JP2000021589A - 無電極放電灯点灯装置及び光化学処理装置 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置及び光化学処理装置

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JP2000021589A
JP2000021589A JP18476398A JP18476398A JP2000021589A JP 2000021589 A JP2000021589 A JP 2000021589A JP 18476398 A JP18476398 A JP 18476398A JP 18476398 A JP18476398 A JP 18476398A JP 2000021589 A JP2000021589 A JP 2000021589A
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electrodeless discharge
frequency oscillation
signal
discharge lamp
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JP18476398A
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Hiroyuki Doi
洋幸 土井
Katsuaki Nakano
勝昭 中野
Keiichi Shimizu
恵一 清水
Ichiro Yokozeki
一郎 横関
Hiroshi Onishi
博 大西
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の無電極放電灯を点灯させる高周波発振信
号の周波数及び位相ずれを防止する。 【解決手段】励起コイル27,28は、複数の無電極放
電灯29,30にそれぞれ巻付けられる複数の励起コイ
ルとなり、接続点13は、高周波発振回路11からの高
周波発振信号を複数の高周波発振信号に分岐する分岐手
段となり、電力増幅器25,26は、この分岐手段から
の複数の高周波発振信号をそれぞれ増幅しそれぞれ前記
複数の励起コイル27,28に供給することにより、そ
れぞれ前記複数の無電極放電灯29,30を点灯する複
数の電力増幅器となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無電極放電灯を点灯
させる無電極放電灯点灯装置及び光化学処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、トンネル照明や架橋照明、汚水殺
菌処理用の光化学処理装置等の超寿命を必要とする用途
に用いられる放電灯として、無電極放電灯が開発されて
いる。
【0003】無電極放電灯点灯装置は、高周波電源を用
いて励起コイルに例えば13.56MHz程度で交番す
る磁界を発生させ、この磁界による電界を利用して、ガ
ラスバルブ内に放電性の希ガスと水銀などの金属蒸気が
封入された球状或いは楕円形などの無電極放電灯を点灯
させている。
【0004】このような従来の無電極放電灯点灯装置に
おいて、複数の無電極放電灯を点灯させる場合、複数の
高周波発振回路からの微弱な複数の高周波発振信号をそ
れぞれ複数の電力増幅器によって増幅して、それぞれ複
数の無電極放電灯にそれぞれ巻き付けられた励起コイル
に供給することにより、複数の無電極放電灯を点灯させ
ていた。ここで、複数の高周波発振回路では、精度上の
問題から、発振周波数及び位相が僅かにずれることにな
る。このため、複数の無電極放電灯にそれぞれ複数の高
周波発振信号を供給する回路系統が電気的及び磁気的に
結合していない場合には問題ないが、配置スペースの問
題などで、互いに近くに配置された場合には、相互に影
響を及し、電力変動(ビート)を起こす場合がある。こ
のような電力変動が生じた場合、各無電極放電灯へ供給
される電力が変動して無電極放電灯のちらつきが発生
し、発光効率を低下させたり、照明に用いた場合に不快
な印象を与えたりしていた。
【0005】また、このような従来の無電極放電灯点灯
装置では、複数の無電極放電灯を同時に点灯させること
になり、これら複数の無電極放電灯を同時に始動させる
だけの電力が必要となる。即ち、n本の無電極放電灯を
同時に始動させる場合、安定時の1本分の電力をE0 、
始動時の1本分の電力をm×E0 (但し、m>1)とす
ると、安定時の電力としてはE0 ×nあればよが、始動
時の電力は、m×E0×n必要となる。このため、無電
極放電灯点灯装置の製造コストの削減を困難にしてい
た。
【0006】さらに、従来の無電極放電灯点灯装置の場
合は、ランプ始動から安定までのランプインピーダンス
が大きく変動し、始動から安定までの反射電力が大き
く、ランプへ始動時に必要な電力を供給するには大容量
の電力供給回路が必要となる。また、ランプインピーダ
ンスのダイナミックな変動により、安定点まで不整合状
態となるため、水銀を安定的に励起できず、点灯途中の
負荷モードで立ち消えする場合が多々あった。
【0007】さらに、従来の無電極放電灯点灯装置を水
処理用に用いた場合は、ランプの周囲に水が無い状態で
通電して空焚きを行ったり、ランプ外管内に浸水した状
態で通電すると、加熱や漏電を起こしたり高周波電力発
生回路に過負荷がかかり信頼性を損なう場合があった。
【0008】ここで、ランプの周囲に水が無い状態で通
電して空焚きを行うのを防止するために、水位を検出す
るセンサ回路を用いた無電極放電灯点灯装置も開発され
ているが、水位の検出において、水面が風で波立った場
合等のように負荷状態が不安定となった場合、センサ回
路からの信号にチャタリングが発生し、センサ回路から
の信号が頻繁に点灯消灯命令が繰り返し、その結果、点
灯装置及び無電極放電灯に始動電流によるストレスが加
わり、寿命を短縮するなどの問題が発生する。また、無
電極放電灯によっては、温度により始動性が変化し、点
灯しない場合がある。例えば、ランプ冷時の始動特性に
合わせた点灯装置で、消灯後、すぐに点灯させるとラン
プ温度が十分下がらず、高温状態のままランプ冷時の始
動を行うことになり、点灯しない場合があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の無電極
放電灯点灯装置において、複数の無電極放電灯を点灯さ
せる複数の高周波発振回路では、精度上の問題から、発
振周波数及び位相がわずかにずれることになり、複数の
無電極放電灯が互いに近くに配置された場合には、電力
変動を起こす場合があった。また、従来の無電極放電灯
点灯装置では、複数の無電極放電灯を同時に始動させる
ことになり、これら複数の無電極放電灯を同時に始動さ
せるだけの電力が必要となり、製造コストの削減を困難
にしていた。さらに、従来の無電極放電灯点灯装置は、
ランプ始動から安定までのランプインピーダンスが大き
く変動し、始動から安定までの反射電力が大きく、ラン
プへ始動時に必要な電力を供給するには大容量の電力供
給回路が必要となるとともに、ランプインピーダンスの
ダイナミックな変動により、安定点まで不整合状態とな
るため、水銀が安定的に励起できず、点灯途中の負荷モ
ードで立ち消えする場合が多々あった。さらに、従来の
無電極放電灯点灯装置を液体処理用に用いた場合は、ラ
ンプの周囲に液体が無い状態で通電して空焚きを行った
り、ランプ外管内に浸水した状態で通電すると、加熱や
漏電を起こしたり高周波電力発生回路に過負荷がかかり
信頼性を損なう場合があった。ここで、ランプの周囲に
水が無い状態で通電して空焚きを行うのを防止するため
に、水位を検出するセンサ回路を用いた装置では、水面
が風で波立った場合等のように負荷状態が不安定となり
センサ回路からの信号にチャタリングが発生し、その結
果、寿命を短縮するなどの問題が発生したり、消灯後、
すぐに点灯させるとランプ温度は自由に下がらず、高温
状態のままランプ冷時の始動を行うことになり、点灯し
ない場合があった。
【0010】そこで本発明は、複数の無電極放電灯を点
灯させる高周波発振信号の周波数及び位相ずれを防止す
ることができる無電極放電灯点灯装置及び光化学処理装
置の提供を目的とする。また、複数の無電極放電灯を始
動する場合の電力を低減することができる無電極放電灯
点灯装置及び光化学処理装置の提供を目的とする。さら
に、無電極放電灯を始動する場合のランプインピーダン
スの変動によるインピーダンスの不整合状態を防止する
ことができる無電極放電灯点灯装置及び光化学処理装置
の提供を目的とする。さらに、液体処理用の無電極放電
灯点灯装置において、液体の位置を検出するセンサ回路
を用いることなく空焚き及び漏電を防止することができ
る無電極放電灯点灯装置及び光化学処理装置の提供を目
的とする。さらに、液体処理用の装置において、液体の
位置を検出するセンサ回路にチャタリングなどが発生し
た場合における頻繁なランプ点灯/消灯を防止すること
ができる無電極放電灯点灯装置及び光化学処理装置の提
供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の無電極放電灯点
灯装置は、複数の無電極放電灯にそれぞれ巻付けられる
複数の励起コイルと、高周波発振信号を発振する高周波
発振回路と、この高周波発振回路からの高周波発振信号
を複数の高周波発振信号に分岐する分岐手段と、この分
岐手段からの複数の高周波発振信号をそれぞれ増幅しそ
れぞれ前記複数の励起コイルに供給することにより、そ
れぞれ前記複数の無電極放電灯を点灯する複数の電力増
幅器と、を具備したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0013】図1は本発明に係る無電極放電灯点灯装置
の第1の実施の形態を示す回路図である。
【0014】図1において、符号11は微弱な高周波発
振信号a1を発振して出力端子から出力する高周波発振
回路であり、高周波発振回路11が発振した高周波発振
信号a1は配線12を介して接続点13に導かれる。接
続点13は配線14を介して発振選択回路16を構成す
るアンド回路18の一方の入力端子に接続されるととも
に、配線15を介して発振選択回路17を構成するアン
ド回路19の一方の入力端子に接続される。
【0015】第1及び第2の点灯/消灯命令回路20,
21は、それぞれスイッチSW1,SW2によって構成
されている。
【0016】スイッチSW1,SW2は、一方の端子が
それぞれ抵抗R1,R2を介して定電圧V1が導かれる
端子23,24に接続され、他方の端子が基準電位点に
接続される。スイッチSW1の一方の端子と抵抗R1と
の接続点は抵抗R3を介してアンド回路18の他方の入
力端子に接続され、スイッチSW2の一方の端子と抵抗
R3との接続点は抵抗R4を介してアンド回路19の他
方の入力端子に接続される。
【0017】アンド回路18,19の出力端子はそれぞ
れ電力増幅器25,26の入力端子に接続される。
【0018】電力増幅器25,26の出力端子はそれぞ
れ励起コイル27,28を介して基準電位点電位点に接
続される。励起コイル27,28は、それぞれ無電極放
電灯29,30に巻き付けられている。
【0019】このような接続により、励起コイル27,
28は、複数の無電極放電灯29,30にそれぞれ巻付
けられる複数の励起コイルとなり、接続点13は、高周
波発振回路11からの高周波発振信号を複数の高周波発
振信号に分岐する分岐手段となり、電力増幅器25,2
6は、この分岐手段からの複数の高周波発振信号をそれ
ぞれ増幅しそれぞれ前記複数の励起コイル27,28に
供給することにより、それぞれ前記複数の無電極放電灯
29,30を点灯する複数の電力増幅器となっている。
【0020】また、発振選択回路16,17は、前記分
岐手段からの複数の高周波発振信号を複数の電力増幅器
25,26に供給する経路にそれぞれ設けられ、前記複
数の電力増幅器25,26への複数の高周波発振信号の
供給をオン/オフするようになっている。
【0021】このような発明の実施の形態の動作を以下
に説明する。
【0022】まず、スイッチSW1,SW2をオフした
状態では、アンド回路18,19の他方の入力端子の入
力電圧は、ハイレベルとなり、アンド回路18,19か
らは、高周波発振回路11からの高周波発振信号a1が
出力される。アンド回路18,19からの高周波発振信
号a1は、それぞれ電力増幅器25,26により増幅さ
れ、励起コイル27,28に供給される。これにより、
励起コイル27,28は、13.56MHz程度で交番
する磁界を発生し、この磁界による電界で、無電極放電
灯29,30を点灯させている。
【0023】ここで、無電極放電灯29,30を点灯さ
せるのは、一つの高周波発振回路11からの高周波発振
信号a1を分岐し電力増幅器25,26により増幅した
高周波発振信号となるので、これら分岐した高周波発振
信号は、周波数及び位相は常に一致し、複数の無電極放
電灯およびそれらの入力側の回路系統が互いに近くに配
置された場合にも、電力変動を起こすことがない。
【0024】スイッチSW1,SW2をオンした状態で
は、アンド回路18,19の他方の入力端子の入力電圧
は、ローレベル(0V)となり、アンド回路18,19
の出力がローレベルとなり、電力増幅器25,26の出
力がローレベルとなり、励起コイル27,28には高周
波発振信号が供給されず、無電極放電灯29,30は消
灯する。
【0025】スイッチSW1をオフし,SW2をオンし
た状態では、励起コイル27に高周波発振信号が供給さ
れ、励起コイル28には高周波発振信号が供給されず、
無電極放電灯29が点灯し、無電極放電灯30は消灯す
る。
【0026】同様に、スイッチSW1をオンし,SW2
をオフした状態では、励起コイル27に高周波発振信号
が供給されず、励起コイル28には高周波発振信号が供
給され、無電極放電灯29が消灯し、無電極放電灯30
は点灯する。
【0027】以上説明したように、図1の発明の実施の
形態によれば、複数の無電極放電灯を点灯させる高周波
発振信号の周波数及び位相ずれを防止することができる
ので、複数の無電極放電灯及びそれらの入力側の回路系
統が互いに近くに配置された場合も、相互に影響を及さ
ず、電力変動(ビート)を起こすことがなく、無電極放
電灯のちらつきを防止し、発光効率を向上し、照明に用
いた場合に不快な印象を防止することができる。
【0028】図2は図1の発明の実施の形態の変形例を
示す回路図であり、図1の発明の実施の形態と同じ構成
要素には同じ符号を付して説明を省略している。
【0029】図2において、本発明の実施の形態の無電
極放電灯点灯装置は1つの点灯/消灯命令回路31によ
り無電極放電灯29,30を同時にオン/オフするよう
にしたものである。
【0030】点灯/消灯命令回路31は、スイッチSW
3によって構成されている。
【0031】スイッチSW3は、一方の端子がそれぞれ
抵抗R5を介して定電圧V1が導かれる端子32に接続
され、他方の端子が基準電位点に接続される。スイッチ
SW3の一方の端子と抵抗R5との接続点は、抵抗R6
を介してアンド回路18の他方の入力端子に接続される
とともに、抵抗R7を介してアンド回路19の他方の入
力端子に接続される。
【0032】このような変形例によっても、図1の発明
の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0033】尚、図1の発明の実施の形態及び図2の変
形例は照明装置と光化学処理装置の双方に適用できる。
【0034】図3は本発明に係る無電極放電灯点灯装置
の第2の実施の形態を示す回路図であり、光化学処理装
置に適用したものである。
【0035】図3において、符号40はセンサ回路であ
り、このセンサ回路40は所定の操作によりオン/オフ
信号(点灯/消灯命令信号)a2を出力するオン/オフ
信号出力回路(点灯/消灯命令信号出力回路)となって
いる。
【0036】点灯回路41は、第1乃至第3の点灯オン
/オフ回路42,44,46と、遅延回路43,45か
ら構成されている。
【0037】光化学処理用の液体50が注入される処理
槽51には、励起コイル52,53,54と、無電極放
電灯55,56,57とが設けられている。無電極放電
灯55,56,57には、それぞれ励起コイル52,5
3,54が巻き付けらた状態で図示しない防水用の放電
灯容器に収納されている。
【0038】液体50は、処理槽51の下側に設けられ
た配管58から処理槽51に注入され、処理槽51の上
側に設けられた排出口59から排出される。
【0039】センサ回路40からのオン/オフ信号a2
は、第1の点灯オン/オフ回路42に供給される。第1
の点灯オン/オフ回路42は、オン/オフ信号a2がオ
ンを示した場合に、励起コイル52に高周波発振信号を
供給して無電極放電灯55を始動させ点灯させるととも
に、高周波発振信号を遅延回路43に供給する。第1の
点灯オン/オフ回路42は、オン/オフ信号a2がオフ
を示した場合に、出力を無信号状態にする。遅延回路4
3は、第1の点灯オン/オフ回路42からの信号を所定
時間遅延して第2の点灯オン/オフ回路44に供給す
る。第2の点灯オン/オフ回路44は、遅延回路43か
ら高周波発振信号が供給された場合、励起コイル53に
高周波発振信号を供給して無電極放電灯56を始動させ
点灯させるとともに、高周波発振信号を遅延回路45に
供給する。第2の点灯オン/オフ回路44は、遅延回路
43からの入力が無信号状態となった場合、出力を無信
号状態にする。遅延回路45は、第2の点灯オン/オフ
回路44からの信号を所定時間遅延して第3の点灯オン
/オフ回路46に供給する。第3の点灯オン/オフ回路
46は、遅延回路45から高周波発振信号が供給された
場合、励起コイル54に高周波発振信号を供給して無電
極放電灯57を始動させ点灯させ、遅延回路45からの
入力が無信号状態となった場合、出力を無信号状態にす
る。
【0040】このような構成により、点灯回路41は、
この点灯/消灯命令信号出力回路(センサ回路40)か
ら点灯命令信号が供給された場合、前記複数の励起コイ
ル52,53,54に対して、それぞれ異なるタイミン
グで高周波発振信号の供給を開始し、前記複数の無電極
放電灯55,56,57を点灯する。
【0041】このような実施例の動作を以下に説明す
る。
【0042】センサ回路40からのオン/オフ信号a2
がオフからオンに切り替わった場合、まず無電極放電灯
55が始動,点灯し、その後、所定時間経過して無電極
放電灯56が始動,点灯し、さらにその後、所定時間経
過して無電極放電灯57が始動,点灯する。
【0043】このような発明の実施の形態によれば、複
数の放電灯を点灯する場合において、始動するタイミン
グをずらしているので、1つの放電灯を始動するのに必
要な電力が大きくても、複数の無電極放電灯を同時に始
動させるだけの電力が必要なく、複数の無電極放電灯を
始動する場合の電力を低減することができる。
【0044】ここで、本発明の実施の形態では、始めに
点灯させる無電極放電灯55を排出口59の近くに配置
している。これは、無電極放電灯は、暗黒特性により、
完全に暗黒な状態では点灯せず、若干光を必要とするた
めである。
【0045】図4は本発明に係る無電極放電灯点灯装置
の第3の実施の形態を示す回路図である。
【0046】図4において、符号61は微弱な高周波発
振信号a3を発振して出力端子から出力する高周波発振
回路であり、高周波発振回路61が発振した高周波発振
信号a3は発振選択回路を構成するアンド回路62の一
方の入力端子に供給される。アンド回路62の出力端子
は電力増幅器63の入力端子に接続される。
【0047】電力増幅器63の出力端子は高周波整合回
路60に接続される。
【0048】高周波整合回路60は、伝送線71の一端
に接続され、電力増幅器63からの高周波発振信号に対
して整合を行い伝送線71を介して励起コイル72に供
給する。
【0049】処理槽73には、光化学処理用の液体74
が注入され、放電灯容器75が挿入されている。
【0050】放電灯容器75は、防水性を有し、少なく
とも一部が紫外線を透過する部材で形成され、前記無電
極放電灯76、伝送線71の他端側及びこの他端側に接
続された励起コイル72を収納した状態で処理槽73に
挿入される。
【0051】点灯/消灯命令回路77は、スイッチSW
4によって構成されている。
【0052】スイッチSW4は、一方の端子がそれぞれ
抵抗R8を介して定電圧V1が導かれる端子78に接続
され、他方の端子が基準電位点に接続される。スイッチ
SW4の一方の端子と抵抗R8との接続点は、抵抗R9
を介してアンド回路62の他方の入力端子に接続される
とともに、整合回路切替え回路79の入力端子に接続さ
れる。
【0053】整合回路切替え回路79は、点灯/消灯命
令回路77と抵抗R8の接続点から点灯命令信号(ハイ
レベルの電圧)が供給された場合、前記励起コイル72
に、まず、グロー放電を開始する電力を供給し、そこか
ら安定時(アーク時)に供給するべき電力になるように
高周波整合回路70を切り替える。さらに詳細に説明す
ると、整合回路切替え回路79は、この点灯/消灯命令
回路77と抵抗R8の接続点から点灯命令信号(この場
合、スイッチSW4がオフした場合のハイレベルの電
圧)が供給された場合、前記励起コイル72に、まず、
グロー放電を開始する電力を供給し、そこから安定時
(アーク時)に供給するべき電力まで連続的に増加させ
るように高周波整合回路60の整合定数を切り替える。
この場合の高周波整合回路60を切り替え方法は、ま
ず、無電極放電灯始動時、プラズマ安定時50Ωの整合
定数と並列にインピーダンスを挿入し、無電極放電灯へ
の投入エネルギーをグローモードで安定するように分流
させ、2段階でプラズマへ移行させる。この結果、始動
時の無負荷からプラズマ領域への整合されていない状態
での急激な負荷変動(動作点変化)に対しグローモード
での動作点を一旦安定させることとなり、安定プラズマ
領域で整合を保つ定数に設定されている状態でも立ち消
えずプラズマ移行が可能となる。合わせて、グローモー
ドで一旦安定させる場合、インピーダンス整合もグロー
モードに合わせることにより、電源側での不整合状態で
のロスも低減できる。
【0054】このような発明の実施の形態によれば、無
電極放電灯を始動する場合のランプインピーダンスの変
動によるインピーダンスの不整合状態を防止することが
できるので、点灯途中の負荷モードで立ち消えするのを
防止できる。
【0055】なお、上記においては、グロー放電を開始
する電力を供給し、さらに安定時に供給するべき電力に
なるように高周波整合回路を切り替えるものについて説
明しているが、図4の破線の矢印で示すように、電力増
幅器の出力を連続的に増加させても良い。この場合に
は、グロー及びアークに転移する電力がランプによって
ばらついたときにおいても、確実にグローからアークへ
の転移が可能となる利点がある。
【0056】図5は本発明に係る無電極放電灯点灯装置
の第4の実施の形態を示すブロック図であり、図4の発
明の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して説
明を省略している。
【0057】図5において、アンド回路62の他方の入
力端子には、ラッチ回路70からの出力信号が導かれて
いる。アンド回路62の出力端子はそれぞれ電力増幅器
63の入力端子に接続される。
【0058】電力増幅器63の出力端子は検出回路64
を介して高周波整合回路65に接続される。
【0059】高周波整合回路65は、伝送線71の一端
に接続され、電力増幅器63からの高周波発振信号に対
して整合を行い伝送線71を介して励起コイル72に供
給する。
【0060】処理槽73には、光化学処理用の液体74
が注入され、放電灯容器75が挿入されている。
【0061】放電灯容器75は、防水性を有し、少なく
とも一部が紫外線を透過する部材で形成され、前記無電
極放電灯76、伝送線71の他端側及びこの他端側に接
続された励起コイル72を収納した状態で処理槽73に
挿入される。
【0062】反射電力検出回路64は、電力増幅器63
からの高周波発振信号を高周波整合回路65に供給する
経路に設けられ、高周波整合回路65からの反射電力の
検出を行い、この反射電力の検出信号をコンパレータ6
6,67の非反転入力端子(+)に供給する。
【0063】直流定電圧源77は、負極端子が基準電位
点に接続され、正極端子がコンパレータ67の反転入力
端子(−)に接続され、端子間に電圧V11を発生させ
る。
【0064】直流定電圧源78は、負極端子が直流定電
圧源77の正極端子に接続され、正極端子がコンパレー
タ66の反転入力端子(−)に接続される。
【0065】直流定電圧源78は、端子間に電圧V12
を発生させる。
【0066】コンパレータ66の出力端子はオア回路6
9の一方の入力端子に接続される。コンパレータ67の
出力端子は遅延回路68を介してオア回路69の他方の
入力端子に接続される。
【0067】オア回路69の出力端子はラッチ回路70
の入力端子に接続される。
【0068】ラッチ回路70は、オア回路69からの出
力信号がローレベルからハイレベルに立ち上がった場合
に出力が反転する。ラッチ回路70は、電源がオンされ
た場合、リセットされハイレベルの出力を行うようにな
っている。
【0069】このような構成により、アンド回路62
は、前記高周波発振回路61からの高周波発振信号a3
を電力増幅器63に供給する経路に設けられ、前記電力
増幅器63への高周波発振信号の供給をオン/オフする
発振選択回路となり、コンパレータ66,67、直流定
電圧源77,78、遅延回路68、オア回路69及びラ
ッチ回路70は、反射電力検出回路64からの検出結果
に基いて前記発振選択回路のオン/オフを制御する制御
回路となっている。
【0070】このような発明の実施の形態の動作を説明
する。
【0071】無電極放電灯(ランプ)76の周囲が正常
な状態では、反射電力検出回路64からの反射電力の検
出信号は、直流電圧V11を下回りコンパーレータ6
6,67の出力はローレベルを維持し、オア回路69の
出力はローレベルを維持し、ラッチ回路70の出力はハ
イレベルとなり、高周波発振回路61からの高周波発振
信号a3は、アンド回路62を通過して電力増幅器63
に供給され、無電極放電灯76の点灯を維持する。
【0072】ランプの周囲に水が無い状態で通電して空
焚きを行ったり、ランプ外管内に浸水した状態で通電し
た場合において、異常の程度が大きい場合には、反射電
力検出回路64からの反射電力の検出信号は直流電圧V
11+V12を上回り、コンパーレータ66の出力はロ
ーレベルからハイレベルに切り替わり、オア回路69の
出力はローレベルからハイレベルとなり、ラッチ回路7
0の出力はローレベルとなり、高周波発振回路61から
の高周波発振信号a3は、アンド回路62を通過できな
くなり、無電極放電灯76が瞬時に消灯する。
【0073】ランプの周囲に水が無い状態で通電して空
焚きを行ったり、ランプ外管内に浸水した状態で通電し
た場合において、異常の程度が小さい場合には、反射電
力検出回路64からの反射電力の検出信号は直流電圧V
11よりも大きくV11+V12以下となり、コンパー
レータ66の出力はローレベルのままで、コンパーレー
タ67の出力はローレベルからハイレベルに切り替わ
り、コンパーレータ67の出力は遅延回路68により遅
延されてオア回路69に供給され、オア回路69の出力
はローレベルからハイレベルとなり、ラッチ回路70の
出力は、ローレベルとなり、高周波発振回路61からの
高周波発振信号a3は、アンド回路62を通過できなく
なり、無電極放電灯76の瞬時に消灯する。この場合、
反射電力検出回路64による異常検出から所定時間経過
してから無電極放電灯76を消灯する。
【0074】このような発明の実施の形態によれば、液
体処理用の無電極放電灯点灯装置において、液体の位置
を検出するセンサ回路を用いることなく空焚き及び漏電
を防止することができる。
【0075】また、本発明の実施の形態の反射電力検出
回路64は、例えばC−Mカプラーにより、高周波整合
回路65へ供給され電圧と電流の比(負荷インピーダン
スの絶対値に相当)によって反射電力を求めているが、
出力電圧と電流の間の位相差(負荷インピーダンスの偏
角)を求めてもよい。
【0076】図6は本発明に係る無電極放電灯点灯装置
の第5の実施の形態を示すブロック図であり、図4の発
明の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して説
明を省略している。
【0077】図6において、点灯回路80は光化学処理
用の液体74の水位を検出するセンサ回路90からの検
出信号c1に基づいて励起コイル72への高周波発振信
号のオン・オフを行っている。
【0078】点灯回路80は、センサ回路90の検出信
号c1の立上り立下がり検出後にカウントを開始し、あ
る定められたカウント経過以前にセンサ回路からの信号
が変化した場合、カウントをリセットし、ある定められ
たカウントが経過したら、その時点のセンサ回路90か
らの信号を出力し、ある定められたカウント経過前は、
以前カウント経過後に出力したセンサ回路90からの信
号を保持するタイマ回路81と、このタイマ回路81か
ら得られた信号を基にオン/オフ制御され、オンされた
状態て高周波発振信号を発振して増幅し前記励起コイル
72に供給することにより、それぞれ前記無電極放電灯
76を点灯する点灯オン/オフ回路87と、から構成さ
れている。
【0079】タイマ回路81は、反転器82と、第1及
び第2のタイマ83,84と、オア回路85と、ラッチ
回路86とから構成されている。
【0080】センサ回路90の出力端子は、第1のタイ
マ83のトリガ入力端子及びリセット入力端子、反転器
82の入力端子、第2のタイマ84のリセット入力端
子、ラッチ回路86のD入力端子に接続される。反転器
82の出力端子は、第2のタイマ84のトリガ入力端子
に接続される。第1および第2のタイマ83,84の出
力端子は、それぞれオア回路85の第1及び第2の入力
端子に接続される。オア回路85の出力端子は、ラッチ
回路86のCP 入力端子に接続される。ラッチ回路86
のQ出力端子は点灯オン/オフ回路87の入力端子に接
続される。
【0081】このような発明の実施の形態を以下に説明
する。
【0082】まず、負荷である水位が図6中Aの位置に
変化(消灯位置→点灯位置)した場合、センサ回路90
からの検出信号c1は消灯→点灯命令を示し、検出信号
c1がローレベル(L)からハイレベル(H)に立ち上
がって点灯回路80のタイマ回路81に供給される。タ
イマ回路81の第1のタイマ83は、検出信号c1の立
ち上がりのエッジを検出して、カウントを開始する。こ
のような状態がある定められた一定時間継続され、第1
のタイマ83のカウントがある定められた一定時間経過
した場合、その時の状態の点灯命令が、点灯オン/オフ
回路87に入力され、点灯オン/オフ回路87は、高周
波発振信号を発振して増幅し前記励起コイル72に供給
することにより、無電極放電灯76を点灯する。
【0083】ここで、一定時間経過前に、センサ回路9
0からの検出信号c1が消灯→点灯→消灯→点灯という
様にチャタリングを起こした場合、立上り、又は、立下
がりのエッジ毎に第1のタイマ83のカウントをリセッ
トし、再度カウントを開始する。
【0084】即ち、センサ回路90からの検出信号c1
が点灯命令で安定後、かつ、ある定められた一定時間継
続されは場合に、無電極放電灯76は消灯から点灯に変
化する。
【0085】逆に、負荷である液体74の水位が図6中
Bの位置に変化(点灯位置→消灯位置)した場合、セン
サ回路90からの検出信号c1は点灯→消灯命令を示
し、検出信号c1がハイレベル(H)からローレベル
(L)に立ち下がって点灯回路80のタイマ回路81に
供給される。タイマ回路81の第2のタイマ84は、検
出信号c1の立下がりのエッジを検出して、カウントを
開始する。このような状態が前記一定時間継続され、第
2のタイマ84のカウントが前記一定時間経過した場
合、その時の状態の消灯命令が、点灯オン/オフ回路8
7に入力され、点灯オン/オフ回路87は、高周波発振
信号の発振を停止し、前記無電極放電灯76を消灯す
る。
【0086】ここで、一定時間経過前に、センサ回路9
0からの検出信号c1が点灯→消灯→点灯→消灯という
様にチャタリングを起こした場合、立上り、又は、立下
がりのエッジ毎に第2のタイマ84のカウントをリセッ
トし、再度カウントを開始する。
【0087】即ち、センサ回路90からの検出信号c1
が消灯命令で安定後、かつ、一定時間継続されは場合
に、無電極放電灯76は点灯から消灯に変化する。
【0088】図7はこのような無電極放電灯点灯装置の
動作を示すタイミングチャートであり、図7(a)はセ
ンサ回路90の検出信号c1を示し、図7(b)は第1
のタイマ83のカウント状態を示し、図7(c)は第2
のタイマ84のカウント状態を示し、センサ回路90の
検出信号c1を示し、図7(d)は第1のタイマ83の
出力を示し、図7(e)は第2のタイマ84の出力を示
し、図7(f)はラッチ回路86の出力を示し、図7
(g)は無電極放電灯76の状態を示している。
【0089】まず、タイミングt1において、負荷であ
る水位が図6中Aの位置に変化(消灯位置→点灯位置)
し、センサ回路90からの検出信号c1が消灯→点灯命
令に切り替わった場合、図7(a)に示す検出信号c1
がローレベル(L)からハイレベル(H)に立ち上がっ
て点灯回路80のタイマ回路81に供給される。タイマ
回路81の第1のタイマ83は、図7(b)に示すよう
に、検出信号c1の立ち上がりのエッジを検出して、カ
ウントを開始する。この後、タイミングt2において、
チャタリングが発生した場合、第1のタイマ83のカウ
ントをリセットする。これと同時に、第2のタイマ84
は、図7(c)に示すように、検出信号c1の立ち下が
り(反転器82の出力信号の立ち上り)のエッジを検出
して、カウントを開始する。しかし、検出信号c1が消
灯→点灯命令に切り替わった場合、第2のタイマ84の
カウントがリセットし、第1のタイマ83のカウントを
開始する。このような動作はタイミングt3のチャタリ
ングにおいても同様である。
【0090】ここで、チャタリングの発生が無くなる
と、第1のタイマ83のカウント値が前記一定時間以上
となり、図7(d)に示すように、第1のタイマ83の
出力がローレベル(L)からハイレベル(H)に変化す
る。この状態では、図7(e)に示すように、第2のタ
イマ84の出力はローレベル(L)のままである。この
状態で、ラッチ回路86は、第1のタイマ83と第2の
タイマ84との出力の論理和が供給されるため、チャタ
リングが発生せず一定時間経過した時点t4において、
図7(f)に示すように、出力をハイレベル(H)に切
り替える。これにより、その時の状態の点灯命令が、点
灯オン/オフ回路87に入力され、点灯オン/オフ回路
87は、高周波発振信号を発振して増幅し前記励起コイ
ル72に供給する。これにより、図7(g)に示すよう
に、無電極放電灯76を点灯する。
【0091】次に、タイミングt5において、負荷であ
る水位が図6中Bの位置に変化(点灯位置→消灯位置)
し、センサ回路90からの検出信号c1は点灯→消灯命
令に切り替わった場合、図7(a)に示す検出信号c1
がハイレベル(H)からローレベル(L)に立ち下がっ
て点灯回路80のタイマ回路81に供給される。タイマ
回路81の第1のタイマ83は、図7(b)に示すよう
に、リセットされる。しかしながら、ラッチ回路86で
は、図7(f)に示すように、タイマ回路81がハイレ
ベル(H)の状態のデータ(点灯命令)を保持するた
め、図7(g)に示すように、無電極放電灯76の点灯
を維持する。これと同時に、第2のタイマ84では、カ
ウントを開始し、この後、タイミングt6,T7のよう
に、チャタリングが発生していた場合、第2のタイマ8
4では、カウントをリセットし、第1のタイマ83で
は、カウントを開始する。しかし、センサ回路90から
の検出信号c1が再度、点灯→消灯に切り替わると、第
1のタイマ83のカウントをリセットし、第2のタイマ
84のカウントを再開する。
【0092】ここで、チャタリングの発生が無くなる
と、第2のタイマ84のカウント値が前記一定時間以上
となり、図7(e)に示すように、タイミングt8にお
いて、第2のタイマ84の出力がローレベル(L)から
ハイレベル(H)に変化する。この状態では、図7
(d)に示すように、第1のタイマ83の出力はローレ
ベル(L)のままである。この状態で、ラッチ回路86
は、第1のタイマ83と第2のタイマ84との出力の論
理和を取るため、チャタリングが発生せず一定時間経過
したタイミングt8において、図7(f)に示すよう
に、出力をローレベル(L)に立ち下げる。これによ
り、その時の状態の消灯命令が、点灯オン/オフ回路8
7に入力され、点灯オン/オフ回路87は、高周波発振
信号を発振を停止する。これにより、図7(g)に示す
ように、無電極放電灯76を消灯する。
【0093】従って、センサ回路90からの検出信号c
1が点灯→消灯、あるいは、消灯→点灯命令が入力さ
れ、ある一定時間の間、連続的に負荷状態が変化したこ
とを確認後、実際のランプの点灯/消灯を行うため、液
体の位置を検出するセンサ回路にチャタリングなどが発
生した場合における頻繁なランプ点灯/消灯を防止する
ことができ、また、ランプ冷却に必要な時間も確保でき
るため、確実な始動性と長寿命化が可能となる。
【0094】尚、本発明の実施の形態では、ソフトウエ
アで構成しても実現可能である。
【0095】図8は本発明に係る無電極放電灯点灯装置
の第6の実施の形態を示すブロック図であり、図4の発
明の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して説
明を省略している。
【0096】図8において、点灯回路100は、センサ
回路90の検出信号c1を一定時間毎に3回以上奇数回
検出し、3回以上の奇数回検出した結果に基き、点灯/
消灯命令を判別する判別回路101と、この判別回路1
01から得られた信号を基にオン/オフ制御され、オン
された状態て高周波発振信号を発振して増幅し前記励起
コイル72に供給することにより、無電極放電灯76を
点灯する点灯オン/オフ回路87と、から構成される。
【0097】判別回路101は、記憶回路102と演算
回路103とから構成される。
【0098】記憶回路102は、センサ回路90の検出
信号c1を一定期間毎に3回以上、奇数回検出し、この
検出結果の検出データd1を演算回路103に出力す
る。
【0099】演算回路103は、記憶回路102からの
検出データd1に基づき、奇数回の検出結果の平均値を
求め、その平均から点灯か消灯かを判断し、この判断結
果の信号e1を点灯オン/オフ回路87に供給する。
【0100】点灯オン/オフ回路87は、演算回路10
3からの信号e1が点灯を示す場合、高周波発振信号を
発振して増幅し前記励起コイル72に供給することによ
り、それぞれ前記無電極放電灯76を点灯し、演算回路
103からの信号e1が消灯を示す場合、高周波発振信
号の発振を停止して無電極放電灯76を消灯する。
【0101】このような発明の実施の形態の動作を以下
に説明する。
【0102】まず、センサ回路90は、液体74の水位
に応じて点灯/消灯命令の信号c1を出力し、判別回路
101の記憶回路102に供給する。
【0103】次に、記憶回路102は、ある定められた
一定時間毎に、センサ回路90からの信号c1を3回以
上、奇数回検出する。
【0104】次に、演算回路103では、記憶回路10
2内に記憶されたデータを読取り、その平均を演算す
る。そして、この演算結果に基づき、奇数回読み取った
データの1/2以上が点灯であれば、点灯命令を出力
し、1/2以下が点灯であれば消灯命令を出力し、無電
極放電灯76を点灯/消灯を行う。
【0105】従って、記憶回路102で一定時間毎に3
回以上の検出を行うことで、結果的に、センサ回路から
の信号に対し、無電極放電灯76の点灯/消灯に遅れを
持たせることが可能となり、また、仮にチャタリングの
最中であった場合にも、チャタリング中の信号が点灯命
令が多いか、消灯命令が多いかにより、負荷状態が消灯
→点灯、または、点灯→消灯のどちらに移行しているか
判断できる。
【0106】即ち、図6の発明の実施の形態と同様の効
果が得られる。
【0107】尚、図4乃至図8の発明の実施の形態で
は、無電極放電灯76が一つのものに適用したが、無電
極放電灯76が複数のものに適用してもよい。
【0108】
【発明の効果】本発明によれば、複数の無電極放電灯を
点灯させる高周波発振信号の周波数及び位相ずれを防止
することができるので、複数の無電極放電灯及びそれら
の入力側の回路系統が互いに近くに配置された場合も、
相互に影響を及さず、電力変動を起こすことがなく、無
電極放電灯のちらつきを防止し、発光効率を向上し、照
明に用いた場合に不快な印象を防止することができる。
また、複数の無電極放電灯を始動する場合の電力を低減
することができる。さらに、無電極放電灯を始動する場
合のランプインピーダンスの変動によるインピーダンス
の不整合状態を防止することができるので、点灯途中の
負荷モードで立ち消えするのを防止できる。さらに、液
体処理用の無電極放電灯点灯装置において、液体の位置
を検出するセンサ回路を用いることなく空焚き及び漏電
を防止することができる。さらに、液体処理用の装置に
おいて、液体の位置を検出するセンサ回路にチャタリン
グなどが発生した場合における頻繁なランプ点灯/消灯
を防止することができ、確実な始動性と長寿命化が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無電極放電灯点灯装置の第1の実
施の形態を示すブロック図。
【図2】図1の実施の形態の変形例を示すブロック図。
【図3】本発明に係る無電極放電灯点灯装置の第2の実
施の形態を示すブロック図。
【図4】本発明に係る無電極放電灯点灯装置の第3の実
施の形態を示すブロック図。
【図5】本発明に係る無電極放電灯点灯装置の第4の実
施の形態を示すブロック図。
【図6】本発明に係る無電極放電灯点灯装置の第5の実
施の形態を示すブロック図。
【図7】図6の無電極放電灯点灯装置の動作を示すタイ
ミングチャート。
【図8】本発明に係る無電極放電灯点灯装置の第6の実
施の形態を示すブロック図。
【符号の説明】
11 高周波発振回路 13 接続点 16,17 発振選択回路 25,26 電力増幅器 27,28 励起コイル 29,30 無電極放電灯
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月9日(1998.7.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 恵一 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 横関 一郎 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 大西 博 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA16 AB01 4D037 AB03 BA18 CA12 5C039 NN04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無電極放電灯にそれぞれ巻付けら
    れる複数の励起コイルと、 高周波発振信号を発振する高周波発振回路と、 この高周波発振回路からの高周波発振信号を複数の高周
    波発振信号に分岐する分岐手段と、 この分岐手段からの複数の高周波発振信号をそれぞれ増
    幅しそれぞれ前記複数の励起コイルに供給することによ
    り、それぞれ前記複数の無電極放電灯を点灯する複数の
    電力増幅器と、 を具備したことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記分岐手段からの複数の高周波発振信
    号を複数の電力増幅器に供給する経路にそれぞれ設けら
    れ、前記複数の電力増幅器への複数の高周波発振信号の
    供給をオン/オフする複数の発振選択回路を具備したこ
    とを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 複数の無電極放電灯にそれぞれ巻付けら
    れる複数の励起コイルと、 所定の操作により点灯/消灯命令信号を出力する点灯/
    消灯命令信号出力回路と、 この点灯/消灯命令信号出力回路から点灯命令信号が供
    給された場合、前記複数の励起コイルに対して、それぞ
    れ異なるタイミングで高周波発振信号の供給を開始し、
    前記複数の無電極放電灯を点灯する点灯回路と、 を具備したことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 無電極放電灯に巻付けられる励起コイル
    と、 高周波発振信号を発振する高周波発振回路と、 この高周波発振回路からの高周波発振信号を増幅する電
    力増幅器と、 この電力増幅器からの高周波発振信号に対して整合を行
    い前記励起コイルに供給する高周波整合回路と、 所定の操作により点灯/消灯命令信号を出力する点灯/
    消灯命令信号出力回路と、 この点灯/消灯命令信号出力回路から点灯命令信号が供
    給された場合、前記励起コイルにグロー放電を所定期間
    行わせてからアーク放電を行うように前記高周波整合回
    路の整合定数を切り替える整合回路切替え手段と、 を具備したことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 無電極放電灯に巻付けられる励起コイル
    と、 高周波発振信号を発振する高周波発振回路と、 この高周波発振回路からの高周波発振信号を増幅する電
    力増幅器と、 この電力増幅器からの高周波発振信号に対して整合を行
    い前記励起コイルに供給する高周波整合回路と、 所定の操作により点灯/消灯命令信号を出力する点灯/
    消灯命令信号出力回路と、 この点灯/消灯命令信号出力回路から点灯命令信号が供
    給された場合、前記励起コイルに、まず、グロー放電を
    開始する電力を供給し、そこから安定時に供給すべき電
    力まで電力増幅器の出力を連続的に増加させるように構
    成された手段と、 を具備したことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 無電極放電灯に巻付けられる励起コイル
    と、 高周波発振信号を発振する高周波発振回路と、 この高周波発振回路からの高周波発振信号を増幅する電
    力増幅器と、 この電力増幅器からの高周波発振信号に対して整合を行
    い前記励起コイルに供給する高周波整合回路と、 前記高周波発振回路からの高周波発振信号を電力増幅器
    に供給する経路に設けられ、前記電力増幅器への高周波
    発振信号の供給をオン/オフする発振選択回路と、 前記電力増幅器からの高周波発振信号を前記高周波整合
    回路に供給する経路に設けられ、この高周波整合回路か
    らの反射電力の検出を行う反射電力検出回路と、 この反射電力検出回路からの検出結果に基いて発振選択
    回路のオン/オフを制御する制御回路と、 を具備したことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 無電極放電灯にそれぞれ巻付けられる励
    起コイルと、 水位を検出するセンサ回路と、 このセンサ回路の検出信号の立上り立下がり検出後にカ
    ウントを開始し、ある定められたカウント経過以前にセ
    ンサ回路からの信号が変化した場合、カウントをリセッ
    トし、ある定められたカウントが経過した場合、その時
    点の前記センサ回路からの信号を出力し、ある定められ
    たカウント経過前は、以前のカウント経過後に出力した
    センサ回路からの信号を保持するタイマ回路と、 このタイマ回路から得られた信号を基にオン/オフ制御
    され、オンされた状態で高周波発振信号を前記励起コイ
    ルに供給することにより、前記無電極放電灯を点灯する
    点灯オン/オフ回路と、 を具備したことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 無電極放電灯にそれぞれ巻付けられる励
    起コイルと、 水位を検出するセンサ回路と、 このセンサ回路の検出信号を一定時間毎に3回以上奇数
    回検出し、3回以上の奇数回検出した結果の平均値に基
    き、点灯/消灯命令を判別する判別回路と、 この判別回路から得られた信号を基にオン/オフ制御さ
    れ、オンされた状態で高周波発振信号を発振して増幅し
    前記励起コイルに供給することにより、前記無電極放電
    灯を点灯する点灯オン/オフ回路と、 を具備したことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか一つに記載の
    無電極放電灯点灯装置と、 この無電極放電灯点灯装置の励起コイルの磁界による電
    界を利用して点灯する無電極放電灯と、 防水性を有し、少なくとも一部が紫外線を透過する部材
    で形成され、前記無電極放電灯、前記無電極放電灯点灯
    装置の伝送線の他端側及びこの他端側に接続された回路
    を収納した状態で処理槽に挿入される放電灯容器と、 光化学処理用の液体が注入される処理槽と、 を具備したことを光化学処理装置。
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