JP2000015182A - 分離枠 - Google Patents
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Abstract
上に残された残留物を略完全に排出できるようにする。 【解決手段】 上円筒枠32を、上枠32aと下枠32
bとの間に網枠38を挟み込んで構成する。前記網枠3
8は、フレーム39の上辺部39aに篩網40を取付け
て構成されており、前記篩網40のうち外周縁部の近傍
に排出口43を形成している。前記篩網40の上面部で
あって前記排出口43の周囲部のうち図1中下側の部分
に排出阻止部材44を取付け固定する。
Description
って振動されることにより複数種の対象物を分離する分
離枠に関する。
振動させることにより、複数種の対象物を、その形状や
大きさ等により分離する振動分離装置が提供されてい
る。図11に、前記分離枠の一例を示す。この図11に
示すように、分離枠1は、上枠2、下枠3、並びに前記
上枠2と下枠3との間に挟み込まれた網枠4とから構成
されている。前記網枠4は、断面L字状のフレーム5の
上辺部5aに篩網6を取付けた構成となっている。そし
て、前記上辺部5aを、前記上枠2の下端部に溶接され
たフランジ部2aと前記下枠3の上端部に溶接されたフ
ランジ部3aとの間にパッキン7を介して挟み込んだ状
態で、前記フランジ部2a,3aに断面V字状のバンド
8を締め付けることにより、網枠4を上枠2及び下枠3
の間に固定している。
形成されていると共に、前記排出口9に対応して前記上
枠2の外周面部には排出口体10が設けられている。前
記排出口9の下辺部は、前記篩網6の上面部に近接する
ように構成されている。尚、前記排出口9には、例えば
開閉可能な蓋(図示せず)が設けられている。
に振動分離装置を構成する。そして、前記蓋で前記排出
口9を閉塞した状態で前記振動発生手段により前記分離
枠1を振動させると、前記篩網6上の対象物は当該篩網
6の振動によりふるい分けられる。
離する対象物として、例えば、電子部品を基板上に実装
する等に用いられる30〜45μm程度のハンダ粒があ
る。前記ハンダ粒は、所定時間そのままの状態で放置さ
れると表面に酸化膜が形成されて劣化する。そのため、
ふるい分け作業によって前記篩網6からふるい落とさる
ことなく前記篩網6の上に残された残留物は、その都
度、取り除く必要がある。従って、ふるい分け作業が終
了すると、続いて、前記蓋を開けて排出口9を開放した
状態で前記分離枠1を振動させて前記残留物を前記排出
口8から外部に排出させる排出作業を行っていた。
に、分離枠1は、網枠4を上枠2,下枠3の間にパッキ
ン7を介して挟み込む構成であるため、前記上枠2のフ
ランジ部2a及び前記パッキン7の厚み分だけ、前記排
出口9の下辺部と篩網6の上面部との間に段差が生じ
る。
残留物が上記したハンダ粒のような小さいものである場
合には、前記段差が障害となってうまく排出できないと
いう問題点があった。
離作業により枠本体の底面部上に残された残留物を略完
全に排出することができる分離枠及び振動分離装置を提
供するにある。
枠は、振動発生手段によって振動されることにより内部
に収容された複数種の対象物を分離するものであって、
枠本体と、この枠本体の底面部に設けられ、前記対象物
のうち分離作業により前記底面部上に残された残留物を
排出する排出口とを備えることを特徴とする。このよう
な構成によれば、底面部と排出口とが同一面上に位置
し、底面部と排出口との間に段差が生じないため、底面
部上の残留物を完全に排出させることができる。
部のうち所定の領域を移動させる第1の振動モードと、
前記底面部上の残留物を前記底面部のうち少なくとも前
記所定の領域以外の領域を移動させる第2の振動モード
とに切換え可能に構成された振動発生手段によって振動
される分離枠にあっては、前記排出口を、前記底面部の
うち前記所定の領域以外の領域に設けると良い(請求項
2の発明)。
には、振動発生手段により第1の振動モードで振動させ
る。このとき、底面部上の対象物は、底面部上のうち排
出口が設けられていない所定の領域を移動するため、排
出口から排出されることがない。従って、対象物を確実
に分離することがでいる。そして、排出作業を行うとき
には、前記振動発生手段により第2の振動モードで振動
させる。このとき、底面部上の残留物は底面部上のうち
排出口が設けられた領域を移動するため、前記残留物を
確実に排出口から排出することができる。
対象物が前記排出口から排出されることを阻止する排出
阻止手段とを備えることも良い構成である(請求項3の
発明)。このような構成によれば、分離作業の際に底面
部上の対象物が底面部上のうち前記排出口が設けられた
領域を移動する場合であっても、前記対象物が排出口か
ら排出されることがない。
の際には前記底面部上の対象物が前記排出口を避けて移
動するように案内し、排出作業の際には前記底面部上の
残留物が前記排出口内に進入することを許容するように
構成すると良い(請求項4の発明)。
上の対象物が前記排出口内に進入してしまうことがな
く、しかも、排出作業の際には底面部上の残留物が排出
口内に進入することが妨げられないので、分離作業及び
排出作業を不具合なく実行できる。
動させる第1の振動モードと、前記底面部上の残留物を
前記一方向とは異なる方向に移動させる第2の振動モー
ドとに切換え可能に構成された振動発生手段によって振
動される分離枠においては、前記排出阻止手段を、前記
振動発生手段により第1の振動モードで振動されたとき
に前記対象物が前記排出口に進入することを阻止するよ
うに設けられた排出阻止部材から構成すると良い(請求
項5の発明)。
には、振動発生手段により第1の振動モードで振動させ
る。このとき、前記底面部上の対象物は、底面部上を移
動しても排出阻止部材により排出口に進入することが阻
止されるため、対象物を確実に分離することができる。
また、排出作業を行う時は、第2の振動モードで振動さ
せる。このとき、底面部上の残留物は、排出阻止部材に
阻止されることなく排出口から排出される。
をふるい落とすための孔を設けることも良い構成である
(請求項6の発明)。
1ないし図6を参照して説明する。まず、図4は、振動
分離装置11の全体構成を示している。この図4におい
て、円筒状をなす架台12上には枠受スプリング13を
介して振動体ベース14が振動自在に支持されている。
架台12の内側面には、モータ15が固定され、このモ
ータ15の回転軸15aにVプーリ16が連結されてい
る。架台12の内底面にはVプーリ17が回転可能に支
持されており、このVプーリ17と上記Vプーリ16と
の間にはVベルト18が掛け渡されている。
動スプリング19を介して回転軸20が連結されてい
る。この回転軸20の下端部には、カップリング21が
一体に設けられ、このカップリング21に前記駆動スプ
リング19の上端部が固定されている。回転軸20は、
前記振動体ベース14の下面部であって中心部に固定さ
れた軸受ハウジングとしての振動体ハウジング22に図
示しない軸受を介して回転可能に支持されている。
上方に突出した上端部には、上部アンバランスウェイト
23が固定されている。これにより、上部アンバランス
ウェイト14は回転軸20と一体に回転するように構成
されている。一方、回転軸20の前記振動体ハウジング
12の下方に突出した下端部であって前記カップリング
21の上方には、下部アンバランスウェイト24が回動
可能に取付けられている。これら回転軸20及び上下部
両アンバランスウエイト23,24並びに前記モータ1
5は振動発生手段を構成している。
転方向、即ち回転軸20の回転方向を変えることにより
前記上下部アンバランスウエイト23,24間の角度を
変えることができるように構成されている。尚、この構
成については、本出願人が先に出願し登録された特開平
9−1075号公報(特願平7−154393号)に詳
しく記載されているため、ここでは簡単に説明する。こ
こで、前記モータ15の正転時には、回転軸20は矢印
A方向に回転し、前記モータ15の逆転時には、前記回
転軸20は反矢印A方向に回転するものとする。
1の周縁部には、上部アンバランスウエイト23の重心
と回転軸20の中心とを結んだ直線Bに関して対称に位
置するように長孔25,25が設けられている。そし
て、前記長孔25のうちの一方には、第1の位置規制部
材26が設けられ、他方には第2の位置規制部材27が
設けられている。前記位置規制部材26,27は、長孔
25,25に沿って移動させることができるように構成
されている。尚、前記カップリング21には前記長孔2
5に対応して目盛り28が設けられている。
部アンバランスウェイト24は第1の位置規制部材26
の当接部26aに当接されて回転軸20と一体に回転す
る。一方、回転軸20が反矢印A方向に回転すると、下
部アンバランスウェイト24は第2の位置規制部材27
の当接部27aに当接されて回転軸20と一体に回転す
る。従って、第1及び第2の位置規制部材26,27を
適宜の位置に移動させることにより、モータ15の正転
時及び逆転時における上下部両アンバランスウエイト2
3,24間の角度を調整できる。
ス14上には下円筒枠30がねじ止めされている。更
に、前記下円筒枠30の上には、中円筒枠31、上円筒
枠32が順に積み上げられて固定されている。前記上円
筒枠32の上には、投入口33が形成されたテーパ状の
蓋34が被せられている。これら各円筒枠30〜32の
連結及び上円筒枠32と蓋34との連結は、断面略V字
状のバンド35〜37を締付けることで行われている。
従って、前記バンド35〜37を緩めることにより、前
記円筒枠31,32を取り外して、異なるタイプの円筒
枠と交換することができる。
は本発明の分離枠として機能する。両円筒枠31,32
の構成は略同じであるため、ここでは上円筒枠32を代
表させて説明する。まず、図1は上円筒枠32の上面
部、図2は上円筒枠32の側面図を示している。これら
図1及び図2において、上円筒枠32は、上枠32a及
び下枠32b並びに前記上下枠32a,32bの間に挟
み込まれて固定された網枠38から構成されている。
のフレーム39の上辺部39aに、篩網40を溶接,ハ
ンダ付け,接着等により取付けた構成となっている。前
記篩網40には、例えば直径が45μmの孔が多数個形
成されている。そして、前記フレーム39の上辺部39
aを、前記上枠32aの下端部及び前記下枠32bの上
端部に溶接されたフランジ部32c,32d間にパッキ
ン41を介して挟み込んだ状態で、前記フランジ部32
c,32dに断面V字状のバンド42を締め付けて固定
している。従って、上円筒枠32が枠本体として機能
し、前記篩網40が底面部として機能する。
周側に位置する部分には、円形状の排出口43が形成さ
れている。そして、前記篩網40の上面部には、前記排
出口43の周囲部のうち図1中下側の部分には排出阻止
手段たる排出阻止部材44が例えば接着により取付けら
れている。前記排出阻止部材44は、例えばゴム製で、
前記篩網40の上面部から所定の高さ寸法を有し、T字
状に配置された長辺部44aと短辺部44bとから構成
されている。前記長辺部44aは、前記排出口43の周
縁部のうち図1中左下の任意の点から前記上枠32bの
内周面部に向かって接線方向に延びている。前記短辺部
44bは、前記排出口43の周縁部のうち図1中右下の
任意の点から前記上枠32bの内周面部に向かって接線
方向に延びている。
を拡大して示す図である。この図3に示すように、前記
篩網40の下面部には、前記排出口43の周辺部分を補
強する補強板45が例えば接着により取付けられてい
る。前記補強板45には、前記排出口43の周縁部から
下方に延びる環状突部45aが形成されている。
折れ曲がった形状をなす排出口体46が取付けられてい
る。前記排出口体46は、前記排出口43から前記下枠
32bを貫通して外部に向かって延びるように構成され
ている。この場合、前記排出口体46は、当該排出口体
46の外周部に一体に設けられた環状部材46aを前記
下枠32bの外周面部に例えば溶接することにより固定
されている。更に、図1に示すように、前記排出口体4
6は、一対の保持部材47を介して前記下枠に保持され
ている。
には、上方に開口する溝部46bが全周に亘って形成さ
れている。前記溝部46bの内部にはパッキン48が収
納されている。そして、上述のように前記上枠32a,
網枠38,下枠32bを組み立てたとき、前記パッキン
48は前記補強板45の下面部に圧接されるように構成
されている。これにより、前記排出口体46と補強板4
5との間に隙間が生じないように構成されている。
枠32と異なっている。即ち、中円筒枠31は、上枠3
1a及び下枠31b並びに前記上下枠31a,21bの
間に挟み込まれて固定された網枠38から構成されてい
る。そして、前記網枠38には、前記上円筒枠32の篩
網40の孔よりも小さい孔、例えば直径が32μの孔を
有する篩網49が取付けられている。その他の構成は前
記上円筒枠32と同じであるため、同一部分には同一符
号を付してその説明を省略する。
には、中寄せ50が挟み込まれている。この中寄せ50
は、上部から下部に向かって徐々に径小となる漏斗状の
部材で、前記上円筒枠32の篩網40からふるい落とさ
れた対象物は、前記中円筒枠31の篩網49の中央付近
に落ちるように構成されている。このため、上円筒枠4
0側から中円筒枠31の篩網49に落とされた対象物
は、中円筒枠31の排出口43に直接的に入り込まない
ように構成されている。
49によりふるい落とされた対象物を受ける円錐状の受
け部51が設けられている。前記下円筒枠30には、前
記受け部51で受けられた対象物を外部に排出するため
の下部排出口(図示せず)が設けられており、この下部
排出口に対応して前記下円筒枠30の外周部には排出口
体52が設けられている。
5を駆動すると振動発生手段により各円筒枠30〜32
が振動される。この結果、篩網40が水平方向に小さく
振動すると共に、上下方向に小さく振動する。このと
き、上下部アンバランスウエイト23,24間の角度に
応じた振動モードが発生する。この振動モードは図6に
示すように、大きく4つのタイプに分けられる。尚、振
動モードについては、上記した特開平9−1075号公
報に詳しく記載されているため、ここでは簡単に説明す
る。
下部アンバランスウエイト23,24の位置関係を、下
段は、そのときの篩網40上の対象物の移動状態を示し
ている。尚、図6の下段には、排出口43及び排出阻止
部材44を二点鎖線で示している。
スウェイト24が上部アンバランスウエイト23の左側
に約90度の角度を有して位置するときは、回転軸20
の回転方向に関係なく対象物は中心に向かって矢印A方
向に渦巻くように移動する。また、図6(b)に示すよ
うに、下部アンバランスウェイト24が上部アンバラン
スウエイト23の左側に略60度の角度を有して位置
し、且つ回転軸20が矢印A方向に回転するとき、或い
は、下部アンバランスウェイト24が上部アンバランス
ウエイト23の左側に略45度の角度を有して位置し、
且つ回転軸20が反矢印A方向に回転するとき、篩網4
0,49上の対象物は中心から外周方向に向かって矢印
A方向に渦巻くように移動する。
アンバランスウエイト23,24の位置が一致するとき
は、対象物は、回転軸20の回転方向に関係なく中心か
ら外周方向に向かって直線状に移動する。
下部アンバランスウェイト24が上部アンバランスウエ
イト23の右側に略60度の角度を有して位置し、且つ
回転軸20が矢印A方向に回転するとき、或いは、下部
アンバランスウェイト24が上部アンバランスウエイト
23の右側に略45度の角度を有して位置し、且つ回転
軸20が反矢印A方向に回転するとき、篩網40,49
上の対象物は外周方向に向かって反矢印A方向に渦巻く
ように移動する。
A方向に回転するとき、下部アンバランスウェイト23
は第1の位置規制部材26の当接部26aに当接され、
前記回転軸20が反矢印A方向に回転するとき、下部ア
ンバランスウェイト23は第2の位置規制部材27の当
接部27aに当接されるように構成されている。
動モードは、前記回転軸20が矢印A方向に回転したと
きに得られる。また、図6の(d)に示す振動モード
は、前記回転軸20が反矢印A方向に回転したときに得
られる。そして、図6の(c)に示す振動モードは、回
転軸20を矢印A方向或いは反矢印A方向のいずれの方
向に回転させたときにも得ることができる。
アンバランスウエイト23,24間の角度は対象物の種
類によって若干変動する。そのため、対象物に応じて適
宜調節する。
尚、ここでは対象物の具体的な図示は省略するが、例え
ば、直径が30〜50μm程度のハンダ粒を、32μm
以下のハンダ粒、32〜45μmのハンダ粒、45μm
よりも大きいハンダ粒に分離するものとする。
び第2の位置規制部材26,27を所定の位置に固定す
る。即ち、モータ15の回転方向に応じて、篩網40,
49上の対象物をふるい分ける作業に適した振動モード
及び篩網40,49上の残留物を排出する作業に適した
振動モードが得られるように前記位置規制部材26,2
7を所定の位置に固定する。
ド及び排出作業に適した振動モードは、振動分離装置1
1の構成や対象物の種類等によって異なる。そこで、本
発明者らは、作業に先立って、上記構成の振動分離装置
11において前記対象物(ハンダ粒)をふるい分ける作
業及び排出する作業に適した振動モードを調べる実験を
行った。その結果、図6(d)に示す振動モードがふる
い分け作業に適し、図6の(c)に示す振動モードが排
出作業に適していることが分かった。即ち、本実施例に
おいては、図6の(d)に示す振動モードが第1の振動
モードとして機能し、図6(c)に示す振動モードが第
2の振動モードとして機能する。
6(c)に示す振動モードが得られるように第1の位置
規制部材26の位置を固定する。また、モータ15の逆
転時には、図6(d)の振動モードが得られるように第
2の位置規制部材27を固定する。
して通電し、振動状態にある上円筒枠32内に投入口3
3から対象物を投入する。この結果、下部アンバランス
ウェイト24は第2の位置規制部材27の当接部27a
に当接され、図6(d)の振動モードが得られる。その
ため、篩網40上の対象物は外周に向かって反矢印A方
向に渦巻くように移動しながら篩網40の振動によって
ふるい分けられる。
対象物は、前記排出口43の図1中、左下の方向から前
記排出口43に向かうが、前記排出阻止部材44の長辺
部44aに遮られ、前記排出口43内に進入することが
阻止される。
下の対象物は、前記篩網40の孔を通過して中円筒枠3
1内にふるい落とされ、直径が45μmよりも大きい対
象物は篩網40上に残留する。
対象物は、中寄せ49によって篩網49の中央付近に落
とされる。そして、篩網49上の対象物も、前記篩網4
0上の対象物と同様に、反矢印A方向に移動しながら篩
網49の振動によってふるい分けられる。即ち、対象物
のうち直径が32μm以下の対象物は前記受け部51の
上にふるい落とされ、32μmよりも大きい対象物は篩
網40上に残留する。また、この場合も、篩網49上の
対象物は排出阻止部材44の長辺部44aに遮られて排
出口43内に進入することが阻止される。
業が十分に進むと、次に、前記モータ15を停止させて
モータ15が正転するように切替える。そして、再びモ
ータ15に通電して振動分離装置11を振動させる。す
ると、下部アンバランスウェイト24は第1の位置規制
部材26の当接部26aに当接され、図6(c)に示す
振動モードが付与される。この結果、篩網40,49上
の残留物は、篩網40,49の振動によって外周に向か
って径方向に移動し、やがて、上枠32a,31aの内
周面部に衝突する。
した残留物は、前記篩網40,49の振動によって前記
排出口43の近傍に到達すると、前記排出口43の周囲
部のうち前記排出阻止部材44が設けられていない部分
から前記排出口43に向かう。このとき、一部の残留物
は、前記排出阻止部材44の短辺部44bに沿って前記
排出口43に向かう。また、一部の残留物は、前記排出
阻止部材44の長辺部44aに沿って前記排出口43に
向かう。そして、排出口43内に落ち込んだ残留物は前
記排出口体46から外部に取り出される。
は、モータ15の回転方向に関係なく、下部排出口を介
して排出口体52から外部に取り出される。
0,49に排出口43を設けた。従って、前記篩網4
0,49と排出口43とが同一面上に位置する。そのた
め、篩網40,49と排出口43との間に段差が生じな
いので、篩網40,49上に残された残留物を略完全に
排出することができる。
3の近傍に排出阻止部材44を設けた。従って、ふるい
分け作業を実行したときは、前記篩網40,49上の対
象物が前記排出口43の近傍を移動しても前記排出阻止
部材44により遮られて前記排出口43内に落ち込むこ
とがない。そのため、篩網40,49に排出口43を設
けても、支障なくふるい分け作業を実行することができ
る。
の回転方向を切換えることにより篩網40,49上の対
象物の振動モードがふるい分け作業に適したモードと排
出作業に適したモードに変化するように構成した。そし
て、排出作業に適した振動モードのときには残留物が前
記排出口43に進入することを妨げない位置に前記排出
阻止部材44を設けた。そのため、モータ15の回転方
向を切換えるだけで、ふるい分け作業及び排出作業を実
行することができ、作業性が向上する。
示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明す
る。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付して
いる。この第2の実施例においては、上記振動分離装置
11の上円筒枠32及び中円筒枠31に代えて分離枠6
1を下円筒枠30の上に積み上げて固定している。
1b並びに前記上下枠61a,61bの間に挟み込まれ
て固定された鉄板62とから構成されている。従って、
本実施例においては、前記上枠61a及び下枠61bが
枠本体として機能し、前記鉄板62が底面部として機能
する。
aの内周面に沿いながら矢印A方向に向かって上方に延
びる傾斜面部63が配設されている。この場合、前記傾
斜面部63は、前記鉄板62の上面部から上方に向かっ
て延びる下部傾斜面63a、この下部傾斜面63aの終
端部に連通し、前記鉄板62と略平行方向に延びる平坦
面63b、この平坦面63bの終端部から上方に向かっ
て延びる上部傾斜面63cから構成されている。尚、図
9に示すように、前記下部傾斜面63aの始端部と鉄板
62の上面部との間には段差が生じないように構成され
ている。
該傾斜面部63よりも上方に突出する壁部64が設けら
れている。そして、前記上枠61aには、前記傾斜面部
63の終端部に対応して上部排出口(図示せず)が設け
られ、この上部排出口に対応して上枠の外周面には排出
口体65が設けられている。
や内周側に位置する部分には、前記傾斜面部63の始端
部と終端部との間に位置して排出口43が形成されてい
る。そして、前記鉄板62の上面部には、前記排出口4
3の周囲部のうち図8中上側の部分に位置して排出阻止
部材44が固定されている。
対象物をその形状により分離するために、具体的には、
転がりやすい例えば球状の対象物と転がりにくい例えば
矩形箱状の対象物とに分離するために使用される。そし
て、上記構成においては、対象物の分離作業には、図6
(b)に示す振動モードが適しており、残留物の排出作
業には図6(d)に示す振動モードが適していることが
分かった。従って、本実施例では、図6(b)の振動モ
ードが第1の振動モードとなり、図6(d)の振動モー
ドが第2の振動モードとなる。
6(b)に示す振動モードが得られるように第1の位置
規制部材26の位置を固定する。また、モータ15の逆
転時には、図6(d)の振動モードが得られるように第
2の位置規制部材27を固定する。そして、まず、モー
タ15が正転するように設定して通電し、振動状態にあ
る分離枠内に投入口33から対象物を投入する。この結
果、下部アンバランスウェイト24は第1の位置規制部
材26の当接部26aに当接され、図6(b)に示す振
動モードが得られる。そのため、鉄板62上の対象物は
外周に向かって矢印A方向に渦巻くように移動し、やが
て、下部傾斜面63aの始端部から前記傾斜面部63に
進入する。
板62と共に該傾斜面部63が上下及び水平方向に振動
することにより、矢印A方向に移動、即ち、傾斜面部6
3を徐々に上方に向かって移動する。このとき、球状を
なす対象物は上方に向かって移動することなく鉄板62
上に転げ落ちる。これに対して、矩形箱状をなす対象物
は転がり落ちることなく、そのほとんどが傾斜面部63
を上方に向かって移動し、終端部に達すると上部排出口
65を介して排出口体66から排出される。
外周に向かって矢印A方向に移動するが、このとき、排
出口43付近を通過しても排出阻止部材44によって前
記排出口43から排出されることが阻止される。
に矩形箱状の対象物のみを残して球状の対象物を上部排
出口65から排出する作業が終了すると、モータ15を
停止させる。そして、モータ15が逆転するように切り
換えた後、再び通電して分離枠を振動させる。このと
き、カップリング21は反矢印A方向に回転されるの
で、下部アンバランスウェイト24は第2の位置規制部
材27の当接部27aに当接され、図6(d)に示す振
動モードが付与される。
形箱状の対象物)は、外周に向かって反矢印A方向に渦
巻くように移動する。そして、前記残留物は、排出口4
3の周囲部のうち図7中下側の部分から排出口43に向
かう。そのため、排出阻止部材44に邪魔されることな
く前記排出口43内に進入して前記受け部51の上に落
とされ、下部排出口を介して排出口体57から外部に取
り出される。
ある。従って、上記第2の実施例においても第1の実施
例と同様の作用効果を得ることができる。
り、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第1
の実施例と同一部分には、同一符号を付している。この
第3の実施例では、上円筒枠32及び中円筒枠31に超
音波発生器71を設け、前記超音波発生器71により前
記篩網40,49の目詰まりを防止するように構成して
いる。尚、図9は上円筒枠32の縦断面図を示している
が、下円筒枠31も同様の構成である。
49の孔に詰まった対象物を取り出すことができるの
で、篩網40,49の上に残留物が残ってしまうことを
一層防止できる。尚、タッピングゴム球により前記篩網
40,49の目づまりを防止するように構成しても良
い。
施例に限定されるものではなく、例えば次のような変更
が可能である。
4は、底面部40,49,62の上面に接着により取り
付けるように構成したが、枠本体(上枠31a,61
a)の内周面に取り付けても良い。また、排出阻止部材
を、例えば、底面部との間に若干の隙間が生じるように
枠本体の内周面に取り付けられたステンレス製の固定部
材と、前記隙間を塞ぐように前記固定部材に着脱可能に
取り付けられるゴム製やシリコン製のシール部材とから
構成しても良い。このような構成によれば、対象物の種
類に応じて、具体的には、例えば対象物が食品であるか
否か、或いは対象物が高温状態にあるか否かに応じて、
排出阻止部材を適宜な材質により構成することができ
る。
転方向を切換えることにより振動モードを切替えること
ができる振動分離装置について説明したが、本発明は振
動モードを切換えることができない振動分離装置にも適
用することができる。
出阻止手段としての蓋を設け、分離作業の際は前記排出
口43を閉塞し、排出作業のときは前記排出口43を開
放するように構成すると良い。或いは、排出阻止手段と
して例えば上記第1及び第2の実施例で示した前記排出
阻止部材44を、底面部の上面部に移動可能に取付ける
ことも良い構成である。即ち、底面部上の対象物が排出
口内に進入することを妨げる一方の位置と、底面部上の
残留物が排出口内に進入することを妨げない他方の位置
とに移動可能に構成すると良い。そして、分離作業時
は、排出阻止部材を一方の位置に配置させ、排出作業時
は他方の位置に配置させる。
されることを阻止する排出阻止手段を有しない分離枠に
も適用することができる。振動分離装置においては、回
転軸20の回転数を上げると底面部上の対象物は、底面
部の中心部分の所定の領域を移動する傾向を示す。これ
に対して、回転軸20の回転数を下げると底面部上の中
心から外周部に向かって移動する傾向を示す。尚、この
場合の回転軸20の回転数は装置によって異なり、ま
た、対象物の種類によっても異なる。
部40上の対象物が該底面部40の中心部分の所定の領
域Sを移動する第1のモードが得られる回転数と、底面
部40上の対象物が底面部40の中心から周辺に向かっ
て移動、即ち、前記領域S以外の領域をも移動する第2
の振動モードが得られる回転数とに切換え可能に振動分
離装置を構成する。そして、分離作業のときは、第1の
振動モードとなるように分離枠32を振動させると、底
面部40上の対象物は排出口43から排出されることな
く底面部40の所定の領域Sを移動するため、ふるい分
けることができる。また、排出作業のときは、第2の振
動モードとなるように分離枠32を振動させると、底面
部40上の残留物は中心から周辺に向かって移動するた
め、前記排出口43近傍を通過するときに前記残留物を
排出口43から排出することができる。
ることも良い構成である。このような構成によれば、投
入口33から上円筒枠32内に投入された対象物が直接
的に排出口43に入り込んだり、上円筒枠32の篩網4
0から中円筒枠32にふるい落とされた対象物が排出口
43に直接的に入り込んだりすることを防止できる。従
って、この場合は、上円筒枠32と中円筒枠31との間
中寄せ50を設けることを省略できる。
ング21に、直線Bに関して対称に位置するように2本
の長孔25,25を設けたが、これに代えて、一方の長
孔25の矢印A方向側の端部と、他方の長孔25の反矢
印A方向側の端部とをつないで、1本の長孔としても良
い。このような構成によれば、第1及び第2の位置規制
部材26,27の移動範囲が広がるため、回転軸20の
回転方向に関係なく、図6の(a)ないし(d)に示す
振動モードを得ることができる。
2個の分離枠を備えた振動分離装置について説明した
が、3個以上の分離枠を積み重ねた構成としても良い。
るものではなく、また排出口43の形状を矩形状、三角
形状等に変更したり、前記排出阻止部材44の形状を変
更しても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で、種々の変
更が可能である。
の分離枠によれば、底面部に排出口を設けたので、前記
底面部と排出口との間に段差が生じず、底面部上の残留
物を略完全に排出させることができる。
の上面図
円筒枠の縦断面図
上面図
の対象物の移動方向との関係を模式的に示した図
段)、20は回転軸(振動発生手段)、23は上部アン
バランスウェイト(振動発生手段)、24は下部アンバ
ランスウェイト(振動発生手段)、31は中円筒枠(分
離枠)、31a,61aは上枠(枠本体)、31b,6
1bは下枠(枠本体)、32は上円筒枠(分離枠)、4
0,49は篩網(底面部)、43は排出口、44は排出
阻止部材(排出阻止手段)、61は分離枠、62は鉄板
(底面部)、Sは所定の領域を示す。
Claims (6)
- 【請求項1】 振動発生手段によって振動されることに
より内部に収容された複数種の対象物を分離する分離枠
において、 枠本体と、 この枠本体の底面部に設けられ、前記対象物のうち分離
作業により前記底面部上に残された残留物を排出する排
出口とを備えることを特徴とする分離枠。 - 【請求項2】 前記底面部上の対象物を前記底面部のう
ち所定の領域を移動させる第1の振動モードと、前記底
面部上の残留物を前記底面部のうち少なくとも前記所定
の領域以外の領域を移動させる第2の振動モードとに切
換え可能に構成された振動発生手段によって振動される
分離枠であって、 前記排出口は、前記底面部のうち前記所定の領域以外の
領域に設けられていることを特徴とする請求項1記載の
分離枠。 - 【請求項3】 前記対象物の分離作業の際に、前記対象
物が前記排出口から排出されることを阻止する排出阻止
手段を備えることを特徴とする請求項1記載の分離枠。 - 【請求項4】 前記排出阻止手段は、分離作業の際には
前記底面部上の対象物が前記排出口を避けて移動するよ
うに案内し、排出作業の際には前記底面部上の残留物が
前記排出口内に進入することを許容するように構成され
ていることを特徴とする請求項3記載の分離枠。 - 【請求項5】 前記底面部上の対象物を一方向に移動さ
せる第1の振動モードと、前記底面部上の残留物を前記
一方向とは異なる方向に移動させる第2の振動モードと
に切換え可能に構成された振動発生手段によって振動さ
れる分離枠であって、 前記排出阻止手段は、前記振動発生手段により第1の振
動モードで振動されたときに前記対象物が前記排出口に
進入することを阻止するように設けられた排出阻止部材
からなることを特徴とする請求項3記載の分離枠。 - 【請求項6】 前記枠本体の底面部には、前記対象物を
ふるい落とすための孔が設けられていることを特徴とす
る請求項1ないし5のいずれかに記載の分離枠。
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JP18613898A JP4052494B2 (ja) | 1998-07-01 | 1998-07-01 | 振動分離装置 |
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ID=16183050
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1998
- 1998-07-01 JP JP18613898A patent/JP4052494B2/ja not_active Expired - Lifetime
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