JP2000021728A - 半導体回路形成装置 - Google Patents

半導体回路形成装置

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JP2000021728A
JP2000021728A JP10186027A JP18602798A JP2000021728A JP 2000021728 A JP2000021728 A JP 2000021728A JP 10186027 A JP10186027 A JP 10186027A JP 18602798 A JP18602798 A JP 18602798A JP 2000021728 A JP2000021728 A JP 2000021728A
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JP
Japan
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semiconductor material
linear
forming apparatus
linear semiconductor
outer peripheral
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Withdrawn
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JP10186027A
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English (en)
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Masao Sadanao
雅生 定直
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置の製造工程全体のコストを下げ、
かつ製造時間を短縮する。 【解決手段】 表面に金属薄膜とレジスト膜とが形成さ
れた線状半導体素材30を、ローラ142、144を回
転させることにより、一定の速度で搬送する。ローラ1
42とローラ144との間に近接場光発生器154が放
射状に配設された露光装置140を設ける。線状半導体
素材30を露光装置140の円筒孔152に通し、線状
半導体30の表面を近接場光によって露光し、微細な回
路パターンを線状半導体30に描画する。回路パターン
が描画された線状半導体素材30を現像、エッチングす
ることにより電極を形成し、一定の長さに切断する。一
定長さの線状半導体素材30を用いて半導体装置を製造
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の回路
を形成する半導体回路形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素材としてウェハと呼ばれ
る平板状のシリコン基板が用いられ、半導体装置はウェ
ハの一方の面に回路を形成することにより得られる。半
導体装置の単価を下げるために、半導体素材を製造する
工程では、結晶成長法により円柱状の大口径シリコン単
結晶が製造された後、この大口径シリコン単結晶が所定
のサイズに切断される。これにより多数のウェハが一度
に得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし大口径シリコン
単結晶を使用するために製造装置が大型化し、結果とし
て半導体装置の製造工程全体のコストを押し上げる原因
となっている。またウェハを用いて半導体装置を得る手
法において、通常ウェハは各工程において静止状態で処
理され、各工程間においてベルトコンベア等の搬送装置
により移動させられており、工程流れは不連続である。
半導体装置を得るまでの工程数は多く、処理と搬送とが
工程数分だけ繰り返し行われるため、半導体装置の完成
までに数ヶ月の時間を要し、製造時間の短縮化が課題と
なっている。
【0004】本発明は、この様な点に鑑みてなされたも
のであり、半導体素材の形状を線状にすることにより装
置の小型化および各工程の連続化を可能にし、これによ
り半導体装置の製造工程全体のコストを下げ、かつ製造
時間を短縮することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体回路
形成装置は、線状に形成された半導体素材の外周面に回
路パターンを形成する装置であって、線状半導体素材を
長手方向に移動させる移動手段と、移動手段によって移
動する線状半導体素材の外周面に、近接場光を用いて回
路パターンを描画する描画手段とを備えることを特徴と
している。
【0006】半導体回路形成装置において、好ましく
は、近接場光が線状半導体素材の外周面の近傍において
発生させられ、この近接場光による露光によって線状半
導体素材の外周面に回路パターンが描画される。
【0007】半導体回路形成装置の描画手段が、異なる
方向から線状半導体素材の外周面にそれぞれ近接場光を
発生させるための複数の近接場光発生手段を備えていて
もよく、この場合複数の近接場光によって線状半導体素
材の外周面が周方向に分割されて露光される。さらに、
複数の近接場光発生手段が線状半導体素材の長手方向に
垂直な平面内において放射状に配設されてもよい。
【0008】半導体回路形成装置において、近接場光発
生手段が、光源と、光源から発光した光を線状半導体素
材の外周面へ導く導波部と、線状半導体素材の外周面近
傍に設けられ導波部によって導かれた光を絞る開口とを
備えていてもよい。
【0009】半導体回路形成装置において、光源は半導
体レーザであってもよい。また、導波部が開口に向かっ
て徐々に先鋭化していてもよく、この開口が導波部の外
側に設けられた金属部材により形成されてもよい。
【0010】半導体回路形成装置において、好ましくは
近接場光発生手段の開口の大きさが、回路パターンの最
小パターンの大きさとほぼ同じであり、1つの近接場光
発生手段によって回路パターンの1つの最小パターンが
描画される。
【0011】半導体回路形成装置において、好ましく
は、線状半導体素材における長手方向に垂直な断面が円
形である。
【0012】半導体回路形成装置において、好ましく
は、移動手段が一定の速度で線状半導体素材を移動させ
る。
【0013】半導体回路形成装置において、好ましく
は、移動手段による線状半導体素材の移動経路上に設け
られ、線状半導体素材の外周面に薄膜層を形成する薄膜
層形成手段と、線状半導体素材の移動経路上において薄
膜層形成手段の後段に設けられ、薄膜層形成手段により
得られた線状半導体素材の薄膜層の外側にエッチング保
護膜を形成する保護膜形成手段と、線状半導体素材の移
動経路上において保護膜形成手段の後段に設けられ、エ
ッチング保護膜が露光されることにより、回路パターン
に応じてエッチング保護膜を選択的に除去する描画手段
と、線状半導体素材の移動経路上において描画手段の後
段に設けられ、エッチングによりエッチング保護膜が除
去された薄膜層を除去するエッチング手段と、線状半導
体素材の移動経路上においてエッチング手段の後段に設
けられ、線状半導体素材のエッチング保護膜を全て除去
する保護膜除去手段とを備える。
【0014】半導体回路形成装置において、好ましく
は、移動手段が、線状半導体素材の移動経路上において
薄膜層形成手段の前段に設けられる供給ドラムと保護膜
除去手段の後段に設けられる巻取ドラムとを備え、線状
半導体素材が供給ドラムと巻取ドラムとの間で連続して
いる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明による半導体回路形
成装置の実施形態について添付図面を参照して説明す
る。
【0016】図1は本実施形態の半導体回路形成装置を
用いて製造された半導体装置の一例を示す図である。メ
モリである半導体装置40は、線状半導体50を複数本
組み合わせることにより得られ、各線状半導体50の外
周面には半導体回路形成装置によって回路が形成され
る。この回路は種々の薄膜層からなる多層構造を有して
いる。
【0017】線状半導体50は直方体のケーシング42
内に設けられている。ケーシング42の一面から延びる
外部端子44は、所定の線状半導体50に電気的に接線
されている。各線状半導体50は直径が260μm、軸
長さが105mmの線状半導体素材から製造される。各
線状半導体50は軸方向に沿って互いに平行に配列さ
れ、軸に垂直な平面内において縦方向に250本、横方
向に250本の格子状に配列されている。
【0018】線状半導体50の外周面には、0.1μm
の解像度で周方向に1024個(ビット)の記憶素子、
軸方向に131072個の記憶素子が配列され、これに
より線状半導体50は1本当たり16メガバイトの記憶
容量を有する。従って半導体装置40の全メモリ容量は
1テラバイトである。対向する2本の線状半導体50に
は複数の電極52が形成され、これらの電極52により
互いに連結される。線状半導体50は外部端子44に接
続される。
【0019】図2は半導体装置40を得るまでの工程を
簡略化して示す模式図である。まず半導体素材製造装置
10において線状の半導体素材が製造される。線状半導
体素材は搬送装置300により半導体回路形成装置10
0へ搬送される。半導体回路形成装置100において線
状半導体素材の外周面に回路が形成され、これにより線
状半導体50が得られる。線状半導体50は搬送装置3
00によって半導体組立装置200に搬送される。そし
て半導体組立装置200において、複数本の線状半導体
50を用いて、図1に示す半導体装置40が組み立てら
れる。
【0020】図3には半導体素材製造装置10が示され
る。粉末状の多結晶シリコン11は供給装置12から2
重るつぼ14に供給される。2重るつぼ14は高純度の
黒鉛または石英により形成される。2重るつぼ14は同
心状に形成された外周壁16と内周壁18とを有し、外
周壁16と内周壁18とは底部において連結される。即
ち2重るつぼ14は内周壁18の内側の中心炉15と、
外周壁16と内周壁18とに囲まれる環状炉17とを備
える。内周壁18には溶融したシリコンが環状炉17と
中心炉15とを出入りできる透過穴18aが形成されて
いる。
【0021】多結晶シリコン11は環状炉17において
溶融されて液状化し、透過穴18aを通って中心炉15
へ流入する。中心炉15の底面は下方に向かって先鋭化
し、下方先端には直径約1mmの取出口20が形成され
る。中心炉15へ供給された液状のシリコンは取出口2
0から鉛直下方へ自重により流出する。なお取出口20
の直径は目的に応じて任意に設定される。
【0022】2重るつぼ14は耐熱の支持部材22によ
って支持される。この支持部材22の外周にはコイル2
4が設けられ、このコイル24のさらに外側には電磁石
26が設けられる。このコイル24により、2重るつぼ
14内のシリコンは例えば約1500℃の温度に高周波
加熱される。電磁石26により、シリコン溶融液の対流
が制御される。
【0023】2重るつぼ14の下方において、シリコン
の流出経路の周囲にはヒータ28a、28b、28cが
設けられる。これらヒータ28a、28b、28cは上
から下に向かって徐々に加熱温度が低くなるような温度
勾配を有する。これによりシリコンは徐々に冷却されて
固体化し、線状半導体素材30が得られる。
【0024】ヒータ28a、28b、28cの温度勾配
は、取出口20の直径に応じて任意に調整される。電磁
石26およびヒータ28a、28b、28cの加熱温度
は図示しない制御装置により制御される。2重るつぼ1
4の周辺およびヒータ28a、28b、28cは断熱材
32により密閉される。線状半導体素材30は断熱材3
2の下面開口32aから鉛直下方に降下し、図示しない
ドラムに巻取られる。このとき線状半導体素材30の直
径は例えば260μmである。
【0025】シリコンは取出口20から流出する際に、
表面張力によりその断面が真円形となる。また取出口2
0の直径とヒータ28a、28b、28cによる冷却と
が制御されることにより、シリコンの直径が制御され、
シリコンは単結晶化する。冷却時にシリコンは表面から
冷却されて固体化するが、このとき凝固圧力により結晶
欠陥は表面上に析出する。この結晶欠陥は図示しない除
去装置において、例えば酸によって除去される。
【0026】なお図示しないが、2重るつぼ14によっ
て製造された線状半導体素材30の単結晶化をより完全
にするために、さらに加圧加熱工程を加えてもよい。開
口32aから下方に延びた線状半導体素材30は、2対
のローラにより軸方向に引張られた状態で、ヒータによ
りシリコンを再結晶させる温度で熱処理が施される。こ
の工程により、ヒータ28a、28b、28cによって
単結晶化しなかったシリコンが単結晶化する。
【0027】線状半導体素材30は巻取ドラムに巻かれ
た状態で、搬送装置300により半導体回路形成装置1
00へ供給される(図2参照)。
【0028】図4は半導体回路形成装置100を模式的
に示す図である。半導体回路形成装置100は供給ドラ
ム102と巻取ドラム104とを備える。直径260μ
mの線状半導体素材30には予め外周面に酸化膜層とそ
の外側に窒化膜層とが形成され、供給ドラム102に巻
かれている。線状半導体素材30は供給ドラム102か
ら供給され、半導体回路形成装置100により外周面に
回路が形成された後、線状半導体50として巻取ドラム
104により巻取られる。
【0029】供給ドラム102は第1の駆動装置103
によって駆動され、巻取ドラム104は第2の駆動装置
105によって駆動される。第1および第2の駆動装置
103、105は制御装置107により制御され、これ
により供給ドラム102の供給速度および巻取ドラム1
04の巻取速度が制御される。
【0030】半導体回路形成装置100において、回路
はn種類(nは自然数)の回路パターンに応じてそれぞ
れ形成された薄膜層をn層重ねることにより形成され
る。線状半導体素材30の移動経路上にはn個の回路パ
ターン形成装置が設けられる。n個の回路パターン形成
装置はそれぞれ制御装置107によって制御される。各
回路パターン形成装置ではレジスト膜形成処理、描画処
理、エッチング処理、堆積成長処理等の後処理が行われ
ることにより、1種類の回路パターンに対応した薄膜層
がそれぞれ形成される。なお、図4には第1の回路パタ
ーン形成装置110、第2の回路パターン形成装置12
0、および第3の回路パターン形成装置130のみが示
される。
【0031】第1の回路パターン形成装置110につい
て説明する。第1の回路パターン形成装置110は、供
給ドラム102側から順に、レジスト膜形成部112、
描画部114、エッチング部116、および後処理部1
18を備える。
【0032】図5は第1の回路パターン形成装置110
における各処理後の線状半導体素材30の断面を示す図
である。図5(a)はレジスト膜形成部112によるレ
ジスト膜形成処理後の線状半導体素材30の断面図であ
り、図5(b)は描画部114による描画処理後の線状
半導体素材30の断面図、図5(c)はエッチング部1
16によるエッチング処理後の線状半導体素材30の断
面図、図5(d)はエッチング部116によるレジスト
膜除去処理後の線状半導体素材30の断面図である。
【0033】線状半導体素材30は、第1の回路パター
ン形成装置110による処理以前にはシリコンから成る
本体31と、本体31の外周面に設けられた酸化膜層3
3とその外周面に設けられた窒化膜層35とを備える。
【0034】レジスト膜形成部112では、線状半導体
素材30に液状のフォトレジストが塗布され、乾燥焼き
付けが行われる。これにより窒化膜層35の外周面に後
述するエッチングの保護膜となるレジスト膜37が形成
される(図5(a)参照)。レジストの塗布、および乾
燥焼き付けには従来公知の手法が用いられ、ここでは説
明を省略する。
【0035】描画部114では、レジスト膜37を備え
た線状半導体素材30は、最小パターンの大きさを0.
1μmとする第1の回路パターンに基づいて、近接場光
により露光され、その後現像される。これにより、レジ
スト膜37のエッチングしない部分が残される(図5
(b)参照)。この描画部114の構成は後述する。
【0036】エッチング部116では、第1の回路パタ
ーンが描画された線状半導体素材30に向かって酸等の
エッチング液が噴射され、窒化膜層35の露出した部分
が除去され、これにより第1の回路パターンに応じた薄
膜層である窒化膜層35が生成される(図5(c)参
照)。その後レジスト膜37が除去される(図5(d)
参照)。エッチングおよびレジスト膜除去には従来公知
の手法が用いられ、ここでは説明を省略する。
【0037】後処理部118では、フィールド酸化処
理、窒化膜エッチング処理、酸化膜エッチング処理、ゲ
ート酸化処理、およびポリシリコン堆積処理等が行われ
る。これらの処理は従来公知であり、ここでは説明を省
略する。
【0038】なお、各パターン形成装置の後処理部で
は、それぞれの段階に応じて種々の処理が線状半導体素
材30に施される。例えば第2のパターン形成装置12
0の後処理部128ではソースドレイン形成処理、リン
ガラス堆積処理等が行われ、第3のパターン形成処理1
30の後処理部138ではアルミニウム蒸着が行われ
る。
【0039】以上の処理を経て第1の回路パターンに応
じた薄膜層が形成された線状半導体素材30は、第2の
回路パターン形成装置120に供給され、第1の回路パ
ターンに対応した薄膜層の外側にさらに第2の回路パタ
ーンに対応した薄膜層が形成される。このように回路パ
ターン形成処理がn回繰り返されることにより、線状半
導体素材30には各回路パターンに応じたn層の薄膜層
が生成される。n層の薄膜層を備えた線状半導体素材3
0は、線状半導体50として巻取ドラム104に巻取ら
れる。
【0040】第2の回路パターン形成装置120および
第3の回路パターン形成装置130は、第1の回路パタ
ーン形成装置110と基本的に同様の構成を有し、対応
する構成要素の符号にはそれぞれ10、20が加算され
て示される。
【0041】巻取ドラム104に巻取られた線状半導体
50は、搬送装置300によって半導体装置組立装置2
00へ供給される(図2参照)。半導体装置組立装置2
00において、所定の長さ、例えば105mmに切断さ
れる。62500本の105mmの線状半導体50を格
子状に組みあわせることにより、図1に示す半導体装置
40が得られる。
【0042】図6から図10を参照して、描画部114
の構成および動作を説明する。図6は描画部114の構
成を模式的に示す斜視図であり、図7は露光装置140
を軸方向から見た正面図である。なお、図7の多数の近
接場光発生器154は一部省略される。
【0043】描画部114は、レジスト層35を露光す
ることにより第1の回路パターンを描画する露光装置1
40と、この露光装置140の両側に設けられた2対の
ローラ142、144とを備える。ローラ142、14
4はそれぞれ第1および第2の駆動部146、148に
より回転駆動され、線状半導体素材30を一定の速度で
移動させる。なお図を簡略化するためにローラは線状半
導体素材30を一次元方向にのみ挟持しているが、実際
には複数対のローラを設け、線状半導体素材30は長手
方向に垂直な二次元方向にそれぞれ挟持される。
【0044】描画制御部150は、制御装置107(図
4参照)により制御される。描画制御部150において
第1の回路パターンに基づいて近接場光の発生、即ち光
源である発光素子158(図8、9参照)のオン、オフ
が制御される。発光素子158がオンの場合近接場光が
発生してレジスト膜37が感光し、発光素子158がオ
フの場合近接場光は発生せずレジスト膜37は感光しな
い。
【0045】露光装置140による露光動作と、第1お
よび第2の駆動部146、148による線状半導体素材
30の送り動作とは描画制御部150によって制御さ
れ、発光素子158のオン、オフの切換速度等に基づい
て、線状半導体素材30の送り速度が決定される。
【0046】露光装置140は円筒孔152を有し、線
状半導体素材30は円筒孔152内を通過する際に、第
1の回路パターンに基いて発生する近接場光によって露
光される。円筒孔152の直径は線状半導体素材30の
直径より10nm〜1000nmほど大きい。円筒孔1
52の直径は線状半導体素材30の通過に応じて機械的
に変動してもよい。
【0047】露光装置140は、先端が中心に位置する
近接場光発生器154を、放射状に多数個配設すること
により構成される。直径260μm、即ち全周約81
6.8μmの線状半導体素材30を0.1μm単位で描
画するためには、近接場光発生器154は8168個必
要である。各近接場光発生器154は円筒孔152にお
いて近接場光を発生させ、これにより線状半導体素材3
0の周方向における0.1μmの範囲αがそれぞれ露光
される。線状半導体素材30において、1つの近接場光
発生器154によって露光される範囲αは、図6ではハ
ッチングが施されている。
【0048】図8は近接場光発生器154の軸方向に垂
直な断面を示す図であり、図9は図8のIX−IX線に
おける近接場光発生器154の断面図である。図10は
図8に示す近接場光発生器154の部分拡大断面図であ
り、線状半導体素材30と共に示す図である。
【0049】隣り合う近接場光発生器154の間には反
射部材156が配置され、近接場光発生器154は互い
に遮断される。近接場光発生器154の外縁側には発光
素子158が設けられ、この発光素子158は円筒孔1
52に向かって所定の波長、例えば550nmの波長を
有する光束を出射する。発光素子158は描画制御部1
50により制御され、第1の回路パターンに応じて発光
素子158における光束出力のオン、オフが切換えられ
る。微細な回路パターンを高速で描画するために、オ
ン、オフの切換が高速に行える発光素子158として、
例えば半導体レーザが用いられる。
【0050】発光素子158の円筒孔152側には導波
部材160が設けられる。導波部材160は軸方向に垂
直な断面(図8)において、円筒孔152に向かって幅
が徐々に狭くなる扇形を呈している。導波部材160は
軸方向に平行な断面(図9)において、発光素子158
の軸方向長さとほぼ同じ軸方向長さを有し、発光素子1
58に密着する長方形板部160aと、この長方形板部
160aから円筒孔152側に延び、円筒孔152側に
頂点160cを有する三角形板部160bとを備える。
即ち、円筒孔152は頂点160cが直径約260μm
の円周上に8168個並ぶことにより形成される。
【0051】長方形板部160aは導波部材160より
屈折率の低い反射部材156により覆われ、三角形板部
160bは、頂点160c近傍を残した部分が金などの
金属から成る絞り162により覆われる。導波部材16
0は頂点160c近傍において露出しており、これによ
り開口径dが約0.1μmの開口部164が形成され
る。
【0052】反射部材156に衝突した光束は反射部材
156により全反射される。また光束は絞り162によ
ってその径が絞られる。従って発光素子158から出射
した光束は、導波部材160を通り絞り162において
絞られた後、開口部164へ導かれ、これにより頂点1
60cを中心とする同心円状に近接場光が発生する。近
接場光は導波部材160の露出する表面からほぼ波長の
長さ分の距離にまで存在し、定在する。この定在する近
接場光に、頂点160cからの距離が波長より短い距離
までレジスト膜37を近づけると、レジスト膜37の表
面において近接場光が拡散され、レジスト膜37が感光
する。即ち、発光素子158から出射した光束、即ち通
常光は波長以下の開口径約0.1μmを有する開口部1
64を通過できないが、開口部164における通常光か
ら近接場光への変換、さらにレジスト膜37における散
乱によって生じる近接場光から通常光への変換によっ
て、レジスト膜37を感光させることができる。
【0053】スペーサ166は開口部164の周囲に設
けられ、線状半導体素材30の外周面に設けられたレジ
スト膜37と摺接することにより、線状半導体素材30
の軸方向への移送を案内している。これにより、開口部
164と線状半導体素材30のレジスト膜37との距離
が光束の波長より短い一定の距離に保たれる。スペーサ
166は耐摩耗性の部材から成形される。レジスト膜3
7の表面に潤滑剤が薄く塗布されるか、あるいはスペー
サとレジスト膜37との間に気体の膜が発生させられ、
スペーサとレジスト膜37との間に発生する摩擦を小さ
くしている。
【0054】このように、線状半導体素材30における
1つの最小パターンが、1つの近接場光発生器154に
より露光される。即ち、線状半導体素材30は露光装置
140によって、周方向に8168個の最小パターンが
一度に描画される。この周方向の描画1回分と、1最小
パターン分の軸方向への移動とが同時に繰り返し行われ
ることにより、線状半導体素材30の外周面に設けられ
たレジスト層35全体に第1の回路パターンが描画され
る。
【0055】以上のようにして、本実施形態の半導体回
路形成装置100は、近接場光を用いることにより、
0.1μmという微小な最小パターンで構成された回路
パターンを線状半導体素材30の表面上に描画すること
ができる。
【0056】また本実施形態の半導体回路形成装置10
0は、線状半導体素材30を定速で移動させながら回路
パターンの書込みを行うので、従来のように移動と描画
を交互に行う回路形成工程に比べて、時間が短縮でき
る。
【0057】従来の平板のウェハを用いる半導体装置で
は、ウェハの一方の面だけに回路を施していたが、線状
半導体50を用いた半導体装置40では、線状半導体5
0の外周面全体に回路を形成することができ、従来に比
べ回路形成の有効面積が大きい。従って、線状半導体5
0を用いると、従来と同等の能力を有する半導体装置が
小型化できる。さらに半導体装置を小型化することによ
り半導体装置内において信号遅延時間が短縮でき、高速
動作が可能となる。
【0058】従来、200mm程度の大口径シリコンを
形成するために大型の装置が必要であったが、本実施形
態の半導体回路形成装置は線径約260μmの線状のシ
リコンを扱うため、従来に比べて装置が著しく小型化で
き、各種工程の高速化が可能となる。また、半導体装置
を製造する際に、連続した線状半導体素材30を用いる
と、従来間欠的に行われていた各種工程を連続して行う
ことが出来、製造工程全体のコストを下げ、かつ製造時
間を短縮することができる。
【0059】さらに、従来シリコン結晶の成長工程にお
いて、ウェハを炉内に整列配置させた後シリコン溶液を
充填させていたが、本実施形態の場合、線状半導体素材
30の移動経路上にある後処理部118にシリコン溶液
槽を設けてシリコン溶液中に線状半導体素材30を通せ
ば良く、成長工程がより容易になり、工程に要する時間
が短縮される。
【0060】線状半導体素材30の線径は、本実施形態
においては260μmであるが、これに限定されること
はなく、線状半導体素材30の製造工程において加圧時
に均一にストレスを与えることができ、かつ短時間の熱
処理を可能にする線径、例えば約5mm以下であればよ
い。
【0061】
【発明の効果】本発明によると、半導体素材の形状を線
状にすることにより装置の小型化および各工程の連続化
を可能にし、これにより半導体装置の製造工程全体のコ
ストを下げ、かつ製造時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である半導体回路形成装置
を用いて得られた半導体装置を示す斜視図であり、一部
を破断して示す図である。
【図2】図1に示す半導体装置を製造する工程を示すブ
ロック図である。
【図3】図2に示す半導体素材製造装置の構成を簡略化
して示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態である半導体回路形成装置
を示す図であり、図2に示す半導体回路形成装置の構成
を簡略化して示すブロック図である。
【図5】図4に示す第1の回路パターン形成装置におけ
る各処理後の線状半導体素材を示す断面図である。
【図6】図4に示す描画部の構成を示す斜視図である。
【図7】図6に示す露光装置を軸方向から見た正面図で
ある。
【図8】図6に示す露光装置の近接場光発生器を示す断
面図であり、軸方向に垂直な断面図である。
【図9】図8のIX−IX線における近接場光発生器の
断面図である。
【図10】図8に示す近接場光発生器を線状半導体素材
と共に部分拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
30 線状半導体素材 40 半導体装置 50 線状半導体 100 半導体回路形成装置 102 供給ドラム 104 巻取ドラム 107 制御装置 110、120、130 回路パターン形成装置 114、124、134 描画部 140 露光装置 142、144 ローラ 150 描画制御部 152 円筒孔 154 近接場光発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/00 301 H01L 27/00 301Z 29/06 29/06 21/30 502Z

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状に形成された半導体素材の外周面に
    回路パターンを形成する装置であって、前記線状半導体
    素材を長手方向に移動させる移動手段と、前記移動手段
    によって移動する前記線状半導体素材の外周面に、近接
    場光を用いて回路パターンを描画する描画手段とを備え
    ることを特徴とする半導体回路形成装置。
  2. 【請求項2】 前記近接場光が前記線状半導体素材の外
    周面の近傍において発生させられ、前記近接場光による
    露光によって、前記線状半導体素材の外周面に前記回路
    パターンが描画されることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体回路形成装置。
  3. 【請求項3】 前記描画手段が異なる方向から線状半導
    体素材の外周面にそれぞれ前記近接場光を発生させるた
    めの複数の近接場光発生手段を備え、複数の前記近接場
    光によって前記線状半導体素材の外周面が周方向に分割
    されて露光されることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体回路形成装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の近接場光発生手段が前記線状
    半導体素材の長手方向に垂直な平面内において放射状に
    配設されることを特徴とする請求項3に記載の半導体回
    路形成装置。
  5. 【請求項5】 前記近接場光発生手段が、光源と、光源
    において発光した光を前記線状半導体素材の外周面へ導
    く導波部と、前記線状半導体素材の外周面近傍に設けら
    れ前記導波部によって導かれた光を絞る開口とを備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体回路形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記光源が半導体レーザであることを特
    徴とする請求項5に記載の半導体回路形成装置。
  7. 【請求項7】 前記導波部が前記開口に向かって徐々に
    先鋭化していることを特徴とする請求項5に記載の半導
    体回路形成装置。
  8. 【請求項8】 前記開口が前記導波部の外側に設けられ
    た金属部材により形成されることを特徴とする請求項7
    に記載の半導体回路形成装置。
  9. 【請求項9】 前記開口の大きさが、前記回路バターン
    の最小パターンの大きさとほぼ同じであり、1つの前記
    近接場光発生手段によって前記回路パターンの1最小パ
    ターンが描画されることを特徴とする請求項5に記載の
    半導体回路形成装置。
  10. 【請求項10】 前記最小パターンの大きさが0.1μ
    mであることを特徴とする請求項9に記載の半導体回路
    形成装置。
  11. 【請求項11】 前記線状半導体素材において、長手方
    向に垂直な断面が円形であることを特徴とする請求項1
    に記載の半導体回路形成装置。
  12. 【請求項12】 前記移動手段が一定の速度で前記線状
    半導体素材を移動させることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体回路形成装置。
  13. 【請求項13】 前記移動手段による前記線状半導体素
    材の移動経路上に設けられ、前記線状半導体素材の外周
    面に薄膜層を形成する薄膜層形成手段と、 前記移動経路上において前記薄膜層形成手段の後段に設
    けられ、前記薄膜層形成手段により得られた前記線状半
    導体素材の前記薄膜層の外側にエッチング保護膜を形成
    する保護膜形成手段と、 前記移動経路上において前記保護膜形成手段の後段に設
    けられ、前記エッチング保護膜が前記近接場光を用いて
    露光されることにより、前記回路パターンに応じて前記
    エッチング保護膜を選択的に除去する描画手段と、 前記移動経路上において前記描画手段の後段に設けら
    れ、露出した薄膜層をエッチングにより除去するエッチ
    ング手段と、 前記移動経路上において前記エッチング手段の後段に設
    けられ、前記線状半導体素材の前記エッチング保護膜を
    全て除去する保護膜除去手段とを備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体回路形成装置。
  14. 【請求項14】 前記移動手段が、前記線状半導体素材
    の移動経路上において前記薄膜層形成手段の前段に設け
    られる供給ドラムと前記保護膜除去手段の後段に設けら
    れる巻取ドラムとを備え、前記線状半導体素材が前記供
    給ドラムと前記巻取ドラムとの間で連続していることを
    特徴とする請求項13に記載の半導体回路形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004527131A (ja) * 2001-05-09 2004-09-02 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション スレッドを使用する能動デバイス

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