JP2000017615A - プレストレストコンクリート橋脚 - Google Patents

プレストレストコンクリート橋脚

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JP2000017615A
JP2000017615A JP10198082A JP19808298A JP2000017615A JP 2000017615 A JP2000017615 A JP 2000017615A JP 10198082 A JP10198082 A JP 10198082A JP 19808298 A JP19808298 A JP 19808298A JP 2000017615 A JP2000017615 A JP 2000017615A
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displacement
prestressed concrete
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steel
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Naoharu Ikeda
尚治 池田
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PRESTRESSED CONCRETE ENGINEERING ASSOCIATION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震後の許容残留変位が橋脚の回転角として
1/100(rad)を満足する、曲げモーメントに対
して有効な、耐震性に優れた構造形式の橋脚を提供す
る。 【解決手段】 コンクリート橋脚の脚軸方向にPC鋼材
を、橋脚全体に亘って、又は橋脚の中間部に定着部を設
けて配設し、残留変位の少ない耐震性に優れた橋脚を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレストレストコ
ンクリート橋脚に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、橋脚は鉛直荷重を支えるものであ
り、プレストレスを導入することは軸圧縮応力度を増す
こととなるため、プレストレストコンクリート部材に適
さないとされていた。しかし、兵庫県南部地震以来、設
計地震力は大幅に改訂され、最大で2Gの応答加速度を
考慮することとなった。つまり、重力の2倍の水平力が
橋脚に作用することを想定して設計する必要が生じ、橋
脚は大きな曲げモーメントに耐えることができる構造で
あることが要求されるようになった。このような背景か
ら、曲げモーメントに対して有効なプレストレストコン
クリートを橋脚に適用する発想が生まれた。プレストレ
ストコンクリート部材は一般に、鉄筋コンクリート(R
C)構造に比べエネルギー吸収能力が小さく、耐震性は
悪いと言われていた。しかし一方では、高い復元力を有
するという利点がある。これは巨大地震の発生後に生じ
る橋脚の残留変位が小さいことを意味し、地震後の橋梁
の供用性が確保されることとなる。地震後の緊急車輌等
の通行を考えれば、残留変位が小さいことは、橋梁の耐
震性能として重要な要素のひとつである。平成8年12
月制定の道路橋示方書V耐震設計編においても、重要度
の高い橋梁について残留変位を制御するように規定され
ている。
【0003】先の兵庫県南部地震のような内陸直下型の
地震時には、想定を上回る水平荷重が橋脚に作用するた
め、橋脚も曲げ部材として認識する必要がある。また、
現行の道路橋示方書では、特に重要度が高い橋(B種)
の橋脚は、地震後の許容残留変位を橋脚の回転角として
1/100(rad)としている。これらを満足する構
造形式としては、プレストレストコンクリート構造が極
めて合理的であると考えられる。しかしながら、従来プ
レストレストコンクリート構造は鉄筋コンクリート構造
(RC構造)に比べて、エネルギー吸収能力が小さく耐
震的ではないと考えられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、このよう
な新しい事態に対応し、曲げモーメントに対して有効な
プレストレストコンクリートを橋脚に適用する発想に立
脚し、従来の常識とは反する観点から、耐震性の高い橋
脚を開発した。本発明は、これを提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情に鑑
み、基本的に、コンクリート橋脚の橋軸方向にPC鋼材
を配設する技術手段を採用したことを特徴とするプレス
トレストコンクリート橋脚を提供するものである。前記
PC鋼材の配設は、橋脚全長に亘って橋脚横断面内の周
縁近傍又は中心部近傍に位置し、橋脚基礎ブロック内及
び橋脚頂部に定着部を備えたことを特徴とする。このこ
とによって、橋脚を橋脚基礎ブロックと一体化すること
ができ、橋脚の残留変位を小さくすることができ、これ
と相まって、橋脚の優れた耐震性を確保する。また、前
記PC鋼材の配設は、橋脚基礎ブロック内及び橋脚の中
間部に定着部を有するように配設することによって、必
要な部分にプレストレスを効果的に導入することがで
き、PC鋼材の定着部を作業性のよい位置に設けること
ができる。この場合、PC鋼材を橋脚中で湾曲させ、前
記橋脚の中間部の定着部は橋脚の側部に設けることによ
って、作業性をより高めることができ好ましい。
【0006】さらに、前記橋脚中間部の定着は、エンド
レスワイヤを用い、U字形に形成することによって基礎
ブロック内にPC鋼材端部の定着部を設けることなく、
基礎ブロックと橋脚を容易に一体化することができ、上
方からPCワイヤを挿通して橋脚上部で定着することが
でき、PC鋼材の配設、施工が容易となる。また、前記
PC鋼材の配設は、橋脚の横断面内で非対称に偏在して
配設することによって、偏心荷重を受ける橋脚を合理的
に強化することができる。さらに、多数のプレキャスト
部材より成る橋脚にPC鋼材を配置し、プレストレスを
導入することによって橋脚の一体化することができると
同時に、優れた耐震性を得ることができる。なお、ここ
で示したプレストレストコンクリート橋脚は単柱形式の
橋脚のみならず、ラーメン橋脚にも適用することができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は、実施例の橋脚の種
々の形式のPC鋼材の配置を示す模式図である。図1
(a)は、橋脚1の橋脚全長に亘って橋脚横断面内の周
縁近傍にPC鋼材3を配設し、橋脚基礎ブロック2内及
び橋脚1の頂部にPC鋼材の定着部を設けたものであ
る。橋脚全長に亘ってプレストレスを導入することがで
きる。図1(b)は、PC鋼材3を一端が橋脚の基礎ブ
ロック2内に位置し、他端が橋脚1の中間部に位置し、
それぞれ定着部を有するものである。橋脚1の基礎ブロ
ック2との結合部及び橋脚の必要部分にプレストレスを
導入することによって、合理的な橋脚性能の維持を図る
ことができる。図1(c)は、基礎ブロック2内にU字
形のPC鋼材挿通路を設け、基底部側の定着部は、エン
ドレスワイヤ4でU字形に成形した例である。エンドレ
スワイヤ4を上方から挿通することによって橋脚1と基
礎ブロック2とを一体化することができ、基礎ブロック
側にワイヤ端部の定着部を形成する必要がないので、特
に基礎ブロック2に近接することが困難な場合等に作業
性が向上するので好ましい。
【0008】図1(d)は、橋脚1の側部にPC鋼材5
の定着部を設けたもので、PC鋼材5の上端に定着部を
設けることが困難な場合等に上部の定着部の作業性を高
める効果がある。図1(e)は、PC鋼材6の配置を橋
脚の横断面の中心部に設けたもので、配筋の都合や定着
部の位置の制限に応ずるものである。中空のプレキャス
トコンクリートブロックを積重して橋脚を形成する場合
等に、中空部を利用して配置すると施工が容易となる。
図1(f)は、PC鋼材8を橋脚1の横断面内に非対称
に配設した例で、図に示すように、偏心荷重9が作用す
るような橋脚1に適用される。図1(g)は、多数のプ
レキャスト部材から成る橋脚にPC鋼材を使用した例
で、長手方向のPC鋼材3によって橋脚を一体化する構
造である。図1(h)は、ラーメン橋脚にPC鋼材を配
置し、プレストレストコンクリート橋脚とした例であ
る。
【0009】(試験例−1)柱部材の軸方向にプレスト
レスを導入したコンクリート橋脚の耐震性能に着目し、
その基本的な曲げ特性や地震後の共用性能について検討
した。このため、図2に示すような供試体20を用いて
静的正負交番載荷試験を行った。実際に用いた供試体2
0の諸元と載荷位置を図2に、その横断面を図3、図4
に示した。供試体20は、400mm×400mm×高
さ1500mmの角柱からなる橋脚模型21の基底部に
1400mm×1400mm×高さ700mmの基礎ブ
ロック22を備えた形状とした。供試体は、No.1供
試体を鉄筋コンクリート構造(RC)、No.2供試体
をプレストレストコンクリート構造でPC鋼より線の付
着あり(ポンド)構造(PCB )、No.3供試体をプ
レストレストコンクリート構造でPC鋼より線の付着な
し(アンポンド)構造(PCu )の3種類とした。PC
B ではセメントペーストによるPCグラウトにより付着
させ、圧縮強度は材齢28日で41.7MPaとした。
全供試体で最大荷重が同程度となるような供試体を設計
し、その他の因子は全て一定とするように試験条件を設
定した。
【0010】RC構造(No.1供試体)では、図3に
横断面図を示すように、軸筋23として13mmφの鉄
筋SD345を16本(鋼材比p=2.53%)を配置
した。フープ筋24として橋脚の上部840mmは、1
4mmφのSD345D6を60mmピッチで、橋脚の
下部840mmは、14mmφのSD345D6を30
mmピッチで、基礎ブロック中では360mmの部分を
60mmピッチでそれぞれ配設した。フープ筋24は、
フレア溶接(ラップ長100mm、溶接長60mm)に
より定着した。PCB 構造(No.2供試体)及びPC
U 構造(No.3供試体)では、軸筋(鉄筋)23とし
て100mφの鉄筋SD345を16本(鋼材比p=
0.713%)を用い、PC鋼材25として12.7m
mφのPC鋼より線SWPR7Bを8本(鋼材比p=
0.494%)を用いた。PC鋼材25の配置は、図4
に示すように配筋間隔130mmでコンクリート内部に
配置した。PC鋼より線の定着は橋脚頂部はデッドアン
カーとし、基礎ブロック底面にグリップ定着した。PC
鋼より線の緊張は基礎ブロックの底部で片側緊張とし
た。フープ筋24は、上記RC構造と同様とした。鋼材
の機械的性質を表1に示した。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】荷重は、橋脚の頂上の軸線上に軸力31を
加え、橋脚の上端から230mm下方の側面に水平荷重
32を負荷した。試験条件を表2に示した。表2に示す
コンクリート強度は載荷試験時における圧縮強度を示
す。試験はプレストレスを導入した後に、油圧ジャッキ
により所定の定軸力を載荷しながら、押引用の油圧ジャ
ッキを用いて曲げせん断の静的漸増正負交番載荷を行っ
た。載荷は回転角(1/200(rad)の整数倍)で
制御し、同じ回転角での繰り返し載荷は行わなかった。
また、最大荷重の80%を下回った場合を部材としての
終局と定義し、この試験を終了した。曲げ特性について
は、次のとおりであった。水平載荷荷重と載荷点水平変
位関係との関係を、RCの場合を図5に、PCBの場合
を図6に、PCu の場合を図7に示した。プレストレス
トコンクリート橋脚では、外力(上載荷重)と内力(有
効プレストレス)の双方が軸力として作用するため、一
般的に高軸力となることが想定される。この試験でもそ
の点を考慮し、プレストレストコンクリート橋脚は、外
力4MPa、内力4MPa、合計8MPaの高軸力の設
定とした。この条件では、載荷サイクルの早期に荷重が
低下し脆性的な挙動を示すことが予想されたが、図5〜
図7に示すとおり、PCB 、PCu においても粘りのあ
る性状を示し、すべての供試体でほぼ同等の変形性能で
あった。またPC鋼より線はPCB 、PCu 双方とも破
断せず、特にPCu では終局状態においても弾性範囲内
であった。
【0014】エネルギーの吸収能力については次のとお
りであった。耐震性能を評価する際に一つの指標となる
エネルギー吸収能力について検討するために、各サイク
ルにおける履歴吸収エネルギー(荷重−変位関係のルー
プで囲まれた面積)を載荷サイクルが増加するにつれて
累積した累積吸収エネルギーと載荷点変位(各サイクル
の制御位置)の関係を図8に示した。図8では、PCu
とRC・PCB の優劣を比較するために、縦軸をPCu
で除して正規化したものを図8に併記した。これより、
各載荷点変位で比較すると、RCはPCu の約1.5倍
程度のエネルギー吸収能力があり、この観点での耐震性
能はRCの方が優れている。また、PCB とPCu でほ
とんど差がないことがわかった。残留変位については次
のとおりであった。地震後の供用性能について評価する
ために、除荷時の残留変位(正負の平均値)と載荷点変
位の関係を図9に示した。図8と同様に、縦軸をPCu
で正規化した図を併記した。
【0015】図9より、RCはPCu と比べて載荷点変
位で15mmを過ぎたあたりから急激に大きくなり始
め、その後は約5倍程度の残留変位が残っている。ま
た、PCB はPCu と比べて各載荷点変位において、約
1.5倍程度の残留変位であることがわかる。すなわ
ち、残留変位の観点からはPCu の方がかなり優れてい
るといえる。許容残留変位条件下での耐震性能について
は次のとおりであった。累積吸収エネルギーと残留変位
の関係を図10に示した。道路橋示方書によれば、重要
度の高い橋梁は地震後の残留変形を1/100(ra
d)に留めることが規定されている。この条件は本供試
体の形状寸法では、許容残留変位は15mmとなる。こ
れを図10の中に縦線で示した。許容残留変位が15m
m以内を満足する範囲内では、PCB がもっとも累積吸
収エネルギーが大きいことがわかる。すなわち、許容残
留変位という規定を設けると、耐震性能(エネルギー吸
収能力)は、PCB がもっとも優れているといえる。
【0016】以上のように、軸力を8MPa(上載荷量
+有効プレストレス)に設定したプレストレストコンク
リート橋脚の耐震性能に着目した模型試験を行った結
果、プレストレストコンクリート橋脚はRC構造の橋脚
に比べてエネルギー吸収能力は低下するものの、特に脆
性的な破壊性状を示すことはなく同等の変形性能を有
し、残留変位の小さい復元特性の優れた挙動を示すこと
が確認された。 (試験例−2)次に中空の供試体について行った試験に
ついて説明する。供試体40の形状寸法を図11、1
2、13、14に、供試体の諸元を表3〜6にそれぞれ
示す。供試体40は基礎ブロック42を備えた独立一本
柱形状のもので、柱41の断面は400mm×400m
mの正方形の中空断面で全高さは1730mmとした。
基礎ブロック42は1300mm×1300mm×高さ
600mmとした。基礎ブロック42の天端から水平荷
重載荷点までの高さを1500mmとした。ただし、柱
41の基礎ブロック42の天端から200mmの区間お
よび柱頂部より430mmの区間は中実断面とし、その
中間部1100mmの区間を中空とした。
【0017】図12は、中空部46を備えた供試体N
o.1〜3のRC構造の断面配筋を示し、軸筋43は1
3mmφの鉄筋(SD345)32本、フープ筋44は
6mmφの鉄筋(SD345)を配置した。図13は、
中空部46を備えた供試体No.4のプレストレストコ
ンクリート構造の断面配筋を示し、軸筋(鉄筋)43は
10mmφの鉄筋(SD345)16本、PC鋼材45
は、12.7mmφのPC鋼より線(SWPR78)4
本、導入プレストレス力は4MPaである。フープ筋4
4は6mmφの鉄筋(SD345)を配置した。図14
は、中空部46を備えた供試体No.5〜6のプレスト
レストコンクリート構造の断面配筋を示し、軸筋(鉄
筋)43は10mmφの鉄筋(SD345)8本、PC
鋼材45は、17.8mmφのPC鋼より線(SWPR
78)4本で導入プレストレス力は8MPaとなってい
る。フープ筋44は6mmφの鉄筋(SD345)を配
置した。フープ鉄筋量は全ての供試体で共通であり、6
mmφ鉄筋を基礎ブロック42の天端から840mmの
区間には30mm間隔、その他は60mm間隔で配置し
た。なお、中空部の断面積は中実部の断面積のほぼ半分
である。
【0018】試験要因は、コンクリート強度、軸圧縮応
力度(以下、軸応力度)およびプレストレスとし、それ
ぞれの組み合わせにより表3に示すように計6体の供試
体を製作した。コンクリート強度は35MPaのものと
実用的な高強度コンクリートを対象とする場合を考えて
60MPaのものを用いた。また、高軸力の状態を検討
する意図で荷重による軸応力度を4MPaおよびプレス
トレスを8MPaまで含めた。供試体の諸元を表3に示
した。供試体名の記号は、次のとおりである。 RN−PD:RC構造、普通コンクリート−準動的載荷 RH−S:RC構造、高強度コンクリート−静的載荷 RH−PD:RC構造、高強度コンクリート−準動的載
荷 PN−PD:PC構造、普通コンクリート−準動的載荷 RH−S:PC構造、高強度コンクリート−静的載荷 RH−PD:PC構造、高強度コンクリート−準動的載
荷 また、全軸圧縮応力度は、各供試体の((軸応力度+プ
レストレス)/(コンクリート強度))×100であ
る。コンクリート強度と全軸圧縮応力度の比は表3中に
示すように軸方向プレストレスされた供試体の場合14
〜20%となっている。
【0019】プレストレス導入は緊張材の柱頂部をデッ
ドアンカーとし、供試体底面を緊張端として片引きで行
い、緊張力導入後にグラウトを施した。PC功罪の導入
緊張応力度は規格降伏点の50%程度とした。柱部分に
使用したコンクリートと鋼材の力学的特性をそれぞれ表
3〜表6に示す。コンクリートの粗骨材の最大寸法は
8.5mmである。
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】
【表6】
【0024】載荷には2本のアクチュエータを使用し、
鉛直方向に一定の軸力を与えながら水平変位または水平
荷重を与えた。載荷の繰り返しは各管理変位ごとに1回
とした管理変位は、事実上のひび割れ発生時の変位およ
び1/200に整数を乗じた部材回転角とした。載荷
は、部材耐力が最大時の80%および計算上の主鉄筋降
伏荷重以下となるまで行った。 (a)耐荷挙動 60MPaの高強度コンクリートを用いたRC柱供試体
RH−S(No.2供試体)とプレストレストコンクリ
ート柱供試体PH−S(No.5供試体)の静的正負載
荷試験より得られた荷重−回転角の関係を図15に示
す。なお、試験より得られた計算降伏荷重時の変位δy
(δy 正負の平均値)は供試体RH−S(No.2供試
体)では12mm、供試体PH−S(No.5供試体)
は6mmであった。
【0025】供試体RH−S(No.2供試体)の場
合、主鉄筋は中空部よりも先に柱根元部(中実断面)で
降伏した。主鉄筋降伏後は±8/200(載荷点変位:
60mm)時に、柱根元部で主鉄筋の座屈およびコンク
リートの剥離が見られたが、耐荷挙動に大きな影響を与
えるものではなく±10/200(載荷点変位:75m
m)で約6δy 程度まで耐力を保持して粘りのある挙動
を示した。主鉄筋の座屈域は20cmで、載荷終了まで
鉄筋の断面は見られなかった。供試体PH−S(No.
5供試体)では、RH−S(No.2供試体)と同様に
主鉄筋は柱根元で先に降伏した。鉄筋降伏度は−4/2
00での荷重保持中に基礎ブロック42天端より300
mmの範囲で大きく圧壊し、耐力の低下が見られた。こ
れ以後、次ステップの+5/200(載荷点変位:+3
7.5mm)で約6δy への加力中にも柱根元部の圧壊
が見られ、さらに−5/200(載荷点変位:−37.
5mm)では柱根元の中実部と中空部の境目(以下、境
目部)でずれが生じ、耐力の低下となった。既往の研究
では、プレストレストコンクリート柱の全軸圧縮応力度
比が概ね25%以下ならRC柱と同等の変位性能を有す
るとされるが、このプレストレストコンクリート柱供試
体の全軸圧縮応力度比は20%にもかかわらず、塑性変
形能力はRC柱より小さい結果となった。これは8MP
aの過大なプレストレス、過小な軸方向鉄筋量および鉄
筋のダウエル作用の不足等によるものと思われる。ただ
し、終局時までの靭性率としてはRC柱と同様であっ
た。なお、主鉄筋の座屈域は境目部において約10cm
であり、載荷終了まで鋼材の破断は見られなかった。緊
張材はグラウトによりコンクリートとの付着があるので
±4/200の載荷時において基礎ブロック42天端位
置でのひずみ値が降伏ひずみに達していた。
【0026】(b)残留変位とひび割れ状況 図16に各供試体の除荷時での残留変位を示す。縦軸の
値は載荷点変位と同様に残留変位を1500mmで除し
た回転角を示す。図16中、実線はPH−S(No.5
供試体)の値、破線はRH−S(No.2供試体)の値
を示す。現在の道路橋示方書では重要度の高い橋の橋脚
は、地震による損傷を限定された範囲にとどめ、地震後
の残留変位を1/100(rad)以下に制限すること
が規定されている。図16よりRH−S(No.2供試
体)においてこの規定を満たす回転角は±0.02、つ
まり±4/200radまでであることがわかる。一
方、PH−S(No.5供試体)は緊張材の降伏以降、
コンクリートの圧縮に伴い残留変位も急激に増大してい
るが、RC柱供試体と同じ載荷ステップである±4/2
00rad(±0.02)において比較すると、残留変
位が小さく復元力特性が極めて優れているのがわかる。
【0027】図17にRH−S(No.2供試体)とR
H−S(No.2供試体)の±4/200rad載荷終
了時のひび割れの状況を示した。RH−S(No.2供
試体)は、載荷点付近にまでひび割れが発生しているの
に対し、プレストレストコンクリート柱であるPH−S
(No.5供試体)はプレストレスの効果により、せん
断力による斜めひび割れの発生も少なく、ひび割れが柱
基部に限定されている。このようにプレストレストコン
クリート柱はコンクリートの圧壊による耐力の低下が生
じるまではRC柱に比べて損傷が軽微であり、コンクリ
ート強度、荷重による軸応力度および軸方向鉄筋比等に
応じた適切なプレストレス量を導入することにより耐震
性の高いコンクリート柱を設定することができる。次
に、準動的載荷試験について説明する。以下(イ)〜
(ヘ)に試験の概要を示す。
【0028】(イ)入力地震波:兵庫県南部地震の際
に、神戸海洋気象台で観測された加速度波形のNS成分
を使用した。入力地震波は観測された加速度波形の初期
微動および後半部分を省略し、時間間隔を0.01秒と
し15秒間入力した。この場合、最大加速度の生起時刻
は2.55秒時である。 (ロ)初期剛性:初期剛性Kは、静的正負繰返し載荷試
験により得られた荷重−変位履歴曲線の原点と正側のひ
び割れ前の点とを結ぶ割線剛性とした。 (ハ)固有周期:固有周期Tは、供試体のひび割れ前の
初期弾性周期とし、作用地震波の加速度応答スペクトル
を参照して、全供試体でT=0.3秒と統一した。 (ニ)仮想質量:仮想質量Mは、部材を1質点1自由度
にモデル化していることから、固有周期と初期剛性を用
いて求めた。 (ホ)減衰定数h:従来の研究成果を参考にし、静的正
負繰返し載荷試験より得られた降伏変位を基準にして、
降伏前は減衰係数h=0.03とし、降伏後はh=0と
した。 (ヘ)入力地震波の最大加速度:この試験では道路橋示
方書に準拠し、対象とする橋をB種の橋とし地震同をタ
イプIIと設定した。さらに、対象構造物δu=5・δy
(δu :終局変位)で設計されたものとし等価水平震
度を求めたところkne=0.80(kne:等価水平震
度)となった。そこで供試体の設計地震力を仮想質量で
除した加速度の値がこのkne=0.80に相当すると
し、比例計算により加速度レベル(818gal)に相
当する入力最大加速度を求めた。なお、供試体の設計地
震力はファイバーモデルによる終局耐力あるいは載荷試
験による結果を考慮して求めるが、この試験では両者を
比較し、より大きい方を採用し供試体に対して危険側の
載荷条件を与えることにした。
【0029】以上の初期設定値を表7に示した。これら
の値を用いて準動的載荷試験を行った。
【0030】
【表7】
【0031】試験で得られた復元力−応力変位曲線を図
18〜図21に示した。図18はRN−PD、図19は
RH−PD、図20はRN−PD、図21はPH−PD
のグラフである。図22、図23に試験III、IVで
得られた時刻歴応答変位曲線をそれぞれ示した。図示を
省略したがコンクリートの設計強度が35MPaである
RC柱供試体のRN−PD(試験I)は2.76秒時に
最大応答変位+90.5mm(+6δy)となり、柱根
元でコンクリートが圧壊していたのに対し、コンクリー
トの設計強度が60MPaであるRC柱供試体のRH−
PD(試験II)では、2.73秒時に最大応答変位+
45.2mm(約4δy )となり、コンクリートの圧壊
は載荷終了まで見られなかった。また、15秒時での残
留変位はRN−PDとRH−PDでそれぞれ+17.7
mmおよび+1.21mmとなった。導入プレストレス
力が4.0MPaであるプレストレストコンクリート柱
供試体のRN−PD(試験III)は、2.73秒時に
最大応答変位+33.9mm(約3.4δy )となり、
柱根元部に曲げひび割れが数本確認できる程度でコンク
リート圧壊も生じなかった。また、負側での応答変位が
最大となる7.32秒時においても、大きな変化は見ら
れなかった。載荷終了時となる15秒時の残留変位は+
1.13mmと非常に小さく復元力特性の優れた挙動を
示し、応答変位が設計終局変位(5・δy )を超えるこ
とはなかった。
【0032】導入プレストレス力が8.0MPaである
プレストレストコンクリート柱供試体のRH−PD(試
験IV)は、2.76秒時に最大応答変位+75.7m
m(約+10δy )となり、設計終局変位を超えた。境
目部で大きな曲げひび割れが発生し、根元部のコンクリ
ートが圧壊していた。また、7.35秒時には他の境目
部にも大きな曲げひび割れが発生し、圧壊部のコンクリ
ートは剥離していた。これ以後、新たに大きなひび割れ
は生じず、柱の変形は境目部に集中した。15秒時の残
留変位は+20.6mmとなり、主鉄筋は根元部で座屈
していた。この2体の緊張材は、共に、基礎ブロック4
2天端位置でのひずみ値が降伏歪みに達していた。載荷
終了まで設計終局変位を超えなかったRC柱のRH−P
Dおよびプレストレストコンクリート柱のPN−PDの
載荷終了時のひび割れ状況を図24に示す。プレストレ
ストコンクリート柱PN−PDはRC柱に比べて損傷が
柱根元部に限定されており、地震後の補修の容易さにお
いても優れていることが示された。準動的載荷による地
震応答試験を行うに際しては静的正負繰返し載荷試験の
データを参考にして予め計算によって各供試体の時刻歴
応答変位を求めた。図22、23に示すように、RC柱
と大幅に異なる荷重−変位の履歴特性を持つプレストレ
ストコンクリート柱に関してもRC柱の場合と同様に計
算によって地震応答を比較的精度よく求めることができ
た。このことはプレストレストコンクリート柱を実際の
構造物に適用する際に大いに有用である。以上の中空断
面柱の試験の範囲では60MPaの高強度コンクリート
を用いても8MPaのプレストレスが過大である結果と
なった。これに対して35MPaのコンクリートの場合
に4MPaのプレストレスは極めて適切な値であった。
なお、RC柱供試体で60MPaのコンクリートを用い
たものは、軸力による4MPaの軸応力度がプレストレ
スと同様に有効に作用したため良好な耐震性能を示した
ものと思われた。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、軸方向プレストレスを
有する橋脚は、残留変位量の小さい復元力特性の優れた
地震応答挙動を示し、極めて優れた耐震性能を有するの
で寄与するところが極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の模式的配筋図である。
【図2】耐震性能試験の供試体の説明図である。
【図3】供試体の横断配筋図である。
【図4】供試体の横断配筋図である。
【図5】水平載荷荷重と載荷点水平変位との関係を示す
グラフである。
【図6】水平載荷荷重と載荷点水平変位との関係を示す
グラフである。
【図7】水平載荷荷重と載荷点水平変位との関係を示す
グラフである。
【図8】累積吸収エネルギーと載荷点変位との関係を示
すグラフである。
【図9】残留変位と載荷点変位との関係を示すグラフで
ある。
【図10】累積吸収エネルギーと残留変位との関係を示
すグラフである。
【図11】耐震性能試験の中空供試体の説明図である。
【図12】供試体の横断配筋図である。
【図13】供試体の横断配筋図である。
【図14】供試体の横断配筋図である。
【図15】荷重と回転角との関係を示すグラフである。
【図16】残留変位曲線を示すグラフである。
【図17】ひび割れを示すスケッチである。
【図18】復元力−応答変位曲線を示すグラフである。
【図19】復元力−応答変位曲線を示すグラフである。
【図20】復元力−応答変位曲線を示すグラフである。
【図21】復元力−応答変位曲線を示すグラフである。
【図22】時刻歴応答変位曲線を示すチャートである。
【図23】時刻歴応答変位曲線を示すチャートである。
【図24】ひび割れを示すスケッチである。
【符号の説明】
1 橋脚 2 基礎ブロック 3 PC鋼材 4 エンドレスワイヤ 5 PC鋼材 6 PC鋼材 7 PC鋼材 8 PC鋼材 9 偏心荷重 20 供試体 21 橋脚模型 22 基礎ブロック 23 軸筋 24 フープ筋 25 PC鋼材 31 軸力 32 水平荷重 40 供試体 41 橋脚模型 42 基礎ブロック 43 軸筋 44 フープ筋 45 PC鋼材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート橋脚の脚軸方向にPC鋼材
    を配設したことを特徴とするプレストレストコンクリー
    ト橋脚。
  2. 【請求項2】 前記PC鋼材の配設は、橋脚全長に亘っ
    て橋脚横断面内の周縁近傍又は中心部近傍に位置し、橋
    脚基礎ブロック内及び橋脚頂部に定着部を備えたことを
    特徴とする請求項1記載のプレストレストコンクリート
    橋脚。
  3. 【請求項3】 前記PC鋼材の配設は、橋脚基礎ブロッ
    ク内及び橋脚の中間部に定着部を有することを特徴とす
    る請求項1記載のプレストレストコンクリート橋脚。
  4. 【請求項4】 前記基礎ブロック内の定着は、エンドレ
    スワイヤを用いてU字形に形成したことを特徴とする請
    求項3記載のプレストレストコンクリート橋脚。
  5. 【請求項5】 前記橋脚の中間部の定着部は橋脚の側部
    に設けた定着部であることを特徴とする請求項3記載の
    プレストレストコンクリート橋脚。
  6. 【請求項6】 前記PC鋼材の配設は、橋脚の横断面内
    で非対称に偏在して配設していることを特徴とする請求
    項1記載のプレストレストコンクリート橋脚。
  7. 【請求項7】 多数のプレストキャスト部材から成る橋
    脚にPC鋼材を配置し、前記橋脚をプレストレスにより
    一体化したことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記
    載のプレストレストコンクリート橋脚。
  8. 【請求項8】 ラーメン橋脚にPC鋼材を配置したこと
    を特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のプレストレ
    ストコンクリート橋脚。
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