JP2000021312A - 高圧放電灯製造装置および高圧放電灯製造方法 - Google Patents

高圧放電灯製造装置および高圧放電灯製造方法

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JP2000021312A
JP2000021312A JP10185371A JP18537198A JP2000021312A JP 2000021312 A JP2000021312 A JP 2000021312A JP 10185371 A JP10185371 A JP 10185371A JP 18537198 A JP18537198 A JP 18537198A JP 2000021312 A JP2000021312 A JP 2000021312A
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quartz bulb
plasma torch
sealing
quartz
bulb
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Etsuhisa Kawakami
悦久 河上
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石英バルブの収縮封止時にOH基が混入しな
いようにする。発光空間における収縮封止部分を適正な
形状に形成することができるようにする。 【解決手段】 石英バルブ51の内部に気密に収納され
た電極マウント53の部分で石英バルブ51を加熱によ
る収縮封止するためにプラズマトーチ2を用い、石英バ
ルブ51にOH基が混入しないようにする。また、プラ
ズマトーチ2は局所的な加熱を可能とするので、放電媒
体57として封入された封入物を蒸発させることなく発
光空間58における収縮封止部分を適正な形状に形成す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石英バルブを用い
た高圧放電灯製造装置および高圧放電灯製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、石英バルブを用いた高圧放電灯の
製造に際しては、石英バルブの両端を封止した後に石英
バルブの一部に設けられた排気バルブから内部ガスを排
気して放電媒体を封入し、その後に排気バルブを封止す
るようなことが行われていた。ところが、このような方
法による製造された高圧放電灯では、封止耐圧が70〜
80気圧程度しかもたないため、内部圧力を高くするこ
とが困難で高い発光輝度が得られにくい。
【0003】そこで、本出願の出願人は、いわゆるチッ
プレス方式と呼ばれている高圧放電灯の製造方法を開発
し、この方法により高圧放電灯を製造している。このよ
うなチップレス方式と呼ばれる高圧放電灯の製造方法を
図6及び図7に基づいて説明する。ここで、図6は従来
のチップレス方式の高圧放電灯の製造過程を示す工程
図、図7は完成した高圧放電灯を示す正面図である。
【0004】まず、両端が開口した石英バルブ101を
用意し(図6(a))、その一端を加熱溶融して仮封止
する(図6(b))。次いで、電極102と石英バルブ
101の内径よりも小径の電極マウント103と石英バ
ルブ101に嵌合するU字金具104とが一体に形成さ
れた一対の電極部材105を電極102が対向配置され
るように石英バルブ101に挿入する(図6(c))。
そして、一端が仮封止された石英バルブ101の他端か
ら内部のガス(大気)を排気しつつ石英バルブ101の
内部に放電媒体を封入する(図6(c))。放電媒体
は、水銀、メタルハライド等の薬品およびアルゴンガス
等の希ガスである。その後、放電媒体が封入された石英
バルブ101の開口する他端を加熱溶融して仮封止する
(図6(d))。
【0005】次いで、両端が仮封止された石英バルブ1
01をチャック106にセットし、その軸を中心として
回転駆動する(図6(e))。そして、回転駆動された
石英バルブ101の電極マウント103が位置する一対
の部分に沿わせて酸水素バーナー107による加熱を行
うことでその部分を収縮封止する(図6(f))。これ
により、石英バルブ101には、電極102が対向配置
される発光空間108が形成される。この際、放電媒体
における水銀および薬品の蒸発および希ガスの膨張を防
ぐ目的で、発光空間108に冷却ノズル109から液体
窒素を噴射することで石英バルブ101の一部を冷却す
る。
【0006】次いで、チャック106から石英バルブ1
01を取り外し(図6(g))、その両端の不要部分を
切断する(図6(h))。不要部分は、電極マウント1
03のアウターウエルズ110の先端に設けたU字金具
104および石英バルブ101の両端の封止部分であ
る。これにより、図7に例示するような高圧放電灯11
1が得られる。
【0007】こうして完成した高圧放電灯111は、封
止耐圧が120〜130気圧程度と高く、高輝度かつ高
演色という特性を備える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図6に例示した従来の
高圧放電灯の製造方法においては、石英バルブ101の
電極マウント103の部分を収縮封止するに際し、酸水
素バーナー107を用いてる。このため、次に示すよう
な各種の不都合が生ずる。
【0009】まず、石英バルブ101にOH基が混入
し、品質が不安定になるという問題がある。石英バルブ
の両端を封止した後に石英バルブの一部に設けられた排
気バルブから内部ガスを排気して放電媒体を封入し、そ
の後に排気バルブを封止する方式の高圧放電灯の製造方
法では、石英バルブにOH基が混入してもこれを排気バ
ルブから排出させるバキュームトリートメントと呼ばれ
る処理を施すことができる。これに対し、図6に例示し
たようないわゆるチップレス方式では、OH基の混入時
には既に石英バルブの両端が封止されてその内部が気密
空間となっているために、バキュームトリートメントの
ような処理が不可能である。
【0010】次いで、酸水素バーナー107で加熱する
ために局所的な加熱が困難であり、図7に例示するよう
に、発光空間108における収縮封止部分Aを急速かつ
十分に加熱しがたい。このため、収縮封止部分Aの形状
が図7に例示するようにくさび形になり易く、封止耐圧
の低下をもたらすという不都合がある。この場合、収縮
封止部分Aの形状を適正化するために加熱量を増大させ
ると、石英バルブ101の収縮封止時に水銀等の放電媒
体として封入された封入物の蒸発が生じ易く、品質不安
定の原因となってしまう。
【0011】本発明の目的は、石英バルブの収縮封止時
にOH基が混入しない高圧放電灯製造装置および高圧放
電灯製造方法を得ることである。
【0012】本発明の別の目的は、発光空間における収
縮封止部分を適正な形状に形成することができる高圧放
電灯製造装置および高圧放電灯製造方法を得ることであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の高圧放電
灯製造装置の発明は、一対の電極が対向配置されるよう
に電極と石英バルブの内径よりも小径の電極マウントと
石英バルブに嵌合する仮止め用部材とが一体に形成され
た一対の電極部材が挿入保持され、内部が外部より圧力
が低い状態で放電媒体が気密に封入された石英バルブを
チャックしてその軸を中心に回転駆動する回転治具と;
石英バルブの電極マウントが位置する一対の部分に沿わ
せてプラズマトーチによる加熱を行いその部分を収縮封
止する加熱装置と;石英バルブの電極が位置する発光空
間となる部分を冷却する冷却装置と;を具備する。
【0014】ここで、「仮止め部材」としては、例え
ば、電極マウントのアウターウエルズに設けられた金属
製の異形部材、例えばU字金具を用いることができる。
この場合、仮止め部材は石英バルブの内壁に嵌合するた
めに、ある程度の弾性を備えていることが望ましい。
「放電媒体」としては、例えば、水銀、メタルハライド
等の薬品およびアルゴンガス等の希ガスが用いられる。
アルゴンガスの封入量は、数torrから数百torrである。
「プラズマトーチ」は、石英バルブの電極マウントが位
置する部分に沿って加熱を行うため、加熱部分を移動さ
せるためのプラズマトーチ自体のスライド構造や回動構
造を備える。「冷却装置」としては、例えば、液体窒素
を噴出する装置が用いられる。
【0015】したがって、石英バルブを加熱して収縮封
止するものとしてプラズマトーチが用いられていること
から、そのための作業時に石英バルブにOH基が混入し
ない。また、プラズマトーチは局所的な加熱を可能とす
るので、放電媒体として封入された封入物を蒸発させる
ことなく発光空間近傍まで十分に加熱することが可能と
なり、発光空間における収縮封止部分が適正な形状に形
成される。なお、発光空間の限りなく近傍まで加熱する
ことで、電極の封止部分がくさび状になりにくくなる。
【0016】請求項2記載の高圧放電灯製造装置の発明
は、請求項1記載の高圧放電灯製造装置において、プラ
ズマトーチによる加熱部分を撮影するCCDカメラと;
CCDカメラの撮影画像に基づいてプラズマトーチによ
る収縮封止の状態を判定する判定手段と;判定手段によ
ってプラズマトーチによる収縮封止が十分であると判定
された場合にプラズマトーチによる加熱部分を移動させ
る移動手段と;と具備する。
【0017】したがって、石英バルブの電極マウントが
位置する部分の収縮封止状態の適否が判定され、その判
定に応じてプラズマトーチによる加熱部分が移動手段に
よって移動される。これにより、放電媒体として封入さ
れた封入物を蒸発させることなく、発光空間における収
縮封止部分が確実に適正な形状に形成される。
【0018】請求項3記載の高圧放電灯製造方法の発明
は、両端が開口した石英バルブの一端を加熱溶融して仮
封止する第一の仮封止過程と;電極と石英バルブの内径
よりも小径の電極マウントと石英バルブに嵌合する仮止
め用部材とが一体に形成された一対の電極部材を電極が
対向配置されるように石英バルブに挿入する過程と;一
端が仮封止された石英バルブの他端から内部のガスを排
気しつつ石英バルブの内部に放電媒体を封入する過程
と;放電媒体が封入された石英バルブの開口する他端を
加熱溶融して仮封止する第二の仮封止過程と;両端が仮
封止された石英バルブをその軸を中心として回転駆動す
る過程と;回転駆動された石英バルブの電極マウントが
位置する一対の部分に沿わせてプラズマトーチによる加
熱を行うことでその部分を収縮封止し電極が対向配置さ
れる発光空間を形成する収縮封止過程と;収縮封止過程
において発光空間となる部分を冷却する過程と;収縮封
止過程後の石英バルブの両端の不要部分を切断する過程
と;を具備する。
【0019】ここで、「仮止め部材」としては、例え
ば、電極マウントのアウターウエルズに設けられた金属
製の異形部材、例えばU字金具を用いることができる。
この場合、仮止め部材は石英バルブの内壁に嵌合するた
めに、ある程度の弾性を備えていることが望ましい。
「放電媒体」としては、例えば、水銀、メタルハライド
等の薬品およびアルゴンガス等の希ガスが用いられる。
「プラズマトーチ」は、石英バルブの電極マウントが位
置する部分に沿って加熱を行う。このようなプラズマト
ーチによる加熱を実現するために、プラズマトーチ自体
をスライドまたは回動させる。「冷却過程」は、例え
ば、液体窒素を噴出することにより行う。
【0020】したがって、石英バルブを加熱して収縮封
止するものとしてプラズマトーチが用いられていること
から、そのための作業時に石英バルブにOH基が混入し
ない。また、プラズマトーチは局所的な加熱を可能とす
るので、放電媒体として封入された封入物を蒸発させる
ことなく発光空間における収縮封止部分が適正な形状に
形成される。
【0021】請求項4記載の高圧放電灯製造方法の発明
は、請求項3記載の高圧放電灯の製造方法において、収
縮封止過程において、プラズマトーチによる加熱部分を
CCDカメラで撮影する過程と;CCDカメラの撮影画
像に基づいてプラズマトーチによる収縮封止の状態を判
定する判定過程と;判定過程でプラズマトーチによる収
縮封止が十分であると判定された場合にプラズマトーチ
による加熱部分を移動させる過程と;を具備する。
【0022】したがって、石英バルブの電極マウントが
位置する部分の収縮封止状態の適否が判定され、その判
定に応じてプラズマトーチによる加熱部分が移動され
る。これにより、放電媒体として封入された封入物を蒸
発させることなく、発光空間における収縮封止部分が確
実に適正な形状に形成される。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図5に基づいて説明する。本実施の形態は、いわゆる
チップレス方式の高圧放電灯を製造するための装置への
適用例である。図1は高圧放電灯製造装置の正面図、図
2は各部の電気的接続のブロック図、図3は制御の流れ
を示すフローチャート、図4は高圧放電灯の製造過程を
示す工程図、図5は完成した高圧放電灯を示す正面図で
ある。
【0024】まず、本実施の形態の高圧放電灯製造装置
は、石英バルブ51を回転自在にチャックする回転治具
1と、石英バルブ1の一部にプラズマトーチ2による加
熱を行う加熱装置3と、加熱時の石英バルブ1の一部を
冷却する冷却装置4と、石英バルブ1の加熱状態をモニ
タするCCDカメラ5とを主要な構成要素として備え
る。CCDカメラ5は減光フィルタ6を介して加熱状態
をモニタする。また、冷却装置4は、液体窒素を噴出す
る構造のもが用いられている。もっとも、冷却装置4
は、このようなもだけが適用可能なのではなく、水や空
気を用いて冷却動作を行うような構造のものであっても
良い。
【0025】回転治具1に回転自在にチャックされる石
英バルブ51は、一対の電極52が対向配置されるよう
に電極52と石英バルブ51の内径よりも小径の電極マ
ウント53と石英バルブ51に嵌合する仮止め用部材と
してのU字金具54とが一体に形成された一対の電極部
材55が挿入保持されている。U字金具54は、電極マ
ウント53のアウターウエルズ56に取り付けられてい
る。また、石英バルブ51は、その両端が加熱溶融によ
って封止され、この際、内部が減圧されて放電媒体57
が気密に封入されている。放電媒体57としては、水銀
およびメタルハライド等の薬品57aとアルゴンガス等
の希ガス57bとが用いられる。
【0026】次いで、各部の電気的接続について説明す
る。各種処理を実行して各部を集中的に制御するCPU
11が設けられ、このCPU11にはROM12および
RAM13がバスライン14を介して接続されている。
ROM12には、動作プログラム等の固定データが格納
されている。この場合、ROM12に動作プログラムが
直接書き込まれたファームウェア構成となっていても、
バスライン14に接続された動作プログラムを保存する
HDD15から装置の起動時等にRAM13に動作プロ
グラムの全部または一部を書き移す構成でも、いずれで
も良い。また、RAM13は、ワークエリア等として用
いられる。
【0027】次いで、バスライン14を介してCPU1
1には、ディスプレイ16と入力装置17とが接続さ
れ、また、CCDカメラ5が画像処理装置18を介して
接続され、プラズマトーチ2がその駆動制御回路19を
介して接続されている。さらに、冷却装置4のバルブを
駆動制御して液体窒素の噴出を制御するバルブ駆動回路
20と、プラズマトーチ2をその移動方向に駆動するた
めのモータ21と、プラズマトーチ2の移動に合わせて
CCDカメラ5をその移動方向に駆動するためのモータ
22と、回転時具1を回転駆動するためのモータ23と
がバスライン14を介してCPU11に接続されてい
る。
【0028】このような構成において、本実施の形態の
高圧放電灯製造装置による高圧放電灯の製造方法につい
て説明する。まず、両端が開口した石英バルブ51を用
意し(図4(a))、その一端を加熱溶融して仮封止す
る(図4(b))。次いで、電極52と石英バルブ51
の内径よりも小径の電極マウント53と石英バルブ51
に嵌合するU字金具54とが一体に形成された一対の電
極部材55を電極52が対向配置されるように石英バル
ブ51に挿入する(図4(c))。そして、一端が仮封
止された石英バルブ51の他端から内部のガス(大気)
を排気しつつ石英バルブ51の内部に放電媒体57を封
入する(図4(c))。その後、放電媒体57が封入さ
れた石英バルブ51の開口する他端を加熱溶融して仮封
止する(図4(d))。
【0029】次いで、両端が仮封止された石英バルブ5
1を回転治具1にセットし、その軸を中心として回転駆
動する(図4(e))。この際の動作プログラムに従い
CPU11が実行する処理の流れは図3に示すとおりで
ある。以下、この処理の流れに沿って説明する。まず、
回転駆動された石英バルブ51の電極マウント53が位
置する一対の部分に沿わせてプラズマトーチ2による加
熱を行うことでその部分を収縮封止する(図4
(f))。そのための準備処理として、プラズマトーチ
2移動用のモータ21に駆動制御信号を付与し、プラズ
マトーチ2を初期位置に位置させる(ステップS1)。
次いで、プラズマトーチ2を駆動制御するための駆動制
御回路19に駆動信号を付与する(ステップS2)。こ
れにより、プラズマトーチ2が作動を開始する。次い
で、CCDカメラ5による撮影画像を画像処理装置18
から画像データとして取り込み(ステップS3)、石英
バルブ51の溶融状態が適正かどうかが判定される(ス
テップS4:判定手段)。石英バルブ51の溶融状態が
適正かどうかは、色温度と位置との情報に基づいて判定
される。石英バルブ51の溶融状態が適性と判定された
場合には(ステップS4のY)、プラズマトーチ2の駆
動用のモータ21に駆動制御信号を付与し、プラズマト
ーチ2を所定量だけ移動させる(ステップS5:移動手
段)。このような処理は、プラズマトーチ2が終端位置
に位置したと判定されるまで続けられる(ステップS
6)。
【0030】ここで、このような石英バルブ51の溶融
による収縮封止処理がなされるに際し、図3のフローチ
ャートには示されていないが、モータ23に駆動信号が
付与されることで回転治具1が駆動され、バルブ駆動回
路20に駆動制御信号が付与されることで冷却装置4の
バルブが開閉制御され、冷却装置4からの液体窒素の噴
出が制御される。また、プラズマトーチ2の移動に合わ
せ、モータ22に駆動信号を付与されてCCDカメラ5
も移動駆動される。さらに、CCDカメラ5による撮影
画像を画像処理装置18から画像データとして取り込ん
だCPU11は、その画像データに基づいてCCDカメ
ラ5による撮影画像をディスプレイ16に表示する(モ
ニタ手段)。
【0031】こうして、石英バルブ51が収縮封止され
ると、石英バルブ51には、電極52が対向配置される
発光空間58が形成される。
【0032】次いで、回転治具1から石英バルブ51を
取り外し(図4(g))、その両端の不要部分を切断す
る(図4(h))。不要部分は、電極マウント53のア
ウターウエルズ56の先端に設けたU字金具54および
石英バルブ51の両端の封止部分である。これにより、
図5に例示するような高圧放電灯が得られる。こうして
完成した高圧放電灯は、封止耐圧が高く、高輝度かつ高
演色という特性が得やすくなる。
【0033】本実施の形態においては、石英バルブ51
を加熱して収縮封止するものとしてプラズマトーチ2が
用いられていることから、そのための作業時に石英バル
ブにOH基が混入しない。また、プラズマトーチ2は局
所的な加熱を可能とするので、放電媒体57として封入
された封入物を蒸発させることなく発光空間58におけ
る収縮封止部分が適正な形状に形成される(図5参
照)。
【0034】また、本実施の形態では、石英バルブ51
の電極マウント53が位置する部分の収縮封止状態がデ
ィスプレイ16に表示され、プラズマトーチ2による加
熱部分の移動時期が明確となる。これにより、図3に示
すような処理が自動実行されないとしても、放電媒体5
7として封入された封入物を蒸発させることなく、発光
空間58における収縮封止部分を適正な形状に形成する
のが容易である。もっとも、本実施の形態では、石英バ
ルブ51の電極マウント53が位置する部分の収縮封止
状態の適否が判定され(ステップS4)、その判定に応
じてプラズマトーチ2による加熱部分が移動される(ス
テップS5)。これにより、放電媒体57として封入さ
れた封入物を蒸発させることなく、発光空間58におけ
る収縮封止部分が確実に適正な形状に形成される。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の高圧放電灯製造装置の発
明は、石英バルブの内部に気密に収納された電極マウン
トの部分で石英バルブを加熱により収縮封止するために
プラズマトーチを用いるようにしたので、石英バルブに
対するOH基の混入を防止することができる。また、プ
ラズマトーチは局所的な加熱を可能とするので、放電媒
体として封入された封入物を蒸発させることなく発光空
間における収縮封止部分を適正な形状に形成することが
できる。
【0036】請求項2記載の高圧放電灯製造装置の発明
は、請求項1記載の高圧放電灯製造装置において、プラ
ズマトーチによる加熱部分をCCDカメラで撮影してそ
の撮影画像を表示するようにしたので、プラズマトーチ
による加熱部分の移動時期を明確にすることができる。
これにより、放電媒体として封入された封入物を蒸発さ
せることなく、発光空間における収縮封止部分を適正な
形状に形成する作業の容易化を図ることができる。
【0037】請求項3記載の高圧放電灯製造装置の発明
は、請求項1記載の高圧放電灯製造装置において、プラ
ズマトーチによる加熱部分をCCDカメラで撮影してそ
の撮影画像に基づいてプラズマトーチによる収縮封止の
状態を判定し、その判定結果に応じてプラズマトーチに
よる加熱部分を移動させるようにしたので、放電媒体と
して封入された封入物を蒸発させることなく、発光空間
における収縮封止部分を確実に適正な形状に形成するこ
とができる。
【0038】請求項4記載の高圧放電灯製造方法の発明
は、石英バルブの内部に気密に収納された電極マウント
の部分で石英バルブを加熱により収縮封止するためにプ
ラズマトーチを用いるようにしたので、石英バルブに対
するOH基の混入を防止することができる。また、プラ
ズマトーチは局所的な加熱を可能とするので、放電媒体
として封入された封入物を蒸発させることなく発光空間
における収縮封止部分を適正な形状に形成することがで
きる。
【0039】請求項5記載の高圧放電灯製造方法の発明
は、請求項4記載の高圧放電灯製造方法において、プラ
ズマトーチによる加熱部分をCCDカメラで撮影してそ
の撮影画像に基づいてプラズマトーチによる収縮封止の
状態を判定し、その判定結果に応じてプラズマトーチに
よる加熱部分を移動させるようにしたので、放電媒体と
して封入された封入物を蒸発させることなく、発光空間
における収縮封止部分を確実に適正な形状に形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す高圧放電灯製造装
置の正面図である。
【図2】各部の電気的接続のブロック図である。
【図3】制御の流れを示すフローチャートである。
【図4】高圧放電灯の製造過程を示す工程図である。
【図5】完成した高圧放電灯を示す正面図である。
【図6】従来のチップレス方式の高圧放電灯の製造過程
を示す工程図である。
【図7】完成した高圧放電灯を示す正面図である。
【符号の説明】
1: 回転治具 2: プラズマトーチ 3: 加熱装置 4: 冷却装置 5: CCDカメラ 52: 電極 51: 石英バルブ 53: 電極マウント 54: 仮止め用部材(U字金具) 55: 電極部材 57: 放電媒体 58: 発光空間 S4: 判定手段 S5: 移動手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極が対向配置されるように前記
    電極と前記石英バルブの内径よりも小径の電極マウント
    と前記石英バルブに嵌合する仮止め用部材とが一体に形
    成された一対の電極部材が挿入保持され、内部が外部よ
    りも圧力が低い状態で放電媒体が気密に封入された石英
    バルブをチャックしてその軸を中心に回転駆動する回転
    治具と;前記石英バルブの前記電極マウントが位置する
    一対の部分に沿わせてプラズマトーチによる加熱を行い
    その部分を収縮封止する加熱装置と;前記石英バルブの
    前記電極が位置する発光空間となる部分を冷却する冷却
    装置と;を具備する高圧放電灯製造装置。
  2. 【請求項2】 前記プラズマトーチによる加熱部分を撮
    影するCCDカメラと;前記CCDカメラの撮影画像に
    基づいて前記プラズマトーチによる収縮封止の状態を判
    定する判定手段と;前記判定手段によって前記プラズマ
    トーチによる収縮封止が十分であると判定された場合に
    前記プラズマトーチによる加熱部分を移動させる移動手
    段と;と具備する請求項1記載の高圧放電灯製造装置。
  3. 【請求項3】 両端が開口した石英バルブの一端を加熱
    溶融して仮封止する第一の仮封止過程と;電極と前記石
    英バルブの内径よりも小径の電極マウントと前記石英バ
    ルブに嵌合する仮止め用部材とが一体に形成された一対
    の電極部材を前記電極が対向配置されるように前記石英
    バルブに挿入する過程と;一端が仮封止された前記石英
    バルブの他端から内部のガスを排気しつつ前記石英バル
    ブの内部に放電媒体を封入する過程と;放電媒体が封入
    された前記石英バルブの開口する他端を加熱溶融して仮
    封止する第二の仮封止過程と;両端が仮封止された前記
    石英バルブをその軸を中心として回転駆動する過程と;
    回転駆動された前記石英バルブの前記電極マウントが位
    置する一対の部分に沿わせてプラズマトーチによる加熱
    を行うことでその部分を収縮封止し前記電極が対向配置
    される発光空間を形成する収縮封止過程と;前記収縮封
    止過程において前記発光空間となる部分を冷却する過程
    と;前記収縮封止過程後の前記石英バルブの両端の不要
    部分を切断する過程と;を具備する高圧放電灯製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記収縮封止過程において、前記プラズ
    マトーチによる加熱部分をCCDカメラで撮影する過程
    と;前記CCDカメラの撮影画像に基づいて前記プラズ
    マトーチによる収縮封止の状態を判定する判定過程と;
    前記判定過程で前記プラズマトーチによる収縮封止が十
    分であると判定された場合に前記プラズマトーチによる
    加熱部分を移動させる過程と;と具備する請求項3記載
    の高圧放電灯製造方法。
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