JP2000014096A - コイル巻線方法及びその装置 - Google Patents
コイル巻線方法及びその装置Info
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- JP2000014096A JP2000014096A JP10175112A JP17511298A JP2000014096A JP 2000014096 A JP2000014096 A JP 2000014096A JP 10175112 A JP10175112 A JP 10175112A JP 17511298 A JP17511298 A JP 17511298A JP 2000014096 A JP2000014096 A JP 2000014096A
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- Japan
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- coil
- armature
- winding
- regulating member
- coil end
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 巻線形状を良好にするとともにコイルエンド
の高さを抑える。 【解決手段】 アーマチュア1を両側から巻線チャック
4により挾持し、旋回するフライヤ5から供給されるワ
イヤWを露出したスロット1aに挿通して巻線するコイ
ル巻線装置において、アーマチュア端面1bに対向する
規制面7aを備えた円筒状のコイルエンド規制部材7を
設け、駆動モータ8によりボールねじ送り機構9を介し
てアーマチュア1の軸線方向に往復移動させる。全巻線
の前半ではコイルエンド規制部材7を上記端面1bから
遠く離間させてワイヤWを干渉することなく内層部のコ
イルC1を形成し、後半では近付けて外層部のコイルC
2のコイルエンド高さを規制する。
の高さを抑える。 【解決手段】 アーマチュア1を両側から巻線チャック
4により挾持し、旋回するフライヤ5から供給されるワ
イヤWを露出したスロット1aに挿通して巻線するコイ
ル巻線装置において、アーマチュア端面1bに対向する
規制面7aを備えた円筒状のコイルエンド規制部材7を
設け、駆動モータ8によりボールねじ送り機構9を介し
てアーマチュア1の軸線方向に往復移動させる。全巻線
の前半ではコイルエンド規制部材7を上記端面1bから
遠く離間させてワイヤWを干渉することなく内層部のコ
イルC1を形成し、後半では近付けて外層部のコイルC
2のコイルエンド高さを規制する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半径方向に多数
のスロットを有するアーマチュアに旋回するフライヤか
ら供給されるワイヤを巻線するコイル巻線方法及びその
装置に関する。
のスロットを有するアーマチュアに旋回するフライヤか
ら供給されるワイヤを巻線するコイル巻線方法及びその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコイル巻線装置として
は、例えば特公平6−7738号公報に示されるような
ダブル駆動巻線装置が知られている。これは、巻線しよ
うとするアーマチュアの外周面を、所要のスロットを露
出させて両側から残余のスロットを覆うように一対の第
1フォーマにより挾持するとともに、上記アーマチュア
の反コンミュテータ側の端面に所定の間隔をおいてコイ
ルエンドの高さを規制する第2フォーマを設けたもので
ある。
は、例えば特公平6−7738号公報に示されるような
ダブル駆動巻線装置が知られている。これは、巻線しよ
うとするアーマチュアの外周面を、所要のスロットを露
出させて両側から残余のスロットを覆うように一対の第
1フォーマにより挾持するとともに、上記アーマチュア
の反コンミュテータ側の端面に所定の間隔をおいてコイ
ルエンドの高さを規制する第2フォーマを設けたもので
ある。
【0003】そして、このような構成により、旋回する
フライヤから供給されるワイヤは、第1フォーマのガイ
ド面及び第2フォーマの滑り面に導かれて所要のスロッ
ト間に巻回されてコイルが形成され、コイルエンド部の
高さは第2フォーマの規制面により規制され、モータ軸
受間のピッチが短くなって製品の小型化が可能になる。
フライヤから供給されるワイヤは、第1フォーマのガイ
ド面及び第2フォーマの滑り面に導かれて所要のスロッ
ト間に巻回されてコイルが形成され、コイルエンド部の
高さは第2フォーマの規制面により規制され、モータ軸
受間のピッチが短くなって製品の小型化が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のコイル巻線方法及びその装置にあっては、コ
イルエンドの高さを規制する第2フォーマがアーマチュ
アの端面から所定の間隔をおいて固定されているため、
コイルエンドの高さを規制する必要がない初期の内層部
のコイル巻線工程でも、旋回するフライヤから供給され
るワイヤが毎ターン毎に第2フォーマに摺接して巻線抵
抗が増大し、巻線速度の上昇を妨げるとともに、巻線形
状が不良になるおそれもあった。この発明は上記の点に
鑑みてなされたものであり、巻線形状を良好にするとと
もに、コインエンドの高さを抑えることを目的とする。
うな従来のコイル巻線方法及びその装置にあっては、コ
イルエンドの高さを規制する第2フォーマがアーマチュ
アの端面から所定の間隔をおいて固定されているため、
コイルエンドの高さを規制する必要がない初期の内層部
のコイル巻線工程でも、旋回するフライヤから供給され
るワイヤが毎ターン毎に第2フォーマに摺接して巻線抵
抗が増大し、巻線速度の上昇を妨げるとともに、巻線形
状が不良になるおそれもあった。この発明は上記の点に
鑑みてなされたものであり、巻線形状を良好にするとと
もに、コインエンドの高さを抑えることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、外周に複数のスロットを備えたアーマチ
ュアの外周面を、所要のスロットを露出させて両側から
覆うように一対の巻線チャックにより挾持し、旋回する
フライヤから供給されるワイヤにより上記アーマチュア
に巻線するコイル巻線方法において、上記アーマチュア
の端面に対向する規制面を備えたコイルエンド規制部材
を上記アーマチュアの軸線方向に移動させて巻線するこ
とにより、コイルエンドの高さを規制するコイル巻線方
法を提供するものである。
達成するため、外周に複数のスロットを備えたアーマチ
ュアの外周面を、所要のスロットを露出させて両側から
覆うように一対の巻線チャックにより挾持し、旋回する
フライヤから供給されるワイヤにより上記アーマチュア
に巻線するコイル巻線方法において、上記アーマチュア
の端面に対向する規制面を備えたコイルエンド規制部材
を上記アーマチュアの軸線方向に移動させて巻線するこ
とにより、コイルエンドの高さを規制するコイル巻線方
法を提供するものである。
【0006】また、上記のコイル巻線方法により巻線す
るコイル巻線装置において、上記アーマチュアの端面に
対向する規制面を備えた可動のコイルエンド規制部材
と、このコイルエンド規制部材を上記アーマチュアの軸
線方向へ往復移動させる駆動手段とを設けたコイル巻線
装置も提供する。そして、上記のコイル巻線装置におい
て、駆動手段がボールねじ送り機構であってもよく、シ
リンダ送り機構であっても差支えない。
るコイル巻線装置において、上記アーマチュアの端面に
対向する規制面を備えた可動のコイルエンド規制部材
と、このコイルエンド規制部材を上記アーマチュアの軸
線方向へ往復移動させる駆動手段とを設けたコイル巻線
装置も提供する。そして、上記のコイル巻線装置におい
て、駆動手段がボールねじ送り機構であってもよく、シ
リンダ送り機構であっても差支えない。
【0007】この発明によるコイル巻線方法及びその装
置は上記のようにしたので、きわめて簡単な方法あるい
は構成により、巻線形状を良好にして占積率を向上させ
るとともに、コイルエンドの高さを抑えて製品の小型化
を図ることができる。
置は上記のようにしたので、きわめて簡単な方法あるい
は構成により、巻線形状を良好にして占積率を向上させ
るとともに、コイルエンドの高さを抑えて製品の小型化
を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明の一実
施形態の要部を示す斜視図、図2は、その平面図であ
る。
に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明の一実
施形態の要部を示す斜視図、図2は、その平面図であ
る。
【0009】巻線しようとするアーマチュア1の軸2に
は所定の間隔をおいてコンミュテータ3を固設してあ
り、アーマチュア1及びコンミュテータ3の外周部には
それぞれ複数のスロット1a及びタング3aを形成して
いる。軸2のコンミュテータ3側の一端は図示しない保
持部材により軸線を水平にしてインデックス回転可能に
把持されている。
は所定の間隔をおいてコンミュテータ3を固設してあ
り、アーマチュア1及びコンミュテータ3の外周部には
それぞれ複数のスロット1a及びタング3aを形成して
いる。軸2のコンミュテータ3側の一端は図示しない保
持部材により軸線を水平にしてインデックス回転可能に
把持されている。
【0010】アーマチュア1を挾んで水平方向(図1で
は左右方向)の両側にその軸線に直交して互いに近接又
は離間可能にそれぞれ半円形の凹面を備えた一対の巻線
チャック4,4及び旋回可能なワイヤW供給用のフライ
ヤ5,5を同軸上に設けてある。そして、巻線時には一
対の巻線チャック4,4がアーマチュア1を両側から挾
持してワイヤW,Wが挿通されるスロットのみを露出さ
せ、残余のスロットを巻線チャック4,4により覆って
いる。なお、コンミュテータ3のタング3aは、巻線時
ワイヤWが引っかからないようにシールド部材6(図
2)がカバーしており、結線時にはシールド部材6が回
転して図示しない切欠き部からタング3aを露出させ
る。
は左右方向)の両側にその軸線に直交して互いに近接又
は離間可能にそれぞれ半円形の凹面を備えた一対の巻線
チャック4,4及び旋回可能なワイヤW供給用のフライ
ヤ5,5を同軸上に設けてある。そして、巻線時には一
対の巻線チャック4,4がアーマチュア1を両側から挾
持してワイヤW,Wが挿通されるスロットのみを露出さ
せ、残余のスロットを巻線チャック4,4により覆って
いる。なお、コンミュテータ3のタング3aは、巻線時
ワイヤWが引っかからないようにシールド部材6(図
2)がカバーしており、結線時にはシールド部材6が回
転して図示しない切欠き部からタング3aを露出させ
る。
【0011】アーマチュア1のコンミュテータ3と反対
側の端面1bに対向して規制面7aとそれに続く滑らか
な移行面7bとを備えた円筒状のコイルエンド規制部材
(以下「規制部材」と略称する)7を、軸2を挿通して
アーマチュア1の軸線方向に近接又は離間可能に設け、
ステッピングモータからなる駆動モータ8によりボール
ねじ送り機構9を介して上記軸線方向に往復移動させる
ことにより、規制面7aと端面1bとの間隔を可変とし
ている。
側の端面1bに対向して規制面7aとそれに続く滑らか
な移行面7bとを備えた円筒状のコイルエンド規制部材
(以下「規制部材」と略称する)7を、軸2を挿通して
アーマチュア1の軸線方向に近接又は離間可能に設け、
ステッピングモータからなる駆動モータ8によりボール
ねじ送り機構9を介して上記軸線方向に往復移動させる
ことにより、規制面7aと端面1bとの間隔を可変とし
ている。
【0012】次に、上記のような構成からなるコイル巻
線装置の作用を図3の(a),(b)を参照して説明す
るが、同一の作用をなす一対の部材は、その一方のみを
説明して他方の説明は省略する。図1及び図2に示した
駆動モータ8によりボールねじ送り機構9を介して規制
部材7をアーマチュア1の端面1bから大きく離間させ
た図3の(a)に示す状態でフライヤ5から供給される
ワイヤWの一端をグリッパ(図示しない)に保持してフ
ライヤ5を旋回させると、ワイヤWは巻線チャック4の
ガイド面4a,4bに導かれてアーマチュア1の露出し
たスロット1a,1a内に挿通され、図4に示すよう
に、スロット1aの軸2寄りに内層部のコイルC1が形
成される。
線装置の作用を図3の(a),(b)を参照して説明す
るが、同一の作用をなす一対の部材は、その一方のみを
説明して他方の説明は省略する。図1及び図2に示した
駆動モータ8によりボールねじ送り機構9を介して規制
部材7をアーマチュア1の端面1bから大きく離間させ
た図3の(a)に示す状態でフライヤ5から供給される
ワイヤWの一端をグリッパ(図示しない)に保持してフ
ライヤ5を旋回させると、ワイヤWは巻線チャック4の
ガイド面4a,4bに導かれてアーマチュア1の露出し
たスロット1a,1a内に挿通され、図4に示すよう
に、スロット1aの軸2寄りに内層部のコイルC1が形
成される。
【0013】このとき、旋回するフライヤ5から供給さ
れるワイヤWは、コンミュテータ3側ではシールド部材
6に接触して経路が迂回させられて巻回されるが、規制
部材7側では、この規制部材7がアーマチュア1の端面
1bから大きく離間した位置にあるので、上記ワイヤW
が接触して迂回させられることなく直接巻線される。こ
の工程で形成されるコイルC1は内層部のコイルである
ので、コイルエンドが高くなりすぎるおそれはない。
れるワイヤWは、コンミュテータ3側ではシールド部材
6に接触して経路が迂回させられて巻回されるが、規制
部材7側では、この規制部材7がアーマチュア1の端面
1bから大きく離間した位置にあるので、上記ワイヤW
が接触して迂回させられることなく直接巻線される。こ
の工程で形成されるコイルC1は内層部のコイルである
ので、コイルエンドが高くなりすぎるおそれはない。
【0014】フライヤ5が所定回数回転して内層部のコ
イルC1が形成されると、フライヤ5の回転を停止し、
シールド部材6を所定角度回転させてコイルC1からの
リード線を接続すべきタング3aを図示しない切欠き部
から露出させ、フライヤ5を回転させてタング3aにリ
ード線を引っかけ、シールド部材6を回転させて上記タ
ング3aを覆った後、巻線チャック4,4を後退させて
アーマチュア1をインデックス回転させ、同様にして内
層部の次のコイルを形成する。
イルC1が形成されると、フライヤ5の回転を停止し、
シールド部材6を所定角度回転させてコイルC1からの
リード線を接続すべきタング3aを図示しない切欠き部
から露出させ、フライヤ5を回転させてタング3aにリ
ード線を引っかけ、シールド部材6を回転させて上記タ
ング3aを覆った後、巻線チャック4,4を後退させて
アーマチュア1をインデックス回転させ、同様にして内
層部の次のコイルを形成する。
【0015】内層部のすべてのコイルの巻線が終ると、
駆動モータ8により規制部材7をアーマチュア1側に前
進させて図3の(b)に示す状態として内層部のコイル
C1の外側に外層部のコイルC2(図4)を形成する。
このとき、旋回するフライヤ5から供給されるワイヤW
は規制部材7に摺接しながら内層部のコイルC1の外側
に巻線され、そのコイルエンドはその高さを規制部材7
の規制面7aにより規制されてスロット1aの外径側に
広がる。
駆動モータ8により規制部材7をアーマチュア1側に前
進させて図3の(b)に示す状態として内層部のコイル
C1の外側に外層部のコイルC2(図4)を形成する。
このとき、旋回するフライヤ5から供給されるワイヤW
は規制部材7に摺接しながら内層部のコイルC1の外側
に巻線され、そのコイルエンドはその高さを規制部材7
の規制面7aにより規制されてスロット1aの外径側に
広がる。
【0016】なお、外層部のコイルC2形成の終期には
コイルの広がりすぎを防止する目的で、規制部材7を僅
かに後退させても差支えない。この規制部材7の移動時
期や移動方向等は、巻線しようとするアーマチュアの形
状や大きさに応じて随時変更することができる。そし
て、この規制部材7をボールねじ送り機構9を介して駆
動する駆動モータ8は、CPU及びROM,RAM等か
らなるマイクロコンピュータにより巻線と同期してプロ
グラム制御することが可能である。
コイルの広がりすぎを防止する目的で、規制部材7を僅
かに後退させても差支えない。この規制部材7の移動時
期や移動方向等は、巻線しようとするアーマチュアの形
状や大きさに応じて随時変更することができる。そし
て、この規制部材7をボールねじ送り機構9を介して駆
動する駆動モータ8は、CPU及びROM,RAM等か
らなるマイクロコンピュータにより巻線と同期してプロ
グラム制御することが可能である。
【0017】この実施形態によれば、規制部材7をステ
ッピングモータからなる駆動モータ8とボールねじ送り
機構9によりきわめて正確に所要の位置に位置決めする
ことができる。これにより、巻線中の規制部材7の移動
位置及び移動時期をさらに細かく位置決めすることがで
き、定められた大きさの中で全体の巻線数を増加させて
コイルの占積率を最大に向上させることが可能になる。
ッピングモータからなる駆動モータ8とボールねじ送り
機構9によりきわめて正確に所要の位置に位置決めする
ことができる。これにより、巻線中の規制部材7の移動
位置及び移動時期をさらに細かく位置決めすることがで
き、定められた大きさの中で全体の巻線数を増加させて
コイルの占積率を最大に向上させることが可能になる。
【0018】図5は、この発明の他の実施形態の要部の
みを示す説明図である。この実施形態では、コイルエン
ド規制部材(以下「規制部材」と略称する)17を、直
線駆動可能な第1シリンダ18aと第2シリンダ18b
とを直列に接続したタンデムシリンダ18により駆動す
るとともに、第1シリンダ18aのピストンロッド18
a′の伸長端をストッパ19により規制するようにして
いる。そして、第1シリンダ18aのピストンロッド1
8a′を規制部材17に直結するとともに、第2シリン
ダ18bのピストンロッド18b′の先端を第1シリン
ダ18aのピストン18a″に接離可能とする。
みを示す説明図である。この実施形態では、コイルエン
ド規制部材(以下「規制部材」と略称する)17を、直
線駆動可能な第1シリンダ18aと第2シリンダ18b
とを直列に接続したタンデムシリンダ18により駆動す
るとともに、第1シリンダ18aのピストンロッド18
a′の伸長端をストッパ19により規制するようにして
いる。そして、第1シリンダ18aのピストンロッド1
8a′を規制部材17に直結するとともに、第2シリン
ダ18bのピストンロッド18b′の先端を第1シリン
ダ18aのピストン18a″に接離可能とする。
【0019】アーマチュア1の巻線に際しては、まず第
1,第2シリンダ18a,18bのピストン18a″,
18b″を共に後退させて規制部材17とアーマチュア
端面1bとの間隔を大きくとった図5の(a)に示す状
態で内層部のコイルを巻線する。次に、第1シリンダ1
8aのピストンロッド18a′がストッパ19に当接す
るまでピストン18a″,18b″を共に前進させて規
制部材17とアーマチュア端面1bとの間隔を最小に保
った同図(b)に示す状態で外層部のコイルを巻線す
る。
1,第2シリンダ18a,18bのピストン18a″,
18b″を共に後退させて規制部材17とアーマチュア
端面1bとの間隔を大きくとった図5の(a)に示す状
態で内層部のコイルを巻線する。次に、第1シリンダ1
8aのピストンロッド18a′がストッパ19に当接す
るまでピストン18a″,18b″を共に前進させて規
制部材17とアーマチュア端面1bとの間隔を最小に保
った同図(b)に示す状態で外層部のコイルを巻線す
る。
【0020】さらに、外層部のコイル巻線の最終段階で
は、第1シリンダ18aのピストン18a″が第2シリ
ンダ18bのピストンロッド18b′に当接するまで作
動させ、規制部材17を同図(c)に示す状態に保って
最外層部のコイルを形成する。これにより、前実施形態
で示したコイル巻線方法の場合と同様に、形状良好でコ
イルエンドの高さを抑えたコイルを形成することができ
る。この実施形態によれば、きわめて簡単な構成で規制
部材17の多段階制御を行うことができ、コイルエンド
の高さを最小に抑えて占積率を向上させることが可能に
なる。
は、第1シリンダ18aのピストン18a″が第2シリ
ンダ18bのピストンロッド18b′に当接するまで作
動させ、規制部材17を同図(c)に示す状態に保って
最外層部のコイルを形成する。これにより、前実施形態
で示したコイル巻線方法の場合と同様に、形状良好でコ
イルエンドの高さを抑えたコイルを形成することができ
る。この実施形態によれば、きわめて簡単な構成で規制
部材17の多段階制御を行うことができ、コイルエンド
の高さを最小に抑えて占積率を向上させることが可能に
なる。
【0021】なお、上記の各実施形態ではこの発明をア
ーマチュア1が水平に保持されている場合について説明
したが、垂直に保持されている場合にも何等支障なく実
施することができ、また、この発明を実施し得る巻線機
はダブル駆動巻線機に限るものではなく、それ以外のい
かなるアーマチュア巻線機であっても差支えない。
ーマチュア1が水平に保持されている場合について説明
したが、垂直に保持されている場合にも何等支障なく実
施することができ、また、この発明を実施し得る巻線機
はダブル駆動巻線機に限るものではなく、それ以外のい
かなるアーマチュア巻線機であっても差支えない。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によるコイ
ル巻線方法は、アーマチュアの端面に対向して設けたコ
イルエンド規制部材を上記アーマチュアの軸線方向に移
動させて巻線するという簡単な方法により、巻線形状を
良好にして占積率を向上させるとともに、コイルエンド
の高さを抑えて製品の小型化を図ることができる。
ル巻線方法は、アーマチュアの端面に対向して設けたコ
イルエンド規制部材を上記アーマチュアの軸線方向に移
動させて巻線するという簡単な方法により、巻線形状を
良好にして占積率を向上させるとともに、コイルエンド
の高さを抑えて製品の小型化を図ることができる。
【0023】また、この発明によるコイル巻線装置は、
上記のコイル巻線方法を実施するための装置であり、ア
ーマチュアの端面に対向して設けたコイルエンド規制部
材とそれを往復移動させる駆動手段とを設けるという簡
単な構成からなるので、従来のコイル巻線装置にも容易
に且つ安価に付け足すことも可能である。
上記のコイル巻線方法を実施するための装置であり、ア
ーマチュアの端面に対向して設けたコイルエンド規制部
材とそれを往復移動させる駆動手段とを設けるという簡
単な構成からなるので、従来のコイル巻線装置にも容易
に且つ安価に付け足すことも可能である。
【0024】そして、上記のコイル巻線装置において、
駆動手段がボールねじ送り機構であるようにすると、巻
線しようとアーマチュアの形状に応じてコイルエンド規
制部材を所要の位置にきわめて正確に位置決めすること
ができ、駆動部材がシリンダ送り機構であるようにする
と、簡単な機構で遠隔操作によるコイルエンド規制部材
の多段位置決めが可能になる。
駆動手段がボールねじ送り機構であるようにすると、巻
線しようとアーマチュアの形状に応じてコイルエンド規
制部材を所要の位置にきわめて正確に位置決めすること
ができ、駆動部材がシリンダ送り機構であるようにする
と、簡単な機構で遠隔操作によるコイルエンド規制部材
の多段位置決めが可能になる。
【図1】この発明の一実施形態の要部を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】同じくその平面図である。
【図3】同じくその巻線時の状態を示す説明図である。
【図4】同じくそのコイルエンド部を示す側面図であ
る。
る。
【図5】この発明の他の実施形態の巻線時のコイルエン
ド規制部材の移動状態を示す説明図である。
ド規制部材の移動状態を示す説明図である。
1:アーマチュア 2:軸 3:コンミュテータ 4:巻線チャック 5:フライヤ 6:シールド部材 7,17:コイルエンド規制部材 7a:規制面 8:駆動モータ 9:ボールねじ送り機構 18:タンデムシリンダ 19:ストッパ
Claims (4)
- 【請求項1】 外周に複数のスロットを備えたアーマチ
ュアの外周面を、所要のスロットを露出させて両側から
覆うように一対の巻線チャックにより挾持し、旋回する
フライヤから供給されるワイヤにより前記アーマチュア
に巻線するコイル巻線方法において、 前記アーマチュアの端面に対向する規制面を備えたコイ
ルエンド規制部材を前記アーマチュアの軸線方向に移動
させて巻線することにより、コイルエンドの高さを規制
することを特徴とするコイル巻線方法。 - 【請求項2】 外周に複数のスロットを備えたアーマチ
ュアの外周面を、所要のスロットを露出させて両側から
覆うように一対の巻線チャックにより挾持し、旋回する
フライヤから供給されるワイヤにより前記アーマチュア
に巻線するコイル巻線装置において、 前記アーマチュアの端面に対向する規制面を備えた可動
のコイルエンド規制部材と、該コイルエンド規制部材を
前記アーマチュアの軸線方向へ往復移動させる駆動手段
とを設けたことを特徴とするコイル巻線装置。 - 【請求項3】 駆動手段がボールねじ送り機構であるこ
とを特徴とする請求項2記載のコイル巻線装置。 - 【請求項4】 駆動手段がシリンダ送り機構であること
を特徴とする請求項2記載のコイル巻線装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10175112A JP2000014096A (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | コイル巻線方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10175112A JP2000014096A (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | コイル巻線方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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- 1998-06-22 JP JP10175112A patent/JP2000014096A/ja active Pending
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