JP2000018618A - 蓄熱式暖房機 - Google Patents

蓄熱式暖房機

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JP2000018618A
JP2000018618A JP10181792A JP18179298A JP2000018618A JP 2000018618 A JP2000018618 A JP 2000018618A JP 10181792 A JP10181792 A JP 10181792A JP 18179298 A JP18179298 A JP 18179298A JP 2000018618 A JP2000018618 A JP 2000018618A
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JP
Japan
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heat storage
heat
hot air
temperature
heating element
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JP10181792A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Sato
文秋 佐藤
Nozomi Fujita
望 藤田
Tomoki Tomita
知己 冨田
Yuichi Hayashi
祐一 林
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Mitsubishi Estate Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Mitsubishi Estate Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄熱式暖房機に於て、夜間の電力を利用して
昼間の暖房を行うことができると共に、十分大きな暖房
効果が得られ、かつ、ペリメータゾーンのコールドドラ
フトを有効に防止できるようにする。 【解決手段】 蓄熱ブロック13と蓄熱ブロック13の外面
に付設される発熱体14とを有する蓄熱ユニット2と、蓄
熱ユニット2を包囲すると共に下部に吸気孔が設けられ
かつ上部に自然対流により温風を放出する温風吹出窓部
が設けられた筐体1と、を備える。筐体1の温風吹出窓
部からの温風の放出と停止を制御する窓部開閉手段と、
発熱体の発熱と停止を制御する発熱体制御手段と、を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱式暖房機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の窓際(以下「ペリメータゾ
ーン」と言うことがある)を暖房する暖房機としては、
次の〜のような構成のものが公知であった。 コンクリートパネルと発熱体にて蓄熱体を挾み込
み、コンクリートパネルを室内側に配置して室内に輻射
熱を放射するように構成された暖房機。 波板の多数の溝部に蓄熱材が充填され、その蓄熱材
の表面を発熱体で覆うと共にその発熱体を室内側へ露出
状とした暖房機。 筐体の上部に吸気孔と温風吹出孔が設けられ、温風
吹出孔の下方に配設された発熱体にて筐体内の空気を直
接加熱して自然対流により吹出孔から温風を吹出すよう
に構成されたもの。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のの暖
房機では、夜間電力を利用して蓄熱体への蓄熱を行う場
合のロスが少なくなる反面、発熱体からコンクリートパ
ネル表面までの熱抵抗が大きく、負荷にあわせて放熱量
をコントロールすることが困難であり、かつ、主として
輻射熱による暖房であるため暖気の上昇流がほとんど発
生せず、建物の窓ガラスにて冷やされた低温の下降流
(以下「コールドドラフト」と言うことがある)を防止
することができないという欠点があった。
【0004】また、の暖房機は、蓄熱時に、発熱体の
熱が室内側へ逃げると共に蓄熱材に蓄えられた熱も室内
側へ逃げ易いので、蓄熱材を十分に蓄熱することができ
なかった。しかも、蓄熱材の温度が低いので放熱時に室
内に暖気の上昇流が生じ難く、コールドドラフトを防止
することができなかった。
【0005】また、の暖房機は、発熱体にて空気を直
接加熱するので、昼間の電力を使用することとなり、電
力負荷の平準化ができず、ビルの電力設備容量が多大な
ものとなる欠点があった。
【0006】そこで、本発明は上述の問題を解決して、
夜間の電力を利用して昼間の暖房を行うことができると
共に、十分大きな暖房効果が得られ、かつ、ペリメータ
ゾーンのコールドドラフトを防止できる蓄熱式暖房機を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る蓄熱式暖房機は、蓄熱ブロックと該
蓄熱ブロックの外面に付設される発熱体とを有する蓄熱
ユニットと、該蓄熱ユニットを包囲すると共に下部に吸
気孔が設けられかつ上部に自然対流により温風を放出す
る温風吹出窓部が設けられた筐体と、該筐体の温風吹出
窓部からの温風の放出と停止を制御する窓部開閉手段
と、上記発熱体の発熱と停止を制御する発熱体制御手段
と、を備え、上記蓄熱ブロックが、伝熱性ケーシング
と、該ケーシング内に充填される有機潜熱蓄熱材と、か
ら構成され、かつ、上記有機潜熱蓄熱材の蓄熱温度が、
40℃〜 100℃とされているものである。
【0008】また、蓄熱ブロックと該蓄熱ブロックの外
面に付設される発熱体とを有する蓄熱ユニットと、該蓄
熱ユニットを包囲すると共に下部に吸気孔が設けられか
つ上部に自然対流による温風を放出する温風吹出窓部が
設けられた筐体と、夜間に温風吹出窓部を閉状態とする
と共に運転時に温風吹出窓部を開状態とする窓部開閉手
段と、夜間に上記発熱体を発熱させると共に運転時に上
記蓄熱ブロックが所定温度以上のときに上記発熱体を停
止させ該蓄熱ブロックが所定温度未満のときに該発熱体
を発熱させる発熱体制御手段と、を備え、上記蓄熱ブロ
ックが、伝熱性ケーシングと、該ケーシング内に充填さ
れる有機潜熱蓄熱材と、から構成され、かつ、上記有機
潜熱蓄熱材の蓄熱温度が、40℃〜 100℃とされているも
のである。
【0009】また、窓部開閉手段が、筐体の温風吹出窓
部に配設される帯板状の蓋状部材と、その蓋状部材を開
閉駆動させる駆動機構と、開閉駆動を制御する制御回路
と、温風吹出窓部から放出される温風の温度を検出する
温度センサと、を備え、運転時に、制御回路が、温度セ
ンサからの温度信号を受けて温風の温度が下降するに連
れて蓋状部材が次第に大きく開くように上記開閉駆動を
制御する。そして、伝熱性ケーシングが、放熱用フィン
を外面に有している。
【0010】また、伝熱性ケーシングが、相互に対向す
る一対の外壁部の間に橋絡状に形成される区画壁部を有
するケーシング本体部と、該ケーシング本体部の外面に
突設された放熱用フィンと、から構成されているもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0012】図6と図7と図8に於て、Aは蓄熱式暖房
機、Bは建物の窓、Cは外壁、Dは床壁を示し、この蓄
熱式暖房機Aは、建物の窓際(ペリメータゾーン)に設
置されるものである。しかして、図1と図2に示すよう
に、この蓄熱式暖房機Aは、下部に吸気孔4が設けられ
かつ上部に自然対流による温風を放出する温風吹出窓部
3が設けられた筐体1と、その筐体1内に設けられる2
つの蓄熱ユニット2,2と、筐体1の温風吹出窓部3か
らの温風の放出と停止を制御する窓部開閉手段5と、を
備えている。
【0013】筐体1は、左右方向に長い上・下壁部1
a,1bと、同じく左右方向に長い前・後壁部1c,1
dと、上下方向に長い左右壁部1e,1eと、を有し、
上壁部1aに長方形の温風吹出窓部3が開設され、か
つ、前壁部1cの下部に長方形の吸気孔4…が開設され
ている。また、筐体1の内側下部に支持板部材30, 30が
設けられる。なお、筐体1の材質としては、良熱伝導性
の材料(例えば鋼等の金属)が使用される。
【0014】また、窓部開閉手段5は、筐体1の温風吹
出窓部3に配設される帯板状の蓋状部材6と、その蓋状
部材6を開閉駆動させる駆動機構7と、開閉駆動を制御
する制御回路8と、温風吹出窓部3から放出される温風
の温度を検出する温度センサ9と、を備える。駆動機構
7は、蓋状部材6の左右両端から突設された軸部材10
と、筐体1内に配設されるモータ11と、軸部材10とモー
タ11を連動連結する連動連結手段12と、から成る。図例
では、連動連結手段12は、ベルトとプーリーにて構成さ
れているが、それ以外にもチェーンとスプロケット又は
複数の歯車にて構成してもよい。
【0015】次に、図2と図3と図4に示すように、蓄
熱ユニット2は、蓄熱ブロック13と、その蓄熱ブロック
13の外面に付設される発熱体14, 14と、から成る。蓄熱
ブロック13は、伝熱性ケーシング16と、そのケーシング
16内に充填される有機潜熱蓄熱材17と、から成り、全体
として厚肉板片状の外観を呈する。伝熱性ケーシング16
は、ケーシング本体部28と、そのケーシング本体部28の
外面に突設される放熱用フィン15…と、から成り、ダイ
カスト又は押出成形にて一体に形成される。
【0016】また、有機潜熱蓄熱材17としては、パラフ
ィン系潜熱蓄熱材が使用される。そのパラフィン系潜熱
蓄熱材としては、蓄熱温度が40〜 100℃のものが好まし
い。これは、蓄熱温度が40℃未満であると、コールドド
ラフトを防止することができなくなるからであり、 100
℃を越えると、筐体1の窓部3から上方へ吹出す空気の
温度が高くなり過ぎて防災や安全性での問題が生じるか
らである。また、さらに望ましくは蓄熱温度が60〜80℃
のものを使用する。そのようにすれば、コールドドラフ
トの防止と安全性の確保を一層有効ならしめる。
【0017】発熱体14は、通電により発熱する線状乃至
帯状の部材から成る。その発熱体14の両端には、リード
線19, 19が接続される。かつ、発熱体14の途中部には安
全回路20が設けられる。その安全回路20は、所定温度未
満でオン状態となり所定温度以上でオフ状態となるオン
・オフ自動切換可能なサーモスタットと、異常加熱時に
オフ状態となり温度が低下しても復帰しない温度ヒュー
ズとを有する。
【0018】また、この蓄熱式暖房機Aは、発熱体14の
発熱と停止を制御する発熱体制御手段23を備える。具体
的には、図1に示すように、筐体1に制御盤24が内設さ
れる。そして、図5に示すように、制御盤24に窓部開閉
手段5の制御回路8と発熱体制御手段23が設けられる。
さらに、発熱体制御手段23は、発熱体14と、蓄熱ブロッ
ク13の表面温度を検知する温度センサ25に、電気的に接
続される。
【0019】(図2と図3と図4にもどって)隣り合う
放熱用フィン15,15の間に於て、線状乃至帯状の発熱体
14がケーシング本体部28の前後両面に直接接触するよう
に固着される。
【0020】しかして、図2と図6と図7と図8に示す
ように、蓄熱ユニット2,2を間隔部18を介して包囲す
る。具体的には、筐体1の内側下部に設けられる支持板
部材30, 30にて、蓄熱ユニット2,2を筐体1内に宙に
浮いたように支持し、平面的に見て、蓄熱ユニット2,
2が筐体1に接触しないように筐体1の内面全体にわた
って間隔部18を設け、かつ、2つの蓄熱ユニット2,2
の間に相互間隔部22を設ける(図2参照)。なお、コン
パクト化を図る場合には、前・後壁部1c,1dとの間
の間隔部を無くし、蓄熱ユニット2,2を前・後壁部1
c,1dに薄い断熱材等を介して取付けるようにしても
良い。
【0021】また、窓部開閉手段5は、夜間(図6参
照)に温風吹出窓部3を閉状態とすると共に、運転時
(図7と図8参照)に温風吹出窓部3を開状態とするよ
うに構成される。さらに、発熱体制御手段23は、夜間
(図6参照)に発熱体14を発熱させると共に運転時(図
7と図8参照)に蓄熱ブロック13が所定温度以上のとき
に発熱体14を停止させ蓄熱ブロック13が所定温度未満の
ときに発熱体14を発熱させるように構成される。
【0022】具体的には、窓部開閉手段5の制御回路8
と発熱体制御手段23は、共有のタイマーを備え、制御回
路8と発熱体制御手段23は、そのタイマーにて時間を判
断して作動するするように回路構成される。かつ、運転
時に、温度センサ25にて蓄熱ブロック13の温度を検出
し、その温度が所定温度未満となると発熱体制御手段23
が発熱体14を発熱させるように回路構成する。
【0023】さらに、窓部開閉手段5は、運転時に、制
御回路8が、温度センサ9からの温度信号を受けて温風
の温度が下降するに連れて蓋状部材6が次第に大きく開
くように開閉駆動を制御する(図7と図8参照)。即
ち、制御回路8は、温風の温度が下降するに連れて蓋状
部材6が次第に大きく開くようにモータ11を回転駆動さ
せる(図5参照)。
【0024】しかして、この蓄熱式暖房機の作動を説明
すると、夜間は、図6に示すように、蓋状部材6が閉状
態に維持されると共に、蓄熱ユニット2の発熱体14(図
3と図4参照)から熱が発せられ、その熱が蓄熱ブロッ
ク13に蓄えられる。
【0025】このとき、図4に示す如く、蓄熱ユニット
2の蓄熱ブロック13に発熱体14が直接接触しているた
め、効率良く蓄熱することができる。しかも、蓄熱ユニ
ット2,2と筐体1との間には間隔部18, 18による空気
の層が介在するため、熱が室内側へ逃げ難く、一層効率
良く蓄熱できる。かつ、筐体1が高温とならず、安全性
が高い。
【0026】次に、運転時(例えば昼間)は、図7に示
すように、蓋状部材6が自動的に開く。かつ、発熱体制
御手段23(図3参照)にて発熱体14の発熱が停止され
る。これにより、蓄熱ユニット2の放熱にて筐体1内の
空気が加熱されて上昇気流となり、温風吹出窓部3から
温風Hが吹出すと共に吸気孔4から室内の空気が筐体1
内に吸入される───即ち自然対流により温風Hが吹出
す───。このとき、蓄熱ブロック13は、40〜 100℃の
比較的高い温度となっており、しかも、フィン15が蓄熱
ブロック13に直接接するので放熱効率が良く、筐体1内
を通る空気が大きく加熱され、それにより高い圧力差が
生じて温風Hの風速が大きくなる。
【0027】従って、コールドドラフトを有効に防止で
きる。かつ、筐体1が良熱伝導性の材料から成るので、
輻射熱による暖房効果も得られる。なお、この時の蓋状
部材6の開き角度θは、温風Hにてペリメータゾーンの
コールドドラフトを確実に防止できるような風速が得ら
れるような角度とされる。
【0028】その後、時間が経過して、蓄熱ブロック13
の温度が低下し温風Hの温度が下降するに連れて、図8
に示すように、蓋状部材6が次第に大きく開く。つま
り、蓋状部材6に付設された温度センサ9にて温風Hの
温度を検出して、制御回路8にて蓋状部材6の開度(開
き角度θ)を制御する。これにより、温風Hの温度が低
下しても十分大きな風量(風速)を得ることができ、長
時間にわたって安定した暖房を維持できる。なお、運転
時における蓋状部材6の開き角度θの制御としては、少
なくとも、図7に示した半開と図8に示した全開の2段
階とする。また、3〜10段階程度に制御可能としても良
く、あるいは、無段階に制御可能とするも好ましい。
【0029】さらにその後、時間が経過して、蓄熱ブロ
ック13の温度が低下し温風Hの温度が下降するに連れ
て、図8に示すように、蓋状部材6が大きく開く。つま
り、蓋状部材6に付設された温度センサ9にて温風Hの
温度を検出して、その温度の低下に伴って、制御回路8
にて蓋状部材6の開度(開き角度θ)が次第に大きくな
るようにモータ11を回転駆動させる(図1と図5参
照)。
【0030】また、長時間暖房すると、蓄熱ブロック13
の放熱では有効な暖房効果が得られなくなることがあ
る。その場合、発熱体14を発熱させる。具体的には、蓄
熱ブロック13の温度を温度センサ25にて検出して、所定
温度以下となると発熱体制御手段23にて発熱体14を発熱
させる。このとき、温風Hの温度を温度センサ9にて検
出して、制御回路8にて適度な風速となるように蓋状部
材6の開き角度θを調整する。なお、温度センサ9から
の温度信号を発熱体制御手段23に伝えて、所定温度以下
となったときに発熱体14を発熱させてもよい。
【0031】そして、夜間の予め設定しておいた時間に
なると、図6の如く、蓋状部材6が自動的に閉じる。か
つ、発熱体14が発熱する(図4参照)。これにより、蓄
熱ブロック13に蓄熱することができる。なお、スイッチ
操作により夜間に蓋状部材6を強制的に開いて暖房でき
るように構成しても良い。その場合、就寝時間に蓋状部
材6が自動的に閉じて蓄熱ブロック13に蓄熱するように
構成するのが好ましい。
【0032】上述のように、この蓄熱式暖房機によれ
ば、夜間の安価な電力を使用して蓄熱することができ
る。しかも、蓄熱時に外部へ熱が逃げ難く、蓄熱の効率
が良いので比較的短時間で十分に蓄熱できる。また、蓄
熱ブロック13として、蓄熱温度が比較的高いものを使用
することができ、大きな暖房効果が得られる。さらに、
放熱用フィン15により、暖房時の放熱効率が高くなり、
一層効果的に暖房できる。また、蓋状部材6の開度制御
により、長時間にわたって安定した暖房を行うことがで
きる。また、筐体1の奥行寸法Eを小さくすることがで
きる(図1参照)。
【0033】なお、上述の実施の形態では、筐体1内に
2つの蓄熱ユニット2,2が設けられているが、例え
ば、図9に示すように、3つの蓄熱ユニット2…を設け
るのも望ましく、あるいは、図10に示すように、1つの
蓄熱ユニット2を設けても良い。
【0034】また、図11は、他の蓄熱ユニット2を示
し、伝熱性ケーシング16が、相互に対向する一対の外壁
部31, 31の間に橋絡状に形成される区画壁部32…を有す
るケーシング本体部28と、ケーシング本体部28の外面に
突設された放熱用フィンと、から構成されている。この
ように構成すれば、有機潜熱蓄熱材17とケーシング16の
間の伝熱性が良好となり、蓄熱及び放熱の効率が一層高
くなる。他は、図1〜図8と同様である。
【0035】なお、本発明は、上述の実施の形態以外に
も設計変更可能であり、例えば、蓄熱ユニット2とし
て、蓄熱ブロック13の片面にのみ発熱体14を配設しても
よい。あるいは、片面にのみ発熱体14とフィン15を配設
してもよい。また、窓部開閉手段5として、多数の孔付
き平板を積重し、互いにスライドさせて孔同士の重なり
具合で、開度を調整するようにした開閉手段でも良い。
【0036】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0037】請求項1記載の蓄熱式暖房機によれば、40
℃〜 100℃の低温にて蓄熱することができ、防災と安全
性に優れる。また、蓄熱と暖房を自動的に制御できる。
そして、夜間の安価な電力を利用して昼間の暖房を行う
ことが可能となる。しかも、蓄熱時に外部へ熱が逃げ難
く、蓄熱の効率が良い。従って、比較的短時間で十分に
蓄熱できる。さらに、蓄熱ブロック13の蓄熱温度を 100
℃近くにまで高くしても筐体1を安全な温度に維持する
ことができ、安全性が高く、かつ、大きな暖房効果が得
られる。従って、ペリメータゾーンのコールドドラフト
を有効に防止できる。
【0038】請求項2記載の蓄熱式暖房機によれば、40
℃〜 100℃の低温にて蓄熱することができ、防災と安全
性に優れる。また、夜間の安価な電力を利用して昼間の
暖房を行うことができる。しかも、長時間の放熱等によ
り蓄熱ブロック13の蓄熱量が不足しても、発熱体14にて
暖房を継続できる。また、蓄熱時に外部へ熱が逃げ難
く、蓄熱の効率が良い。従って、比較的短時間で十分に
蓄熱できる。さらに、蓄熱ブロック13の蓄熱温度を 100
℃近くにまで高くしても筐体1を安全な温度に維持する
ことができ、安全性が高く、かつ、大きな暖房効果が得
られる。従って、ペリメータゾーンのコールドドラフト
を有効に防止できる。
【0039】請求項3記載の蓄熱式暖房機によれば、暖
房の際に、時間経過に伴って蓄熱ブロック13の蓄熱量が
減少しても、それに対応して略一定した温風Hを得るこ
とができ、長時間にわたって安定した暖房を行うことが
可能となる。
【0040】請求項4記載の蓄熱式暖房機によれば、蓄
熱ユニット2の放熱効率が高くなり、筐体1内にて空気
を効率良く加熱することができる。従って、十分に強い
上昇温風Hが得られて、ペリメータゾーンのコールドド
ラフトを確実に防止できる。
【0041】請求項5記載の蓄熱式暖房機によれば、蓄
熱ユニット2の蓄熱効率及び放熱効率が一層高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す斜視図である。
【図2】要部断面平面図である。
【図3】蓄熱ユニットの斜視図である。
【図4】蓄熱ユニットの要部拡大断面平面図である。
【図5】全体のブロック図である。
【図6】蓄熱時の作用説明図である。
【図7】放熱時の作用説明図である。
【図8】放熱時の作用説明図である。
【図9】他の実施の形態の要部拡大断面平面図である。
【図10】別の実施の形態の要部拡大断面平面図である。
【図11】他の蓄熱ユニットの要部拡大断面平面図であ
る。
【符号の説明】
1 筐体 2 蓄熱ユニット 3 温風吹出窓部 4 吸気孔 5 窓部開閉手段 6 蓋状部材 7 駆動機構 8 制御回路 9 温度センサ 13 蓄熱ブロック 14 発熱体 15 放熱用フィン 16 伝熱性ケーシング 17 有機潜熱蓄熱材 18 間隔部 23 発熱体制御手段 28 ケーシング本体部 H 温風
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 望 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 冨田 知己 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 林 祐一 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 3L071 CC05 CD04 CE01 CF05 CG02 CH03 CH06 CJ01 CJ05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄熱ブロックと該蓄熱ブロックの外面に
    付設される発熱体とを有する蓄熱ユニットと、該蓄熱ユ
    ニットを包囲すると共に下部に吸気孔が設けられかつ上
    部に自然対流により温風を放出する温風吹出窓部が設け
    られた筐体と、該筐体の温風吹出窓部からの温風の放出
    と停止を制御する窓部開閉手段と、上記発熱体の発熱と
    停止を制御する発熱体制御手段と、を備え、上記蓄熱ブ
    ロックが、伝熱性ケーシングと、該ケーシング内に充填
    される有機潜熱蓄熱材と、から構成され、かつ、上記有
    機潜熱蓄熱材の蓄熱温度が、40℃〜 100℃とされている
    ことを特徴とする蓄熱式暖房機。
  2. 【請求項2】 蓄熱ブロックと該蓄熱ブロックの外面に
    付設される発熱体とを有する蓄熱ユニットと、該蓄熱ユ
    ニットを包囲すると共に下部に吸気孔が設けられかつ上
    部に自然対流による温風を放出する温風吹出窓部が設け
    られた筐体と、夜間に温風吹出窓部を閉状態とすると共
    に運転時に温風吹出窓部を開状態とする窓部開閉手段
    と、夜間に上記発熱体を発熱させると共に運転時に上記
    蓄熱ブロックが所定温度以上のときに上記発熱体を停止
    させ該蓄熱ブロックが所定温度未満のときに該発熱体を
    発熱させる発熱体制御手段と、を備え、上記蓄熱ブロッ
    クが、伝熱性ケーシングと、該ケーシング内に充填され
    る有機潜熱蓄熱材と、から構成され、かつ、上記有機潜
    熱蓄熱材の蓄熱温度が、40℃〜 100℃とされていること
    を特徴とする蓄熱式暖房機。
  3. 【請求項3】 窓部開閉手段が、筐体の温風吹出窓部に
    配設される帯板状の蓋状部材と、その蓋状部材を開閉駆
    動させる駆動機構と、開閉駆動を制御する制御回路と、
    温風吹出窓部から放出される温風の温度を検出する温度
    センサと、を備え、運転時に、制御回路が、温度センサ
    からの温度信号を受けて温風の温度が下降するに連れて
    蓋状部材が次第に大きく開くように上記開閉駆動を制御
    する請求項2記載の蓄熱式暖房機。
  4. 【請求項4】 伝熱性ケーシングが、放熱用フィンを外
    面に有している請求項1又は2記載の蓄熱式暖房機。
  5. 【請求項5】 伝熱性ケーシングが、相互に対向する一
    対の外壁部の間に橋絡状に形成される区画壁部を有する
    ケーシング本体部と、該ケーシング本体部の外面に突設
    された放熱用フィンと、から構成されている請求項1又
    は2記載の蓄熱式暖房機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110553302A (zh) * 2019-09-27 2019-12-10 河北秦暖新能源科技有限公司 一种蓄热、直热式暖炊多功能炉

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