JP2000016696A - 索条架線用延線装置 - Google Patents

索条架線用延線装置

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JP2000016696A
JP2000016696A JP10190310A JP19031098A JP2000016696A JP 2000016696 A JP2000016696 A JP 2000016696A JP 10190310 A JP10190310 A JP 10190310A JP 19031098 A JP19031098 A JP 19031098A JP 2000016696 A JP2000016696 A JP 2000016696A
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hydraulic cylinder
wire
hydraulic
clamp member
wire drawing
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JP10190310A
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English (en)
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Hiroshi Yamamoto
浩志 山本
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Anzen Sakudo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 索条の締め付け・弛めを油圧クランプ部材で
実行することで、延線作業の簡便性と効率的な架線作業
性を実現する。 【解決手段】 第1の延線手段1と、制御手段3は索条
5が貫通する第1の延線手段1の先端側スイッチのオン
信号で第1の延線手段の前側に一定距離を開いて配備さ
れた索条が貫通する第2の延線手段2の油圧クランプ部
材2Aを加圧すると共に、第2の延線手段の油圧シリン
ダー22を前進させ、同時に第1の延線手段1の油圧ク
ランプ部材1Aを減圧すると共に、第1の延線手段の油
圧シリンダー12を後退させ、第1の延線手段1の基端
側スイッチのオン信号で第1の延線手段の油圧クランプ
部材1Aを加圧し、且つ第2の延線手段2の油圧クラン
プ部材2Aを減圧させると共に、第2の延線手段2の油
圧シリンダー22を後退させ、第2の延線手段2の基端
側スイッチのオン信号で第1の油圧シリンダー12を前
進させる制御機能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、索条をドラム側
から所定の場所(例えば山麓から山頂)へ架線する際に
用いる、或いは索条を空中輸送する際に用いる索条架線
用延線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の索条架線用延線装置を
示す全体概略説明図である。例えば、ロープウェイの索
条(支索)5を起点・終点停留場間に張る場合、片側の
停留場Aに支索ロープ5を巻回したドラム71を配置す
る。索条5の先端には、誘導用ロープ72を接続し、こ
の誘導用ロープ72を他側の停留場Bに設けたウインチ
73により引張り、一旦両地点A・B間に架線を行う。
【0003】従来の支索架線用延線装置は、図11で示
すように、固定ホルダー74と、固定ホルダー74に固
着された油圧シリンダー75と、油圧シリンダー75の
ピストンロッド75a先端に固定され、案内レール76
上をスライド進退するスライダー77と、常態において
スライダー77の前進側で、索条5をクランプする第1
のクランプ部材78と、この第1のクランプ部材78の
前側に配備される碇礎コンクリート79と、常態におい
て碇礎コンクリート79の前側に配備され索条5をクラ
ンプする第2のクランプ部材80とから成る。
【0004】そして、前記第1のクランプ部材78は、
6角ボルトナット締め付け式の数個(例えば7個)のク
ランプ78a・・・78gを直列に配列した構造であ
る。また、第2のクランプ部材80は、6角ボルトナッ
ト締め付け式の数個(例えば10個)のクランプ80a
・・・80jを直列に配列した構造である。
【0005】索条5は、誘導用ロープ72を介してA・
Bの両地点間を一旦架線されている。この仮の架線状態
において、上記索条架線用延線装置で索条5を引き出
す。油圧シリンダー75を加圧してピストンロッド75
aを前進させ、索条5を引張り索条5に張力を与える。
索条5が引き出された分、つまりピストンロッド75a
の作動分、スライダー77が前進、即ち第1のクランプ
部材78が前進すると共に、第2のクランプ部材80も
前進する(図11参照)。
【0006】この後、第2のクランプ部材80のクラン
プ80g・・80jの例えば4個を、それぞれ索条締め
付けを外し、クランプ80aの前側へ移動させる(図1
2参照)。即ち、元の状態に取付け固定する。その後、
図12示すように、油圧シリンダー75を減圧、つまり
ピストンロッド75aを後退させた後、第1のクランプ
部材78のクランプ78d・・78gの例えば4個を、
それぞれ索条締めつけを外し、クランプ78aの前側へ
移動させる。即ち元の状態に取付け固定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の索条架線用延線
装置では、誘導用ロープで一旦架線した後、索条を張っ
て張力を与えるため、ウインチでは引く力が小さく、よ
り力の大きい油圧シリンダーで作業する必要がある。ま
た、油圧シリンダーで動く量には制約があるため、所定
の張力を与えるには、幾度も油圧シリンダーを往復動さ
せて索条を引き込む作業が必要である。従って、その度
に索条に取付けたクランプの付け替えで、多くのボルト
・ナットの締めつけ・弛め作業が必要となる。この結
果、重量の大きいクランプの移動作業と、そのボルト・
ナットの締め付け・弛め作業に多くの労力と時間を必要
とする許かりでなく、ボルト・ナットの締め付け・弛め
の繰り返し作業により、ボルト・ナットのネジを損傷し
易い等の不利があった。
【0008】この発明は、以上のような課題を解消さ
せ、索条の締め付け・弛めを油圧クランプ部材で実行す
ることにより、延線作業の簡便性と効率的な架線作業性
を実現する索条架線用延線装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成させるた
めに、この発明に係る索条架線用延線装置では、次のよ
うな構成としている。索条架線用延線装置は、第1の延
線手段と、第1の延線手段の前側に一定距離を開いて配
備された第2の延線手段と、第1の延線手段及び第2の
延線手段を駆動制御する制御手段とら成り、前記第1の
延線手段及び第2の延線手段は共に、固定ホルダーと、
固定ホルダーに一端が固着された油圧シリンダーと、こ
の油圧シリンダーに固定された先端側スイッチ及び基端
側スイッチと、油圧シリンダーのピストンロッドに固定
され、先端側スイッチと基端側スイッチ間を往復動する
被検知部を備えたスライドバーと、油圧シリンダーのピ
ストンロッドに固着され案内レール上を進退するスライ
ダーと、一端がスライダーに固着された油圧クランプ部
材とでそれぞれ構成され、前記制御手段は第1の延線手
段の先端側スイッチのオン信号で第2の延線手段の油圧
クランプ部材を加圧すると共に、第2の延線手段の油圧
シリンダーを前進させ、同時に第1の延線手段の油圧ク
ランプ部材を減圧すると共に、第1の延線手段の油圧シ
リンダーを後退させ、第1の延線手段の基端側スイッチ
のオン信号で第1の延線手段の油圧クランプ部材を加圧
し、且つ第2の延線手段の油圧クランプ部材を減圧させ
ると共に、第2の延線手段の油圧シリンダーを後退さ
せ、第2の延線手段の基端側スイッチのオン信号で第1
の延線手段の油圧シリンダーを前進させる制御機能を有
することを特徴としている。
【0010】このような構成を有する索条架線用延線装
置では、次のようにして索条が引き出される。常態にお
いて、第1の延線手段の油圧クランプ部材と第2の延線
手段の油圧クランプ部材は加圧され、二つの油圧クラン
プ部材を貫通する索条は締めつけられている。運転準備
開始スイッチのオンで、第2の延線手段の油圧クランプ
を弛める。次いで、運転操作スイッチのオンで、第1の
延線手段の油圧シリンダーが作動し、ピストンロッドの
前進でスライダー及びスライドバーが前進し、先端側リ
ミットスイッチがオンすることで共に停止する。これに
より、索条が1ストローク分、引き出される。
【0011】第1の延線手段の先端側リミットスイッチ
がオンすると、第2の延線手段の油圧クランプが加圧さ
れ索条が締め付けられると共に第2の延線手段の油圧シ
リンダーが加圧されることで、ピストンロッドの前進で
スライダー及びスライドバーが前進する。そして、第2
の延線手段の先端側リミットスイッチがオンすることで
共に停止する。これにより、索条が1ストローク分、張
力が与えられた状態で引き出される。
【0012】第2の延線手段の油圧クランプが加圧され
ると、第1の延線手段の油圧クランプが減圧されると共
に、第1の延線手段の油圧シリンダーが減圧してピスト
ンロッドが後退することで、スライドバーが後退して基
端側のリミットスイッチがオンする。
【0013】この第1の延線手段の基端側リミットスイ
ッチがオンすると、第1の延線手段の油圧クランプが加
圧されると共に、第2の延線手段の油圧クランプが減圧
された後、第2の延線手段の油圧シリンダーが後退する
ことでスライドバーが後退して第2の延線手段の基端側
リミットスイッチがオンする。
【0014】この第2の延線手段の基端側リミットスイ
ッチがオンすると、第1の延線手段の油圧シリンダーが
前進する。この動作の繰り返しにより索条が引き出され
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
索条架線用延線装置の具体的な実施の形態を説明する。
【0016】この発明に係る索条架線用延線装置は、図
1で示すように、第1の延線手段1と、第1の延線手段
1の前側に一定距離開いて配備される第2の延線手段2
と、第1の延線手段1及び第2の延線手段2を駆動制御
する制御手段3とから成る。また、第1の延線手段1と
第2の延線手段2及び後述する緊急用油圧クランプ部材
4Aは、共に単一の油圧ユニット(図示せず)が共用的
に使用され、電磁弁の開閉により、油圧動作が制御され
るようになっている。
【0017】第1の延線手段1及び第2の延線手段2
は、共に同じ部材構成のものが使用されている。つま
り、第1の延線手段1及び第2の延線手段2は、それぞ
れ固定ホルダー11(21)と、固定ホルダー11(2
1)に固着された油圧シリンダー12(22)と、油圧
シリンダー12(22)のピストンロッド12a(22
a)の先端に固着されたスライダー13(23)と、ス
ライダー13(23)に固着された油圧クランプ部材1
A(2A)とから成る。
【0018】図1及び図2で示すように、第1の延線手
段1(第2の延線手段2)の固定ホルダー11(21)
とスライダー13(23)には、両側にそれぞれ案内レ
ール15が貫通し、案内レール15の基端部が固定ホル
ダー11に固着してある。また、案内レール15の先端
部は第2の延線手段2の前側に配備する先端固定ホルダ
ー27に固着されている。更に、索条(ワイヤロープ)
5は、固定ホルダー11(21)及びスライダー13
(23)を貫通し、油圧クランプ部材1A、2Aを貫通
してクランプされ、且つ先端固定ホルダー27及び後述
する緊急用バネクランプ部材4Aを貫通している。
【0019】図4で示すように、第1の延線手段1及び
第2の延線手段2は、共に上記油圧シリンダー12(2
2)のバレル12b(22b)の基端側と先端側に、そ
れぞれ固定板17a、17bが外付けされ、この固定板
17a、17bをスライドバー18が貫通している。こ
のスライドバー18には、固定板17a、17b間に位
置する被検知部18aが外嵌されると共に、先端部はロ
ッドヘッドに固着した進退板19に固着してある。
【0020】更に、上記固定板17a、17bには図5
で示すように、内向きに突出する取付け板17c、17
dの先端に、被検知部18aによりオンする先端側リミ
ットスイッチ16a(26a)と、基端側リミットスイ
ッチ16b(26b)が配備してある。
【0021】図2、図3で示すように、前記油圧クラン
プ部材1A及び油圧クランプ部材2Aは、共に実施の形
態ではそれぞれ数個(例えば10個)の油圧クランプ1
aを直列に配備し、取付けフレーム14gによりスライ
ダー13(23)に固着されている。
【0022】図6は、油圧クランプ1aを示す説明図で
ある。油圧クランプ1aは、上下方向へ配置した押え板
14bと受け板14e及びクランプ部14fに対し、2
本の6角ボルト14aを貫通させ、押え板14bがボル
ト14aに螺着している。また、下端が受け板14eに
固定された油圧シリンダ部14cのロッドヘッド14d
は押え板14bの裏面に固着してある。更に、受け板1
4eの下部とクランプ部14fの上部には、それぞれ半
球状の凹み部、つまり索条通し部14hが設けられてい
る。従って、油圧シリンダー部14cが加圧されると、
受け板14eが降下し、索条通し部14h内の索条5が
クランプされる。
【0023】図7は、第1の延線手段1と第2の延線手
段2の駆動を制御する制御手段3の回路構成例を示すブ
ロック図である。制御手段(CPU)3は、以下の制御
機能を有する。CPU(セントラルプロセッシングユニ
ット)3は、第1の延線手段1の先端側リミットスイッ
チ16aがオンすると、このオン信号を受けて第2の延
線手段2の油圧クランプ2Aを加圧させ、圧力センサ
(圧力スイッチ)31aがオンすると、例えば700K
g/cm2 でオンすると、このオン信号を受けてタイマ
ー32a、例えば3秒タイマーを開始させる。タイマー
32aのタイムアップで、第2の延線手段2の油圧シリ
ンダー22を加圧させる。
【0024】第2の延線手段2の圧力センサ(圧力スイ
ッチ)31aがオンすると、このオン信号を受けて第1
の延線手段1の油圧クランプ部材1Aを減圧させ、圧力
センサー(圧力スイッチ)31がオフすると、例えば6
30kg/cm2 でオフすると、このオフ信号を受けて
タイマー(例えば3秒タイマー)32を開始させる。タ
イマー32のタイムアップで、第1の延線手段1の油圧
シリンダー12を減圧させる。
【0025】第1の延線手段1の基端側リミットスイッ
チ16bがオンすると、このオン信号を受けて第1の延
線手段1の油圧クランプ部材1Aを加圧し、圧力スイッ
チ31の加圧(例えば700Kg/cm2 )確認信号の
後、タイマー32のタイムアップ信号を受けて、第2の
延線手段2の油圧クランプ部材2Aを減圧させる。そし
て、圧力スイッチ31aの減圧(例えば630Kg/c
2 )確認信号の後、タイマー32aのタイムアップ信
号を受けて、第2の延線手段2の油圧シリンダー22を
減圧させる。
【0026】第2の延線手段2の基端側リミットスイッ
チ26bがオンすると、このオン信号を受けて、第1の
延線手段1の油圧シリンダー12を加圧させる。以後、
上記動作を繰り返すようにCPU3は前記制御を行う機
能を有する。
【0027】このような構成を有する索条架線用延線装
置では、次のように作動する。常態において、第1の延
線手段1の油圧クランプ部材1Aと第2の延線手段2の
油圧クランプ部材2Aは、共に加圧状態にあり索条5を
クランプしている。
【0028】いま、運転準備開始スイッチ(図示せず)
をオンすると、第2の延線手段2の油圧クランプ部材2
Aが減圧し、索条5のクランプを弛める。次に、運転操
作スイッチ(図示せず)をオンすると、第1の延線手段
1の油圧シリンダー12が加圧され、ピストンロッド1
2aの前進でスライダー13が前進すると共にスライド
バー18が前進することで、先端側リミットスイッチ1
6aがオンして共に停止する。これにより、索条が1ス
トロック分、引き出される(図8参照)。
【0029】この先端側リミットスイッチ16aがオン
すると、油圧クランプ部材(10個の油圧クランプ1
a)2Aが加圧する。加圧が700Kg/cm2 になる
と、圧力スイッチ31aがオンし、3秒タイマー32a
が開始する。タイマー32aのタイムアップで、第2の
延線手段2の油圧シリンダー22が加圧し、ピストンロ
ッド22aの前進でスライダー23が前進する。同時に
スライドバー28が前進し、第2の延線手段2の先端側
リミットスイッチ26aがオンすることで共に停止す
る。これにより、索条5が1ストローク分、張力が与え
られた状態で引き出される。
【0030】第2の延線手段2の圧力センサ(圧力スイ
ッチ)31aがオンすると、第1の延線手段1の油圧ク
ランプ部材1Aが減圧する。減圧が630Kg/cm2
になると圧力スイッチ31がオフし、3秒タイマー32
が開始する。タイマー32のタイムアップで、第1の延
線手段1の油圧シリンダー12が減圧し、ピストンロッ
ド12aと共にスライドバー18が後退し、第1の延線
手段1の基端側リミットスイッチ16bがオンする(図
1参照)。
【0031】この第1の延線手段1の基端側リミットス
イッチ16bがオンすると、第1の延線手段1の油圧ク
ランプ部材1Aが加圧し、圧力センサ31がオンすると
3秒タイマー32が開始する。タイマー32のタイムア
ップで、第2の延線手段2の油圧クランプ部材2Aが減
圧する。そして、減圧が630Kg/cm2 で圧力スイ
ッチ31aがオフし、3秒タイマー32aが開始する。
タイマー32aのタイムアップで第2の延線手段2の油
圧シリンダー22が作動し、ピストンロッド22aと共
にスライドバー23が後退し、第2の延線手段2の基端
側リミットスイッチ26bがオンする。
【0032】この第2の延線手段2の基端側リミットス
イッチ26bがオンすると、第1の延線手段1の油圧シ
リンダー12が作動、ピストンロッド12aが前進す
る。この動作を繰り返し実行することで、索条5が連続
的に引き出される。
【0033】図9は、特許請求の範囲の請求項2に記載
の緊急用油圧クランプ部材4Aを構成する緊急用油圧ク
ランプ4を示す説明図である。この緊急用油圧クランプ
部材4Aは、図1で示すように、第2の延線手段2の前
側へ一定距離を開いて設けた固定ホルダー4Bに配備さ
れ、数個(例えば10個)の緊急用油圧クランプ4を直
列に配列して構成している。
【0034】この緊急用油圧クランプ4は、油圧ユニッ
ト(図示せず)、つまり第1の延線手段1及び第2の延
線手段2の油圧装置に異常自体が発生し、索条クランプ
機能が有効に発揮されない場合などの危険状態を解消さ
せる緊急時用手段として機能する。
【0035】緊急用油圧クランプ4は、上下方向へ配置
した押え板41と受け板42に対し、2本の6角ボルト
43を貫通させ、押え板41及び受け板42は、共に6
角ボルト43に螺着してある。
【0036】受け板42と、受け板42の下部に配備す
るクランプ部45及び受け板42の上部に固着されたバ
ネ部(バネケース)46、バネ部(例えば皿バネ部)4
6の上部に配備した昇降用押え板47に対し、2本の昇
降用6角ボルト44が貫通配備されている。また、昇降
用押え板47は昇降用6角ボルト44に螺着固定してあ
り、この昇降用押え板47の上部には上端を押え板41
に固着し、下端ロッド48aが昇降用押え板47の上面
凹み部47aの底面に固着された油圧シリンダー部48
が配備してある。更に、クランプ部45の上部と受け板
42の下部には、半球状の索条通し孔49が開設してあ
る。
【0037】常態において、油圧シリンダー48は常時
加圧され、昇降用押え板47はバネ部46のバネ拡縮用
蓋部46aを押圧し、バネ46は上下方向へ縮小状態に
保持されている。従って、昇降用押え板47と螺着する
昇降用6角ボルト44は降下状態が保持され、フリー状
態のクランプ部45は自重で降下し、昇降用6角ボルト
44下端で支承されている。この常態において、索条通
し孔49は索条5をクランプしない。
【0038】共用する単一の油圧ユニット、つまり第1
の延線手段1、第2の延線手段2の油圧装置に異常があ
り、それぞれの油圧クランプ部材1A、2Aが有効に作
動しない場合、同じ油圧装置に係る緊急用油圧クランプ
部材(緊急用バネクランプ4)4Aは、当然に油圧シリ
ンダー48が機能しない。このとき、昇降用押え板47
が押圧していたバネ部46がバネ復帰する。つまり、バ
ネ部46が昇降用押え板47(昇降用押え板47に螺着
する昇降用6角ボルト44)を上方へ押し上げる。これ
により、昇降用6角ボルト44下端で支承されていたク
ランプ部45が受け板42方向へ引き上げられ、索条5
をクランプする。
【0039】
【発明の効果】この発明では、以上のように、第1の延
線手段と第2の延線手段は、それぞれ油圧シリンダーに
固着した油圧クランプ部材を備え、油圧シリンダーの進
退に対応して先端側及び基端側のリミットスイッチがオ
ンすることで、油圧クランプ部材の締め付け・弛めの作
動を制御手段が制御することとしたから、索条の引き出
しが極めて簡易で且つ効率的な作業を実現し得る。従っ
て、従来のボルト・ナットの締め付け方式によるクラン
プ装置のように、索条を引き出す度に行う索条に取付け
たクランプの付け替え作業が不用となり、ボルト・ナッ
トの締め付け・弛め作業に多くの労力と時間を必要とす
る等の不具合を解消し得る許かりでなく、簡単且つ作業
者の熟練を要せず短い時間で安全に作業を達成し得る。
また、緊急用バネクランプ部材を配備することで、油圧
装置に異常があった場合においても、安全性が一層向上
する等、発明目的を達成した優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】索条架線用延線装置を示す平面図である。
【図2】第1の延線手段を示す平面図である。
【図3】第1の延線手段を示す側面図である。
【図4】油圧シリンダーとスライドバーの関係を示す説
明図である。
【図5】スライドバーとリミットスイッチの関係を示す
説明図である。
【図6】油圧クランプを示す説明図である。
【図7】制御手段の回路構成例を示すブロック図であ
る。
【図8】索条架線用延線装置の作用状態を示す説明図で
ある。
【図9】緊急用油圧クランプを示す説明図である。
【図10】従来の索条架線用延線装置を示す概略説明図
である。
【図11】従来の索条架線用延線装置の索条引き出し状
態を示す説明図である。
【図12】従来の索条架線用延線装置の索条引き出し状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1の延線手段 2 第2の延線手段 3 制御手段 4 緊急用バネクランプ部材 5 索条 11 固定ホルダー 12 油圧シリンダー 13 スライダー 15 案内レール 1A 油圧クランプ部材 16a 先端側リミットスイッチ 16b 基端側リミットスイッチ 17a 固定板 18 スライドバー 18a 被検知部 19 進退板 2A 油圧クランプ部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 索条が貫通する第1の延線手段と、第1
    の延線手段の前側に一定距離を開いて配備された索条が
    貫通する第2の延線手段と、第1の延線手段及び第2の
    延線手段を駆動制御する制御手段とから成り、前記第1
    の延線手段及び第2の延線手段は共に、固定ホルダー
    と、固定ホルダーに一端が固着された油圧シリンダー
    と、この油圧シリンダーに固定された先端側スイッチ及
    び基端側スイッチと、油圧シリンダーのピストンロッド
    に固定され、先端側スイッチと基端側スイッチ間を往復
    動する被検知部を備えたスライドバーと、油圧シリンダ
    ーのピストンロッドに固着され案内レール上を進退する
    スライダーと、一端がスライダーに固着された油圧クラ
    ンプ部材とでそれぞれ構成され、前記制御手段は第1の
    延線手段の先端側スイッチのオン信号で第2の延線手段
    の油圧クランプ部材を加圧すると共に、第2の延線手段
    の油圧シリンダーを前進させ、同時に第1の延線手段の
    油圧クランプ部材を減圧すると共に、第1の延線手段の
    油圧シリンダーを後退させ、第1の延線手段の基端側ス
    イッチのオン信号で第1の延線手段の油圧クランプ部材
    を加圧し、且つ第2の延線手段の油圧クランプ部材を減
    圧させると共に、第2の延線手段の油圧シリンダーを後
    退させ、第2の延線手段の基端側スイッチのオン信号で
    第1の油圧シリンダーを前進させる制御機能を有するこ
    とを特徴とする索条架線用延線装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の延線手段の前側に一定距離を
    開いて索条が貫通する緊急用バネクランプ部材が配備さ
    れ、この緊急用バネクランプ部材は油圧シリンダーの加
    圧状態において索条をクランプせず、緊急用クランプ部
    材の油圧が作用しないときにバネ機構で索条をクランプ
    する構成のものであることを特徴とする請求項1記載の
    索条架線用延線装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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