JP2000013986A - 画像形成装置用電源装置 - Google Patents
画像形成装置用電源装置Info
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Abstract
く、定着手段が異常に高温となったときにはその定着手
段への通電を確実に停止することのできる画像形成装置
用電源装置の提供。 【解決手段】 本レーザプリンタでは、商用電源101
から直流電源回路110に至る給電経路と、商用電源1
01から定着用ヒータ15aの駆動回路91に至る給電
経路との共通部分にヒューズ105を設け、加熱ローラ
15の表面温度が異常に高温となったとき、メインスイ
ッチング素子ON持続制御回路141に制御信号を入力
して、直流電源回路110のメインスイッチング素子1
17をONに連続的に保持することでヒューズ105を
溶断する。このため、定着用ヒータ15aへの通電を即
座にかつ確実に停止することができ、しかも、従来のレ
ーザプリンタにメインスイッチング素子ON持続制御回
路141等の若干の構成を追加するだけで実現できる。
Description
力を供給する画像形成装置用電源装置に関し、詳しく
は、被記録媒体に付着した記録材を加熱定着する定着手
段に電力を供給する画像形成装置用電源装置に関する。
て画像を形成する画像形成手段と、通電に応じて発熱
し、上記被記録媒体に付着した記録材を加熱することに
よって上記画像を定着する定着手段と、を備えた画像形
成装置が知られている。この種の画像形成装置では、画
像形成手段は、印刷データ等に応じて被記録媒体に記録
材を付着して、画像を形成する。続いて、定着手段は、
通電に応じて発熱し、被記録媒体に付着した記録材を加
熱することによって上記画像を定着する。このため、こ
の種の画像形成装置では、形成した画像を良好に安定化
することができる。また、少なくとも上記定着手段に電
力を供給可能な画像形成装置用電源装置では、マイクロ
コンピュータ等の指令に応じてスイッチング素子等のO
N/OFFを切り換えることにより、定着手段を一定温
度に保持することが考えられている。
形成装置では、スイッチング素子の破損等によって定着
手段への通電が異常に継続される可能性があった。そこ
で、定着手段近傍に温度ヒューズを設け、定着手段が異
常に高温となったとき、定着手段への通電経路を遮断す
ることが考えられている。
ンピュータ等の制御手段自体が機能しなくなった際の最
終的な安全装置として使用されるため、温度ヒューズが
溶断する頃には定着手段はかなりの高温に達する。この
ため、前述のようにスイッチング素子の破損等が発生す
ると、定着手段のケーシングを構成する樹脂が溶けた
り、被記録媒体としての記録紙の定着中であれば記録紙
が焦げたりする可能性があった。
設け、定着手段の温度が異常に高温となったとき、マイ
クロコンピュータ等の指令によってそのリレーを作動さ
せて上記通電経路を強制的に遮断することも考えられ
る。ところが、この場合、リレーを用いた新たな回路を
設ける必要があり、装置の製造コストが上昇する。
な回路を設けることなく、定着手段が異常に高温となっ
たときにはその定着手段への通電を確実に停止すること
のできる画像形成装置用電源装置を提供することを目的
としてなされた。
を達するためになされた請求項1記載の発明は、被記録
媒体に記録材を付着して画像を形成する画像形成手段
と、通電に応じて発熱し、上記被記録媒体に付着した記
録材を加熱することによって上記画像を定着する定着手
段と、を備えた画像形成装置に用いられ、少なくとも上
記定着手段に電力を供給する画像形成装置用電源装置で
あって、上記定着手段の温度を検出する温度検出手段
と、交流電源から供給された電圧を整流し、所定電圧の
直流電圧を供給する直流電源回路と、上記交流電源に対
して上記直流電源回路と並列に接続され、上記定着手段
に電力を供給する定着手段駆動回路と、上記交流電源か
ら上記直流電源回路に至る給電経路と、上記交流電源か
ら上記定着手段駆動回路に至る給電経路との共通部分に
配設され、所定値以上の電流が流れたとき上記給電経路
を遮断する遮断手段と、上記温度検出手段が検出した上
記定着手段の温度が異常に高温であるとき、上記交流電
源から上記直流電源回路への通電量を増加させ、上記遮
断手段に上記所定値以上の電流を通電する過電流通電手
段と、を備えたことを特徴としている。
源回路は、交流電源から供給された電圧を整流し、所定
電圧の直流電圧を供給する。また、定着手段駆動回路
は、交流電源に対して直流電源回路と並列に接続され、
定着手段に電力を供給する。これらの構成は、通常の画
像形成装置用電源装置にも備えられるごく一般的な構成
である。本発明では、上記交流電源から上記直流電源回
路に至る給電経路と、上記交流電源から上記定着手段駆
動回路に至る給電経路との共通部分に、所定値以上の電
流が流れたとき上記給電経路を遮断する遮断手段を備え
ており、温度検出手段が検出した定着手段の温度が異常
に高温であるとき、過電流通電手段は、交流電源から上
記直流電源回路への通電量を増加させる。これによっ
て、遮断手段に上記所定値以上の電流が通電され、遮断
手段は上記給電経路を遮断する。すると、定着手段駆動
回路への通電も停止され、定着手段の昇温は停止され
る。
高温となったとき、その定着手段への通電を確実に停止
することができる。また、本発明は、交流電源から直流
電源回路に至る給電経路と交流電源から定着手段駆動回
路に至る給電経路との共通部分に遮断手段を設けると共
に、上記過電流通電手段を設けただけの簡単な構成によ
って実現することができる。従って、リレー等を用いた
新たな回路を設ける場合に比べて、大幅に製造コストを
低減することができる。
成に加え、上記直流電源回路が、上記交流電源から供給
された電圧を整流する第1整流回路と、該第1整流回路
が整流した電圧をスイッチングするスイッチング回路
と、該スイッチング回路によって電流が1次側に通電さ
れるトランスと、該トランスの2次側に発生した電圧を
整流する第2整流回路と、を備え、上記過電流通電手段
が、上記スイッチング回路を導通状態に連続的に保持す
ることにより、上記通電量を増加させることを特徴とし
ている。
1整流回路は交流電源から供給された電圧を整流し、ス
イッチング回路は、第1整流回路が整流した電圧をスイ
ッチングしてトランスの1次側に通電する。そして、第
2整流回路は、トランスの2次側に発生した電圧を整流
する。スイッチング回路を制御することにより、第2整
流回路からは、所望の電圧の直流電圧を出力することが
できる。ここで、本発明の過電流通電手段は、上記スイ
ッチング回路を導通状態に連続的に保持することによっ
て上記通電量を増加させる。このため、定着手段の温度
が異常に高温であるときには、遮断手段によって上記給
電経路を確実に遮断することができる。また、1次側の
スイッチング回路を導通状態に連続的に保持するため、
2次側の第2整流手段の出力に大きな影響が出る前に遮
断手段を作動することができる。
の構成に加えて、直流電源回路から所望の電圧の直流電
圧を出力することができると共に、過電流通電手段の動
作がその直流電圧に与える影響を最小限に止めることが
できるといった効果が生じる。よって、DCモータ等の
直流アクチュエータを良好に保護することができる。
成に加え、上記直流電源回路が、上記交流電源から供給
された電圧を整流する第1整流回路と、該第1整流回路
が整流した電圧をスイッチングするスイッチング回路
と、該スイッチング回路によって電流が1次側に通電さ
れるトランスと、該トランスの2次側に発生した電圧を
整流する第2整流回路と、該第2整流回路の出力電圧に
応じて上記スイッチング回路を制御する制御手段と、を
備え、上記過電流通電手段が、上記第2整流回路の電流
消費を増大させることにより、上記スイッチング回路の
オン時間を増加させて、上記通電量を増加させることを
特徴としている。
直流電源回路とほぼ同様に構成されているので、前述の
ように、所望の電圧の直流電圧を出力することができ
る。また、本発明では、制御手段によって、第2整流回
路の出力電圧に応じてスイッチング回路を制御してお
り、過電流通電手段は、第2整流回路の電流消費を増大
させることにより、スイッチング回路のオン時間を増加
させる。すなわち、第2整流回路の電流消費が増大する
と、その第2整流回路の出力電圧は低下傾向となる。す
ると、その出力電圧を保持するために、制御手段はスイ
ッチング回路のオン時間を増大させる。このため、遮断
手段に通電される電流が増加し、遮断手段が上記給電経
路を遮断する。このように、本発明では、トランスの2
次側の電流消費を増大させ、それを補償しようとする制
御手段の作用を利用して遮断手段を動作させているの
で、過電流通電手段の構成も簡略化することができる。
の効果に加えて、直流電源回路から所望の電圧の直流電
圧を出力することができると共に、装置の構成を一層簡
略化することができるといった効果が生じる。請求項4
記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に
加え、上記遮断手段が、上記所定値以上の電流が流れた
ときに溶断するヒューズであることを特徴としている。
きに給電経路を遮断する目的で、従来から広く使用され
てきた安価な部材である。また、画像形成装置の中には
上記給電経路に既にヒューズを設けているものもあり、
この場合、過電流通電手段を追加するだけで本発明を実
現することができる。従って、本発明では、請求項1〜
3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、装置の構成
を一層簡略化すると共に、製造コストを一層良好に低減
することができるといった効果が生じる。
する。図1は、本発明を適用した画像形成装置としての
レーザプリンタの主要構成部品の斜視図、図2はレーザ
プリンタの概略側断面図である。
ケース1は、図1に示すように、メインフレーム1a
と、このメインフレーム1aの四周(前後及び左右両
側)外面を覆うメインカバー体1bとからなり、メイン
フレーム1aとメインカバー体1bとを一体的に射出成
形等により形成したものである。
露光ユニットとしてのスキャナユニット2と画像形成手
段としてのプロセスユニット3と、定着手段としての定
着ユニット4と、給紙ユニット5とが装着される。そし
て、メインモータ84(図3参照)とギヤ列を含む駆動
系ユニット6は、メインカバー体1bの図1の左側内面
とそれに近接するメインフレーム1aの左側との間の収
納凹所1d内に本体ケース1の下方から挿入して装着固
定される。更に、メインフレーム1a及びメインカバー
体1bの上面を覆うための合成樹脂製の本体カバーとし
てのトップカバー7には、メインフレーム1aの右側に
上向きに突出する操作パネル1cを貫通させる孔7a
と、給紙ユニット5の基部を貫通させるための孔7bと
が穿設されている。排紙トレイ8の基部はトップカバー
7の前端の左右両側に突設したブラケット9(図1で一
方のみ示す)に上下揺動可能に装着されており、不使用
の場合には、排紙トレイ8をトップカバー7の上面側に
折り畳んで覆うことができる。
5a内には、積層された状態で被記録媒体としての記録
紙Pがセットされる。図2に示すように、記録紙Pの先
端側は、フィダー部ケース5a内のばね10aで付勢さ
れた支持板10にて給紙ローラ11に向かって押圧され
ている。このため、駆動系ユニット6から動力伝達され
て回転する給紙ローラ11と分離パッド12とによっ
て、記録紙Pを1枚ずつ分離して上下一対のレジストロ
ーラ13,14に送ることが可能である。
3,14にて給送されてくる上記分離された記録紙Pの
表面に記録材としてのトナーにより画像を形成する。更
に、定着ユニット4は、トナー画像が形成された記録紙
Pを、加熱ローラ15と押圧ローラ16とにて挟持する
ことで加熱して、記録紙P上のトナー画像を定着する。
なお、加熱ローラ15は、表面がフッ素コートされたア
ルミ管の中にハロゲンランプからなる定着用ヒータ15
aを挿入したもので、その長手方向の略中央部には外表
面に温度検出手段としてのサーミスタ107が接触して
いる。また、押圧ローラ16は、表面がフッ素樹脂で被
覆されたゴムローラである。
に配置された排紙ローラ17とピンチローラ18とから
なる排紙部は、トナー画像が定着された記録紙Pを排紙
トレイ8に排出する。給紙ローラ11から排紙部まで
が、被記録媒体搬送ルートである。なお、給紙ユニット
5には斜め上方向に開口する手挿口5bが設けられ、フ
ィダー部ケース5a内の記録紙Pとは別の記録紙にて印
刷する場合の記録紙を、上記被記録媒体搬送ルートへ挿
入できるようにされている。
インフレーム1aの平面視ほぼ中央部に配置するプロセ
スユニット3の下方の部位には、スキャナユニット2の
上支持板2aが、メインフレーム1aの底板部の上面側
に一体的に形成したステー部にビス等にて固定される。
そして、露光ユニットとしてのスキャナユニット2に
は、合成樹脂製の上支持板2aの下面側に、レーザ発光
部(図示せず)、ポリゴンミラー20、レンズ21、反
射鏡22等を配置している。このスキャナユニット2
は、感光体としての感光ドラム23の軸線に沿って延び
るように上記上支持板2aに穿設された横長スキャナ孔
を覆う硝子板24を通過して感光ドラム23の外周面に
レーザービームを照射して露光するように構成されてい
る。
は、感光ドラム23とその上面に当接した転写ローラ2
5、感光ドラム23の下方に配置したスコロトロン型等
の帯電器26、給紙方向において感光ドラム23よりも
上流側に配置した現像ローラ27及び供給ローラ28を
有する現像装置、更にその上流側に配置した現像剤(ト
ナー)供給部すなわち着脱可能なトナーカートリッジ2
9、また感光ドラム23よりも下流側に配置したクリー
ニングローラ30、更にクリーニングローラ30よりも
下流側に配置した除電ランプ30a等からなっている。
にて帯電された感光層にスキャナユニット2からレーザ
ービームを走査することによって静電潜像が形成され
る。上記トナーカートリッジ29内の現像剤(トナー)
は、攪拌体31にて攪拌されて放出された後、供給ロー
ラ28を介して現像ローラ27の外周面に担持され、ブ
レード32によってトナー層の厚さが規制される。感光
ドラム23の静電潜像は、現像ローラ27から現像剤が
付着することによって顕像化される。その現像剤による
像(トナー画像)は、感光ドラム23の電位とは逆電位
の転写バイアスが印加された転写ローラ25と感光ドラ
ム23との間を通る記録紙Pに転写され、トナー画像を
形成する。そして、感光ドラム23上に残ったトナーは
クリーニングローラ30で一時的に回収された後、所定
のタイミングで感光ドラム23に戻され、現像ローラ2
7によりプロセスユニット3内に回収される。
には、上向きに突出するトナーセンサ33を設け、発光
部と受光部との対からなるトナーセンサ33がプロセス
ユニット3におけるトナーカートリッジ29の下面凹所
内に臨んで、トナーカートリッジ29内のトナーの有無
を検出できるようになっている。
ス34に組み込むことにてカートリッジ化されており、
このカートリッジ化したプロセスユニット3は、メイン
フレーム1aに着脱可能に装着される。メインフレーム
1aの前部位とメインカバー体1bの前部位との連設部
下面側には、冷却ファン35を収納するための収納部3
6と、記録紙Pの通過方向と直交する左右方向に延びる
通風ダクト37とが連通して形成される。そして、通風
ダクト37の上面板部37aを断面下向きV字状に形成
し、この上面板部37aをプロセスユニット3と定着ユ
ニット4との間に位置させて、定着ユニット4における
加熱ローラ15から発生する熱がプロセスユニット3側
に直接伝達しないように遮断する。
は、通風ダクト37内を通ってメインフレーム1aの一
側下面を伝い、後部の電源部39及び駆動系ユニット6
のメインモータ84を冷却する一方、上面板部37aの
内、プロセスユニット3側に開口した複数箇所のスリッ
ト孔から吹き出し、該冷却風は、プロセスユニット3と
定着ユニット4の間を通過して上昇し、トップカバー7
に複数穿設した排気孔40から装置外に排出される。
えられている制御ユニット70について説明する。図3
はその制御ユニット70及び制御ユニット70に関連す
る構成を示すブロック図である。制御ユニット70は、
CPU71と、種々の制御プログラムが格納されたRO
M72と、パーソナルコンピュータやホストコンピュー
タ等の外部のデータ送信機器PCから送信された送信デ
ータを受けて格納する受信バッファ等の各種メモリが設
けられたRAM73と、受信データを受信バッファに書
き込み/読み出すタイミングのためのタイミング信号を
発生するタイミング制御回路(TC)74と、送信され
た印字データを受信するインターフェース(I/F)7
5と、スキャンバッファを有しビットイメージデータに
変換された印字情報を順次DCコントローラ回路82へ
出力するビデオインターフェース(V・I/F)76
と、トナーセンサ33、給紙ローラ11の下流に近接し
て設けられた給紙センサ51及びその他のセンサからの
検出信号を受信するセンサ用インターフェース(S・I
/F)77と、操作パネル1cから各種制御モードを選
択でき、その切り換えた信号を受けるパネルインターフ
ェース(P・I/F)78とを備えており、これらはバ
ス81を介してCPU71にそれぞれ接続されている。
ラ11、レジストローラ13,14、感光ドラム23等
からなる給紙側搬送機構部と、加熱ローラ15や押圧ロ
ーラ16に加えて、排紙ローラ17やピンチローラ18
からなる排出側搬送機構部とを駆動するメインモータ8
4のための駆動回路87と、上記レーザ発光部を構成す
るレーザダイオード85のための駆動回路89と、ポリ
ゴンミラー20を駆動するスキャナモータ86のための
駆動回路90と、加熱ローラ15内のハロゲンランプか
らなる定着用ヒータ15aのための定着手段駆動回路と
しての駆動回路91と、感光ドラム23、転写ローラ2
5、帯電器26、現像ローラ27及びクリーニングロー
ラ30に高圧電界を発生させ、更に除電ランプ30aを
点灯させる高圧基板92とが、それぞれ接続されてい
る。
しての種々の制御プログラムに加えて、文字や記号等の
多数のキャラクタに関する印字用ドットパターンデータ
を格納したフォントメモリ、RAM73に設けられた受
信データバッファや印字イメージメモリ等の各メモリの
メモリ容量及び先頭アドレスを管理するメモリ管理プロ
グラム等が予め格納されている。
ついて、図4を用いて詳細に説明する。図4に示すよう
に、駆動回路91は、フォトトライアックカプラ93の
トライアック93b及びトライアック95等の各種素子
と、以下に述べる各種抵抗器及びコンデンサとを主要部
として構成されている。トライアック93b両端には、
それぞれ抵抗器97a,97bを介してトライアック9
5の両端が接続されている。また、トライアック95の
ゲートは抵抗器97aとトライアック93bとの間に接
続され、更に、そのゲートには、抵抗器97aと並列に
コンデンサ99が接続されている。このため、トライア
ック93bがONして抵抗器97aに電流が流れたと
き、その電圧降下に応じたゲート電流が供給される。
00Vの商用電源101,電源スイッチ103,所定値
以上の電流が流れたときに溶断する遮断手段としてのヒ
ューズ105,前述の定着用ヒータ15a,及び,定着
用ヒータ15aが異常に高温となったときに溶断する最
終的な安全装置としての温度ヒューズ15bが直列に接
続されている。更に、商用電源101,電源スイッチ1
03,及びヒューズ105からなる直列回路の両端に
は、5V及び24Vの直流電圧を出力する後述の直流電
源回路110が接続されている。
タ107は、一端が抵抗器109を介して接地されると
共に他端が5Vの直流電源に接続され、サーミスタ10
7,抵抗器109間の電位が図示しないA/Dコンバー
タを介してCPU71に入力される。このため、CPU
71は、上記電位を読み込むことによって加熱ローラ1
5の表面温度を検出することができる。また、CPU7
1は、フォトトライアックカプラ93の発光ダイオード
93aにも出力可能に接続されている。
を介して検出した上記表面温度に基づいてフォトトライ
アックカプラ93のON/OFFを切り換え、次のよう
に定着用ヒータ15aへの通電/非通電を切り換えてい
る。すなわち、電源スイッチ103がONの場合、発光
ダイオード93aが発光するとトライアック93bがO
Nし、抵抗器97a及びコンデンサ99の並列回路に電
流が流れてトライアック95がONする。このため、フ
ォトトライアックカプラ93のON/OFFはトライア
ック95のON/OFFと一致し、これによって定着用
ヒータ15aへの通電/非通電が切り換えられる。な
お、トライアック95のOFFは、ゼロクロス動作する
ので、OFF時は最大、電源周波数の半周期遅れでOF
Fする。更に、フォトトライアックカプラ93がゼロク
ロス検知付きの場合、トライアック93bのONよりト
ライアック95のONは、最大、電源周波数の半周期遅
れでONする。
説明する。商用電源101から電源スイッチ103及び
ヒューズ105を介して入力された交流電圧は、入力フ
ィルタ回路111,及び第1整流回路としての整流平滑
回路113を介して整流される。整流平滑回路113が
出力する直流電圧は、発振制御回路115によってON
/OFFが切り換えられるスイッチング回路としてのメ
インスイッチング素子117(本例ではFETによって
構成した)と、トランス121の1次側のコイル123
とからなる直列回路に通電される。発振制御回路115
は、トランス121内にコイル115aを有する自励式
の回路で、この発振制御回路115が所定の周期でメイ
ンスイッチング素子117のON/OFFを切り換える
ことにより、コイル123に断続的に電流が通電され
る。
のコイル125に発生した電圧は、第2整流回路として
の整流平滑回路131によって整流され、24Vの直流
電圧としてメインモータ84等に供給される。また、こ
の24Vの直流電圧は、DC−DCコンバータ133及
び平滑回路135を介して5Vの直流電圧に変換され、
制御ユニット70の基準電圧等として供給される。直流
電源回路110は、更に制御手段としての出力電圧検出
制御回路137を備えており、この出力電圧検出制御回
路137には整流平滑回路131の出力電圧が入力され
る。そして、出力電圧検出制御回路137は、フォトト
ランジスタカプラ139を介して発振制御回路115に
制御信号を入力し、整流平滑回路131が24Vの直流
電圧を安定して出力するように、発振制御回路115に
よって規定されるメインスイッチング素子117のON
/OFFデューティーを制御している。
が24Vから低下する傾向にあるときはメインスイッチ
ング素子117のオン時間を増加させ、上記出力電圧が
24Vから上昇する傾向にあるときは上記オン時間を減
少させることにより、上記出力電圧を24Vに安定化す
るのである。
電手段としてのメインスイッチング素子ON持続制御回
路141が接続されている。このメインスイッチング素
子ON持続制御回路141は、CPU71がフォトトラ
ンジスタカプラ143を介して制御信号を入力したと
き、メインスイッチング素子117をONに連続的に保
持するものである。
は、通常、CPU71は、サーミスタ107を介して検
出した加熱ローラ15の表面温度に基づき、前述のよう
にフォトトライアックカプラ93のON/OFFを切り
換えて上記表面温度を所望の値に制御している。そし
て、サーミスタ107を介して検出した上記表面温度
が、通常の制御では考えられないような異常な高温に達
した場合や、フォトトライアックカプラ93をOFFに
保持しているのに上記表面温度の上昇が続いている場合
(いずれの場合もトライアック95の破損等が考えられ
る)、メインスイッチング素子ON持続制御回路141
に上記制御信号を出力してメインスイッチング素子11
7をONに連続的に保持する。すると、ヒューズ105
に上記所定値以上の電流が流れ、そのヒューズ105が
溶断する。これによって、定着用ヒータ15aへの通電
経路は遮断され、加熱ローラ15の異常な昇温を防止
し、延いては、樹脂が溶けたり記録紙Pが焦げたりする
のを防止することができる。
電源101から直流電源回路110に至る給電経路と、
商用電源101から定着用ヒータ15aの駆動回路91
に至る給電経路との共通部分にヒューズ105を設け、
加熱ローラ15の表面温度が異常に高温となったとき、
直流電源回路110のメインスイッチング素子117を
ONに連続的に保持している。このため、加熱ローラ1
5が異常に高温となったとき、その定着用ヒータ15a
への通電を即座にかつ確実に停止することができる。ま
た、本レーザプリンタは、従来のレーザプリンタにメイ
ンスイッチング素子ON持続制御回路141等の若干の
構成を追加すると共に、その構成に関わるCPU71の
処理を追加するだけで容易に実現することができる。ま
た、遮断手段としてのヒューズ105はきわめて一般的
で安価な部材である。しかも、ヒューズ105は従来の
レーザプリンタが予め備えている場合も多い。従って、
リレー等を用いた新たな回路を設ける場合に比べて、大
幅に製造コストを低減することができる。
ンスイッチング素子117をONに保持しているので、
2次側の電圧に大きな影響が出る前にヒューズ105を
溶断できる。従って、本レーザプリンタでは、上記異常
の発生時にも装置内で使用される直流電圧に与える影響
を最小限に止めることができ、メインモータ84等の直
流アクチュエータを良好に保護することができる。
イッチング素子ON持続制御回路141の他にも種々の
形態が考えられる。図5は、トランス121の2次側の
電流消費を増大させることによってヒューズ105を溶
断する形態を表している。本形態は、整流平滑回路13
1の出力側に、過電流通電手段としての電流消費増大回
路150を設けると共に、発振制御回路115にはメイ
ンスイッチング素子ON持続制御回路141の代わりに
過電流検知無効回路151を設けた点で、上記実施の形
態と異なる。
U71の出力端子S1 からフォトトランジスタカプラ1
53を介して制御信号が入力されたとき、発振制御回路
115に対して次のような動作を行う。すなわち、一般
の発振制御回路115は、コイル123に過電流が通電
されそうになったとき、それを検知してメインスイッチ
ング素子117を強制的にOFFする過電流検知機能を
備えている。この過電流検知無効回路151は、上記制
御信号入力時に、この過電流検知機能を無効にする回路
である。なお、発振制御回路115として、このような
過電流検知機能を有さないものを使用した場合、過電流
検知無効回路151及びフォトトランジスタカプラ15
3を省略できることはいうまでもない。
力端子S2 に接続され、次に示すように構成されてい
る。CPU71の出力端子S2 は、抵抗器155を介し
て5Vの直流電源に接続されると共に、抵抗器157を
介してトランジスタ159のベースに接続されている。
トランジスタ159のベース−エミッタ間には抵抗器1
61が接続されると共にエミッタが接地され、そのトラ
ンジスタ159のコレクタは、トランジスタ163のベ
ースに接続されると共に抵抗器165を介して5Vの直
流電源に接続されている。更に、トランジスタ163の
ベース−エミッタ間には抵抗器167が接続されると共
にエミッタが接地され、そのトランジスタ163のコレ
クタは抵抗器168を介して整流平滑回路131の出力
側(24V)に接続されている。
50では、出力端子S2 からローレベルの信号を出力す
ることにより、トランジスタ159がOFFし、トラン
ジスタ163がONし、整流平滑回路131の出力側が
抵抗器168とトランジスタ163を介して接地され
る。すると、整流平滑回路131の出力側の電流消費が
増大して、その整流平滑回路131の出力電圧(24
V)は低下傾向となる。このため、出力電圧検出制御回
路137は、その出力電圧を保持するために、発振制御
回路115にメインスイッチング素子117のオン時間
を増大させるよう制御信号を入力する。このとき、出力
端子S1 から上記制御信号を入力し、過電流検知無効回
路151を作動させれば、発振制御回路115は通常で
はあり得ない程に上記オン時間を増大させ、その結果、
ヒューズ105が溶断する。
出した温度が異常に高温となったとき、CPU71は出
力端子S1 ,S2 から上記信号を出力する。このため、
加熱ローラ15が異常に高温となったとき、その定着用
ヒータ15aへの通電を即座にかつ確実に停止すること
ができると共に、前述のように大幅に製造コストを低減
することができる。また、本形態では、トランス121
の2次側の電流消費を増大させ、それを補償しようとす
る出力電圧検出制御回路137の作用を利用してヒュー
ズ105を溶断させているので、直流電源回路110の
出力に与える影響を最小限に止めると共に、過電流通電
手段の構成も簡略化することができる。
態の他にも、出力電圧検出制御回路137に整流平滑回
路131の実際の出力よりも低い電圧を入力する形態
等、種々の形態を考えることができる。なお、本発明は
上記各実施の形態になんら限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施するこ
とができる。例えば、上記実施の形態ではサーミスタ1
07を介して定着用ヒータ15a近傍の温度を検出して
いるが、定着用ヒータ15aのインピーダンスを算出す
ることにより定着用ヒータ15a自身の温度を検出し、
その温度を上記制御に反映させてもよい。更に、温度検
出手段としては、ペルチェ素子、熱電対等を採用しても
よい。
プからなる定着用ヒータ15aによって加熱ローラ15
を加熱しているが、加熱ローラ15の内周面または外周
面にシート状の発熱体を配設することによって加熱して
もよい。更に、遮断手段としてはブレーカ等を採用して
もよい。また更に、本発明は、レーザプリンタに限ら
ず、複写機、インクジェットプリンタ等、定着手段を有
する種々の画像形成装置に適用することができる。
品の斜視図である。
ユニットに関連する構成を表すブロック図である。
回路図である。
回路図である。
4…定着ユニット 5…給紙ユニット 6…駆動系ユニット 15
…加熱ローラ 15a…定着用ヒータ 70…制御ユニット
71…CPU 91…駆動回路 101…商用電源 105…
ヒューズ 107…サーミスタ 110…直流電源回路 1
11…入力フィルタ回路 113,131…整流平滑回路 115…発振制御
回路 117…メインスイッチング素子 121…トラン
ス 123,125…コイル 137…出力電圧検出制
御回路 141…メインスイッチング素子ON持続制御回路 150…電流消費増大回路 151…過電流検知無
効回路
Claims (4)
- 【請求項1】 被記録媒体に記録材を付着して画像を形
成する画像形成手段と、 通電に応じて発熱し、上記被記録媒体に付着した記録材
を加熱することによって上記画像を定着する定着手段
と、 を備えた画像形成装置に用いられ、少なくとも上記定着
手段に電力を供給する画像形成装置用電源装置であっ
て、 上記定着手段の温度を検出する温度検出手段と、 交流電源から供給された電圧を整流し、所定電圧の直流
電圧を供給する直流電源回路と、 上記交流電源に対して上記直流電源回路と並列に接続さ
れ、上記定着手段に電力を供給する定着手段駆動回路
と、 上記交流電源から上記直流電源回路に至る給電経路と、
上記交流電源から上記定着手段駆動回路に至る給電経路
との共通部分に配設され、所定値以上の電流が流れたと
き上記給電経路を遮断する遮断手段と、 上記温度検出手段が検出した上記定着手段の温度が異常
に高温であるとき、上記交流電源から上記直流電源回路
への通電量を増加させ、上記遮断手段に上記所定値以上
の電流を通電する過電流通電手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置用電源装置。 - 【請求項2】 上記直流電源回路が、 上記交流電源から供給された電圧を整流する第1整流回
路と、 該第1整流回路が整流した電圧をスイッチングするスイ
ッチング回路と、 該スイッチング回路によって電流が1次側に通電される
トランスと、 該トランスの2次側に発生した電圧を整流する第2整流
回路と、 を備え、 上記過電流通電手段が、上記スイッチング回路を導通状
態に連続的に保持することにより、上記通電量を増加さ
せることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置用電
源装置。 - 【請求項3】 上記直流電源回路が、 上記交流電源から供給された電圧を整流する第1整流回
路と、 該第1整流回路が整流した電圧をスイッチングするスイ
ッチング回路と、 該スイッチング回路によって電流が1次側に通電される
トランスと、 該トランスの2次側に発生した電圧を整流する第2整流
回路と、 該第2整流回路の出力電圧に応じて上記スイッチング回
路を制御する制御手段と、 を備え、 上記過電流通電手段が、上記第2整流回路の電流消費を
増大させることにより、上記スイッチング回路のオン時
間を増加させて、上記通電量を増加させることを特徴と
する請求項1記載の画像形成装置用電源装置。 - 【請求項4】 上記遮断手段が、上記所定値以上の電流
が流れたときに溶断するヒューズであることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置用電源
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17617598A JP3915254B2 (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 画像形成装置用電源装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17617598A JP3915254B2 (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 画像形成装置用電源装置及び画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000013986A true JP2000013986A (ja) | 2000-01-14 |
JP3915254B2 JP3915254B2 (ja) | 2007-05-16 |
Family
ID=16008983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17617598A Expired - Lifetime JP3915254B2 (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 画像形成装置用電源装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3915254B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008263666A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Kyocera Mita Corp | 電源装置及びこれを備えた画像形成装置 |
CN112234832A (zh) * | 2020-09-29 | 2021-01-15 | 广州莱明电子科技有限公司 | 一种可用供电脉冲控制的物联网电源 |
-
1998
- 1998-06-23 JP JP17617598A patent/JP3915254B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2008263666A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Kyocera Mita Corp | 電源装置及びこれを備えた画像形成装置 |
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JP3915254B2 (ja) | 2007-05-16 |
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