JP2000013066A - 屋外筐体 - Google Patents

屋外筐体

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JP2000013066A
JP2000013066A JP10170312A JP17031298A JP2000013066A JP 2000013066 A JP2000013066 A JP 2000013066A JP 10170312 A JP10170312 A JP 10170312A JP 17031298 A JP17031298 A JP 17031298A JP 2000013066 A JP2000013066 A JP 2000013066A
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    • H05K5/00Casings, cabinets or drawers for electric apparatus
    • H05K5/06Hermetically-sealed casings
    • H05K5/068Hermetically-sealed casings having a pressure compensation device, e.g. membrane

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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲の温度変化に応じて熱貫流率を変化させ
る多層壁を設け、筐体内外の熱貫流を確保しつつ、筐体
内の結露の発生を防止する。 【解決手段】 内部に装置11を収容した筐体10の壁
面の一部を、線膨張係数が異なる外壁21及び内壁22
の二枚の板状部材を面接触状態で密着して配設した多層
壁20により構成し、周囲の温度変化により、多層壁2
0が露点以下となるときに、外壁21が線収縮して、内
壁22との間に空間20aを形成することにより、多層
壁20を介した筐体内外の熱貫流率が変化する構成とし
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線送受信用のア
ンテナやPHSの無線基地局等の装置における、内部に
各種機器,装置を収容して屋外に設置される屋外筐体に
関し、特に、筐体壁部の少なくとも一部を、周囲の温度
変化によって線膨張,線収縮する二以上の板状部材を密
着配設した多層壁とすることにより、周囲の温度変化に
応じて多層壁内に空間を形成して筐体内への熱貫流率を
変化させ、筐体内外の熱貫流を確保しつつ、筐体内壁で
の結露の発生を防止するとともに、筐体内の過剰な温度
上昇を抑制する屋外筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、無線送受信用のアンテナやPH
Sの無線基地局等に用いられる装置は、中空状の筐体内
部に通信機器等の各種装置を収容し、この装置を収容し
た筐体を屋外に設置して使用している。このような屋外
筐体は、内部に収容した各種装置を雨水や周囲の温度変
化から保護するために、筐体の外壁が断熱防水構造を有
するとともに、筐体内の装置からの発熱を筐体外に有効
に放熱できるように、筐体の外壁の一部が放熱構造とな
っている。
【0003】図8は、このような従来の屋外筐体を模式
的に示す概略断面側面図である。また、図9は、図8に
示す従来の屋外筐体の通常の温度下における状態を示す
説明図で、(a)は屋外筐体の要部拡大断面図、(b)
は筐体内外の温度勾配を示す説明図である。さらに、図
10は、図8に示す従来の屋外筐体の低温度下における
状態を示す説明図であり、(a)は屋外筐体の要部拡大
断面図、(b)は筐体内外の温度勾配を示す説明図であ
る。
【0004】これらの図に示すように、これまでアンテ
ナ装置等に用いられてきた屋外筐体は、内部に各種通信
機器等の装置111を収容可能な中空状の筐体110
が、屋外に設置されて使用されるようになっている。筐
体110は、図8に示すように、背面側の壁部が筐体内
の装置111と接触する放熱板112となっており、こ
の放熱板112を介して装置111の発熱が筐体110
の外部に直接放熱されるようになっている。
【0005】一方、筐体110の側面壁部は断熱壁11
3となっており、この断熱壁113の部分は、筐体内外
で熱貫流がされないようになっている。さらに、筐体1
10の正面側壁部は筐体内外で熱貫流が行われる放熱壁
120となっている。
【0006】この放熱壁120は、筐体110内の装置
111とは直接接触していないが、筐体110内の空気
が筐体110外に熱貫流可能な熱伝導部材からなってお
り、装置111の発熱により熱せられた筐体内の空気
が、放熱壁120を介して筐体110の外部に熱貫流に
よって放熱されるようになっている。なお、このような
筐体110を構成する放熱板112,断熱壁113及び
放熱壁120は、筐体内が気密(準気密)となるよう
に、それぞれ接合部分にパッキンやシーリング等の気密
構造部材が配設してある。
【0007】このような構成からなる従来の屋外筐体に
よれば、筐体110の内部は気密(又は準気密)構造と
なっているので、筐体内に備えられた装置111は、屋
外の雨水から保護されて、所定の動作を行うことができ
る。また、装置111から発せられる熱は、筐体背面の
放熱板112から直接に、あるいは、筐体正面側の放熱
壁120を介して間接に、放熱が行われるので、筐体1
10や装置111が過剰に加熱されることがないように
なっている。
【0008】ここで、このような屋外筐体では、図9及
び図10に示すように、例えば、筐体外部の温度が急激
に低下すると、筐体内外で熱貫流が行われる筐体正面側
の放熱壁120の温度も露点以下に冷却されて、放熱壁
120の筐体内面側に結露が生ずることがある。例え
ば、まず、筐体外部が常温の場合は勿論のこと、図9
(b)に示すように、筐体外部(図9(b)のA)の温
度が低下した場合でも、筐体110の放熱壁120(図
9(b)のF)を経由した筐体内部(図9(b)のE)
が装置111の発熱等によって高温に保たれているとき
は、放熱壁120の筐体内面は露点以上の温度となって
いるので、放熱壁120の内面に結露は生じることはな
い(図9(a)参照)。
【0009】ところが、図10(b)に示すように、例
えば筐体外部(図10(b)のA)の温度が急激に低下
した場合、放熱壁120の熱貫流率は変わらないので、
筐体110の放熱壁120(図10(b)のF)を経由
した筐体内部(図10(b)のE)の温度も低下してい
く。この状態で、放熱壁120の筐体内面が露点以下と
なると、筐体内の空気が放熱壁120によって冷却され
て液化し、図10(a)に示すように、放熱壁120の
表面に結露が生じて、水滴100aが発生する。
【0010】なお、装置111が直接接触している放熱
板112や筐体内外で熱貫流が行われない断熱壁113
については、周囲の温度変化によっても冷却されること
がないので、これら放熱板112や断熱壁113の内面
には結露は生じない。
【0011】このように、放熱壁120を介して筐体1
10内で結露が発生すると、結露により生じた水滴10
0aが筐体110の内壁や装置111の金属腐蝕の原因
となり、筐体110を含む装置全体の故障,破損等をま
ねくおそれがあった。そこで、これまでの屋外筐体で
は、結露防止対策として、筐体110全体の熱容量を大
きくして放熱壁120の内面が露点以下にならないよう
にしたり、筐体110内にシリカゲル等の吸湿材を備え
て結露により生じた水滴を吸収するようにしていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の屋外筐体における結露対策では、まず、筐体
の全体の熱容量を大きくする手段では、装置全体の重量
が増大するとともに、筐体自体も大型化してしまうとい
う問題があった。
【0013】このような大型化,大重量化した装置及び
筐体では、製造コストが上昇するばかりでなく、筐体の
屋外設置作業の際にも大きな負担となり、特に高所やス
ペースの狭い箇所への筐体の設置はきわめて困難となっ
てしまい、小型軽量化が強く要請される近年の屋外筐体
のニーズに対応できないという問題が生じた。
【0014】一方、結露対策としてシリカゲル等の吸湿
材を使用する場合には、筐体の大型化等の問題は比較的
少ないが、吸湿材の定期的な交換が必要となり、メンテ
ナンス作業が煩雑となる問題があり、しかも、設置後に
筐体を開閉する必要がある装置では、筐体を開くたびに
吸湿材が劣化していき、吸湿材のメンテナンスがさらに
頻繁に必要となるという問題があった。
【0015】さらに、筐体内外で熱貫流を行う放熱壁を
備えた従来の屋外筐体では、結露の問題に加えて、例え
ば筐体外部の温度が急激に上昇したような場合に、放熱
壁を介して筐体内部の温度が急激に上昇してしまい、筐
体及び内部装置が過剰に加熱されてしまうという問題も
生じていた。
【0016】なお、これまで、屋外筐体内の結露の発生
を防止,抑制することを目的として、例えば特開昭59
−89499号公報には、筐体を構成する壁部を二重槽
構造とし、二重槽の外側の壁部で結露を生じさせること
によって、筐体の内壁面に結露を生じさせないようにし
た「電気装置収納筐体」が提案されている。
【0017】しかし、このような二重槽構造の筐体で
は、筐体の全周にわたって空間が存在することから、筐
体内外での熱貫流が行われなくなってしまい、筐体内の
装置から発せられた熱を外部に放熱することができなく
なるという問題が生ずる。このため、特に、高発熱体を
収納する必要があるアンテナ等の無線通信装置を収容す
る屋外筐体には、このように外部に放熱が行えない筐体
を実際に適用することは困難であり、上述した従来の課
題を解消し得るものではなかった。
【0018】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、筐体壁部
の少なくとも一部を、周囲の温度変化によって線膨張,
線収縮する二以上の板状部材を密着配設した多層壁とす
ることにより、周囲の温度変化に応じて多層壁内に空間
を形成して筐体内への熱貫流率を変化させ、筐体内外の
熱貫流を確保しつつ、筐体内壁での結露の発生を防止す
るとともに、筐体内の過剰な温度上昇を抑制する屋外筐
体の提供を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載の屋外筐体は、内部に装置を収容
可能な中空状をなし、屋外に設置される屋外筐体であっ
て、この筐体の壁面の少なくとも一部が、二以上の板状
部材を面接触状態で密着して配設した多層壁からなり、
この多層壁が、周囲の温度変化によって、前記二以上の
板状部材間に空間を形成し、当該多層壁を介した前記筐
体内外の熱貫流率を変化させる構成としてある。
【0020】特に、請求項2では、前記多層壁を構成す
る二以上の板状部材が、互いに異なる線膨脹係数の部材
からなり、この線膨脹係数の異なる二以上の板状部材
が、周囲の温度変化によって、それぞれ異なる線膨脹率
で膨脹又は収縮することにより、当該板状部材間に空間
を形成する構成としてある。
【0021】そして、請求項3では、前記多層壁周囲の
温度変化により、当該多層壁が露点以下となるときに、
前記二以上の板状部材の少なくとも一つが収縮して、当
該板状部材間に空間を形成する構成としてある。
【0022】一方、請求項4では、前記多層壁周囲の温
度変化により、当該多層壁が温度上昇したときに、前記
二以上の板状部材の少なくとも一つが膨脹して、当該板
状部材間に空間を形成する構成としてある。
【0023】さらに、請求項5では、前記多層壁を除く
前記筐体の壁部の少なくとも一部を、断熱壁により構成
してあり、請求項6では、前記多層壁を除く前記筐体の
壁部の少なくとも一部を、当該筐体に収容される装置の
放熱板により構成してある。
【0024】このような構成からなる本発明の屋外筐体
によれば、筐体の壁部に、周囲の温度変化によって線膨
張,線収縮する複数の板状部材を密着配設した多層壁を
設けてあるので、周囲の温度変化に応じて多層壁内に空
間を形成し、筐体内への熱貫流率を変化させることがで
きる。
【0025】これにより、常温下においては筐体内外の
熱貫流を効率良く行いつつ、例えば、筐体外部の温度が
急激に低下あるいは上昇したような場合には、多層壁内
に空間を形成して熱貫流率を低下させることで、筐体内
壁での結露の発生を防止し、又は装置や筐体の急激な温
度上昇を抑制することができる。
【0026】このため、本発明の屋外筐体では、筐体内
部に結露による水分が発生せず、筐体内部の金属腐食を
予防できると同時に、従来筐体で用いられていたような
温度制御装置やシリカゲルなどの吸湿材等の特別の手段
を設ける必要もなくなり、筐体の小型軽量化を図ること
ができるとともに、温度制御手段や結露防止手段の故障
寿命や交換等の作業も一切不要となり、メンテナスフリ
ーの屋外筐体を実現することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の屋外筐体の実施の
形態について、図面を参照して説明する。 [第一実施形態]まず、本発明の屋外筐体の第一実施形
態について図1〜図5を参照して説明する。図1は、本
発明の第一実施形態に係る屋外筐体を模式的に示す概略
断面側面図であり、多層壁の周囲が通常の温度下での状
態を示しており、図2は、同じく、低温度下での状態を
示している。
【0028】図3は、図1に示す本実施形態に係る屋外
筐体の通常の温度下における状態を示す説明図で、
(a)は屋外筐体の要部拡大断面図であり、(b)は筐
体内外の温度勾配を示す説明図である。同じく、図4
は、図2に示す本実施形態に係る屋外筐体の低温度下に
おける状態を示す説明図で、(a)は屋外筐体の要部拡
大断面図であり、(b)は筐体内外の温度勾配を示す説
明図である。さらに、図5は、本実施形態に係る屋外筐
体の変更実施形態を示す概略要部拡大断面図であり、
(a)は多層壁の周囲が通常の温度下での状態、(b)
は同じく低温度下での状態を示している。
【0029】これらの図に示すように、本実施形態に係
る屋外筐体は、アンテナ装置等の屋外装置として用いら
れるものであり、内部に各種通信機器等を構成する装置
11が収容できる中空状となっており、屋外に設置され
る筐体10である。そして、筐体10の壁面の少なくと
も一部が、二以上の板状部材を面接触状態で密着して配
設した多層壁20により構成してあり、この多層壁20
が、周囲の温度変化によって、二以上の板状部材間に空
間を形成して、多層壁10を介した筐体10内外の熱貫
流率を変化させることにより、筐体10内の結露の発生
を防止するものである。
【0030】具体的には、図1及び図2に示すように、
筐体10の背面側の壁部は、筐体内に備えられた装置1
1が接触する放熱板12となっており、この放熱板12
を介して装置11の発熱が筐体外に直接放熱されるよう
になっている。また、筐体10の側面壁部は断熱壁13
となっており、この断熱壁13の部分は、筐体内外で熱
貫流がされないようになっている。
【0031】そして、図1及び図2に示すように、筐体
10の正面側の壁部が、二枚の板状部材(外壁21及び
内壁22)からなる多層壁20を構成している。この多
層壁20は、筐体内外の空気が熱貫流可能な熱伝導部材
からなる外壁21及び内壁22の二枚の板状部材が、互
いに面接触状態で密着して構成してあり、装置11の発
熱により熱せられた筐体内の空気が、多層壁20を介し
て筐体10外に放熱される放熱壁を構成している。
【0032】なお、この多層壁20を介した熱貫流率
は、外壁21と内壁12の熱伝導率及び外壁21と内壁
22の接触熱抵抗により任意に設定することができる。
また、この多層壁20を含めて、筐体10の壁部を構成
する放熱板12,断熱壁13,多層壁20は、筐体内が
気密(準気密)となるように、それぞれ接合部分に図示
しないパッキンやシーリング等の気密構造部材が配設し
てある。
【0033】そして、本実施形態の多層壁20を構成す
る外壁21及び内壁22は、互いに線膨脹係数の異なる
板状部材からなり、本実施形態では、外壁21が内壁2
2より線膨脹係数が大きくなるようにしてある。この外
壁21と内壁22は、図1に示すように、常温下におい
て互いに密着した重ねられた状態で筐体内側に膨出した
形状に形成してあり、この状態で、筐体側面壁を構成す
る断熱壁13に周縁が固着されている。そして、この多
層壁20を構成する外壁21と内壁22が、周囲の温度
変化に応じてそれぞれ異なる線膨脹率で膨脹又は収縮す
ることにより、図2に示すように、外壁21と内壁22
の間に空間20aが形成されるようになっている。
【0034】具体的には、本実施形態では、筐体10の
内部に結露が発生することを防止するものであるので、
外壁21及び内壁22の線膨張係数を筐体10の内部に
おける露点を基準として設定してある。すなわち、ま
ず、外壁21は、内壁22より線膨張係数が十分に大き
い部材により湾曲板状に形成してあり、例えば筐体10
の外部温度が急激に低下する等によって、多層壁20の
温度が露点以下となった場合に、線収縮して平板状とな
るように構成してある。
【0035】一方、内壁22は、外壁21より線膨張係
数が小さく、多層壁20が露点以下の温度になっても線
収縮しない部材によって、湾曲板状に形成してある。ま
た、この内壁22には、外壁21が線収縮して空間20
aが形成されたときに、空間20aに空気が流れるよう
に、内壁22の縁部等に筐体内部と導通した隙間や孔
(図示せず)が設けてある。
【0036】そして、この外壁21及び内壁22は、常
温下で互いに密着した状態で筐体内部側に膨出する湾曲
状となっており、かつ、周縁部が筐体側に固着してあ
る。これにより、周囲の温度変化によって、多層壁20
が露点以下の温度に低下していくと、外壁21が線収縮
して、膨出形状が周縁方向に引っ張られる状態で平板形
状に変化することになる。一方、平板状に変形した外壁
21と面接触していた内壁22は、周囲の温度変化によ
っても収縮変形せず、湾曲形状のままとなっており、外
壁21との間に空間20aが形成されることになる。
【0037】このように、本実施形態の多層壁20は、
例えば筐体外部の温度変化によって冷却されて露点以下
の温度になる状態となっても、外壁21の線収縮によっ
て内壁22との間に空間20aが形成されるので、この
空間20aによって多層壁20を介した筐体内外の熱貫
流率が低下する。従って、多層壁20の内壁22は、外
部の温度低下によっても露点以下に冷却されることがな
く、筐体10内には結露が発生しないことになる。な
お、このような多層壁20を構成する外壁21及び内壁
22は、線膨張係数が異なる部材であって、温度変化に
より空間20aを形成できるものであれば、どのような
部材であってもよい。
【0038】次に、このような構成からなる本実施形態
の屋外筐体の動作について図3及び図4を参照して説明
する。まず、通常の装置の運用時には、筐体10の内部
雰囲気温度は外気より定常的に高く、この状態では、図
3に示すように、多層壁20の外壁21と内壁22は密
接している。そして、この状態では、筐体外の温度も常
温であり、筐体10の内面に結露が生じずることはな
く、また、多層壁20も外壁21と内壁22が密着した
状態となっているので、この多層壁20を介して、筐体
内外で熱貫流が行われ、装置11の発熱は筐体外部に効
率よく放熱される。
【0039】また、このように筐体外部が常温の場合は
勿論であるが、図3(b)に示すように、例えば筐体外
部(図3(b)のA)の温度が低下していった場合で
も、多層壁20の外壁21及び内壁22(図3(b)の
B及びD)を経由した筐体内部(図3(b)のE)が装
置11等の発熱により高温に保たれているときには、多
層壁20の内壁22の筐体内面は露点以上の温度となっ
ているので、内壁22の内面に結露は生じない(図3
(a)参照)。
【0040】次に、例えば外気の風速の増大や降雨等の
天候の変化などによって、図4(b)に示すように、筐
体外部(図4(b)のA)の温度が急激に低下した場合
には、まず、多層壁20の外壁21(図4(c)のB)
が冷却されて、外壁21の温度が露点以下に低下する。
ここで、外壁21は、上述したように線膨張係数を大き
く設定してあり、露点以下に温度が低下することによっ
て線収縮し、膨出した湾曲部分が周縁方向に引っ張られ
る状態となって平板形状に変化する。
【0041】一方、外壁21より線膨張係数の小さい内
壁22は線収縮することなく湾曲形状のままとなってい
る。これによって、外壁21と内壁22の間に空間20
aが形成される。このとき、空間20aには、内壁22
の縁部等を通じて筐体内部側から空気が供給される。
【0042】そして、このように多層壁20に空間20
aが形成されると、熱伝導率の小さい空気層からなる空
間20aの存在によって、多層壁20を介した熱貫流率
が低下し、筐体外部の温度が急激に低下して外壁21の
温度が露点以下になっても、内壁22は温度低下しな
い。この結果、図4(b)に示すように、内壁22は露
点以下とならず、この内壁22の筐体内面に結露が生じ
ることはない。
【0043】なお、このように筐体外部の温度が急激に
低下したような場合でも、装置11が直接接触している
放熱板12や筐体内外で熱貫流が行われない断熱壁13
については、周囲の温度変化によっても冷却されること
はないので、放熱板12や断熱壁13の内面に結露は生
じない。また、露点以下に冷却されて平板状に変形した
外壁21は、周囲の温度が常温に回復した場合には、線
膨張して図1に示す湾曲形状に戻り、再び内壁22と密
着した状態となる。
【0044】以上のように、本実施形態の屋外筐体によ
れば、筐体10の壁部に、周囲の温度が低下した場合に
線収縮する外壁21と線収縮しない内壁22の二枚の板
状部材の組合せによる多層壁20を設けてあるので、筐
体外部の温度低下によって多層壁20内に空間20aを
形成し、筐体10内への熱貫流率を低下させることがで
きる。これにより、常温下においては筐体内外の熱貫流
を効率良く行いつつ、筐体外部の温度が急激に低下した
場合でも、筐体10の内壁での結露の発生を防止するこ
とが可能となる。
【0045】このため、本実施形態の屋外筐体では、筐
体10の内部に結露による水滴が発生せず、筐体内部の
金属腐食を予防できると同時に、従来用いられていたよ
うな温度制御装置やシリカゲルなどの吸湿材等の結露防
止のための特別の手段を設ける必要がなくなり、筐体1
0の小型軽量化を図ることができるとともに、結露防止
手段の故障寿命や交換等も一切不要となり、装置のメン
テナスフリーを実現できる。
【0046】なお、本実施形態では、多層壁20は、外
壁21及び内壁22という線膨張係数の異なる二枚の板
状部材により構成してあるが、特にこれに限定されるも
のではない。例えば、図5(a),(b)に示すよう
に、線膨張係数の異なる三枚の板状部材、すなわち外壁
31,中壁32及び内壁33からなる多層壁30を採用
し、筐体外部の温度変化によって、複数の空間30a及
び30bを形成して、熱貫流率をさらに多様に変化させ
ることも可能である。従って、多層壁については、熱貫
流可能で、かつ、異なる線膨張係数を有する板状部材が
二以上組み合わされたものであればよい。
【0047】また、本実施形態では、筐体10の外部温
度が低下した場合に多層壁20の外壁21が線収縮して
空間20aが形成される場合について説明したが、これ
以外にも、例えば、筐体10の内部温度の上昇により内
壁22を線膨張させて空間20aを形成させることも可
能である。すなわち、多層壁20は、周囲の温度変化に
応じて空間20aが形成されるものであれば、どのよう
な形態であってもよい。
【0048】[第二実施形態]次に、本発明の屋外筐体
の第二実施形態について図を参照して説明する。図6
は、本発明の第二実施形態に係る屋外筐体を模式的に示
す概略断面正面図であり、多層壁の周囲が通常の温度下
での状態を示している。また、図7は、図6に示す本発
明の第二実施形態に係る屋外筐体の要部拡大断面図であ
り、(a)は多層壁の周囲が通常の温度下での状態、
(b)は高温度下での状態を示している。
【0049】これらの図に示す本実施形態の屋外筐体
は、上述した実施形態の変形実施形態であり、多層壁を
構成する互いに線膨張係数が異なる二枚の板状部材を、
温度上昇した場合に多層壁内に空間を形成するように設
定したものであり、他の部分については、第一実施形態
とほぼ同様となっている。従って、第一実施形態と同様
の部分については、同一符号を付して詳細な説明は省略
する。
【0050】すなわち、本実施形態の屋外筐体は、図6
に示すように、本実施形態の屋外筐体では、内部に装置
11を備えた筐体10の上面(天面)に、外壁41及び
内壁42からなる多層壁40が備えてある。そして、周
囲の温度変化によって多層壁40が温度上昇したとき
に、外壁41が線膨脹して、内壁42との間に空間40
aを形成するように設定してある。すなわち、本実施形
態の多層壁40を構成する外壁41及び内壁42は、互
いに線膨脹係数の異なる板状部材からなり、外壁41が
内壁42より線膨脹係数が大きくなっている。
【0051】外壁41と内壁42は、図6に示すよう
に、常温下において互いに密着した重ねられた状態で筐
体上方に膨出した形状に形成してあり、この状態で、筐
体10の他の壁部を構成する断熱壁14に周縁が固着さ
れている。そして、例えば筐体10の外部が温度上昇す
ると、外壁41が線膨張し、図7(a)の状態から図7
(b)の状態になって、内壁42との間に空間40aが
形成されるようになっている。
【0052】これにより、例えば、筐体10を屋外に設
置した場合に日射があたる上面に、線膨脹係数の大きい
部材を外壁41に、線膨脹係数の小さい部材を内壁42
とした多層壁40を設けることにより、日射により多層
壁40の温度が上昇すると、図7(b)に示すように、
外壁41が線膨脹して筐体外側にさらに膨出した状態と
なり、内壁42との間に空間40aが形成される。この
結果、筐体10の上面からの熱貫流率が低下し、日射に
よる筐体内部の温度上昇を抑制することができる。
【0053】このように本実施形態の屋外筐体によれ
ば、筐体10の壁部に備えた多層壁40が、周囲の温度
上昇によって多層壁40内に空間40aを形成するの
で、筐体10内への熱貫流率を低下させることができ
る。これにより、常温下においては筐体内外の熱貫流を
効率良く行いつつ、例えば筐体10の外部温度が急激に
上昇した場合には、熱貫流率を低下させることによって
筐体10内の装置11や筐体10自体の急激な温度上昇
を抑制することができる。このため、本実施形態によれ
ば、過剰な加熱による筐体10内の装置の故障,破損等
を有効に防止することができるとともに、温度制御手段
等も一切必要なく、第一実施形態の場合と同様に、筐体
の小型軽量化を図ることがきる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明の屋外筐体に
よれば、筐体壁部の少なくとも一部を、周囲の温度変化
によって線膨張,線収縮する二以上の板状部材を密着配
設した多層壁とすることにより、周囲の温度変化に応じ
て多層壁内に空間を形成して筐体内への熱貫流率を変化
させ、筐体内外の熱貫流を確保しつつ、筐体内壁での結
露の発生を防止するとともに、筐体内の過剰な温度上昇
も抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る屋外筐体を模式的
に示す概略断面側面図であり、多層壁の周囲が通常の温
度下での状態を示している。
【図2】本発明の第一実施形態に係る屋外筐体を模式的
に示す概略断面側面図であり、多層壁の周囲が低温度下
での状態を示している。
【図3】図1に示す本発明の第一実施形態に係る屋外筐
体の通常の温度下における状態を示す説明図で、(a)
は屋外筐体の要部拡大断面図であり、(b)は筐体内外
の温度勾配を示す説明図である。
【図4】図2に示す本発明の第一実施形態に係る屋外筐
体の低温度下における状態を示す説明図で、(a)は屋
外筐体の要部拡大断面図であり、(b)は筐体内外の温
度勾配を示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係る屋外筐体の変更実施形
態を示す概略要部拡大断面図であり、(a)は多層壁の
周囲が通常の温度下での状態、(b)は同じく低温度下
での状態を示している。
【図6】本発明の第二実施形態に係る屋外筐体を模式的
に示す概略断面正面図であり、多層壁の周囲が通常の温
度下での状態を示している。
【図7】図6に示す本発明の第二実施形態に係る屋外筐
体の要部拡大断面図であり、(a)は多層壁の周囲が通
常の温度下での状態、(b)は同じく高温度下での状態
を示している。
【図8】従来の屋外筐体を模式的に示す概略断面側面図
である。
【図9】図8に示す従来の屋外筐体の通常の温度下にお
ける状態を示す説明図で、(a)は屋外筐体の要部拡大
断面図であり、(b)は筐体内外の温度勾配を示す説明
図である。
【図10】図8に示す従来の屋外筐体の低温度下におけ
る状態を示す説明図で、(a)は屋外筐体の要部拡大断
面図であり、(b)は筐体内外の温度勾配を示す説明図
である。
【符号の説明】 10 筐体 11 装置 12 放熱板 13 断熱壁 14 断熱壁 20 多層壁 20a 空間 21 外壁 22 内壁 30 多層壁 30a 空間 30b 空間 31 外壁 32 中壁 33 内壁 40 多層壁 40a 空間 41 外壁 42 内壁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に装置を収容可能な中空状をなし、
    屋外に設置される屋外筐体であって、 この筐体の壁面の少なくとも一部が、二以上の板状部材
    を面接触状態で密着して配設した多層壁からなり、 この多層壁が、周囲の温度変化によって前記二以上の板
    状部材間に空間を形成し、当該多層壁を介した前記筐体
    内外の熱貫流率を変化させることを特徴とする屋外筐
    体。
  2. 【請求項2】 前記多層壁を構成する二以上の板状部材
    が、互いに異なる線膨脹係数の部材からなり、 この線膨脹係数の異なる二以上の板状部材が、周囲の温
    度変化によってそれぞれ異なる線膨脹率で膨脹又は収縮
    することにより、当該板状部材間に空間を形成する請求
    項1記載の屋外筐体。
  3. 【請求項3】 前記多層壁周囲の温度変化により、当該
    多層壁が露点以下となるときに、前記二以上の板状部材
    の少なくとも一つが収縮して、当該板状部材間に空間を
    形成する請求項1又は2記載の屋外筐体。
  4. 【請求項4】 前記多層壁周囲の温度変化により、当該
    多層壁が温度上昇したときに、前記二以上の板状部材の
    少なくとも一つが膨脹して、当該板状部材間に空間を形
    成する請求項1,2又は3記載の屋外筐体。
  5. 【請求項5】 前記多層壁を除く前記筐体の壁部の少な
    くとも一部を、断熱壁により構成した請求項1,2,3
    又は4記載の屋外筐体。
  6. 【請求項6】 前記多層壁を除く前記筐体の壁部の少な
    くとも一部を、当該筐体に収容される装置の放熱板によ
    り構成した請求項1,2,3,4又は5記載の屋外筐
    体。
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