JP2000014041A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP2000014041A
JP2000014041A JP10176169A JP17616998A JP2000014041A JP 2000014041 A JP2000014041 A JP 2000014041A JP 10176169 A JP10176169 A JP 10176169A JP 17616998 A JP17616998 A JP 17616998A JP 2000014041 A JP2000014041 A JP 2000014041A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイパス電源とインバータ電源とが正常な同
期がとれていない非同期の状態でも負荷電圧に変動を与
えることなく両電源間の切り換えを可能とする電力変換
装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 切換判定回路30は電圧センサ20から
のインバータ2の電圧と、電圧センサ21からのバイパ
ス電源6の電圧との電圧差を検出してこれが所定の範囲
内になったとき切換許可信号を出力する。切換制御回路
23は、切換指令発生回路22からの切換指令と切換判
定回路30からの切換許可信号とを入力するとスイッチ
4,5へオン、オフの指令信号を送出してインバータ電
源からバイパス電源への切換を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はUPS(無停電電
源装置)などのように、直流を交流に変換する直流/交
流電力変換器と、バイパス電源とを切り換えて負荷に電
力を供給する電力変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図22は従来の電力変換装置を示すもの
で、例えば、電気書院発行「無停電電源装置(UPS)
導入実践ガイド」(1989年2月25日第1版第1刷
発行)のP56〜61に記載の無瞬断バイパス切換方式
を説明するものである。図において、1は直流電力を供
給する直流電圧源、2は直流を交流に変換するインバー
タ、3はインバータ2の出力電圧にフィルタをかけ不必
要な周波数成分を減衰させるフィルタ回路、4はフィル
タ回路3の出力につながったスイッチ、6は商用電源で
あるバイパス電源、5はバイパス電源6の出力につなが
ったスイッチ、7はスイッチ4およびスイッチ5を介し
てそれぞれインバータ2およびバイパス電源6に接続さ
れた負荷である。特に、前記スイッチ5はサイリスタ等
の半導体で構成され高速動作ができるスイッチである。
【0003】また、20はフィルタ回路3の出力電圧を
検出する電圧センサ、21はバイパス電源6の電圧を検
出する電圧センサ、22はスイッチ4、5の動作指令を
発生する切換指令発生回路で、その出力信号である切換
指令は切換が完了するまで出力し続けるよう動作する。
また、24は発振器、25は電圧センサ20、21の出
力であるインバータ電圧とバイパス電圧とを同期させる
ための位相情報と同期状態信号を出力する同期制御回路
で、バイパス電源6の周波数が異常な場合は発振器24
の出力を位相情報として出力する。23は切換指令発生
回路22と同期制御回路25の出力を受けてスイッチ
4、5のオン・オフ信号を出力する切換制御回路、26
は電圧振幅指令を発生する回路、27は電圧振幅指令と
位相情報とからインバータ2の電圧指令を生成する電圧
指令発生回路、28は電圧指令とインバータ電圧を入力
しインバータ電圧を指令通りとなるよう制御する電圧制
御回路、29は電圧制御回路28の出力を受けてインバ
ータの駆動指令を出力する駆動回路である。
【0004】図23は、負荷7に供給する電源をインバ
ータ2からバイパス電源6に切り換えるときのスイッチ
4および5の動作指令のタイミングチャートを示したも
のである。
【0005】次に動作について説明する。負荷7への電
源をインバータ2からバイパス電源6に切り換える場
合、切換の前後で負荷に電圧の急変を起こさないように
するため、同期制御回路25によりインバータ2はバイ
パス電源6と同期(同一周波数・同一位相)運転を行
う。切換指令発生回路22から、負荷7への電源を、イ
ンバータ2からバイパス電源6に切り換える指令が出力
されたとき、インバータ2の出力がバイパス電源6の電
圧に同期していると、図23に示すタイミングチャート
のようにバイパス電源6のスイッチ5をオンし、スイッ
チ4と5を共にオンした状態(ラップ状態)を作りなが
らインバータ2のスイッチ4をオフさせることで負荷に
電圧変動を起こすことなく電源を切り換える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の電力変換装置は
以上のように構成されているので、バイパス電源6の電
圧および周波数が所定の範囲(例えば、電圧は基準値±
10%以内、周波数は基準値±1%以内)にあって、同
期制御回路25によりバイパス電源6に同期する電圧を
インバータ2が出力している場合は問題ないが、バイパ
ス電源6の電圧または周波数が上記所定の範囲を越えて
同期制御が実施されていない非同期の場合には、スイッ
チ4と5をラップさせながら切り換えたりインバータ2
を停止した瞬間にバイパス電源6の高速スイッチ5をオ
ンさせたりすると、2つの電源の電圧差により負荷機器
内の変圧器やコンデンサに過大な電流が流れたり電圧が
低下したりなどして負荷システムの停止を招く恐れがあ
る。従って、非同期のときはインバータ2とバイパス電
源6との間の切換ができないので、メンテナンス時等に
保守電源に電圧を瞬断することなく切り換えたり、バイ
パス給電からインバータ給電に切り換えること等ができ
ないという問題点があった。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、バイパス電源とインバータ電源と
が正常な同期がとれていない非同期の状態でも負荷電圧
に変動を与えることなく両電源間の切り換えを可能とす
る電力変換装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の電力変換装置
は、電圧指令に応じて交流電圧を出力可能な交流電圧
源、この交流電圧源と負荷との接離を行う第1の開閉手
段、バイパス電源、およびこのバイパス電源と上記負荷
との接離を行う第2の開閉手段を備え、上記第1および
第2の開閉手段を操作することにより、上記負荷に接続
する電源を、上記交流電圧源と上記バイパス電源とのい
ずれかに切り換えて上記負荷へ電力を供給する電力変換
装置において、上記電源の切換指令を発生する切換指令
発生回路、上記交流電圧源とバイパス電源との電圧差を
検出し、この電圧差が所定の範囲内になったとき切換許
可信号を出力する切換判定回路、および上記切換指令と
上記切換許可信号とを入力して上記第1および第2の開
閉手段を開閉操作する切換制御回路を備えたものであ
る。
【0009】また、この発明の電力変換装置は、三相電
源の場合、切換判定回路は、三相各相毎に交流電圧源と
バイパス電源との瞬時電圧差を演算する減算器、これら
各減算器の出力の絶対値を加算する加算器、およびこの
加算器の出力が所定の値内になったとき切換許可信号を
出力する比較器を備えたものである。
【0010】また、この発明の電力変換装置は、切換判
定回路は、交流電圧源の電圧とバイパス電源の電圧との
振幅差および位相差が所定の範囲内になったとき切換許
可信号を出力するようにしたものである。
【0011】また、この発明の電力変換装置は、三相電
源の場合、切換判定回路は、交流電圧源の三相電圧をd
軸とq軸の二相に変換する第1の3/2変換回路、バイ
パス電源の三相電圧をd軸とq軸の二相に変換する第2
の3/2変換回路、上記両3/2変換回路の出力のd軸
成分同士の瞬時値差を演算する第1の減算器、上記両3
/2変換回路の出力のq軸成分同士の瞬時値差を演算す
る第2の減算器、上記両減算器の出力の2乗和の平方根
を演算する振幅検出回路、およびこの振幅検出回路の出
力が所定の値内になったとき切換許可信号を出力する比
較器を備えたものである。
【0012】また、この発明の電力変換装置は、負荷に
接続する電源を、交流電圧源からバイパス電源に切り換
える切換指令が出力された場合、上記交流電圧源の電圧
とバイパス電源の電圧との振幅差を、上記交流電圧源の
電圧指令に加算する加算器を備えたものである。
【0013】また、この発明の電力変換装置は、所定の
電圧および周波数の範囲内で、交流電圧源の電圧指令を
バイパス電源の電圧に一致させ上記両電源の電圧を同期
させる同期制御回路を備え、負荷に接続する電源を、上
記交流電圧源からバイパス電源に切り換える切換指令が
出力された場合、上記同期が成立しているときは上記切
換に係る第1および第2の開閉手段の開閉操作中上記交
流電圧源の出力を維持し、上記同期が成立していない非
同期時は上記切換に係る上記第2の開閉手段の閉動作と
同時に上記交流電圧源の出力を停止するようにしたもの
である。
【0014】また、この発明の電力変換装置は、交流電
圧源が故障でその出力が停止した場合、上記停止直前の
電圧出力を記憶する記憶回路を備え、切換判定回路は、
上記記憶回路に記憶された電圧とバイパス電源の電圧と
の振幅差および位相差が所定の範囲内になったとき切換
許可信号を出力するようにしたものである。
【0015】また、この発明の電力変換装置は、所定の
電圧および周波数の範囲内で、交流電圧源の電圧指令を
バイパス電源の電圧に一致させ上記両電源の電圧を同期
させる同期制御回路、および負荷に接続する電源を、上
記交流電圧源からバイパス電源に切り換えるときと上記
バイパス電源から交流電圧源に切り換えるときとで上記
所定の電圧および周波数の範囲の設定を切り換える範囲
切換回路を備えたものである。
【0016】また、この発明の電力変換装置は、その負
荷に接続する電源を、バイパス電源から交流電圧源に切
り換える切換指令が出力された場合、上記交流電圧源の
電圧指令を上記バイパス電源の電圧に切り換える指令切
換回路を備えたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1における電力変換装置を示す構成図であ
る。図において、1は直流電圧源、2は直流電圧源1の
直流を交流に変換し電圧指令に応じて交流電圧を出力可
能な交流電圧源としてのインバータ、3はフィルタ回
路、4はインバータ2と負荷7との接離を行う第1の開
閉手段としてのスイッチ、5は商用電源等のバイパス電
源6と負荷7との接離を行う第2の開閉手段としてのス
イッチである。
【0018】20はフィルタ回路3の出力電圧を検出す
る電圧センサ、21はバイパス電源6の電圧を検出する
電圧センサ、22は両電源2、6の切換指令を発生する
切換指令発生回路、23は切換指令発生回路22からの
切換指令と後述する切換判定回路30からの切換許可信
号とを入力してスイッチ4,5にオン・オフ信号を出力
する切換制御回路、25は両電圧センサ20,21から
の信号を入力して動作する同期制御回路で、バイパス電
源の電圧および周波数が所定の範囲(例えば、電圧は基
準値±10%以内、周波数は基準値±1%以内)にある
ときは、両入力電圧信号が同期するよう電圧指令発生回
路27に信号を送出して同期制御がなされる。バイパス
電源6の電圧または周波数が上記所定の範囲外の場合
は、発振器24からの信号を入力して位相情報を電圧指
令発生回路27に送出し、電圧指令発生回路27はこの
位相情報と電圧振幅指令発生回路26の電圧振幅指令と
に基づき電圧指令を出力する。この場合は、両電源2、
6の電圧が同期しない非同期制御となる。
【0019】28は電圧指令と電圧センサ20からの電
圧信号とを入力し、インバータ2の出力電圧が指令通り
となるよう制御する電圧制御回路、29は電圧制御回路
28の出力を受けてインバータ2のスイッチング素子に
駆動指令を出力する駆動回路である。30は電圧センサ
20からの電圧信号(インバータ電圧)と電圧センサ2
1からの電圧信号(バイパス電圧)とを入力し切換許可
信号を出力する切換判定回路である。
【0020】図2は、電力変換装置が単相システムであ
るときの切換判定回路30aの内部回路構成を示したも
ので、100はインバータ電圧からバイパス電圧を減算
する減算器、101は減算器100の出力であるバイパ
ス電圧とインバータ電圧との電圧差と予め設定されたそ
の許容値とを比較する比較器である。
【0021】図3は電力変換装置が3相システムである
ときの切換判定回路30bの内部回路構成を示したもの
で、102,103,104は各相毎にインバータ電圧
からバイパス電圧を減算する減算器、105は減算器1
02,103,104の各出力の絶対値を加算する加算
器、106は加算器105の出力であるバイパス電圧と
インバータ電圧との電圧差と予め設定されたその許容値
とを比較する比較器である。
【0022】図4は切換制御回路30a、30bから出
力されたスイッチ4、5の動作指令のタイミングチャー
トで、バイパススイッチ4のタイミングでインバータ2
も瞬時に動作する。
【0023】次に動作について説明する。図2(または
図3)の切換判定回路30a(30b)で、インバータ
電圧とバイパス電圧との偏差を検出し、その偏差が切換
時に発生する電圧変化量として許容できる値かどうかを
比較器101(106)で判断し、許容できれば切換許
可信号を切換制御回路23に出力する。従って、インバ
ータ電圧とバイパス電圧とに偏差がなければ切換許可信
号は許可状態となり、切換制御回路23は切換指令が入
力されていれば図4のタイミングチャートに示すように
インバータ2とインバータスイッチ4をオフすると同時
にスイッチ5をオンさせる。インバータ2とスイッチ5
とは高速に動作するので電圧差や瞬断を発生させること
なく切り換えることができる。上述した同期制御が実行
されているときは、インバータ電圧とバイパス電圧とは
一致しているので、切換判定回路30a(30b)は常
時、切換許可信号を出力しており、切換指令が出力され
ると直ちに切換動作がなされるが、以上で説明したよう
に、同期制御がなされていない非同期のときも一瞬の電
圧の一致を検出し切り換えることができる。
【0024】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2における電力変換装置の切換判定回路の内部回路構
成を示す図である。なお、実施の形態1ではインバータ
電圧とバイパス電圧とが一瞬でも一致したとき切換でき
るように構成したため、両電圧の位相が180度異なっ
た状態でも切り換えてしまうことがある。このタイミン
グで切り換えると同極性の半波の電圧が2回続くことと
なり、電圧を整流して使用する負荷機器では問題ない
が、負荷にトランスがあった場合は偏磁してしまうなど
の問題が発生する。図5に示す切換判定回路30cはこ
のような問題を解決するためになされたもので、図5に
おいて、107,108は3相電圧を実部成分(d軸成
分)と虚部成分(q軸成分)に変換する3/2変換回
路、109はインバータ電圧のd軸成分からバイパス電
圧のd軸成分を減算する減算器、110はインバータ電
圧のq軸成分からバイパス電圧のq軸成分を減算する減
算器、111は減算器109からのd軸成分の偏差と減
算器110からのq軸成分の偏差とを入力しそれぞれの
2乗和の平方根をとりその値を電圧偏差として比較器1
12に出力する振幅検出回路である。図6はこの切換判
定回路30cにおける電圧偏差許容範囲を図示したもの
である。また、3/2変換回路107,108は次式の
演算を行う回路である。
【0025】
【数1】
【0026】インバータ電圧の振幅指令をそのq軸成分
がゼロとなるように設定すると(従って、d軸成分の振
幅指令となる)これを3/2変換すれば、インバータ電
圧とバイパス電圧との偏差は、図6の振幅指令のポイン
トを中心に振幅検出回路111で検出した振幅偏差の実
効値を半径とした円上にある。比較器112の電圧偏差
許容範囲もその値を半径として振幅指令のポイントを中
心とした円となり、この円の内部が電圧偏差の許容範囲
となる。従って位相差かつ振幅差がある一定の値以内に
収まっていなければ切換許可しないように構成できる。
これにより位相差が大きいときは切換しないようにな
る。また、実施の形態1で示した切換判定回路30a
(30b)からの切換許可信号と位相差が許容差以内で
あるという信号とのアンド出力で切り換えるようにして
も同様の動作を行える。
【0027】実施の形態3.図7はこの発明の実施の形
態3における電力変換装置を示す構成図である。実施の
形態2では切換判定回路30cでインバータ電圧とバイ
パス電圧との偏差が位相・振幅ともにある一定の値以下
であることを検出して切り換えたが、勿論、この許容値
は切換時の電圧ショックを抑えるためあまり大きくでき
ない。この場合、インバータ電圧とバイパス電圧との電
圧振幅差が大きく電圧値許容範囲内に電圧偏差が入らず
切換ができないケースが考えられる。図7はこのような
問題を解決するためになされたもので、図において、3
0dは本発明における切換判定回路で、そのd軸偏差量
を電圧指令発生回路27aに出力する。その他の構成は
実施の形態2と同様である。
【0028】図8は切換判定回路30dの内部構成を示
したもので、113は減算器109の出力であるd軸偏
差が入力され、負荷7が許容できる電圧差にまでその値
を制限するリミッタ回路である。
【0029】図9は電圧指令発生回路27aの内部構成
を示したもので、115は切換指令がなければゼロを出
力するが切換指令が入力されたときにd軸偏差量を出力
するセレクタ、117はセレクタ115の出力の立上り
を緩和するフィルタ、114はインバータ2の電圧振幅
指令とセレクタ115の出力とを加算する加算器、11
6は同期制御回路25からの位相情報と加算器114か
らの出力とで電圧指令を作る電圧指令作成回路である。
【0030】次に動作について図10のタイミングチャ
ートを参照して説明する。切換指令が立上った時刻t1
では、インバータ電圧とバイパス電圧との電圧偏差(d
軸偏差量)が大きく比較器112で設定されている切換
許容範囲を越えている。従って、この時点では切換許可
信号は出力されていない。しかし、この時刻t1からセ
レクタ115がd軸偏差量を出力し、フィルタ117の
効果でこれが徐々に立上がって加算器114により電圧
振幅指令に加算され、これに応じてインバータ電圧が徐
々に上昇する。
【0031】時刻t2でこの電圧偏差が切換許容範囲に
入ると、比較器112は切換許可信号を出力し、これを
受けて切換制御回路23はインバータスイッチ4にオフ
指令、バイパススイッチ5にオン指令をそれぞれ出力す
ると同時にインバータの駆動回路29に停止指令を送出
してインバータ2の出力電圧はゼロとなり、以後、バイ
パス電源6から負荷7に電力が供給される。以上のよう
に非同期制御時においても、両電源2、6の電圧差を速
やかにほぼゼロにすることが可能となり、比較器112
の電圧偏差許容値を極力小さく設定することができ、切
換時のショックをより小さくすることができる。
【0032】実施の形態4.図11はこの発明の実施の
形態4における電力変換装置を示す構成図である。先の
各実施の形態における切換動作は図4に示すようにイン
バータ2を停止するとともにバイパススイッチ5をオン
させる切換(停止無瞬断切換)をさせたが、図11では
インバータ駆動切換回路31を追加することにより、条
件によっては図23で示したラップ切換を可能とするよ
うに構成した。
【0033】次に動作を図12のタイミングチャートを
参照して説明する。同期制御がなされている場合(図1
2(a))、即ち、同期制御回路25aから出力された
同期状態信号がH(同期)のときは、インバータスイッ
チ4への信号の如何にかかわらず、インバータ駆動切換
回路31は駆動回路29aに対してH(駆動)レベルの
信号を送出する。従って、インバータ2を運転した状態
で高速度のバイパススイッチ5をオンするので、動作遅
れのあるインバータスイッチ4がオフするまでの時間
が、両電源2,6が負荷7に接続されるラップ期間とな
り、信頼性の高い切換操作が実現される。
【0034】次に、同期制御がなされていない、従っ
て、同期制御回路25aからの同期状態信号がL(非同
期)の場合で、上述実施の形態の切換判定回路が切換許
可信号を出力してインバータ電源からバイパス電源への
切換がなされるときは、図12(b)に示すように、切
換制御回路23からインバータスイッチ4をオフさせる
信号(H→L)が出力されたタイミングでインバータ駆
動切換回路31の出力がLとなりインバータ2が停止す
る。これによって、電圧偏差がない無瞬断切換を行うこ
とができる。
【0035】実施の形態5.図13はこの発明の実施の
形態5における電力変換装置を示す構成図である。上記
各実施の形態での切換動作はインバータ2が正常な場合
の切換動作であったが、非同期制御時にインバータ2が
故障停止した場合、同期状態を検出して切り換える訳に
はいかないので一定の瞬断時間を設けて瞬断切換をする
必要があった。この実施の形態5はこのような問題を解
決するためになされたもので、図13において、32は
インバータ2の電圧異常検出回路、30eはこの形態5
の切換判定回路、33は切換指令発生回路22の出力信
号と故障信号とのいずれかの信号が入力されると切換指
令を出力するOR回路である。また、図14は切換判定
回路30eの内部構成を示したもので、実施の形態3で
説明した切換判定回路30dに記憶回路118を追加し
たものである。
【0036】図15は、切換に伴う負荷電圧の波形を示
したものである。図15において、時刻t1で故障が発
生してインバータ2が停止すると負荷7への電力の供給
がストップする。インバータ電圧とバイパス電圧とが、
例えば、図15に示すように、その位相がずれていたと
すると、同図(a)のように、故障時刻t1でバイパス
電圧に切り換えると、負荷7には同極性の半波電圧が続
けて印加され、トランスの偏磁等不具合現象が発生す
る。
【0037】これに対し、この実施の形態5では、図1
4に示すように、時刻t1での故障信号を受けて記憶回
路118が故障直前のインバータ電圧を記憶保持してお
り、その保持されたインバータ電圧とバイパス電圧の振
幅、位相が所定の許容値以内に入った時刻t2で切換許
可信号が出力されバイパス電源6への切換が実行され
る。
【0038】以上のように、この実施の形態5において
は、たとえ両電源2、6の電圧の位相が大幅にずれた状
態でインバータ2に故障が発生してバイパス電源6に切
り換えた場合にも、負荷に偏磁等の不具合現象が生じな
い。
【0039】実施の形態6.図16はこの発明の実施の
形態6における電力変換装置を示す構成図である。以上
の各形態例はインバータ電源からバイパス電源への切換
動作であったが、バイパス電源からインバータ電源に切
り戻すときはバイパス電源の状態が悪いほど安定したイ
ンバータ電源に切り戻す必要性が高くなる。この実施の
形態6はこの切り戻しに関するもので、図16において
34は周波数追従範囲指令発生回路で、その他の構成部
品は実施の形態5と同様である。
【0040】図17は周波数追従範囲指令発生回路34
の内部構成を示したもので、119は切り戻し時の周波
数追従範囲、120は切換時の周波数追従範囲、121
は切換か切り戻しかで周波数追従範囲を選択するセレク
タである。
【0041】次に本発明の動作を説明する。インバータ
電源からバイパス電源6への切換は負荷7が許容できる
周波数の範囲で行われるが、商用電源や発電機等で構成
された場合のバイパス電源6では周波数に大きな変動が
生じることがある。バイパス給電中に負荷に悪影響を与
える周波数になった場合、できるだけ早急にインバータ
電源に切り戻したい。そこで、周波数追従範囲指令発生
回路34で切り戻しの時のみ周波数追従範囲を広げ、で
きるだけ広範囲でインバータ電源をバイパス電源に同期
させラップさせながら切り戻しができるようにする。
【0042】以上の切り戻し時の動作を図18のタイミ
ングチャートを参照して更に具体的に説明する。時刻t
1までは、バイパス電源6は基準の中心周波数を出力し
ており、インバータ周波数もそれに追従して出力されて
いる。時刻t1から何らかの原因でバイパス電源6が増
大を始めたとすると、当初は、インバータもそれに追従
して出力周波数を上昇させていくが、本来、インバータ
が給電する場合に設定されている周波数範囲の上限(例
えば、中心周波数+1%)に達すると(時刻t2)、そ
れ以降は、インバータ周波数はこの上限値を維持し、バ
イパス電源6の周波数との間に差が生じた状態となる。
【0043】このバイパス電源6の周波数が中心値から
大きくはずれた状態は負荷7に悪影響を及ぼすため、時
刻t4で切り戻し指令が出力される。この切り戻し指令
を受けると周波数追従範囲指令発生回路34のセレクタ
121はインバータ2の周波数追従範囲を切り戻し時範
囲(例えば、中心周波数±5%程度)に設定する。これ
により、インバータ2は時刻t4以降、その出力周波数
を増大させ、時刻t5でバイパス電源6の周波数に到達
し、切換許可信号(図18では図示省略)が出力され、
ラップ運転を経て切り戻しが実行される。即ち、バイパ
ス電源6からインバータ2への切換が行われ、これが時
刻t6で完了すると、以後、インバータ2はその本来の
周波数範囲の運転に戻るべくその出力周波数を下降し、
時刻t7でその範囲内に到達し、負荷7には再び正常な
周波数の電力が供給されることになる。
【0044】なお、インバータスイッチ4に高速スイッ
チを使用すれば上記実施の形態の切換動作と同様にして
非同期のときも切り戻しができるが、上記方法を用いれ
ばバイパス周波数が大きく変動してもインバータ2が追
従して同期し切り戻しができるためインバータスイッチ
4を高速スイッチとする必要がなく安価に構成できる。
【0045】また、上記では、バイパス電源6の周波数
が大幅に変動した状態での切り戻しについて説明した
が、バイパス電源6の電圧が大幅に変動した場合も同様
の考え方を適用した対策で切り戻しを行うことができ
る。
【0046】実施の形態7.図19はこの発明の実施の
形態7における電力変換装置を示す構成図である。な
お、上記実施の形態6はバイパス電源6からインバータ
電源に切り戻すときインバータ電源の周波数追従範囲を
広げ同期制御回路25でバイパス電源6に同期させるよ
うに構成したが、バイパス電源6の周波数の変動速度が
速く同期制御回路25がその変動に追従できない場合
(一般的で安価な同期制御回路25は目標周波数の1サ
イクル毎に位相差を検出する。)、同期できず、切り戻
しができない。この実施の形態7は高速にバイパス電源
6に同期する電力変換装置を提供するもので、図19に
おいて、35は指令切換回路である。また、その他の構
成部品は実施の形態6と同様である。
【0047】図20は指令切換回路35の内部回路構成
を示したもので、122は電圧指令発生回路27bの出
力信号とバイパス電圧(電圧センサ21の出力信号)と
を切り戻し時に出力される電圧指令切換信号(切り戻し
指令)で選択するセレクタである。図21は切り戻し指
令とインバータスイッチ4のオンオフ指令とバイパスス
イッチ5のオンオフ指令との関係を示すタイミングチャ
ートである。
【0048】次にこの実施の形態7の動作を図21のタ
イミングチャートを参照しながら説明する。まず、切り
戻し指令を受けた指令切換回路35はバイパス電圧をイ
ンバータ2の電圧指令として電圧制御回路28に出力す
る。これによりインバータ電源の出力電圧はバイパス電
圧と高速に一致する。切換判定回路30eで切換許可状
態を判定し切換制御回路23からインバータスイッチ4
にオン指令を出力しバイパススイッチ5とのラップ期間
を設けバイパススイッチ5をオフさせる。これにより、
同期制御回路25の応答速度とは無関係に高速にバイパ
ス電圧に同期できるため、バイパス電源が不安定なとき
も確実に切り戻しすることができる。
【0049】なお、上記各実施の形態では、交流電圧源
として直流電圧源を入力とするインバータを適用した場
合について説明したが、電圧指令に応じて交流電圧を出
力可能なものなら、例えば、サイクロコンバータなど他
の種類の交流電圧源を適用してもこの発明は上記したと
同等の効果を奏する。
【0050】
【発明の効果】以上のように、この発明の電力変換装置
は、電圧指令に応じて交流電圧を出力可能な交流電圧
源、この交流電圧源と負荷との接離を行う第1の開閉手
段、バイパス電源、およびこのバイパス電源と上記負荷
との接離を行う第2の開閉手段を備え、上記第1および
第2の開閉手段を操作することにより、上記負荷に接続
する電源を、上記交流電圧源と上記バイパス電源とのい
ずれかに切り換えて上記負荷へ電力を供給する電力変換
装置において、上記電源の切換指令を発生する切換指令
発生回路、上記交流電圧源とバイパス電源との電圧差を
検出し、この電圧差が所定の範囲内になったとき切換許
可信号を出力する切換判定回路、および上記切換指令と
上記切換許可信号とを入力して上記第1および第2の開
閉手段を開閉操作する切換制御回路を備えたので、同期
制御がなされていない非同期のときも、一瞬の電圧の一
致を検出して電源間の切換が可能となる。
【0051】また、この発明の電力変換装置は、三相電
源の場合、切換判定回路は、三相各相毎に交流電圧源と
バイパス電源との瞬時電圧差を演算する減算器、これら
各減算器の出力の絶対値を加算する加算器、およびこの
加算器の出力が所定の値内になったとき切換許可信号を
出力する比較器を備えたので、三相電源の場合の、両電
源の電圧の一致を確実に検出して電源間の円滑な切換が
可能となる。
【0052】また、この発明の電力変換装置の切換判定
回路は、交流電圧源の電圧とバイパス電源の電圧との振
幅差および位相差が所定の範囲内になったとき切換許可
信号を出力するようにしたので、電源の切換に伴い、同
極性の電圧半波が続いて負荷へ供給されるような不具合
が解消される。
【0053】また、この発明の電力変換装置の三相電源
の場合、切換判定回路は、交流電圧源の三相電圧をd軸
とq軸の二相に変換する第1の3/2変換回路、バイパ
ス電源の三相電圧をd軸とq軸の二相に変換する第2の
3/2変換回路、上記両3/2変換回路の出力のd軸成
分同士の瞬時値差を演算する第1の減算器、上記両3/
2変換回路の出力のq軸成分同士の瞬時値差を演算する
第2の減算器、上記両減算器の出力の2乗和の平方根を
演算する振幅検出回路、およびこの振幅検出回路の出力
が所定の値内になったとき切換許可信号を出力する比較
器を備えたので、三相電源の場合の両電源の振幅および
位相の一致を確実に検出して電源間の円滑な切換が可能
となる。
【0054】また、この発明の電力変換装置は、負荷に
接続する電源を、交流電圧源からバイパス電源に切り換
える切換指令が出力された場合、上記交流電圧源の電圧
とバイパス電源の電圧との振幅差を、上記交流電圧源の
電圧指令に加算する加算器を備えたので、両電源の電圧
差が大きい場合にも、切換時のショックを小さくするこ
とができる。
【0055】また、この発明の電力変換装置は、所定の
電圧および周波数の範囲内で、交流電圧源の電圧指令を
バイパス電源の電圧に一致させ上記両電源の電圧を同期
させる同期制御回路を備え、負荷に接続する電源を、上
記交流電圧源からバイパス電源に切り換える切換指令が
出力された場合、上記同期が成立しているときは上記切
換に係る第1および第2の開閉手段の開閉操作中上記交
流電圧源の出力を維持し、上記同期が成立していない非
同期時は上記切換に係る上記第2の開閉手段の閉動作と
同時に上記交流電圧源の出力を停止するようにしたの
で、同期時は信頼性の高いラップ切換ができ、非同期時
も電圧偏差のない無瞬断切換が可能となる。
【0056】また、この発明の電力変換装置は、交流電
圧源が故障でその出力が停止した場合、上記停止直前の
電圧出力を記憶する記憶回路を備え、切換判定回路は、
上記記憶回路に記憶された電圧とバイパス電源の電圧と
の振幅差および位相差が所定の範囲内になったとき切換
許可信号を出力するようにしたので、たとえ、両電源の
位相が大幅にずれた状態で交流電圧源に故障が発生して
バイパス電源に切り換えた場合にも、負荷に偏磁等の不
具合現象が生じない。
【0057】また、この発明の電力変換装置は、所定の
電圧および周波数の範囲内で、交流電圧源の電圧指令を
バイパス電源の電圧に一致させ上記両電源の電圧を同期
させる同期制御回路、および負荷に接続する電源を、上
記交流電圧源からバイパス電源に切り換えるときと上記
バイパス電源から交流電圧源に切り換えるときとで上記
所定の電圧および周波数の範囲の設定を切り換える範囲
切換回路を備えたので、たとえ、バイパス電源の電圧ま
たは周波数が大幅に変動している場合にも同期制御によ
る交流電圧源への確実な切換が可能となる。
【0058】また、この発明の電力変換装置は、その負
荷に接続する電源を、バイパス電源から交流電圧源に切
り換える切換指令が出力された場合、上記交流電圧源の
電圧指令を上記バイパス電源の電圧に切り換える指令切
換回路を備えたので、たとえ、バイパス電源の電圧また
は周波数が急速に変動して同期制御が追従できない場合
にも、交流電圧源への切換が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における電力変換装
置を示す構成図である。
【図2】 図1の切換判定回路の内部回路構成図であ
る。
【図3】 図1の切換判定回路の図2とは異なる例の内
部回路構成図である。
【図4】 図1の電力変換装置の切換動作を説明するタ
イミングチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態2における電力変換装
置の切換判定回路を示す内部回路構成図である。
【図6】 図5の切換判定回路の電圧偏差許容範囲を示
す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3における電力変換装
置を示す構成図である。
【図8】 図7の切換判定回路の内部回路構成図であ
る。
【図9】 図7の電圧指令発生回路の内部回路構成図で
ある。
【図10】 図7の電力変換装置の切換動作を説明する
タイミングチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態4における電力変換
装置を示す構成図である。
【図12】 図11の電力変換装置の切換動作を説明す
るタイミングチャートである。
【図13】 この発明の実施の形態5における電力変換
装置を示す構成図である。
【図14】 図13の切換判定回路の内部回路構成図で
ある。
【図15】 図13の電力変換装置の切換時の負荷電圧
波形を示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態6における電力変換
装置を示す構成図である。
【図17】 図16の周波数追従範囲指令発生回路の内
部回路構成図である。
【図18】 図16の電力変換装置の切換動作を説明す
るタイミングチャートである。
【図19】 この発明の実施の形態7における電力変換
装置を示す構成図である。
【図20】 図19の指令切換回路の内部回路構成図で
ある。
【図21】 図19の切換動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図22】 従来の電力変換装置を示す構成図である。
【図23】 図22の電力変換装置の切換動作を説明す
るタイミングチャートである。
【符号の説明】
2 インバータ、4 インバータスイッチ、5 バイパ
ススイッチ、6 バイパス電源、7 負荷、20,21
電圧センサ、22 切換指令発生回路、23 切換制
御回路、25,25a,25b 同期制御回路、26
電圧振幅指令発生回路、27,27a 電圧指令発生回
路、28 電圧制御回路、29 駆動回路、30,30
a,30b,30c,30d,30e 切換判定回路、
31 インバータ駆動切換回路、32 電圧異常検出回
路、33 OR回路、34 周波数追従範囲指令発生回
路、35 指令切換回路、100,102〜104,1
09,110 減算器、105 加算器、106,11
2 比較器、107,108,3/2 変換回路、11
1 振幅検出回路、115,121,122 セレク
タ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧指令に応じて交流電圧を出力可能な
    交流電圧源、この交流電圧源と負荷との接離を行う第1
    の開閉手段、バイパス電源、およびこのバイパス電源と
    上記負荷との接離を行う第2の開閉手段を備え、上記第
    1および第2の開閉手段を操作することにより、上記負
    荷に接続する電源を、上記交流電圧源と上記バイパス電
    源とのいずれかに切り換えて上記負荷へ電力を供給する
    電力変換装置において、 上記電源の切換指令を発生する切換指令発生回路、上記
    交流電圧源とバイパス電源との電圧差を検出し、この電
    圧差が所定の範囲内になったとき切換許可信号を出力す
    る切換判定回路、および上記切換指令と上記切換許可信
    号とを入力して上記第1および第2の開閉手段を開閉操
    作する切換制御回路を備えたことを特徴とする電力変換
    装置。
  2. 【請求項2】 三相電源の場合、切換判定回路は、三相
    各相毎に交流電圧源とバイパス電源との瞬時電圧差を演
    算する減算器、これら各減算器の出力の絶対値を加算す
    る加算器、およびこの加算器の出力が所定の値内になっ
    たとき切換許可信号を出力する比較器を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 【請求項3】 切換判定回路は、交流電圧源の電圧とバ
    イパス電源の電圧との振幅差および位相差が所定の範囲
    内になったとき切換許可信号を出力するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 三相電源の場合、切換判定回路は、交流
    電圧源の三相電圧をd軸とq軸の二相に変換する第1の
    3/2変換回路、バイパス電源の三相電圧をd軸とq軸
    の二相に変換する第2の3/2変換回路、上記両3/2
    変換回路の出力のd軸成分同士の瞬時値差を演算する第
    1の減算器、上記両3/2変換回路の出力のq軸成分同
    士の瞬時値差を演算する第2の減算器、上記両減算器の
    出力の2乗和の平方根を演算する振幅検出回路、および
    この振幅検出回路の出力が所定の値内になったとき切換
    許可信号を出力する比較器を備えたことを特徴とする請
    求項3記載の電力変換装置。
  5. 【請求項5】 負荷に接続する電源を、交流電圧源から
    バイパス電源に切り換える切換指令が出力された場合、
    上記交流電圧源の電圧とバイパス電源の電圧との振幅差
    を、上記交流電圧源の電圧指令に加算する加算器を備え
    たことを特徴とする請求項3または4記載の電力変換装
    置。
  6. 【請求項6】 所定の電圧および周波数の範囲内で、交
    流電圧源の電圧指令をバイパス電源の電圧に一致させ上
    記両電源の電圧を同期させる同期制御回路を備え、負荷
    に接続する電源を、上記交流電圧源からバイパス電源に
    切り換える切換指令が出力された場合、上記同期が成立
    しているときは上記切換に係る第1および第2の開閉手
    段の開閉操作中上記交流電圧源の出力を維持し、上記同
    期が成立していない非同期時は上記切換に係る上記第2
    の開閉手段の閉動作と同時に上記交流電圧源の出力を停
    止するようにしたことを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれかに記載の電力変換装置。
  7. 【請求項7】 交流電圧源が故障でその出力が停止した
    場合、上記停止直前の電圧出力を記憶する記憶回路を備
    え、切換判定回路は、上記記憶回路に記憶された電圧と
    バイパス電源の電圧との振幅差および位相差が所定の範
    囲内になったとき切換許可信号を出力するようにしたこ
    とを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の電
    力変換装置。
  8. 【請求項8】 所定の電圧および周波数の範囲内で、交
    流電圧源の電圧指令をバイパス電源の電圧に一致させ上
    記両電源の電圧を同期させる同期制御回路、および負荷
    に接続する電源を、上記交流電圧源からバイパス電源に
    切り換えるときと上記バイパス電源から交流電圧源に切
    り換えるときとで上記所定の電圧および周波数の範囲の
    設定を切り換える範囲切換回路を備えたことを特徴とす
    る請求項1ないし7のいずれかに記載の電力変換装置。
  9. 【請求項9】 負荷に接続する電源を、バイパス電源か
    ら交流電圧源に切り換える切換指令が出力された場合、
    上記交流電圧源の電圧指令を上記バイパス電源の電圧に
    切り換える指令切換回路を備えたことを特徴とする請求
    項1ないし8のいずれかに記載の電力変換装置。
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