JP2000014798A - ペースメーカ用リード及び電極 - Google Patents

ペースメーカ用リード及び電極

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JP2000014798A
JP2000014798A JP10185187A JP18518798A JP2000014798A JP 2000014798 A JP2000014798 A JP 2000014798A JP 10185187 A JP10185187 A JP 10185187A JP 18518798 A JP18518798 A JP 18518798A JP 2000014798 A JP2000014798 A JP 2000014798A
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lead
atrial
pacemaker
superelastic alloy
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JP10185187A
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Yutaka Kozuka
裕 小塚
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Fukuda Denshi Co Ltd
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Fukuda Denshi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1本のリードによってDDDペーシングが可
能な、あるいは心房電位のセンシングが良好なVDDペ
ーシングが可能な導線及び電極を提供する。 【解決手段】 右あるいは左鎖骨下に数cmの皮膚切開を
おき、ジェネレータ留置用の皮下ポケットを作成する。
同側の鎖骨下静脈を穿刺し、シースを挿入する。そし
て、リード10のガイドワイヤチューブ5内にガイドワ
イヤ8を挿入した後、リード10を先端の心室用電極2
部分よりシースを通して静脈内に挿入し心室用電極2を
患者の心室心尖部に近い部位に固定する。続いてガイド
ワイヤ8を心房用電極部位よりも手前側まで引き抜いて
超弾性合金9の弾性によって心房用電極部位1を外側に
突出させて心房用電極1を心房壁に接触・固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体内式ペースメー
カ治療に際して使用するペースメーカ用リード及び電極
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より除脈性あるいは頻脈性不整脈治
療のために、体内式ペースメーカ治療が行われてきた。
この体内式ペースメーカ治療において、従来のDDD型
ペースメーカにおいては、心房用と心室用の全く別個の
2本のリードを用いていた。あるいは、従来のVDD型
ペースメーカにおいては、1本のリードで心房電位を感
知し、心房電位をトリガーとして心室をペーシングして
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のペースメーカ用リード及び電極には次のような問
題点があった。
【0004】1)従来のDDD型ペースメーカでは心房
と心室の両部位でセンシングとペーシングが必要なた
め、心房用と心室用の2本の別個のリードが必要であっ
た。
【0005】2)従来のDDD型ペースメーカでは、2
本のリードを必要とするため、隣接する2ヵ所あるいは
異なる2ヵ所から別々にリードを挿入することが必要で
あった。
【0006】3)従来のDDD型ペースメーカでは、2
本のリードを必要とするため、静脈の穿刺あるいは切開
が2回必要であった。
【0007】4)従来のDDD型ペースメーカでは、2
本のリードを別々の箇所から挿入することを必要とする
ため、手術に長時間を要していた。
【0008】5)従来のDDD型ペースメーカでは、2
本のリードを用いる必要があるため、リードの挿入及び
維持に関して、手術の合併症が多かった。
【0009】6)従来のDDD型ペースメーカでは、2
本のリードを必要とし、まず心室用のリードを挿入し、
電極を右心室の適当な部位(通常は心尖部)に固定した
後に、心房用の電極を右心房の適当な部位(通常は右心
耳)に固定するのが一般的であり、心室用のリードに影
響を与えずに心房用リードを操作して心房用電極を適切
な位置に固定する操作に困難が伴うことがあった。
【0010】7)上記6)のため、従来のDDD型ペー
スメーカの埋め込み手術には経験と熟練を要した。
【0011】8)従来のVDD型ペースメーカ用リード
及び電極は、心房電極が浮遊電極となるため、心房ペー
シングを行うことができなかった。
【0012】9)従来のVDD型ペースメーカ用リード
及び電極は、心房電極が浮遊電極であるため心房電位の
センシング不全を起こしやすかった。
【0013】10)従来のVDD型ペースメーカ用リー
ドは、心房電極が浮遊電極であるため、体位によって心
房壁と電極との距離や位置関係が変化してしまい、心房
のセンシング閾値が変動することがあった。
【0014】11)従来のVDD型ペースメーカ用リー
ドは、心房電極が浮遊電極であるため、心不全の悪化あ
るいは心不全の改善等の患者の状態の変化により、心房
内における電極の位置が変化し、心房のセンシング閾値
が変動することがあった。
【0015】12)上記9)乃至11)の理由で従来の
VDD型ペースメーカを用いるときであっても、2本の
リードを必要とすることがあった。
【0016】本発明は上述した課題を解決するためにな
されたもので、1本のリード及び電極によって、心室電
極を心室壁に接触・固定させ、かつ心房電極を心房壁に
接触・固定させることを可能とし、DDDペーシングが
可能な、あるいは心房電位のセンシングが良好なVDD
ペーシングが可能な導線及び電極を提供することを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決し、上述した目的を達成する一手段として例えば以
下の構成を備える。
【0018】即ち、1本のペースメーカ用リードに、心
房及び心室の両方に対してセンシングとペーシングが可
能な心房用の電極及び心室用の電極を設けることを特徴
とする。
【0019】そして例えば、リードの先端側に心室用の
電極を配設すると共に、前記心室用の電極より後端の所
定位置に心房用の電極を配設し、少なくとも心房用の電
極配設部位に弾性力を有する弾性部材を配設して前記心
房用の電極を前記弾性部材の弾性力で心房壁方向に付勢
可能とすることを特徴とする。
【0020】又例えば、前記リード内に電極部位を生体
内に導入するためのガードワイヤー導入空間部を配設
し、前記ガードワイヤーをガードワイヤー導入空間部に
挿入して前記心室用の電極部を心室内に導き入れて固定
した後、ガードワイヤーを前記心房用の電極部位より引
き抜いた状態として前記弾性部材の弾性力を働かせて心
房用の電極を心房壁に接触させて固定・留置可能とする
ことを特徴とする。
【0021】更に例えば、前記心房用の電極は双極電極
であることを特徴とする。あるいは、前記弾性部材を超
弾性合金または高弾性合成樹脂とすることを特徴とす
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る一発明の実施の形態例を説明する。
【0023】(第1の実施の形態例)以下、図1乃至図
4を参照して本発明の係る一発明の実施の形態例のペー
スメーカ用リード及び電極を説明する。図1は本発明に
係る一発明の実施の形態例のペースメーカ用リード及び
電極の全体斜視図である。
【0024】本実施の形態例のペースメーカ用リード及
び電極100は、図1に示すように先端部に配設された
心室用電極2、中間先端よりの所定位置に配設された心
房用電極1、ジェネレータとの接続部7、リード部10
より構成されており、他にリード部10内に内装される
ガイドワイヤ8より構成される。なお、本実施の形態例
では、心房用電極1と心室用電極2としては、双極電極
を用いている。
【0025】本実施の形態例におけるペースメーカ用リ
ード及び電極の心房電極部位における横断面を図2に示
す。以下、図2を参照して本実施の形態例のリード10
の構造を説明する。図2においては超弾性合金6を2本
示しているが、1本でよいことはもちろんであり、後述
する螺旋状に形成したものであってもよいことは勿論で
ある。
【0026】心房電極部位におけるリードは、図2に示
すように、外周部の全周に渡って心房用電極1が形成さ
れており、略中央部にはガイドワイヤ8を遊嵌するガイ
ドワイヤ用チューブ(ガイドワイヤ用空間)5が形成さ
れている。また、心房用電極1とガイドワイヤチューブ
5との中間には、心房用電極1と電気的に接続される導
線3a、心室用電極2と電気的に接続される導線3b及
び超弾性合金6が配設されており、心房用電極1とガイ
ドワイヤチューブ5の間はシールド材4で充填されてい
る。
【0027】以上の構成を備える本実施の形態例のペー
スメーカ用リード及び電極100においては、心房用電
極1と接続部7との間は、シールド材4内に導線3a、
3b、ガイドワイヤチューブ5及び超弾性合金6が埋設
された状態となっている。即ち、一本のリード10内
に、心房用電極1と心室用電極2を含む導線3a、3b
を内蔵し、リード10内の一部あるいは全長に超弾性合
金6を内蔵することを特徴とする。
【0028】次に、以上の構成を備える本実施の形態例
のペースメーカ用リード及び電極100の使用方法を説
明する。使用方法の詳細は患者によって異なるが代表的
使用法は以下のごとくである。
【0029】1) 本実施の形態例のペースメーカ用リ
ード及び電極100は、DDD型ペーシングあるいはV
DD型ペーシングが必要あるいは有効な患者に対して使
用される。また、VVI型ペースメーカが適応である
が、近い将来にDDD型あるいはVDD型ペーシングが
適応となると見込まれる患者に対しても使用することが
できる。
【0030】2) 患者の全身麻酔あるいは局所麻酔下
にX線透視装置を用いて行う。
【0031】3) 患者の右あるいは左鎖骨下に数cmの
皮膚切開をおき、ジェネレータ留置用の皮下ポケットを
作成する。
【0032】4) 同側の鎖骨下静脈を穿刺し、シース
を挿入する。
【0033】5) ガイドワイヤー8に適当な湾曲をつ
ける。
【0034】6) 本実施の形態例のリード10のガイ
ドワイヤチューブ5内にガイドワイヤ8を挿入した後、
リード10を先端の心室用電極2部分よりシースを通し
て静脈内に挿入する。
【0035】7) 本実施の形態例のリード10の先端
をX線透視下に患者の右心室内に挿入し、心室用電極
(導線の先端部位)2を心尖部に近い部位に固定する。 8) 心室のペーシング閾値、センシング閾値、心室電
位の大きさ、リードインピーダンス等の必要なデータを
計測する。計測値が適当であればこのまま留置する。一
方、計測値が不適当であれば心室用電極2を右室内の他
の部位に移動し、再び必要な計測を行い、適当な部位に
電極を固定する。
【0036】9) 本実施の形態例のリード10内のガ
イドワイヤ8を心房用電極部位よりも手前側まで引き抜
くと、超弾性合金9の弾性によってリード10の心房用
電極部位に湾曲が生じ、心房用電極部位1が外側に突出
する。
【0037】10) 本実施の形態例のリード10をさ
らに少し押し込むと、心房用電極1が心房壁に接触・固
定される。即ち、超弾性合金9は、ガイドワイヤ8を心
房用電極部位よりも手前側まで引き抜いた時に、心房用
電極1を確実に心房壁に接触させるためにリード10内
に位置させるのである。
【0038】11) 心房のペーシング閾値、センシン
グ閾値、心室電位の大きさ、リードインピーダンス等の
必要なデータを計測する。計測値が適当であればガイド
ワイヤーを引き抜き、このまま留置する。
【0039】計測値が不適当であればガイドワイヤーを
心房用電極部位よりも遠位側にまで再び挿入し、上述し
た9)、10)の操作を繰り返し、適当な心房部位に心
房用電極を固定・留置する。
【0040】12) リード10の基部の接続部7をジ
ェネレータに接続する。
【0041】13) ジェネレータを上述した3)の操
作で作成しておいた皮下ポケット内にいれ、固定する。
【0042】14) 皮膚の切開部位を縫合閉鎖する。
【0043】15) ペースメーカの作動状態を確認す
る。
【0044】以上が本実施の形態例のペースメーカ用リ
ード及び電極100の使用方法である。
【0045】このようにして心臓内に固定・留置された
ペースメーカ用リード及び電極100の状態例を図3に
示す。
【0046】ペースメーカ用リード及び電極100を図
3に示すように心臓内に固定・留置する一例を以下に示
す。例えば、まず鎖骨下静脈より挿入されたペースメー
カ用リード及び電極100をガイドワイヤ8により上大
静脈32を経由して右心房31に挿入し、更に右心室3
0内に挿入して心室用電極(リードの先端部位)2を心
尖部に近い適当な部位に電極を固定する。
【0047】そして、上述した9)、10)に従ってリ
ード10内のガイドワイヤ8を心房用電極部位よりも手
前側まで引き抜き、超弾性合金9の弾性によって心房用
電極1を外側に突出差せる。そしてリード10をさらに
少し押し込んで心房用電極1を図3に示すように心房壁
に接触・固定する。
【0048】本実施の形態例のペースメーカ用リードの
心房用電極1の心房壁への密着状態の詳細を図4に示
す。図4において、31aは右心房壁であり、右心房壁
31aに心房用電極1が接触固定される。
【0049】図3及び図4に示す例では、リード10の
心房用電極部位は略W字形状に外側に突出しているが、
これは、リード10の心房用電極部位に埋設している超
弾性合金9の形態を略W字形状に外側に突出した形状に
形成しているためである。
【0050】図3及び図4に示すリード形状とした場合
の超弾性合金9の形態例を図5に示す。
【0051】超弾性合金6としては、弾性に富んだ金属
であれば任意の金属を用いることができ、様々な金属及
び合金を素材とすることができる。例えば、Ni-Ti合
金、Ni-Ti-Fe合金、Ni-Ti-Cu合金、Ni-Ti-Nb
合金等の超弾性合金であることが望ましい。
【0052】また、本実施の形態例で用いる超弾性合金
6は、図2に示すようにリード10内に内蔵されている
ことが望ましいが、内蔵される例に限定されるものでは
なく、シールド材4の外側(例えば外周部)に配設され
ていてもよい。
【0053】更に、本実施の形態例のリード10内に内
蔵される超弾性合金6の長さは1cm程度からリード10
の全長の長さまでの任意の長さとすることができるが、
約2cmから15cm程度であることが望ましい。
【0054】また、本実施の形態例のリード10内に内
蔵される超弾性合金6の太さは、断面が円形の場合では
直径約0.05mmから約1.0mm程度であることが望まし
い。
【0055】更に、本実施の形態例のペースメーカ用リ
ード及び電極100に用いられる心房用電極1と心室用
電極2及び導線3の素材は、白金等を用いることがで
き、他に電導性の良い銀等の他の金属でもよい。
【0056】本実施の形態例の様に心房用電極1と心室
用電極2として双極電極を採用している場合には、電極
間距離は約0.5cm〜2cm程度が望ましい。更に、心房
電極と心室電極の距離は約6cm〜15cm程度が望まし
く、さらに望ましくは8cm〜13cm程度である。
【0057】また、本実施の形態例のシールド材4の材
質としては、絶縁性素材であれば任意の素材を採用する
ことができ、例えば、シリコンあるいはポリウレタン等
を用いることが可能である。そして、リード10の直径
は、約2mmから6mm程度、長さは約45cmから70cm程
度であることが望ましい。
【0058】更に、本実施の形態例のジェネレータとの
接続部7は1本の接続コネクタでもよく、あるいは2本
の接続コネクタでもよく、従来のDDD型ペースメーカ
及びVDD型ペースメーカと接続可能のものであること
が望ましい。
【0059】以上説明したように本実施の形態例によれ
ば、リード内に超弾性合金9を配置して該超弾性合金9
の弾性力で心房用電極1を心房壁に固定することがで
き、心房電極が浮遊電極となるのを防止できる。このた
め、体位によって心房壁と電極との距離や位置関係が変
化することがなく、心房のセンシング閾値の変動をなく
すことができる。
【0060】この結果、一本のリードの心房用電極と心
室用電極の両方の電極を有し、リードの一部分あるいは
全長に超弾性合金を内蔵し、ガイドワイヤーを抜去した
後に、導線上の心房用電極部分が屈曲して突出するよう
の構成することにより、心房用電極を確実に心房壁に接
触・固定させることを可能とし、1本のリードで心房と
心室の両方に対してセンシングとペーシングの両方を安
定して行うことが可能なDDD型及びVVD型ペースメ
ーカ用の導線及び電極を提供できる。
【0061】(第2の実施の形態例)以上に説明した第
1の実施の形態例の超弾性合金6は、図4に示すように
ワイヤー状に形成し、略W字状の形態であった。しか
し、本発明は以上の例に限定されるものではなく、ワイ
ヤー状に形成するのではなく、ワイヤーを螺旋状に処理
した形状であることがより望ましい。更に、ワイヤー状
に形成した超弾性合金6断面の形状は、円形、楕円形等
の形態が望ましいが、他の形態であってもよい。
【0062】超弾性合金6においてワイヤーを螺旋状に
処理した形状とした本発明に係る第2の発明の実施の形
態例を図6に示す。図6に示すようにワイヤーを螺旋状
に処理することにより、より高弾性の物とすることがで
き、心房用電極1をより確実に心房壁に固定することが
可能となる。
【0063】なお、第2の実施の形態例においても、リ
ード10の形状、及び寸法、電極の形状及び寸法、全体
の形状及び寸法などは上述した第1の実施の形態例と同
様に構成することができる。
【0064】(第3の実施の形態例)更にペースメーカ
用リード及び電極100の形状は心臓の大きさや形態に
よって様々な形状であってよく、超弾性合金6の形態も
上述したW字形状に限定されるものではない。心房用電
極1を確実に心房壁に接触固定できる形態であれば任意
の形態を採用できる。
【0065】超弾性合金6の形態を台形形状とした本発
明の係る第3の発明の実施の形態例を図7及び図8に示
す。図7は第3の実施の形態例のワイヤー状超弾性合金
の形態を台形状とした例を示す図、図8は第3の実施の
形態例の螺旋ワイヤー状超弾性合金の形態を台形状とし
た例を示す図である。
【0066】第3の実施の形態例における超弾性合金6
を図7又は図8に示す形態とした場合のリード10の心
房電極部位の心房内の状態を図9に示す。図9に示すよ
うに、超弾性合金6の形態を台形形状としても、心房用
電極1を確実に心房壁に固定することができる。
【0067】なお、第3の実施の形態例においても、リ
ード10の形状、及び寸法、電極の形状及び寸法、全体
の形状及び寸法などは上述した第1の実施の形態例と同
様に構成することができる。
【0068】(第4の実施の形態例)更に、以上の説明
においては、心房用電極1と心室用電極2を双極電極と
したが、本発明は以上の例に限定されるものではなく、
単極電極で構成してもよいことは勿論である。心房用電
極1を単極電極とする場合には1ヶ所の電極を心房壁に
接触させればよいため、超弾性合金6は略V字形状とす
ることが望ましい。
【0069】心房用電極1を単極電極で構成した本発明
に係る第4の実施の形態例の超弾性合金6の形態例を図
10及び図11に示す。図10は第4の実施の形態例の
ワイヤー状超弾性合金の形態をV字形状とした例を示す
図、図11は第4の実施の形態例の螺旋ワイヤー状超弾
性合金の形態をV字形状とした例を示す図である。
【0070】第4の実施の形態例における超弾性合金6
を図10又は図11に示す形態とした場合のリード10
の心房電極部位の心房内の状態を図12に示す。図12
に示すように、心房用電極を単極電極とし、超弾性合金
の形態をV字形状としても、心房用電極1を確実に心房
壁に固定することができる。
【0071】なお、第4の実施の形態例においても、リ
ード10の形状、及び寸法、電極の形状及び寸法、全体
の形状及び寸法などは上述した第1の実施の形態例と同
様に構成することができる。
【0072】(第5の実施の形態例)上述した各実施の
形態例では、心房用電極1を確実に心房壁に接触固定さ
せるために、超弾性合金6を用いた例を説明したが、本
発明は以上の例に限定されるものではなく、心房用電極
1を確実に心房壁に接触固定させることができれば超弾
性合金を用いなくてもよい。例えば、超弾性合金に代
え、同様の特性を有する高弾性合成樹脂を用いてもよ
い。
【0073】第5の実施の形態例の高弾性合成樹脂は、
弾性に富んだものであればどのような種類の合成樹脂で
あってもよい。
【0074】高弾性合成樹脂を採用した場合の形態は、
上述した図5、図7、図10に示す形状で構成すること
ができ、更に図6、図8,図11に示す形態であること
が望ましい。但し以上の形態に限定されるものではな
く、心房用電極1を確実に心房壁に固定することができ
る形態であれば任意の形態を採用しうる。これは超弾性
合金の形態であっても同様である。
【0075】なお、第5の実施の形態例においても、リ
ード10の形状、及び寸法、電極の形状及び寸法、全体
の形状及び寸法などは上述した第1乃至第4の実施の形
態例と同様に構成することができる。
【0076】(他の実施の形態例)以上の説明したペー
スメーカ用リード内に内蔵される超弾性合金6の断面の
形状あるいは高弾性合成樹脂の断面の形状は全長にわた
って一様であってもよく、各部位で異なっていてもよ
い。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
本のリードに心房用電極と心室用電極を含み、かつ心房
電極が心房内に浮遊せず、心房壁に接触固定されるた
め、以下の効果が得られる。
【0078】1)1本のリードで心房と心室の両方に対
し、ペーシングとセンシングの両方が可能であり、DD
D型ペースメーカ及びVDDペースメーカの導線として
利用が可能であり、安定した生理的ペーシングが可能と
なる。
【0079】2)従来のDDD型ペースメーカ使用時の
ように2本のリードを挿入、留置する必要性がないた
め、手術時間を短縮することができる。
【0080】3)従来のDDD型ペースメーカ使用時の
ように心房用リードの電極を右心耳に固定及び留置する
必要がなく、固定及び留置に要する熟練が不要となる。
【0081】4)リードが1本でよいため、挿入あるい
は留置におけるリード由来の合併症が減少する。
【0082】5)患者の体位が変化してもセンシング閾
値が変動しないため、安定したセンシング及びペーシン
グが可能となる。
【0083】6)患者の状態が変化して心臓の大きさが
変化してもセンシング閾値が変動しないため、安定した
センシング及びペーシングが可能となる。
【0084】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一発明の実施の形態例のペースメ
ーカ用リード及び電極の斜視図である。
【図2】本実施の形態例におけるペースメーカ用リード
及び電極の心房電極部位における横断面図である。
【図3】本実施の形態例のペースメーカ用リードの一実
施形態の導線及び電極の使用状態を示す透視図である。
【図4】本実施の形態例のペースメーカ用リードの心房
用電極の心房壁への密着状態を示す図である。
【図5】本実施の形態例のペースメーカ用リードに内蔵
される超弾性合金の一形態を示す図である。
【図6】本発明に係る第2の実施の形態例の図4に示す
超弾性合金のワイヤーを螺旋状に処理した形状とした一
形態を示す図である。
【図7】本発明に係る第3の実施の形態例のワイヤー状
超弾性合金の形態を台形状とした例を示す図である。
【図8】本発明に係る第3の実施の形態例の螺旋ワイヤ
ー状超弾性合金の形態を台形状とした例を示す図であ
る。
【図9】本発明に係る第3の実施の形態例の超弾性合金
の形態を台形状としたペースメーカ用リードの心房用電
極の心房壁への密着状態を示す図である。
【図10】本発明に係る第4の実施の形態例のワイヤー
状超弾性合金の形態をV字形状とした例を示す図であ
る。
【図11】本発明に係る第4の実施の形態例の螺旋ワイ
ヤー状超弾性合金の形態をV字形状とした例を示す図で
ある。
【図12】本発明に係る第4の実施の形態例の心房用電
極を単極電極とし、超弾性合金の形態をV字形状とした
ペースメーカ用リードの心房用電極の心房壁への密着状
態を示す図である。
【符号の説明】
1 心房用電極 2 心室用電極 3 導線 4 シールド材 5 ガイドワイヤー用チューブ 6 超弾性合金あるいは高弾性合成樹脂 7 ジェネレータとの接続部 8 ガイドワイヤー 10 リード 30 右心室 31 右心房 32 上大静脈

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本のペースメーカ用リードに、心房及
    び心室の両方に対してセンシングとペーシングが可能な
    心房用の電極及び心室用の電極を設けることを特徴とす
    るペースメーカ用リード及び電極。
  2. 【請求項2】 リードの先端側に心室用の電極を配設す
    ると共に、前記心室用の電極より後端の所定位置に心房
    用の電極を配設し、少なくとも心房用の電極配設部位に
    弾性力を有する弾性部材を配設して前記心房用の電極を
    前記弾性部材の弾性力で心房壁方向に付勢可能とするこ
    とを特徴とする請求項1記載のペースメーカ用リード及
    び電極。
  3. 【請求項3】 前記リード内に電極部位を生体内に導入
    するためのガードワイヤー導入空間部を配設し、前記ガ
    ードワイヤー導入空間部にガードワイヤーを挿入して前
    記心室用の電極部を心室内に導き入れて固定した後、前
    記弾性部材の弾性力で心房用の電極を心房壁に接触させ
    て固定・留置可能とすることを特徴とする請求項2記載
    のペースメーカ用リード及び電極。
  4. 【請求項4】 前記心房用の電極は双極電極であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    ペースメーカ用リード及び電極。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材を超弾性合金とすることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のペ
    ースメーカ用リード及び電極。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材を高弾性合成樹脂とするこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    のペースメーカ用リード及び電極。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    のペースメーカ用リード及び電極を用いることを特徴と
    するペースメーカ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    のペースメーカ用リード及び電極及びこれを静脈内に挿
    入するためのガードワイヤーを含むことを特徴とする電
    極セット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019508218A (ja) * 2016-03-18 2019-03-28 テレフレックス イノベーションズ エス.アー.エール.エル. ペーシングガイドワイヤ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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