JP2000018508A - 流動層燃焼装置 - Google Patents

流動層燃焼装置

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JP2000018508A JP10177373A JP17737398A JP2000018508A JP 2000018508 A JP2000018508 A JP 2000018508A JP 10177373 A JP10177373 A JP 10177373A JP 17737398 A JP17737398 A JP 17737398A JP 2000018508 A JP2000018508 A JP 2000018508A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動層燃焼炉の出口にガスと流動材の分離手
段を設け、同分離手段により分離された流動材を外部熱
交換器を介して前記流動層燃焼炉に循環可能に構成さ
れ、かつ、前記外部熱交換器が外部熱交換部と流動材循
環部とで構成されると共に前記流動材循環部が流動材受
入れ区画とその両側に中継区画と排出区画に区画されて
いる流動層燃焼装置において、排出区画から外部熱交換
部への流動材の逆流を防ぐように構成した流動層燃焼装
置を提供する。 【解決手段】 燃焼炉1の出口にサイクロン2を設け、
サイクロン2で分離された流動材は、スタンドパイプ8
を経て流動材循環部10へ供給される。流動材循環部1
0には、受入れ区画10−1、中継区画10−2、排出
区画10−3があり、中継区画10−2と外部熱交換部
11の間には連絡口14、排出区画10−3と外部熱交
換部11の間には連絡口15が設けられている。連絡口
15の高さは、排出区画10−3から燃焼炉1への流出
口の位置より上になるようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部熱交換器を備
えた流動層燃焼装置に係り、特に外部熱交換部と流動材
循環部とを一体化した外部熱交換器を備えた流動層燃焼
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は流動材循環部と外部熱交換部とを
一体化した構造の外部熱交換器を備えた流動層燃焼装置
を示している。図4において、1は流動層燃焼炉を示
し、その上部出口にガスと流動材の分離手段としてのサ
イクロン2が設けられている。サイクロン2で分離され
たガスは後部煙道3に導かれ、バグフィルタ5、吸引フ
ァン6、及び煙突7を経て排出される。
【0003】一方、サイクロン2で分離された流動材
は、スタンドパイプ8によって外部熱交換器4の流動材
循環部へ導かれる。外部熱交換器4は、図5に示すよう
に流動材循環部10と外部熱交換部11を有している。
【0004】流動材循環部10は、スタンドパイプ8の
下端が開口する位置に受入れ区画10−1、その両側に
中継区画10−2と排出区画10−3が形成されるよう
下方にそれぞれ空気室12−1、12−2、12−3を
もつ空気室12が形成されている。
【0005】中継区画10−2は、上部で外部熱交換部
11と連絡口14で連通され、また、排出区画10−3
には、燃焼炉1と連通される排出路16を有するととも
に、外部熱交換部11と連絡口15で連通されている。
【0006】このように構成された外部熱交換器4が外
部熱交換部11と流動材循環部10を備えた従来の流動
層燃焼装置において、サイクロンで分離された流動材は
スタンドパイプ8によって流動材循環部10の受入れ区
画10−1へ供給される。
【0007】受入れ区画10−1へ供給された流動材
は、中継区画10−2と排出区画10−3へ分けられ、
中継区画10−2に流入した流動材は連絡口14を通っ
て外部熱交換部11へ流入する。外部熱交換部11で熱
交換により熱回収された流動材は連絡口15を通って排
出区画10−3へ出て受入れ区画10−1から直接流れ
て来た流動材と共に排出路16から燃焼炉1へと戻され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】外部熱交換器が外部熱
交換部と流動材循環部とで構成されると共に流動材循環
部が受入れ区画、中継区画及び排出区画に区画された構
成をもつ流動層燃焼装置では、起動時は外部熱交換部1
1を通さずに流動材を循環させて起動することが行わ
れ、また、低負荷時も外部熱交換部11へ流動材を流さ
ないように循環させて燃焼炉1の温度が下がるのを防止
することが行われる。
【0009】このように、起動時や低負荷時に流動材循
環部10の受入れ区画10−1に供給された流動材は排
出区画10−3を通して燃焼炉へ戻されるのであるが、
従来の流動層燃焼炉では、受入れ区画10−1から排出
区画10−3へ供給された流動材が連絡口15を通して
排出区画10−3から外部熱交換部11へ逆流する可能
性があった。
【0010】本発明は、流動層燃焼炉の出口にガスと流
動材の分離手段を設け、同分離手段により分離された流
動材を外部熱交換器を介して前記流動層燃焼炉に循環可
能に構成され、かつ、前記外部熱交換器が外部熱交換部
と流動材循環部とで構成されると共に前記流動材循環部
に流動材受入れ区画とその両側に中継区画と排出区画が
区画されている流動層燃焼装置において、排出区画から
外部熱交換部への流動材の逆流を防ぐように構成した流
動層燃焼装置を提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、前記した外部熱交換部と排出区画の間の連絡
口を同排出区画から燃焼炉への出口より高くした構成を
採用する。
【0012】本発明による流動層燃焼装置では、前記し
たように外部熱交換部と排出区画の間の連絡口を、排出
区画から燃焼炉への出口より高くしてあるので、排出区
画内の流動材は、外部熱交換部への連絡口に達する前に
低い位置にある燃焼炉への出口から燃焼炉の方に供給さ
れ外部熱交換部への逆流は起らない。
【0013】一方、外部熱交換部と排出区画の間の連絡
口を高い位置に設けると外部熱交換部の高さが高くなり
粒子層での圧力損失が上昇し必要動力が高くなる。
【0014】そこで、本発明は、外部熱交換部を流動材
循環部より高い位置に設けることにより、外部熱交換部
から排出区画への連絡口を排出区画から燃焼炉への出口
より高くした構成をも課題解決の手段として採用する。
【0015】このように構成することにより、流動材循
環部の排出区画から外部熱交換部への流動材の逆流を防
ぎながらも、外部熱交換部における圧力損失を高めない
流動層燃焼装置が提供可能となる。
【0016】また、本発明は前記課題を解決するため、
前記外部熱交換部と前記排出区画の間を連絡させず、同
外部熱交換部と前記排出区画を各々燃焼炉へと連絡させ
た構成も採用する。
【0017】このように構成したものでは、流動材循環
部からは排出区画を通し、また外部熱交換部からの流動
材は、流動材循環部の排出区画を経ずに燃焼炉へ直接排
出される。そして外部熱交換部と流動材循環部の排出区
画の間には連絡口が設けられていないので、排出区画か
ら外部熱交換部への流動材の逆流は生じない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による流動層燃焼装
置の実施の形態について、図1〜図3を用いて具体的に
説明する。なお、以下の実施形態において、図4及び図
5に示した従来の装置と同じ部分には同じ符号を付して
あり、それらについての重複する説明は省略する。
【0019】(第1実施形態)まず図1に示した第1実
施形態による流動層燃焼装置について説明する。図1に
は、図5と同様、外部熱交換部と流動材循環部のみを示
してある。図1に示す構成で、図5に示した従来のもの
と違うのは、外部熱交換部11と流動材循環部10の排
出区画10−3との間の連絡口15の高さが排出区画1
0−3から燃焼炉への出口の位置より高くされている点
で、その他の構成は従来のものと実質同じである。
【0020】このように排出区画10−3と外部熱交換
部11の間の連絡口15の位置を排出区画10−3から
燃焼炉への出口の位置より高くした構成とすることによ
り流動材は排出区画10−3から外部熱交換部11への
逆流が防止され、排出区画10−3からの流動材は低い
出口を通して燃焼炉の方へ循環される。
【0021】(第2実施形態)次に、図2に示した本発
明の第2実施形態による流動層燃焼装置について説明す
る。この第2実施形態では、図2の(c)図に見られる
ように、目皿を含め外部熱交換部11全体の位置を流動
材循環部10に対し高くしてある。
【0022】この構成によると外部熱交換部11から排
出区画10−3への連絡口の位置を高めながらも、外部
熱交換部11の高さ自体は高くしないので外部熱交換部
11における粒子層の抵抗を大きくしない利点がある。
【0023】その他の構成は図1に示したものと実質同
じなので説明を省略する。 (第3実施形態)次に、図3に示した本発明の第3実施
形態による流動層燃焼装置について説明する。この第3
実施形態では、外部熱交換部11と排出区画10−3の
間に連絡口を設けず、外部熱交換部11から燃焼炉への
流出口17を設けている。その他の構成は図1に示した
ものと同様である。
【0024】この第3実施形態の流動層燃焼装置では、
外部熱交換部11へ流入して熱回収された流動材は、流
動材循環部10へ戻されることなく、燃焼炉1へ流出口
17から直接戻される。
【0025】この実施形態のものでは外部熱交換部11
から排出区画への連絡口がないので、排出区画の流動材
が外部熱交換部へ逆流を起こすことは全くない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、流動層
燃焼炉の出口にガスと流動材の分離手段を設け、同分離
手段により分離された流動材を外部熱交換器を介して前
記流動層燃焼炉に循環可能に構成され、かつ、前記外部
熱交換器が外部熱交換部と流動材循環部とで構成される
と共に前記流動材循環部に流動材受入れ区画とその両側
に中継区画と排出区画が区画されている流動層燃焼装置
において、前記外部熱交換部と排出区画の間の連絡口を
同排出区画から燃焼炉への出口より高くした構成を採用
する。
【0027】このように構成した本発明の流動層燃焼装
置においては、排出区画を出る流動材は、外部熱交換部
との間の連絡口に達する前に、その連絡口より低い位置
にある燃焼炉への流出口から排出されて了う。
【0028】また、前記したように排出区画と外部熱交
換部との間の連絡口の位置を高めるために外部熱交換部
の位置全体を高くしたものでは、その連絡口の位置を高
めても外部熱交換部における粒子層の抵抗を高めること
がない。
【0029】また、本発明によって外部熱交換部と排出
区画の間を連絡させず、外部熱交換部と排出区画を各々
燃焼炉へと連絡させた構成としたものでは、排出区画か
ら外部熱交換部への流動材の逆流は一切生じない流動層
燃焼装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による流動層燃焼装置に
おける外部熱交換器部分の構造を示す説明図で、(a)
は上面図、(b)は(a)のA−A線に沿う縦断面図、
(c)は(a)のB矢視図。
【図2】本発明の第2実施形態による流動層燃焼装置に
おける外部熱交換器部分の構造を示す説明図で、(a)
は上面図、(b)は(a)のA−A線に沿う縦断面図、
(c)は(a)のB矢視図。
【図3】本発明の第3実施形態による流動層燃焼装置に
おける外部熱交換器部分の構造を示す説明図で、(a)
は上面図、(b)は(a)のA−A線に沿う縦断面図、
(c)は(a)のB矢視図。
【図4】外部熱交換部と流動材循環部とで構成された外
部熱交換器をもつ流動層燃焼装置の全体構成を示す系統
図。
【図5】従来の外部熱交換器の構造を示す図面で(a)
は上面図、(b)は(a)のA−A線に沿う縦断面図、
(c)は(a)のB矢視図。
【符号の説明】
1 燃焼炉 2 サイクロン 3 後部煙道 4 外部熱交換器 5 バグフィルタ 6 吸引ファン 7 煙突 8 スタンドパイプ 10 流動材循環部 10−1 受入れ区画 10−2 中継区画 10−3 排出区画 11 外部熱交換部 12 空気室 13 空気室 14 連絡口 15 連絡口 16 排出路 17 流出口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動層燃焼炉の出口にガスと流動材の分
    離手段を設け、同分離手段により分離された流動材を外
    部熱交換器を介して前記流動層燃焼炉に循環可能に構成
    され、かつ、前記外部熱交換器が外部熱交換部と流動材
    循環部とで構成されると共に前記流動材循環部に流動材
    受入れ区画とその両側に中継区画と排出区画が区画され
    ている流動層燃焼装置において、前記外部熱交換部と前
    記排出区画の間の連絡口を同排出区画から燃焼炉への出
    口より高くしたことを特徴とする流動層燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記外部熱交換部を前記流動材受入れ部
    より高い位置に設けることにより前記連絡口を前記排出
    区画から燃焼炉への出口より高くしたことを特徴とする
    流動層燃焼装置。
  3. 【請求項3】 流動層燃焼炉の出口にガス/流動材の分
    離手段を設け、同分離手段により分離された流動材を外
    部熱交換器を介して前記流動層燃焼炉に循環可能に構成
    され、かつ、前記外部熱交換器が外部熱交換部と流動材
    循環部とで構成されると共に前記流動材循環部に流動材
    受入れ区画とその両側に中継区画と排出区画とが区画さ
    れている流動層燃焼装置において、前記外部熱交換部と
    前記排出区画の間を連絡させず、同外部熱交換部と前記
    排出区画を各々燃焼炉へと連絡させたことを特徴とする
    流動層燃焼装置。
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JP2010008043A (ja) * 2009-10-14 2010-01-14 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 循環流動層ボイラの高温腐食低減装置

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