JPH11319658A - 薬液混合装置 - Google Patents

薬液混合装置

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JPH11319658A
JPH11319658A JP10129023A JP12902398A JPH11319658A JP H11319658 A JPH11319658 A JP H11319658A JP 10129023 A JP10129023 A JP 10129023A JP 12902398 A JP12902398 A JP 12902398A JP H11319658 A JPH11319658 A JP H11319658A
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JP
Japan
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chemical
tank
chemical liquid
fluid
mixing
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JP10129023A
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English (en)
Inventor
Akira Nagashima
彬 長島
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Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】薬液と希釈用流体とを一定比率に確実に混合で
き、配管系等のシール性を容易に確保でき、装置構成が
簡素で、コストを低く抑えることができ、かつ、噴霧作
業後に残った薬液による配管系の詰まり、ポンプや噴霧
ノズルの作動不良を生じ難く、薬液の無駄な消費が回避
できる薬液混合装置を提供する。 【解決手段】薬液Mと希釈用流体Wとを一定比率に混合
すべく、薬液Mを貯留する薬液タンク20と、薬液Mと
希釈用流体Wとが供給される混合タンク30と、希釈用
流体Wを混合タンク30に導く希釈用流路11に介装さ
れて希釈用流体Wにより回転駆動される流体圧モーター
40と、薬液Mを薬液タンク20から混合タンク30に
供給すべく、流体圧モーター40により駆動せしめられ
る薬液ポンプ50とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば圃場に農薬
を噴霧するための噴霧機等に組み込まれて使用されるの
に好適な薬液混合装置に係り、特に、薬液と清水等の希
釈用流体とを一定の比率に混合する薬液混合装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、圃場に農薬等の薬液を噴霧する
ためのブームスプレーヤ等においては、前記薬液(原
液)を清水等の希釈用流体で所定の濃度に希釈して噴霧
することが要求されるので、前記ブームスプレーヤ等に
は、前記薬液と清水等の希釈用流体とを一定の比率で混
合するための薬液混合装置が組み込まれているものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようなブームスプレーヤ等に組み込まれている従来の薬
液混合装置には、次のような問題があった。すなわち、
従来の薬液混合装置においては、薬液と希釈用流体とを
一定の比率に混合すべく、薬液と希釈用流体とをそれぞ
れ個別に比較的大吐出量で高圧の噴霧用ポンプで加圧し
て混合器(T形チーズやインジェクター等)に送り出
し、その混合器内で混ぜ合わせて噴霧するようにしてい
るが、少量の薬液と多量の希釈用流体(その比は通常で
は1対100以上である)とを高圧下で一定の比率をも
って混合器内に送り込むことは難しく、また、混合器内
において量及び加圧度の異なる薬液と希釈用流体とを均
一に混合することは、きわめて難しい。
【0004】言い換えれば、薬液と希釈用流体とを一定
の比率に混合するためには、それらの流量を流量計等の
センサ類で常時精密に計測して制御することが必要とな
り、また、薬液と希釈用流体とを高圧に加圧することか
ら、その流路を形成する配管系等に高圧に耐える高いシ
ール性が要求されることもあって、装置構成が複雑とな
るとともに、装置コストが高くなる嫌いがあった。特
に、二種以上の薬液をそれぞれ所定の比率で希釈用流体
に混合することは、確実性、信頼性の点から事実上不可
能であった。
【0005】前記に加え、噴霧作業後の薬液混合装置を
含む機内に残った農薬等の薬液の処分が問題となる。す
なわち、前記農薬等の薬液(希釈された薬液も含む)
は、粘性、腐食性等があるものが多く、中には粒状物等
が混ざっている場合もあり、さらに、変質、劣化する可
能性もあって、そのまま配管系を含む機内に残しておく
と、配管類が詰まったり、ポンプ類や噴霧ノズル等が作
動不良を引き起こすおそれがある。また、残った薬液を
河川等に投棄すると環境汚染を招くので、圃場等に所要
量の薬液を噴霧し終えた後であっても、機内に薬液が残
っている場合は、再度、薬液を圃場等に噴霧して使い切
ることが要求され、薬液が無駄に消費されるとともに、
作業時間が長くなり、不経済である等の問題もあった。
【0006】本発明は、前記した如くの従来の問題に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、薬液と
清水等の希釈用流体とを、それらの流量を別途の手段に
より計測制御することを要しないないで、一定の比率に
確実に混合することができるとともに、配管系等のシー
ル性を容易に確保をできて、装置構成を簡素となし得る
とともに、装置コストを低く抑えることができ、かつ、
噴霧作業後に残っている薬液による配管系の詰まり、ポ
ンプや噴霧ノズル等の作動不良等を生じ難くできて、薬
液を無駄に消費してしまうこと等も回避できるようにさ
れた、薬液混合装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る薬液混合装置は、薬液と清水等の希釈
用流体とを一定の比率に混合すべく、前記薬液を貯留す
る薬液タンクと、前記薬液と前記希釈用流体とが供給さ
れる混合タンクと、前記希釈用流体を前記混合タンクに
導く希釈用流路に介装されて前記希釈用流体の流過によ
り回転駆動される流体圧モーターと、前記薬液を前記薬
液タンクから前記混合タンクに供給すべく、前記流体圧
モーターによって駆動せしめられる薬液ポンプと、を具
備して構成される。
【0008】本発明装置の好ましい態様では、前記薬液
ポンプは、前記流体圧モーターにより回転駆動される、
歯車ポンプ、ねじポンプ、ベーンポンプ、ピストンポン
プ等の可変容量形のポンプとされる。また、他の好まし
い態様では、前記希釈用流体を前記流体圧モーターを介
して前記混合タンクに導くべく、前記希釈用流路に加圧
ポンプが介装される。さらに、他の好ましい態様では、
前記混合タンクは、常時一定の水位を保つように、ボー
ルタップ等の給水手段を通じて前記希釈用流体を受け入
れるようにされる。
【0009】また、他の別の好ましい態様では、前記混
合タンク内で前記希釈用流体により希釈混合された希釈
薬液は、外部の噴霧用ポンプにより吸い出されるととも
に、吸い出された希釈薬液の一部が前記噴霧用ポンプの
吐出側と薬液噴霧手段との間から調圧弁を介して前記混
合タンク内に戻されて、前記混合タンクに供給された前
記薬液と前記希釈用流体とを攪拌混合するようにされ
る。さらに、本発明装置の好ましい具体的な態様では、
前記加圧ポンプから吐出された清水等の希釈用流体のう
ちの前記流体圧モーターに導入されない余水が洗浄水用
流路を通じて前記薬液タンクや前記薬液が流される薬液
流路等に導かれて、それらの洗浄水として使用できるよ
うになされる。
【0010】この場合、より好ましい態様では、前記薬
液タンクや薬液流路等を洗浄した洗浄水は前記混合タン
クに導入され、該混合タンクから前記噴霧用ポンプ及び
前記薬液噴霧手段を通じて外部に噴霧できるようになさ
れる。また、他の好ましい態様では、前記薬液流路を形
成する配管部材は着脱自在な継手を介して、前記薬液タ
ンクに着脱自在に接続できるとともに、前記加圧ポンプ
に接続された洗浄水用流路を形成する配管部材にも着脱
自在に接続できるようになされる。さらに、本発明装置
では、前記薬液タンク、前記混合タンク、、前記流体圧
モーター、前記薬液ポンプ等を含む全体をユニット化し
て装置ユニットとし、前記希釈用流路、前記噴霧用ポン
プが介装された噴霧用流路等の、前記装置ユニットと外
部とを接続する流路を形成する各配管部材を、前記装置
ユニットに対して着脱自在な継手で接続できるようにな
すことが好ましい態様として挙げられる。
【0011】このような構成とされた本発明に係る薬液
混合装置の好ましい態様においては、例えば、外部に設
置された清水等の希釈用流体が貯留されたタンクから、
好ましくは比較的低圧の加圧ポンプにより加圧された希
釈用流体が希釈用流路を通じて、歯車モーター、ベーン
モーター等からなる流体圧モーターを介して混合タンク
に供給される。この際、前記流体圧モーターが前記希釈
用流体の流過により回転駆動され、その回転駆動力が薬
液流路に介装された薬液ポンプに伝達され、前記薬液ポ
ンプは前記流体圧モーターによって回転駆動される。
【0012】これにより、前記希釈用流路を通じて前記
混合タンクに供給される希釈用流体の流量に対する、前
記薬液ポンプにより前記薬液流路を通じて前記混合タン
クに供給される薬液の流量の比率が自動的に一定とな
る。したがって、前記混合タンクには、前記希釈用流体
と前記薬液とが常時一定の比率で貯留され、それら希釈
用流体と薬液とは、必要に応じて前記混合タンク内で適
宜の手段により更に均一に攪拌混合された後、噴霧用ポ
ンプ等を介して薬液噴霧手段を構成する噴霧ノズル等か
ら外部に噴霧される。
【0013】このように、本発明装置では、薬液と清水
等の希釈用流体とを、それらの流量を別途に計測制御す
ることを要しないで、混合タンクに常に一定の比率をも
って供給できるとともに、その比率で均一に混合するこ
とができ、前記混合タンク内で均一に混合された希釈薬
液を、当該装置外に備えられた高圧の噴霧用ポンプによ
り噴霧ノズル等を介して外部に噴霧するようにされるの
で、当該装置内では薬液や希釈用流体を低圧で流せばよ
く、そのため、当該装置内の配管系等については、シー
ル性を容易に確保できて装置構成を簡素となし得るとと
もに、装置コストを低く抑えることができる。
【0014】また、前記混合タンクが、常時一定の水位
を保つように、ボールタップ等の給水手段を通じて前記
希釈用流体を受け入れるようになされることにより、前
記噴霧用ポンプにより外部に噴霧された量だけ、つま
り、使用された分だけ、前記希釈用流体と前記薬液とが
一定の比率をもって前記混合タンクに供給されることに
なり、そのため、無駄に消費される薬液量を削減でき、
使用されなかった薬液は原液のまま薬液タンクから回収
できる。
【0015】さらに、前記加圧ポンプから吐出された清
水等の希釈用流体のうちの前記流体圧モーターに導入さ
れない余水が洗浄水用流路を通じて前記薬液タンクや前
記薬液が流される薬液流路等に導かれて、それらの洗浄
水として使用できるようになされ、さらに、前記薬液タ
ンクや薬液流路等を洗浄した洗浄水は前記混合タンクに
導入され、該混合タンク内を洗浄した後、そこから前記
噴霧用ポンプ及び前記薬液噴霧手段を通じて外部に放出
できるようになされることにより、噴霧作業後に薬液が
装置内の配管系や噴霧用ポンプ、噴霧ノズル等に残留せ
ず、そのため、残留薬液による配管系の詰まり、ポンプ
類や噴霧ノズル等の作動不良等を生じ難くできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る薬液混
合装置の第一実施形態を備えたブームスプレーヤの配管
系の概略構成を示している。図示のブームスプレーヤ1
に備えられる薬液混合装置10は、該装置10内の薬液
タンク20に貯留された薬液(農薬の原液)Mと外部の
大容量のタンク90に貯留された希釈用流体としての清
水Wを一定の比率に混合するためのもので、前記薬液M
と前記清水Wとが供給される、例えばブロー成形により
作製された合成樹脂製の混合タンク30と、前記清水W
を前記混合タンク30に導く清水流路11に介装されて
前記清水Wの流過により回転駆動される、流体圧モータ
ーとしての歯車モーター40と、前記薬液Mを前記薬液
タンク20から前記混合タンク30に供給すべく薬液流
路21に介装され、前記歯車モーター40に機械的に連
動して駆動せしめられる薬液ポンプ50と、を具備して
いる。
【0017】前記薬液ポンプ50は、歯車ポンプ、ねじ
ポンプ、ベーンポンプ、ピストンポンプ等の周知の形態
をとる可変容量形のポンプであって、図2に示される如
くに、その入力回転軸51が前記歯車モーター40の出
力回転軸41に直結されており、前記歯車モーター40
に機械的に連動して回転駆動せしめられるようになって
いる。なお、流体圧モーターとしては、前記歯車モータ
ー40の他、ベーンモーター等適宜のものを使用でき、
また、前記歯車モーター40と前記薬液ポンプ50とを
直結せずに、それらの間に希釈倍率を変更できるように
多段変速機等を介装してもよい。
【0018】また、前記歯車モーター40が介装された
前記清水流路11の上流側には、前記清水タンク90内
の清水Wを前記歯車モーター40を介して前記混合タン
ク30に導くべく、加圧ポンプ60が介装されている。
この加圧ポンプ60から吐出された清水Wのうちの前記
歯車モーター40に導入されない余水は、調圧弁15が
介装された清水戻し流路12を通じて前記清水タンク9
0に戻されるとともに、コック16が介装された第一の
洗浄水用流路13を通じて前記薬液タンク20に導かれ
て、前記薬液タンク20や前記薬液流路21等の洗浄用
に供されるようになっている(後述)。
【0019】なお、前記加圧ポンプ60は、必ずしも必
要ではなく、前記清水タンク90内の清水Wの圧力水頭
の変化によって前記歯車モーター40を介して前記混合
タンク30に送られる清水Wの流量が大きく変化するの
を回避するため、及び、前記のように薬液Mが付着残留
している配管系等を清水Wによって洗浄するために設け
られているもので、その吐出圧力は低圧のものでよい。
また、噴霧作業終了後に前記薬液タンク20に残ってい
る残留薬液Mは、コック27が介装された薬液回収流路
22を通じて、別途に備えられた回収タンク55に回収
されるようになっており、さらに、前記残留薬液Mの回
収後に、前記洗浄水用流路13を通じて前記薬液タンク
20に導入された洗浄水は、前記薬液流路21及びそれ
に介装された前記薬液ポンプ50を洗浄しながら前記混
合タンク30に導かれるとともに、コック26が介装さ
れた第二の洗浄水用流路23を通じて前記混合タンク3
0に導かれるようにされている。
【0020】前記清水流路11及び前記薬液流路21を
通じて清水W及び薬液Mが供給される前記混合タンク3
0には、常時一定の水位を保つように、給水手段として
のボールタップ35が配設されており、前記清水Wはこ
のボールタップ35が開状態のときのみ、つまり、液面
Lが所定レベルより低下したときのみ前記混合タンク3
0に清水Wが供給されるようになっている。
【0021】一方、前記混合タンク30内で清水Wによ
り希釈混合された希釈薬液KMは、前記装置10外に設
置された高圧プランジャポンプ等の噴霧用ポンプ70に
より吸い出されるとともに、吸い出された希釈薬液KM
の一部が、前記噴霧用ポンプ70の吐出側と図示しない
長尺ブームに所定間隔で配設されて薬液噴霧手段とされ
る噴霧ノズル80との間から、調圧弁75が介装された
希釈薬液戻し流路72を通じて前記混合タンク30内に
戻されるようになっており、戻された希釈薬液KMは、
前記混合タンク30内において短破線矢印で示される如
くに渦流を生成して、前記混合タンク30に供給された
薬液Mと清水Wとを攪拌混合するようにされている。
【0022】なお、本実施形態においては、前記歯車モ
ーター40が介装された前記清水流路11を流れる清水
Wの流量が毎分40〜50lであるのに対し、前記歯車
モーター40により機械的に連動して回転駆動される前
記薬液ポンプ50の吐出量は、前記清水Wの流量の約1
/1,000である毎分40〜50ccである。また、
前記噴霧用ポンプ70の吐出量は毎分約150l程度あ
り、そのうちの約2/3が、前記調圧弁75が介装され
た前記希釈薬液戻し流路72を通じて前記混合タンク3
0に戻されて、薬液Mと清水Wとの攪拌混合に供され、
残り約1/3の毎分40〜50lが前記噴霧ノズル80
から外部に噴霧されるようになっている。言い換えれ
ば、前記噴霧ノズル80から外部に噴霧される希釈薬液
KMの量と、前記清水流路11及び薬液流路21を通じ
て前記混合タンク30に供給される清水Wと薬液Mの総
流量とが略同じとなるようにされている。
【0023】このような構成とされた本実施形態の薬液
混合装置10においては、清水タンク90からの清水W
が加圧ポンプ60により比較的低圧に加圧された状態
で、清水流路11に介装された歯車モーター40を介し
て混合タンク30に供給される。この際、前記歯車モー
ター40が前記清水流路11を流れる清水Wにより回転
駆動され、その回転駆動力が薬液流路21に介装された
薬液ポンプ50に直接伝達され、該薬液ポンプ50は前
記歯車モーター40に機械的に連動して回転駆動され
る。
【0024】これにより、前記清水流路11を通じて前
記混合タンク30に供給される清水Wの流量に対する、
前記薬液ポンプ50により前記薬液流路21を通じて前
記混合タンク30に供給される薬液Mの流量の比率が、
常時正確に一定となる。したがって、前記混合タンク3
0には、前記清水Wと前記薬液Mとが常時一定の比率で
貯留され、それら清水Wと薬液Mとは、前記混合タンク
30内において、希釈薬液戻し流路72を通じて噴霧用
ポンプ70の吐出側から戻された希釈薬液KMにより均
一に攪拌混合された後、前記噴霧用ポンプ70を介して
噴霧ノズル80から外部に噴霧される。
【0025】このように、本実施形態の薬液混合装置1
0では、薬液Mと清水Wとを、それらの流量を別途に計
測制御することを要しないないで、前記混合タンク30
に一定の比率をもって供給することができるとともに、
その比率で均一に混合することができ、前記混合タンク
30内で均一に混合された希釈薬液KMを、当該装置1
0外に備えられた高圧の噴霧用ポンプ70により噴霧ノ
ズル80を介して外部に噴霧するようにされるので、当
該装置10内では、薬液Mや希釈用流体Wを低圧で流せ
ばよく、そのため、当該装置10内の配管系等について
は、シール性を容易に確保できて、装置構成を簡素とな
し得るとともに、装置コストを低く抑えることができ
る。
【0026】また、前記混合タンク30が、常時一定の
水位を保つように、ボールタップ35を通じて前記清水
Wを受け入れるようになされることにより、前記噴霧用
ポンプ70により外部に噴霧された量だけ、つまり、使
用された分だけ、前記清水Wと前記薬液Mとが一定の比
率をもって前記混合タンク30に供給されることにな
り、そのため、無駄に消費される薬液量を削減でき、使
用されなかった薬液Mは原液のまま前記薬液タンク20
から前記薬液回収流路22を通じて回収タンク55に回
収でき、次回の噴霧作業に使用できる。
【0027】一方、噴霧作業終了後、前記薬液タンク2
0の残留薬液Mを回収した後、前記薬液Mが付着残留し
ている各部を洗浄すべく、前記第一及び第二の洗浄水用
流路13、23に介装された各コック16、26を開
く。これにより、前記加圧ポンプ60から吐出された清
水Wのうちの前記歯車モーター40に導入されない余水
が前記洗浄水流路13を通じて前記薬液タンク20に導
入され、それによって、該薬液タンク20内が洗浄され
るとともに、前記薬液流路21に導出されて該薬液流路
21及びそれに介装された前記薬液ポンプ50を洗浄し
ながら前記混合タンク30に導かれと同時に、前記第二
の洗浄水用流路23を通じて前記混合タンク30に導か
れる。
【0028】前記混合タンク30に導入された洗浄水
は、例えば前記噴霧ノズル80を全開状態とすることに
より、前記混合タンク30内を洗浄した後、該混合タン
ク30から前記噴霧用ポンプ70及び前記噴霧ノズル8
0を通じて外部に放出される。これにより、噴霧作業後
に薬液Mが装置10内の配管系や噴霧用ポンプ70、噴
霧ノズル80等に残留せず、そのため、残留薬液による
配管系の詰まり、ポンプ類や噴霧ノズル等の作動不良等
を生じ難くできる。
【0029】前記に加え、前記薬液タンク20、前記混
合タンク30、前記歯車モーター40、前記薬液ポンプ
50等を含む装置全体(図1において長破線で囲まれて
いる部分)をユニット化し、前記清水流路11、前記噴
霧用流路71等の、当該装置ユニット10と外部とを接
続する流路を形成する配管部材を、該装置ユニット10
に対してワンタッチカップラー81等の継手を介して着
脱自在に接続できるようになせば、既存のブームスプレ
ーヤ等にも容易に組み込むことができ、適用範囲が拡げ
られる。図3は、本発明に係る薬液混合装置の第二実施
形態を備えたブームスプレーヤの配管系の概略構成を示
している。
【0030】図示の動力噴霧機1’及びそれに備えられ
た薬液混合装置10’は、前記した図1に示されるもの
と基本構成部分は同じであるので、以下においては、同
一部分には同一の符号を付してそれらの重複説明を省略
し、相違点を重点的に説明する。図示の第二実施形態の
薬液混合装置10’においては、前記薬液タンク20に
ワンタッチ雄継手65が取り付けられるとともに、前記
薬液流路21を形成する配管部材に前記雄継手65に嵌
合接続されるワンタッチ雌継手67が取り付けられ、ま
た、前記加圧ポンプ60に接続された洗浄水用流路13
を形成する配管部材に前記雌継手67に嵌合接続される
逆止弁付のワンタッチ雄継手66が取り付けられてい
る。これにより、前記薬液流路21を形成する配管部材
は、前記薬液タンク20に前記ワンタッチ雄雌両継手6
5、67を介して着脱自在に接続できるとともに、前記
洗浄水用流路13を形成する配管部材にも着脱自在に接
続できる。このようにされることにより、薬液噴霧作業
終了後に、ワンタッチカップラーの継ぎ換えにより、直
ちに前記薬液流路21や前記薬液ポンプ50に洗浄水を
流して洗浄することができ、その切り換え操作が簡単容
易となる。なお、この場合は、前記薬液タンク20に洗
浄水は導入しない。
【0031】また、混合タンク30’における前記薬液
流路21の接続部に内部が視認できる透明な視認筒窓3
7を設け、前記薬液流路21を通じて前記混合タンク3
0に薬液Mが供給されているか否か(薬液Mは点滴状態
で投入される)を目視して確認することができるように
されている。さらに、前記噴霧ノズル80からの薬液散
布を中断した時に、前記噴霧ポンプ70から吐出された
希釈薬液KMを前記調圧弁75を介することなく前記混
合タンク30に直接戻すことができるように、前記噴霧
ノズル80の開閉コック80aと連動するコック77が
介装された戻し流路73が付設されている。かかる第2
実施形態の薬液混合装置10’においても、前記相違点
に関する部分以外は、前記した第1実施形態の薬液混合
装置10と略同様な作用効果が得られる。
【0032】以上、本発明の二つの実施形態について詳
述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱
しない範囲で、設計において、種々の変更ができるもの
である。例えば、前記した実施形態では、使用される薬
液は一種類だけであるが、薬液を二種類以上使用する場
合には、例えば、使用する薬液を予め混合して前記薬液
タンクに入れておくか、あるいは、それぞれの薬液を別
々に入れておく薬液タンクと、それぞれの薬液の希釈比
率に応じた容量を有する薬液ポンプと、を並列的に組み
込んで、それぞれの薬液ポンプを流体圧モーターにより
機械的に連動させて駆動するようになせばよい。このよ
うに二種類以上の薬液を使用する場合も、混合タンク内
に到達してから希釈混合されるので、使用薬液の選択範
囲が広くなる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る薬液混合装置は、薬液と清水等の希釈用流体と
を、それらの流量を別途に計測制御することを要しない
で、混合タンクに一定の比率をもって供給できるととも
に、その比率で均一に混合することができ、前記混合タ
ンク内で均一に混合された希釈薬液を、当該装置外に備
えられた高圧の噴霧用ポンプにより噴霧ノズル等を介し
て外部に噴霧するようにされるので、当該装置内では薬
液や希釈用流体を低圧で流せばよく、そのため、当該装
置内の配管系等についてはシール性を容易に確保でき
て、装置構成を簡素となし得るとともに、装置コストを
低く抑えることができる。
【0034】また、清水等の希釈用流体のうちの前記流
体圧モーターに導入されない余水が洗浄水用流路を通じ
て前記薬液タンクや前記薬液が流される薬液流路等に導
かれて、それらの洗浄水として使用できるようになさ
れ、さらに、前記薬液タンクや薬液流路等を洗浄した洗
浄水は前記混合タンクに導入され、該混合タンク内を洗
浄した後、そこから前記噴霧用ポンプ及び前記薬液噴霧
手段を通じて外部に放出できるようになされるるので、
噴霧作業後に薬液が装置内の配管系や噴霧用ポンプ、噴
霧ノズル等に残留せず、そのため、残留薬液による配管
系の詰まり、ポンプ類や噴霧ノズル等の作動不良等を生
じ難くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薬液混合装置の第1実施形態の配
管系を示す概略構成図。
【図2】図1に示される薬液混合装置の流体圧モーター
と薬液ポンプとを示す斜視図。
【図3】本発明に係る薬液混合装置の第2実施形態の配
管系を示す概略構成図。
【符号の説明】
M…薬液 W…清水(希釈用流体) KM…希釈薬液 10、10’…薬液混合装置(装置ユニット) 11…清水流路(希釈用流路) 13…洗浄水用流路 20…薬液タンク 21…薬液流路 30…混合タンク 30’…混合タンク 35…ボールタップ(給水手段) 40…歯車モーター(流体圧モーター) 50…薬液ポンプ 60…加圧ポンプ 65…ワンタッチカップラー(継手) 67…ワンタッチカップラー(継手) 70…噴霧用ポンプ 80…噴霧ノズル(薬液噴霧手段) 81…ワンタッチカップラー(継手)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液(M)と清水等の希釈用流体(W)
    とを一定の比率に混合するための薬液混合装置(10)
    であって、 前記薬液(M)を貯留する薬液タンク(20)と、前記
    薬液(M)と前記希釈用流体(W)とが供給される混合
    タンク(30)と、前記希釈用流体(W)を前記混合タ
    ンク(30)に導く希釈用流路(11)に介装されて前
    記希釈用流体(W)の流過により回転駆動される流体圧
    モーター(40)と、前記薬液(M)を前記薬液タンク
    (20)から前記混合タンク(30)に供給すべく、前
    記流体圧モーター(40)によって駆動せしめられる薬
    液ポンプ(50)と、を具備することを特徴とする薬液
    混合装置。
  2. 【請求項2】 前記薬液ポンプ(50)は、前記流体圧
    モーター(40)により回転駆動される可変容量形のポ
    ンプであることを特徴とする請求項1に記載の薬液混合
    装置。
  3. 【請求項3】 前記希釈用流体(W)を前記流体圧モー
    ター(40)を介して前記混合タンク(30)に導くべ
    く、前記希釈用流路(11)に加圧ポンプ(60)が介
    装されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    薬液混合装置。
  4. 【請求項4】 前記混合タンク(30)は、常時一定の
    水位を保つように、ボールタップ等の給水手段(35)
    を通じて前記希釈用流体(W)を受け入れるようにされ
    ていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項
    に記載の薬液混合装置。
  5. 【請求項5】 前記混合タンク(30)内で前記希釈用
    流体(W)により希釈混合された希釈薬液(KM)は、
    外部の噴霧用ポンプ(70)により吸い出されるととも
    に、吸い出された希釈薬液(KM)の一部が前記噴霧用
    ポンプ(70)の吐出側と薬液噴霧手段(80)との間
    から調圧弁(75)を介して前記混合タンク(30)内
    に戻されて、該混合タンク(30)に供給された前記薬
    液(M)と前記希釈用流体(W)とを攪拌混合するよう
    にされていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か一項に記載の薬液混合装置。
  6. 【請求項6】 前記加圧ポンプ(60)から吐出された
    希釈用流体(W)のうちの前記流体圧モーター(40)
    に導入されない余水が洗浄水用流路(13)を通じて前
    記薬液タンク(20)や前記薬液(M)が流される薬液
    流路(21)等に導かれて、それらの洗浄水として使用
    できるようにされていることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれか一項に記載の薬液混合装置。
  7. 【請求項7】 前記薬液タンク(20)や薬液流路(2
    1)等を洗浄した洗浄水は前記混合タンク(30)に導
    入され、該混合タンク(30)から前記噴霧用ポンプ
    (70)及び前記薬液噴霧手段(80)を通じて外部に
    放出できるようにされていることを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれか一項に記載の薬液混合装置。
  8. 【請求項8】 前記薬液流路(21)を形成する配管部
    材は着脱自在な継手(65、67)を介して前記薬液タ
    ンク(20)に着脱自在に接続できるとともに、前記加
    圧ポンプ(60)に接続された洗浄水用流路(13)を
    形成する配管部材にも着脱自在に接続できるようにされ
    ていることを特徴とする請求項6又は7に記載の薬液混
    合装置。
  9. 【請求項9】 前記薬液タンク(20)、前記混合タン
    ク(30)、前記流体圧モーター(40)、前記薬液ポ
    ンプ(50)等を含む全体をユニット化して装着ユニッ
    ト(10)とし、前記希釈用流路(11)、前記噴霧用
    ポンプ(70)が介装された噴霧用流路(71)等の、
    前記装置ユニット(10)と外部とを接続する流路を形
    成する各配管部材を、前記装置ユニット(10)に対し
    て着脱自在な継手(81)で接続できるようにされてい
    ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記
    載の薬液混合装置。
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