JP2000020065A - 電子楽器用センシング装置および靴型履物楽音制御装置 - Google Patents

電子楽器用センシング装置および靴型履物楽音制御装置

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JP2000020065A
JP2000020065A JP10184437A JP18443798A JP2000020065A JP 2000020065 A JP2000020065 A JP 2000020065A JP 10184437 A JP10184437 A JP 10184437A JP 18443798 A JP18443798 A JP 18443798A JP 2000020065 A JP2000020065 A JP 2000020065A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力インタフェースとして忠実性の高い靴型
履物楽音制御装置を提供する。 【解決手段】 靴の床面対向部10に取り付けるセンシ
ングユニットを薄型の円盤状の形状にする。圧電センサ
14が固着された円盤状の弾性を有するセンサ固着体1
2の中央に、円盤状の板状加圧部13をその中央の膨出
部132で固着し、センサ固着体12と板状加圧部13
の周縁部に空隙を設ける。センサ固着体12の周囲を円
盤状のセンサケース11に取り付け、円形盆状のカバー
17を板状加圧部13に取り付ける。センサケース11
のフランジ部113と板状加圧部13の周縁の間に環状
弾性体15をはさむ。このセンシングユニットを靴の床
面対向部10に固着して靴型履物楽音制御装置を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部から加圧した
ときに該加圧力に応じて感応するセンサと、該センサを
感応可能にして入力装置本体側へ固定する固定体とを備
えた電子楽器用センシング装置、および、靴型履物の床
面対向部に固着された、圧電センサを含むセンサユニッ
トを有する靴型履物楽音制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特公昭54−19338号
公報に開示されているように、足の身振りで楽音を発生
する靴型の楽器が考えられている。この楽器は、舟形を
したケースの内部に電子回路やスピーカを収容するとと
もに、ケースの下部側面に音名に対応付けた複数のスイ
ッチを配設し、ケース本体を足に装着して足のステップ
動作でスイッチをオンすることにより、メロディーを演
奏するものである。
【0003】この従来の靴型の楽器は単に発音する音名
を切り換えるだけであるが、また別の従来技術として、
楽音の音量や音色等の楽音制御が一般的となっている電
子楽器システムの技術に対応して、足の身振りによる電
子楽器システムの楽音制御が考えられている。例えば、
特開平9−68973号公報には、圧電センサを備えた
靴の中敷き式のフットセンサを靴内に装着し、足先や踵
によって圧電センサに加えられる加圧力を検出して楽音
を制御する楽音制御装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の楽
音制御装置は、先ず、センサ部が図11のような構造に
なっているので次のような問題がある。すなわち、圧電
センサaが固着されている変位面板bは、靴の足裏当接
面に当接される基準面板cに対してスペーサdを介して
対向配置されている。この、スペーサdは基準面板cと
変位面板bの対向する面の一部にしか形成されておら
ず、変位面板bが片持ち支持される構造になっている。
このため、センサ部は外力のかかる方向に対して特異性
を持っており、特に、スペーサdの部分に重点的に力が
加わる場合を考えると、このスペーサdの部分で不感帯
となっている。したがって、同じような力のかけ方であ
っても、足の踏む方向や位置が異なると、出力レベルが
異なってしまう。つまり、この従来の楽音制御装置はく
せのあるセンサーとなっていた。
【0005】また、この従来の楽音制御装置は、中敷き
式のフットセンサを用いているので次のような問題があ
る。演奏者が同じように踏み込んで、足裏の意図する部
位で操作しようとしているにもかかわらず、踏み込み角
度や方向によって圧電センサに対して足先や踵の位置が
微妙にずれてしまい、意図しない楽音制御となってしま
うことがある。つまり、足の身振りによる入力装置すな
わち入力インタフェースとして忠実性に欠けていた。
【0006】本発明は、外部からの加圧の方向が異なっ
ていても加圧力が同じならほぼ同じ出力が得られるよう
な電子楽器用センサ装置を提供することを課題とする。
また、入力インタフェースとして忠実性の高い靴型履物
楽音制御装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明の請求項1の電子楽器用センシング装
置は、外部から加圧したときに該加圧力に応じて感応す
るセンサと、該センサを感応可能にして入力装置本体側
へ固定する固定体とを備えた電子楽器用センシング装置
において、前記固定体に弾性変形可能に取り付けられる
とともに前記センサが固着された弾性基板状のセンサ固
着体と、該センサ固着体に外部加圧力を与える板状加圧
部とを設け、該板状加圧部と該センサ固着体とは、その
両者が放射状をなし、中央で互いに固着され、両者の周
縁部が、該センサ固着体の弾性限界内で変形可能な空隙
を介して互いに対向するように設けられていることを特
徴とする。
【0008】上記のように構成された請求項1の電子楽
器用センシング装置によれば、板状加圧部に外部から加
圧力が加えられると、この板状加圧部の中央でセンサ固
着体の中央に加圧力が加えられるのでセンサ固着体が弾
性変形し、このセンサ固着体に固着されたセンサから加
圧力に応じた出力が得られる。すなわち、板状加圧部に
加えられる加圧力は、放射状の板状加圧部の中央から、
放射状のセンサ固着体の中央に伝えられるので、板状加
圧部の何れの方向の加圧力に対してもセンサ固着体はそ
の中央部を中心に弾性変形し、センサの出力は等方性を
示す。したがって、外部からの加圧の方向が異なってい
ても加圧力の力が同じならほぼ同じ出力が得られる。
【0009】また、本発明の請求項2の靴型履物楽音制
御装置は、靴型履物の床面対向部に固着された、圧電セ
ンサを含むセンシングユニットを有し、該センシングユ
ニットは、振動入力が該センシングユニットの取付面を
除く何れの方向から入力されても、その入力レベルに見
合った感応がなされるように放射状加圧部の中央に前記
圧電センサが設けられ、該圧電センサは前記靴型履物に
対し弾性体にて浮設されていることを特徴とする。
【0010】上記のように構成された請求項2の靴型履
物楽音制御装置によれば、センシングユニットは靴型履
物の床面対向部に固着されており、かつ、このセンシン
グユニットの圧電センサは、振動入力がセンシングユニ
ットの取付面を除く何れの方向から入力されても、その
入力レベルに見合った感応をする。したがって、上記靴
型履物内での足のずれ等に係わらず、振動入力の入力レ
ベルに見合った出力が得られるので、入力インタフェー
スとして忠実性が高いものとなる。
【0011】なお、請求項1および請求項2において放
射状とは、例えば三角、四角、…、多角形、円、Y型、
星形等の回転対称な形状のことである。また、請求項2
における放射状加圧部としては、例えば請求項1におけ
る板状加圧部とセンサ固着体を用いることができる。さ
らに、請求項2における弾性体としては、例えば請求項
1におけるセンサ固着体のようなものを用いることがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】先ず、請求項1に対応する実施の
形態について説明する。図1は本発明による電子楽器用
センシング装置の一実施の形態の側断面図、図2は同セ
ンシング装置のセンサケースの底面図および側断面図、
図3は同センシング装置のセンサ固着体と板状加圧部の
底面図および側断面図である。なお、図2(B) は図2
(A) のA−A矢視断面図、図3(B) は図3(A) のA−A
矢視断面図である。この電子楽器用センシング装置は平
らな薄い円柱状の形状をしており、固定体としてのセン
サケース11により入力装置本体としての例えば靴の床
面対向部10(図1の一点鎖線)に取付られる。
【0013】図2に示したように、センサケース11は
ABS樹脂等により円盤形状に形成されており、中央の
薄板円盤状に形成されたセンサ対向部111、このセン
サ対向部111の外周に環状に突出されたセンサ支持部
112、このセンサ支持部112の外周にセンサ対向部
111より肉厚に形成されたフランジ部113を備えて
いる。また、センサ支持部112とフランジ部113を
一部形成しないことによりセンサ対向部111と同厚の
リード線引出溝114が形成され、さらに、センサ対向
部111にはリード線引出溝114寄りに凹部115が
形成されている。
【0014】センサ支持部112には、後述のセンサ固
着体12を固定するためのネジ孔112aが3カ所に形
成され、さらに、センサケース11を床面対向部10に
固定するためのネジ孔112bが3カ所に形成されてい
る。また、センサ支持部112の外縁端部にはリム11
2cが形成されており、このリム112cの内側にセン
サ固着体12が嵌合される。
【0015】図3に示したように、センサ固着体12お
よび板状加圧部13は高いバネ性を有するステンレス等
により、肉薄の円盤形状に形成されている。センサ固着
体12には前記センサ支持部112のネジ孔112aに
対応する位置にネジ止め孔121が形成されるととも
に、中心に位置出し用突起122が形成されている。板
状加圧部13には、センサ固着体12のネジ止め孔12
1に対応する位置に、このネジ止め孔121およびネジ
16(図1)の頭より径の大きな抜け穴131が形成さ
れている。また、板状加圧部13の中央部には、薄型円
錐台状に膨出させた膨出部132が形成されており、さ
らにその中心に位置決め用孔133が形成されている。
【0016】センサ固着体12と板状加圧部13は、板
状加圧部13の膨出部132をセンサ固着体12に接触
させて、位置決め用突起122を位置決め用孔133に
嵌合し、膨出部132の部分で円周3等分の3カ所(図
3(A) の二点鎖線の部分)をスポット溶接することによ
り互いに固着されている。なお、センサ固着体12の中
央表面には、スポット溶接後、圧電センサ14が固着さ
れる。また、板状加圧部13の周囲3カ所には、先端が
テーパー状になった位置決め用突片134が形成されて
おり、この位置決め用突片134の先端は板状加圧部1
3の略外周より僅かに突出されている。そして、図1に
示したように、板状加圧部13の底面には、底板となる
円形盆状のステンレス製のカバー17が貼着されてお
り、このカバー17を板状加圧部13に嵌合させるとき
に、このカバー17と板状加圧部13との互いの位置決
めが位置決め用突片134により行なわれる。なお、カ
バー17には、センサ固着体12のネジ止め孔121と
板状加圧部13の抜け孔131に対応する3カ所に抜け
孔171が形成されている。
【0017】ここで、この装置の組み立てについて説明
する。まず、センサ固着体12のネジ止め孔121と板
状加圧部13の抜け孔131の位置を合わせて、このセ
ンサ固着体12と板状加圧部を対向面を合わせてスポッ
ト溶接して一体に形成し、これに圧電センサ14をその
金属面側とセンサ固着体12とを対向貼着させる。これ
にて圧電センサ14、センサ固着体12および板状加圧
部13が一体成形される。これに圧電センサ14のリー
ド線141を付着させ、板状加圧部13のセンサ固着体
12側の周縁にウレタンゴム等で形成された環状の環状
弾性体15を両面テープ等で貼着する。なお、リード線
141の部分では、環状弾性体15はリード線141と
板状加圧部13との間に配置する。次に、板状加圧部1
3の抜け孔131とカバー17の抜け孔171の位置を
合わせて、板状加圧部13にカバー17を被せるように
して例えば両面テープで貼着する。そして、センサ固着
体12をセンサケース11のセンサ支持部112のリム
112cの内側に嵌合するとともに、カバー17の抜け
孔171、板状加圧部13の抜け穴131およびセンサ
固着体12のネジ止め孔121を介してネジ16(図
1)をセンサケース11のネジ孔112aに螺合し(3
カ所)、センサ固着体12をセンサケース11に取り付
ける。このとき、圧電センサ14のリード線141(図
1)はセンサケース11のリード線引出溝114を介し
て外部に引き出しておく。なお、センサケース11の底
面には、後述説明するゴム製のダンプカバー42が接着
され、これにより、抜け孔171からの塵等の進入防止
と、抜け孔171のエッジによる床等への損傷防止が図
られる。
【0018】以上のようにして、センサケース11、セ
ンサ固着体12、板状加圧部13、圧電センサ14、環
状弾性体15およびカバー17が一体のセンシング装置
となり、床面対向部10に取り付けられる。このセンシ
ング装置の床面対向部10への取り付け方法は種々考え
られるが、後述の実施の形態ではセンシング装置を専用
の靴の底に直接取り付ける方法と、センシング装置を帯
に取り付けてこの帯により任意の靴に対して着脱自在に
取り付ける方法とがある。図1および図4は帯により取
り付ける場合を示しており、センサケース11側に布製
の帯72を配置し、この帯72をステンレス製の底板7
7とセンサケース11で挟んで、底板77をネジ19
(図4)によりネジ孔112b(図2)の位置でネジ止
めする。なお、専用の靴の底に直接取り付ける場合は、
例えば図1のネジ16をその先端がセンサケース11よ
り突出するようにし、ダンプカバー42を接着する前に
ネジ16および接着剤等により靴の床面対向部10に直
接接着固定し、その後、ダンプカバー42を接着する。
【0019】以上のように、センサ固着体12には圧電
センサ14が固着され、このセンサ固着体12は、床面
対向部10に固定されるセンサケース11に対して弾性
変形可能に取り付けられた状態となる。また、板状加圧
部13とセンサ固着体12はともに円盤状の形状で両者
とも放射状をなしており、板状加圧部13とセンサ固着
体12は中央部で互いに固着されている。さらに、板状
加圧部13の膨出部132により、板状加圧部13とセ
ンサ固着体12は、その周縁部(板状加圧部周縁部13
Aとセンサ固着体周縁部12A)が、センサ固着体12
の弾性変形内で変形可能な空隙Sを介して互いに対向す
るように設けられている。
【0020】図4は図2(A) および図3(A) におけるB
−B矢視に対応する側断面図、図5は同側断面の形状変
化を示す実施の形態の作用図であり、同図に基づいて実
施の形態の作用を説明する。なお、図5は解りやすくす
るために厚み等を誇張するとともに細部を省略して図示
してある。図5(A) は外力が加えられていない状態であ
る。図5(B) はカバー17の周縁の一部から内側に向か
って外力(矢印)が加えられた状態であり、環状弾性体
15が変形するとともに、板状加圧部13は、その膨出
部132自体も変形しつつこの膨出部132によってセ
ンサ固着体12の中央部に加圧力を加える(変位量
A)。そして、センサ固着体12が圧電センサ14側が
膨らむように弾性変形する。
【0021】図5(C) は図5(B) の状態からさらに外力
が加えられた状態であり、センサ固着体12の弾性変形
が進んで(変位量B、B>A)、センサ固着体12の周
縁端部は板状加圧部13の周縁端部に当接し、それ以上
センサ固着体12は変形しなくなる。すなわち、センサ
固着体12と板状加圧部13の両周縁部がストッパの役
目を果たしている。このようにセンサ固着体12ととも
に圧電センサ14が変形し、圧電センサ14は圧電効果
によりピエゾ電気が発生しリード線141から出力され
る。このような作用は、カバー17の周縁のどの部分に
外力が加えられても同様な作用となり、センサ固着体1
2の中央部に外力が加えられるので、同じ大きさの力で
あれば圧電センサ14の出力も同様な出力信号となる。
【0022】さらに、図5(D) は、カバー17の下面中
央あるいは下面全体に外力が加えられた場合を示してい
る。この場合はセンサ固着体12と板状加圧部13との
間の空隙は全体的に一定となるように変位し(C1=C
2)、主にセンサ固着体12が変形してその中央部を中
心にして圧電センサ14側が膨らむように弾性変形し、
圧電センサ14が出力を発生する。なお、センサ固着体
12と圧電センサ14が上記のように変形しても、セン
サケース11には凹部115(図2参照)が形成されて
いるので圧電センサ14のリード線141がセンサケー
ス11に当接することはない。
【0023】以上の実施の形態のセンシング装置は靴の
床面対向部10に取り付けたものであり、例えば軽いタ
ップを踏んで入力した場合、センシング装置の変位は、
図5(A) から図5(B) に移行し、外部力がなくなると、
図5(A) の状態に戻る。その過程で交番的な振動が繰り
返される。すなわち、図5(A) と図5(B) の状態を繰り
返しながら振動が減衰していき、その振動に応じた出力
信号が圧電センサ14から得られる。タップの仕方によ
っては、変位と振動がほぼ一致するパルス的信号が得ら
れる。この場合、変位信号は、行きと帰りで極性が異な
る信号となるが、「行き(踏み込み時)」のみ検出する
ものとする。そして、圧電センサ14の出力信号の処理
として、例えば出力信号のエンベロープを検出し、その
エンベロープからトリガ信号やレベル信号を検出して楽
音の発音制御等を行なう。
【0024】以上のように、板状加圧部13とセンサ固
着体12は両者が放射状(上記の例では円形)で両者が
その中央部で固着されているので、カバー17(および
板状加圧部13)に加えられる外力は、板状加圧部13
の中央部からセンサ固着体12の中央部に加圧力を伝え
ることになる。これにより、センサ固着体12はその中
央部を中心に変形し、圧電センサ14も同様に変形す
る。したがって、外力のかけ方が同程度であれば、カバ
ー17のどの部分に外力が加えられても圧電センサ14
から同様な信号が出力されるので、同様な操作に対して
同様な楽音制御が行なわれることになる。すなわち、く
せのない操作性の良い電子楽器用センシング装置とな
る。
【0025】なお、環状弾性体15はセンサケース11
のフランジ部113と板状加圧部13の板状加圧部周縁
部13Aとで挟持されているので、板状加圧部13とセ
ンサ固着体12との空隙Sへの埃や異物の進入を防止す
ることができる。また、この環状弾性体15は弾性変形
してリード線引出溝114の部分で圧電センサ14のリ
ード線141に密着して固定するので、リード線141
の移動を防止することができる。
【0026】以上の実施の形態では、センサ固着体と板
状加圧部が円形であるが、このセンサ固着体および板状
加圧部としては、三角、四角、…、多角形、円、Y型、
星形等の略回転対称な形状であればよい。
【0027】また、以上の実施の形態では、センサ固着
体12に対して円盤状の板状加圧部13を介して加圧力
が加えられるようにしているが、例えば図6に示したよ
うに、センサ固着体12とカバー17との間の中央にス
ペーサ18を配設するようにしてもよい。この場合は、
カバー17とセンサ固着体12の両周縁部が空隙を介し
て互いに対向するように設けられることになり、カバー
17とスペーサ18が請求項1の板状加圧部に対応す
る。この実施例では、カバー17がバネ性と剛性とを有
する形状または材質にした方が望ましい。なぜなら、弾
性限界を越えてカバー17に部分的に外力が加えられた
場合、その変形が外力を除いても戻らなくなってしま
う。したがって、そうならないように耐久性を高めた方
がよい。このような対策を施すこすと、この実施例は前
記第1実施例(図1〜図5)よりも優れたものとするこ
とができる。すなわち、スペーサ18は、さほど形状や
大きさの精度がなくてもよく、スペーサ18および環状
弾性体15を介してセンサ固着体12をセンサケース1
1にカバー17で固定するだけでよい。また、接合手段
は接着剤でよい。したがって、組み立てを簡単にするこ
とができる。
【0028】次に、請求項2に対応する実施の形態につ
いて説明する。図7は本発明による靴型履物楽音制御装
置の第一の実施の形態を示す側面図、図8は同楽音制御
装置の底面図である。この楽音制御装置は、靴100の
床面対向部10のつま先部と踵部に、圧電センサを含む
センシングユニット21,22をそれぞれ取り付けたも
のである。
【0029】ここで、このセンシングユニット21,2
2は前記実施の形態の電子楽器用センシング装置であ
り、請求項2に対応して説明すると、振動入力が該セン
シングユニット21,22の取付面21A,22Aを除
く何れの方向から入力されても、その入力レベルに見合
った感応がなされるように放射状加圧部の中央に圧電セ
ンサが設けられ、該圧電センサは靴100に対し弾性体
にて浮設されている。すなわち、上記放射状加圧部とは
前記板状加圧部13とセンサ固着体12とに対応し、上
記圧電センサとは前記圧電センサ14に対応している。
そして、前述の説明のように、この圧電センサ14は弾
性体であるセンサ固着体12および環状弾性体15によ
り、靴100に対して浮設されていることになる。
【0030】センシングユニット21,22の周囲に
は、センシングユニット21,22を填め込む開孔31
a,32aをそれぞれ有する略面一部材31,32が取
り付けられている。略面一部材31,32の開孔31
a,32aの周囲の高さ(床面対向部10らかの距離)
は、センリングユニット21,22の高さ(床面対向部
10らかの距離)よりも僅かに低く(小さく)なってい
る。また、つま先側の略面一部材31は、靴100の先
端側に向かって肉薄になるように一部がテーパー面31
bとされている。さらに、つま先側のセンシングユニッ
ト21のセンサカバーの表面には、表面が僅かに球面を
なすゴム製のダンプカバー41が取り付けられ、踵側の
センシングユニット22のセンサカバーの表面には、平
板状のゴム製のダンプカバー42が取り付けられてい
る。
【0031】床面対向部10の土踏まずの部分にはセン
シングユニット21,22のリード線21a,22aを
覆うためのリード線カバー51が取り付けられており、
このリード線カバー51は略面一部材31,32と同じ
高さになっている。リード線カバー51はフレキシブル
な部材で形成されており、靴100の側面沿ってに折り
曲げられたコネクタ接続部51aを備えている。なお、
図8においてはコネクタ接続部51aの一部を床面対向
部10と平行になるように展開して図示してある。コネ
クタ接続部51aの上端にはコネクタ61aを介してコ
ード61が接続され、このコード61は図示しない電子
楽器のコントローラ等に接続される。
【0032】リード線カバー51の床面対向部10側に
は、略面一部材31,32およびコネクタ接続部51a
側に連通する凹部51bが形成されており、この凹部5
1bにセンシングユニット21,22のリード線21
a,22aが収納されている。また、つま先側の略面一
部材31にはセンシングユニット21のリード線21a
をリード線カバー51に導くフレーム31cが形成され
ており、このフレーム31cはリード線カバー51の凹
部51b内に係合されている。
【0033】以上の構成により、フレーム31cを凹部
51b内で摺動することにより、床面対向部10への取
付けの際に、略面一部材31とリード線カバー51とは
互いに矢印の方向にスライド可能になっている。なお、
フレーム31cの先端片側に形成された突起31c−1
と、凹部51bの略面一部材31側の開孔部に形成され
た突起51b−1とが係合することにより、この摺動時
の抜け落ちが防止される。これにより、靴のサイズに応
じてセンシングユニット21,22および略面一部材3
1,32の取付位置を調整することができる。
【0034】以上のように、センシングユニット21,
22は円形の形状をしており、靴100の床面対向部1
0に固着されているので、センシングユニット21,2
2(ダンプカバー41,42)の円の中央、外周縁等の
どこに床が当たっても、その力が同じであれば略同じ出
力がえられるので、入力インタフェースとして忠実性が
高いものとなる。
【0035】以上の実施の形態は靴100に対してセン
シングユニット21,22を固着した例であるが、靴1
00に対してセンシングユニット21,22を着脱自在
にするようにしてもよい。図9はセンシングユニットを
着脱自在にした靴型履物楽音制御装置の実施の形態を示
す側面図である。この靴型履物楽音制御装置は、帯状の
突っ掛け部71を靴100のつま先部にはめ込み、踵部
下面、踵部後方および甲部に帯72、73、74を掛け
ることで、センシングユニット21,22を靴100に
取り付けるものである。なお、突っ掛け部71と帯7
2,73,74は合成皮革または厚布等で形成されてお
り、帯金具75および帯76により連結されている。
【0036】つま先側のセンシングユニット21は突っ
掛け部71の下面に取付られている。また、踵部下面の
帯72は踵部方向に延びる合成皮革または厚布性の底帯
部72aが取り付けられ、この底帯部72aの後方先端
部は、踵部後方の帯73に取り付けられたL字型の金属
製金具78に固着されている。そして、前述のように帯
72には底板77により、センシングユニット22がネ
ジ止めして取り付けられている。なお、センシングユニ
ット21,22の各リード線21a,22aは帯金具7
5に取り付けられたコネクタ接続部79,コネクタ61
aを介してコード61に接続されている。
【0037】図10はセンシングユニットを着脱自在に
した靴型履物楽音制御装置の他の実施の形態を示す側面
図であり、図9と同様な要素には同符号を付記して詳細
な説明は省略する。この靴型履物楽音制御装置は、床面
対向部10に取り付けるセンシングユニットを踵部のセ
ンシングユニット22だけにし、甲部に掛けられる帯8
1に振り子式センサ82を取り付けたものである。
【0038】振り子式センサ82は、ケース82a内に
バネ82bを片持ち支持するとともに、そのバネ82b
の自由端側に重り82cを取り付け、ケース82aの上
面にピエゾセンサ82dを取り付けた構造になってい
る。また、重り82cの下にはスポンジ82eが配設さ
れている。そして、振り子式センサ82に振動が加えら
れると、重り82cがケース82aの上面を叩き、その
衝撃による振動がピエゾセンサ82dで検出され、振動
に応じた信号がリード線82fに出力される。これによ
り、つま先側のステップ操作に応じた信号が得られる。
なお、以上のセンシングユニットを着脱自在にした実施
の形態でも、演奏操作時には靴にセンシングユニット2
1,22が固着されることになるので、入力インタフェ
ースとして忠実性が高いものとなることは前述と同様で
ある。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
電子楽器用センシング装置によれば、板状加圧部に加え
られる加圧力が、放射状の板状加圧部の中央から放射状
のセンサ固着体の中央に伝えられるので、板状加圧部の
何れの方向の加圧力に対してもセンサ固着体はその中央
部を中心に弾性変形し、センサの出力が等方性を示すよ
うになり、外部からの加圧の方向が異なっていても加圧
力の力が同じならほぼ同じ出力が得られる。
【0040】また、本発明の請求項2の靴型履物楽音制
御装置によれば、センシングユニットは靴型履物の床面
対向部に固着されており、かつ、このセンシングユニッ
トの圧電センサは、振動入力がセンシングユニットの取
付面を除く何れの方向から入力されても、その入力レベ
ルに見合った感応をするので、靴型履物内での足のずれ
等に係わらず、振動入力の入力レベルに見合った出力が
得られ、入力インタフェースとして忠実性が高いものと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の電子楽器用センシング
装置の側断面図である。
【図2】 同電子楽器用センシング装置のセンサケース
の底面図および側断面図である。
【図3】 同電子楽器用センシング装置のセンサ固着体
と板状加圧部の底面図および側断面図である。
【図4】 図2(A) および図3(A) におけるB−B矢視
に対応する側断面図である。
【図5】 図4の側断面の形状変化を示す実施の形態の
作用図である。
【図6】 本発明の他の実施の形態の電子楽器用センシ
ング装置の即断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態の靴型履物楽音制御装置
の側面図である。
【図8】 同靴型履物楽音制御装置の底面図である。
【図9】 センシングユニットを着脱自在にした靴型履
物楽音制御装置の実施の形態を示す側面図である。
【図10】 センシングユニットを着脱自在にした靴型
履物楽音制御装の他の実施の形態を示す側面図である。
【図11】 従来の楽音制御装置の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】 11…センサケース(固定体)12…センサ固着体(弾
性体)、12A…センサ固着体周縁部、13…板状加圧
部、13A…板状加圧部周縁部、14…圧電センサ(セ
ンサ)、10…床面対向部、21,22…センシングユ
ニット、100…靴、S…空隙。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から加圧したときに該加圧力に応じ
    て感応するセンサと、該センサを感応可能にして入力装
    置本体側へ固定する固定体とを備えた電子楽器用センシ
    ング装置において、 前記固定体に弾性変形可能に取り付けられるとともに前
    記センサが固着された弾性基板状のセンサ固着体と、該
    センサ固着体に外部加圧力を与える板状加圧部とを設
    け、 該板状加圧部と該センサ固着体とは、その両者が放射状
    をなし、中央で互いに固着され、両者の周縁部が、該セ
    ンサ固着体の弾性限界内で変形可能な空隙を介して互い
    に対向するように設けられていることを特徴とする電子
    楽器用センシング装置。
  2. 【請求項2】 靴型履物の床面対向部に固着された、圧
    電センサを含むセンシングユニットを有し、該センシン
    グユニットは、振動入力が該センシングユニットの取付
    面を除く何れの方向から入力されても、その入力レベル
    に見合った感応がなされるように放射状加圧部の中央に
    前記圧電センサが設けられ、該圧電センサは前記靴型履
    物に対し弾性体にて浮設されていることを特徴とする靴
    型履物楽音制御装置。
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