JP2000016881A - 軽量コンクリート - Google Patents

軽量コンクリート

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JP2000016881A
JP2000016881A JP18709698A JP18709698A JP2000016881A JP 2000016881 A JP2000016881 A JP 2000016881A JP 18709698 A JP18709698 A JP 18709698A JP 18709698 A JP18709698 A JP 18709698A JP 2000016881 A JP2000016881 A JP 2000016881A
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cement
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coarse aggregate
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Tatsumasa Shibata
辰正 柴田
Hiroyuki Hayano
博幸 早野
Yuko Ishikawa
雄康 石川
Yukihisa Okamoto
享久 岡本
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Taiheiyo Cement Corp
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Taiheiyo Cement Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/02Selection of the hardening environment
    • C04B40/0263Hardening promoted by a rise in temperature

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも10〜80℃の範囲内において養
生温度が変化しても、材令1日以降は略々同じ強度発現
性を示し、コンクリート製品の製造に用いた場合、蒸気
養生工程の省略が可能で、さらに、コンクリート製品も
軽量化することができる軽量コンクリートを提供する。 【解決手段】 内部に数〜十数μm程度の微細な独立気
泡が均一に分布している絶乾比重が0.5〜1.3の超
軽量粗骨材を0.3〜0.4m3/m3含み、単位セメン
ト量が400kg/m3以上、水/セメント比が40重
量%以下である軽量コンクリート。前記超軽量粗骨材の
吸水率が5.0%以下であることが好適で、圧壊強度が
700N以上であることが好適である。また、コンクリ
ート中の空気量は3.5〜6.5容量%であることが好
適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量コンクリート
に関し、特に、少なくとも10〜80℃の範囲内におい
て養生温度が変化しても、材令1日以降は略々同じ強度
発現性を示すものであり、コンクリート製品の製造に用
いた場合、蒸気養生工程の省略が可能な軽量コンクリー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンクリート製品工場において
製造されるコンクリート製品では、型枠の転用及びコン
クリート製品の出荷を迅速に行うために、促進養生が広
く行われている。この促進養生としては、蒸気養生が最
も多く行われている。
【0003】蒸気養生の条件として、例えば、型枠にコ
ンクリートを打ち込み、締め固めた後、常温で2〜4時
間前置きし、昇温速度15〜20℃/hr程度で60〜
80℃まで約2〜4時間をかけて昇温し、その温度で3
〜4時間保持し、常温まで3時間以上をかけて徐冷する
条件が採用されている。そして、通常、コンクリートを
打ち込んだ翌日に脱型が行われ、その後、気中で1週間
程養生し、製品を出荷している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、近年、コンクリ
ート製品工場においては、作業の省力化・効率化を目的
として、コンクリート製品を大型化することが行われて
いる。そして、コンクリート製品工場で行われる蒸気養
生は、コンクリート製品を大量に製造するために、型枠
にコンクリートを打ち込み、締め固めた後、型枠全体を
シート等で覆い、その中にスチーム管等により蒸気を送
り込む簡易的な方法により行われていることが多い。
【0005】そのため、蒸気吹き出し口付近と、それ以
外の部分とでは温度差が生じるため、強度発現性にばら
つきが生じ易かった。さらに、上記簡易的な方法では、
型枠ごとに養生温度を同じにすることは困難であり、型
枠ごとのコンクリート製品の強度発現性にもばらつきが
生じ易かった。そのため、養生温度が変化しても、材令
1日以降は略々同じ強度発現性を示すコンクリートが望
まれていた。また、上記簡易的な方法では、その準備に
手間が掛かるため、蒸気養生をしなくとも従来と同様に
型枠の転用及び製品の出荷を行うことのできるコンクリ
ートも望まれていた。
【0006】また、上述したように、近年においては、
コンクリート製品の大型化が進められている。そこで、
該コンクリート製品の運搬時や施工時における取り扱い
を容易にするために、該コンクリート製品を軽量化する
ことも強く求められていた。
【0007】そこで、本発明は、上述した事情に鑑みて
なされたものであって、少なくとも10〜80℃の範囲
内において養生温度が変化しても、材令1日以降は略々
同じ強度発現性を示し、コンクリート製品の製造に用い
た場合、蒸気養生工程の省略が可能で、さらに、コンク
リート製品も軽量化することができる軽量コンクリート
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究した結果、粗骨材として、特
定の超軽量粗骨材を使用し、さらに、コンクリートの配
合を特定すれば上記目的を達成できることを見出し、本
発明を完成させたものである。
【0009】請求項1記載の発明は、軽量コンクリート
であって、内部に数μm〜20μm程度の微細な独立気
泡が均一に分布している絶乾比重が0.5〜1.3の超
軽量粗骨材を0.3〜0.4m3/m3含み、単位セメン
ト量が400kg/m3以上、水/セメント比が40重
量%以下であることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、前記超軽量粗骨材
の吸水率が5.0%以下であることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、前記超軽量粗骨材
の圧壊強度が700N以上であることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、コンクリート中の
空気量が3.5〜6.5容量%であることを特徴とす
る。
【0013】そして、請求項1記載の発明によれば、内
部に数μm〜20μm程度の微細な独立気泡が均一に分
布している絶乾比重が0.5〜1.3の超軽量粗骨材を
0.3〜0.4m3/m3含み、単位セメント量が400
kg/m3以上、水/セメント比が40重量%以下の軽
量コンクリートであるため、コンクリート製品を軽量化
することができるとともに、少なくとも10〜80℃の
範囲内において養生温度が変化しても、材令1日以降は
略々同じ強度発現性を示すので、安定した品質のコンク
リート製品を製造することができ、さらに、常温・湿空
養生1日の養生条件であっても、蒸気養生を行った場合
と同程度の強度を発現するので、蒸気養生を行う必要が
なく、従来、型枠にシート等を数枚重ねて覆う等の、蒸
気養生のために必要としていた煩雑な作業を行わずに済
み、作業性をも改善することができる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、前記超軽量
粗骨材の吸水率が5.0%以下であるため、硬化後の軽
量コンクリートの凍結融解抵抗が良好になる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、前記超軽量
粗骨材の圧壊強度が700N以上であり、超軽量粗骨材
の圧壊強度が大きい程弾性係数も大きくなるので、より
高強度・高弾性係数の軽量コンクリートが得られる。
【0016】請求項4記載の発明によれば、コンクリー
ト中の空気量が3.5〜6.5容量%であるため、硬化
後のコンクリートの凍結融解抵抗がより良好になるとと
もに、硬化前のコンクリートが取り扱い易くなり作業性
が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる軽量コンク
リートの実施の形態を説明する。本発明において、粗骨
材として、内部に数μm〜20μm程度の微細な独立気
泡が均一に分布している絶乾比重が0.5〜1.3、好
ましくは0.7〜1.3である超軽量粗骨材を使用す
る。
【0018】前記超軽量粗骨材は、その内部の気泡の占
める割合が40〜80容量%程度と大いものである。該
超軽量粗骨材を配合することによりコンクリート中に大
量の気泡を含ませることができる。その結果、本発明に
かかる軽量コンクリートでは、該軽量コンクリートの熱
伝導率が小さくなり、単位セメント量が多いことと相俟
ってセメントの水和熱とその蓄熱によりコンクリート自
身の温度が上昇して保温されるという、自己断熱性を有
するため、外部養生温度による強度への影響が小さくな
ると推察される。
【0019】尚、絶乾比重が0.7以上である超軽量粗
骨材の方が、均一な大きさの独立気泡を有するものであ
り、養生温度の変化によるコンクリートの強度発現性の
変化がより少なくなりより好ましい。
【0020】また、超軽量粗骨材の吸水率が小さい程、
軽量コンクリートの凍結融解抵抗が良好になるため、超
軽量粗骨材の吸水率は5.0以下が好ましい。
【0021】さらに、超軽量粗骨材の圧壊強度が大きい
程、軽量コンクリートの圧縮強度及び弾性係数も大きく
なるため、超軽量粗骨材の圧壊強度は700N以上であ
ることが好ましい。
【0022】前記超軽量粗骨材は、例えば、黒曜石、真
珠岩等のガラス質原料にSiC等の発泡剤及びベントナ
イト等の粘着材を加えて、5〜15mm程度に造粒し、
該造粒物を1000〜1300℃で焼成・発泡させて得
られるものである。また、石炭灰にベントナイト等の粘
着剤を加えて造粒し、該造粒物を1150〜1350℃
で焼成・発泡させて得ることもできる。
【0023】尚、このような性状を有する超軽量粗骨材
としては、市販品として、アサノスーパーライト(商品
名:日本セメント(株)製)が挙げられる。
【0024】前記性状以外の超軽量粗骨材、すなわち、
骨材中の気泡が少なかったり、または骨材中の気泡が粗
大なものであったり、さらには連通気泡であったりする
ものは、養生温度の変化によってコンクリートの強度発
現性も変化するため好ましくない。
【0025】また、本発明で使用するセメントとして
は、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメ
ント、中庸熱ポルトランドセメントや、高炉セメント
A、B種、及びフライアッシュセメント、シリカセメン
トが挙げられる。
【0026】さらに、細骨材としては、川砂、山砂、砕
砂等や、アサノライト(日本セメント(株)製)、Gラ
イト(サンライト(株)製)等の市販軽量細骨材や、黒
曜石または真珠岩を破砕・粉砕して5mm以下程度に粒
度調整し、1000〜1200℃で焼成・発泡させて得
られた軽量細骨材、さらには、黒曜石や真珠岩等のガラ
ス質原料100重量部に対してSiC等の発泡剤0.1
〜2.0重量部及びベントナイト等の粘着剤0.1〜1
0.0重量部からなる5mm以下の造粒物を1000〜
1300℃で焼成・発泡させて得られた軽量細骨材が挙
げられる。
【0027】減水剤としては、メラミン系、ナフタレン
スルホン酸系、ポリカルボン酸系の減水剤(高性能減水
剤及び高性能AE減水剤を含む)が挙げられる。また、
混練水には通常用いられる水道水等が挙げられる。
【0028】本発明において、目的を阻害しない範囲内
において、上記セメントの一部を高炉スラグ粉末、シリ
カヒューム、フライアッシュ、石灰石粉末、珪石粉末等
の混和材で置換することは差し支えない。
【0029】本発明の軽量コンクリートの配合条件は、
単位セメント量が400kg/m3以上、好ましくは4
40〜600kg/m3、水/セメント比が40重量%
以下、好ましくは25〜36重量%、超軽量粗骨材量が
0.3〜0.4m3/m3である。
【0030】コンクリートの配合量が前記範囲外では、
養生温度の変化によってコンクリートの強度発現性も変
化するので好ましくない。
【0031】尚、単位セメント量が600kg/m3
超えた場合には、これ以上セメント量を増やしても軽量
コンクリートの圧縮強度の増進効果が小さく、コストも
高くなるため、単位セメント量は600kg/m3以下
とすることが好ましい。
【0032】一方、単位セメント量が440kg/m3
以上では、養生温度の変化によるコンクリートの強度発
現性の変化がより少なくなり好ましい。
【0033】また、水/セメント比は、36重量%以下
では、養生温度の変化によるコンクリートの強度発現性
の変化がより少なくなり、さらに、水/セメント比が2
5重量%以下では、軽量コンクリートの作業性が急激に
悪化するので、水/セメント比が25〜36重量%とす
ることが好ましい。
【0034】尚、減水剤の添加量は、前記水/セメント
比を得るために、概ねセメントに対して0.5〜2.0
重量%とするのが好ましい。
【0035】さらに、軽量コンクリートの作業性等の観
点から、細骨材量は0.3m3/m3程度とすることが望
ましい。
【0036】本発明において、AE剤を用いて、コンク
リート中の空気量を3.5〜6.5容量%程度に調整す
ることは、硬化後のコンクリートの凍結融解抵抗がより
良好になるとともに、硬化前のコンクリートが取り扱い
易くなり作業性が向上する。
【0037】上記説明した本発明にかかる軽量コンクリ
ートでは、例えば、1日間20℃で湿空養生するという
養生条件であっても、蒸気養生(例えば、20℃で4時
間前置きし、昇温速度15℃/hr程度で70℃まで昇
温し、その温度で3時間保持し、20℃まで徐冷)した
場合と同程度の強度を発現する。また、その後の強度発
現性も略々同じである(後述試験例参照)。
【0038】そのため、本発明にかかる軽量コンクリー
トをコンクリート製品の製造に適用した場合には、蒸気
養生を行わなくとも、従来の工程と同様に、型枠の転用
及びコンクリート製品の出荷を行うことができるという
利点がある。
【0039】本発明において、軽量コンクリートの練り
混ぜは、従来よりコンクリートの混練に使用されている
オムニタイプミキサー、パン型ミキサー、二軸タイプミ
キサー等のミキサーを使用して行う。尚、混練時間は特
に限定されない。
【0040】養生は、常温で湿空養生すればよい。尚、
本発明でいう常温とは10〜35℃である。養生温度が
10℃未満の場合には、養生温度の変化によりコンクリ
ートの強度発現性が変化するとともに、強度発現性も低
くなり、コンクリート製品の製造に適用した場合には、
型枠の転用及びコンクリート製品の出荷も遅くなるので
好ましくない。一方、35℃を超える温度で養生を行う
場合には加熱手段が必要となる場合が多く、コストアッ
プの原因となるため好ましくない。
【0041】次に、本発明にかかる軽量コンクリートの
試験例を説明する。 (1)使用材料 セメント :普通ポルトランドセメント(日本セメント(株)製) 水 :水道水 高炉スラグ粉末:ファインセラメント10A(第一セメント(株)製) 混和剤 :減水剤(レオビルドSP−8S:(株)エヌエムビー製)、 AE剤(マイクロエア775S:(株)エヌエムビー製) 細骨材 :S1;黒曜石を破砕・粉砕して5mm以下程度に粒度調整し 、1100℃で焼成・発泡させて得られた軽量細骨材 (絶乾比重1.10、吸水率10%) S2;青梅産砕砂 粗骨材 :G1;アサノスーパーライト(日本セメント(株)製、圧壊 強度810N、絶乾比重0.8、吸水率3.5%) G2;アサノスーパーライト(日本セメント(株)製、圧壊 強度1670N、絶乾比重1.2、吸水率0.8%) G3;日本セメント(株)試作品(圧壊強度:705N、絶 乾比重0.6、吸水率4.6%) G4;メサライト(メサライト工業(株)製、絶乾比重1. 2、吸水率15.0%) G5;日本セメント(株)試作品(絶乾比重0.48、吸水 率8.0%) 尚、各粗骨材を割裂し、気泡の状態を光学顕微鏡を用い
て調べた結果を以下に示す。 G1;5〜20μm程度の気泡が均一に分布 G2;5〜10μm程度の気泡が均一に分布 G3;5〜20μm程度の気泡が均一に分布しているが、3 0μm以上の気泡も少し認められる。 G4;連通気泡が多い G5;30μm以上の粗大気泡が多く、50μmを超える気 泡も認められる。
【0042】尚、粗骨材の絶乾比重及び吸水率は、「J
IS A 1134(構造用軽量粗骨材の比重及び吸水
率試験方法)」に準じて、圧壊強度は「JIS Z 8
841(造粒物−強度試験方法)」に準じ、骨材径が1
4±1mmのものを測定した。
【0043】(2)配合条件及び混練 表1に示す割合で各材料をパン型ミキサー(0.1
3)に投入し、90秒練り混ぜて軽量コンクリートを
調製した。同表において、No.1〜11が本発明にか
かる軽量コンクリートであって、No.12〜17が比
較例である。尚、比較例において、各々本発明と比較し
て、No.12及び13は、粗骨材の性状が異なるも
の、No.14はセメント量が少ないもの、No.15
は水/セメント比が大きいもの、No.16は粗骨材量
が少ないもの、No.17は粗骨材量が多いものであ
る。
【0044】
【表1】
【0045】(3)成形及び養生 練り混ぜ後、φ10×20cmの型枠に軽量コンクリー
トを投入し、テーブルバイブレータ上で15秒間、振動
成形(振動数4000vpm)し、20℃・湿空養
生、または蒸気養生(20℃で4時間前置きし、昇温
速度15℃/hr程度で70℃まで昇温し、その温度で
3時間保持し、20℃まで徐冷)し、材令1日で脱型し
た。その後、さらに20℃で7日間気中養生した。尚、
一部については、15℃・湿空養生、及び40℃・
湿空養生の条件でも養生を行った。
【0046】(4)評価 気乾比重 脱型後の供試体の容積と重量とを測定し、気乾比重を算
出した。気乾比重は、供試体3本の平均値とした。 圧縮強度 脱型後及び気中養生後の供試体の圧縮強度を「JIS
A 1108(コンクリートの圧縮強度試験方法)」に
準じて測定した。その結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】一般に、コンクリートでは、1割以上強度
が異なると強度発現性が異なるものと認識されるが、同
表により明らかなように、No.1〜11の本発明にか
かる軽量コンクリートでは、蒸気養生を行った場合と行
わない場合とで強度の差が1割以下であって強度発現性
は同等と判断できる。一方、No.12〜17の各比較
例とも、蒸気養生を行った場合と20℃・湿空養生後気
中養生をした場合とで1割以上の強度差が見られ、強度
発現性が異なるものと判断できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、コンクリート製品を軽量化することができ
るとともに、安定した品質のコンクリート製品を製造す
ることができ、さらに、蒸気養生を行う必要がなく、従
来、型枠にシート等を数枚重ねて覆う等の、蒸気養生の
ために必要としていた煩雑な作業を行わずに済み、作業
性をも改善することが可能な軽量コンクリートを提供す
ることができる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、上記効果に
加え、より凍結融解抵抗に優れた軽量コンクリートを提
供することができる。
【0051】請求項3記載の発明によれば、上記効果に
加え、より高強度・高弾性係数の軽量コンクリートを提
供することができる。
【0052】請求項4記載の発明によれば、上記効果に
加え、硬化後のコンクリートの凍結融解抵抗が良好にな
るとともに、硬化前のコンクリートが取り扱い易くなり
作業性が向上するため、より寒冷地に適した軽量コンク
リートを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 雄康 東京都江東区清澄1−2−23 日本セメン ト株式会社中央研究所内 (72)発明者 岡本 享久 東京都江東区清澄1−2−23 日本セメン ト株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 4G019 LA02 LB02 LD01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に数μm〜20μm程度の微細な独
    立気泡が均一に分布している絶乾比重が0.5〜1.3
    の超軽量粗骨材を0.3〜0.4m3/m3含み、単位セ
    メント量が400kg/m3以上、水/セメント比が4
    0重量%以下であることを特徴とする軽量コンクリー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記超軽量粗骨材の吸水率が5.0%以
    下であることを特徴とする請求項1記載の軽量コンクリ
    ート。
  3. 【請求項3】 前記超軽量粗骨材の圧壊強度が700N
    以上であることを特徴とする請求項1または2記載の軽
    量コンクリート。
  4. 【請求項4】 コンクリート中の空気量が3.5〜6.
    5容量%であることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の軽量コンクリート。
JP18709698A 1998-07-02 1998-07-02 軽量コンクリート Withdrawn JP2000016881A (ja)

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