JP2000019712A - マスク及びそれを用いた露光方法 - Google Patents
マスク及びそれを用いた露光方法Info
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- JP2000019712A JP2000019712A JP20134098A JP20134098A JP2000019712A JP 2000019712 A JP2000019712 A JP 2000019712A JP 20134098 A JP20134098 A JP 20134098A JP 20134098 A JP20134098 A JP 20134098A JP 2000019712 A JP2000019712 A JP 2000019712A
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- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 位相シフト膜を用いて任意形状の回路パター
ン像が得られるマスク及びそれを用いた露光方法を得る
こと。 【解決手段】 位相シフト量が互いに異なる複数の位相
シフト部を有していること。
ン像が得られるマスク及びそれを用いた露光方法を得る
こと。 【解決手段】 位相シフト量が互いに異なる複数の位相
シフト部を有していること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスク及びそれを
用いた露光方法に関し、特に微細な回路パターンで感光
基板上を露光し、例えばIC,LSI等の半導体チッ
プ、液晶パネル等の表示素子、磁気ヘッド等の検出素
子、CCD等の撮像素子といった各種デバイスの製造に
用いられる際に好適なものである。
用いた露光方法に関し、特に微細な回路パターンで感光
基板上を露光し、例えばIC,LSI等の半導体チッ
プ、液晶パネル等の表示素子、磁気ヘッド等の検出素
子、CCD等の撮像素子といった各種デバイスの製造に
用いられる際に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、IC、LSI、液晶パネル等
のデバイスをフォトリソグラフィー技術を用いて製造す
るときには、フォトマスク又はレチクル等(以下、「マ
スク」と記す。)の面上に形成した回路パターンを投影
光学系によってフォトレジスト等が塗布されたシリコン
ウエハ又はガラスプレート等(以下、「ウエハ」と記
す。)の感光基板上に投影し、そこに転写する(露光す
る)投影露光方法及び投影露光装置が使用されている。
のデバイスをフォトリソグラフィー技術を用いて製造す
るときには、フォトマスク又はレチクル等(以下、「マ
スク」と記す。)の面上に形成した回路パターンを投影
光学系によってフォトレジスト等が塗布されたシリコン
ウエハ又はガラスプレート等(以下、「ウエハ」と記
す。)の感光基板上に投影し、そこに転写する(露光す
る)投影露光方法及び投影露光装置が使用されている。
【0003】近年、上記デバイスの高集積化に対応し
て、ウエハに転写するパターンの微細化、即ち高解像度
化とウエハにおける1チップの大面積化とが要求されて
いる。従ってウエハに対する微細加工技術の中心を成す
上記投影露光方法及び投影露光装置においても、現在、
0.5/μm以下の寸法(線幅)の像(回路パターン
像)を広範囲に形成するべく、解像度の向上と露光面積
の拡大が計られている。
て、ウエハに転写するパターンの微細化、即ち高解像度
化とウエハにおける1チップの大面積化とが要求されて
いる。従ってウエハに対する微細加工技術の中心を成す
上記投影露光方法及び投影露光装置においても、現在、
0.5/μm以下の寸法(線幅)の像(回路パターン
像)を広範囲に形成するべく、解像度の向上と露光面積
の拡大が計られている。
【0004】従来の投影露光装置の摸式図を図21に示
す。図21中、191は遠紫外線露光用の光源であるエ
キシマーレーザ、192は照明光学系、193は照明光
学系192から照射される照明光、194はマスク、1
95はマスク194から出て光学系(投影光学系)19
6に入射する物体側露光光、196は縮小型の投影光学
系、197は投影光学系196から出て基板198に入
射する像側露光光、198は感光基板であるウエハ、1
99は感光基板を保持する基板ステージを、示す。
す。図21中、191は遠紫外線露光用の光源であるエ
キシマーレーザ、192は照明光学系、193は照明光
学系192から照射される照明光、194はマスク、1
95はマスク194から出て光学系(投影光学系)19
6に入射する物体側露光光、196は縮小型の投影光学
系、197は投影光学系196から出て基板198に入
射する像側露光光、198は感光基板であるウエハ、1
99は感光基板を保持する基板ステージを、示す。
【0005】エキシマレーザ191から出射したレーザ
光は、引き回し光学系(190a,190b)によって
照明光学系192に導光され、照明光学系192により
所定の光強度分布、配光分布、開き角(関口数NA)等
を持つ照明光193となるように調整され、マスク19
4を照明する。マスク194にはウエハ198上に形成
する微細パターンを投影光学系196の投影倍率の逆数
倍(例えば2倍や4倍や5倍)した寸法のパターンがク
ロム等によって石英基板上に形成されており、照明光1
93はマスク194の微細パターンによって透過回折さ
れ、物体側露光光195となる。
光は、引き回し光学系(190a,190b)によって
照明光学系192に導光され、照明光学系192により
所定の光強度分布、配光分布、開き角(関口数NA)等
を持つ照明光193となるように調整され、マスク19
4を照明する。マスク194にはウエハ198上に形成
する微細パターンを投影光学系196の投影倍率の逆数
倍(例えば2倍や4倍や5倍)した寸法のパターンがク
ロム等によって石英基板上に形成されており、照明光1
93はマスク194の微細パターンによって透過回折さ
れ、物体側露光光195となる。
【0006】投影光学系196は、物体側露光光195
を、マスク194の微細パターンを上記投影倍率で且つ
充分小さな収差でウエハ198上に結像する像側露光光
197に変換する。像側露光光197は図19の下部の
拡大図に示されるように、所定の開口数NA(=Sin
(θ))でウエハ198上に収束し,ウエハ198上に
微細パターンの像を結ぶ。基板ステージ199は、ウエ
ハ198の互いに異なる複数の領域(ショット領域:1
個又は複数のチップとなる領域)に順次、微細パターン
を形成する場合に、投影光学系の像平面に沿ってステッ
プ移動することによりウエハ198の投影光学系196
に対する位置を変えている。
を、マスク194の微細パターンを上記投影倍率で且つ
充分小さな収差でウエハ198上に結像する像側露光光
197に変換する。像側露光光197は図19の下部の
拡大図に示されるように、所定の開口数NA(=Sin
(θ))でウエハ198上に収束し,ウエハ198上に
微細パターンの像を結ぶ。基板ステージ199は、ウエ
ハ198の互いに異なる複数の領域(ショット領域:1
個又は複数のチップとなる領域)に順次、微細パターン
を形成する場合に、投影光学系の像平面に沿ってステッ
プ移動することによりウエハ198の投影光学系196
に対する位置を変えている。
【0007】現在主流となりつつある上記のエキシマレ
ーザを光源とする投影露光装置は高い投影解像力を有し
ているが、例えば0.15μm以下のパターン像を形成
することが技術的に困難である。
ーザを光源とする投影露光装置は高い投影解像力を有し
ているが、例えば0.15μm以下のパターン像を形成
することが技術的に困難である。
【0008】投影光学系196は、露光(に用いる)波
長に起因する光学的な解像度と焦点深度との間のトレー
ドオフによる解像度の限界がある。投影露光装置による
解像パターンの解像度Rと焦点深度DOFは,次の
(1)式と(2)式の如きレーリーの式によって表され
る。
長に起因する光学的な解像度と焦点深度との間のトレー
ドオフによる解像度の限界がある。投影露光装置による
解像パターンの解像度Rと焦点深度DOFは,次の
(1)式と(2)式の如きレーリーの式によって表され
る。
【0009】 R=k1 =(λ/NA) ‥‥‥(1) DOF=k2 =(λ/NA2 ) ‥‥‥(2) ここで、λは露光波長、NAは投影光学系196の明る
さを表す像側の開口数、k1 ,k2 はウエハ198の現
像プロセス特性等によって決まる定数であり、通常0.
5〜0.7程度の値である。この(1)式と(2)式か
ら、解像度Rを小さい値とする高解像度化には開口数N
Aを大きくする「高NA化」がある。しかしながら、実
際の露光では投影光学系196の焦点深度DOFをある
程度以上の値にする必要があるため、高NA化をある程
度以上に進めることが難しいこと、この為、高解像度化
には結局、露光波長λを小さくする「短波長化」が必要
となることとが分かる。
さを表す像側の開口数、k1 ,k2 はウエハ198の現
像プロセス特性等によって決まる定数であり、通常0.
5〜0.7程度の値である。この(1)式と(2)式か
ら、解像度Rを小さい値とする高解像度化には開口数N
Aを大きくする「高NA化」がある。しかしながら、実
際の露光では投影光学系196の焦点深度DOFをある
程度以上の値にする必要があるため、高NA化をある程
度以上に進めることが難しいこと、この為、高解像度化
には結局、露光波長λを小さくする「短波長化」が必要
となることとが分かる。
【0010】ところが露光波長の短波長化を進めていく
と重大な問題が発生してくる。それは投影光学系196
を構成するレンズの硝材がなくなってしまうことであ
る。殆どの硝材の透過率は遠紫外線領域では0に近く、
特別な製造方法を用いて露光装置用(露光波長約248
nm)に製造された硝材として溶融石英が現存するが、
この溶融石英の透過率も波長193nm以下の露光波長
に対しては急激に低下するし。線幅0.15μm以下の
微細パターンに対応する露光波長150nm以下の領域
では実用的な硝材の開発は非常に困難である。また遠紫
外線領域で使用される硝材は、透過率以外にも、耐久
牲,屈折率均一性,光学的歪み,加工性等の複数条件を
満たす必要があり、この事から、実用的な硝材の存在が
危ぶまれている。
と重大な問題が発生してくる。それは投影光学系196
を構成するレンズの硝材がなくなってしまうことであ
る。殆どの硝材の透過率は遠紫外線領域では0に近く、
特別な製造方法を用いて露光装置用(露光波長約248
nm)に製造された硝材として溶融石英が現存するが、
この溶融石英の透過率も波長193nm以下の露光波長
に対しては急激に低下するし。線幅0.15μm以下の
微細パターンに対応する露光波長150nm以下の領域
では実用的な硝材の開発は非常に困難である。また遠紫
外線領域で使用される硝材は、透過率以外にも、耐久
牲,屈折率均一性,光学的歪み,加工性等の複数条件を
満たす必要があり、この事から、実用的な硝材の存在が
危ぶまれている。
【0011】このように従来の投影露光方法及び投影露
光鼓置では、ウエハ上に線幅0.15μm以下のパター
ンを形成する為には150nm程度以下まで露光波長の
短波長化が必要である。これに対し、現在のところ、こ
の波長領域では実用的な硝材が存在しないので、ウエハ
に線幅0.15μm以下のパターンを形成することがで
きなかった。
光鼓置では、ウエハ上に線幅0.15μm以下のパター
ンを形成する為には150nm程度以下まで露光波長の
短波長化が必要である。これに対し、現在のところ、こ
の波長領域では実用的な硝材が存在しないので、ウエハ
に線幅0.15μm以下のパターンを形成することがで
きなかった。
【0012】このような背景で、微細化した半導体装置
を得るフォトリソグラフィーの技術において、その解像
度を更に向上させるため、位相シフト技術が注目されて
いる。位相シフト技術は、マスクを透過する光に位相差
を与え、これにより光強度プロファイルを改善するもの
である。
を得るフォトリソグラフィーの技術において、その解像
度を更に向上させるため、位相シフト技術が注目されて
いる。位相シフト技術は、マスクを透過する光に位相差
を与え、これにより光強度プロファイルを改善するもの
である。
【0013】従来の位相シフト技術については、特開昭
58−173744号公報や、MARC D.LEVE
NSON 他“Improving Resolution Photolithograp
hy with a Phase-Shifting Mask”IEEE TRANSACTIONS
ON ELECTRON DEVICES .Vol.-29 No.12, DECEMBER
1982,P1828~1836、またMARC D .LEVENSON他“The Pha
se-Shifting Mask II :Imaging Simulations and
Sub Micrometer ResistExposures ”同誌 Vol .ED-31
,No.6,JUNE1984,P753〜P763に記載がある。
58−173744号公報や、MARC D.LEVE
NSON 他“Improving Resolution Photolithograp
hy with a Phase-Shifting Mask”IEEE TRANSACTIONS
ON ELECTRON DEVICES .Vol.-29 No.12, DECEMBER
1982,P1828~1836、またMARC D .LEVENSON他“The Pha
se-Shifting Mask II :Imaging Simulations and
Sub Micrometer ResistExposures ”同誌 Vol .ED-31
,No.6,JUNE1984,P753〜P763に記載がある。
【0014】又、特公昭62−50811号には、透明
部と不透明部とで形成された所定のパターンを有し、不
透明部とで形成された所定のパターンを有し、不透明部
をはさむ両側の透明部の少なくとも一方に位相部材を設
け、該両側の透明部に位相差を生ずる構成とした位相シ
フトマスクが開示されている。
部と不透明部とで形成された所定のパターンを有し、不
透明部とで形成された所定のパターンを有し、不透明部
をはさむ両側の透明部の少なくとも一方に位相部材を設
け、該両側の透明部に位相差を生ずる構成とした位相シ
フトマスクが開示されている。
【0015】従来より知られている位相シフト技術のう
ち、レベンソン型と称されるものを例にとって、これに
ついて、図22を利用して説明すると、次のとおりであ
る。例えばライン・アンド・スペースのパターン形成を
行う場合、通常の従来のマスクは、図22(a)に示す
ように、石英基板などの透明基板1上に、C r( クロ
ム) や、その他金属、金属酸化物などの遮光性の材料を
用いて遮光部2を形成し、これによりライン・アンド・
スペースの繰り返しパターンを形成して、露光用マスク
としている。
ち、レベンソン型と称されるものを例にとって、これに
ついて、図22を利用して説明すると、次のとおりであ
る。例えばライン・アンド・スペースのパターン形成を
行う場合、通常の従来のマスクは、図22(a)に示す
ように、石英基板などの透明基板1上に、C r( クロ
ム) や、その他金属、金属酸化物などの遮光性の材料を
用いて遮光部2を形成し、これによりライン・アンド・
スペースの繰り返しパターンを形成して、露光用マスク
としている。
【0016】この露光用マスクを透過した光の強度分布
は、図39に符号A1で示すように、理想的には遮光部
12のところではゼロで、他の部分(透過部3,4)で
は透過する。1つの透過部3について考えると、被露光
材に与えられる透過光は、光の回折などにより、図22
(a)にA2で示す如く、両側の裾に小山状の極大を持
つ光強度分布になる。透過部4の方の透過光A2′は、
一点鎖線で示した。各透過部3,4からの光を合わせる
と、A3に示すように光強度分布はシャープさを失い、
光の回折による像のボケが生じ、結局、シャープな露光
は達成できなくなる。
は、図39に符号A1で示すように、理想的には遮光部
12のところではゼロで、他の部分(透過部3,4)で
は透過する。1つの透過部3について考えると、被露光
材に与えられる透過光は、光の回折などにより、図22
(a)にA2で示す如く、両側の裾に小山状の極大を持
つ光強度分布になる。透過部4の方の透過光A2′は、
一点鎖線で示した。各透過部3,4からの光を合わせる
と、A3に示すように光強度分布はシャープさを失い、
光の回折による像のボケが生じ、結局、シャープな露光
は達成できなくなる。
【0017】これに対し、上記繰り返しパターンの光の
透過部3,4の上に、1つおきに図22(b)に示すよ
うに位相シフト部11a(シフターと称される。SiO
2 やレジストなどの材料が用いられる)を設けると、光
の回折による像のボケが位相の反転によって打ち消さ
れ、シャープな像が転写され、解像力や焦点深度が改善
される。
透過部3,4の上に、1つおきに図22(b)に示すよ
うに位相シフト部11a(シフターと称される。SiO
2 やレジストなどの材料が用いられる)を設けると、光
の回折による像のボケが位相の反転によって打ち消さ
れ、シャープな像が転写され、解像力や焦点深度が改善
される。
【0018】即ち、図22( b) に示す如く、一方の透
過部5に位相シフトが7が形成されると、それが例えば
180°の位相シフトを与えるものであれば、該位相シ
フト部7を通った光は符号B1で示すように反転する。
それに隣り合う透過部1からの光は位相シフト部7を通
らないので、かかる反転は生じない。被露光材に与えら
れる光は、互いに反転したが、その光強度分布の裾にお
いて図にB2で示す位置で互いに打ち消しあい、結局ひ
露光材に与えられる光の分布は図22( b) にB3で示
すように、シャープな理想的な形状になる。
過部5に位相シフトが7が形成されると、それが例えば
180°の位相シフトを与えるものであれば、該位相シ
フト部7を通った光は符号B1で示すように反転する。
それに隣り合う透過部1からの光は位相シフト部7を通
らないので、かかる反転は生じない。被露光材に与えら
れる光は、互いに反転したが、その光強度分布の裾にお
いて図にB2で示す位置で互いに打ち消しあい、結局ひ
露光材に与えられる光の分布は図22( b) にB3で示
すように、シャープな理想的な形状になる。
【0019】上記の場合、この効果を最も確実ならしめ
るには位相を180°反転させることが最も有利である
が、このためには、 D=λ/2(n−1) (nは位相シフト部の形成材料の屈折率、λは露光波
長)なる膜保Dで膜形成した位相シフト部7を設ける。
るには位相を180°反転させることが最も有利である
が、このためには、 D=λ/2(n−1) (nは位相シフト部の形成材料の屈折率、λは露光波
長)なる膜保Dで膜形成した位相シフト部7を設ける。
【0020】上述したような、隣り合う光透過部で光の
位相をシフト( 理想的には180°反転) させる位相シ
フトマスクは、空間周波数変調型(あるいはレベンソン
型)と称されている。その他、位相シフトマスクには、
エッジ強調型、遮光効果強調型などと称されるような各
種のものがあり、この中には遮光部を有しない形成のも
の(クロムレスタイプなどと称されている)もあるが、
いずれも、露光光を透過する部分の少なくとも一部には
位相をシフトさせる位相シフト部が設けられている。
位相をシフト( 理想的には180°反転) させる位相シ
フトマスクは、空間周波数変調型(あるいはレベンソン
型)と称されている。その他、位相シフトマスクには、
エッジ強調型、遮光効果強調型などと称されるような各
種のものがあり、この中には遮光部を有しない形成のも
の(クロムレスタイプなどと称されている)もあるが、
いずれも、露光光を透過する部分の少なくとも一部には
位相をシフトさせる位相シフト部が設けられている。
【0021】図23(A)は遮光部のない、即ち遮光部
を介さず隣接する二領域間を通過する光束に位相差を与
える位相型マスクMの一例を表し、メンプレン301に
他の領域を通過する光に比べて位相が180°(±5
°)変化する厚さの位相シフト部(シフト部)302を
用い、パターン露光を行った場合を示す。
を介さず隣接する二領域間を通過する光束に位相差を与
える位相型マスクMの一例を表し、メンプレン301に
他の領域を通過する光に比べて位相が180°(±5
°)変化する厚さの位相シフト部(シフト部)302を
用い、パターン露光を行った場合を示す。
【0022】図23(B)は不図示の投影系を介して移
相型マスクMをウエハ面上に露光したときの露光量分布
を示す。縮小倍率分布を考慮し、マスク部302のパタ
ーンをウエハ面上でのスケールで表示すれば、シフト部
302の中心に極大値を持ち、エッジ部に相当する位置
に極小値を持つ強度分布となる。シフト部302の線幅
L2を投影系のNAで決まる解像限界付近とすれば、中
心部は図23(B)のように正弦的に近い分布となる。
両サイドに次の周期の強度分布に相当する若干の落ち込
みが生じる。
相型マスクMをウエハ面上に露光したときの露光量分布
を示す。縮小倍率分布を考慮し、マスク部302のパタ
ーンをウエハ面上でのスケールで表示すれば、シフト部
302の中心に極大値を持ち、エッジ部に相当する位置
に極小値を持つ強度分布となる。シフト部302の線幅
L2を投影系のNAで決まる解像限界付近とすれば、中
心部は図23(B)のように正弦的に近い分布となる。
両サイドに次の周期の強度分布に相当する若干の落ち込
みが生じる。
【0023】このようなパターンだけを露光後現像する
場合、図23(B)のように感光基板のレジストの閾値
Ethを設定すれば、ポジ型レジストを用いれば、図2
3(C)のような2ラインの凸部が出来、ネガ型レジス
トを用いれば、図23(D)のように2ラインの凹部の
レジスト形状が形成される。
場合、図23(B)のように感光基板のレジストの閾値
Ethを設定すれば、ポジ型レジストを用いれば、図2
3(C)のような2ラインの凸部が出来、ネガ型レジス
トを用いれば、図23(D)のように2ラインの凹部の
レジスト形状が形成される。
【0024】図24(A)は位相型マスクの要部模式図
である。同図は斜線で示す領域401は他の領域に比べ
て透過光に対して180度位相がずれるように設定して
いる。
である。同図は斜線で示す領域401は他の領域に比べ
て透過光に対して180度位相がずれるように設定して
いる。
【0025】図24(B)は図24(A)の1つの位相
シフト部を取り出したときの説明図である。位相が変化
しているエッジ部で露光量が低下し、位相変化部より外
側の領域(網点で示す領域)と内側の領域(4角の実線
で示す領域)を示している。
シフト部を取り出したときの説明図である。位相が変化
しているエッジ部で露光量が低下し、位相変化部より外
側の領域(網点で示す領域)と内側の領域(4角の実線
で示す領域)を示している。
【0026】図24(C)はこのとき得られるレジスト
パターンの概略図である。同図の閉じた図形のパターン
が得られる。
パターンの概略図である。同図の閉じた図形のパターン
が得られる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】従来の位相シフト膜を
用いたパターン形成方法では、任意形状の回路パターン
をウエハに形成することが難しい。
用いたパターン形成方法では、任意形状の回路パターン
をウエハに形成することが難しい。
【0028】本発明は、位相シフト膜による位相シフト
量を適切に設定することにより、任意形状の回路パター
ンが得られるマスク及びそれを用いた露光方法の提供を
目的とする。
量を適切に設定することにより、任意形状の回路パター
ンが得られるマスク及びそれを用いた露光方法の提供を
目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明のマスクは、 (1-1) 位相シフト量が互いに異なる複数の位相シフト
部を有していることを特徴としている。
部を有していることを特徴としている。
【0030】(1-2) 基板上に遮光部が無く、位相シフ
ト量が互いに異なる複数の位相シフト部を有しているこ
とを特徴としている。
ト量が互いに異なる複数の位相シフト部を有しているこ
とを特徴としている。
【0031】特に、構成(1-1) 又は(1-2) において、 (1-2-1) 前記複数の位相シフト部の位相シフト量は0
度,90度,180度であること。
度,90度,180度であること。
【0032】(1-2-2) 前記複数の位相シフト部の位相
シフト量は0度,−90度,−180度であること。
シフト量は0度,−90度,−180度であること。
【0033】(1-2-3) 前記複数の位相シフト部の位相
シフト量は0度,60度,120度,180度であるこ
と。
シフト量は0度,60度,120度,180度であるこ
と。
【0034】(1-2-4) 前記複数の位相シフト部の位相
シフト量は0度,−60度,−120度,−180度で
あること。等を特徴としている。
シフト量は0度,−60度,−120度,−180度で
あること。等を特徴としている。
【0035】本発明の露光方法は、 (2-1) 構成(1-1) 又は(1-2) のマスクを用いて感光基
板にパターン像を露光転写していることを特徴としてい
る。
板にパターン像を露光転写していることを特徴としてい
る。
【0036】(2-2) 構成(1-1) 又は(1-2) のマスクを
複数用いて感光基板を多重露光していることを特徴とし
ている。
複数用いて感光基板を多重露光していることを特徴とし
ている。
【0037】本発明の露光装置は、 (3-1) 構成(1-1) 又は(1-2) のマスクを用いて感光基
板上にパターン像を露光転写することを特徴としてい
る。
板上にパターン像を露光転写することを特徴としてい
る。
【0038】(3-2) 構成(1-1) 又は(1-2) のマスクを
複数用いて感光基板を多重露光していることを特徴とし
ている。
複数用いて感光基板を多重露光していることを特徴とし
ている。
【0039】(3-3) 構成(2-1) 又は(2-2) の露光方法
を用いていることを特徴としている。
を用いていることを特徴としている。
【0040】本発明のデバイスの製造方法は、 (4-1) 構成(2-1) 又は(2-2) の露光方法を用いてレチ
クル面上のパターンをウエハ面上に転写した後、該ウエ
ハを現像処理工程を介してデバイスを製造していること
を特徴としている。。
クル面上のパターンをウエハ面上に転写した後、該ウエ
ハを現像処理工程を介してデバイスを製造していること
を特徴としている。。
【0041】(4-2) 構成(3-1) 又は(3-2) 又は(3-3)
の露光装置を用いて、レチクル面上のパターンをウエハ
面上に転写した後、該ウエハを現像処理工程を介してデ
バイスを製造していることを特徴としている。
の露光装置を用いて、レチクル面上のパターンをウエハ
面上に転写した後、該ウエハを現像処理工程を介してデ
バイスを製造していることを特徴としている。
【0042】尚、本発明において「多重露光」とは「感
光基板上の同一領域を互いに異なる光パターンで途中に
現像処理工程を介さずに露光すること」を言う。
光基板上の同一領域を互いに異なる光パターンで途中に
現像処理工程を介さずに露光すること」を言う。
【0043】
【発明の実施の形態】図1は本発明のマスクの実施形態
1の要部概略図である。図2は図1の位相シフト部を抽
出した説明図である。図中、Mはマスクであり、例えば
エッジ強調型の位相シフトマスクより成っている。11
は基板、12は位相シフト部であり、基板11の位相シ
フト部がない領域(基準領域14)を通過する光に対し
て180度の位相差を与えている。
1の要部概略図である。図2は図1の位相シフト部を抽
出した説明図である。図中、Mはマスクであり、例えば
エッジ強調型の位相シフトマスクより成っている。11
は基板、12は位相シフト部であり、基板11の位相シ
フト部がない領域(基準領域14)を通過する光に対し
て180度の位相差を与えている。
【0044】13は位相シフト部であり、基板11の基
準領域を通過する光に対して90度(又は−90度又は
270度又は−270度)の位相差を与えている。
準領域を通過する光に対して90度(又は−90度又は
270度又は−270度)の位相差を与えている。
【0045】位相差が180度(−180度)ある領域
12のエッジ部では通過光が互いに干渉し、露光量が低
下する。これに対して位相差が90度ある領域13のエ
ッジ部では通過光が適度に干渉し、露光量はそれほど低
下しない。
12のエッジ部では通過光が互いに干渉し、露光量が低
下する。これに対して位相差が90度ある領域13のエ
ッジ部では通過光が適度に干渉し、露光量はそれほど低
下しない。
【0046】この結果、マスクMを感光基板(レジスト
を塗布したウエハ等)に露光転写し、現像処理工程を経
ると、図3に示すパターンが得られる。
を塗布したウエハ等)に露光転写し、現像処理工程を経
ると、図3に示すパターンが得られる。
【0047】このように本実施形態では基準領域14に
対して位相シフト量が90度の領域を位相シフト部の一
部に設けることによって閉じパターンに限らず、任意の
露光パターンを得ている。
対して位相シフト量が90度の領域を位相シフト部の一
部に設けることによって閉じパターンに限らず、任意の
露光パターンを得ている。
【0048】尚、基準領域に対して位相差が−90度
(−270度)の領域とは基準領域に対して凹部となっ
ている領域を意味する。
(−270度)の領域とは基準領域に対して凹部となっ
ている領域を意味する。
【0049】基準領域に対する位相差を図4に示すよう
に60度,120度と複数の領域で段階的に設定しても
良い。
に60度,120度と複数の領域で段階的に設定しても
良い。
【0050】本実施形態において、マスクに設ける位相
差(位相シフト量)を基準領域に対して0度と180度
(−180度)の中間的な値にすればよく、これによれ
ば複雑な任意形状のパターンを得ることができる。
差(位相シフト量)を基準領域に対して0度と180度
(−180度)の中間的な値にすればよく、これによれ
ば複雑な任意形状のパターンを得ることができる。
【0051】図5は本発明のマスクの実施形態2の要部
概略図である。図6は図5の位相シフト部を抽出した説
明図である。図中、Mはマスクであり、例えばエッジ強
調型の位相シフトマスクより成っている。11は基板、
12は位相シフト部であり、基板11の位相シフト部が
ない領域(基準領域14)を通過する光に対して180
度の位相差を与えている。
概略図である。図6は図5の位相シフト部を抽出した説
明図である。図中、Mはマスクであり、例えばエッジ強
調型の位相シフトマスクより成っている。11は基板、
12は位相シフト部であり、基板11の位相シフト部が
ない領域(基準領域14)を通過する光に対して180
度の位相差を与えている。
【0052】13は位相シフト部であり、基板11の基
準領域を通過する光に対して90度(又は−90度又は
270度又は−270度)の位相差を与えている。
準領域を通過する光に対して90度(又は−90度又は
270度又は−270度)の位相差を与えている。
【0053】位相差が180度(−180度)ある領域
12のエッジ部では通過光が互いに干渉し、露光量が低
下する。これに対して位相差が90度ある領域13のエ
ッジ部では通過光が適度に干渉し、露光量はそれほど低
下しない。
12のエッジ部では通過光が互いに干渉し、露光量が低
下する。これに対して位相差が90度ある領域13のエ
ッジ部では通過光が適度に干渉し、露光量はそれほど低
下しない。
【0054】この結果、マスクMを感光基板(レジスト
を塗布したウエハ等)に露光転写し、現像処理工程を経
ると、図7に示すパターンが得られる。
を塗布したウエハ等)に露光転写し、現像処理工程を経
ると、図7に示すパターンが得られる。
【0055】このように本実施形態では基準領域14に
対して位相シフト量が90度の領域を位相シフト部の一
部に設けることによって閉じパターンに限らず、任意の
露光パターンを得ている。
対して位相シフト量が90度の領域を位相シフト部の一
部に設けることによって閉じパターンに限らず、任意の
露光パターンを得ている。
【0056】図8は本発明のマスクの実施形態3の要部
概略図である。図9は図8の位相シフト部を抽出した説
明図である。図中、Mはマスクであり、例えばエッジ強
調型の位相シフトマスクより成っている。11は基板、
12は位相シフト部であり、基板11の位相シフト部が
ない領域(基準領域14)を通過する光に対して180
度の位相差を与えている。
概略図である。図9は図8の位相シフト部を抽出した説
明図である。図中、Mはマスクであり、例えばエッジ強
調型の位相シフトマスクより成っている。11は基板、
12は位相シフト部であり、基板11の位相シフト部が
ない領域(基準領域14)を通過する光に対して180
度の位相差を与えている。
【0057】13は位相シフト部であり、基板11の基
準領域を通過する光に対して90度(又は−90度又は
270度又は−270度)の位相差を与えている。
準領域を通過する光に対して90度(又は−90度又は
270度又は−270度)の位相差を与えている。
【0058】位相差が180度(−180度)ある領域
12のエッジ部では通過光が互いに干渉し、露光量が低
下する。これに対して位相差が90度ある領域13のエ
ッジ部では通過光が干渉せず、露光量は低下しない。
12のエッジ部では通過光が互いに干渉し、露光量が低
下する。これに対して位相差が90度ある領域13のエ
ッジ部では通過光が干渉せず、露光量は低下しない。
【0059】この結果、マスクMを感光基板(レジスト
を塗布したウエハ等)に露光転写し、現像処理工程を経
ると、図10に示すパターンが得られる。
を塗布したウエハ等)に露光転写し、現像処理工程を経
ると、図10に示すパターンが得られる。
【0060】このように本実施形態では基準領域14に
対して位相シフト量が90度の領域を位相シフト部の一
部に設けることによって閉じパターンに限らず、任意の
露光パターンを得ている。
対して位相シフト量が90度の領域を位相シフト部の一
部に設けることによって閉じパターンに限らず、任意の
露光パターンを得ている。
【0061】図11は本発明のマスクの実施形態4の要
部概略図、図12は図11の位相シフト部を抽出した説
明図である。本実施形態は、図8の実施形態3のマスク
パターンを複数個、2次元的に配列したものであり、そ
の他の構成は同じである。
部概略図、図12は図11の位相シフト部を抽出した説
明図である。本実施形態は、図8の実施形態3のマスク
パターンを複数個、2次元的に配列したものであり、そ
の他の構成は同じである。
【0062】図13は本実施形態において得られるパタ
ーン像の概略図である。
ーン像の概略図である。
【0063】図14,図15は本発明のマスクの実施形
態5の要部概略図であり、基板に設ける位相シフト部の
みを示している。本実施形態は、基準領域に対して位相
差が90度と180度あるマスクM1と、該マスクM1
と同一のパターンより成り、基準領域に対して位相差が
−90度と−180度あるマスクM2の2つのマスクを
用いて2重露光し、所定のパターン像を得る露光方法に
用いるためのものである。
態5の要部概略図であり、基板に設ける位相シフト部の
みを示している。本実施形態は、基準領域に対して位相
差が90度と180度あるマスクM1と、該マスクM1
と同一のパターンより成り、基準領域に対して位相差が
−90度と−180度あるマスクM2の2つのマスクを
用いて2重露光し、所定のパターン像を得る露光方法に
用いるためのものである。
【0064】このような2つのマスクM1,M2を用い
て2重露光することにより、マスク作成の誤差によるパ
ターン像の誤差を緩和している。
て2重露光することにより、マスク作成の誤差によるパ
ターン像の誤差を緩和している。
【0065】本実施形態によれば図7で示すようなパタ
ーン像が得られる。尚、図中、12(12a)は位相シ
フト部であり、基板の位相シフト部がない領域(基準領
域14)を通過する光に対して180度(−180度)
の位相差を与えている。
ーン像が得られる。尚、図中、12(12a)は位相シ
フト部であり、基板の位相シフト部がない領域(基準領
域14)を通過する光に対して180度(−180度)
の位相差を与えている。
【0066】13(13a)は位相シフト部であり、基
板の基準領域を通過する光に対して90度(−90度)
の位相差を与えている。
板の基準領域を通過する光に対して90度(−90度)
の位相差を与えている。
【0067】図16,図17は本発明のマスクの実施形
態6の要部概略図である。本実施形態は図14の実施形
態5に比べて基準領域に対する位相差(位相シフト量)
を60度(−60度),120度(−120度),18
0度(−180度)とした2つのマスクM1,M2とを
用いて2重露光をして所定のパターンを得る露光寸法に
用いるものである。
態6の要部概略図である。本実施形態は図14の実施形
態5に比べて基準領域に対する位相差(位相シフト量)
を60度(−60度),120度(−120度),18
0度(−180度)とした2つのマスクM1,M2とを
用いて2重露光をして所定のパターンを得る露光寸法に
用いるものである。
【0068】これによって、本実施形態5と同様にマス
ク作成の誤差によるパターン像の誤差を緩和している。
ク作成の誤差によるパターン像の誤差を緩和している。
【0069】図18は本発明のマスクを用いた高解像度
の露光装置を示す概略図である。
の露光装置を示す概略図である。
【0070】図18において、221はKrF又はAr
Fエキシマレーザー、222は照明光学系、223はマ
スク(レチクル)、224はマスクステージ、227は
マスク223の回路パターンをウエハ228上に縮小投
影する投影光学系、225はマスク(レチクル)チェン
ジャであり、ステージ224に、本発明のマスク又はレ
ベンソン位相シフトマスク(レチクル)又はエッジシフ
タ型のマスク(レチクル)又は位相シフタを有していな
い周期パターンマスク(レチクル)の一方を選択的に供
給する為に設けてある。
Fエキシマレーザー、222は照明光学系、223はマ
スク(レチクル)、224はマスクステージ、227は
マスク223の回路パターンをウエハ228上に縮小投
影する投影光学系、225はマスク(レチクル)チェン
ジャであり、ステージ224に、本発明のマスク又はレ
ベンソン位相シフトマスク(レチクル)又はエッジシフ
タ型のマスク(レチクル)又は位相シフタを有していな
い周期パターンマスク(レチクル)の一方を選択的に供
給する為に設けてある。
【0071】また、マスクステージは予めマスクにバー
コード等に描かれてある情報をもとにマスクを回転させ
る機能を持たせてある。
コード等に描かれてある情報をもとにマスクを回転させ
る機能を持たせてある。
【0072】図18の229はXYZステージであり、
このステージ229は、光学系227の光軸に直交する
平面及びこの光軸方向に移動可能で、レーザー干渉計等
を用いてそのXY方向の位置が正確に制御される。
このステージ229は、光学系227の光軸に直交する
平面及びこの光軸方向に移動可能で、レーザー干渉計等
を用いてそのXY方向の位置が正確に制御される。
【0073】また、図18の装置は、不図示のレチクル
位置合わせ光学系、ウエハ位置合わせ光学系とを備え
る。
位置合わせ光学系、ウエハ位置合わせ光学系とを備え
る。
【0074】図18の露光装置の照明光学系222は部
分的コヒーレント照明とコヒーレント照明とを切換え可
能に構成してあり、コヒーレント照明の場合には、ブロ
ック230内の図示した前述した(1a)又は(1b)
の照明光を、レベンソン型位相シフトレチクル又はエッ
ジシフタ型レチクル又は位相シフタを有していない周期
パターンレチクルの1つに供給し、部分的コヒーレント
照明の場合にはブロック230内に図示した(2a)の
照明光を所望のレチクルに供給する。部分的コヒーレン
ト照明からコヒーレント照明とを切換えは、通常光学系
222のフライアイレンズの直後に置かれる開口絞り
を、この絞りに比して開口径が十分に小さいコヒーレン
ト照明用絞りと交換すればいい。
分的コヒーレント照明とコヒーレント照明とを切換え可
能に構成してあり、コヒーレント照明の場合には、ブロ
ック230内の図示した前述した(1a)又は(1b)
の照明光を、レベンソン型位相シフトレチクル又はエッ
ジシフタ型レチクル又は位相シフタを有していない周期
パターンレチクルの1つに供給し、部分的コヒーレント
照明の場合にはブロック230内に図示した(2a)の
照明光を所望のレチクルに供給する。部分的コヒーレン
ト照明からコヒーレント照明とを切換えは、通常光学系
222のフライアイレンズの直後に置かれる開口絞り
を、この絞りに比して開口径が十分に小さいコヒーレン
ト照明用絞りと交換すればいい。
【0075】本発明の露光方法及び露光装置における2
重露光における露光波長は、400nm以下であり、好
ましくは250nm以下である。250nm以下の露光
波長の光を得るにはKJrFエキシマレーザ(約248
nm)やArFエキシマレーザ(約193nm)を用い
る。
重露光における露光波長は、400nm以下であり、好
ましくは250nm以下である。250nm以下の露光
波長の光を得るにはKJrFエキシマレーザ(約248
nm)やArFエキシマレーザ(約193nm)を用い
る。
【0076】尚、本発明において「投影露光」というの
は、マスクに形成された任意のパターンからの3個以上
の平行光線束が互いに異なる様々な角度で像面に入射し
て露光が行なわれるものである。
は、マスクに形成された任意のパターンからの3個以上
の平行光線束が互いに異なる様々な角度で像面に入射し
て露光が行なわれるものである。
【0077】以上説明した露光方法及び露光装置を用い
てIC,LSI等の半導体チップ、液晶パネル等の表示
素子、磁気ヘッド等の検出素子、CCD等の撮像素子と
いった各種デバイスの製造が可能である。
てIC,LSI等の半導体チップ、液晶パネル等の表示
素子、磁気ヘッド等の検出素子、CCD等の撮像素子と
いった各種デバイスの製造が可能である。
【0078】尚、本発明において (a)照明光学系の照明方法としては、KrFエキシマ
レーザー、ArFエキシマレーザー又はF2エキシマレ
ーザーから光でマスクパターンを照明することが適用可
能である。
レーザー、ArFエキシマレーザー又はF2エキシマレ
ーザーから光でマスクパターンを照明することが適用可
能である。
【0079】(b)露光装置においては屈折系、反射−
屈折系、又は反射系のいずれかより成る投影光学系によ
って前記マスクパターンを投影することが適用可能であ
る。
屈折系、又は反射系のいずれかより成る投影光学系によ
って前記マスクパターンを投影することが適用可能であ
る。
【0080】(c)露光装置としては本発明の露光方法
を露光モードとして有するステップアンドリピート型縮
小投影露光装置や本発明の露光方法を露光モードとして
有するステップアンドスキャン型縮小投影露光装置等が
適用可能である。
を露光モードとして有するステップアンドリピート型縮
小投影露光装置や本発明の露光方法を露光モードとして
有するステップアンドスキャン型縮小投影露光装置等が
適用可能である。
【0081】次に上記説明した投影露光装置を利用した
半導体デバイスの製造方法の実施形態を説明する。
半導体デバイスの製造方法の実施形態を説明する。
【0082】図19は半導体デバイス(ICやLSI等
の半導体チップ、或いは液晶パネルやCCD等)の製造
のフローを示す。
の半導体チップ、或いは液晶パネルやCCD等)の製造
のフローを示す。
【0083】ステップ1(回路設計)では半導体デバイ
スの回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
スの回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
【0084】一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリ
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、前記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、前記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
【0085】次のステップ5(組立)は後工程と呼ば
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。
【0086】ステップ6(検査)ではステップ5で作製
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これが出荷(ステップ7)される。
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0087】図20は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。
【0088】ステップ13(電極形成)ではウエハ上に
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では前記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では前記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
【0089】ステップ17(現像)では露光したウエハ
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト以外の部分を削り取る。ステップ19(レジス
ト剥離)ではエッチングがすんで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト以外の部分を削り取る。ステップ19(レジス
ト剥離)ではエッチングがすんで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0090】本実施形態の製造方法を用いれば、従来は
製造が難しかった高集積度の半導体デバイスを容易に製
造することができる。
製造が難しかった高集積度の半導体デバイスを容易に製
造することができる。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、位相シフ
ト膜による位相シフト量を適切に設定することにより、
任意形状の回路パターンが得られるマスク及びそれを用
いた露光方法を達成することができる。
ト膜による位相シフト量を適切に設定することにより、
任意形状の回路パターンが得られるマスク及びそれを用
いた露光方法を達成することができる。
【図1】本発明のマスクの実施形態1 の説明図
【図2】本発明のマスクの実施形態1の説明図
【図3】本発明のマスクの実施形態1 の説明図
【図4】本発明のマスクの実施形態1 の説明図
【図5】本発明のマスクの実施形態2の説明図
【図6】本発明のマスクの実施形態2の説明図
【図7】本発明のマスクの実施形態2の説明図
【図8】本発明のマスクの実施形態3の説明図
【図9】本発明のマスクの実施形態3の説明図
【図10】本発明のマスクの実施形態3の説明図
【図11】本発明のマスクの実施形態4の説明図
【図12】本発明のマスクの実施形態4の説明図
【図13】本発明のマスクの実施形態4の説明図
【図14】本発明のマスクの実施形態5の説明図
【図15】本発明のマスクの実施形態5の説明図
【図16】本発明のマスクの実施形態6の説明図
【図17】本発明のマスクの実施形態6の説明図
【図18】本発明の露光装置の要部概略図
【図19】本発明のデバイスの製造方法のフローチャー
ト
ト
【図20】本発明のデバイスの製造方法のフローチャー
ト
ト
【図21】従来の露光装置の要部概略図
【図22】従来の位相シフトの原理説明図
【図23】従来の位相シフトの説明図
【図24】従来の位相シフトの説明図
M,M1,M2 マスク 11 基板 12,13,14 位相シフト部 221 エキシマレーザ 222 照明光学系 223 マスク(レチクル) 224 マスク(レチクル)ステージ 225 マスク 226 マスク(レチクル)チェンジャ 227 投影光学系 228 ウエハ 229 XYZステージ
Claims (13)
- 【請求項1】 位相シフト量が互いに異なる複数の位相
シフト部を有していることを特徴とするマスク。 - 【請求項2】 基板上に遮光部が無く、位相シフト量が
互いに異なる複数の位相シフト部を有していることを特
徴とするマスク。 - 【請求項3】 前記複数の位相シフト部の位相シフト量
は0度,90度,180度であることを特徴とする請求
項1又は2のマスク。 - 【請求項4】 前記複数の位相シフト部の位相シフト量
は0度,−90度,−180度であることを特徴とする
請求項1又は2のマスク。 - 【請求項5】 前記複数の位相シフト部の位相シフト量
は0度,60度,120度,180度であることを特徴
とする請求項1又は2のマスク。 - 【請求項6】 前記複数の位相シフト部の位相シフト量
は0度,−60度,−120度,−180度であること
を特徴とする請求項1又は2のマスク。 - 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項のマスク
を用いて感光基板にパターン像を露光転写していること
を特徴とする露光方法。 - 【請求項8】 請求項1から6のいずれか1項のマスク
を複数用いて感光基板を多重露光していることを特徴と
する露光方法。 - 【請求項9】 請求項1から6のいずれか1項のマスク
を用いて感光基板上にパターン像を露光転写することを
特徴とする露光装置。 - 【請求項10】 請求項1から6のいずれか1項のマス
クを複数用いて感光基板を多重露光していることを特徴
とする露光装置。 - 【請求項11】 請求項7又は8の露光方法を用いてい
ることを特徴とする露光装置。 - 【請求項12】 請求項7,8の露光方法を用いてレチ
クル面上のパターンをウエハ面上に転写した後、該ウエ
ハを現像処理工程を介してデバイスを製造していること
を特徴とするデバイスの製造方法。 - 【請求項13】 請求項9,10又は11の露光装置を
用いて、レチクル面上のパターンをウエハ面上に転写し
た後、該ウエハを現像処理工程を介してデバイスを製造
していることを特徴とするデバイスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20134098A JP2000019712A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | マスク及びそれを用いた露光方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20134098A JP2000019712A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | マスク及びそれを用いた露光方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000019712A true JP2000019712A (ja) | 2000-01-21 |
Family
ID=16439412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20134098A Pending JP2000019712A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | マスク及びそれを用いた露光方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000019712A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7542063B2 (en) | 2004-09-21 | 2009-06-02 | Samsung Mobile Display Co., Ltd. | Laser irradiation apparatus and method of fabricating organic light emitting display using the same |
-
1998
- 1998-06-30 JP JP20134098A patent/JP2000019712A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7542063B2 (en) | 2004-09-21 | 2009-06-02 | Samsung Mobile Display Co., Ltd. | Laser irradiation apparatus and method of fabricating organic light emitting display using the same |
US7999839B2 (en) | 2004-09-21 | 2011-08-16 | Samsung Mobile Display Co., Ltd. | Laser irradiation apparatus and method of fabricating organic light emitting display using the same |
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