記往復摺動部材が嵌挿されて摺接せしめ
られる耐摩耗性材料からなるシリンダ部材が着脱自在に
装着される。これにより、摩耗しやすい部位に配置され
たシリンダ部材を適宜に交換することで、ポンプ寿命を
長くすることが可能となる。
【0028】また、他の好ましい態様では、外部に貯留
された希釈用流体を前記流体モーターを介して前記混合
タンクに導くべく、前記希釈流体用流路に送液ポンプが
介装される。この場合における好ましい態様では、前記
流体モーターと前記送液ポンプとは共通のハウジングを
有し、それらのハウジング部分が不離一体とされ、さら
に、前記共通のハウジングに前記薬液ポンプのハウジン
グが一体的に設けられる。
された希釈用流体を前記流体モーターを介して前記混合
タンクに導くべく、前記希釈流体用流路に送液ポンプが
介装される。この場合における好ましい態様では、前記
流体モーターと前記送液ポンプとは共通のハウジングを
有し、それらのハウジング部分が不離一体とされ、さら
に、前記共通のハウジングに前記薬液ポンプのハウジン
グが一体的に設けられる。
【0029】さらに、別の好ましい態様では、外部の噴
霧用ポンプと前記送液ポンプとが直結又は変速伝動手段
を介して回転駆動せしめられるようにされる。これによ
り、一層のコンパクト化、部品点数の削減化、軽量化、
構成の簡素化・合理化、組み込みの容易化等を図ること
ができるとともに、装置コストの低減化等も図ることが
できる。
霧用ポンプと前記送液ポンプとが直結又は変速伝動手段
を介して回転駆動せしめられるようにされる。これによ
り、一層のコンパクト化、部品点数の削減化、軽量化、
構成の簡素化・合理化、組み込みの容易化等を図ること
ができるとともに、装置コストの低減化等も図ることが
できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る薬液混
合装置の第一の実施形態を備えたブームスプレーヤの配
管系の概略構成を示している。図において、前述した図
12に示される薬液混合装置10Aの各部に対応する部
分には同一の符号が付されている。
を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る薬液混
合装置の第一の実施形態を備えたブームスプレーヤの配
管系の概略構成を示している。図において、前述した図
12に示される薬液混合装置10Aの各部に対応する部
分には同一の符号が付されている。
【0031】図示のブームスプレーヤ1に備えられる薬
液混合装置10は、図1に加えて図3を参照すればよく
わかるように、多種類(三種類又は四種類)の薬液M
A、MB、MC、MDと、希釈用流体としての清水W
と、を一定の比率に混合するためのもので、前述した図
11に示されるものと同様に、前記各薬液MA、MB、
MC、MDをそれぞれ個別に貯留する四個の薬液タンク
20A、20B、20C、20Dと、前記薬液A、M
B、MC、MDと、前記清水Wとが供給される混合タン
ク30と、前記希釈用流体Wを前記混合タンク30に導
く希釈流体用流路11に介装されて前記希釈用流体Wの
流過により回転駆動される流体モーターとしての歯車モ
ーター40と、前記薬液MA、MB、MC、MDを前記
薬液タンク20A、20B、20C、20Dから前記混
合タンク30に供給すべく前記流体モーター40によっ
て駆動せしめられる三台の薬液ポンプ50A、50B、
50Cと、を備えている。
液混合装置10は、図1に加えて図3を参照すればよく
わかるように、多種類(三種類又は四種類)の薬液M
A、MB、MC、MDと、希釈用流体としての清水W
と、を一定の比率に混合するためのもので、前述した図
11に示されるものと同様に、前記各薬液MA、MB、
MC、MDをそれぞれ個別に貯留する四個の薬液タンク
20A、20B、20C、20Dと、前記薬液A、M
B、MC、MDと、前記清水Wとが供給される混合タン
ク30と、前記希釈用流体Wを前記混合タンク30に導
く希釈流体用流路11に介装されて前記希釈用流体Wの
流過により回転駆動される流体モーターとしての歯車モ
ーター40と、前記薬液MA、MB、MC、MDを前記
薬液タンク20A、20B、20C、20Dから前記混
合タンク30に供給すべく前記流体モーター40によっ
て駆動せしめられる三台の薬液ポンプ50A、50B、
50Cと、を備えている。
【0032】ここでは、前記四個の薬液タンク20A、
20B、20C、20D、前記歯車モーター40、及
び、前記薬液ポンプ50A、50B、50Cは、一つの
ユニットにまとめられている。すなわち、図3に示す如
く、矩形皿状の共通の支持基台5上の四隅に前記各薬液
タンク20A、20B、20C、20Dが搭載保持さ
れ、前記支持基台5の中央部に、前記歯車モーター40
と、それに一体的に組み付けられた三台の薬液ポンプ5
0A、50B、50C(後述)と、が搭載保持されてい
て、それらで薬液供給ユニット4が構成されている。
20B、20C、20D、前記歯車モーター40、及
び、前記薬液ポンプ50A、50B、50Cは、一つの
ユニットにまとめられている。すなわち、図3に示す如
く、矩形皿状の共通の支持基台5上の四隅に前記各薬液
タンク20A、20B、20C、20Dが搭載保持さ
れ、前記支持基台5の中央部に、前記歯車モーター40
と、それに一体的に組み付けられた三台の薬液ポンプ5
0A、50B、50C(後述)と、が搭載保持されてい
て、それらで薬液供給ユニット4が構成されている。
【0033】この薬液供給ユニット4の前記支持基台5
の下面側には、図1に加えて図2を参照すればよくわか
るように、ユニオンナット111が取り付けられてい
る。また、前記混合タンク30は、合成樹脂材料を素材
としてブロー成形により作製されていて、前記薬液供給
ユニット4は、前記ユニオンナット111と、前記混合
タンク30の上面部に突設された筒状雄ねじ部113
と、それらの間に介装されるパッキン114とからなる
取着手段としてのユニオン継手110を介して、前記混
合タンク(30)の上部に着脱自在に組み付けられてい
る。
の下面側には、図1に加えて図2を参照すればよくわか
るように、ユニオンナット111が取り付けられてい
る。また、前記混合タンク30は、合成樹脂材料を素材
としてブロー成形により作製されていて、前記薬液供給
ユニット4は、前記ユニオンナット111と、前記混合
タンク30の上面部に突設された筒状雄ねじ部113
と、それらの間に介装されるパッキン114とからなる
取着手段としてのユニオン継手110を介して、前記混
合タンク(30)の上部に着脱自在に組み付けられてい
る。
【0034】また、前記歯車モーター40が介装された
前記清水流路11の上流側には、前記清水タンク90内
の清水Wを前記歯車モーター40を介して前記混合タン
ク30に導くべく、遠心式の送液ポンプ60が介装され
ている。この送液ポンプ60から吐出された前記清水W
のうちの、前記歯車モーター40に導入されない余水
は、調圧弁15が介装された清水戻し流路12を介して
前記清水タンク90に戻されるようになっている。ま
た、前記清水流路11における前記歯車モーター40と
前記混合タンク30との間には、コック18が介装され
ている。
前記清水流路11の上流側には、前記清水タンク90内
の清水Wを前記歯車モーター40を介して前記混合タン
ク30に導くべく、遠心式の送液ポンプ60が介装され
ている。この送液ポンプ60から吐出された前記清水W
のうちの、前記歯車モーター40に導入されない余水
は、調圧弁15が介装された清水戻し流路12を介して
前記清水タンク90に戻されるようになっている。ま
た、前記清水流路11における前記歯車モーター40と
前記混合タンク30との間には、コック18が介装され
ている。
【0035】前記各薬液MA、MB、MC、MDを前記
各薬液タンク20A、20B、20C、20Dから前記
各薬液ポンプ50A、50B、50Cに導くそれぞれの
薬液流路21A、21B、21C、21Dを形成する配
管部材の前記各薬液タンク20A、20B、20C、2
0Dへの接続を容易にするため、ワンタッチ継手65、
65、65、65が配設されている。 また、前記各薬
液ポンプ50A、50B、50Cから前記混合タンク3
0に前記各薬液MA、MB、MC、MDが適正に供給さ
れているか否かを判別するため、図4に示される如く
に、前記混合タンク30の上部に透明な視認筒160が
取り付けられている。
各薬液タンク20A、20B、20C、20Dから前記
各薬液ポンプ50A、50B、50Cに導くそれぞれの
薬液流路21A、21B、21C、21Dを形成する配
管部材の前記各薬液タンク20A、20B、20C、2
0Dへの接続を容易にするため、ワンタッチ継手65、
65、65、65が配設されている。 また、前記各薬
液ポンプ50A、50B、50Cから前記混合タンク3
0に前記各薬液MA、MB、MC、MDが適正に供給さ
れているか否かを判別するため、図4に示される如く
に、前記混合タンク30の上部に透明な視認筒160が
取り付けられている。
【0036】前記清水流路11及び前記各薬液流路21
A、21B、21C、21Dを通じて前記清水W及び前
記各薬液MA、MB、MC、MDが供給される前記混合
タンク30には、常時一定の水位を保つように、給水手
段としてのボールタップ35が配設されており、前記清
水Wは、このボールタップ35が開状態のときのみ、つ
まり、液面Lが所定レベルより低下したときのみ前記混
合タンク30に供給されるようになっている。
A、21B、21C、21Dを通じて前記清水W及び前
記各薬液MA、MB、MC、MDが供給される前記混合
タンク30には、常時一定の水位を保つように、給水手
段としてのボールタップ35が配設されており、前記清
水Wは、このボールタップ35が開状態のときのみ、つ
まり、液面Lが所定レベルより低下したときのみ前記混
合タンク30に供給されるようになっている。
【0037】前記ボールタップ35は、図1に加えて図
2を参照すればよくわかるように、それに装着されたユ
ニオンナット121と前記混合タンク30の外側面上部
に突設された筒状雄ねじ部123と、それらの間に介装
されるパッキン124と、からなる取着手段としてのユ
ニオン継手120を介して前記混合タンク30に着脱自
在に組み付けられている。
2を参照すればよくわかるように、それに装着されたユ
ニオンナット121と前記混合タンク30の外側面上部
に突設された筒状雄ねじ部123と、それらの間に介装
されるパッキン124と、からなる取着手段としてのユ
ニオン継手120を介して前記混合タンク30に着脱自
在に組み付けられている。
【0038】一方、前記混合タンク30内で前記清水W
により希釈混合された希釈薬液KMは、噴霧薬液流路7
1を介して前記薬液混合装置10外に設置された高圧プ
ランジャポンプ等の噴霧用ポンプ70により吸い出され
るとともに、吸い出された前記希釈薬液KMの一部が、
前記噴霧用ポンプ70の吐出側と図示しない長尺ブーム
に所定間隔で配設された薬液噴霧手段とされる噴霧ノズ
ル80との間から、調圧弁75が介装された希釈薬液戻
し流路72及び攪拌流生成部材32を介して、前記混合
タンク30内に戻されるようになっている。
により希釈混合された希釈薬液KMは、噴霧薬液流路7
1を介して前記薬液混合装置10外に設置された高圧プ
ランジャポンプ等の噴霧用ポンプ70により吸い出され
るとともに、吸い出された前記希釈薬液KMの一部が、
前記噴霧用ポンプ70の吐出側と図示しない長尺ブーム
に所定間隔で配設された薬液噴霧手段とされる噴霧ノズ
ル80との間から、調圧弁75が介装された希釈薬液戻
し流路72及び攪拌流生成部材32を介して、前記混合
タンク30内に戻されるようになっている。
【0039】前記攪拌流生成部材32は、周面部に適宜
に吐出孔32a、32bが形成された筒状体からなって
おり、その両端部が前記混合タンク30の両側部にそれ
ぞれ、それに装着されるユニオンナット131、136
と前記混合タンク30の左右の外側面底部付近にそれぞ
れ突設された筒状雄ねじ部133、133と、それらの
間に介装されるパッキン134、134と、からなる取
着手段としてのユニオン継手130、130’を介し
て、着脱自在に組み付けられている。なお、この攪拌流
生成部材32の導入口側端部には、前記希釈薬液戻し流
路72を形成する配管部材(ホース類)を接続するため
の継手82が形成されている。また、前記攪拌流生成部
材32の下流端(図2で見て右側端)側を固定する前記
ユニオンナット136は、蓋状のものを用いている。
に吐出孔32a、32bが形成された筒状体からなって
おり、その両端部が前記混合タンク30の両側部にそれ
ぞれ、それに装着されるユニオンナット131、136
と前記混合タンク30の左右の外側面底部付近にそれぞ
れ突設された筒状雄ねじ部133、133と、それらの
間に介装されるパッキン134、134と、からなる取
着手段としてのユニオン継手130、130’を介し
て、着脱自在に組み付けられている。なお、この攪拌流
生成部材32の導入口側端部には、前記希釈薬液戻し流
路72を形成する配管部材(ホース類)を接続するため
の継手82が形成されている。また、前記攪拌流生成部
材32の下流端(図2で見て右側端)側を固定する前記
ユニオンナット136は、蓋状のものを用いている。
【0040】したがって、前記希釈薬液戻し流路72及
び前記攪拌流生成部材32を介して前記混合タンク30
内に戻された前記希釈薬液KMは、前記混合タンク30
内において渦流を生成して、該混合タンク30に供給さ
れた前記薬液Mと前記清水Wとを攪拌混合することにな
る。さらに、前記噴霧ノズル80からの薬液散布を中断
したときに、前記噴霧ポンプ70から吐出された希釈薬
液KMを前記調圧弁75を介することなく前記混合タン
ク30に戻すことができるように、前記噴霧ノズル80
の開閉コック80aと連動するコック77が介装された
戻し流路73が付設されている。
び前記攪拌流生成部材32を介して前記混合タンク30
内に戻された前記希釈薬液KMは、前記混合タンク30
内において渦流を生成して、該混合タンク30に供給さ
れた前記薬液Mと前記清水Wとを攪拌混合することにな
る。さらに、前記噴霧ノズル80からの薬液散布を中断
したときに、前記噴霧ポンプ70から吐出された希釈薬
液KMを前記調圧弁75を介することなく前記混合タン
ク30に戻すことができるように、前記噴霧ノズル80
の開閉コック80aと連動するコック77が介装された
戻し流路73が付設されている。
【0041】また、前記混合タンク30の下面部には、
前記噴霧薬液流路71を形成する配管部材を接続するた
めの継手81が、それに装着されたユニオンナット14
1と前記混合タンク30の下面部に突設された筒状雄ね
じ部143とそれらの間に介装されるパッキン144と
からなる取着手段としてのユニオン継手140を介し
て、前記混合タンク30に着脱自在に組み付けられてい
る。
前記噴霧薬液流路71を形成する配管部材を接続するた
めの継手81が、それに装着されたユニオンナット14
1と前記混合タンク30の下面部に突設された筒状雄ね
じ部143とそれらの間に介装されるパッキン144と
からなる取着手段としてのユニオン継手140を介し
て、前記混合タンク30に着脱自在に組み付けられてい
る。
【0042】また、前記噴霧用ポンプ70と前記送液ポ
ンプ(60)は、伝動手段としてのベルト−プーリ式変
速機構64を介して、前記ブームスプレーヤ1を直装し
た図示しない農耕用トラクタのPTO軸からの動力等に
より、所定の変速比をもって回転駆動せしめられるよう
にされている。次に、前記歯車モーター40と、前記各
薬液ポンプ50A、50B、50Cと、を図5〜図10
を参照しながら説明する。
ンプ(60)は、伝動手段としてのベルト−プーリ式変
速機構64を介して、前記ブームスプレーヤ1を直装し
た図示しない農耕用トラクタのPTO軸からの動力等に
より、所定の変速比をもって回転駆動せしめられるよう
にされている。次に、前記歯車モーター40と、前記各
薬液ポンプ50A、50B、50Cと、を図5〜図10
を参照しながら説明する。
【0043】前記歯車モーター40は、それ自体はよく
知られているもので、矩形板状の横蓋46により密封さ
れたハウジング45内の下半部と上半部に、それぞれ回
転軸41、43に外嵌固定された相互に噛合する歯車4
2、44が内蔵され、前記ハウジング45の両側部に、
前記清水流路11を形成する配管部材が接続される入口
側継手40A、出口側継手40Bが螺着されており、前
記清水流路11を流れる清水Wの流過により、図7に示
される如くに、前記下側歯車42と下側回転軸(出力
軸)41が時計回りに、前記上側歯車44と上側回転軸
43とが反時計回りに回転せしめられるようになってい
る。
知られているもので、矩形板状の横蓋46により密封さ
れたハウジング45内の下半部と上半部に、それぞれ回
転軸41、43に外嵌固定された相互に噛合する歯車4
2、44が内蔵され、前記ハウジング45の両側部に、
前記清水流路11を形成する配管部材が接続される入口
側継手40A、出口側継手40Bが螺着されており、前
記清水流路11を流れる清水Wの流過により、図7に示
される如くに、前記下側歯車42と下側回転軸(出力
軸)41が時計回りに、前記上側歯車44と上側回転軸
43とが反時計回りに回転せしめられるようになってい
る。
【0044】一方、前記各薬液ポンプ50A、50B、
50Cとして、ここでは、前記歯車モーター40の回転
駆動力が入力軸51を介して伝達されて回転せしめられ
るとともに軸方向に往復動せしめられる往復摺動部材5
2を内蔵した微量プランジャポンプが用いられている。
前記各薬液ポンプ50A、50B、50Cは、前記歯車
モーター40に、相互に重ね合わさるようにして、前記
歯車モーター40の前記ハウジング45に先端がねじ込
まれた三本のボルト96、96、96により締め付けら
れて、着脱自在に取り付けられている。この場合、図6
を参照すればよくわかるように、前記歯車モーター40
の前記出力軸41に、前記各薬液ポンプ50A、50
B、50Cの前記入力軸51、51、51が、着脱自在
かつ一体回転可能に連結されている。
50Cとして、ここでは、前記歯車モーター40の回転
駆動力が入力軸51を介して伝達されて回転せしめられ
るとともに軸方向に往復動せしめられる往復摺動部材5
2を内蔵した微量プランジャポンプが用いられている。
前記各薬液ポンプ50A、50B、50Cは、前記歯車
モーター40に、相互に重ね合わさるようにして、前記
歯車モーター40の前記ハウジング45に先端がねじ込
まれた三本のボルト96、96、96により締め付けら
れて、着脱自在に取り付けられている。この場合、図6
を参照すればよくわかるように、前記歯車モーター40
の前記出力軸41に、前記各薬液ポンプ50A、50
B、50Cの前記入力軸51、51、51が、着脱自在
かつ一体回転可能に連結されている。
【0045】より詳しくは、前記歯車モーター40の前
記出力軸41と、前記各薬液ポンプ50A、50B、5
0Cの前記入力軸51、51、51と、は、共通の回転
軸線R上に配在されており、前記歯車モーター40の前
記出力軸41のポンプ側端部には、図6に示される如く
に、矩形断面の凸部41bが突設され、また、前記各入
力軸51、51、51の両端部には、それぞれ前記出力
軸凸部41に嵌合する入力軸凹部51aと、前記出力軸
凸部41bと同一寸法形状の入力軸凸部51bとが設け
られており、前記歯車モーター40の前記出力軸凸部4
1bが、前側(前記歯車モーター40側)に位置する前
記第一薬液ポンプ50Aの前記入力軸凹部51aに嵌合
せしめられ、同様にして、前記第一薬液ポンプ50Aの
前記入力軸突部51bが、中央に位置する前記第三薬液
ポンプ50Bの入力軸凹部51aに嵌合せしめられてお
り、後側に位置する前記第三薬液ポンプ50Cの入力軸
51についても同様である。
記出力軸41と、前記各薬液ポンプ50A、50B、5
0Cの前記入力軸51、51、51と、は、共通の回転
軸線R上に配在されており、前記歯車モーター40の前
記出力軸41のポンプ側端部には、図6に示される如く
に、矩形断面の凸部41bが突設され、また、前記各入
力軸51、51、51の両端部には、それぞれ前記出力
軸凸部41に嵌合する入力軸凹部51aと、前記出力軸
凸部41bと同一寸法形状の入力軸凸部51bとが設け
られており、前記歯車モーター40の前記出力軸凸部4
1bが、前側(前記歯車モーター40側)に位置する前
記第一薬液ポンプ50Aの前記入力軸凹部51aに嵌合
せしめられ、同様にして、前記第一薬液ポンプ50Aの
前記入力軸突部51bが、中央に位置する前記第三薬液
ポンプ50Bの入力軸凹部51aに嵌合せしめられてお
り、後側に位置する前記第三薬液ポンプ50Cの入力軸
51についても同様である。
【0046】また、前記第三薬液ポンプ50Cには、そ
の入力軸51の回転が外部から目視できるように透明な
合成樹脂製のカバー59が被着されている。前記各薬液
ポンプ50A、50B、50C(50)は、同一構成と
されており、図8を参照すればよくわかるように、角箱
状のハウジング55内に円筒状の凹所55Aが形成され
ている。この凹所55Aにおける図8において左端側に
は、前記薬液流路21A、21B、21C、21D(2
1)を形成する配管部材が接続される入口側継手101
と出口側継手102とが取り付けられるとともに、前記
凹所55Aのうちの前記薬液M(MA、MB、MC、M
D)が流通する流通部100を覆うように、耐摩耗性材
料からなるシリンダ部材94が着脱自在に嵌挿されてい
る。このシリンダ部材94の一端には、盲蓋97が装着
されるとともに、前記入口側継手101及び前記出口側
継手102とを連通させる一対の透孔94a、94b
が、直径方向に形成されている。
の入力軸51の回転が外部から目視できるように透明な
合成樹脂製のカバー59が被着されている。前記各薬液
ポンプ50A、50B、50C(50)は、同一構成と
されており、図8を参照すればよくわかるように、角箱
状のハウジング55内に円筒状の凹所55Aが形成され
ている。この凹所55Aにおける図8において左端側に
は、前記薬液流路21A、21B、21C、21D(2
1)を形成する配管部材が接続される入口側継手101
と出口側継手102とが取り付けられるとともに、前記
凹所55Aのうちの前記薬液M(MA、MB、MC、M
D)が流通する流通部100を覆うように、耐摩耗性材
料からなるシリンダ部材94が着脱自在に嵌挿されてい
る。このシリンダ部材94の一端には、盲蓋97が装着
されるとともに、前記入口側継手101及び前記出口側
継手102とを連通させる一対の透孔94a、94b
が、直径方向に形成されている。
【0047】前記凹所55Aの両端には、それを塞ぐよ
うに側板105、105がボルト106、106により
取り付けられている。また、前記凹所55Aにおける図
8において右端側には、後述するストローク調節部材1
50が装着されるとともに、盲蓋98が装着されてい
る。そして、前記凹所55A内には、前記入力軸51に
外嵌固定された駆動歯車56により回転せしめられると
ともに軸方向に往復動せしめられるプランジャ型の往復
摺動部材52が内蔵されている。
うに側板105、105がボルト106、106により
取り付けられている。また、前記凹所55Aにおける図
8において右端側には、後述するストローク調節部材1
50が装着されるとともに、盲蓋98が装着されてい
る。そして、前記凹所55A内には、前記入力軸51に
外嵌固定された駆動歯車56により回転せしめられると
ともに軸方向に往復動せしめられるプランジャ型の往復
摺動部材52が内蔵されている。
【0048】この往復摺動部材52には、図8において
右側に位置する一端部52aと反対側に位置する他端部
52bとの間に、前記駆動歯車56に噛合するととも
に、軸方向の往復動を許容し得る比較的傾斜角度の小さ
なはす歯が刻まれた従動歯車53が設けられている。こ
の従動歯車53は、前記駆動歯車56との関係でみれ
ば、通常のウォームホイール歯車とは逆に、径の小さな
前記従動歯車53にウォールホイールと同様な歯が刻ま
れ、前記駆動歯車56にウォームと同様な歯が刻まれて
いる。
右側に位置する一端部52aと反対側に位置する他端部
52bとの間に、前記駆動歯車56に噛合するととも
に、軸方向の往復動を許容し得る比較的傾斜角度の小さ
なはす歯が刻まれた従動歯車53が設けられている。こ
の従動歯車53は、前記駆動歯車56との関係でみれ
ば、通常のウォームホイール歯車とは逆に、径の小さな
前記従動歯車53にウォールホイールと同様な歯が刻ま
れ、前記駆動歯車56にウォームと同様な歯が刻まれて
いる。
【0049】また、前記往復摺動部材52の前記一端部
52aには、図10を参照すればよくわかるように、軸
方向に高低差のあるカム面58(頂面部58A、中間面
部58B、底面部58C)が形成されるとともに、前記
他端部52bには、図9を参照すればよくわかるよう
に、前記前記入口側継手101及び前記出口側継手10
2と前記両透孔94a、94bとに対面し得るように、
三日月ないし半月状の切欠部54が形成されている。こ
の往復摺動部材52は、前記シリンダ部材94と前記従
動歯車52との間に縮装されたコイルバネ92により、
前記ストローク調節部材150に当接する方向に付勢さ
れている。
52aには、図10を参照すればよくわかるように、軸
方向に高低差のあるカム面58(頂面部58A、中間面
部58B、底面部58C)が形成されるとともに、前記
他端部52bには、図9を参照すればよくわかるよう
に、前記前記入口側継手101及び前記出口側継手10
2と前記両透孔94a、94bとに対面し得るように、
三日月ないし半月状の切欠部54が形成されている。こ
の往復摺動部材52は、前記シリンダ部材94と前記従
動歯車52との間に縮装されたコイルバネ92により、
前記ストローク調節部材150に当接する方向に付勢さ
れている。
【0050】前記ストローク調節部材150は、概略段
付き円柱形状をしており、図8に加えて図10を参照す
ればよくわかるように、上から順次、回動用横溝付きの
頭部151、大径ストッパ部152、この大径ストッパ
部152の中心線C(全体の中心軸線)から所定の偏心
距離(例えば約1mm)だけ偏心した位置に中心線を持
つ偏心輪部153、及び、前記凹所55A下方に形成さ
れた挿入穴55bに挿入された小径嵌挿部154からな
っており、前記大径ストッパ部152には、横方向に抜
け止め及び回動角度範囲規制用リミッターを兼ねるピン
170が嵌挿される切欠凹部156が形成されている。
付き円柱形状をしており、図8に加えて図10を参照す
ればよくわかるように、上から順次、回動用横溝付きの
頭部151、大径ストッパ部152、この大径ストッパ
部152の中心線C(全体の中心軸線)から所定の偏心
距離(例えば約1mm)だけ偏心した位置に中心線を持
つ偏心輪部153、及び、前記凹所55A下方に形成さ
れた挿入穴55bに挿入された小径嵌挿部154からな
っており、前記大径ストッパ部152には、横方向に抜
け止め及び回動角度範囲規制用リミッターを兼ねるピン
170が嵌挿される切欠凹部156が形成されている。
【0051】このような構成とされた前記薬液ポンプ5
0においては、前記歯車モーター40の前記出力軸41
の回転が前記入力軸51及び前記駆動歯車56を介して
前記往復摺動部材52の前記従動歯車53に伝達される
と、前記往復摺動部材52が回転する。この場合、前記
往復摺動部材52の前記一端部52aに設けられている
前記カム面58のうちの前記底面部58Cが図8におい
て上側に位置しているときは、前記往復摺動部材52が
図8において最右行位置(図8の位置)をとる。それに
対し、前記カム面58のうちの前記底面部58Cが図8
において上側から下側に回転移行するときは、、前記往
復摺動部材52が左行して前記中間部58Bが前記偏心
輪部153から離れ、続いて、前記カム面58のうちの
前記底面部58Cが図8において下側に位置したとき、
前記往復摺動部材130が図8において最左行位置をと
る。
0においては、前記歯車モーター40の前記出力軸41
の回転が前記入力軸51及び前記駆動歯車56を介して
前記往復摺動部材52の前記従動歯車53に伝達される
と、前記往復摺動部材52が回転する。この場合、前記
往復摺動部材52の前記一端部52aに設けられている
前記カム面58のうちの前記底面部58Cが図8におい
て上側に位置しているときは、前記往復摺動部材52が
図8において最右行位置(図8の位置)をとる。それに
対し、前記カム面58のうちの前記底面部58Cが図8
において上側から下側に回転移行するときは、、前記往
復摺動部材52が左行して前記中間部58Bが前記偏心
輪部153から離れ、続いて、前記カム面58のうちの
前記底面部58Cが図8において下側に位置したとき、
前記往復摺動部材130が図8において最左行位置をと
る。
【0052】したがって、前記往復摺動部材52が回転
せしめられるときは、該往復摺動部材52が一方向に回
転しながら図8の左右方向に往復動し、前記切欠部54
が設けられている前記他端部52bの開閉弁作用と往復
動によるポンプ作用により、前記入口側継手101から
前記薬液MA、MB、MC、MD(M)が吸入されると
ともに、前記出口側継手102から前記薬液(M)が前
記混合タンク30に向けて吐出される。
せしめられるときは、該往復摺動部材52が一方向に回
転しながら図8の左右方向に往復動し、前記切欠部54
が設けられている前記他端部52bの開閉弁作用と往復
動によるポンプ作用により、前記入口側継手101から
前記薬液MA、MB、MC、MD(M)が吸入されると
ともに、前記出口側継手102から前記薬液(M)が前
記混合タンク30に向けて吐出される。
【0053】この場合、前記ストローク調節部材150
を所定の角度範囲内で回転させると、前記偏心輪部15
3と前記カム面58との軸方向の当接位置が変化し、そ
れによって、前記往復摺動部材52の往復動ストローク
を変化させて弁開閉タイミングが変えられるので、前記
ストローク調節部材150により、当該薬液ポンプ50
における単位時間当たりの潤滑油吐出量を調節できる。
を所定の角度範囲内で回転させると、前記偏心輪部15
3と前記カム面58との軸方向の当接位置が変化し、そ
れによって、前記往復摺動部材52の往復動ストローク
を変化させて弁開閉タイミングが変えられるので、前記
ストローク調節部材150により、当該薬液ポンプ50
における単位時間当たりの潤滑油吐出量を調節できる。
【0054】このような構成とされた本実施形態の前記
薬液混合装置10においては、前記清水タンク90から
の前記清水Wが前記送液ポンプ60により比較的低圧に
加圧された状態で、前記清水流路11に介装された前記
歯車モーター40を介して前記混合タンク30に供給さ
れる。この際、前記歯車モーター40が前記清水流路1
1を流れる前記清水Wにより回転駆動され、その回転駆
動力が前記薬液流路21A、21B、21C、21D
(21)に介装された前記薬液ポンプ50に直接伝達さ
れ、該薬液ポンプ50は前記歯車モーター40に機械的
に連動して回転駆動される。
薬液混合装置10においては、前記清水タンク90から
の前記清水Wが前記送液ポンプ60により比較的低圧に
加圧された状態で、前記清水流路11に介装された前記
歯車モーター40を介して前記混合タンク30に供給さ
れる。この際、前記歯車モーター40が前記清水流路1
1を流れる前記清水Wにより回転駆動され、その回転駆
動力が前記薬液流路21A、21B、21C、21D
(21)に介装された前記薬液ポンプ50に直接伝達さ
れ、該薬液ポンプ50は前記歯車モーター40に機械的
に連動して回転駆動される。
【0055】これにより、前記清水流路11を通じて前
記混合タンク30に供給される前記清水Wの流量に対す
る、前記薬液ポンプ50により前記薬液流路21を介し
て前記混合タンク30に供給される前記薬液Mの流量の
比率が、常時正確に一定となる。したがって、前記混合
タンク30には、前記清水Wと前記薬液Mとが常時一定
の比率で貯留され、それら清水Wと薬液Mとは、前記混
合タンク30内において、前記希釈薬液戻し流路72を
通じて前記噴霧用ポンプ70の吐出側から戻された前記
希釈薬液KMにより均一に攪拌混合された後、前記噴霧
用ポンプ70を介して前記噴霧ノズル80から外部に噴
霧される。
記混合タンク30に供給される前記清水Wの流量に対す
る、前記薬液ポンプ50により前記薬液流路21を介し
て前記混合タンク30に供給される前記薬液Mの流量の
比率が、常時正確に一定となる。したがって、前記混合
タンク30には、前記清水Wと前記薬液Mとが常時一定
の比率で貯留され、それら清水Wと薬液Mとは、前記混
合タンク30内において、前記希釈薬液戻し流路72を
通じて前記噴霧用ポンプ70の吐出側から戻された前記
希釈薬液KMにより均一に攪拌混合された後、前記噴霧
用ポンプ70を介して前記噴霧ノズル80から外部に噴
霧される。
【0056】このように、本実施形態の前記薬液混合装
置10では、前記薬液Mと前記清水Wとを、それらの流
量を別途に計測制御することを要しないで、前記混合タ
ンク30に常に一定の比率をもって供給することができ
るとともに、その比率で均一に混合することができ、前
記混合タンク30内で均一に混合された前記希釈薬液K
Mを、当該薬液混合装置10外に備えられた高圧の前記
噴霧用ポンプ70により前記噴霧ノズル80を介して外
部に噴霧するようにされるので、当該装置10内では、
前記薬液Mや前記希釈用流体Wを低圧で流せばよく、そ
のため、当該装置10内の配管系等についてはシール性
を容易に確保できて、装置構成を簡素となし得るととも
に、装置コストを低く抑えることができる。
置10では、前記薬液Mと前記清水Wとを、それらの流
量を別途に計測制御することを要しないで、前記混合タ
ンク30に常に一定の比率をもって供給することができ
るとともに、その比率で均一に混合することができ、前
記混合タンク30内で均一に混合された前記希釈薬液K
Mを、当該薬液混合装置10外に備えられた高圧の前記
噴霧用ポンプ70により前記噴霧ノズル80を介して外
部に噴霧するようにされるので、当該装置10内では、
前記薬液Mや前記希釈用流体Wを低圧で流せばよく、そ
のため、当該装置10内の配管系等についてはシール性
を容易に確保できて、装置構成を簡素となし得るととも
に、装置コストを低く抑えることができる。
【0057】また、前記混合タンク30が、常時一定の
水位を保つように、前記ボールタップ35を介して前記
清水Wを受け入れるようになされることにより、前記噴
霧用ポンプ70により外部に噴霧された量だけ、つま
り、使用された分だけ、前記清水Wと前記薬液Mとが一
定の比率をもって前記混合タンク30に供給されること
になり、そのため、無駄に消費される薬液量を削減で
き、使用されなかった薬液Mは、原液のまま前記薬液タ
ンク20から前記薬液回収流路22を介して前記回収タ
ンク55に回収でき、次回の噴霧作業に使用できる。
水位を保つように、前記ボールタップ35を介して前記
清水Wを受け入れるようになされることにより、前記噴
霧用ポンプ70により外部に噴霧された量だけ、つま
り、使用された分だけ、前記清水Wと前記薬液Mとが一
定の比率をもって前記混合タンク30に供給されること
になり、そのため、無駄に消費される薬液量を削減で
き、使用されなかった薬液Mは、原液のまま前記薬液タ
ンク20から前記薬液回収流路22を介して前記回収タ
ンク55に回収でき、次回の噴霧作業に使用できる。
【0058】一方、噴霧作業終了後、前記薬液タンク2
0の残留薬液Mを回収した後、前記薬液Mが付着残留し
ている各部を洗浄すべく、前記清水流路11を形成する
配管部材を前記薬液タンク20A、20B、20C、2
0D(20)に接続すれば、前記送液ポンプ60から吐
出された清水Wのうちの前記歯車モーター40に導入さ
れない余水が前記薬液タンク20に導入され、それによ
って、該薬液タンク20内が洗浄されるとともに、前記
薬液流路21に導出されて該薬液流路21及びそれに介
装された前記薬液ポンプ50を洗浄しながら前記混合タ
ンク30に導かれる。
0の残留薬液Mを回収した後、前記薬液Mが付着残留し
ている各部を洗浄すべく、前記清水流路11を形成する
配管部材を前記薬液タンク20A、20B、20C、2
0D(20)に接続すれば、前記送液ポンプ60から吐
出された清水Wのうちの前記歯車モーター40に導入さ
れない余水が前記薬液タンク20に導入され、それによ
って、該薬液タンク20内が洗浄されるとともに、前記
薬液流路21に導出されて該薬液流路21及びそれに介
装された前記薬液ポンプ50を洗浄しながら前記混合タ
ンク30に導かれる。
【0059】前記混合タンク30に導入された洗浄水
は、例えば前記噴霧ノズル80を全開状態とすることに
より、前記混合タンク30内を洗浄した後、該混合タン
ク30から前記噴霧用ポンプ70及び前記噴霧ノズル8
0を通じて外部に放出される。これにより、噴霧作業後
に薬液Mが装置10内の配管系や噴霧用ポンプ70、噴
霧ノズル80等に残留せず、そのため、残留薬液による
配管系の詰まり、ポンプ類や噴霧ノズル等の作動不良等
を生じ難くできる。
は、例えば前記噴霧ノズル80を全開状態とすることに
より、前記混合タンク30内を洗浄した後、該混合タン
ク30から前記噴霧用ポンプ70及び前記噴霧ノズル8
0を通じて外部に放出される。これにより、噴霧作業後
に薬液Mが装置10内の配管系や噴霧用ポンプ70、噴
霧ノズル80等に残留せず、そのため、残留薬液による
配管系の詰まり、ポンプ類や噴霧ノズル等の作動不良等
を生じ難くできる。
【0060】前記に加え、前記混合タンク30に、薬液
タンク20A、20B、20C、20D、歯車モーター
40、及び、薬液ポンプ50A、50B、50Cからな
る薬液供給ユニット4をユニオン継手110を介して着
脱自在に組み付けるようにしたことにより、前記薬液タ
ンク20A、20B、20C、20D、前記歯車モータ
ー40、及び、前記薬液ポンプ50A、50B、50C
については、個々の支持手段(フレーム部材)が不要と
なって前記混合タンク30が共通の支持手段となり、ま
た、それらを結ぶ配管部材が短くて済む等の利点が得ら
れるので、装置のコンパクト化、軽量化、構成の簡素化
・合理化、装置コストの低減化が図られるとともに、混
合タンク30と薬液供給ユニット4とが一体化されると
により、ブームスプレーヤ等への組み込みも容易とな
り、また、混合タンク30に対して薬液供給ユニット4
が着脱自在とされることにより、メンテンナスの容易化
等も図られる。
タンク20A、20B、20C、20D、歯車モーター
40、及び、薬液ポンプ50A、50B、50Cからな
る薬液供給ユニット4をユニオン継手110を介して着
脱自在に組み付けるようにしたことにより、前記薬液タ
ンク20A、20B、20C、20D、前記歯車モータ
ー40、及び、前記薬液ポンプ50A、50B、50C
については、個々の支持手段(フレーム部材)が不要と
なって前記混合タンク30が共通の支持手段となり、ま
た、それらを結ぶ配管部材が短くて済む等の利点が得ら
れるので、装置のコンパクト化、軽量化、構成の簡素化
・合理化、装置コストの低減化が図られるとともに、混
合タンク30と薬液供給ユニット4とが一体化されると
により、ブームスプレーヤ等への組み込みも容易とな
り、また、混合タンク30に対して薬液供給ユニット4
が着脱自在とされることにより、メンテンナスの容易化
等も図られる。
【0061】さらに、前記ボールタップ35や攪拌流生
成部材32を前記混合タンク30にユニオン継手12
0、130、130’を介して着脱自在に組み付けるよ
うにしたことによって、一層のコンパクト化、軽量化、
構成の簡素化・合理化、組み込みの容易化等が図られる
とともに、装置コストの低減化、メンテンナスの容易化
等も図られる。また、外部の噴霧用ポンプ70に対して
前記送液ポンプ60が、ベルト−プーリ式変速機構64
を介して回転駆動せしめられるようにされることよって
も、一層のコンパクト化、軽量化、構成の簡素化・合理
化、組み込みの容易化等が図られるとともに、装置コス
トの低減化、メンテンナスの容易化等も図られる。
成部材32を前記混合タンク30にユニオン継手12
0、130、130’を介して着脱自在に組み付けるよ
うにしたことによって、一層のコンパクト化、軽量化、
構成の簡素化・合理化、組み込みの容易化等が図られる
とともに、装置コストの低減化、メンテンナスの容易化
等も図られる。また、外部の噴霧用ポンプ70に対して
前記送液ポンプ60が、ベルト−プーリ式変速機構64
を介して回転駆動せしめられるようにされることよって
も、一層のコンパクト化、軽量化、構成の簡素化・合理
化、組み込みの容易化等が図られるとともに、装置コス
トの低減化、メンテンナスの容易化等も図られる。
【0062】さらに加えて、本実施形態の装置10で
は、前記歯車モーター40の前記出力軸41に前記薬液
ポンプ50A、50B、50Cの前記入力軸51、5
1、51が着脱自在かつ一体回転可能に連結されるの
で、使用する薬液の種類に応じて薬液ポンプ50を追加
することが可能となり、そのため、多種類の薬液と清水
等の希釈用流体とを混合する場合にも充分に対応できる
とともに、希釈倍率等の制限を緩和できて、信頼性、確
実性を向上させることができ、さらに、一層のコンパク
ト化、軽量化、構成の簡素化・合理化、組み込みの容易
化等を図ることができるとともに、装置コストの低減
化、メンテンナスの容易化等も図ることができる。
は、前記歯車モーター40の前記出力軸41に前記薬液
ポンプ50A、50B、50Cの前記入力軸51、5
1、51が着脱自在かつ一体回転可能に連結されるの
で、使用する薬液の種類に応じて薬液ポンプ50を追加
することが可能となり、そのため、多種類の薬液と清水
等の希釈用流体とを混合する場合にも充分に対応できる
とともに、希釈倍率等の制限を緩和できて、信頼性、確
実性を向上させることができ、さらに、一層のコンパク
ト化、軽量化、構成の簡素化・合理化、組み込みの容易
化等を図ることができるとともに、装置コストの低減
化、メンテンナスの容易化等も図ることができる。
【0063】また、前記薬液ポンプ50A、50B、5
0Cの前記入力軸51の回転が、透明な前記合成樹脂製
のカバー59を介して外部から目視できるようにされて
いるので、前記薬液MA、MB、MC、MDが前記混合
タンク30に適正に供給されているか否かが確認でき、
これによって、信頼性、確実性が向上する。また、前記
薬液ポンプ50A、50B、50Cは、前記ストローク
調節部材150を回動させることによって、その吐出容
量を任意に変更できるようにされているので、希釈倍率
の設定の自由度が増す。
0Cの前記入力軸51の回転が、透明な前記合成樹脂製
のカバー59を介して外部から目視できるようにされて
いるので、前記薬液MA、MB、MC、MDが前記混合
タンク30に適正に供給されているか否かが確認でき、
これによって、信頼性、確実性が向上する。また、前記
薬液ポンプ50A、50B、50Cは、前記ストローク
調節部材150を回動させることによって、その吐出容
量を任意に変更できるようにされているので、希釈倍率
の設定の自由度が増す。
【0064】さらに、前記薬液ポンプ50A、50B、
50Cの前記ハウジング55内における前記薬液Ma、
Mb、Mc、Mdが通過する前記流通部100に、前記
往復摺動部材52が嵌挿されて摺接せしめられる、耐摩
耗性材料からなる前記シリンダ部材94が着脱自在に装
着されている。この場合、摩耗しやすい部位に配置され
た前記シリンダ部材94を適宜に交換することで、ポン
プ寿命を長くすることが可能となる。
50Cの前記ハウジング55内における前記薬液Ma、
Mb、Mc、Mdが通過する前記流通部100に、前記
往復摺動部材52が嵌挿されて摺接せしめられる、耐摩
耗性材料からなる前記シリンダ部材94が着脱自在に装
着されている。この場合、摩耗しやすい部位に配置され
た前記シリンダ部材94を適宜に交換することで、ポン
プ寿命を長くすることが可能となる。
【0065】次に、図11は、本発明に係る薬液混合装
置10の第二の実施形態に使用される、一体にユニット
化された歯車モーター40’、遠心式の送液ポンプ6
0’、及び薬液ポンプ50’を示している。この実施形
態では、前記第1実施形態のものと基本構成は同じ前記
歯車モーター40’と前記送液ポンプ60’とは、共通
のハウジング200を有しており、それらのハウジング
部分200A、200Bが不離一体とされ、さらに、前
記共通のハウジング200に、前記第一の実施形態のも
のと基本構成は同じ薬液ポンプ50’のハウジング5
5’も一体的に設けられている。
置10の第二の実施形態に使用される、一体にユニット
化された歯車モーター40’、遠心式の送液ポンプ6
0’、及び薬液ポンプ50’を示している。この実施形
態では、前記第1実施形態のものと基本構成は同じ前記
歯車モーター40’と前記送液ポンプ60’とは、共通
のハウジング200を有しており、それらのハウジング
部分200A、200Bが不離一体とされ、さらに、前
記共通のハウジング200に、前記第一の実施形態のも
のと基本構成は同じ薬液ポンプ50’のハウジング5
5’も一体的に設けられている。
【0066】かかる装置では、清水Wが、前記送液ポン
プ60’の渦巻状通路部68を介して前記歯車モーター
40’に配管部材を介することなく直接導入される。こ
のようにされることにより、一層のコンパクト化、部品
点数の削減化、軽量化、構成の簡素化・合理化、組み込
みの容易化等を図ることができるとともに、装置コスト
の低減化等も図ることができる。以上、本発明の一実施
形態について詳述したが、本発明は、前記実施形態に限
定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発
明の精神を逸脱しない範囲で、設計において、種々の変
更ができるものである。
プ60’の渦巻状通路部68を介して前記歯車モーター
40’に配管部材を介することなく直接導入される。こ
のようにされることにより、一層のコンパクト化、部品
点数の削減化、軽量化、構成の簡素化・合理化、組み込
みの容易化等を図ることができるとともに、装置コスト
の低減化等も図ることができる。以上、本発明の一実施
形態について詳述したが、本発明は、前記実施形態に限
定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発
明の精神を逸脱しない範囲で、設計において、種々の変
更ができるものである。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る薬液混合装置は、薬液と清水等の希釈用流体と
を、それらの流量を計測制御することを要しないない
で、常に一定の比率に確実に混合することができるとと
もに、配管系等のシール性を容易に確保をできて、装置
構成を簡素となし得るとともに、噴霧作業後に残ってい
る薬液による配管系の詰まり、ポンプや噴霧ノズル等の
作動不良等を生じ難くできて、薬液を無駄に消費してし
まうこと等も回避できるようにされ、さらに、多種類の
薬液と清水等の希釈用流体とを混合する場合にも充分に
対応できるとともに、希釈倍率等の制限を緩和できて、
信頼性、確実性を向上させることができ、かつ、一層の
コンパクト化、軽量化、構成の簡素化・合理化、組み込
みの容易化等を図ることができるとともに、装置コスト
の低減化、メンテンナスの容易化等も図ることができ
る。
明に係る薬液混合装置は、薬液と清水等の希釈用流体と
を、それらの流量を計測制御することを要しないない
で、常に一定の比率に確実に混合することができるとと
もに、配管系等のシール性を容易に確保をできて、装置
構成を簡素となし得るとともに、噴霧作業後に残ってい
る薬液による配管系の詰まり、ポンプや噴霧ノズル等の
作動不良等を生じ難くできて、薬液を無駄に消費してし
まうこと等も回避できるようにされ、さらに、多種類の
薬液と清水等の希釈用流体とを混合する場合にも充分に
対応できるとともに、希釈倍率等の制限を緩和できて、
信頼性、確実性を向上させることができ、かつ、一層の
コンパクト化、軽量化、構成の簡素化・合理化、組み込
みの容易化等を図ることができるとともに、装置コスト
の低減化、メンテンナスの容易化等も図ることができ
る。
【図1】本発明に係る薬液混合装置の実施形態の配管系
を示す概略構成図。
を示す概略構成図。
【図2】図1に示される薬液混合装置に備えられる混合
タンクと薬液供給ユニットの周辺部とを示す分解図。
タンクと薬液供給ユニットの周辺部とを示す分解図。
【図3】図1に示される薬液混合装置に備えられる混合
タンクと薬液供給ユニットの周辺部とを示す平面図。
タンクと薬液供給ユニットの周辺部とを示す平面図。
【図4】図1に示される薬液混合装置に備えられる混合
タンクと薬液供給ユニットの周辺部とを示す右側面図。
タンクと薬液供給ユニットの周辺部とを示す右側面図。
【図5】図1に示される薬液混合装置に備えられる歯車
モーターと薬液ポンプとを示す平面図。
モーターと薬液ポンプとを示す平面図。
【図6】図5のVI−VI矢視断面図。
【図7】図5のVII−VII矢視断面図。
【図8】図5のVIII−VIII矢視断面図。
【図9】図5に示される薬液ポンプの説明に供される断
面図。
面図。
【図10】図5に示される薬液ポンプに備えられる往復
摺動部材の周辺を示す分解斜視図。
摺動部材の周辺を示す分解斜視図。
【図11】本発明に係る薬液混合装置の第二の実施形態
に使用される、一体にユニット化された歯車モーター、
遠心式の送液ポンプ、及び薬液ポンプをを示す断面図。
に使用される、一体にユニット化された歯車モーター、
遠心式の送液ポンプ、及び薬液ポンプをを示す断面図。
【図12】従来提案されている薬液混合装置の一例の配
管系を示す概略構成図。
管系を示す概略構成図。
【図13】図12に示される装置に備えられる流体圧モ
ーターと薬液ポンプとの関係を示す図。
ーターと薬液ポンプとの関係を示す図。
C…中心軸線 MA、MB、MC、MD…薬液 W…清水(希釈用流体) KM…希釈薬液 R…共通の回転軸線 10…薬液混合装置 11…清水流路(希釈流体用流路) 13…洗浄水用流路 30…混合タンク 40…歯車モーター(流体モーター) 41…出力軸 50(50A,50B,50C),50’…薬液ポンプ
(プランジャポンプ) 51…入力軸 52…往復摺動部材 52a…一端部 53…従動歯車 55,55’…ハウジング 56…駆動歯車 58…カム面 60…送液ポンプ 64…ベルト−プーリー式変速機構(伝動手段) 94…シリンダ部材 96…ボルト類 100…流通部 150…ストローク調節部材 153…偏心輪部 200…共通ハウジング 200A…歯車モーターのハウジング部分 200B…送液ポンプのハウジング部分
(プランジャポンプ) 51…入力軸 52…往復摺動部材 52a…一端部 53…従動歯車 55,55’…ハウジング 56…駆動歯車 58…カム面 60…送液ポンプ 64…ベルト−プーリー式変速機構(伝動手段) 94…シリンダ部材 96…ボルト類 100…流通部 150…ストローク調節部材 153…偏心輪部 200…共通ハウジング 200A…歯車モーターのハウジング部分 200B…送液ポンプのハウジング部分
Claims (14)
- 【請求項1】 希釈用流体(W)の流過により回転駆動
される流体モーター(40)と、該流体モーター(4
0)によって回転駆動せしめられる可変容量形の薬液ポ
ンプ(50A、50B、50C)とを具備する、薬液
(MA、MB、MC、MD)と前記希釈用流体(W)と
を一定の比率に混合するための薬液混合装置(10)に
おいて、 前記流体モーター(40)の出力軸(41)に前記薬液
ポンプ(50A、50B、50C)の入力軸(51、5
1、51)が着脱自在かつ一体回転可能に連結されてい
ることを特徴とする薬液混合装置。 - 【請求項2】 前記流体モーター(40)の前記出力軸
(41)と前記薬液ポンプ(50A、50B、50C)
の前記入力軸(51、51、51)とは、共通の回転軸
線R上に配在されていることを特徴とする請求項1に記
載の薬液混合装置。 - 【請求項3】 前記流体モーター(40)に複数の前記
薬液ポンプ(50A、50B、50C)がボルト類(9
6)等により着脱自在に取り付けられていることを特徴
とする請求項1又は2に記載の薬液混合装置。 - 【請求項4】 前記薬液ポンプ(50A、50B、50
C)の前記入力軸(51)の回転が外部から目視できる
ようにされていることを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれか一項に記載の薬液混合装置。 - 【請求項5】 前記薬液ポンプ50A、50B、50C
は、その吐出容量を任意に変更できるようにされている
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載
の薬液混合装置。 - 【請求項6】 前記薬液ポンプ50A、50B、50C
として、前記流体モーター(40)の回転駆動力が前記
入力軸(51)を介して伝達されて回転せしめられると
ともに軸方向に往復動せしめられる往復摺動部材(5
2)を内蔵したプランジャポンプが用いられていること
を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の薬
液混合装置。 - 【請求項7】 前記薬液(ポンプ50A、50B、50
C)のハウジング(55)内における前記薬液(Ma、
Mb、Mc、Md)が通過する流通部(100)に、前
記往復摺動部材(42)が嵌挿されて摺接せしめられる
耐摩耗性材料からなるシリンダ部材(94)が着脱自在
に装着されていることを特徴とする請求項6に記載の薬
液混合装置。 - 【請求項8】 前記往復摺動部材(52)に、前記入力
軸(51)に設けられた駆動歯車(56)に噛合すると
ともに軸方向の滑動を許容し得る従動歯車(53)が設
けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載の
薬液混合装置。 - 【請求項9】 前記往復摺動部材(52)は、その一端
部(52a)が前記ハウジング(55)に装着されたス
トローク調節部材(150)に当接する方向に付勢さ
れ、かつ、前記往復摺動部材(52)の前記一端部(5
2a)及び前記ストローク調節部材(150)のうちの
一方に、前記往復摺動部材(52)の回転運動に伴って
該往復摺動部材(52)を軸方向に往復摺動させるべく
カム面(58)が形成されていることを特徴とする請求
項6乃至8のいずれか一項に記載の薬液混合装置。 - 【請求項10】 前記ストローク調節部材(150)
は、前記ハウジング(55)に所定角度範囲内において
その中心軸線(C)回りに回動可能に装着されるととも
に、前記往復摺動部材(52)の前記一端部(52a)
が当接せしめられる偏心輪部(153)が設けられてい
ることを特徴とする請求項9に記載の薬液混合装置。 - 【請求項11】 外部に貯留された希釈用流体(W)を
前記流体モーター(40)を介して混合タンク(30)
に導くべく、希釈流体用流路(11)に送液ポンプ(6
0)が介装されていることを特徴とする請求項1乃至1
0のいずれか一項に記載の薬液混合装置。 - 【請求項12】 前記流体モーター(40)と前記送液
ポンプ(60)とは共通のハウジング(200)を有
し、それらのハウジング部分(200A、200B)が
不離一体とされていることを特徴とする請求項11に記
載の薬液混合装置。 - 【請求項13】 前記共通のハウジング(200)に前
記薬液ポンプ(50’)の前記ハウジング(55’)が
一体的に設けられていることを特徴とする請求項12に
記載の薬液混合装置。 - 【請求項14】 外部の噴霧用ポンプ(70)と前記送
液ポンプ(60)とが直結又は変速伝動手段(64)を
介して回転駆動せしめられるようにされていることを特
徴とする請求項11乃至13に記載の薬液混合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10193383A JP2000024481A (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | 薬液混合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10193383A JP2000024481A (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | 薬液混合装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000024481A true JP2000024481A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16307027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10193383A Pending JP2000024481A (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | 薬液混合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000024481A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008012433A (ja) * | 2006-07-06 | 2008-01-24 | Kioritz Corp | 液体散布装置及び薬液ユニット |
KR100986874B1 (ko) * | 2010-03-24 | 2010-10-08 | 전병욱 | 방제용 약액탱크 |
CN113229254A (zh) * | 2021-05-17 | 2021-08-10 | 北京百瑞盛田环保科技发展有限公司 | 自动混药装置 |
CN113398815A (zh) * | 2021-07-28 | 2021-09-17 | 衡阳师范学院 | 一种硫酸法制备钛白粉用稀释装置及方法 |
CN113877463A (zh) * | 2021-10-13 | 2022-01-04 | 珠海市人民医院 | 一种肿瘤药物配药装置 |
-
1998
- 1998-07-08 JP JP10193383A patent/JP2000024481A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008012433A (ja) * | 2006-07-06 | 2008-01-24 | Kioritz Corp | 液体散布装置及び薬液ユニット |
KR100986874B1 (ko) * | 2010-03-24 | 2010-10-08 | 전병욱 | 방제용 약액탱크 |
CN113229254A (zh) * | 2021-05-17 | 2021-08-10 | 北京百瑞盛田环保科技发展有限公司 | 自动混药装置 |
CN113398815A (zh) * | 2021-07-28 | 2021-09-17 | 衡阳师范学院 | 一种硫酸法制备钛白粉用稀释装置及方法 |
CN113877463A (zh) * | 2021-10-13 | 2022-01-04 | 珠海市人民医院 | 一种肿瘤药物配药装置 |
CN113877463B (zh) * | 2021-10-13 | 2023-09-01 | 珠海市人民医院 | 一种肿瘤药物配药装置 |
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