JP2000013756A - ディジタル通信システムおよび方法 - Google Patents

ディジタル通信システムおよび方法

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JP2000013756A
JP2000013756A JP27025998A JP27025998A JP2000013756A JP 2000013756 A JP2000013756 A JP 2000013756A JP 27025998 A JP27025998 A JP 27025998A JP 27025998 A JP27025998 A JP 27025998A JP 2000013756 A JP2000013756 A JP 2000013756A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速に長期番組情報を取得することが可能な
ディジタル放送システムを提供することを目的とする。 【解決手段】 長期番組情報S EITは、SI生成部
SG2によって生成され、トランスポートストリームT
S2にのみ多重化される。SI生成部SG2は、各サー
ビスについて、長期番組情報S EITが存在するか否
かの有無情報を、他のSI生成部SG1、SG3に与え
る。SI生成部SG1、SG3は、与えられた有無情報
をトランスポートストリームTS1、TS3に多重化す
る。このようにして、すべてのトランスポートストリー
ムに有無情報が多重化される。したがって、何れのトラ
ンスポートストリームを受信している場合であっても、
有無情報を取得することができる。この有無情報を予め
保持しておけば、必要なときに迅速に用いることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は衛星放送等のディジタル
通信に関し、特にその長期番組情報を取得する処理の迅
速化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図22に、衛星放送における電波の送出
状態を模式化して示す。地上局2からの電波は、放送衛
星4を介して地上に向けて送出される。放送衛星4から
は、複数のトランスポートストリーム(周波数、偏波面
などによって決定される伝送路)TS1、TS2、TS
3が送出される。さらに、トランスポートストリームT
S1には、複数のサービス(地上波放送のチャネルに相
当する)SV11、SV12、SV13、SV14がパ
ケット化されて時分割により多重化されている。同様
に、トランスポートストリームTS2にはサービスSV
21、SV22、SV23、SV24が多重化され、ト
ランスポートストリームTS3にはサービスSV31、
SV32、SV33、SV34が多重化されている。な
お、トランスポートストリームには、各サービスの画像
データ、音声データの他、番組情報やパケット化に伴う
制御データ等も送出されている。また、図22において
は、3つのトランスポートストリームのみが示されてい
るが、実際には、より多くのトランスポートストリーム
が送出される。さらに、図22においては、各トランス
ポートストリームについて、4つのサービスが多重化さ
れているが、実際にはより多くのサービスが多重化され
る。
【0003】図23に、トランスポートストリームTS
1、TS2、TS3に多重化されている画像データ、音
声データ、制御データ、番組情報を示す。トランスポー
トストリームTS1には、サービスSV11の音声デー
タES(A)11、画像データES(V)11、サービ
スSV12の音声データES(A)12、画像データE
S(V)12、・・・サービスSV14の音声データE
S(A)14、画像データES(V)14が多重化され
ている。また、各サービスSV11、SV12、SV1
3、SV14のそれぞれについて、現在放送中の番組の
情報P EIT11、P EIT12、P EIT1
3、P EIT14および次に放送予定の番組の情報F
EIT11、F EIT12、F EIT13、F
EIT14が多重化されている。さらに、トランスポー
トストリームTS1に多重化されているサービスの詳細
を記述したSDT1、トランスポートストリームTS2
に多重化されているサービスの詳細を記述したSDT
2、トランスポートストリームTS3に多重化されてい
るサービスの詳細を記述したSDT3も多重化して伝送
されている。
【0004】なお、他のトランスポートストリームTS
2、TS3においても、同じように、音声データ、画像
データ、番組情報等が多重化されている。ただし、各サ
ービスの長期番組情報S EIT11、S EIT12
・・・S EIT14、S EIT21、S EIT22
・・・S EIT24、S EIT31、S EIT3
2・・・S EIT34、S EIT41、S EIT
42・・・S EIT44については、その情報量が大
きいことから、トランスポートストリームTS2のみに
多重化されている。
【0005】なお、サービスによっては、常に同じコン
テンツを放送している等の理由から長期番組情報を流し
ていない場合もある。そのため、トランスポートストリ
ームTS2の制御データSDT1、SDT2、SDT3
には、それぞれ、サービスSV11〜SV14、サービ
スSV21〜SV24、サービスSV31〜SV34に
ついて、長期番組情報S EITが存在するか否かの有
無情報も記述されている。ただし、有無情報が記述され
るのは、長期番組情報S EITが多重化されているト
ランスポートストリームTS2の制御データSDT1、
SDT2、SDT3だけである。他のトランスポートス
トリームTS1、TS3の制御データSDT1、SDT
2、SDT3には有無情報を記述するための領域は設け
られているが、その内容は全て「無」となっており、実
質的な有無情報は記述されていない。
【0006】また、上記の各情報は、図24の60aに
示すようにパケット化されて伝送される。すなわち、各
サービスの画像データおよび音声データがパケットによ
り多重化されて伝送される。60aによる送出が終了す
ると、60bによる送出が続けて行われる。なお、パケ
ット化された各サービスのESにはパケットIDが付さ
る。各サービスのESのパケットIDは、制御データP
AT、PMTによって認識できるようになっている。こ
れにより、各サービスについてのESを選択的に取得す
ることができる。なお、図24においては、トランスポ
ートストリームTS1について示したが、他のトランス
ポートストリームTS2、TS3においても同様であ
る。
【0007】さらに、各トランスポートストリームTS
1、TS2、TS3には、制御データNITが多重化さ
れている。制御データNITには、各トランスポートス
トリームTS1、TS2、TS3の伝送諸元(周波数
等)および当該トランスポートストリームに含まれるサ
ービスIDが記述されている。これにより、各トランス
ポートストリームにどのようなサービスが含まれている
のかを知ることができる。また、制御データNITに
は、いずれのトランスポートストリームに長期番組情報
が多重化されているかを示す情報も記述されている。
【0008】図25に、衛星放送受信装置の概要を示
す。チューナー8によってトランスポートストリームが
選択され、デコーダ10によって所望のサービスが分離
される。デコーダ10からは、選択された音声・画像デ
ータが出力される。なお、マイクロプロセッサ(MP
U)12は、所望のサービスのESのパケットIDをデ
コーダ10にセットする。これにより、デコーダ10
は、当該サービスのESを出力する。また、制御データ
のパケットIDをデコーダ10にセットした場合には、
分離された制御データはMPU12に与えられる。
【0009】現在、トランスポートストリームTS3の
サービスSV33を受信しているとして、トランスポー
トストリームTS1のサービスSV12に切り換える旨
の指令がMPU12に与えられた場合の動作を、以下説
明する。まず、MPU12は、デコーダ10を制御して
(すなわち、制御データNITのパケットIDをセット
して)、制御データNIT(図23参照)を取り込む。
この制御データの記述により、受信を希望するサービス
SV12がトランスポートストリームTS1に多重化さ
れていることを知る。次に、チューナ8を制御して、ト
ランスポートストリームTS1を受信する。さらに、デ
コーダ10を制御して、制御データPAT1およびPM
T12を取得して、所望のサービスSV12の画像デー
タES(A)12、音声データES(V)12のパケッ
トIDを得る。次に、このパケットIDをデコーダ10
にセットして、所望のサービスSV12の画像データE
S(A)12、音声データES(V)12を、デコーダ
10から出力させる。上記のようにして、受信するサー
ビスの切換が行われる。
【0010】ところで、各サービスについての長期番組
情報S EITを取得することにより、当該サービスの
将来の放送予定を知ることができる。また、長期番組情
報S EITには、各サービスにおいて放送される各イベ
ント(いわゆる番組)のジャンル情報も含まれている。
したがって、長期番組情報S EITを取得すれば、特
定ジャンルについての放送予定を検索して表示すること
も可能である。
【0011】現在、サービスSV12を受信していると
して、長期番組情報S EITを取得する場合の処理を
説明する。まず、MPU12は、デコーダ10を制御し
て、制御データNITを分離・取得する。この制御デー
タNITの記述により、いずれのトランスポートストリ
ームに長期番組情報S EITが多重化されているかを
知り、チューナ8を制御してトランスポートストリーム
TS2を受信する。さらに、デコーダ10を制御して、
制御データSDT1、SDT2、SDT3を分離・取得
し、各サービスについて長期番組情報の有無情報を得
る。
【0012】MPU12は、この有無情報に基づいて、
長期番組情報の存在するサービスについてのみ、デコー
ダ10を制御して長期番組情報を取得する。
【0013】以上のようにして、各サービスについての
長期番組情報を取得することができる。取得した長期番
組情報をそのまま表示したり、ジャンル情報にしたがっ
て検索を行い特定ジャンルの番組情報のみを表示したり
することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術においては、長期番組情報を取得するた
めには、(1)長期番組情報の有無情報が多重化されてい
るトランスポートストリームを受信するように切り換え
る、(2)切り換えたトランスポートストリームにおいて
有無情報を取得する、(3)当該有無情報に基づいて必要
なサービスについての長期番組情報を取得する、という
処理を行わなければならなかった。このため、受聴者が
長期番組情報を表示させるべく受信機の操作を行ってか
ら、画面上に長期番組情報が表示されるまでの時間が長
くかかるという問題があった。
【0015】この発明は、上記の問題点を解決して、迅
速に長期番組情報を取得することが可能なディジタル通
信システムを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明では、送信側において、少なくとも1つのトランスポ
ートストリ−ムを特定トランスポートストリームとし
て、当該特定トランスポートストリームに、各サービス
の長期番組情報を多重化するとともに、各サービスにつ
いて、長期番組情報が特定トランスポートストリームに
多重化されているか否かの有無情報を、少なくとも一つ
のサービスを含む全てのトランスポートストリームに多
重化し、受信側において、受信中のトランスポートスト
リームに多重化されている各サービスの有無情報を取得
して保持しておき、サービスについて長期番組情報が存
在するか否かを得る必要がある場合には、予め保持され
ている有無情報により、当該サービスについての長期番
組情報が存在するか否かを判断するようにしたことを特
徴としている。
【0017】長期番組情報の有無情報が特定トランスポ
ートストリーム以外のトランスポートストリームにも多
重化されているので、特定トランスポートストリーム以
外のストリームを受信している時であっても、有無情報
を取得することができる。特に、全てのトランスポート
ストリームに多重化しておけば、何れのトランスポート
ストリームを受信している時であっても、予め有無情報
を取得して保持しておくことができる。したがって、長
期番組情報が必要な場合には、トランスポートストリー
ムを切り換えた後、保持されている有無情報に基づい
て、直ちに長期番組情報の取得を行うことができる。よ
って、長期番組情報を迅速に得ることができる。
【0018】さらに、サービスを含まない全てのトラン
スポートストリームにも有無情報を多重化することによ
り、このようなトランスポートストリームを受信してい
る際にも有無情報の取得を行うことができる。
【0019】この発明では、有無情報を、サービス・デ
スクリプション・テーブル(SDT)に記述するように
している。いずれのトランスポートストリームにおいて
も、サービス・デスクリプション・テーブルは、全ての
トランスポートストリームの全てのサービスについて記
述する領域を有している。したがって、各サービスにつ
いての有無情報を容易に記述することができる。
【0020】この発明では、有無情報を、ネットワーク
・インフォメーション・テーブル(NIT)に記述する
ようにしている。いずれのトランスポートストリームに
おいても、ネットワーク・インフォメーション・テーブ
ルは、全てのトランスポートストリームの全てのサービ
スについて記述する領域(トランスポートストリーム毎
の記述ループ)を有している。したがって、各サービス
についての有無情報を容易に記述することができる。
【0021】この発明において、受信側は、受信動作
中、所定時間毎に全サービスについての有無情報を取得
して保持するようにしている。したがって、有無情報を
所定時間ごとに最新のものに更新することができる。
【0022】この発明において、受信側は、電源オフの
際に、全サービスについての有無情報を取得して保持す
るようにしている。電源オフという受聴者が受聴を行わ
なくなる際であるから、有無情報の取得に時間をかける
ことができる。
【0023】この発明では、受信側において、取得した
長期番組情報の検索を行うようにしている。したがっ
て、ジャンルを限定した長期番組情報の表示等を迅速に
行うことができる。
【0024】この発明において「長期番組情報多重化手
段」とは、トランスポートストリームに長期番組情報を
多重化する手段をいう。実施形態においては、図1のS
I生成部SG2、多重化部MX2がこれに該当する。
【0025】「長期番組情報」とは、少なくとも現在番
組の次に放送予定の番組よりも未来に放送される予定の
番組についての情報を含む情報をいう。実施形態におい
ては、図20のS EITがこれに該当する。ここで、
「番組」とは、放送において送出する内容のインデック
ス情報をいうものである。コンピュータプログラムやデ
ータ等を予定を定めて放送する場合などの放送予定も、
ここにいう番組の概念に含まれる。
【0026】「有無情報多重化手段」とは、有無情報を
トランスポートストリームに多重化する手段をいう。実
施形態においては、図1のSI生成部SG1、SG3多
重化部MX1、MX3がこれに該当する。
【0027】「有無情報」とは、サービスについての長
期番組情報が、特定トランスポートストリームに多重化
されているか否かを示す情報である。実施形態において
は、図14、図15、図16のdescriptors()がこれに
該当する。また、図15のEITSchedule Flagもこれに該
当する。
【0028】「特定トランスポートストリーム」とは、
長期番組情報を多重化しているトランスポートストリー
ムをいう。実施形態においては、トランスポートストリ
ームTS2がこれに該当する。また、実施形態では、特
定トランスポートストリームは1つだけであるが、複数
存在してもかまわない。
【0029】「有無情報保持手段」とは、有無情報を取
得して保持する手段をいう。実施形態においては、図8
のCPU847(特にステップS34、S35、S3
6)、サービス情報管理メモリ842がこれに対応す
る。
【0030】「長期番組情報取得手段」とは、有無情報
に基づいて、サービスについての長期番組情報の有無を
判断し、長期番組情報が存在するサービスについての
み、長期番組情報の取得を行う手段をいう。実施形態に
おいては、図8の、CPU847(特にステップS4
7、S48)がこれに該当する。
【0031】「受信装置」とは、すくなくとも、複数の
トランスポートストリームから所望のトランスポートス
トリームおよびサービスを選択的に受信することのでき
る装置をいい、いわゆるセットトップボックスやCRT
を含んだ受像機等を含む概念である。
【0032】「プログラムを記録した記録媒体」とは、
CPUによって実行可能なプログラムを記録した、RO
M、RAM、ハードディスク、フレキシブルディスク、
CD−ROM等の記録媒体をいう。また、プログラム
は、CPUによって直接実行可能なものだけでなく、一
旦インストールが必要なもの、圧縮されているもの、暗
号化されているものも含まれる。
【0033】
【発明の実施の形態】1.システムの全体構成 (1)送信装置 図1に、この発明の一実施形態によるディジタル放送シ
ステムにおける送信装置のブロック図を示す。図におい
て、映像/音声データSVD11は、サービスSV11
のコンテンツである。同様に、映像/音声データSVD
12、SVD13、SVD14、SVD21、SVD2
2、SVD23、SVD24、SVD31、SVD3
2、SVD33、SVD34は、それぞれ、サービスS
V12、SV13、SV14、SV21、SV22、S
V23、SV24、SV31、SV32、SV33、S
V34のコンテンツである。なお、サービスによって
は、音声データだけがコンテンツとなる場合、映像だけ
がコンテンツとなる場合もある。
【0034】映像/音声データSVD11は、エンコー
ダ部E11において、MPEG等により圧縮処理され
る。同様に、映像/音声データSVD12、SVD1
3、SVD14も、それぞれ、エンコーダ部E12、E
13、E14において、圧縮処理される。これら圧縮さ
れたデータは、多重化部MX1において、パケット化さ
れて多重化され、トランスポートストリームTS1とさ
れる。トランスポートストリームTS1は、変調部MD
1において変調されて送信される。衛星放送の場合であ
れば、人工衛星を介して受信機に送られる。
【0035】映像/音声データSVD21、SVD2
2、SVD23、SVD24についても、同様に、エン
コーダ部E2において圧縮され、多重化部MX2におい
て多重化された後、変調部MD2において変調されトラ
ンスポートストリームTS2として送信される。映像/
音声データSVD31、SVD32、SVD33、SV
D34についても、同様に、トランスポートストリーム
TS3として送信される。
【0036】なお、SI生成部SG1は、ネットワーク
に関する情報(各トランスポートストリームの周波数、
偏波面や各トランスポートストリームに多重化されるサ
ービス名の情報など)、各トランスポートストリームに
多重化されるサービスについての情報(長期番組情報の
有無情報やサービス名など)、番組情報(各サービスに
おける放送予定の番組名など)を受けて、これらに基づ
き、制御データを生成する。多重化部MX1は、映像/
音声データの多重化を行う際に、SI生成部SG1によ
って生成された制御データも併せて多重化する。同様
に、多重化部MX2、MX3は、それぞれ、SI生成部
SG2、SG3によって生成された制御データも併せて
多重化する。
【0037】SI生成部SG2は、与えられた番組情報
に基づいて、各サービスについての長期番組情報S
IT(Schedule Event information Table)を生成する。
ただし、長期番組情報が必要でないサービスについて
は、これを生成しない。
【0038】なお、長期番組情報S EIT(Schedule
Event information Table)は、SI生成部SG2のみに
おいて生成され、SI生成部SG1、SG3においては
生成されない。したがって、トランスポートストリーム
TS2だけに各サービスの長期番組情報S EIT(Sch
edule Event information Table)が多重化される。すな
わち、この実施形態においては、トランスポートストリ
ームTS2が特定トランスポートストリームとなる。
【0039】また、SI生成部SG2は、長期番組情報
EITを生成した際に、各サービスについて長期番
組情報S EITが存在するか否かの有無情報を生成す
る。この有無情報も、制御データの一部として、多重化
部MX2において多重化される。
【0040】さらに、SI生成部SG2において生成さ
れた有無情報は、SI生成部SG1、SG3に与えられ
る。SI生成部SG1、SG3は、この有無情報を制御
データの一部として、多重化部MX1、MX3において
多重化する。このようにして、全てのトランスポートス
トリームに有無情報が多重化される。
【0041】図1の実施形態においては、SI生成部S
G2と多重化部MX2によって長期番組情報多重化手段
が構成され、SI生成部SG1、SG3と多重化部MX
1、MX3によって有無情報多重化手段が構成されてい
る。なお、図1においては、1つのトランスポートスト
リームに4つのサービスが多重化されているが、3つ以
下、5つ以上であってもよい。また、3つのトランスポ
ートストリームTS1、TS2、TS3が示されている
が、衛星放送では、より多くの(たとえば数十〜百個程
度の)トランスポートストリームが生成される。
【0042】(2)受信装置 図2に、この発明の一実施形態によるディジタル放送シ
ステムにおける受信装置のブロック図を示す。送信装置
から、地上波としてあるいは衛星を介して送られてきた
電波はアンテナ18において捕捉される。トランスポー
トストリーム選択部20は、周波数を選択して、1つの
トランスポートストリームを選択的に受信する。サービ
ス選択部22は、トランスポートストリームに多重化さ
れている複数のサービスから、1つのサービスを選択し
て出力部24に与える。出力部24は、圧縮されている
データを解凍(伸張)して選択されたサービスの映像/
音声を出力する。
【0043】有無情報保持部26は、トランスポートス
トリームに多重化されている長期番組情報S EITの
有無を示す有無情報をトランスポートストリームから分
離・取得し、保持する。これにより、全てのサービスそ
れぞれについて、長期番組情報S EITが、特定トラ
ンスポートストリーム(ここではトランスポートストリ
ームTS2)において多重化されているか否かを知るこ
とができる。なお、前述のように、有無情報は全てのト
ランスポートストリームに多重化されているので、何れ
のサービスを受信していても、有無情報を取得して保持
しておくことができる。
【0044】長期番組情報取得部28は、予め有無情報
保持部26に保持されている有無情報に基づいて、各サ
ービスについて長期番組情報があるか否かを判断する。
その後、特定トランスポートストリームを受信し、長期
番組情報S EITが存在するサービスについてのみ、
長期番組情報を取得する処理を行う。得られた長期番組
情報は、検索等の処理を行った後に出力部24において
表示される。
【0045】上記のように、この実施形態における通信
システムでは、全てのトランスポートストリームに、各
サービスごとの長期番組情報の有無情報を多重化してお
り、受信装置において、予め、この有無情報を保持して
おくことができるので、長期番組情報の取得処理を迅速
に行うことができる。
【0046】この実施形態においては、有無情報保持部
26によって有無情報保持手段が構成され、長期番組情
報取得部28によって長期番組情報取得手段が構成され
ている。
【0047】2.送信装置の詳細 図3に、図1の送信装置のトランスポートストリームT
S1を生成する部分の詳細を示す。サービスSV11の
映像データSVD11(V)は、映像エンコーダ30に
おいてデータ圧縮される。圧縮された映像データは、E
S(エレメンタリーストリーム)として、FIFOメモ
リ(ファーストイン・ファーストアウト・メモリ)34
に可変レートにて与えられる。FIFOメモリ34は、
映像データのESを、固定レートにてパケット化回路3
8に出力する。
【0048】パケット化回路38は、映像データのES
を固定長のパケットに区切り(たとえば、188バイト
長のパケット)、PES(パケット化されたES)とし
てメモリ42に書き込む。この際、各PESにはパケッ
ト識別子(PID)が付されて書き込まれる。
【0049】映像データと同じようにして、サービスS
V11の音声データSVD11(A)は、音声エンコー
ダ32によりデータ圧縮され、FIFOメモリ36に与
えられる。さらに、パケット化回路40において固定長
のパケットにされ、PIDを付してメモリ44に書き込
まれる。
【0050】パケット多重コントローラ46は、メモリ
42、44に記憶されている映像データおよび音声デー
タのPESをエンコード速度に応じて読み出す。また、
映像データおよび音声データのPESに付されているP
IDをPMT生成回路48に与える。PMT生成回路4
8は、これを受けて、制御データPMT(Program MapTa
ble)を生成する。制御データPMTには、当該サービス
の映像データ、音声データのPESに付されたPIDが
記述される。パケット多重コントローラ46は、読み出
した映像データ、音声データのPESおよびこれらの制
御データPMTを、時分割多重化してメモリ50に書き
込む。
【0051】上記のようにして、サービスSV11につ
いての時分割多重化データが生成され、メモリ50に記
憶される。
【0052】他のサービスSV12、SV13、SV1
4についても同じように、エンコーダE12、E13、
E14によって、映像データSVD12(V)、音声デ
ータSVD12(A)、映像データSVD13(V)、
音声データSVD13(A)、映像データSVD14
(V)、音声データSVD14(A)が圧縮される。圧
縮されたESは、パケット化部PT12、PT13、P
T14によってパケット化されてPESとされ、映像・
音声多重化部AVMX12、AVMX13、AVMX1
4によって時分割多重化される。サービスSV12、S
V13、SV14についての時分割多重化データは、そ
れぞれ、メモリ52、54、56に記憶される。
【0053】なお、エンコーダE12、E13、E14
の構成は、エンコーダE11と同様である。パケット化
部PT12、PT13、PT14の構成は、パケット化
部PT11と同様である。映像・音声多重化部AVMX
12、AVMX13、AVMX14の構成は、映像・音
声多重化部AVMX11と同様である。
【0054】SI生成回路SG1は、ネットワーク情
報、サービス情報、番組情報などを受けて、制御データ
NIT、SDT、P EIT、F EITなどを生成す
る。制御データP EIT(Present EIT)は、現在放送
中の番組を示す情報であり、各サービスごとに生成され
る。また、制御データF EIT(Following EIT)は、
現在放送中の番組の次に放送予定の番組を示す情報であ
り、各サービスごとに生成される。SI生成回路SG1
は、このトランスポートストリームTS1に多重化され
るサービスSV11〜SV14についての制御データP
EIT11〜P EIT14、F EIT11〜F
IT14を生成する。
【0055】制御データSDT(サービス・ディスクリ
プション・テーブル、Service Description Table)は、
各トランスポートストリームに多重化されている各サー
ビスについてその詳細を記述した情報であり、各トラン
スポートストリームごとに生成される。つまり、SI生
成回路SG1では、トランスポートストリームTS1に
ついての制御データSDT1、トランスポートストリー
ムTS2についての制御データSDT2、トランスポー
トストリームTS3についての制御データSDT3が生
成される。他のSI生成回路SG2、SG3(図1参
照)においても、制御データSDT1、SDT2、SD
T3が生成される。
【0056】制御データNIT(ネットワーク・インフ
ォメーション・テーブル、Network Information Table)
は、各トランスポートストリームTS1〜TS3の周波
数、偏波面等の情報や各トランスポートストリームに多
重化されているサービスID等の情報を記述している。
制御データNITにより、何れのサービスが、どのトラ
ンスポートストリームに多重化されているかを知ること
ができる。また、制御NITには、何れのトランスポー
トストリームが特定トランスポートストリーム(長期番
組情報を多重化しているトランスポートストリーム)で
あるかも記述されている。
【0057】これらの制御データNIT、SDT、P
EIT、F EITは、パケット化回路PTSにおいて
パケット化される。さらに、PIDが付されて、メモリ
58に記憶される。
【0058】総合パケット多重コントローラ60は、メ
モリ50、52、54、56、58に記憶されているP
ESおよび制御データのパケットを読み出す。また、各
パケットに付されているPIDをPAT生成回路62に
与える。PAT生成回路62は、これを受けて、制御デ
ータPAT(Program Association Table)を生成する。
制御データPATには、各サービスのPESのパケット
識別子(PID)を記述した制御データPMT(PMT
生成回路48参照)のPIDが記述される。総合パケッ
ト多重コントローラ60は、読み出した各サービスのP
ESおよびこれらの制御データPATを、時分割多重化
して端子64から出力する。
【0059】上記のようにして、トランスポートストリ
ームTS1が生成される。なお、トランスポートストリ
ームTS2、TS3についても、図3と同様の構成によ
って生成が行われる。ただし、トランスポートストリー
ムTS2は、長期番組情報を多重化する特定トランスポ
ートストリームであるため、SI生成回路SG2は、必
要なサービスについての長期番組情報S EITを生成
する。また、SI生成回路SG2によって生成される制
御データSDTの記述は、他のSI生成回路SG1、S
G3によって生成される制御データの記述と一部異なっ
ている。この点については、後述する。
【0060】図4に、上記のようにして生成されたトラ
ンスポートストリームTS1、TS2、TS3のそれぞ
れに多重化されているデータを示す。ES(A)が音声
データ、ES(V)が映像データである。NIT、PA
T、PMT、SDT、P EIT、F EIT、S
ITは、上記において説明した制御データである。これ
らのうち、長期番組情報S EITは、特定トランスポ
ートストリームTS2だけに多重化されていることが、
図より明らかである。
【0061】図5に、SI生成回路によって生成される
制御データNITのデータ構造を示す。上段302に示
すデータを記述するため、下段303に示すビット数が
割り当てられている。「table id」304には、この制
御データがNITであることを識別するための識別子を
記述する。「network id」305は、このネットワーク
を識別するための識別子である。「descriptor tag」
「descriptor length」「descriptor()」306には、
長期番組情報S EITが多重化される特定トランスポ
ートストリームが何れであるかが、領域307に記述さ
れる。「Transport stream毎の記述」308は、トラン
スポートストリームの数K(ここでは3個)だけ繰り返
して記述領域が確保されている。i=0:i<K:i+
+がこれを表している。「Transport stream毎の記述」
308には、サービスリスト・ディスクリプターの領域
(図示せず)において、各トランスポートストリームに
多重化されるサービスID(識別子、有効なサービスを
特定するためのもの)の情報が記述される。
【0062】図4に示すように、制御データNITは、
各トランスポートTS1、TS2、TS3において、同
じ内容のものが多重化されて伝送される。
【0063】図6に、SI生成回路によって生成される
制御データSDTのデータ構造を示す。上段202に示
すデータを記述するため、下段203に示すビット数が
割り当てられている。「table id」204には、この制
御データがSDTであることを示すための識別子が記述
される。制御データSDTは、各トランスポートストリ
ームTS1、TS2、TS3のそれぞれに関して、SD
T1、SDT2、SDT3として生成される。各トラン
スポートストリームには、自分のトランスポートストリ
ームに関するSDTだけでなく、他のトランスポートス
トリームに関するSDTも多重化される(図4参照)。
「table id」204には、自分のトランスポートストリ
ームに関するSDTの場合には「0x42」が記述さ
れ、他のトランスポートストリームに関するSDTの場
合には「0x46」が記述される。
【0064】「transport stream id」205には、こ
のSDTに記述されているサービスが多重化されている
トランスポートストリームの識別子が記述される。制御
データSDT1であればトランスポートストリームTS
1の識別子が、制御データSDT2であればトランスポ
ートストリームTS2の識別子が、制御データSDT3
であればトランスポートストリームTS3の識別子が記
述される。なお、「service id」206〜「descripter
s()」209の記述は、サービスの数N(ここでは4)
だけ繰り返される。i=0:i<N:i++の記述がこ
れを表している。
【0065】「service id」206は、サービスの識別
子である。「EIT schedule flag」208には、このS
DTが多重化されるトランスポートストリームが特定ト
ランスポートストリーム(ここではTS2)であれば、
各サービスについての長期番組情報の有無を示すフラグ
(有無情報)が記述される。すなわち、トランスポート
ストリームTS2に多重化されているSDT1、SDT
2、SDT3では、長期番組情報が有る(多重化されて
いる)場合には「EIT schedule flag」208に「1」
が、無い(多重化されていない)場合には「EIT schedu
le flag」208に「0」が、サービス毎に記述され
る。
【0066】また、このSDTが多重化されているトラ
ンスポートストリームが特定トランスポートストリーム
でなければ(ここではTS1、TS3)、「EIT schedu
le flag」208には、長期番組情報の有無に拘わらず
全てのサービスにおいて「0」が記述される。すなわ
ち、トランスポートストリームTS1、TS3に多重化
されているSDT1、SDT2、SDT3では、「EIT
schedule flag」208にすべて「0」が記述される。
【0067】なお、特定トランスポートストリームTS
2のSI生成回路SG2は、各サービスについての長期
番組情報の有無を示すフラグを、他のSI生成回路SG
1、SG3に送出する。これを受けて、SI生成回路S
G1、SG3は、このフラグを、制御データSDT1、
SDT2、SDT3の「descripters()」209に記述
する。したがって、トランスポートストリームTS1、
TS3のSDT1、SDT2、SDT3においても、こ
の「descripters()」209の記述を見ることにより、
各サービスについての長期番組情報の有無を知ることが
できる。
【0068】図7に、SI生成回路SGによる制御デー
タSDT生成処理を、フローチャートにて示す。まず、
ステップS1において、入力されたサービス情報を基
に、当該トランスポートストリームのSDTセクション
を生成する。次に、サービスについて、長期番組情報の
有無情報を取得する(ステップS2)。取得した有無情
報を「descriptors()」に記述する(ステップS3)。
【0069】次に、当該トランスポートストリーム中の
全てのサービスについてステップS2、S3を実行した
かを判断する(ステップS4)。未処理のサービスが有
れば、次のサービスを対象として(ステップS5)、ス
テップS2以下を繰り返し実行する。
【0070】当該トランスポートストリーム中の全ての
サービスについて処理が終了すれば、当該トランスポー
トストリームに関する1つのSDTの生成が終了する。
次に、ステップS6に進み、全てのトランスポートスト
リームについてSDTを生成したかどうかを判断する。
未処理のトランスポートストリームが有れば、次のトラ
ンスポートストリームを対象として、ステップS1以下
を繰り返し実行する。
【0071】以上のようにして、各トランスポートスト
リームに対応するSDTが生成される。
【0072】図14、図15、図16に、図4のように
多重化されている場合において、上記の処理によって生
成されたSDTの記述を抜粋して示す。図14にはトラ
ンスポートストリームTS1に多重化されるSDT1、
SDT2、SDT3を示し、図15にはトランスポート
ストリームTS2に多重化されるSDT1、SDT2、
SDT3を示し、図16にはトランスポートストリーム
TS3に多重化されるSDT1、SDT2、SDT3を
示す。
【0073】なお、上記実施形態では、SI生成回路S
G2によって有無情報を生成し、他のSI生成回路SG
1、SG3に与えているが、他の回路やソフトウエアに
よって有無情報を生成し、SI生成回路SG1、SG
2、SG3に与えるようにしてもよい。
【0074】なお、特定トランスポートストリームTS
2に多重化されるSDT1、SDT2、SDT3の「de
scripters()」209には、有無情報を記述しておかな
くともよいが、受信処理の簡素化を考慮すれば、これら
にも有無情報を記述しておくことが好ましい。
【0075】また、上記の実施形態においては、「desc
ripters()」209に有無情報を記述するようにしてい
るが、サービスと対応づけて記述できる領域で有れば、
他の領域に記述してもよい。たとえば、「reserved fut
ure use」207に記述するようにしてもよい。あるい
は、図5に示す制御データNITの領域308中の「de
scriptors()」309に記述するようにしてもよい。領
域308は、トランスポートストリーム毎に繰り返して
記述される領域(トランスポート毎の記述ループ)であ
り、「descriptors()」309は、さらに、サービス毎
に繰り返して記述される領域である。
【0076】図20に、SI生成回路SG2によって生
成される長期番組情報S EITのデータ構造を示す。
上段2002に示すデータを記述するため、下段200
3に示すビット数が割り当てられている。「table id」
2004には、この制御データがS EITであること
を示すための識別子が記述される。S EITは、各サ
ービス毎に生成されるので、「service id」2005に
は、このS EITによって長期番組情報が記述されて
いるサービスのIDが記述される。「event id」200
6〜「descriptor()」2009までは、イベント(つま
り番組)毎に繰り返して領域が確保されている。したが
って、イベントID(event id)によって識別される番組
毎に、その開始時刻「start time」2007、継続時間
「duration」2008、内容の詳細「descriptor()」2
009が記述されている。なお、「descriptor()」20
09には、その番組のジャンル(たとえば、洋画、邦
画、スポーツなど)も記述される。
【0077】なお、この実施形態においては、1つのS
EITに4日分の番組情報を記述するようにしてい
る。また、1つのサービスについて、1週間先の番組情
報までS EITに記述するようにしている。したがっ
て、1つのサービスに対して、本日を含む4日分の番組
情報を記述したS EIT、その後の4日分のS EI
Tというように、複数のS EITが生成される。これ
らのS EITには、異なるテーブルID(table id)が
付されて、区別できるようになっている。
【0078】図4においては、1つのサービスに対し
て、1つのS EITのみが示されているが、実際に
は、テーブルID(table id)の異なる複数のS EIT
が多重化されている。
【0079】なお、上記実施形態では、サービスの含ま
れるトランスポートストリームの全てに有無情報を多重
化している。しかしながら、全トランスポートストリー
ムでなくとも、特定トランスポートストリーム以外の1
以上のトランスポートストリームに有無情報を多重化す
るようにしてもよい。また、サービスを含むトランスポ
ートストリーム全てだけでなく、サービスを含まないト
ランスポートストリーム(たとえば、制御データのみを
含むトランスポートストリーム)の全てについても有無
情報を多重化するようにしてもよい。
【0080】3.受信装置の詳細 図8に、図2の受信装置をCPUを用いて実現した場合
のハードウエア構成を示す。アンテナ831は、送信装
置からの電波を捕捉して、チューナー832に供給す
る。チューナー832は、CPU847の指示に従っ
て、1つのトランスポートストリームを選択的に受信す
る。さらに、チューナー832は、復調処理や誤り訂正
処理などを行い、TSデコーダ841に出力する。
【0081】TSデコーダ841は、トランスポートス
トリームに多重化されている複数のサービス(映像およ
び音声データ)から、CPU847によってセットされ
たパケット識別子(PID)にしたがって、所望のサー
ビスの映像・音声データを分離する。分離された映像デ
ータは、FIFOメモリ836を介して、映像デコーダ
837に与えられ、圧縮が解かれる(解凍もしくは伸張
される)。映像データは、D/A変換器838によって
アナログ信号にされ、画面合成回路839を経て、液晶
ディスプレイやCRTなどのモニタ840において表示
される。なお、ビデオRAM(VRAM)846に書き
込まれた文字データは、D/A変換器845によってア
ナログ信号に変換され、画面合成回路839に与えられ
る。これにより、文字等を映像の上に重ねて表示するこ
とができる。
【0082】分離された音声データは、FIFOメモリ
833を介して、音声デコーダに与えられ、圧縮が解か
れる(伸張される)。音声データは、スピーカ835に
おいて、音声として出力される。
【0083】サービス情報管理メモリ842には、サー
ビスの一覧や各サービスについての長期番組情報の有無
情報が記録される。また、番組情報メモリ843には、
取得した長期番組情報が記録される。
【0084】リモコン操作部849は、視聴者の視聴開
始、サービスの指定、長期番組情報の表示指令や番組情
報のジャンル検索の指示などを受け付け、受信装置本体
のマイクロコンピュータ848に出力する。
【0085】CPU847は、チューナ832、TSデ
コーダ841などを制御するものである。制御のための
プログラムは、メモリ844に記録されている。なお、
この制御プログラムは、単独で機能するプログラムであ
ってもよいが、オペレーティングシステム(マイクロソ
フト社のwindows CEなど)を前提として機能するもので
あってもよい。また、メモリ844には、図9に示すよ
うに、各種バッファとしての領域が設けられている。
【0086】図10に、メモリ844に記録された受信
基本処理のプログラムのフローチャートを示す。以下、
トランスポートストリームTS3のサービスSV33を
受信しているとして、トランスポートストリームTS1
のサービスSV12に切り換える旨の指令がリモコン操
作部849から出されたものとして説明を行う。なお、
各トランスポートストリームTS1、TS2、TS3に
は、図4に示すように、制御データおよび画像・音声デ
ータが多重化されているものとする。
【0087】リモコン操作部849からのサービス切換
の指令は、マイクロコンピュータ848に与えられ、メ
モリ844のリモコン入力バッファ906(図9参照)
に保持される。また、この指令はCPU847に与えら
れる。
【0088】まず、CPU847は、TSデコーダ84
1に制御データPAT3のPIDをセットして、現在受
信中のトランスポートストリームのPAT3を取得し、
メモリ844のPAT受信バッファ902に保持する
(ステップS11)。次に、取得したPAT3に、所望
のサービスSV12が記述されているかどうかを判断す
る。すなわち、現在受信中のトランスポートストリーム
TS3に、所望のサービスSV12が多重化されている
かどうかを判断する(ステップS12)。ここでは、ト
ランスポートストリームTS3にサービスSV12は多
重化されていないので、ステップS13に進む。
【0089】ステップS13においては、取得したPA
T3の記述に基づいて、NITのPIDを得る。次に、
CPU847は、TSデコーダ841にNITのPID
をセットして、トランスポートストリームTS3に多重
化されている制御データNITを取り込み、メモリ84
4のNIT受信バッファ901に記録する(ステップS
14)。制御データNITには、各トランスポートスト
リームに多重化されているサービスIDが記述されてい
る。CPU847は、これを受けて、受信を希望するサ
ービスSV12がトランスポートストリームTS1に多
重化されていることを知る(ステップS15)。
【0090】次に、CPU847は、チューナー832
を制御して、トランスポートストリームTS1を受信さ
せる(ステップS16)。さらに、制御データPAT1
(図4参照)のパケットIDをTSデコーダ841にセ
ットして、制御データPAT1を取り込み、メモリ84
4のPAT受信バッファに記録する(ステップS1
7)。この制御データPAT1には、さらに、制御デー
タPMT11、PMT12、PMT13、PMT14の
パケットIDが記述されている。
【0091】CPU847は、取り込んだ制御データP
AT1より、受信を希望するサービスSV12の制御デ
ータPMT12のパケットIDを得る(ステップS1
8)。次に、CPU847は、このパケットIDをTS
デコーダ841にセットし、制御データPMT12を取
り込む(ステップS19)。さらに、CPU847は、
この制御データPMT12より、受信を希望するサービ
スSV12の画像データES(A)12、音声データE
S(V)12のパケットIDを得る(ステップS2
0)。
【0092】次に、CPU847は、このパケットID
をTSデコーダ841にセットする。これにより、TS
デコーダ841からは、サービスSV12の画像データ
ES(A)12、音声データES(V)12が出力さ
れ、FIFOメモリ836、833に与えられる。上記
のようにして、受信するサービスの切換が行われる。
【0093】図11に、メモリ844に記録された有無
情報記録処理プログラムのフローチャートを示す。この
有無情報記録処理プログラムは、受信基本処理を行って
いる間に、タイマ割り込み等により、所定時間毎(たと
えば2時間毎)に繰り返し実行されるものである。
【0094】ここでは、現在、トランスポートストリー
ムTS1のサービスSV12を受信しているものとして
説明を行う。まず、CPU847は、メモリ844のP
AT受信バッファ902に記録された制御データPAT
を解析し、現在受信中のトランスポートストリームがT
S1であることを認識する。つまり、トランスポートス
トリームのIDを認識する(ステップS31)。なお、
有無情報記録処理は、受信基本処理の最中に行われるの
で、メモリ844には、制御データPAT、NITが記
録されている。
【0095】次に、CPU847は、メモリ844のN
IT受信バッファ901に記録された制御データNIT
を解析し、サービスの一覧と当該サービスが多重化され
ているトランスポートストリームとをサービス情報管理
表としてサービス情報管理メモリ842に記録する。図
12に、サービス情報管理表を示す。サービス、トラン
スポートストリームともにそのIDを記録している。
【0096】次に、CPU847は、サービス情報管理
表の最初に現れるトランスポートストリームIDを取得
し(ここでは0x0001、つまりTS1)これが、現
在受信中のトランスポートストリームIDと等しいかど
うかを判断する(ステップS33)。現在、トランスポ
ートストリームTS1を受信中であり、両者は等しいの
でステップS34に進む。
【0097】ステップS34においては、SDTのPI
DをTSデコーダ841にセットするとともに、table
id=「0x42」、サービスID(service id)=「0x
0011」を、TSデコーダ841にセットする。これ
により、トランスポートストリームTS1のSDT1を
取得して、メモリ844のSDT受信バッファ904に
記録することができる。CPU847は、次に、取得し
た制御データSDT1(図14参照)の「descriptor
s()」領域を解析して、有無情報を取得する。この「des
criptors()」領域には、トランスポートストリームTS
1に多重化されているサービスSV11〜SV14の有
無情報が記述されている。これをサービス情報管理表の
サービスSV11〜SV14の有無情報の欄に記録する
(ステップS36)。
【0098】次に、全てのトランスポートストリーム
(つまり全てのサービス)について処理を行ったかどう
かを判断する(ステップS37)。まだであれば、次の
トランスポートストリームを対象として、ステップS3
3以下を繰り返し実行する(ステップS38)。
【0099】なお、対象とするサービスのトランスポー
トストリームID(transport stream id)が、現在受信
中のトランスポートストリームID(transport stream
id)と等しくない場合には、ステップS35において、
テーブルID(table id)は「0x46」とセットする。
これにより、SDTを取得することができる。
【0100】全てのトランスポートストリームについて
処理を終了すると、有無情報記録処理を終了する。この
ようにして得られた、サービス情報管理表を図13に示
す。
【0101】上記では、トランスポートストリーム毎に
記録処理を行う場合について説明したが、サービス毎に
記録処理を行ってもよい。
【0102】なお、この実施形態においては、所定時間
毎に有無情報記録処理を行うようにしているが、特定の
制御データを受信する毎に有無情報記録処理を行うよう
にしてもよい。また、CPUの処理に余裕ができた際に
有無情報記録処理を行うようにしてもよい。
【0103】さらには、受信装置の電源をオフにする命
令がリモコン操作部849から与えられた際に、電源を
オフにする前にこの有無情報記録処理を行うようにして
もよい。
【0104】図17に、メモリ844に記録されたジャ
ンル検索処理プログラムのフローチャートを示す。ここ
で、ジャンル検索処理とは、長期番組情報に含まれるジ
ャンル情報に基づいて、所望のジャンルの番組みを選択
して表示する処理である。以下では、現在、トランスポ
ートストリームTS1のサービスSV12を受信してい
る状態において、ジャンル検索を行うものとして説明を
進める。
【0105】リモコン操作部849から、ジャンル検索
の指令が出されると、マイクロコンピュータ848はこ
れをCPU847に伝える。CPU847は、これを受
けて、図17のジャンル検索処理を開始する。
【0106】まず、CPU847は、ステップS41に
おいて、ジャンル検索画面のデータをVRAM846に
書き込む。これにより、モニタ840には、図18に示
すようなジャンル検索画面が表示される。受聴者は、リ
モコン操作部849のカーソルキー(矢印キー)を操作
することにより、検索したいジャンルを選択することが
できる。なお、図18では、ジャンルとして洋画が選択
された状態となっている。この状態にて、リモコン操作
部849の決定ボタン(検索実行指令)が押されると、
洋画のジャンルに属する番組の検索実行命令が、マイク
ロコンピュータ848に与えられる。CPU847は、
マイクロコンピュータ848から検索実行命令を受け
て、ステップS43以下に進む。
【0107】CPU847は、メモリ844のNIT受
信バッファ901に記憶されているNITを解析し、長
期番組情報S EITがいずれのトランスポートストリ
ームに多重化されているかを認識する。次に、CPU8
47は、現在受信中のトランスポートストリーム(ここ
ではTS1)が、長期番組情報S EITを多重化して
いる特定トランスポートストリーム(ここではTS2)
と一致するか否かを判断する(ステップS44)。ここ
では、一致しないので、チューナー832を制御し、特
定トランスポートストリームTS2を受信する(ステッ
プS45)。
【0108】次に、サービス情報管理表(図13)の1
行目のサービスについて、有無情報の内容を取得する
(ステップS46)。1行目は、サービスSV11につ
いての記述であり、有無情報は「有」である。これによ
り、このサービスSV11についての長期番組情報S
EITが、多重化されていることを知ることができる。
【0109】この実施形態では、有無情報を予めサービ
ス情報管理表に記録しているので、必要なときに、直ち
にメモり842から読み出して用いることができる。よ
って、処理を迅速化することができる。
【0110】有無情報が「有」の場合には、ステップS
47からステップS48に進み、TSデコーダ841に
EITのPIDをセットするとともに、TSデコー
ダ841にテーブルID(table id)およびサービスID
(service id)をセットする。これにより、TSデコーダ
84は、S EITのうち、table idおよびserviceid
の合致するS EITのみを取得する。
【0111】service idとしては、現在対象としている
サービスSV11のサービスID(service id)、つまり
「0x0011」をセットする。また、1つのS EI
T11には、4日分の長期番組情報が記述されており、
これを複数送出することによって1週間分の長期番組情
報が取得できるようになっている。したがって、これら
複数のS EIT11のテーブルID(table id)をセッ
トして、1週間分の長期番組情報を得る。
【0112】CPU847は、取得したS EITの記
述を解析して、当該サービスについての番組情報を、図
21に示すように番組情報表に書き込む。番組情報表に
は、サービスID、イベントID、放送日、放送時間、
番組名、ジャンル等が記述され、番組情報メモリ843
に記憶される。
【0113】上記のように、有無情報「有」のサービス
については、ステップS48において、S EITを取
得して、その内容を番組情報表に記録する。その後、ス
テップS49に進む。
【0114】なお、有無情報「無」のサービスについて
は、ステップS48の取得処理を行わずに、ステップS
49に進む。
【0115】ステップS49においては、全てのサービ
スについて処理を行ったか否かを判断する。サービス情
報管理表において未処理のサービスが残っていれば、次
の行のサービスを対象として、ステップS46以下を繰
り返し実行する(ステップS50)。
【0116】以上の処理を繰り返し、全てのサービスに
ついての処理を終えると、図21に示すような番組情報
表が番組情報メモリ843に記録される。次に、CPU
847は、検索内容の指示に従って、番組情報表のジャ
ンル情報の検索を行う。ここでは、ジャンルが洋画とな
っている番組のみを抽出する。CPU847は、このよ
うにして抽出した番組情報をVRAM846に書き込ん
で、モニタ840に表示する。
【0117】図19に、検索結果の表示画面を示す。受
聴者は、この検索結果表示画面において、リモコン操作
部849によって番組を選択することにより、当該番組
の受信を予約することができる。すなわち、CPU84
7は、選択された番組のサービスID、イベントID、
放送日、放送開始時間等をメモり844に保持すること
によって、受信装置のカレンダーおよび時計を参照し
て、当該時刻に当該番組を自動的に受信する。
【0118】なお、上記では、有無情報や長期番組情報
が必要となる場合として、ジャンル検索を例として説明
した。しかし、ジャンル検索以外に、放送日による検
索、放送時間による検索、サービスによる検索などS
EITの記述内容に基づく検索を行う場合一般に適用す
ることができる。
【0119】また、検索だけでなく、全てのサービスに
ついての長期番組情報を表示したい場合にも適用するこ
とができ、処理の迅速化を図ることができる。いずれに
しても、この実施形態によれば、有無情報が必要となる
場合の処理を迅速化できる。
【0120】上記実施形態では、リモコン操作部849
からジャンル検索の指令が出される毎に、有無情報を参
照して、S EITの取得を行って番組情報表を番組情
報メモリ843に記録するようにしている。しかしなが
ら、一旦、番組情報表を記憶した後に、リモコン操作部
849からジャンル検索指令が出された場合には、すで
に番組情報メモリ843に記録された番組情報を用いて
検索することにより、検索結果の表示を迅速にすること
ができる。この場合、たとえば、受信装置の電源をオフ
にする指令が与えられる毎に、S EITの取得処理を
行って、番組情報表の更新を行うようにすればよい。あ
るいは、S EITが多重化されているトランスポート
ストリームを受信している際に、所定のタイミング(た
とえば定期的に)にて、S EITの取得処理を行っ
て、番組情報表の更新を行うようにしてもよい。
【0121】上記各実施形態においては、一方向性の無
線放送に適用した場合について説明したが、双方向性の
放送にも適用することができる。また、無線放送だけで
なく、ケーブルテレビ等の有線放送にも同じように適用
することができる。
【0122】さらに、上記実施形態では、映像・音声デ
ータを放送する場合について説明したが、コンピュータ
プログラムやデータを放送する場合であっても、番組の
概念があるものについては適用することができる。
【0123】上記実施形態においては、図2の各ブロッ
クの機能をCPUを用いて実現したが、その一部または
全部をハードウエアロジックによって構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による送信装置のブロッ
ク図である。
【図2】この発明の一実施形態による受信装置のブロッ
ク図である。
【図3】送信装置の詳細を示すブロック図である。
【図4】各トランスポートストリームに多重化される映
像・音声データ、制御データを示す図である。
【図5】制御データNITのデータ構造を示す図であ
る。
【図6】制御データSDTのデータ構造を示す図であ
る。
【図7】制御データSDTの生成処理を示すフローチャ
ートである。
【図8】受信装置のハードウエア構成を示す図である。
【図9】メモリ844に設けられたバッファを示す図で
ある。
【図10】受信基本処理のフローチャートである。
【図11】有無情報記録処理のフローチャートである。
【図12】サービス情報管理表を示す図である。
【図13】サービス情報管理表を示す図である。
【図14】トランスポートストリームTS1に多重化さ
れているSDTの記述内容を示す図である。
【図15】トランスポートストリームTS2に多重化さ
れているSDTの記述内容を示す図である。
【図16】トランスポートストリームTS3に多重化さ
れているSDTの記述内容を示す図である。
【図17】ジャンル検索処理のフローチャートを示す図
である。
【図18】ジャンル検索画面を示す図である。
【図19】検索結果を示す画面である。
【図20】長期番組情報S EITのデータ構造を示す
図である。
【図21】番組情報表を示す図である。
【図22】衛星放送の概念を示す図である。
【図23】各トランスポートストリームに多重化される
データを示す図である。
【図24】パケット化を模式的に示す図である。
【図25】受信装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
E1、E2、E3・・・エンコーダ部 MX1、MX2、MX3・・・多重化部 SG1、SG2、SG3・・・SI生成部 20・・・トランスポートストリーム選択部 22・・・サービス選択部 24・・・出力部 26・・・有無情報保持部 28・・・長期番組情報取得部

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランスポートストリームを複数送信する
    (a)送信装置と、これらトランスポートストリーム中の
    サービスを選択して受信する(b)受信装置とを備えたデ
    ィジタル放送システムにおいて、 前記送信装置は、 (a1)少なくとも1つのトランスポートストリ−ムを特定
    トランスポートストリームとして、当該特定トランスポ
    ートストリームに、各サービスの長期番組情報を多重化
    する長期番組情報多重化手段と、 (a2)各サービスについて、長期番組情報が特定トランス
    ポートストリームに多重化されているか否かの有無情報
    を、少なくとも一つのサービスを含む全てのトランスポ
    ートストリームに多重化する有無情報多重化手段と、 を備えており、 前記受信装置は、 (b1)受信中のトランスポートストリームに多重化されて
    いる各サービスの有無情報を取得して保持する有無情報
    保持手段と、 (b2)サービスについて長期番組情報を得る必要がある場
    合には、有無情報保持手段に保持されている有無情報に
    より、当該サービスについての長番組情報が存在するか
    否かを判断し、長期番組情報が存在するものについての
    み長期番組情報の取得処理を行う長期番組情報取得手段
    と、 を備えていることを特徴とするディジタル放送システ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1のディジタル放送システムにおい
    て、 前記有無情報多重化手段は、さらに、サービスを含まな
    い全てのトランスポートストリームにも、有無情報を多
    重化することを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】トランスポートストリームを複数送信し、
    受信側において、これらトランスポートストリーム中の
    サービスを選択して受信するディジタル放送方法におい
    て、 送信側においては、 少なくとも1つのトランスポートストリ−ムを特定トラ
    ンスポートストリームとして、当該特定トランスポート
    ストリームに、各サービスの長期番組情報を多重化する
    とともに、 各サービスについて、長期番組情報が特定トランスポー
    トストリームに多重化されているか否かの有無情報を、
    少なくとも一つのサービスを含む全てのトランスポート
    ストリームに多重化し、 受信側においては、 受信中のトランスポートストリームに多重化されている
    各サービスの有無情報を取得して保持しておき、 サービスについて長期番組情報が存在するか否かを得る
    必要がある場合には、予め保持されている有無情報によ
    り、当該サービスについての長番組情報が存在するか否
    かを判断するようにしたことを特徴とするディジタル放
    送方法。
  4. 【請求項4】請求項3のディジタル放送方法において、 前記有無情報を、さらに、サービスを含まない全てのト
    ランスポートストリームにも多重化することを特徴とす
    るもの。
  5. 【請求項5】トランスポートストリームを複数送信する
    送信装置において、 少なくとも1つのトランスポートストリ−ムを特定トラ
    ンスポートストリームとして、当該特定トランスポート
    ストリームに、各サービスの長期番組情報を多重化する
    長期番組情報多重化手段と、 各サービスについて、長期番組情報が特定トランスポー
    トストリームに多重化されているか否かの有無情報を、
    少なくとも一つのサービスを含む全てのトランスポート
    ストリームに多重化する有無情報多重化手段と、 を備えた送信装置。
  6. 【請求項6】請求項5の送信装置において、 前記有無情報多重化手段は、さらに、サービスを含まな
    い全てのトランスポートストリームにも、有無情報を多
    重化することを特徴とするもの。
  7. 【請求項7】トランスポートストリームを複数送信する
    ディジタル通信方法において、 少なくとも1つのトランスポートストリ−ムを特定トラ
    ンスポートストリームとして、当該特定トランスポート
    ストリームに、各サービスの長期番組情報を多重化する
    とともに、 各サービスについて、長期番組情報が特定トランスポー
    トストリームに多重化されているか否かの有無情報を、
    特定トランスポートストリーム以外のトランスポートス
    トリームにも多重化すること、 を特徴とするディジタル通信方法。
  8. 【請求項8】請求項7のディジタル通信方法において、 前記有無情報を、少なくとも1つのサービスを含むトラ
    ンスポートストリームの全てに多重化することを特徴と
    するもの。
  9. 【請求項9】請求項8のディジタル通信方法において、 前記有無情報を、さらに、サービスを含まない全てのト
    ランスポートストリームにも多重化することを特徴とす
    るもの。
  10. 【請求項10】請求項7、8または9のディジタル通信
    方法において、 前記有無情報は、サービス・デスクリプション・テーブ
    ル(SDT)に記述されていることを特徴とするもの。
  11. 【請求項11】請求項10のディジタル通信方法におい
    て、 前記有無情報は、サービス・デスクリプション・テーブ
    ル(SDT)中の、descriptor領域に記述されているこ
    とを特徴とするもの。
  12. 【請求項12】請求項7、8または9のディジタル通信
    方法において、 前記有無情報は、ネットワーク・インフォメーション・
    テーブル(NIT)に記述されていることを特徴とする
    もの。
  13. 【請求項13】請求項12のディジタル通信方法におい
    て、 前記有無情報は、ネットワーク・インフォメーション・
    テーブル(NIT)中の、トランスポートストリーム毎
    の記述ループ内に記述されていることを特徴とするも
    の。
  14. 【請求項14】複数のトランスポートストリーム中のサ
    ービスを選択して受信する受信装置であって、 受信中のトランスポートストリームに多重化されている
    各サービスの有無情報を取得して保持する有無情報保持
    手段と、 サービスについて長期番組情報を得る必要がある場合に
    は、有無情報保持手段に保持されている有無情報によ
    り、当該サービスについての長番組情報が存在するか否
    かを判断し、長期番組情報が存在するものについてのみ
    長期番組情報の取得処理を行う長期番組情報取得手段
    と、 を備えた受信装置。
  15. 【請求項15】請求項14の受信装置において、 前記長期番組情報取得手段は、 現在受信中のトランスポートストリームが特定トランス
    ポートストリームであれば、受信するトランスポートス
    トリームを変更することなく長期番組情報を取得し、 現在受信中のトランスポートストリームが特定トランス
    ポートストリームでなければ、受信するトランスポート
    ストリームを特定トランスポートストリームに変更した
    後、長期番組情報を取得することを特徴とするもの。
  16. 【請求項16】請求項14または15の受信装置におい
    て、 前記有無情報保持手段は、受信動作中、所定時間毎に全
    サービスについての有無情報を取得して保持することを
    特徴とするもの。
  17. 【請求項17】請求項14または15の受信装置におい
    て、 前記有無情報保持手段は、電源オフの際に、全サービス
    についての有無情報を取得して保持することを特徴とす
    るもの。
  18. 【請求項18】請求項14または15の受信装置におい
    て、さらに、 長期番組情報取得手段によって取得された長期番組情報
    を記憶する長期番組情報記憶手段と、 番組情報の検索指示を受け付ける検索受付手段と、 検索指示に従って、長期番組情報記憶手段に記憶された
    長期番組情報を検索し、検索結果を出力する検索実行手
    段と、 を備え、 前記長期番組情報取得手段は、検索指示を受け付けるこ
    とによって処理を開始して長期番組情報を長期番組情報
    記憶手段に記憶し、 検索実行手段は、長期番組情報取得手段によって長期番
    組情報記憶手段に長期番組情報が記憶された後に、処理
    を開始することを特徴とするもの。
  19. 【請求項19】複数のトランスポートストリーム中のサ
    ービスを選択して受信する受信装置であって、 処理部の指示に従ってトランスポートストリームを選択
    して受信するトランスポートストリーム選択部と、 トランスポートストリーム選択部によって選択されたト
    ランスポートストリームから、処理部の指示に従って所
    望のデータを分離して取得する分離部と、 トランスポートストリーム選択部、分離部の動作を制御
    する処理部と、 処理部の処理内容を定めたプログラムを記録しているプ
    ログラム記録部と、 データを記録するためのデータ記録部と、 を備え、 前記プログラムは、 分離部において所望のトランスポートストリームを受信
    している際に、当該トランスポートストリームに多重化
    されている各サービスの長期番組情報の有無情報を取得
    してデータ記録部に記録し、 サービスについての長期番組情報取得の指令を受ける
    と、データ記録部に記録されている有無情報により、当
    該サービスについての長番組情報が存在するか否かを判
    断し、 長期番組情報が存在しないものについては、取得処理を
    行わず、 長期番組情報が存在するものについては、トランスポー
    トストリーム選択部を制御して、長期番組情報が多重化
    されているトランスポートストリームを受信し、分離部
    を制御して、当該トランスポートストリームから長期番
    組情報を分離して取得する処理をコンピュータに実行さ
    せることを特徴とするもの。
  20. 【請求項20】複数のトランスポートストリーム中のサ
    ービスを選択して受信する処理を制御するためのプログ
    ラムを記録した記録媒体であって、 当該プログラムは、 分離部において所望のトランスポートストリームを受信
    している際に、当該トランスポートストリームに多重化
    されている各サービスの長期番組情報の有無情報を取得
    してデータ記録部に記録し、 サービスについての長期番組情報取得の指令を受ける
    と、データ記録部に記録されている有無情報により、当
    該サービスについての長番組情報が存在するか否かを判
    断し、 長期番組情報が存在しないものについては、取得処理を
    行わず、 長期番組情報が存在するものについては、トランスポー
    トストリーム選択部を制御して、長期番組情報が多重化
    されているトランスポートストリームを受信し、分離部
    を制御して、当該トランスポートストリームから長期番
    組情報を分離して取得するよう制御するものであるこ
    と、 を特徴とするプログラムを記録した記録媒体。
  21. 【請求項21】複数のトランスポートストリーム中のサ
    ービスを選択して受信するディジタル通信方法であっ
    て、 受信中のトランスポートストリームに多重化されている
    各サービスの有無情報を取得して保持し、 サービスについて長期番組情報を得る必要がある場合に
    は、有無情報保持手段に保持されている有無情報によ
    り、当該サービスについての長番組情報が存在するか否
    かを判断し、長期番組情報が存在するものについてのみ
    長期番組情報の取得処理を行う、 ことを特徴とするディジタル通信方法。
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