JP2000019245A - Fm−cwレーダ装置 - Google Patents

Fm−cwレーダ装置

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JP2000019245A
JP2000019245A JP10183492A JP18349298A JP2000019245A JP 2000019245 A JP2000019245 A JP 2000019245A JP 10183492 A JP10183492 A JP 10183492A JP 18349298 A JP18349298 A JP 18349298A JP 2000019245 A JP2000019245 A JP 2000019245A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、近接する複数の目標物の相対速度が
緩やかである場合は、ピークの全組み合わせから整合の
とれたピークの組み合わせを検出するのに時間がかか
り、また誤った組み合わせを検出することがある。 【解決手段】 周波数解析処理器51は、ビート信号の
離散値データからスペクトラムを抽出する。ターゲット
認識器52は、入力スペクトラムから一定以上のしきい
値をもつピークを検出し、すでに確定しているターゲッ
トの次サイクルでの推定位置にピークペアがあるかどう
かを判別してターゲットの追従を行い、確定ターゲット
以外の新規ターゲットに対して最も適合度合いが高いピ
ークペアを仮ピークペアとして求めた後、前サイクルで
推定した位置に仮ピークペアがあるかどうかを判別して
ターゲットの確定を行い、その確定ターゲットのピーク
ペアから当該レーダ装置と目標物との間の距離、及び相
対速度を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はFM−CWレーダ装
置に係り、特に周波数変調された連続波を送信波として
自動車などの目標物に向けて送信し、その目標物から反
射されて戻ってきた反射派を受信波として取り入れて、
当該目標物との距離及び目標物との相対速度を検出する
FM−CWレーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車に搭載され、前方や後
方を走行する他の自動車を監視して、それらとの距離や
相対速度を同時に測定できるFM−CW(Frequency Mo
dulation - Continuous Wave)レーダ装置が知られてい
る(特開平6−138217号公報、特開平7−120
549号公報、特開平9−288171号公報、特開平
10−20025号公報など)。また、車載レーダ装置
には、ミリ波帯の電波を応用したミリ波レーダがあり、
ミリ波レーダにもFM−CWレーダ装置がある。
【0003】このFM−CWレーダ装置は、三角波によ
って周波数変調(FM)された連続波を送信波として前
方に位置する自動車などの目標物に向けて送信し、当該
目標物によって反射されて戻ってきた反射波を受信波と
して取り入れて、その時の送信波と受信波をミキシング
して得られるビート信号をたとえば高速フーリエ変換
(FFT)のような周波数解析手法によって信号処理す
ることで目標物との距離、及び相対速度を算出する装置
である。
【0004】このFM−CWレーダ装置は自動車に搭載
され、前方や後方を走行する他の自動車を監視して距
離、及び相対速度を同時に測定することができ、特に、
前方を走行する自動車の監視をすることで、自動車の追
突、あるいは衝突事故を未然に防ぐものであり、今後大
いに役立つことが期待されている。
【0005】このFM−CWレーダ装置における距離、
及び相対速度の算出には、三角波の上り区間と下り区間
に対応するビート信号のスペクトラムにおいて、目標物
を示すピーク周波数が使用される。単一の目標物の場
合、上り区間のピーク周波数faと下り区間のピーク周
波数fbから距離Rと相対速度Vは、それぞれピーク周
波数の和算値と差分値に比例する形、すなわち、 R=A・((fa+fb)/2) V=A・((fa−fb)/2) (A:定数) による演算式により求められる。しかし、目標物が複数
存在する場合は上り区間と下り区間のスペクトラムに目
標物の数だけのピークが現れる。
【0006】複数の目標物の距離と相対速度を検出する
ためには、これらの上り区間のピークと下り区間のピー
クを正確に組み合わせることが必要である。そこで、従
来の一つの方法として、上り区間と下り区間のスペクト
ラムのピークの全組み合わせによる目標物の距離と相対
速度から一定時間後の目標物の位置を推測して整合がと
れているピーク同士を組み合わせて、それぞれ複数の目
標物の距離と相対速度を求めている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
のFM−CWレーダ装置では、距離及び相対速度の算出
には、三角波の上り区間と下り区間に対応するビート信
号のスペクトラムにおいて、目標物を示すピーク周波数
を使用しているが、近接する複数の目標物の相対速度が
緩やかである場合は、目標物の位置が時間的に変化する
割合が小さいため、ピークの全組み合わせから整合のと
れたピークの組み合わせを検出するのに時間がかかり、
また誤った組み合わせを検出する等の問題がある。
【0008】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
三角波の上下区間に対応したビート信号のスペクトラム
のピークの適合度合いを算出し、適合度合いの高いピー
ク対を仮ピークペアとして目標物のピーク組み合わせの
候補とし、目標物の位置の時間的変化と関連づけること
で、誤った上下区間のピークの組み合わせを防止し、正
確なピーク対を求め、目標物の距離と相対速度を精度良
く検出できるFM−CWレーダ装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、一定周期の変調信号で周波数変調された信
号を送信波として目標物に向けて送信し、目標物からの
反射波を受信して送信波とのビート信号を得る送受信手
段と、ビート信号を周波数解析処理してビート信号のス
ペクトラムを抽出する周波数解析処理器と、周波数解析
処理器で得られたスペクトラムから、変調信号の半周期
毎に一定のしきい値以上のピークを検出し、変調信号の
各周期毎に前半の半周期と後半の半周期に対応したピー
クのペアのうち、適合度合いの高いピークのペアを仮ピ
ークペアとして目標物のピーク組み合わせの候補とし
て、次の周期の仮ピークペアの時間位置を推定し、次の
周期の実際の検出ピークの時間位置と推定時間位置とに
基づいてターゲットの確定を行い、そのターゲット認識
器により確定されたターゲットのピークペアから目標物
までの距離及び目標物との相対速度を算出するターゲッ
ト認識器とを有する構成としたものである。
【0010】ここで、上記のターゲット認識器は、周波
数解析器で得られたスペクトラムから一定のしきい値以
上のピークを検出するピーク周波数検出器と、変調信号
の各周期毎に前半の半周期と後半の半周期に対応したピ
ークのペアが、既に確定したターゲットの変調信号の次
の周期での推定時間位置にあるかどうか判別してターゲ
ットの追従を行うターゲット追従器と、確定ターゲット
以外の新規ターゲットに対してピークのペアのうち適合
度合いの高いピークのペアを仮ピークペアとして目標物
のピーク組み合わせの候補とする仮ピークペア検出器
と、前周期で推定した時間位置に略等しい位置に仮ピー
クペア検出器で検出された仮ピークペアがあるかどうか
判別してターゲットを確定するターゲット確定器と、確
定しているターゲットのピークペアから目標物までの距
離及び目標物との相対速度を検出する検出器とよりな
る。
【0011】本発明では、周波数解析処理器で得られた
スペクトラムから、変調信号の半周期毎に一定のしきい
値以上のピークを検出し、変調信号の各周期毎に前半の
半周期と後半の半周期に対応したピークのペアのうち、
適合度合いの高いピークのペアを仮ピークペアとして目
標物のピーク組み合わせの候補として、次の周期の仮ピ
ークペアの時間位置を推定し、次の周期の実際の検出ピ
ークの時間位置と推定時間位置とに基づいてターゲット
の確定を行い、その確定されたターゲットのピークペア
から目標物までの距離及び目標物との相対速度を算出す
るようにしたため、目標物との相対速度に依存せずに適
合度合いの高いピークペアと時系列上の整合性を利用し
て、信頼度の高いピークペアを選択することでターゲッ
トを確定できる。
【0012】また、本発明は、ターゲット認識器により
算出された目標物までの距離及び目標物との相対速度に
基づいて、自装置に対して危険か否かを判別する危険判
別器と、危険判別器により危険と判別されたときは警報
を発生する警報器とを有する構成としたものである。こ
の発明では、上記の目標物が障害物である場合、障害物
の近接を判断して警報を発生することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面と共に説明する。図1は本発明になるFM−C
Wレーダ装置の一実施の形態のブロック図、図2は図1
中のレーダヘッドの一例の構成図、図3は図1中のター
ゲット認識器の一実施の形態のブロック図、図4は図1
の動作を説明するためのフローチャート、図5は図4に
示したターゲット認識器を説明するためのフローチャー
ト、図7、6は図5に示したフローチャートの仮ピーク
ペア算出ルーチンを説明するためのフローチャート、図
6は図5に示したフローチャートの確定ターゲット追従
判別ルーチンを説明するためのフローチャート、図9は
図5に示したフローチャートの仮ピークペアの確定判別
ルーチンを説明するためのフローチャートである。
【0014】図1に示すように、この実施の形態のFM
−CWレーダ装置は、レーダヘッド1、低域フィルタ
(LPF)2、増幅器3、A/D変換器4、マイクロプ
ロセッサ5及び警報器6よりなる。レーダヘッド1自体
の構成は従来と同様であり、図2に示すように、送信ア
ンテナ11と受信アンテナ12が備えられ、三角波発生
器13により発生された、図12に示す一定周期の三角
波が電圧制御発振器(VCO)14に制御電圧として供
給され、これより三角波でVCO14の自走発振周波数
を周波数変調して得られたFM変調波が取り出される。
この三角波を変調信号とする連続波であるFM変調波
は、方向性結合器15を通して送信アンテナ11から送
信波として目標物へ送信される。
【0015】送信波は目標物により反射されて、その反
射波が受信アンテナ12で受信され、ミキサ16に供給
されて方向性結合器15により分岐された前記FM変調
波と周波数変換される。ここで、受信反射波は、このレ
ーダ装置と目標物との間の距離に応じて、またこのレー
ダ装置と目標物との間の相対速度によるドップラシフト
に応じて送信波との間に位相差及び振幅差を有している
ため、ミキサ16からは上記の距離や相対速度に応じた
周波数のずれを示すビート信号が取り出される。このビ
ート信号は、増幅器17で増幅された後、図1の低域フ
ィルタ(LPF)2に入力される。
【0016】図1において、LPF2は、このビート信
号の低域周波数成分を濾波する。増幅器3は、LPF2
により濾波されたビート信号を増幅してA/D変換器4
に供給する。A/D変換器4は、入力信号をディジタル
信号に変換してマイクロプロセッサ5に入力する。
【0017】マイクロプロセッサ5は、周波数解析処理
器51と、ターゲット認識器52と、危険判別器53と
を備える。周波数解析処理器51は、図2の三角波発生
器13の出力三角波の周期に同期した同期信号が入力さ
れると共に、A/D変換器4により一定時間でサンプリ
ングされたビート信号の離散値データから高速フーリエ
変換(FFT:Fast Fourier Transform)などの周波数成分
解析手法を用いてスペクトラムを抽出する。ターゲット
認識器52は、周波数解析処理器51で算出されたスペ
クトラムに基づいて、このFM−CWレーダ装置から目
標物までの距離と相対速度を算出する。
【0018】図3はターゲット認識器52の一実施の形
態のブロック図を示す。同図において、ピーク周波数検
出器521は、周波数解析処理器51で得られたスペク
トラムから一定以上のしきい値をもつピークを検出す
る。ターゲット追従器522は、すでに確定しているタ
ーゲットの次サイクルでの推定位置にピークペアがある
かどうかを判別してターゲットの追従を行う。仮ピーク
ペア検出器523は、確定ターゲット以外の新規ターゲ
ットに対して最も適合度合いが高いピークペアを仮ピー
クペアとして求める。
【0019】ターゲット確定器524は、前サイクルで
推定した位置に仮ピークペア検出器523で求められた
前記仮ピークペアがあるかどうかを判別してターゲット
の確定を行う。距離及び相対速度検出器525は、確定
しているターゲットについてそのピークペアから当該レ
ーダ装置と目標物との間の距離、及び相対速度を検出す
る。
【0020】危険判別器53は、ターゲット認識器52
で得られた距離及び相対速度から目標物に対する危険度
を判別する。警報器6は、危険判別器53によって判定
された危険度合いにより、このFM−CWレーダ装置を
搭載している自動車の運転者に対して、警報表示或いは
警報音などにより警告する。すなわち、図11に示すよ
うに、このFM−CWレーダ装置が搭載されている自動
車(これをレーダ車というものとする)21の前方に、
例えば3台の先行車22、23及び24が走っているよ
うな場合、三角波の半周期の単調増加区間である上り区
間と半周期の単調減少区間である下り区間のそれぞれに
おいて、先行車22〜24で反射された反射波を受信し
てそれらの間の距離や相対速度を測定することができ、
これにより同一方向に走行している先行車22及び23
への追突や、反対方向に走行している先行車23との衝
突を避けることができる。
【0021】この実施の形態は、電波信号を用いて、先
行車等の目標物との距離及び目標物との相対速度を検出
するFM−CWレーダ装置において、電波信号を処理す
ることにより、目標物に関連したスペクトラムを抽出す
る周波数解析処理器51と、前記スペクトラムのピーク
周波数を検出するピーク周波数検出器521と、前記ピ
ーク周波数から前記目標物の追従を判別するターゲット
追従器522と、新規目標物に対して仮ピークペアを求
める仮ピークペア検出器523と、前記仮ピークペアか
ら前記新規目標物の確定を判別するターゲット確定器5
24と、前記目標物との距離及び相対速度を検出する距
離及び相対速度検出器525を有することを特徴とする
もので、次に、本発明の要部の図1のマイクロプロセッ
サ5における動作原理について詳細に説明する。
【0022】マイクロプロセッサ5は、メインルーチン
のほかに周波数解析処理器51など、各種の動作プログ
ラムにより支えられている。このFM−CWレーダ装置
を搭載している自動車のエンジンを作動させるため、イ
グニッションキーを操作して電源を投入すると、一定時
間経過後にマイクロプロセッサ5のリセットが解除され
る。リセット解除とともに、マイクロプロセッサ5が起
動され、零番地からプログラムを実行し、図4に示すフ
ローチャートに従ってメインルーチンを起動する。
【0023】このメインルーチンにおいては、まず、イ
ニシャライズが行われて、各種の変数が初期化され(ス
テップS1)、続いて周波数解析処理が行われる(ステ
ップS2)。この周波数解析処理について、図1と共に
説明する。レーダヘッド1から送出された送信波が目標
物に反射して反射波として戻り、送信波と受信反射波か
らビート信号が生成される。三角波による周波数変調
(FM変調)された電波が出力されると同時に、ビート
信号のA/D変換がA/D変換器4において開始され
る。
【0024】このビート信号の離散値化されたデータ
は、A/D変換器4から逐一マイクロプロセッサ5内部
に蓄積される。また、このA/D変換は一定のサンプリ
ング時間毎に実行され、そのためにサンプリング時間の
監視には一般的にタイマ割り込みなどが用いられること
が多い。A/D変換器4によるビート信号の離散値化
は、図12に示す三角波の一周期分実行される。この三
角波の一周期で三角波の上り区間と下り区間に相当する
ビート信号の離散値データがマイクロプロセッサ5に蓄
積されたことになる。
【0025】この三角波の上り区間、及び下り区間に相
当するビート信号の離散値データからFFT(等に代表
される周波数解析手法によって各々の区間の離散的なス
ペクトラムが得られる。以上が図4のステップS3の周
波数解析処理である。
【0026】続いて、ステップS2で得られた離散的な
スペクトラムに基づいて三角波の上り区間と下り区間の
ピークの組み合わせを求めて、距離と相対速度を検出す
る、ターゲット認識処理が行われ(ステップS3)、続
いてステップS3で求めた距離、及び相対速度に基づい
て自車に対しての危険度を判別する(ステップS4)。
危険度が高いと判断された場合は、ドライバに対して図
1の警報器6で警報表示により注意を促す。
【0027】次に、本実施の形態の要部であるターゲッ
ト認識器52によるステップS3のターゲット認識処理
動作について図5等のフローチャートを用いて詳細に説
明する。まず、離散的なスペクトラムから、前記三角波
の上り区間のピークを検出する。通常ピーク位置は一定
以上のしきい値をもつスペクトルを抜き出し、その中心
周波数を求めることで検出される。同様にして、前記三
角波の下り区間のピークを検出する(ステップS1
0)。このようにして目標物に等しい数のスペクトラム
のピークが上下の各区間において同一数検出されること
になる。
【0028】次に、すでにターゲットとして認識されて
いる確定ターゲットの追従判別が行われる(ステップS
11)。確定ターゲットの追従判別については図6と図
10を用いて詳細に説明する。
【0029】まず、すでにターゲットとして認識されて
いる確定ターゲットがあるかどうかを調べる(図6のス
テップS50)。確定ターゲットとは後述する仮ピーク
ペアの確定判別においてターゲットとして認識された目
標物を指している。確定ターゲットがなければ未確定の
ターゲットのみか、或いはしきい値以上のスペクトラム
のピークが存在しないかのいずれかであり、追従判別は
実行されずそのままリターン処理する。
【0030】一方、確定ターゲットがある場合は、確定
ターゲットすべてについて追従判別を行ったかどうかを
調べて(図6のステップS51)、すべての確定ターゲ
ットについて追従判別を行ったならリターン処理する。
未だすべての確定ターゲットについて追従判別を行って
いないなら、未確認の確定ターゲットについて追従判別
を行う。
【0031】未確認の確定ターゲットがある場合は、前
回推定した位置にピークペアがあるかの追従判別を行う
(図6のステップS52)。この追従判別処理を図10
を用いて詳細に説明する。図10において、時刻t=N
で二つのターゲットが確定しているものとする。それぞ
れのターゲットは、(PKup1(N),PKdn1
(N))、(PKup2(N),PKdn2(N))の
ピークペアで表される。この時刻において次サイクルt
=N+1での両ターゲットの位置を推定する。そこで、
推定された両ターゲットを(PKup1R(N),PK
dn1R(N))、(PKup2R(N),PKdn2
R(N))とする。
【0032】次サイクルt=N+1では、t=Nで推定
した位置にピークペアがあるかどうかを調べる。この場
合、図10のt=N+1において点線で示されている推
定位置とほぼ等しい位置にピークペア(PKup1(N
+1),PKdn1(N+1))が存在すれば、ターゲ
ット確定が更新されたとして、図6のステップS53で
追従判別が完了したものとして、ピークペア(PKup
1(N+1),PKdn1(N+1))を新たに確定タ
ーゲットとする。
【0033】一方、図10のt=N+1において点線で
示されている推定位置とほぼ等しい位置にピークペアが
存在しない場合は、図6のステップS54で確定ターゲ
ット(PKup1(N),PKdn1(N))のターゲ
ットとしての認識は行われず、そのターゲットは消滅し
たと判断される。
【0034】図6のステップS55では、更新された確
定ターゲット(PKup1(N+1),PKdn1(N
+1))の次サイクルt=N+2での推定位置(PKu
p1R(N+1),PKdn1R(N+1))を求め
る。ここで求められた推定位置は次サイクルt=N+2
で確定ターゲット追従判別に用いられる。
【0035】図6のステップS56では、ステップS5
3で更新された確定ターゲット(PKup1(N+
1),PKdn1(N+1))を後述する仮ピークペア
算出のピーク候補から除外する。次に再びステップS5
1へ戻り、確定ターゲットについてすべて調べたかどう
かを判定して、全部の確定ターゲットについて調べて追
従判別を完了しているならば、確定ターゲット追従判別
のサブルーチンからメインルーチンへリターンする。
【0036】ステップS11で確定ターゲットの追従判
別が完了した後、ステップS56で更新された確定ター
ゲットを除いた残りのピークについて、図5のステップ
S12において仮ピークペアを算出する。次に、この仮
ピークペアの算出処理について、図7、図8と図11乃
至図15を用いて詳細に説明する。
【0037】いま、図11に示すように、この実施の形
態のFM−CWレーダ装置が搭載されている自動車(こ
れをレーダ車というものとする)21の前方に、3台の
先行車22、23及び24が走っているものとする。図
12に示す三角波によってFM変調された電波の送受信
によって得られるビート信号を、離散値化した後、周波
数解析処理器51でFFT等の周波数解析して得られる
スペクトルは、例えば図13の様になる。このとき、三
角波の上り区間と下り区間のスペクトルピークの組み合
わせは全くの未知である。図7、6と図13を用いて以
下詳細に説明する。
【0038】ステップS12での仮ピークペアの算出処
理においては、まず上り区間に未検索のピークがあるか
どうかを調べる(図7のステップS21)。これは順々
に上り区間のピークに対応して下り区間のピークを仮ピ
ークペアとして算出していくためである。上り区間に未
検索のピークがあればステップS22へ進み、すべてを
検索したならば、ステップS23へ進む。ここでは、最
初の検索なので図7のステップS22へ進む。
【0039】ステップS22では、上り区間で最も低周
波数のピークを選択してPKup(i)とする。これは
順々に周波数の低いピークから検索して仮ピークペアを
求めるためである。この例では図13のPKup1が選
ばれる。続いて、PKup(i)に対する下り区間の仮
ピークペア検索範囲を設定する(図7のステップS2
4)。これはPKup(i)に対応する下り区間のピー
クの存在する範囲を限定するもので、こうすることによ
り効率的に仮ピークペアを算出することができる。実際
には、相対速度が零の場合は上り区間と下り区間のピー
ク位置は一致するが、零でない場合はその位置は異な
る。ここで、相対速度の検出範囲を例えば±200km
/hとすれば、それにより下り区間の検索範囲が決定さ
れる。
【0040】続いて、下り区間の検索範囲にあるピーク
を順々に検索するが、未検索のピークがあるかどうかを
調べる(図7のステップS25)。この例では、図13
のピークPKup1に対応する下り区間の検索範囲31
にはピークPKdn1とピークPKdn2が存在する。
検索範囲31に未検索のピークがあればステップS21
へ戻るが、ここでは未検索のピークがあるのでステップ
S26へ進む。
【0041】ステップS26では、下り区間の検索範囲
で最も低周波数のピークを選択してPKdn(j)とす
る。これは順々に周波数の低いピークから検索して仮ピ
ークペアを求めるためである。図13の例ではピークP
Kdn1がPKdn(j)として選ばれる。
【0042】続いて、上り区間のピークPKup(i)
と下り区間のピークPKdn(j)との区間積分の差分
IDEFを算出する(図7のステップS27)。ピーク
PKup(i)の積分値は、あらかじめ設定された積分
区間(図13に32で示す)内で算出される。下記に示
すようにピークPKup(i)の積分値は次のように算
出される。
【0043】 ΔPKup(i)=ΣPWSup(fup) (1) また、ピークPKdn(j)の積分値は同様にして次の
ように算出される。
【0044】 ΔPKdn(j)=ΣPWSdn(fdn) (2) 上記の両積分値から区間積分の差分IDEFijは次式
により算出される。
【0045】 IDEFij=|ΔPKup(i)−ΔPKdn(j)| (3) 図13の例では、上り区間のピークPKup1と下り区
間のピークPKdn1との区間積分の差分IDEF11
は次式で算出することができる。
【0046】 IDEF11= |ΔPKup1− ΔPKdn1| (4) 続いて、上り区間のピークPKup(i)と下り区間の
ピークPKdn(j)とのピークレベルの差分PLDE
Fを算出する(図7のステップS28)。また、ピーク
PKup(i)、PKdn(j)のピークレベルはあら
かじめ設定された積分区間中で最もレベルの高い、ピー
クが選定される。このステップS28では次式によりピ
ークレベルの差分を算出することができる。
【0047】 PLDEF=|PKup(i)max−PKdn(j)max| (5) 図13の例では、上り区間のピークPKup1と下り区
間のピークPKdn1とのピークレベルの差分PLDE
Fは次の式で算出することができる。
【0048】 PLDEF=|PKup(i)max−PKdn(j)max| (6) 続いて、前記区間積分の差分IDEFと前記ピークレベ
ルの差分PLDEFから次式によりスペクトル適合度合
いWijを算出して、ピークPKup(i)と対を成す
PKdn(j)とを一組としてピークペアの集合PPi
{}に加える(図7のステップS29)。
【0049】 Wij=1/(IDEF×PLDEF) (7) 図13の例では、W11が算出されて、集合PPi
{(PKup1,PKdn1)}に要素として加えられ
る。
【0050】ステップS29の処理が終ると、次にステ
ップS25に戻り、下り区間の検索範囲に未検索のピー
クがあるかどうかを調べる。図13の例では、ピークP
Kup1に対応する下り区間の検索範囲31にはピーク
PKdn2が存在するので、ステップS26へ再び進
む。
【0051】ステップS26からステップS29におい
ては上記と同様にして区間積分の差分IDEFとピーク
レベルの差分PLDEF、及びスペクトル適合度合いW
12が算出されて、ピークペアの集合PPi{(PKu
p1,PKdn1),(PKup1,PKdn2)}に
要素として加えられる。
【0052】再びステップS25に戻り、下り区間の検
索範囲に未検索のピークがあるかどうかを調べる。図1
3の例では、ピークPKup1に対応する下り区間の検
索範囲31には未検索のピークは存在しないので、ステ
ップS21へ進む。ステップS21では上り区間に未検
索のピークがあるかどうかを調べる。図13の例では、
上り区間に未検索のピークPKup2、PKup3かあ
るので、再びステップS22へ進む。
【0053】次のステップS22からは前記のピークP
Kup1の場合と同様に、未検索のピークPKup
(i)に対して下り区間の仮ピークペア検索区間を設定
した後、検索範囲内に存在するピークPKdn(j)と
のスペクトル適合度合いWijを求めてピークペアの集
合PPi{}に加える。図13の例では、ピークPKu
p2に対して検索範囲内にピークPKdn1とピークP
Kdn2が存在しており、それぞれの適合度合いW21
とW22を算出して、ピークペアの集合PP2{(PK
up2,PKdn1),(PKup2,PKdn2)}
に加える。
【0054】また、同様にしてピークPKup3に対し
ては検索範囲内にピークPKdn3が存在しており、そ
れぞれの適合度合いW33を算出して、ピークペアの集
合PP3{(PKup3,PKdn3)}に加える。
【0055】再びステップS21へ戻ったとき、上り区
間のすべてのピークについて検索したのでステップS2
3に進む。ステップS23では、再度上り区間の各ピー
クを再検索するため、ステップS21、及び25で検索
済とされたピークの属性をすべて未検索とした後、図8
のステップS30に進む。
【0056】ステップS30では、上り区間に未検索の
ピークがあるかどうかを調べる。これは順々に上り区間
のピークに対応して下り区間のピークを仮ピークペアと
してピークペアの集合から選択していくためである。す
べてを検索していなければステップS31へ進み、すべ
てを検索したならばメインルーチンヘリターンする。こ
こでは、最初の検索なのでステップS31へ進む。ステ
ップS31では、上り区間で最も低周波数のピークを選
択してPKup(i)とする。これは順々に周波数の低
いピークから検索してピークペアの集合から仮ピークペ
アを選択するためである。図13の例ではPKup1が
選ばれる。
【0057】続いて、ピークPKup(i)のピークペ
アの集合PPi{}から適合度合いが最も高いペアを仮
ピークペアSPP(i,j)とし、目標物のピーク組み
合わせの候補とする(図8のステップS32)。これ
は、上り区間と下り区間のピーク対は前述した区間積分
の差分IDEF及びピークレベルの差分PLDEFが小
さいほど整合が取れている(相関が強い)ので、前記
(7)式から適合度合いWijが高いほど(大きいほ
ど)、真のピーク対である確率が高いためである。図1
3の例では、ピークPKup1のピークペアの集合PP
i{}から最も適合度合いが高いピークペア(PKup
1,PKdn1)を仮ピークペアSPP(1,1)とす
る。
【0058】続いて、ステップS32で選択された仮ピ
ークペアの下り区間のピークPKdn(j)はすでに仮
ピークペアを成しているかどうかを調べる(図8のステ
ップS33)。これはすべてのピークペアの集合PPi
{}から最も適合度合いが高いピークペアを仮ピークペ
アとするためである。図13の例では、ピークPKdn
1は仮ピークペアを成していないので、ステップS30
に戻る。
【0059】ステップS30では、未検索の上り区間の
ピークがあるかどうかを調べて、あれば、以後同様のス
テップにより仮ピークペアをピークペアの集合PP
i{}から選択する。図13の例では、上り区間すべて
の検索が終了した時点で仮ピークペアSPP(1,
1)、SPP(2,2)、SPP(3,3)が算出され
ている。
【0060】ここで、上記のステップS33で仮ピーク
ペアを成すピークPKdn(j)が既に仮ピークペアを
成していると判定する場合を、図14と図15の両方を
例にとって説明する。まず、図14の例について説明す
る。この例では、下り区間の二つのピークPKdn2と
PKdn3はピークとして認識できるが、スペクトルの
一部が重なっている。この例で、ステップS23までに
各スペクトル適合度合いWijとピークペアの集合PP
i{}が求められているとする。
【0061】ステップS30では、上り区間に未検索の
ピークがあるかどうかを調べる。これは順々に上り区間
のピークに対応して下り区間のピークを仮ピークペアと
してピークペアの集合から選択していくためである。す
べてを検索していなければステップS31へ進み、すべ
てを検索したならばメインルーチンヘリターンする。こ
こでは、最初の検索なのでステップS31へ進む。
【0062】ステップS31では、上り区間で最も低周
波数のピークを選択してPKup(i)とする。これは
順々に周波数の低いピークから検索してピークペアの集
合から仮ピークペアを選択するためである。図14の例
ではPKup1が選ばれる。ステップS32で、ピーク
PKup(i)のピークペアの集合PPi{}から適合
度合いが最も高いペアを仮ピークペアSPP(i,j)
とする。図14の例では、ピークPKup1のピークペ
アの集合PPi{}から最も適合度合いが高いピークペ
ア(PKup1,PKdn1)を仮ピークペアSPP
(1,1)とする。
【0063】ステップS33では、ステップS32で選
択された仮ピークペアの下り区間のピークPKdn
(j)はすでに仮ピークペアを成しているかどうかを調
べる。これはすべてのピークペアの集合PPi{}から
最も適合度合いが高いピークペアを仮ピークペアとする
ためである。図14の例では、ピークPKdn1は仮ピ
ークペアを成していないので、ステップS30に戻る。
【0064】ステップS30では、再び上り区間に未検
索のピークがあるかどうかを調べる。図14の例では、
ピークPKup2とピークPKup3が未検索である。
さらに、ステップS31で、上り区間で最も低周波数の
ピークPKup2が選択される。ステップS32では、
ピークPKup2のピークペアの集合PP2{}から最
も適合度合いが高いピークペア(PKup2,PKdn
1)を仮ピークペアSPP(2,1)とする。
【0065】ステップS33では、ステップS32で選
択された仮ピークペアの下り区間のピークPKdn1は
すでに仮ピークペアを成しているかどうかを調べる。図
14の例では、ピークPKdn1は既にピークPKup
1の仮ピークペアを成しているので、図8のステップS
34に進む。
【0066】ステップS34では、既に下り区間のピー
クPKdn(j)と仮ピークペアを成す上り区間のピー
クをPKup(k)とする。図14の例では、ピークP
Kdn1は既にピークPKup1と仮ピークペアを成し
ているので、ピークPKup1が選択される。
【0067】続いて、両仮ピークペア(PKup
(i),PKdn(j))、(PKup(k),PKd
n(j))のどちらが適合度合いが高いかを比較する
(図8のステップS35)。図14の例では、仮ピーク
ペア(PKup1,PKdn1)の適合度合いW11
と、仮ピークペア(PKup2,PKdn1)の適合度
合いW21のどちらが高いかを比較される。仮ピークペ
ア(PKup(i),PKdn(j))の適合度合いW
ijが、仮ピークペア(PKup(k),PKdn
(j))の適合度合いWkjより高い場合はステップS
36へ進み、逆に低い場合はステップS37へ進む。
【0068】ステップS36では、仮ピークペア(PK
up(i),PKdn(j))の適合度合いWijが、
適合度合いWkjより高いので、仮ピークペアSPP
(k,j)を解除する。続いて、ピークペアの集合PP
K{}から次に適合度合いが高いピークペアを仮ピーク
ペアSPP(k,m)とする(図8のステップS3
8)。
【0069】一方、ステップS37では、仮ピークペア
(PKup(k),PKdn(j))の適合度合いWk
jが、適合度合いWijより高いので、ピークペアの集
合PPi{}から次に適合度合いが高いピークペアを仮
ピークペアSPP(i,n)とする。
【0070】図14の例では、仮ピークペア(PKup
1,PKdn1)の適合度合いW11が、(PKup
2,PKdn1)の適合度合いW21より高いので、ス
テップS36において、仮ピークペア(PKup2,P
Kdn1)、すなわちSPP(2,1)を解除する。そ
して、仮ピークペアSPP(2,1)が解除されたの
で、ステップS38において、ピークPKup2に対応
する仮ピークペアをピークペアの集合PP2{}から次
に適合度合いが高いピークペア(PKup2,PKdn
2)を仮ピークペアSPP(2,2)とする。
【0071】ステップS37又はS38の処理が終る
と、ステップS30に戻り、上り区間に未検索のピーク
があるかどうかを調べる。図14の例では、ピークPK
up3が未検索であるので、続くステップS31でピー
クPKup3が選択される。続いて、ステップS32で
は、ピークペアの集合PP3{}から適合度合いが最も
高いピークペア(PKup3,PKdn3)を仮ピーク
ペアSPP(3,3)とする。
【0072】ステップS33では、ピークPKdn3は
仮ピークペアを成していないので再度ステップS30へ
戻る。ステップS30では、上り区間の未検索のピーク
があるかどうか調べるが、既に全ピークについて調べた
のでメインルーチンヘリターンする。
【0073】また、図15は図14においてピークPK
dn2とピークPKdn3が重複した場合である。この
場合には、一連の仮ピークペア検出フローチャートによ
ればピークペア(PKup1,PKdn1)が仮ピーク
ペアSPP(1,1)、ピークペア(PKup3,PK
dn3)が仮ピークペアSPP(3,3)となり、ピー
クPKup2はペアとなるピークが下り区間に存在しな
いのでフローティングとなる。
【0074】以上説明した仮ピークペア算出処理S12
のルーチンが終了すると、図5に示すステップS13で
仮ピークペアの確定判別が行われる。このステップS1
3の仮ピークペアの確定判別処理は、新しく出現した目
標物をターゲットとして確定するための判別を実行する
ものである。
【0075】次に、この仮ピークペアの確定判別処理に
ついて、図9と図16を用いて詳細に説明する。まず、
図9のステップS60では、すでに確定判別中の仮ピー
クペアがあるかどうかを調べる。確定判別中の仮ピーク
ペアがなければ今回のサイクルで新規目標物が出現した
か、あるいは新規目標物が全く存在しないかのいずれか
であり、すべての仮ピークペアの次サイクルでの推定位
置を算出し(図9のステップS61)、その算出後ター
ゲット認識ルーチンヘリターンする。
【0076】一方、ステップS60で確定判別中の仮ピ
ークペアがあると判定した場合は、仮ピークペアすべて
について確定判別を行ったかどうかを調べて(図9のス
テップS62)、すべての仮ピークペアについて確定判
別を行ったならリターン処理し、未だすべての仮ピーク
ペアについて確定判別を行っていないなら、未確認の仮
ピークペアについて確定判別を行う(図9のステップS
63)。
【0077】この様子を図16を用いて説明する。時刻
t=Nで前述した三角波の上り区間と下り区間における
二つの仮ピークペアが求められているものとする。それ
ぞれのターゲットは、(PKup1(N),PKdn1
(N))、(PKup2(N),PKdn2(N))の
仮ピークペアで表される。この時刻Nにおいて次サイク
ルt=N+1での両ターゲットの位置を推定する。そこ
で、推定された両ターゲットを(PKup1R(N),
PKdn1R(N))、(PKup2R(N),PKd
n2R(N))とする。
【0078】次サイクルt=N+1では、t=Nで推定
した位置に仮ピークペアがあるかどうかを調べる。この
場合、図16のt=N+1において点線で示されている
推定位置とほぼ等しい位置に仮ピークペア(PKup1
(N+1),PKdn1(N+1))が存在すれば、そ
の仮ピークペアの確定判別回数をカウントアップする
(図9のステップS64)。
【0079】次に、その仮ピークペアの確定判別回数が
予め定められた既定回数以上かどうかを判別する(図9
のステップS66)。既定回数以上に達した場合は、そ
の仮ピークペアを確定ターゲットする(図9のステップ
S67)。なお、同確定ターゲットは次サイクルからは
確定ターゲットの追従判別の対象となる。また、ステッ
プS66で確定判別回数が既定回数以上に達しない場合
は、次サイクルでの確定判別のために同仮ピークペアの
次サイクルでの推定位置を求める(図9のステップS6
8)。また、ステップS67で確定ターゲットとなった
場合も、次サイクルでの追従判別のために同様にして、
ステップS68で仮ピークペアの次サイクルでの推定位
置を求める。
【0080】一方、図16のt=N+1において点線で
示されている推定位置とほぼ等しい位置に仮ピークペア
が存在しない場合は、その仮ピークペア(PKup1
(N),PKdn1(N))の確定判別回数がリセット
される(図9のステップS65)。
【0081】ステップS68又はS65の処理後、再び
ステップS62へ戻り、仮ピークペアについてすべて調
べたかどうかを判定して、全部の仮ピークペアについて
調べて確定判別を完了しているならば、仮ピークペア確
定判別のサブルーチンからメインルーチンヘリターンす
る。
【0082】再び、図5に戻って説明するに、上記のス
テップS13の仮ピークペア算出処理が終ると、続いて
ステップS14に進んで確定ターゲットについて同ター
ゲットまでの距離Rと同ターゲットとの相対速度Vを次
式により求める。
【0083】 R=kr×{(PKup1(N)+PKdn1(N))/2} (8) V=kv×{(PKup1(N)−PKdn1(N))/2} (9) ただし、上式においてkr、kvはFM−CWレーダ装
置の各パラメータによる決まる定数である。以上の方法
により確定したターゲットは認識されたとして以後レー
ダ検知範囲から外れて消滅するまで追従される。
【0084】以上のようにして、ターゲット認識器52
によるステップS3のターゲット認識処理動作が終る
と、図1の危険判別器53が認識されたターゲットが自
車に対して危険であるかどうかを距離Rと相対速度Vに
基づいて判別する(図4のステップS4)。危険判別器
53が算出した危険度が一定値以上で危険であると判断
した場合は、警報器6により警報音などを発生させてド
ライバに知らせる。これにより、ドライバに危険を回避
させることができる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
周波数解析処理器で得られたスペクトラムから、変調信
号の半周期毎に一定のしきい値以上のピークを検出し、
変調信号の各周期毎に前半の半周期と後半の半周期に対
応したピークのペアのうち、適合度合いの高いピークの
ペアを仮ピークペアとして目標物のピーク組み合わせの
候補として、次の周期の仮ピークペアの時間位置を推定
し、次の周期の実際の検出ピークの時間位置と推定時間
位置とに基づいてターゲットの確定を行い、その確定さ
れたターゲットのピークペアから目標物までの距離及び
目標物との相対速度を算出することにより、目標物との
相対速度に依存せずに適合度合いの高いピークペアと時
系列上の整合性を利用して、信頼度の高いピークペアを
選択することでターゲットを確定するようにしたため、
ピークペアの全組み合わせから整合のとれた組み合わせ
を得る従来装置に比し、特に相対速度が低い目標物に対
して高速に目標物までの距離及び目標物との相対速度を
算出することができ、また複数の目標物の正確な距離と
相対速度を高速、かつ、正確に算出することができる。
【0086】また、目標物が大型トラックや普通乗用車
など形状や大きさに応じて検出するピークの形状やレベ
ルが異なるが、従来は目標物の動きが近似しているとき
は目標物の形状が異なっていても目標物を誤認すること
があったのに対し、本発明によれば、ピークの形状や大
きさが近似しているピークペアを適合度合いが高いもの
として選択するようにしているため、目標物を誤認する
ことがなく、従来に比べて正確に目標物までの距離及び
目標物との相対速度を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施の形態の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1中のレーダヘッドの一例のブロック図であ
る。
【図3】図1中のターゲット認識器の一実施の形態のブ
ロック図である。
【図4】図1中のマイクロプロセッサの動作のメインル
ーチンである。
【図5】図1中のターゲット認識器の動作説明用フロー
チャートである。
【図6】図5中の確定ターゲットの追従判別処理説明用
フローチャートである。
【図7】図5中の仮ピークペア算出処理説明用フローチ
ャート(その1)である。
【図8】図5中の仮ピークペア算出処理説明用フローチ
ャート(その2)である。
【図9】図5中の仮ピークペアの確定判別処理説明用フ
ローチャートである。
【図10】本発明による確定ターゲット追従判別の説明
図である。
【図11】本発明装置の適用例の一例を示す図である。
【図12】本発明で用いる三角波の一例を示す図であ
る。
【図13】図5中の仮ピークペア算出処理の説明図であ
る。
【図14】図5中の仮ピークペア算出処理の説明図であ
る。
【図15】図5中の仮ピークペア算出処理の説明図であ
る。
【図16】図5中のターゲット確定処理の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 レーダヘッド 2 低域フィルタ(LPF) 3 増幅器 4 A/D変換器 5 マイクロプロセッサ 6 警報器 31 検索範囲 32 積分区間 51 周波数解析処理器 52 ターゲット認識器 53 危険判別器 521 ピーク周波数検出器 522 ターゲット追従器 523 仮ピークペア検出器 524 ターゲット確定器 525 距離及び相対速度検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J070 AB19 AB24 AC02 AC06 AD02 AE01 AF03 AH01 AH02 AH04 AH14 AH19 AH25 AH31 AH33 AH35 AH39 AH50 AK14 AK22 AK40 BA01 BB03 BB06 BB14 BF02 BF03 BF10 BF12 BF13 BF20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定周期の変調信号で周波数変調された
    信号を送信波として目標物に向けて送信し、該目標物か
    らの反射波を受信して前記送信波とのビート信号を得る
    送受信手段と、 前記ビート信号を周波数解析処理して該ビート信号のス
    ペクトラムを抽出する周波数解析処理器と、 前記周波数解析処理器で得られたスペクトラムから、前
    記変調信号の半周期毎に一定のしきい値以上のピークを
    検出し、前記変調信号の各周期毎に前半の半周期と後半
    の半周期に対応した前記ピークのペアのうち、適合度合
    いの高いピークのペアを仮ピークペアとして前記目標物
    のピーク組み合わせの候補として、次の周期の仮ピーク
    ペアの時間位置を推定し、該次の周期の実際の検出ピー
    クの時間位置と推定時間位置とに基づいてターゲットの
    確定を行い、その確定されたターゲットのピークペアか
    ら前記目標物までの距離及び目標物との相対速度を算出
    するターゲット認識器とを有することを特徴とするFM
    −CWレーダ装置。
  2. 【請求項2】 前記ターゲット認識器は、前記周波数解
    析器で得られたスペクトラムから一定のしきい値以上の
    ピークを検出するピーク周波数検出器と、前記変調信号
    の各周期毎に前半の半周期と後半の半周期に対応した前
    記ピークのペアが、既に確定したターゲットの該変調信
    号の次の周期での推定時間位置にあるかどうか判別して
    ターゲットの追従を行うターゲット追従器と、前記確定
    ターゲット以外の新規ターゲットに対して前記ピークの
    ペアのうち適合度合いの高いピークのペアを仮ピークペ
    アとして前記目標物のピーク組み合わせの候補とする仮
    ピークペア検出器と、前周期で推定した時間位置に略等
    しい位置に前記仮ピークペア検出器で検出された仮ピー
    クペアがあるかどうか判別してターゲットを確定するタ
    ーゲット確定器と、確定しているターゲットのピークペ
    アから前記目標物までの距離及び目標物との相対速度を
    検出する検出器とよりなることを特徴とする請求項1記
    載のFM−CWレーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記ターゲット認識器は、前記変調信号
    の各周期毎に前半の半周期と後半の半周期に対応した前
    記ピークのペアのうち、目標物からの反射波に基づくピ
    ークペアとして識別された確定ターゲットがあるかどう
    か判定し、該確定ターゲットがある場合は、前記変調信
    号の前周期で推定した時間位置と略等しい位置に今回の
    周期の検出ピークのペアが存在するか判定し、存在しな
    いときは前記確定ターゲットの追従を解除し、存在する
    ときは前記確定ターゲットを更新すると共にその確定タ
    ーゲットに基づき次回の周期でのピークペアの推定位置
    を算出する確定ターゲットの追従処理を行うことを特徴
    とする請求項1又は2記載のFM−CWレーダ装置。
  4. 【請求項4】 前記ターゲット認識器は、前記変調信号
    の各周期毎に前半の半周期と後半の半周期に対応した前
    記ピークのペアのうち、一方の半周期で検出したすべて
    のピークについて、その検出ピークに対応する他方の半
    周期でのピーク検索範囲を求め、その検索範囲に存在す
    る各ピークと前記検出ピークの間で区間積分の差分値と
    ピークレベルの差分値とを求め、該区間積分の差分値と
    ピークレベルの差分値とに基づいて前記適合度合いを算
    出し、前記変調信号の各周期毎に前半の半周期と後半の
    半周期に対応した前記ピークのペアのうち、該適合度合
    いの最も高いペアを仮ピークペアとし、その仮ピークペ
    アを構成する一方のピークが他の仮ピークペアを構成し
    ているときは、該仮ピークペアの適合度合いと該他の仮
    ピークペアの適合度合いを比較し、適合度合いの高いピ
    ークペアを仮ピークペアとして選択する仮ピークペア算
    出処理を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のF
    M−CWレーダ装置。
  5. 【請求項5】 前記ターゲット認識器は、前記変調信号
    の前周期で推定した時間位置に略等しい位置に今回検出
    したピークのうちの確定判別中の前記仮ピークペアが存
    在するかどうか判別し、存在しないときはその仮ピーク
    ペアの確定判別回数をリセットし、存在するときはその
    仮ピークペアの確定判別回数をカウントアップしてカウ
    ントアップ後の値が規定値以上か判定し、該規定値以上
    のときはその仮ピークペアを確定ターゲットとし、該規
    定値未満のときはその仮ピークペアに基づいて次回の周
    期でのピークペアの推定時間位置を算出する仮ピークペ
    ア確定判別処理を行うことを特徴とする請求項1又は2
    記載のFM−CWレーダ装置。
  6. 【請求項6】 前記ターゲット認識器は、前記確定され
    たターゲットのピークペアをPKup1(N)、PK1
    dn(N)としたとき、kr×{(PKup1(N)+
    PK1dn(N))/2}により前記目標物との距離を
    求め、kv×{(PKup1(N)−PK1dn
    (N))/2}により前記目標物との相対速度を算出す
    る(ただし、kr、kvは定数)ことを特徴とする請求
    項1又は2記載のFM−CWレーダ装置。
  7. 【請求項7】 前記変調信号は三角波であり、該変調信
    号の前半の半周期と後半の半周期は、該三角波の振幅が
    単調増加する上り区間と該三角波の振幅が単調減少する
    下り区間であることを特徴とする請求項1乃至6のうち
    いずれか一項記載のFM−CWレーダ装置。
  8. 【請求項8】 前記ターゲット認識器により算出された
    前記目標物までの距離及び前記目標物との相対速度に基
    づいて、自装置に対して危険か否かを判別する危険判別
    器と、該危険判別器により危険と判別されたときは警報
    を発生する警報器とを更に有することを特徴とする請求
    項1記載のFM−CWレーダ装置。
  9. 【請求項9】 前記周波数解析処理器及び前記ターゲッ
    ト認識器は、マイクロプロセッサにより構成することを
    特徴とする請求項1記載のFM−CWレーダ装置。
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