JP2000014958A - 洗濯機 - Google Patents
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Landscapes
- Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 洗濯物との接触によって回転翼の攪拌羽根に
傷がつくことを防止する。 【解決手段】 樹脂の一体成形品である本体部材20に
攪拌羽根装着部22を形成し、そこに、より硬度の高い
樹脂材から形成した攪拌羽根部材40を着脱可能に取り
付ける。洗濯時に洗濯物は主として攪拌羽根に接触する
が、攪拌羽根は硬いので傷がつきにくい。また、万が
一、傷がついた場合でも、その攪拌羽根部材40のみを
交換することができる。
傷がつくことを防止する。 【解決手段】 樹脂の一体成形品である本体部材20に
攪拌羽根装着部22を形成し、そこに、より硬度の高い
樹脂材から形成した攪拌羽根部材40を着脱可能に取り
付ける。洗濯時に洗濯物は主として攪拌羽根に接触する
が、攪拌羽根は硬いので傷がつきにくい。また、万が
一、傷がついた場合でも、その攪拌羽根部材40のみを
交換することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗濯機に関し、更に
詳しくは、洗濯槽の底部に配設される回転翼に関する。
詳しくは、洗濯槽の底部に配設される回転翼に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、洗濯機にはパルセータと呼ばれ
る回転翼が洗濯槽の底部に配設されており、この回転翼
を所定の回転速度で回転させることにより、水平方向や
垂直方向に回転する水流を洗濯槽内に生じさせて洗濯物
の洗浄を行っている。従来、こうした回転翼は主として
ポリプロピレン樹脂材から成る一体成形品である。この
種の樹脂材は加工性に優れているため、種々の形状に成
形が可能であり、またコストも安価である。
る回転翼が洗濯槽の底部に配設されており、この回転翼
を所定の回転速度で回転させることにより、水平方向や
垂直方向に回転する水流を洗濯槽内に生じさせて洗濯物
の洗浄を行っている。従来、こうした回転翼は主として
ポリプロピレン樹脂材から成る一体成形品である。この
種の樹脂材は加工性に優れているため、種々の形状に成
形が可能であり、またコストも安価である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た樹脂材は比較的硬度が低いため、洗浄やすすぎの際に
回転翼の上面、特に上方に突出した攪拌羽根にボタン類
やファスナー等の衣類付属物が接触すると、傷がつき易
い。このような傷が或る程度大きくなると洗濯物が引掛
かり易くなり、繊細な繊維から成る洗濯物の布傷みの一
因となる。
た樹脂材は比較的硬度が低いため、洗浄やすすぎの際に
回転翼の上面、特に上方に突出した攪拌羽根にボタン類
やファスナー等の衣類付属物が接触すると、傷がつき易
い。このような傷が或る程度大きくなると洗濯物が引掛
かり易くなり、繊細な繊維から成る洗濯物の布傷みの一
因となる。
【0004】このような問題に対し、例えば特開平7−
163778号公報には、回転翼の上面をステンレス等
の金属板で被覆した構造が提案されている。しかしなが
ら、金属は加工性に劣るため、複雑な形状の攪拌羽根を
成形することは困難である。また、樹脂材に比べて生産
性に劣るため、コストが高くなる。更に、洗濯槽の底壁
面には側周壁内面よりも衣類付属物が接触する機会が多
いが、金属で攪拌羽根を構成すると接触音が避けられな
い。
163778号公報には、回転翼の上面をステンレス等
の金属板で被覆した構造が提案されている。しかしなが
ら、金属は加工性に劣るため、複雑な形状の攪拌羽根を
成形することは困難である。また、樹脂材に比べて生産
性に劣るため、コストが高くなる。更に、洗濯槽の底壁
面には側周壁内面よりも衣類付属物が接触する機会が多
いが、金属で攪拌羽根を構成すると接触音が避けられな
い。
【0005】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その主たる目的は、洗濯物との接
触によっても傷がつきにくく、しかも万が一、傷がつい
た場合でも容易に修理が可能な回転翼を備えた洗濯機を
提供することにある。
成されたものであり、その主たる目的は、洗濯物との接
触によっても傷がつきにくく、しかも万が一、傷がつい
た場合でも容易に修理が可能な回転翼を備えた洗濯機を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】上
記課題を解決するために成された本発明は、洗濯槽内部
に回転翼を配設した洗濯機において、該回転翼は、 a)第1の樹脂材により一体成形された略円盤状部材であ
って、回転時に中心部となるボス部と、該ボス部の周囲
に放射状に設けられた複数の羽根装着部とを有して成る
本体部材と、 b)第1の樹脂材よりも硬度の高い第2の樹脂材から成
り、前記羽根装着部に着脱自在に取り付けられる複数の
攪拌羽根部材と、を備えることを特徴としている。
記課題を解決するために成された本発明は、洗濯槽内部
に回転翼を配設した洗濯機において、該回転翼は、 a)第1の樹脂材により一体成形された略円盤状部材であ
って、回転時に中心部となるボス部と、該ボス部の周囲
に放射状に設けられた複数の羽根装着部とを有して成る
本体部材と、 b)第1の樹脂材よりも硬度の高い第2の樹脂材から成
り、前記羽根装着部に着脱自在に取り付けられる複数の
攪拌羽根部材と、を備えることを特徴としている。
【0007】すなわち、この回転翼は、洗濯物に接触す
る機会の少ない又は接触することがない本体部材は硬度
が相対的に低い第1の樹脂材から構成され、洗濯物に接
触する機会が多い攪拌羽根のみが硬度が高い第2の樹脂
材から構成される。
る機会の少ない又は接触することがない本体部材は硬度
が相対的に低い第1の樹脂材から構成され、洗濯物に接
触する機会が多い攪拌羽根のみが硬度が高い第2の樹脂
材から構成される。
【0008】洗濯槽に水が溜められた状態で上記回転翼
が回転駆動されると、本体部材より上方に突出した攪拌
羽根部材が水を押し、洗濯槽内に水流を発生させる。こ
の水流に乗って移動する洗濯物は攪拌羽根部材に接触す
るが、該部材は硬いので傷がつきにくい。
が回転駆動されると、本体部材より上方に突出した攪拌
羽根部材が水を押し、洗濯槽内に水流を発生させる。こ
の水流に乗って移動する洗濯物は攪拌羽根部材に接触す
るが、該部材は硬いので傷がつきにくい。
【0009】また、本発明に係る洗濯機では、前記本体
部材の羽根装着部は、隣接する羽根装着部の間の平坦部
から上方に膨出する膨出部の途中を略水平に切り取った
面内に前記攪拌羽根部材との密着面を有して成る構造と
することが好ましい。すなわち、羽根装着部は平坦部か
ら例えば所定の曲率で斜めに立ち上がり、その立ち上が
りがほぼ直線になる箇所でもって略水平切断面内に密着
面を有している。平坦部直近の湾曲箇所に羽根装着部と
攪拌羽根部材との密着面を設けると両部材の間の継ぎ目
に隙間や段差が生じ易いが、上記構造とするとそのよう
な隙間や段差が生じにくく、洗濯物の引掛かりを防止で
きる。また、両部材の寸法精度や、組立時の加工精度を
緩くすることができる。
部材の羽根装着部は、隣接する羽根装着部の間の平坦部
から上方に膨出する膨出部の途中を略水平に切り取った
面内に前記攪拌羽根部材との密着面を有して成る構造と
することが好ましい。すなわち、羽根装着部は平坦部か
ら例えば所定の曲率で斜めに立ち上がり、その立ち上が
りがほぼ直線になる箇所でもって略水平切断面内に密着
面を有している。平坦部直近の湾曲箇所に羽根装着部と
攪拌羽根部材との密着面を設けると両部材の間の継ぎ目
に隙間や段差が生じ易いが、上記構造とするとそのよう
な隙間や段差が生じにくく、洗濯物の引掛かりを防止で
きる。また、両部材の寸法精度や、組立時の加工精度を
緩くすることができる。
【0010】また、本発明に係る洗濯機では、前記羽根
装着部は、外周に環状の前記密着面を有するとともに内
周側に上方に膨出する梁部を有し、該梁部と密着面との
間に溝部を周設して成り、前記攪拌羽根部材は、前記梁
部に覆い被さる被覆部と、前記溝部に挿入される下垂片
とを有して成る構造とすることにより、両部材を安定し
て取り付けることができる。
装着部は、外周に環状の前記密着面を有するとともに内
周側に上方に膨出する梁部を有し、該梁部と密着面との
間に溝部を周設して成り、前記攪拌羽根部材は、前記梁
部に覆い被さる被覆部と、前記溝部に挿入される下垂片
とを有して成る構造とすることにより、両部材を安定し
て取り付けることができる。
【0011】また、この構造では、攪拌羽根部材の下垂
片と、羽根装着部の梁部又は密着面下方とに、それぞれ
互いに係合する係合部を形成し、その係合により攪拌羽
根部材を羽根装着部に固定する構成とすることにより、
ネジ等の他の部材を用いることなしに両者を安定して取
り付けることができる。
片と、羽根装着部の梁部又は密着面下方とに、それぞれ
互いに係合する係合部を形成し、その係合により攪拌羽
根部材を羽根装着部に固定する構成とすることにより、
ネジ等の他の部材を用いることなしに両者を安定して取
り付けることができる。
【0012】また、本発明に係る洗濯機では、前記攪拌
羽根部材は摩擦係数が小さい樹脂材から成るものとする
ことが好ましい。これにより、攪拌羽根が洗濯物と擦れ
合っても、洗濯物の布傷みが少なくて済む。
羽根部材は摩擦係数が小さい樹脂材から成るものとする
ことが好ましい。これにより、攪拌羽根が洗濯物と擦れ
合っても、洗濯物の布傷みが少なくて済む。
【0013】なお、本発明に係る洗濯機では、例えば、
第1の樹脂材としてポリプロピレン樹脂、第2の樹脂材
としてポリアミド樹脂を用いることができる。
第1の樹脂材としてポリプロピレン樹脂、第2の樹脂材
としてポリアミド樹脂を用いることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る洗濯機の一実施例を図面
を参照して説明する。図1は本実施例の洗濯機の全体構
成を示す側面断面図である。外箱1の内部には外槽2が
複数の吊棒3により釣支されており、これにより外槽2
の振動が外箱1に伝わることを防止している。外槽2内
部には、周囲に多数の通水孔を有する洗濯兼脱水槽4
が、その底壁に設けられた回転軸5を中心に回転自在に
軸支されている。洗濯兼脱水槽4の底部には回転翼6が
回転自在に設けられ、外槽2の下面に取り付けられたモ
ータ7の回転動力がモータプーリ8、ベルト9、主プー
リ10及び動力切換機構11を介して洗濯兼脱水槽4及
び回転翼6へ伝達される。この動力切換機構11は、遠
心脱水時には洗濯兼脱水槽4と回転翼6とが一体となっ
て回転し、それ以外のときには回転翼6のみが回転する
ように駆動軸の連結を機械的に切り換える。なお、洗濯
兼脱水槽4及び回転翼6をダイレクトドライブ方式によ
り回転駆動する構成としてもよい。
を参照して説明する。図1は本実施例の洗濯機の全体構
成を示す側面断面図である。外箱1の内部には外槽2が
複数の吊棒3により釣支されており、これにより外槽2
の振動が外箱1に伝わることを防止している。外槽2内
部には、周囲に多数の通水孔を有する洗濯兼脱水槽4
が、その底壁に設けられた回転軸5を中心に回転自在に
軸支されている。洗濯兼脱水槽4の底部には回転翼6が
回転自在に設けられ、外槽2の下面に取り付けられたモ
ータ7の回転動力がモータプーリ8、ベルト9、主プー
リ10及び動力切換機構11を介して洗濯兼脱水槽4及
び回転翼6へ伝達される。この動力切換機構11は、遠
心脱水時には洗濯兼脱水槽4と回転翼6とが一体となっ
て回転し、それ以外のときには回転翼6のみが回転する
ように駆動軸の連結を機械的に切り換える。なお、洗濯
兼脱水槽4及び回転翼6をダイレクトドライブ方式によ
り回転駆動する構成としてもよい。
【0015】洗濯兼脱水槽4の上端部には遠心脱水時に
振動を抑制するためのバランスリング16が固着されて
おり、洗濯兼脱水槽4の側壁内側には、その底部からバ
ランスリング16直下まで垂直方向に延伸する循環水路
13が形成されている。外槽2内に所定量の水が貯留さ
れた状態で回転翼6が回転駆動されると、回転翼6の上
面に設けられている攪拌羽根によりほぼ水平方向に回転
する水流が洗濯兼脱水槽4内に生じる。それと同時に、
回転翼6の裏面に放射状に形成されている裏羽根のポン
プ作用により、洗濯兼脱水槽4底面と外槽2底面との間
にある水が通水口12を通して吸い上げられ、循環水路
13の底部開口14に勢いよく送り込まれる。この水は
循環水路13内を上昇し、上端の放水開口15から洗濯
兼脱水槽4内へと吐き出される。これにより、水面近く
に浮き上がった洗濯物に直接水を当てるとともに、上下
方向に回転する水流を洗濯兼脱水槽4内に生じさせるこ
とができる。
振動を抑制するためのバランスリング16が固着されて
おり、洗濯兼脱水槽4の側壁内側には、その底部からバ
ランスリング16直下まで垂直方向に延伸する循環水路
13が形成されている。外槽2内に所定量の水が貯留さ
れた状態で回転翼6が回転駆動されると、回転翼6の上
面に設けられている攪拌羽根によりほぼ水平方向に回転
する水流が洗濯兼脱水槽4内に生じる。それと同時に、
回転翼6の裏面に放射状に形成されている裏羽根のポン
プ作用により、洗濯兼脱水槽4底面と外槽2底面との間
にある水が通水口12を通して吸い上げられ、循環水路
13の底部開口14に勢いよく送り込まれる。この水は
循環水路13内を上昇し、上端の放水開口15から洗濯
兼脱水槽4内へと吐き出される。これにより、水面近く
に浮き上がった洗濯物に直接水を当てるとともに、上下
方向に回転する水流を洗濯兼脱水槽4内に生じさせるこ
とができる。
【0016】図2は本実施例の洗濯機の特徴である回転
翼の詳細構成を示す図であり、(a)は上面平面図、
(b)は(a)中のA−B線断面図、(c)は(b)中
のD−F線端面図である。この回転翼は、略円盤形状の
本体部材20と該本体部材20に装着して成る複数個
(本実施例では5個)の攪拌羽根部材40とから構成さ
れるが、図2(a)、(b)は、本体部材20のC部に
のみ攪拌羽根部材40を取り付けた状態を示している。
翼の詳細構成を示す図であり、(a)は上面平面図、
(b)は(a)中のA−B線断面図、(c)は(b)中
のD−F線端面図である。この回転翼は、略円盤形状の
本体部材20と該本体部材20に装着して成る複数個
(本実施例では5個)の攪拌羽根部材40とから構成さ
れるが、図2(a)、(b)は、本体部材20のC部に
のみ攪拌羽根部材40を取り付けた状態を示している。
【0017】本体部材20は、後述のような樹脂材によ
り一体成形された略円盤形状部材であって、その中央に
は当該回転翼6を回転軸5に取り付けるためのボス部2
1が上方に膨出して形成されている。本体部材20上面
には、ボス部21を中心にして放射状に5個の攪拌羽根
装着部22が略等回転間隔(角度72度)に形成されて
おり、隣接する攪拌羽根装着部22の間は半径方向のほ
ぼ中央がやや窪んだ平坦部29となっている。平坦部2
9には、その窪み部分に上下に連通する排水孔30が形
成されるともに、外周側には弓形状に突出した小型の補
助リブ31を挟んで噴水孔32が形成されている。一
方、本体部材20下面には外縁全周に亘って下垂する周
リブ33が形成されており、ボス部21から周リブ33
まで放射状に10枚の裏羽根34が形成されている。
り一体成形された略円盤形状部材であって、その中央に
は当該回転翼6を回転軸5に取り付けるためのボス部2
1が上方に膨出して形成されている。本体部材20上面
には、ボス部21を中心にして放射状に5個の攪拌羽根
装着部22が略等回転間隔(角度72度)に形成されて
おり、隣接する攪拌羽根装着部22の間は半径方向のほ
ぼ中央がやや窪んだ平坦部29となっている。平坦部2
9には、その窪み部分に上下に連通する排水孔30が形
成されるともに、外周側には弓形状に突出した小型の補
助リブ31を挟んで噴水孔32が形成されている。一
方、本体部材20下面には外縁全周に亘って下垂する周
リブ33が形成されており、ボス部21から周リブ33
まで放射状に10枚の裏羽根34が形成されている。
【0018】攪拌羽根装着部22は、平坦部29から山
形状に上方に膨出した膨出部を所定高さで略水平に切除
した形状の稜線部23と、攪拌羽根部材40が装着され
たときにそれに内接する梁部24とを有しており、稜線
部23と梁部24との間には溝部25が形成されてい
る。梁部24は径方向に三つに分離されており、中央に
はネジ螺着用の凹部26が形成されている。
形状に上方に膨出した膨出部を所定高さで略水平に切除
した形状の稜線部23と、攪拌羽根部材40が装着され
たときにそれに内接する梁部24とを有しており、稜線
部23と梁部24との間には溝部25が形成されてい
る。梁部24は径方向に三つに分離されており、中央に
はネジ螺着用の凹部26が形成されている。
【0019】攪拌羽根部材40は、図2(c)に示すよ
うに、上記攪拌羽根装着部22の稜線部23に連続して
梁部24を覆う被覆部41と、被覆部41から下垂して
設けられ、攪拌羽根装着部22の溝部25に嵌挿される
下垂片42とを有し、下垂片42の下端部には内側に向
いた爪部43が形成されている。また、梁部24に形成
された凹部26に嵌挿されるボス44が、被覆部41の
頂点下方に形成されている。
うに、上記攪拌羽根装着部22の稜線部23に連続して
梁部24を覆う被覆部41と、被覆部41から下垂して
設けられ、攪拌羽根装着部22の溝部25に嵌挿される
下垂片42とを有し、下垂片42の下端部には内側に向
いた爪部43が形成されている。また、梁部24に形成
された凹部26に嵌挿されるボス44が、被覆部41の
頂点下方に形成されている。
【0020】攪拌羽根部材40を本体部材20の攪拌羽
根装着部22に取り付けるには、攪拌羽根部材40の下
垂片42を攪拌羽根装着部22の溝部25に嵌挿して下
まで押し込めばよい。すると、下垂片42下端の爪部4
3が切欠部27に挿入され、図2(c)に示すように、
切欠部27下側の梁部24下端に係合する。これによ
り、攪拌羽根部材40は容易に抜けなくなる。爪部43
は、三つに分離された梁部24にそれぞれ設けられた切
欠部27に対応して形成されているので、この係合のみ
で攪拌羽根部材40は本体部材20に確実に且つ強固に
取り付けられる。しかしながら、より確実に両者を固定
するには、本体部材20の下側から凹部26のネジ孔に
ネジを貫通させて攪拌羽根部材40のボス44に螺合さ
せるとよい。
根装着部22に取り付けるには、攪拌羽根部材40の下
垂片42を攪拌羽根装着部22の溝部25に嵌挿して下
まで押し込めばよい。すると、下垂片42下端の爪部4
3が切欠部27に挿入され、図2(c)に示すように、
切欠部27下側の梁部24下端に係合する。これによ
り、攪拌羽根部材40は容易に抜けなくなる。爪部43
は、三つに分離された梁部24にそれぞれ設けられた切
欠部27に対応して形成されているので、この係合のみ
で攪拌羽根部材40は本体部材20に確実に且つ強固に
取り付けられる。しかしながら、より確実に両者を固定
するには、本体部材20の下側から凹部26のネジ孔に
ネジを貫通させて攪拌羽根部材40のボス44に螺合さ
せるとよい。
【0021】こうして嵌め込んだ攪拌羽根部材40を攪
拌羽根装着部22から取り外すには、本体部材20の下
面側から梁部24の両側壁部の間隔を狭めるように力を
加えて攪拌羽根部材40の爪部43を梁部24から離脱
させる。これにより、攪拌羽根部材40を上方に引き抜
くことができる。
拌羽根装着部22から取り外すには、本体部材20の下
面側から梁部24の両側壁部の間隔を狭めるように力を
加えて攪拌羽根部材40の爪部43を梁部24から離脱
させる。これにより、攪拌羽根部材40を上方に引き抜
くことができる。
【0022】なお、ここで梁部24が三つに分離された
形状になっているのは、金型を用いた一体成形のための
要請であるが、これにより、梁部24の両側壁部が内側
に撓み易くなり、攪拌羽根部材40の取り外しが容易に
なるという副次的な効果を奏している。
形状になっているのは、金型を用いた一体成形のための
要請であるが、これにより、梁部24の両側壁部が内側
に撓み易くなり、攪拌羽根部材40の取り外しが容易に
なるという副次的な効果を奏している。
【0023】本体部材20は、従来のこの種の回転翼で
通常使用されているポリプロピレン樹脂による一体成形
品である。一方、攪拌羽根部材40はポリアミド樹脂か
ら成形されている。ポリプロピレン樹脂はポリアミド樹
脂と比較して、安価で軽量であるという利点を有する
が、反面、傷がつきやすいという欠点がある。一方、ポ
リアミド樹脂は高価で重いが、硬度が高く傷が付きにく
い。
通常使用されているポリプロピレン樹脂による一体成形
品である。一方、攪拌羽根部材40はポリアミド樹脂か
ら成形されている。ポリプロピレン樹脂はポリアミド樹
脂と比較して、安価で軽量であるという利点を有する
が、反面、傷がつきやすいという欠点がある。一方、ポ
リアミド樹脂は高価で重いが、硬度が高く傷が付きにく
い。
【0024】すなわち、この回転翼6は、その体積の大
部分を占めており、比較的洗濯物が接触することが少な
い又は接触することがない本体部材20は傷はつきやす
いが安価である樹脂を使用し、洗濯物が頻繁に接触する
可能性が高い攪拌羽根部材40のみ高価ではあるが特に
傷がつきにくい樹脂を使用している。
部分を占めており、比較的洗濯物が接触することが少な
い又は接触することがない本体部材20は傷はつきやす
いが安価である樹脂を使用し、洗濯物が頻繁に接触する
可能性が高い攪拌羽根部材40のみ高価ではあるが特に
傷がつきにくい樹脂を使用している。
【0025】洗浄やすすぎ時に、洗濯兼脱水槽4底部で
回転翼6が回転するとき、攪拌羽根部材40の上端は中
央のボス部21の上端よりも上に突出しているので、洗
濯物は主としてこの攪拌羽根に接触する。また、洗濯兼
脱水槽4の内周側よりも外周側において水流が強いの
で、ボス部21に接触する場合よりも攪拌羽根に接触す
る場合に洗濯物から与えられる衝撃は大きい。しかしな
がら、上述のように攪拌羽根部材40は硬い樹脂から成
るため、一般的に衣類に取り付けられているボタンやフ
ァスナーが接触した程度では傷がつくことは殆どない。
また、上述のように攪拌羽根部材40の表面は滑らかに
なっているので、洗濯物が接触しても布傷みが少なくて
済む。
回転翼6が回転するとき、攪拌羽根部材40の上端は中
央のボス部21の上端よりも上に突出しているので、洗
濯物は主としてこの攪拌羽根に接触する。また、洗濯兼
脱水槽4の内周側よりも外周側において水流が強いの
で、ボス部21に接触する場合よりも攪拌羽根に接触す
る場合に洗濯物から与えられる衝撃は大きい。しかしな
がら、上述のように攪拌羽根部材40は硬い樹脂から成
るため、一般的に衣類に取り付けられているボタンやフ
ァスナーが接触した程度では傷がつくことは殆どない。
また、上述のように攪拌羽根部材40の表面は滑らかに
なっているので、洗濯物が接触しても布傷みが少なくて
済む。
【0026】また、この回転翼6は攪拌羽根部材40の
みが高価で重い樹脂から成るので、上述のように耐創傷
性をもちながら回転翼6自体のコストの上昇を抑えるこ
とができるとともに、重量の増加も僅かで済む。
みが高価で重い樹脂から成るので、上述のように耐創傷
性をもちながら回転翼6自体のコストの上昇を抑えるこ
とができるとともに、重量の増加も僅かで済む。
【0027】更に、攪拌羽根部材40を構成するポリア
ミド樹脂はポリプロピレン樹脂よりも摩擦係数が小さ
い。すなわち、攪拌羽根部材40の表面は本体部材20
の表面よりも滑らかである。従って、洗浄やすすぎ時
に、洗濯物が擦れた際に洗濯物に与える損傷が少ない。
その結果、洗濯物の布傷みが一層少なくて済む。
ミド樹脂はポリプロピレン樹脂よりも摩擦係数が小さ
い。すなわち、攪拌羽根部材40の表面は本体部材20
の表面よりも滑らかである。従って、洗浄やすすぎ時
に、洗濯物が擦れた際に洗濯物に与える損傷が少ない。
その結果、洗濯物の布傷みが一層少なくて済む。
【0028】なお、攪拌羽根部材40を構成する材料と
して、ポリアミド樹脂と同様の利点を有するポリアセタ
ール樹脂を用いても同様の効果が得られる。
して、ポリアミド樹脂と同様の利点を有するポリアセタ
ール樹脂を用いても同様の効果が得られる。
【0029】このように攪拌羽根部材40が硬い樹脂材
から形成されていても、例えば、誤って金属製の異物が
洗濯兼脱水槽4に入れられた状態で回転翼6が回転され
る等、通常の使用ではあまり想定されないケースでは、
攪拌羽根に傷がつくことが希にある。こうした傷がつく
と洗濯物が引っ掛かり易くなり、衣類の布傷みを生じ易
い。こうした場合でも、本実施例の洗濯機では、例えば
販売店やサービスセンターにおいて、傷がついた攪拌羽
根部材40のみを容易に交換することができる。従っ
て、傷のついていない攪拌羽根部材40はそのまま使用
できるため、無駄がなくひいては資源の節約になる。
から形成されていても、例えば、誤って金属製の異物が
洗濯兼脱水槽4に入れられた状態で回転翼6が回転され
る等、通常の使用ではあまり想定されないケースでは、
攪拌羽根に傷がつくことが希にある。こうした傷がつく
と洗濯物が引っ掛かり易くなり、衣類の布傷みを生じ易
い。こうした場合でも、本実施例の洗濯機では、例えば
販売店やサービスセンターにおいて、傷がついた攪拌羽
根部材40のみを容易に交換することができる。従っ
て、傷のついていない攪拌羽根部材40はそのまま使用
できるため、無駄がなくひいては資源の節約になる。
【0030】なお、上記実施例は一例であって、本発明
の趣旨の範囲で適宜変更又は修正することができること
は明らかである。例えば、攪拌羽根部材と本体部材との
装着方法は、接着剤等を用いて貼着するような取り外し
を前提としない方法以外であれば、種々な方法を採用す
ることができる。また、攪拌羽根部材と本体部材とを構
成する材料も上述のもの以外に種々のものを利用するこ
とができる。
の趣旨の範囲で適宜変更又は修正することができること
は明らかである。例えば、攪拌羽根部材と本体部材との
装着方法は、接着剤等を用いて貼着するような取り外し
を前提としない方法以外であれば、種々な方法を採用す
ることができる。また、攪拌羽根部材と本体部材とを構
成する材料も上述のもの以外に種々のものを利用するこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る洗濯機
では、回転翼の中で上方に突出した攪拌羽根を着脱可能
な別部材とし、回転翼の他の部分よりも硬い樹脂材から
形成する構成としたので、洗浄の際に洗濯物や衣類付属
物(ボタンやファスナー等)が攪拌羽根に接触しても、
傷がつくことを防止することができる。また、攪拌羽根
に衣類付属物が当たっても、大きな衝突音が生じること
がない。
では、回転翼の中で上方に突出した攪拌羽根を着脱可能
な別部材とし、回転翼の他の部分よりも硬い樹脂材から
形成する構成としたので、洗浄の際に洗濯物や衣類付属
物(ボタンやファスナー等)が攪拌羽根に接触しても、
傷がつくことを防止することができる。また、攪拌羽根
に衣類付属物が当たっても、大きな衝突音が生じること
がない。
【0032】また一般に、硬度の高い樹脂材は硬度が低
い樹脂材よりも高価であるが、この回転翼ではその全体
の体積の中で攪拌羽根が占める割合は少ないので、コス
トの上昇も少なくて済む。更に、攪拌羽根部材は本体部
材に着脱自在に取り付けられるので、万が一、攪拌羽根
に傷がついた場合でも、複数の攪拌羽根部材のうち傷が
ついた部材のみを新品に交換すればよく、経済性が高
い。
い樹脂材よりも高価であるが、この回転翼ではその全体
の体積の中で攪拌羽根が占める割合は少ないので、コス
トの上昇も少なくて済む。更に、攪拌羽根部材は本体部
材に着脱自在に取り付けられるので、万が一、攪拌羽根
に傷がついた場合でも、複数の攪拌羽根部材のうち傷が
ついた部材のみを新品に交換すればよく、経済性が高
い。
【図1】 本発明の一実施例である洗濯機の全体構成を
示す側面断面図。
示す側面断面図。
【図2】 本実施例における回転翼の詳細構成を示す図
であり、(a)は上面平面図、(b)は(a)中のA−
B線断面図、(c)は(b)中のD−F線端面図。
であり、(a)は上面平面図、(b)は(a)中のA−
B線断面図、(c)は(b)中のD−F線端面図。
6…回転翼 20…本体部材 21…ボス部 22…攪拌羽根装着部 23…稜線部 24…梁部 25…溝部 26…凹部 27…切欠部 29…平坦部 40…攪拌羽根部材 41…被覆部 42…下垂片 43…爪部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉世古 隆生 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B155 BA08 BB05 CA05 CA16 CB06 CB33 CB35 CB69 EA12 EA19 GC02 GC10
Claims (6)
- 【請求項1】 洗濯槽内部に回転翼を配設した洗濯機に
おいて、該回転翼は、 a)第1の樹脂材により一体成形された略円盤状部材であ
って、回転時に中心部となるボス部と、該ボス部の周囲
に放射状に設けられた複数の羽根装着部とを有して成る
本体部材と、 b)第1の樹脂材よりも硬度の高い第2の樹脂材から成
り、前記羽根装着部に着脱自在に取り付けられる複数の
攪拌羽根部材と、 を備えることを特徴とする洗濯機。 - 【請求項2】 前記本体部材の羽根装着部は、隣接する
羽根装着部の間の平坦部から上方に膨出する膨出部の途
中を略水平に切り取った面内に前記攪拌羽根部材との密
着面を有して成る構造とすることを特徴とする請求項1
に記載の洗濯機。 - 【請求項3】 前記羽根装着部は、外周に環状の前記密
着面を有するとともに内周側に上方に膨出する梁部を有
し、該梁部と密着面との間に溝部を周設して成り、前記
攪拌羽根部材は、前記梁部に覆い被さる被覆部と、前記
溝部に挿入される下垂片とを有して成る構造とすること
を特徴とする請求項2に記載の洗濯機。 - 【請求項4】 前記攪拌羽根部材の下垂片と、前記羽根
装着部の梁部又は密着面下方とに、それぞれ互いに係合
する係合部を形成し、その係合により攪拌羽根部材を羽
根装着部に固定する構成とすることを特徴とする請求項
3に記載の洗濯機。 - 【請求項5】 前記攪拌羽根部材は摩擦係数が小さい樹
脂材から成ることを特徴とする請求項1に記載の洗濯
機。 - 【請求項6】 前記第1の樹脂材としてポリプロピレン
樹脂、前記第2の樹脂材としてポリアミド樹脂を用いる
ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10196535A JP2000014958A (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10196535A JP2000014958A (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 洗濯機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000014958A true JP2000014958A (ja) | 2000-01-18 |
Family
ID=16359366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10196535A Pending JP2000014958A (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000014958A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108823913A (zh) * | 2018-07-02 | 2018-11-16 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 一种波轮洗衣机外桶盖及波轮洗衣机 |
USD991603S1 (en) * | 2021-02-05 | 2023-07-04 | Lg Electronics Inc. | Pulsator for washing machine |
USD992847S1 (en) * | 2021-02-05 | 2023-07-18 | Lg Electronics Inc. | Pulsator for washing machine |
-
1998
- 1998-06-26 JP JP10196535A patent/JP2000014958A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108823913A (zh) * | 2018-07-02 | 2018-11-16 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 一种波轮洗衣机外桶盖及波轮洗衣机 |
USD991603S1 (en) * | 2021-02-05 | 2023-07-04 | Lg Electronics Inc. | Pulsator for washing machine |
USD992847S1 (en) * | 2021-02-05 | 2023-07-18 | Lg Electronics Inc. | Pulsator for washing machine |
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