JP2000017077A - 熱可塑性物質の連続処理方法および装置 - Google Patents

熱可塑性物質の連続処理方法および装置

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JP2000017077A
JP2000017077A JP10190021A JP19002198A JP2000017077A JP 2000017077 A JP2000017077 A JP 2000017077A JP 10190021 A JP10190021 A JP 10190021A JP 19002198 A JP19002198 A JP 19002198A JP 2000017077 A JP2000017077 A JP 2000017077A
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Tsutomu Mukai
努 向井
Minoru Noda
稔 野田
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性物質を連続供給しながら気体で連続
処理するに当たりファネルフローを防止し、マスフロー
の流動を可能にすることにより高品質の熱可塑性物質が
得られるようにする熱可塑性物質の連続処理方法および
装置を提供する。 【解決手段】 処理塔本体1の下部に該処理塔本体容量
の少なくとも10%を占める錐状部2を形成し、処理塔
本体1の上部に熱可塑性物質供給口3と気体排出口8と
を設け、錐状部2の下端に熱可塑性物質排出口4を設
け、該錐状部の側壁に気体供給口6a,7aを該側壁内
面に開口させるように設けた装置であり、前記熱可塑性
物質供給口3から熱可塑性物質を、前記気体供給口6
a,7aから処理気体をそれぞれ連続供給しながら熱可
塑性物質と処理気体とを互いに向流接触させて連続処理
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリアミド等の熱可
塑性物質の連続処理方法および装置に関し、さらに詳し
くは、熱可塑性物質を連続的にマスフローで流動させる
ことにより均一処理された高品質の熱可塑性物質を得る
熱可塑性物質の連続処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリアミド等の熱可塑性物質を加
熱,冷却,乾燥或いは固相重合等の連続処理を行う方法
としては、例えば図4に示すような連続処理装置が使用
されている。この装置は円筒状の処理塔本体1の下部に
円錐状部2を形成し、上部に熱可塑性物質供給口3を、
下部に熱可塑性物質排出口4とロータリバルブ5を設け
ている。また、処理塔本体1の下部に気体供給管6,7
を内部中央まで延長するように挿入し、その挿入端部に
気体供給口6a,7bを開口させ、かつ処理塔本体1の
上部に気体排出口8を設けた構成になっている。そして
熱可塑性物質の連続処理を行うときは、熱可塑性物質供
給口3からペレット状の熱可塑性物質を、また気体供給
口6a,7bから処理気体をそれぞれ連続供給し、これ
ら熱可塑性物質と処理気体とを互いに接触させることに
より行っている。
【0003】しかしながら、この連続処理装置では、熱
可塑性物質排出口4を処理塔本体1の中央下部に1カ所
設けると共に、この排出口4の直近のみを錐状に形成し
ているため、熱可塑性物質ペレットを排出口4から排出
する際に、熱可塑性物質の流れが充填層の中央部だけ局
部的に移動するファネルフローになりやすく、そのため
処理気体による熱可塑性物質の処理が不均一になりやす
くなるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱可
塑性物質を連続供給しながら気体で連続処理するに当た
りファネルフローを防止し、マスフローの流動を可能に
することにより高品質の熱可塑性物質が得られるように
する熱可塑性物質の連続処理方法および装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明による熱可塑性物質の連続処理方法は、処理塔本体の
下部に該処理塔本体容量の少なくとも10%を占める錐
状部を形成し、前記処理塔本体の上部に熱可塑性物質供
給口と気体排出口とを設け、前記錐状部の下端に熱可塑
性物質排出口を設け、該錐状部の側壁に気体供給口を該
側壁内面に開口させるように設けた構成にし、前記熱可
塑性物質供給口から熱可塑性物質を、前記気体供給口か
ら処理気体をそれぞれ連続供給しながら熱可塑性物質と
処理気体とを互いに向流接触させることを特徴とするも
のである。
【0006】また、本発明の熱可塑性物質の連続処理装
置は、処理塔本体の下部に該処理塔本体容量の少なくと
も10%を占める錐状部を形成し、前記処理塔本体の上
部に熱可塑性物質供給口と気体排出口とを設け、前記錐
状部の下端に熱可塑性物質排出口を設け、該錐状部の側
壁に気体供給口を該側壁内面に開口させるように設けた
構成にし、前記熱可塑性物質供給口から熱可塑性物質
を、前記気体供給口から処理気体をそれぞれ連続供給し
ながら熱可塑性物質と処理気体とを互いに向流接触させ
ることを特徴とするものである。
【0007】このように処理塔本体下部に該処理塔本体
容量の少なくとも10%を占める錐状部を形成したこと
により、処理塔本体に連続供給した熱可塑性物質をマス
フロー状態に下流へ流動させやすくし、しかも気体供給
口を錐状部の側壁内面に開口させて内部に供給管を延長
させないため、上記熱可塑性物質のマスフローを阻害す
ることもない。したがって、熱可塑性物質をファネルフ
ローを発生させることなく処理気体と向流接触させるこ
とができ、熱可塑性物質を均一処理して高品質にするこ
とができる。
【0008】このようなマスフローの流動状態は、処理
塔本体下部の錐状部の半頂角を2〜20度にすることに
より一層安定させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に用いられる熱可
塑性物質の連続処理装置の一例を概略的に示す。この連
続処理装置は、処理塔本体1の上部の本体部分を円筒状
に形成すると共に、下部を逆円錐状の錐状部2に形成し
ている。処理塔本体1の上部にはペレット状の熱可塑性
物質を投入する熱可塑性物質供給口3が設けられてい
る。また、錐状部2の下端には熱可塑性物質排出口4が
設けられ、さらにその下流にロータリーバルブ5が設け
られている。錐状部2の容積は処理塔本体1の全体容積
の少なくとも10%を占め、かつその半頂角Aを2〜2
0度の鋭い角度にしている。ここで半頂角とは、図1に
示す角度Aのことをいう。
【0010】逆円錐状の錐状部2には、その側壁に気体
供給管6,7が上下2段に連結されている。気体供給管
6,7は、端部の気体供給口6a,7aを錐状部2の内
壁面に直接開口させ、処理塔本体1の内部に侵入させな
いようにしている。さらに、内壁面に直接開口した気体
供給口6a,7aの出口側には、下向きに開口する仕切
板9が小隙間を介して対向している。仕切板9は気体供
給口6a,7aから噴射した処理気体を下向きに案内し
たのち、処理塔本体1の中に供給するようにしている
(図2参照)。
【0011】図示の実施形態では、上下2段の気体供給
管6,7のうち、上段側の気体供給管6は加熱処理用気
体の供給管であり、下段側の気体供給管7は冷却処理用
気体の供給管になっている。これら気体供給管6,7は
それぞれ2本ずつ互いに対向するように設けられ、これ
らは、図3(A)のように、錐状部2の横断面における
壁面に垂直に連結されていてもよく、或いは図3(B)
のように、錐状部2の横断面における壁面に接線方向に
連結されていてもよい。
【0012】気体供給管6,7を図3(A)のように横
断面における壁面に直角に連結した場合は、気体供給管
6,7から供給された処理気体が、仕切板9に衝突後に
左右両側に分流し、さらに分流しながら下方へ案内され
て処理塔本体1の中に供給される。また、図3(B)の
ように横断面における壁面に接線方向に連結した場合
は、気体供給管6,7から供給した処理気体が仕切板9
の周囲に同一方向に旋回しながら、下方へ案内されて処
理塔本体1内に供給される。いずれの場合も、気体供給
管6,7は処理塔本体1の内部に侵入することなく、端
部の気体供給口6a,7aを内壁面に直接開口させるよ
うにしている。
【0013】他方、処理塔本体1の上部には気体排出口
8が設けられている。この気体排出口8は、上述したよ
うに気体供給管6,7の供給口6a,7aから処理塔本
体1内に供給された処理気体を排出する。供給口6a,
7aから処理塔本体1内に侵入した処理気体は、熱可塑
性物質供給口3から供給されて処理塔本体1内を流下す
るペレット状の熱可塑性物質と向流接触しながら上昇
し、気体排出口8から排出される。
【0014】上述した本発明の連続処理装置によると、
上部の熱可塑性物質供給口3からペレット状の熱可塑性
物質を連続供給すると、この熱可塑性物質は処理塔本体
1内を流下する間に、下部の錐状部2に連結された気体
供給管6,7の供給口6a,7aから連続供給した処理
気体と向流接触して処理される。このように向流接触さ
せるとき、錐状部2が容積を処理塔本体1の容積の少な
くとも10%にするように構成されているので、熱可塑
性物質をマスフロー状態に流下させ、処理気体を熱可塑
性物質全体に均一接触させる。したがって、品質の均一
性に優れた熱可塑性物質を得ることができる。
【0015】しかも、本発明では、気体供給管6,7が
処理塔本体1内部に侵入せずに、錐状部2の内壁面に供
給口6a,7aが直接開口するようにしているので、上
記のようにマスフロー状態で流下する熱可塑性物質の流
れを阻害しない。すなわち、気体供給管6,7が処理塔
本体1の内部に侵入していると、マスフロー状態で流れ
る熱可塑性物質や処理気体の流れを乱す原因になり、熱
可塑性物質の均一処理を難しくする。
【0016】本発明において、錐状部2は円錐状、角錐
状のいずれであってもよいが、錐状部2が処理塔本体1
に占める容積を、該処理塔本体容積の少なくとも10%
にすることが必要であり、さらに好ましくは20%以上
にするのがよい。また、錐状部2の容積は必要により処
理塔本体容積の100%であってもよい。すなわち、1
00%とは、処理塔本体1の全体を上部から下部にかけ
て徐々に径を減少させて錐状に形成したものである。
【0017】上記のような熱可塑性物質の均一処理のた
めには、さらに錐状部2の半頂角Aを鋭い2〜20度に
するとよく、さらに好ましくは、2〜15度にするとよ
い。半頂角Aをこのような鋭角にすることによって、処
理塔本体1内における熱可塑性物質を一層マスフローに
しやすくし、ファネルフローを発生させることがなくな
る。
【0018】また、錐状部2の内壁面に直接開口させた
気体供給口6a,7aに対し、前述したように下向きに
延長する仕切板9を対向させるように設けると、気体供
給口6a,7aを内壁面に直接開口させてもペレット状
の熱可塑性物質により塞がれることなく、処理気体を処
理塔本体1の内部に円滑に供給することができる。特
に、図3(A),(B)に示すように、仕切板9を処理
塔本体1(錐状部2)の内壁面に沿って環状に形成する
と、処理気体を処理塔本体1の全周囲に万遍なく行き渡
らせるため、処理塔本体1の内部全体に均一に分布さ
せ、一層均一な熱可塑性物質の処理を可能にする。
【0019】処理塔本体1の寸法は、その熱可塑性物質
供給口3から熱可塑性物質排出口4までの長さLを、処
理塔本体1の側面視における最大幅Dとの比L/Dにし
て、1〜15の範囲にすることが好ましい。さらに好ま
しくは、この比L/Dを3〜8にするのがよい。本発明
において熱可塑性物質の処理とは、処理気体による加
熱,冷却,乾燥或いは固相重合などのいずれであってよ
く、特に限定されないが、特に乾燥または固相重合に適
用する場合に好適である。
【0020】例えば、気体供給管に風送ブロワー等の強
制供給手段を連結し、処理塔本体内に所定温度にコント
ロールした処理気体を供給して、処理塔本体内を所定の
温度環境下に設定することにより、熱可塑性物質を加熱
または冷却するように処理することができる。また、気
体供給管として、図1の実施形態のように、互いに異な
る温度の気体を供給する複数本を設けることにより、熱
可塑性物質を処理塔本体に供給してから排出するまでの
間に経時的に温度環境を変化させるように処理すること
ができる。
【0021】処理気体は、供給量をコントロールした
り、或いは気体供給口付近の処理塔本体(錐状部)の径
を大きくすることにより、熱可塑性物質の流れを乱さな
いような流速にすることができる。処理塔本体内に熱可
塑性物質を供給してから排出するまでの滞留時間は、図
示の実施形態のように熱可塑性物質排出口にロータリー
バルブを設置し、そのロータリーバルブの回転数を制御
して排出量を調整することにより制御することができ
る。
【0022】本発明の連続処理装置に適用可能な熱可塑
性物質は特に限定されず、例えばポリアミド,ポリブチ
レンテレフタレート,ポリアセタール,ポリエチレン,
ポリプロピレンなど熱可塑性物質を挙げることができる
が、特にポリアミドに適用する場合に有効である。ま
た、熱可塑性物質の形態としては、ペレット(チップ)
状,顆粒状,粉体状などであるが、これらのなかでもペ
レット状にするのが最も好ましい。
【0023】以下に、本発明の連続処理装置を使用し
て、ポリアミド6を乾燥または固相重する場合について
具体的に説明する。ポリアミド6は、ε−カプロラクタ
ムを水を触媒として通常の方法により重縮合し、ペレッ
ト状にカッティングしたものが適用される。このポリア
ミド6には、重合平衡によりモノマーやオリゴマーなど
の低分子量物質が数%〜十数%含まれているため、熱水
のような溶媒を用いて抽出処理するとよい。
【0024】抽出処理されたポリアミド6ペレットを、
熱可塑性物質供給口3から連続的に処理塔本体1内に供
給すると共に、気体供給口6aおよび7aから処理気体
を供給すると、処理気体と向流接触することによりポリ
アミド6ペレットが昇温し、乾燥または固相重合を行い
ながら流動し、錐状部2を経由して熱可塑性物質排出口
4から排出される。ここで処理気体としては、除湿した
窒素等の不活性気体が好ましく使用される。
【0025】気体供給口6a,7aからは、それぞれ温
度の異なる処理気体が供給され、処理塔本体1内に高温
領域と低温領域とを形成して、乾燥または固相重合と冷
却処理とを行う。このように処理されたポリアミド6ペ
レットは、整流用スペーサー等の挿入物を用いることな
くマスフローになるので均一処理され、熱可塑性物質排
出口4から排出される。
【0026】処理塔本体1内の温度としては、乾燥処理
の場合は、高温領域では101〜125℃が好ましく、
さらに好ましくは115〜120℃にするのがよい。ま
た、固相重合処理の場合は、126〜186℃にするの
が好ましい。一方、低温領域では、乾燥処理および固相
重合処理とも、0〜100℃が好ましく、さらに好まし
くは30〜70℃にするのがよい。
【0027】処理塔本体1における高温領域での処理時
間としては、5〜50時間が好ましく、さらに好ましく
は10〜30時間にするのがよい。一方、低温領域にお
ける処理時間としては、0.5〜5時間が好ましく、さ
らに好ましくは0.5〜3時間にするのがよい。処理時
間は、熱可塑性物質排出口4の出口側に設けたロータリ
ーバルブ5の回転数を制御するとか、或いは処理量を制
御することによりコントロールすることができる。
【0028】本発明の連続処理装置によれば、熱可塑性
物質をマスフローで流動させつつ排出するようにするた
め、ファネルフローや異常滞留を発生することがない。
したがって、熱可塑性物質を連続的に均一処理すること
ができ、着色や劣化のない、きわめて高品質の熱可塑性
物質を製造することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により説
明するが、実施例および比較例中に使用した物性等は以
下の測定法によって測定した。 〔色調(YI)〕ペレットのYI(イエローインデック
ス)値をSMカラーコンピューター(スガ試験機)によ
り測定した。
【0030】〔硫酸相対粘度(ηr)〕JIS−K68
10の規定に従って、98%硫酸を溶媒とし、該溶媒中
に濃度10g/Lで溶解して、温度25℃における98
%硫酸に対する相対粘度を測定した。 〔水分(w)〕ペレット10gにメタノール20mlを
加えて煮沸抽出した後、メタノール中の水分をカールフ
ィッシャー水分測定装置により測定した。また、上記各
測定値YI、ηr、wの最大値と最小値との差をそれぞ
れΔYI、Δηr、Δwで示した。
【0031】実施例1 錐状部2の半頂角Aが13度、容積が処理塔本体容積の
32%で、かつL/D=5である図1の構成からなる連
続処理装置を使用し、この連続処理装置に、重縮合後抽
出処理したポリアミド6ペレットを1050kg/hr
で連続供給するとともに、窒素を処理用気体として、高
温領域の温度が115℃、低温領域の温度が50℃とな
るように連続供給し、高温領域の滞留時間を20時間に
するようにロータリーバルブの回転数で調整して乾燥処
理した。
【0032】得られたポリアミド6ペレットは、色調が
YI=−12.0、硫酸相対粘度がηr=2.70、水
分がw=0.01%であり、バラツキがほとんどないよ
うに均一処理されており、しかも着色や劣化もない高品
質のものであった。結果を表−1に示す。
【0033】実施例2 実施例1と同一の連続処理装置を使用し、この連続処理
装置に、重縮合後抽出処理したポリアミド6ペレットを
1050kg/hrで連続供給するとともに、窒素を処
理用気体として、高温領域の温度が150℃、低温領域
の温度が50℃となるように連続供給し、高温領域の滞
留時間を20時間にするようにロータリーバルブの回転
数を調節して固相重合処理した。
【0034】得られたポリアミド6ペレットは、色調が
YI=−11.5、硫酸相対粘度がηr=3.40、水
分がw=0.01%であり、バラツキがほとんどないよ
うに均一処理されており、しかも着色や劣化もない高品
質のものであった。結果を表−1に示す。
【0035】比較例1 錐状部2の半頂角Aが30度、容積が処理塔本体容積の
7%であり、L/D=4.4である図4に示す構造の連
続処理装置を使用し、実施例1と同じポリアミド6ペレ
ットを、同じ供給速度で連続供給すると共に、同じ処理
気体を連続供給して同じ温度の高温領域および低温領域
を設定し、かつ高温領域の滞留時間を同じに設定して乾
燥処理した。
【0036】得られたポリアミド6ペレットは、色調が
YI=−10.7、硫酸相対粘度がηr=2.71、水
分がw=0.03%であり、平均値が劣っていると共に
バラツキも大きく、実施例1のポリアミド6ペレットに
比べて品質が劣っていた。
【0037】比較例2 比較例1と同一の連続処理装置を使用し、実施例2と同
一のポリアミド6ペレットを、同じ供給速度で連続供給
すると共に、同じ処理気体を連続供給して同じ温度の高
温領域および低温領域を設定し、かつ高温領域の滞留時
間を同じに設定して固相重合処理した。
【0038】得られたポリアミド6ペレットは、色調が
YI=−9.5、硫酸相対粘度がηr=3.40、水分
がw=0.02%であり、平均値が劣っていると共にバ
ラツキも大きく、実施例2のポリアミド6ペレットに比
べて品質が劣っていた。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
処理塔本体下部に該処理塔本体容量の少なくとも10%
を占める錐状部を形成したことにより、処理塔本体に連
続供給した熱可塑性物質をマスフロー状態に下流へ流動
させやすくし、しかも気体供給口を錐状部の側壁内面に
開口させて内部で供給管を延長させないため、上記熱可
塑性物質のマスフローを阻害することもない。したがっ
て、熱可塑性物質をファネルフローを発生させることな
く処理気体と向流接触させることができ、熱可塑性物質
を均一処理して高品質にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する熱可塑性物質の連続処理装置
の概略縦断面図である。
【図2】図1の装置の要部を示す拡大縦断面図である。
【図3】(A),(B)は、それぞれ図2におけるX−
X矢視断面の互い異なる態様を示す断面図である。
【図4】従来の熱可塑性物質の連続処理装置の概略縦断
面図である。
【符号の説明】
1 処理塔本体 2 錐状部 3 熱可塑性物質供給口 4 熱可塑性物質排出口 5 ロータリーバルブ 6,7 気体供給管 6a,7a 気体供給口 8 気体排出口 9 仕切板 A 半頂角
フロントページの続き Fターム(参考) 4J011 DA05 DB13 DB15 DB21 DB23 DB26 4J031 CA06 CA12 CA49 CC05 CC09 CE01 CE08 CE09 CF01 CG02 CG04 CG07 CG25 CG27 4J100 AA02P AA03P CA01 GC29

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理塔本体の下部に該処理塔本体容量の
    少なくとも10%を占める錐状部を形成し、前記処理塔
    本体の上部に熱可塑性物質供給口と気体排出口とを設
    け、前記錐状部の下端に熱可塑性物質排出口を設け、該
    錐状部の側壁に気体供給口を該側壁内面に開口させるよ
    うに設けた構成にし、前記熱可塑性物質供給口から熱可
    塑性物質を、前記気体供給口から処理気体をそれぞれ連
    続供給しながら熱可塑性物質と処理気体とを互いに向流
    接触させる熱可塑性物質の連続処理方法。
  2. 【請求項2】 前記錐状部の半頂角が2〜20度である
    請求項1に記載の熱可塑性物質の連続処理方法。
  3. 【請求項3】 前記処理が加熱,冷却,乾燥または固相
    重合である請求項1または2に記載の熱可塑性物質の連
    続処理方法。
  4. 【請求項4】 前記熱可塑性物質が、ポリアミド,ポリ
    ブチレンテレフタレート,ポリアセタール,ポリエチレ
    ンおよびポリプロピレンの群から選ばれた1種である請
    求項1、2または3に記載の熱可塑性物質の連続処理方
    法。
  5. 【請求項5】 前記処理気体が窒素である請求項1,
    2,3または4に記載の熱可塑性物質の連続処理方法。
  6. 【請求項6】 処理塔本体の下部に該処理塔本体容量の
    少なくとも10%を占める錐状部を形成し、前記処理塔
    本体の上部に熱可塑性物質供給口と気体排出口とを設
    け、前記錐状部の下端に熱可塑性物質排出口を設け、該
    錐状部の側壁に気体供給口を該側壁内面に開口させるよ
    うに設けた構成にし、前記熱可塑性物質供給口から熱可
    塑性物質を、前記気体供給口から処理気体をそれぞれ連
    続供給しながら熱可塑性物質と処理気体とを互いに向流
    接触させる熱可塑性物質の連続処理装置。
  7. 【請求項7】 前記錐状部の半頂角が2〜20度である
    請求項6に記載の熱可塑性物質の連続処理装置。
  8. 【請求項8】 前記処理が加熱、冷却、乾燥または固相
    重合である請求項6または7に記載の熱可塑性物質の連
    続処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003059593A1 (en) * 2001-12-28 2003-07-24 Union Carbide Chemicals & Plastics Gas distribution system for non-fluid bed, bulk process vessels
JP2013256597A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Japan Polypropylene Corp ポリマー粉体の乾燥装置及びそれを用いたポリマーの製造方法
JP2016500678A (ja) * 2012-10-15 2016-01-14 サイペム エッセ.ピ.ア. 特に尿素を生成する造粒塔および顆粒化方法
CN106905544A (zh) * 2015-12-15 2017-06-30 旭化成株式会社 聚缩醛的制造方法、聚缩醛树脂组合物颗粒和成型体

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