JP2000023706A - 屋内用シューズの靴底構造 - Google Patents

屋内用シューズの靴底構造

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JP2000023706A
JP2000023706A JP10218563A JP21856398A JP2000023706A JP 2000023706 A JP2000023706 A JP 2000023706A JP 10218563 A JP10218563 A JP 10218563A JP 21856398 A JP21856398 A JP 21856398A JP 2000023706 A JP2000023706 A JP 2000023706A
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和志 前
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智 木曽
Takuo Kamimura
拓郎 上村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濡れた床面、ならびに、埃で汚れた床面の双
方において優れた防滑性を呈する屋内用シューズの靴底
構造を提供する。 【解決手段】 屋内用シューズの靴底構造に関する。接
地面10が略平坦な柱状の柱状凸部1と、先端20が尖
った錐状の錐状凸部2とを混在させて配設すると共に、
錐状凸部2の先端を柱状凸部1の接地面10よりも若干
突出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は屋内用シューズの靴
底構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、多数の波形状の凹溝を設けた
靴底が知られている(特開平8−280406号公報参
照)。この靴底は、凹溝に直交する方向に対しては、優
れた防滑性を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の靴
底は、凹溝に平行な方向についての防滑性が低い。ま
た、濡れた床面に対する防滑性は比較的高いが、埃で汚
れた床面での防滑性が低い。
【0004】したがって、本発明の目的は、濡れた床
面、ならびに、埃で汚れた床面の双方において優れた防
滑性を呈する屋内用シューズの靴底構造を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の屋内用シューズの靴底構造は、図1(b)
の接地面10が略平坦な柱状の柱状凸部1と、先端20
が尖った錐状の錐状凸部2とを混在させて配設すると共
に、前記錐状凸部2の先端20を前記柱状凸部1の接地
面10よりも若干突出させた靴底モジュールMを有す
る。なお、図中の平面図においては、円の中心に小さな
円または点を記入して錐状凸部2を表記している。
【0006】つぎに、本靴底モジュールMによる防滑作
用について説明する。まず、濡れた床面では、靴底の接
地時に、柱状凸部1が若干倒れながら、柱状凸部1のエ
ッジ部11が床面上の水膜を掻き取り、該エッジ部11
により水分が除去された床面に柱状凸部1の接地面10
が吸い付くようにして防滑力を発揮する。また、図1
(a)のように、多数の柱状凸部1が平面的に配列され
ていることで、あらゆる方向について前記防滑効果を発
揮する。
【0007】一方、埃で汚れた床面では、該埃の小さな
粒子が「コロ」として働き、そのため、平坦な柱状凸部
1では、柱状凸部1の接地面10と床面とが転がり接触
するので、柱状凸部1の防滑作用が小さくなる。これに
対し、本発明では、錐状凸部2の先端20が床面の埃を
掻き分けるようにして床面に接触することで、防滑力を
発揮する。
【0008】本発明において、「柱状凸部」とは、円柱
の他に楕円柱および角柱を含むが、生産性の観点から略
円柱形が最も好ましい。一方、「錐状凸部」とは、円錐
の他に、楕円錐および角錐を含むが、生産性の観点から
略円錐形が最も好ましい。
【0009】また、柱状凸部1の接地面10が「略平
坦」であるとは、たとえば図1(c)のように、接地面
10の中央が窪んだような形状であっても、全方向につ
いての水切り作用を呈しうる程度の平坦な面を有してい
れば、本発明の範囲に含まれることを意味する。
【0010】本発明の柱状凸部1が前記水切り作用を呈
するには、柱状凸部1の接地面10の周縁に水切り用の
鋭利なエッジ部11を形成しているのが好ましい。ここ
で、製造用の図面などにおいて、特別の指定をしない場
合、角の部分11には小さなアール(R)やC面がJI
Sの規格等に従って通常設けられるのに対し、本発明の
「鋭利なエッジ部11」とは、前記通常設けられるアー
ル(R)やC面を有していないものや、通常設けられる
アールやC面よりも小さなアールやC面を有しているも
のをいう。なお、前記鋭利なエッジ部11が磨り減っ
て、通常のアール(R)やC面に近い状態となった後
も、ある程度の防滑性を発揮するので、当初より、通常
のアールやC面を有するものも本発明の範囲に含まれ
る。
【0011】また、靴底の硬度は、JISA硬度で通常
45度ないし80度程度のものが用いられるが、本発明では
45°〜65°程度が好ましい。また、柱状凸部1が適度に
倒れるためには、柱状凸部1の直径φは2〜9mm程度が
好ましく、その間の距離Dは、最接近部において0.3 〜
1.7mm 程度が好ましく、また、柱状凸部1の高さHは1.
0 〜3.0mm 程度が好ましい。
【0012】また、水で濡れた床面において十分な防滑
性を発揮させるためには、柱状凸部1の数を錐状凸部2
の数よりも多く設けるのが好ましい。一方、埃で汚れた
床面において十分な防滑性を発揮させるためには、錐状
凸部2の数を凸部1,2全体の数に対する10%以上とす
るのが好ましい。特に、凸部1,2全体の数に対し、錐
状凸部2の割合を10%〜33%程度とするのが好ましく、
13%〜20%程度とするのがより好ましい。
【0013】また、錐状凸部2の先端20の突出量H1
は、埃を掻き分ける機能およびソールの安定性を考慮す
ると、0.1 〜1.0mm 程度とするのが好ましく、0.3 〜0.
8mm程度とするのがより好ましい。
【0014】本発明において、「靴底モジュールMを有
する」とは、図2に示すように、靴底の略全域にわたる
部分について、前述のような構造となっている場合の他
に、図3に示すように、靴底の一部について前述のよう
な構造となっているものを含むことを意味する。したが
って、図3の靴底では9個の靴底モジュールM1〜M9
を有するが、1以上の靴底モジュールMを有する靴底で
あれば本発明の範囲に含まれる。
【0015】
【発明の実施の形態】図3は本発明の一実施形態を示
す。この図の靴底では9個の靴底モジュールM1〜M9
を靴底本体3に固着して、アウターソールを構成してい
る。なお、爪先部または母趾球部の靴底モジュールM
1,M2については、他の靴底モジュールM3〜M9よ
りも硬度を大きくするか、あるいは、柱状凸部1の高さ
を低くするなどにより柱状凸部1が倒れにくくするのが
好ましい。前記爪先部や母趾球部の靴底モジュールM1
〜M2には、他の部分よりも瞬間的に大きな力が加わる
ことが多いからである。
【0016】
【実施例】以下、本発明の効果を明瞭にするために、実
施例および比較例を示す。 実施例1〜5:図2に示す靴底意匠を用い、硬度および
錐状凸部2の比率(割合)を変化させた。なお、錐状凸
部2の比率は凸部1,2の全体に対する比で示した。
【0017】なお、図1の寸法は下記の寸法のものを用
いた。 H=2.0mm φ=4mm H1=0.5 mm D=0.5 mm
【0018】比較例1〜3:波形、ハニカム状の靴底意
匠や、柱状凸部は有していないが三角錐状突起を有して
いる靴底を用いた。
【0019】前記各実施例および比較例の靴底を有する
靴を被験者が着用し、ウェットグリップ性およびダスト
グリップ性を判定した。試験は、体育館の床材として一
般的に使用されている桜板の上で実施した。ウェットグ
リップ性は、起立した姿勢から80cmの歩幅で、十分に濡
らした床面上に足を踏み出し、シューズが滑った距離を
測定し、評価したものである。また、ダストグリップ性
は、起立した姿勢から80cmの歩幅で、アンツーカの土を
250μmの篩いにかけた埃を0.56g/m2の割合で撒いた床
面上に、少しずつ場所を変えながら足を踏み出し、20回
目に踏み込んだときのシューズが滑った距離を測定し、
評価したものである。通常の床面でのグリップ性は、起
立した姿勢から80cmの歩幅で、水にも濡れておらず、ま
た埃でも汚れていない床面上に足を踏み出し、シューズ
が滑った距離を測定し、評価したものである。判定結果
を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水で濡れた床面では多数の柱状凸部のエッジが床面上の
水分を掻き取って、該柱状凸部の接地面が滑るのを防止
し、一方、埃で汚れた床面では錐状凸部の先端が埃の粒
子または微粉末を掻き分けて床面に接触して防滑作用を
発揮する。すなわち、本発明の靴底構造は、多数の柱状
凸部および錐状凸部により、優れたウェットグリップ性
およびダストグリップ性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の屋内用シューズの靴底構造の靴底モジ
ュールを示しており、(a)は同モジュールの平面図、
(b)は断面図、(c)は柱状凸部の他の形状を示す断
面図である。
【図2】試験に用いた靴底の底面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す靴底の平面図であ
る。
【符号の説明】
1:柱状凸部 10:接地面 11:エッジ部 2:錐状凸部 20:先端 M:靴底モジュール H1:突出量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木曽 智 神戸市中央区港島中町7丁目1番1 株式 会社アシックス内 (72)発明者 上村 拓郎 神戸市中央区港島中町7丁目1番1 株式 会社アシックス内 (72)発明者 片岡 暁 神戸市中央区港島中町7丁目1番1 株式 会社アシックス内 Fターム(参考) 4F050 AA21 BA05 BA44 HA55

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地面が略平坦な柱状の柱状凸部と、先
    端が尖った錐状の錐状凸部とを混在させて配設すると共
    に、前記錐状凸部の先端を前記柱状凸部の接地面よりも
    若干突出させた靴底モジュールを有する屋内用シューズ
    の靴底構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記柱状凸部の接地面の周縁に水切り用の鋭利なエッジ
    部を形成した屋内用シューズの靴底構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記柱状凸部が略円柱形で、前記錐状凸部が略円錐形で
    ある屋内用シューズの靴底構造。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記柱状凸部の数を前記錐状凸部の数よりも多く設けた
    屋内用シューズの靴底構造。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4において、 前記錐状凸部の先端を前記柱状凸部の接地面から0.1 〜
    1.0mm 突出させた屋内用シューズの靴底構造。
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